JP2004101810A - 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び記憶媒体 - Google Patents
現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】環境に影響されることなく、現像装置の寿命全般を通じ、常に画像濃度が安定した高品位な画像出力が可能であり、また、ユーザビリティの向上及び製造コストの低減を図ることのできる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置、更には、現像装置に装着される記憶媒体を提供する。
【解決手段】画像形成動作回数に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段30を備え、所定の画像形成動作回数に応じて、現像剤担持体15の周速を変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像形成動作回数に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段30を備え、所定の画像形成動作回数に応じて、現像剤担持体15の周速を変更する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真方式にて像担持体に形成された静電潜像を可視像、即ち、トナー像とする現像装置、この現像装置を備えたプロセスカートリッジ、並びに、現像装置及びプロセスカートリッジを備えた、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、LEDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、電子写真ファクシミリなどがとされる画像形成装置に関するものである。又、本発明は、現像装置に装着される記憶媒体に関する。
【0002】
ここで、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つと、像担持体としての電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであるか、又、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものをいう。
【0003】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を利用した画像形成装置では、像担持体である感光体表面を帯電装置で帯電し、その後に感光体表面に光を照射して感光体表面上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置から供給される現像剤(トナー)で現像することによって可視像、即ち、トナー像とする。このトナー像は、転写手段で感光体から転写紙のような転写材に転写される。
【0004】
尚、転写後の感光体に残っている転写残トナーは、クリーニング装置によって除去され、感光体は再び帯電装置による帯電工程が行われる。そして、トナー像が転写された転写材は、定着装置によってトナー像の定着を受けた後、画像形成装置から出力される。
【0005】
静電潜像をトナー像として可視化するための現像方法には、一成分現像剤を使用する現像方法と、二成分現像剤を使用する現像方法がある。
【0006】
一成分現像剤を使用する現像方法として、乾式一成分接触現像法が提案され実用化されている。この現像方法は、現像剤を担持し感光体へと搬送する現像剤担持体、即ち、現像ローラを、回転する感光体に対して適当な相対周速差で押圧若しくは接触させることで、静電潜像を現像している。
【0007】
このような現像方法は、従来の現像方法で必要とされていた磁性材料が不要であり、装置の簡略化及び小型化が容易である。そのため、非磁性トナーを使用することでフルカラー画像形成装置への応用が可能になる等、多くの利点を有している。
【0008】
トナーを担持するものとしては、弾性及び導電性を有する現像ローラを使用する。感光体に押圧若しくは接触させて現像を行うため、特に感光体が剛体である場合、感光体を傷つけるのを回避するために、現像ローラを弾性体により構成する。また、現像ローラは、現像ローラ表面若しくは表面近傍に導電性層を設けて、現像バイアスを印加して使用することもできる。
【0009】
さらに、トナーへの電荷付与及び均一なトナー薄層の形成を目的とし、現像ローラに現像剤層厚規制部材として現像ブレードを当接させることも可能である。
【0010】
図6に、このような構成の従来の現像装置の一例を示す。
【0011】
本例にて、現像ローラ15は、シリコンゴムを基層とし表層としてウレタン系樹脂をコートした導電性を有する弾性ローラであり、矢印の方向に回転駆動する。
【0012】
現像ブレード16は、弾性を有するSUS或いはリン青銅の金属薄板である。ブレード16は、支持板金16aに支持され、自由端側の先端近傍が現像ローラ15の外周面に面接触するように当接されている。
【0013】
また、塗布ローラ14が、現像ローラ15に当接し、矢印の方向に回転駆動される。塗布ローラ14は、スポンジローラ等の弾性ローラとすることができ、現像ローラ15へのトナーTの供給を行い、現像ローラ15表面にトナー薄層を形成する、と同時に、現像されずに現像ローラ15上に残ったトナーTを剥ぎ取る機能をなす。塗布ローラ14は、現像ブレード16よりも、現像ローラ15の回転方向上流側に配置されている。
【0014】
現像ローラ15上の現像剤層は、現像ブレード16で所定の層厚に規制された後に、現像ローラ15と感光体1の表面との当接領域(以下「現像領域」という。)に送られる。現像領域においては、現像ローラ15は、感光体表面に押圧若しくは接触、即ち、押圧周擦することにより、且つ、現像バイアスによって形成された電界の力によって、感光体1上の静電潜像が形成されている部分に向けてトナーが現像される。
【0015】
現像ローラ15の下方には、現像容器11の下部から外部へのトナー吹き出しを防止するための吹き出し防止シート11aが設けられている。
【0016】
トナーTは、非磁性一成分現像剤である。トナーTの帯電性及び転写性の向上を目的として、適当な量の疎水性シリカを外添している。
【0017】
上述したように、感光体1へ現像されたトナーTは、感光体1から紙等の転写材上に転写され、この転写材に定着処理を施すことにより、記録画像を得ることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現像ローラ15を用いた、非磁性一成分の接触現像方法では、画像形成動作を行う場合に、安定した画像濃度が得られない場合があった。ここでいう安定した画像濃度とは、転写材上の記録画像の濃度が光学濃度で1.4〜1.5を指す。
【0019】
例えば、現像装置の寿命後半になると、現像ローラ15とスポンジローラ14との周擦や、現像容器11中の攪拌部材12による攪拌によって、現像容器中のトナーTは劣化する。
【0020】
画像形成動作を行い、印字枚数が積算されればされるほど、現像容器中のトナー劣化は促進されていく。トナーが劣化すると、トナー帯電量は初期の現像容器中のトナーに比べてトナー帯電量が大幅に低下してくる。そのため、予め設定された現像ローラ15の感光体1に対する周速で画像形成動作を行っていると、画像濃度が現像装置の寿命初期に比べて高くなってしまうことがあった。
【0021】
また、出力した画像濃度は、高温、高湿環境下では、現像装置設置時の室温環境で出力した記録画像の画像濃度と比較すると高くなり、低温、低湿環境下では、現像装置設置時の室温環境で出力した記録画像の画像濃度と比較すると低くなることがあった。
【0022】
このような、現像装置を使った回数や環境変動によって出力した画像濃度が変動することは、利用者に混乱を生じさせる。
【0023】
更に、現像装置を製造する過程において、現像装置に組み立てられる現像ローラ15の表面粗さは、予め定められた規格の範囲内でばらつきが生じる。非磁性一成分の接触現像方法では、この表面粗さのばらつきによって、出力した画像濃度に差が生じる。そのため、使用する現像装置を交換した場合には、出力した画像濃度に差が生じる場合があり、利用者に混乱を招くこととなり、ユーザビリティに欠けることがあった。
【0024】
従って、安定した画像濃度を達成するために、現像装置に組み込む現像ローラ15の表面粗さのばらつきを極力抑える必要がある。そのために、現像ローラ15の表面粗さを厳密に規定しなければならなく、現像ローラ15の製造コストが増大していた。
【0025】
