JP5219614B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5219614B2
JP5219614B2 JP2008125621A JP2008125621A JP5219614B2 JP 5219614 B2 JP5219614 B2 JP 5219614B2 JP 2008125621 A JP2008125621 A JP 2008125621A JP 2008125621 A JP2008125621 A JP 2008125621A JP 5219614 B2 JP5219614 B2 JP 5219614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
image
intermediate transfer
transfer belt
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008125621A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009276428A (ja
Inventor
晃弘 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008125621A priority Critical patent/JP5219614B2/ja
Priority to US12/437,158 priority patent/US7970298B2/en
Priority to CN2009101409289A priority patent/CN101581898B/zh
Publication of JP2009276428A publication Critical patent/JP2009276428A/ja
Priority to US13/152,623 priority patent/US8208822B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5219614B2 publication Critical patent/JP5219614B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、像担持体上に向けて光を照射し、反射光を検知する検知部材を用いてトナー像を検知する画像形成装置、詳しくは検知部材の検知精度の低下を防止する制御に関する。
中間転写体に複数色のトナー像を重ねて一次転写し、中間転写体に担持させた複数色のトナー像を、二次転写部で記録材へ一括二次転写させる画像形成装置が実用化されている。
特許文献1には、外添剤を含む現像剤で現像したトナー像を中間転写体に担持させて検知部材(光学式センサ)で検知する画像形成装置が示される。ここでは、検知部材によるトナー像の検知結果が、画像形成条件や画像書き込みタイミングにフィードバックされる。
特許文献2には、中間転写体の表面に残留した転写残トナーを除去する清掃部材(静電クリーニング装置)の下流側に、外添剤や微粉末を除去する清掃部材(繊維体クリーニング装置)を配置した画像形成装置が示される。繊維体クリーニング装置は、長尺の不織布ウエブをロール状に装填しており、供給ロールからウエブの未使用部分を定期的に引き出して中間転写体に摺擦させる一方で使用済みウエブを巻き取りロールに巻き取っている。
特開2003−241470号公報 特開平10−149033号公報
特許文献1に示される光学式センサは、中間転写体の使用量(画像形成枚数)が累積して中間転写体の光沢度が低下してくるとトナー像の検知精度が低下してしまう。中間転写体の使用量が累積すると、中間転写体の光沢度が低下して、トナー像との光沢度差、すなわち反射光量比が小さくなるからである。
このため、検知部材が像担持体に照射した光の反射光の光量に基づく値(照射光強度)が基準値(回復閾値)に達すると、特許文献2に示される清掃部材(繊維体クリーニング装置)を用いて基準値(回復閾値)まで回復させる清掃モードが提案された。
しかし、清掃モードは、画像形成を中断して実行されるため、できるだけ実行頻度を減らすとともに1回当たりの実行時間を短くすることが望ましい。
このため、清掃モードを開始させる基準値と清掃モード終了時の基準値とを終始一定にしておくと以下のような問題がある。
(1)中間転写体の光沢度が高い初期に基準値が達して清掃モードが開始されるまでに蓄積する汚れ量が大きくなり過ぎる。
(2)中間転写体の使用量が累積した場合に、清掃モードの頻度が高まってダウンタイムが増える。また、清掃モードをいくら行っても基準値まで回復することができなくなって、中間転写体が短寿命化する。
本発明は、像担持体の寿命期間を通じて清掃モードの実行頻度や実行時間を削減して、ダウンタイムの少ない運転を実現できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体に向けて光を照射し、反射光を検知する検知部材と、前記像担持体に当接して前記像担持体を清掃する清掃部材と、前記検知部材の検知結果が予め定めた閾値に達したときに前記清掃部材を用いて像担持体を清掃する清掃モードを実行する実行手段と、前記像担持体の累積使用量が少ないときは前記閾値を小さく設定し、前記累積使用量が大きいときは前記閾値を大きく設定する設定手段と、を有するものである。そして、前記実行手段は、前記検知結果と前記閾値との差が大きいほど前記清掃モードの実行時間を増やす
本発明の画像形成装置では、像担持体の光沢度が高い初期段階での汚れの蓄積を小さくすると共に、像担持体の寿命を長くすることができる。
従って、像担持体の寿命期間を通じた清掃モードの実行頻度や実行時間を削減して、ダウンタイムの少ない運転を実現できる。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明は、中間転写体等の光沢度が低下した際に自動的に光沢回復モードを実行する限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1〜3に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図2は中間転写ベルトをクリーニングするための構成の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、中間転写ベルト9に沿って、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配置したタンデム型フルカラー複写機である。
