JP2006343594A - 画像形成装置 - Google Patents

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悦嗣 小嶋
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Abstract

【課題】像担持体上の残トナー量を増加させることなく、一次転写の際のトナーの飛び散り、及び、一次転写直後の、中間転写体上に担持されたトナー像、或いは記録材搬送体上に担持された記録材上のトナー像からのトナーの飛び散り現象に起因した画質低下を防止した画像形成装置を提供する。
【解決手段】中間転写体5のトナー像が位置する側とは反対側であって転写位置21よりも中間転写体5の移動方向下流側となる位置に当接又は近接した状態で配置された第一の導電性部材201と、第一の導電性部材201にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するか、又は、接地することのできる電源202と、中間転写体5のトナー像が位置する側であってトナー像とは非接触にて、中間転写体5を挟んで第一の導電性部材201と対向配置された第二の導電性部材301と、第二の導電性部材301にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するか、又は、接地することのできる電源302と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、電子写真式のプリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、像担持体上に形成されたトナー像を、中間転写体、又は、記録材搬送体に担持した記録材に転写する方式の画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真装置等の画像形成装置は小型化、高機能化、カラー化が進められてきており、また、他方では信頼性の向上、システム展開、メンテナンスフリー、人や環境に優しいといった要求が高まってきている。そこで、それらの要求を満たすべく様々な画像形成装置が提案されている。
最近では、特に装置全体の小型化、廃トナーレスによるエコロジー対応、像担持体としての電子写真感光体(以下、「感光体ドラム」という。)の長寿命化、1ページ当りのトナー消費量の削減のために、中間転写体或いは記録材に対するトナー画像転写後の感光体ドラム面に残留しているトナーのクリーニング装置を現像装置に兼用させることが行われている。
つまり、専用機器としてのクリーニング装置を設けることをせず、「現像同時クリーニング」又は「クリーナレス」と呼ばれる(以下、これらを「クリーナレスシステム」という。)画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1〜10等参照)。
クリーナレスシステムは、転写部から現像部へ感光体ドラム上の転写残トナーを移行させ、それを現像手段の現像剤担持体にて次工程以降の現像時に現像剤担持体に印加する直流電圧と感光体ドラム表面電位間の電位差である、かぶり取り電位差によって回収するものである。
これによれば、専用機器としてのクリーニング装置がなくとも、転写残トナーは現像手段にて回収されて次工程以降の現像に用いられるため、廃トナーをなくすことができる。また専用機器としてのクリーニング装置の配設がないので、スペースの面での利点も大きく、装置を大幅に小型化できるようになる。
図13は、上記クリーナレスシステムを搭載した画像形成装置を説明するための概略図である。
画像形成装置本体内には矢印R方向に走行する無端状の中間転写体、即ち、中間転写ベルト5が配設されている。この中間転写ベルト5は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のような導電性或いは誘電体樹脂によって構成されている。
給紙カセット12から取り出された記録材Sは、給紙ローラ13、レジストローラ14、15を経て二次転写部11に供給され、さらに同図左方に搬送される。
中間転写ベルト5の上方には、ほぼ同じ構成の4個の画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)が直列状に配置されている。画像形成部Paを例にその構成を説明する。
画像形成部Paは、回転可能に配置されたドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1aを備えている。感光体ドラム1aの周囲には、帯電器2a、現像器4a等のプロセス機器が配置されている。他の画像形成部Pb、Pc、Pdは、画像形成部Paと同様の構成を備えており、これら画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの異なる点は、それぞれがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する点である。
各画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)に配置した現像器4(4a、4b、4c、4d)には、本例では、それぞれイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、及びブラックトナーが収納されているものとする。
原稿のイエロー成分色による画像信号が露光装置3(3a、3b、3c、3d)を介して感光体ドラム1a上に投射されて静電潜像が形成され、これに現像器4aからイエロートナーが供給されて静電潜像がイエロートナー像となる。このトナー像が感光体ドラム1aの回転に伴って、感光体ドラム1aと中間転写ベルト5とが当接する一次転写部21aに来ると、第1の転写ローラ6aによって、印加される第1の転写バイアスによって、前記イエロートナー像が中間転写ベルト5へ転写される。
このとき感光体ドラム1a上に残った転写残トナーは、先に説明した通り、クリーナーレスシステムのため感光体ドラム1aの回転により現像器4a対向部に搬送され、かぶり取り電位差によって現像器4aに回収される。
上記イエロートナー像を担持した中間転写ベルト5は、画像形成部Pbに搬送されると、この時までに、画像形成部Pbにおいて、前記と同様の方法で感光体ドラム1b上に形成されたマゼンタトナー像が、前記イエロートナー像上へ転移される。
このとき感光体ドラム1b上に残った転写残トナーは、感光体ドラム1bの回転により現像器4b対向部に搬送され、かぶり取り電位差によって現像器4bに回収される。
