JP6552237B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、部材を介して像担持体に流れる電流を検知することで像担持体の電位を検知する機能を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置において、形成される画像のコントラストは、レーザ光源からレーザ光が照射された後の感光ドラム上の表面電位(以下、感光ドラム電位という)と現像電圧との電位差で決定される。しかしながら、画像のコントラストは、環境(例えば温度、湿度)や感光ドラムの膜厚により変動するため、補正を行う必要がある。そのため、実際の感光ドラム電位を検知し、精度よく補正を行えるように、例えば特許文献1の画像形成装置では、感光ドラム電位を検知するために、次のような構成が提案されている。即ち、帯電ローラを介して、帯電電圧の印加回路から交流電圧を感光ドラムに印加し、感光ドラム上の残存電位を除電する。その後、帯電ローラを介して、帯電電圧の印加回路から正極性と負極性の直流電圧を感光ドラムに印加して、感光ドラムの正極性と負極性の放電開始電圧を測定し、測定された放電開始電圧に基づいて、感光ドラムの表面電位を検知する。
特開2012−13881号公報
従来の構成では、感光ドラムの帯電とレーザ照射後の感光ドラム電位の検知を、帯電ローラを介して行う。このため、感光ドラムが1回転して帯電ローラにより帯電された感光ドラムの表面位置が再び帯電ローラの位置に戻ってくるまでの間は、感光ドラム電位の検知を行うことができず、感光ドラム電位の検知に時間がかかる。また、検知時間改善のため、レーザ照射後の感光ドラム電位の検知を転写部材である転写ローラにより行うシステムもあるが、感光ドラム電位の検知結果に対して補正をする必要がある。補正する量(補正量)を算出するためには、帯電ローラより交流電圧を印加する必要があるため、回路構成上、コストがかかるという課題がある。
本発明はこのような状況の下でなされたもので、安価な回路構成で、感光ドラム電位の検知を行うことを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、画像データに応じた光量の光を照射して前記像担持体を露光する露光手段と、前記像担持体に形成された画像を転写するための転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する印加手段と、前記印加手段より印加された電圧により前記転写手段と前記像担持体に流れる電流値を検知する検知手段と、前記帯電手段より直流電圧のみを印加して前記像担持体を帯電させ、画像形成時において、画像データに基づいて前記露光手段により露光する際の光量よりも大きい光量であって、前記像担持体が飽和電位となる光量の光を前記像担持体に照射して前記像担持体を露光した後に、前記印加手段により前記転写手段に電圧を印加した場合に前記検知手段により検知された前記像担持体に流れる電流値の検知結果に基づいて、前記像担持体の表面電位を算出する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記露光手段により露光する際の光量よりも大きい光量であって、前記像担持体が飽和電位となる光量の光を前記像担持体に照射して前記像担持体を露光した後に、前記印加手段から前記転写手段に正極性の電圧を印加するように前記印加手段を制御する場合であって、前記検知手段が所定の電流値を検知した場合に、前記転写手段に印加された第一電圧を算出し、前記印加手段から前記転写手段に負極性の電圧を印加するように前記印加手段を制御する場合であって、前記検知手段が所定の電流値を検知した場合に、前記転写手段に印加された第二電圧を算出し、前記第一電圧と前記第二電圧との和の1/2により算出される前記像担持体の表面電位を、前記像担持体の表面電位の補正量として算出し、更に、前記露光手段により露光する際の光量を前記像担持体に照射して前記像担持体を露光した後に、前記印加手段から前記転写手段に正極性の電圧を印加するように前記印加手段を制御する場合であって、前記検知手段が所定の電流値を検知した場合に、前記転写手段に印加された第一電圧を算出し、前記印加手段から前記転写手段に負極性の電圧を印加するように前記印加手段を制御する場合であって、前記検知手段が所定の電流値を検知した場合に、前記転写手段に印加された第二電圧を算出し、前記第一電圧と前記第二電圧との和の1/2により算出される前記像担持体の表面電位を、前記像担持体の補正前の表面電位として算出し、算出した補正前の表面電位を前記補正量を用いて補正して前記像担持体の表面電位を決定することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、安価な回路構成で、感光ドラム電位の検知を行うことができる。
実施例1、2の画像形成装置の概略断面図 実施例1、2の画像形成プロセス部の構成を示す模式図 実施例1、2の露光部、転写電圧印加回路の構成を示す模式図 実施例1、2の感光ドラムの電圧・電流特性を示すグラフ 実施例1のレーザ光量−感光ドラム電位の特性を示すグラフ 実施例1の感光ドラム電位を算出するフローチャート 実施例2のレーザ光量−感光ドラム電位の特性を示すグラフ 実施例2の感光ドラム電位を算出するフローチャート
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の概要]
図1に実施例1が適用される画像形成装置である電子写真方式のレーザビームプリンタ100(以下、プリンタ100という)の概略断面図を示す。図1において、給紙カセット101に載置された記録材である用紙は、ピックアップローラ102にてピックアップされ、不図示の駆動部により駆動される給紙ローラ103によって、画像形成プロセス部106に搬送される。画像形成プロセス部106では、帯電ローラ202により所定の電位に帯電された感光ドラム201上に、レーザ光源207から出射されたレーザ光の走査により静電潜像が形成される。感光ドラム201上に形成された静電潜像は、現像スリーブ203によりトナーによって現像され、トナー像が形成される。そして、感光ドラム201上に形成されたトナー像は、給紙カセット101から搬送された用紙に転写ローラ204により転写され、用紙は定着装置104に搬送される。定着装置104では、用紙上の未定着のトナー像が加圧・加熱処理され、用紙に定着される。その後、定着装置104から排出された用紙は、排紙ローラ105により排紙され、プリンタ100の機外に排出される。上述した画像形成動作は、プリンタ100の動作を制御する制御手段である制御部208により制御される。
[画像形成プロセス部の概要]
図2は、画像形成プロセス部106の構成を示す模式図である。帯電手段の電圧印加部である帯電電圧印加回路205は、帯電ローラ202に帯電電圧を印加することにより、像担持体である感光ドラム201を所定の電位に帯電する。続いて、所定の電位に帯電された感光ドラム201は、画像信号に応じて、レーザ光源207から出射されたレーザ光により走査され、感光ドラム201上(像担持体上)に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像スリーブ203により付着される現像剤(トナー)により現像され、トナー像が形成される。転写電圧の印加手段である転写電圧印加回路206は、転写部材である転写ローラ204に転写電圧を印加することにより、転写ローラ204と感光ドラム201が当接するニップ部に挟持された用紙に感光ドラム201上のトナー像が転写される。
[露光部の概要]
図3(a)は、感光ドラム201にレーザ光を照射する露光手段である露光部の構成を示す模式図である。露光部は、制御回路部401、レーザドライバ404、レーザ光源207から構成されている。更に、レーザ光源207は、レーザ光を出射するレーザダイオード405と、レーザダイオード405が出射するレーザ光の光量を検知するPDセンサ406から構成されている。レーザドライバ404は、レーザダイオード405の発光量をPDセンサ406でモニタしながら、光量を一定にするよう制御を行う。制御回路部401はレーザドライバ404へVDO信号402を出力する。VDO信号402は、画像形成するための画像データであり、レーザダイオード405の発光、消灯を制御する信号である。また、制御回路部401はレーザドライバ404に、パルス幅で変調されるPWM(Pulse Width Modulation)信号である光量可変信号403を出力する。そして、レーザドライバ404は、光量可変信号403の信号に応じてレーザダイオード405の光量を可変する構成となっている。
また、制御回路部401は、制御部208からの光量指示に応じて、光量可変信号403を制御するため、制御部208は、感光ドラム201に照射する光量を可変することができる。制御部208は、後述する転写電圧印加回路206を用いて、レーザ光源207より所定の光量を照射した後の感光ドラム201の表面電位を検知する。そして、検知された感光ドラム201の表面電位が所定の値と異なっていた場合には、制御部208は、制御回路部401を介して、レーザ光源207のレーザダイオード405から出射されるレーザ光の光量を可変する。これにより、感光ドラム201の表面電位を変更することができる。
[転写電圧印加回路の概要]
図3(b)は、本実施例の転写電圧印加回路206の概略構成を示す模式図である。転写電圧印加回路206は、電流検知回路301、正電圧の転写電圧及び負電圧の転写電圧を生成する高電圧電源302、所定の転写電圧が出力されるように高電圧電源302を制御するFB(フィードバック)回路303から構成されている。そして、転写電圧印加回路206は、負荷304に転写電圧を出力する。なお、負荷304は、転写電圧印加回路206からの出力電流I3が流れる転写ローラ204、感光ドラム201を指す。
検知手段である電流検知回路301は、FB回路303に流れる電流I2と負荷304に流れる電流I3を合わせた電流I1(=I2+I3)を検知する回路である。高電圧電源302は、出力電圧を正極性又は負極性に可変可能な定電圧電源であり、転写ローラ204に直流電圧である転写電圧を印加する。電流検知回路301は、高電圧電源302から高電圧が出力されているときに転写ローラ204を介して感光ドラム201に流れる電流I3を検知する。制御部208は、例えばプリント前のキャリブレーション時のように、用紙への画像形成が行われない非画像形成時に、高電圧電源302から異なる直流電圧を転写ローラ204に印加する。そして、電流検知回路301は、各々の直流電圧が印加された際に検知された電流値を制御部208に通知する。制御部208は、電流検知回路301により検知された検知結果に基づいて、後述する感光ドラム201−転写ローラ204間の放電開始電圧を判断し、感光ドラム201上の表面電位を算出する。
[放電開始電圧の算出]
次に、感光ドラム201の表面電位の算出結果に応じて、算出された表面電位の誤差を補正する制御について説明する。まず、放電開始電圧の算出方法について説明する。図4(a)は、転写電圧印加回路206から転写ローラ204に印加される印加電圧と、転写ローラ204に流れる電流値との関係を示すグラフである。図4(a)において、横軸は印加電圧(単位:V(ボルト))であり、縦軸は電流値(単位:μA(アンペア))である。図4(a)に示すように、放電が開始されるまでは(直線(1)と曲線(2)との分岐点までは)、転写ローラ204に印加された電圧に応じた電流(図中、直線(1)で示す電流)が、転写ローラ204から感光ドラム201に流れる。しかし、感光ドラム201−転写ローラ204間で放電が開始されると、図中の曲線(2)に示すように、転写ローラ204から感光ドラム201へ電流が急激に流れるようになり、曲線(2)は変極点を有する曲線となる。このことより、感光ドラム201−転写ローラ204間に流れる放電電流の電流値は、曲線(2)が示す電流値と直線(1)が示す電流値との差分であるΔ値で示すことができる。そして、このΔ値が所定の電流値になった時点の印加電圧、例えば印加電圧が正電圧の場合には3[μA]、又は負電圧の場合には−3[μA]になった時点の印加電圧が、放電が開始された電圧(以下、放電開始電圧という)と判断される。
[感光ドラムの表面電位の算出]
感光ドラム201の放電特性として、環境(例えば温度、湿度)や感光ドラム201の膜厚の違いにより、放電に必要となる電位差は異なる。図4(b)は、感光ドラム201への印加電圧と感光ドラム201に流れる放電電流の電流値との関係を示す電圧−電流特性図であり、横軸は印加電圧[V]を示し、縦軸は電流値[μA]を示す。転写ローラ204の表面が感光ドラム201の表面と同等の凹凸がない状態であれば、図4(b)に示すように、感光ドラム201の表面電位に対して、放電が開始されるのに必要な電位差は、正電位と負電位で対称の関係(正負対称)になる。即ち、図中の電流値が0μA(放電電流が流れていない状態)から、感光ドラム201に正電位(正極性)の転写電圧を印加し、放電電流が所定の電流値(例えば3μA)になったときの印加電圧を電圧VLh(以下、正電位側の放電開始電圧という)とする。同様に、図中の電流値が0μA(放電電流が流れていない状態)から、感光ドラム201に負電位(負極性)の転写電圧を印加し、放電電流が所定の電流値(例えば−3μA)になったときの印加電圧を電圧VLl(以下、負電位側の放電開始電圧という)とする。このとき、電流値が0μAのときの印加電圧と正電位側の放電開始電圧VLhとの電圧差と、電流値が0μAのときの印加電圧と負電位側の放電開始電圧VLlとの電圧差とは等しく、正電位側と負電位側で対称の関係となる。
放電現象として一般的に知られているこの特性は、転写ローラ204と感光ドラム201の間のギャップが平面−平面間のギャップとみなした場合、平面−平面ギャップ間の放電特性と同じである。この場合、感光ドラム201の表面電位は、以下のようにして求めることができる。上述した正電位側の放電開始電圧VLhと、負電位側の放電開始電圧VLlを用いると、感光ドラム201の表面電位は、次の式(1)により算出することができる。即ち、図4(b)に示すように、感光ドラム201の表面電位は、電圧VLhと電圧VLlの和の1/2により求めることができる。
感光ドラム201の表面電位=(VLh+VLl)/2 (1)
しかし、転写ローラ204の製法上で生じる気泡、画像形成時に発生する用紙の紙粉、転写ローラ204に付着したトナー等により、転写ローラ204の表面に凹凸が生じる場合がある。この場合には、上述した平面−平面ギャップ間の放電特性とは異なり、針−平面ギャップ間の放電現象である極性効果が生じる。そして、極性効果により、実際の感光ドラム201の表面電位と、上述した式(1)により算出される感光ドラム201の表面電位との間に誤差が生じる。そのため、式(1)により算出された感光ドラム201の表面電位について、補正を行う必要が生じる。この場合の補正量を補正量1とする。
[補正量1の導出方法]
次に、補正量1の導出方法について、従来の手法による導出方法と本実施例での導出方法について説明する。まず、従来の手法では、帯電ローラ202より感光ドラム201に交流電圧のみを印加することで、感光ドラム201の表面電位を0V(ボルト)に帯電させる。その後、転写ローラ204より感光ドラム201に転写電圧を印加して、放電開始電圧を測定する。このとき、上述した式(1)より得られる算出結果が、感光ドラム201の表面電位との誤差に対する補正量1となる。即ち、感光ドラム201の表面電位を0V(ボルト)に帯電させた状態で、式(1)より感光ドラム201の表面電位を算出すると、平面−平面ギャップ間の放電特性の場合には、算出された表面電位は0Vになる。ところが、上述した極性効果により算出された表面電位は0Vにならず、誤差を含んだ算出結果が得られる。その結果、実際の感光ドラム201の表面電位が0V(ボルト)と既知であるため、算出された誤差量がそのまま補正量1となる。従来の手法で交流電圧を印加することが必要な理由は、補正量1を導出する際に、感光ドラム201の表面電位を0V(ボルト)等の既知の電圧値にするためである。また、帯電ローラ202より感光ドラム201に直流電圧のみによる帯電(電圧印加)を行った場合には、放電開始電圧のばらつきにより、感光ドラム201の表面電位を正確に0Vにすることが困難なためである。
次に、本実施例の手法では、まず、帯電ローラ202より感光ドラム201に直流電圧を印加し、感光ドラム201を所定の電位(例えば−400V)に帯電させる。そして、その後、感光ドラム201の表面を通常のプリント時に用いる光量値よりも高い光量値のレーザ光で露光することにより、感光ドラム201の表面電位を0V状態(除電状態)にし、転写ローラ204より転写電圧を印加して、放電開始電圧を測定する。このとき、上述した式(1)より得られる感光ドラム201の表面電位が、誤差に対する補正量1となる。上述したレーザ光の光量値(以下、光量値Aという)は、感光ドラム201の表面電位が後述する飽和電位となる光量値(例えば、通常のプリントシーケンスで使用する光量の1.5倍)であり、予め制御部208の不図示の記憶部に保持されている。なお、光量値Aは、感光ドラム201の膜厚変化やレーザ光源207のばらつきにより、光量に対する感光ドラム201の表面電位(VL)特性が変化しても、感光ドラム201の使用上支障のない、後述する飽和領域内の光量値が設定される。
[補正量2の導出方法]
図5は、感光ドラム201に照射されたレーザ光源207からのレーザ光量と、感光ドラム201の表面電位(VL)との関係を示す特性図であり、横軸はレーザ光量を示し、縦軸は感光ドラム201の表面電位(VL)を示す。なお、感光ドラム201の表面電位は正電位、負電位があるため、図5の縦軸は電位の絶対値を示している。上述したように、本実施例では、感光ドラム201を光量値Aで露光することで感光ドラム201の表面電位を0V状態にしている。このときのレーザ光量と感光ドラム201の表面電位との特性を示すグラフは、破線で示すグラフ(A)である。ところが、感光ドラム201を光量値Aで露光しても、図5の実線で示すグラフ(B)のように、特性上、感光ドラム201の表面電位が正確に0Vの状態とならない場合がある。即ち、グラフ(B)で示すように感光ドラム201の電位状態が飽和する飽和領域が存在し、感光ドラム201の表面電位が正確に0Vの状態とならない場合がある。このように感光ドラム201が飽和している状態のときの電位を飽和電位といい、飽和電位(例えば−10V(ボルト))は推定可能であるため、予め制御部208の不図示の記憶部に、飽和電位の推定値が記憶されている。
そこで、光量値Aを感光ドラム201の表面電位が飽和状態となる飽和領域に属する光量値に設定して露光を行い、感光ドラム201の表面電位を0Vの状態にして、転写ローラ204より転写電圧を印加して、放電開始電圧を測定する。このとき、上述した式(1)より、感光ドラム201の表面電位との誤差に対する補正量1を算出する。算出された補正量1には、上述した飽和電位分が含まれているので、算出された補正量1から飽和電位分、即ち感光ドラム201が飽和する電位分(図中、Δで図示)を差し引くことにより、より精度の高い補正量を求めることができる。なお、図5の飽和電位を示す電位分Δを、補正量2という。以上説明したように、感光ドラム201の表面電位の補正量は、補正量1のみでも良いが、補正量2を加味した補正量、即ち補正量=(補正量1−補正量2)を用いることにより、より高精度な補正を行うことができる。
[実際の感光ドラムの表面電位の算出]
レーザ照射後の実際の感光ドラム201の表面電位を算出するため、補正量の算出に続いて、0V(ボルト)以外の所定の電圧、所定の光量値で、感光ドラム201を帯電、露光させる。このときの所定の電圧、所定の光量値は、予め制御部208の記憶部に保持されている値であり、例えば、ある状態で感光ドラム201の表面電位が推定で−150Vになるように設定される値である。そして、前述した式(1)より算出した結果(即ち、補正前の感光ドラム201の表面電位)から、上述した補正量を減算することにより、レーザ照射後の実際の感光ドラム201の表面電位を算出することができる。また、表面電位を算出する制御部208で生じる誤差の原因として挙げている極性効果は、誤差の一例である。例えば、回路の精度や電気的特性により発生する誤差についても、本実施例の補正方法により補正することができる。前述した式(1)及び補正量は、どちらも回路の精度や電気的特性の誤差の影響を受ける。式(1)における誤差量と補正量における誤差量が略同等であるので、前述した式(1)より算出した結果(補正前の感光ドラム201の表面電位)から、上述した補正量を減算することにより、誤差の影響をキャンセルすることができる。ここで、回路の精度とは、例えば帯電電圧印加回路205の精度のように、抵抗定数や電源電圧のばらつき等で決まる精度のことを指す。また、電気的特性とは、例えば転写ローラ204より感光ドラム201に電圧を印加した際の感光ドラム201の半導体特性のことを指す。
[感光ドラムの実際の表面電位を算出する制御シーケンス]
以上説明した制御動作は、制御部208により、図6に示す制御シーケンスに従って実行される。図6は、感光ドラム201の実際の表面電位を算出する制御シーケンスを示すフローチャートであり、プリンタ100の電源がオンされたとき、又は制御部208が外部のコンピュータからプリントコマンドを受信したときに起動される。
ステップ(以下、Sとする)300では、制御部208は、プリント前のキャリブレーション等のため、不図示のモータを駆動し、感光ドラム201を回転させる。S301では、制御部208は、感光ドラム201に、帯電電圧印加回路205から帯電ローラ202を介して感光ドラム201に直流電圧を印加し、感光ドラム201を所定の電位(例えば、−400V)に帯電させる。S302では、制御部208は、不図示の記憶部より感光ドラム201にレーザ光源207から出射する光量値Aを読み出す。そして、制御部208は、制御回路部401を介して、レーザ光源207のレーザダイオード405から光量値Aでレーザ光を出射させて、感光ドラム201の表面を露光し、感光ドラム201の表面電位を0Vの状態にする。
S303では、制御部208は、感光ドラム201の表面電位より正電位側の電圧を転写電圧印加回路206から転写ローラ204に印加し、電流検知回路301により感光ドラム201に流れる放電電流を測定する。制御部208は、電流検知回路301から通知された放電電流が所定の電流値(例えば、3μA)になった際に、転写ローラ204に印加していた電圧を、正電位側の放電開始電圧VLhとする。同様に、制御部208は、感光ドラム201の表面電位より負電位側の電圧を転写電圧印加回路206から転写ローラ204に印加し、電流検知回路301により放電電流を測定する。制御部208は、電流検知回路301から通知された放電電流が所定の電流値(例えば、−3μA)になった際に、転写ローラ204に印加していた電圧を負電位側の放電開始電圧VLlとする。
S304では、制御部208は、S303で測定された放電開始電圧VLh、VLlを前述した式(1)に代入し、感光ドラム201の表面電位を算出する。S305では、制御部208は、S304で算出された感光ドラム201の表面電位は光量値Aのときの表面電位かどうかを判断する。制御部208は、感光ドラム201の表面電位は光量値Aのときの表面電位であると判断した場合にはS306に進み、光量値Aのときの表面電位ではないと判断した場合にはS308の処理に進む。S306では、制御部208は、S304で算出された光量値Aのときの感光ドラム201の表面電位、即ち前述した補正量1を、実際の感光ドラム201の表面電位を算出する際の補正量として、不図示の記憶部に記憶する。また、より高精度の補正を行うために、S306では、制御部208は、次のような処理を行ってもよい。即ち、制御部208は、S304で算出された光量値Aのときの感光ドラム201の表面電位(前述した補正量1)から、不図示の記憶部から読み出した飽和電位の推定値(前述した補正量2)を減算して算出した補正量を不図示の記憶部に記憶してもよい。S307では、制御部208は、感光ドラム201にレーザ光源207から出射する光量値として、所定の光量値を設定する。そして、制御部208は、制御回路部401を介して、レーザ光源207のレーザダイオード405から所定の光量値でレーザ光を出射させて、感光ドラム201の表面を露光し、S303の処理に戻る。
S308では、制御部208は、S304で算出された所定の光量値(S307で設定)での感光ドラム201の表面電位、即ち補正前の感光ドラム電位を不図示の記憶部に記憶する。S309では、制御部208は、不図示の記憶部よりS306で記憶した補正量を読み出し、S308で記憶した補正前の感光ドラム電位より補正量を減算することにより、レーザ照射後の実際の感光ドラム201の表面電位を算出し、処理を終了する。なお、制御部208は、処理終了後に、プリントを開始する。
以上、帯電ローラ202に交流電圧を印加することなく、レーザ光源207からのレーザ照射により感光ドラム201の表面電位を0V状態にして、レーザ照射後の感光ドラム電位の検知を行う方法について説明した。本実施例では、補正前の感光ドラム電位の補正量を算出する際に、帯電ローラ202に交流電圧を印加する必要がないことから、交流電圧を生成する回路が不要となり、コストダウンが可能になる。また、前述したように、回路の精度や転写ローラ204より感光ドラム201に電圧を印加した際の電気的特性で発生する誤差についても、本実施例の補正方法を用いることにより補正することができる。なお、本実施例では、感光ドラムが1つの構成であるプリンタ100を用いて説明を行ったが、本実施例は、本構成の画像形成装置に限定されるわけではない。例えば、複数の感光ドラム上に形成された各色のトナー画像を中間転写ベルトに重畳して転写し、中間転写ベルト上に形成されたフルカラー画像を記録材に転写する構成のカラープリンタにおいても、本実施例を適用することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、安価な回路構成で、感光ドラム電位の検知を行うことができる。
実施例1では、補正量を算出する際に感光ドラムを露光するレーザ光の光量値Aは、感光ドラムの表面電位が飽和電位となる所定の光量値である。例えば、感光ドラムの膜厚が異なると、同じ光量値で感光ドラムを露光しても、感光ドラムの表面電位は異なる。そこで、実施例2では、光量値Aを予め定められた所定の光量値ではなく、プリンタ100の光量値と感光ドラムの表面電位との特性を測定した結果に基づいて、プリンタ100の環境に応じた適正値に設定する方法について説明する。なお、本実施例のプリンタ100の構成は実施例1と同様であり、同一の構成については、実施例1と同一符号を付し、説明は省略する。
[適正な光量値の導出]
感光ドラム201における照射される光量と表面電位との関係(特性)は、感光ドラム201の膜厚変化や、レーザ光源207のばらつきにより影響を受ける場合がある。図7(a)は、感光ドラム201に照射されたレーザ光量と、感光ドラム201の表面電位(VL)との関係を示す特性グラフであり、横軸はレーザ光量を示し、縦軸は感光ドラム201の表面電位(VL)を示す。なお、感光ドラム201の表面電位は正電位、負電位があるため、図5の縦軸は電位の絶対値を示している。図7(a)において、実線で表した(1)は、標準的な環境でのレーザ光量と感光ドラム201の表面電位との特性を示すグラフである。一方、破線で表した(2)は、(1)に対して感光ドラム201の膜厚が変化した場合の特性を示すグラフであり、長い破線で表した(3)は、(1)に対してレーザ光源207のばらつきにより、照射される光量がばらついた場合の特性を示すグラフである。
所定の電位で感光ドラム201を帯電させた状態で、制御部208より光量値Aで点灯するようレーザ光源207を設定した場合でも、感光ドラム201の膜厚が変化すると、例えば(2)で示される特性となる。即ち、感光ドラム201の膜厚が違うことにより、同じ光量値Aが照射されても、感光ドラム201の電位特性(表面電位)が異なる。また、所定の電位で感光ドラム201を帯電させた状態で、制御部208より光量値Aで点灯するようレーザ光源207を設定した場合、レーザ光源207のばらつきがあると、例えば(3)で示される特性となる。即ち、制御部208より、推定で光量値Aとなるようレーザ光源207を設定しても、実際のレーザ光源207から感光ドラム201に照射される光量値にばらつきが生じるため、感光ドラム201の電位特性(表面電位)が異なる。
このように、感光ドラム201の膜厚が変化したり、レーザ光源207のばらつきがあったりすると、プリンタ100によっては、光量値Aが必ずしも最適な光量値でない場合がある。これらのばらつきを考慮し、例えば現在の光量値Aよりも高い光量値を新たな光量値Aとして設定することもできるが、その場合、感光ドラム201の感度特性の劣化が促進されるため、長時間露光させることは、装置寿命の観点からは好ましくない。そこで、光量値Aを適正な光量値に設定するために、プリンタ100毎に光量−感光ドラム201の電位特性を測定し、プリンタ100毎に応じた光量値Aを導出する必要がある。
図7(b)は、本実施例での光量値Aの導出方法を説明する図であり、実線で示すグラフは、所定の電位で感光ドラム201を帯電させた状態のときの特性を示すグラフである。なお、図7(a)と同様に、図7(b)の横軸はレーザ光量を示し、縦軸は感光ドラム201の表面電位(VL)を示す。また、図中のΔは、飽和電位(補正量2)を示す。
次に、光量値の導出方法について、具体的に説明する。まず、所定の電位で感光ドラム201を帯電させた状態で、光量値Bで露光した際の感光ドラム201の電位(Bv)(図中、点Bに対応する電位)を測定する。ここで、光量値Bは、感光ドラム201を露光させた際に飽和電位に相当する光量(図中、D)より低い光量値である。同様に、光量値Cで露光させた際の感光ドラム201の電位(Cv)(図中、点Cに対応する電位)を測定する。ここで、光量値Cは、感光ドラム201を露光させた際に飽和電位に相当する光量(図中、D)より低い光量値で、かつ光量値Bよりは高い光量値である。
続いて、測定された点B、点Cにおける感光ドラム201の電位Bv、Cvと光量値B、Cに基づいて、感光ドラム201の電位と光量値との対応関係を表した関係式を導出する。ここでは、導出される関係式は、y=α×x+βで表される一次関数とする。係数αは、係数α=(光量値B−光量値C)/(電位Bv−電位Cv)により導出され、定数βは、定数β=光量値B−α×電位Bvにより導出される。なお、yは光量値を示し、xは感光ドラム201の表面電位を示す。このように求められた関係式に飽和電位を代入することにより、飽和電位に対応する光量値Dを求める。求められた光量値Dに所定の倍率(例えば、1.5倍)を乗じて得られた光量値を、プリンタ100に適正な、新たな光量値A(=1.5×D)として決定し、制御部208の記憶部に保存する。なお、ここでの新たな光量値Aは、感光ドラム201に照射する光量値として、飽和領域内の光量値で、感光ドラム201の使用上、支障がない光量値が設定される。また、ここでは、2つの光量値B、Cを用いて関係式を導出したが、光量値は2つに限定されるものではない。例えば3つ以上の複数の光量値を用いて関係式の導出を行うことにより、算出される感光ドラム201の表面電位の精度がより高い関係式を導出することができる。
[感光ドラムの実際の表面電位及び適正な光量値を算出する制御シーケンス]]
図8は、感光ドラム201の実際の表面電位及び適正な光量値を算出する制御シーケンスを示すフローチャートであり、プリンタ100の電源がオンされたとき、又は制御部208が外部のコンピュータからプリントコマンドを受信したときに起動される。なお、実施例1の図6と同じ処理については、図6と同一のステップ番号を付し、詳細な説明は省略する。なお、上述した光量値Dを導出するために、図7(b)における点B、点Cでの感光ドラム201の表面電位の測定の際に使用する光量値B、光量値Cの値は、予め制御部208の不図示の記憶部に記憶されているものとする。
図8において、S300〜S302の処理は、帯電ローラ202より直流電圧を印加することで感光ドラム201を所定の電位に帯電させ、光量値Aで感光ドラム201を露光する処理であるが、実施例1の図6と同様の処理であり、ここでの説明を省略する。また、S303、S304の処理は、図6と同様の処理であり、説明を省略する。
S305では、制御部208は、S304で算出された感光ドラム201の表面電位は光量値Aのときの表面電位かどうかを判断する。制御部208は、感光ドラム201の表面電位は光量値Aのときの表面電位であると判断した場合にはS306に進み、光量値Aのときの表面電位ではないと判断した場合にはS404の処理に進む。S306では、制御部208は、S304で算出された光量値Aのときの感光ドラム201の表面電位、即ち前述した補正量1を、実際の感光ドラム201の表面電位を算出する際の補正量として、不図示の記憶部に記憶する。また、より高精度の補正を行うために、S306では、制御部208は、次のような処理を行ってもよい。即ち、制御部208は、S304で算出された光量値Aのときの感光ドラム201の表面電位(前述した補正量1)から、不図示の記憶部から読み出した飽和電位(前述した補正量2)を減算して算出した補正量を不図示の記憶部に記憶する。
S401では、制御部208は、光量値Bのときの感光ドラム201の表面電位の算出を行ったかどうかを判断する。制御部208は、光量値Bでの表面電位の算出を既に行ったと判断した場合にはS402の処理に進み、まだ行っていないと判断した場合にはS403の処理に進む。S402では、制御部208は、不図示の記憶部より感光ドラム201にレーザ光源207から出射する光量値Cを読み出す。そして、制御部208は、制御回路部401を介して、レーザ光源207のレーザダイオード405から光量値Cでレーザ光を出射させ、感光ドラム201の表面を露光し、S303の処理に戻る。S403では、制御部208は、不図示の記憶部より感光ドラム201にレーザ光源207から出射する光量値Bを読み出す。そして、制御部208は、制御回路部401を介して、レーザ光源207のレーザダイオード405から光量値Bでレーザ光を出射させて、感光ドラム201の表面を露光し、S303の処理に戻る。
S404では、制御部208は、光量値B又はCとして、S304で算出された感光ドラム201の表面電位、即ち補正前の感光ドラム電位を、感光ドラム201に照射したレーザ光量値と対応付けて、不図示の記憶部に記憶する。S405では、制御部208は、不図示の記憶部よりS306で記憶した補正量を読み出し、S404で不図示の記憶部に記憶した、光量値B又はCでの補正前の感光ドラム電位から補正量を減算する。これにより、制御部208は、光量値B又はCでのレーザ照射後の実際の感光ドラム201の表面電位を算出する。制御部208は、算出されたレーザ照射後の実際の感光ドラム201の表面電位を、光量値Bでの表面電位Bv、又は光量値Cでの表面電位Cvとして、光量値と対応付けて、不図示の記憶部に記憶する。
S406では、制御部208は、光量値B及び光量値Cでのレーザ照射後の実際の感光ドラム201の表面電位を算出したか否かを判断する。制御部208は、光量値B及び光量値Cでの表面電位を算出したと判断した場合にはS407の処理に進み、光量値B又は光量値Cいずれか一方での表面電位の算出しか行っていないと判断した場合には、S408の処理に進む。S407では、制御部208は、不図示の記憶部に記憶された光量値B、C、及び光量値B、Cに対応した感光ドラム201の表面電位Bv、Cvに基づいて、上述した関係式を導出する。そして、制御部208は、導出された関係式に、不図示の記憶部から読み出した飽和電位(例えば、−10V)を代入することにより、飽和電位に対応する光量値Dを導出する。そして、制御部208は、導出された光量値Dに所定の倍率(例えば1.5倍)を乗じて(n倍して)得られた光量値を、プリンタ100に適切な新たな光量値Aとし、不図示の記憶部に保存された光量値Aと置き換えて、処理を終了する。S408では、制御部208は、不図示の記憶部より感光ドラム201にレーザ光源207から出射する光量値Aを読み出す。そして、制御部208は、制御回路部401を介して、レーザ光源207のレーザダイオード405から光量値Aでレーザ光を出射させて、感光ドラム201の表面を露光し、S303の処理に戻る。
以上説明したように、本実施例の方法により、感光ドラム201の膜厚変化やレーザ光源207のばらつきにより、光量−感光ドラム201の電位特性が変化しても、適切な光量値Aを決定することができる。なお、本実施例では光量値Dを求める際に、光量値B、Cと表面電位Bv、Cvより関係式を導出し、飽和電位を関係式に代入することにより求めると説明したが、本実施例はこの手法に限定されるものではない。例えば、制御部208は、電流検知回路301にて検知された電流値をモニタしながら、飽和領域よりも低い光量値から徐々に光量値を上げていき、電流値の変化が略なくなった時点での光量値を光量値Dとしても、同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施例によれば、安価な回路構成で、感光ドラム電位の検知を行うことができる。なお、上記実施例1、2において、感光ドラム201を露光する手段としてレーザ光を用いたが、これに限らずLEDを用いて感光ドラムを露光する方式でもよい。露光手段としてLEDを用いる場合も感光ドラムに画像データに応じた静電潜像を形成する際の露光量よりも高い光量で露光するように制御すればよい。
201 感光ドラム
204 転写ローラ
205 帯電電圧印加回路
206 転写電圧印加回路
207 レーザ光源
208 制御部
301 電流検知回路

Claims (7)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    画像データに応じた光量の光を照射して前記像担持体を露光する露光手段と、
    前記像担持体に形成された画像を転写するための転写手段と、
    前記転写手段に電圧を印加する印加手段と、
    前記印加手段より印加された電圧により前記転写手段と前記像担持体に流れる電流値を検知する検知手段と、
    前記帯電手段より直流電圧のみを印加して前記像担持体を帯電させ、画像形成時において、画像データに基づいて前記露光手段により露光する際の光量よりも大きい光量であって、前記像担持体が飽和電位となる光量の光を前記像担持体に照射して前記像担持体を露光した後に、前記印加手段により前記転写手段に電圧を印加した場合に前記検知手段により検知された前記像担持体に流れる電流値の検知結果に基づいて、前記像担持体の表面電位を算出する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記露光手段により露光する際の光量よりも大きい光量であって、前記像担持体が飽和電位となる光量の光を前記像担持体に照射して前記像担持体を露光した後に、
    前記印加手段から前記転写手段に正極性の電圧を印加するように前記印加手段を制御する場合であって、前記検知手段が所定の電流値を検知した場合に、前記転写手段に印加された第一電圧を算出し、
    前記印加手段から前記転写手段に負極性の電圧を印加するように前記印加手段を制御する場合であって、前記検知手段が所定の電流値を検知した場合に、前記転写手段に印加された第二電圧を算出し、
    前記第一電圧と前記第二電圧との和の1/2により算出される前記像担持体の表面電位を、前記像担持体の表面電位の補正量として算出し、
    更に、前記露光手段により露光する際の光量を前記像担持体に照射して前記像担持体を露光した後に、
    前記印加手段から前記転写手段に正極性の電圧を印加するように前記印加手段を制御する場合であって、前記検知手段が所定の電流値を検知した場合に、前記転写手段に印加された第一電圧を算出し、
    前記印加手段から前記転写手段に負極性の電圧を印加するように前記印加手段を制御する場合であって、前記検知手段が所定の電流値を検知した場合に、前記転写手段に印加された第二電圧を算出し、
    前記第一電圧と前記第二電圧との和の1/2により算出される前記像担持体の表面電位を、前記像担持体の補正前の表面電位として算出し、
    算出した補正前の表面電位を前記補正量を用いて補正して前記像担持体の表面電位を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一電圧と前記第二電圧との和の1/2により算出される前記像担持体の表面電位から、前記像担持体の飽和電位を減じた表面電位を、前記像担持体の表面電位の補正量とすることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記補正前の前記像担持体の表面電位から前記補正量を減じた表面電位を、前記像担持体の表面電位とすることを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記露光手段から前記像担持体が飽和電位とならない複数の光量を前記像担持体に照射した際に算出された各々の前記光量に対応した前記像担持体の表面電位に基づいて前記像担持体が飽和電位となる光量を算出し、前記算出された光量に基づいて前記画像形成時よりも高い光量を決定することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記複数の光量と、前記複数の光量で前記像担持体を露光した際に算出された前記複数の光量に対応した前記像担持体の表面電位と、に基づいて、前記光量と前記表面電位とを対応付ける関係式を導出し、前記導出された関係式により前記像担持体が飽和電位となるときの光量を算出することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記露光手段は、レーザ光源を有し、前記レーザ光源から画像データに応じた光量のレーザ光を照射する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記露光手段は、LEDを有し、前記LEDから画像データに応じた光量の光を照射する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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