JP3032659B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3032659B2
JP3032659B2 JP5033334A JP3333493A JP3032659B2 JP 3032659 B2 JP3032659 B2 JP 3032659B2 JP 5033334 A JP5033334 A JP 5033334A JP 3333493 A JP3333493 A JP 3333493A JP 3032659 B2 JP3032659 B2 JP 3032659B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体を帯電す
る電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、その他画
像形成装置に係り、さらに詳しくはかかる画像形成装置
に搭載される帯電手段の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる電子写真方式(カールソン・プ
ロセス)を用いて画像形成する装置に於いて、電子写真
感光体を所望の電位に帯電するものとして、コロナ放電
現象を利用したコロナ帯電装置が一般的に用いられて来
た。しかし、この方法では放電現象を起こすために必要
とされる高電圧のために各種周辺装置機器への電気的ノ
イズ、或いは、放電時に発生する多量のオゾンにより周
囲の人々に不快感を与えていた。そこで、このコロナ帯
電装置に替わるものとして、導電性の樹脂ローラ、或い
は導電性繊維と感光体との間に電圧を印加し感光体を帯
電する方法が提案されている。しかし、導電性の樹脂ロ
ーラを用いた場合、例えば、帯電されるべき感光体の微
小領域の感光層が剥離しAlなどの導電性基体が露出し
ている場合、ローラからの流れ込む電流がその露出部分
に集中し、感光体の軸方向に延びる筋状の帯電ムラが生
じていた。
【0003】また、導電性繊維を用いた帯電装置の場合
は、繊維を帯状に植毛するものと、繊維をローラ状に植
毛するものと2つに大別することができ、いずれの場合
も、この導電性樹脂ローラにて生じていたような筋状の
帯電ムラはなくなるものの、例えば、該帯電部材にDC
(直流電圧)を印加した場合、つまり、帯電部材と感光
体との間に直流電界が生じている場合、常温常湿時に比
べて高温高湿時の感光体の帯電電位が増加してしまい、
安定した帯電特性は得られていない。また、該帯電器に
おいては、使い初めの時点から使用している間に帯電電
位が低下してしまい、経時に伴う変動が大きく実用化に
は至っていなかった。
【0004】そこで、このDCのみを印加した場合の問
題点を解決する方法として、DC電圧にAC電圧を重畳
する方法が提案されている。しかし、この方法において
も、一応、帯電電位の安定性の向上は認められるもの
の、たとえば交流電圧の周波数の選択に考慮しないと、
印加されたAC電圧に起因するリップルが帯電電位に乗
ってしまい、場合によっては、これが画像上の欠陥とし
て現れてしまうという新たな問題が引き起こされてい
た。そこで、例えば導電性繊維、あるいはその集合体か
らなる帯電部材の一つを用い、これにDC電圧とAC電
圧の重畳電圧を印加して、微小な空隙および接触点を有
しながら対峙する被帯電部材(ここでは電子写真感光
体)を帯電せしめる場合について考えて見る。
【0005】図8(a),(b)は感光体を導電性繊維
からなる帯電部材を用いてDC電圧とAC電圧との重畳
電圧を印加させた場合の帯電原理を示す模式図で、
(a)はその全体図、(b)は接触面付近の拡大図を示
すものである。図8において、1は被帯電部材である感
光体、5は帯電部材である帯電器であり、導電性繊維5
Aが植毛されてなるものを示している。図8に示すよう
に感光体1上の任意の点Aが電圧の印加された繊維5A
の先端とある大きさの空隙を隔てて対峙した場合、その
印加された電圧が感光体1と空隙により決定される放電
開始電圧(Vth)より大きい時、放電が励起され感光体
1が帯電され始める。そして、帯電電位(Vsp)が上昇
し印加電圧(Vap)と(Vsp)との差が(Vth)と等
しくなったとき放電は停止する。つまり、感光体の帯電
電位の暗減衰が無視できるとき、(Vsp)=(Vap)−
(Vth)が成り立つ。その後、点Aは帯電電位を維持し
たまま、放電を許す領域を抜け出し、導電性繊維5Aと
接触する位置(位置B)に移動する。この位置Bでの導
電性繊維5Aと感光体1のA点との電位差は、先に示し
た通り(Vth)である事は言うまでもなく、この電位差
によって導電性繊維5Aから感光体1の点(A)に電荷
が注入(移動)し、点(A)の帯電電位を更に上昇させ
る。つまり、帯電電位は放電現象と電荷注入現象によっ
て与えられている事が分かる。
【0006】この様に帯電部材と被帯電部材との接触帯
電法にて、帯電電位の均一化を図る目的の考えが、特公
平3−52058号公報に述べられている。ただし、こ
