JPH07301971A - 感光体の帯電方法および帯電装置 - Google Patents

感光体の帯電方法および帯電装置

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JPH07301971A
JPH07301971A JP9536094A JP9536094A JPH07301971A JP H07301971 A JPH07301971 A JP H07301971A JP 9536094 A JP9536094 A JP 9536094A JP 9536094 A JP9536094 A JP 9536094A JP H07301971 A JPH07301971 A JP H07301971A
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photoconductor
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JP9536094A
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Seiichi Suzuki
誠一 鈴木
Yoshio Umeda
善雄 梅田
Akiyuki Naka
昭行 仲
Jiyunichi Nawama
潤一 縄間
Toshiki Yamamura
敏記 山村
Akira Kumon
明 九門
Hisanori Nagase
久典 長瀬
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像上の白地のトナーかぶりや黒地の白抜け
を防止するため、局所的な過剰帯電のない帯電方法を提
供する。 【構成】 帯電部材1から見て感光体移動上流側に感光
体2を除電するための除電光源3を備え、感光体2を帯
電部材1で帯電するとき、前記除電光源3を点灯しなが
ら帯電する場合と点灯せずに帯電する場合とで帯電部材
1に対する印加電圧が同じであっても感光体2の表面電
位が30v以上の差、または、感光体2に発生する電流
に5μA以上の差、または、帯電部材1に流れる電流に
5μA以上の差のうちいずれかの条件を満足し、少なく
なとも感光体2の画像領域の帯電は除電光を照射しなが
らおこなう。 【効果】 局所的な過剰帯電の発生しやすい感光体2と
帯電部材1とが徐々に近接する空隙での帯電を防止して
均一帯電ができるので、画像のトナーかぶりや白抜けが
発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に複写機やファクシミ
リ、プリンタ等の電子写真方式で画像を形成する画像形
成装置の帯電方法に関する。詳しくは被帯電体である光
導電性を有するドラムやエンドレスベルトの感光体を接
触帯電部材によって帯電させる帯電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置において帯電装置と
いえば、タングステン等の細いワイヤーに高電圧を印加
し、その結果発生するコロナ放電を利用したコロトロン
帯電器、スコロトロン帯電器が一般的である。しかしオ
ゾンは酸化作用が強く人体の呼吸器系に対して有害であ
るため、近年オゾンに対する規制が厳しくなり、オゾン
発生量の少ない帯電方式、すなわちオゾンレス帯電が注
目されてきた。オゾンレス帯電は、従来より数多くの方
式が提案されているが、それらは主に被帯電体である感
光体に導電性の帯電部材から直接電荷を供給することで
放電電流を極力減少させ、放電の際に発生するオゾンの
発生量を減少させるものであった。
【0003】オゾンレス帯電の形態を簡単に分類する
と、たとえば帯電部材に関しては弾性ローラを用いた方
式(特公昭62−11343号公報)、ファーブラシを
用いた方式(特開昭56−147159号公報)、個体
放電素子を用いた方式(特開昭60−195566号公
報)等がある。また放電電界の形成方式については直流
電圧を帯電部材に印加する方式(特開昭58−1940
61号公報)、交流電圧と直流電圧を同時に印加する方
式(特開昭63−149668号公報)がある。
【0004】しかし現在実用化に至っているのは、主に
接触式の帯電部材として弾性ローラを用い、交流電圧と
直流電圧を同時に弾性ローラへ印加する帯電方式であ
る。ファーブラシを用いた場合には、感光体とファーブ
ラシの接触が不均一なため帯電にむらが生じたり、ファ
ーブラシの毛が経時的に劣化し倒れたり抜けたりする等
の問題点がある。また個体放電素子を用いた場合には、
感光体との間に500μm以下程度の微小な空隙を保持
する必要があり、個体放電素子、感光体の真直度、円筒
度等の加工精度を非常に高くすることが必要なため、コ
ストの上昇は避けられないものであった。
【0005】弾性ローラを用いた場合には接触状態も均
一となり、ファーブラシ、個体放電素子の有する問題点
を解決することが可能となる。しかし弾性ローラにおい
ても表面粗さや抵抗ムラを原因とする帯電ムラが発生す
るため、たとえばUSP5,008,706号明細書に記載のよう
に、帯電部材の表面粗さをある範囲内に抑えることが求
められていた。
【0006】弾性ローラに対する印加電圧を直流電圧単
独、直流電圧と交流電圧の同時印加で比較すると、帯電
の均一性は直流電圧と交流電圧の同時印加の方が良好
で、ある程度の表面粗さのある弾性ローラであっても均
一な帯電状態が得られる。しかし交流電圧を印加するた
め、弾性ローラと感光体ドラム間の空気が圧縮、膨張を
交流電圧の周波数で繰り返し、帯電音と呼ばれる非常に
不快な騒音を発生する。この帯電音は印加電圧の周波数
に依存した騒音を発生するために、人間の可聴領域(2
0〜20kHz、特に200〜2000Hz)以外なら
ば問題とはならないが、たとえばA4サイズ紙縦送りの
電子写真装置で評価を行うと、1分間に4枚程度の画像
形成する装置(感光体速度:25mm/s)ならば、最
低でも100Hz以上の交流電圧の印加が必要である。
これ以下の周波数の場合にはローラ軸に対して垂直な方
向に帯電ムラが発生し、現像を行うと濃淡ムラが発生す
る。反対に30枚程度の装置(感光体速度:190mm
/s)ならば計算上では750Hz以上が必要となる
が、帯電音を考慮すると少なくとも2000Hz以上に
する必要がある。しかし弾性ローラは通常ピンホールへ
のリークを考慮し半導電性の材料で形成されるため、弾
性ローラ内部での交流電圧の減衰が激しく、非常に効率
の悪いものとなる。よって交流電圧を印加して帯電を行
うことが可能な電子写真装置は速度の点で制約を受ける
ことになる。また交流電源の装置容積が大きく、コスト
が高いため小型・低価格の電子写真装置を製品化する際
の障害となっている。
【0007】それに対し直流電圧だけを弾性ローラに印
加した場合には、先にも述べた通り表面粗度、抵抗ムラ
に対する帯電均一性は直流電圧と交流電圧の同時印加の
場合よりも劣るが、交流電圧印加の際には実現困難な高
速化に対応できる特徴がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような弾性ローラ
に直流電圧だけを印加した帯電装置を電子写真装置に組
み込み、画出しによってその帯電均一性の評価を行っ
た。電子写真装置に用いられる感光体ドラムは有機感光
層をアルミ素管に塗布したもの(ドラム径:φ30、膜
厚:20μm)、現像は1成分磁性現像剤を用いた反転
現像(現像バイアス電圧VB :−350V)を行い、転
写は帯電と同じく半導電性の弾性ローラを用いた。感光
体ドラムの周速度は25mm/sである。
【0009】この際使用する帯電装置の仕様を簡単に列
挙すると、φ6の芯金に肉厚3mmの導電処理を施した
ウレタンのローラを形成し、芯金に直流電圧(VC :−
1100V)を印加する。弾性ローラは感光体ドラムに
対して所定の圧力で圧接されており、感光体ドラムとの
摩擦力で従動する構成となっている。
【0010】以上述べたような部材を用いた電子写真装
置で様々な環境下で画像形成を行い、その帯電装置の評
価を行った。まず室温20℃、湿度50%の常温常湿環
境(以下、NN環境とよぶこともある)においては良好
な画像が得られた。このときの感光層表面電位V0 を測
定すると−550Vであった。次に室温33℃、湿度8
0%の高温高湿環境(以下、HH環境とよぶこともあ
る)において評価を行うと、常温常湿環境と同様に良好
な画像が得られた。V0 は−580Vであった。しかし
次に室温7℃、湿度20%の低温低湿環境(以下、LL
環境とよぶこともある)において評価を行うと、白地に
小さな斑点状(直径50〜500μm)の地かぶりが発
生し、黒地には同じく斑点状の白抜け(直径50〜50
0μm)が発生した。V0 は−520Vであった。
【0011】これらの代表的な3つの環境におけるV0
の測定値はあくまでも測定装置(表面電位測定装置:T
REK社製 model344)の分解能に依存するも
のであり、約20mm四方の面積の平均表面電位の値を
示すことになる。よってLL環境で発生した地かぶりや
白抜けについての感光体上の電位ムラは、どのような値
となっているのか直接に測定することは不可能である。
そこでVB を上下にシフトさせ、地かぶりと白抜けの発
生量の変動で電位ムラの間接的な評価を行った。その結
果、VB の絶対値を上昇させると地かぶり、白抜けが共
に減少し、VBを低下させると地かぶり、白抜けが共に
増加した。このことから、直流電圧印加におけるローラ
帯電方式では、平均的なV0 よりも過剰に帯電された箇
所が局所に存在し、たとえば白地における地かぶりは、
局在する過剰帯電箇所に現像剤中の逆極に帯電したトナ
ーが現像されて生じ、また黒地における白抜けは、点在
する過剰帯電箇所に順極に帯電したトナーが付着しない
ことで発生していることが明らかとなった。
【0012】次に過剰に帯電する原因についての分析お
よび考察を行った。理論的には微小空隙内で放電現象が
発生する際には、パッシェンの法則に従ってタウンゼン
ト放電が発生し感光層が帯電される。感光層表面が帯電
