JP2980654B2 - 潜像担持体のクリーニング兼フィルミング除去装置 - Google Patents

潜像担持体のクリーニング兼フィルミング除去装置

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JP2980654B2 JP2218383A JP21838390A JP2980654B2 JP 2980654 B2 JP2980654 B2 JP 2980654B2 JP 2218383 A JP2218383 A JP 2218383A JP 21838390 A JP21838390 A JP 21838390A JP 2980654 B2 JP2980654 B2 JP 2980654B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、トナー像転写後の潜像担持体表面に付着し
た残留トナーを除去するクリーニング動作と、潜像担持
体表面のフィルミングを除去するフィルミング除去動作
をそれぞれ実行する潜像担持体のクリーニング兼フィル
ミング除去装置であって、前記潜像担持体に対向して配
置され、かつ回転駆動されながら、キャリアとトナーを
有するクリーニング剤を磁力によって担持して搬送する
剤担持体と、該剤担持体に対置され、潜像担持体と剤担
持体の間の領域に搬送されるクリーニング剤の量を規制
する規制部材とを有し、前記領域に搬送されたクリーニ
ング剤を潜像担持体の表面に摺擦させることにより、前
記クリーニング動作とフィルミング除去動作をそれぞれ
実行する潜像担持体のクリーニング兼フィルミング除去
装置に関する。
〔従来の技術〕
潜像担持体に静電潜像を形成し、これをトナーによっ
て可視像化すると共に、そのトナー像を転写材に転写し
て潜像担持体を繰返し使用する形式の画像形成装置は従
来より周知であり、かかる装置は例えば電子複写機、プ
リンタ或いはファクシミリ等として構成される。
上記形式の画像形成装置においては、トナー像転写後
の潜像担持体表面に残留トナーが付着しているので、そ
のトナーを除去して潜像担持体をクリーニングする必要
がある。
一方、この種の画像形成装置においては、トナーや紙
に含まれた添加物等が潜像担持体表面に薄い膜状に固着
する所謂フィルミング現象が発生する恐れがある。かか
る現象が発生するとトナー像の部分的な濃度上昇や、地
汚れを生ぜしめ、トナー像の画質を著しく低下させる。
このため、潜像担持体表面のフィルミングをできるだけ
早期に除去する必要がある。
上述した各要求を満たすため、潜像担持体表面を清掃
するクリーニング機能と、潜像担持体表面のフィルミン
グ除去機能を兼ね備えた冒頭に記載した形式の潜像担持
体のクリーニング兼フィルミング除去装置が提案されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、潜像担持体表面にフィルミングが形成され
る様子を検討したところ、フィルミングは潜像担持体の
全体に亘って一様に形成されるのではなく、潜像担持体
上の画像形成域から外れた非画像形成域にまずフィルミ
ングが発生し、これが順次画像形成域へと成長していく
傾向にあることが判明した。すなわち、潜像担持体表面
の非画像形成域における方が、画像形成域におけるより
もフィルミングが発生しやすいのである。
ところが、既に提案されている前述のクリーニング兼
フィルミング除去装置においては、上述の事実について
特に考慮が払われていなかったため、潜像担持体の非画
像形成域に対して充分なフィルミング除去が行われない
恐れがあった。或いは非画像形成域のフィルミングを確
実に除去できるようにクリーニング剤の量を増大させる
と、画像形成域に対して必要以上のフィルミング除去動
作が行われ、潜像担持体を早期に劣化させる恐れがあっ
た。
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去すると共に、
フィルミング除去動作時にはその除去効果を最大限に高
