JPH11119517A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及び画像形成装置

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JPH11119517A
JPH11119517A JP9291623A JP29162397A JPH11119517A JP H11119517 A JPH11119517 A JP H11119517A JP 9291623 A JP9291623 A JP 9291623A JP 29162397 A JP29162397 A JP 29162397A JP H11119517 A JPH11119517 A JP H11119517A
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Japan
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charging
image
bias
image forming
charged
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JP9291623A
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English (en)
Inventor
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Yoshiyuki Komiya
義行 小宮
Atsushi Takeda
篤志 竹田
Fumimitsu Gomi
史光 五味
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触帯電装置、及び接触帯電装置を用いた画
像形成装置について、安価に被帯電体(像担持体)表面
電位の測定を行ない、電位の安定性を確保して、接触帯
電部材の汚染に伴う電気抵抗の増大による帯電能の低
下、画像形成装置にあっては画像不良の発生を安価な手
段構成にて防止する。 【解決手段】 被帯電体1に帯電バイアスを印加した帯
電部材2bを当接させて被帯電体の帯電を行う接触方式
の帯電装置において、接触帯電部材2bの電気抵抗を測
定する手段2i・51〜55を有し、帯電バイアスや現
像バイアスにフィード・バックする、すなわち上記測定
された電気抵抗の値により接触帯電部材2bに印加する
帯電バイアスもしくは現像手段5bに印加する現像バイ
アス、もしくはその両方を、接触帯電部材2bの汚染に
伴う電気抵抗の増大に適切に対応する値に変更調整する
手段55〜57を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被帯電体を帯電処
理(除電処理も含む)する帯電装置に関する。
【0002】より詳しくは、被帯電体に電圧(帯電バイ
アス)を印加した帯電部材を当接させて被帯電体の帯電
を行う接触方式の帯電装置(接触帯電装置、直接帯電装
置)に関する。
【0003】また、像担持体に電圧を印加した帯電部材
を当接させて像担持体の帯電処理をする工程を含む作像
プロセスを適用して画像形成を実行する、電子写真方式
・静電記録方式等の複写機・プリンタ等の画像形成装置
に関する。
【0004】
【従来の技術】
a)接触帯電 電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置におい
て、電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担持体、そ
の他の被帯電体を所定の極性・電位に帯電処理する帯電
手段としては、従来より一般にコロナ帯電器が使用され
てきた。これは被帯電体にコロナ帯電器を非接触に対向
配設して、コロナ帯電器から放出されるコロナに被帯電
体面をさらして被帯電体面を所定の極性・電位に帯電さ
せるものである。
【0005】近年は、上記の非接触タイプのコロナ帯電
器による場合に比べて低オゾン・低電力等の利点を有す
ることから、前記のように、被帯電体に電圧を印加した
帯電部材(接触帯電部材)を当接させて被帯電体面を所
定の極性・電位に帯電させる接触方式の帯電装置の実用
化がなされてきている。
【0006】特に、接触帯電部材として導電弾性ローラ
(帯電ローラ)を用いたローラ帯電方式の装置が帯電の
安定性という点から好ましく用いられている。
【0007】また、接触帯電部材として、磁性粒子を担
持体に磁気拘束させた磁気ブラシ部を具備させた磁気ブ
ラシ帯電部材を用い、該帯電部材の磁気ブラシ部を被帯
電体に接触させる磁気ブラシ帯電方式の装置も帯電接触
の安定性という点から好ましく用いられている。
【0008】磁気ブラシ帯電部材は、導電性の磁性粒子
を直接にマグネットに、あるいはマグネットを内包する
スリーブ上に磁気的に拘束させて磁気ブラシ部を形成具
備させたものであり、停止あるいは回転させて磁気ブラ
シ部を被帯電体に接触させ、これに電圧を印加すること
によって被帯電体の帯電を開始させる。
【0009】また、導電性の繊維をブラシ状に形成具備
させたもの(ファーブラシ帯電部材)、導電性ゴムをブ
レード状にした導電ゴムブレード(帯電ブレード)等も
接触帯電部材として好ましく用いられている。
【0010】接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、
帯電原理)にはコロナ帯電系と注入帯電(直接帯電)系
の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配的で
あるかにより各々の特性が現れる。
【0011】コロナ帯電系は、接触帯電部材と被帯電体
との微小間隙に生じるコロナ放電現象による放電生成物
で被帯電体表面が帯電する系である。コロナ帯電は接触
帯電部材と被帯電体に一定の放電しきい値を有するた
め、帯電電位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する
必要がある。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格
段に少ないけれども放電生成物を生じることが原理的に
避けられないため、オゾンなど活性イオンによる弊害は
避けられない。
【0012】注入帯電系は、接触帯電部材から被帯電体
に直接に電荷が注入されることで被帯電体表面が帯電す
る系である。より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が被
帯電体表面に接触して、放電現象を介さずに、つまり放
電を基本的に用いないで被帯電体表面に直接電荷注入を
行うものである。よって、接触帯電部材への印加電圧が
放電閾値以下の印加電圧であっても、被帯電体を印加電
圧相当の電位に帯電することができる。この直接帯電系
はイオンの発生を伴わないため放電生成物による弊害は
生じない。
【0013】しかし、直接帯電であるため、接触帯電部
材の被帯電体への接触性が帯電性に大きく効いてくる。
そこで接触帯電部材はより密に構成し、また被帯電体と
の速度差を多く持ち、より高い頻度で被帯電体に接触す
る構成をとる必要がある。
【0014】導電性の接触帯電部材に電圧を印加し感光
体表面にあるトラップ準位に電荷を注入して感光体の接
触帯電を行う方法がある。また、被帯電体として通常の
有機感光体上に導電性微粒子を分散させた表層(電荷注
入層)を有するものや、アモルファスシリコン感光体な
どを用いると、接触帯電部材に印加したバイアスのうち
の直流成分と略同等の帯電電位を被帯電体表面に得るこ
とが可能である(特開平6−3921号公報)。
【0015】注入帯電方式は、環境依存性が少ないだけ
でなく、放電を用いないため、接触帯電部材に対する印
加電圧は感光体電位と同程度で十分であり、またオゾン
を発生しない利点があり、完全なオゾンレスかつ低電力
消費型帯電が可能となる。
【0016】b)クリーナーレスプロセス(トナーリサ
イクルプロセス) また近年、画像形成装置は小型化が進んできたが、帯電
・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロ
セスの各手段・機器が夫々小型になるだけでは画像形成
装置の全体的な小型化には限界があった。
【0017】また転写後の像担持体上の転写残トナー
(残留現像剤)はクリーニング手段(クリーナー)によ
って回収されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境