そこで、本発明の目的は、環境に影響されることなく、現像装置の寿命全般を通じ、常に画像濃度が安定した高品位な画像出力が可能であり、また、ユーザビリティの向上及び製造コストの低減を図ることのできる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置、更には、現像装置に装着される記憶媒体を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び記憶媒体にて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
画像形成動作回数に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、所定の画像形成動作回数に応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置が提供される。
【0027】
第2の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置が提供される。
【0028】
第3の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
前記現像剤担持体の表面粗さに関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、前記現像剤担持体の表面粗さに応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置が提供される。
【0029】
上記第1、第2及び第3の本発明の一実施態様によれば、前記現像剤担持体は、導電性で且つ弾性の現像ローラである。他の実施態様によれば、前記現像装置は、像担持体を備えた画像形成装置本体に対して着脱自在とされる。
【0030】
第4の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像するための上記いずれかの現像装置とを一体に備え、画像形成装置本体に着脱自在とされるプロセスカートリッジが提供される。
【0031】
第5の本発明によれば、上記プロセスカートリッジが画像形成装置本体に着脱自在とされる画像形成装置が提供される。
【0032】
第6の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像するための上記いずれかの現像装置とを有する画像形成装置が提供される。本発明の一実施態様によれば、前記現像装置は回転支持体に複数個設置され、回転支持体を駆動することにより、選択した現像装置を前記像担持体に対向した位置に回転移動し、前記像担持体に形成された静電潜像を順次現像して多色画像が得られる。
【0033】
第7の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための画像形成動作回数に関する情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体が提供される。
【0034】
第8の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための前記現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に関する情報記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体が提供される。
【0035】
第9の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための前記現像剤担持体の表面粗さに関する情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体が提供される。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び記憶媒体を図面に則して更に詳しく説明する。
【0037】
実施例1
実施例1では、本発明に従った現像装置の寿命後半における画像濃度を安定に保つための現像ローラ等とされる現像剤担持体の、感光体ドラムなどとされる像担持体に対する周速の変更、環境条件が変った場合における画像濃度を安定に保つための現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更、現像ローラの表面粗さの違いに応じて現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更などについて、図面を参照しながら説明する。
【0038】
先ず、図1を参照して、本発明に従って構成される現像装置を備えた画像形成装置の概略構成を説明する。
【0039】
本実施例のモノカラーレーザプリンタとされる画像形成装置は、像担持体としてのドラム形状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1と、感光体ドラム1の表面を均一に帯電するための帯電手段2と、画像情報に対応してレーザ光を照射する露光手段としてのレーザースキャナ3と、感光体ドラム1に対向配置された現像手段としての現像装置4と、感光体ドラム1に対向する転写手段としての転写ローラ5とを有する。又、感光体ドラム1の周りには、感光体ドラム1上の転写残トナーを清掃するためのクリーニング手段6が配置されている。本実施例にて、現像装置4は、現像剤として非磁性一成分トナーを用いる。
【0040】
図1に示すように、感光体ドラム1、帯電手段2及びクリーニング手段6、更に、現像装置4は、フレーム枠体Fにより一体になったプロセスカートリッジPCとされ、装置本体に対して着脱自在に構成することができる。
【0041】
なお、プロセスカートリッジPCは、この実施例に限定されるものではなく、帯電手段2、現像装置4及びクリーニング手段6の少なくとも一つと、感光体ドラム1のような像担持体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするか、または、少なくとも現像装置4と、感光体ドラム1のような像担持体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするか、など任意の構成とすることができる。
【0042】
本実施例の画像形成装置において、画像形成は次のように行われる。
【0043】
先ず、帯電手段としての帯電器、即ち、本実施例では帯電ローラ2によって、矢印R方向に回転する感光体ドラム1の表面が一様にVd=−600Vに帯電される。次に、画像情報に基づいて、レーザースキャナ3から画像露光が行われ、明部電位Vl=−150Vとされる静電潜像が感光体ドラム1上に形成される。この静電潜像は、現像装置4により非磁性一成分トナーを用いて反転現像によりトナー像とされる。
【0044】
次いで、感光体ドラム1上のトナー像は、転写ローラ5により転写材P上に転写され、感光体ドラム1上の転写残トナーは、クリーニング手段6でクリーニングされる。トナー像が転写された転写材Pは、定着装置(図示せず)で定着されて永久像を得る。
【0045】
本実施例では、プロセススピードは、133mm/secとし、A4サイズの転写材Pを毎分16枚出力できる構成とした。
【0046】
本実施例における現像装置4は、現像剤を収容した現像剤収容容器、即ち、現像容器11を備え、現像容器11内にはトナー搬送部材12が設けられている。トナー搬送部材12は、現像剤を現像室13側へと搬送する。現像室13内には、現像剤を担持し感光体ドラム1へと搬送する現像剤担持体としての現像ローラ15と、現像ローラ15に現像剤を供給し、現像剤層を形成する現像剤薄層形成手段の一つである塗布ローラ14と、が回転自在に設置されている。
【0047】
塗布ローラ14にトナー搬送部材12から現像剤が供給されると、塗布ローラ14は、導電性の現像ローラ15に対して相対速度を有するように回転し、一成分現像剤である負極性の非磁性一成分トナーを現像ローラ15上に塗布し、現像剤層を形成する。
【0048】
現像ローラ15上にトナーを良好に塗布するために、塗布ローラ14にはスポンジ状形状加工、ローレット加工、またはブラシ状加工が行われているものが好ましい。
【0049】
このように、現像ローラ15上に塗布された現像剤層は、もう一つの現像剤薄層形成手段である現像剤層厚規制手段としての弾性ブレード16により所定の層厚に規制される。つまり、弾性ブレード16は、例えば厚さ0.1mm程度の板状のステンレス鋼よりなる帯状の弾性板であり、弾性ブレード16は、先端を現像ローラ15の回転方向上流に向けて配置され、現像ローラ15への現像剤層(トナー層)の高さ及び量を規制する、所謂、カウンタタイプの現像剤層厚規制部材である。この弾性ブレード16によって、現像ローラ15上には1層又は2層程度の薄層のトナー層が形成される。