することで弾性ローラと感光体表面間の電位差が放電開
始電圧となったときに放電は終了する。そこで過剰帯電
が発生する現象を確認するために、弾性ローラと透明電
極を用いて空隙距離と放電の関係を検証する実験を行っ
た。横軸に空隙距離、縦軸に放電開始電圧をとったグラ
フを描くと図6となる。空隙が約8μm以下の領域では
放電開始電圧は一定値となり、8μm以上の領域では放
電開始電圧は増加した。
【0013】このことはパッシェンの法則を用いれば容
易に説明ができる。図7にパッシェンの曲線を変形し縦
軸に放電開始電圧、横軸に空隙距離をとったグラフを示
す。空隙距離が狭くなるにつれて放電開始電圧は徐々に
低下し、空隙が約8μmで極小値をとりその後急上昇す
るようなカーブを描くのである。そのため8μm以下の
空隙では通常、放電は発生しない状態にある。ただし最
小空隙が8μm以下の場合でも、曲率を有する帯電ロー
ラには透明電極との間に必ず8μm以上の空隙を有する
領域が存在するため、空隙が8μm以下に接近した場合
には放電開始電圧は一定値となる。
【0014】また放電の状態を観察すると空隙が、10
0μm以上の領域で放電現象に伴って不均一な発光現象
が確認された。つまり空隙が100μm以上の領域にお
いては弾性ローラの表面凹凸部、抵抗ムラによって電界
が集中する箇所があり、異常放電が発生し、過剰な電荷
の移動が発生するとの知見を得た。
【0015】よって感光層と透明電極の差はあるが異常
放電が発生しない空隙(この実験の条件に従うならば1
00μm以下の空隙)で放電が行われるような帯電装置
を実現すれば、原理的にはLL環境における地かぶりや
白抜けの画像異常を解決できる。
【0016】しかしながら前記のような従来の直流電圧
の印加を行うローラ帯電装置の構成では、弾性ローラと
感光体の空隙が徐々に接近、次に接触、そして離間の順
で帯電ローラが感光体を帯電する領域(以下、単に帯電
領域とよぶこともある)を構成しているため、最初の帯
電領域である徐々に接近する箇所では必ず弾性ローラと
感光体表面が100μm以上離れている瞬間が存在し、
そのときローラ表面の突起箇所で異常放電が発生する。
異常放電時の表面電位は、正常な帯電時よりも高い値で
あるが、直流電圧印加のローラ帯電方法では、一度高く
帯電した箇所を除電する作用が働かないため、過剰帯電
されたまま感光体は帯電領域を通過し、その結果、過剰
帯電箇所が現像されると白地に地かぶりや黒地に白抜け
の画像異常が発生する。この過剰帯電は、ローラ形状の
帯電部材のみならず、ブレードやブロックあるいはベル
ト状の帯電部材などにおいても、感光体移動上流から下
流にむけて感光体と徐々に近接する帯電面で生じる。
【0017】本発明はかかる点に鑑み、HH環境、NN
環境はもとより、LL環境においても地かぶりや白抜け
の画像異常の発生しない均一な帯電を実現する帯電方
式、および、この帯電方式に従って構成された帯電装置
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の帯電方法ならびに装置は、移動可能な感光
体と前記感光体の被帯電面に接触する帯電部材とを備え
た画像形成装置において、前記帯電部材は、帯電部材と
被帯電面との接触面から見て移動方向下流側に徐々に前
記被帯電面から離間する空隙を備え、前記接触面から見
て前記被帯電面の移動方向上流側に、被帯電面に光を照
射する露光手段を備え、帯電が行われたときの現像位置
における被帯電面の表面電位は、前記帯電部材への印加
電圧が同じで前記露光手段から被帯電面への光の照射が
あるときと無いときで30v以上の差があり、少なくと
も作画時における帯電は前記露光手段を点灯させた状態
で行うことを特徴とする帯電方法とする。また、移動可
能な感光体と前記感光体の被帯電面に接触する帯電部材
とを備えた画像形成装置において、前記帯電部材は、帯
電部材と被帯電面との接触面から見て移動方向下流側に
徐々に前記被帯電面から離間する空隙を備え、前記接触
面から見て前記被帯電面の移動方向上流側に、被帯電面
に光を照射する露光手段を備え、感光体の移動速度をV
p[mm/sec]とするとき、帯電部材と感光体の接触面から
感光体の表面上を感光体移動方向下流側に距離Vp/2
[mm]以上離れた箇所における被帯電面の表面電位は、前
記帯電部材への印加電圧は同じで前記露光手段による光
の照射があるときと無いときで30v以上の差があり、
少なくとも作画時における帯電は前記露光手段を点灯さ
せた状態で行うことを特徴とする帯電方法とする。ま
た、移動可能な感光体と前記感光体の被帯電面に接触す
る帯電部材とを備えた画像形成装置において、前記帯電
部材は、帯電部材と被帯電面との接触面から見て移動方
向下流側に徐々に前記被帯電面から離間する空隙を備
え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動方向上流側
に、被帯電面に光を照射する露光手段を備え、帯電が行
われるとき前記帯電部材に流れる電流は、前記帯電部材
への印加電圧は同じで前記露光手段による光の照射があ
るときと無いときで5μA以上の差があり、少なくとも
作画時における帯電は前記露光手段を点灯させた状態で
行うことを特徴とする帯電方法とする。また、移動可能
な感光体と前記感光体の被帯電面に接触する帯電部材と
を備えた画像形成装置において、前記帯電部材は、前記
接触面から見て前記被帯電体面の移動方向下流側に徐々
に前記被帯電面から離間する空隙を備え、前記接触面か
ら見て前記被帯電面の移動方向上流側に、少なくとも被
帯電面の作画範囲に光を照射する露光手段を備え、帯電
が行われるとき前記感光体に流れる電流は、前記帯電部
材への印加電圧は同じで前記露光手段による光の照射が
あるときと無いときで5μA以上の差があり、少なくと
も作画時において前記被帯電帯面の作画範囲に前記露光
手段を点灯させつつ帯電を行うことを特徴とする帯電方
法とする。
【0019】
【作用】本発明は前記した方法により、帯電部材が感光
体を帯電する領域のうち感光体移動上流側から下流にか
けて帯電部材が感光体に徐々に近接する帯電領域を近接
領域、帯電部材が感光体と接触している面を接触面、そ
して接触面から感光体移動下流側に帯電部材が感光体か
ら徐々に離間する帯電領域を離間領域と名付けると、近
接領域の帯電は、帯電前露光により感光体に発生させた
電荷のペアキャリアにより除電され過剰帯電が防止され
る。
【0020】次に接触面では、帯電部材は感光体表面と
接触しているので、帯電部材と感光体との空隙は小さ
く、100μm以下となる。最後の帯電領域である離間
領域では、帯電部材の帯電面は100μm以下の空隙し
か有さない接触面から徐々に空隙距離が大きくなるの
で、まず異常放電の発生しない微小空隙で放電が発生
し、空隙が徐々に大きくなって異常放電が発生する空隙
に達する以前に感光体表面の帯電は終了する。帯電終了
後には被帯電体表面に帯電電荷が蓄積され、その上空隙
が大きくなることと相まって帯電手段と被帯電体の間の
電界強度は、放電を開始するのに必要な電界よりも十分
に小さいため異常放電は発生せず、均一な帯電が実現で
きる。したがって白地の地かぶりや黒地白抜けなどの画
像異常が発生しない。
【0021】帯電部材と感光体の接触面からみて感光体
移動上流側で帯電が生じず、下流側でのみ帯電が生じて
いることを知る手がかりとして、帯電部材と感光体の接
触面から十分離れた感光体表面、たとえば現像位置での
感光体表面の電位あるいは感光体の周速度をVpとする
とき、帯電部材と感光体の接触面から感光体移動下流側
にVp/2以上離れたの感光体表面の電位を測定したと
きに、接触面からみて上流側に配置された除電光が点灯
しているときと点灯してないときの差が30v以上あ
る、または除電光が点灯しているときと点灯してないと
きで帯電部材に流れる電流の差が5μA以上ある、また
は除電光が点灯しているときと点灯してないときで感光
体に流れる電流の差が5μA以上ある、のいずれかを満
足すればよい。
【0022】
【実施例】
(第1の実施例)以下、本発明を実施する帯電装置の一
例について、図面を参照しながら説明する。
【0023】まず図3に、本発明の動作原理を確認する
実験を示す。図3において、構成要素として1は帯電ロ
ーラ、2はドラム状をした感光体であり、この感光体2
に帯電ローラ1を接触させている。前記感光体2の帯電
ローラ/接触部には除電光源3を設けている。そして帯
電ローラ1には電源4を接続している。5は現像器であ
り、感光体2における帯電ローラ1より下流側に対設し
ている。また感光体2における帯電ローラ1の下流側直
後には像露光手段を設けている。13は転写ローラ、1
4は転写電源、15および16は給紙ローラ、17は定
着器、18は紙、19は感光体のクリーニング装置、3
1は現像スリーブ、32および34はマグネット、33
は現像スリーブ電源である。
【0024】帯電ローラ1はφ6の芯金に肉厚3mmの
導電処理を施したウレタンのローラを形成し、芯金に電
源4から直流電圧(VC :−1300V)を印加する。
弾性をもつこの帯電ローラ1は長手方向の両端で支持さ
れ、それぞれ300gづつの両端荷重で感光体2に対し
て圧接されており、ドラム状の感光体2との摩擦力で従
動する構成となっている。ウレタンゴムのゴム硬度は5
0゜(JIS A)、体積抵抗は、108 Ω・cmであ
る。
【0025】感光体2は、有機感光層をアルミ素管に塗
布したもので(ドラム径:φ30、膜厚:20μm)、
ドラム状の感光体2の周速度は25mm/sである。現
像器5は1成分磁性現像剤を用いた反転現像(現像バイ
アス電圧VB :−350V)を行い、転写は半導電性の
弾性ローラを用いた。
【0026】このときの現像位置での表面電位を測定す
るため、現像器のかわりに表面電位センサーを取り付け
たのが図4である。図4において、1〜19までは図3
と同じで、現像器のあった位置に、表面電位センサー6
を配置している。表面電位センサー6はTREK社製m
odel344を用いた。
【0027】実験は、まず図4で、帯電ローラ1の帯電
