JP3178104B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3178104B2
JP3178104B2 JP23430292A JP23430292A JP3178104B2 JP 3178104 B2 JP3178104 B2 JP 3178104B2 JP 23430292 A JP23430292 A JP 23430292A JP 23430292 A JP23430292 A JP 23430292A JP 3178104 B2 JP3178104 B2 JP 3178104B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、潜
像担持体上のフィルミング除去動作を行う画像形成装置
において、このフィルミング除去動作で潜像担持体の潜
像担持層を過剰に削ることを防止するための改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体上のフィルミング除去動作を
行う画像形成装置としては、基体上に潜像担持層が形成
され、かつ画像形成時に該潜像担持層上にトナー像が形
成される潜像担持体と、該潜像担持体に対置され、かつ
磁性体よりなる剤を磁力によって担持しつつ搬送する剤
担持体と、該剤担持体上の剤によって該潜像担持体を摺
擦する摺擦力を変化させる手段とを有し、画像形成時以
外の時期に該摺擦力を画像形成時よりも強くして該潜像
担持体上のフィルミングの除去動作を行うものが知られ
ている(例えば、特開平3ー155588号公報、特開
平3ー121482号公報、特開平3ー7976号公報
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の構成によれば、
磁力によって担持された剤担持体上の剤で潜像担持体を
摺擦し、これによりフィルミングを除去して潜像担持体
表面を鏡面状にすることもできる。ところが、フィルミ
ング除去力が比較的強いために、早期に潜像担持体の潜
像担持層の薄膜化を生じてしまう場合があるという不具
合を発見した。この不具合を解消するに、フィルミング
除去力が比較的弱くなるように各種の条件を設定するこ
とも考えられるが、単にフィルミング除去力を弱めに設
定するだけでは、画像形成頻度が高い場合にフィルミン
グを除去しきれずに画像品質の低下を生じるときがあ
る。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、潜像担持体の状況を
検出し、この状況に応じた適正なフィルミング除去力に
なるように、フィルミング除去力を調整できる画像形成
装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基体上に潜像担持層が形成され、かつ画
像形成時に該潜像担持層上にトナー像が形成される潜像
担持体と、該潜像担持体に対置され、かつ磁性体よりな
る剤を磁力によって担持しつつ搬送する剤担持体と、該
剤担持体上の剤によって該潜像担持体を摺擦する摺擦力
を変化させる手段とを有し、画像形成時以外の時期に該
摺擦力を画像形成時よりも強くして該潜像担持体上のフ
ィルミングの除去動作を行う画像形成装置において、該
潜像担持層の厚みを検出する検出手段と、この検出手段
の出力に応じて該除去動作時の該摺擦力や該除去動作を
行う時間を調整する調整手段とを設ける。ここで、上記
剤及び上記剤担持体は、フィルミング除去専用に設けて
も良いし、現像装置やクリーニング装置で、このような
剤及び剤担持体を備えている画像形成装置においては、
現像装置又はクリーニング装置における剤及び剤担持体
を、フィルミング除去用に兼用しても良い。そして、上
記厚み検出手段を、上記潜像担持体表面に該検出手段が
接触或は近接する検出動作位置と、該検出動作位置より
も該表面から離間した退避位置との間で移動させる接離
手段を設ける。この接離手段は、上記厚み検出手段が、
上記潜像担持体表面の停止時に上記検出動作位置を取
り、上記潜像担持体表面の移動中の期間は上記退避位置
を取るように構成する。 上記接離手段は、上記厚み検出
