JP2015102831A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
新たな機構を設けることなく、且つ現像剤の消費量を増大させることなく、像担持体の寿命が仕様を下回ることや画像流れを抑制すること。
【解決手段】
画像形成装置Aは、外表面に静電潜像が形成される回転可能な感光体1と、静電潜像を形成する際に感光体1に対して帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電源部S1と、可視像を記録材Pに転写した後に感光体1の外表面に付着している付着物を、回転する感光体1に当接しながら除去するクリーニング部14と、を有する。CPU81は、感光体1の回転負荷に応じて、クリーニング部14により付着物を除去する際の感光体1に印加される帯電バイアスを可変にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ又はファクシミリ等の画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体の表面に放電により電荷を与えることで感光体を帯電させ、帯電した感光体の表面を露光して静電潜像を形成し、静電潜像に現像剤を供給して静電潜像を可視像にすると共に、可視像を記録材に転写する。このような画像形成装置では、可視像を記録材に転写した後の感光体表面に、記録材に転写されない未転写の現像剤等が残留する。従って、感光体表面は、残留した現像剤等が次の画像形成に悪影響を与えないようにクリーニングされて次の画像形成に備えられる。
従来、感光体表面のクリーニングとしては、ゴム等の弾性体からなるクリーニングブレードや合成樹脂の繊維をブラシ状に形成したクリーニングブラシを、感光体表面に当接させて、未転写の現像剤等の付着物を除去するものが一般的に知られている。
ここで、近年、電子写真方式の画像形成装置の画像品質の向上に対する要求が高まっている。画像品質を向上させるためには、現像剤の小粒径化、又は球形化が有力な手段である。即ち、現像剤の小粒径化によりドットの再現性を向上させることができ、現像剤の球形化により現像性及び転写性の向上を図ることができる。
一方、球形化又は小粒径化された現像剤を用いた場合には、画像形成後に行われる感光体表面のクリーニングに問題を生じる。球形化又は小粒径化された現像剤のクリーニングは、一般的に用いられている、クリーニングブレードが感光体表面を当接しながら現像剤を除去するブレードクリーニング方式において特に困難である。
その理由は、ブレードクリーニング方式では、感光体とクリーニングブレードとの摩擦抵抗により、クリーニングブレードのエッジ部分が変形するため、感光体とクリーニングブレードとの間に微小な空間を生じる。小粒径の現像剤ほど、感光体とクリーニングブレードとの間の微小な空間に侵入し易く、クリーニング不良を起こしやすい。また、感光体とクリーニングブレードとの間に生じた微小な空間に侵入した現像剤は、球形に近い形状であるほど転がり摩擦力が小さいため、感光体とクリーニングブレードとの間の空間で転がり始め、クリーニングブレードをすり抜ける。この結果、クリーニング不良を起こす。
上記クリーニング不良を防ぐための方法としては、従来、クリーニングブレードの感光体への当接圧を高くして感光体上の未転写の現像剤を掻き取るものが知られている。
しかしながら、クリーニングブレードの感光体への当接圧を高くした場合には、クリーニングブレードと感光体との摩擦力が増大し、クリーニングブレードの損傷や摩耗の進行を招くという課題を生じる。また、クリーニングブレードが不規則に振動することによりブレード鳴きや、ブレードめくれ等が発生するという課題を生じる。
これに対して、従来、感光体表面に潤滑剤を塗布して感光体の摩擦係数を低下させることにより上記課題を解決するものも知られているが、この場合にも以下の課題を生じる。即ち、クリーニングブレードの部品公差等の個体差に伴って、感光体とクリーニングブレードとの当接圧にバラつきを生じ、この場合には感光体の摩擦係数に差を生じる。