画像形成部Paでは、感光ドラム1aにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト9に一次転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム1bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト9のイエロートナー像に重ねて一次転写される。画像形成部Pc、Pdでは、それぞれ感光ドラム1c、1dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて同様に中間転写ベルト9のトナー像に位置を重ねて順次一次転写される。
中間転写ベルト9に一次転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送され、レジストローラ23によって二次転写部T2へ給送された記録材Pへ一括二次転写される。二次転写部T2でトナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置25で加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着された後に外部へ排出される。
分離装置22は、記録材カセット20からピックアップローラ21によって引き出された記録材Pを1枚ずつ分離して、レジストローラ23へ送り出す。レジストローラ23は、停止状態で記録材Pを受け入れて待機させ、中間転写ベルト9のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを二次転写部T2へ送り込む。
中間転写ベルト9は、テンションローラ12、駆動ローラ13、及びバックアップローラ10に掛け渡して支持され、300mm/secのプロセススピードで矢印R2方向に回転する。
<トナー像形成手段>
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、付設された現像装置4a、4b、4c、4dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdについては、説明中の符号末尾のaを、b、c、dに読み替えて説明されるものとする。
図2に示すように、画像形成部Paは、感光ドラム1aの周囲に、帯電ローラ2a、露光装置3a、現像装置4a、一次転写ローラ5a、クリーニング装置6aを配置する。
感光ドラム1aは、アルミニウム製シリンダの外周面に、帯電極性が負極性の有機光導電体層(OPC)を形成してある。感光ドラム1aは、両端部をフランジによって回転自在に支持され、一方の端部に不図示の駆動モータから駆動力を伝達して、300mm/secのプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
帯電ローラ2aは、感光ドラム1aに圧接して従動回転する。電源D3は、帯電ローラ2aに直流電圧と交流電圧とを重畳した帯電電圧を印加して、感光ドラム1aの表面を一様な負極性の電位に帯電させる。
露光装置3aは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1aの表面に画像の静電像を書き込む。
現像装置4aは、外添剤を添加した非磁性トナーを磁性キャリアに混合した二成分現像剤を、容器4i内でスクリュー4g、4hにより攪拌して、非磁性トナーを負極性に、磁性キャリアを正極性にそれぞれ帯電させる。外添剤が付着した状態で帯電したトナーは、固定磁極4jの周囲で感光ドラム1aとカウンタ方向に回転する現像スリーブ4sに穂立ち状態で担持されて、感光ドラム1aを摺擦する。外添剤は、シリカ微粉末を主成分とし、トナー粒子の凝集を阻止するとともに、攪拌に伴ってトナー粒子を効率的に摩擦帯電させる。
電源D4は、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧を現像スリーブ4sに印加して、現像スリーブ4sよりも相対的に正極性となった感光ドラム1aの静電像へ外添剤が付着したトナーを移動させて、静電像を反転現像する。
トナーボトル7aは、静電像の現像に伴って現像装置4aから取り出される非磁性トナー及び外添剤を補給して、容器4i内のトナー/キャリア比率を一定に維持する。
一次転写ローラ5aは、中間転写ベルト9を介して感光ドラム1aに圧接して、感光ドラム1aと中間転写ベルト9との間にトナー像の一次転写部Taを形成する。
電源D1は、一次転写ローラ5aに正極性の直流電圧を印加して、負極性に帯電して感光ドラム1aに担持されたトナー像を、一次転写部Taを通過する中間転写ベルト9へ一次転写させる。
クリーニング装置6aは、クリーニングブレードを感光ドラム1aに摺擦して、一次転写部Taを通過して感光ドラム1aの表面に残留した転写残トナーを除去する。
二次転写ローラ11は、中間転写ベルト9を介してバックアップローラ10に圧接して、中間転写ベルト9と二次転写ローラ11との間に二次転写部T2を形成する。二次転写ローラ11は、金属製のローラ軸11aの外周に抵抗性を付与したスポンジ弾性層11bを配置しており、ローラ軸11aに電源D2が接続されている。バックアップローラ10は、金属円筒で形成されて、接地電位に接続されている。
電源D2は、正極性の定電圧を二次転写ローラ11のローラ軸11aへ印加して、バックアップローラ10と中間転写ベルト9と記録材Pと二次転写ローラ11との直列回路に転写電流を流す。これにより、中間転写ベルト9のトナー像に重ね合わせて、記録材Pが二次転写部T2を挟持搬送される過程で、中間転写ベルト9から記録材Pへトナー像が静電的に移動する。
二次転写ローラクリーニング装置16は、帯電させたファーブラシを二次転写ローラ11に摺擦回転させて、二次転写ローラ11に付着したトナーを静電的に除去する静電クリーニング装置である。電源D5は、電源D2が二次転写ローラ11に印加する正極性の転写電圧よりも高い正極性の直流電圧を、ファーブラシに接する金属ローラに印加して、ファーブラシを二次転写ローラ11よりも相対的に正極性に帯電させる。これにより、二次転写部T2で記録材Pに転写されることなく、二次転写ローラ11に転写されてしまった負極性の制御用トナー像がクリーニングされて、二次転写部T2を通過する後続の記録材Pの裏汚れが防止される。
<像担持体>
図3は中間転写ベルトの断面構成の説明図である。中間転写ベルト9は、樹脂層9a、弾性層9b、表層9cの三層構造からなる弾性ベルトである。
図3に示すように、第1実施形態における中間転写ベルト9は、カーボンを分散したポリイミド系樹脂の樹脂層9aに重ねて、カーボンを分散したクロロプレーン系ゴムの弾性層9bを形成している。弾性層9bの表面には、表面エネルギーを小さくして潤滑性を高める材料を分散させた、フッ素系ゴム、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴムの弾性材料のうち、2種類以上を使用した表層9cを形成している。表面エネルギーを小さくして潤滑性を高める材料は、例えばフッ素樹脂、フッ素化合物、フッ化炭素を基材として、2酸化チタン、シリコンカーバイト等の粉体粒子を1種類あるいは2種類以上分散させたものである。