手段を取り付けた取付け部材の一部を、上記潜像担持体
或はこれ以外の位置だし基準部に当接させて、上記検出
動作位置での位置決めを行うように構成することが望ま
しい。また、上記厚み検出手段或は該厚み検出手段が取
り付けられる取付け部材の上記潜像担持体との対向部
に、弾性部材を取り付けることが望ましい。
【0006】
【作用】本発明は、潜像担持体の状況を検出し、この結
果に応じてフィルミング除去動作時に剤担持体上の剤に
よって該潜像担持体を摺擦する摺擦力や該除去動作を行
う時間を調整するように作用するものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
方式のカラー複写機に適用した実施例について説明す
る。本複写機では、フィルミング除去のための剤及び剤
担持体としてクリーニング装置におけるものを利用す
る。図1は実施例に係るカラー複写機の概略構成図であ
る。先ずその全体構成を説明する。この複写機におい
て、先ず、コンタクトガラス10上に載置された原稿
(不図示)に対し、照明装置11が第1ミラー12と共
に図において右方へ移動することにより、照明走査が行
なわれる。このときの走査光像は、同じ方向に移動する
第2ミラー13、第3ミラー14を介してレンズ15へ
と入射し、このあと第4ミラー16、フィルタ装置17
を通って、潜像担持体の一構成例であるドラム状の感光
体18に結像投影される。フィルタ装置17は複数の色
分解フィルタを有し、これらのフィルタは、これを自由
に選択して使用できるように90度ずつ回転できるよう
になっている。そしてこれらのフィルタのうちの一つの
フィルタで、例えばブルー成分の光像が始めに取り出さ
れ、この光像が、帯電器19によって既に一様に帯電さ
れている感光体18上に結像投影され、これにより感光
体上に静電潜像が形成される。感光体18の下部にはイ
エロー現像装置21Y、マゼンタ現像装置21M、シア
ン現像装置21Cがそれぞれ設けられ、上記静電潜像は
先ずイエロー現像装置21Yのイエロー色トナーにより
トナー像化される。転写ドラム22には給紙部23から
送られた転写材の一例である転写紙が巻き付けられて保
持され、この巻き付けられた転写紙に上記トナー像が転
写チャージャ20により転写される。同様にして他の各
フィルタを用いることにより、感光体上に形成されるマ
ゼンタ色のマゼンタトナー像、シアン色のシアントナー
像がそれぞれ転写紙に転写されて重ねられる。ブラック
トナー像を得るときは、ブラック現像装置21Bのブラ
ックトナーによって静電潜像が顕像化される。なお、ブ
ラック露光の場合はフィルタとしてNDフィルタが用い
られ、或いはかようなフィルタが用いられない場合もあ
る。図1における50Y、50M、50C、50Bは、
各現像装置の現像スリーブであって、それぞれ矢印方向
に回転駆動され、その周面に現像剤を担持してこれを搬
送し、感光体18上の各静電潜像を順次トナー像化す
る。トナー像の転写後、分離チャージャ24及び分離爪
25により転写紙が転写ドラム22から分離され、この
分離された転写紙は定着装置26を通ってコピー紙とし
て機外に排出される。一方、各色のトナー像の転写後に
感光体18上に残留するトナーは、その都度クリーニン
グ装置27によって除去される。
【0008】次に、クリーニング装置27の一般的構成
と作用について説明する。図2は、かかる磁気ブラシク
リーニング装置27の詳細を示すものである。感光体1
8は矢印方向に回転し、この回転方向に対し、感光体1
8と転写ドラム22との接触部である転写部の下流側に
はプレクリーニングチャージャ28が感光体18と対向
するように設けられている。また、プレクリーニングチ
ャージャ28の下流側には内部に複数の磁石31を設け
た、例えばアルミニウム等の導電性の非磁性体より成る
クリーニングスリーブ32が配設されている。個々の磁
石にはP1乃至P6の符号を付してあり、各磁石のクリー
ニングスリーブ32を向いた側の磁極は交互に異極性と
なっている。クリーニングスリーブ32は剤担持体の一
構成例をなすものであって、本例ではこのスリーブ32
