JP2000242152A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2000242152A
JP2000242152A JP11042216A JP4221699A JP2000242152A JP 2000242152 A JP2000242152 A JP 2000242152A JP 11042216 A JP11042216 A JP 11042216A JP 4221699 A JP4221699 A JP 4221699A JP 2000242152 A JP2000242152 A JP 2000242152A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体上の転写残りトナーや逆転移したト
ナーによる現像手段内での混色を有効に防止する。 【解決手段】 像担持体1(例えば1a〜1d)及び現
像手段(例えば3a〜3d)を具備する複数の画像形成
ユニット4(例えば4a〜4d)と、前記各画像形成ユ
ニット4に対向する部位を循環搬送される記録搬送体5
と、前記記録搬送体5に直接若しくは記録材9を介して
前記各画像形成ユニット4で形成されたトナー像を転写
する複数の転写装置6(例えば6a〜6d)とを備え、
前記複数の画像形成ユニット4のうち、前記記録搬送体
5の移動方向上流側からみて少なくとも2番目以降の画
像形成ユニット4(例えば4b〜4d)の像担持体1の
転写部下流側に、当該画像形成ユニット4で用いられる
トナーと帯電極性が異なるトナーを除去する逆帯電トナ
ー除去手段7(例えば7b〜7d)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー画像を形
成する画像形成装置に係り、特に、複数の画像形成ユニ
ットにて形成される画像を中間転写体上若しくは記録材
搬送体に担持搬送される記録材上に転写してカラー画像
を形成する所謂タンデムタイプのカラー画像形成装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、例
えば感光体ドラム等の像担持体が具備された複数の画像
形成ユニットを並列配置すると共に、各画像形成ユニッ
トの配列方向に沿って循環移動する中間転写ベルトを配
設し、各画像形成ユニットで形成された各色成分(例え
ばブラック、シアン、マゼンタ、イエロ)画像を中間転
写ベルトに順次一次転写した後、中間転写ベルト上の色
重ね画像を記録材としての用紙に二次転写(一括転写)
し、その後定着装置にて用紙上に未定着画像を定着する
ようにしたものが既に知られている(例えば特開平10
−260593号公報参照)。
【0003】この種のカラー画像形成装置にあっては、
各画像形成ユニットの像担持体上に形成したトナー像を
中間転写体へ転写すると、完全に転写されない限り像担
持体上に転写残りトナーが発生する。また、フルカラー
を形成する場合、例えば1色目トナー像を転写した後に
2色目トナー像を転写する際に、1色目に画像が有り、
2色目に画像が無い位置においては、1色目トナー像の
一部が2色目の像担持体上に逆転写されてしまう現象が
発生する。このような転写残りトナーや逆転写したトナ
ーは、通常クリーナ、例えば像担持体に接触配置される
ゴム等のクリーニングブレードによって掻き取り除去さ
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のカラー画像形成装置にあっては、像担持体に対し例え
ばクリーナとしてのクリーニングブレード等の接触部材
を当接し続けているため、像担持体表面を摩耗させた
り、傷の発生で像担持体の寿命を短くしてしまう。ま
た、粉砕トナーの様な不定形のトナーは、像担持体との
接触点(面)が多いため、付着力が増し転写効率が低下
する。そこで、転写効率向上のためには、像担持体との
接触点(面)が少なく付着力も低い、重合法等で作られ
た球形トナーを用いることが望まれるが、粒度(粒径)
分布が均一で摩擦力の小さい球形トナーは、簡単な構成
で安価なクリーニングブレードではクリーニングが困難
である。
【0005】このような状況下において、従来より、球
形トナーの転写残りトナーを除去するための手段が提案
されている。例えば、特開平10−214013号公報
には、像担持体に対するブレードの当接圧を増大させる
ことにより、球形トナーをクリーニングする手段が提案
されている。しかし、この手段では、上記課題を解決で
きないばかりか、像担持体の摩耗や傷が更に悪化してし
まう。
【0006】また、特開平8−254873号公報に
は、一つの像担持体上に形成された画像を順次中間転写
ベルトに重ね転写してフルカラー画像を得る方式の画像
形成装置において、そのうちの1色には不定形トナー、
他色には球形トナーを用い、像担持体上の非画像部に不
定形トナーによるトナーバンドを作成してブレードのエ
ッジ近傍にトナーダムを形成することで、球形トナーを
クリーニングするようにした手段が提案されている。し
かしながら、この手段では、無駄なトナーが消費され、
また、不定形トナーの転写効率が低いために当該不定形
トナーの消費が増大してコストアップとなってしまうば
かりか、1色毎に1つの像担持体を使用するタンデム方
式の画像形成装置に適用しにくいという問題がある。
【0007】更に、特開平7−306617号公報に
は、転写後の像担持体表面に残留した球形トナーであっ
てその帯電極性が正逆混合した転写残りトナーやリトラ
ンスファートナーを、夫々正のバイアス及び負のバイア
スを印加した2本のロールで静電的に除去する手段が提
案されている。しかしながら、この手段では、2本のロ
ールを設ける必要があることから装置の大型化、コスト
アップとなってしまう。
【0008】更にまた、特開平7−84456号公報に
は、モノクロで、転写残りトナーを現像器で回収する手
段が提案されている。しかしながら、この手段では、フ
ルカラーの場合、例えば1色目トナー像を転写すると、
その時の転写残りトナーは、2色目現像の際に2色目の
現像器に回収されてしまう。従って、2色目の現像器内
には1色目のトナーが混入し、混色して本来所望の色と
は異なった画像になってしまう。また、例えば1色目ト
ナー像を転写した後に、2色目トナー像を転写する際
に、1色目に画像が有り、2色目に画像が無い位置にお
いては、1色目トナー像は転写域の放電の影響により幾
らかのトナーは正規の帯電性とは逆極に帯電してしま
い、転写電界により他色の像担持体上に逆転写してしま
う現象(リトランスファー)が発生する。このため、1
色目の逆転写したトナーは、2色目以降の夫々の現像の
際に2色目以降の現像器に回収されてしまう。このよう
に、2色目以降の現像器内には前色以前の逆転写した他
の色トナーが混入し、混色して本来所望の色合いとは異
なった画像になってしまう。
【0009】上記混色の課題を軽減する手法として、タ
ンデム構成の画像形成装置において、各色(イエロ、マ
ゼンタ、シアン、ブラック)の色度変化特性を考慮し、
逆転写したトナーを現像器で回収し混色しても、現像器
内のトナーの色度変化を最低限に抑えるように、画像形
成ユニットの配列をイエロ、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの順にするものが提案されている(例えば特開平8−
137174号公報)が、混色の根本的解決策とはなら
ない。
【0010】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、像担持体上の転写残りトナ
ーや逆転移したトナーによる現像手段内での混色を有効
に防止するようにしたカラー画像形成装置を提供するも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、像担持体1(例えば1a〜1d)と、
当該像担持体1上に静電潜像を形成する潜像形成手段2
(例えば2a〜2d)と、当該像担持体1上に形成され
た静電潜像をトナーで現像する現像手段3(例えば3a
〜3d)とを具備する複数の画像形成ユニット4(例え
ば4a〜4d)と、前記各画像形成ユニット4に対向す
る部位を循環搬送される記録搬送体5と、前記記録搬送
体5に直接若しくは記録材9を介して前記各画像形成ユ
ニット4で形成されたトナー像を転写する複数の転写装
置6(例えば6a〜6d)とを備え、前記複数の画像形
成ユニット4のうち、前記記録搬送体5の移動方向上流
側からみて少なくとも2番目以降の画像形成ユニット4
(例えば4b〜4d)の像担持体1の転写部下流側に、
当該画像形成ユニット4で用いられるトナーと帯電極性
が異なるトナーを除去する逆帯電トナー除去手段7(例
えば7b〜7d)を設けたことを特徴とする。
【0012】このような技術的手段において、本発明の
対象となる画像形成装置は、複数の画像形成ユニット4
を複数備えた所謂タンデム型の態様のものである。そし
て、画像形成ユニット4の配設数については、必要な色
数によって適宜選定して差し支えない。また、像担持体
1としては、潜像形成手段2による静電潜像を形成担持
するものであれば、感光体、誘電体など適宜選定して差
し支えなく、その形態についてもドラム状、ベルト状を
問わない。また、潜像形成手段2については、静電潜像
を形成するものであれば、帯電、露光工程を経た方式、
あるいは、イオン流による潜像書き込み工程を含む方式
など適宜選定して差し支えない。
【0013】また、現像手段3は、潜像形成手段2によ
って像担持体1上に形成された静電潜像を現像する方式
のものであれば、一成分現像、二成分現像、接触現像、
非接触現像など適宜選定して差し支えなく、またこれら
各種現像方式が混在するものであってもよい。ここで、