こでは帯電部材は、ゴム類をローラ状、あるいは、パッ
ド状に形成したものに限定しており、導電性繊維を植毛
したものについては言及していない。すなわち、帯電部
材に直流電圧を印加した場合、パッシェンの教える所の
放電開始電圧より帯電が開始されると示していることか
ら、帯電部材と被帯電部材との接触点での電荷の移動は
全く無いものとされ、全て放電によって帯電が行われて
いると容易に理解できる。このため、帯電開始電圧と同
値の放電開始電圧の2倍以上という比較的大きなAC電
圧値を該両者間に印加し、放電現象を利用して帯電電位
の均一化(斑点状の帯電ムラの抑制)を図ろうというも
のである。
【0007】さらに、この様に帯電部材と被帯電部材の
接触帯電法に関し、現像ムラを除去する等の目的で交流
帯電の周波数を規定する考えが、特開平3−10067
4号、特開平3−100675号、特開平3−1017
64号、特開平3−101765号各公報に述べられて
いるが、これらはすべて特公平3−52058号公報で
述べられているような帯電方法を用いた場合のものであ
る。特開平3−100674号および3−100675
号各公報で述べている周波数の規定は、交流電圧を印加
することにより生じる振動音の低減と、後放電領域での
放電回数を増やして帯電電位の凹凸を収束させて帯電電
位の均一性を向上させるためのものである。これらの技
術では周波数の指定範囲を特開平3−100674号公
報では上限を“1000Hz以下”、特開平3−100
675号公報では“1000Hz以下、2500Hz以
上、望ましくは10Hz以下、10000Hz以上”と
しており、後述する本発明における周波数の適用範囲と
大きく異なっている。
【0008】また特開平3−101764号公報も特公
平3−52058号公報で述べている帯電方法を用いた
場合のものであり、電源等の変動影響による帯電ムラが
生じた際におこる画像上のムラを交流帯電の周波数を規
定することによって軽減するものである。これらの技術
は基本的には、放電現象による電荷のやり取りの回数を
十分多く取り、帯電電位の凹凸を収束させることによっ
て、画像ムラの解消を達成するものである。このよう
に、帯電機構が電荷の注入と放電によって成り立ってい
るのは、例に挙げた導電性繊維からなる帯電部材の場合
も、先行技術に見られる樹脂系材料からなる帯電部材に
おいても条件が揃えば充分成り立つものである。
【0009】上記の機構からなる帯電系に、AC電圧を
印加すれば接触部における注入現象により、帯電電位に
印加するAC電圧が乗ってしまう事は充分に考え得るも
のである。勿論、放電現象に起因し帯電電位に印加する
AC電圧が乗ってしまう可能性も否定できないものであ
る。いずれにせよ、印加するAC電圧に起因する事は明
らかであり、その実、後述するように最終画像にはその
プロセス・スピードとAC周波数から算出できる周期に
一致したムラが現れている。以上を整理すると、放電現
象と注入現象により帯電電位に形成されている、例え
ば、導電性繊維からなる帯電部材と感光体を微小空隙、
及び、接触面を有しながら帯電する場合において、しか
も、一つの帯電部材を用いかつ印加電圧として少なくと
もAC電圧が用いられている場合、最終画像に現れる周
期的な画像欠陥は、印加するAC電圧に起因するという
訳である。
【0010】そこで、従来の帯電部材(第一の帯電部材
と称する。)と現像槽との間に、少なくとも一つの別の
帯電部材(第二以降の帯電部材と称する。)を設置し、
第一の帯電部材に印加されたAC電圧に起因する帯電電
位のリップルを第二以降の帯電部材により解消すること
が考えられる。このように、複数の帯電部材を感光体に
接触させながら帯電させる方法は、特開昭56−912
53号、特開昭62−143072号、特開平4−16
867号公報に既に提案されている。これらの内、特開
昭56−91253号公報にて述べられている問題点
は、感光体の損傷であり、この発生原因は帯電部材によ
り急激に帯電電位が付与される事と規定している。した
がって、この発明の主旨とする解決策も、第一の帯電部
材に印加するDC電圧を200(V)と低く設定し、第
二、第三の帯電部材に行くに従ってそのDC電圧を徐々
に大きくして行くというものである。また、同時に印加
するAC電圧のピーク値間電圧も、そのDC電圧の20
%以下、つまり、第一の帯電部材に印加する値は、20
0×0.2=40(V)以下という低い値となってい
る。しかも、最後の帯電部材になる第三の帯電部材にも
AC電圧を印加する事を提案している。
【0011】また、特開昭62−143072号公報に
て言及する問題点は、特開昭56−91253号公報に
て述べられている問題点と全く同じであり、発明の主旨
となる解決策としては、第一の帯電部材の電気的抵抗値
を最も大きく設定、第二、第三と徐々に小さくする事に
より、特開昭56−91253号公報同様に第一の帯電
部材から感光体に与える電位を低く抑える事により感光
体の損傷を防ごうと言うものである。特開平4−168
