JPH10221931A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10221931A
JPH10221931A JP9027075A JP2707597A JPH10221931A JP H10221931 A JPH10221931 A JP H10221931A JP 9027075 A JP9027075 A JP 9027075A JP 2707597 A JP2707597 A JP 2707597A JP H10221931 A JPH10221931 A JP H10221931A
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humidity
image forming
forming apparatus
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JP9027075A
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Keizo Takura
慶三 田倉
Takeshi Kunishi
毅 國司
Takeo Yamamoto
武男 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用環境に影響されることなく、適正な帯電
条件で画像形成を行えるようにする。 【解決手段】 温度センサ9で感光体1の温度を測定
し、湿度センサ10で装置内の湿度を測定して、測定し
た温度情報と湿度情報を制御装置11に入力する。制御
装置11は入力された温度情報と湿度情報に基づいて、
帯電ローラ2の感光体1への帯電条件が適正になるよう
に制御して画像形成を行うことにより、使用環境に影響
されることなく、長期にわたって均一で安定した表面電
位と高品位な画像形成を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を利用した複写機、レーザービームプリンタ、ファクシ
ミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用した従来の画像
形成装置では、像担持体としてのドラム型の電子写真感
光体(以下、単に感光体という)を帯電処理する手段と
してコロナ帯電器が多用されていた。これは、コロナ帯
電器を感光体に非接触に対向配置し、コロナ帯電器で発
生する放電コロナに感光体表面をさらすことで、感光体
表面を所定の極性、電位に帯電させるものである。
【0003】また、近年、コロナ帯電器よりも低オゾ
ン、低電力等の利点を有することから、接触帯電装置
(直接帯電装置)が実用化されている。これは、電圧を
印加した帯電部材を感光体に当接させて感光体表面を所
定の極性、電位に帯電させるものである。
【0004】図3は、帯電部材として接触帯電装置を用
いた画像形成装置の一例を示す概略図である。この画像
形成装置は、主要構成要素として、像担持体としてのド
ラム型の感光体101と、その周囲に接触帯電装置とし
ての帯電ローラ102、露光装置103、現像装置10
4、転写ローラ105、クリーニングブレード106を
備えている。感光体101は、ドラム基体の表面上に光
導電層を有している。また、不図示の電源により帯電ロ
ーラ102に対して所定のバイアスが印加されるが、こ
のバイアスとしては、従来から直流電圧印加や交流電圧
に直流電圧を重畳して電圧印加するものが提案されてい
る。特に後者の方式では、交流成分が帯電による感光体
の表面電位の凹凸を均し、直流成分により所定の電圧に
収束させるため、表面電位の均一性を得やすく、近年多
用されている方式である。そして、また、重畳する交流
電圧が低い場合には、得られる均し効果は少ないことが
知られている。
【0005】このように構成された画像形成装置におい
て、画像形成時には、感光体101は、駆動手段(不図
示)により回転駆動され、感光体101に従動回転され
る帯電ローラ102により帯電処理される。そして、帯
電された感光体101上に露光装置103によりレーザ
ー光による画像露光Lが与えられ、入力される画像情報
に応じた静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置
104によりトナー像として現像される。そして、感光
体101上のトナー像は転写ローラ105により紙など
の転写材Pに転写され、トナー像が転写された転写材P