めることのできる潜像担持体のクリーニング兼フィルミ
ング除去装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した
形式の潜像担持体のクリーニング兼フィルミング除去装
置において、前記領域に送り込まれるクリーニング剤の
量が、前記クリーニング動作時よりもフィルミング除去
動作時の方が増大するように、前記剤担持体を回転駆動
すると共に、前記潜像担持体の非画像形成域に対応する
剤担持体部分とこれに対向する規制部材部分との間の隙
間を、潜像担持体の画像形成域に対応する剤担持体部分
とこれに対向する規制部材との間の隙間よりも広く設定
したことを特徴とする潜像担持体のクリーニング兼フィ
ルミング除去装置を提案する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図はかかる潜像担持体のクリーニング兼フィルミ
ング除去装置を備えたカラー複写機を示し、本発明の理
解のため先ずその全体構成を明らかにする。この複写機
において、まず、コンタクトガラス10上の原稿(不図
示)に対し、照明装置11が第1ミラー12と共に図におい
て右方へ移動することにより、照明走査が行われる。こ
のときの走査光像は、同じ方向に移動する第2ミラー1
3,第3ミラー14を介してレンズ15へと入射し、このあと
第4ミラー16,フィルタ装置17を通って、潜像担持体の
一例であるドラム状の感光体18上に結像投影される。感
光体18は第1図における時計方向に回転する。フィルタ
装置17は複数の色分解フィルタを有し、このうちの1つ
のフィルタで、最初の光像が初めに取り出され、この光
像が、帯電器19によって既に一様に帯電されている感光
体18上に結像投影され、これにより感光体上に静電潜像
が形成される。
感光体18の下部にはイエロー現像装置21Y,マゼンタ現
像装置21M,シアン現像装置21Cがそれぞれ設けられ、上
記静電潜像はまずイエロー現像装置21Yのイエロー色ト
ナーによりトナー像化される。
転写ドラム22には給紙部23から送られた転写材の一例
である転写紙が巻き付けられ、この巻き付けられた転写
紙に上記トナー像が転写チャージャ20により転写され
る。
同様にして感光体上に形成されるマゼンタ色のマゼン
タトナー像,シアン色のシアントナー像がそれぞれ転写
紙に転写されて重ねられる。ブラックトナー像を得ると
きは、ブラック現像装置21Bのブラックトナーによつて
静電潜像が可視像化される。ブラック露光の場合はフィ
ルタとしてNDフィルタが用いられる。
トナー像の転写後、分離チャージャ24及び分離爪25に
より転写紙が転写ドラム22から分離され、この分離され
た転写紙は定着装置26を通ってコピー紙として機外に排
出される。一方、各トナー像を転写紙に転写した後の感
光体18上の残留トナーは、その都度、磁気ブラシ方式の
クリーニング兼フィルミング除去装置27によって除去さ
れ、次の画像形成に備える。ここに示した潜像担持体の
クリーニング兼フィルミング除去装置は、トナー像転写
後の潜像担持体表面に付着した残留トナーを除去するク
リーニング動作と、潜像担持体表面のフィルミングを除
去するフィルミング除去動作をそれぞれ実行するが、先
ずクリーニング動作に関連する構成と作用を明らかにす
る。
クリーニング兼フィルミング除去装置27の詳細を示す
第2図において、感光体18は矢印方向に回転し、この回
転方向に対し、感光体18と転写ドラム22との接触部であ
る転写部の下流側にはプレクリーニングチャージャ28が
感光体18と対向するように設けられている。
クリーニング兼フィルミング除去装置27は、プレクリ
ーニングチャージャ28の下流側に、内部に複数の磁石31
を設けた、例えばアルミニウム等の導電性の非磁性体よ
り成るクリーニングスリーブ32を有している(個々の磁
石にはP1乃至P6の符号を付してある)。クリーニングス
リーブ32は、画像形成時に前述の如くトナー像を形成さ
れる感光体18より成る潜像担持体に対向して配置されて
おり、このクリーニングスリーブ32は、固定された磁石
