JP5867244B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、より特定的には、トナー画像を担持する像担持体を有する画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置には、高解像度、写真再現性等、画質向上が要求されており、その要求に応える手段として、トナーの小粒径化及び球状化が行われている。
ここで、トナーが小粒径化されると、ファンデルワールス力による像担持体への付着力が強くなると共に、像担持体とクリーニングブレードとのニップ部を通過しやすくなる。また、トナーが球状化されると、像担持体上でトナーが転がりやすくなり、ニップ部を通過しやすくなる。その結果、像担持体上にトナーが残存し、クリーニング不良が発生する。
そこで、画像形成装置では、像担持体上に残存するトナーをクリーニングしやすくするために、像担持体の摩擦係数を低下させる潤滑剤を像担持体上に供給している。具体的には、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩を固形化した潤滑剤が、回転させられているブラシローラに押し付けられることにより、ブラシローラにより掻き取られる。そして、掻き取られた潤滑剤は、ブラシローラにより像担持体表面に塗布される。これにより、トナーの像担持体に対する付着力及び摩擦力が小さくなり、像担持体上に残存したトナーをクリーニングすることが可能となる。
ブラシローラとしては、直毛ブラシ又はループブラシが一般的に用いられる。直毛ブラシとは、直線状に延びる線状の繊維が放射状にローラ軸に取り付けられているブラシである。ループブラシとは、ループ状をなす線状の繊維が放射状にローラ軸に取り付けられているブラシである。このような直毛ブラシ又はループブラシがブラシローラに用いられると、以下に説明するように、潤滑剤に塗布むらが発生する。
直毛ブラシでは、繊維の先端が潤滑剤に接触することにより、潤滑剤が削り取られる。そして、削り取られた潤滑剤は、繊維の先端が像担持体表面に接触することによって像担持体表面に塗布される。このような直毛ブラシが長期間使用されると、潤滑剤が繊維に固着し、繊維の束が形成されるようになる。これにより、繊維の先端が像担持体表面に均一に接触しなくなる。その結果、潤滑剤の塗布むらが発生する。
一方、ループブラシでは、繊維がループ状をなしている。そのため、ループブラシにおける繊維同士の間隔は、直毛ブラシにおける繊維同士の間隔よりも大きい。そのため、像担持体表面には、繊維が密に接触している領域と繊維が疎に接触している領域とが形成されやすい。その結果、繊維が密に接触している領域では、潤滑剤が十分に塗布され、繊維が疎に接触している領域では、潤滑剤が十分に塗布されない。すなわち、潤滑剤の塗布むらが発生する。
以上のように、ブラシローラとして直毛ブラシ又はループブラシが用いられると、潤滑剤の塗布むらが発生するおそれがある。
そこで、特許文献1に記載の画像形成装置が提案されている。図9は、特許文献1に記載の画像形成装置の感光体504及び潤滑剤塗布部506の構成図である。
潤滑剤塗布部506は、感光体504に潤滑剤を塗布し、固形潤滑剤508及びブラシローラ510を備えている。固形潤滑剤508は、ステアリン酸亜鉛等の材料で構成されている。ブラシローラ510は、固形潤滑剤508を掻き取って、感光体504に塗布する。この際、ブラシローラ510は、図9の紙面垂直方向(主走査方向)に振動する。これにより、潤滑剤塗布部506は、感光体504に潤滑剤を均一に塗布している。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、潤滑剤の塗布むらの発生を抑制することと装置の小型化を図ることとの両立が困難である。図10は、潤滑剤の塗布むらの説明図である。
特許文献1に記載の画像形成装置のように、ブラシローラ510を振動させると、潤滑剤が塗布された領域の主走査方向の幅を広げることができる。ところが、ブラシローラ510により潤滑剤が塗布されていない領域の幅が広い場合には、ブラシローラ510を振動させても、図10に示すように、潤滑剤の塗布むらを十分に解消できないおそれがある。そこで、ブラシローラ510の振動幅を大きくすることが考えられる。ただし、ブラシローラ510の振動幅が大きくなると、画像形成装置が大型化してしまう。以上のように、特許文献1に記載の画像形成装置では、潤滑剤の塗布むらの発生を抑制することと、装置の小型化を図ることとの両立が困難であった。
特開2008−40312号公報
そこで、本発明の目的は、潤滑剤の塗布むらの発生を抑制すると共に、装置の小型化を図ることである。
本発明の第1の形態に係る画像形成装置は、回転させられ、かつ、トナー画像を担持する像担持体と、前記像担持体の表面の進行方向に対して直交する直交方向に振動しながら、該像担持体の表面に対して潤滑剤を供給する供給手段と、前記供給手段よりも前記進行方向の下流側において前記像担持体の表面に接触し、かつ、前記直交方向に振動しながら前記潤滑剤を該像担持体の表面に塗布する均し手段と、を備え、前記均し手段は、前記供給手段により前記像担持体の表面に供給された前記潤滑剤の軌跡の振幅を大きくする方向に移動すること、を特徴とする。