は定着装置(不図示)に搬送され、定着装置(不図示)
により転写トナー像が表面に永久固着画像として定着さ
れて排出される。また、転写後に感光体101上に付着
している転写残りトナーはクリーニングブレード106
に除去され、表面をクリーニングされた感光体101は
繰り返し次の画像形成動作に入る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の画像形成装置では、画像形成回数が増えるにつれ
て、感光体101表面がクリーニングブレード106及
び現像装置104の現像剤等により削られることによっ
て、感光体101表面の光導電層の厚みが減少する。
【0007】また、感光体101に流れる帯電のための
電流量が多くなると、感光体101表面の光導電層の削
れ量も増えることが分かっている。
【0008】さらに、帯電ローラ102へ直流電圧に交
流電圧を重畳したバイアス電圧を印加する場合は、直流
電圧のみのバイアス電圧を印加する場合に比べて、一般
的に感光体101表面の光導電層の削れ量が大きいこと
が分かっており、また、交流電流量の増加に伴って感光
体101表面の光導電層の削れ量が加速度的に増加する
ことも分かっている。
【0009】また、帯電ローラ102へ直流電圧に交流
電圧を重畳したバイアス電圧を印加する帯電方式では、
交流電圧は一般的に一定の電圧(定電圧)または電流
(定電流)、直流電圧は一定の電圧(定電圧)を印加す
るように制御されている。
【0010】しかしながら、これでは帯電の均一性を得
やすいものの、感光体101表面の光導電層の厚みが減
少するに伴って表面電位が少しずつ異なっていくことに
より、黒原稿と白原稿との表面電位コントラストが狭く
なって、現像時に十分な現像コントラストが得にくくな
る。そのため、高濃度画像部の再現性を基準に電位を決
めていると、白画像部の電位に対して十分な逆コントラ
ストが得られず、現像剤が薄く現像されて、かぶり画像
となる問題があった。また、逆に低濃度画像部の再現性
を基準に電位を決めていると、画像全体が濃度不足な画
像となる問題があった。
【0011】また、上記した帯電ローラ102へ印加す
るバイアス電圧の定電圧または定電流制御では、感光体
101表面の光導電層の厚みの変化に伴う帯電特性の変
化により、過剰な放電になったりあるいは交流放電が不
十分になって帯電が不均一になって、適正な画像濃度や
良好な画質を安定して得ることができなかった。
【0012】即ち、感光体101表面の光導電層の削れ
量を少なくするために交流電流量(交流電圧)はできる
だけ少なくし、均一な帯電を得るために交流電流量(交
流電圧)はできるだけ多くすべきである。そのため、従
来は、均一な帯電を得ることのできる最低限の交流電流
量(交流電圧)を制御値として決めていた。
【0013】ところで、感光体101表面の光導電層の
厚さが薄くなると、帯電ローラ102から感光体101
のドラム基体へのリークが生じやすくなり、光導電層の
厚さがさらに薄くなると光導電層そのものがなくなって
しまい、画像形成が不可能となるという問題があった。
【0014】このような問題を回避するために、従来、
予め処方の同じ感光体により、流れる電流値と光導電層
の膜厚との関係を調べておくことにより、非画像形成時
に接触帯電装置に定電圧を印加し、そのときの電流値を
検知することで、その検知電流値から感光体の光導電層
の膜厚(残膜厚)を算出して、その算出した残膜厚に応
じた最適な補正印加電圧を接触帯電装置に印加するよう
にしていた。この方法によると、感光体の光導電層の膜
厚が減少しても、非画像部定電圧印加時の検知電流量の
変化量に応じて画像部印加電圧値に電圧補正を加えるた
め、常に最適状態の帯電処理と画像形成が可能となる。
【0015】しかしながら、接触帯電装置及び感光体の
それぞれの特性は温度や湿度等の環境条件によって変化
することにより、全体的な帯電特性も変化する。このた
め、季節や使用状況、使用環境等によっても得られる表
面電位は異なるので、形成される画像にかぶりが生じた
り、適正な帯電条件から外れることにより適正濃度で、
かつ高品位な画質が得られなくなる問題があった。特
に、帯電条件の適正条件からの外れ方が過剰放電側の場
合には、感光体表面の光導電層の削れがより促進される
ことにより、良好な画像が得られなくなると共に、感光
体の寿命も大幅に短くなる。
【0016】このように、均一な帯電を得ることのでき
る最低限の交流電流量(あるいは交流電圧)は、温度や
湿度等の環境条件によって変化することにより、常に適