これより、摩擦係数が大きい場合には、クリーニングブレードの損傷や摩耗を招き、感光体の寿命が製品仕様よりも下回ってしまうという課題を有する。一方、摩擦係数が小さい場合には、感光体表面の除去されずに残存する付着物により、画像流れを生じるという課題を有する。特に、画像形成装置の更なるコストダウンや災害などのトラブル回避のために、複数種類のクリーニングブレードを使用する場合には、上記課題が顕著になる。
かかる状況において、特許文献1は、像担持体に対する潤滑剤塗布ブレードの当接圧を可変可能に構成し、感光体の静トルクの大きさ又は潤滑剤塗布ブレードの走行距離に応じて、潤滑剤塗付ブレードの当接圧を制御する画像形成装置を開示する。また、特許文献1は、出力すべき画像情報に基づいて決定される値に潤滑剤塗布ブレードの当接圧を制御する画像形成装置を開示する。
また、特許文献2は、像担持体の所定値よりも大きい回転負荷を検知したときに、クリーニングブレードの当接部に現像剤を供給する当接部潤滑化モードを実行する画像形成装置を開示する。
特開2009−115923号公報 特開2012−194513号公報
しかしながら、特許文献1においては、潤滑剤塗布ブレードの当接圧を可変にするための機構を新たに設ける必要があり、製造コストの増大を招くという課題を有する。
また、特許文献2においては、当接部潤滑化モードを実行する際に現像剤を供給するので、現像剤の消費量の増大を招くという課題を有する。
本発明の目的は、新たな機構を設けることなく、過度な摩耗を抑制して安定したクリーニングを可能とした画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、外表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
前記静電潜像を形成する際に前記像担持体に対して帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加部と、前記静電潜像を現像剤により現像する現像部と、前記現像した像を記録材に転写する転写部と、前記転写部により前記現像した像を前記記録材に転写した後に前記像担持体の外表面に付着している付着物を、回転する前記像担持体に当接しながら除去するクリーニング部と、を有する画像形成装置において、前記像担持体の回転負荷に応じて前記帯電バイアスを可変にする帯電バイアス調整部を有する。
本発明によれば、新たな機構を設けることなく、且つ現像剤の消費量を増大させることなく、像担持体の寿命が仕様を下回ることや画像流れを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の断面図 本発明の実施形態における制御部の構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフロー図 本発明の実施形態におけるDCモータの駆動電流と感光体のトルクとの関係を示す図 本発明の実施形態における感光体のトルクと当接圧との関係を示す図 本発明の実施形態における当接圧と摩耗レートとの関係を示す図 本発明の実施形態におけるテーブルを示す図 本発明の実施形態における流れ込み電流量と摩耗レートとの関係を示す図 本発明の実施形態における摩耗レートを従来との比較で示す図
以下、図面を適宜参照して、本発明の各実施形態に係る画像形成装置につき、詳細に説明する。
<画像形成装置の構成>
本発明の実施形態に係る画像形成装置Aの構成につき、図1を参照しながら、以下詳細に説明する。
画像形成装置Aは、感光体1と、帯電ローラ2と、像露光部3と、現像部4と、転写ローラ7と、レジストローラ8と、搬送ベルト10と、定着部11と、クリーニング部14と、回転ブラシ41と、DCモータ200と、モータ検知部300と、帯電バイアス印加電源部S1と、現像バイアス印加電源部S2と、転写バイアス印加電源部S3と、を有している。帯電ローラ2及び帯電バイアス印加電源部S1は、帯電バイアス印加部を構成している。画像形成装置Aは、接触帯電方式・転写方式の電子写真画像形成装置である。