各現像手段3において、トナーの転写効率を考慮すれ
ば、形状係数が100〜125であるほぼ球形なトナー
を使用することが好ましい。更に、トナーを効率的に使
用するいう観点からすれば、前記複数の画像形成ユニッ
トの各転写部を通過した各像担持体1上に残存するトナ
ーのうち、当該画像形成ユニット4で用いられるトナー
と帯電極性が同じトナーを現像手段3で回収することが
好ましい。
【0014】また、記録搬送体5は、前記各画像形成ユ
ニット4に対向する部位を循環搬送されるものであっ
て、トナー像若しくは記録材9を担持搬送するものであ
る。従って、図1においては、画像形成ユニット4で形
成されたトナー像を転写装置6によって記録搬送体5
(中間転写体)に順次転写し、この記録搬送体5上に重
ね転写された画像を一括転写手段8で記録材9に一括転
写する態様の画像形成装置を例示しているが、記録搬送
体5はこのような態様のものに限られず、記録材9を担
持搬送する記録材搬送体をも包含する。ここで、記録搬
送体5の具体的態様については、ベルト状、ドラム状を
問わないが、例えば図1に示すように、複数の画像形成
ユニット4を並列配置する所謂タンデム型にあっては、
画像形成ユニットの配置及び画像位置合わせの観点よ
り、ベルト状の記録搬送体5が用いられることが多い。
【0015】更に、転写装置6は、像担持体1上のトナ
ー像を記録搬送体5に静電転写するものであれば、接触
転写方式、非接触転写方式など適宜選定して差し支えな
い。
【0016】また、逆帯電トナー除去手段7は、前記複
数の画像形成ユニット4(例えば4a〜4d)のうち、
前記記録搬送体5の移動方向上流側からみて少なくとも
2番目以降の画像形成ユニット4(例えば4b〜4d)
の像担持体1の転写部下流側にものであって、当該画像
形成ユニット4で用いられるトナーと帯電極性が異なる
トナーを除去するものであれば適宜選定して差し支えな
く、例えば、像担持体1(例えば1a)に対向して配設
される付着部材と、当該付着部材が配設される画像形成
ユニット4(例えば4a)で用いられるトナーの帯電極
性と同極性のバイアスを当該付着部材に印加するバイア
ス印加手段とを具備するものが挙げられる。
【0017】更に、前記付着部材の形状は適宜選定して
差し支えないが、転写後の像担持体1上に残留した逆帯
電トナーを確実に付着させ除去するという観点からすれ
ば、当該付着部材が像担持体1に接触配置されることが
好ましく、また、像担持体1の摩耗や傷つけを極力防止
するという観点からすれば、当該付着部材と像担持体1
との間の摩擦力は小さい方が好ましい。そこで、付着部
材としては、前記像担持体1に対して接触配置され且つ
回転可能なロール部材やブラシ部材を用いることが好ま
しい。
【0018】また、逆帯電トナー除去手段7として前記
付着部材と前記バイアス印加手段とを具備するものを用
いる態様にあっては、当該バイアス印加手段によって付
着部材に誘起される電位と当該付着部材と前記像担持体
1との対向部近傍における像担持体1の電位との差(電
位差)が放電開始電圧以上となってしまうと、放電が発
生することにより像担持体1上の逆帯電トナーが再度帯
電されて通常の帯電極性となってしまい、当該逆帯電ト
ナー除去手段7にて逆帯電したトナーを除去できなくな
るおそれがある。そこで、このような不具合を防止する
という観点からすれば、前記像担持体1表面と前記付着
部材表面との間の電位差が放電開始電圧未満となるよう
に、前記バイアス印加手段によって前記付着部材に印加
されるバイアスを設定することが好ましい。
【0019】更に、本発明では、記録搬送体5の移動方
向最上流側の画像形成ユニット4(4a)への逆帯電ト
ナー除去手段7(7a)の配設は任意である。これは、
画像形成ユニット4aに他色のトナーが逆転写されるお
それがほとんどないためである。ただし、例えば潜像形
成手段2として帯電、露光工程を経る方式を用い且つこ
の帯電の方式として接触帯電方式を採用するような態様
にあっては、最上流側の画像形成ユニット4aにおい
て、転写部で逆極性に帯電した同色のトナーが帯電ロー
ルや帯電ブラシ等の接触帯電部材に逆転写され付着して
しまうおそれがある。そこで、このような態様にあって
は、前記記録搬送体5の移動方向最上流側に配設される
画像形成ユニット4aの像担持体1aの転写部下流側に
も逆帯電トナー除去手段7aを設けることが好ましい。
【0020】また、前記画像形成ユニット4(例えば4
a〜4d)中にブラックのトナー像を形成するブラック
画像形成ユニットが含まれるタイプのものにあっては、
仮にブラックの現像手段に他色のトナーが多少混入した
としても、他色トナーによる影響がほとんど現れない。
そこで、装置の小型化やコストダウンの観点からすれ
ば、像担持体1(例えば1a〜1d)と、当該像担持体
1上に静電潜像を形成する潜像形成手段2(例えば2a
〜2d)と、当該像担持体1上に形成された静電潜像を
トナーで現像する現像手段3(例えば3a〜3d)とを
具備する複数の画像形成ユニット4(例えば4a〜4
d)と、前記各画像形成ユニット4に対向する部位を循
環搬送される記録搬送体5と、前記記録搬送体5に直接
若しくは記録材9を介して前記各画像形成ユニット4で
形成されたトナー像を転写する複数の転写装置6(6a
〜6d)とを備え、前記複数の画像形成ユニット4に
は、ブラックトナー像を形成するブラック画像形成ユニ
ットが含まれるタイプのものにあっては、前記記録搬送
体5の移動方向最上流側の画像形成ユニット及び当該ブ
ラック画像形成ユニット以外の画像形成ユニットの像担
持体1の転写部下流側に、当該画像形成ユニットで用い
られるトナーとは帯電極性が異なるトナーを除去する逆
帯電トナー除去手段7を配設することが好ましい。
【0021】更に、本発明は、像担持体1上に逆転写さ
れたトナーを除去する態様そのものをも対象とする。す
なわち、本発明は、像担持体1(例えば1a〜1d)
と、当該像担持体1上に静電潜像を形成する潜像形成手
段2(例えば2a〜2d)と、当該像担持体1上に形成
された静電潜像をトナーで現像する現像手段3(例えば
3a〜3d)とを具備する複数の画像形成ユニット4
(例えば4a〜4d)と、前記各画像形成ユニット4に
対向する部位を循環搬送される記録搬送体5と、前記記
録搬送体5に直接若しくは記録材9を介して前記各画像
形成ユニット4で形成されたトナー像を転写する複数の
転写装置6(例えば6a〜6d)とを備え、前記複数の
画像形成ユニット4のうち、前記記録搬送体5の移動方
向上流側からみて少なくとも2番目以降の画像形成ユニ
ット4(例えば4b〜4d)の像担持体1(例えば1b
〜1d)の転写部下流側に、当該転写部にて前記記録搬
送体5側から像担持体1上に逆転写したトナーを除去す
る逆転写トナー除去手段を配設した態様ともいえる。こ
こで、トナーを効率的に使用するいう観点からすれば、
前記複数の画像形成ユニット4の各転写部を通過した各
像担持体1上に残存するトナーのうち、当該転写部にて
当該像担持体1上から前記記録搬送体5に転写されずに
残存したトナーを現像手段3で回収することが好まし
い。
【0022】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1において、各画像形成ユニット4(4a
〜4d)で形成されたトナー像は、4a〜4dの順で順
次記録搬送体5上に直接若しくは記録搬送体5に担持搬
送される記録材9上に各転写装置6(6a〜6d)にて
転写される。転写後、2色目以降、例えば2色目の画像
形成ユニット4bの転写後の像担持体1bには2色目の
転写残りトナー及び1色目の逆転写トナーが付着する。
以降、3色目の画像形成ユニット4cの転写後の像担持
体1cには3色目の転写残りトナー及び1〜2色目の逆
転写トナーが、4色目の画像形成ユニット4dの転写後
の像担持体1dには4色目の転写残りトナー及び1〜3
色目の逆転写トナーが付着する。ここで、像担持体1b
〜1dに付着した逆転写トナーは、転写部において転写
電界により本来の帯電極性とは逆極性に帯電したもので
ある。そして、これら逆転写トナーは、像担持体1b〜
1dの転写部下流側に設けられた逆帯電トナー除去手段
7b〜7dによって除去される。従って、像担持体1b
〜1d上には同色の転写残りトナーだけが残ることとな
り、トナーの混色が防止される。尚、1色目の画像形成
ユニット4aに逆帯電トナー除去手段7aを配設しなか
ったとしても、転写後の像担持体1aには1色目の転写
残りトナーだけが付着するため、そもそも混色の問題は
ない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明を適用したカラー画像形成装置(本実施の
形態ではカラー電子写真複写機)の概略構成を示す。同
図において、本実施の形態に係るカラー画像形成装置
は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像Tが形成
される複数の画像形成ユニット100(具体的には10
0Y、100M、100C、100K)と、各画像形成
ユニット100で形成された各色成分トナー像Tを順次
転写(一次転写)保持させる中間転写体としての中間転
写ベルト110と、中間転写ベルト110上に転写され
た重ね画像を記録材としての用紙Pに一括転写(二次転
写)させる一括転写装置120と、一括転写されたトナ
ー像Tを用紙P上に定着させる定着装置150とを備え
たものである。
【0024】本実施の形態において、各色成分の画像形
成ユニット100(具体的には100Y、100M、1
00C、100K)は、矢線A方向に回転する像担持体
としての感光体ドラム101(具体的には101Y、1
01M、101C、101K)の周囲に、感光体ドラム
101が帯電される一様帯電装置102(具体的には1