31に対し、図示していない駆動モータによって矢印で示
した時計方向に回転駆動される。各磁石31のクリーニン
グスリーブ32の周方向における磁極は、第2図にS,Nを
付して示した通りである。
トナー像の転写後において、感光体18上に残されたト
ナーがプレクリーニングチャージャ28の部位にくると、
このプレクリーニングチャージャ28によるコロナ放電に
より、トナー粒子には、クリーニングし易いように、あ
る極性(図の例では正)の電荷が付与される。
一方、クリーニングスリーブ32の周面には、磁性キャ
リアと磁性又は非磁性のトナーを有する粉体状のクリー
ニング剤Cが前述の磁石31の磁力によって担持され、キ
ャリアによる磁気ブラシ形成されている。トナーとキャ
リアは互いに異極性に摩擦帯電し、キャリア粒子にトナ
ー粒子が静電的に付着している。このように少なくとも
一部が磁性体より成るクリーニング剤Cが、クリーニン
グスリーブ32の時計方向の回転によって該スリーブ32の
回転方向に搬送され、クリーニングスリーブ32と感光体
18の間のクリーニング領域Xに運ばれ、ここで感光体18
の表面に摺擦する。このように、剤担持体の一例である
クリーニングスリーブ32は、回転駆動されながら、キャ
リアとトナーを有するクリーニング剤Cを磁力によって
担持して搬送する用をなす。
プレクリーニングチャージャ28により電荷を付与され
た残留トナーが、クリーニングスリーブ32と対向するク
リーニング領域Xに来ると、ここで、残留トナーが、ト
ナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧(図の例では
負)を電源60によって印加されたクリーニングスリーブ
32上の、負の電荷をもったクリーニング用キャリアへ、
静電的吸着力と機械的スキャベンジング力をもって付着
する。このように感光体上の残留トナーが除去されてク
リーニングが行われる。
次いで、トナーが付着したキャリアは、磁力によりク
リーニングスリーブ32上に担持されて磁気ブラシを形成
しつつ搬送され、電源61によって、所定極性(図の例で
は負)のバイアス電圧の印加された導電性の、例えば金
属より成るトナー回収ローラ33と対向する部位で、この
ローラ33に接触し、このときトナーが回収ローラ33の方
に静電的に付着する。トナー回収ローラ33は、トナー回
収手段の一例を構成するものであり、このローラ33に
は、クリーニングスリーブ32に印加された負極性のバイ
アス電圧よりも、負側に大きな、バイアス電圧が印加さ
れており、正に帯電したトナーだけがトナー回収ローラ
33側へ移行し、負に帯電したキャリアはクリーニングス
リーブ32に残される。その際、或る量のトナーはクリー
ニングスリーブ32側に残され、これがクリーニング剤C
中のトナーとなる。トナー回収ローラ33は時計方向に回
転し、該ローラ33には弾性ゴム又は弾性金属板等より成
る回収ブレード34が当接するようになっていて、これに
より、回収ローラ33上の付着トナーが下へ掻き落され
る。この掻き落されたトナーは排出用のスクリュー35に
よりクリーニング装置外に排出される。
一方、クリーニングスリーブ32上のクリーニング剤C
はさらに搬送され、ドクターブレード部36のところで、
クリーニング剤Cの厚みが例えば0.5乃至2.0mm程度とな
るように規制され、再びクリーニング領域Xに入る。
なおクリーニングスリーブ32及びトナー回収ローラ33
は、クリーニングケース40の、奥側と手前側の各側板に
回転自在に支持されていて、該ケース40の上部の開口に
は、カバー42が取付けられている。
上述のように感光体18上に残留するトナーはクリーニ
ングスリーブ32に担持されたクリーニング剤Cによって
回収され、クリーニングされた感光体18が繰返し使用さ
れる。
上述のドクターブレード部36は、クリーニングスリー
ブ32より成る剤担持体に対置され、潜像担持体と剤担持
体の間の領域Xに搬送されるクリーニング剤Cの量を規
制する規制部材の一例を構成する。
ところで、上述の如きクリーニング兼フィルミング除
去装置27において、感光体18からクリーニングスリーブ
32側に移行したトナーのうち、帯電量の低いトナー粒子
や、プレクリーニングチャージャ28の帯電作用にもかか
わらず、正に帯電しきれなかったトナー粒子がクリーニ
ングスリーブ32から離れて浮遊し、これが再び感光体に
付着することがある。またクリーニング兼フィルミング
除去装置27に限らず、現像装置21Y,21M,21C,21B等から
浮遊したトナーや、転写紙の紙粉又はこれに含まれた添
加物等が感光体18の表面に付着する。このように付着し
たトナーや紙粉等は、これを放置すると、経時的に感光
体表面に、薄い膜状に固着する恐れがある。これが先に
も説明したフィルミング現象であり、これが発生すると
感光体18に感度むらができ、その表面に形成されるトナ
ー像の濃度むら、或いは地汚れが発生する。従って感光
体に形成されたフィルミングは早期に除去し、或いはフ
ィルミングの発生を未然に防止する必要がある。
図示した複写機においては、クリーニング兼フィルミ
ング除去装置27によってフィルミングが除去されるよう
に構成されている。
このクリーニング兼フィルミング除去装置27は、前述
の領域Xに搬送されたクリーニング剤Cを潜像担持体の
表面に摺擦させることにより、クリーニング動作とフィ
ルミング除去動作をそれぞれ実行するように構成されて
おり、以下に、そのフィルミング除去動作に関連する構
成と作用を明らかにする。
感光体18上に前述の如くトナー像を形成する画像形成
時以外の時期に、通常の感光体クリーニング動作時より
も多量のクリーニング剤を感光体18とクリーニングスリ
ーブ32との間の領域Xに送り込み、クリーニング動作時
よりもこの領域Xに多量のクリーニング剤Cを詰め込ん
だ状態にして感光体18を作動させる。前述の領域に送り
込まれるクリーニング剤Cの量が、クリーニング動作時
よりもフィルミング除去動作時の方が増大するように、
クリーニングスリーブ32より成る剤担持体を回転駆動す
るのである。このようにすれば、クリーニング領域Xに
てクリーニング剤の溜りができ、クリーニング剤C中の
キャリアの粒子が、回転する感光体18の表面に強く擦り
付けられ、感光体表面に形成されたフィルミングを掻き
取ることができる。このようにフィルミング除去動作を
実行し、感光体18上のフィルミングを取り去り、ないし
はフィルミングの発生を未然に防止することができる。
図示したクリーニング兼フィルミング除去装置27のよ
うに磁石31を固定し、クリーニングスリーブ32を回転駆
動することにより該スリーブ32上のクリーニング剤Cを
搬送するクリーニング装置において、前述の如くフィル
ミングを除去すべくクリーニング領域Xへのクリーニン
グ剤Cの送り込み量を増大させるには、例えば、クリー
ニングスリーブ32の回転速さを通常のクリーニング動作
時よりも遅くすればよい。クリーニングスリーブ32の線
速が遅くなれば、これに担持されたクリーニング剤Cに
作用する遠心力が弱まり、クリーニング剤Cがクリーニ
ングスリーブ32の表面側に強く引き付けられる。その結
果、ドクターブレード部36を通過するクリーニング剤C
の量が増え、クリーニング領域Xに搬送されるクリーニ
ング剤Cの量が増大する。
上述の如きフィルミング除去動作を行うとき、常時ク
リーニングスリーブ32の回転速さをクリーニング動作時
よりも低速にしてもよいが、低速と高速を繰返してもよ
い。或いは感光体18を回転させたままクリーニングスリ
ーブを停止させ、クリーニング領域Xにクリーニング剤
Cを留め、又はクリーニングスリーブの回転と停止を繰
返し行うようにしてもよい。
ところで、先にも説明したように感光体18の表面に形
成されるフィルミングは、感光体18の軸線方向に均一に
生じるのではなく、その非画像形成域の方が発生しやす
い。すなわち、第3図に示すように、感光体18はその軸
線方向の中央領域が画像形成域Wとなっており、ここに
前述の如く静電潜像が形成され、これがトナー像化され
る。このような画像形成域Wの外側の領域は非画像形成