保護の面からも出ないことが好ましい。
【0018】そこで、クリーナーを取りはずし、像担持
体上の転写残トナーは現像手段によって「現像同時クリ
ーニング」で像担持体上から除去し現像手段に回収・再
用する装置構成にした「クリーナーレスプロセス」の画
像形成装置も出現している。
【0019】現像同時クリーニングとは、転写後に像担
持体上に若干残留したトナーを次工程以後の現像時にか
ぶり取りバイアス(現像手段に印加する直流電圧と像担
持体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vba
ck)によって回収する方法である。この方法によれば、
転写残トナーは現像手段に回収されて次工程以後用いら
れているため、廃トナーをなくし、メンテンナンスに手
を煩わせることも少なくすることができる。またクリー
ナーレスであることでスペース面での利点も大きく、画
像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】接触帯電装置の問題点
の1つとして、被帯電体に接触させている接触帯電部材
が被帯電体面側の付着異物を拾って汚れていきやすいこ
とが挙げられる。
【0021】接触帯電部材が絶縁性の異物で汚れていく
と、接触帯電部材の電気抵抗は次第に大きくなってい
き、コロナ帯電系の接触帯電では帯電が接触帯電部材か
ら被帯電体への放電により行われるため接触帯電部材の
電気抵抗の変動により被帯電体の表面電位も変動して、
被帯電体を所望の電位まで帯電できなくなったり、帯電
むらが生じたりして、帯電能が低下してしまう。注入帯
電系の接触帯電の場合も、接触帯電部材と被帯電体との
接触部である帯電ニップ部(帯電部)を被帯電体面が通
過中に被帯電体面への十分な電荷の移動が行われず、帯
電ニップ部通過後の被帯電体表面電位は使用に伴い低下
し、やはり、被帯電体を所望の電位まで帯電できなくな
ったり、帯電むらが生じたりして、帯電能が低下してし
まう。
【0022】感光体等の像担持体の帯電手段として接触
帯電装置を用いた画像形成装置にあっては、転写後の像
担持体上の転写残トナーを除去する専用のクリーナーを
有する画像形成装置であっても、画像形成が繰り返えさ
れるうちには、クリーナーを多少ともすり抜けてしまう
トナーや現像剤に含まれるシリカ等いわゆる外添剤等が
引き続く像担持体の移動で帯電ニップ部に持ち運ばれて
接触帯電部材に付着・混入することで装置の耐久進行に
伴い次第に蓄積して接触帯電部材が汚染状態になり易
い。
【0023】通常、トナーやシリカ等の電気抵抗は比較
的高いから、接触帯電部材がそのようなトナーやシリカ
等の付着・混入・蓄積で許容以上の汚染状態になると、
接触帯電部材の全体あるいは一部の電気抵抗が上昇して
しまい、像担持体を所望の電位にまで帯電できなくなっ
たり、帯電むらが生じたりしてしまい、画像不良が発生
してしまう。像担持体の表面電位が低下することで現像
部において非画像部へのトナー付着、いわゆるカブリを
引き起こす。
【0024】クリーナーレスプロセスの画像形成装置の
場合は、転写後の像担持体上の転写残トナーが像担持体
の引き続く移動でそのまま帯電ニップ部に持ち運ばれる
ことで、転写残トナーを除去する専用のクリーナーを有
する画像形成装置の場合よりも多量のトナーやシリカ等
が接触帯電部材に付着・混入する。そのためクリーナー
レスプロセスの画像形成装置の場合は接触帯電部材とし
て他の接触帯電部材に比べてトナー汚染に比較的許容度
がある磁気ブラシ帯電部材が用いられる。
【0025】磁気ブラシ帯電部材の磁気ブラシ部に混入
した転写残トナーはその後磁気ブラシ部から像担持体上
に電気的に吐き出されて像担持体の引き続く移動で現像
部に持ち運ばれ、現像手段によって現像同時クリーニン
グで像担持体上から除去され現像手段に回収・再用され
る。
【0026】しかし、何らかの原因で、像担持体から磁
気ブラシ帯電部材の磁気ブラシ部への転写残トナーの混
入量(転写残トナーの一時的回収量)と、磁気ブラシ部
から像担持体上へのトナーの吐き出し量とのバランスが
崩れて、前者の混入量に対して後者の吐き出し量が少な
い状態を生じると磁気ブラシ部にトナーが蓄積してい
き、磁気ブラシ帯電部材の電気抵抗が次第に大きくなっ
ていき、やはり、像担持体を所望の電位にまで帯電でき
なくなったり、帯電むらが生じたりしてしまい、画像不
良が発生してしまう。像担持体の表面電位が低下するこ
とで現像部において非画像部へのトナー付着、いわゆる
カブリを引き起こす。
【0027】帯電器内に混入したトナーを吐き出す非作
像時に帯電バイアスをDC(直流電圧)のみにする場合
は非作像時に像担持体の表面電位が著しく低下し、それ
により現像部でのカブリはひどくなるうえに、非画像領
域は転写されないため、カブリトナーが帯電器に回収さ
れ、さらに電位が低下してしまう。
【0028】上述したような接触帯電部材の汚染に伴う
電気抵抗の増大による帯電能の低下や、画像形成装置に
あっては画像不良の発生を防止する方法として、帯電後
もしくは露光後の被帯電体(像担持体)表面電位を測定
する電位センサーを設け、その出力を帯電や現像にフィ
ードバック(電位の低下分だけ、帯電バイアスDCを増
加させる、もしくは現像バイアスDCを減少させる)す
ることで、電位の安定化、または現像部でのカブリを発
生させないことがあげられるが、フルカラープロセスの
1つである4感光体タンデム方式では電位センサーも4
個必要となるため、製品コストを著しく増加させてしま
う。
【0029】本発明は、接触帯電装置、及び接触帯電装
置を用いた画像形成装置について、接触帯電部材の汚染
に伴う電気抵抗の増大による帯電能の低下、画像形成装
置にあっては画像不良の発生を、安価な手段構成にて防
止することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする接触帯電装置及び画像形成装置である。
【0031】(1)被帯電体に帯電バイアスを印加した
帯電部材を当接させて被帯電体の帯電を行う接触方式の
帯電装置において、帯電部材の電気抵抗を測定する手段
と、測定された電気抵抗の値により帯電部材に印加する
帯電バイアスを変化させる手段を有していることを特徴
とする帯電装置。
【0032】(2)帯電部材へ印加する帯電バイアスと
してACとDCの重畳バイアスを用いることを特徴とす
る(1)に記載の帯電装置。
【0033】(3)帯電部材が、磁性粒子を担持体に磁
気拘束させた磁気ブラシ部を有し、該磁気ブラシ部を被
帯電体に当接させた磁気ブラシ帯電部材であることを特
徴とする(1)または(2)に記載の帯電装置。
【0034】(4)磁気ブラシ帯電部材の磁性粒子の電
気抵抗が測定され、測定された電気抵抗の値により帯電
部材に印加する帯電バイアスが変化されることを特徴と
する(3)に記載の帯電装置。
【0035】(5)帯電部材もしくは磁性粒子の電気抵
抗を測定するための電極を帯電器容器内壁に配置するこ
とを特徴とする(1)、(2)、(3)または(4)に
記載の帯電装置。
【0036】(6)帯電部材もしくは磁性粒子の電気抵
抗の測定が、電気抵抗を測定するバイアスをDCバイア
スのみにした測定モードと、ACとDCの重畳バイアス
にした測定モードとでなされることを特徴とする(1)
ないし(5)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0037】(7)被帯電体が電荷注入帯電性であるこ
とを特徴とする(1)ないし(6)の何れか1つに記載
の帯電装置。
【0038】(8)被帯電体がその表面に絶縁性のバイ
ンダー中に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有し
ていることを特徴とする(1)ないし(7)の何れか1
つに記載の帯電装置。
【0039】(9)被帯電体の表面層抵抗が109 〜1
14Ω・cmであることを特徴とする(1)ないし
(8)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0040】(10)被帯電体が電子写真感光体である
ことを特徴とする(1)ないし(9)の何れか1つに記
載の帯電装置。
【0041】(11)像担持体を帯電する帯電手段を含
む作像プロセス手段にて画像形成がなされる画像形成装
置において、像担持体を帯電する帯電手段が(1)ない
し(9)の何れか1つに記載の帯電装置であることを特
徴とする画像形成装置。
【0042】(12)像担持体を帯電する帯電手段と、
該像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する画像情報