同様に記録材Sが画像形成部Pc、Pdに進行するにつれて、それぞれの転写部位21c、21dにおいて、シアントナー像、ブラックトナー像が前述のトナー像に重畳転写された後、このときまでに、給紙カセット12から取り出された記録材Sが前記第2の転写部位11に達し、第2の転写ローラ10に印加される転写バイアスによって上述の4色のトナー像は記録材S上に転写される。
このような画像形成装置の場合、中間転写ベルト5へ1次転写されたトナー(特に角部を形成するトナー)の1部が、トナー像の周囲に散ってしまい、画像品質を低下させるという課題がある。
これはトナー粒子同士の静電反発によって、トナー粒子が飛散してしまうために起こる現象である。
これに対し、特許文献11に記載されているように、1次転写直後の中間転写ベルト内面に設けられた導電性部材によってベルト内面にトナーと同極性の電圧を印加することで、飛び散ったトナーを選択的に感光体ドラムへ戻す方法が提案されている。
特開昭59−133573号公報 特開昭62−203182号公報 特開昭63−133179号公報 特開昭64−20587号公報 特開平2−51168号公報 特開平2−302772号公報 特開平5−2287号公報 特開平5−2289号公報 特開平5−53482号公報 特開平5−61383号公報 特開2003−057963号公報
上述の特許文献11に記載する方法による対策は、飛び散り現象に対する対策としては非常に有用であるが、感光体ドラム上の残トナーが増加してしまう。特に、前述のようなクリーナレスシステムの画像形成装置の場合は、現像装置において現像同時クリーニングにて除去・回収されず不良画像の原因となってしまう。
そのために、上述のようなクリーナレスシステムの場合、転写残トナーを極力少なくする必要がある。
上記問題は、中間転写体の代わりに、例えばベルト状とされる記録材搬送体、即ち、記録材搬送ベルトを使用し、この記録材搬送ベルトにより記録材を搬送し、この記録材に感光体ドラム上のトナー像を転写する、特に、クリーナシステムを採用する画像形成装置においても同様に発生する。
そこで、本発明は、上記したような事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、像担持体上の残トナー量を増加させることなく、一次転写の際のトナーの飛び散り、及び、一次転写直後の、中間転写体上に担持されたトナー像、或いは記録材搬送体上に担持された記録材上のトナー像からのトナーの飛び散り現象に起因した画質低下を防止した画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体に形成された静電潜像を、所定の帯電極性を有するトナーによって現像してトナー像とする画像形成部を備え、前記画像形成部にて形成された前記トナー像を、転写手段が設けられた転写位置にて、移動する中間転写体、又は、記録材搬送体にて担持し搬送される記録材に転写する画像形成装置において、
前記中間転写体又は記録材搬送体のトナー像が位置する側とは反対側であって前記転写位置よりも前記中間転写体又は記録材搬送体の移動方向下流側となる位置に当接又は近接した状態で配置された第一の導電性部材と、
前記第一の導電性部材に前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するか、又は、接地することのできる電源と、
前記中間転写体又は記録材搬送体のトナー像が位置する側であってトナー像とは非接触にて、前記中間転写体又は記録材搬送体を挟んで前記第一の導電性部材と対向配置された第二の導電性部材と、
前記第二の導電性部材に前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するか、又は、接地することのできる電源と、
を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、一次転写部において飛び散ったトナーを、導電性部材にて一旦捕集し、画像に影響のないタイミングにて、この導電性部材に捕集されたトナーを中間転写体或いは記録材搬送体に戻して回収することが可能である。従って、像担持体上の転写残トナーを増加させることなく、トナー飛び散りによる画像劣化を防止することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
ただし、以下の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
実施例1
(画像形成装置の全体構成)
図1に、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。
本実施例にて、この画像形成装置は、電子写真方式のカラープリンタとされる。本実施例の画像形成装置は、画像形成部としての複数の画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)が中間転写体としての中間転写ベルト5の上行側ベルト部分の上側において、該ベルト部分の移動方向に沿って順次配列して設置されている。
各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)は、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)を備え、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の回りには、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)を均一に帯電処理する帯電手段2(2a、2b、2c、2d)と、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の帯電処理面に静電潜像を形成する画像露光手段3(3a、3b、3c、3d)と、形成された静電潜像をトナー粒子で現像する現像手段4(4a、4b、4c、4d)とが配置されている。又、本実施例にて、各画像形成ユニットPは、独立したクリーニング手段が設けられていない、所謂、クリーナレスの画像形成ユニットである。
本実施例では、各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)にて、各感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)面には、それぞれ、フルカラー画像の色分解成分画像としての、ブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像が形成される。
上記各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)に形成された各色トナー像は、一次転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)に転写バイアスを印加することによって、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)に接触して回転する中間転写ベルト5に対し順次転写される。更に、中間転写ベルト5に転写されたトナー像は、給紙カセット12から送給された記録材Sに二次転写してカラー画像を得る。