本発明の第2の形態に係る画像形成装置は、回転させられ、かつ、トナー画像を担持する像担持体と、前記像担持体の表面の進行方向に対して直交する直交方向に振動しながら、該像担持体の表面に対して潤滑剤を供給する供給手段と、前記供給手段よりも前記進行方向の下流側において前記像担持体の表面に接触し、かつ、前記直交方向に振動しながら前記潤滑剤を該像担持体の表面に塗布する均し手段と、を備え、前記供給手段と前記均し手段との間の距離をLとし、前記像担持体の表面の速度をVとしたときに、前記均し手段は、前記供給手段が前記直交方向の一方側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときに、該直交方向の一方側に向かって移動しており、該供給手段が該直交方向の他方側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときに、該直交方向の他方側に向かって移動していること、を特徴とする。
本発明の第3の形態に係る画像形成装置は、回転させられ、かつ、トナー画像を担持する像担持体と、前記像担持体の表面の進行方向に対して直交する直交方向に振動しながら、該像担持体の表面に対して潤滑剤を供給する供給手段と、前記供給手段よりも前記進行方向の下流側において前記像担持体の表面に接触し、かつ、前記直交方向に振動しながら前記潤滑剤を該像担持体の表面に塗布する均し手段と、を備え、前記供給手段の単振動の振動数をfaとし、前記均し手段の単振動の振動数をmfaとし、該供給手段の単振動の位相に対する該均し手段の単振動の位相のずれをσとしたときに、以下の式(1)を満たすこと、を特徴とする。
π+2nπ−2πmfa(L/V)<σ<2π+2nπ−2πmfa(L/V)・・・(1)
ただし、nは0以上の整数、mは自然数
本発明によれば、潤滑剤の塗布むらの発生を抑制すると共に、装置の小型化を図ることができる。
画像形成装置の要部を示した図である。 クリーナー、潤滑剤供給部及び均し部の構成図である。 均しブレード及びブラシローラを平面視した図である。 ブラシローラ、均し部及びこれらの駆動部の構成図である。 ブラシローラ及び均しブレードを平面視した図である。 第1の変形例に係る均し部及び潤滑剤供給部の構成図である。 第2の変形例に係る均し部及び潤滑剤供給部の構成図である。 第3の変形例に係る均し部及び潤滑剤供給部の構成図である。 特許文献1に記載の画像形成装置の感光体及び潤滑剤塗布部の構成図である。 潤滑剤の塗布むらの説明図である。
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
(画像形成装置の構成)
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成装置1の要部を示した図である。
画像形成装置1は、電子写真方式によるカラープリンタであって、いわゆるタンデム式で4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)の画像を合成するように構成されている。該画像形成装置1は、スキャナにより読み取った画像データに基づいて、用紙に画像を形成する機能を有し、図1に示すように、印刷部2及び定着装置20を備えている。なお、図示しないが、画像形成装置1は、給紙部、タイミングローラ対、排紙ローラ及び排紙トレイを更に備えている。
給紙部は、用紙を1枚ずつ供給する役割を果たす。タイミングローラ対は、給紙部により供給された用紙にトナー画像が印刷部2において2次転写されるように、タイミングを調整しながら用紙を搬送する。
印刷部2は、給紙部から供給されてくる用紙にトナー画像を形成し、光走査装置(図示せず)、転写部8(8Y,8M,8C,8K)、中間転写ベルト11、駆動ローラ12、従動ローラ13、2次転写ローラ14及び作像ユニット22(22Y,22M,22C,22K)を含んでいる。また、作像ユニット22(22Y,22M,22C,22K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)、帯電器5(5Y,5M,5C,5K)、現像装置7(7Y,7M,7C,7K)、クリーナー9(9Y,9M,9C,9K)、潤滑剤供給部15(15Y,15M,15C,15K)、均し部16(16Y,16M,16C,16K)及びイレーサー17(17Y,17M,17C,17K)を含んでいる。
感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)は、主走査方向に延在する円筒形状をなしており、図1において反時計回りに回転させられる。帯電器5(5Y,5M,5C,5K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面を帯電させる。光走査装置は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面に対してビームB(BY,BM,BC,BK)を走査する。これにより、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面には静電潜像が形成される。
現像装置7(7Y,7M,7C,7K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)に静電潜像に基づくトナー画像を現像する。これにより、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)は、トナー画像を担持する。
転写ベルト11は、駆動ローラ12と従動ローラ13との間に張り渡されている。転写部8は、中間転写ベルト11の内周面に対向するように配置されており、感光体ドラム4に形成されたトナー画像を中間転写ベルト11に1次転写する役割を果たす。
