JP5641903B2 - 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5641903B2 JP5641903B2 JP2010266986A JP2010266986A JP5641903B2 JP 5641903 B2 JP5641903 B2 JP 5641903B2 JP 2010266986 A JP2010266986 A JP 2010266986A JP 2010266986 A JP2010266986 A JP 2010266986A JP 5641903 B2 JP5641903 B2 JP 5641903B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- formula
- carbon atoms
- represented
- substituted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
帯電部材はローラ形状だけでなく、平板形状、ベルト形状でも構わない。必要に応じて、弾性体層の上に表面層を有していても構わない。図1〜図3は本発明の帯電部材の一例である。図1の帯電部材は、導電性基体、弾性体層、表面層からなる帯電ローラである。図2の帯電部材は、導電性基体、弾性体層、表面層からなる平板形状の帯電部材である。図3の帯電部材は、導電性基体、弾性体層、表面層からなるベルト形状の帯電部材である。
カットオフ値:0.8mm、
フィルタ:ガウス、
予備長さ:カットオフ×2、
レベリング:直線(全域)、
評価長さ:8mm。
本発明の帯電部材に用いられる導電性基体は、導電性を有し、その上に設けられる弾性体層等を支持する機能を有する。材質としては、金属や合金が挙げられる。また、これらの表面に耐傷性付与を目的として、導電性を損なわない範囲で、メッキ処理等を施してもよい。さらに、導電性基体として、樹脂製の基材の表面を金属等で被覆して表面導電性としたものや、導電性樹脂組成物から製造されたものも使用可能である。
本発明の帯電部材に用いられる弾性体層は、熱可塑性樹脂をシェルとする中空粒子、添加剤、バインダー等からなる。弾性体層は、熱可塑性樹脂をシェルとする中空粒子を含有する多孔質体であり、シェルは式(1)で表わされる構成単位を有する化合物(以下「本発明の化合物」という場合がある)を含んでいる。シェルは本発明の化合物によって被覆されている構造であっても構わない。
本発明の化合物は、下記式(12)で示される化合物を重合することにより得ることができる。
帯電部材の弾性体層は、熱可塑性樹脂をシェルとする中空粒子を含有する多孔質体である。多孔質体を形成するための中空粒子としては、粒子の内部に気泡を有する粒子を用いることができる。また、粒子の内部に内包物質を含み、熱を加えることにより内包物質が膨張し、中空粒子となるいわゆる熱膨張性マイクロカプセルを用いることができる。熱膨張性マイクロカプセルを用いた場合、弾性体層の加硫時の熱でシェルとなる熱可塑性樹脂が膨張する。成形時の温度条件を適切に制御することによって、カプセルが溶融したり破裂することなくシェル構造を維持した状態で中空粒子を製造することができる。内包物質としては、中空粒子のシェルの軟化点以下の温度でガスになって膨張するものとして飽和炭化水素を用いることができるが、これに限定されない。
弾性体層の形成方法としては、本発明の構成を満たす方法であれば、公知の方法を用いることができる。
本発明の帯電部材には、表面層を形成してもよい。表面層に用いるバインダー樹脂としては、公知のバインダー樹脂を採用できる。例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の樹脂が使用できる。例としては、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。またこれらの樹脂の単量体を共重合させた共重合体として用いても良い。
表面層は、静電スプレー塗布やディッピング塗布等の塗布法により形成することができる。または、予め所定の膜厚に成膜されたシート形状又はチューブ形状の層を接着又は被覆することにより形成することもできる。あるいは、型内で所定の形状に材料を硬化、成形する方法も用いることができる。
本発明に係る電子写真装置は、帯電部材と、該帯電部材に接触して配置されている電子写真感光体とを有することを特徴とする電子写真装置であって、帯電部材が上記の帯電部材である。
本発明に係るプロセスカートリッジは、帯電部材と該帯電部材により帯電可能なように配置された電子写真感光体とが一体化され、電子写真装置本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、該帯電部材が上記の帯電部材である。帯電可能なような配置の態様としては、例えば、帯電部材と電子写真感光体とが接触して配置された状態などが挙げられる。感光体、帯電装置、現像装置、クリーニング装置等を一体化し、電子写真装置に着脱可能に設計されたプロセスカートリッジ(図7)を用いることもできる。