開始電圧が800v程度であることを確認した後、帯電
ローラ1に電源4から−1.3kvの定電圧を印加し
て、感光体2を帯電したときの現像位置での感光体表面
電位を表面電位センサー6で観察する。除電光源3の光
量が変わると、感光体2の表面電位が変化することが観
察されたので、除電光源3の光量を調整して、除電光源
3が点灯しているときと消灯しているときの感光体2の
表面電位の差が0vから50vまで、10v単位に変わ
るときの除電光源の光量を求め(表1には記載せず)、
それらの光量の除電光を照射しながら図3で現像したと
きの画像のトナーかぶりを目視で調べた評価した結果を
表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1から、露光ありとなしの感光体の電位
差が30v以上あると、トナーかぶりが無いことがわか
る。ここで図1を用いて考察する。
【0030】図1において、1は帯電ローラ、2は感光
体、3は除電光源、4は電源であり、感光体2は、被帯
電面から順に電荷輸送層(CT層)2a、電荷発生層
(CG層)2b、導電層2cからなっており、導電層2
cはグランドに接地されている。除電光源3は、帯電ロ
ーラ1と感光体2が接触する面からみて、移動方向上流
側の感光体表面を照射する配置である。ただし、帯電ロ
ーラ1に帯電開始電圧以上の印加電圧を与え、除電光源
3の点灯ありと点灯なしでの現像位置での感光体表面電
位の差が0vから50vまで10v単位に変わるように
除電光源3の光量および照射位置を調整する。
【0031】ここに、帯電ローラ1が感光体2を帯電す
る領域のうち、感光体移動上流側から下流にかけて帯電
ローラ1が感光体2に徐々に近接する帯電領域を近接領
域、帯電ローラ1が感光体2と接触している面を接触
面、そして接触面から感光体移動下流側に帯電ローラ1
が感光体2から徐々に離間する帯電領域を離間領域と名
付ける。
【0032】感光体2の光導電性は、露光によって感光
体2の電荷発生層にプラス電荷とマイナス電荷のペア
(以下、ペアキャリアとよぶこともある)が発生するこ
とで導通するメカニズムで、発生したペアキャリアは露
光終了後もしばらくの間存在しているが、そのまま放置
しておくと寿命により自己消滅することがわかってい
る。本発明が狙う作用、すなわち近接領域で帯電させな
いためには、帯電ローラ1と感光体2の接触面からみて
感光体移動上流側(すなわち近接領域)では、感光体2
中に帯電を打ち消すに十分なペアキャリアを存在させ、
帯電電荷を打ち消す。その最適範囲は除電光源3からの
照射光が当たった感光体表面位置から帯電ローラ1と感
光体2の接触面までの感光体表面上の距離をL、感光体
2の速度Vpmm/秒とおくとき、除電光源3によって
発生したペアキャリアの平均寿命がL/Vp 秒よりも
長い場合である。
【0033】近接領域での帯電を打ち消すに十分なペア
キャリアの一部は離間領域に残留し、感光体2の帯電量
を低下させる。表1の結果から、ペアキャリアによる離
間領域での帯電量の低下が30v以上あるときが最適で
あることがわかり、このとき帯電ローラ1と感光体2と
の接近帯電領域での除電が十分行われ過剰帯電が防止さ
れる。逆に離間領域に残留したペアキャリアの量が感光
体表面電位を20v下げる程度の量である場合、近接部
の除電が不十分で帯電むらが発生する。
【0034】前記の除電光ありとなしの場合で30v以
上の電位差の条件を満たす除電光としては、除電光源3
の光量を調整することで実現してもよいし、また感光体
2への照射位置と帯電部材と感光体2の接触面との距離
を調整することで実現してもよい。
【0035】以上の知見を得て、本発明の実施例におけ
る帯電ローラ1を用いた帯電器の構成は図3である。た
だし、除電光源3の点灯時の光量および照射位置は、図
4で電圧−1.3kvを帯電ローラ1に印加したときに
除電光源3の点灯ありの場合となしの場合で表面電位セ
ンサー6の検出値の差が30vとなるときの条件と同じ
にしてある。
【0036】図3の構成で、感光体2の表面電位を現像
器5にとって最適な表面電位(この場合−500v)と
なるように、帯電ローラ1には帯電開始電圧Vth(=
800v)に除電光照射による表面電位の低下量30v
を補充した−1330vを印加する。帯電は除電光を照
射しながら行う。
【0037】近接領域の帯電は、帯電前露光により感光
体2に発生したペアキャリアにより除電され過剰帯電が
防止される。次に接触面では、弾性体である帯電ローラ
1は感光体方向に押圧力を加えられながら感光体2の表
面と接触しているので、帯電ローラ1と感光体2との空
隙は小さく、放電による帯電は生じない。最も下流側の
帯電領域である離間領域では、帯電ローラ1の帯電面は
微小空隙から徐々に感光体2との距離が大きくなるの
で、まず異常放電の発生しない微小空隙で放電が発生
し、空隙が徐々に大きくなり異常放電が発生する距離に
達する以前に感光体2への帯電は終了する。
【0038】帯電終了後には被帯電体表面に帯電電荷が
蓄積され、その上空隙が大きくなることと相まって帯電
手段と被帯電体の間の電界強度は、放電を開始するのに
必要な電界よりも十分に小さいため異常放電は発生せ
ず、均一な帯電が実現できる。したがって白地の地かぶ
りや黒地白抜けなどの画像異常が発生しない。
【0039】(第2の実施例)第1の実施例において
は、感光体の表面電位を測定する位置を現像器のある位
置としたが、現像器の位置に表面電位を測定するセンサ
ーを挿入することができず、確認できない場合もあるの
で、現像器位置以外でも、感光体の移動速度をVp m
m/秒とするとき、帯電部材と感光体の接触面から感光
体移動下流側に感光体の表面上を0.5秒間で移動した
距離Vp/2 mmよりも離れた位置における表面電位
が30v以上あればよい。これは、ほとんどの感光体の
ペアキャリアの寿命は0.5秒よりも非常に小さく、帯
電終了から0.5秒後では十分ペアキャリアは消滅して
いるからである。
【0040】第2の実施例における表面電位センサを備
えた電子写真装置を図5に示す。図5において、1から
33までは実施例1の図3と同じで、感光体2の周速度
を25mm/秒とするとき、帯電ローラ1と感光体2の
接触面から感光体移動下流側に感光体表面上を12.5
mmだけ離れた位置の電位を測定するように表面電位セ
ンサー6を配置している。表面電位センサー6はTRE
K社製model344を用いた。
【0041】帯電ローラ1に電源4から−1.3kv印
加したとき、帯電ローラ1と感光体2の接触面から1
2.5mm下流の感光体表面電位が除電光源3が点灯す
る場合としない場合とで30vの差があるように、除電
光源3の光量および照射位置を調整するのである。
【0042】上記の構成で、感光体2の表面電位を現像
器5にとって最適な表面電位(この場合−500v)と
なるように、帯電ローラ1には帯電開始電圧Vth(=
800v)に除電光照射による表面電位の低下量30v
を補充した−1330vを印加する。帯電は除電光を照
射しながら行う。
【0043】第1の実施例と同じ帯電プロセスである
が、近接領域の帯電は、帯電前露光により感光体2に発
生したペアキャリアにより除電され過剰帯電が防止され
る。
【0044】次に接触面では、弾性体である帯電ローラ
1は感光体方向に押圧力を加えられながら感光体2の表
面と接触しているので、帯電ローラ1と感光体2との空
隙は小さく、放電による帯電は生じない。最も下流側の
帯電領域である離間領域では、帯電ローラ1の帯電面は
微小空隙から徐々に感光体2との距離が大きくなるの
で、まず異常放電の発生しない微小空隙で放電が発生
し、空隙が徐々に大きくなり異常放電が発生する距離に
達する以前に感光体2への帯電は終了する。
【0045】帯電終了後には被帯電体表面に帯電電荷が
蓄積され、その上空隙が大きくなることと相まって帯電
手段と被帯電体の間の電界強度は、放電を開始するのに
必要な電界よりも十分に小さいため異常放電は発生せ
ず、均一な帯電が実現できる。したがって白地の地かぶ
りや黒地白抜けなどの画像異常が発生しない。
【0046】(第3の実施例)以下本発明の第3の実施
例について図面を参照しながら説明する。図8に、本実
施例の動作原理を確認する実験を示す。図8において、
構成要素として1は帯電ローラ、2は感光体、3は除電
光源、4は電源、5は現像器、12は像露光手段、13
は転写ローラ、14は転写電源、15および16は給紙
ローラ、17は定着器、18は紙、19は感光体のクリ
ーニング装置、31は現像スリーブ、32および34は
マグネット、33は現像スリーブ電源、23は1MΩの
抵抗、24は電圧検出器である。
【0047】帯電ローラ1はφ6の芯金に肉厚3mmの
導電処理を施したウレタンのローラを形成し、芯金に電
源4から直流電圧(VC :−1300V)を印加する。
弾性の帯電ローラ1は長手方向の両端で支持され、それ
ぞれ300gづつの両端荷重で感光体ドラムに対しての
圧接されており、ドラム状の感光体2との摩擦力で従動
する構成となっている。ウレタンゴムのゴム硬度は50
゜(JIS A)、体積抵抗は、108 Ω・cmであ
る。
【0048】感光体2は、有機感光層をアルミ素管に塗
布したもの(ドラム径:φ30、膜厚:20μm)、ド
ラム状の感光体2の周速度は25mm/sである。1M
Ωの抵抗23は感光体2の導電層とグランドとの間に挿
入され、感光体2に流れる電流は抵抗23を通過する。
【0049】図8において、現像器5は1成分磁性現像
剤を用いた反転現像(現像バイアス電圧VB :−350
V)を行い、転写は半導電性の弾性ローラを用いた。実
験は、図8において帯電ローラ1の感光体2への帯電開
始電圧が800v程度であることを確認した後に、帯電
ローラ1に電源4から−1.3kvの定電圧を印加して
感光体2を帯電したときに感光体2に流れる電流を抵抗
23の両端の電圧値から換算して求めたものである。
【0050】除電光源3の光量が変わると、感光体2の
表面電位が変化することが観察されたので、除電光源3