67号公報の解決しようとする問題点は印加したAC電
圧に起因する帯電電位の不均一性を補正しようとするも
のである。しかし、この問題の解決方法、即ち、発明の
主旨は、特開平4−16867号公報では第一の帯電部
材及びそれ以降の部材ともAC電圧を印加し、それぞれ
の部材による帯電電位の周期の位相をズラし、電位の不
均一性を補正しようとする提案である。これについて
も、最後の帯電部材になる第二の帯電部材にもAC電圧
を印加する事を提案しているものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで前述のような経
時的あるいは環境変化に伴なう帯電電位の不安定性を解
決するために、帯電部材と被帯電部材との間に、直流電
圧と交流電圧との重畳電圧を印加したところ、帯電電位
の安定性の向上が認められることは先に述べた通りであ
る。しかし、本発明者らが実験を進めたところ、交流電
圧の周波数がある値より低いところでは、画像上に紙の
進行方向に直交する縞模様が現れた。またこの縞模様は
交流電圧の周波数とほぼ同じ周期で現れ、交流電圧を大
きくするとさらに顕著になった。この縞模様は、交流電
圧の周波数f、画像形成装置のプロセス・スピードとし
ての被帯電部材の移動速度Vp(mm/s)、また画像形
成装置の現像剤の粒子径R(mm)に依存し、前記交流周
波数fが f<Vp/2R のときに生じることが本発明者らの実験の結果から明ら
かとなった。
【0013】さらに、前述のように第一の帯電部材に加
えて第二の帯電部材を設置、第二の帯電部材による補正
効果を期待する従来の手段では、本発明者らが鋭意実験
を進めたところ、導電性樹脂からなる帯電部材と一般的
な有機感光体を用いて放電開始電圧の2倍を越えるAC
電圧を印加すると、ACピーク間電圧を大きくして行く
と、それに従って注入されるAC電圧も大きくなり、当
然これを補正する第二の帯電部材に印加する電圧も大き
くしなければならないこと、および帯電電位は、第一の
帯電部材に印加されたDC電圧に律せられることなくピ
ーク間電圧に従って大きくなっている、という問題の生
ずる事が判明している。従って本発明の目的は、画像上
のムラを除去し、かつ安定な帯電電位を維持し、さらに
オゾンの発生を低減した画像形成装置を提供するととも
に、さらに少なくとも被帯電部分に接触する部分を有
し、かつAC電圧を印加し帯電する際に引きおこされる
帯電電位の不均一性を解決する手段を備えた画像形成装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためなされたものであって、その要旨とするとこ
ろの第1のものは、導電性繊維、あるいは、その集合体
が植毛されてなる帯電部材と被帯電部材とが接触する部
分を少なくとも有し、且つ微小の空隙にて対峙する部分
をも有しながら、該帯電部材と被帯電部材との間に交流
電圧と直流電圧の重畳電圧を印加して被帯電部材に帯電
させる画像形成装置において、前記交流電圧の周波数を
f、前記画像形成装置のプロセススピードとしての被帯
電部材の移動速度をVp(mm/s)、また前記画像形成
装置の現像剤の粒子径をR(mm)としたときに、前記交
流周波数fが f>Vp/2R を満たす値に設定される画像形成装置にある。
【0015】さらに本発明の要旨とするところの第2の
ものは、導電性繊維、あるいは、その集合体が植毛され
てなる帯電部材と被帯電部材とが接触する部分を少なく
とも有し、且つ微少の空隙にて対峙する部分をも有しな
がら、該帯電部材と被帯電部材との間に交流電圧と直流
電圧の重畳電圧を印加して被帯電部材に帯電させる画像
形成装置において、前記帯電部材を第一の帯電部材と
し、その下流側に直流電圧のみが印加されている第二以
降の帯電部材を少なくとも1個以上設け、前記第一の帯
電部材に印加される直流電圧は所望の帯電電圧に等し
く、かつ、第二以降の帯電部材に印加される直流電圧
は、第一の帯電部材に印加される直流電圧に等しい、あ
るいは、それ以上である画像形成装置にある。
【0016】
【0017】また、前記本発明の第1ならびに第2の要
旨とするところにおいて、帯電部材が、導電性繊維、或
いは、その集合体を帯状、或いは、ローラ状に植毛され
たものよりなるものであること、またはさらに、帯電部
材が、導電性繊維、或いは、その集合体をローラ状に植
毛されたものであって、該帯電部材は回転運動をし、か
つ、その周速度が該被帯電部材の移動速度に対して同一
でないこと、またはこれにさらに、帯電部材が、導電性
繊維、或いは、その集合体を帯状に植毛されたものであ
って、該被帯電部材の運動方向に対して平行でない方向
に振動すること、がいずれも有効である。
【0018】
【作用】本発明においては、放電現象と電荷注入現象に
よって成り立っている本発明で採用している帯電手段で
の環境変化による電位変動は主に電荷注入現象によって
引き起こされるものである。即ち、本発明における帯電
手段は、放電現象による双方向の電荷の移動を引き起こ