書き込み手段と、該静電潜像を現像剤によって顕像化す
る現像手段を含む作像プロセス手段にて画像形成がなさ
れる画像形成装置において、像担持体を帯電する帯電手
段が、像担持体に帯電バイアスを印加した帯電部材を当
接させて被帯電体の帯電を行う接触帯電方式の帯電装置
であり、帯電部材の電気抵抗を測定する手段と、測定さ
れた電気抵抗の値により帯電部材に印加する帯電バイア
ス、もしくは現像手段に印加する現像バイアス、もしく
はその両方を変化させる手段を有していることを特徴と
する画像形成装置。
【0043】(13)像担持体を帯電する帯電手段と、
該像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する画像情報
書き込み手段と、該静電潜像を現像剤によって顕像化す
る現像手段と、該現像剤像を被転写材に転写する転写手
段を含む作像プロセス手段にて画像形成がなされる画像
形成装置において、像担持体を帯電する帯電手段が、像
担持体に帯電バイアスを印加した帯電部材を当接させて
被帯電体の帯電を行う接触帯電方式の帯電装置であり、
帯電部材の電気抵抗を測定する手段と、測定された電気
抵抗の値により帯電部材に印加する帯電バイアス、もし
くは現像手段に印加する現像バイアス、もしくはその両
方を変化させる手段を有していることを特徴とする画像
形成装置。
【0044】(14)像担持体を帯電する帯電手段と、
該像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する画像情報
書き込み手段と、該静電潜像を現像剤によって顕像化す
る現像手段と、該現像剤像を被転写材に転写する転写手
段を含む作像プロセス手段にて画像形成がなされ、前記
現像手段が被転写材に対する現像剤像転写後の像担持体
に残留した現像剤を回収するクリーニング手段を兼ねる
画像形成装置において、像担持体を帯電する帯電手段
が、像担持体に帯電バイアスを印加した帯電部材を当接
させて被帯電体の帯電を行う接触帯電方式の帯電装置で
あり、帯電部材の電気抵抗を測定する手段と、測定され
た電気抵抗の値により帯電部材に印加する帯電バイア
ス、もしくは現像手段に印加する現像バイアス、もしく
はその両方を変化させる手段を有していることを特徴と
する画像形成装置。
【0045】(15)帯電部材へ印加する帯電バイアス
としてACとDCの重畳バイアスを用いることを特徴と
する(12)、(13)または(14)に記載の画像形
成装置。
【0046】(16)帯電部材が、磁性粒子を担持体に
磁気拘束させた磁気ブラシ部を有し、該磁気ブラシ部を
被帯電体に当接させた磁気ブラシ帯電部材であることを
特徴とする(12)ないし(15)の何れか1つに記載
の画像形成装置。
【0047】(17)磁気ブラシ帯電部材の磁性粒子の
電気抵抗が測定され、測定された電気抵抗の値により帯
電部材に印加する帯電バイアス、もしくは現像手段に印
加する現像バイアス、もしくはその両方が変化されるこ
とを特徴とする(16)に記載の画像形成装置。
【0048】(18)帯電部材もしくは磁性粒子の電気
抵抗を測定するための電極を帯電器容器内壁に配置する
ことを特徴とする(12)ないし(17)の何れか1つ
に記載の画像形成装置。
【0049】(19)帯電部材もしくは磁性粒子の電気
抵抗の測定が、電気抵抗を測定するバイアスをDCバイ
アスのみにした測定モードと、ACとDCの重畳バイア
スにした測定モードとでなされることを特徴とする(1
2)ないし(18)の何れか1つに記載の画像形成装
置。
【0050】(20)像担持体が電荷注入帯電性である
ことを特徴とする(12)ないし(19)の何れか1つ
に記載の画像形成装置。
【0051】(21)像担持体がその表面に絶縁性のバ
インダー中に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有
していることを特徴とする(12)ないし(20)の何
れか1つに記載の画像形成装置。
【0052】(22)像担持体の表面層抵抗が109
1014Ω・cmであることを特徴とする(12)ないし
(21)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0053】(23)像担持体が電子写真感光体である
ことを特徴とする(12)ないし(22)の何れか1つ
に記載の画像形成装置。
【0054】(24)像担持体に対する画像情報書き込
み手段が像露光手段であることを特徴とする(12)な
いし(23)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0055】〈作 用〉接触帯電装置、及び接触帯電装
置を用いた画像形成装置について、接触帯電部材の電気
抵抗を測定し、帯電バイアスや現像バイアスにフィード
・バックする、すなわち上記測定された電気抵抗の値に
より接触帯電部材に印加する帯電バイアスもしくは現像
手段に印加する現像バイアス、もしくはその両方を、接
触帯電部材の汚染に伴う電気抵抗の増大に適切に対応す
る値に変更調整することで、安価に被帯電体表面電位の
測定を行ない、電位の安定を保つことができ、接触帯電
部材の汚染に伴う電気抵抗の増大による帯電能の低下、
画像形成装置にあっては画像不良の発生を、安価な手段
構成にて防止することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施例〉(図1〜図6) (1)画像形成装置例の概略構成 図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成図であ
る。本例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利
用、磁気ブラシ接触帯電方式、クリーナーレスプロセス
のレーザービームプリンタである。
【0057】1は像担持体(被帯電体)としての回転ド
ラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)で
ある。本例の感光ドラムは表面に電荷注入層を具備させ
た、電荷注入帯電性・負帯電性のOPC感光ドラムであ
る。この感光ドラムについては(2)項で詳述する。
【0058】感光ドラム1は中心支軸を中心に矢印の時
計方向に所定の周速度をもって回転駆動され、その回転
過程において、前露光灯(イレーサーランプ)9による
全面露光で除電(約0v)を受けて前の作像過程で残っ
た電気的メモリの消去がなされる。前露光灯9の代わり
に、例えば、感光ドラム1に当接させ、ACバイアス
(交番電圧)、帯電と逆極性のDCバイアス、またはA
Cを重畳した、帯電と逆極性のDCバイアスを印加した
導電性ブラシでも、同様の除電効果が得られる。
【0059】次いで接触帯電装置2により所定電位の一
様な電荷注入帯電処理を受ける。本例における接触帯電
装置2は磁気ブラシ接触帯電装置である。nは感光ドラ
ム1と磁気ブラシ帯電部材の磁気ブラシ部との接触部で
ある帯電ニップ部(帯電部)、S1は帯電バイアス印加
電源である。この帯電装置2については(3)項で詳述
する。
【0060】そして該回転感光ドラム1の一様帯電面に
対して、レーザービームスキャナー3から出力されるレ
ーザー光による走査露光Lがなされることで、回転感光
ドラム1面には走査露光した画像情報に対応した静電潜
像が順次に形成されていく。
【0061】レーザービームスキャナー3は、発光信号
発生器、半導体レーザー(固体レーザー素子)、コリメ
ーターレンズ系、回転多面鏡(ポリゴンミラー)等を内
蔵しており、CCD等の光電変換素子を有する原稿読み
取り装置や電子計算機等のホスト装置4から原稿等の白
黒画像情報に対応した時系列電気デジタル画素信号(画
像信号)が入力される。レーザービームスキャナー3は
半導体レーザーを制御して入力画像信号に対応して変調
させたレーザービームを射出させ、回転感光ドラム1の
一様帯電面を走査露光Lする。
【0062】回転感光ドラム1面の形成静電潜像が現像
装置5により順次にトナー像として本例の場合は反転現
像されていく。本例の現像装置5は2成分接触現像方式
の装置である。mは感光ドラム1と現像剤との接触部で
ある現像部、S2は現像バイアス印加電源である。この
現像装置5については(4)項で詳述する。
【0063】一方、給紙カセット7内に収納の記録媒体
としての被転写材Pが給紙ローラ7aにより一枚宛繰り
出されて、搬送ローラ7b、給紙ガイド7c、レジスト
ローラ7d等を含むシートパスを経由して、レジストロ
ーラ7dにより所定の制御タイミングにて感光ドラム1
と転写手段としての転写帯電器(コロナ帯電器)6との