正な帯電条件で画像形成を行うことは困難であった。
【0017】そこで本発明は、使用環境や感光体の光導
電層の膜厚変化に影響されることなく、かつ感光体の光
導電層の削れを減らして、長期にわたって均一で安定し
た表面電位と高品位な画像形成を維持することができる
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、表面に光導電層を所定の厚み
で形成した像担持体と、該像担持体の表面に当接して前
記像担持体を帯電する接触帯電手段と、該接触帯電手段
に電圧を印加する電源とを備えた画像形成装置におい
て、画像形成時の動作環境を検知する動作環境検知手段
と、該動作環境検知手段により検知される動作環境情報
を入力し、入力される前記動作環境情報に基づいて、前
記電源より前記接触帯電手段に所定の電圧を印加して前
記像担持体を帯電処理する際の帯電条件を制御する制御
手段とを有することを特徴としている。
【0019】また、前記動作環境検知手段は、少なくと
も温度検知センサか湿度検知センサのいずれかを備えて
おり、前記動作環境情報は前記温度検知センサと前記湿
度検知センサでそれぞれ検知される温度情報と湿度情報
であることを特徴としている。
【0020】また、前記温度検知センサは、前記像担持
体及び/又は装置内の温度を検知することを特徴として
いる。
【0021】また、前記湿度検知センサは、前記像担持
体及び/又は装置内の湿度を検知することを特徴として
いる。
【0022】また、前記電源は、前記接触帯電手段へ交
流電圧に直流電圧を重畳させた電圧を印加することを特
徴としている。
【0023】また、前記帯電条件の制御は、前記電源か
ら前記接触帯電手段へ流れる交流電流を定電流制御して
行うことを特徴としている。
【0024】また、前記定電流制御は、前記温度検知セ
ンサで検知した温度がより高い方が、より低電流で制御
することを特徴としている。
【0025】また、前記定電流制御は、前記湿度検知セ
ンサで検知した湿度がより低い方が、より低電流で制御
することを特徴としている。
【0026】また、表面に光導電層を所定の厚みで形成
した像担持体と、該像担持体の表面に当接して前記像担
持体を帯電する接触帯電手段と、該接触帯電手段に電圧
を印加する電源とを備えた画像形成装置において、前記
電源から前記接触帯電手段に流れる電流量を検知する電
流量検知手段と、画像形成時の動作環境を検知する動作
環境検知手段と、前記電流量検知手段より検知される前
記接触帯電手段が前記像担持体の非画像形成領域に対応
しているときに前記電源から前記接触帯電手段に流れる
電流量情報と前記動作環境検知手段により検知される動
作環境情報を入力し、入力される前記電流量情報から前
記像担持体の前記光導電層の厚みを算出して、算出した
前記光導電層の厚み情報と前記動作環境情報に基づい
て、前記電源より前記接触帯電手段に所定の電圧を印加
して前記像担持体を帯電処理する際の帯電条件を制御す
る制御手段とを有することを特徴としている。
【0027】(作用)本発明の構成によれば、制御手段
は、動作環境検知手段(及び接触帯電手段に流れる電流
量を検知する電流量検知手段)で検知される動作環境情
報(及び電流量検知情報)を入力し、入力した動作環境
情報(及び電流量検知情報)に基づいて帯電条件が動作
環境(及び像担持体の光導電層の厚み)に応じて適正に
なるように制御することにより、環境変化や感光体の光
導電層の膜厚変化に影響されることなく、かつ感光体の
光導電層の削れを減らして、長期にわたって均一で安定
した表面電位と高品位な画像形成を維持することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本実施の形態に係る画像
形成装置を示す概略構成図である。本実施の形態の画像
形成装置は電子写真プロセス利用のレーザービームプリ
ンターであり、像担持体の帯電手段としてローラタイプ
の接触帯電装置を用いている。
【0029】この画像形成装置は、像担持体である回転
ドラム型の感光体1と、接触帯電手段である帯電ローラ
2、露光装置(不図示)、現像装置3、転写ローラ4、
クリーナー部材5、定着装置(不図示)を備えている。
【0030】感光体1は、本実施の形態では負帯電の有
機感光体で直径30mmのアルミニウム製のドラム基体
1a上に光導電層1bを有しており、所定のプロセスス
ピード(例えば100mm/sec)で矢印a方向に回
転駆動される。
【0031】帯電ローラ2は、芯金2aと、その外周の
