JP2002311766A - クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2002311766A
JP2002311766A JP2001110806A JP2001110806A JP2002311766A JP 2002311766 A JP2002311766 A JP 2002311766A JP 2001110806 A JP2001110806 A JP 2001110806A JP 2001110806 A JP2001110806 A JP 2001110806A JP 2002311766 A JP2002311766 A JP 2002311766A
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moving body
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JP2001110806A
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Shigeru Inaba
繁 稲葉
Haruyuki Nanba
治之 難波
Yutaka Kanai
豊 金井
Yasuaki Watanabe
靖晃 渡辺
Migaku Fukuhara
琢 福原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体と金属製スクレーパ等のクリーニン
グ部材との間に紙粉等の異物が挟み込まれることによっ
て生じるクリーニング不良を防止する。 【解決手段】 循環移動する移動体1上に残留する画像
形成粒子Gを清掃するクリーニング装置2において、一
部が固定されて自由端が前記移動体1に接触する板状部
材であって且つ接触部3a形状が移動体1の移動停止に
拘わらず非変形状態に保たれる非変形クリーニング部材
3と、前記非変形クリーニング部材3の前記接触部3a
裏面側に取り付けられると共に前記移動体1とは非接触
に配置され且つ当該非変形クリーニング部材3にて掻き
取られた画像形成粒子Gによる粒子滞留部Sの形成を補
助する滞留補助部材4とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
などの画像形成装置に用いられるクリーニング装置に係
り、特に、循環移動する移動体上に残留する画像形成粒
子を清掃するクリーニング装置及びこれを用いた画像形
成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における中間転写型の画像形成装置
として、感光体ドラムの周囲に例えばイエロ(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色
成分の現像器を具備させると共に、前記感光体ドラムに
対し例えばベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)を
対向配置し、感光体ドラムの一回転毎に当該感光体ドラ
ム上に形成された各色成分のトナー像を前記中間転写ベ
ルトに順次一次転写した後、この中間転写ベルト上に重
ね合わされた合成一次転写像を用紙に一括転写(二次転
写)して所望のカラー画像を用紙上に形成するものが知
られている。
【0003】この種の画像形成装置にあっては、二次転
写後に中間転写ベルト上に残存する残留トナーをそのま
まに放置すると、次に中間転写ベルト上に形成される画
像を汚すこととなるため、二次転写後の中間転写ベルト
上の残留トナーを除去するためのクリーニング装置(ベ
ルトクリーナ)が配設されるようになっている。
【0004】そして、このようなベルトクリーナとして
は、例えば、中間転写ベルトに対向する部位に開口部が
開設されるクリーナハウジングと、このクリーナハウジ
ングの開口部に面した箇所に配設される例えばウレタン
ゴムからなるクリーニングブレードとを備えたものが知
られている。
【0005】ところで、近年この種の画像形成装置に対
する高画質化への要求が急速に高まってきている。この
ような高画質化への一つの方向として、現像剤として用
いるトナーの小粒径化が進められている。そして、この
ようなトナーの小粒径化の一手法として、重合法による
トナー製造方法が数々検討されてきており、これによれ
ばトナーを効率よく小粒径化でき、しかもコスト面でも
有利に行うことが可能である。また、トナーの小粒径化
に伴ってその流動性が低下し、画像パターンの一部が欠
ける等の画質欠損を生じることがあるため、流動性を改
善する目的で表面形状を滑らかなものに、ひいては球形
状とすることが行われている。
【0006】しかしながら、このようにして製造された
小粒径の重合トナーを用いた場合には、前記残留トナー
がクリーニングブレードをすり抜けやすくなってしま
い、その結果クリーニング性能が低下してしまうという