対向部である転写部Tに給紙される。S3は転写帯電器
6に対する転写バイアス印加電源である。被転写材Pは
転写部Tの通過過程においてその背面側が転写帯電器6
によりトナーの帯電極性とは逆極性に帯電されて表面側
に回転感光ドラム1面側のトナー像が順次に静電転写さ
れる。
【0064】転写手段は非接触式である転写帯電器6の
他に、転写ローラ(帯電ローラ)や、転写ベルトとその
裏面に接触させた電極としての導電性ブラシ、導電性ブ
レード、導電性ローラ等を用いた接触式帯電器であって
もよい。
【0065】転写部Tを通りトナー像の転写を受けた被
転写材Pは回転感光ドラム1の面から順次に分離され、
不図示の搬送ベルトで定着装置(熱ローラ定着器等)8
へ搬送され、トナー像の定着を受けてコピーもしくはプ
リントとして出力される。
【0066】また本実施例の画像形成装置はクリーナー
レスプロセスの装置であり、被転写材分離後の回転感光
ドラム1面を清掃する専用のクリーニング装置(クリー
ナー)は具備させておらず、転写残トナーを現像装置5
で現像同時クリーニングで回収するものである。回転感
光ドラム1は繰り返して作像に供される。クリーナーレ
スプロセスについては(5)項で詳述する。
【0067】(2)感光ドラム1 本例で用いている被帯電体としての感光ドラム1は前述
したように表面に電荷注入層を具備させた、電荷注入帯
電性・負帯電性のOPC感光ドラムであり、直径30m
mのアルミニウム製のドラム基体(以下、アルミ基体と
記す)上に下記の第1〜第5の5つの層を下から順に設
けたものであり、150mm/secの周速(プロセス
スピード)をもって回転駆動される。図2は該感光ドラ
ム1の層構成模型図である。
【0068】第1層1b;下引き層であり、アルミ基体
1aの欠陥等をならすために設けられている厚さ20μ
mの導電層である。
【0069】第2層1c;正電荷注入防止層であり、ア
ルミ基体1aから注入された正電荷が感光体表面に帯電
された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、ア
ミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって1×1
6 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗
層である。
【0070】第3層1d;電荷発生層であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザー露光を受けることによって正負の電荷対を
発生する。
【0071】第4層1e;電荷輸送層であり、ポリカー
ボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷
はこの層を移動することができず、電荷発生層1dで発
生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができ
る。
【0072】第5層1f;電荷注入層であり、絶縁性樹
脂のバインダーに導電性粒子1gとしての酸化錫(Sn
2 )の超微粒子を分散した材料の塗工層である。
【0073】具体的には、バインダーとしての光硬化性
のアクリル樹脂に光透過性の導電フィラーであるアンチ
モンをドーピングして低抵抗化(導電化)した粒径約
0.03μmの酸化錫の超微粒子を樹脂に対して70重
量パーセント分散した材料の訳3μmの塗工層である。
塗工はディッピング塗工法、スプレー塗工法、ロール塗
工法、ビーム塗工法等の適当な塗工法にてなされる。
【0074】この電荷注入層の電気抵抗値は、充分な帯
電性と画像流れを起こさない条件である1×1010〜1
×1014Ω・cmである必要がある。本実施例では表面
抵抗が1×1011Ω・cmの感光ドラムを用いた。
【0075】表面抵抗をコントロールすることにより直
接帯電性が向上し高品位な画像を得ることができる。こ
こで、表面層の体積抵抗は、金属の電極を200μmの
間隔で配し、その間に表面層の調合液を流入して成膜さ
せ、電極間に電圧を100V印加して測定した値であ
る。測定は温度23℃、湿度50%RHの条件下で測定
した値である。
【0076】被帯電体としての感光ドラム1としては、
通常用いられている有機感光体等を用いることができ
る。また、CdSやSi、Seなど無機物半導体を用い
た感光体も使用可能である。望ましくは、有機感光体上
にその抵抗が102 〜1014Ω・cmの材質を有する表
面層を持つものや、アモルファスシリコン感光体どを用
いると、電荷注入帯電を実現でき、オゾン発生の防止、
ならびに消費電力の低減に効果がある。また、帯電性に
ついても向上させることが可能となる。
【0077】(3)帯電装置2 本例における帯電装置2は磁気ブラシ接触帯電装置であ
る。図3はその概略構成図である。
【0078】2aは帯電器容器、2bは接触帯電部材と
しての磁気ブラシ帯電部材であり、帯電器容器2a内に
納められている。
【0079】磁気ブラシ帯電部材2bは回転スリーブタ
イプのものであり、非回転に固定支持させた磁石(マグ
ネットロール)2dと、この固定磁石2dの外回りに同
心に回転自由に外嵌させた、非磁性ステンレス製のスリ
ーブ(非磁性・導電性・帯電用電極スリーブ)2cと、
このスリーブ2cの外周面にスリーブ内部の固定磁石2
dの磁力により吸着保持させて形成させた導電磁性粒子
(帯電用磁性キャリア)2fの磁気ブラシ部2e等から
なる。
【0080】帯電器容器2aの下面は開放してあり、こ
の下面開口から磁気ブラシ帯電部材2bの下面部を外部
に臨ませてある。そして感光ドラム1の上側に磁気ブラ
シ接触帯電装置2を、磁気ブラシ帯電部材2bの下面部
の磁気ブラシ部2eを感光ドラム1の上面部に所定幅を
もって接触させた状態にして、配設してある。この磁気
ブラシ部2eと感光ドラム1との接触部が帯電ニップ部
(帯電部)nである。
【0081】スリーブ2cは感光ドラム1と同じ矢印の
時計方向に225mm/secの周速で回転駆動され
る。
【0082】2gは非磁性ステンレス製の磁気ブラシ部
層厚規制ブレードである。この規制ブレード2gは帯電
器容器2aの下面開口部の、帯電ニップ部nよりもスリ
ーブ回転方向上流側において先端部をスリーブ表面との
ギャップが900μmになるように位置調整して帯電器
容器2aに固定して配設されている。
【0083】2hは帯電器容器2a内における磁性粒子
溜り部である。この磁性粒子溜り部2hの磁性粒子はス
リーブ表面近傍部分の磁性粒子がスリーブ表面にスリー
ブ内の固定磁石2dの磁力により磁気ブラシ部2eとし
て吸着保持される。
【0084】そして、スリーブ2cの回転に伴いその磁
気ブラシ部2eがスリーブ表面に保持されて搬送され、
規制ブレード2gにより層厚が所定に規制されて帯電器
容器2a内から運びだされて帯電ニップ部nにおいて感
光ドラム1面に接触して感光ドラム1面を摺擦する。帯
電ニップ部nにおいて感光ドラム1の移動方向とスリー
ブ2cの回転に伴う磁気ブラシ部2eの移動方向は逆方
向(カウンター方向)となる。
【0085】帯電ニップ部nを通過した磁気ブラシ部2
eは引き続きスリーブ表面に吸着保持されて帯電器容器
2a内に戻し搬送され、磁性粒子溜り部2hの上部にお
いてスクレーパー2iによりスリーブ2c表面から掻き
取られて磁性粒子溜り部2hに戻される。
【0086】磁性粒子溜り部2hの磁性粒子はスリーブ
2cが回転駆動されることで上記のように循環搬送され
る。
【0087】2jは磁性粒子溜り部2hとスクレーパー
2iとの間に配設した磁性粒子の電気抵抗測定容器であ
る。この容器2jと電気抵抗測定部、帯電/現像バイア
スの制御系等については(6)項で詳述する。
【0088】スリーブ2c内に固定配置されている磁石
2dは、スリーブ2cと感光ドラム1の最近接位置aか
ら感光ドラム回転方向上流10°に約900Gの磁極
(主極)N1 を配置してある。この主極N1 は、最近接
位置aとの角度θを感光ドラム回転方向上流20°から
下流10°の範囲に入るようにすることが望ましい。上
流15°から0°であればさらに良い。それより下流だ
と主極N1 位置に磁性粒子が引きつけられ、帯電ニップ
部nの感光ドラム回転方向下流側に磁性粒子の滞留が発
生しやすくなり、また上流すぎると、帯電ニップ部nを
通過した磁性粒子の搬送性が悪くなり、滞留が発生しや
すくなる。また、帯電ニップ部nに磁極がない場合は、
磁性粒子に働くスリーブへの拘束力が弱くなり、磁性粒
子が感光ドラムに付着しやすくなるのは明らかである。
ここで述べている帯電ニップ部nは、帯電時に磁性粒子
の磁気ブラシ部2eが感光ドラム1と接触している領域