の光量を調整して、除電光源3が点灯しているときと消
灯しているときの感光体に流れる電流の差が3から8μ
Aまで1μA単位に変わるときの除電光源の光量を求め
(表2には記載せず)、それらの光量の除電光を照射し
ながら図8で現像したときの画像のトナーかぶりを目視
で調べた評価した結果を表2に示した。
【0051】
【表2】
【0052】表2から、露光ありの場合となしの場合の
感光体の電流差が5μA以上あると、トナーかぶりが安
定して無いことがわかる。ここで図1を用いて考察す
る。
【0053】図1において、1は帯電ローラ、2は感光
体、3は除電光源、4は電源であり、感光体2は、被帯
電面から順に電荷輸送層(CT層)2a、電荷発生層
(CG層)2b、導電層2Cからなっており、導電層2
cはグランドに接地されている。除電光源3は、帯電ロ
ーラ1と感光体2が接触する面からみて、移動方向上流
側の感光体表面を照射する配置である。ただし、帯電ロ
ーラ1に帯電開始電圧以上の印加電圧を与え、除電光源
3の点灯ありと点灯なしで感光体2からグランドに流れ
る電流の差が0μAから8μAまで1μA単位に変わる
ように除電光源3の光量および照射位置を調整する。
【0054】ここに、帯電ローラ1が感光体2を帯電す
る領域のうち感光体移動上流側から下流にかけて帯電ロ
ーラが感光体2に徐々に近接する帯電領域を近接領域、
帯電ローラが感光体と接触している面を接触面、そして
接触面から感光体移動下流側に帯電ローラ1が感光体2
から徐々に離間する帯電領域を離間領域と名付ける。
【0055】感光体2の光導電性は、露光によって感光
体の電荷発生層にプラス電荷とマイナス電荷のペア(以
下、ペアキャリアとよぶこともある)が発生することで
導通するメカニズムで、発生したペアキャリアは露光終
了後もしばらくの間存在しているが、そのまま放置して
おくと寿命により自己消滅することがわかっている。本
発明が狙う作用、すなわち近接領域で帯電させないため
には、帯電ローラ1と感光体2の接触面からみて感光体
移動上流側(すなわち近接領域)では、感光体中に帯電
を打ち消すに十分なペアキャリアを存在させ、帯電電荷
を打ち消す。その最適範囲は除電光源3からの照射光が
当たった感光体表面位置から帯電ローラ1と感光体2の
接触面までの感光体表面上の距離をL、感光体2の速度
Vpmm/秒とおくとき、除電光源3によって発生した
ペアキャリアの平均寿命がL/Vp秒よりも長い場合で
ある。
【0056】近接領域での帯電を打ち消すに十分なペア
キャリアが存在しているかどうかは、帯電時に除電光源
3の点灯が有るときと無いときの感光体2に流れる電流
の差によって知ることができる。それは、帯電中に除電
光源3の点灯がある場合には点灯が無い場合に比べ感光
体2中の電荷のペアキャリアを帯電によって消滅させる
ために、帯電に寄与しない余分な電流が感光体に流れる
からである。表2の結果から、除電光源3を点灯しつつ
感光体2を帯電するときの最適条件は、除電光源3を点
灯しつつ帯電する場合と点灯せずに帯電を行うときのグ
ランドから感光体2に流れる電流の差が5μA以上ある
ときで、このとき帯電ローラ1と感光体2との接近部の
除電が十分行われ、接近部での過剰な帯電が防止され
る。
【0057】前記の条件を満たす除電光としては、除電
光源3の光量を調整することで実現してもよいし、また
感光体2への照射位置と帯電部材と感光体2の接触面と
の距離を調整することで実現しても良い。
【0058】以上の知見を得て、本発明の実施例におけ
る帯電ローラ1を用いた帯電器の構成は図8で示され
る。ただし、帯電開始電圧以上の印加電圧を帯電ローラ
1に印加するとき、除電光の点灯ありの場合となしの場
合でグランドから感光体の導電層2cに流れる電流の差
が5μA以上ある条件を満たすように除電光源3の光量
および照射位置を調整している。
【0059】上記の構成で、除電光を照射しながら感光
体2を帯電するとき、感光体2の表面電位が現像器5に
とって最適な表面電位(−500v)になるように帯電
ローラ1に電圧を印加する。
【0060】近接領域の帯電は、帯電前露光により感光
体2に発生したペアキャリアにより除電され過剰帯電が
防止される。次に接触面では、弾性体である帯電ローラ
1は感光体方向に押圧力を加えられながら感光体2の表
面と接触しているので、帯電ローラ1と感光体2との空
隙は小さく、放電による帯電は生じない。最も下流側の
帯電領域である離間領域では、帯電ローラ1の帯電面は
微小空隙から徐々に感光体2との距離が大きくなるの
で、まず異常放電の発生しない微小空隙で放電が発生
し、空隙が徐々に大きくなり異常放電が発生する距離に
達する以前に感光体2への帯電は終了する。
【0061】帯電終了後には被帯電体表面に帯電電荷が
蓄積され、その上空隙が大きくなることと相まって帯電
手段と被帯電体の間の電界強度は、放電を開始するのに
必要な電界よりも十分に小さいため異常放電は発生せ
ず、均一な帯電が実現できる。したがって白地の地かぶ
りや黒地白抜けなどの画像異常が発生しない。
【0062】(第4の実施例)以下本発明の第4の実施
例について図面を参照しながら説明する。図9に、本実
施例の動作原理を確認する実験を示す。図9において、
構成要素として1は帯電ローラ、2は感光体、3は除電
光源、4は電源、5は現像器、12は像露光手段、13
は転写ローラ、14は転写電源、15および16は給紙
ローラ、17は定着器、18は紙、19は感光体のクリ
ーニング装置、31は現像スリーブ、32および34は
マグネット、33は現像スリーブ電源、21は1MΩの
抵抗、22は電圧検出器である。
【0063】帯電ローラ1はφ6の芯金に肉厚3mmの
導電処理を施したウレタンのローラを形成し、芯金に電
源4から直流電圧(VC :−1300V)を印加する。
弾性をもつ帯電ローラ1は長手方向の両端で支持され、
それぞれ300gづつの両端荷重でドラム状の感光体2
に対しての圧接されており、ドラム状の感光体2との摩
擦力で従動する構成となっている。ウレタンゴムのゴム
硬度は50゜(JISA)、体積抵抗は、108 Ω・c
mである。
【0064】感光体2は、有機感光層をアルミ素管に塗
布したもの(ドラム径:φ30、膜厚:20μm)、ド
ラム状の感光体2の周速度は25mm/sである。1M
Ωの抵抗21は電源4と帯電ローラ1との間に挿入さ
れ、帯電ローラ1に流れる電流は抵抗21を通過する。
【0065】図9において、現像器5は1成分磁性現像
剤を用いた反転現像(現像バイアス電圧VB :−350
V)を行い、転写は半導電性の弾性ローラを用いた。実
験は、図9において帯電ローラ1の感光体2への帯電開
始電圧が800v程度であることを確認した後に、帯電
ローラ1に電源4から−1.3kvの定電圧を印加して
感光体2を帯電したときに感光体2からグランドに流れ
る電流を抵抗23の両端の電圧値から換算して求めたも
のである。
【0066】除電光源3の光量が変わると、感光体2の
表面電位が変化することが観察されたので、除電光源3
の光量を調整して、除電光源3が点灯しているときと消
灯しているときの電源4から帯電ローラ1に流れる電流
の差が0μAから8μAまで1μA単位に変わるときの
除電光源3の光量を求め(表3には記載せず)、それら
の光量の除電光を照射しながら図9の電子写真装置で現
像したときの画像のトナーかぶりを目視で調べた評価し
た結果を表3に示した。
【0067】
【表3】
【0068】表3から、露光ありの場合となしの場合の
帯電ローラ1に流れる電流差が5μA以上あると、トナ
ーかぶりが安定して無いことがわかる。この理由として
は第3の実施例と同じく図1を用いて説明できる。
【0069】図1において1から4は第3の実施例と同
じであるが、第3の実施例と異なる点は、帯電ローラ1
に帯電開始電圧以上の印加電圧を与え、除電光源3の点
灯ありと点灯なしで電源4から帯電ローラ1に流れる電
流の差が0μAから8μAまで1μA単位に変わるよう
に除電光源3の光量および照射位置を調整しているとこ
ろである。
【0070】ここに、帯電ローラ1が感光体2を帯電す
る領域のうち感光体移動上流側から下流にかけて帯電ロ
ーラ1が感光体2に徐々に近接する帯電領域を近接領
域、帯電ローラが感光体と接触している面を接触面、そ
して接触面から感光体移動下流側に帯電ローラが感光体
2から徐々に離間する帯電領域を離間領域と名付ける。
【0071】感光体2の光導電性は、露光によって感光
体2の電荷発生層にプラス電荷とマイナス電荷のペア
(以下、ペアキャリアとよぶこともある)が発生するこ
とで導通するメカニズムで、発生したペアキャリアは露
光終了後もしばらくの間存在しているが、そのまま放置
しておくと寿命により自己消滅することがわかってい
る。本発明が狙う作用、すなわち近接領域で帯電させな
いためには、帯電ローラ1と感光体2の接触面からみて
感光体移動上流側(すなわち近接領域)では、感光体2
中に帯電を打ち消すに十分なペアキャリアを存在させ、
帯電電荷を打ち消す。その最適範囲は除電光源3からの
照射光が当たった感光体表面位置から帯電ローラ1と感
光体2の接触面までの感光体表面上の距離をL、感光体
2の速度Vpmm/秒とおくとき、除電光源3によって
発生したペアキャリアの平均寿命がL/Vp 秒よりも
長い場合である。
【0072】近接領域での帯電を打ち消すに十分なペア
キャリアが存在しているかどうかは、帯電時に除電光源
の点灯が有るときと無いときの電源4から帯電ローラ1
に流れる電流の差によって知ることができる。それは、
帯電中に除電光源3の点灯がある場合には点灯が無い場
合に比べ感光体中の電荷のペアキャリアを帯電によって
消滅させるために、帯電に寄与しない余分な電流が電源
4から帯電ローラ1に流れるからである。表3の結果か
ら、除電光源3を点灯しつつ感光体2を帯電するときの
最適条件は、除電光源3を点灯しつつ帯電する場合と点
灯せずに帯電を行うときのグランドから感光体2に流れ
る電流の差が5μA以上あるときで、このとき帯電ロー
ラ1と感光体2との接近部の除電が十分行われ、接近部
での過剰な帯電が防止される。