が、固定された磁石31に対し、図2には示していない
駆動モータによって矢印方向(時計方向)に回転駆動さ
れるようになっている。符号40で示すものはクリーニ
ング装置27のクリーニングケースであり、このケース
40の感光体18を向いた側は開口し、クリーニングス
リーブ32の一部がこの開口にて露出し、この露出部分
が感光体18と対向している。
【0009】トナー像の転写後において、感光体18上
に残されたトナーがプレクリーニングチャージャ28の
部分にくると、このプレクリーニングチャージャ28に
よるコロナ放電により、トナー粒子には、クリーニング
し易いように、ある極性(図の例では正)の電荷が付与
される。
【0010】一方、クリーニングスリーブ32の周面に
は、クリーニング用の磁性キャリアとトナーより成るク
リーニング剤Cが前述の磁石31の磁力によって担持さ
れ、キャリアによる磁気ブラシが形成されている。より
詳しく言えば、クリーニング剤Cは互いに異極性に摩擦
帯電したキャリアとトナーとの粉体から成り、磁性体よ
りなるキャリアの粒子が磁力によってスリーブ32上に
担持され、該粒子にトナーが静電的に付着している。ト
ナーは、トナー粒子のみから成るものと、これに添加剤
を加えたものがあることは周知の通りである。このよう
なクリーニング剤Cが、クリーニングスリーブ32の回
転によって該スリーブ32の回転方向に搬送され、クリ
ーニングスリーブ32に対向して位置する感光体18の
表面に、クリーニング領域Xにて摺擦する。
【0011】プレクリーニングチャージャ28により電
荷を付与された残留トナーが、クリーニングスリーブ3
2と対向するクリーニング領域Xに来ると、ここで、残
留トナーが、電源41によりバイアス電圧(図の例では
負)を印加されたクリーニングスリーブ32上の、負の
電荷をもったクリーニング用キャリアへ、静電気的吸着
力と機械的スキャベンジング力をもって付着する。この
ように感光体18上のトナーが除去されてクリーニング
が行なわれる。
【0012】次いで、トナーが付着したキャリアは、磁
力によりクリーニングスリーブ32上に担持されて磁気
ブラシを形成しつつ搬送され、例えば、金属製のものよ
り成り所定極性(図の例では負)のバイアス電圧が電源
42により印加されたトナー回収ローラ33と対向する
部位で、このローラ33に接触し、このときトナーが回
収ローラ33の方に静電気的に付着する。その際、或る
量のトナーはクリーニングスリーブ32側に残され、こ
れがクリーニング剤C中のトナーとなる。トナー回収ロ
ーラ33は時計方向に回転し、該ローラ33には弾性ゴ
ム又は弾性金属板等より成る回収ブレード34が当接す
るようになっていて、これにより、回収ローラ33上の
付着トナーが下へ掻き落される。この掻き落されたトナ
ーは排出用のスクリューコンベア35によりクリーニン
グ装置外に排出される。
【0013】一方、クリーニングスリーブ32上のクリ
ーニング剤Cはさらに搬送され、ドクターブレード部3
6のところで、クリーニング剤Cの厚みが例えば0.5
乃至2.0mm程度となるように規制され、再びクリーニ
ング領域Xに入り、かかる動作が繰り返される。
【0014】上述のドクターブレード部36は、適正な
クリーニングが行なわれるように、感光体18とクリー
ニングスリーブ32との間のクリーニング領域Xに搬送
されるクリーニング剤の量を規制する規制手段の一構成
例をなすものである。以上の如く、図1及び図2に示し
た複写機は、画像形成動作時にトナー像を形成される感
光体18と、これに対置され、かつ磁力によってクリー
ニング剤Cを担持しつつこれを搬送するためのクリーニ
ングスリーブ32と、感光体18とスリーブ32との間
の領域Xに搬送されるクリーニング剤Cの量を規制する
ドクターブレード部36とを有している。
【0015】図1及び図2に示した複写機、特にそのク
リーニング装置27の各要素の具体例を示すと次の通り
である。 (1)図2に符号P1で示した磁石31の磁極における
磁速密度:1000〜1100ガウス (2)同じく符号P2で示した磁石31の磁極における
磁速密度:1200〜1300ガウス (3)主極を構成する上記磁石P1の位置:クリーニン