問題があった。
【0007】そこで、このような問題を解決するため、
本出願人は、先に、ウレタンゴム製のクリーニングブレ
ードの代わりに金属製スクレーパを用いることを提案し
ている(特願2000−278014号参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属製スクレーパは前記ウレタンゴム製のクリーニングブ
レードよりも弾性が低いため、圧接時に何らかの理由で
金属製スクレーパと中間転写ベルトとの間に紙粉等の大
きな残留物を挟み込んだ場合に、両者の間に大きな間隙
が発生し、この間隙部を残留トナーがすり抜けてしま
い、クリーニング不良を招くという技術的課題がみられ
た。
【0009】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、像担持体と金属製スクレー
パ等のクリーニング部材との間に紙粉等の異物が挟み込
まれることによって生じるクリーニング不良を防止する
ことのできる画像形成装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)(b)に示すように、循環移動する移動体1上
に残留する画像形成粒子Gを清掃するクリーニング装置
2において、一部が固定されて自由端が前記移動体1に
接触する板状部材であって且つ接触部3a形状が移動体
1の移動停止に拘わらず非変形状態に保たれる非変形ク
リーニング部材3と、前記非変形クリーニング部材3の
前記接触部3a裏面側に取り付けられると共に前記移動
体1とは非接触に配置され且つ当該非変形クリーニング
部材3にて掻き取られた画像形成粒子Gによる粒子滞留
部Sの形成を補助する滞留補助部材4とを備えたことを
特徴とする。
【0011】このような技術的手段において、移動体1
は画像を担持する像担持体は勿論のこと、転写ロール等
の部材をも含み、その態様には、ベルト状、ドラム状を
問わず、また、像担持体には、像形成担持体、中間転写
体のいずれでもよい。また、画像形成粒子Gとは、主と
してトナーを指すが、画像形成用の粒子であればトナー
には限られない。但し、クリーニング対象である画像形
成粒子Gとしては、もともとクリーニングし難い小径粒
子や、形状係数が130以下である球形粒子である場合
に特に有効である。
【0012】更に、非変形クリーニング部材3として
は、代表的にはSUSなどの金属製スクレーパが挙げら
れるが、必ずしも金属製である必要はなく、硬質樹脂や
セラミックス製など非金属製のものをも含む。
【0013】更にまた、非変形クリーニング部材3の取
付構造としては、一部が固定されて自由端が移動体1に
接触する態様であればよく、ここでいう「一部が固定さ
れた」とは、板状部材の固定端が板状部材の一端に限ら
れるものではなく、中間部などをも含む趣旨である。こ
の場合において、「非変形クリーニング部材3」につい
ては、例えば移動体1に圧接される接触圧条件下におい
て接触部3aの形状が移動体1の移動停止に拘わらず非
変形状態に保たれるものは全て含まれる。このため、非
変形クリーニング部材3が例えば金属製スクレーパであ
れば、移動体1に自由端を接触させる場合、金属製スク
レーパ全体が板厚方向に弾性曲げ変形することは当然で
あり、このような弾性曲げ変形する態様のものも非変形
クリーニング部材3の概念に入るものである。
【0014】また、非変形クリーニング部材3の各種条
件、例えば材料特性(弾性率や曲げ剛性など)、自由
長、接触圧、厚み、セットアングル等については、クリ
ーニング対象である移動体1に対して要求される清掃性
を考慮して適宜選定するようにすればよい。そして、本
願発明は、非変形クリーニング部材3の板厚さが薄いタ
イプのものに対し特に有効である。
【0015】更に、滞留補助部材4としては、前記非変
形クリーニング部材3と一体的に構成されるものであっ
てもよいし、別体で構成されるものであってもよい。こ
こで、非変形クリーニング部材3が例えば金属製スクレ
ーパ等のたわみ性を有するもので構成される態様にあっ
ては、当該非変形クリーニング部材3のたわみ性を確保
するという観点からすれば、前記滞留補助部材4を軟弾
性部材で構成することが好ましい。
【0016】更にまた、滞留補助部材4の配設手法とし
ては、非変形クリーニング部材3の接触部3a裏面側に
取り付けられると共に移動体1とは非接触に配置される
位置より適宜選定差し支えなく、例えば、被変形クリー
ニング部材の自由端側面より突出して配設する手法(図
1b参照)や、非変形クリーニング部材の自由端側面に
沿って立設する手法等が挙げられる。
【0017】そして、滞留補助部材4の電気的特性につ
いては、導電性、半導電性、絶縁性のいずれのものを用
いてもよいが、粒子滞留部Sにおいて画像形成粒子Gや
紙粉等の異物が帯電するのを防止するという観点からす
れば、絶縁性材料で構成することが好ましい。
【0018】また、本発明は、クリーニング装置に限ら
