JP2010083393A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面衝突時、特にオフセット衝突時における衝突荷重に対する衝撃吸収性能を効果的に向上させる。
【解決手段】車両10がオフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバ110が、衝突荷重をその長手方向に受けて圧縮変形する。更に一方のフロントサイドメンバ110の前端部に接合されたX字状クロスメンバ100の第一クロスメンバ110がその長手方向に圧縮変形する。また、この第一クロスメンバ110は他方のフロントサイドメンバ60に接合されているので、第一クロスメンバ110を介し他方のフロントサイドメンバ60における第一クロスメンバ110との接合部位よりも車両後方側の部位に衝突荷重が伝達されて圧縮変形する。このようにオフセット衝突の場合にも、フロントサイドメンバ50、60の両方が圧縮変形するので衝突荷重が効果的に吸収される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って一対のフロントサイドメンバが設けられ、これら一対のフロントサイドメンバ間を車両幅方向に沿って配置されたクロスメンバによって連結された車両前部構造が知られている。
このような車両前部構造の場合、一対のフロントサイドメンバのうち、一方のフロントサイドメンバだけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突(ODB)の場合、一方のフロントサイドメンバが主に変形して、衝突荷重を吸収する。このため、他方のフロントサイドフレームは余り変形せず、衝撃吸収性能が十分に発揮されない畏れがある。
よって、オフセット衝突の場合にも、一方と他方のフロントサイドメンバの両方が変形し衝突荷重が効果的に吸収されるように、二つのクロスメンバをX字状に配置したX字状クロスメンバを一対のフロントサイドメンバ間に備える車両前部構造が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、二つのクロスメンバをY字状に配置したY字状クロスメンバを備え、このY字状クロスメンバを介してダッシュパネルへと衝突荷重を伝達することで、衝突荷重を効率良く分散しダッシュパネルの変形を抑制する車両前部構造が提案されている(特許文献2を参照)。
特開平8−142910号公報 特開2005−199945号公報
しかし、車両前部の衝突吸収性能を効果的に向上させることが望まれている。
本発明は、上記課題を解決すべく成されたもので、前面衝突時、特にオフセット衝突時における衝突荷重に対する衝撃吸収性能を効果的に向上させた車両前部構造を提供することが目的である。
請求項1の発明は、車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って設けられた一対のフロントサイドメンバと、一方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し他方の前記フロントサイドメンバに後端部が接合された第一クロスメンバと、他方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し前記第一クロスメンバと交差して一方の前記フロントサイドメンバに後端部が接合された第二クロスメンバと、で構成され、平面視において前記第一クロスメンバと前記第二クロスメンバとで略X字状に構成されたX字状クロスメンバと、前記X字状クロスメンバを構成する前記第一クロスメンバ及び前記第二クロスメンバの前記前端部に形成され、前記フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面と、前記接合面の接合部位に形成され、車両幅方向外側に向けて凸となった座部と、を備えることを特徴としている。
したがって、車両がフルラップ衝突をした場合には、一対のフロントサイドメンバとX字状クロスメンバとの両方が長手方向に圧縮変形し衝突荷重が吸収される。よって、フルラップ衝突の衝撃吸収性能が効果的に向上する。
また、一方のフロントサイドメンバだけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバとX字状クロスメンバの第一クロスメンとが長手方向に圧縮変形し、衝突荷重が吸収される。更に、第一クロスメンバを介し他方のフロントサイドメンバにおける接合部位よりも車両後方側の部位に衝突荷重が伝達され圧縮変形する。このようにオフセット衝突の場合にも、一方と他方のフロントサイドメンバの両方が圧縮変形するので、衝突荷重が効果的に吸収される。つまり、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が効果的に向上する。
また、X字状クロスメンバの第一クロスメンバ及び第二クロスメンバの前端部には、フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面が形成されると共に、この接合面がフロントサイドメンバの車両幅方向内側面に接合されているので、フロントサイドメンバからX字状クロスメンバのへの衝突荷重の伝達効率が向上する。