グスリーブ32と感光体18の中心を結ぶ線Lを基準と
し、この基準線と、クリーニングスリーブ32の中心を
通る線lの成す角度をθMとし図2のように正(+)、
負(−)と決めたとき、磁石P1を−2°〜+8°の範
囲に配置した。 (4)電源41によりクリーニングスリーブ32へ印加
するバイアス電圧:直流−150V (5)電源42によりトナー回収ローラ33へ印加する
バイアス電圧:直流−500V (6)通常のクリーニング動作時におけるクリーニング
スリーブ32の線速(周速)(VS):300mm/sec (7)通常の感光体18の線速(周速)(VP):20
0mm/sec (8)クリーニングスリーブ32とドクターブレード部
36とのギャップの中央値(GD):0.8mm (9)クリーニングスリーブ32と感光体18とのギャ
ップの中央値(GP):1.0mm (10)クリーニング剤Cのキャリアに対するトナーの
濃度:0.5〜2重量% (11)クリーニング剤C中のトナーの帯電量:10〜
80μc/g (12)クリーニング剤Cのキャリア形状:不定型
【0016】以上、複写機とそのクリーニング装置27
の一般構成を説明したが、このようなクリーニング装置
27において、感光体18からクリーニングスリーブ3
2側に移行したトナーのうち、帯電量の低いトナーや、
プレクリーニングチャージャ28の帯電作用にもかかわ
らず、正に帯電しきれなかったトナーがクリーニングス
リーブ32から離れて浮遊し、これが再び感光体に付着
することがある。またクリーニング装置27に限らず、
現像装置21Y、21M、21C、21B等から浮遊し
たトナーや、転写紙の紙粉又はこれに含まれた添加物等
が感光体18の表面に付着する。このように付着したト
ナーや紙粉等は、経時的に感光体表面に、薄い膜状に固
着する恐れがある。これが先にも説明したフィルミング
現象であり、これが発生すると感光体18に感度むらが
でき、その表面に形成されるトナー像の濃度むら、或い
は地汚れが発生する。従って感光体に形成されたフィル
ミングは早期に除去し、或いはフィルミングの発生を未
然に防止する必要がある。
【0017】図示した複写機においては、クリーニング
装置27を利用してフィルミングを除去するように構成
されている。すなわち、感光体18上に前述の如くトナ
ー像を形成する画像形成時以外の時期に、通常のクリー
ニング動作時よりも多量のクリーニング剤Cを感光体1
8とクリーニングスリーブ32との間の領域Xに送り込
み、クリーニング動作時よりもこの領域Xに多量のクリ
ーニング剤Cを詰め込んだ状態にして感光体18を作動
させる。このようにすれば、クリーニング領域Xにて剤
溜りができ、クリーニング剤C中のキャリアの粒子が、
回転する感光体18の表面に強く擦り付けられ、感光体
表面に形成された前述のフィルミングを掻き取ることが
できる。すなわちクリーニング剤Cより成る磁気ブラシ
と感光体表面との接触圧と摩擦係数を高め、これによ
り、磁気ブラシによる感光体表面の摺擦力を強くしてフ
ィルミングの除去効果を高めることができるのである。
このように画像形成動作時以外の適時に、フィルミング
除去動作を所定時間実行し、感光体18上のフィルミン
グを取り去り、ないしはフィルミングの発生を未然に防
止することが出来る。またドラム状の感光体18に多少
の偏心があったとしても、クリーニング領域Xにクリー
ニング剤の溜りが出来、これがフィルミングを除去する
ので、フィルミング除去むらを生じることもない。
【0018】図示したクリーニング装置27のように磁
石31を固定し、クリーニングスリーブ32を回転駆動
することにより該スリーブ32上のクリーニング剤Cを
搬送するクリーニング装置において、前述の如くクリー
ニング領域Xへのクリーニング剤Cの送り込み量を増大
させるには、クリーニングスリーブ32の回転速度を通
常のクリーニング動作時よりも遅くすればよい。クリー
ニングスリーブ32の線速が遅くなれば、これに担持さ
れたクリーニング剤Cに作用する遠心力が弱まり、クリ
ーニング剤Cがクリーニングスリーブ32の表面側に強