【0073】前記の条件を満たす除電光としては、除電
光源3の光量を調整することで実現してもよいし、また
感光体2への照射位置と帯電部材と感光体2の接触面と
の距離を調整することで実現しても良い。
【0074】以上の知見を得て、本発明の実施例におけ
る帯電ローラを用いた帯電器の構成は図9で示される。
ただし、帯電開始電圧以上の印加電圧を帯電ローラ1に
印加するとき、除電光の点灯ありの場合となしの場合で
電源4から帯電ローラ1に流れる電流の差が5μAある
条件を満たすように除電光源3の光量および照射位置を
調整している。
【0075】上記の構成で、除電光を照射しながら感光
体2を帯電するとき、感光体2の表面電位が現像器5に
とって最適な表面電位(−500v)になるように帯電
ローラ1に電圧を印加する。
【0076】近接領域の帯電は、帯電前露光により感光
体2に発生したペアキャリアにより除電され過剰帯電が
防止される。次に接触面では、弾性体である帯電ローラ
1は感光体方向に押圧力を加えられながら感光体2の表
面と接触しているので、帯電ローラ1と感光体2との空
隙は小さく、放電による帯電は生じない。最も下流側の
帯電領域である離間領域では、帯電ローラ1の帯電面は
微小空隙から徐々に感光体2との距離が大きくなるの
で、まず異常放電の発生しない微小空隙で放電が発生
し、空隙が徐々に大きくなり異常放電が発生する距離に
達する以前に感光体2への帯電は終了する。
【0077】帯電終了後には被帯電体表面に帯電電荷が
蓄積され、その上空隙が大きくなることと相まって帯電
手段と被帯電体の間の電界強度は、放電を開始するのに
必要な電界よりも十分に小さいため異常放電は発生せ
ず、均一な帯電が実現できる。したがって白地の地かぶ
りや黒地白抜けなどの画像異常が発生しない。 (第5の実施例)第1から第4までの実施例では、帯電
部材はローラ形状であったが、帯電部材はブレード状で
あってもよい。以下、図面を参照しながら帯電ブレード
を用いた帯電器について説明する。
【0078】まず図10(a)および(b)に、本実施
例の動作原理を確認する実験を示す。図10(a)にお
いて、11は帯電ブレード、2は感光体、3は除電光
源、4は電源、5は現像器、12は像露光手段、13は
転写ローラ、14は転写電源、15および16は給紙ロ
ーラ、17は定着器、18は紙、19は感光体のクリー
ニング装置、31は現像スリーブ、32および34はマ
グネット、33は現像スリーブ電源である。
【0079】帯電ブレード11は肉厚2mmの導電処理
を施したウレタンで形成され、電源4から直流電圧(V
C :−1300V)を印加する。帯電ブレード11は長
手方向の両端で支持され、それぞれ300gづつの両端
荷重で感光体2に対して圧接されており、感光体2の移
動方向の上流側に帯電ブレード11のエッジが来るよう
な接触方法となっている。ウレタンゴムのゴム硬度は5
0゜(JIS A)、体積抵抗は、108 Ω・cmであ
る。
【0080】感光体2は、有機感光層をアルミ素管に塗
布したもの(ドラム径:φ30、膜厚:20μm)、そ
の周速度は25mm/sである。図10(a)におい
て、現像器5は1成分磁性現像剤を用いた反転現像(現
像バイアス電圧VB :−350V)を行い、転写は半導
電性の弾性ローラを用いた。
【0081】このときの現像位置での表面電位を測定す
るため、現像器のかわりに表面電位センサーを取り付け
たのが図10(b)である。図10(b)において、1
〜19までは図10(a)と同じで、現像器のあった位
置に、表面電位センサー6を配置している。表面電位セ
ンサー6はTREK社製model344を用いた。
【0082】実験は、まず図10(b)で、帯電ブレー
ド11の帯電開始電圧が800v程度であることを確認
した後、帯電ブレード11に電源4から−1.3kvの
定電圧を印加して、感光体2を帯電したときの現像位置
での感光体表面電位を表面電位センサー6で観察する。
除電光源3の光量が変わると、感光体2の表面電位が変
化することが観察されたので、除電光源3の光量を調整
して、除電光源3が点灯しているときと消灯していると
きの感光体2の表面電位の差が0vから50vまで、1
0v単位に変わるときの除電光源の光量を求め(表4に
は記載せず)、それらの光量の除電光を照射しながら図
10(a)で現像したときの画像のトナーかぶりを目視
で調べた評価した結果を表4に示した。
【0083】
【表4】
【0084】表4から、露光ありとなしの感光体の電位
差が30v以上あると、トナーかぶりが無いことがわか
る。ここで図2を用いて考察する。
【0085】図2において、11は帯電ブレード、2は
感光体、3は除電光源、4は電源であり、感光体2は、
被帯電面から順に電荷輸送層(CT層)2a、電荷発生
層(CG層)2b、導電層2cからなっており、導電層
2cはグランドに接地されている。除電光源3は、帯電
ブレード11と感光体2が接触する面からみて、移動方
向上流側の感光体表面を照射する配置である。ただし、
帯電ブレード11に帯電開始電圧以上の印加電圧を与
え、除電光源3の点灯ありと点灯なしでの現像位置での
感光体表面電位の差が0vから50vまで10v単位に
変わるように除電光源3の光量および照射位置を調整す
る。
【0086】ここに、帯電ブレード11が感光体2と接
触する面からみて感光体移動上流側は微視的にみると、
帯電ブレード11と感光体2が徐々に近づく空隙になっ
ており(たとえばブレードの厚さ方向のエッジと感光体
とがなす空隙)、この空隙を近接領域とよび、近接帯電
ブレード11が感光体2と接触している面を接触面、そ
して接触面から感光体移動下流側に帯電ブレード11が
感光体2から徐々に離間する帯電領域を離間領域とよ
ぶ。
【0087】感光体2の光導電性は、露光によって感光
体2の電荷発生層にプラス電荷とマイナス電荷のペア
(以下、ペアキャリアとよぶこともある)が発生するこ
とで導通するメカニズムで、発生したペアキャリアは露
光終了後もしばらくの間存在しているが、そのまま放置
しておくと寿命により自己消滅することがわかってい
る。
【0088】帯電ブレード11が感光体2と接触する面
からみて感光体移動上流側は微視的にみると、帯電ブレ
ード11と感光体2が徐々に近づく空隙になっており
(たとえばブレードの厚さ方向のエッジと感光体2とが
なす空隙)この空隙を近接領域と呼ぶと、近接領域で帯
電させないためには、帯電ブレード11と感光体2の接
触面からみて感光体移動上流側(すなわち帯電ブレード
11が徐々に感光体2に近づく領域)では、感光体中に
帯電を打ち消すに十分なペアキャリアを存在させ、帯電
電荷を打ち消せばよい。その最適範囲は除電光源3から
の照射光が当たった感光体表面位置から帯電ブレード1
1と感光体2の接触面までの感光体表面上の距離をL、
感光体2の速度Vp mm/秒とおくとき、除電光源3
によって発生したペアキャリアの平均寿命がL/Vp
秒よりも長い場合である。
【0089】近接領域での帯電を打ち消すに十分なペア
キャリアの一部は離間領域に残留し、感光体2の帯電量
を低下させる。表4の結果から、ペアキャリアによる離
間領域での帯電量の低下が30v以上あるときが最適で
あることがわかり、このとき帯電ブレード11と感光体
2との接近帯電領域での除電が十分行われ過剰帯電が防
止される。逆に離間領域に残留したペアキャリアの量が
感光体表面電位を20v下げる程度の量である場合、近
接部の除電が不十分で帯電むらが発生する。
【0090】前記の除電光ありとなしの場合で30v以
上の電位差の条件を満たす除電光としては、除電光源3
の光量を調整することで実現してもよいし、また感光体
2への照射位置と帯電部材と感光体2の接触面との距離
を調整することで実現してもよい。
【0091】以上の知見を得て、本発明の実施例におけ
る帯電ブレード11を用いた帯電器の構成は図10
(a)である。ただし、除電光源3の点灯時の光量およ
び照射位置は、図10(b)で電圧−1.3kvを帯電
ブレード11に印加したときに除電光源3の点灯ありの
場合となしの場合で、表面電位センサー6の検出値の差
が30vとなるときの条件と同じにしてある。
【0092】図10(a)の構成で、感光体2の表面電
位を現像器5にとって最適な表面電位(この場合−50
0v)となるように、帯電ブレード11には帯電開始電
圧Vth(=800v)に除電光照射による表面電位の
低下量30vを補充した−1330vを印加する。帯電
は除電光を照射しながら行う。
【0093】近接領域の帯電は、帯電前露光により感光
体2に発生したペアキャリアにより除電され過剰帯電が
防止される。次に接触面では、弾性体である帯電ブレー
ド11は感光体方向に押圧力を加えられながら感光体2
の表面と接触しているので、帯電ブレード11と感光体
2との空隙は小さく、放電による帯電は生じない。最も
下流側の帯電領域である離間領域では、帯電ブレード1
1の帯電面は微小空隙から徐々に感光体2との距離が大
きくなるので、まず異常放電の発生しない微小空隙で放
電が発生し、空隙が徐々に大きくなり異常放電が発生す
る距離に達する以前に感光体2への帯電は終了する。
【0094】帯電終了後には被帯電体表面に帯電電荷が
蓄積され、その上空隙が大きくなることと相まって帯電
手段と被帯電体の間の電界強度は、放電を開始するのに
必要な電界よりも十分に小さいため異常放電は発生せ
ず、均一な帯電が実現できる。したがって白地の地かぶ
りや黒地白抜けなどの画像異常が発生しない。
【0095】(第6の実施例)第3の実施例では、帯電
部材として帯電ローラを用いたが、帯電部材としてはブ
レード状の導電性弾性体を用いても良い。以下、第6の
実施例について図面を用いながら説明する。
【0096】図11に、本実施例の動作原理を確認する
実験を示す。図11において、構成要素として11は帯
電ブレード、2は感光体、3は除電光源、4は電源、5
は現像器、12は像露光手段、13は転写ローラ、14
は転写電源、15および16は給紙ローラ、17は定着
器、18は紙、19は感光体のクリーニング装置、31
は現像スリーブ、32および34はマグネット、33は