クリーナー9(9Y,9M,9C,9K)は、1次転写後に感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面に残存しているトナーを回収する。潤滑剤供給部15(15Y,15M,15C,15K)は、クリーナー9(9Y,9M,9C,9K)よりも感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面の進行方向の下流側に設けられており、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面に対して潤滑剤を供給する。均し部16(16Y,16M,16C,16K)は、潤滑剤供給部15(15Y,15M,15C,15K)よりも感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面の進行方向の下流側において感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面に接触し、潤滑剤を感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面に塗布する。イレーサー17(17Y,17M,17C,17K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)に対して光を照射して、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面の除電を行う。クリーナー9(9Y,9M,9C,9K)、潤滑剤供給部15(15Y,15M,15C,15K)及び均し部16(16Y,16M,16C,16K)の詳細については後述する。
駆動ローラ12は、中間転写ベルト駆動部(図1には記載せず)により回転させられることにより、中間転写ベルト11を矢印αの方向に駆動させる。これにより、中間転写ベルト11は、トナー画像を2次転写ローラ14まで搬送する。
2次転写ローラ14は、中間転写ベルト11と対向し、ドラム形状をなしている。そして、2次転写ローラ14は、転写電圧が印加されることにより、中間転写ベルト11との間を通過する用紙に対して、中間転写ベルト11が担持しているトナー画像を2次転写する。
トナー画像が2次転写された用紙は、定着装置20に搬送される。定着装置20は、用紙に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナー画像を用紙に定着させる。この後、用紙は、図示しない排紙ローラ対によって図示しない排紙トレイに出力される。
(クリーナー、潤滑剤供給部及び均し部の構成)
次に、クリーナー9(9Y,9M,9C,9K)、潤滑剤供給部15(15Y,15M,15C,15K)及び均し部16(16Y,16M,16C,16K)の構成について図面を参照しながら説明する。図2は、クリーナー9K、潤滑剤供給部15K及び均し部16Kの構成図である。以下では、クリーナー9K、潤滑剤供給部15K及び均し部16Kの構成について説明する。クリーナー9Y,9M,9C、潤滑剤供給部15Y,15M,15C及び均し部16Y,16M,16Cの構成についてはクリーナー9K、潤滑剤供給部15K及び均し部16Kの構成と同じであるので説明を省略する。
クリーナー9Kは、クリーニングブレード40及び支持部材42を含んでいる。クリーニングブレード40は、図2に示すように、潤滑剤供給部15Kよりも感光体ドラム4Kの周面の進行方向の上流側において感光体ドラム4Kの周面に接触する板状部材であり、トナー画像の中間転写ベルト11への1次転写後に感光体ドラム4Kの周面に残存したトナーを掻き落とす。クリーニングブレード40は、感光体ドラム4Kに対してカウンター方向に配置されている。カウンター方向に配置されているとは、クリーニングブレード40と感光体ドラム4Kの周面とが感光体ドラム4Kの周面の進行方向の下流側においてなす角度が鋭角をなしていることを意味する。クリーニングブレード40は、例えば、シート状のポリウレタンゴムにより構成されており、遠心成型機で製造される。支持部材42は、L字型をなす金属板であり、クリーニングブレード40を支持している。クリーニングブレード40は、支持部材42に対してホットメルト接着剤によって接着されている。
潤滑剤供給部15Kは、図2に示すように、ブラシローラ34、潤滑剤36及び付勢部38を含んでいる。潤滑剤36は、金属石鹸の粉体を溶融成形したものであり、一般に、脂肪酸金属塩からなる。潤滑剤36の具体例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸銅、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸銅、オレイン酸マグネシウム等のオレイン酸金属塩、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸銅、パルミチン酸マグネシウム等のパルミチン酸金属塩、リノール酸亜鉛、リノール酸銅、リノール酸マグネシウム等のリノール酸金属塩、リシノール酸亜鉛、リシノール酸リチウム等のリシノール酸金属塩等が挙げられる。潤滑剤36としては、ステアリン酸亜鉛が特に好ましい。ステアリン酸亜鉛で形成された皮膜は離型性が高く(純粋接触角が高い)摩擦係数が小さいため、転写性及びクリーニング性が高い。そのため、感光体ドラム4Kの摩耗が抑制される。
付勢部38は、潤滑剤36をブラシローラ34に圧接し、例えば、ばねを含む機構により構成されている。
ブラシローラ34は、直毛ブラシ又はループブラシであり、感光体ドラム4Kと平行に主走査方向に延在している。ブラシローラ34は、クリーナー9Kよりも感光体ドラム4Kの周面の進行方向の下流側において感光体ドラム4Kの周面に接触していると共に、潤滑剤36に接触している。ブラシローラ34は、図示しない動力源によって、感光体ドラム4Kと同じ方向に回転させられる。これにより、感光体ドラム4Kとブラシローラ34とが対向している部分において、感光体ドラム4Kの周面とブラシローラ34の周面とが反対方向に進行している。また、ブラシローラ34の周面の速度は、感光体ドラム4Kの周面の速度の1.3倍に設定されている。