く引き付けられる。その結果、ドクターブレード部36
を通過するクリーニング剤Cの量が増え、クリーニング
領域Xに搬送されるクリーニング剤Cの量が増大する。
【0019】実験によると、クリーニングスリーブ32
の線速をvS、感光体18の線速をvPとしたとき、フィ
ルミングを掻き取ることができる多量のクリーニング剤
Cをクリーニング領域Xに搬送するとき、すなわちクリ
ーニングスリーブの線速を遅くするときは、0<|vS
/vP|<0.5(クリーニングスリーブ32の回転数
は例えば10rpm程度)を満足するようにvS,vPを設
定すると効率良くフィルミングを掻き取ることができ
た。なお、通常のクリーニング動作時には、例えば|v
S/vP|>0.5を満たすように各線速が設定される。
【0020】次に図4を参照しながら、より具体的な動
作例を示す。図4において、複写機のメインスイッチを
オンすると、感光体クリーニング動作に入る。すなわ
ち、感光体駆動モータが作動し、感光体18が回転を開
始すると共に、クリーニングスリーブ駆動モータが作動
してクリーニングスリーブ32が図2における時計方向
に回転する。これにより、先に説明したように感光体1
8上に残留するトナーがクリーニングスリーブ32上の
クリーニング剤C、正確にはそのキャリアに付着し、感
光体18が清掃される。
【0021】上述のクリーニング動作を所定時間行った
後、フィルミング除去動作に入る。このとき、クリーニ
ングスリーブ32の回転速度を、第8の構成例に従って
低速(0<|vS/vP|<0.5)に設定し、クリーニ
ング領域Xへのクリーニング剤の搬送量を増やし、感光
体18上のフィルミングを掻き取る。クリーニングスリ
ーブ32の低速回転時のvS/vPの一例を示すと、vS
/vP=17mm/sec/300mm/sec=0.06であ
る。また図3はクリーニングスリーブ32の線速vS
クリーニング領域X(図2)に搬送されるクリーニング
剤の量との関係の一例を示しており、これから判るよう
にクリーニングスリーブ32が低速となるとクリーニン
グ剤の搬送量が増大し、フィルミングの除去効果が高め
られる。
【0022】また図4に示したTは前述の感光体クリー
ニング動作の終了から、複写機の各要素、例えば定着装
置が所定温度に立ち上がるまでの立ち上がり時間であ
り、図4の例ではこの時間Tのうちのtで示した時間だ
けフィルミング除去動作を行っているが、立ち上がり時
間Tの所望する範囲、ないしはその全体に渡ってフィル
ミング除去動作を行うようにしてもよい。これが、図4
中に示した「フィルミング除去動作延長可能範囲」の意
味するところである。立ち上がり時間Tが経過すると、
複写機はコピー可能状態となり、ここでコピースイッチ
をオンすることにより、画像形成動作(コピー動作)入
る。一連の画像形成動作中及び図4示す如くその最後
に、感光体クリーニング動作が行われ、次いでフィルミ
ング除去動作が実行される。すなわち、クリーニングス
リーブ32を低速回転させ、クリーニング領域Xへのク
リーニング剤の搬送量を増大させるのである。
【0023】上述の例から判るようにフィルミング除去
動作は、画像形成時以外の適宜な時期に実行することが
できる。
【0024】以上のように、感光体18にトナー像を形
成する画像形成動作時以外の時期に、感光体18のフィ
ルミングを掻き取ることができるだけの量のクリーニン
グ剤を、感光体18とクリーニングスリーブ32との間
の領域Xに搬送することによって、フィルミングを効果
的に除去することができる。その際、フィルミング除去
のための特別な部材は全く不要であり、装置のコストを
低減できる。
【0025】ところで、フィルミングは、コピー頻度等
によって発生し易さが異なる。このため、最もフィルミ
ングが発生しやすい状況を想定して、一律に、フィルミ
ング除去動作時の磁気ブラシによる感光体表面摺擦力を
強めに、及び/又は、フィルミング除去動作の実行時間
を長めに設定すると、コピー頻度が小さい等のためにフ
ィルミングが比較的少ない場合に、感光体表面自体を過
度に削り、感光層を急激に薄膜化して感光体18の寿命
を著しく短くする恐れがある。逆に、フィルミングの発