02Y、102M、102C、102K)、感光体ドラ
ム101上に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置1
03(具体的には103Y、103M、103C、10
3K、尚、図中レーザビームを符号Bmで表す)、各色
成分トナーが収容されて感光体ドラム101上の静電潜
像が可視像化される現像装置104(具体的には104
Y、104M、104C、104K)、感光体ドラム1
01上の各色成分トナー像Tが中間転写ベルト110に
転写される転写手段としての一次転写ロール105(具
体的には105Y、105M、105C、105K)、
転写域通過後の感光体ドラム101の表面電位を低減さ
せる除電ランプ106(具体的には106Y、106
M、106C、106K)等の電子写真デバイスを順次
配設したものである。
【0025】本実施の形態において、感光体ドラム10
1は、例えば金属製のロールに負帯電系の有機感光体か
らなる表面層を有するものである。また、レーザ露光装
置103は、一様帯電装置102によって帯電された感
光体ドラム101上の画像形成領域にレーザビームBm
を照射するようになっており、これにより、感光体ドラ
ム101上に画像部電位VLが−300V、非画像部電
位(帯電電位)VHが−700Vとなる静電潜像が形成
される。
【0026】更に、現像装置104は、夫々イエロ、マ
ゼンタ、シアン及びブラックのトナーを内包するもので
ある。ここで、本実施の形態では、スチレンアクリル樹
脂微粒子と各々イエロ、マゼンタ、シアン、及び、ブラ
ックの顔料微粒子を凝集・合一して平均粒径約6μmに
調製してなる、乳化凝集合一法(EA法)で製造したト
ナーを用いた。粒度分布指標(GSD)は1.23であ
った。平均粒径はコールターカウンター(コールター社
製)で測定した体積平均粒径の値である。そして、重合
の際の加熱時間と加熱温度を調整し、平均粒径、粒度分
布が略同じでの4種類(4色)のトナーを作成した。ト
ナーの形状は、形状係数ML2/Aで表し、光学顕微鏡
(ミクロフォトFXA;ニコン社製)で得た該トナーの
拡大写真を、イメージアナライザーLuzex3(NI
RECO社製)により画像解析を行って以下の数式1に
より算出した値である。
【0027】
【数1】
【0028】ML2/Aは、トナーの投影面積と、それ
に外接する円の面積の比で表しており、真球の場合10
0となり、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数は、
トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を代表
値とする。本実施の形態では、形状係数100〜125
の略球形なトナーを用いた。また、該トナーに、平均粒
径10〜100nmの、シリカ及びチタニアの無機微粒
子を適宜量外添し、平均粒径50μmのフェライトビー
ズからなるキャリアと混合し現像ロール上で−25〜−
35μC/gの帯電量を得た。尚、トナーとしては、乳
化凝集合一法以外にも懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重
合法、混練粉砕法等により形成された球形トナーを使用
してもよく、また、トナーとキャリアとを混在させた二
成分系現像剤でもトナーのみの一成分系現像剤でも構わ
ないことは勿論である。
【0029】本実施の形態では、上述のトナーを用い、
各現像装置104の現像ロールに−560Vのバイアス
を印加することにより、前記画像部電位VLとの電位差
(現像電位)が260Vとなってトナーが感光体ドラム
101の画像部に付着し現像される。一方、非画像部電
位VHとの電位差(クリーニング電位)は140Vとな
ってトナーが感光体ドラム101の非画像部に付着する
のを防止している。尚、本実施の形態では、前記−56
0Vの直流バイアスの他、ピークトゥピーク値VP-P
1.0kV、周波数9kHz、Duty=60%の矩形
波も同時に印加されるようになっている。また、一次転
写ロール105としては、発泡ウレタンゴムから構成さ
れその抵抗値を106〜108Ωに調整したものを用いて
いる。
【0030】更に、本実施の形態では、イエロ画像形成
ユニット100Yを除く他の画像形成ユニット、すなわ
ちマゼンタ画像形成ユニット100M、シアン画像形成
ユニット100C及びブラック画像形成ユニット100
Kの感光体ドラム101(具体的には101M、101
C、101K)の一次転写部の下流側且つ感光体ドラム
101と除電ランプ106との対向部の上流側に、トナ
ーTの帯電極性と逆極性すなわちプラス帯電のトナーを
除去する逆極性トナー除去装置107が配設されてい
る。
【0031】本実施の形態において、逆極性トナー除去
装置107は、例えばマゼンタ画像形成ユニット100
Mを例に説明すると、図3(a)に示すように、感光体
ドラム101Mに接触配置され感光体ドラム101Mと
の対向部において感光体ドラム101Mの回転方向Aと
同方向に回転する除去部材としての除去ロール201M
と、この除去ロール201Mにトナーの帯電極性と同極
性のバイアスを印加する除去バイアス印加装置202M
とを具備するものである。
【0032】ここで、除去ロール201Mは、トナーの
離型性の良いものが好ましく、例えばその表面がコーテ
ィングされ凹凸を少なくした弾性を有する導電性のゴム
材から構成される。また、除去ロール201Mは感光体
ドラム101Mに対して同速度で従動回転するようにな
っており、これにより、感光体ドラム101Mの摩耗を
防いでいる。そして、本実施の形態では、上述したよう
にマイナス帯電のトナーを用いていることから、除去バ
イアス印加装置202Mによって除去ロール201Mに
印加されるバイアスも同極性すなわち負極性である。ま
た、除去バイアス印加装置202Mによって除去ロール
201Mに印加されるバイアスは、感光体ドラム101
Mと除去ロール201Mとの間の電位差によって放電が
生じない程度に設定されている。
【0033】更に、除去ロール201Mの背面側には、
ウレタンゴム等からなる掻き取りブレード203Mが配
設されており、感光体ドラム101Mから除去ロール2
01Mに転移したトナーを除去するようになっている。
更にまた、この掻き取りブレード203Mが配設される
部位はハウジング204Mで覆われるようになってお
り、除去されたトナーが外部へ飛散するのを防止してい
る。尚、他の逆極性トナー除去装置107C、107K
についても、この逆極性トナー除去装置107Mと同様
の構成となっている。
【0034】また、本実施の形態において、中間転写ベ
ルト110は、複数(本実施の形態では3つ)の支持ロ
ール131〜133に掛け渡されたものであって、本実
施の形態では、支持ロール131が中間転写ベルト11
0の駆動ロールとして、支持ロール132が従動ロール
として、更に、支持ロール133が後述するように一括
転写装置120のバックアップロールとして用いられて
いる。そして、上記中間転写ベルト110は、ポリイミ
ド、ポリカーボネート、ポリエステル、ウレタン、ナイ
ロン、アクリル、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート等の樹脂又は各種ゴムにカーボン
ブラック等を適当量含有させて体積抵抗率が106〜1
14Ω・cmとなるように形成され、その厚みは例えば
0.1mmに設定される。
【0035】更にまた、記録材としての用紙Pの搬送経
路に面した中間転写ベルト110の一括転写位置(二次
転写位置)には一括転写装置120が配設されており、
本実施の形態では、中間転写ベルト110のトナー像担
持面側に圧接配置される二次転写ロール(バイアスロー
ル)113と、中間転写ベルト110の裏面側に配置さ
れて二次転写ロール113の対向電極をなす対向ロール
(バックアップロール)114とを備えている。ここ
で、上記バックアップロール114は、絶縁性ロールを
半導電性の薄層フィルムで被覆して形成されている。こ
の薄層フィルムは厚さ10μm〜200μmに形成さ
れ、その表面抵抗率が107〜1011Ω/□(□:単位
面積)に調整されている。更に、バックアップロール1
14には中間転写ベルト110との当接位置から円周方
向へ20〜40mmの距離をおいて電極ロール115が
当接しており、電極ロール115にはトナーと同極性
(負極性)のバイアスが適宜印加されるようになってい
る。一方、上記バイアスロール113は接地された導電
性ロールであり、その表面電位を常に接地位置と等電位
に保つため、その抵抗値は107Ω・cm以下の低抵抗
であることが望ましい。また、このバイアスロール11
3の周面にはロールクリーナ121が設けられており、
このロールクリーナ121はポリウレタンゴム製のクリ
ーニングブレード121aをバイアスロール113の周
面に常時当接させ、バイアスロール113に付着したト
ナーを除去するようになっている。そして、一括転写装
置120の下流側には、中間転写ベルト110上の残留
トナーを除去するベルトクリーナ141が設けられてい
る。
【0036】また、本実施の形態において、用紙搬送系
は、用紙トレイ116からの用紙Pをフィードロール1
17で送出し、所定のタイミングで二次転写位置へと用
紙Pを送り込み、二次転写後の用紙Pを定着装置150
へと搬送するようになっている。尚、符号118は用紙
搬送経路中に設けられる搬送ロールである。
【0037】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。具体的に述べると、例えば、このカラ
ー画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する