(像担持体)
上記の各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)において感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)は、本実施例では直径30mm、長さ300mmのOPC感光体ドラムであり、100mm/secのプロセススピード(周速度)をもって矢印方向(即ち、図1にて反時計方向)に回転駆動される。
本実施例の画像形成装置における感光体ドラム1は、アルミニウム製の導電性ドラム基体(アルミ基体)と、その周面に第1層から第4層の4つの層を順次に形成した感光体層と、を備えている。
ここで、第1層は下引き層であり、アルミ基体の欠陥をならすために設けられている厚さ20μmの導電層である。
第2層は正電荷注入防止層であり、アルミ基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって10Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中間層である。
第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層で、露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷はこの層を移動することができず電荷発生層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
(帯電手段)
帯電手段2(2a、2b、2c、2d)は、本実施例では接触帯電方式を用いている。本実施例では、帯電手段2は、磁気ブラシ帯電部材を備えた一次帯電器とされ、この一次帯電器2(2a、2b、2c、2d)により感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)表面を略−700Vに一様に帯電させる。
(露光手段)
画像露光手段3(3a、3b、3c、3d)は、本実施例では光路長を必要とせず装置の小型化に有利な固体スキャナーとしてLEDアレイを用いた。このLEDアレイ3(3a、3b、3c、3d)の個々のLEDが不図示の画像読取装置から入力した画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して明滅(ON/OFF)制御される。それによって、回転する感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の帯電処理面に対して画像露光がなされ、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)面の露光明部の表面電位が減衰して静電潜像が形成される。
(現像手段)
現像手段4(4a、4b、4c、4d)としては、本実施例では2成分磁気ブラシ反転現像装置(現像器)を用いている。現像装置4a、4b、4c、4dは同じ構成とされる。図2に、現像装置4(4a、4b、4c、4d)の概略構成を示す。
図2にて、現像装置4は、現像容器41を備え、非磁性のトナー粒子と磁性のキャリア粒子を含む二成分現像剤を収容している。現像容器41の開口部41aには、現像剤担持体としての現像スリーブ42が回転自在に取り付けられている。また、現像スリーブ42内には固定配置されたマグネットローラ43を備えており、現像スリーブ42の回転により、現像剤を担持し、現像スリーブ42と感光体ドラム1とが対向した現像領域Aへと現像剤を搬送する作用をなす。
なお、現像スリーブ42にて現像領域Aへと担持し搬送される現像剤は、現像剤層厚規制部材44により、所定厚の薄層とされる。また、現像容器41の底部には、現像容器41内に収容した現像剤を撹拌する撹拌スクリュー44、45が配置されている。
本実施例によると、ブラック用の画像形成ユニットPaにおける現像装置4aにはブラックトナーを収容させてあり、感光体ドラム1a面に形成されたブラック画像に対応の静電潜像をブラック画像として反転現像する。同様に、画像形成ユニットPbにおける現像手段4bにはイエロートナーを収納し、画像形成ユニットPcにおける現像手段4cにはマゼンタトナーを収納し、画像形成ユニットPdにおける現像手段4dにはシアントナーを収納して、ブラックトナーの場合と同様の方法で反転現像を行う。
(トナー)
本実施例に用いたトナーは、例えば懸濁重合法で製造された低軟化物質を5〜30重量%含み、形状係数SF1が100〜120、形状係数SF2が100〜120、粒径が5〜7μmの実質的球形である非磁性微粒径重合トナーである。
トナーの形状が球形に限りなく近づくと、転写効率が高くなると言われている。これは、個々のトナーの表面エネルギーが小さくなって、流動性が高まり、感光体ドラムなどに対する吸着力(鏡映力)が弱まって、転写電界の影響が受けやすくなるためと考えられる。
尚、本実施例で使用した、上記トナーのトリボ(Q/M)はおよそ−30mC/kgである(Q:電荷量、M:質量)。
(中間転写体)
中間転写体としてのエンドレスベルト体(中間転写ベルト)5は、各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)の下側において、該各画像形成ユニットの感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の下面間に渡らせて、駆動ローラ7、二次転写対向ローラ8、従動ローラ9の3本の懸架ローラに懸回張設してある。これによって、図1の矢印Rに示すように、時計回り方向に感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)と同じ周速度で回転駆動される。
前記中間転写ベルト5は、例えば、素材としてポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、フッ素系樹脂等に対して、導電性のカーボン粒子や金属粉等を分散混合させたものが用いられる。
本実施例においては、ポリイミド系樹脂にカーボン粒子を分散させたものを用いた。そして、その体積抵抗値は10〜1016Ω・mの範囲が望ましい。10Ω・m以下の中間転写ベルト5を用いた場合には画像に、にじみ、太りが生じたり、画像比率の異なる画像形成時に転写効率が変化してしまったりという問題が生じ、1016Ω・m以上の中間転写ベルト5を用いた場合にはトナー転写時に中間転写ベルト5の電位が大きくなり過ぎることにより、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)、或いは、記録材Sとの間で異常放電が発生し、画像不良が発生する。そこで、本実施例においては、厚さ100μm、体積抵抗率約1010Ω・mのシームレスベルトを用いた。