現像スリーブ電源、23は1MΩの抵抗、24は電圧検
出器である。帯電ブレード11は肉厚2mmの導電処理
を施したウレタンで形成され、電源4から直流電圧(V
C :−1300V)を印加する。弾性をもつ帯電ブレー
ド11は長手方向の両端で支持され、それぞれ300g
づつの両端荷重でドラム状の感光体2に対しての圧接さ
れている。ウレタンゴムのゴム硬度は50゜(JIS
A)、体積抵抗は、108 Ω・cmである。
【0097】感光体2は、有機感光層をアルミ素管に塗
布したもの(ドラム径:φ30、膜厚:20μm)、ド
ラム状の感光体2の周速度は25mm/sである。1M
Ωの抵抗23は感光体2の導電層とグランドとの間に挿
入され、感光体2に流れる電流は抵抗23を通過する。
【0098】図11において、現像器5は1成分磁性現
像剤を用いた反転現像(現像バイアス電圧VB :−35
0V)を行い、転写は半導電性の弾性ローラを用いた。
実験は、図11において帯電ブレード11の感光体2へ
の帯電開始電圧が800v程度であることを確認した後
に、帯電ブレード11に電源4から−1.3kvの定電
圧を印加して感光体2を帯電したときに感光体2に流れ
る電流を抵抗23の両端の電圧値から換算して求めたも
のである。
【0099】除電光源3の光量が変わると、感光体2の
表面電位が変化することが観察されたので、除電光源3
の光量を調整して、除電光源3が点灯しているときと消
灯しているときの感光体2に流れる電流の差が3から8
μAまで1μA単位に変わるときの除電光源3の光量を
求め(表2には記載せず)、それらの光量の除電光を照
射しながら図11で現像したときの画像のトナーかぶり
を目視で調べた評価した結果を表5に示した。
【0100】
【表5】
【0101】表5から、露光ありの場合となしの場合の
感光体2の電流差が5μA以上あると、トナーかぶりが
安定して無いことがわかる。ここで図2を用いて考察す
る。
【0102】図2において、1は帯電ブレード、2は感
光体、3は除電光源、4は電源であり、感光体2は被帯
電面から順に、電荷輸送層(CT層)2a、電荷発生層
(CG層)2b、導電層2cからなっており、導電層2
cはグランドに接地されている。除電光源3は、帯電ブ
レード11と感光体2が接触する面からみて、移動方向
上流側の感光体表面を照射する配置である。ただし、帯
電ブレード11に帯電開始電圧以上の印加電圧を与え、
除電光源3の点灯ありと点灯なしで感光体2からグラン
ドに流れる電流の差が0μAから8μAまで1μA単位
に変わるように除電光源3の光量および照射位置を調整
する。
【0103】ここに、帯電ブレード11が感光体2を帯
電する領域のうち感光体に移動上流側から下流にかけて
帯電ブレードが感光体2に徐々に近接する帯電領域を近
接領域、帯電ブレード11が感光体と接触している面を
接触面、そして接触面から感光体移動下流側に帯電ブレ
ード11が感光体2から徐々に離間する帯電領域を離間
領域と名付ける。
【0104】感光体2の光導電性は、露光によって感光
体2の電荷発生層にプラス電荷とマイナス電荷のペア
(以下、ペアキャリアとよぶこともある)が発生するこ
とで導通するメカニズムで、発生したペアキャリアは露
光終了後もしばらくの間存在しているが、そのまま放置
しておくと寿命により自己消滅することがわかってい
る。本発明が狙う作用、すなわち近接領域で帯電させな
いためには、帯電ブレード11と感光体2の接触面から
みて感光体移動上流側(すなわち近接領域)では、感光
体2中に帯電を打ち消すに十分なペアキャリアを存在さ
せ、帯電電荷を打ち消す。その最適範囲は除電光源3か
らの照射光が当たった感光体表面位置から帯電ブレード
11と感光体2の接触面までの感光体表面上の距離を
L、感光体2の速度Vp mm/秒とおくとき、除電光
源3によって発生したペアキャリアの平均寿命がL/V
p 秒よりも長い場合である。
【0105】近接領域での帯電を打ち消すに十分なペア
キャリアが存在しているかどうかは、帯電時に除電光源
3の点灯があるときと無いときの感光体に流れる電流の
差によって知ることができる。それは、帯電中に除電光
源の点灯が有る場合には点灯が無い場合に比べ感光体2
中の電荷のペアキャリアを帯電によって消滅させるため
に、帯電に寄与しない余分な電流が感光体2に流れるか
らである。表5の結果から、除電光源3を点灯しつつ感
光体2を帯電するときの最適条件は、除電光源3を点灯
しつつ帯電する場合と点灯せずに帯電を行うときのグラ
ンドから感光体2に流れる電流の差が5μA以上あると
きで、このとき帯電ブレード11と感光体2との接近部
の除電が十分行われ、接近部での過剰な帯電が防止され
る。
【0106】前記の条件を満たす除電光としては、除電
光源3の光量を調整することで実現してもよいし、また
感光体2への照射位置と帯電部材と感光体2の接触面と
の距離を調整することで実現しても良い。
【0107】以上の知見を得て、本発明の実施例におけ
る帯電ブレード11を用いた帯電器の構成は図11で示
される。ただし、帯電開始電圧以上の印加電圧を帯電ブ
レード11に印加するとき、除電光の点灯ありの場合と
なしの場合でグランドから感光体2の導電層2cに流れ
る電流の差が5μA以上ある条件を満たすように除電光
源3の光量および照射位置を調整している。
【0108】上記の構成で、除電光を照射しながら感光
体2を帯電するとき、感光体2の表面電位が現像器5に
とって最適な表面電位(−500v)になるように帯電
ブレード11に電圧を印加する。
【0109】近接領域の帯電は、帯電前露光により感光
体に発生したペアキャリアにより除電され過剰帯電が防
止される。次に接触面では、弾性体である帯電ブレード
11は感光体方向に押圧力を加えられながら感光体2の
表面と接触しているので、帯電ブレード11と感光体2
との空隙は小さく、放電による帯電は生じない。最も下
流側の帯電領域である離間領域では、帯電ブレード11
の帯電面は微小空隙から徐々に感光体2との距離が大き
くなるので、まず異常放電の発生しない微小空隙で放電
が発生し、空隙が徐々に大きくなり異常放電が発生する
距離に達する以前に感光体2への帯電は終了する。
【0110】帯電終了後には被帯電体表面に帯電電荷が
蓄積され、その上空隙が大きくなることと相まって帯電
手段と被帯電体の間の電界強度は、放電を開始するのに
必要な電界よりも十分に小さいため異常放電は発生せ
ず、均一な帯電が実現できる。したがって白地の地かぶ
りや黒地白抜けなどの画像異常が発生しない。
【0111】(第7の実施例)以下本発明の第7の実施
例について図面を参照しながら説明する。図12に、本
実施例の動作原理を確認する実験を示す。図12におい
て、構成要素として11は帯電ブレード、2は感光体、
3は除電光源、4は電源、5は現像器、12は像露光手
段、13は転写ローラ、14は転写電源、15および1
6は給紙ローラ、17は定着器、18は紙、19は感光
体のクリーニング装置、31は現像スリーブ、32およ
び34はマグネット、33は現像スリーブ電源、21は
1MΩの抵抗、22は電圧検出器である。
【0112】帯電ブレード11はφ6の芯金に肉厚3m
mの導電処理を施したウレタンのローラを形成し、芯金
に電源4から直流電圧(VC :−1300V)を印加す
る。帯電ブレード11は長手方向の両端で支持され、そ
れぞれ300gづつの両端荷重で感光体2に対しての圧
接されている。ウレタンゴムのゴム硬度は50゜(JI
S A)、体積抵抗は、108 Ω・cmである。
【0113】感光体2は、有機感光層をアルミ素管に塗
布したもの(ドラム径:φ30、膜厚:20μm)、ド
ラム状の感光体2の周速度は25mm/sである。1M
Ωの抵抗21は電源4と帯電ブレード11との間に挿入
され、帯電ブレード11に流れる電流は抵抗21を通過
する。
【0114】図12において、現像器5は1成分磁性現
像剤を用いた反転現像(現像バイアス電圧VB :−35
0V)を行い、転写は半導電性の弾性ローラを用いた。
実験は、図12において帯電ブレード11の感光体2へ
の帯電開始電圧が800v程度であることを確認した後
に、帯電ブレード11に電源4から−1.3kvの定電
圧を印加して感光体2を帯電したときに感光体2からグ
ランドに流れる電流を抵抗23の両端の電圧値から換算
して求めたものである。
【0115】除電光源3の光量が変わると、感光体2の
表面電位が変化することが観察されたので、除電光源3
の光量を調整して、除電光源3が点灯しているときと消
灯しているときの電源4から帯電ブレード11に流れる
電流の差が0μAから8μAまで1μA単位に変わると
きの除電光源の光量を求め(表3には記載せず)、それ
らの光量の除電光を照射しながら図12の電子写真装置
で現像したときの画像のトナーかぶりを目視で調べた評
価した結果を表6に示した。
【0116】
【表6】
【0117】表6から、露光ありの場合となしの場合の
帯電ブレード11に流れる電流差が5μA以上あると、
トナーかぶりが安定して無いことがわかる。この理由と
しては第6の実施例と同じく図2を用いて説明できる。
【0118】図2において1から4は第3の実施例と同
じであるが、第3の実施例と異なる点は、帯電ブレード
11に帯電開始電圧以上の印加電圧を与え、除電光源3
の点灯ありと点灯なしで電源4から帯電ブレード11に
流れる電流の差が0μAから8μAまで1μA単位に変
わるように除電光源3の光量および照射位置を調整して
いるところである。
【0119】ここに、帯電ブレード11が感光体2を帯
電する領域のうち感光体移動上流側から下流にかけて帯
電ブレード11が感光体2に徐々に近接する帯電領域を
近接領域、帯電ブレード11が感光体2と接触している
面を接触面、そして接触面から感光体移動下流側に帯電
ブレードが感光体から徐々に離間する帯電領域を離間領
域と名付ける。
【0120】感光体2の光導電性は、露光によって感光
体2の電荷発生層にプラス電荷とマイナス電荷のペア
(以下、ペアキャリアとよぶこともある)が発生するこ
とで導通するメカニズムで、発生したペアキャリアは露