樹脂層9a、弾性層9b、表層9cは、体積抵抗率ρ(Ωcm)を10(Ωcm)に調整してある。中間転写ベルト9の体積抵抗率ρ(Ωcm)は、JIS−K6911法準拠プローブを使用して、印加電圧100V、印加時間60sec、23度C50%RHにて測定したとき、10(Ωcm)≦ρ≦1015(Ωcm)が望ましい。
<静電クリーニング装置>
図2に示すように、二次転写部T2を通過した中間転写ベルト9に付着した転写残トナーは、静電クリーニング装置30に搬送されて回収される。
静電クリーニング装置30は、負極性に帯電させたファーブラシ31と、正極性に帯電させたファーブラシ34とを中間転写ベルト9に摺擦させて、中間転写ベルト9から転写残トナーを静電的に除去する。
ファーブラシ31、34は、抵抗値10MΩ、繊維太さ6デニールのカーボン分散型ナイロン繊維を、金属ローラに植毛密度50万本/inchの割合で植毛してある。ファーブラシ31、34は、中間転写ベルト9に対して約1.0mmの侵入量を持たせて配置され、不図示の駆動モータによって、50mm/secの周速度で、中間転写ベルト9に対してカウンタ方向に回転駆動される。
金属ローラ32、35は、表面が硬質アルマイト処理されたアルミニウム製の円筒材料であって、それぞれファーブラシ31、34に対して約1.0mmの侵入量を持たせて配置される。
金属ローラ32、35は、ファーブラシ31、34の回転軸から分配された駆動力によって、ファーブラシ31、34に対してウイズ方向に、ファーブラシ31、34とほぼ等しい周速度で回転される。
クリーニングブレード33、36は、ウレタンゴムブレードで構成され、それぞれ金属ローラ32、35に対して侵入量1.0mmを持たせてカウンタ方向に当接配置される。
電源37は、金属ローラ32に−700Vの電圧を印加して、中間転写ベルト9とファーブラシ31と金属ローラ32との直列回路にクリーニング電流を流す。これにより、中間転写ベルト9の摺擦位置におけるファーブラシ31の電位は、中間転写ベルト9よりも負極性側に高くなるので、転写部T1を通過した中間転写ベルト9上の正極性に帯電した転写残トナーがファーブラシ31に静電的に付着する。また、中間転写ベルト9に付着した未帯電トナーは、ファーブラシ31に接触して離間する過程で、マイナスの電荷を注入されて、負極性に帯電される。
ファーブラシ31に付着した転写残トナーは、ファーブラシ31よりも相対的に負極性に帯電した金属ローラ32へ静電的に移動した後に、クリーニングブレード33によってハウジング39に掻き落とされる。
電源38は、金属ローラ35に+700Vの電圧を印加して、金属ローラ35とファーブラシ34と中間転写ベルト9との直列回路にクリーニング電流を流す。これにより、中間転写ベルト9の摺擦位置におけるファーブラシ34の電位は、中間転写ベルト9よりも正極性側に高くなるので、ファーブラシ31を通過した中間転写ベルト9上の負極性に帯電した転写残トナーがファーブラシ34に静電的に付着する。
ファーブラシ34に付着した転写残トナーは、金属ローラ35へ静電的に移動した後に、クリーニングブレード36によってハウジング39に掻き落とされる。
<清掃部材、繊維体クリーニング装置>
静電クリーニング装置30は、中間転写ベルト9に付着した帯電粒子を静電的に除去するので、中間転写ベルト9に機械的に付着した微粒子をクリーニングブレードほどには除去できない。
トナーから遊離した外添剤は、二次転写部T2等の圧力がかかる部分で中間転写ベルト9の表面にこすり付けられて微粒子状態で付着する。微粒子状の外添剤は、静電クリーニング装置30では効率的に回収できないので、静電クリーニング装置30の下流にウエブクリーニング装置40を配置し、クリーニングウエブ45の繊維に付着させて機械的に回収する。これにより、中間転写ベルト9に外添剤が過剰に付着して連れ回りすることを防止している。
ウエブクリーニング装置40は、テンションローラ12にバックアップされた中間転写ベルト9に不織布のクリーニングウエブ45を摺擦させて、中間転写ベルト9に付着した外添剤や紙粉と言った微粒子を繊維体の繊維に絡めて除去する。
クリーニングウエブ45は、送り出しローラ42に一端を固定してロール状に形成され、ロールから引き出した一端が巻き取りローラ43に固定されている。クリーニングウエブ45は、中間をウエブローラ44に掛け回して、送り出しローラ42及び巻き取りローラ43をそれぞれの回転軸にセットすることにより、ウエブクリーニング装置40に装填される。
クリーニングウエブ45には、ポリエステル、アクリル、ビニロン、水溶性ビニロン、レーヨン、ナイロン、ポリプロピレン、コットン等から選ばれる1種類又は2種類以上の繊維体材料を使用できる。ただし、上記繊維体材料に限定されるものではない。
クリーニングウエブ45は、繊維体の組織に付着物が堆積するので、同じ摺擦面を長時間使用すると、繊維体の組織から放出される微粒子数と繊維組織に拘束される微粒子数とがバランスして、見かけ上のクリーニング性能が失われてしまう。クリーニングウエブ45と中間転写ベルト9のニップから外添剤がすり抜けて中間転写ベルト9に再付着する傾向となる。
このため、一定期間ごとにクリーニングウエブ45を一定量巻き取って、中間転写ベルト9に対する摺擦面を新しくすることにより、ウエブクリーニング装置40のクリーニング性能を回復させる。第1実施形態では、クリーニングウエブ45の巻き取りタイミングを30秒ごとに1回とし、1回当たりの巻き取り量を5mmとした。
制御部110は、30秒ごとにモータ46を1回作動させて巻き取りローラ43を1ピッチ回転させて、送り出しローラ42からクリーニングウエブ45を5mm引き出す。これにより、中間転写ベルト9に摺擦して汚れた部分が隣接する新しい部分に置き換えられて摺擦面が更新され、中間転写ベルト9の表面に付着した付着物が良好に除去され続ける。
クリーニングウエブ45の使用済み部分は、巻き取りローラ43に順次巻き取られ、送り出しローラ42側のクリーニングウエブ45が無くなると、クリーニングウエブ45の1ロールが新品交換される。
なお、ウエブクリーニング装置40は、巻き取り式のクリーニングウエブ45を用いないで、中間転写ベルト9の表面に付着した外添剤を効率的に捕集できる他のクリーニング装置に置き換えてもよい。例えば、表面に不織布を巻いたローラを中間転写ベルト9に当接させて回転駆動する繊維ローラクリーニング装置等でもよい。
ウエブクリーニング装置40は、回動軸41を中心にして全体が回動可能に取り付けられ、加圧解除機構47を作動させることにより、回動して、クリーニングウエブ45を中間転写ベルト9から離間させる。また、加圧解除機構47を作動させることにより、中間転写ベルト9に対するクリーニングウエブ45の摺擦圧力を調整可能である。