である。
【0089】磁気ブラシ帯電部材2bのスリーブ2cと
規制ブレード2gには帯電バイアス印加電源S1から所
定の帯電バイアスが印加される。本実施例ではDCとA
Cとの重畳バイアスを印加した。
【0090】帯電ニップ部nにおける、磁気ブラシ帯電
部材2bの磁気ブラシ部2eによる感光ドラム1面の摺
擦と、磁気ブラシ帯電部材2bへの帯電バイアスの印加
により、磁気ブラシ部2eを構成している帯電用磁性粒
子2fから電荷が感光ドラム1上に与えられ、感光ドラ
ム1面が所定の極性・電位に一様に接触帯電される。本
例の場合は前述したように感光ドラム1はその表面に電
荷注入層1fを具備させたものであるから、電荷注入帯
電により感光ドラム1の帯電処理がなされる。即ち、感
光ドラム1面が帯電バイアスDC+ACのDC成分に対
応した電位に帯電される。スリーブ2cは回転速度が速
いほど帯電均一性が良好になる傾向にある。
【0091】磁気ブラシ帯電部材2bによる感光ドラム
1の電荷注入帯電は図4の等価回路に示すような、抵抗
RとコンデンサーCの並列回路とみなすことが出来る。
このような回路の場合、抵抗値をr、感光体の静電容量
をCp、印加電圧をV0 、帯電時間(感光体のある点が
帯電ニップ部nを通過する時間)をt0 とすると、感光
体の表面電位Vdは式(1)で表される。
【0092】 Vd=V0 (1−exp (t0 /(Cp・r)))・・・・式(1) 帯電バイアスDC+ACにおいて、DC成分は必要とさ
れる感光ドラム1の表面電位と同値、本実施例では−7
00vとした。
【0093】AC成分のピーク間電圧Vppは100v
以上、2000v以下、特に300v以上、1200v
以下が好ましい。Vppがそれ以下では、帯電均一性、
電位の立ち上がり向上の効果が薄く、それ以上では、磁
性粒子の滞留や感光ドラムへの付着が悪化する。
【0094】周波数は100Hz以上5000Hz以
下、特に500Hz以上2000Hz以下が好ましい。
それ以下では、磁性粒子の感光ドラムへの付着悪化や、
帯電均一性、電位の立ち上がり性向上の効果が薄くな
り、それ以上でも帯電均一性、電位の立ち上がり性向上
の効果が得られにくくなる。AC成分の波形は矩形波、
三角波、sin波などがよい。
【0095】本実施例では作像時に700Vpp、非作
像時には0Vpp、つまり、DC(−700v)のみの
帯電を行った。
【0096】本実施例では、磁性粒子2fとして、焼結
した強磁性体(フェライト)を還元処理したものを用い
た。磁性粒子としては、他に、樹脂と強磁性体粉を混練
して粒子状に成形したもの、もしくはこれに抵抗値調節
のために導電性カーボン等を混ぜたものや、表面処理を
行ったもの等も同様に用いることができる。
【0097】磁性粒子は感光体表面のトラップ順位に電
荷を良好に注入する役割と、感光体上に生じたピンホー
ルなどの欠陥に帯電電流が集中してしまうことに起因し
て生じる帯電部材及び感光体の通電破壊を防止する役割
を兼ね備えていなければならない。従って、帯電部材の
抵抗値は1×104 Ω〜1×109 Ωであることが好ま
しく、特には1×104Ω〜1×107 Ωであることが
好ましい。帯電部材の抵抗値が1×104 Ω未満ではピ
ンホールリークが生じやすくなる傾向があり、1×10
9 Ωを超えると良好な電荷の注入がしにくくなる傾向に
ある。
【0098】また磁気ブラシ帯電部材2bの抵抗値を上
記範囲内に制御するためには、磁気ブラシ部2eを構成
する磁性粒子の体積抵抗値は1×104 Ω・cm〜1×
109 Ω・cmであることが好ましく、特には1×10
4 Ω・cm〜1×107 Ω・cmであることが好まし
い。
【0099】磁性粒子の体積抵抗値は、図5に示すセル
Aを用いて測定した。すなわち、セルAに磁性粒子2f
を充填し、該充填磁性粒子に接するように主電極41及
び上部電極42を配し、該電極41・42間に電圧を印
加し、そのとき流れる電流を測定することにより求め
た。その測定条件は、23°・65%の環境で、充填磁
性粒子2fのセルとの接触面積S=2cm2 、厚みd=
1mm、上部電極42の荷重10kg、印加電圧100
Vである。
【0100】43は絶縁物、44はガイドリング、45
は電流計、46は電圧計、47は定電圧装置を示す。
【0101】磁性粒子の平均粒径及び粒度分布測定にお
けるピークは5〜100μmの範囲にあることが、粒子
表面の汚染による帯電劣化防止の観点から好ましい。
【0102】本実施例で用いた帯電部材の抵抗値は、1
×106 Ω・cmであり、帯電バイアスのDC成分とし
て−700vを印加することで、感光ドラム1の表面電
位も−700vとなった。
【0103】(4)現像装置5 静電潜像のトナー現像方法としては、一般に次のa〜d
の4種類に大別される。
【0104】a.非磁性トナーについてはブレード等で
スリーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁気力によ
ってコーティングして搬送し感光体に対して非接触状態
で現像する方法(1成分非接触現像) b.上記のようにしてコーティングしたトナーを感光体
に対して接触状態で現像する方法(1成分接触現像) c.トナー粒子に対して磁性のキャリアを混合したもの
を現像剤として用いて磁気力によって搬送し感光体に対
して接触状態で現像する方法(2成分接触現像) d.上記の2成分現像剤を非接触状態にして現像する方
法(2成分非接触現像) このなかで、画像の高画質化や高安定性の面から、cの
2成分接触現像法が多く用いられている。
【0105】図1の現像装置5は、重合法で作成した高
離型性球形非磁性トナーtと磁性キャリア(現像用磁性
粒子、現像キャリア)cを混合したものを現像剤5fと
して用い、該現像剤を現像剤担持体に磁気力によって磁
気ブラシ層として保持させて現像部に搬送し感光ドラム
1面に接触させて静電潜像をトナー像として現像する2
成分磁気ブラシ接触現像方式の装置である。
【0106】5aは現像容器、5bは現像剤担持体とし
ての現像スリーブ、5cはこの現像スリーブ5b内に固
定配置された磁界発生手段としての磁石(マグネットロ
ーラ)、5dは現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成
するための現像剤層厚規制ブレード、5eは現像剤攪拌
搬送スクリュー、5fは現像容器5a内に収容した2成
分現像剤であり、上記のように非磁性トナーtと現像キ
ャリアcを混合したものである。
【0107】現像スリーブ5bは少なくとも現像時にお
いては、感光ドラム1に対し最近接距離(隙間)が約5
00μmになるように配置され、該現像スリーブ5bの
外面に担持させた現像剤磁気ブラシ薄層5f′が感光ド
ラム1の面に接触するように設定されている。この現像
剤磁気ブラシ薄層5f′と感光ドラム1の接触ニップ部
mが現像領域(現像部)である。
【0108】現像スリーブ5bは内部の固定磁石5cの
外回りを矢示の反時計方向に所定の回転速度で駆動さ
れ、現像容器5a内においてスリーブ外面に固定磁石5
cの磁力により現像剤5f(t+c)の磁気ブラシが形
成される。その現像剤磁気ブラシはスリーブ5bの回転
とともに搬送され、ブレード5dにより層厚規制を受け
て所定層厚の現像剤磁気ブラシ薄層5f′として現像容
器外に持ち出されて現像部mへ搬送されて感光ドラム1
面に接触し、引き続くスリーブ5bの回転で再び現像容
器5a内に戻し搬送される。
【0109】現像スリーブ5bには現像バイアス印加電
源S2によりDCとACを重畳した所定の現像バイアス
が印加される。本実施例での現像特性は、感光ドラム1
の帯電電位(−700v)と現像バイアスのDC成分値
の差が200v以下であるとカブリが生じ、350v以
上であると現像キャリアcの感光ドラム1への付着が生
じたので、現像バイアスのDC成分は−400vとし
た。
【0110】現像容器5a内の現像剤5f(t+c)の
トナー濃度(現像キャリアcとの混合割合)はトナー分
が静電潜像の現像に消費されて逐次減少していく。現像
容器5a内の現像剤5fのトナー濃度は不図示の検知手
段により検知されて所定の許容下限濃度まで低下すると
トナー補給部5gから現像容器5a内の現像剤5fにト
ナーtの補給がなされて現像容器5a内の現像剤5fの
トナー濃度を常に所定の許容範囲内に保つようにトナー
補給制御される。
【0111】(5)クリーナレスシステム 本例の画像形成装置はクリーナーレスプロセスであるか
ら、被転写材Pに対するトナー像転写後の感光ドラム1
に残留したトナー(転写残トナー)は感光ドラム1の帯
電ニップ部nに持ち運ばれて磁気ブラシ接触帯電装置2