【0050】
現像ローラ15の直径は、16mm程度とし、例えば、ステンレス等の軸の周面に、厚さ5mm、ローラ硬度(アスカーC)が50程度で、体積抵抗が106Ω・cmのウレタン、シリコンなどのゴム層を設けて形成される。現像時、現像ローラ15は、感光体ドラム1に押圧周擦し、且つ、現像バイアス電源17から、使用するトナー極性と同極性で、本実施例においてはマイナス極性、−400V程度の直流電圧の現像バイアスが印加され、接触の一成分反転現像を行い、感光体ドラム1上の静電潜像部にトナー像を形成する。
【0051】
十分な画像濃度を達成することができるように、感光体ドラム1の周速度に値するプロセススピードに対して約170%の周速度で回転するように、現像ローラ15の回転数を毎分130回転とした。
【0052】
本実施例では、現像容器、即ち、トナー容器11の上面、下面に窓18、19をそれぞれ設置し、発光素子20から発せられた光が図の点線で示される光路を通過し、受光素子21に入る構成とし、光学式のトナー残量検知を行う。
【0053】
現像装置4には、記憶媒体、即ち、EEPROM等の不揮発性の読み書き可能な記憶手段30が設けられる。記憶手段30は、図5に示すように、画像形成装置本体にコネクタによって電気的に接続されており、装置本体の制御部100と情報のやり取りが可能とされる。つまり、記憶手段30の情報は制御部100により読み書き可能である。勿論、この記憶手段30としては、非接触の状態で信号の送受信が可能な電磁結合方式等の読み書き可能な非接触メモリを用いても良い。本実施例においては、上述のように、不揮発性の読み書き可能なメモリ(EEPROM)を用い、以下の説明においては、不揮発性メモリーと称して説明する。
【0054】
この記憶手段30は、図5に示されているように、プロセスカートリッジPCに搭載される不揮発性のメモリであり、画像形成動作回数を計数した情報を記憶する記憶部(または記憶領域)Maや、温湿度センサーによって検知された温湿度に関する環境情報を記憶する記憶部(または記憶領域)Mb、或いは、現像ローラ15の表面粗さに応じて決められる現像ローラ15の周速変更に関する情報を記憶する記憶部(または記憶領域)Mcを有しており、予めこれらの情報が記憶させてある。
【0055】
本実施例においては、画像形成動作回数に関するものとして、印字積算枚数を計数した情報を使用する。ただし、その他に、現像ローラ15の積算回転数や現像ローラ15に印加する現像バイアス印加時間等を画像形成動作回数を計数するものとして使用することもできる。現像装置4の寿命に対応が取れるものであれば構わない。
【0056】
次に、上記構成の画像形成装置の動作について、常に画像濃度が安定した高品位な画像出力を可能にする制御を、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0057】
電源が投入されると(ステップS101)、現像装置4に設置されている不揮発性メモリー30に格納されている現像ローラ15の表面粗さ情報を取得する(ステップS102)。不揮発性メモリー30に格納された表面粗さ情報に応じて、現像ローラ15の感光体ドラム1に対する周速である現像ローラ周速▲1▼を決定する(ステップS103)。
【0058】
現像ローラ周速▲1▼は、永久定着された記録画像において、光学濃度1.4〜1.5を満足できるように、以下の表1に示した表面粗さに応じて決定した。
【0059】
【表1】
【0060】
ここで、現像ローラ15の表面粗さの情報としては、表面粗さを示すRzを基準に現像ローラ周速▲1▼を設定した。現像ローラの周速▲1▼の設定は、図3に示す表面粗さRzと現像ローラ15上の現像剤の量の関係から設定した。
【0061】
図3から分かるように、単位面積当たりの現像ローラ15上の現像剤量は、表面粗さRzに対してほぼ線形的に推移する。そのため、表面粗さRzを予め調べておけば、現像ローラ15上の現像剤量を予測することが可能である。
【0062】
本実施例では、通常環境、即ち、温度23°、湿度55%において、転写材上の記録画像の濃度は光学濃度で1.4〜1.5を満足するように、現像ローラ15の感光体ドラム1に対する周速である現像ローラ周速▲1▼を決定した。
【0063】
また、本実施例では、現像ローラ15の表面粗さ情報は、現像装置4の製造段階において測定される表面粗さを用い、表面粗さのパラメータとしては、上述のように、表面粗さRzを採用した。
【0064】
表面粗さRzは、現像ローラ中央、中央から左右30mmの各位置で測定し、各位置で120°回転させ3点測定を行い、その平均値を表面粗さの情報とした。この測定にて得られた表面粗さRzを不揮発性メモリー30に表面粗さ情報として格納する。
【0065】
表面粗さのパラメータとしては、画像濃度を良好に出力できるように設定された表面粗さに関するパラメータであれば、表面粗さRz以外の表面粗さを計測するパラメータ、例えば、Ra、Rmaxであっても良い。
【0066】
次に、画像形成装置に設置された環境センサーで検知する(ステップS104)。画像形成装置には、画像形成装置内部に、環境条件を検知する環境条件検知手段として、例えば、温湿度センサー(図示せず)が設けられ、温湿度センサーにより機内温度及び/又は湿度が計測される。得られた環境情報は、不揮発性メモリー30に格納される。
【0067】
次に、現像装置15の不揮発性メモリー30に格納されている環境情報を取得する(ステップS105)。環境センサーにより検知した環境情報により設定される現像ローラ周速▲2▼が決定される(ステップS106)。
【0068】
環境センサーで検知した温度及び/又は湿度に応じて、次のように現像ローラ周速▲2▼を以下の式のように決定した(ステップS106)。
現像ローラ周速▲2▼=現像ローラ周速▲1▼×α
【0069】
ここで、αは環境の温度、湿度に応じて決められる係数である。環境センサーで検知する温度、湿度の区域を常温、常湿環境、高温、高湿環境、低温、低湿環境に区分した。本実施例では常温常湿環境は、温度が18℃〜25℃、湿度が30%〜60%の範囲とし、高温高湿環境は、25℃以上60%以上の範囲とし、低温低湿環境は、18℃以下30%以下の範囲と区分わけした。環境ごとの区分に応じて、αを以下の表2のように設定した。
【0070】
【表2】
【0071】
αは、環境センサーにより検知した情報をもとに、環境条件に応じて現像ローラ周速を設定するものであれば良い。温度、湿度の環境区分は、必ずしも上記の方法に限らず、転写材上で良好な濃度を満足できる範囲の温度、湿度区分にすれば構わない。
【0072】
上記により、環境条件に応じた、適正な現像ローラ周速▲2▼が設定され、画像濃度を良好に出力できるように設定される。
【0073】
現像ローラ周速▲2▼が決定された後、現像装置4に設置されている不揮発性メモリー30に格納されている画像形成動作回数に関する情報を取得する(ステップS107)。取得した画像形成動作回数をカウントし、画像形成動作回数に応じて、現像ローラ周速▲3▼を決定する(ステップS108)。
【0074】
現像ローラ周速▲3▼の決定に関しては、以下の方法で行った。現像ローラ周速▲3▼は、印字積算枚数に応じて、次の式をもとに決定する。
現像ローラ周速▲3▼=現像ローラ周速▲2▼×β
【0075】
ここで、βは印字積算枚数に応じて決められる係数である。本実施例では、以下の表3に基づいて決定した。
【0076】
現像器の初期段階(印字積算枚数0〜500枚)では、トナーの劣化の影響が少ないため、現像ローラ15の表面粗さに関する情報と温湿度センサーによって検知された環境情報に応じて決定される現像ローラ周速において、良好な画像濃度を得ることが可能になる。
【0077】
現像装置4の寿命後半になるにつれて、トナー劣化が進行する。現像装置4の寿命後半においては、トナーの劣化の影響によりトナー帯電量が低くなってしまう。そのため、転写材の画像濃度が大幅に増加してしまう。この画像濃度が大幅に増加することを防ぐために、現像ローラ周速を下げることを行う。ただし、現像ローラ周速▲3▼を決定するにあたっては、必ずしも、以下の表3に限定されるものではなく、印字積算枚数に応じて転写材上の画像濃度が1.4〜1.5を満足できるように制御するものであれば構わない。
【0078】
以上の方法で現像ローラの周速を決定し、画像形成動作を行うことで、良好な画像濃度を得ることが可能になる。
【0079】
【表3】
【0080】
以上の方法で、決定した現像ローラ15の周速で画像形成動作を開始し(ステップS109)、画像形成動作中に印字積算枚数をカウントし(ステップS110)、画像形成動作を終了する(ステップS111)。