感光体1は、像担持体であり、画像形成装置Aにおいて回転可能に配設されており、DCモータ200の駆動力により図1の時計方向に所定の速度で回転する。感光体1の外表面は、帯電バイアス印加電源部S1から帯電ローラ2を介して帯電バイアスを印加されることにより、所定の極性及び電位に一様に帯電される。感光体1の外表面には、帯電された状態で静電潜像が形成される。感光体1は、後述するクリーニング部14により外表面に付着している付着物を除去される際に、感光体1に印加される帯電バイアスによる帯電ローラ2からの流れ込み電流量(以下、「流れ込み電流量」と記載する)が変化する。なお、流れ込み電流量を可変にする方法は後述する。
帯電ローラ2は、画像形成装置Aにおいて回転可能に配設されており、感光体1の回転に従動して回転する。帯電ローラ2は、感光体1に対して所定の押圧力で接触している。帯電ローラ2の表面は、表層に樹脂粒子を混入させることにより凹凸に形成されている。帯電ローラ2は、帯電バイアス印加電源部S1より帯電バイアスが印加されることにより帯電すると共に、感光体1に帯電バイアスを供給して感光体1を帯電させる。この際、帯電ローラ2は、帯電バイアス印加電源部S1より流れ込んだ電流を感光体1に供給する。
像露光部3は、感光体1の表面の露光明部を電位減衰させることにより、感光体1の外表面に像露光パターンに対応した静電潜像を形成する像露光を行う。像露光部3は、原稿画像を結像投影露光して像露光を行ってもよいし、レーザスキャナやLEDアレイ等を用いて像露光を行ってもよい。像露光部3は、例えば、波長λ=780nmのレーザ走査露光を行うレーザスキャナである。
現像部4は、像形成部であり、図1の反時計方向に回転する現像スリーブ5と、現像スリーブ5に現像剤を供給するホッパー部6と、を有している。現像スリーブ5は、現像バイアス印加電源部S2から所定のAC成分とDC成分とを重畳した電圧が印加されることにより、ホッパー部6から供給された現像剤を感光体1に形成された静電潜像に付与して、静電潜像を可視像(現像剤像)にする現像を行う。現像部4は、例えば、現像剤として一成分磁性ネガ極性現像剤を用いる。
なお、現像部4は、現像剤粒子に磁性キャリアを混合した二成分現像剤を磁気力により搬送し、感光体1に対して接触状態で現像する方法(二成分接触現像)を用いてもよい。また、現像部4は、二成分現像剤を感光体1に対して非接触状態で現像する方法(二成分非接触現像法)を用いてもよい。
転写ローラ7は、転写部であり、画像形成装置Aにおいて回転自在に配設され、感光体1の回転に従動して回転する。転写ローラ7は、感光体1に対して所定の押圧力で接触する。転写ローラ7は、画像形成処理に同期したタイミングでレジストローラ8から転写部Tに導入された記録材Pを、感光体1との間で挟持して搬送する。転写ローラ7には、記録材Pが転写部Tを通過している間、転写バイアス印加電源部S3から現像剤の帯電極性とは逆極性の所定電位の直流電圧が印加される。本実施形態では、転写ローラ7には、転写バイアス印加電源部S3よりプラス極性の所定電位の直流電圧が印加される。
感光体1の外表面の可視像は、転写部Tにおいて、記録材Pの裏面側(感光体1対向面側とは反対面側)に対して、転写ローラ7よりプラスの電荷が付与されることにより、順次記録材Pの表面に静電的に転写される。
レジストローラ8は、画像形成処理に同期したタイミングで転写部Tに対して記録材Pを搬送する。
搬送ベルト10は、転写部Tから搬送されてきた記録材Pを定着部11に搬送する。
定着部11は、定着フィルム12と加圧ローラ13とを有している。定着部11は、搬送ベルト10より搬送されてきた記録材Pを、定着フィルム12と加圧ローラ13とが圧接する圧接ニップ部Nにおいて挟持して加熱加圧することにより、記録材P上の未定着の現像剤像を記録材Pに定着させる。定着部11は、現像剤像を定着させた記録材Pを、画像形成装置Aから排出する方向に搬送する。