場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラ
ー画像読み取り装置により読み取り、その読み取り信号
を画像信号処理手段によりデジタル画像信号に変換して
メモリーに一時的に蓄積し、その蓄積されている4色
(K、Y、M、C)のデジタル画像信号に基づいて各色
のトナー像形成を行なわせるようにする。
【0038】すなわち、画像信号処理手段から入力され
る各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット1
00(具体的には100Y、100M、100C、10
0K)を夫々駆動する。そして、各画像形成ユニット1
00では、一様帯電装置102により一様に帯電された
感光体ドラム101に前記デジタル信号に応じた静電潜
像をレーザ露光装置103にて夫々書き込ませる。そし
て、これらの各静電潜像を各色のトナーを収容した現像
装置104により現像して上記各色のトナー像Tを形成
させる。尚、このカラー画像形成装置をプリンタ等の装
置として構成する場合には、外部などから画像信号処理
手段に入力される画像信号に基づいて各色のトナー像形
成を行うようにすればよい。
【0039】そして、各感光体ドラム101上に形成さ
れたトナー像Tは、各感光体ドラム101と中間転写ベ
ルト110とが接する一次転写位置で一次転写ロール1
05によって感光体ドラム101から中間転写ベルト1
10の表面に順次転写される。
【0040】このようにして中間転写体ベルト110に
一次転写されたトナー像Tは中間転写ベルト110上で
重ね合わされ、中間転写ベルト110の回動に伴って二
次転写位置へと搬送される。一方、フィードロール11
7によって用紙トレイ116から用紙Pが搬出され、こ
の用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと供給さ
れ、バイアスロール113と中間転写ベルト110との
間に挟み込まれる。
【0041】すると、二次転写位置では、バイアスロー
ル113とバックアップロール114との間に形成され
る転写電界の作用で、中間転写ベルト110上に担持さ
れたトナー像Tが用紙Pに一括転写される。このトナー
像Tが転写された用紙Pは、定着装置150へと搬送さ
れトナー像Tの定着が行われる。一方、二次転写後に中
間転写ベルト110上に残留したトナーは、ベルトクリ
ーナ141によってクリーニングされる。
【0042】以上のような作像プロセスにおいて、転写
残りトナー及び逆転写トナーの挙動について具体的に説
明する。まず、初めに、2色目以降の画像形成ユニット
100(具体的には100M、100C、100K)に
おけるトナーの挙動をマゼンタ画像形成ユニット100
Mを例に説明する。
【0043】図4は、画像形成ユニット100Mの模式
図を示す。今、同図の位置A1(現像後且つ一次転写前
の位置)において、例えば図5(a)に示すトナー像T
Mが形成されるものとする。これは、一様帯電装置10
2Mによって感光体ドラム101Mを非画像部電位VH
(−700V)に帯電し、レーザ露光装置103Mによ
って画像領域G1、G2に画像部電位VL(−300
V)を形成した後、現像装置104Mの現像ロールに印
加される現像バイアスVD(−560V)によって当該
画像領域G1、G2にマイナス帯電のマゼンタトナー像
TMを反転現像することによって形成されるものであ
る。
【0044】そして、この画像領域G1、G2のマゼン
タトナー像TMは、一次転写ロール105との対向部に
おいて中間転写ベルト110上に一次転写される。この
マゼンタトナー像TMを一次転写する前に、中間転写ベ
ルト110上には既にその上流側に配設されるイエロ画
像形成ユニット100Yよりイエロトナー像TYが一次
転写されて担持されており、マゼンタトナー像TMはこ
のイエロトナー像TYを含む画像形成領域に転写される
こととなる。
【0045】一次転写終了後の位置A2における感光体
ドラム101Mの表面には、図5(b)に示すように、
例えば画像領域G1、G2に対応する領域に転写残りト
ナーTM-1、TM-2、TM+が残存し、画像形成領域G1、
G2以外の領域に逆転写トナーTY+が付着する。ここ
で、マイナス帯電の転写残りトナーTM-1、TM-2は、転
写されずに感光体ドラム101上に残存したトナーであ
り、また、プラス帯電の転写残りトナーTM+は、一次転
写部で発生する放電の影響を受けて本来の帯電極性とは
逆極性に帯電した状態で感光体ドラム101M上に残存
したトナーである。一方、プラス帯電の逆転写トナーT
Y+は、マゼンタ画像形成ユニット100M上流側のイエ
ロ画像形成ユニット100Yで形成され中間転写ベルト
110上に担持されていたイエロトナー像TYのうち、
マゼンタトナー像TMが重ね転写されない場所で、一次
転写部の放電の影響を受けて本来の帯電極性とは逆極性
に帯電してしまい、転写電界により感光体ドラム101
M上に逆転写してしまったトナーである。
【0046】そして、感光体ドラム101Mは、その表
面にこれら転写残りトナーTM-1、TM-2、TM+(マゼン
タトナー)及び逆転写トナー(TY+)が混在した状態で
逆極性トナー除去装置107Mの除去ロール201Mと
の対向位置に到達する。ここで、本実施の形態では、除
去バイアス印加装置202Mにより除去ロール201M
にマゼンタトナーの本来の帯電極性と同極性のバイアス
が印加されている。これにより、感光体ドラム101M
上に逆転写したイエロの逆転写トナーTY+は、除去ロー
ル201Mに転移する。また、同時に、一次転写部で正
極性に帯電したマゼンタの転写残りトナーTM+も除去ロ
ール201M上に転移する。特に、本実施の形態では、
感光体ドラム101Mと除去ロール201Mとの間では
放電が生じないように除去ロール201Mに印加される
バイアスが設定されているため、感光体ドラム101M
と除去ロール201Mとの対向位置近傍で放電が発生
し、イエロの逆転写トナーTY+が再度負極性に帯電さ
れ、除去ロール201Mによって回収できなくなるとい
う事態は確実に回避される。その後、除去ロール201
Mに転移した逆帯電トナーTY+や正極性に帯電した転写
残りトナーTM+は、掻き取りブレード203Mで掻き取
られハウジング204M内に蓄積される。このようなプ
ロセスを経て、逆極性トナー除去装置107Mを通過し
た位置A3における感光体ドラム101M表面には、図
5(c)に示すように、マイナス帯電の転写残りトナー
TM-1、TM-2のみが残存することとなる。
【0047】そして、感光体ドラム101Mは、除電ラ
ンプ106Mで除電された後一様帯電装置102Mで非
画像部電位VHに帯電される。従って、一様帯電装置1
02Mを通過した位置A4における感光体ドラム101
M表面は、図6(a)に示すような状態となる。
【0048】その後、感光体ドラム101M上には、再
びレーザ露光装置103MのレーザビームBmが次の画
像形成領域G3、G4に対応する領域に潜像を書き込み
画像部電位VLを形成する。これにより、潜像が書き込
まれた位置A5における感光体ドラム101M表面は、
図6(b)に示すような状態となる。尚、ここでは、転
写残りトナーTM-1が存在する領域が次の画像の画像形
成領域G3に対応し、転写残りトナーTM-2が存在する
領域が次の画像の非画像領域に対応しているものとす
る。
【0049】そして、再び現像装置104Mによってマ
ゼンタトナー像TMが現像される。このとき、画像領域
G3の転写残りトナーTM-1は、再びマゼンタトナー像
TMを形成して一次転写部へと移動していく。一方、非
画像領域の転写残りトナーTM-2は、非画像部電位VHと
現像バイアスVDとの電位差(クリーニング電位)によ
って感光体ドラム101M表面から現像装置104M内
に回収される。従って、現像装置104Mを通過した位
置A6における感光体ドラム101M表面は、図6
(c)に示すような状態となる。
【0050】このように、逆極性トナー除去装置107
Mを設けることにより、現像装置104Mにイエロの逆
転写トナーTY+が混入するという事態は有効に回避され
ることとなる。
【0051】尚、シアン現像ユニット100Cでは一次
転写時にイエロの逆転写トナーの他にマゼンタの逆転写
トナーも発生し、また、ブラック現像ユニット100K
では一次転写時にイエロ、マゼンタ、シアンの逆転写ト
ナーが発生する点でイエロ画像形成ユニット100Yと
は異なるが、いずれの場合においても、逆転写した他色
のトナーは本来の帯電極性とは逆極性に帯電したもので
あるため、各画像形成ユニット100C、100Kに夫
々設けられた逆極性トナー除去装置107C、107K
によって除去することが可能である。
【0052】一方、本実施の形態では、イエロ画像形成
ユニット100Yには逆帯電トナー除去装置を配設して
いないが、これは次の理由による。まず、イエロ画像形
成ユニット100Yの場合、これより上流側に他の画像
形成ユニットがないことから、他色のトナーが逆転写さ
れるという現象が生じない。また、イエロ画像形成ユニ
ット100Yの一次転写部で発生する放電の影響を受け
て、一部のイエロトナーが本来の帯電極性とは逆極性
(正極性)に帯電した状態で感光体ドラム101Y上に
残存したとしても、この正極性に帯電した転写残りトナ
ーも、再び一様帯電装置102Yによって本来の帯電極
性(負極性)に再度帯電される。従って、イエロ画像形
成ユニット100Yの場合、特に逆帯電トナー除去装置
を設けなくとも、他色のトナーの混入を防止することが
でき、且つ、自色のイエロトナーの回収も可能となる。
【0053】次に、感光体ドラム101上に付着するト
ナーの一次転写前後の帯電極性について説明する。本発