【0081】
画像形成動作終了後、現像装置4が画像形成装置から着脱されているかを検知する(ステップS112)。現像装置4が画像形成装置から着脱され、異なる現像装置4が装着された場合(YES)には、ステップS102に戻り、現像ローラ15の表面粗さ情報を取得する。
【0082】
以上説明した方法で、現像ローラ周速を決定する。
【0083】
現像装置4が、着脱されない場合には、積算印字枚数情報を取得する(ステップS107)。その後、以上で説明した方法で、現像ローラ周速を決定する。
【0084】
上記制御を行うことで、現像装置4の寿命全般において、カブリが発生せず、安定した画像濃度を転写材上に出力をすることが可能になる。
【0085】
上記説明では、現像ローラの表面粗さの違いに応じた現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更、環境条件が変った場合における画像濃度を安定に保つための現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更、及び現像装置の寿命後半における画像濃度を安定に保つための現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更、が全て実行される態様で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記変更態様のいずれか一つ以上を実施することも可能である。
【0086】
実施例2
実施例1においては、図1に示したモノカラーレーザプリンタとされる画像形成装置に本発明を適用した場合について説明したが、実施例2においては、本発明が、図4に示す、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのフルカラーレーザプリンタに適用された場合について説明する。
【0087】
本実施例のフルカラーレーザプリンタにおいて、感光体ドラム1は、不図示の駆動手段によって矢印R方向に駆動され、帯電手段としての帯電ローラ2により所定の電位に均一に帯電される。次に、イエローの画像模様にしたがった信号が入力された露光装置3により、レーザ光が感光体ドラム1に照射され、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。
【0088】
更に、感光体ドラムが矢印方向に進むと支持体4Aに支持された現像装置4(4a、4b、4c、4d)のうち、例えば、イエロートナーが収容された現像装置4aが感光体ドラム1に対向するように支持体4Aが回転され、上記の潜像は現像装置4aによって可視化される。各現像装置4a、4b、4c、4dは、実施例1で説明した現像装置4と同様の構造及び機能を有するものであり、従って、再度の説明は省略する。
【0089】
感光体ドラム1上に現像されたトナー像は、中間転写体である中間転写ベルト51上に転写される。
【0090】
中間転写ベルト51は、三本の支持ローラ51、52、53の回りに張設され、不図示の駆動源に連結された支持ローラ52が回転することで、図中矢印の方向に移動する。
【0091】
又、中間転写ベルト51の内側の感光体ドラム対向部には、一次転写ローラ54が設置されており、高圧電源から所定のバイアスが印加され、感光体ドラム1上のトナーは中間転写ベルト51上に転写される。感光体ドラム1上の転写残トナーは、クリーニング手段6によりクリーニングされる。
【0092】
以上の工程をマゼンタ、シアン、ブラックの順に現像装置4b、4c、4dにより行うことで、中間転写ベルト51上に4色のトナー像が形成される。
【0093】
この4色のトナー像は、中間転写ベルト51の移動と同期をとって給紙装置(図示せず)から搬送手段70を介して搬送された転写材P上に、二次転写ローラー55により一括して転写される。更に、転写材Pは、定着装置80によって加熱、加圧処理が行われることで溶融固着されカラー画像が得られる。中間転写ベルト51上の転写残トナーはクリーニング手段56により清掃される。
【0094】
また、本実施例においては、感光体ドラム1、帯電ローラ2及びクリーニング手段6は、フレーム枠体Fにより一体になったプロセスカートリッジPCとされ、装置本体に対して着脱自在に構成することができる。
【0095】
現像装置4には、図4に示すように、不揮発性メモリーとされる記憶手段30(30a、30b、30c、30d)が設けられている。記憶手段30a、30b、30c、30dは、上記の実施例1の不揮発性メモリ30と同様に機能する。
【0096】
尚、本実施例においても、4色の各現像装置4(4a、4b、4c、4d)は、図4に示す現像装置4aが位置する着脱位置にてC方向に取り出すことができ、プロセスカートリッジPCと同様に画像形成装置本体に対して着脱可能な構成とされている。
【0097】
本実施例においても、上記のような構成のフルカラー現像装置4(4a、4b、4c、4d)に、実施例1において図2及び図3を参照して説明した本発明の現像ローラ周速変更方法を適用することにより、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0098】
つまり、本実施例においても、ユーザービリティの向上、製造コストの低減を図り、現像装置の寿命全般にわたり、高品位な画像を提供することができる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、現像剤担持体に押圧周擦することにより現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
(1)画像形成動作回数に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、所定の画像形成動作回数に応じて、現像剤担持体の周速を変更するか、
(2)現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に応じて、現像剤担持体の周速を変更するか、または、
(3)記現像剤担持体の表面粗さに関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、現像剤担持体の表面粗さに応じて、現像剤担持体の周速を変更する、
構成とされるので、出力画像の濃度が変動するのを抑え、常に高品位な画像濃度を出力することができる。従って、ユーザに対して違和感を与えることなく、ユーザビリティの向上、及び、現像装置のコストダウンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明に従った画像形成装置の動作を説明するフロー図である。
【図3】現像装置による現像ローラの表面粗さと現像ローラ上の現像剤量の関係を示した図である。
【図4】本発明の画像形成装置の他の実施例を示す概略構成断面図である。
【図5】記憶手段と画像形成装置本体制御部との間の情報のやり取りを説明する図である。
【図6】従来技術に係る非磁性一成分トナーを用いた現像装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(帯電手段)
3 露光装置(露光手段)
4(4a、4b、4c、4d) 現像装置(現像手段)
4A 回転支持体
6 クリーニング手段
14 塗布ローラ(現像剤層形成手段)
15 現像ローラ(現像剤担持体)
16 弾性ブレード(現像剤層厚規制手段)
30 不揮発性記憶手段(記憶媒体)
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真方式にて像担持体に形成された静電潜像を可視像、即ち、トナー像とする現像装置、この現像装置を備えたプロセスカートリッジ、並びに、現像装置及びプロセスカートリッジを備えた、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、LEDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、電子写真ファクシミリなどがとされる画像形成装置に関するものである。又、本発明は、現像装置に装着される記憶媒体に関する。
【0002】
ここで、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つと、像担持体としての電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであるか、又、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものをいう。
【0003】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を利用した画像形成装置では、像担持体である感光体表面を帯電装置で帯電し、その後に感光体表面に光を照射して感光体表面上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置から供給される現像剤(トナー)で現像することによって可視像、即ち、トナー像とする。このトナー像は、転写手段で感光体から転写紙のような転写材に転写される。
【0004】
尚、転写後の感光体に残っている転写残トナーは、クリーニング装置によって除去され、感光体は再び帯電装置による帯電工程が行われる。そして、トナー像が転写された転写材は、定着装置によってトナー像の定着を受けた後、画像形成装置から出力される。
【0005】
静電潜像をトナー像として可視化するための現像方法には、一成分現像剤を使用する現像方法と、二成分現像剤を使用する現像方法がある。
【0006】
一成分現像剤を使用する現像方法として、乾式一成分接触現像法が提案され実用化されている。この現像方法は、現像剤を担持し感光体へと搬送する現像剤担持体、即ち、現像ローラを、回転する感光体に対して適当な相対周速差で押圧若しくは接触させることで、静電潜像を現像している。
【0007】
このような現像方法は、従来の現像方法で必要とされていた磁性材料が不要であり、装置の簡略化及び小型化が容易である。そのため、非磁性トナーを使用することでフルカラー画像形成装置への応用が可能になる等、多くの利点を有している。
【0008】
トナーを担持するものとしては、弾性及び導電性を有する現像ローラを使用する。感光体に押圧若しくは接触させて現像を行うため、特に感光体が剛体である場合、感光体を傷つけるのを回避するために、現像ローラを弾性体により構成する。また、現像ローラは、現像ローラ表面若しくは表面近傍に導電性層を設けて、現像バイアスを印加して使用することもできる。
【0009】
さらに、トナーへの電荷付与及び均一なトナー薄層の形成を目的とし、現像ローラに現像剤層厚規制部材として現像ブレードを当接させることも可能である。
【0010】
図6に、このような構成の従来の現像装置の一例を示す。
【0011】
本例にて、現像ローラ15は、シリコンゴムを基層とし表層としてウレタン系樹脂をコートした導電性を有する弾性ローラであり、矢印の方向に回転駆動する。
【0012】
現像ブレード16は、弾性を有するSUS或いはリン青銅の金属薄板である。ブレード16は、支持板金16aに支持され、自由端側の先端近傍が現像ローラ15の外周面に面接触するように当接されている。
【0013】
また、塗布ローラ14が、現像ローラ15に当接し、矢印の方向に回転駆動される。塗布ローラ14は、スポンジローラ等の弾性ローラとすることができ、現像ローラ15へのトナーTの供給を行い、現像ローラ15表面にトナー薄層を形成する、と同時に、現像されずに現像ローラ15上に残ったトナーTを剥ぎ取る機能をなす。塗布ローラ14は、現像ブレード16よりも、現像ローラ15の回転方向上流側に配置されている。
【0014】
現像ローラ15上の現像剤層は、現像ブレード16で所定の層厚に規制された後に、現像ローラ15と感光体1の表面との当接領域(以下「現像領域」という。)に送られる。現像領域においては、現像ローラ15は、感光体表面に押圧若しくは接触、即ち、押圧周擦することにより、且つ、現像バイアスによって形成された電界の力によって、感光体1上の静電潜像が形成されている部分に向けてトナーが現像される。
【0015】
現像ローラ15の下方には、現像容器11の下部から外部へのトナー吹き出しを防止するための吹き出し防止シート11aが設けられている。
【0016】
トナーTは、非磁性一成分現像剤である。トナーTの帯電性及び転写性の向上を目的として、適当な量の疎水性シリカを外添している。
【0017】
上述したように、感光体1へ現像されたトナーTは、感光体1から紙等の転写材上に転写され、この転写材に定着処理を施すことにより、記録画像を得ることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現像ローラ15を用いた、非磁性一成分の接触現像方法では、画像形成動作を行う場合に、安定した画像濃度が得られない場合があった。ここでいう安定した画像濃度とは、転写材上の記録画像の濃度が光学濃度で1.4〜1.5を指す。
【0019】
例えば、現像装置の寿命後半になると、現像ローラ15とスポンジローラ14との周擦や、現像容器11中の攪拌部材12による攪拌によって、現像容器中のトナーTは劣化する。
【0020】
画像形成動作を行い、印字枚数が積算されればされるほど、現像容器中のトナー劣化は促進されていく。トナーが劣化すると、トナー帯電量は初期の現像容器中のトナーに比べてトナー帯電量が大幅に低下してくる。そのため、予め設定された現像ローラ15の感光体1に対する周速で画像形成動作を行っていると、画像濃度が現像装置の寿命初期に比べて高くなってしまうことがあった。
【0021】
また、出力した画像濃度は、高温、高湿環境下では、現像装置設置時の室温環境で出力した記録画像の画像濃度と比較すると高くなり、低温、低湿環境下では、現像装置設置時の室温環境で出力した記録画像の画像濃度と比較すると低くなることがあった。
【0022】
このような、現像装置を使った回数や環境変動によって出力した画像濃度が変動することは、利用者に混乱を生じさせる。
【0023】
更に、現像装置を製造する過程において、現像装置に組み立てられる現像ローラ15の表面粗さは、予め定められた規格の範囲内でばらつきが生じる。非磁性一成分の接触現像方法では、この表面粗さのばらつきによって、出力した画像濃度に差が生じる。そのため、使用する現像装置を交換した場合には、出力した画像濃度に差が生じる場合があり、利用者に混乱を招くこととなり、ユーザビリティに欠けることがあった。
【0024】
従って、安定した画像濃度を達成するために、現像装置に組み込む現像ローラ15の表面粗さのばらつきを極力抑える必要がある。そのために、現像ローラ15の表面粗さを厳密に規定しなければならなく、現像ローラ15の製造コストが増大していた。
【0025】
そこで、本発明の目的は、環境に影響されることなく、現像装置の寿命全般を通じ、常に画像濃度が安定した高品位な画像出力が可能であり、また、ユーザビリティの向上及び製造コストの低減を図ることのできる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置、更には、現像装置に装着される記憶媒体を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び記憶媒体にて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
画像形成動作回数に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、所定の画像形成動作回数に応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置が提供される。
【0027】
第2の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置が提供される。
【0028】
第3の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
前記現像剤担持体の表面粗さに関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、前記現像剤担持体の表面粗さに応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置が提供される。
【0029】
上記第1、第2及び第3の本発明の一実施態様によれば、前記現像剤担持体は、導電性で且つ弾性の現像ローラである。他の実施態様によれば、前記現像装置は、像担持体を備えた画像形成装置本体に対して着脱自在とされる。
【0030】
第4の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像するための上記いずれかの現像装置とを一体に備え、画像形成装置本体に着脱自在とされるプロセスカートリッジが提供される。
【0031】
第5の本発明によれば、上記プロセスカートリッジが画像形成装置本体に着脱自在とされる画像形成装置が提供される。
【0032】
