JP2016143033A - 画像形成装置及び補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で高精度にコントラストの補正を行うこと。
【解決手段】感光ドラム200と、露光手段220と、転写ローラ241と、転写電圧印加回路242と、電流検知回路243と、を備え、電流検知回路243により検知される電流値と転写電圧印加回路242により転写ローラ241に印加される電圧とに基づき感光ドラム200と転写ローラ241との間の放電開始電圧を判断し、放電開始電圧に基づき感光ドラム200の表面電位を算出する制御部250が、所定の表面電位と算出された表面電位との差分に基づき、所定の表面電位に対応する目標電流値を算出し、目標電流値と電流検知回路243により検知された電流値との差分に基づき露光手段220による感光ドラム200への露光の強度を調整する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置及び補正方法に関し、特に、露光により静電潜像を形成する電子写真記録方式を用いたレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置及び補正方法に関する。
電子写真記録方式を利用する画像形成装置に対する画像品質への要求はますます高まっている。特に、安定的な高品質画像を形成するためには、高い濃度再現性の実現は重要である。画像形成装置により形成される画像のコントラストは、感光ドラムに露光手段としてのレーザを照射した後の感光ドラムの表面電位(VL)と、現像ローラに印加する現像電圧(Vdc)との電位差に応じて決定される。
しかしながら、画像のコントラストは、温度や湿度等の環境要因、感光ドラムの膜厚のバラつき等により変動する。そのため、画像のコントラストの品質を安定させるために、コントラストの補正処理を行うことが提案されている。例えば、特許文献1には、感光ドラムの表面電位を検出することでコントラストの補正を行う構成が開示されている。
特開2012−13881号公報
しかし、特許文献1に開示の構成では、コントラストの補正を行う際に感光ドラムの表面電位の検出とレーザ露光の光量可変とを複数回、交互に行う必要がある。そのため、コントラストの補正に時間がかかってしまうという課題があり、短時間でコントラストの補正を完了させることのできる提案が望まれていた。本発明は、このような状況のもとでなされたもので、短時間で高精度にコントラストの補正を行うことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に対して光を照射して前記像担持体の表面を露光する露光手段と、前記像担持体と電流経路を形成する部材と、前記部材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記部材に電圧が印加された際に前記像担持体に流れる電流値を検知する電流検知手段と、を備えた画像形成装置であって、前記電流検知手段により検知される電流値と前記電圧印加手段により前記部材に印加される印加電圧とに基づき前記像担持体と前記部材との間で放電が開始される放電開始電圧を判断し、判断した前記放電開始電圧に基づき前記像担持体の表面電位を算出する制御手段を有し、前記制御手段は、所定の前記像担持体の表面電位と前記算出された表面電位との差分に基づき、前記電流検知手段により検知されるべき目標電流値を算出し、前記目標電流値と前記電流検知手段により検知される電流値との差分に基づき前記露光手段による前記像担持体への露光の強度を調整することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、短時間で高精度にコントラストの補正を行うことができる。
実施例1、2の画像形成装置の概略ブロック構成図 実施例1、2の露光装置、転写装置の転写電圧印加回路のブロック図 転写装置による印加電圧と検知電流値との関係を示すグラフ 感光ドラムの表面電位と検知電流値との関係、転写ローラへの印加電圧と検知電流値との関係を各々示すグラフ 感光ドラム〜転写ローラ間の電位差と検知電流値との関係を示す特性図 実施例1の動作制御を説明するフローチャート レーザ光量値可変制御のタイミングチャート、従来手法と実施例1のレーザ光量可変制御の対比図 第二誤差を説明する、レーザ光量値−検知電流値のグラフ 実施例2の動作制御を説明するフローチャート レーザ光量値可変制御のタイミングチャート、レーザ光量可変制御の間の検知電流値の増加を示すグラフ 変形例の動作制御を説明するフローチャート
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[画像形成装置S]
図1は、実施例1の画像形成装置Sの要部構成図である。画像形成装置Sは、電子写真方式を用いたレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等である。図1は、電子写真方式を実現する感光ドラム200近傍の拡大図である。画像形成装置Sは、感光ドラム200、帯電装置(帯電手段)210、露光装置(露光手段)220、現像装置(現像手段)230、転写装置(転写手段)240、制御部(制御手段)250を有している。
感光ドラム200は、被転写体としての紙の表面に転写する画像を担持するための像担持体であり、略円柱形状又は略円筒形状を呈して図示しないモータ等の駆動手段によって回転駆動される。感光ドラム200は、後述するように、部材としての帯電ローラ(帯電部材)211や部材としての転写ローラ(転写部材)241と電流経路を形成する。
感光ドラム200は、帯電装置210により帯電された後、露光装置220により露光され、感光ドラム200の表面に静電潜像が形成される。その後、現像装置230により感光ドラム200の表面にトナーが付着されて画像が顕像化され、その画像が転写装置240によって紙に転写される。感光ドラム200の回転中心に位置する軸心部分は電気的に接地されている。