クリーニング部14は、クリーニングブレード15と回収現像剤収容部16とを有している。クリーニング部14は、記録材Pを分離した後(転写後)、感光体1の表面に付着している未転写の現像剤及び紙粉等の付着物を除去して、感光体1を清掃する。本実施形態では、クリーニング部14は、チップタイプのクリーニングブレード15を用いたブレードクリーニング方式を用いている。クリーニングブレード15は、回転する感光体1の表面に当接することにより、感光体1の表面から付着物を掻き取る。回収現像剤収容部16は、クリーニングブレード15により掻き取られた付着物を収容する。
回転ブラシ41は、帯電ローラ2表面に付着した異物を掻き取って、帯電ローラ2表面の局部的若しくは全面的な異物による汚れを防止する。
DCモータ200は、感光体1に対して駆動力を伝達して、感光体1を回転させる。
モータ検知部300は、駆動電流検出部であり、DCモータ200を回転させる際にDCモータ200に供給される駆動電流を検出する。モータ検知部300で検出された駆動電流は、流れ込み電流量を設定する際に、感光体1の回転負荷を求めるために用いられる。
帯電バイアス印加電源部S1は、DC帯電方式の場合には所定の直流電圧、又はAC+DC帯電方式の場合には所定の直流電圧に所定の交流電圧を重畳した電圧を、帯電バイアスとして帯電ローラ2に対して印加する。帯電バイアス印加電源部S1は、感光体1に静電潜像を形成する際、及びクリーニング部14により感光体1の外表面に付着している現像剤等の付着物を除去する際に、帯電ローラ2に対して帯電バイアスを印加する。これにより、帯電バイアス印加電源部S1は、帯電ローラ2を介して感光体1に対して帯電バイアスを印加する。
帯電バイアス印加電源部S1は、制御部から入力される制御信号(図1では記載を省略)に基づいて、帯電ローラ2に印加する帯電バイアスを可変にする。なお、制御部の構成については後述する。
現像バイアス印加電源部S2は、所定のAC成分とDC成分とを重畳した電圧を、現像スリーブ5に対して印加する。
転写バイアス印加電源部S3は、記録材Pが転写部Tを通過する際に、現像剤の帯電極性とは逆極性の所定電位の直流電圧を転写ローラ7に対して印加する。
<制御部の構成>
本発明の実施形態における制御部50の構成につき、図2を参照しながら、以下詳細に説明する。
制御部50は、CPU81及び記憶部82を有している。
CPU81は、帯電バイアス調整部であり、DCモータ200の駆動電流の検出結果をモータ検知部300より取得する。CPU81は、取得したDCモータ200の駆動電流の検出結果と、記憶部82に予め記憶されている設定データと、に基づいて、クリーニング部14により感光体1の外表面を清掃する際における流れ込み電流量を設定する。記憶部82に記憶した設定データを用いて流れ込み電流量を設定することにより、流れ込み電流量を都度演算により求める場合に比べて、処理負荷を軽減することができる。
具体的には、CPU81は、感光体1の回転負荷が大きいほど、小さな流れ込み電流量を設定する。これにより、感光体1の回転負荷による、感光体1若しくはクリーニングブレード15の摩耗や破損と、画像流れと、を流れ込み電流の設定により抑制することができる。なお、流れ込み電流量を求める方法については後述する。
CPU81は、設定した流れ込み電流量の帯電バイアスを感光体1に印加するように、帯電バイアス印加電源部S1に対して制御信号を出力することにより帯電バイアス印加電源部S1を制御する。
記憶部82は、流れ込み電流量を設定するための設定データを予め記憶している。設定データは、感光体1の回転負荷と、感光体1とクリーニングブレード15との当接圧と、感光体1の摩耗レートと、流れ込み電流量と、を関係付けたデータである。クリーニングブレード15を交換した際には、感光体1とクリーニングブレード15との当接圧の値を変更するのみでよいので、容易に設定データの更新をすることができる。ここで、摩耗レートとは、摩耗の程度を示すものであり、記録材の単位枚数である1000枚(K)当たりの膜削れ量(μm)である。膜削れ量とは、印字開始前(新品状態)の感光体1の膜厚に対する、膜厚の減少分である。