れるものではなく、これらを用いた画像形成装置をも対
象とする。この場合、本件発明は、図1(a)(b)に
示すように、循環移動する移動体1と、この移動体1上
に残留する画像形成粒子Gを清掃する上述したクリーニ
ング装置とを備えていればよい。特に、本件態様のクリ
ーニング装置には非変形クリーニング部材3を用いるた
め、中間転写体の清掃用として有効である。但し、例え
ば像担持形成体が誘電体などの硬質材料である態様で
は、像担持形成体の清掃用として使用できることは勿論
である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は、本発明に係るクリーニング装置が適用されたカ
ラー画像形成装置(本実施の形態ではカラー電子写真複
写機)の実施の形態1の概略構成を示す。同図におい
て、符号11は感光体ドラム(潜像担持体)であり、矢
線A方向への回転に伴いその表面には帯電装置12及び
露光装置13(図中露光ビームを符号Bmで示す)等の
周知の電子写真プロセスによって画像情報に応じた静電
潜像が形成される。また、この感光体ドラム11の周囲
にはイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び
ブラック(Bk)の各色に対応した現像器15〜18を
含む現像器ユニット14が配設されており、感光体ドラ
ム11上に形成された静電潜像を現像器のいずれかで現
像してトナー像Tを形成するようになっている。本実施
の形態では、感光体ドラム11が負極性に帯電するもの
で構成され、また、現像は反転現像方式にて行われる。
従って、使用されるトナーはすべて負極性に帯電するタ
イプのものである。
【0020】また、符号20は感光体ドラム11の表面
に当接されるよう配設された中間転写ベルトであり、複
数(本実施の形態では6つ)のロール21〜26に張架
されて矢線B方向へ回動するようになっている。ここ
で、本実施の形態では、符号21、25は従動ロール、
22は中間転写ベルト20の位置決めや平坦な一次転写
面の形成に用いられる金属製のアイドラロール(Idler
roll)、符号23は中間転写ベルト20の張力を一定に
制御するようにしたテンションロール、24は中間転写
ベルト20の駆動ロール、26は二次転写用の対向ロー
ル(バックアップロール)である。
【0021】また、本実施の形態では、中間転写ベルト
20として、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
アクリル、塩化ビニル等の樹脂または各種ゴム等に帯電
防止剤としてカーボンブラックを適当量含有させ、その
表面抵抗率を1011Ω/□、体積抵抗率を1011Ωc
m、厚みを150μmとしたものを用いている。
【0022】更に、中間転写ベルト20の感光体ドラム
11に対向する部位(一次転写位置)において、中間転
写ベルト20の裏面側には、一次転写装置(本実施の形
態では一次転写ロール)27が配設されており、この一
次転写ロール27に、トナーの帯電極性と逆極性(本実
施の形態では正極性)の一次転写バイアスを印加するこ
とで、感光体ドラム11上のトナー像Tが中間転写ベル
ト20に静電吸引されるようになっている。尚、符号1
9は一次転写後の感光体ドラム11上に残留したトナー
を除去するドラムクリーナである。
【0023】また、用紙30の搬送経路に面した中間転
写ベルト20の二次転写位置には二次転写装置40が配
設されており、本実施の形態では、中間転写ベルト20
のトナー担持面側に圧接配置される二次転写ロール28
と、中間転写ベルト20の裏面側に配設されて二次転写
ロール28の対向電極をなす対向ロール(バックアップ
ロール)26とを備えている。そして、本実施の形態で
は、二次転写ロール28が接地されており、また、バッ
クアップロール26には、転写電源41(図3参照)に
よりトナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアスが安
定的に印加されている。
【0024】更に、二次転写装置40の下流側には、二
次転写後の中間転写ベルト20上の残留トナーRを除去
するベルトクリーナ60が設けられている。尚、前記二
次転写ロール28及びベルトクリーナ60は、中間転写
ベルト20に対して接離可能に配設されており、複数色
のカラー画像が形成される場合には、最終色前のトナー
像Tが二次転写ロール28及びベルトクリーナ60を通
過するまでこれらは中間転写ベルト20から離間するよ
うになっている。前記ベルトクリーナ60の詳細につい
ては後述する。
【0025】また、本実施の形態において、用紙搬送系
は、用紙トレイ50からの用紙30をフィードロール5
1で送出し、レジストレーションロール(レジストロー
ル)52で一旦位置決め停止させた後所定のタイミング
で二次転写位置へと用紙30を送り込むようになってお
り、更に、二次転写後の用紙30を図示外の用紙搬送ガ