第6の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像するための上記いずれかの現像装置とを有する画像形成装置が提供される。本発明の一実施態様によれば、前記現像装置は回転支持体に複数個設置され、回転支持体を駆動することにより、選択した現像装置を前記像担持体に対向した位置に回転移動し、前記像担持体に形成された静電潜像を順次現像して多色画像が得られる。
【0033】
第7の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための画像形成動作回数に関する情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体が提供される。
【0034】
第8の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための前記現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に関する情報記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体が提供される。
【0035】
第9の本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための前記現像剤担持体の表面粗さに関する情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体が提供される。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び記憶媒体を図面に則して更に詳しく説明する。
【0037】
実施例1
実施例1では、本発明に従った現像装置の寿命後半における画像濃度を安定に保つための現像ローラ等とされる現像剤担持体の、感光体ドラムなどとされる像担持体に対する周速の変更、環境条件が変った場合における画像濃度を安定に保つための現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更、現像ローラの表面粗さの違いに応じて現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更などについて、図面を参照しながら説明する。
【0038】
先ず、図1を参照して、本発明に従って構成される現像装置を備えた画像形成装置の概略構成を説明する。
【0039】
本実施例のモノカラーレーザプリンタとされる画像形成装置は、像担持体としてのドラム形状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1と、感光体ドラム1の表面を均一に帯電するための帯電手段2と、画像情報に対応してレーザ光を照射する露光手段としてのレーザースキャナ3と、感光体ドラム1に対向配置された現像手段としての現像装置4と、感光体ドラム1に対向する転写手段としての転写ローラ5とを有する。又、感光体ドラム1の周りには、感光体ドラム1上の転写残トナーを清掃するためのクリーニング手段6が配置されている。本実施例にて、現像装置4は、現像剤として非磁性一成分トナーを用いる。
【0040】
図1に示すように、感光体ドラム1、帯電手段2及びクリーニング手段6、更に、現像装置4は、フレーム枠体Fにより一体になったプロセスカートリッジPCとされ、装置本体に対して着脱自在に構成することができる。
【0041】
なお、プロセスカートリッジPCは、この実施例に限定されるものではなく、帯電手段2、現像装置4及びクリーニング手段6の少なくとも一つと、感光体ドラム1のような像担持体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするか、または、少なくとも現像装置4と、感光体ドラム1のような像担持体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするか、など任意の構成とすることができる。
【0042】
本実施例の画像形成装置において、画像形成は次のように行われる。
【0043】
先ず、帯電手段としての帯電器、即ち、本実施例では帯電ローラ2によって、矢印R方向に回転する感光体ドラム1の表面が一様にVd=−600Vに帯電される。次に、画像情報に基づいて、レーザースキャナ3から画像露光が行われ、明部電位Vl=−150Vとされる静電潜像が感光体ドラム1上に形成される。この静電潜像は、現像装置4により非磁性一成分トナーを用いて反転現像によりトナー像とされる。
【0044】
次いで、感光体ドラム1上のトナー像は、転写ローラ5により転写材P上に転写され、感光体ドラム1上の転写残トナーは、クリーニング手段6でクリーニングされる。トナー像が転写された転写材Pは、定着装置(図示せず)で定着されて永久像を得る。
【0045】
本実施例では、プロセススピードは、133mm/secとし、A4サイズの転写材Pを毎分16枚出力できる構成とした。
【0046】
本実施例における現像装置4は、現像剤を収容した現像剤収容容器、即ち、現像容器11を備え、現像容器11内にはトナー搬送部材12が設けられている。トナー搬送部材12は、現像剤を現像室13側へと搬送する。現像室13内には、現像剤を担持し感光体ドラム1へと搬送する現像剤担持体としての現像ローラ15と、現像ローラ15に現像剤を供給し、現像剤層を形成する現像剤薄層形成手段の一つである塗布ローラ14と、が回転自在に設置されている。
【0047】
塗布ローラ14にトナー搬送部材12から現像剤が供給されると、塗布ローラ14は、導電性の現像ローラ15に対して相対速度を有するように回転し、一成分現像剤である負極性の非磁性一成分トナーを現像ローラ15上に塗布し、現像剤層を形成する。
【0048】
現像ローラ15上にトナーを良好に塗布するために、塗布ローラ14にはスポンジ状形状加工、ローレット加工、またはブラシ状加工が行われているものが好ましい。
【0049】
このように、現像ローラ15上に塗布された現像剤層は、もう一つの現像剤薄層形成手段である現像剤層厚規制手段としての弾性ブレード16により所定の層厚に規制される。つまり、弾性ブレード16は、例えば厚さ0.1mm程度の板状のステンレス鋼よりなる帯状の弾性板であり、弾性ブレード16は、先端を現像ローラ15の回転方向上流に向けて配置され、現像ローラ15への現像剤層(トナー層)の高さ及び量を規制する、所謂、カウンタタイプの現像剤層厚規制部材である。この弾性ブレード16によって、現像ローラ15上には1層又は2層程度の薄層のトナー層が形成される。
【0050】
現像ローラ15の直径は、16mm程度とし、例えば、ステンレス等の軸の周面に、厚さ5mm、ローラ硬度(アスカーC)が50程度で、体積抵抗が106Ω・cmのウレタン、シリコンなどのゴム層を設けて形成される。現像時、現像ローラ15は、感光体ドラム1に押圧周擦し、且つ、現像バイアス電源17から、使用するトナー極性と同極性で、本実施例においてはマイナス極性、−400V程度の直流電圧の現像バイアスが印加され、接触の一成分反転現像を行い、感光体ドラム1上の静電潜像部にトナー像を形成する。
【0051】
十分な画像濃度を達成することができるように、感光体ドラム1の周速度に値するプロセススピードに対して約170%の周速度で回転するように、現像ローラ15の回転数を毎分130回転とした。
【0052】
本実施例では、現像容器、即ち、トナー容器11の上面、下面に窓18、19をそれぞれ設置し、発光素子20から発せられた光が図の点線で示される光路を通過し、受光素子21に入る構成とし、光学式のトナー残量検知を行う。
【0053】
現像装置4には、記憶媒体、即ち、EEPROM等の不揮発性の読み書き可能な記憶手段30が設けられる。記憶手段30は、図5に示すように、画像形成装置本体にコネクタによって電気的に接続されており、装置本体の制御部100と情報のやり取りが可能とされる。つまり、記憶手段30の情報は制御部100により読み書き可能である。勿論、この記憶手段30としては、非接触の状態で信号の送受信が可能な電磁結合方式等の読み書き可能な非接触メモリを用いても良い。本実施例においては、上述のように、不揮発性の読み書き可能なメモリ(EEPROM)を用い、以下の説明においては、不揮発性メモリーと称して説明する。
【0054】
この記憶手段30は、図5に示されているように、プロセスカートリッジPCに搭載される不揮発性のメモリであり、画像形成動作回数を計数した情報を記憶する記憶部(または記憶領域)Maや、温湿度センサーによって検知された温湿度に関する環境情報を記憶する記憶部(または記憶領域)Mb、或いは、現像ローラ15の表面粗さに応じて決められる現像ローラ15の周速変更に関する情報を記憶する記憶部(または記憶領域)Mcを有しており、予めこれらの情報が記憶させてある。
【0055】