流れ込み電流量は、感光体1の摩耗レートと、感光体1とクリーニングブレード15との当接圧と、に関係性がある。従って、流れ込み電流を設定して帯電バイアスを可変にすることにより、感光体1の摩耗レートと、クリーニングブレード15と感光体1との当接圧と、を最適値にすることができる。なお、設定データについては後述する。
<画像形成装置の動作>
本発明の実施形態に係る画像形成装置Aの動作につき、図3から図8を参照しながら、以下詳細に説明する。
画像形成装置Aは、電源投入時、スリープモードからの復帰時、印字JOB開始時、又はメンテナンスを行う際の流れ込み電流量の設定実行時等の予め定められたタイミングにおいて、流れ込み電流量の設定を行う。
まず、CPU81は、画像形成装置Aの電源が投入された際の準備動作である前多回転を行うように指示する(S301)。
次に、画像形成装置Aは、前多回転をスタートする(S302)。
次に、CPU81は、モータ検知部300より、DCモータ200を回転させる際の駆動電流を読み取る(S303)。
次に、CPU81は、記憶部82に予め記憶されている設定データである、感光体1の回転負荷を示す感光体1のトルクと、DCモータ200に供給される駆動電流と、の関係を参照する。そして、CPU81は、読み取った駆動電流に関係付けられている感光体1の回転負荷を求める(S304)。DCモータ200の駆動電流を用いて感光体1の回転負荷を求めることにより、感光体1の回転負荷を検出するための専用のセンサ等を設ける必要がないので、製造コストの増大を抑制することができる。
ここで、感光体1の回転負荷と、DCモータ200に供給される駆動電流と、の関係は、図4に示すように、駆動電流に対して、感光体1の回転負荷は略線形になっている。具体的には、駆動電流が大きいほど、感光体1の回転負荷は大きくなる。なお、感光体1の回転負荷は、DCモータ200に供給される駆動電流以外のものを用いて求めてもよい。
次に、CPU81は、記憶部82に予め記憶されている設定データである、感光体1の回転負荷と、感光体1とクリーニング部14との当接圧(以下、「当接圧」と記載する)と、の関係(第1の関係)を参照する。そして、CPU81は、求めた感光体1の回転負荷に関係付けられている当接圧を求めることにより、当接圧を判別する(S305)。感光体1若しくはクリーニングブレード15の摩耗や破損、又は画像流れに直ちに影響を与える当接圧を用いて帯電バイアスを可変にすることにより、感光体1及びクリーニングブレード15の摩耗や破損と、画像流れと、を早期に抑制することができる。
ここで、感光体1の回転負荷と当接圧との関係は、図5に示すように、感光体1の回転負荷に対して、当接圧は略線形になっている。具体的には、感光体1の回転負荷が大きいほど、当接圧は大きくなる。例えば、感光体1の回転負荷が20mN・mの場合には、予測される当接圧は35gf/cmである。
次に、CPU81は、記憶部82に予め記憶されている設定データである、当接圧と、感光体1の摩耗レートと、の関係(第2の関係)を参照して、求めた当接圧に関係付けられている摩耗レートを求める(S306)。
ここで、当接圧と摩耗レートとの関係は、図6に示すように、当接圧に対して、摩耗レートは略線形になっている。具体的には、当接圧が大きいほど、摩耗レートは大きくなる。例えば、当接圧が50gf/cmの場合には、摩耗レートは0.3μm/Kである。
上記より、例えば、得られた駆動電流が1.0Aの場合には、図4より感光体1の回転負荷は50mN・mとなり、図5より当接圧は50gf/cmとなり、図6より感光体1の摩耗レートは0.3μm/Kとなる。
次に、CPU81は、記憶部82に予め記憶されている設定データである、摩耗レートと流れ込み電流量とを関係(第3の関係)付けた図7のテーブルを参照する。そして、CPU81は、求めた摩耗レートに関係付けられている流れ込み電流量を選択して設定し(S307)、設定した流れ込み電流量の帯電バイアスを印加するように、帯電バイアス印加電源部S1を制御する。なお、図7のテーブルにおいて、摩耗レートのX1からX6の値は、適宜設定することができる。
ここで、感光体1の摩耗レートは、図8に示すように、流れ込み電流量に対して略線形になっている。具体的には、流れ込み電流量が多いほど、感光体1の摩耗レートは大きくなる。例えば、流れ込み電流量が60μAの場合には、感光体1の摩耗レートは0.3μm/Kである。