ウエブクリーニング装置40の着時には、クリーニングウエブ45を掛け回したウエブローラ44が、中間転写ベルト9に対して20N(2.0kgf)〜50N(5.0kgf)の可変の総圧で当接する。通常の画像形成時には、中間転写ベルト9に対するウエブローラ44の当接圧は、30N(3.0kgf)である。
ウエブクリーニング装置40の脱時には、クリーニングウエブ45が中間転写ベルト9から離間して、中間転写ベルト9に付着したトナーや微粒子を素通しする。
<光学式センサ>
図4は光学式センサのLEDにおける光量値の設定の説明図、図5は光量値と光沢復帰モードの所要時間との関係の説明図である。
図2に示すように、制御部110は、タッチパネルで構成される操作パネル108を通じて操作及び設定がなされて画像形成装置100を制御する。
制御部110は、中間転写ベルト9に担持される画像のトナー像の間隔に各種の制御用トナー像STを形成し、光学式センサ15を用いて制御用トナー像STを検知し、検知結果に基いてトナー像の形成条件や静電像の書き込みタイミングを調整する。
制御部110は、画像形成部Paが中間転写ベルト9に一次転写した制御用トナー像STを光学式センサ15により検知して、感光ドラム1aにおける静電像の書き込み開始(露光)タイミングを調整する。
制御部110は、中間転写ベルト9に一次転写されたイエローのカラーパッチを光学式センサ15によって検知し、検知結果に基いて画像形成部Paにおけるトナー像の形成条件を調整する。
光学式センサ15は、中間転写ベルト9に赤外光を斜め照射して正反射光を検知することにより、中間転写ベルト9の表面と制御用トナー像STとのコントラストとして、制御用トナー像STを検知する。
光学式センサ15は、内部のLED15eから赤外線の検知光を射出して中間転写ベルト9に斜め入射させ、LED15eとほぼ対称位置に配置された受光素子15fで中間転写ベルト9からの検知光の正反射光を検知する。なお、LED15eと受光素子15fとは、実際には、中間転写ベルト9を幅方向に横断する垂直な面内に、光軸が配置されている。
光学式センサ15は、制御部110から送信される8ビットの光量設定信号に基づいて、LED15eに流れる電流値を自動調整することにより、LED15eから射出される検知光の光量を255段階の一定値に制御する。光学式センサ15は、受光素子15fの受光量に応じた8ビットの受光量データを制御部110に送信する。
制御部110は、画像形成装置100の起動時、中間転写ベルト9で反射された検知光の受光素子15fによる受光量が規定値となるように、光学式センサ15のLED15eの光量を調整する。光学式センサ15は、設定された光量の状態で、中間転写ベルト9に担持された制御用トナー像STを待ち受けて、視野内の制御用トナー像STの大きさ及び濃度に応じた受光量を検知する。
図2を参照して図4に示すように、制御部110は、画像形成装置100の起動時、受光素子15fで検知される中間転写ベルト9からの反射光量が目標設定値Lmになるように、LED15eの光量値Qmを設定する。
制御部110は、6段階の光量設定信号を光学式センサ15に送信して、LED15eから6段階の光量値Q1〜Q6にて検知光を出力させる。そして、光量値Q1〜Q6の検知光の中間転写ベルト9による正反射光を受光素子15fで検知して、6段階の受光量L1〜L6の計測値を光学式センサ15から読み取る。
制御部110は、光学式センサ15を制御して得られた6組の光量値−受光量のデータを直線補間して線形式を演算し、線形式上で目標設定値Lmが得られる検知光の光量値Qmを求めてLED15eに設定する。
交換直後における中間転写ベルト9の新品状態では、例えば発光強度Q3近辺で制御用トナー像STの背景レベル(中間転写ベルト9)を目標設定値Lmに設定できる。しかし、使用履歴の累積が進んで中間転写ベルト9に対する外添剤の付着が進行すると、最大の発光強度Q6でも、制御用トナー像STの背景レベルを目標設定値Lmに設定できなくなる。外添剤が中間転写ベルト9に付着すると反射光量が低下し、反射光量がある値を下回ると、光学式センサ15の光量調整が正常に行われなくなるからである。
このとき、中間転写ベルト9上に形成された制御用トナー像STを正常に読み取ることが困難になり、同じ制御用トナー像STを検知した場合でも異なった受光量の計測値を出力してしまう。また、光学式センサ15のLED15eにおける光量値Qmの調整結果が設定可能な上限値(255/255)に近付くと、中間転写ベルト9に形成される制御用トナー像STを光学式センサ15が読み取る精度が低下する。そして、制御用トナー像STの読み取り精度が低下すると、色ずれ、色むら、濃度ムラ等の画像不良を引き起こし易くなる。
そこで、制御部110は、光学式センサ15のLED15eに設定される光量値Qmが基準値(以下回復閾値)に達すると、中間転写ベルト9の光沢度を回復させる光沢回復モードを自動的に開始する。光沢回復モードでは、画像形成を待機させた状態で、ウエブクリーニング装置40を中間転写ベルト9に対して着状態とし、中間転写ベルト9を空転させることにより、中間転写ベルト9の光沢度を回復させる。
しかし、光沢回復モードが終わるまで、画像形成を待機させるので、光沢回復モードが頻繁に実施されると、画像形成の処理待ち時間を増加して、画像形成装置100の稼働率が低下する。
図5に示すように、光学式センサ15の光量値Qmが増えるにつれて、光沢復帰モードの所要時間は線形的に増える。交換から間もない時期で光量値Qmが25/255の場合は、所定レベルまで光沢度を回復させるための光沢回復モードは5分間で済む。しかし、設計寿命の終わり近くで光量値Qmが150まで上昇している場合、同じレベルまで光沢度を回復させようとすると、30分の光沢回復モードが必要になる。また、30分の光沢回復モードで光沢度が所望の水準まで回復すればよいが、光量値Qmが200/255を超えた状態から30分の光沢回復モードを実施したような場合、中間転写ベルト9の表面にトナーが融着して光沢度が回復しなくなる可能性もある。
従って、光学式センサ15に設定される光量値Qmが大きくなる前に、光沢回復モードを小まめに行うことが、ユーザーストレス低減、画像保障、中間転写ベルトの寿命保障のために好ましい。
<制御手段>
図6は中間転写ベルト9の光沢回復モードのフローチャート、図7は光沢回復モードにおける回復閾値の説明図、図8は光沢回復モードの実行時間の説明図、図9は中間転写ベルトの使用履歴の累積に伴う光量値の変化の説明図である。
図2を参照して図に示すように、実行手段としての制御部110は、画像形成装置100の起動時(S11)に、光学式センサ15のLED15eに光量値Qmを設定する(S12)。
制御部110は、中間転写ベルト9が交換直後の場合(S13のYES)、直近の光量値Qmの設定結果を用いて回復閾値の線形式を設定して(S21)、画像形成の累積枚数をリセットする(S22)。
