JP2006208410A - 画像形成装置 - Google Patents

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康夫 詫間
Masashi Yamamoto
雅志 山本
Masaya Fujita
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    • G03G21/06Eliminating residual charges from a reusable imaging member
    • G03G21/08Eliminating residual charges from a reusable imaging member using optical radiation

Abstract

【課題】本発明の課題は、帯電ムラの発生を抑制し、画像乱れのない画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】所定方向に移動する感光体と、感光体の表面と接触又は近接して配置され、感光体表面を所定電位に帯電する帯電用ローラと、帯電用ローラに対して感光体移動方向の上流に位置し、感光体表面に光照射して除電する前除電器とを備えた画像形成装置において、前除電器により感光体中に発生する光キャリアの残留時定数をτ、前除電器を通過した感光体が帯電用ローラにより帯電されるまでの時間をt、感光体の半減露光量が1となるように正規化した前除電器の正規化露光量をEとしたとき、E≦0.025*exp(t/τ)を満足するように前除電器の配置及び露光量を設定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式のプリンタ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式のプリンタ、複写機等の画像形成装置においては、一方向に回転する感光体表面を、コロナ放電によって所定電位V0に帯電させるコロナ帯電方式が広く用いられている。このコロナ帯電方式は、感光体を均一に帯電させることができるという優れた特性を有する反面、4〜6kV程度の高圧の直流電圧を使用するため、コロナ発生時に多量のオゾンが生成され、そのための対処機構を必要するという問題があった。
このため、比較的低電圧で所望の帯電電位が得られ、しかもオゾンの発生が極端に少ない接触帯電方式が提案されている。
この接触帯電方式は、帯電手段を直接感光体に接触させて配置し、帯電手段に比較的低い電圧を印加することにより感光体表面を帯電する方式である。
上記接触帯電方式には、特許文献1に開示されているように、帯電手段に交流電圧を印加するか、または交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加するAC方式と、特許文献2及び3に開示されているように直流電圧を印加するDC方式がある。
AC方式は極めて僅かなオゾン発生(コロナ放電方式に比べ約1/10〜1/100)で均一な帯電を実現し、また、感光体の電位履歴を除去する能力が大きい。このため、帯電工程前の除電工程を必要とせず、電子写真装置全体の構成を小型化できるという利点を有する反面、交流電圧を使用するために、交流電界によりニップ部に振動音を発生するという欠点を有する。
一方、DC方式は帯電が不均一となりやすく、被帯電面の移動方向と直角な方向に、長いときには200mmにも達するスジ状の帯電ムラを生じることがある。このため、正現像方式の場合は白スジ(ベタ黒又はハーフトーンに白いスジが現われる現象)、また反転現像方式の場合は黒スジの画像欠陥を生じるという問題がある。
接触帯電方式においては、感光体と帯電用ローラとが接触する位置の両側の微小ギャップにおけるギャップ破壊放電によって感光体への帯電が行われる。この帯電メカニズムの性質上、感光体の比誘電率、印加電圧、膜厚等の多数の要因がギャップ破壊現象に関与するため、均一に帯電させることが困難となる。
この問題を改善するためにいくつかの提案が行われている。