帯電装置210は、感光ドラム200の表面に電圧を印加して、感光ドラム200の表面を帯電させるためのものである。帯電装置210は、感光ドラム200近傍に配置されて感光ドラム200に接して従動回転する帯電ローラ211と、帯電ローラ211を介して感光ドラム200の表面を帯電させるために帯電ローラ211に電圧を印加する帯電電圧印加回路212とを有する。
露光装置220は、感光ドラム200の表面に光を照射することにより感光ドラム200の表面に静電潜像を形成するためのものである。露光装置220は、例えばレーザ光を発光するレーザ光源221と、レーザ光源221の発光制御のための制御回路部222と、レーザドライバ223とを有している(図2(a)も参照)。現像装置230は、静電潜像が形成された感光ドラム200の表面にトナーを付着させて感光ドラム200の表面で画像を顕像化するためのものである。
現像装置230は、例えば感光ドラム200に接して従動回転する現像ローラ231と、現像ローラ231にトナーを供給するトナー供給手段(不図示)とを有している。転写装置240は、現像装置230によって顕像化された画像を感光ドラム200の表面から紙面へと転写するためのものである。
転写装置240は、感光ドラム200と共に紙を挟み込んで搬送するための転写ローラ241と、感光ドラム200の表面のトナーを紙に転写するために転写ローラ241に電圧を印加する転写電圧印加回路(電圧印加手段)242とを有している。転写電圧印加回路242は、後述するように転写ローラ241と帯電ローラ211とに流れる電流を検知する機能も有している。
制御部250は、画像形成装置Sの各部を制御するための制御指令を送出するためのものであり、内部にCPU251、ROM252、RAM253を有して、実質的にコンピュータとして機能する。CPU251は、ROM252に記憶された各種プログラムに従って、RAM253を作業領域として使用しながら、画像形成装置Sの各部を制御する。更に、CPU251は、タイマ機能を有しており、時間を計測することもできる。画像処理装置Sにおける感光ドラム200の帯電、レーザ光源221による露光等のいわゆる画像形成プロセスは、画像形成装置Sを制御する演算処理手段であるCPUやASIC等を備えた制御部250により制御される。
[露光装置220]
図2(a)は、レーザ光源221の露光量を制御する露光装置220の概略図である。露光装置220は、レーザ光源221としてのレーザダイオード224及びPD(フォトダイオード)センサ225とレーザドライバ223と制御回路部222とが図2(a)に示すように接続されて構成されている。レーザドライバ223は、レーザダイオード(レーザ光源221の一部)224の発光量をPDセンサ(レーザ光源221の一部)225でモニタすることで、光量を一定とする制御を実行している。制御回路部222からレーザドライバ223には、PWM(Pulse−Width Modulation)で変調される光量可変信号(PWM信号)226と画像信号であるVDO信号227とが入力されるようになっている。この露光装置220では、光量可変信号226の信号強度に応じてレーザ光源221の光量を可変とすることで、感光ドラム200に照射する光量を変更することができる。画像形成装置Sでは、レーザ光源221で照射された後の感光ドラム200の表面電位を、転写電圧印加回路242の電流検知機能を用いて検出し、算出することができる。画像形成装置Sでは、算出された感光ドラム200の表面電位が所定の値と異なる場合には、レーザ光源221の光量を変化させて、感光ドラム200の表面電位を調整することができる。
[転写装置240]
図2(b)は、転写装置240の転写電圧印加回路242の概略図である。転写装置240は、転写電圧印加回路242が転写ローラ241に図1に示すように電気的に接続されることにより構成されている。転写電圧印加回路242は、電流検知回路(電流検知手段)243、高電圧電源244、FB回路(フィードバック回路)245を有している。電流検知回路243は、FB回路245に流れる電流I2と負荷304に流れる電流I3とを加算した合計電流I1を検知するための回路である。電流I1、I2、I3の関係は以下の式(1)に示す通りである。ここで、負荷304は、電流が転写ローラ241から感光ドラム200を通って接地Bに至るまでの電気的負荷を意味する。
I1=I2+I3 …(1)
高電圧電源244は、転写に必要な印加電圧を発生させるもので、正電圧、負電圧を発生することが可能である。FB回路245は、高電圧電源244の出力電圧が所定の電圧値となるよう調整するために設けられたフィードバック回路である。
高電圧電源244によって発生した直流電圧が、転写電圧として転写ローラ241に印加される。転写電圧値は、FB回路245によってフィードバック制御され、一定電圧に調整される。転写電圧印加時において、電流検知回路243が転写ローラ241を介して感光ドラム200に流れる電流値を検知する。感光ドラム200の非画像領域(画像が形成されない領域)にて、転写ローラ241に対して高電圧電源244が異なる複数の電圧値の直流電圧を印加すると、複数の電圧印加に対応する各々の電流I1が電流検知回路243により検知される。
[制御部250]
電流検知回路243により検知された各々の電流I1の値は、制御部250によって取得される。制御部250は、取得された各々の電流I1に基づいて、感光ドラム200と転写ローラ241との間で放電が開始される時点での電圧値である放電開始電圧を判断し、その判断結果を用いて感光ドラム200上の表面電位を算出する。制御部250は、感光ドラム200〜転写ローラ241間の電位差と電流検知回路243によって検知される電流値とに基づき特性式を導出する。この特性式と、感光ドラム200に設定すべき表面電位の値とに基づき、電流検知回路243で検知する電流の目標値(目標電流値)を算出する。