そうというものではなく、接触面での帯電器と感光体間
の双方からの電荷の注入現象(移動現象)を起こすため
に前記の特公平3−52058号公報のように印加する
交流電圧のピーク間電圧を放電開始電圧の2倍の値以上
とする必要が無い。このため帯電器の電源を安価にする
ことが可能となり、また任意の交流電圧を採用すること
ができる。尚、ここで“印加する交流電圧”とは“帯電
部材である導電性繊維の先端と被帯電部材との間に印加
される交流電圧”と同値である。
【0019】ここで本発明における帯電手段と特公平3
−52058号公報の技術における帯電手段では、帯電
電位の形成過程がどのように違ってくるかを図9と図1
0を用いて説明する。まず帯電部材(例えばローラやブ
ラシ)と被帯電部材(感光体)の間隙が小さくなってパ
ッシェンの法則に従って帯電部材と被帯電部材間で放電
が起こる領域(以下、前放電領域と称す。)と、帯電部
材と被帯電部材の接触領域において、被帯電部材上に図
9、図10に示すような凹凸をもった帯電電位が形成さ
れる。ただし、特公平3−52058号公報では前放電
領域にて放電現象による帯電部材と被帯電部材の間で電
荷のやり取りが行われ、接触領域では電荷のやり取りは
行われない。これに対して、本発明における帯電手段で
は接触領域において電荷注入現象による帯電部材と被帯
電部材間での電荷のやり取りが行われる。
【0020】そして帯電部材と被帯電部材が離れて行く
領域において再びパッシェンの法則に従って帯電部材と
被帯電部材間で放電が起こる(以下、後放電領域と称
す。)。特公平3−52058号公報ではこの領域にお
いて、帯電部材と被帯電部材間での放電による電荷のや
り取り量が減少し、帯電電位の凹凸が打ち消されて均一
な帯電電位を得るというものである。これに対し、本発
明の帯電手段において、この後放電は接触領域における
電荷注入による帯電電位の凹凸を充分に解消し得るだけ
の十分な後放電は起こらず、電荷注入による帯電電位の
凹凸を残してしまう。被帯電部材の帯電電位を微視的に
観測した場合、図10に示すような電位の凹凸ができ
る。またその凹凸の間隔は交流電圧の周波数をf、本発
明における画像形成装置のプロセススピードをVp(mm
/s)とした時、Vp/f(mm)であった。
【0021】この様な帯電手段を用いた本発明におい
て、実際に画像を出力すると画像上に紙の進行方向に対
して垂直なすじ状の画像ムラが現れ、この画像ムラはプ
ロセス・スピードとしての感光体の移動速度(Vp)と
交流電圧の周波数(f)によって決められる空間波長
(Vp/f)に一致していることが認められた。また交
流電圧のピーク間電圧を大きくして行くとさらにすじ状
のムラは顕著に現れた。この事実は先程述べた本発明に
おける帯電手段では、交流電圧の周波数fとプロセスス
ピード(Vp)としたときの被帯電部材上の空間波長
(Vp/f)に一致した帯電電位の凹凸が後放電によっ
て解消されないことを示すものであり、帯電電位の低い
部分が現像されてすじ状のムラになったものである。
【0022】この問題を解決するため、本発明者らが実
験を進めたところ、交流電圧の周波数をf、画像形成装
置のプロセススピードとしての被帯電部材の移動速度を
Vp(mm/s)、また画像形成装置の現像剤の粒子径を
R(mm)としたときに、前記交流周波数fが f>Vp/2R を満たす値に設定することにより、画像上のムラを解消
することができた。これは前述の本発明における帯電手
段の説明のところで述べたように、被帯電部材に形成さ
れた帯電電位の凹凸の間隔(Vp/f)が、交流電圧の
周波数fが低いときには大きく、前記画像形成装置の現
像剤の粒子径によって決められる装置の解像度が十分追
従して画像上にすじ状の画像ムラを形成する。しかし、
交流電圧の周波数fが高くなると、帯電電位の凹凸の間
隔が小さくなり、前記画像形成装置の現像剤の粒子径R
(mm)より、帯電電位の凹凸の内、電位の低い領域の被
帯電部材上の長さ1/2×(Vp/f)値の方が小さく
なると、現像剤が電位の低い部分に付着せず、画像上に
は画像ムラが現れなくなるというものである。
【0023】また、本発明においては、第一の帯電部材
にて発生し、印加したAC電圧に起因する帯電電位の不
均一性を、第二の帯電部材に印加したDC電圧による注
入電圧によって補正しようとするものである。勿論、放
電を許す電圧より大きな電位差が感光体と第二の帯電部
材との間に存在するのなら、当然放電現象により第一の
帯電部材による電位の補正も可能である。上記の説明よ
り、主たる帯電系となる第一の帯電部材にはDCとAC
の重畳電圧の印加が必要であり、被帯電部材との間には
放電を励起するための微小空隙を隔てる必要がある。ま
た、第二の帯電系では第一の帯電系による電位の不均一
性を、少なくとも注入現象によりDC的に補正しようと
する訳であるから、第二の帯電系に印加するDC電圧は
第一の帯電系の印加値と同等あるいはそれ以上の必要が
ある事が容易に理解できる。