本実施例においては、画像形成動作回数に関するものとして、印字積算枚数を計数した情報を使用する。ただし、その他に、現像ローラ15の積算回転数や現像ローラ15に印加する現像バイアス印加時間等を画像形成動作回数を計数するものとして使用することもできる。現像装置4の寿命に対応が取れるものであれば構わない。
【0056】
次に、上記構成の画像形成装置の動作について、常に画像濃度が安定した高品位な画像出力を可能にする制御を、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0057】
電源が投入されると(ステップS101)、現像装置4に設置されている不揮発性メモリー30に格納されている現像ローラ15の表面粗さ情報を取得する(ステップS102)。不揮発性メモリー30に格納された表面粗さ情報に応じて、現像ローラ15の感光体ドラム1に対する周速である現像ローラ周速▲1▼を決定する(ステップS103)。
【0058】
現像ローラ周速▲1▼は、永久定着された記録画像において、光学濃度1.4〜1.5を満足できるように、以下の表1に示した表面粗さに応じて決定した。
【0059】
【表1】
【0060】
ここで、現像ローラ15の表面粗さの情報としては、表面粗さを示すRzを基準に現像ローラ周速▲1▼を設定した。現像ローラの周速▲1▼の設定は、図3に示す表面粗さRzと現像ローラ15上の現像剤の量の関係から設定した。
【0061】
図3から分かるように、単位面積当たりの現像ローラ15上の現像剤量は、表面粗さRzに対してほぼ線形的に推移する。そのため、表面粗さRzを予め調べておけば、現像ローラ15上の現像剤量を予測することが可能である。
【0062】
本実施例では、通常環境、即ち、温度23°、湿度55%において、転写材上の記録画像の濃度は光学濃度で1.4〜1.5を満足するように、現像ローラ15の感光体ドラム1に対する周速である現像ローラ周速▲1▼を決定した。
【0063】
また、本実施例では、現像ローラ15の表面粗さ情報は、現像装置4の製造段階において測定される表面粗さを用い、表面粗さのパラメータとしては、上述のように、表面粗さRzを採用した。
【0064】
表面粗さRzは、現像ローラ中央、中央から左右30mmの各位置で測定し、各位置で120°回転させ3点測定を行い、その平均値を表面粗さの情報とした。この測定にて得られた表面粗さRzを不揮発性メモリー30に表面粗さ情報として格納する。
【0065】
表面粗さのパラメータとしては、画像濃度を良好に出力できるように設定された表面粗さに関するパラメータであれば、表面粗さRz以外の表面粗さを計測するパラメータ、例えば、Ra、Rmaxであっても良い。
【0066】
次に、画像形成装置に設置された環境センサーで検知する(ステップS104)。画像形成装置には、画像形成装置内部に、環境条件を検知する環境条件検知手段として、例えば、温湿度センサー(図示せず)が設けられ、温湿度センサーにより機内温度及び/又は湿度が計測される。得られた環境情報は、不揮発性メモリー30に格納される。
【0067】
次に、現像装置15の不揮発性メモリー30に格納されている環境情報を取得する(ステップS105)。環境センサーにより検知した環境情報により設定される現像ローラ周速▲2▼が決定される(ステップS106)。
【0068】
環境センサーで検知した温度及び/又は湿度に応じて、次のように現像ローラ周速▲2▼を以下の式のように決定した(ステップS106)。
現像ローラ周速▲2▼=現像ローラ周速▲1▼×α
【0069】
ここで、αは環境の温度、湿度に応じて決められる係数である。環境センサーで検知する温度、湿度の区域を常温、常湿環境、高温、高湿環境、低温、低湿環境に区分した。本実施例では常温常湿環境は、温度が18℃〜25℃、湿度が30%〜60%の範囲とし、高温高湿環境は、25℃以上60%以上の範囲とし、低温低湿環境は、18℃以下30%以下の範囲と区分わけした。環境ごとの区分に応じて、αを以下の表2のように設定した。
【0070】
【表2】
【0071】
αは、環境センサーにより検知した情報をもとに、環境条件に応じて現像ローラ周速を設定するものであれば良い。温度、湿度の環境区分は、必ずしも上記の方法に限らず、転写材上で良好な濃度を満足できる範囲の温度、湿度区分にすれば構わない。
【0072】
上記により、環境条件に応じた、適正な現像ローラ周速▲2▼が設定され、画像濃度を良好に出力できるように設定される。
【0073】
現像ローラ周速▲2▼が決定された後、現像装置4に設置されている不揮発性メモリー30に格納されている画像形成動作回数に関する情報を取得する(ステップS107)。取得した画像形成動作回数をカウントし、画像形成動作回数に応じて、現像ローラ周速▲3▼を決定する(ステップS108)。
【0074】
現像ローラ周速▲3▼の決定に関しては、以下の方法で行った。現像ローラ周速▲3▼は、印字積算枚数に応じて、次の式をもとに決定する。
現像ローラ周速▲3▼=現像ローラ周速▲2▼×β
【0075】
ここで、βは印字積算枚数に応じて決められる係数である。本実施例では、以下の表3に基づいて決定した。
【0076】
現像器の初期段階(印字積算枚数0〜500枚)では、トナーの劣化の影響が少ないため、現像ローラ15の表面粗さに関する情報と温湿度センサーによって検知された環境情報に応じて決定される現像ローラ周速において、良好な画像濃度を得ることが可能になる。
【0077】
現像装置4の寿命後半になるにつれて、トナー劣化が進行する。現像装置4の寿命後半においては、トナーの劣化の影響によりトナー帯電量が低くなってしまう。そのため、転写材の画像濃度が大幅に増加してしまう。この画像濃度が大幅に増加することを防ぐために、現像ローラ周速を下げることを行う。ただし、現像ローラ周速▲3▼を決定するにあたっては、必ずしも、以下の表3に限定されるものではなく、印字積算枚数に応じて転写材上の画像濃度が1.4〜1.5を満足できるように制御するものであれば構わない。
【0078】
以上の方法で現像ローラの周速を決定し、画像形成動作を行うことで、良好な画像濃度を得ることが可能になる。
【0079】
【表3】
【0080】
以上の方法で、決定した現像ローラ15の周速で画像形成動作を開始し(ステップS109)、画像形成動作中に印字積算枚数をカウントし(ステップS110)、画像形成動作を終了する(ステップS111)。
【0081】
画像形成動作終了後、現像装置4が画像形成装置から着脱されているかを検知する(ステップS112)。現像装置4が画像形成装置から着脱され、異なる現像装置4が装着された場合(YES)には、ステップS102に戻り、現像ローラ15の表面粗さ情報を取得する。
【0082】
以上説明した方法で、現像ローラ周速を決定する。
【0083】
現像装置4が、着脱されない場合には、積算印字枚数情報を取得する(ステップS107)。その後、以上で説明した方法で、現像ローラ周速を決定する。
【0084】
上記制御を行うことで、現像装置4の寿命全般において、カブリが発生せず、安定した画像濃度を転写材上に出力をすることが可能になる。
【0085】
上記説明では、現像ローラの表面粗さの違いに応じた現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更、環境条件が変った場合における画像濃度を安定に保つための現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更、及び現像装置の寿命後半における画像濃度を安定に保つための現像ローラの感光体ドラムに対する周速の変更、が全て実行される態様で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記変更態様のいずれか一つ以上を実施することも可能である。
【0086】
実施例2
実施例1においては、図1に示したモノカラーレーザプリンタとされる画像形成装置に本発明を適用した場合について説明したが、実施例2においては、本発明が、図4に示す、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのフルカラーレーザプリンタに適用された場合について説明する。
【0087】
本実施例のフルカラーレーザプリンタにおいて、感光体ドラム1は、不図示の駆動手段によって矢印R方向に駆動され、帯電手段としての帯電ローラ2により所定の電位に均一に帯電される。次に、イエローの画像模様にしたがった信号が入力された露光装置3により、レーザ光が感光体ドラム1に照射され、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。
【0088】