光終了後もしばらくの間存在しているが、そのまま放置
しておくと寿命により自己消滅することがわかってい
る。本発明が狙う作用、すなわち近接領域で帯電させな
いためには、帯電ブレード11と感光体2の接触面から
みて感光体移動上流側(すなわち近接領域)では、感光
体2中に帯電を打ち消すに十分なペアキャリアを存在さ
せ、帯電電荷を打ち消す。その最適範囲は除電光源3か
らの照射光が当たった感光体表面位置から帯電ブレード
11と感光体2の接触面までの感光体表面上の距離を
L、感光体2の速度Vp mm/秒とおくとき、除電光
源3によって発生したペアキャリアの平均寿命がL/V
p 秒よりも長い場合である。
【0121】近接領域での帯電を打ち消すに十分なペア
キャリアが存在しているかどうかは、帯電時に除電光源
の点灯が有るときと無いときの電源4から帯電ブレード
11に流れる電流の差によって知ることができる。それ
は、帯電中に除電光源3の点灯がある場合には点灯が無
い場合に比べ感光体2中の電荷のペアキャリアを帯電に
よって消滅させるために、帯電に寄与しない余分な電流
が電源4から帯電ブレード11に流れるからである。表
6の結果から、除電光源3を点灯しつつ感光体2を帯電
するときの最適条件は、除電光源3を点灯しつつ帯電す
る場合と点灯せずに帯電を行うときのグランドから感光
体2に流れる電流の差が5μA以上あるときで、このと
き帯電ブレード11と感光体2との接近部の除電が十分
行われ、接近部での過剰な帯電が防止される。
【0122】前記の条件を満たす除電光としては、除電
光源3の光量を調整することで実現してもよいし、また
感光体への照射位置と帯電部材と感光体の接触面との距
離を調整することで実現しても良い。
【0123】以上の知見を得て、本発明の実施例におけ
る帯電ブレード11を用いた帯電器の構成は図12で示
される。ただし、帯電開始電圧以上の印加電圧を帯電ブ
レード11に印加するとき、除電光の点灯ありの場合と
なしの場合で電源4から帯電ブレード11に流れる電流
の差が5μAある条件を満たすように除電光源3の光量
および照射位置を調整している。
【0124】上記の構成で、除電光を照射しながら感光
体2を帯電するとき、感光体2の表面電位が現像器5に
とって最適な表面電位(−500v)になるように帯電
ブレード11に電圧を印加する。
【0125】近接領域の帯電は、帯電前露光により感光
体2に発生したペアキャリアにより除電され過剰帯電が
防止される。次に接触面では、弾性体である帯電ブレー
ド11は感光体方向に押圧力を加えられながら感光体2
の表面と接触しているので、帯電ブレード11と感光体
2との空隙は小さく、放電による帯電は生じない。最も
下流側の帯電領域である離間領域では、帯電ブレード1
1の帯電面は微小空隙から徐々に感光体2との距離が大
きくなるので、まず異常放電の発生しない微小空隙で放
電が発生し、空隙が徐々に大きくなり異常放電が発生す
る距離に達する以前に感光体2への帯電は終了する。
【0126】帯電終了後には被帯電体表面に帯電電荷が
蓄積され、その上空隙が大きくなることと相まって帯電
手段と被帯電体の間の電界強度は、放電を開始するのに
必要な電界よりも十分に小さいため異常放電は発生せ
ず、均一な帯電が実現できる。したがって白地の地かぶ
りや黒地白抜けなどの画像異常が発生しない。
【0127】なお第1の実施例から第4の実施例では、
帯電部材として帯電ローラを用いたが、帯電部材として
導電性のブロック形状でもよいし、導電性のベルト状の
帯電部材でもよい。
【0128】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなように
本発明の帯電方法は、移動可能な感光体と前記感光体の
被帯電面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置に
おいて、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面との接触
面から見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離
間する空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の
移動方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光手段を
備え、帯電が行われたときの現像位置における被帯電面
の表面電位は、前記帯電部材への印加電圧が同じで前記
露光手段から被帯電面への光の照射があるときと無いと
きで30v以上の差があり、少なくとも作画時における
帯電は前記露光手段を点灯させた状態で行うことを特徴
とする帯電方法とし、また、移動可能な感光体と前記感
光体の被帯電面に接触する帯電部材とを備えた画像形成
装置において、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面と
の接触面から見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面
から離間する空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯
電面の移動方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光
手段を備え、感光体の移動速度をVp[mm/sec]とすると
き、帯電部材と感光体の接触面から感光体の表面上を感
光体移動方向下流側に距離Vp/2[mm]だけ離れた箇所
における被帯電面の表面電位は、前記帯電部材への印加
電圧は同じで前記露光手段による光の照射があるときと
無いときで30v以上の差があり、少なくとも作画時に
おける帯電は前記露光手段を点灯させた状態で行うこと
を特徴とする帯電方法とし、また、移動可能な感光体と
前記感光体の被帯電面に接触する帯電部材とを備えた画
像形成装置において、前記帯電部材は、帯電部材と被帯
電面との接触面から見て移動方向下流側に徐々に前記被
帯電面から離間する空隙を備え、前記接触面から見て前
記被帯電面の移動方向上流側に、被帯電面に光を照射す
る露光手段を備え、帯電が行われるとき前記帯電部材に
流れる電流は、前記帯電部材への印加電圧は同じで前記
露光手段による光の照射があるときと無いときで5μA
以上の差があり、少なくとも作画時における帯電は前記
露光手段を点灯させた状態で行うことを特徴とする帯電
方法とし、また、移動可能な感光体と前記感光体の被帯
電面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
て、前記帯電部材は、前記接触面から見て前記被帯電体
面の移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間する
空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動方
向上流側に、少なくとも被帯電面の作画範囲に光を照射
する露光手段を備え、帯電が行われるとき前記感光体に
流れる電流は、前記帯電部材への印加電圧は同じで前記
露光手段による光の照射があるときと無いときで5μA
以上の差があり、少なくとも作画時において前記被帯電
帯面の作画範囲に前記露光手段を点灯させつつ帯電を行
うことを特徴とする帯電方法としたものであり、帯電部
材が感光体を帯電する領域のうち感光体移動上流側から
下流にかけて帯電部材が感光体に徐々に近接する帯電領
域を近接領域、帯電部材が感光体と接触している面を接
触面、そして接触面から感光体移動下流側に帯電部材が
感光体から徐々に離間する帯電領域を離間領域と名付け
ると、近接領域の帯電は、帯電前露光により感光体に発
生させた電荷のペアキャリアにより除電され過剰帯電が
防止され、次に接触面では、帯電部材は感光体表面と接
触しているので、帯電部材と感光体との空隙は小さく、
放電による帯電は生じず、最後の帯電領域である離間領
域では、帯電部材の帯電面は100μm以下の空隙しか
有さない接触面から徐々に空隙距離が大きくなるので、
異常放電による過剰帯電が発生しないので、現像時の白
地の地かぶりや黒地白抜けなどの画像異常が発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1から第4の実施例における帯電ロ
ーラの動作を示した説明図
【図2】本発明の第5から第7の実施例における帯電ブ
レードの動作を示した説明図
【図3】本発明の第1の実施例における帯電ローラを搭
載した画像形成装置の構成図
【図4】本発明の第1の実施例における帯電ローラを搭
載した画像形成装置で、現像器のかわりに表面電位セン
サーを備えた装置の構成図
【図5】本発明の第2の実施例における帯電ローラを搭
載した画像形成装置の構成図
【図6】本発明の作用説明に用いた空隙と放電の関係を
示したグラフ
【図7】本発明の作用説明に用いた空隙と放電の関係を
示したグラフ
【図8】本発明の第3の実施例における帯電ローラを用
いた画像形成装置の構成図
【図9】本発明の第4の実施例における帯電ローラを用
いた画像形成装置の構成図
【図10】(a)は本発明の第5の実施例における帯電
ブレードを用いた画像形成装置の構成図 (b)は本発明の第5の実施例における帯電ブレードを
用いた画像形成装置で、現像器のかわりに表面電位セン
サを備えた装置の構成図
【図11】本発明の第6の実施例における帯電ブレード
を用いた帯電装置の構成図
【図12】本発明の第7の実施例における帯電ブレード
を用いた帯電装置の構成図
【符号の説明】
1 帯電ローラ 2 感光体 3 除電光源 4 電源 5 現像器 6 表面電位センサー 11 帯電ブレード 21、23 抵抗 22、24 電圧検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 縄間 潤一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山村 敏記 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 九門 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長瀬 久典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な感光体と前記感光体の被帯電