例えば特許文献2には、感光体の暗電位を300〜650Vの範囲に選定することにより均一な帯電が可能になるという知見が報告されている。この文献2によると、感光体暗電位を650V以下にすることにより、空隙破壊ギャップをある範囲で制御でき、帯電を安定させ、全体としての帯電特性は脈流電圧によって印加した場合と同様に、スジ画像等がない均一な帯電を行うことに成功したと報告されている。ただし、感光体暗電位が300V以下では、明電位とのコントラストがとれなくなり、正現像では、濃度薄また反転現象ではカブリ等の問題を生じると指摘されている。
また、感光体と、帯電用ローラとが接触する位置の上流側と下流側の両方の微少ギャップで放電すると、放電が安定しないことに着目し、下流側ギャップだけで帯電する方法も提案されている。
しかしこの方法は、感光体の移動方向に対して上流側に位置する微小ギャップでの帯電を完全に除去するために、多くの光を該上流側ギャップ部に正確に照射することが必要となる。しかし、光照射により生成した感光体内のフオトキャリアが、ニップ部通過後にも残存し、下流側ギャップでの帯電をも除電してしまうことがあり、帯電効率が悪くなるという問題がある。
一方、特許文献3には、上流側ギャップ部の放電により、感光体表面を所定電位まで帯電し、該上流側ギャップのみで必要な帯電を行う方法が開示されている。この文献によると、帯電用ローラと感光体との接触位置より上流側に、感光体表面の電位をクリアするための前露光手段を設けると共に、前露光手段による照射領域の最下流点と、帯電用ローラの帯電開始点との距離をL(mm)、感光体の移動速度をv(mm/sec)、前露光手段により感光体に生成した光キャリアの寿命をτ(sec)としたときに、L/v>=τを満足することにより、均一な帯電を行い得ることが開示されている。
特公平3−52058号公報 特開平6−348112号公報 特開平10−198132号公報
本発明者の検討によると、特許文献2に記載された方法により、感光体の帯電は従来に比べて均一化されるものの、感光体の暗電位を300〜650Vにしても、場合によってはスジ状の帯電ムラが発生することが確認された。また帯電用ローラの下流側ギャップにおいて帯電を促進する方法は、帯電用ローラの上流側ギャップにおいて帯電を促進する方法に比べ、全体的な帯電の均一性が損なわれ、ハーフトーン画像を印刷する場合に、ざらついた画像となりやすいことが判明した。
本発明者の検討によると、スジ状の帯電ムラが発生する要因の一つは、上流側ギャップにおいて帯電が行われた後、帯電用ローラと感光体との接触するニップ区間において、帯電用ローラと感光体の接触状態が、スリップスティック現象により微視的に変化することにあることが判明した。
即ち帯電用ローラがニップ部を通過する時間が変化し、一定しないために帯電用ローラ表面への電荷充電量が場所によって不均一になり、ニップ部を通過した直後の下流側ギャップにおいて、帯電がなされる部分となされない部分が生じることによって、スジ状の帯電ムラとなるである。
またこの現象は、ベルト感光体のように感光体が柔軟媒体である場合に、特に顕著に現れることが分かった。更に、帯電用ローラの抵抗値に依存することが判明した。
帯電用ローラの抵抗値が高い場合は、帯電用ローラ表面への電荷充電量が不足し、上流側ギャップでは、ギャップ内の電界が放電開始電界以上とならず、ニップ区間を経て、十分なギャップ内電界となる下流側ギャップのみで帯電が行われる。この場合、帯電用ローラと感光体の剥離動作により、経時的なギャップ内電界の変化が加わって、感光体表面電位は高めに帯電される。この剥離動作は、ベルト感光体のような柔軟媒体の場合、微視的には不均一であり、帯電は不均一となり易い。
一方、帯電用ローラの抵抗が低い場合は、帯電用ローラ表面への電荷充電が上流側ギャップまでに十分に行われ、ギャップ内の電界が放電開始電界以上となるため、上流側ギャップにおいて放電が起こる。そしてその結果、感光体表面に所定の帯電がなされるため、下流側ギャップ部では放電が起こらない。
ここで上流側ギャップにおける放電は、ギャップ長の変化が、放電が停止する方向への変化となるため、下流側ギャップにおける放電に比べて安定しており、感光体表面への帯電も安定して行われる。