ブラシローラ34は、潤滑剤36に接触することによって、潤滑剤36を削りとる。潤滑剤36の粒子pは、図2の拡大図に示すように、ブラシローラ34の繊維の先端に付着し、ブラシローラ34の回転により、感光体ドラム4Kの周面とブラシローラ34の周面との対向部分まで搬送される。ブラシローラ34の繊維の先端が感光体ドラム4Kの周面に接触しているので、粒子pはブラシローラ34から感光体ドラム4Kに移動する。これにより、潤滑剤36の粒子pが感光体ドラム4Kに供給される。
ブラシローラ34が直毛ブラシである場合には、導電性のアクリルを繊維の材料として用いた。ブラシローラ34の抵抗値は、106Ωである。繊維の太さは4T(デシテックス)、繊維密度は115KF/inch2である。また、ブラシローラ34の軸は、6mmの直径を有する鉄心である。ブラシローラ34の繊維は、厚さ0.5mmの基布に織られている。そして、繊維が織られた基布が鉄心に巻きつけられることにより、ブラシローラ34が構成されている。繊維の長さは、2.5mmであるので、ブラシローラ34は、12mmの直径を有している。
また、ブラシローラ34がループブラシである場合には、導電性のポリエステルを繊維の材料として用いた。ブラシローラ34の抵抗値は、108Ωである。繊維の太さは3T(デシテックス)、繊維密度は225KF/inch2である。また、ブラシローラ34の軸は、6mmの直径を有する鉄心である。ブラシローラ34の繊維は、厚さ0.5mmの基布に織られている。そして、繊維が織られた基布が鉄心に巻きつけられることにより、ブラシローラ34が構成されている。繊維の長さは、2.5mmであるので、ブラシローラ34は、12mmの直径を有している。
均し部16Kは、均しブレード30及び支持部材32を含んでいる。均しブレード30は、図2に示すように、感光体ドラム4Kの周面に接触する板状部材であり、ブラシローラ34により感光体ドラム4Kの周面に供給された潤滑剤36の粒子pを感光体ドラム4Kの周面に塗り広げる(塗布する)。均しブレード30は、感光体ドラム4Kに対してカウンター方向に配置されている。カウンター方向に配置されているとは、均しブレード30と感光体ドラム4Kの周面とが感光体ドラム4Kの周面の進行方向の下流側においてなす角度が鋭角をなしていることを意味する。均しブレード30がカウンター方向に配置されることにより、潤滑剤36の粒子pが感光体ドラム4Kの周面において皮膜化されやすくなる。
均しブレード30は、例えば、シート状のポリウレタンゴムにより構成されており、遠心成型機で製造される。支持部材32は、L字型をなす金属板であり、均しブレード30を支持している。均しブレード30は、支持部材32に対してホットメルト接着剤によって接着されている。
25℃における均しブレード30の硬度及び反発弾性率は、感光体ドラム4Kと均しブレード30の接触幅及び均しブレード30のエッジ摩耗に関与する。具体的には、均しブレード30の硬度が高くなれば、接触幅が小さくなり、粒子pが皮膜化されにくくなる。ただし、均しブレード30のエッジ摩耗が抑制される。一方、均しブレード30の反発弾性率が高くなれば、接触幅が大きくなり、粒子pが皮膜化されやすくなる。ただし、均しブレード30にエッジ摩耗が発生しやすくなる。よって、均しブレード30の硬度及び反発弾性率を適切な値に設定することが好ましい。画像形成装置1では、後述する実験において、均しブレード30のJIS−A硬度が25℃において、61度以上79度以下であることが好ましいことが分かっている。また、均しブレード30の反発弾性率が48%以上66%以下であることが好ましいことが分かっている。
ところで、画像形成装置1は、潤滑剤の塗布むらの発生を抑制すると共に、装置の小型化を図るための構成を有している。以下に、かかる構成について図面を参照しながら説明する。図3は、均しブレード30及びブラシローラ34を平面視した図である。図4は、ブラシローラ34、均し部16K及びこれらの駆動部80の構成図である。図3及び図4において、感光体ドラム4Kの周面の進行方向(副走査方向)をy軸方向と定義し、感光体ドラム4Kの周面の進行方向に直交する方向(主走査方向)をx軸方向と定義する。
画像形成装置1では、ブラシローラ34及び均しブレード30は、図3に示すように、感光体ドラム4Kの周面の進行方向に対して直交する直交方向(x軸方向)に振動する。そのため、画像形成装置1は、図4に示すように、ブラシローラ34及び均しブレード30の駆動部80を備えている。
駆動部80は、図4に示すように、振動ギア52,68、駆動ギア54、ばね56,70、シャフト58及びアイドルギア60,62,64を含んでいる。シャフト58は、ブラシローラ34及び均しブレード30と平行にx軸方向に延在している。アイドルギア60は、シャフト58のx軸方向の負方向側の端部に設けられている。アイドルギア62は、シャフト58のx軸方向の正方向側の端部に設けられている。アイドルギア60には、図示しない駆動源(例えば、モータ)のピニオンギアが噛み合っている。
ブラシローラ34には、x軸方向に延在するシャフト50が設けられている。シャフト50のx軸方向の正方向側の端部には、駆動ギア54が設けられている。駆動ギア54は、アイドルギア62に噛み合っている。これにより、駆動源によりアイドルギア60が回転させられると、駆動ギア54が回転させられ、ブラシローラ34が回転させられる。
アイドルギア60、振動ギア52、アイドルギア64及び振動ギア68は、y軸方向にこの順に並んでおり、隣り合うもの同士で噛み合っている。これにより、駆動源によりアイドルギア60が回転させられると、振動ギア52、アイドルギア64及び振動ギア68が回転する。
ばね56は、シャフト50のx軸方向の正方向側の端部をx軸方向の負方向側に付勢している。これにより、シャフト50のx軸方向の負方向側の端部は、振動ギア52のx軸方向の正方向側の側面に押し付けられている。振動ギア52は、斜板カムを構成している。具体的には、振動ギア52のx軸方向の側面は、x軸に垂直な面に対して傾いている。これにより、振動ギア52が回転させられると、シャフト50及びブラシローラ34がx軸方向に振動する。
また、均し部16Kには、x軸方向に延在するシャフト66が設けられている。ばね70は、シャフト66のx軸方向の正方向側の端部をx軸方向の負方向側に付勢している。これにより、シャフト66のx軸方向の負方向側の端部は、振動ギア68のx軸方向の正方向側の側面に押し付けられている。振動ギア68は、斜板カムを構成している。具体的には、振動ギア68のx軸方向の側面は、x軸に垂直な面に対して傾いている。これにより、振動ギア68が回転させられると、シャフト66及び均し部16Kがx軸方向に振動する。
以上のようにブラシローラ34が振動することにより、図3に示すように、粒子pは、感光体ドラム4Kの周面に正弦波状に付着する。そして、均し部16Kが振動することにより、粒子pが感光体ドラム4Kの周面全体に塗り広げられる。
次に、ブラシローラ34の振動と均し部16Kの振動についてより詳細に説明する。図5は、ブラシローラ34及び均しブレード30を平面視した図である。図5(a)では、ブラシローラ34がx軸方向の正方向側の振動端に位置しており、図5(b)では、ブラシローラ34がx軸方向の負方向側の振動端に位置している。
ブラシローラ34の振動幅をAとし、感光体ドラム4Kの周面の移動速度をVとし、ブラシローラ34から均しブレード30までの距離をLとする。
粒子pが感光体ドラム4Kの周面全体に均一に塗り広げられるためには、ブラシローラ34により供給された粒子pが均しブレード30によりx軸方向に移動させられる必要がある。より詳細には、図5(a)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の正方向側の振動端に位置しているときに供給した粒子pが、均しブレード30によってx軸方向の正方向側に移動させられればよい。同様に、図5(b)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の負方向側の振動端に位置しているときに供給した粒子pが、均しブレード30によってx軸方向の負方向側に移動させられればよい。つまり、感光体ドラム4Kの周面に付着した粒子pの正弦波状の軌跡の振幅を大きくする方向に、均しブレード30によって粒子pが移動させられればよい。
そこで、均しブレード30は、図5(a)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の正方向側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときに、x軸方向の正方向側に向かって速さv(>0)で移動する。これにより、粒子pが均しブレード30に到達したときには、均しブレード30がx軸方向の正方向側に向かって移動している。そのため、粒子pは、均しブレード30によって弾かれることによりx軸方向の正方向側に力を受けて移動する。これにより、粒子pが塗布される領域がx軸方向の正方向側に広がる。
また、均しブレード30は、図5(b)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の負方向側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときに、x軸方向の負方向側に向かって速さv(>0)で移動する。これにより、粒子pが均しブレード30に到達したときには、均しブレード30がx軸方向の負方向側に向かって移動している。そのため、粒子pは、均しブレード30によって弾かれることによりx軸方向の負方向側に力を受けて移動する。これにより、粒子pが塗布される領域がx軸方向の負方向側に広がる。
ここで、均しブレード30及びブラシローラ34が単振動している場合を例にとって、均しブレード30及びブラシローラ34の振動についてより詳細に説明する。ブラシローラ34及び均しブレード30はそれぞれ、以下の式(1)及び式(2)にしたがって単振動する。
x=sin(2πfa) ・・・(1)
x=sin(2πfb−σ) ・・・(2)
faは、ブラシローラ34の振動数であり、fbは、均しブレード30の振動数である。σは、ブラシローラ34の位相に対する均しブレード30の位相のずれである。
式(1)及び式(2)にしたがってブラシローラ34及び均しブレード30が単振動する場合には、以下の式(3)及び式(4)が成立していることが好ましい。
fb=mfa ・・・(3)
π+2nπ−2πfb(L/V)<σ<2π+2nπ−2πfb(L/V) ・・・(4)
ただし、nは0以上の整数、mは自然数
式(3)は、均しブレード30の振動数fbが、ブラシローラ34の振動数faの整数倍であることを意味している。式(4)は、図5(a)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の正方向側の振動端に位置しているときに供給した粒子pが、均しブレード30によってx軸方向の正方向側に移動させられると共に、図5(b)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の負方向側の振動端に位置しているときに供給した粒子pが、均しブレード30によってx軸方向の負方向側に移動させられるための条件である。