目標電流値が定まれば、電流検知回路243に流れる電流値が目標電流値になるようレーザ光源221の光量を可変させることで、画像のコントラストの補正が可能になる。具体的には、感光ドラム200に対してレーザ光源221が照射する光量を増加させると、感光ドラム200の表面電位の絶対値は小さくなる(例えば−150Vから−100Vになる。)。感光ドラム200の表面電位の絶対値が小さくなると、感光ドラム200〜転写ローラ241間の電位差も小さくなり、電流検知回路243で検知される電流値も小さくなる。つまり、目標電流値より検知電流値が大きければレーザ光量値に対応するPWM値をステップアップさせ、目標電流値より検知電流値が小さければレーザ光量値に対応するPWM値をステップダウンさせる。なお、画像のコントラストは、感光ドラム200の表面電位と現像ローラ231に印加される電圧との電位差で決定される。本実施例では、制御部250が感光ドラム200の表面電位を算出した結果に基づき、画像のコントラストが十分でないと判断した場合に、後述するコントラストの補正を行う。
[コントラストの補正のプロセス]
以下、画像のコントラストの補正のプロセスについて詳細に説明する。初めに、感光ドラム200〜転写ローラ241間の放電開始電圧の判断方法及び感光ドラム200の表面電位の算出方法を説明する。図3(a)は、感光ドラム200〜転写ローラ241間の放電開始電圧付近における高電圧電源244による転写ローラ241への印加電圧と電流検知回路243により検知される電流値との関係を示す図である。図3(a)では、横軸を印加電圧[V]、縦軸を電流値[μA]として示している。図3(a)に示すように、放電開始までは、高電圧電源244による印加電圧に応じて、すなわち、印加電圧に比例するように、電流検知回路243により電流が検知される(直線(1))。しかし、感光ドラム200〜転写ローラ241間で放電が開始されると、図3(a)内に示す変極点から急激に電流値が増大し、曲線(2)のようになる。感光ドラム200〜転写ローラ241間に流れる放電電流は、同一印加電圧値における曲線(2)の電流値から直線(1)の電流値を差し引いたΔ値で算出することができる。このΔ値が所定の電流値(例えば、3μA又は−3μA)となったときに放電が開始したと判断し、この時点での印加電圧を放電開始電圧とする。
感光ドラム200は、周辺環境や感光ドラム200の膜厚(以下、単に感光ドラム膜厚という)の違い等により、放電開始電圧が異なるという特定(放電特性)を有する。転写ローラ241の表面性が感光ドラム200と同等の場合には、図3(b)に示すように、感光ドラム200〜転写ローラ241間で放電が開始するのに必要な両者間の電位差は正負対称になる。感光ドラム200の電圧電流特性を示すグラフである図3(b)において、横軸が高電圧電源244による印加電圧[V]、縦軸が電流検知回路243により検知される電流値[μA]である。この特性は放電現象として一般的に知られている。感光ドラム200と転写ローラ241との間が平面と平面とで形成されるギャップであると仮定した場合、感光ドラム200の表面電位は平面〜平面間のギャップでの放電特性式を用いて求めることができる。図3(b)に示すように、感光ドラム200の表面電位より正側の放電開始電圧をVLh、感光ドラム200の表面電位より負側の放電開始電圧をVLlとした場合、感光ドラム200の表面電位は、VLhとVLlとの和の1/2の値として求めることができる。なお、図3(b)中、感光ドラム200の表面電位を、感光ドラム電位と記載している。
感光ドラム200の表面電位=(VLh+VLl)/2 …(2)
転写ローラ241の表面には、その製造過程で気泡が生じたり、画像形成装置Sの使用により紙粉、トナーが付着する場合があり、それにより転写ローラ241の表面に凹凸が生じる場合がある。この場合、感光ドラム200〜転写ローラ241間の放電特性は、平面−平面間のギャップでの放電特性でなく、針〜平面間のギャップでの放電現象に見られる「極性効果」が生じる場合がある。極性効果により実際の感光ドラム200の表面電位と上記(2)式で算出される感光ドラム200の表面電位とに誤差(第一誤差)が生じるため、表面電位の誤差を補正する必要が生じる。
[第一誤差の補正]
次に、第一誤差の補正方法について説明する。帯電装置210で交流電圧を印加することにより、感光ドラム200を0Vに帯電させ、その後、転写ローラ241により転写電圧を印加する。このとき上記(2)式より算出される結果(感光ドラムの表面電位)が第一誤差に対する補正量となる。0V以外の所定の電圧で感光ドラム200を帯電させて所定の光量値でレーザ露光し、レーザ照射後の感光ドラム200の表面電位を(2)式を用いて算出する。その算出した感光ドラム200の表面電位から、上記補正量を減算することにより、レーザ照射後の実際の感光ドラム200の表面電位を算出することができる。ここで、所定の光量値は、予め制御部250内のRAM253内に保持される値であり、例えば、感光ドラム200の表面電位が−150Vとなるように推定して設定した光量値である。極性効果は、本実施例の補正方法によって補正可能な第一誤差の一例である。本実施例の補正方法によれば、電子回路の特性に基づく誤差や転写ローラ241から感光ドラム200に電圧を印加した際の電気的特性(例えば、感光ドラム200の半導体特性)に基づき生じる誤差についても補正することができる。
[目標電流値設定]
次に画像のコントラストの補正において、感光ドラム200の表面電位が所定の電位となるように電流検知回路243で検知する電流の目標値(目標電流値)を設定する方法を説明する。所定の電位は、予め制御部250内のRAM253に保持される値で、例えば−150Vである。本実施例では、転写ローラ241に印加する転写電圧が正極性である場合を例に説明を行うが、もちろんそれが負極性であってもよい。