一方、帯電用ローラの抵抗が、中程度の大きさの場合、即ち、上流側ギャップでの放電に加え、下流側ギャップでの放電も発生する場合は、上流側及び下流側ギャップにおける放電が、帯電用ローラのどの場所でも均一に発生していれば、スジ状の帯電ムラは発生しない。しかし、前述のように、ニップ区間での帯電用ローラと感光体の接触状態が、スリップスティック現象により微視的に変化する場合は、下流側ギャップにおける放電が場所によって不均一に発生し、スジ状の帯電ムラが発生することが確認された。
本発明はこのような検討に基づき、上流側ギャップにおける帯電を促進する構成とすることにより、スジ状の帯電ムラの発生を抑制し、画像乱れのない画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、所定方向に移動する感光体と、該感光体の表面と接触して配置され、前記感光体表面を所定電位に帯電する帯電用ローラと、該帯電用ローラに対して前記感光体移動方向の上流に位置し、前記感光体表面に光照射して除電する前除電器とを備えた画像形成装置において、前記前除電器により前記感光体中に発生する光キャリアの残留時定数をτ、前記前除電器を通過した前記感光体が、前記帯電用ローラにより帯電されるまでの時間をt、前記感光体の半減露光量が1となるように正規化した前記前除電器の露光量をEとしたとき、E≦0.025*exp(t/τ)を満足するように前記前除電器の配置及び露光量を設定したことに一つの特徴がある。
本発明の他の特徴は、所定方向に移動する感光体と、該感光体の表面と接触して配置され、前記感光体表面を所定電位に帯電する帯電用ローラと、該帯電用ローラに対して前記感光体移動方向の上流に位置し、前記感光体表面に光照射して除電する前除電器とを備えた画像形成装置において、前記前除電器を通過した前記感光体が、前記帯電用ローラにより帯電されるまでの時間をt、前記感光体の帯電電位が光露光により半減する光量(以下これを半減露光量と称する)が1となるように正規化した前記前除電器の正規化露光量をEとしたとき、E≦0.025*exp(10*t)を満足するように前記前除電器の配置及び露光量を設定したことにある。
本発明の他の特徴は、上記画像形成装置において、画像形成装置が保証する温度、湿度の使用環境下で、抵抗値が5×10(Ω・cm)未満の帯電手段を用いたことにある。
本発明にかかる画像形成装置によれば、上流側ギャップにおいて感光体表面に均一な帯電が行われ、スジ状の帯電ムラの発生を抑制することができるため、画像乱れのない高品質の画像を形成することが可能となる。
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像形成装置の概略構成図であって、駆動ローラ101及び従動ローラ102,103によってベルト状の感光体1が懸架されている。図中矢印Aで示される感光体1の回転方向に沿って、帯電用ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、前除電器であるイレーズ装置21、クリーニング装置6が順次、配置されている。
前除電器であるイレーズ装置21における光照射により、感光体1中には光キャリアが生成され、帯電用ローラ2直前の感光体1の表面は所定電位に初期化されている。帯電用ローラ2は、導電性を有するゴムローラが感光体1に接触するように配置されており、感光体1が走行するに伴って、ゴムローラが従動回転するように構成されている。
帯電用ローラ2には、直流電源31が電気的に接続されており、放電開始電圧以上の電圧を印加することによって、感光体1表面の電位を所定電位V0に帯電する。本実施例では、感光体表面電位V0は−400Vに選定されている。
露光装置3は、画像情報信号に応じて感光体1の表面を露光し、この結果、感光体1の表面に静電潜像が形成される。現像装置4は、感光体1の静電潜像上にトナーを供給して、可視像とする。更に、転写装置5は、図示しない用紙ホッパーより矢印Bの方向に搬送される用紙10に、感光体1の可視像を転写する。