生が少ない状況を想定して、一律に、フィルミング除去
動作時の磁気ブラシによる感光体表面摺擦力を弱めに、
及び/又は、フィルミング除去動作の実行時間を設定す
ると、フィルミングを除去しきれずに、フィルミングに
よる画像品質の低下を生じる恐れがある。
【0026】そこで、本実施例においては、感光体18
の表面の状況を検出し、この状況に応じた適正なフィル
ミング動作になるように、フィルミング除去動作におけ
る、フィルミング除去力又はフィルミング除去動作の実
行時間を調整する。例えば、感光体18の表面の状況か
らフィルミング除去動作によって感光層の削れすぎが発
生している状況を検出した場合には、フィルミング除去
動作における、フィルミング除去力が小さくなるように
調整するか、これに代え又は加え、フィルミング除去動
作の実行時間を短くなるように調整する。
【0027】まず、感光体18の表面状況の検出につい
て説明する。このような検出手段としては、感光層の膜
厚を検出する膜厚検出センサを用いることができる。図
5(a)はその取付け位置の説明図、図5(b)はその
支持機構の説明図である。図5(a)において、膜厚検
出センサ60は、検出ヘッドが感光体表面に近接するよ
うに取り付けられる。図示の例ではブラック現像装置2
1Bの上流側に設置しているが、これに限られるもので
はない。そして、この例の膜厚検出センサ60は図5
(b)に示すように、感光体ドラム18の幅方向にほぼ
均一な間隔をおいて、3個設けられている。各膜厚検出
センサ60は取付け部材であるホルダー61に固定さ
れ、このホルダー61が膜厚検出センサ60を感光体表
面に接触又は近接する検出動作位置と、感光体表面から
離間した退避位置との間で移動させるための例えばソレ
ノイドからなる駆動部材62に連結されている。また、
このホルダー61の両端部は、感光体ドラム18の両端
部に形成された中央部よりも大径の突き当て部18a,
18aに対向している。このホルダー61両端部が、上
記駆動部材62によって膜厚検出センサ60を検出動作
位置に移動させるときに、基準位置となる上記突き当て
部18a,18aに当接して、膜厚検出センサ60の位
置決めを行う基準部材として機能する。そして、各膜厚
検出センサ60の周りには、駆動部材62による退避位
置から検出位置への移動時に、膜厚検出センサ60が感
光体表面に衝突するのを防止するための弾性部材63が
設けられている。この膜厚検出センサ60による感光体
層の膜厚の検出のタイミングは、フィルミング除去動作
を開始する直前の、感光体ドラム18回転停止時に行う
ことが望ましい。この検出時に、駆動部材62で膜厚検
出センサ60を検出動作位置に移動するように、検出動
作時以外、特にコピー中には、膜厚検出センサ60を退
避位置に移動させておくのが望ましい。
【0028】また、フィルミング動作を制御するための
参考になる感光体18の表面状況としては、感光体18
の表面電位を用いることができる。これは、表面電位セ
ンサで検出する。図6は表面電位センサ70の取付け位
置の説明図である。図示の例では、帯電器19とブラッ
ク現像装置21Bとの間で、感光体表面に対向するよう
に取り付けられているがこれに限られるものではない。
この表面電位センサ70による表面電位の検出は、フィ
ルミング除去動作を行う直前のコピー動作中に行うこと
が望ましい。すなわち、このようなコピー動作中におい
て帯電器19によって一定の放電を行った部分の表面電
位を検出する。そして、検出した電位に低下度合いによ
って、フィルミング動作におけるフィルミング除去力を
弱めに調整し、又は、フィルミング動作実行時間を短め
に調整する。
【0029】次に、フィルミング除去力の調整について
説明する。フィルミング除去力の調整は、クリーニング
スリーブ32上のクリーニング剤の感光体表面に対する
摺擦力の調整によって行うことができる。この摺擦力
は、前述のように、クリーニングスリーブ32によりク
リーニング領域Xへ搬送するクリーニング剤の搬送量に
よって調整できる。具体的には、クリーニングスリーブ
32回転速度を調整し、この回転速度を速くするほど上