の磁気ブラシ帯電部材2bの磁気ブラシ部2eに混入し
て一時的に回収される。
【0112】感光ドラム1上の転写残トナーは転写時の
剥離放電等により、極性が正のものと負のものが混在し
ていることが多い。この極性が混在した転写残トナーが
磁気ブラシ帯電部材2bに至って磁気ブラシ部2e内に
混入して一時的に回収される。
【0113】この転写残トナーの磁気ブラシ帯電部材2
bの磁気ブラシ部2eへの取り込みは、磁気ブラシ帯電
部材2bにAC成分を印加することで、磁気ブラシ帯電
部材2b−感光ドラム1間の振動電界効果によってより
効果的に行なわせることができる。
【0114】そして、磁気ブラシ部2e内に取り込まれ
た転写残トナーは極性が全て負に帯電されて感光ドラム
1上に吐き出される。極性が揃えられて感光ドラム1上
に吐き出された転写残トナーは、現像部mに至って現像
装置5により現像時のかぶり取り電界によって現像同時
クリーニングで現像装置5内に回収される。
【0115】この転写残トナーの現像同時回収は、回転
方向の画像領域が、感光ドラム1の周長よりも長い場合
には、その他の帯電、露光、現像、転写といった画像形
成行程と同時進行で行われる。
【0116】これにより転写残トナーは現像装置5内に
回収されて次行程以後も用いられるため、廃トナーをな
くすことができる。またスペースの面での利点も大き
く、画像形成装置の大幅に小型化が可能となる。
【0117】現像剤のトナーtとして重合法で作成した
高離型性球形トナーを用いることで、転写残トナーの発
生量を少なくすることができるし、また磁気ブラシ帯電
部材2bから吐き出されたトナーの現像装置5への回収
性を向上させることができる。
【0118】ここで、通常、トナーは電気抵抗が比較的
高いから、磁気ブラシ帯電部材2bの磁気ブラシ部2e
にそのようなトナー粒子が混入することは磁気ブラシ部
2eの抵抗を上昇させて帯電能を低下させる因子である
が、通常の画像形成行程において発生して帯電ニップ部
nに持ち運ばれ磁気ブラシ帯電部材2bの磁気ブラシ部
2eに混入する転写残トナー量は微量なものであり、該
混入トナーの磁気ブラシ部2eからの吐き出しも順調に
なされ、また磁気ブラシ部2eのトナー混入の許容量も
比較的に大きいので、実際上、問題はない。
【0119】また磁気ブラシ部2eから感光ドラム1へ
吐き出されたトナーはきわめて均一な散布状態にあり、
またその量も少量であるため、次の像露光過程に実質的
に悪影響を及ぼすことはない。また転写残トナーパター
ンに起因するゴースト像の発生もない。
【0120】(6)帯電部材の電気抵抗の測定、帯電/
現像バイアスの制御 しかし、何らかの原因で、感光ドラム1から磁気ブラシ
帯電部材2bの磁気ブラシ部2eへの転写残トナーの混
入量(転写残トナーの一時的回収量)と、磁気ブラシ部
2eから感光ドラム1上へのトナーの吐き出し量とのバ
ランスが崩れて、前者の混入量に対して後者の吐き出し
量が少ない状態を生じると磁気ブラシ部2eにはトナー
が蓄積していき、磁気ブラシ帯電部材2bの電気抵抗が
次第に大きくなっていき、帯電能が低下して感光ドラム
1を所望の電位にまで帯電できなくなったり、帯電むら
が生じたりしてしまい、画像不良が発生してしまう。感
光ドラム1の表面電位が低下することで現像部mにおい
て非画像部へのトナー付着、いわゆるカブリを引き起こ
す。
【0121】本実施例では、このような接触帯電部材の
汚染に伴う電気抵抗の増大による帯電能の低下、画像不
良の発生を防止するために、帯電部材の電気抵抗を測定
する手段と、測定された電気抵抗の値により帯電部材に
印加する帯電バイアス、もしくは現像手段に印加する現
像バイアス、もしくはその両方を、接触帯電部材の汚染
に伴う電気抵抗の増大に適切に対応する値に変更調整し
て変化させる手段を具備させて、接触帯電部材の汚染に
伴う電気抵抗の増大による帯電能の低下、画像不良の発
生を、安価な手段構成にて防止するようにした。
【0122】本実施例では、前述したように磁気ブラシ
接触帯電装置2の帯電器容器2a内において、磁性粒子
溜り部2hとスクレーパー2iとの間に磁性粒子の電気
抵抗測定容器2j(図3)を配設し、スクレーパー2i
でスリーブ2cから掻き取った磁気ブラシ部2eの磁性
粒子2fを、電気抵抗測定容器2jに導き、電気抵抗測
定容器2j内の磁性粒子の移動方向(鉛直方向)に垂直
向きに電圧を印加し、そのとき流れる電流値から磁性粒
子の電気抵抗を測定した。このとき、電気抵抗測定容器
2j内における磁性粒子の流れが速い場合、電気抵抗測
定容器2j内での磁性粒子のかさ密度が安定せず、検出
される電流変動が大きくなるので、電気抵抗測定容器2
jの下端は磁性粒子溜り部2hの表面レベル以下にする
ことが望ましい。
【0123】本実施例では、電気抵抗測定容器2jの抵
抗測定電極はSUS製、5×5mmの電極を隙間3mm
に配置し、その間を磁性粒子で充填させて磁性粒子の電
気抵抗を測定した。
【0124】図3において、51・52は電気抵抗測定
容器2jの抵抗測定電極に対する電圧印加用のDC電源
とAC電源である。53は電源切換スイッチである。5
4は電流計である。55は制御回路(CPU)である。
【0125】電源切換スイッチ53の切換え制御は制御
回路55により所定のシーケンスで行われる。電源切換
スイッチ53が第1接点側に切換えられると、DC電
源51とAC電源52が直列接続して、抵抗測定電極に
対してDC電圧(−700v)とAC電圧(700Vp
p、1kHz)の重畳電圧が印加された第1印加モード
となり、第2接点側に切換えられると、AC電源52
が切り離されて、抵抗測定電極に対してDC電源51の
DC電圧(−700v)のみが印加された第2印加モー
ドとなる。
【0126】上記第1印加モードの場合も、第2印加モ
ードの場合も、電気抵抗測定回路を流れる電流量が電流
計54で検出され、その検出電流量情報が制御回路55
に入力する。
【0127】制御回路55は、入力する検出電流量情報
から磁性粒子の電気抵抗を測定(演算)し、磁気ブラシ
帯電部材2bの汚染に伴う電気抵抗の増大による帯電能
の低下、画像不良の発生を防止する方向に、測定された
電気抵抗の値によりレギュレーラー56又は/及び57
を介して帯電バイアス印加電源S1又は/及び現像バイ
アス印加電源S2の出力を変化させる。すなわち、磁気
ブラシ帯電部材2bに対する帯電バイアス印加電源S1
の出力帯電バイアス、もしくは現像スリーブ5bに対す
る現像バイアス印加電源S2の出力現像バイアス、もし
くはその両方を、磁気ブラシ帯電部材の汚染に伴う電気
抵抗の増大に適切に対応する値に変更調整して変化させ
て、磁気ブラシ帯電部材の汚染に伴う電気抵抗の増大に
よる帯電能の低下、画像不良の発生を、安価な手段構成
にて防止するものである。
【0128】本実施例において電位の制御は、測定され
た磁性粒子の電気抵抗を前記の式(1)に代入し、得ら
れるDC電圧値・帯電電位の差分を帯電DCバイアスに
上乗せさせる方法を用いた。
【0129】図6に、様々な抵抗を持つ磁性粒子を用い
て帯電を行ない、測定された帯電電位とDCバイアスの
差分(図中、○)と、磁性粒子の電気抵抗を式(1)に
代入して得られる感光体表面電位の値との差分(図中、
太線)を示す。○に示される測定点は、太線の上下に有
る±50vを示す線に挟まれる領域に入っている。この
状況において、帯電バイアスDC値を調整して再度帯電
を行なったところ、−700±50v内で帯電電位を収
めることができた。
【0130】実際の磁性粒子の電気抵抗測定は、帯電バ
イアスの影響を受けないように、作像前や後に、帯電ス
リーブ2cを回転させ、帯電バイアスを印加していない
状態で行なうことが好ましい。
【0131】〈第2の実施例〉(図7・図8) 本実施例は、上記第1の実施例において、磁気ブラシシ
接触帯電装置2の帯電器容器2a内に配設した磁性粒子
の電気抵抗測定容器2jについて、磁性粒子の電気抵抗
測定のための電極に磁界発生手段を設けた系で、同様の
磁性粒子の電気抵抗測定を行なった。
【0132】図7に電極に磁界発生手段を設けた電気抵
抗測定容器2jを含む抵抗測定部位の平面模型図(電極
の形状を示す平面図)を示す。58・58は電極、59
・59は電極58・58にそれぞれ巻付けた磁界発生手
段としてのコイル、60は電極58・58間に挟ませた
絶縁体である。
【0133】電極58・58が対向している部分に磁界
を発生させることで、磁性粒子の電気抵抗測定時の磁性
粒子を実際の帯電に近い状態で一定に保つことができ
る。
【0134】第1の実施例と同じ測定をおこなった結
果、図8に示すように±40v内で電位を安定させるこ
とができた。
【0135】〈第3の実施例〉(図9) 本実施例では、図9のように、電気抵抗を測定する電極
61を磁気ブラシ帯電部材2bのスリーブ2c上の磁気
ブラシ部2eに直接に接触させて電流を測定した。
【0136】この本実施例の構成の場合は、第1や第2
の実施例の構成に比べ、抵抗測定のための電源51・5
2等が不要となり、帯電器容器2a内の構成も簡易とな
る。
【0137】本実施例では、電極61の表面が、これを
接触させた磁気ブラシ帯電部材2bの磁気ブラシ部2e
に一時的に回収された転写残トナーにより汚染させるの
を防止するため、スリーブ2c内の固定磁石2dの電極
61との対向位置に磁極S1を配置した。電極61は、
SUS製で、面積は25mm2 とした。
【0138】第1の実施例と同じ測定を行なったところ
±30v内で感光体電位の測定が可能であった。
【0139】〈その他〉 1)接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電部材2bは、
スリーブ回転タイプに限らず、マグネットロールが回転
するものや、マグネットロールの表面を必要に応じて給
電用電極として導電性処理して、該マグネットロールの
外周面に直接に導電性磁性粒子を磁気拘束させて磁気ブ
ラシ部を形成させ、マグネットロールを回転させる構成
のもの等にすることもできる。回転しないタイプの磁気
ブラシ帯電部材とすることもできる。
【0140】また接触帯電部材は、ファーブラシ帯電部
材や、導電性ゴムや導電性スポンジを用いた帯電ローラ
等であってもよいし、この場合も回転しない構成のもの
であってもよい。
【0141】2)また、被帯電体(像担持体)としての
感光体についても、表面抵抗が109 〜1014Ω・cm
の低抵抗層を持つことが、電荷注入帯電を実現でき、オ
ゾンの発生防止の面から望ましいが、上記以外の有機感
光体等でもよい。即ち接触帯電は、実施例の電荷注入帯
電方式に限らず、放電現象が支配的な接触帯電系であっ
ても良い。
【0142】3)また現像装置としては2成分現像法に
ついてのみ述べたが、他の現像方法でもよい。好ましく
は、現像剤を感光体に対して接触させて潜像を現像する
1成分接触現像や2成分接触現像がより現像剤の同時回
収効果を高めるのに効果がある。
【0143】また、現像剤中のトナー粒子として重合ト
ナーを用いた場合には、上記の1成分接触現像や2成分
接触現像はもちろん1成分非接触現像や2成分非接触現
像など他の現像方法においても充分な回収効果が得られ
る。
【0144】現像装置は反転現像方式でも、正規現像方
式でもよい。
【0145】4)AC(交番電圧、交流電圧)の波形と
しては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能であ
る。また、直流電源を周期的にオン/オフすることによ
って形成された矩形はあっても良い。このように交番電
圧の波形としては周期的にその電圧値が変化するような
バイアスが使用できる。
【0146】5)画像形成装置の作像プロセスは実施例
に限らず任意である。また必要に応じて他の補助プロセ
ス機器を加えてもよい。
【0147】静電潜像形成のための画像露光手段として
は、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成するレー
ザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常のア
ナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも構
わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の組
み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像
を形成できるものであるなら構わない。
【0148】像担持体は静電記録誘電体等であっても良
い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に一様
に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段
で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成す
る。
【0149】6)像担持体からトナー画像の転写を受け
る記録媒体は転写ドラム等の中間転写体であってもよ
い。
【0150】7)画像形成装置はクリーナーレスプロセ
スのものに限られず、転写後の像担持体から転写残トナ
ーを除去する専用のクリーニング装置(クリーナー)を
具備させた画像形成装置であってもよい。転写方式の画
像形成装置に限られず、直接方式の画像形成装置であっ
てもよい。
【0151】8)本発明の帯電装置は画像形成装置の像
担持体の接触帯電手段に限られず、広く被帯電体の接触
帯電手段として活用できる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
触帯電装置、及び接触帯電装置を用いた画像形成装置に
ついて、安価に被帯電体(像担持体)の表面電位の測定
を行ない、電位の安定性を保つことができ、接触帯電部
材の汚染に伴う電気抵抗の増大による帯電能の低下、画
像形成装置にあっては画像不良の発生を、安価な手段構
成にて防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の画像形成装置の概略図
【図2】感光体の層構成模型図
【図3】磁気ブラシ接触帯電装置の概略構成図と、磁性
粒子の電気抵抗測定部と帯電バイアスと現像バイアスの
制御系のブロック図
【図4】帯電回路の等価回路図
【図5】磁性粒子の電気抵抗値の測定方法の説明図
【図6】磁性粒子(キャリア)の電気抵抗と感光体表面
電位の関係図
【図7】第2の実施例で用いた、磁性粒子の電気抵抗測
定部の構成模型図
【図8】第2の実施例における磁性粒子の電気抵抗と感
光体表面電位の関係図
【図9】第3の実施例における磁気ブラシ接触帯電装置
の概略構成図
【符号の説明】
1 被帯電体(像担持体、感光ドラム) 2 磁気ブラシ接触帯電装置 3 レーザー走査部(レーザースキャナー) 4 ホスト装置 5 現像装置 6 転写装置 7 給紙カセット 8 定着装置 9 前露光灯 2i 電気抵抗測定容器 55 制御回路 S1 帯電バイアス印加電源 S2 現像バイアス印加電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五味 史光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に帯電バイアスを印加した帯電
    部材を当接させて被帯電体の帯電を行う接触方式の帯電
    装置において、 帯電部材の電気抵抗を測定する手段と、測定された電気
    抵抗の値により帯電部材に印加する帯電バイアスを変化
    させる手段を有していることを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 帯電部材へ印加する帯電バイアスとして
    ACとDCの重畳バイアスを用いることを特徴とする請
    求項1に記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 帯電部材が、磁性粒子を担持体に磁気拘
    束させた磁気ブラシ部を有し、該磁気ブラシ部を被帯電
    体に当接させた磁気ブラシ帯電部材であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 磁気ブラシ帯電部材の磁性粒子の電気抵
    抗が測定され、測定された電気抵抗の値により帯電部材
    に印加する帯電バイアスが変化されることを特徴とする
    請求項3に記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 帯電部材もしくは磁性粒子の電気抵抗を
    測定するための電極を帯電器容器内壁に配置することを
    特徴とする請求項1、2、3または4に記載の帯電装
    置。
  6. 【請求項6】 帯電部材もしくは磁性粒子の電気抵抗の
    測定が、電気抵抗を測定するバイアスをDCバイアスの
    みにした測定モードと、ACとDCの重畳バイアスにし
    た測定モードとでなされることを特徴とする請求項1な
    いし5の何れか1つに記載の帯電装置。
  7. 【請求項7】 被帯電体が電荷注入帯電性であることを
    特徴とする請求項1ないし6の何れか1つに記載の帯電
    装置。
  8. 【請求項8】 被帯電体がその表面に絶縁性のバインダ
    ー中に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有してい
    ることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1つに記
    載の帯電装置。
  9. 【請求項9】 被帯電体の表面層抵抗が109 〜1014
    Ω・cmであることを特徴とする請求項1ないし8の何
    れか1つに記載の帯電装置。
  10. 【請求項10】 被帯電体が電子写真感光体であること
    を特徴とする請求項1ないし9の何れか1つに記載の帯
    電装置。
  11. 【請求項11】 像担持体を帯電する帯電手段を含む作
    像プロセス手段にて画像形成がなされる画像形成装置に
    おいて、 像担持体を帯電する帯電手段が請求項1ないし9の何れ
    か1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形
    成装置。
  12. 【請求項12】 像担持体を帯電する帯電手段と、該像
    担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する画像情報書き
    込み手段と、該静電潜像を現像剤によって顕像化する現
    像手段を含む作像プロセス手段にて画像形成がなされる
    画像形成装置において、 像担持体を帯電する帯電手段が、像担持体に帯電バイア
    スを印加した帯電部材を当接させて被帯電体の帯電を行
    う接触帯電方式の帯電装置であり、 帯電部材の電気抵抗を測定する手段と、測定された電気
    抵抗の値により帯電部材に印加する帯電バイアス、もし
    くは現像手段に印加する現像バイアス、もしくはその両
    方を変化させる手段を有していることを特徴とする画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 像担持体を帯電する帯電手段と、該像
    担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する画像情報書き
    込み手段と、該静電潜像を現像剤によって顕像化する現
    像手段と、該現像剤像を被転写材に転写する転写手段を
    含む作像プロセス手段にて画像形成がなされる画像形成
    装置において、 像担持体を帯電する帯電手段が、像担持体に帯電バイア
    スを印加した帯電部材を当接させて被帯電体の帯電を行
    う接触帯電方式の帯電装置であり、 帯電部材の電気抵抗を測定する手段と、測定された電気
    抵抗の値により帯電部材に印加する帯電バイアス、もし
    くは現像手段に印加する現像バイアス、もしくはその両
    方を変化させる手段を有していることを特徴とする画像
    形成装置。
  14. 【請求項14】 像担持体を帯電する帯電手段と、該像
    担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する画像情報書き
    込み手段と、該静電潜像を現像剤によって顕像化する現
    像手段と、該現像剤像を被転写材に転写する転写手段を
    含む作像プロセス手段にて画像形成がなされ、前記現像
    手段が被転写材に対する現像剤像転写後の像担持体に残
    留した現像剤を回収するクリーニング手段を兼ねる画像
    形成装置において、 像担持体を帯電する帯電手段が、像担持体に帯電バイア
    スを印加した帯電部材を当接させて被帯電体の帯電を行
    う接触帯電方式の帯電装置であり、 帯電部材の電気抵抗を測定する手段と、測定された電気
    抵抗の値により帯電部材に印加する帯電バイアス、もし
    くは現像手段に印加する現像バイアス、もしくはその両
    方を変化させる手段を有していることを特徴とする画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】 帯電部材へ印加する帯電バイアスとし
    てACとDCの重畳バイアスを用いることを特徴とする
    請求項12、13または14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 帯電部材が、磁性粒子を担持体に磁気
    拘束させた磁気ブラシ部を有し、該磁気ブラシ部を被帯
    電体に当接させた磁気ブラシ帯電部材であることを特徴
    とする請求項12ないし15の何れか1つに記載の画像
    形成装置。
  17. 【請求項17】 磁気ブラシ帯電部材の磁性粒子の電気
    抵抗が測定され、測定された電気抵抗の値により帯電部
    材に印加する帯電バイアス、もしくは現像手段に印加す
    る現像バイアス、もしくはその両方が変化されることを
    特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 帯電部材もしくは磁性粒子の電気抵抗
    を測定するための電極を帯電器容器内壁に配置すること
    を特徴とする請求項12ないし17の何れか1つに記載
    の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 帯電部材もしくは磁性粒子の電気抵抗
    の測定が、電気抵抗を測定するバイアスをDCバイアス
    のみにした測定モードと、ACとDCの重畳バイアスに
    した測定モードとでなされることを特徴とする請求項1
    2ないし18の何れか1つに記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 像担持体が電荷注入帯電性であること
    を特徴とする請求項12ないし19の何れか1つに記載
    の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 像担持体がその表面に絶縁性のバイン
    ダー中に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有して
    いることを特徴とする請求項12ないし20の何れか1
    つに記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 像担持体の表面層抵抗が109 〜10
    14Ω・cmであることを特徴とする請求項12ないし2
    1の何れか1つに記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 像担持体が電子写真感光体であること
    を特徴とする請求項12ないし22の何れか1つに記載
    の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 像担持体に対する画像情報書き込み手
    段が像露光手段であることを特徴とする請求項12ない
    し23の何れか1つに記載の画像形成装置。
JP9291623A 1997-10-08 1997-10-08 帯電装置及び画像形成装置 Pending JPH11119517A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2533108A3 (en) * 2011-06-08 2017-05-24 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
EP2538282A3 (en) * 2011-06-21 2017-05-24 Ricoh Company, Ltd. Power supply module and image forming apparatus including same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2533108A3 (en) * 2011-06-08 2017-05-24 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
EP2538282A3 (en) * 2011-06-21 2017-05-24 Ricoh Company, Ltd. Power supply module and image forming apparatus including same

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