用紙10上に転写されたトナー像は、図示しない定着装置に搬送され、ここで用紙上に固着される。一方、転写動作後、感光体1の表面はイレーズ装置21により光照射される。この光照射により生成した光キャリアにより感光体1の表面は所定電位に除電される。また、転写動作によって用紙10に転写されず、感光体1に残留したトナーは、クリーニング装置6によってクリーニングされた後、感光体1は再び帯電用ローラ2により所定の表面電位V0に帯電され、上記の工程が繰り返される。
なお、感光体1は通常、導電性の支持体上に感光層を形成したものから形成されるが、導電層を接地してもよいし、又、所定の電位を加えてもよい。所定の電位を印加した場合は、帯電用ローラ2に、制御電圧に加えて上記所定の電圧を重畳した電圧を印加する。本実施例では、感光体1の導電層は接地して零電位とした。
上記のように構成された装置において、本発明は、帯電用ローラ2の抵抗値及びイレーズ装置21の露光量を所定値に選定したことに特徴がある。以下、その詳細について説明する。
(帯電用ローラ2の抵抗値)
帯電用ローラ2の抵抗値は、図8に示すように、帯電用ローラ2の軸両端に500gfの荷重をかけて、円筒状の金属電極52に押し付け、金属電極52を所定の周速度で回転させながら、帯電用ローラ2の軸部分に100Vの直流電圧を印加し、30秒経過後に帯電用ローラ2に流れる電流を電流計53より測定し、抵抗値を求めたものである。本実施例では、金属電極52の直径を0.03(m)、金属電極52の周速度を0.2(m/s)、帯電用ローラ2と金属電極52のニップ面積を1.6×10−4(m)、帯電用ローラ2の軸と、金属電極52の表面との距離を2×10−3(m)として電流を測定した。
図7は上記方法により測定される帯電用ローラ2の抵抗値と、感光体1に生ずるスジ状帯電ムラの発生状況との関係を調べた実験結果を示すもので、横軸に帯電用ローラ2の抵抗(Ω・cm)、縦軸にスジ状帯電ムラの認識比率をとってある。
なお、本実験は、イレーズ装置21による光キャリアの影響を除くため、イレーズ装置がない状態で評価したものである。この実験より、帯電用ローラ2の抵抗値が小さい場合にはスジ状の帯電ムラは認識されないが、この抵抗値が増加して5×10(Ω・cm)程度になるとスジ状帯電ムラが認識される。そしてgで示される領域、つまり抵抗値が5×10〜1×10(Ω・m)の領域で、スジ状の帯電ムラが認識され、更に抵抗値が1×10(Ω・m)より大きくなると、スジ状帯電ムラは認識されなくなるという結果が得られた。
この現象は、帯電用ローラ2の抵抗値が5×10(Ω・cm)より小さいときは、感光体1と帯電用ローラ2の接触点より上流側ギャップでの放電が支配的となり、抵抗値が1×10(Ω・cm)より大きくなると下流側ギャップでの放電が支配的になることを示している。従って、領域g以外の帯電用ローラ2の抵抗値を選択することで、スジ状の帯電ムラを回避できるのであるが、領域gより大きい抵抗値の場合、下流側ギャップのみで帯電が行われるため、帯電用ローラ2と感光体1の剥離動作により、経時的なギャップ内電界の変化が加わって、感光体1の表面電位は高めに帯電される。この剥離動作は、ベルト感光体のような柔軟媒体の場合、微視的には不均一であり、帯電は不均一となり易い。このため、上流側ギャップでの放電が支配的な領域、即ち帯電用ローラ2の抵抗値が5×10(Ω・cm)より小さい抵抗値の帯電用ローラ2を使用することが望ましい。
(イレーズ装置21の露光量)
上記のように、帯電用ローラ2の抵抗値を所定値以下に設定した場合でも、前記イレーズ装置21による露光で発生した光キャリアがあると、上流側ギャップで帯電した感光体1の表面の電荷がニップ区間において消去され、下流側ギャップでの放電が促進され易い状態となる。
これを防止するには、発生する光キャリアの残存時定数のみならず、最終的に帯電用ローラ2の近傍における、光キャリアの残存量自体を所定値以下にしなければならない。
表1はイレーズ装置21を付加したときの実験結果を示す。
Figure 2006208410