製造例1〜25は、本発明の化合物1〜25の製造例である。製造例26〜34は、熱膨張性マイクロカプセル1〜9の製造例である。製造例35〜133は、上記熱膨張性マイクロカプセル1〜9を用いた、熱膨張性マイクロカプセル10〜108の製造例である。製造例134および135は、中空粒子を用いた、シリコーンゴム中空粒子2または3の製造例である。
攪拌機、冷却器および温度計を備えたガラス製の1リットルフラスコに、溶媒として、エタノール300質量部を投入した。攪拌下、温度を80℃に保ち、窒素ガスを通しながら、平均分子式(A)で示す化合物90質量部、スチレン40質量部、メチルメタクリレート30質量部、ラジカル重合開始剤(α,α’−アゾビスイソブチロニトリル)0.5量部の混合物を1時間かけて滴下した。さらに、80℃で50時間重合反応を行った。エタノールの一部を減圧除去した後、残った溶液を多量のメタノール中に投入して、攪拌、静置し沈殿物を得た。沈殿物を減圧乾燥し、化合物1を得た。
Si含有化合物として、平均分子式(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(H)または(I)で示されるいずれかの化合物を用い、各単量体の種類と使用量、ラジカル重合開始剤(α,α’−アゾビスイソブチロニトリル)の使用量、および反応時間を表1に示す条件に変更したこと以外は、製造例1と同様に重合反応を行い化合物2〜25を得た。これらの各化合物を、29Si−NMR、13C−NMR及びFT−IRにより分析したところ、Si含有化合物の炭素炭素間の二重結合が開裂したユニットの存在量(質量%)、式(1)中のn、式(4)中のmおよび、式(19)で表わされる基の繰返し数は、表1の値であった。また、ポリスチレン換算重量平均分子量は表1の値であった。
反応容器に、イオン交換水800質量部、コロイダルシリカ20%水溶液100質量部及びポリビニルピロリドン0.2質量部、1M水酸化ナトリウム0.8質量部を添加し、水性混合液を調製した。次いで、原料モノマーとしてアクリロニトリル100質量部と、内包物質としてノルマルオクタン25質量部、重合開始剤としてジクミルパーオキシド1.5質量部、架橋物質としてメチルメタクリレート1.0質量部からなる油性混合液を調製し、上記水性混合液に添加した。この混合液をホモジナイザーで攪拌混合し、窒素置換した反応容器に投入し、0.2MPaの圧力下で加圧しながら60℃で20時間重合反応させた。得られた反応生成物を、ろ過、洗浄し、乾燥して熱膨張性マイクロカプセル1を得た。マイクロカプセル1の体積平均粒径は30μmであった。
反応容器に、イオン交換水100質量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1質量部を添加し、水性混合物を調製した。次に、融解させたパラフィンワックス(融点18℃)100質量部、塩化ビニル50質量部、n−ブチルアクリレート50質量部、トリメチロールプロパントリアクリレート1質量部、2,2−アゾビスイソブチロニトリル1質量部からなる油性混合液を調製し、反応容器に添加、攪拌して乳化させた。反応容器内を窒素置換した後、混合液を80℃まで加熱し、1時間重合反応させた。得られた反応生成物を、ろ過、洗浄し、乾燥して熱膨張性マイクロカプセル2を得た。マイクロカプセル2の体積平均粒径は29μmであった。
反応容器に、イオン交換水100質量部、1M−NaOH溶液5.5質量部、10%酢酸溶液10質量部、40%コロイド状珪酸6質量部、ジエタノールアミンとアジピン酸との縮合生成物0.5質量部及びジセチルペルオキシジカーボネート0.5質量部を添加し、水性混合液を調製した。次に、ジビニルベンゼン0.3質量部、メチルメタクリレート7質量部、アクリロニトリル32質量部、塩化ビニリデン32質量部、及び2H−ヘプタフルオロプロパン29質量部からなる油性混合物を調製し、上記水性混合液に添加した。この反応容器を密閉し、窒素置換した後に、混合液を60分間900rpmで攪拌した。混合液が均質化した後、回転速度を400rpmまで下げ、混合液を60℃まで加熱し、この温度で10時間重合反応させた。得られた反応生成物をろ過、洗浄し、乾燥して熱膨張性マイクロカプセル3を得た。マイクロカプセル3の体積平均粒径は31μmであった。