(一次転写手段)
本実施例にて、一次転写手段は、一次転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)とされ、それぞれ中間転写ベルト5の内側に配設した第1、第2、第3及び第4の4つのローラ6a、6b、6c、6dによって構成されている。
第1の一次転写ローラ6aは、ブラック用の画像形成ユニットPaの感光体ドラム1a下面に中間転写ベルト5の上行側ベルト部分を挟んで当接して一次転写部21aを形成している。第2の一次転写ローラ6bは、イエロー用の画像形成ユニットPbの感光体ドラム1b下面に中間転写ベルト5の上行側ベルト部分を挟んで当接して一次転写部21bを形成している。第3の一次転写ローラ6cは、マゼンタ用の画像形成ユニットPcの感光体ドラム1c下面に中間転写ベルト5の上行側ベルト部分を挟んで当接して一次転写部21cを形成している。第4の一次転写ローラ6dは、シアン用の画像形成ユニットPdの感光体ドラム1d下面に中間転写ベルト5の上行側ベルト部分を挟んで当接して一次転写部21dを形成している。
各一次転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)には、それぞれ不図示の転写バイアス電源からトナーとは逆極性の転写バイアスが印加され、これにより感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)面側のトナー画像が、一次転写部(即ち、一次転写位置)21(21a、21b、21c、21d)において中間転写ベルト5の上行側ベルト面に静電的に転写される。
(画像記録手順)
本実施例の画像形成装置の場合は、先ず、ブラック用の画像形成ユニットPaの一次転写部21aにおいて感光体ドラム1a面から中間転写ベルト5の上行側ベルト面にブラック画像が転写される。次いで、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像が同様の方法で中間転写ベルト5の上行側ベルト面に重ね合わせるように転写されて、フルカラー画像が合成形成される。
上記のブラック用、イエロー用、マゼンタ用、シアン用の各画像形成ユニットPa、Pb、Pc、Pdにおいて、それぞれ現像装置3a、3b、3c、3dは、感光体ドラム1a、1b、1c、1d面から中間転写ベルト5面に画像を転写した後の感光体ドラム1a、1b、1c、1d面に残留した転写残トナーを除去するクリーニング手段を兼ねており、現像と同時にクリーニングする構成とされる。従って、本実施例の画像形成装置は、各画像形成ユニットPa、Pb、Pc、Pdのいずれにも専用機器としての感光体ドラムクリーニング装置は設けられておらず、所謂、クリーナレスシステムを採用している。
上記のようにしてフルカラー画像が形成された中間転写ベルト面は引き続く中間転写ベルト5の回動で二次転写対向ローラ8と二次転写手段としての二次転写ローラ10によって形成される二次転写部(即ち、二次転写位置)11に至る。二次転写ローラ10は二次転写対向ローラ8に中間転写ベルトを挟んで当接して二次転写部を形成しており、不図示の転写バイアス電源からトナーとは逆極性の転写バイアスが印加される。
転写紙のような記録材Sは、給紙カセット12から給紙ローラ13により繰り出され、レジストローラ対14、15へと送給される。記録材Sは、レジストローラ対14、15により、所定のタイミングで二次転写部11に所定のタイミングで給送される。
つまり、中間転写ベルト5の回動により該中間転写ベルト面に形成されたフルカラー画像の先端部が二次転写部11に到達したとき、記録材Sが給送され、二次転写部11において中間転写ベルト5面側のフルカラー画像が該記録材Sに対して一括転写される。
二次転写部11を出た記録材Sは、中間転写ベルト5面から分離されて、定着ユニット16に導入され、画像の熱定着を受け、画像形成物として装置外のトレイ17に排紙される。
一方、中間転写ベルト5は、二次転写部11の下流側に配置されたクリーニング装置18により、中間転写ベルト5面上の転写残トナーが除去される。
クリーニング装置18は、例えばファーブラシのようなトナー除去部材19と、除去されたトナーを回収する容器20とを有する。クリーニング装置11は、この構成に限定されるものではなく、任意の構成とし得る。
(画像形成装置の動作シーケンス)
上記構成の画像形成装置、即ち、プリンタの動作態様について説明する。
a.前多回転工程:プリンタの始動動作期間(起動動作期間、ウォーミング期間)である。メイン電源スイッチ−オンにより、装置のメインモーターを駆動させて感光体ドラム1を回転駆動させ、所定のプロセス機器の準備動作を実行させる。
b.前回転工程:プリント前動作を実行させる期間である。この前回転工程は、前多回転工程中にプリント信号が入力したときには前多回転工程に引き続いて実行される。プリント信号の入力がないときには前多回転工程の終了後にメインモーターの駆動が一旦停止されて感光体ドラム1の回転駆動が停止され、プリンタはプリント信号が入力されるまでスタンバイ(待機)状態に保たれる。プリント信号が入力すると前回転工程が実行される。
c.印字工程(画像形成工程、プリント工程):所定の前回転工程が終了すると、引き続いて回転感光体ドラム1に対する作像プロセスが実行され、回転感光体ドラム面に形成されたトナー画像の記録材Sへの転写、定着ユニット16によるトナー画像の定着処理がなされて画像形成物がプリントアウトされる。連続印字(連続画像形成、連続プリント)モードの場合は上記の印字工程が所定の設定プリント枚数nだけ繰り返して実行される。
d.紙間工程(紙間部):連続印字モードにおいて、一の記録材Sの後端部が二次転写部11の転写ニップ部を通過した後、次の記録材Sの先端部がこの転写ニップ部11に到達するまでの間の、工程である。また、中間転写体(中間転写ベルト5)の画像と画像の間の非画像領域を非画像部と呼ぶ。
e.後回転工程:最後の記録材Sの印字工程が終了した後もしばらくの間メインモータの駆動を継続させて感光体ドラム1を回転駆動させ、所定の後動作を実行させる期間である。この期間においても紙間工程と同様に帯電バイアスのAC成分の印加を停止させることで、磁気ブラシ帯電部材を備えた一次帯電器2で一時的に回収した転写残トナーを回転感光体ドラム1面に吐き出させる。
f.スタンバイ:所定の後回転工程が終了すると、メインモータの駆動が停止されて感光体ドラム1の回転駆動が停止され、プリンタは、次のプリントスタート信号が入力するまでスタンバイ状態に保たれる。1枚だけのプリントの場合は、そのプリント終了後、プリンタは後回転工程を経てスタンバイ状態になる。スタンバイ状態において、プリントスタート信号が入力すると、プリンタは前回転工程に移行する。