具体的には、CPU81は、摩耗レートDが小さい場合には、流れ込み電流量を大きくして摩耗レートDを大きくすることにより、感光体1の削れ量を増加させて、画像流れを生じないようにする。また、CPU81は、摩耗レートDが大きい場合には、流れ込み電流量を小さくして摩耗レートDを小さくすることにより、感光体1の削れ量を小さくして、感光体1の寿命が仕様以下にならないようにする。
このように、当接圧がクリーニングブレード15の部品公差等によってバラついた場合には、流れ込み電流量を可変にすることによって、摩耗レートを制御することが可能である。また、当接圧と、摩耗レートと、流れ込み電流量と、の関係を用いて帯電バイアスを可変にするので、多数の条件を考慮することができ、感光体1若しくはクリーニングブレード15の摩耗や破損と、画像流れと、を確実に抑制することができる。
そして、画像形成装置Aは、CPU81における帯電バイアス印加電源部S1の制御後に印字可能状態になる。
上記より、感光体1に静電潜像を形成する際に感光体1に印加される帯電バイアスを可変にするだけで、感光体1若しくはクリーニングブレード15の摩耗や破損と、画像流れと、を抑制することができる。これにより、感光体1とクリーニングブレード15との当接圧を可変にする新たな機構を設ける必要をなくすると共に、感光体1とクリーニングブレード15との摩擦係数を小さくするための現像剤の使用を不要にすることができる。
なお、図7のテーブルにおいて、流れ込み電流量は、7段階に分けているが、更に多数の閾値を用いることで7段階より多段階に分けることもできる。又、図7のテーブルにおける流れ込み電流量は、例示であり、画像形成装置Aの周囲の環境等によって更に個別にテーブルを設けてもよい。
また、図7のテーブルにおける摩耗レートは、通常の温湿度条件下(例えば、温度が25℃且つ湿度が50%)での標準的な摩耗レートであり、各環境での流れ込み電流量の増減を予備実験等で調べることによって適宜設定することができる。
また、流れ込み電流量を設定する際には、帯電ローラ2の感光体1に対する放電不足による所謂「砂地」画像の不具合が発生しないようにするのが好ましい。
<本実施形態と従来との摩擦レートの比較>
本発明の実施形態に係る画像形成装置Aと従来の画像形成装置との摩擦レートの比較結果につき、図9を参照しながら、以下詳細に説明する。
図9において、図9(a)は、クリーニングブレードの部品公差により当接圧の高いクリーニングブレードを用いた場合であり、図9(b)は、クリーニングブレードの部品公差により当接圧の低いクリーニングブレードを用いた場合である。図9では、図9(a)の場合と図9(b)の場合との両方において、摩耗レートの目標値を0.3μm/Kとした。
従来では、当接圧が高い場合の摩耗レートは目標値よりも高くなり、当接圧が低い場合の摩耗レートは目標値よりも低くなった。一方、本実施形態では、当接圧が高い場合及び当接圧が低い場合の双方の摩耗レートは目標値に一致した。
このように、本実施形態では、感光体1の回転負荷に応じて、帯電バイアス印加電源部S1より感光体1に印加される帯電バイアスを可変にする。これにより、新たな機構を設けることなく、且つ現像剤の消費量を増大させることなく、感光体1の寿命が仕様を下回ることや画像流れを抑制することができる。
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
例えば、感光体1の回転負荷と当接圧との関係、当接圧と摩耗レートとの関係、及び摩耗レートと流れ込み電流量との関係の各々を記憶したが、感光体1の回転負荷と流れ込み電流量との関係を予め求めて記憶してもよい。この場合には、流れ込み電流量を早期に求めることができる。更に、感光体1の回転負荷と感光体1に印加する帯電バイアスとの関係を予め求めて記憶してもよい。この場合には、帯電バイアスを早期に設定することができる。