記摺擦力を小さくできる。また、前述のようにドクター
ブレード部36とクリーニングスリーブ32との間隔の
調整によってもクリーニング領域Xへ搬送するクリーニ
ング剤の搬送量を調整できる。更に、クリーニングスリ
ーブ32内の主極31を構成する磁石P1等の位置調整
によっても、上記摺擦力を調整できる。また、クリーニ
ングスリーブ32と感光体18との間隔を調整すること
によっても上記摺擦力を調整できる。これらの摺擦力の
調整は、主にクリーニング領域Xにおけるクリーニング
剤の感光体表面に対する接触圧が変化することを利用し
たものである。
【0030】次に、フィルミング除去動作時間の調整に
ついて説明する。これは、例えば図4中に示すフィルミ
ング除去動作時間tを調整するものであり、感光体層の
薄膜化傾向が検出されたら、フィルミング除去動作時間
tを短めに調整する。また、例えば、所定枚数のコピー
毎にフィルミング除去動作を実行するように設定してい
る場合に、このフィルミング除去動作を行う間隔を広げ
ることによって、フィルミング除去動作時間を短くする
こともできる。
【0031】なお、膜厚検出センサ60や表面電位セン
サ70の検出に応じた調整のためには、それぞれ初期の
膜厚や、初期の表面電位を基準値として記憶しておき、
その後の検出値とこの基準値とを比較して膜厚の低下度
合いや表面電位の低下度合いによって、調整量を決定す
ることが望ましい。
【0032】以上、感光体18の表面状態を検出手段と
して、膜厚検出センサを用いる例と、表面電位センサを
用いる例について説明したが、これらを併用しても良
い。また、フィルミング除去動作の制御について、フィ
ルミング除去力の調整を行う例と、フィルミング除去動
作の実行時間の調整を行う例について説明したが、これ
らも併用しても良い。更に、ここでは、フィルミング除
去動作をクリーニング装置で行う実施例について説明し
たが、これに代え、又は加え、フィルミング除去を、剤
及び剤担持体を備えたフィルミング除去専用の装置で行
ったり、剤及び剤担持体を備えた現像装置で行ったりし
ても良い。
【0033】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、潜像担
持体層の削り過ぎを防止できる。また、厚み検出手段
を、上記潜像担持体表面に該検出手段が接触或は近接す
る検出動作位置と、該検出動作位置よりも該表面から離
間した退避位置との間で移動させる接離手段を設けるの
で、厚み検出を行わない期間や厚み検出手段の清掃時な
どに厚み検出手段を退避位置に移動させることができ
る。従って、厚み検出手段の損傷を防止したり、その清
掃等の作業性を向上させることができる。更に、上記厚
み検出手段が、上記潜像担持体表面の停止時に上記検出
動作位置を取り、上記潜像担持体表面の移動中の期間は
上記退避位置を取るように、上記接離手段を構成したの
で、潜像担持体表面と検出手段の検出部との間に、潜像
担持体表面に付着したごみが入り込んで、潜像担持体表
面や検出部が損傷を受けるのを防止できる。また、厚み
検出手段を潜像担持体表面に接触させて検出を行う場合
には、厚み検出手段の検出部と潜像担持体表面との摩擦
による損傷も防止できる。特に、請求項の発明によれ
、上記厚み検出手段を取り付けた取付け部材の一部
を、上記潜像担持体或はこれ以外の位置だし基準部に当
接させて、上記検出動作位置での位置決めを行うよう
に、上記接離手段を構成したので、検出動作位置におけ
る厚み検出手段の正確な位置決めが可能になる。従っ
て、正確な厚み検出ができる。また、請求項の発明に
よれば、上記厚み検出手段或は該厚み検出手段が取り付
けられる取付け部材の上記潜像担持体との対向部に、弾
性部材を取り付けたので、厚み検出手段或は該厚み検出
手段が取り付けられる取付け部材の上記潜像担持体との
対向部と、潜像担持体表面との接離動作に伴う衝突を防
止できる。従って、厚み検出手段や該厚み検出手段が取
り付けられる取付け部材の上記潜像担持体との対向部や
潜像担持体表面の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した複写機の一例を示す概略構成