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。まず図1は、本発明の画像形成装置の
全体構成を示す概略説明図であって、図1(a)は導電
性繊維からなる帯電部材を単独使用する実施例の正面
図、図1(b)は第一および第二の帯電部材を使用する
実施例の要部正面図である。なお、帯電部材の導電性繊
維は、ローラ状に植毛されている場合について説明す
る。まず、図1において16は図示しないホストコンピ
ュータからの作像データを処理するためのコントローラ
であり、17は像形成開始の信号をコントローラ16よ
り受けて画像形成装置の駆動開始を制御するためのエン
ジンコントローラである。7は複写用紙など転写材のカ
セットであり、8はこれを引き出すための給紙ローラ
で、一連の搬送ローラ9,10に続いてレジストローラ
11まで搬送されるよう配置されている。
【0027】1は感光体層1aを表面に有する感光体ド
ラムであって、図示しない駆動手段により図1の時計方
向に定速回転する。さらに感光体ドラム1の周囲には、
時計まわりに導電性繊維5Aを主体とする図1(a)で
は帯電装置5、図1(b)では帯電装置5,5B、露光
書き込みヘッドすなわち露光器6、現像器2、転写ロー
ラで構成される転写器3、クリーナ4が夫々配置されて
いる。次に現像器2については、2eはアジテータロー
ラ2aを具備するトナータンク、また2fは現像槽であ
って、現像剤を帯電せしめるためのマグネットローラ2
dを具備し、さらにトナータンク2eから供給ローラ2
bで供給される現像剤を撹拌するためのミキサーローラ
2cを有している。
【0028】またクリーナ4については、感光体ドラム
1の表面の現像剤をかきおとすためのクリーニングブレ
ード4aと、かきおとされた現像剤を廃棄するため図示
しない容器に送り込むためのトナースクリュー4bを主
体としてクリーニングユニットが構成されている。一
方、転写器3と感光体ドラム1との間を通過した複写用
紙の定着手段として、定着器12がヒータ12cを内蔵
したヒートローラ12aと圧力ローラ12bとにより構
成され、さらに定着を終了した複写物に対しては搬送ロ
ーラ13、排紙ローラ14を介してスタックガイド15
に送られるよう構成されている。
【0029】次に図1に示す本発明の実施例装置の動作
について図面を参照しながら説明する。まず、図示され
ないホストコンピュータからの作像に関するデータはコ
ントローラ16でデータ処理される。続いて像形成開始
の信号がエンジンコントローラ17に送られる。これよ
りあらかじめ決められた工程にしたがって動作が進行す
る。転写材カセット7に収納されている転写材は、給紙
ローラ8により一枚ずつ引き出され搬送ローラ9,10
によりレジストローラ11の手前まで搬送される。感光
体1は図示されない回動機構により定速回転する。この
場合、図1(a)においては帯電ローラ5は例えば感光
体1と逆方向に定速回転し、また、図1(b)において
は第一の帯電ローラ5、及び、第二の帯電ローラ5Bも
例えば感光体1と逆方向に定速回転する。
【0030】ここで用いた図1(a)の帯電ローラ5,
図1(b)の帯電ローラ5,5Bはいずれも図2の概略
説明図に示す様に、半径3mm程度の導電性の帯電ローラ
シャフト5cに、例えばレーヨンにカーボンの分散量を
調整して、その抵抗値を所望の値に調整した繊維、或い
は、その集合体を植毛した導電性繊維布5aを回転軸に
巻き付けた物を使用する。これらの帯電ローラ5、ある
いは5,5Bはローラ駆動用モータ5bに接続され回転
する。尚、用いた感光体1は従来通りの有機材料系の感
光体(OPC)である。一方、現像器2ではマグネット
ローラ2d上のトナーが所定の濃度になるようにトナー
タンク2eから供給ローラ2bで適宜、現像槽2fに送
られミキサーローラ2cで撹拌される。このときトナー
は、感光体帯電電位と同じ極性に帯電される。ここでマ
グネットローラ2dに感光体1の帯電電位に近い値を印
加すると、トナーは露光書き込みヘッド6によって照射
された部分に付着し現像される。
【0031】次に、感光体1の画像位置に対応するよう
にレジストローラ11でタイミングをとって転写材が搬
送される。転写材は、感光体1と転写ローラ3により挟
持搬送される。このとき転写ローラ3には、トナーと反
対の極性の電圧が印加される。このため感光体1上のト
ナーは、転写材上に転移する。転写材上のトナーは、内
部にヒータ12cを内包したヒートローラ12aと圧力
ローラ12bにて挟持され、この間にトナーは転写材に
溶融定着される。転写材は、搬送ローラ13,供給ロー
ラ14でスタックガイド15に送られる。一方感光体1
上の転写されなかったトナーは、クリーニングユニット
4のクリーニングブレード4aで感光体1よりかきおと
されトナースクリュー4bによって図示されないトナー
廃棄用の容器に送られる。以上で一連の画像形成工程を
終了する。なお、画像形成を行わず感光体の帯電電位を
測定する際には、現像槽位置に電位測定プローブを設置