図2を参照して図に示すように、中間転写ベルト9の初期状態における光学式センサ15の光量値Qmの初期値Qm0が32のとき、回復閾値は、初期値32に所定値25を加算した57を起点とする。
回復閾値の線形式は、画像形成の累積枚数の増加に伴って徐々に回復閾値を引き上げるように設定される。中間転写ベルト9の交換後の画像形成の累積枚数をxとするとき、回復閾値yは、次式のように線形式にて設定される。
y=0.0002x+57 ・・・(1)
設定手段としての制御部110は、中間転写ベルト9が交換直後に該当しない場合(S13のNO)、中間転写ベルト9の交換以降の画像形成の累積枚数xを回復閾値の線形式(1)に代入して回復閾値yを演算する(S14)。
制御部110は、直近に設定された光量値Qmが回復閾値yを越えていれば(S15のYES)、回復閾値yと光量値Qmとの差ΔQmに応じた光沢回復モードの実行時間Tkを演算する(S23)。
図8に示すように、光沢回復モードの実行時間Tkは、回復閾値yと光量値Qmとの差ΔQmを用いて次式のように線形式にて設定される。
Tk=0.2×ΔQm+5 (分)・・・(2)
従って、回復閾値yよりも光量値Qmが(5/255)上回っている場合、Tk=0.2×5+5=6分となる。
光沢回復モードでは、ウエブクリーニング装置40が中間転写ベルト9に対して30N(3.0kgf)の総圧で着状態とされる。帯電ローラ2aには電源D3から通常の帯電電圧が印加され、回転を停止させた現像スリーブ4sには、電源D4から負極性の直流電圧のみが印加される。これにより、感光ドラム1aは、トナー像を担持することなく中間転写ベルト9とともに回転する。
光沢回復モードでは、クリーニングウエブ45巻き取り速度を、通常の30秒ごとに5mmから10秒ごとに5mmまで増して、ウエブクリーニング装置40の外添剤クリーニング性能を通常の画像形成時よりも高めている。
図2を参照して図5に示すように、制御部110は、光沢回復モードを実行時間Tkだけ継続して(S24)、中間転写ベルト9の光沢度を回復させた後、光量値Qmを再設定する(S12)。中間転写ベルト9の光沢度が回復して、制御用トナー像STの背景レベルが図4に示す目標設定値Lmから外れているからである。
制御部110は、直近に設定された光量値Qmが警告閾値yを越えていなければ(S15のNO)、画像形成ジョブを実行して(S16)、画像形成の累積枚数xをカウントアップする(S17)。
図2に示すように、画像形成の累積に伴って光量値Qmが正常に推移する場合、その勾配は、0.0002/枚となると予め分かっている。従って、中間転写ベルト9の初期状態における光学式センサ15の光量値Qmの初期値Qm0が32/255のとき、光量値Qmの正常な推移は次式のように線形式で表される。
Qm=0.0002x+32 ・・・(3)
光量値Qmの正常な推移は、標準的な画像形成を通じて中間転写ベルト9に塗布される外添剤の量と、画像形成時のウエブクリーニング装置40の外添剤クリーニング性能とのバランスとによってもたらされる光沢度の低下速度に対応している。
中間転写ベルト9に対する外添剤の付着量が増えてくると、次第に中間転写ベルト9の光沢度が失われて、入射した検知光の正反射光として受光素子15fに入射する光量が減ってくる。このため、目標設定値Lmに相当する入射光量を受光素子15fが得るためにLED15eが出力すべき光量値Qmは、次第に増加する。
そして、光量値Qmが設定可能な範囲の上限値に近い250/255に達すると、光学式センサ15を用いて中間転写ベルト9上の制御用トナー像STを正しく読み取れなくなる可能性が高くなる。このため、制御部110は、中間転写ベルト9が光学的な寿命に達したと判断して、光沢回復モードを自動的に開始する。
しかし、光量値Qmの上昇が(3)式の正常な推移に従っていれば、中間転写ベルト9の機械的、機能的な寿命70万枚の範囲を大きく越えた110万枚に累積枚数xが達するまで、光量値Qmは250に達しない。
また、光量値Qmの上昇が(1)式の回復閾値yの推移に従っていれば、中間転写ベルト9の設計寿命70万枚の範囲を満たせる100万枚に累積枚数xが達するまで、光量値Qmは設定可能な範囲の上限値250に達しない。
ところで、図7に示す光量値Qmと回復閾値yとの差25/255は、図8に示すように、光沢回復モードを5分間だけ実行した際に期待できる光量値Qmの低下量に相当する。(1)式の回復閾値yの直線上から光沢回復モードを5分間実行すれば、光量値Qmは、25/255低下して(3)式の正常な推移の直線上に移動する。図8に示す6分の実行時間において、1分は、ΔQm=5/225だけ回復閾値yを上回った光量値Qmを回復閾値yまで低下させる光沢度の回復量を得るために必要な時間である。
従って、(2)式を用いた実行時間Tkだけ光沢回復モードを実行すれば、回復閾値yを越えた任意の値まで上昇した光量値Qmを(3)式の正常な推移の直線上に復帰させる光沢度の回復量が得られる。
図2を参照して図9に示すように、光学式センサ15に設定される光量値Qmが正常な推移を25/255上回る回復閾値yに達しない時刻t1から時刻t3までは、光沢回復モードは実行されない。時刻t4で光量値Qmが回復閾値yを突破すると、光沢回復モードが実行されて光沢度が回復する結果、光沢回復モードの終了後の時刻t5において再度設定される光量値Qmは、正常な推移に乗ってくる。
同様に制御されて、時刻t5から時刻t6までは光沢回復モードが実行されず、時刻t7で光量値Qmが回復閾値yを突破すると、光沢回復モードが実行されて、光沢回復モードの終了後の時刻t8において再度設定される光量値Qmは、正常な推移に乗ってくる。
すなわち、画像形成の累積枚数aにて光学式センサ15に設定された光量値をQm(a)とし、累積枚数aにおける回復閾値をy(a)とし、光沢回復モードの実行時間をTkとする。このとき、
Qm(a)−y(a) <0 の場合は、光沢回復モードを開始しない。
Qm(a)−y(a) ≧0 の場合は、光沢回復モードを、Tk=0.2×(Qm(a)−y(a))分だけ実行する。
制御部110は、光学式センサ15の光量値Qmの調整毎に得られる光量値Qmが累積枚数xに応じた回復閾値を超える場合、これを異常な状態と判断して、中間転写ベルト9の光沢回復モードを実行する。このため、正常な推移に沿って中間転写ベルト9の光沢度が変化している場合には、光沢回復モードが実施されないので、光沢回復モードは、必要最小限の頻度で実施される。
そして、光沢回復モードは、設定される光量値Qmが正常な推移を下回る過剰な光沢度にまでは中間転写ベルト9の光沢度を回復させないので、光沢回復モードの実行時間(画像形成の待機時間)は必要最小限で済む。光沢度の回復量は、正常な推移を下回ることが無いように設定されている。
ところで、静電クリーニング装置30においては、ファーブラシ31とファーブラシ34とで回収されるトナーの極性が異なるので、画像によってクリーニングするトナー量が異なってくる。つまり、画像濃度が高い画像形成時は、ネガの転写残トナーが多くなるので、プラスの電圧を印加したファーブラシ34が多く汚れる。そして、画像濃度が低い画像形成時は、ポジの転写残トナーが多くなるので、マイナスの電圧を印加したファーブラシ31が多く汚れる。