明者は、本実施の形態の画像形成装置を用い、マゼンタ
画像形成ユニット100Mの感光体ドラム101Mにお
いて、図4の位置A1上すなわち現像後一次転写前のマ
ゼンタの現像像、図4の位置A2上すなわち一次転写直
後のマゼンタの転写残像及びイエロの逆転写像(リトラ
ンスファー像)の帯電分布を調査した。ここで、トナー
の帯電分布は、平行電極間に100Vを印加し、この平
行電極間に初速度ゼロで各像のトナー粒子を重力で落下
させ、これらトナー粒子が20cm落下したときの位置
を調査することによって行った。
【0054】上記調査結果を図7に示す。これによる
と、マゼンタの現像像はすべてマイナス帯電、マゼンタ
の転写残像は大部分がマイナス帯電で一部がプラス帯
電、イエロのリトランスファー像はすべてプラス帯電で
あることが判明した。同図において、マゼンタの転写残
像のうちマイナス帯電トナーは、転写電界不足により転
写位置で放電の影響を受けなかった未転写トナーであ
り、また、プラス帯電トナーは転写域で放電の影響を受
けて逆極性化したトナーであるものと推察される。一
方、イエロのリトランスファートナー像は、中間転写ベ
ルト110上に転写保持されていた前色のイエロトナー
像TYのうち、マゼンタトナー像TMの一次転写部で放電
の影響を受けて逆極性化し、転写電界により感光体ドラ
ム101M上に逆転写(リトランスファー)してしまっ
たものであると推察される。
【0055】この場合と同様に、シアンの転写時には、
マイナス及びプラス帯電のシアン転写残トナー、プラス
帯電のイエロ及びマゼンタの逆転写トナーが発生し、更
に、ブラックの転写時には、マイナス及びプラス帯電の
ブラック転写残トナー、プラス帯電のイエロ、マゼンタ
及びシアントナー像が発生する。尚、一色目のイエロの
転写時に関しては、上述の他色の場合とは異なり、マイ
ナス及びプラス帯電のイエロ転写残トナーのみが発生す
る。これより、マゼンタ画像形成ユニット100M、シ
アン画像形成ユニット100C、ブラック画像形成ユニ
ット100Kに夫々逆極性トナー除去装置107M、1
00C、100Kを配設することで、他色のトナーを除
去できることが把握される。
【0056】また、本実施の形態では、先に説明したよ
うに、感光体ドラム101上の転写残りトナーがそのま
ま次のトナー像を形成するのに用いられることがあり、
転写残りトナーが過多となる場合には、次のトナー像に
前のトナー像が影響してゴーストを生じるおそれがあ
る。
【0057】ここで、トナーの形状係数(ML2/A)
と感光体ドラム101から中間転写ベルト110への一
次転写効率の関係は、図8に示すように、真球(10
0)に近づく程一次転写効率が良い。一次転写効率と
は、感光体ドラム101から中間転写ベルト110へ転
写される割合である。従って、極力一次転写残りトナー
像を発生させず、目視で確認できないゴーストレベルに
抑えるためには、真球に近い方が望ましいことがわか
る。本実施の形態では、形状係数100〜125の略球
形なトナーを用いているため、一次転写効率が99.6
%以上となり、濃度差が目視で判断できるレベルを確実
に上回ることとなるので、ゴーストの発生を有効に防止
することが可能である。
【0058】また、一次転写効率を向上させるために
は、トナーの形状係数のみならず、中間転写ベルト11
0の抵抗値も重要なファクターとなる。図9に中間転写
ベルト110の体積抵抗率2水準に関して、一次転写ロ
ール105に印加する電流値と逆転効率との関係を示
し、また、図10に前記と同様の中間転写ベルト110
の体積抵抗率2水準に関して、一次転写ロール105に
印加する電流値と一次転写効率との関係を示す。図中
及びの体積抵抗率は、夫々11及び7logΩ・cmで
ある。まず、図9により、が転写電流の増加に伴い逆
転写率が大きくなるのに対して、は殆ど逆転写してい
ないことが分かった。また、図10により、は一次転
写電流が小さいと転写電界不足による転写不良、転写電
流が大きいと逆転写トナー発生のメカニズム同様逆極性
化するトナーの割合が増え、一次転写効率が低下するこ
とが分かった。このようにピークを持った曲線となる
が、はで発生した転写電流が大きい場合の不具合が
解消され、高転写効率を維持している。
【0059】以上のように極力逆転写トナー像を発生さ
せず、目視で確認できないゴーストレベルに抑えるため
には、放電を抑えるという観点から、中間転写ベルト1
10の抵抗をある程度下げることが望ましいことが理解
される。
【0060】◎実施の形態2 本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、図
11に示すように、イエロ画像形成ユニット100Y及
びブラック画像形成ユニット100Kを除く他の画像形
成ユニット、すなわちマゼンタ画像形成ユニット100
M及びシアン画像形成ユニット100Cにのみ逆極性ト
ナー除去装置107(具体的には107M、107C)
を配設するようにしたものである。尚、本実施の形態に
係る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形態1に係
る画像形成装置と同様のものについては、実施の形態1
と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。
【0061】本実施の形態では、ブラック画像形成ユニ
ット100Kに逆極性トナー除去装置を配設していない
ために、ブラック画像形成ユニット100Kの感光体ド
ラム101Kに逆転写された他色のトナーは、ブラック
現像装置104Kに回収されてしまうこととなるが、ブ
ラック現像装置104K内に多少他色のトナーが混入し
ても、色合いには殆ど影響を及ぼさない。
【0062】尚、本実施の形態では、ブラック画像形成
ユニット100Kを中間転写ベルト110の移動方向に
対して最下流側に配設した態様を例示したが、これに限
られるものではなく、その位置については適宜選定して
差し支えない。
【0063】◎実施の形態3 本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、図
3(b)に示すように、除去部材として回転可能な除去
ブラシ205(図中では205M)を配設するようにし
たものである。本実施の形態において、除去ブラシ20
5Mは、例えばナイロン、ポリプロピレン、アクリル、
PET等の樹脂にカーボンを混在させた導電性のもので
構成されており、そのブラシ部分の硬さは感光体ドラム
101M表面を傷付けない程度のものが用いられてお
り、また、感光体ドラム101Mに接触配置され感光体
ドラム101Mとの対向部において感光体ドラム101
Mの回転方向Aと同方向に従動回転するようになってい
る。このような態様にあっても、実施の形態1と同様
に、逆極性に帯電した他色のトナーの回収が可能であ
る。尚、本実施の形態においては、除去ロール201を
採用する態様とは異なり、除去ブラシ205の回転方
向、回転速度等は適宜選定して差し支えない。
【0064】◎実施の形態4 本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、図
12に示すように、感光体ドラム101(具体的には1
01Y、101M、101C、101K)の帯電装置と
して感光体ドラム101に接触配置される帯電ロール1
08(具体的には108Y、108M、108C、10
8K)を採用し、且つ、イエロ画像形成ユニット100
Yにも逆極性トナー除去装置107Yを配設するように
したものである。尚、本実施の形態に係る画像形成装置
の構成要素のうち、実施の形態1に係る画像形成装置と
同様のものについては、実施の形態1と同様の符号を付
してここではその詳細な説明を省略する。
【0065】本実施の形態において、帯電ロール108
は、感光体ドラム101を所定の帯電電位(本実施の形
態では−700V)に帯電する機能を備えたものであ
る。本実施の形態では、帯電ロール108が感光体ドラ
ム101に接触配置されているため、プラス帯電したト
ナーが感光体ドラム101上に残留した状態で帯電ロー
ル108との接触部に到達すると、このプラス帯電した
トナーが帯電ロール108上に転移、付着して帯電不良
を招くおそれがあるが、最上流側のイエロ画像形成ユニ
ット100Yを含むすべての画像形成ユニット100に
逆極性トナー除去装置107を設けているため、プラス
帯電のトナーは逆極性トナー除去装置107にて除去さ
れ、このような不具合は確実に回避されることとなる。
【0066】◎実施の形態5 図13は、本発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施の形態5を示す。同図において、本実施の形態に係る
カラー画像形成装置は、水平方向に沿う用紙搬送路に対
して、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成
される複数の画像形成ユニット100(具体的には10
0Y、100M、100C、100K)を並列配置し、
各画像形成ユニット100で形成した各色成分トナー像
を転写搬送ベルト160上を搬送される用紙P上に順次
転写させ、用紙P上に各色成分トナー像が重合されたカ
ラー画像を形成するようにしたものである。尚、本実施
の形態に係るカラー画像形成装置は、実施の形態1に記
載のものとは異なるが、例えば画像形成ユニット100
など、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素のう
ち、実施の形態1に係る画像形成装置と同様のものにつ
いては、実施の形態1と同様の符号を付してここではそ
の詳細な説明を省略する。
【0067】本実施の形態において、各色成分の画像形