上記工程(c)の印字工程時が画像形成時であり、上記工程(a)の前多回転工程、上記工程(b)の前回転工程、上記工程(d)の紙間工程(紙間部)、上記工程(e)の後回転工程が非画像形成時(非作像時)になる。
(現像剤飛散防止手段)
次に、図1及び図3を参照して、本実施例における特徴的な構成を説明する。
本実施例の画像形成装置においては、図1に示すように、一次転写後の飛び散り現象の発生を低減する目的で、各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)の一次転写部21(21a、21b、21c、21d)の下流側に、現像剤飛散防止手段50が設けられる。
図3は、画像形成ユニットPaにおける一次転写部21a近傍の概略構成を示す。現像剤飛散防止手段50は、各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)において同一とされるので、図3では、一つの画像形成ユニットPaを例に、その構成を説明する。
現像剤飛散防止手段50は、中間転写ベルト5の内面に位置し、一次転写部21aに設けられた一次転写ローラ6aよりも周回方向下流側に、即ち、一次転写部21aより中間転写ベルト5の移動方向下流側に設けられた捕集電界発生手段200と、中間転写ベルト5の外面に位置し、捕集電界発生手段200とは、中間転写ベルト5を挟んで対向して設けられたトナー捕集手段300とを備えている。
前記捕集電界発生手段200は、中間転写ベルト5の内面に当接するように配置された第一の導電性部材201を有する。本実施例にて、第一導電性部材201は、板状の断面がL字状とされた細長部材とされる。
つまり、第一導電性部材201は、中間転写ベルト5の内面に当接又は近接する平板状の導電部材201aと、この導電部材201aに対して略直角状に折曲された垂直導電部材201bとを有している。少なくとも中間転写ベルト5の内面に当接又は近接する平板状の導電部材201aは、中間転写ベルト5の移動方向に沿って所定の長さ、即ち、幅(W1)を有しており、また、中間転写ベルト5の移動方向に直交する方向には、中間転写ベルト5の幅と同じ長さとされる。
第一導電性部材201は、本実施例では、厚さ0.5mmのステンレス製の板金を使用して作製した。また、幅W1は、5mmとすることにより、良好な結果を得ることができた。上記第一導電性部材201の形状、寸法は、一例であって、上記形状及び寸法のものに限定されるものではない。また、導電性部材としては、上記材料に限定されるものではなく、その他の金属材料、導電性プラスチックスなども使用可能である。
捕集電界発生手段200は、上記第一導電性部材201に電圧を印加するための第一の電圧印加手段、即ち、電源202を備えている。
上記捕集電界発生手段200は、画像形成時のように、中間転写ベルト5上にトナー像が一次転写されている間は、詳しくは、捕集電界発生手段200上をトナー像が通過している間は、所定電圧(トナーの正規の極性と同極性)の印加を行っている。
一方、現像剤飛散防止手段50を構成するトナー捕集手段300は、上述のように、感光体ドラム1aの近傍であって、上記捕集電界発生手段200が当接された中間転写ベルト5の位置の上方に、中間転写ベルト5より離間して配置されている。
上記トナー捕集手段300は、中間転写ベルト5上のトナー像からの飛び散りトナーを捕集する機能を有している。
トナー捕集手段300は、中間転写ベルト5の外面から離間して配置された第二の導電性部材301を有する。本実施例にて、第二導電性部材301は、板状の細長部材とされる。
つまり、第二導電性部材301は、中間転写ベルト5の移動方向に沿って所定の長さ、即ち、幅(W2)を有しており、また、中間転写ベルト5の移動方向に直交する方向には、中間転写ベルト5の幅と同じ長さとされる。
本実施例では、第二導電性部材301も又、厚さ0.5mmのステンレス製の板金を使用して作製した。また、幅W1は、5mmとすることにより、良好な結果を得ることができた。上記第二導電性部材301の形状、寸法は、一例であって、上記形状及び寸法のものに限定されるものではない。また、導電性部材としては、上記材料に限定されるものではなく、その他の金属材料、導電性プラスチックスなども使用可能である。
トナー捕集手段300は、上記第2導電性部材301に電圧を印加するための第二の電圧印加手段、即ち、電源302を備えている。
上記トナー捕集手段300は、画像形成時のように、中間転写ベルト5上にトナー像が一次転写されている間は、詳しくは、トナー像がトナー捕集手段300の位置を通過している間は、所定電圧(トナーの正規の極性と同極性)の印加を行わず、単に接地されている。
また、上記第一及び第二導電性部材201、301の具体的な配置関係について説明する。
今、第一導電部材201の幅(W1)の中心位置、即ち、W/2の位置から感光体ドラム1aの外周面に対する最も近い距離をL1とし、第一導電性部材201と第二導電性部材301との間の距離をLとすると、第一導電性部材201と第二導電性部材301との間の距離Lは、第一導電部材201と感光体ドラム1aの外周面に対する距離L1よりも小さいこと、即ち、L<L1であることが望ましい。本実施例では、Lは、2mm以上10mm以下とすることにより好結果を得ることができた。
本実施例にて重要なことは、詳しくは後述するように、第一の電源201により第一導電性部材201と第二導電性部材301との間に形成される電界によって、一次転写の際に飛散したトナーが、感光体ドラム1の方ではなく、第二導電性部材301の方へと飛翔し、第二導電性部材301に捕集されることである。
本実施例によれば、上記構成とすることにより、一次転写の際に飛散したトナーは、第二導電性部材301に捕集される。従って、一次転写の際に飛散したトナーが感光体ドラム1の方へと飛翔し、感光体ドラム1にに付着することが有効に防止される。
つまり、上記構成の現像剤飛散防止手段50を設けることにより、中間転写ベルト5と捕集部材としてのトナー捕集手段300との間で、1次転写時に飛び散ったトナーを第二の導電性部材301に吸着するような静電的作用が発生し、これにより飛び散ったトナーは第二の導電性部材301に付着する。また、飛び散っていない画像部のトナーも極僅かに第二の導電性部材301に付着することもあるが、画質に影響を与える量ではない。
この結果、一次転写時に飛び散ったトナーが減少するため、トナー飛び散りに起因した画質劣化を防止することができる。
(現像剤飛散防止手段の動作説明)
次に、上記構成の現像剤飛散防止手段50の動作について更に説明する。
ところで、トナー飛び散りの原因としてトナー同士の反発力が上げられる。