よって、画像濃度によりそれぞれトナーの回収量が異なり、ファーブラシ31、34の汚れ方も異なってくるので、画像形成が進むにつれて、ファーブラシ31、34の抵抗値が異なってくる。更に、ファーブラシ31、34自体にも抵抗バラツキ、抵抗変動を持つものがある。このため、初期に設定した電圧値をそのまま使用していると、クリーニングに適正な電圧がファーブラシ31、34に印加されなくなって、クリーニング不良を起こす可能性がある。
また、ファーブラシ31、34に適正電圧よりも低い電圧が印加される場合、ファーブラシ31、34に残留したトナーを拘束する拘束力が弱くなる。その結果、トナーがファーブラシ31、34の回転する遠心力および中間転写ベルト9の摺擦によって吐き出される可能性がある。
また、ファーブラシ31、34に適正電圧よりも高い電圧が印加される場合、ファーブラシ31、34によって回収されたトナーに電荷注入、或いは放電による電荷の飛び込みが発生する。その結果、トナー電荷の極性が反転してしまい、トナーがファーブラシ31、34より吐き出されてしまう可能性がある。
このようにしてファーブラシ31、34から一時的に大量のトナーが吐き出されると、静電クリーニング装置30の下流に配置されたウエブクリーニング装置40のクリーニングウエブ45に大量のトナーおよび外添剤が堆積する。これにより、クリーニングウエブ45が本来の働きとは逆に、中間転写ベルト9にトナーや外添剤を摩擦塗布してしまい、中間転写ベルト9の光沢度が急激に低下する場合がある。このとき、図7のt3、t4、t5のように、中間転写ベルト9から所定の反射光量を得るために必要な光量値Qmは急に増加する。そして、光量値Qmが上限値に張り付くと、光学式センサ15が制御用トナーを読み取る再現性が失われて、正常な検知や測定を行えなくなる。
制御部110は、このような異常な事態を予測的に検知して光沢回復モードを開始し、中間転写ベルト9の光沢度を必要最小限に回復させる。光沢回復モードを行ことで、短時間で光学式センサ15の光量値Qmを正常状態に戻すことができ、中間転写ベルト9上に形成された制御用トナー像を読み取ることができるので、画質が安定する。
なお、中間転写ベルト9に付着する付着物は、現実に付着し得る可能性のあるものであれば外添剤のみに制約されるものではない。
<実施例1>
図10は実施例1における光沢回復モードの開始時の説明図、図11は光沢回復モードの終了時の説明図である。
図2を参照して図10に示すように、中間転写ベルト9の交換後の画像形成の累積枚数x=30万枚にて、光学式センサ15に設定された光量値Qmは、122であった。x=30万枚における回復閾値y及び実行時間Tkは、(1)、(2)式により以下のように演算される。
y=0.0002x+57=0.0002×300000+57=117
Tk=0.2×ΔQm+5=0.2×(122−117)+5=1+5=6
制御部110は、設定された光量値Qm=122が回復閾値122を超えているため、画像形成を待機させて光沢回復モードを開始し、実行時間Tk=6分継続して光沢回復モードを終了した。
図11に示すように、光沢回復モードの終了後に光学式センサ15に設定された光量値Qmは、92となって、(3)式で示される正常な推移の直線上まで低下した。
Qm=0.0002x+32=0.0002×300000+32=92
これにより、中間転写ベルト9上に形成された制御用トナー像を光学式センサ15が正常に読み取ることができるので、良好な画像品質を保証できた。
<実施例2>
図12は実施例2の光沢回復モードにおける回復閾値の説明図、図13は中間転写ベルトの使用履歴の累積に伴う光量値の変化の説明図、図14は実施例2の光沢回復モードにおける光量値の変化の説明図である。
図2に示すように、実施例2では、第1実施形態の画像形成装置100が図6のフローチャートに従って光沢回復モードを制御され、光沢回復モードの諸条件は上述したとおりである。ただし、中間転写ベルト9に対するウエブローラ44の当接圧は、通常の30N(3.0kgf)よりも高い45N(4.5kgf)として、ウエブクリーニング装置40のクリーニング性能を高めている。
なお、ウエブローラ44の当接圧を45N(4.5kgf)とすると、クリーニング性能が高まる一方でクリーニングウエブ45の摺擦負荷の増大が著しく、中間転写ベルト9の回転速度が変動してしまう。45N(4.5kgf)の当接圧は、通常の画像形成時に適用すると色ズレ、バンディング等の原因になるので、光沢回復モード以外では利用できない。
図2を参照して図12に示すように、実施例2における回復閾値yは、中間転写ベルト9の交換後の画像形成の累積枚数をxとするとき、次式のように設定される。
y=0.0002x+70 ・・・(4)
光沢回復モードの実行時間Tkは、回復閾値yと光量値Qmとを用いて次式のように設定される。
Tk=0.2×(Qm−y)+8 ・・・(5)
実施例2では、中間転写ベルト9の初期状態における光学式センサ15の光量値Qm0が30のため、光量値Qmの正常な推移は次式のように想定される。
Qm=0.0002x+30 ・・・(6)
実施例2では、回復閾値yと正常な推移の光量値Qmの差が40であって、光沢回復モードの実行時間Tk=8分に相当している。よって、光沢回復モードの最短時間は8分となる。
図2を参照して図13に示すように、光量値Qmが回復閾値yを超えない時刻t1〜t3では光沢回復モードが実行されない。時刻t4で設定された光量値Qmが回復閾値yを越えていたため、光沢回復モードが実行されて、光沢回復モードの終了後の時刻t5にて設定された光量値Qmは、正常な推移の直線上まで低下していた。
その後、時刻t5〜t7では光沢回復モードが実行されず、光量値Qmが回復閾値yを越えていた時刻t8で光沢回復モードが実行されて、光沢回復モードの終了後の時刻t9に設定された光量値Qmは、正常な推移の直線上まで低下していた。
図2を参照して図14に示すように、光沢回復モードの実行時間Tkは、最短で8分であり、残りの時間は、回復閾値yを超えて光量値Qmが設定されたときの(Qm−y)の値に応じて決定される。