導電層2bと、さらにその外周の抵抗層2cとを有して
おり、芯金2aの両端部を軸受け部材(不図示)に回転
自在に支持し、感光体1の軸方向に沿って平行に配置し
て押圧手段(不図示)で感光体1表面に対して所定の押
圧力で圧接され、感光体1の回転駆動に伴い従動回転す
る。帯電ローラ2の芯金2aには電源6が電気的に接続
されており、電源6から帯電ローラ2に対して所定のバ
イアス電圧(本実施の形態では、直流電圧に交流電圧を
重畳したもの)を印加して、感光体1を所定の極性、電
位に帯電処理する。
【0032】現像装置3は、本実施の形態では1成分ジ
ャンピング現像装置であり、矢印b方向に回転駆動され
る非磁性の現像スリーブ3b内に固定配置されたマグネ
ットローラ3aを有しており、現像スリーブ3bには電
源7から所定の現像バイアス電圧が印加される。
【0033】転写ローラ4は、感光体1表面に圧接し感
光体1の回転駆動に伴い従動回転する接触転写手段であ
り、電源8から所定の転写バイアス電圧が印加される。
【0034】また、図1において、9は感光体1の温度
を測定する温度センサ、10は装置内の雰囲気湿度を測
定する湿度センサであり、温度センサ9と湿度センサ1
0でそれぞれ測定された温度情報と湿度情報は制御装置
(CPU)11に入力される。制御装置11は、温度セ
ンサ9と湿度センサ10からそれぞれ入力される温度情
報と湿度情報に基づいて帯電条件を制御する(詳細は後
述する)。
【0035】次に、上記した画像形成装置の動作につい
て説明する。
【0036】画像形成時には、感光体1は駆動手段(不
図示)により矢印a方向に所定のプロセススピード(例
えば100mm/sec)で回転駆動されている。この
とき、電源6から帯電ローラ2に直流電圧に交流電圧を
重畳したバイアス電圧を印加して感光体1表面を負極性
に帯電処理する。
【0037】そして、帯電処理された感光体1表面に露
光装置(不図示)からレーザービームによる画像露光L
が与えられ、入力される画像情報に応じて画像部の電荷
を除去した形の静電潜像が形成される。この感光体1表
面の静電潜像は現像装置3で反転現像法によって、この
静電潜像と同極性の負に帯電されたトナーTが現像スリ
ーブ3bから付着され、トナー画像として現像される。
この際、電源7から現像スリーブ3bに直流電圧に交流
電圧を重畳したバイアス電圧が印加される。
【0038】そして、感光体1表面のトナー画像が転写
ローラ4と感光体1との間の転写ニップ部に到達する
と、このタイミングに合わせて紙などの転写材Pがこの
転写ニップ部に搬送され、電源8から転写バイアス電圧
(直流電圧)が印加された転写ローラ4により転写材P
の裏側に正極性の電荷が付与されて、表面側に感光体1
表面のトナー画像が転写される。トナー画像が転写され
た転写材Pは定着装置(不図示)に搬送され、定着装置
(不図示)により転写トナー画像が転写材P上に永久固
着画像として定着されて排出される。
【0039】一方、トナー画像転写後の感光体1表面
は、クリーナー部材5によって転写残りトナーなどの付
着物が除去されてクリーニングされ、さらに除電器(不
図示)により除電されて初期化され、繰り返して作像に
供される。
【0040】そして、本実施の形態では、上記した画像
形成時において、温度センサ9で感光体1の温度を測定
して湿度センサ10で装置内の湿度を測定し、これらの
測定情報は制御装置(CPU)11に入力される。制御
装置11は、入力されるこれらの測定情報に基づいて感
光体1の帯電時に、電源6から帯電ローラ2に流れる帯
電交流電流を表1に示すような定電流制御を行い、使用
環境における感光体1への影響をなくして安定して均一
な帯電処理が行えるようにした。
【0041】
【表1】 即ち、測定された温度が15℃未満で湿度が50%未満
の場合は、帯電の交流電流値を1.3mAで定電流制御
し、また、測定された温度が15℃未満で湿度が50%
以上の場合は、帯電の交流電流値を1.1mAで定電流
制御する。
【0042】また、測定された温度が15℃以上35℃
未満で湿度が50%未満の場合は、帯電の交流電流値を
1.2mAで定電流制御し、また、測定された温度が1
5℃以上35℃未満で湿度が50%以上の場合は、帯電
の交流電流値を1.0mAで定電流制御する。
【0043】また、測定された温度が35℃以上で湿度
が50%未満の場合は、帯電の交流電流値を1.1mA
で定電流制御し、また、測定された温度が35℃以上で
湿度が50%以上の場合は、帯電の交流電流値を0.9
mAで定電流制御する。
【0044】なお、温度センサ9と湿度センサ10から
の測定情報に基づいて帯電の交流電流値を制御しない従
来の画像形成装置では、画像形成時における帯電の交流
電流値は、温度、湿度に関係なく1.3mAに制御され
ていた。そして、この従来の画像形成装置と上記した本
実施の形態の画像形成装置の各感光体表面の光導電層の
削れ量から、感光体の寿命を比較した結果、従来に比べ
て1.5倍以上寿命を延ばすことができた。
【0045】このように、本実施の形態では、感光体1
の温度と装置内の湿度に応じて帯電条件である帯電交流
電流値を制御することにより、使用環境における感光体
1への影響をなくして安定して均一な帯電処理ができる
ので、感光体1表面の光導電層1aの削れ量が大幅に減
り、長期にわたって均一で安定した表面電位と高品位な
画像形成を維持することができる。
【0046】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。本実施
の形態では、帯電ローラ2が感光体1の非画像形成領域
に対応しているときに帯電ローラ2に流れる電流量を測
定する電流計12を設けた構成であり、他の構成は第1
の実施の形態と同様である。
【0047】電流計12で測定した電流量は制御装置1
1に入力され、制御装置11は入力される電流量から感
光体1表面の光導電層1aの膜厚(残膜厚)を算出す
る。そして、制御装置11は、この算出した光導電層1
aの膜厚情報と、温度センサ9と湿度センサ10からそ
れぞれ入力される温度情報と湿度情報に基づいて、感光
体1の帯電時に、電源6から帯電ローラ2に流れる帯電
交流電流を表2に示すような定電流制御を行い、使用環
境における感光体1への影響をなくして安定して均一な
帯電処理が行えるようにした。
【0048】
【表2】 なお、表2において、温度が15℃未満、15℃以上3
5℃未満、35℃以上における各帯電交流電流値は、左
から順に光導電層1aの残膜厚が15μm以上、10μ
m以上15μm未満、10μm未満のときのデータであ
る。
【0049】この表に示すように、測定された温度が1
5℃未満で湿度が50%未満の場合は、帯電の交流電流
値を、光導電層1aの膜厚が15μm以上では1.3m
A、光導電層1aの膜厚が10μm以上15μm未満で
は1.2mA、光導電層1aの膜厚が10μm未満では
1.1mAで定電流制御する。
【0050】また、測定された温度が15℃未満で湿度
が50%以上の場合は、帯電の交流電流値を、光導電層
1aの膜厚が15μm以上では1.2mA、光導電層1
aの膜厚が10μmで以上15μm未満では1.1m
A、光導電層1aの膜厚が10μm未満では1.0mA
で定電流制御する。
【0051】また、測定された温度が15℃以上35℃
未満で湿度が50%未満の場合は、帯電の交流電流値
を、光導電層1aの膜厚が15μm以上では1.2m
A、光導電層1aの膜厚が10μm以上15μm未満で
は1.1mA、光導電層1aの膜厚が10μm未満では
1.0mAで定電流制御する。
【0052】また、測定された温度が15℃以上35℃
未満で湿度が50%以上の場合は、帯電の交流電流値
を、光導電層1aの膜厚が15μm以上では1.1m
A、光導電層1aの膜厚が10μm以上15μm未満で
は1.0mA、光導電層1aの膜厚が10μm未満では
0.9mAで定電流制御する。
【0053】また、測定された温度が35℃以上で湿度
が50%未満の場合は、帯電の交流電流値を、光導電層
1aの膜厚が15μm以上では1.1mA、光導電層1
aの膜厚が10μm以上15μm未満では1.0mA、
光導電層1aの膜厚が10μm未満では0.9mAで定
電流制御する。
【0054】また、測定された温度が35℃以上で湿度
が50%以上の場合は、帯電の交流電流値を、光導電層
1aの膜厚が15μm以上では1.0mA、光導電層1
aの膜厚が10μm以上15μm未満では0.9mA、
光導電層1aの膜厚が10μm未満では0.8mAで定
電流制御する。
【0055】なお、感光体表面の光導電層の膜厚のみを
測定して帯電条件を決定する従来の画像形成装置では、
画像形成時における帯電の交流電流値を、光導電層の膜
厚が15μm以上では1.3mA、光導電層の膜厚が1
0μm以上15μm未満では1.2mA、光導電層の膜
厚が10μm未満では1.1mAに制御されていた。そ
して、この従来の画像形成装置と上記した本実施の形態
の画像形成装置の各感光体表面の光導電層の削れ量か
ら、感光体の寿命を比較した結果、従来に比べて1.3
倍以上寿命を延ばすことができた。
【0056】このように、本実施の形態では、感光体1
表面の光導電層1aの膜厚、及び感光体1の温度と装置
内の湿度に応じて帯電条件である帯電交流電流値を制御
することにより、使用環境における感光体1への影響を
なくして安定して均一な帯電処理ができるので、感光体
1表面の光導電層1aの厚みによらず、長期にわたって
均一で安定した表面電位と高品位な画像形成を行うこと
ができる。
【0057】また、上記した実施の形態では、帯電条件
を制御する手段として電源から接触帯電手段である帯電
ローラに流れる交流電流を定電流制御する構成であった
が、これ以外にも、直流電圧、直流電流、交流電圧、交
流電流、交流周波数のいずれか1つ以上を用いて帯電条
件を制御するようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、温度や湿度などの動作環境の変化に応じて
接触帯電手段の像担持体への帯電条件が適正になるよう
に制御して画像形成を行うことにより、環境変化に影響
されることなく、かつ像担持体の光導電層の削れを減ら
して、長期にわたって均一で安定した表面電位と高品位
な画像形成を行うことができる。
【0059】また、請求項9記載の発明によれば、像担
持体の光導電層の厚み、及び温度や湿度などの動作環境
の変化に応じて接触帯電手段の像担持体への帯電条件が
適正になるように制御して画像形成を行うことにより、
環境変化や感光体の光導電層の膜厚変化に影響されるこ
となく、かつ像担持体の光導電層の厚みによらず、長期
にわたって均一で安定した表面電位と高品位な画像形成
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
を示す概略構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
を示す概略構成図。
【図3】従来例に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 1b 光導電層 2 帯電ローラ(接触帯電手段) 3 現像装置 3b 現像スリーブ 4 転写ローラ 5 クリーナー部材 6 電源 9 温度センサ(動作環境検知手段) 10 湿度センサ(動作環境検知手段) 11 制御装置(制御手段) 12 電流計(電流量検知手段)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に光導電層を所定の厚みで形成した
    像担持体と、該像担持体の表面に当接して前記像担持体
    を帯電する接触帯電手段と、該接触帯電手段に電圧を印
    加する電源とを備えた画像形成装置において、 画像形成時の動作環境を検知する動作環境検知手段と、 該動作環境検知手段により検知される動作環境情報を入
    力し、入力される前記動作環境情報に基づいて、前記電
    源より前記接触帯電手段に所定の電圧を印加して前記像
    担持体を帯電処理する際の帯電条件を制御する制御手段
    とを有する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記動作環境検知手段は、少なくとも温
    度検知センサか湿度検知センサのいずれか一方を備えて
    おり、前記動作環境情報は前記温度検知センサと前記湿
    度検知センサでそれぞれ検知される温度情報と湿度情報
    である、 請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検知センサは、前記像担持体及
    び/又は装置内の温度を検知する、 請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記湿度検知センサは、前記像担持体及
    び/又は装置内の湿度を検知する、 請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記電源は、前記接触帯電手段へ交流電
    圧に直流電圧を重畳させた電圧を印加する、 請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電条件の制御は、前記電源から前
    記接触帯電手段へ流れる交流電流を定電流制御して行
    う、 請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記定電流制御は、前記温度検知センサ
    で検知した温度がより高い方が、より低電流で制御す
    る、 請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記定電流制御は、前記湿度検知センサ
    で検知した湿度がより低い方が、より低電流で制御す
    る、 請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 表面に光導電層を所定の厚みで形成した
    像担持体と、該像担持体の表面に当接して前記像担持体
    を帯電する接触帯電手段と、該接触帯電手段に電圧を印
    加する電源とを備えた画像形成装置において、 前記電源から前記接触帯電手段に流れる電流量を検知す
    る電流量検知手段と、 画像形成時の動作環境を検知する動作環境検知手段と、 前記電流量検知手段より検知される前記接触帯電手段が
    前記像担持体の非画像形成領域に対応しているときに前
    記電源から前記接触帯電手段に流れる電流量情報と、前
    記動作環境検知手段により検知される動作環境情報を入
    力し、入力される前記電流量情報から前記像担持体の前
    記光導電層の厚みを算出して、算出した前記光導電層の
    厚み情報と前記動作環境情報に基づいて、前記電源より
    前記接触帯電手段に所定の電圧を印加して前記像担持体
    を帯電処理する際の帯電条件を制御する制御手段とを有
    する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記動作環境検知手段は、少なくとも
    温度検知センサか湿度検知センサのいずれか一方を備え
    ており、前記動作環境情報は前記温度検知センサと前記
    湿度検知センサでそれぞれ検知される温度情報と湿度情
    報である、 請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記温度検知センサは、前記像担持体
    及び/又は装置内の温度を検知する、 請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記湿度検知センサは、前記像担持体
    及び/又は装置内の湿度を検知する、 請求項10記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記電源は、前記接触帯電手段へ交流
    電圧に直流電圧を重畳させた電圧を印加する、 請求項9乃至12のいずれか1項記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記帯電条件の制御は、前記電源から
    前記接触帯電手段へ流れる交流電流を定電流制御して行
    う、 請求項9乃至13のいずれか1項記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記定電流制御は、前記温度検知セン
    サで検知した温度がより高い方が、より低電流で制御す
    る、 請求項9乃至14のいずれか1項記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記定電流制御は、前記湿度検知セン
    サで検知した湿度がより低い方が、より低電流で制御す
    る、 請求項9乃至14のいずれか1項記載の画像形成装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003263009A (ja) * 2002-03-11 2003-09-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2007218977A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び帯電ロールの帯電制御方法
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US7970303B2 (en) 2009-01-13 2011-06-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus
JP2014038259A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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