従って、トナーの電荷量が大きくなるにしたがって、反発力が増大し、飛び散りも増える傾向にある。
過去の知見より、飛び散ったトナーが、そうでないトナーに比べトナートリボ(電荷量)が高い傾向を示すことが分かっている。つまり、トナー同士の反発力の大きいトナートリボの高いものが選択的に飛び散っているからである。
次に、図4〜図6を参照して、飛び散ったトナーが、現像剤飛散防止手段50によりトナー捕集手段300の第二導電性部材301へと選択的に捕集される現象を説明する。
1次転写後、中間転写ベルト5上のトナー画像においては、トナー同士の静電的な反発力が働く。そのため、図4に示すように、トナー画像Mにおいて、トリボの大きいトナーThほど大きい力が働き、その結果、トリボの高いトナーThほど飛び散り易い。
そこで、本実施例によれば、画像形成時、即ち、上記工程(c)の印字工程時であって、トナー画像Mが現像剤飛散防止手段50の位置を通過する際には、図5に示すように、現像剤飛散防止手段50においては、第一の導電性部材201には第一の電源202によりトナーの正規の極性と同極性の電圧が印加されており、第二の導電性部材301は第二の電源302により接地状態(即ち、電圧印加はOFF)とされている。
従って、トリボの高い飛び散ったトナーThほど、静電的作用を受け、第二の導電性部材301へと捕集される。
次に、非画像形成時(非作像時)の動作(クリーニングシーケンス)について説明する。
上述のように、上記工程(a)の前多回転工程、上記工程(b)の前回転工程、上記構成(d)の紙間工程、上記工程(e)の後回転工程が非画像形成時(非作像時)であり、この非画像形成時には、図6に示すように、現像剤飛散防止手段50においては、第一の導電性部材201は第一の電源202により接地状態(即ち、電圧印加はOFF)とされ、第二の導電性部材301には第二の電源302によりトナーの正規の極性と同極性の電圧が印加されている。
従って、図6に示すように、第二の導電性部材301と中間転写ベルト5間の電界は、画像形成時とは逆方向に形成され、画像形成時に第二の導電性部材301に蓄積(捕集)していた飛び散りトナーThは、捕集時とは逆の力を受け、画像に影響を与えないタイミングで中間転写ベルト5上に戻される(即ち、回収される)。また、中間転写ベルト5上に回収したトナーは、クリーニング装置18で除去される。
このクリーニングシーケンスを行うことで、耐久による第二の導電性部材301への飛び散りトナーの蓄積がほとんどなく、トナーの蓄積による、例えば、ボタ落ち等による画像劣化が発生することはない。
図7において、「グラフ1」は、飛び散りレベルが許容レベルになるときの第一の導電性部材201に印加されるバイアス(この時、第二の導電性部材201は接地)と、第一の導電性部材201と第二の導電性部材301間の距離Lとの関係を示したものである。グラフ1の上方にて効果が確認された。
つまり、第一の導電性部材201と第二の導電性部材301との間の距離Lが接近するほど、小さいバイアスで飛び散りを低減できることが分かる。
また、図7の「グラフ2」は、トナー画像M上のトナーが印加されたバイアスによって乱されたり、トナー画像M上のトナーが第二の導電性部材301に捕集されて濃度低下等の画像劣化が発生してしまう境界線を示している。
即ち、グラフ2より上の領域では、トナー画像域のトナーもまた第二の導電性部材301へ捕集されてしまい、画像劣化(濃度低下や色味等)が発生してしまう可能性がある。つまり、飛び散りトナーを捕集するためのバイアスを強くし過ぎると画像上のトナーにも影響を及ぼすこととなる。
従って、本実施例では、距離Lは2mm〜10mmが、弊害なく飛び散りを改善できる距離となる。また、第一の導電性部材201への印加電圧は、−5KV以下とされる。
また、図8は、第二の導電性部材301に蓄積した飛び散りトナーがボタ落ちしない場合の、第二の導電性部材301に印加されるバイアス(この時、第一の導電性部材201は接地)と、第一の導電性部材201と第二の導電性部材301間の距離Lとの関係を示したものである。
図8から、距離Lを2mm〜10mmとした場合において、第二導電性部材301に印加される電圧は、−2KV以下にて効果が確認された。
以上のことから、本実施例では、第一の導電性部材201と第二の導電性部材301間の距離Lは5mm、画像形成中の第一の導電性部材201への印加電圧を−3KV、非画像形成動作中の第二の導電性部材301捕集部材への印加電圧を−1KVとした。
このような構成をとることで、飛び散りトナーを第二の導電性部材301へ確実に付着させることができ、感光体ドラム1への残トナーも増加しない。また、画像に影響のないタイミングにて、捕集した飛び散りトナーを中間転写ベルト5上へ戻すことで、トナーのボタ落ちによる弊害も防止することができる。中間転写ベルト5に戻されたトナーは、クリーニング装置18にて中間転写ベルト5から除去される。
上記説明した現像剤飛散防止手段50を構成する各部材の材料、寸法形状などは、使用するトナー物性、構成等、使用する装置の条件に応じて適宜変更することが望ましい。
なお、本実施例では、第一の電圧印加手段202と第二の電圧印加手段302を別途設けたが、第一及び第二の導電性部材201、301への印加電圧を同一にすることで、両者を共通化してもよい。
また、捕集電界発生手段200の第一導電性部材201の形状は、図9に示すように、ローラ形状とすることもでき、また、図示してはいないが、板バネ状であってもよい。例えば、ローラ状とされる場合には、導電性部材201の直径Dは、これに限定されるものではないが、先の板状導電性部材201の水平部材201aの幅W1と同じに5mm程度とすることができる。
以上説明したように、本実施例によると、一次転写部において飛び散ったトナーを、トナー捕集手段300の第二導電性部材301にて一旦捕集し、画像に影響のないタイミングにて、第二導電性部材301に捕集されたトナーを中間転写ベルトに戻す(回収する)ことが可能である。従って、本実施例によれば、感光体ドラム上の転写残トナーを増加させることなく、トナー飛び散りによる画像劣化を防止することができる。
実施例2
図10に、本発明の画像形成装置の特徴部分を構成する現像剤飛散防止手段50の他の実施例を示す。
本実施例では、現像剤飛散防止手段50において、トナー捕集手段300の第二の導電性部材301がローラ形状である点が実施例1と異なっている。その他の構成及び作用は、実施例1と同様とされるので、同じ構成及び作用をなす部材には同じ参照番号を付し、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
本実施例においても、実施例1と同様に、一次転写部において飛び散ったトナーを、トナー捕集手段300の第二導電性部材301にて一旦捕集し、画像に影響のないタイミングにて、第二導電性部材301に捕集されたトナーを中間転写ベルトに戻すことが可能である。従って、本実施例によれば、感光体ドラム上の転写残トナーを増加させることなく、トナー飛び散りによる画像劣化を防止することができる。
又、本実施例によれば、第二の導電性部材301をローラ形状とすることで、例えば、ローラ状第二の導電性部材301のローラ直径Dを、例えば、実施例1の場合の板幅W2と同じとすれば、実施例1と比較して第二の導電性部材301の表面積が大きくなるため、捕集トナーの蓄積による画像汚れ等の発生を防止するか、又は遅らせることが可能となる。
また、必要に応じて、捕集電界発生手段200の形状もまた、実施例1の図9に示すように、ローラ形状とすることもでき、また、図示してはいないが、板バネ状とすることも可能である。この場合においても、同様の作用効果を達成し得る。
実施例3
図11に、本発明の画像形成装置の特徴部分を構成する現像剤飛散防止手段50の他の実施例を示す。図11は、画像形成ユニットPdの下流側の一次転写部21d近傍の概略構成を示す。
本実施例では、現像剤飛散防止手段50は、中間転写ベルト5の一次転写直近下流に位置して設けられる。即ち、本実施例では、最も下流に配置された画像形成ユニットPdのの一次転写部21dより下流側に配置される。図11に示すように、本実施例において、現像剤飛散防止手段50は、捕集電界発生手段200とトナー捕集手段300とを備えている。
ただし、本実施例における捕集電界発生手段200は、実施例1、2と同様に、第一の導電性部材201と、第一の電圧印加手段202とを有している。ただ、実施例1、2と異なり、第一の導電性部材201としては、一次転写直後の中間転写ベルト5の懸架ローラ、即ち、駆動ローラ7を利用する。その他の構成及び作用は、実施例1、2と同様とされるので、同じ構成及び作用をなす部材には同じ参照番号を付し、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
図11に示すように、本実施例において、第一の導電性部材201としては、一次転写直後の中間転写ベルト5の懸架ローラ、即ち、駆動ローラ7を利用する。従って、本実施例では、駆動ローラ7は、導電性材料にて作製される。
本実施例では、この第一の導電性部材201としての駆動ローラ7に第二の電圧印加手段202が電気的に接続される。
更に、本実施例では、トナー捕集手段300は、実施例1、2と同様に、第二の導電性部材301と、第二の電圧印加手段、即ち、第二の電源302とを有している。ただ、実施例1、2と異なり、第二の導電性部材301は、駆動ローラ7に巻回された中間転写ベルト5の外周表面から距離Lだけ離間して配置された湾曲形状とされる。
つまり、第二の導電性部材301は、第一の導電性部材201としての駆動ローラ7の中心を中心とする円弧形状をしており、中間転写ベルト5の駆動ローラ7への巻き付け角度(θ)と同一又はそれ以上の中心角にて延在している。通常、巻き付け角θは45度以上、180度以下とされる。第二の導電性部材301は、実施例1と同様に、厚さ0.5mmのステンレス製板金にて作製することができる。
又、本実施例においても、実施例1、2と同様に、第一の導電性部材201(即ち、駆動ローラ7)と第二の導電性部材301間の距離Lは、5mm、画像形成中の第一の導電性部材201(即ち、駆動ローラ7)への印加電圧を−3KVとした。なお、非画像形成動作中の第二の導電性部材301への印加電圧は−2KVとすることにより好結果を得ることができた。
なお、本実施例でも第一の電源202と第二の電源302を別途設けたが、両者を共通化してもよい。
本実施例によれば、実施例1、2のように、第一の導電性部材201を別途設けなくても、駆動ローラ7を利用することにより、実施例1、2と同様の効果を得ることができる。
更には、本実施例では、第一の導電性部材201(即ち、駆動ローラ7)は、その直径Dは、通常、実施例1、2で説明した幅5mmよりは大幅に大きくされているので、第一の導電性部材301への中間転写ベルト5の接触面積が実施例1、2と比較して広い構成となるために、第二の導電性部材301による飛び散りトナーの捕集がより確実となり、効果が高まる。
実施例4
図12に、本発明に係る画像形成装置の他の実施例を示す。
本実施例にて、画像形成装置100は、図1を参照して実施例1にて説明した画像形成装置100と同様の電子写真方式のカラープリンタとされ、画像形成手段として複数の画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)を備えている。ただ、実施例1と異なり、中間転写体としての中間転写ベルト5の代わりに、記録材Sを担持し、搬送する記録材搬送体としての記録材搬送ベルト5Aが配置され、画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)は、記録材搬送ベルト5Aの上行側ベルト部分の上側において、該ベルト部分の移動方向に沿って順次配列して配設してある点において相違している。従って、実施例1で説明した画像形成装置と同様の構成及び作用をなす部材には同じ参照番号を付し、実施例1の説明を援用し、ここでの再度の説明は省略する。
本実施例によれば、実施例1の場合と同様に、各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)にて、各感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)面にはフルカラー画像の色分解成分画像としての、ブラック画像、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、が形成される。
上記各画像形成ユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)に形成された各色トナー像は、一次転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)に転写バイアスを印加することによって、給紙カセット12から送給され、記録材搬送ベルト5Aにより担持し搬送される記録材Sに対して、順次転写され、カラー画像を得る。従って、本実施例では、実施例1の場合と異なり、二次転写部は必要ではなく、設けられてはいない。
カラー画像が形成された記録材Sは、記録材搬送ベルト5A面から分離されて、定着ユニット16に導入され、画像の熱定着を受け、画像形成物として装置外のトレイ17に排紙される。本実施例によれば、実施例1で説明した中間転写ベルト5のためのクリーニング装置18は、記録材搬送ベルト5A面をクリーニングするためのクリーニング装置として設けられる。