し測定を行う。
【0032】ここで、図2(a)(b)の概略説明図に
ついて改めて説明すると、導電性繊維5Aをローラ状に
植毛する場合、図2に見られるように、導電性繊維5A
の植毛された領域の周囲に植毛のない領域5Dが存在す
る細い幅の帯状の繊維布5aを給電シャフト5Cに巻き
付けるため、どうしても導電性繊維の無い巻付け間隔5
Eが生じてしまう。もし、ここでこのローラ5と感光体
1が同速度(相対速度が0)にて回転すると、ローラ5
と感光体1は常に同じ面が向かい合って対峙するため、
前記巻付け間隔5Eと対峙している感光体面の点は帯電
を受けることができず、結果として帯電ムラを起こして
しまう。よって、導電性繊維5Aをローラ状に構成する
際にはローラ5と感光体1の周速度は異なる値(相対速
度が0でない)とすることが望ましい。例えば、図3で
は両者の周速度の差をできるだけ大きく取るように、両
者の回転方向を逆方向としている。なお、図3は感光体
1と帯電ローラ5との寸法関係の一例を示す説明図であ
る。
【0033】さらには、導電性繊維5Aを図4に見られ
る如くフラット状に植毛する場合、ローラ状にて回転す
る場合に比べて構造は簡単であるが、繊維5Aの同一部
分が常に感光体1と接触しているため、繊維5Aが摩耗
したり、繊維5Aの先端部に現像材が付着してその部分
にて帯電不良が発生してしまう。そこで図4の様に感光
体1の回転方向に対して直角となるように振動させる事
が望ましい。すなわち、図4は導電性繊維5Aとフラッ
ト状に植毛して形成した帯電部材5を感光体1に接触せ
しめて使用する状態を示す概略説明図であって、帯電部
材5は感光体1の回転方向に対して直角方向に、矢印S
で示す如く、感光体1の表面を振動するものである。な
お、図1(b)では第一と第二の帯電器ともローラ状を
用いた場合を例に挙げて説明しているが、本発明の効果
はこれに限ったものではなく、複数の帯状帯電器、及
び、ローラ状の物との組合せにおいても発揮されること
は言うまでもないことである。
【0034】次に、この実施例における画像形成装置の
感光体1の移動速度Vpを52.4mm/s、現像器2に
装填される現像剤の粒子径Rを15(μm)とする。こ
のような構成において帯電ローラ5に印加する電圧条件
として、 直流電圧VDc=-650V、交流電圧Vp-p= 900V、周波数= 100
Hz、周波数条件:f<Vp/2R 直流電圧VDc=-550V、交流電圧Vp-p=1500V、周波数= 100
Hz、周波数条件:f<Vp/2R 直流電圧VDc=-650V、交流電圧Vp-p= 900V、周波数=2000
Hz、周波数条件:f>Vp/2R 直流電圧VDc=-550V、交流電圧Vp-p=1500V、周波数=2000
Hz、周波数条件:f>Vp/2R 直流電圧のみ印加:VDc=-1050V の条件を設定し、画像評価と帯電電位の測定を行った。
【0035】(a)帯電電位測定結果 上記の〜の条件にて、帯電電位の測定を行った。そ
の結果、条件の直流電圧のみ印加時に比べ、帯電電位
の経時変化はほとんど解消し、〜条件共に約−55
0Vの一様な帯電電位が観測された。また環境変化に対
する帯電電位の変化も直流電圧のみを印加した場合に比
べ大幅に軽減された。ここで“一様な帯電電位”という
表現をしたが、これは帯電電位測定用のプローブの空間
分解能力(3mm)が、交流電圧の周波数を100Hzと
した場合の帯電電位の凹凸の感光体上の空間波長(5
2.4/100=0.52mm)に比べ大き過ぎて、出力
される値が帯電電位の凹凸を平均化した値となるため、
見かけ上は一様な電位として観測されてしまう為であ
る。
【0036】そこでこの帯電電位測定時に、感光体ドラ
ムに流れ込む電流値を測定した。ここで観測される電流
値は図5に示すような0を中心としたSin波形を示し
た。この電流は図6に示す如く、容量C1、C2、C3
よび抵抗R1、R2、R3をもって構成されるブラシ5/
接触界面B/感光体1間の等価回路中における各部のC
成分に流れるAC注入電流と考えられ、感光体1部分の
容量C3を求めることによって、AC注入電流によって
感光体1上に形成される帯電電位の凹凸の大きさを求め
ることができる。
【0037】本実施例では感光体とブラシの接触面積S
は220×5.8mm2、感光体の比誘電率εrは3.1
3、膜厚dは20μmである。また電流値のピーク値を
io、印加電圧の周波数をfとすると、帯電電位の変動
幅ΔVは
【数1】 で表され、実際の帯電電位は−550V±ΔV/2とな
っていると考えられる。上記のようにして〜条件で
のΔV/2値を算出した所、各条件でのVsp値は以下の
ようになった。 条件:Vsp≒−550±70V 条件:Vsp≒−550±320V 条件:Vsp≒−550±60V 条件:Vsp≒−550±250V
【0038】(b)画像評価結果 次に上記の印加電圧条件にて画像評価を行った。なお、
印字するパターンとして露光前の帯電電位の安定性を見
るという意味で、全面白となるようなパターンを用い