転写ローラ241に500Vの電圧を印加した状態で感光ドラム200の表面電位をレーザ光源221の光量可変により変化させると、電流検知回路243が検知する電流値は図4(a)に示すような線形特性を示す。図4(a)では、横軸を感光ドラム200の表面電位[−V]、縦軸を電流検知回路243による検知電流値[μA]として示している。例えば、転写ローラ241に500Vの電圧を印加した状態で、レーザ光源221の光量を変化させて感光ドラム200の表面電位が−100Vとなったとき、電流検知回路243によって検知電流値4μAが検知される。また、感光ドラム200の表面電位を−100Vに維持した状態で転写ローラ241に印加する電圧を変化させると、電流検知回路243が検知する電流値は図4(b)に示すような線形特性を示す。図4(b)では、横軸を転写ローラ241への印加電圧[V]、縦軸を電流検知回路243による検知電流値[μA]として示している。例えば、感光ドラム200の表面電位を−100Vに維持した状態で、転写ローラ241に印加する電圧を変化させて印加電圧が500Vとなったとき、電流検知回路243によって検知電流値4μAが検知される。なお、図4(a)、(b)の線形特性は、いずれも転写ローラ241への印加電圧が、放電開始電圧以上となる領域での特性を示している。すなわち、図4(a)、(b)の線形特性は、転写ローラ241〜感光ドラム200間に放電が生じている場合の特性であり、図3(a)において、転写ローラ241への印加電圧が変極点に対応する印加電圧よりも大きい場合の特性である。
図4(a)、(b)から分かるように、電流検知回路243が検知する電流値が等しい場合、感光ドラム200〜転写ローラ241の間の電位差は等しい。例えば、図4(a)での検知電流値が4μAの場合、感光ドラム200の表面電位が−100Vなので、感光ドラム200〜転写ローラ241の間の電位差=|500V−(−100V)|=600Vと算出される。例えば、図4(b)での検知電流値が4μAの場合、転写ローラ241への印加電圧が500Vなので、感光ドラム200〜転写ローラ241の間の電位差=|500V−(−100V)|=600Vと算出される。つまり、感光ドラム200〜転写ローラ241の間の電位差が等しければ、電流検知回路243が検知する電流値は等しくなる。
したがって、図4(a)、(b)の関係から、図5に示すような感光ドラム200〜転写ローラ241の間の電位差と電流検知回路243による検知電流との関係を示す特性図が得られる。図5では、横軸を感光ドラム200〜転写ローラ241の間の電位差[V]、縦軸を電流検知回路243による検知電流値[μA]として示している。図5の特性図より、第一誤差を補正した後の感光ドラム200の表面電位と、感光ドラム200〜転写ローラ241の間での所定の電位差とが分かれば、感光ドラム200の表面電位を所定の表面電位にするための目標電流値を算出することができる。ここで、所定の表面電位とは、感光ドラム200〜転写ローラ241の間での所定の電位差に対応する感光ドラム200の表面電位である。
例えば、図5に示す例では、転写ローラ241への印加電圧が500Vである場合において、感光ドラム200の表面電位が−100Vであると分かれば、両者の電位差は500V−(−100V)=600Vと算出される。感光ドラム200〜転写ローラ241の間での所定の電位差が650Vである場合、感光ドラム200での所定の表面電位が、500V−650V=−150Vとなる。転写ローラ241への印加電圧が500Vであって感光ドラム200の表面電位が−100Vのときに電流検知回路243で検知される電流値は4μAである。感光ドラム200の表面電位を更に50V下げて−150Vとするために、電流検知回路243で検知されるべき電流値が目標電流値であり、その値は図5の特性図から求めることができる。
図5に示す目標電流値を算出する特性式は、以下のように求めることができる。すなわち、感光ドラム200の表面電位の検出中又は画像のコントラストの補正前に複数の異なる二以上の任意の電圧を転写ローラ241に印加する。各々の電圧印加の際に転写ローラ241と感光ドラム200との間に生じる電位差と、各々の場合に電流検知回路243が検知する電流値との関係から、図5の特定式を求めることができる。
次に、図5の特性式をy=αx+βとした場合の目標電流値を算出する算出例について説明する。感光ドラム200の表面電位が−100Vである場合に、転写ローラ241に500V、700Vを各々印加したときに電流検知回路243が検知する電流値が各々4μA、5μAであったとすると、
α=(5−4)/[{700−(−100)}−{500−(−100)}]=0.005
β=y−α×x=5−0.005×{700−(−100)}=1
となり、特性式はy=0.005×x+1となる。したがって、図5の特性式より、感光ドラム200での所定の表面電位が−150V、転写ローラ241への印加電圧が500Vであるとすると、電位差は650Vなので、目標電流値は4.25μAとなる。
[動作フローチャート]
本実施例の画像形成装置Sの動作は、制御部250により、図6に示すフローチャートに基づいて制御される。また、図6のフローチャートの工程(以下、Sとする)304〜308に対応するタイミングチャートを図7(a)に示す。図7(a)の上のグラフでは、横軸を時間、縦軸を電流検知回路243による検知電流値[μA]として示している。二点鎖線は目標電流値を示し、目標電流値に対する所定の公差の範囲を両矢印で示す。図7(a)の下のグラフでは、横軸を時間、縦軸をレーザ光源221のレーザ光量として示している。以下に、図6のフローチャートと図7(a)のタイミングチャートとを用いて詳細に説明する。なお、感光ドラム200は図6に示す動作前にプリント時の帯電電圧(例えば−350V)で帯電されて、所定の光量でレーザ露光されているものとする。また、電流検知回路243による検知電流値は、その検知タイミングに応じて各々異なる名称(検知電流値A、B)を付し、互いに区別するものとする。