イドを介して搬送ベルト53へと導き、この搬送ベルト
53にて定着器54へと搬送するようになっている。
尚、符号29は、中間転写ベルト20を挟んでベルトク
リーナ60に対向配置される板金部材であり、符号55
は二次転写装置40に用紙30を案内する用紙搬送ガイ
ドである。
【0026】また、本実施の形態においては、各色成分
トナーとして、スチレンアクリル樹脂微粒子と各々イエ
ロ、マゼンタ、シアン、及び、ブラックの顔料微粒子を
凝集・合一して体積平均粒径約3〜7μmに調製してな
る、乳化凝集合一法(EA法)で製造したトナーを用い
た。粒度分布指標(GSD)は1.23であった。平均
粒径はコールターカウンター(コールター社製)で測定
した体積平均粒径の値である。そして、重合の際の加熱
時間と加熱温度を調整し、平均粒径、粒度分布が略同じ
4種類(4色)のトナーを作成した。トナーの形状は、
形状係数ML2/Aで表し、光学顕微鏡(ミクロフォト
FXA;ニコン社製)で得た該トナーの拡大写真を、イ
メージアナライザーLuzex3(NIRECO社製)
により画像解析を行って以下の数式1により算出した値
である。
【0027】
【数1】
【0028】形状係数ML2/Aは、トナーの投影面積
と、それに外接する円の面積との比で表しており、真球
の場合100となり、形状が崩れるにつれ増加する。形
状係数は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平
均値を代表値とする。本実施の形態では、形状係数12
5以下の略球形なトナーを用いた。また、離型性を高め
るため、該トナーに、平均粒径10〜150nmのシリ
カ及び酸化チタン(チタニア)等の無機微粒子を外添剤
として適宜量外添し、平均粒径35μmのフェライトビ
ーズからなるキャリアと混合し現像剤とした。尚、トナ
ーとしては、本製造法により作成したトナー以外にも、
懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合法、混練粉砕法等に
より形成された球形トナーあるいは非球形トナーを使用
してもよく、また、上述したようなトナーとキャリアと
を混在させた二成分系現像剤でも、トナーのみの一成分
系現像剤でも構わないことは勿論である。
【0029】図3には、本実施の形態に係るベルトクリ
ーナ60の拡大断面図を示す。同図において、ベルトク
リーナ60は、前記中間転写ベルト20の像担持面側に
配設されるスクレーパ61と、当該スクレーパ61が収
容されるクリーナハウジング62とを有している。前記
スクレーパ61としては、図3及び図4(a)に示すよ
うに、エッチングによって切り出された例えば厚さ15
0μmのステンレス板(SUS304)を用いた。この
ステンレス板のヤング率は19700kgf/mm2である。
また、スクレーパ61の一端側はブロック63に挟み込
まれることで固定されており、このブロック63は軸6
4aを中心に揺動するホルダ64に取り付けられるよう
になっている。尚、スクレーパ61の自由長は10mm
である。そして、スクレーパ61の自由端側であって中
間転写ベルト20との接触部の裏面側には、幅5mm、
厚さ200μmのポリウレタンからなる滞留補助部材と
しての軟弾性部材68が、スクレーパ61の自由端より
0.3mmだけ突出するようにスクレーパ61の長手方
向に亘って貼り付けられている。尚、スクレーパ61と
してステンレス板を用いているのは、中間転写ベルト2
0との接触部における変形がなく残留トナーRのすり抜
けを防止できること、及び、剛性が高く捲れが生じない
こと、中間転写ベルト20との間の摩擦係数がウレタン
ゴムの約1/3であり中間転写ベルト20の駆動に影響
を与えることなく、高い圧接力を加えることが可能なた
めである。また、ステンレス板に限らず、燐青銅板や硬
質樹脂等を使用してもよい。更に、中間転写ベルト20
との摩擦係数を軽減するために自由端部(エッジ部)に
フッ素樹脂等の低摩擦層を設けてもよい。また、本実施
の形態ではエッチングによって自由端を形成している
が、バリ、エッジの欠け等が発生しなければシャーリン
グによる切断、研磨によるものであってもよい。また、
スクレーパ61の自由長、板厚、取付角度については、
中間転写ベルト20面に均一に接触するだけのしなり
と、十分な圧接力とが得られれば適宜設定して差し支え
ないが、金属を採用する場合には自由長は3mm以上、
板厚は0.2mm以下、設定角度は45度以下が望まし
い。
【0030】また、前記ホルダ64の下端側に設けられ
た凹部64bと、クリーナハウジング62下部に設けら
れた膨出部62aとの間には、前記スクレーパ61を前
記中間転写ベルト20に向けて付勢するばね65が取り
付けられている。ここで、スクレーパ61の前記中間転
写ベルト20に対する圧接力は11.9g/mmに設定され
ており、圧接時にスクレーパ61のブロック63支持面
と中間転写ベルト20とのなす角度は23度となってい
る。一方、スクレーパ61の自由端部においては、圧接
時のスクレーパ61のたわみや中間転写ベルト20の逃
げなどにより、スクレーパ61と中間転写ベルト20と
のなす角度が10度以下となっている。
【0031】更に、前記ホルダ64は、図示しないカム
により前記ばね65の付勢方向とは逆方向に付勢される
ようになっており、これによりスクレーパ61が中間転
写ベルト20に対して接離できるようになっている。
【0032】尚、符号66は、スクレーパ61からみて
中間転写ベルト20の移動方向B上流側に設けられ除去
された残留物の外部への飛び散りを防止するためのフィ
ルムシール、符号67は、前記クリーナハウジング62
に前記フィルムシール66を固定するL字状プレートで
ある。このフィルムシール66は前記スクレーパ61に
リンクして移動するようになっており、クリーニング動
作時以外は中間転写ベルト20から離間するようになっ
ている。
【0033】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオンされると、所定の作像プロセスが
実行される。まず、感光体ドラム11上に静電潜像の書
き込みが行われ、この静電潜像に対応した現像器によっ
て現像される。これは、例えば感光体ドラム11上に書
き込まれた静電潜像がイエロの画像情報に対応したもの
であれば、この静電潜像はイエロのトナーを内包する現
像器15で現像され、感光体ドラム11上にはイエロの
トナー像Tが形成される。そして、感光体ドラム11上
に形成されたトナー像Tは、感光体ドラム11と中間転
写ベルト20とが接する一次転写位置で感光体ドラム1
1から中間転写ベルト20の表面に転写される。一方、
一次転写後に感光体ドラム11上に残留したトナーはド
ラムクリーナ19によって除去される。
【0034】このとき、単色画像を形成する場合には、
中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像Tを直ち
に用紙30に二次転写するのであるが、複数色のトナー
像Tを重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感
光体ドラム11上でのトナー像T形成並びにこのトナー
像Tの一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例え
ば、4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形
成する場合には、感光体ドラム11上にはその一回転毎
にイエロ、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像T
が形成され、これらトナー像Tは順次中間転写ベルト2
0に一次転写される。一方、中間転写ベルト20は最初
に一次転写されたトナー像Tを保持したまま感光体ドラ
ム11と同一周期で回動し、中間転写ベルト20上には
その一回転毎にマゼンタ、シアン及びブラックのトナー
像Tが転写される。
【0035】このようにして中間転写ベルト20に一次
転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト20の回動に
伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙30は
レジストロール52にて所定のタイミングで二次転写位
置へと供給され、バックアップロール26に対して二次
転写ロール28が用紙30をニップする。すると、二次
転写位置では、二次転写装置40である二次転写ロール
28とバックアップロール26との間に形成される転写
電界の作用で、中間転写ベルト20に担持されたトナー
像Tが二次転写位置において用紙30に静電転写され
る。その後、二次転写された用紙30は、搬送ベルト5
3を経て定着器54へと搬送されて用紙30上のトナー
像Tが定着され、一方、二次転写位置を通過した中間転
写ベルト20の像担持面側は、ベルトクリーナ60によ
ってクリーニングされる。
【0036】図5(a)は、クリーニング時の中間転写
ベルト20とスクレーパ61との接触部拡大図である。
同図において、中間転写ベルト20上の残留トナーR
は、スクレーパ61に当接して掻き取られる。尚、圧接
時において、スクレーパ61の自由端は非変形状態にあ
る。次に、掻き取られた残留トナーRはスクレーパ61
の自由端より突出する軟弾性部材68に保持されてトナ
ー溜まりSを形成する。すると、中間転写ベルト20上
に付着した紙粉等の異物は、形成されたトナー溜まりS
によってその進行が妨げられ、スクレーパ61との接触
部に到達することができなくなる。従って、紙粉等の異
物が中間転写ベルト20とスクレーパ61との間に挟ま
ることで生じるクリーニング不良を防止することができ
る。また、トナー溜まりSが接する軟弾性部材68が絶
縁性材料で構成されるため、トナー溜まりSを形成する
トナーや紙粉等の異物が軟弾性部材68との摩擦によっ
て帯電するという事態を防止でき、その結果、紙粉等の
異物が中間転写ベルト20とスクレーパ61との間に静
電的に引き付けられるという事態を回避することができ
る。
【0037】本発明者が本実施の形態に係るカラー画像
形成装置を用いて10000枚のプリントを行ってみた
ところ、紙粉等の挟み込みによるクリーニング不良は発
生しないことが確認された。また、Y、M、C各100
%濃度像からなるプロセスブラック像のクリーニング性
能も良好なものであった。
【0038】◎実施の形態2 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図4
(b)に示すように、軟弾性部材68の形状を異ならせ
たものである。尚、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の構成要素のうち、実施の形態1に係る画像形成装
置と同様のものについては、実施の形態1と同様の符号
を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0039】本実施の形態において、軟弾性部材68
は、幅2mm、厚さ2mmの断面形状を有し、スクレー
パ61の長手方向に亘って貼り付けられている。そし
て、軟弾性部材68の中間転写ベルト20側の側面とス
クレーパ61の自由端側面とが略同一の面を形成するよ
うになっている。
【0040】図5(b)は、クリーニング時の中間転写
ベルト20とスクレーパ61との接触部拡大図である。
同図において、中間転写ベルト20上の残留トナーR
は、スクレーパ61に当接して掻き取られる。尚、圧接
時において、スクレーパ61の自由端は非変形状態にあ
る。次に、掻き取られた残留トナーRはスクレーパ61
の自由端側面と略軟弾性部材68とから構成される壁面
によってトナー溜まりSを形成する。すると、中間転写
ベルト20上に付着した紙粉等の異物は、形成されたト
ナー溜まりSによってその進行が妨げられ、スクレーパ
61との接触部に到達することができなくなる。従っ
て、紙粉等の異物が中間転写ベルト20とスクレーパ6
1との間に挟まることで生じるクリーニング不良を防止
することができる。
【0041】本発明者が本実施の形態に係るカラー画像
形成装置を用いて10000枚のプリントを行ってみた
ところ、紙粉等の挟み込みによるクリーニング不良は発
生しないことが確認された。また、Y、M、C各100
%濃度像からなるプロセスブラック像のクリーニング性
能も良好なものであった。
【0042】尚、実施の形態1ないし2において、スク
レーパ61の中間転写ベルト20に対する圧接力を1
1.9g/mmに設定していたが、これは次の理由による。
本発明者は、上記形状係数が130以下のトナーを用
い、スクレーパ61の中間転写ベルト20に対する圧接
力とクリーニング性能との関係について調査を行った。
結果を図6に示す。この実験条件においては、2.4g/
mm以上の圧接力とすれば、良好なクリーニング性能を得
られることが確認された。
【0043】◎比較の形態1 上記結果と比較するため、図4(c)に示すスクレーパ
61単体(軟弾性部材68のないもの)を図2に示すカ
ラー画像形成装置に取り付け、評価を行った。尚、スク
レーパ61の材質や取付手法については、実施の形態
1,2のものと同じに設定した。本発明者が本比較の形
態に係るカラー画像形成装置を用いて10000枚のプ
リントを行ってみたところ、そのうち13枚のプリント
に中間転写ベルト20の移動方向に沿う筋状の画質欠陥
がみられた。そして、スクレーパ61の先端部(自由端
側)を観察したところ、図5(c)に示すように、スク
レーパ61の自由端側面だけで形成されるトナー溜まり
Sが小さいために、紙粉等の異物が中間転写ベルト20
とスクレーパ61との間に到達してして挟み込みが生じ
やすくなることが確認された。
【0044】◎比較の形態2 次に、スクレーパ61に代えて図7に示すウレタンゴム
ブレード71を図2に示すカラー画像形成装置に取り付
け、評価を行った。本比較の形態において、ウレタンゴ
ムブレード71としては、厚さ2mmのウレタン部材を
自由長10mmとなるように形成し、ブロック63(図
3参照)に挟み込んだものを用いた。また、ウレタンゴ
ムブレード71の中間転写ベルト20に対する圧接力は
2.35g/mmとした。本発明者が本比較の形態に係るカ
ラー画像形成装置を用いて、Y、M、C各20%濃度像
からなるプロセスブラック像のクリーニングを行ったと
ころ、クリーニング不良が発生することが確認された。
そして、ウレタンゴムブレード71の先端部(自由端
側)を観察したところ、図7に示すように、ウレタンゴ
ムブレード71の中間転写ベルト20との接触部が中間
転写ベルト20のB方向への移動に伴って巻き込まれ、
タックアンダーと呼ばれる現象を起こし、球形のトナー
が転がり侵入しやすいことが確認された。このとき、ウ
レタンゴムブレード71の圧接力を高めることで、上記
転がり侵入自体は防止しやすくなるが、中間転写ベルト
20とウレタンゴムブレード71との摩擦係数が高いた
めにウレタンゴムブレード71が捲れるという現象が発
生し全くクリーニングできなくなってしまうことが確認
された。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非変形クリーニング部材に滞留補助部材を取り付けるこ
とで、当該非変形クリーニング部材によって掻き取られ
た画像形成粒子による粒子滞留部の形成を容易にしたの
で、像担持体と非変形クリーニング部材との間に紙粉等
の異物が挟み込まれることによって生じるクリーニング
不良を防止することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)は本発明に係るクリーニング装
置及びこれを用いた画像形成装置の概要図である。
【図2】 本発明に係るクリーニング装置が適用された
画像形成装置の実施の形態1の説明図である。
【図3】 二次転写装置及びベルトクリーナの拡大図で
ある。
【図4】 (a)は実施の形態1、(b)は実施の形態
2、(c)は比較の形態1におけるスクレーパの概要図
である。
【図5】 (a)は実施の形態1、(b)は実施の形態
2、(c)は比較の形態1におけるスクレーパの圧接状
態を示す模式図である。
【図6】 スクレーパの圧接力とクリーニング性能との
関係を示す図表である。
【図7】 比較の形態2におけるウレタンゴムブレード
の圧接状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1…移動体,2…クリーニング装置,3…非変形クリー
ニング部材,3a…接触部,4…滞留補助部材,G…画
像形成粒子,S…粒子滞留部(トナー溜まり)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 豊 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 渡辺 靖晃 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 福原 琢 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H134 GA01 GA05 GB02 GB05 GB10 HD01 HD04 HD06 KD02 KD08 KH01 2H200 FA02 GA23 GA34 GA44 GA47 GA50 GB12 GB25 HA12 HB03 JA02 JB06 JB10 JC03 LB09 LB13 LB33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環移動する移動体上に残留する画像形
    成粒子を清掃するクリーニング装置において、 一部が固定されて自由端が前記移動体に接触する板状部
    材であって且つ接触部形状が移動体の移動停止に拘わら
    ず非変形状態に保たれる非変形クリーニング部材と、 前記非変形クリーニング部材の前記接触部の裏面側に取
    り付けられると共に前記移動体とは非接触に配置され且
    つ当該非変形クリーニング部材にて掻き取られた画像形
    成粒子による粒子滞留部の形成を補助する滞留補助部材
    とを備えたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    いて、 前記滞留補助部材は、軟弾性部材で構成されることを特
    徴とするクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    いて、 前記滞留補助部材は、前記非変形クリーニング部材の自
    由端側面より突出して配設されることを特徴とするクリ
    ーニング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    いて、 前記滞留補助部材は、前記非変形クリーニング部材の自
    由端側面に沿って立設されることを特徴とするクリーニ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    いて、 前記滞留補助部材は、絶縁性材料で構成されることを特
    徴とするクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 循環移動する移動体と、この移動体に残
    留する画像形成粒子を清掃する請求項1に記載のクリー
    ニング装置とを備えていることを特徴とする画像形成装
    置。
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