    面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
    て、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面との接触面か
    ら見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間す
    る空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動
    方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光手段を備
    え、帯電が行われたときの現像位置における被帯電面の
    表面電位は、前記帯電部材への印加電圧が同じで前記露
    光手段から被帯電面への光の照射があるときと無いとき
    で30v以上の差があり、少なくとも作画時における帯
    電は前記露光手段を点灯させた状態で行うことを特徴と
    する感光体の帯電方法。
  2. 【請求項2】 移動可能な感光体と前記感光体の被帯電
    面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
    て、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面との接触面か
    ら見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間す
    る空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動
    方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光手段を備
    え、感光体の移動速度をVp[mm/sec]とするとき、帯電
    部材と感光体の接触面から感光体の表面上を感光体移動
    方向下流側に距離Vp/2[mm]以上離れた箇所における
    被帯電面の表面電位は、前記帯電部材への印加電圧は同
    じで前記露光手段による光の照射があるときと無いとき
    で30v以上の差があり、少なくとも作画時における帯
    電は前記露光手段を点灯させた状態で行うことを特徴と
    する感光体の帯電方法。
  3. 【請求項3】 移動可能な感光体と前記感光体の被帯電
    面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
    て、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面との接触面か
    ら見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間す
    る空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動
    方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光手段を備
    え、帯電が行われるとき前記帯電部材に流れる電流は、
    前記帯電部材への印加電圧は同じで前記露光手段による
    光の照射があるときと無いときで5μA以上の差があ
    り、少なくとも作画時における帯電は前記露光手段を点
    灯させた状態で行うことを特徴とする感光体の帯電方
    法。
  4. 【請求項4】 移動可能な感光体と前記感光体の被帯電
    面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
    て、前記帯電部材は、前記接触面から見て前記被帯電体
    面の移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間する
    空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動方
    向上流側に、少なくとも被帯電面の作画範囲に光を照射
    する露光手段を備え、帯電が行われるとき前記感光体に
    流れる電流は、前記帯電部材への印加電圧は同じで前記
    露光手段による光の照射があるときと無いときで5μA
    以上の差があり、少なくとも作画時において前記被帯電
    帯面の作画範囲に前記露光手段を点灯させつつ帯電を行
    うことを特徴とする感光体の帯電方法。
  5. 【請求項5】 移動可能な感光体と前記感光体の被帯電
    面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
    て、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面との接触面か
    ら見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間す
    る空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動
    方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光手段を備
    え、帯電が行われたときの現像位置における被帯電面の
    表面電位は、前記帯電部材への印加電圧が同じで前記露
    光手段から被帯電面への照射があるときと無いときで3
    0v以上の差があり、少なくとも作画時における帯電は
    前記露光手段を点灯させた状態で行うことを特徴とする
    感光体の帯電装置。
  6. 【請求項6】 移動可能な感光体と前記感光体の被帯電
    面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
    て、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面との接触面か
    ら見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間す
    る空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動
    方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光手段を備
    え、感光体の移動速度をVp[mm/sec]とするとき、帯電
    部材と感光体の接触面から感光体の表面上を感光体移動
    方向下流側に距離Vp/2[mm]以上離れた箇所における
    被帯電面の表面電位は、前記帯電部材への印加電圧は同
    じで前記露光手段による光の照射があるときと無いとき
    で30v以上の差があり、少なくとも作画時における帯
    電は前記露光手段を点灯させた状態で行うことを特徴と
    する感光体の帯電装置。
  7. 【請求項7】 移動可能な感光体と前記感光体の被帯電
    面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
    て、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面との接触面か
    ら見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間す
    る空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動
    方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光手段を備
    え、帯電が行われるとき前記帯電部材に流れる電流は、
    前記帯電部材への印加電圧は同じで前記露光手段による
    光の照射があるときと無いときで5μA以上の差があ
    り、少なくとも作画時における帯電は前記露光手段を点
    灯させた状態で行うことを特徴とする感光体の帯電装
    置。
  8. 【請求項8】 移動可能な感光体と前記感光体の被帯電
    面に接触する帯電部材とを備えた画像形成装置におい
    て、前記帯電部材は、帯電部材と被帯電面との接触面か
    ら見て移動方向下流側に徐々に前記被帯電面から離間す
    る空隙を備え、前記接触面から見て前記被帯電面の移動
    方向上流側に、被帯電面に光を照射する露光手段を備
    え、帯電が行われるとき前記感光体に流れる電流は、前
    記帯電部材への印加電圧は同じで前記露光手段による光
    の照射があるときと無いときで5μA以上の差があり、
    少なくとも作画時における帯電は前記露光手段を点灯さ
    せた状態で行うことを特徴とする感光体の帯電装置。
  9. 【請求項9】 前記帯電部材は、ローラ形状であること
    を特徴とする請求項5から8記載の感光体の帯電装置。
  10. 【請求項10】 前記帯電部材は、ブレード形状であるこ
    とを特徴とする請求項5から8記載の感光体の帯電装
    置。
  11. 【請求項11】 前記帯電部材は、ブロック形状であるこ
    とを特徴とする請求項5から8記載の感光体の帯電装
    置。
  12. 【請求項12】 前記帯電部材は、ベルト形状であること
    を特徴とする請求項5から8記載の感光体の帯電装置。
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