本実施例においても、実施例1、2にて説明した本発明の特徴部分を構成する現像剤飛散防止手段50が配置される。現像剤飛散防止手段50は、一次転写部21(21a、21b、21c、21d)の下流側に設置され、画像形成時は、第一の導電性部材201にバイアスを印加し、非画像形成時には第二の導電性部材301にバイアスを印加することにより、実施例1、2と同様の作用効果を発揮することができる。
勿論、本実施例においても、記録材搬送ベルトの駆動ローラ7に対して、実施例3の場合と同様の構成の現像剤飛散防止手段50を設けることも可能である。
本実施例においても、一次転写部において飛び散ったトナーを、トナー捕集手段300の第二導電性部材301にて一旦捕集し、画像に影響のないタイミングにて、第二導電性部材301に捕集されたトナーを記録材搬送ベルト5Aに戻す(回収する)ことが可能である。記録材搬送ベルト5A上に回収したトナーは、クリーニング装置18で除去される。従って、本実施例によれば、感光体ドラム上の転写残トナーを増加させることなく、トナー飛び散りによる画像劣化を防止することができる。
上記実施例1〜4では、複数の画像形成部を備えた画像形成装置について説明したが、本発明の画像形成装置はこれに限定されるものではない。画像形成部が一つの、即ち、モノカラーの画像形成装置であっても良く、又、例えば、一つの像担持体に対して、複数の現像器を回転体に搭載して構成される回転現像装置を備え、像担持体上に形成したトナー像を、中間転写体、或いは、記録材搬送体に担持した記録材に転写する方式の画像形成装置に対しても、上記本発明の原理を採用して、同様の効果を達成し得る。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。 現像装置の一実施例の概略構成図である。 本発明の特徴部を構成する現像剤飛散防止手段の一実施例を示す概略構成図である。 本発明の効果を説明する図である。 本発明の効果を説明する図である。 本発明の効果を説明する図である。 現像剤飛散防止手段における第一導電性部材に対する印加電圧と、第1及び第二導電性部材間の距離の関係を示すグラフである。 現像剤飛散防止手段における第二導電性部材に対する印加電圧と、第一及び第二導電性部材間の距離の関係を示すグラフである。 本発明の特徴部を構成する現像剤飛散防止手段の他の実施例を示す概略構成図である。 本発明の特徴部を構成する現像剤飛散防止手段の他の実施例を示す概略構成図である。 本発明の特徴部を構成する現像剤飛散防止手段の他の実施例を示す概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例の概略構成図である。 従来の画像形成装置の概略構成図である。
符号の説明
1(1a、1b、1c、1d) 感光体ドラム(像担持体)
2(2a、2b、2c、2d) 帯電器(帯電手段)
3(3a、3b、3c、3d) 露光装置(露光手段)
4(4a、4b、4c、4d) 現像器(現像手段)
5 中間転写ベルト(中間転写体)
5A 記録材搬送ベルト(記録材搬送体)
50 現像剤飛散防止手段
200 捕集電界発生手段
201 第一の導電性部材
202 第一の電源(第一の電圧印加手段)
300 トナー捕集手段
301 第二の導電性部材
302 第二の電源(第二の電圧印加手段)

Claims (7)

  1. 像担持体に形成された静電潜像を、所定の帯電極性を有するトナーによって現像してトナー像とする画像形成部を備え、前記画像形成部にて形成された前記トナー像を、転写手段が設けられた転写位置にて、移動する中間転写体、又は、記録材搬送体にて搬送される記録材に転写する画像形成装置において、
    前記中間転写体又は記録材搬送体のトナー像が位置する側とは反対側であって前記転写位置よりも前記中間転写体又は記録材搬送体の移動方向下流側となる位置に当接又は近接した状態で配置された第一の導電性部材と、
    前記第一の導電性部材に前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するか、又は、接地することのできる電源と、
    前記中間転写体又は記録材搬送体のトナー像が位置する側であってトナー像とは非接触にて、前記中間転写体又は記録材搬送体を挟んで前記第一の導電性部材と対向配置された第二の導電性部材と、
    前記第二の導電性部材に前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するか、又は、接地することのできる電源と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成中は、少なくとも前記第一の導電性部材にトナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加して、前記転写位置よりも前記中間転写体又は記録材搬送体の移動方向下流側にて飛散したトナーを前記第二の導電性部材にて捕集し、
    非画像形成中に、少なくとも前記第二の導電性部材にトナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加して、前記第二の導電性部材に捕集されたトナーを前記中間転写体又は記録材搬送体に回収する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成中とは、画像形成のための印字工程時であり、前記非画像形成中とは、画像形成のための印字工程前の前多回転工程時、前回転工程時、連続印字中の紙間工程時、又は後回転工程時の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第一の導電性部材は、平板状、ローラ状又はバネ状の導電部材であり、前記第二の導電性部材は、平板状又はローラ状の導電部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、複数設けられ、各画像形成部毎に、前記第一及び前記第二の導電性部材が配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 前記中間転写体又は記録材搬送体は、それぞれ、ベルト状の中間転写ベルト又は記録材搬送ベルトとされ、複数の懸架ロールにて巻回されて移動自在とされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第一の導電性部材は、前記画像形成部の転写位置よりも中間転写ベルト又は記録材搬送ベルトの移動方向下流側に配置された前記懸架ローラであり、前記第二の導電性部材は、前記巻回ローラの外周面に巻回された中間転写ベルト又は記録材搬送ベルトの外表面から所定の距離離間して配置されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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