この表1はカラム方向に、光キャリアの残留時定数τが0.1(s)の場合に、イレーズ装置21により感光体1の表面に照射する露光量を示している。ここで、一般的には露光量は、J/mの単位で表されるものであるが、感光体1の光に感ずる特性を考慮するため、感光体1の帯電電位が半減する露光量、即ち半減露光を1として正規化した値で露光量Eを表記している。
また行方向にはイレーズ装置21における露光点dから帯電用ローラ2の帯電点eまで、感光体1が移動するのに要する時間t(s)をとってある。また、本実施例では帯電用ローラ2として1×10(Ω・cm)の抵抗値を持つものを使用した。
表中、○印は帯電ムラが発生しなかったもの、×印は発生したものを示す。
図2は、表1の実験結果を、横軸に時間t、縦軸に露光量Eをとって、スジ状の帯電ムラを生じない領域(○印)と、発生する領域(×印)の境界を曲線で示したものである。
この曲線は次の式(1)により近似することができる。
Figure 2006208410
なおE0は、図2の曲線よりE0=0.025として求められる。この値は帯電用ローラ2の帯電点eにおいて、照射可能な上限量(光キャリアの残留上限)となり、感光体1の光キャリアの残留時定数τが変わっても変化しない一定の値である。
次にτ=0.3(s)の場合の実験結果を表2に示す。
Figure 2006208410
この表も、カラム方向に、イレーズ装置21により感光体1の表面に照射する露光量をとっており、感光体1の半減露光量を1として相対的に示した露光量をとってある。また行方向にはイレーズ装置21における露光点dから帯電用ローラ2の帯電点eまで感光体1が移動するのに要する時間t(s)をとってある。また、本実験でも帯電用ローラ2の抵抗を1×10(Ω・cm)とした。
表中、○印は帯電ムラが発生しなかったもの、×印は発生したものである。図6は、この結果を、時間tを横軸に露光量Eを縦軸に取り、スジの発生しない条件を○印、スジが発生した条件を×印として示したもので、発生有無の境界を示す曲線は、式1にτ=0.3、E0=0.025としたときの近似式の曲線となる。
以上の実験結果より、前除電器であるイレーズ装置21の露光量Eが、式(2)を満足するように、イレーズ装置21の配置及び露光量を設定することによりスジ状の帯電ムラを除去できることが分かる。
Figure 2006208410
また、τが0.1(s)より小さい場合、つまり式(3)を満足する場合は、帯電ムラを発生しない領域が広くなり、より望ましいことが確認された。
Figure 2006208410
次に感光体1の光キャリアの残留時定数(τ)の測定方法について説明する。
図3は、感光体1のτ測定のための測定装置の概略図である。図中、矢印Aで示される方向に回転するベルト感光体1の周囲に、感光体1と非接触のコロナ帯電装置22、その上流にイレーズ装置21、下流に感光体1の表面電位測定センサ42が配置されている。
測定の手順は、まずイレーズ装置21による露光がない状態で、感光体1を周回させた後、コロナ帯電装置22に接続された電源32をオンし、感光体1の帯電を開始し、感光体1の1周区間の暗電位V0をセンサ42で計測する。図4は、このときの感光体1の暗電位V0の時間変化を示すもので、横軸に時間、縦軸に暗電位V0をとってある。実線が、露光がないときの暗電位V0の変化を示す。
次に、感光体1の表面の電位が0V近辺になるまで放置した後、再び、感光体1を周回させ、イレーズ装置21及びコロナ帯電装置22に接続された電源32を共にオンし、感光体1へのイレーズ光照射と帯電を開始し、感光体1の1周区間の暗電位V0をセンサ42で計測する。
図4の破線は、このときの感光体1の暗電位V0の時間変化を示すもので、イレーズ光がない場合に比べてΔVだけ低下している。この実線と破線の電位差ΔVは、イレーズ光照射により感光体1内に発生した光キャリアの残留によって発生するものである。そして感光体1の光キャリアの残留時定数をτ、図3中のイレーズ装置21での露光点dから、コロナ帯電装置22の帯電点eに感光体表面が移動する時間をT(s)とすると、ΔVは式4で表すことができる。
Figure 2006208410
今、イレーズ装置21による光照射量を一定としてその露光点dの位置を変えることにより移動時間Tを変化させ、そのときのΔVの値を調べると図5に示す結果が得られた。図5は横軸にd−e間の感光体1の移動時間Tをとり、縦軸にΔVをとったもので、2種類の感光紙OP1とOP2により実験した結果を示す。