反応容器に、イオン交換水500質量部、1M−NaCl溶液150質量部、アジピン酸−ジエタノールアミン縮合物3.0質量部、及びコロイダルシリカ20%水溶液100質量部を添加し、水性混合液を調製した。次に、アクリロニトリル200質量部、メタクリル酸70質量部、メタクリル酸メチル5.0質量部、エチレングリコールジメタクリレート1.2質量部、アゾビスイソブチロニトリル2.0質量部、及びメチルパーフルオロブチルエーテル150質量部からなる油性混合液を調製し、上記水性混合液に添加した。この反応容器を密閉し、窒素置換した後に、混合液を1,000rpmにて60分間攪拌した。その後、混合物を60℃まで加熱し、この温度で20時間重合反応させた。得られた反応生成物をろ過、洗浄し、乾燥して熱膨張性マイクロカプセル4を得た。マイクロカプセル4の体積平均粒径は34μmであった。
反応容器に、イオン交換水600質量部、1M−NaCl200質量部、アジピン酸ジエタノールアミン縮合物1質量部、コロイダルシリカ20%水溶液100質量部を添加し、水性混合液を調製した。次に、メタクリル酸メチル50質量部、スチレン50質量部、ジエチレングリコールジメタクリレート1質量部、アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1質量部、イソブタン25質量部、イソペンタン25質量部からなる油性混合液を調製し、上記水性混合液に添加した。この反応容器を密閉し、窒素置換した後に、混合液を900rpmにて60分間攪拌した。その後、混合物を60℃まで加熱し、この温度で20時間重合反応させた。得られた反応生成物をろ過、洗浄し、乾燥して熱膨張性マイクロカプセル5を得た。マイクロカプセル5の体積平均粒径は25μmであった。
反応容器に、イオン交換水1000質量部、アルギン酸プロピレングリコールエステル36質量部、ポリエチレングリコール10質量部を添加し、水性混合液を調製した。次に、トリレンジイソシアネート3モル/トリメチロールプロパン1モル付加物15質量部、トリメチロールプロパントリアクリレート75質量部からなる油性混合液を調製し、上記水性混合液に添加した。この混合液をホモジナイザーを用いて4000rpmで室温下で混合し、乳化させた後、60℃で3時間界面重合させた。得られた反応生成物をろ過、洗浄し、乾燥して熱膨張性マイクロカプセル6を得た。マイクロカプセル6の体積平均粒径は28μmであった。
反応容器に、イオン交換水800質量部、ジメタクリル酸エチレングリコール10質量部を添加し、水性混合液を調製した。次に、ペンタン100質量部、イソフタル酸クロリド90質量部、ヘキサメチレンジアミン80質量部、ジエチレントリアミン15質量部及びメチルエチルケトン120質量部からなる油性混合液を調製し、上記水性混合液に添加した。この混合液をホモジナイザーを用いて4000rpmで室温下で混合し、乳化させた後、60℃で5時間界面重合させた。得られた反応生成物をろ過、洗浄し、乾燥して熱膨張性マイクロカプセル7を得た。マイクロカプセル7の体積平均粒径は25μmであった。
製造例32において作製した熱膨張性マイクロカプセルを、分級機を用いて分級し、微粉側を採取し、体積平均粒径8μmの熱膨張性マイクロカプセル8を得た。
製造例32において作製した熱膨張性マイクロカプセルを、分級機を用いて分級し、粗粉側を採取し、体積平均粒径55μmの熱膨張性マイクロカプセル9を得た。
製造例26で得られた熱膨張性マイクロカプセル1(体積平均粒子径30μm)0.5kgと、メチルエチルケトンとイソドデカンが質量比1:1の溶媒に、製造例1で得られた化合物1を溶解させた溶液10.0kg(化合物1の10質量%溶液)を調製し、撹拌羽を備えた容量50Lのタンクに投入後、撹拌羽の回転数300rpmで1時間湿式処理を行うことで熱膨張性マイクロカプセル1の表面に化合物1を保持させた。その後、乾燥機を用いて60℃で60分間乾燥を行い、熱膨張性マイクロカプセル10を得た。
製造例35において、被覆される熱膨張性マイクロカプセル及び化合物を表2または表3のものに変更した以外は、製造例35と同様にして熱膨張性マイクロカプセルを得た。
製造例124において、湿式処理に用いる溶液を、化合物19の0.8質量%溶液に変更した以外は、製造例124と同様にして熱膨張性マイクロカプセル100を得た。
製造例124において、湿式処理に用いる溶液を、化合物19の30質量%溶液に変更した以外は、製造例124と同様にして熱膨張性マイクロカプセル101を得た。
製造例35において、被覆される熱膨張性マイクロカプセル及び化合物を表3のものに変更した以外は、製造例35と同様にして熱膨張性マイクロカプセルを作製した。
平均粒子径が80μmのシリコーンゴム中空粒子(以下「中空粒子1」という)0.5kgと、メチルエチルケトンとイソドデカンが質量比1:1の溶媒に化合物24を溶解させた溶液10.0kg(化合物24の10質量%溶液)を調製した。そして、撹拌羽を備えた容量50Lのタンクに投入後、撹拌羽の回転数300rpmで1時間湿式処理を行うことで中空粒子1の表面に化合物24を保持させた。その後、乾燥機を用いて60℃で60分間乾燥を行い、シリコーンゴム中空粒子2を得た。
製造例134において、使用する化合物を表3のように変更した以外は、製造例134と同様にしてシリコーンゴム中空粒子3を得た。
直径6mm、長さ252.5mmのステンレス製丸棒に、カーボンブラックを4質量%含有させた熱硬化性接着剤を塗布し、乾燥したものを導電性基体として使用した。ゴム弾性体層用のコンパウンドとしては、まず、50℃に調節した密閉型ミキサーにて下記6種類の材料を10分間混練し、ゴムコンパウンドAを調製した。
帯電ローラ1の弾性体層に含有されている中空粒子の粒径を、上述した方法で測定した。結果を表4に示す。
図6に示す構成を有する電子写真装置として、ヒューレット・パッカード社製カラーレーザージェットプリンター(HP Color LaserJet 4700dn、商品名)を記録メディアの出力スピード200mm/sec(A4縦出力)に改造して用いた。画像の解像度は600dpi、1次帯電は直流電圧−1100Vである。また、図7に示す構成を有するプロセスカートリッジとして、上記プリンター用のプロセスカートリッジを用いた。
ランク1;Cセット画像の発生は認められない。
ランク2;軽微なスジ状の画像が認められる。
ランク3;スジ状の画像が帯電ローラのピッチで確認できるが、実用上問題の無い画質である。
ランク4;スジ状の画像が目立ち、画質の低下が認められる。
画像出力後、プロセスカートリッジから帯電ローラ1を取り外し、Cセット部、及び非Cセット部における帯電ローラ1の半径をそれぞれ測定した。非Cセット部の半径とCセット部の半径の差をCセット量とする。測定方法を以下に示す。
Cセット画像の評価に用いた帯電ローラ1を用いて、帯電音を測定した。測定は、帯電音測定専用治具を用い、無響室において行った。測定の手順は以下のとおりである。
ランク1;帯電音の発生が認められるが、わずかである。
ランク2;帯電音の発生が認められるが、実用上問題の無いレベルである。
ランク3;帯電音が大きな音となって感じられる。
導電性基体及びコンパウンドとして、実施例1と同様のものを準備した。上記導電性基体とともに、ゴムコンパウンド1をクロスヘッド付き押出成型機にて押し出し、外径が約13mmのローラ形状になるように成形し予備成形体を作製した。得られた予備成形体を熱風炉にて160℃で1時間加熱したのち、弾性体層の端部を除去して、外径が12.5mm、長さが232mmの弾性体層を有する帯電ローラを得た。次に、この帯電ローラの多孔質導電性弾性体層の外周面を、プランジカット式の円筒研磨機を用いて研磨して、多孔質導電性弾性体層の外径を12mmに調整し、帯電ローラ2を得た。帯電ローラ2について、実施例1と同様に各評価を行った。結果を表4に示す。
導電性基体としては実施例1と同様のものを準備した。ゴム弾性体層用のコンパウンドとしては、50℃に調節した密閉型ミキサーにて下記5種類の材料を15分間混練し、ゴムコンパウンドBを調製した。
・アクリロニトリルブタジエンゴム:100質量部、
・カーボンブラック:48質量部、
・ステアリン酸亜鉛:1質量部、
・酸化亜鉛:5質量部、
・炭酸カルシウム:20質量部。
・ゴムコンパウンドB:174質量部、
・硫黄:1.2質量部、
・テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD):4.5質量部、
・熱膨張性マイクロカプセル11:10質量部。
導電性基体としては実施例1と同様のものを準備した。ゴム弾性体層用のコンパウンドとしては、まず、80℃に調節した密閉型ミキサーにて下記7種類の材料を15分間混練し、ゴムコンパウンドCを調製した。
・スチレンブタジエンゴム:100質量部、
・酸化亜鉛:5質量部、
・ステアリン酸亜鉛:2質量部、
・カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD):8質量部、
・カーボンブラック(シーストS):40質量部、
・炭酸カルシウム:15質量部、
・パラフィンオイル(PW380):20質量部。
・ゴムコンパウンドC:190質量部、
・硫黄:1質量部、
・ジベンゾチアジルスルフィド(DM):1質量部、
・テトラメチルチウラムモノスルフィド(TS):1質量部、
・熱膨張性マイクロカプセル11:10質量部。
導電性基体としては実施例1と同様のものを準備した。ゴム弾性体層用のコンパウンドとしては、まず、80℃に調節した密閉型ミキサーにて下記7種類の材料を15分間混練し、ゴムコンパウンドDを調製した。
・エチレンプロピレンジエンゴム:100質量部、
・酸化亜鉛:5質量部、
・ステアリン酸亜鉛:2質量部、
・カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD):8質量部、
・カーボンブラック(シーストS):30質量部、
・炭酸カルシウム:15質量部、
・パラフィンオイル(PW380):20質量部。
・ゴムコンパウンドD:180質量部、
・硫黄:1質量部、
・ジベンゾチアジルスルフィド(DM):1質量部、
・テトラメチルチウラムモノスルフィド(TS):1質量部、
・熱膨張性マイクロカプセル11:10質量部。
ゴムコンパウンド及び熱膨張性マイクロカプセルを表4〜表6のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電ローラ6〜105を作製し、各評価を行った。結果を表4〜表6に示す。
カプロラクトン変性アクリルポリオール溶液にメチルイソブチルケトンを加え、固形分が14質量%となるように調製した。この溶液714.3質量部(アクリルポリオール固形分100質量部)に対し下記2種類の材料を加え、混合溶液を調製した。
・アセチレンブラック:25質量部、
・ブロックイソシアネート混合物(*1):80.14質量部。
このとき、ブロックイソシアネート混合物は、イソシアネート量としては「NCO/OH=1.0」となる量であった。
(*1)ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)とイソホロンジイソシアネート(IPDI)の各ブタノンオキシムブロック体の7:3混合物。
下記5種類の材料を混合し、ナイロン樹脂の表面層用塗布液を調製した。
・N−メトキシメチル化ナイロン:100質量部、
・アセチレンブラック:25質量部、
・メタノール:256質量部、
・トルエン:135質量部、
・クエン酸:2質量部。
下記4種類の材料を用いて、アクリル樹脂の表面層用塗布液を調製した。
・3官能アクリレートモノマー(商品名「SR−454」:日本化薬(株)製)90質量部、
・シランカップリング剤(商品名「KBM−5103」:信越化学工業(株)製)10質量部、
・アセチレンブラック:30質量部、
・メチルイソブチルケトン:488質量部。
ゴムコンパウンド及び熱膨張性マイクロカプセルを表6のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電ローラを作製した。各帯電ローラについて、実施例1と同様に各評価を行った。結果を表6に示す。
直径6mm、長さ252.5mmのステンレス製棒に、プライマーとしてFC5150[住友スリーエム(株)製商品名]を塗布し、乾燥したものを導電性基体として使用した。次に、30℃に冷却した二本ローラ機にて下記5種類の材料を15分間混練して、ゴムコンパウンド5を調製した。
・フッ素ゴム(商品名:ダイエルG−755L,ポリオール加硫二元系,ダイキン工業株式会社製):100質量部、
・MTカーボンブラック(商品名:Thermax N−990,CANCARB Ltd 製):10質量部、
・酸化マグネシウム(商品名:キョーワマグMA−150,協和化学工業株式会社製):3質量部、
・水酸化カルシウム(商品名:CALDIC−2000,近江化学工業株式会社製):6質量部、
・熱膨張性マイクロカプセル108:10質量部。
ゴムコンパウンド及び熱膨張性マイクロカプセルを表6のように変更した以外は、実施例1と同様にして、帯電ローラ125を作製し、各評価を行った。結果を表6に示す。
実施例125において、ゴムコンパウンド1を調製する際の熱膨張性マイクロカプセル108の添加量を、実施例126では2質量部、実施例127では20質量部に変更したこと以外は、実施例125と同様にして帯電ローラ126および127を作製した。帯電ローラ126および127について、実施例1と同様に各評価を行った。結果を表6に示す。
ゴムコンパウンド及び熱膨張性マイクロカプセルを表6のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電ローラ128および129を作製し、各評価を行った。結果を表6に示す。
実施例124において、熱膨張性マイクロカプセル108の代わりに、アゾジカルボンアミド(商品名:セルマイクCAP−250,三協化成株式会社製)10質量部を添加したこと以外は、実施例124と同様にして帯電ローラ130を作製した。帯電ローラ130について、実施例1と同様に各評価を行った。結果を表6に示す。
ゴムコンパウンド及び熱膨張性マイクロカプセルを表6のように変更した以外は、実施例1と同様にして帯電ローラ131を作製し、各評価を行った。結果を表6に示す。
2 弾性体層
3 表面層
4 電子写真感光体
5 帯電部材(帯電ローラ)
6 現像ローラ
7 転写材
8 転写ローラ
9 定着部
10 クリーニング部材
11 潜像形成装置(露光装置)
12 帯電前露光装置
13 弾性規制ブレード
Claims (6)
- 導電性基体および弾性体層を有する帯電部材であって、該弾性体層は、熱可塑性樹脂と下記式(1)で示される構成単位を有する化合物とを含むシェルを有する中空粒子を含有している多孔質体であることを特徴とする帯電部材:
R3、R4、R6およびR7は各々独立に炭素原子数1以上5以下のアルキル基またはメチル基およびエチル基から選ばれる少なくとも一方で置換されていてもよいフェニル基である。
R5は炭素原子数1以上10以下のアルコキシル基、メチル基およびエチル基から選ばれる少なくとも一方で置換されていてもよいフェノキシ基、下記式(20)または下記式(21)で示される基である。
Xは、水素原子、炭素原子数1以上10以下のアルキル基、メチル基およびエチル基から選ばれる少なくとも一方で置換されていてもよいフェニル基、アリル基、ビニル基、下記式(18)で表わされる基および下記式(19)で表わされる基からなる群から選ばれる基である。
X2は水素原子、炭素原子数1以上10以下のアルキル基、メチル基およびエチル基から選ばれる少なくとも一方で置換されていてもよいフェニル基、アリル基、ビニル基、式(18)で表わされる基および式(19)で表わされる基からなる群から選ばれる基である。
式(3)においてXが式(19)で表わされる基である場合における式(19)で表わされる基の繰り返しの数は1以上10以下であり、かつ、最末端を構成している式(19)中のX2は、水素原子、炭素原子数1以上10以下のアルキル基、メチル基およびエチル基から選ばれる少なくとも一方で置換されていてもよいフェニル基、アリル基、ビニル基または式(18)で示す基である。
- 前記化合物における式(3)中のhが0であり、Xが前記式(19)で表わされる基であって、式(19)中のrが0であり、式(19)で表わされる基の繰り返しの数が1以上3以下であるものである請求項1に記載の帯電部材。
- 前記化合物が、更に下記式(4)で示される構成単位を有する請求項1または2に記載の帯電部材:
- 前記熱可塑性樹脂が、アクリロニトリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル酸樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂からなる請求項1〜3のいずれかの一項に記載の帯電部材。
- 請求項1〜4のいずれかの一項に記載の帯電部材と、該帯電部材により帯電可能なように配置された電子写真感光体とが一体化され、電子写真装置本体に着脱可能に構成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜4のいずれかの一項に記載の帯電部材と、該帯電部材によって帯電可能なように配置された電子写真感光体とを有することを特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010266986A JP5641903B2 (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010266986A JP5641903B2 (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012118232A JP2012118232A (ja) | 2012-06-21 |
JP5641903B2 true JP5641903B2 (ja) | 2014-12-17 |
Family
ID=46501140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010266986A Expired - Fee Related JP5641903B2 (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5641903B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH023435A (ja) * | 1988-06-14 | 1990-01-09 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子及びその製造方法 |
JP4493746B2 (ja) * | 1998-11-30 | 2010-06-30 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | コーティング材 |
JP2000283149A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Tokai Rubber Ind Ltd | 導電性ロールの製法およびそれによって得られた導電性ロール |
JP4278240B2 (ja) * | 1999-08-26 | 2009-06-10 | 信越ポリマー株式会社 | スポンジ及びそのスポンジを備えたスポンジロール |
JP2001254725A (ja) * | 2000-03-09 | 2001-09-21 | Sumitomo Electric Fine Polymer Inc | 半導電性ローラ及びその製造方法 |
JP2003084520A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-19 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 半導電性発泡ゴムローラー及びその製造方法 |
JP3970654B2 (ja) * | 2002-03-26 | 2007-09-05 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡性熱可塑性樹脂粒子の表面処理法 |
-
2010
- 2010-11-30 JP JP2010266986A patent/JP5641903B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012118232A (ja) | 2012-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5473540B2 (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP6180272B2 (ja) | 帯電部材とその製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4799706B1 (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP5451514B2 (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
EP1991915B1 (en) | Charging member, process cartridge, and electrophotographic apparatus | |
KR101453238B1 (ko) | 대전 부재, 프로세스 카트리지 및 전자 사진 장치 | |
JP5613218B2 (ja) | 導電性部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
US9304429B2 (en) | Charging member, process cartridge, and electrophotographic apparatus | |
JP6071536B2 (ja) | 帯電部材および電子写真装置 | |
JP5641886B2 (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP5679799B2 (ja) | 帯電ローラ及び電子写真装置 | |
JP5641903B2 (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2005300752A (ja) | 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 | |
JP2014089415A (ja) | 電子写真用帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP5730107B2 (ja) | 導電性部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2014092590A (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP5730111B2 (ja) | 導電性部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2012103337A (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP5641885B2 (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2012230306A (ja) | 帯電部材 | |
JP2012103367A (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131128 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140430 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140919 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140930 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141028 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5641903 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |