JPH08123151A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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Publication number
JPH08123151A
JPH08123151A JP27980494A JP27980494A JPH08123151A JP H08123151 A JPH08123151 A JP H08123151A JP 27980494 A JP27980494 A JP 27980494A JP 27980494 A JP27980494 A JP 27980494A JP H08123151 A JPH08123151 A JP H08123151A
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JP
Japan
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charging roller
charging
photoconductor
layer
charging device
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Application number
JP27980494A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kaname
洋一 金目
Ryuji Katsuno
龍司 勝野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電手段として接触型帯電部材を用いた場
合に、ニップ幅の差による帯電部材の帯電ムラを解消
し、高圧を印加しなくても電荷受容体を均一に帯電し得
る帯電装置を提供する。 【構成】 電荷受容体1と接触して帯電を行う帯電ロ
ーラ20の支持軸と周面との間の電気抵抗値が、帯電ロ
ーラ20の軸線方向の両端部付近で、中央部より小さく
なっている。このため、帯電ローラ20と電荷受容体1
との接触によるニップ幅が、両端部付近で、中央部より
広いことに起因して、必要最低電流値(印加電圧の交流
成分電流値)が上昇するのを相殺して解消することがで
きる。したがって、帯電ローラ20に高圧の交流を印加
しなくても電荷受容体1を均一に帯電することができ、
得られる画像も、画像ムラやかぶりなどの欠点のない優
れたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真複写機、レーザ
ービームプリンター、静電記録装置などの画像形成装置
で用いられる帯電装置に係り、特に電荷受容体すなわち
感光体と接触するように配置される帯電ローラを備えた
帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体を帯電させる装置とし
てコロトロンが広く用いられている。コロトロンは感光
体表面を均一帯電する手段として有効であるものの、感
光体を所定の電位に帯電させるためには、高圧を印加す
る必要があり、またコロナ放電によるオゾンの発生によ
り、画像形成装置内のゴム部品や感光体の劣化を引き起
こす。更に空気中のゴミやフューザーオイルにより電極
ワイヤーが汚れ、帯電が不均一となって得られる画像に
欠陥を生じる。そこで、コロトロンに替えて、帯電ロー
ラを感光体に当接させ、この帯電ローラにバイアス電圧
を印加する帯電装置が提案されている。
【0003】図11は従来の帯電ローラを用いた帯電装
置の一例を示す概略図である。この帯電装置は、ドラム
状の感光体101と平行に配置された帯電ローラ120
を有し加圧バネ108によって感光体に圧接されてい
る。上記帯電ローラは、図12に示されるように、鉄、
ステンレスなど導電性を有する材料からなる芯部120
aと、その周囲に設けられたカーボンなどを含有するエ
チレンプロピレンゴムなどの弾性体層120bとからな
り、更に弾性体層120bの表面には、カーボン粉末含
有のアクリル系樹脂120dからなる表面層が形成され
ている。
【0004】この帯電ローラは、加圧バネ108により
感光体に押圧され、感光体の回転に追従して回転、もし
くは独自の駆動手段により回転する。この時、電源10
7からは芯部120aに直流と交流とを重畳させた電圧
が印加され、これにより感光体101の表面は所定の電
位に帯電処理するようになっている。このような帯電装
置によって感光体を一様に帯電するには、帯電ローラと
感光体との接触状態を一定条件で安定したものとし、こ
れらの軸線方向に一様に維持することが望ましい。接触
状態が変化すると帯電条件が変わり、感光体の帯電電位
が変動することになるからである。
【0005】このため、帯電ローラと感光体の接触状態
についての提案がなされており、例えば、特開昭64−
7070号公報、特開昭4−25870号公報に開示さ
れる装置がある。特開昭64−7070号公報に記載の
装置は、帯電部材と感光体とのニップ幅および接触圧な
どを規定することにより、良好な帯電状態を得るととも
に、OPC感光体層の損傷を防止しようとするものであ
る。また特開昭4−25870号公報に記載の装置は、
帯電ローラの製造過程において、その端部に生じる隆起
の程度を抑え、これにより軸線方向に均一な帯電を可能
とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
帯電ローラは図13に示すように、芯部120aの両端
を加圧バネ108で押圧することにより、帯電ローラ1
20を感光体101側に接触させているため、わずかで
はあるが帯電ローラの端部に近い程押圧力が大きく、中
央部に近い程押圧力が小さくなる。このため帯電ローラ
を感光体に接触させた時のニップ形状は図14に示され
るように軸線方向の端部に近い程ニップ幅が大きく、中
央部に近い程ニップ幅は小さくなる。このようにニップ
幅が異なる帯電ローラに、直流成分と交流成分を重ね合
わせた交流重畳直流電圧を印加して帯電を行うと、直流
電圧とほぼ同じ電位まで帯電するのに必要な交流成分の
電流値(必要最低電流値:IAC)が帯電ローラの軸線方
向に不均等になり、一様に帯電できない場合が生じると
いう問題がある。
【0007】図15は異なる2段階のニップ幅の帯電ロ
ーラに交流重畳直流電圧を印加し、交流成分の電流値を
変動した時の、感光体の帯電電位を示すものである。図
中に示す実線がニップ幅0.65mm、破線がニップ幅
0.85mmの場合における感光体の帯電電位を示す。
図15に示されるように帯電特性はニップ幅に依存し、
ニップ幅が大きい程、必要最低電流値IACも大きくな
る。なおここで、交流成分の電流値は印加される交流電
圧のピークツーピーク電圧にほぼ比例するものである。
【0008】上記のようにニップ幅が大きいと、必要最
低電流値が大きくなり、交流成分のピークツーピーク電
圧を大きくしないと所定の電位(直流電圧値)に帯電で
きない。したがって帯電ローラの端部でニップ幅が大き
くなっていると、交流成分の電圧値が不足して、帯電が
均一に行われなくなる。また、上記のような問題を解消
するために交流成分の電圧値を高くすると、放電による
オゾンの発生量が増加し、コロトロンと同じゴム部品や
感光体の劣化という問題が生じる。
【0009】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、高い電圧を印加することな
く、帯電ローラの軸線方向におけるニップ幅の不均一性
の影響を受けず、感光体を均一に帯電することのできる
帯電装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、電荷受容体と接触する
ように配置され、直流に交流を重ねあわせた交流重畳直
流電圧が印加されることにより、接触部付近の微小間隙
で前記電荷受容体との間に放電を生じさせる帯電ローラ
であって、 円形断面を有する支持軸と、この支持軸の
周囲に設けられた円筒状の導電性弾性部材とを有し、
前記支持軸と周面との間の電気抵抗値が軸線方向の両端
部付近で中央部より小さい値となる帯電ローラを有する
帯電装置を提供するものである。
【0011】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の帯電装置において、 前記帯電ローラの支持軸の
径が、前記導電性弾性部材が設けられた範囲の両端部付
近で徐々に拡大されているものである。
【0012】また請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載の帯電装置において、 前記導電性弾性部材が、抵
抗率の大きい材料からなる第1層と、抵抗率の小さい材
料からなる第2層とを有し、 軸線方向の両端部付近
で、前記第1層の厚さが徐々に減少し、前記第2層の厚
さが徐々に拡大していることを特徴とするものである。
【0013】また請求項4に記載の発明は、請求項1に
記載の帯電装置において、 前記導電性弾性部材が周面
に表面抵抗層を有し、この表面抵抗層の厚さが軸線方向
の両端部で中央部より小さくなっていることを特徴とす
るものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の帯電装置においては、帯電ロ
ーラの支持軸と周面との間の電気抵抗値が、帯電ローラ
の軸線方向の両端部付近では、中央部より小さくなって
いる。このため感光体と接触した時に帯電ローラの両端
部付近でニップ幅が中央部より広くなっているにもかか
わらず、必要最低電流値をニップ幅の狭い中央部と同じ
レベルにすることができる。従って感光体は、帯電ロー
ラに高電圧を印加しなくても均一に帯電される。
【0015】また請求項2に記載の帯電装置において
は、帯電ローラの支持軸の径が導電性弾性部材が設けら
れた範囲の両端部付近で徐々に太くなっているため、こ
れに従い導電性弾性部材の層が薄くなる。上記支持軸を
構成する材料の抵抗率は導電性弾性部材に比べて、極め
て小さいため、両端部付近で帯電ローラの支持軸と周面
の間の電気抵抗値を徐々に低くすることができ、ニップ
幅の差があるにもかかわらず、帯電ローラの軸線方向の
中央部と両端部とで必要最低電流値を同レベルとするこ
とができる。従って、帯電ローラに高電圧を印加しなく
ても感光体を均一に帯電することができる。
【0016】また請求項3に記載の帯電装置において
は、導電性弾性材料を抵抗率の大きい材料からなる第1
層と、抵抗率の小さい材料からなる第2層で構成すると
共に、軸線方向の両端部付近で徐々に第1層の厚さを薄
くし、第2層の厚さを厚くしている。このため両端部付
近での帯電ローラの支持軸と周面の間の電気抵抗値を低
くすることができる。従って帯電ローラの軸線方向の中
央部と両端部では、ニップ幅の差があるにもかかわら
ず、必要最低電流値が同レベルとなり、高電圧を印加し
なくても感光体を均一に帯電することができる。
【0017】また請求項4に記載の帯電装置において
は、導電性弾性部材の周面に表面抵抗層を有し、この表
面抵抗層の厚さが、軸線方向の両端部で中央より薄くな
っている。表面抵抗層が薄くなるのに従い、帯電ローラ
の支持軸と周面との間の電気抵抗値が両端部付近で低く
なる。このため帯電ローラの軸線方向の中央部と両端部
では、ニップ幅の差があるにもかかわらず、必要最低電
流値が同レベルとなり、高電圧を印加しなくても感光体
を均一に帯電することができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は請求項1又は2に記載の発明の一実施例であ
る帯電装置を備えた画像形成装置の例を示す概略構成図
である。この画像形成装置は、一様に帯電した後、像光
を照射することにより表面に静電潜像が形成される感光
体1と、この感光体1と接触して設けられ、この感光体
の表面を一様に帯電させる帯電装置2と、画像信号に基
づいて感光体の周面にレーザービームを照射する像書き
込み装置3と、前記レーザービームの照射により形成さ
れた潜像にトナーを転移させて可視化する現像装置4
と、前記感光体上に形成されたトナー像をペーパーガイ
ド(図示せず)より供給された用紙10に転写するため
の転写装置5と、転写後感光体1上に残留するトナーを
除去するクリーニング装置6とを有している。
【0019】前記感光体1は、導電性材料からなる円筒
体の周面に有機感光体層を形成したものであり、円筒体
は電気的に接地されている。この感光体1は、周速度が
130mm/secとなるように回転駆動されるもので
ある。前記帯電装置2は、その芯部に電圧を印加して感
光体1を帯電する帯電ローラ20と、帯電ローラ20を
感光体1側に押圧する加圧バネ8と、帯電ローラの芯部
に電圧を印加する電源7とで構成されている。
【0020】前記帯電ローラ20は、図2に示すように
鉄、銅、ステンレス、アルミニウムなど導電性を有する
金属からなる芯部20aと、カーボン含有エチレンプロ
ピレンゴムやLiClO4 を含浸させたポリウレタンゴ
ムなどで形成された導電性弾性部材20bとからなり、
導電性弾性部材20bの表面には抵抗率が105 〜10
9 Ω・cm程度の表面層20cが設けられている。表面
層は必ずしも必要ではないが、帯電ロールとの接触によ
る感光体の変質・疲労を防ぐ点で設けることが望まし
く、カーボンやアルミニウムなどの導電性粒子含有のポ
リアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、
アクリル樹脂やLiClO4 等を含浸させたポリウレタ
ンなどから構成され、表面層の厚みとしては1〜50μ
mが望ましい。また更にピンホールリーク防止のため
に、導電性弾性部材及び表面層の間に、シアノ系樹脂、
バイロン系樹脂にBaSO4 などを添加した耐圧層を設
けてもよく、必要に応じて厚さ10〜50μmの範囲と
するのがよい。
【0021】本実施例において帯電ローラの直径は14
mmであり、中央部での芯部の直径は8mmとする。さ
らに図2に示すように、芯部20aは帯電ローラの両端
部付近で徐々に太くなり、それに従い導電性弾性部材2
0bは徐々に薄くなっている。このとき帯電ローラの、
図2中に矢印Aで示される部分での芯部と周面との間の
電気抵抗値は106.1 Ωであり、矢印Bで示される部分
での電気抵抗値は105.1 Ωとなっている。なおここ
で、電気抵抗値は、図3に示されるように、帯電ローラ
を感光体から離隔した状態で、帯電ローラの芯部に−1
00Vの直流電圧を印加し、帯電ローラ表面の測定箇所
に図4に示されるような測定端子30を接触させ、この
時の電流値を測定することによって求めたものとする。
なおこの測定端子30は導電性金属により構成されてい
る。
【0022】また本実施例においては、図1に示される
様に、この帯電ローラ20の芯部20aには、加圧バネ
8により、両端部で各500g重の力が作用しており、
これにより感光体側に付勢され、帯電ローラ20が感光
体1の回転に従動するようになっている。なおこの時の
ニップ形状は図5に示すものであり、そのニップ幅は中
央部で0.5mm、両端部で1.3mmである。さらに
電源7はこの帯電ローラ20の芯部20aに、直流(V
dc)と交流(Vac)とを重畳させたバイアス電圧(Vdc
+Vac)を印加するように接続されており、直流電圧V
dcを−500Vとし、交流電圧Vacは、1600V
p−p、800Hzとするものである。
【0023】このような画像形成装置では、画像形成動
作が開始されると感光体1が起動され、帯電装置2の帯
電ローラ20に交流重畳直流電圧が印加される。この帯
電ローラ20は感光体と圧接されており、このニップ部
前後の微小間隙において放電し、感光体の表面が帯電さ
れる。この時、ニップ幅は感光体の軸線方向で均一では
なく、両端部でニップ幅が大きくなっており、接触状態
としては感光体の帯電に大きな交流電圧を要する状態と
なっている。しかし、帯電ローラの芯部20aから周面
までの抵抗値が両端部で小さくなっているので、ニップ
幅が不均等であることによる影響は相殺され、感光体の
表面は一様に約−500Vの電位に帯電される。
【0024】このようにして帯電された感光体1は、像
書き込み装置3から画像信号に基づいて点滅するレーザ
ービームが照射され、感光体1上に帯電電位の差による
潜像が形成される。感光体1の回転により、上記潜像は
現像装置4との対向位置に移動し、現像装置4からトナ
ーが選択的に転移されることにより可視化される。この
ようにして形成されたトナー像は、ペーパーガイド(図
示せず)に沿って搬送された用紙10と当接され、転写
装置5によって用紙上に転写される。一方、トナー像を
転写した後の感光体1は、クリーニング装置6により表
面の残留トナーが除去され、再び帯電装置2と対向し、
次の画像を形成するために一様に帯電される。
【0025】上記のようにして形成された画像は、潜像
形成時における背景部電位および露光部電位が一定で安
定しているので、濃度ムラやかぶりがなく良好な画像と
なる。
【0026】次に前記した実施例で用いた帯電ローラの
中央部及び端部で設定した、芯部と周面との間の電気抵
抗値についてその最適値を求める方法について説明す
る。図12に示されるような従来の形状の帯電ローラに
おいて、導電性弾性部材120bとしてカーボン含有エ
チレンプロピレンゴム、表面層としてカーボン含有ポリ
アミド樹脂を用い、導電性弾性部材及び表面層のカーボ
ン含有量を調節することにより、芯部と周面との間の電
気抵抗値が、おのおの104.0 Ω、105.0Ω、105.6
Ω、106.0 Ω、106.5 Ωである5本の帯電ローラ
(幅310mm)を作成した。
【0027】これらの各帯電ローラを、その軸線方向に
均一な一定圧力をかけて感光体に接触させ、帯電ローラ
の軸線方向に均一なニップ幅とする。そして帯電ローラ
にかける圧力を変化させることによりニップ幅を変化さ
せ、各帯電ローラにおけるニップ幅と必要最低電流値と
の関係を調べたところ、図6に示される結果が得られ
た。ここで、オゾンの発生量を増大させないこと、およ
び電源のコストを考慮して望ましい必要最低電流値を
1.5mAとすると、図6の結果より、この条件下での
ニップ幅と周面−芯部間の電気抵抗値の関係は図7のと
おりとなる。
【0028】図5からも明らかなように、帯電ローラの
両端部に加圧バネにより500g重の力で感光体側に押
圧した場合、ニップ幅は中央部で0.5mm、その両端
部で1.3mmである。従って各ニップ幅において、必
要最低電流値を1.5mAにするためには、図7よりそ
れぞれの位置での芯部と帯電ローラの周面との間の電気
抵抗値を106.1 Ω、105.1 Ωとすれば良いことがわ
かる。
【0029】さらにこれを確認するために、図2に示す
ような帯電ローラであって、芯部と周面との間の電気抵
抗値が帯電ローラの中央部で106.1 Ω、両端部で10
5.1Ωの帯電ローラAと、導電性弾性部材が図12に示
されるように均一であり、その表面に表面層を設け、帯
電ローラの芯部と周面との電気抵抗値が一律106.1Ω
とした帯電ローラBを用いて、感光体を帯電し、その帯
電電位を測定したところ、図8に示す結果が得られた。
ただしこの時、各帯電ローラの軸の両端部に、バネによ
り500g重の押圧力をかけ、帯電ローラを感光体に接
触させるものとし、また帯電ローラの芯部には上記の実
施例と同様に、−500Vの直流電圧に1600V
P-P 、800Hzの交流電圧を重畳させたものを印加し
て測定を行った。図8からも明らかなように、従来から
用いられている、電気抵抗値が均一の帯電ローラでは、
ニップ幅の広い軸線方向の両端部において帯電電位が十
分でない。このような状態で潜像を形成すると背景部の
電位が不足し、かぶり等画像欠陥の原因となる。一方、
上記実施例の帯電装置を用いた場合には、帯電ローラの
軸線方向に均一に帯電させることができ、優れた画像を
得ることができる。
【0030】次に請求項3に記載の発明の一実施例につ
いて説明する。本実施例は、帯電ローラとして図9に示
される構造のものを用いた帯電装置であり、他の部分は
図1に示す実施例と同様の構成を有するものである。図
9に示す帯電ローラは直径が8mmの芯部40aと、直
径が14mmの導電性弾性部材40b、40b’からな
り、その表面には表面層40cが設けられている。さら
に本実施例においては導電性弾性部材の層は、高導電性
を有する層40b’と、それより低い導電性を有する層
40bとからなり、これらは図2に示す実施例で用いら
れる導電性弾性部材と同様の弾性材料からなり、混入さ
れるカーボンやLiClO4 の量により電気抵抗値を調
節している。本実施例において、高導電性を有する層4
0b’の層厚を帯電ローラの両端部付近で徐々に厚くす
ると共に、それより低い導電性を有する層40bの層厚
を徐々に薄くすることにより、芯部と周面との間の電気
抵抗値を中央部で106.1 Ω、その両端部で105.1 Ω
としている。なお、芯部及び表面層は図2に示す実施例
と同様のものが用いられている。
【0031】本実施例の帯電装置でも、帯電ローラの両
端部と中央部とで、芯部と周面との間の電気抵抗値が変
化するように構成されており、感光体を均一に帯電する
ことができ、濃度ムラやかぶりなど欠点のない優れた画
像が得られる。
【0032】図10は請求項4に記載の発明の一実施例
である帯電装置で用いられ帯電ローラを示す断面図であ
る。この帯電ローラは、芯部50aの周りに均一の厚さ
の導電性弾性部材50bの層を形成させた上、さらに表
面に表面層50c、50c’、50c”を有する。表面
層はすべて図2に示す実施例で用いられたものと同様の
ものとし、帯電ローラの中心部で三層、中心部と各両端
部の間付近で二層、両端部付近で一層にすることによ
り、それぞれの箇所の電気抵抗値を106.1 Ω、10
5.8 Ω、105. 1 Ωとしている。なお芯部及び導電性弾
性部材は図2に示す実施例と同様の材料で構成されてい
る。本実施例の帯電装置でも、帯電ローラの芯部と周面
との間の電気抵抗値が両端部から中央部にかけて変化す
るように構成されているので、感光体を軸線方向に均一
に帯電することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の帯
電装置においては、帯電ローラの支持軸と周面との間の
電気抵抗値が帯電ローラの両端部付近で中央部より小さ
くなっている。このため感光体と軸線方向に接触させ、
交流重畳直流電圧を印加して感光体を帯電する際に、両
端部付近のニップ幅が中央部より広くなっても、感光体
をその軸線方向に均一に帯電することができる。このた
めかぶりなどの欠点が生じることなく、優れた画像が形
成できる。また高圧を印加させる電源も必要がないの
で、装置も低コストで製造することができ、オゾンの発
生量を低い値に抑えることができる。
【0034】また請求項2に記載の帯電装置において
は、帯電ローラの支持軸の径が、ニップ幅の広くなる両
端部付近で、徐々に太くなっている。これにともない両
端部付近で導電性弾性部材の層厚は薄くなり、支持軸と
周面との間の電気抵抗値を小さくすることができ、印加
する交流重畳直流電圧の交流成分の電圧を高くすること
なく感光体を均一に帯電することができる。
【0035】請求項3に記載の帯電装置においては、導
電性弾性部材が抵抗率の大きい第一層と、これより小さ
い第二層からなり、軸線方向の両端部付近で第一層の厚
さが徐々に減少すると共に、第二層が徐々に厚くなる。
このため帯電ローラの両端部付近における芯部と周面と
の間の電気抵抗値を中央部に比べ小さくすることがで
き、感光体を均一に帯電することができる。
【0036】更に請求項4に記載の帯電装置において
は、帯電ローラの表面の表面抵抗層の厚さを小さくする
ことにより、両端部付近における周面と芯部との間の電
気抵抗値を中央に比べて小さくすることができ、感光体
を均一に帯電することができる。また周面と芯部との間
の電気抵抗値の調節も容易であると共に、製造も容易で
安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である帯電装置を用いた画像
形成装置の例を示す概略構成図である。
【図2】請求項1又は請求項2に記載の発明の一実施例
である帯電装置で用いる帯電ローラの断面図である。
【図3】本発明の実施例における帯電ローラの支持軸と
周面との間の電気抵抗値の測定方法を説明する図であ
る。
【図4】図3に示す電気抵抗値の測定方法に用いられる
測定端子と、帯電ローラの接触状態を示す図である。
【図5】図2に示す帯電ローラと感光体との接触による
ニップ形状を示す図である。
【図6】帯電ローラのニップ幅と必要最低電流値との関
係を、支持軸と周面との電気抵抗値が異なる帯電ローラ
について示すグラフである。
【図7】必要最低電流値が1.5mAとなる場合のニッ
プ幅と帯電ローラの支持軸と周面との間の電気抵抗値と
の関係を示すグラフである。
【図8】図2に示す帯電ローラ、又は従来の帯電ローラ
を用いて帯電した感光体の帯電電位を示すグラフであ
る。
【図9】請求項3に記載の発明の実施例である帯電装置
で用いられる帯電ローラの断面図である。
【図10】請求項4に記載の発明の実施例である帯電装
置で用いられる帯電ローラの断面図である。
【図11】従来の帯電装置の例を示す概略構成図であ
る。
【図12】従来の帯電装置に用いられる帯電ローラの一
例の断面図である。
【図13】帯電ローラが感光体に接触している状態を説
明する図である。
【図14】図13におけるニップ形状を説明する図であ
る。
【図15】ニップ幅が異なる帯電ローラで感光体を帯電
した時の、交流成分の電流値と帯電電位の関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1、101 感光体 2 帯電装置 4 現像装置 5 転写装置 6 クリーニング装置 7、107 電源 8、108 加圧バネ 20、40、50、120 帯電ローラ 30 測定端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷受容体と接触するように配置さ
    れ、直流に交流を重ねあわせた交流重畳直流電圧が印加
    されることにより、接触部付近の微小間隙で前記電荷受
    容体との間に放電を生じさせる帯電ローラであって、 円形断面を有する支持軸と、この支持軸の周囲に設けら
    れた円筒状の導電性弾性部材とを有し、 前記支持軸と周面との間の電気抵抗値が軸線方向の両端
    部付近で中央部より小さい値となる帯電ローラを有する
    ことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の帯電装置において、 前記帯電ローラの支持軸の径が、前記導電性弾性部材が
    設けられた範囲の両端部付近で徐々に拡大されているこ
    とを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の帯電装置におい
    て、 前記導電性弾性部材が、抵抗率の大きい材料からなる第
    1層と、抵抗率の小さい材料からなる第2層とを有し、 軸線方向の両端部付近で、前記第1層の厚さが徐々に減
    少し、前記第2層の厚さが徐々に拡大していることを特
    徴とする帯電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の帯電装置において、 前記導電性弾性部材が周面に表面抵抗層を有し、この表
    面抵抗層の厚さが軸線方向の両端部で中央部より小さく
    なっていることを特徴とする帯電装置。
JP27980494A 1994-10-20 1994-10-20 帯電装置 Withdrawn JPH08123151A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6778797B2 (en) * 2000-01-13 2004-08-17 Ricoh Company, Ltd. Charging roller having elastic member
US7826784B2 (en) 2007-01-30 2010-11-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Transfer unit, photoconductor cartridge and image forming apparatus
JP2015055707A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 株式会社リコー 帯電装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

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