た。なお、本実施例で用いた画像形成装置では出力画像
が白になるための帯電電位としては−550V程度が良
好であり、これより高い帯電電位にすると現像剤のキャ
リア上がりを起こす。またこれより低い帯電電位、例え
ば−500Vにて目視にて認識できる濃度まで現像され
ることが分かっている。このような画像形成装置を用い
て、画像評価を行った結果を以下に記す。また、比較対
照のため、交流電圧による帯電電位の凹凸が発生しない
直流電圧のみを印加した画像も評価した。 直流のみ印加した場合。:画像上には、ほとんどムラ
は認められない。
【0039】条件:図7に示すような画像上に紙の進
行方向と直角に黒いすじ(BL)状の画像ムラが現れ
た。(a)項で述べた帯電電位の値より考えると、最小
となる帯電電位は−(550−70)=−480Vとな
る。この領域幅は52.4(mm/s)/(100(H
z)×2)=262μmであり、この値は本実施例で用
いた現像剤(粒子径15μm)にて現像することができ
る最小線幅15μmより大きく、十分現像され得る線幅
である。そのためこのような黒すじBLが現れたと考え
られる。この黒すじBLの間隔は、感光体上に形成され
る帯電電位の凹凸の間隔(Vp/f)と一致するもので
あった。 条件:この条件でもと同じような画像ムラが現れ
た。ただし、この時は先の図7で述べた黒いすじBLが
さらに濃く出ており、(a)の結果から分かるように、
この画像ムラの部分の電位が−(550−320)=−
230Vと条件のときに比べさらに低くなったためで
あることが分かる。つまり、この条件の周波数では交流
電圧のピーク間電圧を大きくすると帯電電位の凹凸がさ
らに顕著になることを示すものである。
【0040】条件:この条件では画像上のムラは直流
電圧のみを印加した条件と同じであった。(a)の結果
から考えると、最小となる帯電電位は−(550−6
0)=−490Vとなり、現像が行われるレベルまで帯
電電位は落ちている。しかし、このときの印加電圧の周
波数2kHzでは帯電電位の落ちる領域幅は52.4
(mm/s)/(2000(Hz)×2)=13.1μm
である。この値は本実施例で用いた現像剤(粒子径15
μm)にて現像することができる最小線幅15μmより
小さく、交流電圧による帯電電位の凹凸がこの条件では
画像に影響しないことを示している。 条件:条件よりさらに交流電圧のピーク間電圧を大
きくし、この条件では最小となる帯電電位は(a)の結
果より−(550−250)=−300Vとなり、十分
現像され得る帯電電位にまで落ちている。しかし、この
条件でも直流電圧のみを印加したときと同じような画像
が得られ、本発明の条件を満たすことによって交流電圧
による帯電電位の凹凸が画像に影響しないことが分か
る。
【0041】次に、複数の帯電部材を使用する本発明の
実施例について説明する。用いた帯電部材は、導電性繊
維をローラ状に植毛したものを用い、第一の帯電部材に
は−550(V)のDC電圧とピーク間電圧が1050
(V)であるAC電圧の重畳電圧を与え、第二の帯電部
材にはDC電圧のみとし、その値として第一の帯電部材
と同値の−550(V)としている。尚、ここでは、放
電開始電圧として、パッシェンの放電則より決定される
574(V)なる値を用いる。この場合の帯電電位を、
以下のように帯電プロセスの様に順を追う事により求め
て行く。 第一の帯電部材での放電現象による帯電電位V1 V1=-(550+1050/2)-Vth=(1075-57
4)=-501(V) 第一の帯電部材での接触部分での注入電荷を受けた後の
帯電電位V2 V2=V1±ΔV=-501±ΔV 尚、ここでAC電圧に起因する帯電電位のリップルをΔ
Vとした。
【0042】一方、使用する帯電部材5の構成として、
先に述べた図2に示すようにレーヨン中に導電性カーボ
ンを分散させた繊維(商品名;レック)をブラシ状に植
毛した帯電部材5を押し込み圧を1mmにて感光体1に接
触させ帯電させる場合、上記条件の様にAC電圧のピー
ク間電圧を1050(V)印加した場合、接触部での注
入電圧(ΔV)の最大値は65(V)であることが本発
明者らによって実験的に確かめられた。つまり、上記の
条件においてV2=−501±65(V)である。ここ
で、このV2なる帯電電位のまま現像し、画出しを行う
と現像バイアス値によってはV2の最小値では現像され
てしまい、最終画像上では、先の図7に示す如く、この
最小値に対応する黒すじBLが現れてしまう。実際、現
像バイアス値として−350(V)なる一般的な値を設
定した場合、先のV2の最小値=−436(V)では、
これに対応した黒すじBLが目視にて判別できるレベル
の濃度にて現れてしまっている。
【0043】これに対して、第二の帯電部材を設けた本
発明の場合には、第一の帯電部材にて与えられたV2な
る電位を維持したまま、第二の帯電部材の帯電領域に到
達する。この第二の帯電部材にはDC電圧(−550
(V))が印加されているため、先のV2との最小値−
436(V)との間には、550−436=114
(V)なる電位差が生じており、この電位差によって第
二の帯電部材と感光体との接触部においては、帯電部材
から電荷が注入されこの感光体の最小帯電電位が上昇す
る。この結果、第一の帯電部材のみの時には現れてい
た、最終画像上のAC電圧に起因する黒すじBLが解消
される事となる。
【0044】なお、比較のため帯電部材として、第一の
帯電器のみを用い、これに印加する電圧として、DC=
−625(V)、AC(ピーク間電圧)=900
(V)、周波数=800Hzとした場合、最終画像には
図7に示す様なAC電圧に起因する周期的な黒すじBL
が現れていた。これに対し、第一の帯電部材の後の現像
槽との間に第一の帯電部材より押し込み圧力を強くし、
感光体との接触面積を広くした第二の帯電部材を設置
し、これに第一の帯電部材に印加したのと同値のDC=
−625(V)を印加した場合には、図7に見られるよ
うな最終画像上の黒すじBLは、少なくとも目視にては
確認できないまでに低減することが確認された。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明で採用した帯電方式
を用いた場合、交流電圧の周波数をf、画像形成装置の
プロセススピードとしての被帯電部材の移動速度をVp
(mm/s)、また画像形成装置の現像剤の粒子径をR
(mm)としたときに、前記交流周波数fが f>Vp/2R を満たす値に設定することにより、画像上のムラを解消
することができる。また、直流/交流重畳電圧を印加す
ることで帯電電位の経時変化や環境変動が抑制され、直
接帯電法によってオゾンの発生を抑えることができる。
さらに第一帯電部材の下流側に直流電圧のみが印加され
ている第二以降の帯電部材を設けることにより、最終画
像上に現れるAC電圧に起因する画像ムラを解消するこ
とが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施例の全体構成を示
す概略説明図である。
【図2】本発明に用いられる帯電ローラの構成を示す概
略説明図である。
【図3】実施例に用いられる感光体と帯電ローラとの寸
法関係の一例を示す説明図である。
【図4】フラット状に植毛形成した帯電部材の体用状態
を示す概略説明図である。
【図5】電流波形の一例を示すカーブである。
【図6】帯電ローラ(ブラシ)/接触界面/感光体間の
等価回路図である。
【図7】画像ムラを有する出力画像の模式図である。
【図8】導電性繊維を用いてDC/AC電圧を重畳させ
た場合の帯電原理を示す模式図である。
【図9】従来における帯電電位形成過程の一例を示す模
式図である。
【図10】本発明における帯電電位形成過程の原理を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 現像器 3 転写器 4 クリーナ 5 帯電装置(第一帯電部材) 5A 導電性繊維 5a 導電性繊維布 5B 第二帯電部材 5c 帯電装置軸 6 露光器 7 転写材カセット 8,9,10,13 給紙ローラ 11 レジストローラ 12 定着器 14 排紙ローラ 15 スタックガイド 16 コントローラ 17 エンジンコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性繊維、あるいは、その集合体が植
    毛されてなる帯電部材と被帯電部材とが接触する部分を
    少なくとも有し、且つ微少の空隙にて対峙する部分をも
    有しながら、該帯電部材と被帯電部材との間に交流電圧
    と直流電圧の重畳電圧を印加して被帯電部材に帯電させ
    る画像形成装置において、 前記交流電圧の周波数をf、前記画像形成装置のプロセ
    ススピードとしての被帯電部材の移動速度をVp(mm/
    s)、また前記画像形成装置の現像剤の粒子径をR(m
    m)としたときに、前記交流周波数fが f>Vp/2R を満たす値に設定されることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 導電性繊維、あるいは、その集合体が植
    毛されてなる帯電部材と被帯電部材とが接触する部分を
    少なくとも有し、且つ微少の空隙にて対峙する部分をも
    有しながら、該帯電部材と被帯電部材との間に交流電圧
    と直流電圧の重畳電圧を印加して被帯電部材に帯電させ
    る画像形成装置において、 前記帯電部材を第一の帯電部材とし、その下流側に直流
    電圧のみが印加されている第二以降の帯電部材を少なく
    とも1個以上設け、前記第一の帯電部材に印加される直流電圧は所望の帯電
    電圧に等しく、かつ、第二以降の帯電部材に印加される
    直流電圧は、第一の帯電部材に印加される直流電圧に等
    しい、あるいは、それ以上である ことを特徴とする画像
    形成装置。
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