更に、感光体ドラムが矢印方向に進むと支持体4Aに支持された現像装置4(4a、4b、4c、4d)のうち、例えば、イエロートナーが収容された現像装置4aが感光体ドラム1に対向するように支持体4Aが回転され、上記の潜像は現像装置4aによって可視化される。各現像装置4a、4b、4c、4dは、実施例1で説明した現像装置4と同様の構造及び機能を有するものであり、従って、再度の説明は省略する。
【0089】
感光体ドラム1上に現像されたトナー像は、中間転写体である中間転写ベルト51上に転写される。
【0090】
中間転写ベルト51は、三本の支持ローラ51、52、53の回りに張設され、不図示の駆動源に連結された支持ローラ52が回転することで、図中矢印の方向に移動する。
【0091】
又、中間転写ベルト51の内側の感光体ドラム対向部には、一次転写ローラ54が設置されており、高圧電源から所定のバイアスが印加され、感光体ドラム1上のトナーは中間転写ベルト51上に転写される。感光体ドラム1上の転写残トナーは、クリーニング手段6によりクリーニングされる。
【0092】
以上の工程をマゼンタ、シアン、ブラックの順に現像装置4b、4c、4dにより行うことで、中間転写ベルト51上に4色のトナー像が形成される。
【0093】
この4色のトナー像は、中間転写ベルト51の移動と同期をとって給紙装置(図示せず)から搬送手段70を介して搬送された転写材P上に、二次転写ローラー55により一括して転写される。更に、転写材Pは、定着装置80によって加熱、加圧処理が行われることで溶融固着されカラー画像が得られる。中間転写ベルト51上の転写残トナーはクリーニング手段56により清掃される。
【0094】
また、本実施例においては、感光体ドラム1、帯電ローラ2及びクリーニング手段6は、フレーム枠体Fにより一体になったプロセスカートリッジPCとされ、装置本体に対して着脱自在に構成することができる。
【0095】
現像装置4には、図4に示すように、不揮発性メモリーとされる記憶手段30(30a、30b、30c、30d)が設けられている。記憶手段30a、30b、30c、30dは、上記の実施例1の不揮発性メモリ30と同様に機能する。
【0096】
尚、本実施例においても、4色の各現像装置4(4a、4b、4c、4d)は、図4に示す現像装置4aが位置する着脱位置にてC方向に取り出すことができ、プロセスカートリッジPCと同様に画像形成装置本体に対して着脱可能な構成とされている。
【0097】
本実施例においても、上記のような構成のフルカラー現像装置4(4a、4b、4c、4d)に、実施例1において図2及び図3を参照して説明した本発明の現像ローラ周速変更方法を適用することにより、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0098】
つまり、本実施例においても、ユーザービリティの向上、製造コストの低減を図り、現像装置の寿命全般にわたり、高品位な画像を提供することができる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、現像剤担持体に押圧周擦することにより現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
(1)画像形成動作回数に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、所定の画像形成動作回数に応じて、現像剤担持体の周速を変更するか、
(2)現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に応じて、現像剤担持体の周速を変更するか、または、
(3)記現像剤担持体の表面粗さに関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、現像剤担持体の表面粗さに応じて、現像剤担持体の周速を変更する、
構成とされるので、出力画像の濃度が変動するのを抑え、常に高品位な画像濃度を出力することができる。従って、ユーザに対して違和感を与えることなく、ユーザビリティの向上、及び、現像装置のコストダウンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明に従った画像形成装置の動作を説明するフロー図である。
【図3】現像装置による現像ローラの表面粗さと現像ローラ上の現像剤量の関係を示した図である。
【図4】本発明の画像形成装置の他の実施例を示す概略構成断面図である。
【図5】記憶手段と画像形成装置本体制御部との間の情報のやり取りを説明する図である。
【図6】従来技術に係る非磁性一成分トナーを用いた現像装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(帯電手段)
3 露光装置(露光手段)
4(4a、4b、4c、4d) 現像装置(現像手段)
4A 回転支持体
6 クリーニング手段
14 塗布ローラ(現像剤層形成手段)
15 現像ローラ(現像剤担持体)
16 弾性ブレード(現像剤層厚規制手段)
30 不揮発性記憶手段(記憶媒体)
Claims (12)
- 静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
画像形成動作回数に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、所定の画像形成動作回数に応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置。 - 静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置。 - 静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置において、
前記現像剤担持体の表面粗さに関する情報を記憶する読み書き可能な不揮発性記憶手段を備え、前記現像剤担持体の表面粗さに応じて、前記現像剤担持体の周速を変更することを特徴とする現像装置。 - 前記現像剤担持体は、導電性で且つ弾性の現像ローラであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の現像装置。
- 前記現像装置は、像担持体を備えた画像形成装置本体に対して着脱自在とされることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の現像装置。
- 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像するための請求項1〜4のいずれかの項に記載の現像装置とを一体に備え、画像形成装置本体に着脱自在とされるプロセスカートリッジ。
- 請求項6に記載のプロセスカートリッジが画像形成装置本体に着脱自在とされる画像形成装置。
- 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像するための請求項1〜5のいずれかの項に記載の現像装置とを有する画像形成装置。
- 前記現像装置は回転支持体に複数個設置され、回転支持体を駆動することにより、選択した現像装置を前記像担持体に対向した位置に回転移動し、前記像担持体に形成された静電潜像を順次現像して多色画像を得ることを特徴とする請求項8の画像形成装置。
- 静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための画像形成動作回数に関する情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体。 - 静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための前記現像装置が設置された環境の温度及び/又は湿度に関する情報記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体。 - 静電潜像が形成される像担持体に押圧周擦され、担持し搬送する現像剤層にて前記像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に押圧周擦することにより前記現像剤担持体表面に現像剤層を形成する現像剤層形成手段と、前記現像剤担持体上に形成された現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制手段と、を有した現像装置に装着される記憶媒体において、
前記現像剤担持体の周速を変更するための前記現像剤担持体の表面粗さに関する情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする記憶媒体。
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