累積枚数30万枚の時点で、光学式センサ15の光量値Qmが140であった。(4)式から30万枚時点での回復閾値yは、0.0002×300000+70=130である。また、(Qm−y)は10となり、(5)式から実行時間Tk=0.2×10+8=10分である。内訳は、回復閾値130までの回復に2分、回復閾値130から正常な推移Qm=0.0002x+30=90までの回復に8分である。光沢回復モードの終了後に設定された光学式センサ15の光量値Qmは、図14に示すように、正常な推移の90へ復帰していた。これにより、中間転写ベルト9上に形成された制御用トナー像を正常に読み取って、良好な画像性等を保証できた。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 中間転写ベルトをクリーニングするための構成の説明図である。 中間転写ベルトの断面構成の説明図である。 光学式センサのLEDにおける光量値の設定の説明図である。 光量値と光沢復帰モードの所要時間との関係の説明図である。 中間転写ベルト9の光沢回復モードのフローチャートである。 光沢回復モードにおける回復閾値の説明図である。 光沢回復モードの実行時間の説明図である。 中間転写ベルトの使用履歴の累積に伴う光量値の変化の説明図である。 実施例1における光沢回復モードの開始時の説明図である。 光沢回復モードの終了時の説明図である。 実施例2の光沢回復モードにおける回復閾値の説明図である。 中間転写ベルトの使用履歴の累積に伴う光量値の変化の説明図である。 実施例2の光沢回復モードにおける光量値の変化の説明図である。
符号の説明
9 像担持体(中間転写ベルト)
9a 樹脂層
9b 弾性層
9c 表層
15 光学式センサ
15e LED
15f 受光素子
30 静電クリーニング装置
31、34 ファーブラシ
33、36 クリーニングブレード
40 外添剤クリーニング装置(ウエブクリーニング装置)
41 回動軸
42 送り出しローラ
43 巻き取りローラ
45 クリーニングウエブ
46 モータ
47 加圧解除機構
108 操作パネル
110 制御手段(制御部)
Pa、Pb、Pc、Pd トナー像形成手段
ST 制御用トナー像
T2 転写部(二次転写部)

Claims (4)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    記像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体に向けて光を照射し、反射光を検知する検知部材と、
    前記像担持体に当接して前記像担持体を清掃する清掃部材と
    前記検知部材の検知結果が予め定めた閾値に達したときに前記清掃部材を用いて像担持体を清掃する清掃モードを実行する実行手段と、
    前記像担持体の累積使用量が少ないときは前記閾値を小さく設定し、前記累積使用量が大きいときは前記閾値を大きく設定する設定手段と、を有する画像形成装置において、
    前記実行手段は、前記検知結果と前記閾値との差が大きいほど前記清掃モードの実行時間を増やすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記設定手段は、前記像担持体が交換される場合には、交換後の前記検知結果に応じて前記閾値を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記清掃部材は、前記像担持体との間に電界を印加することで前記像担持体に残留した転写残トナーを除去可能な静電式清掃部材と、前記静電式清掃部材を通過した前記像担持体に繊維体を摺擦することで前記像担持体に付着した付着物を除去可能な摺擦式清掃部材と、を含み、
    前記実行手段は、前記清掃モード時の前記摺擦式清掃部材の清掃性能を画像形成時の清掃性能よりも高めることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記実行手段は、前記清掃モードの終了後、前記像担持体から所定の反射光量が得られるように、前記検知部材が前記像担持体に照射する光量を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2008125621A 2008-05-13 2008-05-13 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5219614B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125621A JP5219614B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 画像形成装置
US12/437,158 US7970298B2 (en) 2008-05-13 2009-05-07 Image forming apparatus with a control for preventing a reduction in accuracy of detecting a toner image
CN2009101409289A CN101581898B (zh) 2008-05-13 2009-05-13 图像形成设备
US13/152,623 US8208822B2 (en) 2008-05-13 2011-06-03 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125621A JP5219614B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009276428A JP2009276428A (ja) 2009-11-26
JP5219614B2 true JP5219614B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=41364085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008125621A Expired - Fee Related JP5219614B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5219614B2 (ja)
CN (1) CN101581898B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5697424B2 (ja) * 2010-12-10 2015-04-08 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6552237B2 (ja) * 2015-03-23 2019-07-31 キヤノン株式会社 画像形成装置
US10551773B2 (en) * 2017-03-29 2020-02-04 Canon Kabushiki Kaisha Cleaning apparatus, and fixing apparatus using same

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2872775B2 (ja) * 1990-08-18 1999-03-24 株式会社リコー 磁気ブラシクリーニング装置
JP3178104B2 (ja) * 1992-08-10 2001-06-18 株式会社リコー 画像形成装置
JPH0887215A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Canon Inc 画像形成装置
JPH10149033A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH10312143A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH11109826A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Canon Inc 画像形成装置
JP2000081739A (ja) * 1998-09-07 2000-03-21 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2000162836A (ja) * 1998-11-27 2000-06-16 Canon Inc 画像形成装置
JP2000338730A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
WO2001035169A1 (en) * 1999-11-11 2001-05-17 Seiko Epson Corporation Image forming device and image forming method
JP2003241470A (ja) * 2002-02-14 2003-08-27 Canon Inc 画像形成装置
JP4076136B2 (ja) * 2002-10-28 2008-04-16 株式会社リコー 画像形成装置および画像形成方法
US7010237B2 (en) * 2003-09-22 2006-03-07 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with residual toner replenishing feature based on two detection results
JP4310198B2 (ja) * 2004-01-14 2009-08-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4827415B2 (ja) * 2005-01-21 2011-11-30 京セラミタ株式会社 画像形成装置
JP4759348B2 (ja) * 2005-09-09 2011-08-31 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4742777B2 (ja) * 2005-09-22 2011-08-10 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP4801413B2 (ja) * 2005-10-19 2011-10-26 株式会社リコー トナー濃度センサ出力補正方式及び画像形成装置
JP4821285B2 (ja) * 2005-11-22 2011-11-24 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
US7599646B2 (en) * 2006-01-26 2009-10-06 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus with an endless belt for receiving toner images and a controller for controlling surface speed of an image bearing member or the moving speed of the endless belt in accordance with surface conditions of the endless belt

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009276428A (ja) 2009-11-26
CN101581898B (zh) 2011-11-23
CN101581898A (zh) 2009-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5235432B2 (ja) 画像形成装置
JP4027011B2 (ja) 画像形成装置
US7831159B2 (en) Image forming apparatus for forming toner image using developer made of toner and carrier
US7822356B2 (en) Image forming apparatus
US9268265B2 (en) Image forming apparatus
JP5054316B2 (ja) 画像形成装置
US7751752B2 (en) Image forming apparatus
US8208822B2 (en) Image forming apparatus
JP2010181470A (ja) 画像形成装置
JP5247223B2 (ja) 画像形成装置
US9639030B2 (en) Image forming apparatus for applying a lubricant to an image-bearing member
JP5219614B2 (ja) 画像形成装置
JP2017009913A (ja) 画像形成装置
JP7268331B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2011191524A (ja) 作像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009031498A (ja) 画像形成装置
JP5804858B2 (ja) 画像形成装置
JP2012073391A (ja) 画像形成装置
JP5335279B2 (ja) 画像形成装置
JP5268328B2 (ja) 画像形成装置
JP6614411B2 (ja) 画像形成装置
JP2015161921A (ja) 画像転写補助装置、画像転写補助方法
JP6946497B2 (ja) 画像形成装置
US11892791B2 (en) Image forming apparatus
JP7225959B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110511

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120125

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees