JP2010134451A - 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表面の汚れに起因する電子写真画像への欠陥の発生を抑制し、かつ、Cセットに起因する電子写真画像へのムラの発生を抑制することができる帯電部材を提供する。また、高品位な電子写真画像を安定して提供することができる電子写真装置およびプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】導電性支持体と、表面層とを有する帯電部材であって、該表面層が、表面に凹部を有する樹脂粒子と、該樹脂粒子を分散したバインダーとを含み、表面に該樹脂粒子に由来する凸部が形成される。該凸部は、該樹脂粒子の該凹部に由来する凹部を有し、かつ、該樹脂粒子は、該表面がバインダーで覆われている。
【選択図】図2

Description

本発明は帯電部材、これを用いた電子写真装置及びプロセスカートリッジに関する。
特開2003−316112号公報には、接触帯電に用いる帯電部材として、感光体への帯電ムラを抑制するため、表面に樹脂粒子を含有させ凹凸を形成させた帯電部材が開示されている。
ところで、接触帯電に用いる帯電部材の表面は、使用に伴って現像剤由来の物質、例えばトナーや外添剤や紙粉などが付着し、徐々に汚れてくる。この傾向は、上記したような表面に凹凸を形成させた帯電部材において特に顕著である。表面にこれらの物質が付着した帯電部材を電子写真画像の形成に用いた場合、当該汚れに起因する帯電ムラによって、電子写真画像に点状やスジ状の欠陥が生じることがある。係る欠陥は、ハーフトーン画像において特に顕著に認められる。また、帯電部材に直流電圧のみを印加して感光体を帯電させる方式において特に生じやすい。
一方、接触帯電に用いる帯電部材は、感光体と常に接触している。そのため、電子写真装置が長期間に静止状態に置かれた場合、帯電部材の一定箇所が感光体に圧接されたままとなり、その部分に容易には回復しない変形、すなわち、いわゆる永久変形が生じることがある。このような変形を以降、コンプレッションセット、またはCセットと呼ぶ。そして、Cセットが生じた帯電部材を電子写真画像の形成に用いた場合、Cセットが生じている部分に対応して電子写真画像にスジ状のムラが発生することがある。
特開2003−316112号公報
本発明は、表面の汚れに起因する電子写真画像への欠陥の発生を抑制し、かつ、Cセットに起因する電子写真画像へのムラの発生を抑制することができる帯電部材を提供に向けたものである。また、本発明は、高品位な電子写真画像を安定して提供することができる電子写真装置およびプロセスカートリッジを提供することに向けたものである。
本発明に係る帯電部材は、導電性支持体と、表面層とを有する帯電部材であって、
該表面層が、表面に凹部を有する樹脂粒子と、該樹脂粒子を分散したバインダーとを含み、表面に該樹脂粒子に由来する凸部が形成され、
該凸部は、該樹脂粒子の該凹部に由来する凹部を有し、かつ、該樹脂粒子は、該表面がバインダーで覆われていることを特徴とする。
また、本発明に係るプロセスカートリッジは、上記の帯電部材と、該帯電部材に接触して配置されている感光体とが一体化され、電子写真装置の本体に着脱可能であることを特徴とする。更に、本発明に係る電子写真装置は、上記の帯電部材と、該帯電部材に接触して配置されている感光体とを有することを特徴とする。
本発明によれば、長期間の反復使用によっても、帯電不良や付着物による画像へのブロッチの発生を抑制できる。また、長期間に亘る停止状態の後でも、Cセットに起因する画像へのストライプ状のムラの発生を抑制することができる。
本発明の帯電部材の一例の表面層が含有する樹脂粒子を示す模式図である。 本発明の帯電部材の一例の表面層を示す断面模式図である。 本発明の帯電部材の一例を示す断面図である。 本発明の帯電部材の電気抵抗の測定機器を示す概略構成図である。 本発明の電子写真装置の一例を示す概略構成図である。 本発明のプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
図3は本発明に係る帯電部材の一例の断面を示しており、導電性支持体1と、その周面を被覆している表面層3とを有している。
[表面層]
図2は表面層3の部分の拡大断面図である。表面層3は、表面に凹部を有する樹脂粒子58と樹脂粒子を分散しているバインダー31とを含んでおり、樹脂粒子58はバインダー31によって被覆されている。そして、表面層3の表面に、樹脂粒子58に由来する凸部51が形成され、凸部51の頂には、樹脂粒子58の凹部55に由来する凹部52が形成されている。
本発明者らは、従来の帯電部材の表面へのトナー等の付着物が堆積、およびCセットに起因する電子写真画像へのムラの発生の原因について検討した。その過程で、帯電部材と感光体との接触及び回転の状態を詳細に観察した。その結果、帯電部材と感光体との間でスリップが生じやすい状況の下で、帯電部材の表面が汚れやすいことが分かった。これは、当該スリップによって感光体上の現像剤等が押し潰され、帯電部材に強固に付着することによるものと考えられる。
そこで、本発明者らは、感光体上の現像剤等が帯電部材に付着しにくくするための対策を検討した。その過程において、帯電部材の表面に凸部を形成する樹脂粒子の表面に凹部を形成し、これを表面層に用いた帯電部材と感光体との接触状態を観察した。その結果、表面の凸部に凹部を有しない帯電部材は、感光体と凸部の頂点付近でのみ接触する。これに対して、頂きに凹部を有する凸部を表面に有する帯電部材は、感光体との接触面積が増加するために、帯電部材の感光体との接触回転が安定し、スリップが抑制された。更に、感光体との当接部における当接圧力が分散するため、感光体上の残留物が押し潰されて帯電部材へ付着することをよりよく抑制できることの知見を得た。
また、Cセットが生じた帯電部材は、当該Cセットが生じた部分が感光体と当接するときに帯電部材の回転速度が変動し、それが感光体の帯電ムラを生じさせる。しかし、このようなCセットが生じた帯電部材であっても、頂きに凹部を有する凸部を表面に有している帯電部材は、Cセットに起因する画像へのストライプ状のムラの発生を抑制できることを見出した。これは、帯電部材がCセット部分において感光体と当接したとしても、感光体との接触面積が増大するため、回転速度が大きく変動することが抑制されているためであると考えられる。さらに、当該凸部によって、感光体との当接部分における圧力が、接触面積の拡大により分散され、Cセットに係る表面の変形量自体を小さくできることを見出した。本発明は、このような本発明者らの知見に基づくものである。
表面層3が有する凸部51の頂きに形成されている、樹脂粒子58の凹部55に由来する凹部52の開口径54は、0.5μm以上、5μm以下であることが好ましい。開口径54が0.5μm以上であれば、感光体との接触面積を拡大することができ、更に、感光体との当接における圧力を接触面で分散することができる。開口径が5μm以下であれば、表面層3の表面に凸部51を形成する樹脂粒子58が感光体との当接により変形することを抑制できる。また、凹部52の開口の最大深さ53は0.5μm以上、2μm以下であることが好ましい。開口の最大深さ53が開口径との関連においてこの範囲であれば、感光体との当接したときに、感光体が凹部52の全表面に接触し接触面積を拡張することができ、感光体との当接の際に樹脂粒子が変形するのを抑制することができる。これによりCセットに起因する画像へのストライプ状のムラの発生、表面の汚れに起因する画像へのブロッチの発生をより確実に抑制できる。
表面層3の表面に形成された凸部は、凸部の総数に対し80%以上に、凹部52をその頂きに有することが好ましい。帯電部材と感光体との接触面積の拡大を図ることができ、Cセット画像の発生や汚れ画像の発生を更に抑制することができる。また、樹脂粒子58はバインダー樹脂31によって覆われていることにより、樹脂粒子58が表面層3からの脱落を抑制できる。凹部55はその表面積の50%がバインダーにより被覆されていることが好ましい。
図1は、表面層3中に分散されている樹脂粒子の一例を示す断面図である。樹脂粒子58の平均粒径は、1μm以上、50μm以下、特には、5μm以上、35μm以下とすることが好ましい。樹脂粒子の平均粒径が50μm以下であれば、長期使用においても帯電部材表面から樹脂粒子の脱落を抑制することができ、1μm以上であれば、放電の発生により感光体を安定して帯電することができる。このような平均粒子径を有する樹脂粒子を製造するには、製造時に、界面活性剤、分散安定剤の添加量、攪拌速度等を適宜調整すればよい。ここで、樹脂粒子の平均粒子径は、粉体状の樹脂粒子をコールターカウンターマルチサイザー等を用いて測定した測定値を採用することができる。具体的には、電解質溶液100〜150mlに界面活性剤(アルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml添加し、これに測定試料(樹脂粒子)を2〜20mg添加する。懸濁した電解質液の試料を超音波分散器で1〜3分間分散処理する。コールターカウンターマルチサイザーにより17μm又は100μm等の樹脂粒子サイズに合わせたアパチャーを用いて、0.3〜64μmの粒度分布等を体積基準として測定する。この条件で測定した質量平均粒子径をコンピュータ処理により求める。
樹脂粒子58の凹部55は、開口径57が、平均で0.2μm以上、25μm以下であり、最大深さの平均が、0.2μm以上、5μm以下であることが好ましい。樹脂粒子の凹部の深さが0.2μm以上であれば、樹脂粒子の表面がバインダーで被覆されても、表面層の表面に樹脂粒子の凹部由来の凹部を形成することができる。樹脂粒子の凹部55は、樹脂粒子径56に対する開口径57の比(以下、開口比ともいう。)が、平均で0.05以上、0.5以下の範囲である開口を有することが好ましい。開口比が0.05以上であれば感光体との当接によって帯電部材の表面に加わる圧力を更に分散することができる。その結果として、汚れ画像の発生をより確実に抑制することができる。また、開口比が0.5以下であれば、帯電部材が駆動されない状態が長期に亘った場合でも、感光体との当接による樹脂粒子58の変形を抑制することができ、Cセット画像の発生をより確実に抑制することができる。
上記樹脂粒子58の硬度は、1x10−5N以上1x10−4N以下であることが好ましい。樹脂粒子の硬度が1x10−5N以上であれば、帯電部材が駆動されない状態が長期に亘った場合でも、感光体との当接による樹脂粒子の変形を抑制することができ、Cセット画像の発生をより確実に抑制できる。また、樹脂粒子の硬度が1x10−4N以下であれば、感光体との当接による帯電部材表面の当接圧を更に分散することができ、汚れ画像の発生をより確実に抑制することができる。
[表面層の製造方法]
表面層を製造する方法として以下の2つの方法が挙げられる。第一の方法として、凹部を有する樹脂粒子を製造する、次いで、樹脂粒子をバインダーの原料に分散させた塗料を調製し、その塗料を導電性支持体や弾性層上に塗布し、乾燥、硬化させて表面層を形成する。第二の方法として、凹部を有しない球状樹脂粒子を製造する、この粒子をバインダーまたはバインダーの原料に分散させた塗料を調製する。このとき、球状樹脂粒子を膨張させることのできる揮発性溶媒を塗料中に添加しておき、塗料中で球状樹脂粒子を膨張させる。この塗料を導電性支持体や弾性層上に塗布する。次いで、その塗料の塗膜を乾燥、硬化させる。この乾燥、硬化過程において、塗膜の乾燥、硬化速度と、膨張した球状樹脂粒子からの溶媒の揮発速度とを調整することで、球状樹脂粒子を樹脂粒子に変形させ、凹部を頂きに有する凸部を備えた表面層を形成できる。以下、これらの方法の詳細について述べる。
[方法1]
まず、方法1に用いる樹脂粒子の調製方法について説明する。水性媒体中に、樹脂粒子を形成する単量体や重合性化合物と、単量体または重合体化合物とは反応せず水に不溶の可塑剤と、必要に応じて重合開始剤、界面活性剤、分散安定剤等とを加え混合し攪拌し、微細な液滴が分散された混合液を得る。次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら加熱し、凹部形成剤を混合し、単量体や重合性化合物を重合させる。
単量体としては、以下のものを具体的に挙げることができる。エチルアクリレート、メタクリルアクリレート等のアルキルアクリレート。アルキルメタクリレート、アリルアクリレート、ジアリルマレート等の不飽和エステル。スチレン、ビニルトルエン、プロピレン、ブタジエン、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル等の不飽和炭化水素、アクリロニトリル、重合性基を有するオルガノシロキサン、重合性基を有するポリウレタン。ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート等の2個以上の不飽和基を有するカルボン酸エステル等。
重合性化合物としては、イソシアネート化合物およびイソシアネートと反応し得るアミン、ポリオールとの組み合わせが挙げられる。イソシアネート化合物の具体例としては以下のものが挙げられる。トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、トリフェニルメタンジイソシアネート。トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの付加物、キシレンジイソシアネートとトリメチロールプロパン付加物等。イソシアネート化合物と反応し得るアミンの例としては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンが挙げられる。更に、イソシアネート化合物と反応し得るポリオールの例としては、エチルグリコール、プロピルグリコール、1,4−ブタンジオール、カテコールが挙げられる。
凹部形成剤は、水に不溶性で、かつ単量体や重合性化合物とは反応せず、かつ、常温で揮発性を有する有機溶剤を用いる。凹部形成剤の例としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカン、リモネン、ジエチルエーテル等の炭化水素が挙げられる。これらの炭化水素の添加量は、単量体100質量部に対して1質量部以上、30質量部以下の範囲が好ましい。
分散安定剤としては、具体的には以下のものを挙げることができる。ゼラチン、グリセリン、ポリビニルアルコール。ドデシルベンゼンスルホン酸、ノニルフェノールフェニルエーテルジスルホン酸カリウム。ステアリン酸アンモニウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルスルホン酸アンモニウム、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸アンモニウム等。重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド等の有機化酸化物や硫酸鉄、炭酸鉄、ヨウ化銅等の遷移金属塩を使用することができる。
可塑剤としては、脂肪酸エステル、流動パラフィン、オレフィン等を使用することができる。可塑剤の添加量、材質を適宜調整することで、樹脂粒子に形成される凹部の深さ、開口径を調整することができる。可塑剤の添加量としては単量体100質量部に対して0.1質量部以上3質量部以下の範囲が好ましい。
上記したような凹部形成剤を用いて懸濁重合や乳化重合を行うと、凹部形成剤であるところの炭化水素を、上記単量体や重合性化合物によって形成された樹脂からなるシェル内に内包した球状粒子が得られる。かかる球状粒子を乾燥させると、内包されている凹部形成剤はシェルを通過して揮発し、内部が中空となっていく。その結果、大気圧により球状粒子がつぶれ、凹部を有する樹脂粒子が得られる。樹脂粒子の凹部のサイズは、凹部形成剤の揮発性の差により変化する。よって、凹部の開口径、最大深さは、凹部形成剤の選択により調整することができる。
上記の方法で得た樹脂粒子を、バインダー及び分散媒等と共に混合して塗料を調製する。次に、この塗料を浸漬やスプレー等の方法により導電性支持体や弾性層上に塗布し、該塗料の塗膜を乾燥させて表面層を得る。
分散媒としては、樹脂粒子の材質、バインダーの硬化条件により適宜選択することができる。樹脂粒子がアクリル樹脂、ウレタン樹脂等の比較的極性の高い材料の場合、好ましい分散媒として、以下のものを挙げることができる。アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール等);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等);アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等。スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等);エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル等);エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル等)。樹脂粒子がエチレン等の比較的極性の低い材料の場合では、分散媒として、キシレン、リグロイン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族化合物等が好ましい。
バインダーとしては、例えば、樹脂、天然ゴムや合成ゴムを挙げることができ、樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の樹脂が使用できる。なかでも塗料の粘度の制御が容易な点で、樹脂としてはフッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ブチラール樹脂等が好ましい。合成ゴムとしては、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム。アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いても、また共重合体であってもよい。
ここで、塗料を調製する際の分散工程で、樹脂粒子が粉砕されてしまうことがないようにすることが好ましい。具体的には、分散時間を短時間を、例えば、0.5〜5時間程度と、通常より短くすることが好ましい。
更に、樹脂粒子を凹部が表面側に向くように存在させるために、塗膜の乾燥工程において、塗膜の乾燥温度を高め、または、塗工液中の固形分濃度を低下させることが好ましい。これによって塗膜からの分散媒の揮発速度が速まり、高速で揮発する分散媒の流動によって樹脂粒子の凹部を表面側に向けることができる。
表面層の製造方法の具体的な一例として、先ず、バインダーに樹脂粒子以外の被分散成分、例えば導電性微粒子等を直径0.8mmのガラスビーズと共に混合し、ペイントシェーカー分散機を用いて24時間から36時間かけて分散する。次いで、樹脂粒子を添加して分散する。分散時間としては1時間〜3時間が好ましい。その後、粘度3〜30mPa、より好ましくは3〜10mPaになるように調整して塗料を得る。そして、ディッピング等により導電性支持体や弾性層上に、乾燥膜厚が1〜50μm、より好ましくは5〜30μmとなるように塗料の塗膜を形成する。この塗膜を温度20〜50℃、より好ましくは30〜50℃で乾燥させて表面層を形成する。
[方法2]
方法2は、凹部を有しない球状樹脂粒子を表面層形成用塗料に分散させておき、この塗料の塗膜を乾燥させる過程で、球状樹脂粒子の一部を凹ませて樹脂粒子を形成しつつ、表面層を形成する方法である。
具体的には、塗料中に球状樹脂粒子が膨潤するような溶媒を添加する。ディッピング等により導電性支持体や弾性層上に、この塗料の塗膜を形成する。この塗膜を乾燥させて表面層を形成する。ここで、塗料中のバインダーに熱硬化性の樹脂やゴムを用い、更に、その硬化温度と、塗料中の球状樹脂粒子を膨潤させる溶媒の気化温度との差を、20℃程度にまで近付ける。これにより、バインダーが完全に硬化する前に、膨潤した球状樹脂粒子から溶媒を気化させることができる。そして、膨張した球状樹脂粒子からの溶媒の気化によって、球状樹脂粒子の一部が変形し、凹部が形成される。また、このとき、バインダーは完全には硬化していないため、樹脂粒子の凹部の形状に伴って変形し、その形状に沿う。その結果、特徴的な表面形状を有する表面層が形成される。方法2は、方法1と比較して凸部51の頂きに凹部52をより容易に形成することができる。
球状樹脂粒子の材質は、凹部の形成を容易するため、溶剤により膨潤するものを用いる。具体的には、以下のものから、用いる溶媒による膨潤の程度を考慮して適宜選択することができる。ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、(メタ)アクリル樹脂、スチレン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、ナフタレン樹脂、フラン樹脂、キシレン樹脂、オレフィン樹脂、エポキシ樹脂。これらの共重合体や変性物、誘導体等の樹脂。エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、ジビニルベンゼン重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ポリアクリロニトリル。スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)。クロロプレンゴム(CR)、エピクロルヒドリンゴム等のゴム。ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー。ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー。これらの内、特に、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、スチレン樹脂は、凹部を形成しやすいため好ましい。
上記のいずれの方法により製造する場合も、樹脂粒子にカーボンブラックを含有させることが好ましい。カーボンブラックを含有することにより、帯電部材が感光体と長期に亘り当接した場合でも樹脂粒子が変形することを抑制できる。そのためCセット画像の発生をより確実に抑制できる。樹脂粒子中のカーボンブラックの含有量は、樹脂粒子を構成する樹脂全量に対して5質量部以上、20質量部以下が好ましい。カーボンブラックをこの範囲で含有することにより、樹脂粒子の変形や、樹脂粒子の凹部の変形を抑制し、また、樹脂粒子の硬度を所望の範囲に容易に制御できる。樹脂粒子が含有するカーボンブラックとしては、HAF、FEF、ISAF、SAF、SRF、FT、EPC、MPC等が好ましい。更に、樹脂粒子にシリカを含有させることが好ましい。シリカを含有することにより、表面層を形成するバインダーと樹脂粒子の親和性を向上させることができる。これにより、帯電部材が駆動されない状態が長期に亘った場合でも、感光体との当接による樹脂粒子の変形や樹脂粒子とバインダーとの間に生じるズレを更に抑制することができる。この結果Cセット画像の発生をより確実に抑制できる。シリカの含有量は、樹脂粒子を構成する樹脂全量に対して3質量部以上、20質量部以下であることが好ましい。シリカをこの範囲で含有することにより、樹脂粒子とバインダーとの親和性を増加させ、樹脂粒子の硬度の増加を抑制し得る。樹脂粒子が含有するシリカとしては、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成された乾式シリカ、又はヒュームドシリカと水ガラス等から製造される湿式シリカの両方を用いることができる。その一次粒子径は0.5μm以下程度の微粒子であることが好ましい。
上記樹脂粒子の表面層中の含有量は、バインダー100質量部に対して、2質量部以上、120質量部以下が好ましく、5質量部以上、100質量部以下がより好ましく、5質量部以上、50質量部以下が更に好ましい。樹脂粒子の含有量が2質量%以上であれば、感光体との当接の安定を図ることができ、120質量部以下であれば、バインダーの被覆により表面層からの樹脂粒子の脱落を抑制することができ、表面粗さの制御を容易に行うことができる。
表面層は、体積抵抗率が、23℃/50%RH環境下で10Ωcm以上1016Ωcm以下であることが好ましい。表面層がこのような体積抵抗率を有することにより、感光体を放電により適切に帯電させることができる。体積抵抗率は、以下の測定方法による測定値を採用することができる。23℃/50%RH環境下で、抵抗測定装置「Hiresta−UP」(三菱化学株式会社製)を用いて、測定対象試料に250Vの電圧を30秒間印加して測定する。複数の層からなる場合、各層の体積抵抗率は、各層の原料組成物から測定用試料を調製して測定する。各層の原料組成物がゴム、樹脂等の固形である場合は、固形材料を用いて2mm厚に成形した試料を用いる。また、各層の原料組成物が塗布液である場合は、該塗布液をアルミニウムシート上にコーティングし、乾燥固化した試料を用いる。
表面層を上記の体積抵抗率を有するものとするため、また、帯電部材に後述する体積抵抗率を付与するため、導電性微粒子を含有させることが好ましい。導電性微粒子としては以下のものを挙げることができる。アルミニウム、パラジウム、鉄、銅、銀等の金属系微粒子、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等の金属酸化物系微粒子、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラック。これらの導電性微粒子は単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。カーボンブラックを使用する場合は、金属酸化物系微粒子にカーボンブラックを被覆した複合導電性微粒子として使用することが更に好ましい。カーボンブラックは、ストラクチャーを形成するため、バインダーに対して、均一に存在させることが困難な傾向にある。カーボンブラックを金属酸化物に被覆した複合導電性微粒子として使用すると、バインダーへ均一に分散させることができ、体積抵抗率の制御がより容易になる。この目的で使用する金属酸化物系微粒子としては、金属酸化物や複合金属酸化物を挙げることができる。具体的には、金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム、酸化チタン(二酸化チタン、一酸化チタン等)、酸化鉄、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム等を例示することができる。また、複合金属酸化物として、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム等を例示することができる。金属酸化物系微粒子は表面処理されていることがより好ましい。表面処理としては、アルコキシシラン、フルオロアルキルシラン、ポリシロキサン等の有機ケイ素化合物、シラン系、チタネート系、アルミネート系及びジルコネート系の各種カップリング剤、オリゴマー又は高分子化合物が使用可能である。これらは単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの導電性微粒子の平均粒子径は、表面層の体積抵抗率の制御が容易なことから、0.01μmから0.9μmであることが好ましく、より好ましくは0.01μmから0.5μmである。これら導電性微粒子の表面層中の含有量は、具体的には、例えば、バインダー100質量部に対して2質量部から80質量部、好ましくは20質量部から60質量部の範囲とすることができる。
更に、表面層は、上記バインダー、樹脂粒子の機能を阻害しない範囲において、他の添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、例えば、以下のものを例示することができる。酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム、酸化チタン(二酸化チタン、一酸化チタン等)、酸化鉄、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム。チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム。ドロマイト、タルク、カオリンクレー、マイカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ゼオライト、ウオラストナイト、けいそう土、ガラスビーズ、ベントナイト、モンモリナイト、中空ガラス球、黒鉛、有機金属化合物及び有機金属塩等の粒子。
表面層の厚さは、樹脂粒子の粒子径との関連において選択することができ、1μm以上、50μm以下であることが好ましい。表面層の厚さがこの範囲であると、樹脂粒子による凸部を効率よく形成することができ、且つ、樹脂粒子をバインダーで覆うことができることから、好ましい。表面層の膜厚は、ローラー断面を鋭利な刃物で切り出して光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察して測定することができる。
[導電性支持体]
導電性支持体は、導電性を有し、表面に設けられる表面層等を支持すると共に、感光体等の被帯電体と表面層間に放電を生起させるため、表面層に直流又は直流と交流を重畳した電圧を印加する電極としての機能を有する。導電性支持体の材質としては、例えば、鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等の金属やその合金を挙げることができる。
[帯電部材]
本発明の帯電部材は、上記導電性支持体と表面層を有するものであればよく、その形状もローラー状、平板状等いずれであってもよく、また、導電性支持体と表面層間に弾性層等の機能層を有するものであってもよい。特に、帯電部材の耐久性を向上させるために弾性層を有するものが好ましい。
本発明の帯電部材は、感光体の帯電を良好なものとするため、通常、電気抵抗が、23℃、50%RH環境中において、1×10Ω以上、1×1010Ω以下であることがより好ましい。帯電部材のマイクロ硬度は40°以上、75°以下とすることが好ましく、より好ましくは50°以上、60°以下である。表面層が有する樹脂粒子由来の凸部が凹部を有し、帯電部材のマイクロ硬度を40°以上とすることで、感光体との当接により帯電部材が過度に変形することを抑制できる。また、帯電部材のマイクロ硬度を75°以下とすることで、表面層が有する凹部と感光体との接触面積を顕著に増加させることができるため、回転時のスリップの発生を抑制できる。マイクロ硬度はマイクロ硬度計MD−1型(高分子計器社製)を用いて、23℃/55%環境においてピークホールドモードで測定した測定値を採用することができる。
上記帯電部材は、表面の十点平均粗さRzjis(μm)が2≦Rzjis≦30であり、表面の凹凸平均間隔Sm(μm)が15≦Sm≦150であることが好ましい。帯電部材表面の十点平均粗さRzjis(μm)は、3≦Rzjis≦150がより好ましい。帯電部材表面の凹凸平均間隔Sm(μm)は、20≦Sm≦150がより好ましい。帯電部材表面の表面粗さRzjis及び凹凸平均間隔Smをこの範囲とすることにより、放電不良、あるいは汚れに起因する画像不良を抑制することができる。表面の十点平均粗さRzjis及び表面の凹凸平均間隔Smは、日本工業規格JIS B0601−1994に基づき測定した値を採用することができる。測定は、表面粗さ測定器「SE−3500」(商品名、株式会社小坂研究所製)を用いて行う。Rzjisは、帯電部材の表面から無作為に6箇所測定しその平均値を、Smは、無作為に6箇所選択し、10点の凹凸間隔を測定し、その平均値を採用することができる。
上記帯電部材をローラー形状とする場合には、帯電部材と感光体との当接を均一にするため、長手方向中央部が一番太く、長手方向両端部へ向かって細くする形状、いわゆるクラウン形状が好ましい。円柱形状の帯電部材では、一般的に、支持体の両端部で押圧された状態で感光体と当接し、押圧が長手方向中央部において小さく、長手方向両端部にいくほど大きく、中央部に対応する画像と両端部に対応する画像との間に濃度ムラが生じてしまう場合がある。クラウン形状はこのような濃度ムラを抑制することができる。クラウン量は、中央部の外径と中央部から90mm離れた位置の外径との差が、30μm以上200μm以下であることが好ましい。30μm以上であれば、端部が当接して中央部が当接しないという状態を免れることができ、200μm以下であれば、逆に、中央部は当接するが、端部が当接しないという状態を免れることができる。
帯電部材の形態として、図3に示すように、導電性支持体1とその周囲を被覆している表面層3を有するローラー形状のものが挙げられる。また、導電性支持体1と表面層の間に必要に応じて弾性層を有していてもよい。また、ローラー形状には限定されず、平板形状やベルト状の帯電部材であってもよい。
帯電部材に設ける弾性層としては、ゴムや熱可塑性エラストマー等のエラストマーで形成することができる。その中でも、帯電部材と感光体との間で十分なニップを確保する観点から、ゴム製のものが好ましく、特に合成ゴム製のものがより好ましい。合成ゴムとしては、抵抗値が均一であることから、極性ゴムを好ましいものとして挙げることができ、具体的には、弾性被覆層の抵抗制御及び硬度制御が容易なNBRや、エピクロルヒドリンゴム等が好ましい。弾性層の体積抵抗率は、23℃/50%RH環境下で、10Ωcm以上、1010Ωcm以下であることが好ましい。弾性層の体積抵抗率は、結着材料中に、カーボンブラック、導電性金属酸化物、アルカリ金属塩、アンモニウム塩等の導電剤を適宜添加して、調整することができる。結着材料が極性ゴムである場合は、特に、アンモニウム塩を用いることが好ましい。また、弾性層には、導電性微粒子の他に硬度等を調整するために、軟化油、可塑剤等の添加剤や、上述の絶縁性粒子を含有させてもよい。弾性層は、導電性支持体、表面層間等に接着剤により接着して設けることもできる。接着剤としては導電性のものを用いることが好ましい。
[電子写真画像形成装置]
図5に、本発明に係る帯電ローラ5を備えた電子写真装置の一例の概略構成図を示す。感光体4は、矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転される。帯電ローラ5は、感光体4に対して所定の押圧力で当接している。帯電ローラ5は、感光体4の回転に従動して回転する。そして、電源19から所定の直流電圧を帯電ローラ5に印加することにより、感光体4を所定の電位に帯電する。帯電された感光体4に対して、画像情報に応じて変調されたレーザ光11を照射して静電潜像を形成する。静電潜像は、感光体4に接触して配置されている現像ローラ6により現像する。転写装置は、接触式の転写ローラ8を有する。感光体4からトナー像を普通紙などの転写材7に転写する。クリーニング装置はクリーニングブレード10および回収容器34を有し、感光体4上に残留する転写残トナーはクリーニングブレードによって掻き落とされ回収容器34に回収される。なお、現像装置にて転写残トナーを回収することによりクリーニングブレード10及び回収容器34を設けないようにすることもできる。定着装置9は、加熱されたロール等で構成され、転写されたトナー像を転写材7に定着する。本発明に係る電子写真装置において、帯電部材には直流電圧のみを印加し、それにより感光体を帯電できるように構成されていることが好ましい。
[プロセスカートリッジ]
図6に、本発明に係る帯電ローラ5と、感光体4とが接触して配置されているプロセスカートリッジの一例の概略構成図を示す。当該プロセスカートリッジは、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されている。このプロセスカートリッジは、さらに、現像ローラ6及びクリーニングブレード10などを備えている。
以下に、本発明の帯電部材を具体的に詳細に説明する。
[合成例1]
[樹脂粒子1の作製]
窒素ガスで置換した4Lのオートクレープにて以下のものを混合した。
Figure 2010134451
オートクレーブの内部を十分に窒素で置換した後、攪拌しながら混合物を、120℃で20時間反応させた。その後、減圧下で未反応のヘキサメチレンジイソシアネートを除去した後、トルエンを加えて不揮発分90質量%のイソシアネートプレポリマー合成物を得た。次にリン酸カルシウムを含む水中に得られたイソシアネートプレポリマ−合成物100gと、以下のものを添加し、3.0m/秒で攪拌しながら1時間半かけて80℃(重合開始温度)まで昇温した。
Figure 2010134451
次いで、ペンタン5gを約60分かけ添加した後に、115℃まで6時間かけて昇温し、そのまま115℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。得られた懸濁液を直径0.5μmのジルコニアビーズを充填したレディーミル分散機を用いて、周速5m/秒で20時間分散させた。次いで、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子1を得た。
[合成例2]
[樹脂粒子2の作製]
樹脂粒子1の作製において、アデカポリエーテルG−300を190g、アデカポリエーテルP−1000を590gとした。それ以外は、樹脂粒子1の作製と同様にしてイソシアネートプレポリマー合成物を得た。次にリン酸カルシウムを含む水中に、得られたイソシアネートプレポリマ−合成物100gと、以下のものを添加し、2.5m/秒で攪拌しながら1時間半かけて80℃(重合開始温度)まで昇温した。
Figure 2010134451
次いで、ペンタン5gを約60分かけ添加した後に、115℃まで6時間かけて昇温し、そのまま115℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子2を得た。
[合成例3]
[樹脂粒子3の作製]
20Lのガラス容器に、水1000g、及びドデシル硫酸ナトリウム25gを添加した。これに、以下のものを混合し、5m/秒で攪拌しながら50℃に加温した。
Figure 2010134451
次いで、10%のテトラプロピオキシチタンのイソプロピルアルコール溶液10gを添加して1時間攪拌した後、10%のヘキサエチレンジアミン水溶液100gを添加して15時間反応を行った。得られた懸濁液を直径0.5μmのジルコニアビーズを充填したビスコミル分散機を用いて、周速5m/秒で20時間分散させた。分散液を遠心分離機で脱水・洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子3を得た。
[合成例4]
[樹脂粒子4の作製]
樹脂粒子1の作製において、アデカポリエーテルG−300を235g、アデカポリエーテルP−1000を365gとした。それ以外は、合成例1と同様にして中間物質のイソシアネートプレポリマー合成物を得た。次にリン酸カルシウムを含む水中に、得られたイソシアネートプレポリマ−合成物100gと、以下のものを添加し、1.5m/秒で攪拌しながら115℃(重合開始温度)まで6時間かけて昇温した。そのまま115℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。
Figure 2010134451
冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、純水で洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、凹部を有しない樹脂粒子4を得た。
[合成例5]
[樹脂粒子5の作製]
樹脂粒子1の作製において、アデカポリエーテルG−300を150g、アデカポリエーテルP−1000を790gとした。それ以外は、合成例1と同様にして中間物質のイソシアネートプレポリマー合成物を得た。次にリン酸カルシウムを含む水中に、得られたイソシアネートプレポリマ−合成物100gと、以下のものを添加し、4.0m/秒で攪拌しながら1時間半かけて80℃(重合開始温度)まで昇温した。
Figure 2010134451
次いで、ペンタン30gを約60分かけ添加した後に、100℃まで6時間かけて昇温し、そのまま100℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子5を得た。
[合成例6]
[樹脂粒子6の作製]
合成例1で合成したイソシアネートプレポリマ−合成物100gと、以下のものをリン酸カルシウムを含む水中に添加し、3.0m/秒で攪拌しながら1時間半かけて80℃(重合開始温度)まで昇温した。
Figure 2010134451
次いで、ペンタン5gを約60分かけ添加した後に、115℃まで6時間かけて昇温し、そのまま100℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子6を得た。
[合成例7]
[樹脂粒子7の作製]
炭酸マグネシウムを含む水中に合成例4で作製したイソシアネートプレポリマ−合成物100gを添加し、1.5m/秒で攪拌しながら115℃まで6時間かけて昇温し、そのまま115℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、純水で洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、凹部を有しない樹脂粒子7を得た。
[合成例8]
[樹脂粒子8の作製]
20Lのガラス容器に、水1000g、及びドデシル硫酸ナトリウム25gを添加した。これに、以下のものを混合し、5m/秒で攪拌しながら50℃に加温した。
Figure 2010134451
次いで、10%のテトラプロピオキシチタンのイソプロピルアルコール溶液10gを添加して1時間攪拌した後、10%のヘキサエチレンジアミン水溶液100gを添加して15時間反応を行った。得られた懸濁液を直径0.5μmのジルコニアビーズを充填したビスコミル分散機を用いて、周速5m/秒で20時間分散させた。分散液を遠心分離機で脱水・洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子8を得た。
[合成例9]
[樹脂粒子9の作製]
合成例8において、カーボンブラックを混合せず、ヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト体の量を5gとした以外は、合成例8と同様にして一つの凹部を有する樹脂粒子9を得た。
[合成例10]
[樹脂粒子10の作製]
リン酸カルシウムを含む水中に、以下の材料を添加し、1.5m/秒で攪拌しながら1時間半かけて80℃(重合開始温度)まで昇温した。
Figure 2010134451
次いで、ペンタン15gを約60分かけ添加した後に、100℃まで6時間かけて昇温し、そのまま100℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子10を得た。
[合成例11]
[樹脂粒子11の作製]
合成例10において、リン酸カルシウムを含む水中へ添加するジメチルポリシロキサンの量を2gに変えた。ペンタンの使用量を3gとし、反応条件を115℃まで6時間かけて昇温し、そのまま115℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。それ以外は合成例10と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子11を得た。
[合成例12]
[樹脂粒子12の作製]
合成例11において、イソシアネートプレポリマ−合成物を合成例1の中間物質のイソシアネートプレポリマ−合成物に変更し、ペンタンの量を5gに変更したこと以外は合成例11と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子12を得た。
[合成例13]
[樹脂粒子13の作製]
20Lのガラス容器に、以下の材料を入れ、窒素バブリングにより混合した。
Figure 2010134451
これに、窒素雰囲気下、以下の材料を加え懸濁させ、10℃に保った。
Figure 2010134451
これを3.5m/秒で攪拌しながら100℃まで昇温し、2gのt−ブチルヒドロパーオキサイドと18gのメチルヘプタンとを添加し、7時間反応を行った。得られた懸濁液を直径0.5μmのジルコニアビーズを充填したレディーミル分散機を用いて、周速5m/秒で20時間分散させた。分散液を遠心分離機で脱水・洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子13を得た。
[合成例14]
[樹脂粒子14の作製]
ピロリン酸マグネシウムを含む水中に、合成例1における中間物質のイソシアネートプレポリマ−合成物100gを添加し、1.5m/秒で攪拌しながら115℃まで6時間かけて昇温し、そのまま115℃で5時間保持した。その後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、純水で洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、凹部を有しない樹脂粒子14を得た。
[合成例15]
[樹脂粒子15の作製]
合成例13において、エチレングリコールジメタクリレートの量を2.1gに変更した。攪拌速度を2.5m/秒、反応温度を80℃、メチルヘプタンの量を20gに変更した。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子15を得た。
[合成例16]
[樹脂粒子16の作製]
合成例12において、ジメチルポリシロキサンの量を3gに変更した。攪拌速度を2.5m/秒、ペンタンの使用量を15gに変更した。これら以外は合成例12と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子16を得た。
[合成例17]
[樹脂粒子17の作製]
合成例13において、84gのブチルアクリレートを65gのエチルアクリレートに変え、グリセリンステアレートの量を0.1gとし、メチルヘプタンの量を8gに変えた。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子17を得た。
[合成例18]
[樹脂粒子18の作製]
合成例13において、エチレングリコールジメタクリレートの量を2.4gとし、グリセリンステアレートの量を0.5gとし、メチルヘプタンの量を30gとし、攪拌速度を4.0m/秒に変更した。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子18を得た。
[合成例19]
[樹脂粒子19の作製]
合成例14において、反応温度を125℃に変更した以外は合成例14と同様にして、凹部を有しない樹脂粒子19を得た。
[合成例20]
[樹脂粒子20の作製]
合成例12において、2gのジメチルポリシロキサンを、3gの動粘度200mm/秒のポリイソプレンに変え、ペンタンの量を10gに変えた。これら以外は合成例12と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子20を得た。
[合成例21]
[樹脂粒子21の作製]
合成例13において、エチレングリコールジメタクリレートの量を2.6gとし、ペンタンの量を30gとし、攪拌速度を2.5m/秒、反応温度を60℃に変更した。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子21を得た。
[合成例22]
[樹脂粒子22の作製]
合成例13において、84gのブチルアクリレートを70gのプロピルアクリレートに変え、エチレングリコールジメタクリレートの量を2.6gとし、ペンタンの量を30gとし、攪拌速度を4.0m/秒、反応温度を80℃に変更した。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子21を得た。
[合成例23]
[樹脂粒子23の作製]
ピロリン酸マグネシウムを含む水中に、合成例1の中間物質のイソシアネートプレポリマ−合成物100gと、動粘度200mm2/秒のポリイソプレン3gとを添加し、1.5m/秒で攪拌しながら80℃(重合開始温度)まで昇温した。次いで、ペンタン15gを約60分かけ添加した後に、110℃まで6時間かけて昇温し、そのまま115℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、一つの凹部を有する樹脂粒子23を得た。
[合成例24]
[樹脂粒子24の作製]
合成例16において、動粘度200mm/秒のポリイソプレンの量を4gとし、攪拌速度を1.5m/秒に変えた。また、ペンタンを添加した後の反応温度を110℃に変更した。これら以外は合成例16と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子24を得た。
[合成例25]
[樹脂粒子25の作製]
合成例13において、スチレンの量を15gとし、攪拌速度を4.0m/秒、反応温度を60℃に変えた。18gのメチルヘプタンを25gのペンタンに変えた。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子25を得た。
[合成例26]
[樹脂粒子26の作製]
合成例13において、84gのブチルアクリレートを70gのプロピルアクリレートに変え、エチレングリコールメタクリレートの量を2.6gとし、グリセリンステアレートの量を0.1gに変えた。更に、攪拌速度を2.0m/秒、メチルヘプタンの量を10gに変えた。18gのメチルヘプタンを25gのペンタンに変えた。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子26を得た。
[合成例27]
[樹脂粒子27の作製]
リン酸カルシウムを含む水中に、合成例1の中間物質のイソシアネートプレポリマ−合成物100gを添加し、2.5m/秒で攪拌しながら115℃(重合開始温度)まで6時間かけて昇温した。そのまま115℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却後、内容物を取り出し、遠心分離機で脱水した後、純水で洗浄し、真空乾燥機で乾燥させた後に分級を行い、凹部を有しない樹脂粒子27を得た。
[合成例28]
[樹脂粒子28の作製]
合成例16において、攪拌速度を4.0m/秒に変えた以外は合成例16と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子28を得た。
[合成例29]
[樹脂粒子29の作製]
合成例23において、動粘度200mm2/秒のポリイソプレンの量を4gとし、ペンタンの量を25gに変えた。これら以外は合成例23と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子29を得た。
[合成例30]
[樹脂粒子30の作製]
合成例13において、ブチルアクリレートをエチルメタクリレートに変え、エチレングリコールジメタクリレートの量を2.8gとし、スチレンの量を40gとし、グリセリンステアレートの量を0.1gに変えた。更に、攪拌速度を2.5m/秒、メチルヘプタンの量を10gに変えた。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子30を得た。
[合成例31]
[樹脂粒子31の作製]
合成例24において、攪拌速度を3.0m/秒に変え、ペンタンの量を2gに変えた以外は合成例24と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子31を得た。
[合成例32]
[樹脂粒子32の作製]
合成例24において、攪拌速度を1.8m/秒に変え、ペンタンの量を10gに変えた以外は合成例24と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子32を得た。
[合成例33]
[樹脂粒子33の作製]
合成例13において、ブチルメタクリレートの量を70gとし、エチレングリコールジメタクリレートの量を2.6gとし、グリセリンステアレートの量を0.1gとし、攪拌速度を4.5m/秒、反応温度を80℃に変えた。更に、18gのメチルヘプタンを10gのオクタンに変えた。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子33を得た。
[合成例34]
[樹脂粒子34の作製]
合成例13において、エチレングリコールジメタクリレートの量を2.6gとし、グリセリンステアレートの量を0.5gとし、攪拌速度を2.0m/秒、反応温度を30℃に変えた。更に、18gのメチルヘプタンを45gのペプタンに変えた。これら以外は合成例13と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子34を得た。
[合成例35]
[樹脂粒子35の作製]
合成例27において、攪拌速度を3.0m/秒に変えた以外は合成例27と同様にして、一つの凹部を有する樹脂粒子35を得た。
[合成例36]
[樹脂粒子36の作製]
合成例13において、ステアリルアクリレートの量を40gとし、エチレングリコールジメタクリレートの量を15gとし、グリセリンステアレートの量を0gとし、メチルヘプタンの量を0gに変えた。これら以外は合成例13と同様にして、凹部を有しない樹脂粒子36を得た。
[合成例37]
[樹脂粒子37の作製]
20Lのガラス容器に、水1500gにケン化度88%のポリビニルアルコール15gを分散して分散液を得た。また、トルエン15gに、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加体(コロネートL:日本ポリウレタン社製)20gを溶解した液を調製した。溶解液と上記分散液とを混合、分散して、乳化液を得た。この乳化液の3Lを別のガラス容器に移し、70℃に加温して3時間反応させた。分散液を遠心分離機で脱水・洗浄し、真球乾燥機で乾燥した。得られた粒子を分級して、平均粒径15μmの中空マイクロカプセルである樹脂粒子37を得た。
[合成例38]
[導電性微粒子の作製]
金属酸化物系粒子としてのシリカ(平均粒子径15nm、体積抵抗率1.8×1012Ω・cm)7.0kgに、メチルハイドロジェンポリシロキサン140gを、エッジランナーを稼動させながら添加した。運転条件は、線荷重を588N/cm(60Kg/cm)、攪拌速度を22rpmで30分間混合攪拌を行った。次に、カーボンブラック粒子(粒子径28nm、体積抵抗率1.0×10Ω・cm、pH6.5)7.0kgを、エッジランナーを稼動させながら10分間かけて添加した。更に588N/cm(60Kg/cm)の線荷重で60分間混合攪拌を行い、メチルハイドロジェンポリシロキサン被覆にカーボンブラックを付着させた後、乾燥機を用いて80℃で60分間乾燥して導電性複合微粒子を得た。このときの攪拌速度は22rpmで行った。得られた導電性微粒子は、平均粒径が15nm、体積抵抗率は2.3×10Ω・cmであった。
[合成例39]
[酸化チタン粒子の作製]
針状ルチル型酸化チタン粒子(平均粒径15nm、縦:横=3:1)、体積抵抗率5.2×1010Ω・cm)1000g、表面処理剤としてイソブチルトリメトキシシラン110g、溶媒としてトルエン3000gを配合してスラリーを調製した。このスラリーを、攪拌機で30分間混合した後、有効内容積の80%が平均粒子径0.8mmのガラスビーズで充填されたビスコミルに供給し、温度35±5℃で湿式解砕処理を行った。湿式解砕処理して得たスラリーは、ニーダーを用いて減圧蒸留(バス温度:110℃、製品温度:30〜60℃、減圧度:約100Torr)によりトルエンを除去し、120℃で2時間表面処理剤の焼付け処理を行った。焼付け処理後の粒子は、室温まで冷却した後、ピンミルを用いて粉砕した。
[実施例1]
[弾性層の作製]
直径6mm、長さ252.5mmのステンレス製芯金を導電性支持体として使用し、熱硬化性接着剤(メタロックU−20:東洋化学研究所製)を塗布し、乾燥した。次に、以下のものを50℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練して、原料コンパウンドを調製した。
Figure 2010134451
この原料コンパウンドに、エピクロルヒドリンゴム三元共重合体に対して1質量%の硫黄(加硫剤)、1質量%のジベンゾチアジルスルフィド(DM)(加硫促進剤)及び0.5質量%のテトラメチルチウラムモノスルフィド(TS)を添加した。20℃に冷却した二本ロール機にて10分間混練して、弾性層用コンパウンドを得た。接着剤を塗布した導電性支持体上に、この弾性層用コンパウンドを押出成型機にて押し出し、外径が約9mmのローラー形状になるように成型し、次いで、電気オーブンを用いて160℃で1時間、加硫及び接着剤の硬化を行った。ゴムの両端部を突っ切り、ゴム長さを228mmとした後、外径が8.5mm、クラウン量(中央部と中央部から90mm離れた位置の外径の差)を120μmとする表面の研磨加工を行い、弾性層を作製した。
[表面層の作製]
カプロラクトン変性アクリルポリオール溶液に、メチルイソブチルケトンとメチルエチルケトンの質量比で1:1の混合溶媒を加え、固形分が8.5質量%となるように調整し、アクリルポリオール液を調製した。アクリルポリオール液の固形分100質量部に対して、以下のものを加え、混合液を調製した。
Figure 2010134451
表中、ブロックHDIとブロックIPDIの混合物は、「NCO/OH=1.0」となるように添加した。
450mLのガラス瓶に上記混合液420gと、メディアとしての平均粒径0.8mmのガラスビーズ200gを混合し、ペイントシェーカー分散機を用いて第1の分散を24時間行った。分散後、樹脂粒子1を5.16質量部(アクリルポリール100重量部に対して20質量部相当量)を添加し、第2の分散を30分間行い表面層形成用塗料を得た。この表面層形成用塗料を、得られた弾性層上に1回ディッピング塗布し、常温で30分間以上風乾し、次いで90℃に設定した熱風循環乾燥機にて1時間乾燥し、更に160℃に設定した熱風循環乾燥機にて1時間乾燥した。ディッピング時間は10秒、ディッピング塗布引き上げ速度は、初期速度が15mm/s、最終速度は1mm/sになるように調節し、15mm/sから1mm/sの間は、時間に対して直線的に速度を変化させた。このようにして弾性層上に表面層を作製し、帯電部材1を得た。得られた帯電部材1をN/N(常温常湿:23℃/55%RH)環境に24時間以上放置した後、下記の評価を行った。結果を表に示す。
[表面状態]
帯電部材1の表面を光学顕微鏡で観察し、表面層に形成されている凸部が有している凹部の形状(開口径、開口深さ)、凹部を有する凸部の割合、凸部を形成する樹脂粒子の粒子径、開口比、及び硬度について以下の方法により求めた。
表面層の凸部51が有している凹部52の開口径54、最大深さ53は以下の方法により算出した。帯電部材の長手方向に無作為に選択した10箇所の表面について、レーザ顕微鏡(商品名LSM5 PASCAL;カール・ツアイス(Carl Zeiss)社製)を用いて、0.5mm×0.5mmの視野内における3次元の形状の画像データを得る。得られた画像データを用いて、該視野内の1つの凸部の頂きに形成されている凹部52の最大投影面積を計算し、その最大投影面積から円相当径を算出する。これを1つの凹部の開口径とする。また、凹部の52の底に接する凹部の最大投影面と、凹部の縁と接する凹部の最大投影面との間の距離を算出する。これを1つの凹部の最大深さとする。これらの作業を同一視野内の10個の凸部について行う。こうして得た100個の凹部についての開口径、最大深さの算術平均値を1つの帯電部材の表面層が有する凹部の開口径54と、最大深さ53とする。
また、表面層の表面に形成された凸部のうち、頂きに凹部を有する凸部の数の割合は、上記で得た3次元形状のデータから、樹脂粒子58由来の凸部の120個を無作為に選択する。そして、それらの凸部のうち、樹脂粒子58の凹部55に由来する凹部52が形成されている凸部の数を数える。この作業を各測定箇所ごとに行い、合計1200個の樹脂粒子58由来の凸部に対する、凹部52を有する凸部の数を求める。これを1つの帯電部材における、表面層の表面に形成された凸部のうち、頂きに凹部を有する凸部の数の割合とする。
表面層中の樹脂粒子の開口比は、以下の方法により算出した。帯電部材の長手方向に無作為に選択した10箇所の表面について、500μmに亘って、20nmずつ集束イオンビーム「FB−2000C」(日立製作所製)にて切り出し、その断面画像を撮影する。そして同じ樹脂粒子を撮影した画像を組み合わせ樹脂粒子の立体像を求める。この立体像から、凹部55を有する樹脂粒子58について開口比を算出する。凹部55の開口径は、凹部の最大投影面積から円相当径を算出し、これを開口径57とする。また、樹脂粒子58の最大投影面積から円相当径を算出し、これを粒子径56とする。得られた開口径を粒子径で除することで樹脂粒子の開口比を求める。この作業を同一箇所から切り出した10個の樹脂粒子について行う。同様の測定を帯電部材の長手方向10箇所について行い、得られた計100個の平均値を帯電部材の樹脂粒子の粒子径、開口比とする。
樹脂粒子の硬度は、以下の測定方法により測定値した。測定器は、ナノインデンター(MTS社製)を用いた。測定条件は、押し込み試験使用ヘッド;DCM、試験モード;CSN(Continuous Stiffness Measureement)、使用圧子;バーコヴィッチ方ダイヤモンド圧子。また測定パラメータは以下のとおりとした。
Allowable Drift Rate 0.05nm/s
Frequency Target 45.0Hz
Harmonic Displacement Target1.0nm
Strain Rate Target 0.05 1/S
Depth Limit 2000nm。
具体的な測定方法としては、まず、表面層から、表面層の小片(縦5mm、横5mm、厚さ3mm)をかみそりで切り出す。当この小片中の樹脂粒子58を光学顕微鏡(倍率100倍)で観察し、当該樹脂粒子58のほぼ中心をかみそりで切断し、樹脂粒子の断面を観察する。また、樹脂粒子の硬度は、切断面における硬度である。硬度測定の対象とした樹脂粒子は、樹脂粒子の断面積から円相当径を計算し、その直径が、後述する樹脂粒子の平均粒径の90%〜110%の範囲に入るものとした。そして、この計測を100個の複合粒子に対して行い、その算術平均を算出した。
[マイクロ硬度]
マイクロ硬度の測定は、マイクロ硬度計MD−1型(高分子計器株式会社製)を用い、23℃/55%環境においてピークホールドモードで測定した。
[表面層の膜厚]
表面層の膜厚は、表面層を軸方向3箇所、円周方向3箇所、計9箇所の断面を、光学顕微鏡で観察して測定し、その平均値を採用した。
[帯電部材の表面粗さ]
表面の十点平均粗さRzjis及び表面の凹凸平均間隔Smは、JIS B 0601−1994表面粗さの規格に基づき測定した。測定は、表面粗さ測定器(商品名:SE−3500、株式会社小坂研究所製)を用いて行う。Rzjisは、帯電部材の表面から無作為に選んだ6箇所におけるRzjisの算術平均値である。また、Smは、帯電部材の表面の無作為に選んだ6箇所におけるSm(凹凸の平均間隔)の算術平均値である。RzjisおよびSmの測定に際して、カットオフ値は0.8mm、評価長さは8mm、カットオフフィルタをガウシャンとした。
[帯電部材の電気抵抗]
電気抵抗の測定方法としては、図4に示すように、帯電部材の両端の軸1を荷重のかかった不図示の軸受けにより支持し、感光体と同じ曲率の円柱形金属16に対して帯電部材を平行に配置し当接させる。不図示のモータにより円柱形金属16を回転させ、帯電部材を円柱形金属に当接させたまま従動回転させる。電源17から直流電圧−200Vを印加し、抵抗15に流れる電流を電流計23で測定して帯電部材の抵抗を算出した。帯電部材の軸の両端に加えた力はそれぞれ5N、金属円柱の直径は30mm、回転の周速は45mm/secとした。
[画像形成評価]
得られた帯電部材1について、汚れ付着促進試験を行った。レーザープリンタ(LBP 5400:キヤノン社製)を200mm/secのプロセススピードに改造した電子写真装置(以下、評価機1という。)に、帯電部材1を装着した。次いで、常温常湿環境下(25℃、50%RH)において、単色ベタ画像を100枚連続出力し、その後、ベタ白画像を1枚通紙する。この操作を6回繰り返して、合計で、600枚の単色ベタ画像を出力した。この作業によって、帯電部材表面に強制的にトナーや外添剤を付着させた。この帯電部材1を用いて、以下の画像評価試験1及び画像評価試験2を行った。
[画像評価試験1]
常温常湿環境(環境1:温度23℃、湿度50%RH)、低温低湿環境(環境2:温度15℃湿度10%RH)の各環境下で行った。評価機1を使用して、印字濃度2%の画像(感光体の回転方向と垂直方向に幅2ドット、間隔50ドットの横線を描くような画像)を連続複数枚の印刷を行った。そして、初期、3000枚印刷後及び6000枚印刷後に、それぞれ画像評価のためにハーフトーン(感光体の回転方向と垂直方向に幅1ドット、間隔2ドットの横線を描くような画像)画像を出力した。得られた3枚のハーフトーン画像を目視にて以下の基準により評価した。
A:帯電ムラに起因するスジ状の濃度ムラ(スジ状画像)、斑点状の濃度ムラ(ポチ状画像)が認められない。
B:極めて軽微なスジ状または斑点状の濃度ムラが認められることがある。
C:スジ状または斑点状の濃度ムラが認められることがある。
D:スジ状または斑点状の濃度ムラが常に多く認められる。
[画像評価試験2]
評価機用のプロセスカートリッジを一端0.8kg重、両端で計1.6kg重のばねによる押し圧力になるように改造した。このプロセスカートリッジに帯電部材1を装着し、温度30℃、湿度80%RHの環境下で1ヶ月、また温度40℃、湿度95%の環境下で1ヶ月間の2種類の条件下にそれぞれ放置した。その後、温度23℃、湿度50%の環境下、さらに温度15℃、湿度10%の条件下で、上述の評価機1で、画像評価のためにハーフトーン(感光体の回転方向と垂直方向に幅1ドット、間隔2ドットの横線を描くような画像)画像を出力した。
次に各環境下で、印字濃度2%の画像(感光体の回転方向と垂直方向に幅2ドット、間隔50ドットの横線を描くような画像)を、連続3000枚印刷した。その後に画像評価のためにハーフトーン画像を出力した。得られた画像について、以下の基準によりCセット画像の評価を行った。
A:Cセットに起因するストライプ状のムラが画像に認められない。
B:Cセットに起因する極めて薄いストライプ状のムラが画像に認められることがある。
C:Cセットに起因する、ランクBよりも濃いストライプ状のムラが画像に認められることがある。
D:Cセットに起因する、濃いストライプ状のムラが画像に常に認められる。
[実施例2〜5]
表面層形成用塗料に添加する樹脂粒子、その添加量及び表面層塗料へのディッピング時間を表14に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、帯電部材2〜5を作製し、評価を行った。結果を表16〜19に示す。
Figure 2010134451
[実施例6〜35、比較例1]
表面層形成用塗料に添加する樹脂粒子、添加量、導電性微粒子の添加量、第1の分散時間及びディッピング時間を表15に示すように変更した。これら以外は実施例1と同様にして、帯電部材6〜36を作製し、評価した。結果を表16〜19に示す。
[比較例2]
表面層形成用塗料に添加する樹脂粒子1を樹脂粒子37に変更し、ディッピング時間を40秒に変更した以外は実施例1と同様にして、表面層を作製した。その後、表面層を研磨加工し、中空カプセルによる凹部を有する帯電部材37を作製し、評価した。研磨には、研磨砥石(テイケン(株)社製、砥粒が緑化炭化珪素(JIS記号:GC)、粒度#80、結合度C、組織20、結合剤V(ビトリファイド))を使用した。研磨方法としては、この研磨砥石を円筒研磨機に取り付け、表面層の表面15μmを研磨し、樹脂粒子37に由来する凸部を研削して除去した。研磨条件は、ゴムローラが研磨砥石と接触してから終了までの時間8秒、研磨砥石の回転数2050rpm、ゴムローラの回転数350rpmとした。また、研磨砥石とゴムローラの回転方向を同方向とするアッパーカット方式とした。
Figure 2010134451
Figure 2010134451
Figure 2010134451
Figure 2010134451
Figure 2010134451
1 導電性支持体
2 弾性層
3 表面層
4 感光体
51 表面層が有する凸部
52 表面層が有する凹部
53 表面層が有する凹部の深さ
54 表面層が有する凹部の開口径
55 樹脂粒子が有する凹部
56 樹脂粒子の粒子径
57 樹脂粒子の開口径
58 樹脂粒子

Claims (5)

  1. 導電性支持体と、表面層とを有する帯電部材であって、
    該表面層が、表面に凹部を有する樹脂粒子と、該樹脂粒子を分散したバインダーとを含み、表面に該樹脂粒子に由来する凸部が形成され、
    該凸部は、該樹脂粒子の該凹部に由来する凹部を有し、かつ、該樹脂粒子は、該表面が該バインダーで覆われていることを特徴とする帯電部材。
  2. 前記表面層が有する前記凹部の開口径が0.5μm以上、5μm以下であり、最大深さが0.5μm以上、2μm以下である請求項1記載の帯電部材。
  3. 前記表面層の前記表面に形成された前記凸部は、前記凸部の総数に対し80%以上に前記凹部を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の帯電部材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の帯電部材と、該帯電部材に接触して配置されている感光体とを有し、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の帯電部材と、該帯電部材に接触して配置されている感光体とを有していることを特徴とする電子写真装置。
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