また、記憶した設定データを参照して、感光体1の回転負荷、当接圧、摩耗レート、及び流れ込み電流量を求めたが、設定データを記憶せずに、感光体1の回転負荷、当接圧、摩耗レート、及び流れ込み電流量の全部又は一部を都度演算で求めてもよい。
A 画像形成装置
1 感光体
2 帯電ローラ
3 像露光部
4 現像部
5 現像スリーブ
6 ホッパー部
7 転写ローラ
8 レジストローラ
10 搬送ベルト
11 定着部
12 定着フィルム
13 加圧ローラ
14 クリーニング部
15 クリーニングブレード
16 回収現像剤収容部
41 回転ブラシ
50 制御部
81 CPU
82 記憶部
200 DCモータ
300 モータ検知部
S1 帯電バイアス印加電源部
S2 現像バイアス印加電源部
S3 転写バイアス印加電源部

Claims (7)

  1. 外表面に静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
    前記静電潜像を形成する際に前記像担持体に対して帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加部と、
    前記静電潜像を現像剤により現像する現像部と、
    前記現像した像を記録材に転写する転写部と、
    前記転写部により前記現像した像を前記記録材に転写した後に前記像担持体の外表面に付着している付着物を、回転する前記像担持体に当接しながら除去するクリーニング部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記像担持体の回転負荷に応じて前記帯電バイアスを可変にする帯電バイアス調整部
    を有する画像形成装置。
  2. 前記帯電バイアス調整部は、
    前記像担持体と前記クリーニング部との当接圧を前記回転負荷より判別し、前記当接圧に応じて前記帯電バイアスを可変にする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電バイアス調整部は、
    前記当接圧と、前記像担持体の摩耗の程度を示す摩耗レートと、前記帯電バイアス印加部から前記像担持体への流れ込み電流量と、の関係を用いて、前記判別した当接圧から前記流れ込み電流量を求め、求めた前記流れ込み電流量となる前記帯電バイアスを前記像担持体に印加させる、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電バイアス調整部は、
    前記回転負荷が大きいほど、前記流れ込み電流量を小さくする前記帯電バイアスを前記像担持体に印加させる、
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記回転負荷と前記当接圧との第1の関係を予め記憶する記憶部を更に有し、
    前記帯電バイアス調整部は、
    前記第1の関係において前記回転負荷に関係付けられている前記当接圧を求めることにより、前記当接圧を予測する、
    請求項2から請求項4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記当接圧と前記摩耗レートとを関係付けた第2の関係と、前記摩耗レートと前記流れ込み電流量とを関係付けた第3の関係と、を予め記憶する記憶部を更に有し、
    前記帯電バイアス調整部は、
    前記第2の関係において前記当接圧に関係付けられている前記摩耗レートを求め、前記第3の関係において、求めた前記摩耗レートに関係付けられている前記流れ込み電流量を求める、
    請求項3又は請求項4記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体を回転させる際の駆動電流を検出する駆動電流検出部を更に有し、
    前記帯電バイアス調整部は、
    前記駆動電流検出部により検出された前記駆動電流より前記回転負荷を求める、
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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