図。
【図2】図1中のクリーニング装置の拡大図。
【図3】クリーニングスリーブの線速とクリーニング剤
の搬送量との関係を示すグラフ。
【図4】フィルミング除去動作を含めた一連の動作の一
例を示すタイミングチャート。
【図5】膜厚検出センサの取付け位置の説明図。
【図6】表面電位センサの取付け位置の説明図。
【符号の説明】
18 感光体ドラム 27 クリーニング装置 32 クリーニングスリーブ 31 主極 36 ドクタブレード部 X クリーニング領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 - 21/12 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14 G03G 15/08 - 15/08 507

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に潜像担持層が形成され、かつ画像
    形成時に該潜像担持層上にトナー像が形成される潜像担
    持体と、該潜像担持体に対置され、かつ磁性体よりなる
    剤を磁力によって担持しつつ搬送する剤担持体と、該剤
    担持体上の剤によって該潜像担持体を摺擦する摺擦力を
    変化させる手段とを有し、画像形成時以外の時期に該摺
    擦力を画像形成時よりも強くして該潜像担持体上のフィ
    ルミングの除去動作を行う画像形成装置において、 該潜像担持層の厚みを検出する厚み検出手段と 該厚み検出手段の出力に応じて該除去動作時の該摺擦力
    を調整する摺擦力調整手段と 上記厚み検出手段を、上記潜像担持体表面に該検出手段
    が接触或は近接する検出動作位置と、該検出動作位置よ
    りも該表面から離間した退避位置との間で移動させる接
    離手段とを設け、 上記厚み検出手段が、上記潜像担持体表面の停止時に上
    記検出動作位置を取り、上記潜像担持体表面の移動中の
    期間は上記退避位置を取るように、上記接離手段を構成
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】基体上に潜像担持層が形成され、かつ画像
    形成時に該潜像担持層上にトナー像が形成される潜像担
    持体と、該潜像担持体に対置され、かつ磁性体よりなる
    剤を磁力によって担持しつつ搬送する剤担持体と、該剤
    担持体上の剤によって該潜像担持体を摺擦する摺擦力を
    変化させる手段とを有し、画像形成時以外の時期に該摺
    擦力を画像形成時よりも強くして該潜像担持体上のフィ
    ルミングの除去動作を行う画像形成装置において、 該潜像担持層の厚みを検出する厚み検出手段と 該厚み検出手段の出力に応じて該除去動作を行う時間を
    調整する動作時間調整手段と 上記厚み検出手段を、上記潜像担持体表面に該検出手段
    が接触或は近接する検出動作位置と、該検出動作位置よ
    りも該表面から離間した退避位置との間で移動さ せる接
    離手段とを設け、 上記厚み検出手段が、上記潜像担持体表面の停止時に上
    記検出動作位置を取り、上記潜像担持体表面の移動中の
    期間は上記退避位置を取るように、上記接離手段を構成
    たことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記厚み検出手段を取り付けた取付け部材
    の一部を、上記潜像担持体或はこれ以外の位置だし基準
    部に当接させて、上記検出動作位置での位置決めを行う
    ように、上記接離手段を構成したことを特徴とする請求
    項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記厚み検出手段或は該厚み検出手段が取
    り付けられる取付け部材の上記潜像担持体との対向部
    に、弾性部材を取り付けたことを特徴とする請求項1、
    2又は3の画像形成装置。
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