成ユニット100(具体的には100Y、100M、1
00C、100K)は、矢線A方向に回転する像担持体
としての感光体ドラム101(具体的には101Y、1
01M、101C、101K)の周囲に、感光体ドラム
101が帯電される一様帯電装置102(具体的には1
02Y、102M、102C、102K)、感光体ドラ
ム101上に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置1
03(具体的には103Y、103M、103C、10
3K、尚、図中レーザビームを符号Bmで表す)、各色
成分トナーが収容されて感光体ドラム101上の静電潜
像が可視像化される現像装置104(具体的には104
Y、104M、104C、104K)、感光体ドラム1
01上の各色成分トナー像Tが中間転写ベルト110に
転写される転写手段としての一次転写ロール105(具
体的には105Y、105M、105C、105K)、
転写域通過後の感光体ドラム10の表面電位を低減させ
る除電ランプ106(具体的には106Y、106M、
106C、106K)等の電子写真デバイスを順次配設
したものである。
【0068】また、本実施の形態では、イエロ画像形成
ユニット100Yを除く他の画像形成ユニット、すなわ
ちマゼンタ画像形成ユニット100M、シアン画像形成
ユニット100C及びブラック画像形成ユニット100
Kの感光体ドラム101(具体的には101M、101
C、101K)の一次転写部の下流側且つ感光体ドラム
101と除電ランプ106との対向部の上流側に、トナ
ーTの帯電極性と逆極性すなわちプラス帯電のトナーを
除去する逆極性トナー除去装置107が配設されてい
る。尚、逆極性トナー除去装置107は、実施の形態1
と同様に、図3(a)に示すものを用いている。
【0069】更に、これら各画像形成ユニット100の
各感光体ドラム101に対応した箇所には、用紙搬送路
に沿って矢線B方向に循環移動する転写搬送ベルト16
0が配設されている。ここで、上記転写搬送ベルト16
0は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PET等を
絶縁性樹脂から構成される。そして、この転写搬送ベル
ト160は、一対の張架ロール161、162に掛け渡
されており、本実施の形態では、用紙搬送路の入口側の
張架ロール161が従動ロール、出口側の張架ロール1
62が駆動ロールとなっている。尚、符号163は、転
写搬送ベルト160の移動方向に略直交する方向の蛇行
規制用の補正ロール(ステアリングロール:軸方向一端
を支点として傾動自在に設けられる)であり、このステ
アリングロール163の近傍には転写搬送ベルト160
を除電する図示しない除電器が設けられている。
【0070】また、本実施の形態における用紙搬送系
は、用紙トレイ116からの用紙Pをフィードロール1
17で送出し、所定のタイミングで転写搬送ベルト16
0上に用紙Pを送り込み、転写後の用紙Pを定着装置1
50へと搬送するようになっている。尚、符号118は
用紙搬送系路中に設けられる搬送ロールである。
【0071】更に、本実施の形態では、転写搬送ベルト
160の用紙Pの入口部位に用紙吸着装置(用紙吸着ロ
ール)171が配設されている。この用紙吸着ロール1
71は、転写搬送ベルト160の用紙搬送路の入口側の
張架ロール161に対応した箇所で転写搬送ベルト16
0に圧接配置されると共に、用紙吸着ロール171と張
架ロール161との間に図示しないバイアス電源を用い
て所定のバイアスを印加することにより、用紙Pを転写
搬送ベルト160上に吸着せしめるようにしたものであ
る。また、符号141は、転写搬送ベルト160の用紙
搬送路の出口側の張架ロール162に対応した箇所且つ
用紙搬送路以外の位置で転写搬送ベルト160に圧接配
置され、転写搬送ベルト160表面をクリーニングする
ベルトクリーナである。
【0072】本実施の形態では、転写搬送ベルト160
上に用紙Pが担持、搬送され、この用紙P上に各画像形
成ユニット100で形成されたトナー像Tが順次重ね転
写されることとなり、マゼンタより下流側の画像形成ユ
ニットすなわちマゼンタ画像形成ユニット100M、シ
アン画像形成ユニット100C、ブラック画像形成ユニ
ット100Kでは、夫々転写後の感光体ドラム101上
に他色のトナーが逆転写されるおそれがある。しかし、
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、これらマゼ
ンタ画像形成ユニット100M、シアン画像形成ユニッ
ト100C、ブラック画像形成ユニット100Kに夫々
逆極性トナー除去装置107M、107C、107Kが
設けられているため、各現像装置104M、104C、
104Kに他色の逆転写トナーTが混入するという事態
は有効に回避される。
【0073】尚、本実施の形態では、イエロ画像形成ユ
ニット100Y以外の画像形成ユニットに逆極性トナー
除去装置107を配設していたが、これに限られるもの
ではなく、実施の形態2と同様に、イエロ画像形成ユニ
ット100Y及びブラック画像形成ユニット100Kを
除く他の画像形成ユニット、すなわちマゼンタ画像形成
ユニット100M及びシアン画像形成ユニット100C
にのみ逆極性トナー除去装置107(具体的には107
M、107C)を配設するようにしてもよい。また、逆
極性トナー除去装置107についても、図3(a)に示
す態様のものに限られず、図3(b)に示す態様のもの
を用いてもよいことは勿論である。更に、感光体ドラム
101を接触帯電する方式を採用する態様にあっては、
イエロ画像形成ユニット100Yにも逆極性トナー除去
装置107Yを配設するようにしてもよいことは勿論で
ある。
【0074】◎実施の形態6 図14は、本発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施の形態6を示す。同図において、本実施の形態に係る
カラー画像形成装置は、例えば電子写真方式にて夫々2
色のトナー像が重ね転写される第一作像ユニット210
及び第二作像ユニット220と、これら第一作像ユニッ
ト210及び第二作像ユニット220で作成されたトナ
ー像が更に重ね転写される最終中間転写ドラム230
と、最終中間転写ドラム230上のトナー像を用紙P上
に一括転写する一括転写装置240と、用紙P上に転写
された未定着トナー像を定着する定着装置150とを備
えたものである。尚、本実施の形態に係る画像形成装置
の構成要素のうち、実施の形態1に係る画像形成装置と
同様のものについては、実施の形態1と同様の符号を付
してここではその詳細な説明を省略する。
【0075】本実施の形態において、第一作像ユニット
210は、イエロ画像形成ユニット100Y及びマゼン
タ画像形成ユニット100Mにて形成された各色成分ト
ナー像を第一中間転写ドラム211上に重ね転写するも
のである。そして、各色成分の画像形成ユニット100
(具体的には100Y、100M)は、矢線A方向に回
転する像担持体としての感光体ドラム101(具体的に
は101Y、101M)の周囲に、感光体ドラム101
が帯電される一様帯電装置102(具体的には102
Y、102M)、感光体ドラム101上に静電潜像が書
き込まれるレーザ露光装置103(具体的には103
Y、103M、尚、図中レーザビームを符号Bmで表
す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム101
上の静電潜像が可視像化される現像装置104(具体的
には104Y、104M)、感光体ドラム101上の各
色成分トナー像Tが中間転写ベルト110に転写される
転写手段としてのコロトロン109(具体的には109
Y、109M)、転写域通過後の感光体ドラム101の
表面電位を低減させる除電ランプ106(具体的には1
06Y、106M)等の電子写真デバイスを順次配設し
たものである。
【0076】また、第一作像ユニット210において
は、第一中間転写ドラム211の回転方向最上流側のイ
エロ画像形成ユニット100Yを除く他の画像形成ユニ
ット、すなわちマゼンタ画像形成ユニット100Mの感
光体ドラム101Mの転写部の下流側且つ感光体ドラム
101Mと除電ランプ106Mとの対向部の上流側に、
トナーTの帯電極性と逆極性すなわちプラス帯電のトナ
ーを除去する逆極性トナー除去装置107Mが配設され
ている。尚、逆極性トナー除去装置107Mは、実施の
形態1と同様に、図3(a)に示すものを用いている。
【0077】更に、第一中間転写ドラム211は矢線C
方向に回転するドラム状の部材であって、その表面にイ
エロトナー像及びマゼンタトナー像を重ね転写して保持
するようになっている。尚、符号212は、第一中間転
写ドラム211表面を清掃するドラムクリーナである。
【0078】一方、第二作像ユニット220は、シアン
画像形成ユニット100C及びブラック画像形成ユニッ
ト100Kにて形成された各色成分トナー像を第二中間
転写ドラム221上に重ね転写するものである。そし
て、各色成分の画像形成ユニット100(具体的には1
00C、100K)の基本構成は、前記イエロ画像形成
ユニット100Yと同様である。
【0079】但し、第二作像ユニット220では、第一
作像ユニット210とは異なり、シアン画像形成ユニッ
ト100C及びブラック画像形成ユニット100Kの両
者に逆極性トナー除去装置107を配設していない。ま
た、第一中間転写ドラム211は矢線C方向に回転する
ドラム状の部材であり、符号222は、第二中間転写ド
ラム221表面を清掃するドラムクリーナである。
【0080】更に、最終中間転写ドラム230は、矢線
D方向に回転するドラム状の部材であって、その表面に
第一作像ユニット210で形成されたイエロトナー像及
びマゼンタトナー像の重ねトナー像(以下YMトナー像
という)、第二作像ユニット220形成されたシアント
ナー像及びブラックトナー像の重ねトナー像(以下CK
トナー像という)を更に重ね転写するものである。ここ
で、第一作像ユニット210で形成されたYMトナー像
の転写は第一転写コロトロン231によって行われ、第
二作像ユニット220で形成されたCKトナー像の転写
は第二転写コロトロン232によって行われる。そし
て、これら第一転写コロトロン231及び第二転写コロ
トロン232は、適宜タイミングでオン・オフ制御さ
れ、各作像ユニット210、220で2色目のトナー像
が形成されてからオンされるようになっている。尚、符
号233は最終中間転写ドラム230表面を清掃するク
リーナである。また、第一中間転写ドラム211、第二
中間転写ドラム221及び最終中間転写ドラム230は
ドラム状のものだけでなく、ベルト状のものであっても
よい。
【0081】更に、記録材としての用紙Pの搬送経路に
面した最終中間転写ドラム230の一括転写位置には一
括転写装置としての転写ロール240が配設されてお
り、本実施の形態では、最終中間転写ドラム230とこ
の転写ロール240との間に所定のバイアスを印加して
転写電界を形成することにより最終中間転写ドラム23
0上のトナー像を用紙Pに転写するようになっている。
また、この転写ロール240の周面にはロールクリーナ
241が設けられており、このロールクリーナ241は
ポリウレタンゴム製のクリーニングブレード241aを
転写ロール240の周面に常時当接させ、転写ロール2
40に付着したトナーを除去するようになっている。
【0082】また、本実施の形態において、用紙搬送系
は、用紙トレイ116からの用紙Pをフィードロール1
17で送出し、所定のタイミングで二次転写位置へと用
紙Pを送り込み、二次転写後の用紙Pを定着装置150
へと搬送するようになっている。尚、符号118は用紙
搬送経路中に設けられる搬送ロールである。
【0083】本実施の形態において、例えば第一作像ユ
ニット210では、実施の形態1と同様に、イエロ画像
形成ユニット100Yの下流側に設けられるマゼンタ画
像形成ユニット100Mの感光体ドラム101Mにイエ
ロのトナーが逆転写されたとしても、このイエロの逆転
写トナーは逆極性トナー除去装置107Mで除去される
ので、マゼンタの現像装置104Mのイエロのトナーが
混入するという事態は回避される。また、第一中間転写
ドラム211にドラムクリーナ212が設けられている
ため、最終中間転写ドラム230に転写されずに第一中
間転写ドラム211上に残ったマゼンタトナーがイエロ
画像形成ユニット100Yの感光体ドラム101Yに逆
転写されるという事態も生じない。
【0084】一方、第二作像ユニット220では、シア
ン画像形成ユニット100Cの下流側に設けられるブラ
ック画像形成ユニット100Kの感光体ドラム101K
にシアンのトナーが逆転写されてブラック現像装置10
4Kに回収されてしまうこととなるが、ブラック現像装
置104K内に多少他色のトナーが混入しても、色合い
には殆ど影響を及ぼさないために問題とはならない。ま
た、第一作像ユニット210と同様、第二中間転写ドラ
ム221にはドラムクリーナ222が設けられているた
め、最終中間転写ドラム230に転写されずに第二中間
転写ドラム221上に残ったブラックトナーや、第一作
像ユニット210から最終中間転写ドラム230に転写
された後に第二中間転写ドラム221に逆転写されたイ
エロトナーやマゼンタトナーがシアン画像形成ユニット
100Cの感光体ドラム101Cに逆転写されるという
事態も生じない。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各画像形成ユニットの各色トナーの現像手段において、
別色のトナー混入による混色を防止でき、所望の色合い
の画像を安定して得ることができる。また、感光体ドラ
ム等の像担持体表面に接触したゴムのクリーニング部材
などが不要となるため、像担持体の摩耗や傷の発生を防
止でき、その分、像担持体の寿命を延ばすことができ
る。更に、ゴムのクリーニング部材などではクリーニン
グが困難な略球形トナーにも対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカラー画像形成装置の概要を示
す説明図である。
【図2】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施の形態1の概略構成図である。
【図3】 (a)は実施の形態1で用いられる逆極性ト
ナー除去装置、(b)は実施の形態3で用いられる逆極
性トナー除去装置の概略構成である。
【図4】 実施の形態1の作像プロセスを説明するため
の模式図である。
【図5】 (a)〜(c)は作像プロセス時の感光体ド
ラム電位分布を示す説明図である。
【図6】 (a)〜(c)は作像プロセス時の感光体ド
ラム電位分布を示す説明図である。
【図7】 実施の形態1におけるトナーの帯電分布を示
す説明図である。
【図8】 トナー形状係数と一次転写効率との関係を示
すグラフ図である。
【図9】 中間転写ベルトの抵抗差をパラメータとした
一次転写電流と逆転写率との関係を示すグラフ図であ
る。
【図10】 中間転写ベルトの抵抗差をパラメータとし
た一次転写電流と一次転写効率との関係を示すグラフ図
である。
【図11】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の
実施の形態2の概略構成図である。
【図12】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の
実施の形態4の概略構成図である。
【図13】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の
実施の形態5の概略構成図である。
【図14】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の
実施の形態6の概略構成図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…潜像形成手段,3…現像手段,4…
画像形成ユニット,5…記録搬送体,6…転写装置,7
…逆帯電トナー除去手段,100…画像形成ユニット,
101…感光体ドラム,102…一様帯電装置,103
…レーザ露光装置,104…現像装置,105…一次転
写ロール,107…逆極性トナー除去装置,110…中
間転写ベルト,120…一括転写装置,160…転写搬
送ベルト
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月20日(1999.4.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】このような技術的手段において、本発明の
対象となるカラー画像形成装置は、複数の画像形成ユニ
ット4を複数備えた所謂タンデム型の態様のものであ
る。そして、画像形成ユニット4の配設数については、
必要な色数によって適宜選定して差し支えない。また、
像担持体1としては、潜像形成手段2による静電潜像を
形成担持するものであれば、感光体、誘電体など適宜選
定して差し支えなく、その形態についてもドラム状、ベ
ルト状を問わない。また、潜像形成手段2については、
静電潜像を形成するものであれば、帯電、露光工程を経
た方式、あるいは、イオン流による潜像書き込み工程を
含む方式など適宜選定して差し支えない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、記録搬送体5は、前記各画像形成ユ
ニット4に対向する部位を循環搬送されるものであっ
て、トナー像若しくは記録材9を担持搬送するものであ
る。従って、図1においては、画像形成ユニット4で形
成されたトナー像を転写装置6によって記録搬送体5
(中間転写体)に順次転写し、この記録搬送体5上に重
ね転写された画像を一括転写手段8で記録材9に一括転
写する態様のカラー画像形成装置を例示しているが、記
録搬送体5はこのような態様のものに限られず、記録材
9を担持搬送する記録材搬送体をも包含する。ここで、
記録搬送体5の具体的態様については、ベルト状、ドラ
ム状を問わないが、例えば図1に示すように、複数の画
像形成ユニット4を並列配置する所謂タンデム型にあっ
ては、画像形成ユニットの配置及び画像位置合わせの観
点より、ベルト状の記録搬送体5が用いられることが多
い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、逆帯電トナー除去手段7は、前記複
数の画像形成ユニット4(例えば4a〜4d)のうち、
前記記録搬送体5の移動方向上流側からみて少なくとも
2番目以降の画像形成ユニット4(例えば4b〜4d)
の像担持体1の転写部下流側に配設されるものであっ
て、当該画像形成ユニット4で用いられるトナーと帯電
極性が異なるトナーを除去するものであれば適宜選定し
て差し支えなく、例えば、像担持体1(例えば1a)に
対向して配設される除去部材と、当該除去部材が配設さ
れる画像形成ユニット4(例えば4a)で用いられるト
ナーの帯電極性と同極性のバイアスを当該除去部材に印
加するバイアス印加手段とを具備するものが挙げられ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】更に、前記除去部材の形状は適宜選定して
差し支えないが、転写後の像担持体1上に残留した逆帯
電トナーを確実に付着させ除去するという観点からすれ
ば、当該除去部材が像担持体1に接触配置されることが
好ましく、また、像担持体1の摩耗や傷つけを極力防止
するという観点からすれば、当該除去部材と像担持体1
との間の摩擦力は小さい方が好ましい。そこで、除去部
としては、前記像担持体1に対して接触配置され且つ
回転可能なロール部材やブラシ部材を用いることが好ま
しい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、逆帯電トナー除去手段7として前記
除去部材と前記バイアス印加手段とを具備するものを用
いる態様にあっては、当該バイアス印加手段によって
去部材に誘起される電位と当該除去部材と前記像担持体
1との対向部近傍における像担持体1の電位との差(電
位差)が放電開始電圧以上となってしまうと、放電が発
生することにより像担持体1上の逆帯電トナーが再度帯
電されて通常の帯電極性となってしまい、当該逆帯電ト
ナー除去手段7にて逆帯電したトナーを除去できなくな
るおそれがある。そこで、このような不具合を防止する
という観点からすれば、前記像担持体1表面と前記除去
部材表面との間の電位差が放電開始電圧未満となるよう
に、前記バイアス印加手段によって前記除去部材に印加
されるバイアスを設定することが好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】更に、これら各画像形成ユニット100の
各感光体ドラム101に対応した箇所には、用紙搬送路
に沿って矢線B方向に循環移動する転写搬送ベルト16
0が配設されている。ここで、上記転写搬送ベルト16
0は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PET等
絶縁性樹脂から構成される。そして、この転写搬送ベル
ト160は、一対の張架ロール161、162に掛け渡
されており、本実施の形態では、用紙搬送路の入口側の
張架ロール161が従動ロール、出口側の張架ロール1
62が駆動ロールとなっている。尚、符号163は、転
写搬送ベルト160の移動方向に略直交する方向の蛇行
規制用の補正ロール(ステアリングロール:軸方向一端
を支点として傾動自在に設けられる)であり、このステ
アリングロール163の近傍には転写搬送ベルト160
を除電する図示しない除電器が設けられている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】更に、最終中間転写ドラム230は、矢線
D方向に回転するドラム状の部材であって、その表面に
第一作像ユニット210で形成されたイエロトナー像及
びマゼンタトナー像の重ねトナー像(以下YMトナー像
という)、第二作像ユニット220形成されたシアン
トナー像及びブラックトナー像の重ねトナー像(以下C
Kトナー像という)を更に重ね転写するものである。こ
こで、第一作像ユニット210で形成されたYMトナー
像の転写は第一転写コロトロン231によって行われ、
第二作像ユニット220で形成されたCKトナー像の転
写は第二転写コロトロン232によって行われる。そし
て、これら第一転写コロトロン231及び第二転写コロ
トロン232は、適宜タイミングでオン・オフ制御さ
れ、各作像ユニット210、220で2色目のトナー像
が形成されてからオンされるようになっている。尚、符
号233は最終中間転写ドラム230表面を清掃するク
リーナである。また、第一中間転写ドラム211、第二
中間転写ドラム221及び最終中間転写ドラム230は
ドラム状のものだけでなく、ベルト状のものであっても
よい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】本実施の形態において、例えば第一作像ユ
ニット210では、実施の形態1と同様に、イエロ画像
形成ユニット100Yの下流側に設けられるマゼンタ画
像形成ユニット100Mの感光体ドラム101Mにイエ
ロのトナーが逆転写されたとしても、このイエロの逆転
写トナーは逆極性トナー除去装置107Mで除去される
ので、マゼンタの現像装置104Mイエロのトナーが
混入するという事態は回避される。また、第一中間転写
ドラム211にドラムクリーナ212が設けられている
ため、最終中間転写ドラム230に転写されずに第一中
間転写ドラム211上に残ったマゼンタトナーがイエロ
画像形成ユニット100Yの感光体ドラム101Yに逆
転写されるという事態も生じない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、当該像担持体上に静電潜像
    を形成する潜像形成手段と、当該像担持体上に形成され
    た静電潜像をトナーで現像する現像手段とを具備する複
    数の画像形成ユニットと、 前記各画像形成ユニットに対向する部位を循環搬送され
    る記録搬送体と、 前記記録搬送体に直接若しくは記録材を介して前記各画
    像形成ユニットで形成されたトナー像を転写する複数の
    転写装置とを備え、 前記複数の画像形成ユニットのうち、前記記録搬送体の
    移動方向上流側からみて少なくとも2番目以降の画像形
    成ユニットの像担持体の転写部下流側に、当該画像形成
    ユニットで用いられるトナーと帯電極性が異なるトナー
    を除去する逆帯電トナー除去手段を配設したことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記複数の画像形成ユニットの各転写部を通過した各像
    担持体上に残存するトナーのうち、当該画像形成ユニッ
    トで用いられるトナーと帯電極性が同じトナーを現像手
    段で回収することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記逆帯電トナー除去手段は、像担持体に対向して配設
    される除去部材と、当該除去部材が配設される画像形成
    ユニットで用いられるトナーの帯電極性と同極性のバイ
    アスを当該除去部材に印加するバイアス印加手段とを具
    備することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、 前記付着部材は、前記像担持体に接触配置され且つ回転
    可能なロール部材からなることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、 前記付着部材は、前記像担持体に接触配置され且つ回転
    可能なブラシ部材からなることを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、 前記像担持体表面と前記付着部材表面との間の電位差が
    放電開始電圧未満となるように、前記バイアス印加手段
    によって前記付着部材に印加されるバイアスを設定した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記各現像手段は、形状係数が100〜125であるト
    ナーを使用するものであることを特徴とする画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記記録搬送体の移動方向最上流側に配設される画像形
    成ユニットの像担持体の転写部下流側にも逆帯電トナー
    除去手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体と、当該像担持体上に静電潜像
    を形成する潜像形成手段と、当該像担持体上に形成され
    た静電潜像をトナーで現像する現像手段とを具備する複
    数の画像形成ユニットと、 前記各画像形成ユニットに対向する部位を循環搬送され
    る記録搬送体と、 前記記録搬送体に直接若しくは記録材を介して前記各画
    像形成ユニットで形成されたトナー像を転写する複数の
    転写装置とを備え、 前記複数の画像形成ユニットには、ブラックトナー像を
    形成するブラック画像形成ユニットが含まれ、前記記録
    搬送体の移動方向最上流側の画像形成ユニット及び当該
    ブラック画像形成ユニット以外の像担持体の転写部下流
    側に、当該画像形成ユニットで用いられるトナーとは帯
    電極性が異なるトナーを除去する逆帯電トナー除去手段
    を配設したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 像担持体と、当該像担持体上に静電潜
    像を形成する潜像形成手段と、当該像担持体上に形成さ
    れた静電潜像をトナーで現像する現像手段とを具備する
    複数の画像形成ユニットと、 前記各画像形成ユニットに対向する部位を循環搬送され
    る記録搬送体と、 前記記録搬送体に直接若しくは記録材を介して前記各画
    像形成ユニットで形成されたトナー像を転写する複数の
    転写装置とを備え、 前記複数の画像形成ユニットのうち、前記記録搬送体の
    移動方向上流側からみて少なくとも2番目以降の画像形
    成ユニットの像担持体の転写部下流側に、当該転写部に
    て前記記録搬送体側から像担持体上に逆転写したトナー
    を除去する逆転写トナー除去手段を配設したことを特徴
    とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の画像形成装置にお
    いて、 前記複数の画像形成ユニットの各転写部を通過した各像
    担持体上に残存するトナーのうち、当該転写部にて当該
    像担持体上から前記記録搬送体に転写されずに残存した
    トナーを現像手段で回収することを特徴とする画像形成
    装置。
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