S300で制御部250は、電流検知回路243による検知電流値Aに基づき感光ドラム200の表面電位を算出する。感光ドラムの表面電位は、上記の式(2)を用いた方法([コントラストの補正のプロセス]の項で説明した方法)で算出する。感光ドラム200の表面電位の算出の後、S301で制御部250は、希望する画像のコントラストに応じた感光ドラム200の所定の表面電位と算出した表面電位との電位差を算出する。S302で制御部250は、図5に示すような感光ドラム200〜転写ローラ241の間の電位差と電流検知回路243による検知電流値Aとの関係を示す特性式を導出する。この、「特性式を導出する」とは、図5の特性式をy=αx+βとした場合のαとβとを算出することを意味する。S303で制御部250は、S302で導出された特性式に基づき、S301での算出結果としての電位差を用いて、目標電流値を算出する。ここで、算出した目標電流値は、制御部250のRAM253内に格納される。
S304で制御部250は、目標電流値と検知電流値Aとを比較する。S304で制御部250が、目標電流値と検知電流値Aとの差分が所定の公差内(例えば、0.01μA)であると判断した場合は、感光ドラム200の表面電位が所定の値であると判断し、コントラストの補正の制御を終了する。コントラストの補正の制御が終了した状態は、図7(a)のタイミングチャートでは(3)の状態として図示されている。
S304で制御部250が、目標電流値と検知電流値Aとの差分が所定の公差内でないと判断した場合は、S305で制御部は、目標電流値と検知電流値Aのいずれが大きい値かを比較する。S305で制御部250が、目標電流値より検知電流値Aが大きいと判断した場合は、S306で制御部250は、レーザ光源221のレーザ光量値を制御回路部222により増大させる(PWM値をステップアップする)。このS306の工程に対応する状態は、図7(a)のタイミングチャートでは(2)の状態として図示されている。S305で制御部250が、検知電流値Aが目標電流値以下であると判断した場合は、S307で、レーザ光源221のレーザ光量値を制御回路部222により低減させる(PWM値をステップダウンする)。このS307の工程に対応する状態は、図7(a)のタイミングチャートでは(1)の状態として図示されている。
S306又はS307の工程による光量変更後のレーザ光量で感光ドラム200を再び感光させ、S308で制御部250は、電流検知回路243により再度電流値(検知電流値B)を検知する。そして、S304へとリターンし、検知電流値Bの値を検知電流値Aに格納して再び、S304で制御部250は、目標電流値と検知電流値Aとを比較する。S304からS308までの工程は、目標電流値と検知電流値Aとの差分が公差内となるまで繰り返される。なお、感光ドラム200は回転しており、毎回転ごとに、帯電装置210によりプリント時の帯電電圧(例えば、−350V)で帯電され、露光装置220のレーザ光源221により露光された後に電流検知回路243による電流検知が行われる。
以上、実施例1によれば、コントラストの補正の際に生じる第一誤差について補正を行うことができる。周辺環境や感光ドラム200の膜厚や転写ローラ241の表面状態等による影響が少なく、感光ドラム200の安定した表面電位が得られ、高品質な画質を実現することが可能となる。なお、図6のフローチャートでは、初回の感光ドラム200の表面電位の算出がコントラストの補正前の所定のレーザ光量値によって行われている。しかし、S304からS308の工程によるレーザ光量値の可変制御が行われた後には、直前の可変制御の結果決定されたレーザ光量値を所定の光量値として、次回のレーザ光量値の可変制御を行ってもよい。本実施例1では、電流検知回路243によって検知される電流値に基づいてレーザ光量値の可変制御を行う。図7(b)に感光ドラム200の表面電位の検知とコントラストの補正を交互に実施する従来手法と比較して示すように、本実施例1によれば従来手法に比べて、コントラストの補正に必要な時間を短縮することができる。図7(b)では、横軸をシーケンス時間、縦軸を従来手法と本実施例の処理として示している。
なお、本実施例1は感光ドラム200〜転写ローラ241間の電位差と電流検知回路243の検知電流の特性に基づき所定の画像のコントラストとなるよう調整を行う場合について説明した。しかしながら、本発明が適用される画像形成装置Sは、本実施例1にて示したものに限られない。例えば、転写ローラ241の代わりに帯電ローラ211を用い、転写電圧印加回路242の代わりに帯電電圧印加回路212を用いてもよい。その場合において、感光ドラム200〜帯電ローラ211間の電位差と帯電電圧印加回路212が備える電流検知回路(不図示)による検知電流値とに基づき、実施例1と同様の画像のコントラストの補正を実現することができる。
実施例2の装置構成は実施例1と同様であるものとする。実施例2では、画像のコントラストの補正の際に生じる第二誤差(後述)を補正することにより、より精度よくコントラストの補正を行うことができる。なお、実施例2において、実施例1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する。
[第二誤差の説明]
まず、コントラストの補正の際に生じる第二誤差について説明する。コントラストの補正の制御は、電流検知回路243が検知する電流値をモニタリングし、その検知電流値と目標電流値との差分が公差内となるようにレーザ光量値を可変制御し、感光ドラム200の表面電位が所定の値となるように制御するものである。しかし、レーザ光量の可変制御中にも、感光ドラム200〜転写ローラ241間近傍での温湿度等の周辺環境、感光ドラム200や転写ローラ241の負荷特性等の変化により、図8に示すように、電流検知回路243による検知電流値が変動する。例えば、繰り返し実行されるレーザ光量値の可変制御の1回の実行に必要な時間の間にも検知電流値が増加する場合がある(図10(b)参照)。図10(b)では、横軸を時間[S]、縦軸を電流検知回路243による検知電流値[μA]として示している。図8における所定の光量値とは、ある状態で感光ドラム200の表面電位が所定の表面電位となるレーザ光量値である。