域Zとなっており、ここには静電潜像やトナー像は形成
されない。このような感光体18の表面のうち、非画像形
成域Zにフィルミングが形成されやすいのである。従来
の提案に係るフィルミング除去方法ではこのような点に
考慮が払われておらず、画像形成域Wに対応するクリー
ニングスリーブ32の部分W1と、非画像形成域Zに対応す
るクリーニングスリーブ32の部分Z1にほぼ等量のクリー
ニング剤Cを担持させ、これをクリーニング領域Xに搬
送して感光体18のフィルミングを除去するように構成さ
れていた。このため、フィルミングが発生しやすい感光
体18の非画像域Zに対するフィルミング除去が不充分と
なる恐れがあり、またこの領域Zのフィルミングを充分
に除去できるように、クリーニング剤Cの搬送量を増大
させると、画像形成域Wに対してキャリアが過度に大き
な圧力で摺擦し、感光体18の劣化を早める恐れがあっ
た。
そこで本例においては、第3図に明示する如く、感光
体18の非画像形成域Zに対応するクリーニングスリーブ
32の部分Z1と、これに対向するドクターブレード部36の
部分Z2との間の隙間aを、感光体18の画像形成域Wに対
応するクリーニングスリーブ32の部分W1と、これに対向
するクリーニングブレード36の部分W2との間の隙間bよ
りも広く設定した。潜像担持体の非画像形成域に対応す
る剤担持体部分とこれに対向する規制部材部分との間の
隙間を、潜像担持体の画像形成域に対応する剤担持体部
分とこれに対向する規制部材との間の隙間よりも広く設
定するのである。
上記構成により、隙間aを通るクリーニング剤Cの量
が、隙間bを通るクリーニング剤Cの量よりも多くな
り、クリーニング領域Xにおいては、感光体18の非画像
形成域Zの部分のクリーニング剤の量が画像形成域Wに
おける剤量よりも多くなる。よって感光体18の非画像形
成域Zにおける方が、画像形成域Wにおけるよりもクリ
ーニング剤Cとの圧接力が高まり、より強くフィルミン
グの掻き取り作用を受ける。
このようにして、画像形成時以外の時期にフィルミン
グ除去動作を実行する際、フィルミングが発生しやすい
感光体18上の非画像形成域Zに対してはより強く、また
フィルミングが比較的発生しにくい画像形成域Wに対し
てはより軽くフィルミング除去動作を行うことができ
る。よって非画像形成域Zに対するフィルミング除去不
足が生じたり、逆に画像形成域Wに対する過度なフィル
ミング除去動作が実行される不具合を阻止できる。
次に、第1図乃至第3図に示した装置を用いたより具
体的な実施例を示す。
(1)第1図に符号P1で示した磁石31の磁極における磁
束密度: 1000〜1100ガウス (2)同じく符号P2で示した磁石31の磁極における磁束
密度: 1200〜1300ガウス (3)主極を構成する上記磁石P1の位置: クリーニングスリーブ32と感光体18の中心を結ぶ線L
を基準とし、この基準線と、クリーニングスリーブ32の
中心を通る線lの成す角度を第2図のように正(+),
負(−)と決めたとき、磁石P1を−2゜乃至+8゜の範
囲に配置した。
(4)クリーニング動作時にクリーニングスリーブ32へ
印加するバイアス電圧: 直流−150V (5)クリーニング動作時にトナー回収ローラ33へ印加
するバイアス電圧: 直流−500V (6)クリーニング動作時におけるクリーニングスリー
ブ32の線速(周速): 300mm/sec (7)感光体18の線速(周速): 200mm/sec (8)クリーニングスリーブ32とドクターブレード部36
の各部分W2,Z2とのギャップ: 部分W20.8mm;部分Z21.0mm (9)クリーニングスリーブ32の部分W1と感光体18との
ギャップ: 1.0mm (10)クリーニング剤Cのキャリアに対するトナーの濃
度: 0.5〜2重量% (11)クリーニング剤C中のトナーの帯電量: 10〜80μc/g (12)クリーニング剤Cのキャリア形状: 不定形 上述した条件下でクリーニング動作を実行し、非画像
形成時、すなわち実際の画像形成動作を開始する前又は