具体的には、理解の容易のために均しブレード30からブラシローラ34までの距離をLが0と仮定した場合に、均しブレード30の位相がブラシローラ34の位相に対して遅れていれば、図5(a)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の正方向側の振動端に位置しているとき、均しブレード30がx軸方向の正方向側に向かって移動する。更に、図5(b)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の負方向側の振動端に位置しているときに、均しブレード30がx軸方向の負方向側に移動する。均しブレード30の位相がブラシローラ34の位相に対して遅れているとは、均しブレード30の位相とブラシローラ34の位相との差がπより大きく2πよりも小さいことである。そして、均しブレード30からブラシローラ34までの距離Lによる均しブレード30とブラシローラ34との位相のずれは、2πfb(L/V)である。したがって、均しブレード30の位相とブラシローラ34の位相との差がπ−2πfb(L/V)より大きく2π−2πfb(L/V)よりも小さければよい。
なお、以下の式(5)が成立していることが最も好ましい。
σ=3π/2+2nπ−2πfb(L/V) ・・・(5)
式(5)が成立していれば、ブラシローラ34がx軸方向の正方向側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときにおける均しブレード30のx軸方向の正方向側に向かう速さが最大となる。同様に、ブラシローラ34がx軸方向の負方向側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときにおける均しブレード30のx軸方向の負方向側に向かう速さが最大となる。これにより、粒子pが塗布される領域がx軸方向に最も効率よく広がるようになる。
(効果)
以上のように構成された画像形成装置1によれば、ブラシローラ34がx軸方向に振動しながら潤滑剤36を感光体ドラム4Kの周面に供給し、均しブレード30がx軸方向に振動しながら潤滑剤36を感光体ドラム4Kの周面に塗布している。これにより、ブラシローラ34によって供給された潤滑剤36が均しブレード30により塗り広げられるようになる。その結果、ブラシローラ34のx軸方向の振動幅を大きくすることなく、装置の小型化を図りつつ、潤滑剤36を感光体ドラム4Kの周面に均一に塗布することが可能となる。
また、均しブレード30は、ブラシローラ34がx軸方向の正方向側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときに、x軸方向の正方向側に向かって移動しており、ブラシローラ34がx軸方向の負方向側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときに、x軸方向の負方向側に向かって移動している。これにより、図5(a)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の正方向側の振動端に位置しているときに供給した粒子pが、均しブレード30によってx軸方向の正方向側に移動させられる。同様に、図5(b)に示すように、ブラシローラ34がx軸方向の負方向側の振動端に位置しているときに供給した粒子pが、均しブレード30によってx軸方向の負方向側に移動させられる。その結果、潤滑剤36が感光体ドラム4Kの周面に塗布される領域が広くなり、潤滑剤36が感光体ドラム4Kの周面に均一に塗布されるようになる。
また、画像形成装置1では、1つの動力源からの動力が駆動部80によって、ブラシローラ34の回転及び振動並びに均しブレード30の振動に振り分けられている。これにより、画像形成装置1において、複数の動力源が不要となり、装置の小型化が図られる。また、複数の動力源が設けられていると、各動力源の静止時の慣性力の違いにより、ブラシローラ34の位相と均しブレード30の位相との差σにずれが発生するおそれがある。したがって、動力源は1つであることが好ましい。
また、振動ギア52,68、駆動ギア54及びアイドルギア60,62,64のギア比を変更することによって、ブラシローラ34の振動数fa及び均しブレード30の振動数fbを変更することが可能である。また、振動ギア52,68の斜板カムのx軸方向の高さを変更することによって、ブラシローラ34の振動幅及び均しブレード30の振動幅を変更することが可能である。
(変形例)
以下に、第1の変形例に係る均し部について図面を参照しながら説明する。図6は、第1の変形例に係る均し部16aK及び潤滑剤供給部15Kの構成図である。
均し部16aKでは、均しブレード30は、感光体ドラム4Kに対してトレーリング方向に配置されている。トレーリング方向に配置されているとは、均しブレード30と感光体ドラム4Kの周面とが感光体ドラム4Kの周面の進行方向の下流側においてなす角度が鈍角をなしていることを意味する。
次に、第2の変形例に係る均し部について図面を参照しながら説明する。図7は、第2の変形例に係る均し部16bK及び潤滑剤供給部15Kの構成図である。
図7に示すように、均しブレード30の代わりに、均しブラシ30aが用いられていてもよい。
次に、第3の変形例に係る均し部について図面を参照しながら説明する。図8は、第3の変形例に係る均し部16cK及び潤滑剤供給部15Kの構成図である。
図8に示すように、均しブレード30の代わりに、均しローラ30bが用いられていてもよい。
(実験)
本願発明者は、画像形成装置1が奏する効果をより明確にするために、以下に説明する実験を行った。具体的には、本願発明者は、実施例1ないし実施例13に係る画像形成装置1及び比較例1ないし比較例3に係る画像形成装置を作製した。実施例1ないし実施例13では、均しブレード30及びブラシローラ34を振動させている。一方、比較例1ないし比較例3では、均しブレード又はブラシローラのいずれかを振動させていない。
実施例1ないし実施例13及び比較例1ないし比較例3には、コニカミノルタビジネステクノロジーズ製bizhubC6500(印刷速度:60枚/分(A4横))の改造品を用いた。潤滑剤36には、ステアリン酸亜鉛を用いた。また、ブラシローラ34と潤滑剤36とを4N/mの強さで接触させた。クリーニングブレード40には、ポリウレタンゴムを用いた。クリーニングブレード40において、JIS−A硬度は72度であり、反発弾性率は25%である。また、クリーニングブレード40が感光体ドラム4Kに接触する力の大きさは25N/mであり、クリーニングブレード40と感光体ドラム4Kの周面とがなす角度は15度である。また、均しブレード30及びブラシローラ34の振動幅を1mmとした。その他の条件については、以下の表1に示す。
Figure 0005867244
表1におけるγは、ブラシローラ34の位相と均しブレード30の位相との総位相差である。γとσとの間には以下の式(6)が成立している。
γ=2πfb(L/V)+σ ・・・(6)
また、実験では、23℃、65%RHの環境下で、面積率が5%のチャートをモノクロモードの4枚間欠で印刷した。
以上の実施例1ないし実施例13及び比較例1ないし比較例3に100000枚の印刷を行わせて、初期時、1000枚、10000枚及び100000枚印刷時における筋状ノイズの発生の有無、100000枚印刷時における濃度むらの発生の有無、及び、初期時におけるトナー画像の粒状性を評価した。
筋状ノイズは、クリーニング不良によって、トナー画像に筋状のノイズが形成される不具合である。より詳細には、筋状ノイズは、潤滑剤の塗布むらに起因するクリーニング不良によって発生し、感光体ドラム上の潤滑剤が塗布された領域と潤滑剤が塗布されていない領域との間の転写効率の違いにより発生する。潤滑剤が塗布されていない領域では、潤滑剤が塗布された領域に比べて、転写効率が低下するため、トナー画像が薄くなる。筋状ノイズの評価は、0%の画像濃度と100%の画像濃度とが混在したチャートをモノクロモードで1000枚連続印刷し、1000枚印刷後のハーフトーン画像の0%の部分と100%の部分とにおいて筋状ノイズを評価した。そして、評価の悪い方を実験結果に採用した。本願発明者は、筋状ノイズを目視により確認した。Aは、筋状ノイズが確認されなかったことを意味する。Bは、問題がない程度の筋状ノイズが確認されたことを意味する。Cは、実質的に問題がない程度の筋状ノイズが確認されたことを意味する。Dは、実用上で問題となる程度の筋状ノイズが確認されたことを意味する。
濃度むらは、クリーニングブレードの摩耗に起因するクリーニング不良によって、トナー画像に発生するむらであり、クリーニングブレードの先端が摩耗することで、トナーの一部がすり抜けてしまうことで発生する。感光体ドラム上のトナーがすり抜けてしまった領域では、帯電不良、露光不良等が発生し、濃度むらが起こる。本願発明者は、濃度むらを目視により確認した。より具体的には、100000枚印刷後に、転写電流値を変化させながらハーフトーン画像を印刷し、濃度むらの有無を目視により評価した。Aは、濃度むらが確認されなかったことを意味する。Bは、問題がない程度の濃度むらが確認されたことを意味する。Cは、実質的に問題がない程度の濃度むらが確認されたことを意味する。Dは、実用上で問題となる程度の濃度むらが確認されたことを意味する。
トナー画像の粒状性とは、トナー画像のざらつき度合いである。より詳細には、均し部材の揺動による感光体ドラムの振動により、潜像が乱れる場合があり、このような場合にはトナー画像にざらつきが確認される場合がある。ただ、このようなトナー画像のざらつきは、筋状ノイズと比較して画像品質への影響は限定的である。本願発明者は、ハーフトーン画像を印刷し、目視によりトナー画像の粒状性を確認した。Aは、ざらつきが確認されなかったことを意味する。Bは、問題がない程度のざらつきが確認されたことを意味する。Cは、実質的に問題がない程度のざらつきが確認されたことを意味する。Dは、実用上問題となる程度のざらつきが確認されたことを意味する。
表2は、実験結果を示した表である。
Figure 0005867244
実験結果によれば、実施例1ないし実施例13では、100000枚の印刷が完了した時点で、実用上問題となる程度の筋状ノイズが確認されなかった。よって、均しブレード30及びブラシローラ34を振動させることによって、クリーニング不良による筋状ノイズの発生が抑制されることが分かる。
また、実施例1ないし実施例6では、筋状ノイズ、濃度むら及び粒状性においてB以上の評価が得られている。一方、実施例7では、粒状性の評価がCとなった。これは、実施例7では、ブラシローラ34の振動数faが15Hzと高いためであると考えられる。一方、実施例8では、筋状ノイズの評価がCとなった。これは、実施例8では、ブラシローラ34の振動数faが0.05Hzと低いためであると考えられる。以上より、筋状ノイズ及び濃度むらの発生並びに粒状性の悪化を効果的に抑制するためには、ブラシローラ34の振動数faは、実施例1ないし実施例6の実験結果より、0.2Hz以上9Hz以下であることが好ましい。
また、実施例9では、濃度むらの評価がCとなった。これは、実施例9では、均しブレード30の反発弾性率が73%と高いので、均しブレード30にエッジ摩耗が発生し、クリーニング不良が発生したためと考えられる。一方、実施例10では、筋状ノイズの評価がCとなった。これは、実施例10では、均しブレード30の反発弾性率が38%と低いので、感光体ドラム4Kと均しブレード30との接触幅が小さくなり、潤滑剤36が十分に皮膜化されなかったためであると考えられる。よって、均しブレード30の反発弾性率は、実施例1ないし実施例8の実験結果より、48%以上66%以下であることが好ましい。
また、実施例11ないし実施例13では、筋状ノイズの評価がCとなった。これは、γがπ〜2πの範囲に収まっていないためと考えられる。
(その他の実施形態)
本発明に係る画像形成装置は、前記実施形態に係る画像形成装置1に限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
なお、ブラシローラ34には、ポリエステルの繊維を用いたが、レーヨン、アクリル、ナイロン又は金属の繊維が用いられてもよい。また、ブラシローラ34の繊維は、絶縁性の繊維であってもよいし、静電植毛ブラシであってもよい。また、ブラシローラ34の代わりに、ウレタンやシリコン等のソリッドあるいは発泡ローラが用いられてもよい。
なお、均しブレード30及びブラシローラ34は、中間転写ベルト11への潤滑剤36の塗布に用いられてもよい。
以上のように、本発明は、画像形成装置に有用であり、潤滑剤の塗布むらの発生を抑制すると共に、装置の小型化を図ることができる点において優れている。
1 画像形成装置
4Y,4M,4C,4K 感光体ドラム
9Y,9M,9C,9K クリーナー
15Y,15M,15C,15K 潤滑剤供給部
16Y,16M,16C,16K,16aK,16bK,16cK 均し部
30 均しブレード
30a 均しブラシ
30b 均しローラ
32,42 支持部材
34 ブラシローラ
36 潤滑剤
38 付勢部
40 クリーニングブレード
80 駆動部

Claims (8)

  1. 回転させられ、かつ、トナー画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の表面の進行方向に対して直交する直交方向に振動しながら、該像担持体の表面に対して潤滑剤を供給する供給手段と、
    前記供給手段よりも前記進行方向の下流側において前記像担持体の表面に接触し、かつ、前記直交方向に振動しながら前記潤滑剤を該像担持体の表面に塗布する均し手段と、
    を備え
    前記均し手段は、前記供給手段により前記像担持体の表面に供給された前記潤滑剤の軌跡の振幅を大きくする方向に移動すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 回転させられ、かつ、トナー画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の表面の進行方向に対して直交する直交方向に振動しながら、該像担持体の表面に対して潤滑剤を供給する供給手段と、
    前記供給手段よりも前記進行方向の下流側において前記像担持体の表面に接触し、かつ、前記直交方向に振動しながら前記潤滑剤を該像担持体の表面に塗布する均し手段と、
    を備え、
    前記供給手段と前記均し手段との間の距離をLとし、前記像担持体の表面の速度をVとしたときに、
    前記均し手段は、前記供給手段が前記直交方向の一方側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときに、該直交方向の一方側に向かって移動しており、該供給手段が該直交方向の他方側の振動端に到達してからL/Vだけ経過したときに、該直交方向の他方側に向かって移動していること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 回転させられ、かつ、トナー画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の表面の進行方向に対して直交する直交方向に振動しながら、該像担持体の表面に対して潤滑剤を供給する供給手段と、
    前記供給手段よりも前記進行方向の下流側において前記像担持体の表面に接触し、かつ、前記直交方向に振動しながら前記潤滑剤を該像担持体の表面に塗布する均し手段と、
    を備え、
    前記供給手段の単振動の振動数をfaとし、前記均し手段の単振動の振動数をmfaとし、該供給手段の単振動の位相に対する該均し手段の単振動の位相のずれをσとしたときに、以下の式(1)を満たすこと、
    を特徴とする画像形成装置。
    π+2nπ−2πmfa(L/V)<σ<2π+2nπ−2πmfa(L/V)・・・(1)
    ただし、nは0以上の整数、mは自然数
  4. faは、0.2Hz以上9Hz以下であること、
    を特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記均し手段は、前記像担持体に接触している均し部材を、含んでおり、
    前記均し部材のJIS−A硬度は、25℃において、61度以上79度以下であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記均し手段は、前記像担持体に接触している均し部材を、含んでおり、
    前記均し部材の反発弾性率は、48%以上66%以下であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記均し手段は、前記像担持体に接触している板状の均し部材を、含んでおり、
    前記均し部材と前記像担持体の表面とが前記進行方向の下流側においてなす角度が鋭角であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記供給手段よりも前記進行方向の上流側において前記像担持体の表面に接触し、かつ、該像担持体に付着したトナーを回収するトナー回収手段を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
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