そうすると、感光ドラム200〜転写ローラ241間の電位差が同じであっても、図8に示すように、目標電流値を算出した際の特性曲線P(図8中の破線)と、補正制御中に変動した特性曲線Q(図8中の実線)とが異なる特性曲線となってしまう。ここで、特性曲線は、レーザ光量値と検知電流値との関係を示す特定曲線であり、図8において、横軸がレーザ光量値、縦軸が検知電流値[μA]である。特性曲線が変化してしまうと、画像のコントラストの補正制御により定まるレーザ光量値に第二誤差が生じてしまい、レーザ光量値が所定の光量値からズレてしまう。したがって、感光ドラム200の表面電位を適正に所定の表面電位とするためには、画像のコントラストの補正制御中に変動した特性曲線Qに対応した新たな電流値(補正目標電流値)を目標電流値としてレーザ光量の可変制御を行う必要がある。
[第二誤差の補正]
次に、画像のコントラストの補正制御の際に生じる第二誤差を補正する方法について説明する。第二誤差の補正は、レーザ光量の可変制御を実行するごとに、変動した特性曲線に対応して検知電流値を補正することにより行う。具体的には、感光ドラム200〜転写ローラ241間の電位差を一定とした状態で、感光ドラム200に対して所定の光量値でレーザ露光をする。その際に、電流検知回路243により電流値を検知する(一回目)。このときの検知電流値を検知電流値Cとする。検知電流値と予め設定された目標電流値Tとの比較結果(差分)に応じた画像のコントラストを補正するため、レーザの光量値の可変制御を行う。その後に再び、一回目の測定と同じ光量値でレーザ露光し、電流検知回路243により電流値を検知する(二回目)。このときの検知電流値を検知電流値Dとする。一回目と二回目の検知電流値の差分を電流補正値δ(=二回目の検知電流値D−一回目の検知電流値C)とする。
このように画像のコントラストの補正のためのレーザ光量値の可変制御を行うごとに電流補正値δを求め、目標電流値Tを補正することで、画像のコントラストの補正の際に生じる第二誤差を補正することができる。この第二誤差の補正のプロセスにおいては、電流を検知するタイミングに応じて各々異なる名称(検知電流値A〜D)を付し、互いに区別するものとする。なお、補正後の目標電流値T1とすると、T1は、以下の(3)式で求められる。
T1(補正後の目標電流値)=T(目標電流値)+電流補正値δ …(3)
上記に説明した動作制御は、制御部250により、図9に示すフローチャートに基づいて実行される。また、フローのS401〜409に対応するタイミングチャートを図10(a)に示す。図9のフローチャートと図10(a)のタイミングチャートとを用いて本実施例2の制御について説明する。図10(a)の上のグラフでは、横軸を時間、縦軸を電流検知回路243による検知電流値[μA]として示している。二点鎖線は補正後の目標電流値T1を示し、補正後の目標電流値T1に対する所定の公差の範囲を両矢印で示す。図10(a)の下のグラフでは、横軸を時間、縦軸をレーザ光源221のレーザ光量を示している。なお、図6と同様の工程については説明を省略する。
図6でのS300〜303の工程の後に、S401で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Aとを比較する。S401で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Aとの差分が所定の公差内に入っていれば、感光ドラム200の表面電位が所定の値であると判断し、コントラストの補正の制御を終了する。コントラストの補正の制御が終了した状態は、図10(a)のタイミングチャートでは(3)の状態として図示されている。
S401で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Aとの差分が所定の公差内に入っていない場合には、S402の処理に進む。S402で制御部250は、感光ドラム200〜転写ローラ241間の電位差がS302で特性式を導出したときと同じ値となるように転写電圧とレーザの所定の光量値とを設定する。S402で制御部250は、このときに電流検知回路243により電流値(検知電流値C)を検知する(一回目)。S305で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Aのいずれが大きい値かを比較する。ここで、比較対象の検知電流値Aは、S401で目標電流値Tと比較した検知電流値Aである。S305で制御部250は、目標電流値Tより検知電流値Aが大きいと判断した場合は、S306で、レーザ光源221のレーザ光量値を制御回路部222により増大させる(PWM値をステップアップする)。図10(a)のタイミングチャートでは(2)の状態として図示されている。S305で制御部250は、検知電流値Aが目標電流値T以下であると判断した場合は、S307で、レーザ光源221のレーザ光量値を制御回路部222により低減させる(PWM値をステップダウンする)。図10(a)のタイミングチャートでは(1)の状態として図示されている。