移動時間Tの変化に対し、ΔVは直線的に減少するが、その傾きからそれぞれの感光紙OP1,OP2における光キャリアの残留時定数τが求められる。この例では感光紙OP1の残留時定数τは0.1になり、感光紙OP2の残留時定数は0.3になる。
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、帯電用ローラ2として、その抵抗値が5×10(Ω・cm)より小さい値のものを使用することにより、感光体1と帯電用ローラ2の接触点より上流側ギャップにおける安定な放電を促進し、感光体表面の均一な帯電を促進することが可能となる。そして前除電器であるイレーズ装置21により、感光体1中に発生する光キャリアの残留時定数をτ、前記イレーズ装置21の露光点を通過した感光体1が、帯電量ローラ2の帯電点に到るまでの時間をt、感光体1の半減露光量が1となるように正規化した前記イレーズ装置21の正規化露光量をEとしたときに、前述の式(2)を満足するように、イレーズ装置21の配置及び露光量が設定されているので、ニップ区間における感光体1の帯電電位の消去が抑制される。この結果、画像乱れのない高品質の画像を形成することができる画像形成装置を実現することが可能となる。
本発明にかかる画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。 感光体の移動速度及び前除電器の露光量と、帯電ムラの発生状況との関係を示す説明図である。 感光体の光キャリアの残留時定数を測定するための装置構成図である。 感光体の光キャリアの残留時定数を測定する方法を説明するための説明図である。 感光体の光キャリアの残留時定数を測定する方法を説明するための説明図である。 感光体の移動速度及び前除電器の露光量と、帯電ムラの発生状況との関係を示す説明図である。 帯電用ローラの抵抗値と帯電ムラの発生との関係を説明する説明図である。 帯電用ローラの抵抗値を測定するための装置構成図である。
符号の説明
1:感光体
2:帯電用ローラ
3:露光装置
4:現像装置
5:転写装置
6:クリーニング装置
10:用紙
21:イレーズ装置
31:電源

Claims (3)

  1. 所定方向に移動する感光体と、該感光体の表面と接触して配置され、前記感光体表面を所定電位に帯電する帯電用ローラと、該帯電用ローラに対して前記感光体移動方向の上流に位置し、前記感光体表面に光照射して除電する前除電器とを備えた画像形成装置において、前記前除電器により前記感光体中に発生する光キャリアの残留時定数をτ、前記前除電器を通過した前記感光体が、前記帯電用ローラにより帯電されるまでの時間をt、前記感光体の半減露光量が1となるように正規化した前記前除電器の正規化露光量をEとしたとき、E≦0.025*exp(t/τ)を満足するように前記前除電器の配置及び露光量を設定したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 所定方向に移動する感光体と、該感光体の表面と接触して配置され、前記感光体表面を所定電位に帯電する帯電用ローラと、該帯電用ローラに対して前記感光体移動方向の上流に位置し、前記感光体表面に光照射して除電する前除電器とを備えた画像形成装置において、前記前除電器を通過した前記感光体が、前記帯電用ローラにより帯電されるまでの時間をt、前記感光体の半減露光量が1となるように正規化した前記前除電器の正規化露光量をEとしたとき、E≦0.025*exp(10*t)を満足するように前記前除電器の配置及び露光量を設定したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2において、前記画像形成装置が保証する温度、湿度の使用環境下において、抵抗値5×10(Ω・cm)未満の前記帯電用ローラを用いることを特徴とする画像形成装置。
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