後に、感光体18を回転させながらクリーニングスリーブ
32を、低速と高速を繰返しながら駆動し、クリーニング
領域Xに多量のクリーニング剤を搬送してフィルミング
除去動作を実行した。その結果トナー像のブレや色ずれ
を生じることなく、感光体の全体W,Zに対してフィルミ
ングの発生を阻止でき、感光体の早期の劣化も防止でき
た。
現像装置を1つだけ有する単色複写機にも、クリーニ
ング兼フィルミング除去装置の上記各構成を採用できる
ことは当然である。また上述した各具体例では、クリー
ニングスリーブ32が回転駆動され、これに内設された磁
石が固定されている例を示したが、それ自体周知のよう
にクリーニングスリーブとその内部の磁石を共に回動駆
動してもクリーニング剤Cを搬送でき、このような場合
にも本発明を支障なく適用できる。さらに、本発明はモ
ノクロ複写機、或いは複写機以外の各種画像形成装置に
も適用でき、また潜像担持体がベルト状のもの、或いは
剤担持体がベルト状のものである場合にも適用可能であ
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、潜像担持体と剤担持体の間の領域に
送り込まれるクリーニング剤の量が、クリーニング動作
時よりもフィルミング除去動作時の方が増大するよう
に、剤担持体を回転駆動するように構成したため、潜像
担持体表面のフィルミングを効率よく除去することがで
きる。しかもフィルミングが発生しやすい潜像担持体部
分に対して、他の部分よりも、フィルミング除去能力を
高めるように構成したため、潜像担持体の寿命を縮める
ことなく、しかも該担持体に対する負荷を特に高めるこ
となく潜像担持体上のフィルミングをその全体に亘って
効果的に除去できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した複写機の一例を示す概略断面
図、第2図はクリーニング兼フィルミング除去装置の拡
大断面図、第3図は感光体とクリーニングスリーブとド
クターブレード部の関係を明らかにした説明図である。 a,b……隙間、C……クリーニング剤、W……画像形成
域 X……領域、Z……非画像形成域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/10 G03G 15/08 - 15/095

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像転写後の潜像担持体表面に付着し
    た残留トナーを除去するクリーニング動作と、潜像担持
    体表面のフィルミングを除去するフィルミング除去動作
    をそれぞれ実行する潜像担持体のクリーニング兼フィル
    ミング除去装置であって、前記潜像担持体に対向して配
    置され、かつ回転駆動されながら、キャリアとトナーを
    有するクリーニング剤を磁力によって担持して搬送する
    剤担持体と、該剤担持体に対置され、潜像担持体と剤担
    持体の間の領域に搬送されるクリーニング剤の量を規制
    する規制部材とを有し、前記領域に搬送されたクリーニ
    ング剤を潜像担持体の表面に摺擦させることにより、前
    記クリーニング動作とフィルミング除去動作をそれぞれ
    実行する潜像担持体のクリーニング兼フィルミング除去
    装置において、 前記領域に送り込まれるクリーニング剤の量が、前記ク
    リーニング動作時よりもフィルミング除去動作時の方が
    増大するように、前記剤担持体を回転駆動すると共に、
    前記潜像担持体の非画像形成域に対応する剤担持体部分
    とこれに対向する規制部材部分との間の隙間を、潜像担
    持体の画像形成域に対応する剤担持体部分とこれに対向
    する規制部材との間の隙間よりも広く設定したことを特
    徴とする潜像担持体のクリーニング兼フィルミング除去
    装置。
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