次に、S308で制御部250は、レーザ光量値が可変制御された後の光量値で電流検知回路243により電流値(検知電流値B)を検知する。その後、S407で制御部250は、再びS402のときと同じ転写電圧及びレーザ光量値で電流検知回路243により電流値(検知電流値D)を検知する(二回目)。S408で制御部250は、一回目の検知電流値Cと二回目の検知電流値Dとに基づき電流補正値δを求め、上記(3)式に基づき補正後の目標電流値T1を計算し、補正後の目標電流値T1を目標電流値Tに置き換える。S409で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Bとを比較する。S409で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Bとの差分が所定の公差内に入っていれば、感光ドラム200の表面電位が所定の値であると判断し、コントラストの補正の制御を終了する。コントラストの補正の制御が終了した状態は、図10(a)のタイミングチャートでは(3)の状態として図示されている。S409で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Bとの差分が所定の公差内に入っていないと判断した場合は、検知電流値Bの値を検知電流値Aに格納してS401へとリターンする。S401〜S409までの工程を検知電流値Aが公差内になるまで繰り返す。
なお、S401の工程にリターンするたびに電流補正値δが算出され、S408で、電流補正値δに基づき、補正後の目標電流値T1を算出して前回に算出された目標電流値Tを新たに算出された目標電流値Tに更新する工程が繰り返される。このように、実施例2では、電流検知回路243により電流が複数回検知され、複数回の電流値の検知に対応して目標電流値Tが複数回算出される。以上、実施例2によれば、画像のコントラストの補正の際に生じる第二誤差が補正される。この実施例2によれば、実施例1が奏する効果に加えて、画像のコントラストの補正の更なる高精度化が実現できる。
[変形例]
変形例に係る画像のコントラストの補正制御の方法を以下に説明する。この変形例では、更なる時間短縮が可能である。変形例の方法では、実施例2の方法と異なり、目標電流値Tの補正が必要か否かを判断する前に、予め所定の光量に基づき検知電流値Cと検知電流値Dとを検知し、電流補正値δを算出する。すなわち、変形例では、目標電流値Tと検知電流値Aとの差分値が所定の公差内となるまでレーザ光量値の可変制御を繰り返すループ工程の中で、検知電流値Cや検知電流値Dの検知を行わない。そのため、毎回の工程のループにおいて、電流補正値δのために検知電流値C、Dを検知する工程分の時間短縮が可能になる。補正後の目標電流値T1は、目標電流値T+電流補正値δとして算出される。
次に、この変形例における制御部250による動作制御について、図11のフローチャートを用いて説明する。以下の説明において、図6や図9と同様の工程については、説明を省略する。S401で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Aとを比較する。S401で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Aとの差分が所定の公差内に入っていないと判断した場合は、実施例2の場合と同様に、S402で電流検知回路243により検知電流値Cを検知する(一回目)。S502で制御部250は、レーザ光量値の一回の可変制御に要する一定時間(待ち時間)の時間待ち(保留)を行う。その後、S407で制御部250は、S402と同様の条件にて電流検知回路243により検知電流値Dを検知し、検知電流C、Dを基に電流補正値δを算出する。この変形例での動作制御において、S402、S407の工程は一度だけ実行されて、電流補正値δは固定値となる。
S305で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Aとのいずれが大きい値かを比較する。S305で制御部250は、目標電流値Tより検知電流値Aが大きいと判断した場合は、S306で、レーザ光量値を増大させる(PWM値をステップアップする)。S305で制御部250は、検知電流値Aが目標電流値T以下であると判断した場合は、レーザ光量値を低減させる(PWM値をステップダウンする)。S306又はS307の工程による光量変更後のレーザ光量で感光ドラム200を再び感光させ、S308で制御部250は、電流検知回路243により再度電流値(検知電流値B)を検知する。S408で制御部250は、電流補正値δ(固定値)に基づき(3)式を用いて補正後の目標電流値T1を計算し、補正後の目標電流値T1を目標電流値Tに置き換える。S409で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Bとを比較する。S409で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Bとの差分が所定の公差内に入っていれば、感光ドラム200の表面電位が所定の値であると判断し、コントラストの補正の制御を終了する。S409で制御部250は、目標電流値Tと検知電流値Bとの差分が所定の公差内に入っていないと判断した場合、検知電流値Bの値を検知電流値Aに格納し、S305へとリターンする。S305〜S409までの工程を検知電流値Aが公差内になるまで繰り返す。
以上のように、この変形例では、レーザの光量値を可変制御するごとに所定の光量による電流検知を行わないので、実施例2の動作制御よりも一層の時間短縮が可能になる。なお、本発明の趣旨は、上記に説明した実施例1、2及び変形例に限定されない。例えば、変形例では、図11におけるS401で、検知電流値Aと目標電流値Tとを比較することにより第二誤差を補正するか否かを判断している。しかし、検知電流値Aと電流補正値δとに基づき第二誤差を補正するか否かを判断してもよい。また、第二誤差の補正に加え、第一誤差の補正を行うことで、より一層高精度な画像のコントラスト補正が可能となる。
S 画像形成装置
200 感光ドラム
210 帯電装置(帯電手段)
220 露光装置(露光手段)
230 現像装置(現像手段)
240 転写装置(転写手段)
241 転写ローラ(部材)
242 転写電圧印加回路(電圧印加手段)
243 電流検知回路(電流検知手段)
250 制御部(制御手段、コンピュータ)

Claims (8)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に対して光を照射して前記像担持体の表面を露光する露光手段と、
    前記像担持体と電流経路を形成する部材と、
    前記部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記部材に電圧が印加された際に前記像担持体に流れる電流値を検知する電流検知手段と、を備えた画像形成装置であって、
    前記電流検知手段により検知される電流値と前記電圧印加手段により前記部材に印加される印加電圧とに基づき前記像担持体と前記部材との間で放電が開始される放電開始電圧を判断し、判断した前記放電開始電圧に基づき前記像担持体の表面電位を算出する制御手段を有し、
    前記制御手段は、所定の前記像担持体の表面電位と前記算出された表面電位との差分に基づき、前記電流検知手段により検知されるべき目標電流値を算出し、
    前記目標電流値と前記電流検知手段により検知される電流値との差分に基づき前記露光手段による前記像担持体への露光の強度を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記電圧印加手段により前記部材へ印加される電圧が変化するのに伴い前記電流検知手段により検知される電流値が変化する際の前記電流値が呈する変極点に基づき前記放電開始電圧を判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記放電開始電圧より大きい異なる二以上の電圧を前記電圧印加手段により前記部材に印加することにより求められる前記像担持体の表面電位と前記電流値との関係に基づき、前記所定の表面電位に対応する前記目標電流値を算出する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電流検知手段が、前記像担持体に流れる電流値を複数回検知し、
    前記制御手段は、
    前記複数回の電流値の検知に対応して前記目標電流値を複数回算出し、
    前回に算出された目標電流値を新たに算出された目標電流値に更新する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記部材は、前記像担持体の近傍に配置されて前記像担持体を帯電させるための帯電部材又は前記像担持体の表面に形成された前記静電潜像に対応する画像を被転写体に転写するための転写部材のいずれかである、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載された画像形成装置。
  6. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に対して光を照射して前記像担持体の表面を露光する露光手段と、
    前記像担持体と電流経路を形成する部材と、
    前記部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記部材に電圧が印加された際に前記像担持体に流れる電流値を検知する電流検知手段と、を備えた画像形成装置における補正方法であって、
    前記電流検知手段により検知される電流値と前記電圧印加手段により前記部材に印加される電圧とに基づき前記像担持体と前記部材との間で放電が開始される放電開始電圧を判断する工程、
    前記放電開始電圧に基づき前記像担持体の表面電位を算出する工程、
    所定の前記像担持体の表面電位と前記算出された表面電位との差分に基づき、前記所定の表面電位に対応して前記電流検知手段により検知されるべき目標電流値を算出する工程、及び、
    前記目標電流値と前記電流検知手段により検知される電流値との差分に基づき前記露光手段による前記像担持体への露光の強度を調整する工程、を実行することを特徴とする補正方法。
  7. 前記目標電流値と前記電流検知手段により検知される電流値との差分が所定の公差内でない場合に、
    前記露光手段により前記像担持体を所定の光量値で露光した上で前記電流検知手段により電流値を検知する第1の工程、
    前記第1の工程で検知された電流値と前記目標電流値との比較に基づいて前記露光手段による露光の光量値を調整する工程、
    調整した後の光量値で前記露光手段により前記像担持体を露光した上で前記電流検知手段により電流値を検知する第2の工程、
    前記第2の工程の後に前記所定の光量値で前記露光手段により前記像担持体を露光した上で前記電流検知手段により電流値を検知する第3の工程、及び、
    前記第1の工程により検知された電流値と前記第3の工程により検知された電流値との差分に基づき前記目標電流値を更新する工程、を更に実行することを特徴とする請求項6に記載の補正方法。
  8. 前記目標電流値と前記電流検知手段により検知される電流値との差分が所定の公差内でない場合に、
    前記露光手段により前記像担持体を所定の光量値で露光した上で前記電流検知手段により電流値を検知する第4の工程、
    前記第4の工程の後、一定時間の待ち時間を経た後に前記露光手段により前記像担持体を所定の光量値で露光した上で前記電流検知手段により電流値を検知する第5の工程、
    前記第4の工程で検知された電流値と前記目標電流値との比較に基づいて前記露光手段による露光の光量値を調整する工程、
    調整した後の光量値で前記露光手段により前記像担持体を露光した上で前記電流検知手段により電流値を検知する第6の工程、
    前記第6の工程の後に前記第4の工程により検知された電流値と前記第5の工程により検知された電流値との差分に基づき前記目標電流値を更新する工程、を更に実行することを特徴とする請求項6に記載の補正方法。
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