このように本発明が適用されていない車両前部構造(X字状クロスメンバが設けられていない構造)と比較し、前面衝突時における衝突荷吸収性能が効果的に向上する。
ここで、X字状クロスメンバの第一クロスメンバ及び第二クロスメンバの前端部におけるフロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面には、車両幅方向外側に向けて凸となった座部が設けられている。したがって、座部の高さ(車両幅方向外側への突出量)を調整することで、X字状クロスメンバの車両幅方向の全長を容易に調整することができる。つまり、従来のフロントサイドメンバの前端部における車両幅方向の間隔の製造精度が確保される。
請求項2の発明は、車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って設けられた一対のフロントサイドメンバと、前記一対のフロントサイドメンバの車両後端部と接合されたフロアパネルに形成され、車幅方向略中央部に車両前後方向に沿って設けられたトンネル部と、一方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し後端部が前記トンネル部に接合された第一クロスメンバと、他方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し後端部が前記第一クロスメンバの後端部及び前記トンネル部とに接合された第二クロスメンバと、で構成され、平面視において前記第一クロスメンバと前記第二クロスメンバとで略V字状に構成されたV字状クロスメンバと、前記V字状クロスメンバを構成する前記第一クロスメンバ及び前記第二クロスメンバの前端部に形成され、前記フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面と、前記接合面に形成され、車両幅方向外側に向けて凸となった座部と、を備えることを特徴としている。
したがって、車両がフルラップ衝突をした場合には、一対のフロントサイドメンバとY字状クロスメンバとの両方が長手方向に圧縮変形し衝突荷重が吸収される。また、Y字状クロスメンバを介して、衝突荷重がトンネル部に伝達される。
また、一方のフロントサイドメンバだけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバとY字状クロスメンバの第一クロスメンとが長手方向に圧縮変形し、衝突荷重が吸収される。更に、第一クロスメンバを介して、衝突荷重がトンネル部に伝達される。よって、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が効果的に向上する。
また、Y字状クロスメンバの第一クロスメンバ及び第二クロスメンバの前端部には、フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面が形成されていると共に、この接合面がフロントクロスメンバの車両幅方向内側に接合されているので、フロントサイドメンバからY字状クロスメンバのへの衝突荷重の伝達効率が向上する。
このように本発明が適用されていない車両前部構造(Y字状クロスメンバが設けられていない構造)と比較し、前面衝突時における衝突荷吸収性能が効果的に向上する。
ここで、Y字状クロスメンバの第一クロスメンバ及び第二クロスメンバの前端部におけるフロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面には、車両幅方向外側に向けて凸となった座部が設けられている。したがって、座部の高さ(車両幅方向外側への突出量)を調整することで、Y字状クロスメンバの車両幅方向の全長を容易に調整することができる。つまり、従来のフロントサイドメンバの前端部における車両幅方向の間隔の製造精度が確保される。
請求項3の発明は、車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って設けられた一対のフロントサイドメンバと、一方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し他方の前記フロントサイドメンバに後端部が接合された第一クロスメンバと、他方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し前記第一クロスメンバと交差して一方の前記フロントサイドメンバに後端部が接合された第二クロスメンバと、で構成され、平面視において前記第一クロスメンバと前記第二クロスメンバとで略X字状に構成されたX字状クロスメンバと、前記X字状クロスメンバを構成する前記第一クロスメンバ及び前記第二クロスメンバの前端部に形成され、前記フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面と、一方の前記フロントサイドメンバの後端部から荷重を受け、一方の前記フロントサイドメンバの車両後方側且つ車両幅方向外側に配置された骨格部材に荷重を伝達する第一荷重伝達部材と、他方の前記フロントサイドメンバの後端部から荷重を受け、他方の前記フロントサイドメンバの車両後方側且つ車両幅方向外側に配置された骨格部材に荷重を伝達する第二荷重伝達部材と、を備えることを特徴としている。
したがって、車両がフルラップ衝突をした場合には、一対のフロントサイドメンバとX字状クロスメンバとの両方が長手方向に圧縮変形し衝突荷重が吸収されると共に、第一リインフォース及び第二リインフォースが一対のフロントサイドメンバから受けた荷重を骨格部材に伝達する。よって、フルラップ衝突の衝撃吸収性能が更に向上する。
また、一方のフロントサイドメンバだけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバとX字状クロスメンバの第一クロスメンとが長手方向に圧縮変形し、衝突荷重が吸収される。更に、第一クロスメンバを介し他方のフロントサイドメンバにおける接合部位よりも車両後方側の部位に衝突荷重が伝達され圧縮変形すると共に、第二リインフォースが他方のフロントサイドメンバから受けた荷重を骨格部材に伝達する。このようにオフセット衝突の場合にも、一方と他方のフロントサイドメンバの両方が圧縮変形すると共に、骨格部材に衝突荷重が伝達される。よって、衝突荷重が効果的に吸収される。つまり、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が効果的に向上する。
請求項4に記載の発明は、第三実施形態に記載の車両前部構造において、前記接合面の接合部位に形成され、車両幅方向外側に向けて凸となった座部を備えることを特徴としている。
したがって、接合面に形成された車両幅方向外側に向けて凸となった座部の高さ(車両幅方向外側への突出量)を調整することで、X字状クロスメンバの車両幅方向の全長を容易に調整することができる。つまり、従来のフロントサイドメンバの前端部における車両幅方向の間隔の製造精度が確保される。
請求項5に記載の発明は、車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って設けられた一対のフロントサイドメンバと、前記一対のフロントサイドメンバの車両後端部と接合されたフロアパネルに形成され、車幅方向略中央部に車両前後方向に沿って設けられたトンネル部と、一方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し後端部が前記トンネル部に接合された第一クロスメンバと、他方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し後端部が前記第一クロスメンバの後端部及び前記トンネル部とに接合された第二クロスメンバと、で構成され、平面視において前記第一クロスメンバと前記第二クロスメンバとで略V字状に構成されると共に、後端部が車両前後方向に見て、前記トンネル部の稜線と重なるように対向配置されたY字状クロスメンバと、前記V字状クロスメンバを構成する前記第一クロスメンバ及び前記第二クロスメンバの前端部に形成され、前記フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面と、前記Y字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバ及び第二クロスメンバの後端部に形成され、前記トンネル部の外縁部に接合されたフランジ部と、を備えることを特徴としている。
したがって、車両がフルラップ衝突をした場合には、一対のフロントサイドメンバとY字状クロスメンバとの両方が長手方向に圧縮変形し衝突荷重が吸収される。また、Y字状クロスメンバを介して、衝突荷重がトンネル部の稜線部に効果的に伝達される。
また、一方のフロントサイドメンバだけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバとY字状クロスメンバの第一クロスメンとが長手方向に圧縮変形し、衝突荷重が吸収される。更に、第一クロスメンバを介して、衝突荷重がトンネル部の稜線部に効果的に伝達される。よって、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が効果的に向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車両前部構造において、前記接合面に形成され、車両幅方向外側に向けて凸となった座部を備えることを特徴としている。
したがって、接合面に形成された車両幅方向外側に向けて凸となった座部の高さ(車両幅方向外側への突出量)を調整することで、Y字状クロスメンバの車両幅方向の全長を容易に調整することができる。つまり、従来のフロントサイドメンバの前端部における車両幅方向の間隔の製造精度が確保される。
請求項1に記載の発明によれば、一対のフロントサイドメンバの前端部の車両幅方向の間隔の製造精度を確保しつつ、前面衝突、特にオフセット衝突時おいて一方のフロントサイドメンバに入力した衝突荷重を他方のフロントサイドメンバに伝達することによって、衝突吸収性能を効果的に向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、一対のフロントサイドメンバの前端部の車両幅方向の間隔の製造精度を確保しつつ、前面衝突、特にオフセット衝突時において一方のフロントサイドメンバに入力した衝突荷重をトンネル部に伝達することによって、衝突吸収性能を効果的に向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前面衝突、特にオフセット衝突時おいて一方のフロントサイドメンバに入力した衝突荷重を他方のフロントサイドメンバに伝達すると共に、第二リインフォースが骨格部材に衝突荷重を伝達することによって、衝撃吸収性能を効果的に向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、一対のフロントサイドメンバの前端部の車両幅方向の間隔の製造精度を確保しつつ、前面衝突、特にオフセット衝突時おける衝突吸収性能を効果的に向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、前面衝突、特にオフセット衝突時おいて一方のフロントサイドメンバに入力した衝突荷重をトンネル部に効果的に伝達することによって、衝撃吸収性能を効果的に向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、一対のフロントサイドメンバの前端部の車両幅方向の間隔の製造精度を確保しつつ、前面衝突、特にオフセット衝突時おける衝突吸収性能を効果的に向上させることができる。
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る車両前部構造の第一実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第一実施形態の車両前部構造を示す斜視図である。図2は、図1におけるX字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバの前端部の拡大図である。図3は、図2のA−A線に沿った縦断面図である(車両幅方向に沿った縦断面図である)。なお、図中の矢印UPは車両上側方向を示し、矢印FRは車両前側方向を示し、矢印OUTは車両幅方向外側方向を示す。
図1に示されるように、車両10には、車両前部空間12とキャビン14とを隔成するダッシュパネル20が略垂直に配設されている。ダッシュパネル20の下部側には、キャビン14のフロア面を構成するフロアパネル30が連接されている(図1では、フロアパネル30におけるフロントフロア部分が示されている)。フロアパネル30における車両幅方向中間部分には、車両前後方向に沿ってトンネル部32が形成されており、このトンネル部32は、車両幅方向に沿った(車両前後方向から見た)縦断面形状が開口部を車両下方側に向けた略コ字状になっている。
なお、本実施形態の車両10は、燃料電池車(FC車)又は電気自動車(EV車)とされている。よって、上述した車両前部空間12は、FF車及びFR車のエンジンルームに相当する空間とされる。
車両10の前部における車両幅方向両外側に、一対のフロントサイドメンバ50、60が、車両前後方向に沿って配置されている。これらのフロントサイドメンバ50、60の車両後端部は、ダッシュパネル20に接合されると共に、ダッシュパネル20付近で車両後側下方へ向かって屈曲された後、フロアパネル30の下部を車両後方側に向けて延出されている。
一方のフロントサイドメンバ50は、車両幅方向を開口側として配置された断面ハット形状のフロントサイドメンバインナ52と、フロントサイドメンバインナ52のフランジ部52Aに接合されたフロントサイドメンバアウタ54と、によって構成されている。また、閉断面構造とされている(図2も参照)。
同様に他方のフロントサイドメンバ60は、車両幅方向を開口側として配置された断面ハット形状のフロントサイドメンバインナ62と、フロントサイドメンバインナ62のフランジ部62Aに接合されたフロントサイドメンバアウタ64と、によって構成されている。また、閉断面構造とされている。
一対のフロントサイドメンバ50、60間には、第一クロスメンバ110と第二クロスメンバ120とが平面視略X字状に配置されて構成されたX字状クロスメンバ100が設けられている。なお、第一クロスメンバ110と第二クロスメンバ120とは左右対象である以外は略同形状とされている(但し、第一クロスメンバ110と第二クロスメンバ120が交差する部位102の構造は異なる)。一対のフロントサイドメンバ50、60とX字状クロスメンバ100とは、略同じ高さに配置されている。
X字状クロスメンバ100の第一クロスメンバ110は、一方のフロントサイドメンバ50の車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し他方のフロントサイドメンバ60におけるダッシュパネル20の車両前方側に後端部が接合されている。
X字状クロスメンバ100の第二クロスメンバ120は、他方のフロントサイドメンバ60の車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し第一クロスメンバ110と交差して一方のフロントサイドメンバ50におけるダッシュパネル20の車両前方側に後端部が接合されている。
X字状クロスメンバ100の第一クロスメンバ110は、車両幅方向外側を開口側として配置された断面ハット形状の第一クロスメンバインナ114のフランジ部114Aに第一クロスメンバアウタ112が接合されることによって閉断面構造が構成されている(図2も参照)。
同様にX字状クロスメンバ100の第二クロスメンバ120は、車両幅方向外側を開口側として配置された断面ハット形状の第二クロスメンバアウタ124のフランジ部124Aに第二クロスメンバインナ122が接合されることによって閉断面構造が構成されている。
なお、X字状クロスメンバ100を構成する第一クロスメンバ110と第二クロスメンバ120とが交差する部位102には、剛性や強度の確保のため、バルクヘッド(図示略)やX字状のリインフォース(図示略)を設けてもよい。
つぎに、X字状クロスメンバ100を構成する第一クロスメンバ110及び第二クロスメンバ120の前端部とフロントサイドメンバ50、60の前端部との接合部位の構造について説明する。なお、第一クロスメンバ110の前端部とフロントサイドメンバ50の前端部との接合部位の構造と、第二クロスメンバ120の前端部とフロントサイドメンバ60の前端部との接合部位の構造は左右対称である以外は、同様の構造であるので、第一クロスメンバ110の前端部とフロントサイドメンバ50の前端部との接合部位の構造を代表して説明する。
図2に示すように、X字状クロスメンバ100を構成する第一クロスメンバ110の第一クロスメンバインナ114の前端部116は、フロントサイドメンバ50のフロントサイドメンバインナ52に沿って車両内側方向に曲げられると共に、車両幅方向外側を開口側とする断面コ字状とされ、フロントサイドメンバインナ52の外側を覆うように当接状態で配置されている。
第一クロスメンバインナ114の前端部116におけるフロントサイドメンバインナ52の内側面52C(車両幅方向内側面を構成する面)に沿って延在する接合面118には、車両幅方向内側面が凹んで車両幅方向外側に凸となった側面視円形状の座部150が複数(本実施形態では四つ)設けられている(図3も参照)。そして、第一クロスメンバインナ114の前端部116の接合面118において、これらの座部150がフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cにスポット溶接されている。
なお、前述したように、第二クロスメンバ120の前端部とフロントサイドメンバ60の前端部との接合部位の構造も、左右対称である以外は同様の構造であり、第二クロスメンバアウタ124の前端部126におけるフロントサイドメンバインナ62の内側面62Cにった接合面128には、車両幅方向内側面が凹んで車両幅方向外側に凸となった座部150が複数(本実施形態では四つ)設けられている(図3も参照)。そして、第二クロスメンバアウタ124の前端部126の接合面128において、これらの座部150がフロントサイドメンバインナ62の内側面62Cにスポット溶接されている(図1参照)。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
車両10がフルラップ衝突をした場合には、一対の左右のフロントサイドメンバ50、60がそれぞれその長手方向(車両前後方向)に圧縮変形することで、衝突荷重が吸収される。更にX字状クロスメンバ100を構成する第一クロスメンバ110及び第二クロスメンバ120が、それぞれその長手方向(車両幅方向内側斜め後方側)に圧縮変形することで衝突荷重が吸収される。よって、フルラップ衝突の衝撃吸収性能が向上する。
また、車両10が一方のフロントサイドメンバ50だけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバ50が、衝突荷重をその長手方向に受けて圧縮変形する。更に一方のフロントサイドメンバ50の前端部に接合されたX字状クロスメンバ100の第一クロスメンバ110がその長手方向に圧縮変形する。また、この第一クロスメンバ110は他方のフロントサイドメンバ60に接合されているので、第一クロスメンバ110を介し他方のフロントサイドメンバ60における第一クロスメンバ110との接合部位(ダッシュサイド)よりも車両後方側の部位に衝突荷重が伝達されて圧縮変形する。このようにオフセット衝突の場合にも、フロントサイドメンバ50、60の両方が圧縮変形するので、衝突荷重が効果的に吸収される。つまり、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が向上する。
また、第一クロスメンバインナ114の前端部116の接合面118と、第二クロスメンバアウタ124の前端部126の接合面128と、がフロントサイドメンバ50、60の内側面52C,62Cに接合されている。よって、オフセット衝突におけるフロントサイドメンバ50、60の内倒れ(車両幅方向内側への湾曲)が抑制されるので、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が向上する。
また、X字状クロスメンバ100の第一クロスメンバ110の第一クロスメンバインナ114の前端部116は、フロントサイドメンバ50に沿って延在し、断面コ字形状とされ、フロントサイドメンバインナ52の外側を覆うように当接状態で配置されフロントサイドメンバ50に接合されているので、接合強度が向上する。よって、フロントサイドメンバ50から第一クロスメンバ110への衝突荷重の伝達効率が向上する。同様に、フロントサイドメンバ60から第二クロスメンバ120への衝突荷重の伝達効率が向上する。
したがって、本発明が適用されていない構造(X字状クロスメンバ100が設けられていない構造)と比較し、前面衝突時(フルラップ衝突及びオフセット衝突の両方)の衝突荷吸収性能が効果的に向上する。
また、前面衝突時の衝撃吸収性能が効果的に向上するので、フロントサイドメンバ50、60の耐力(例えば、板厚)を減少させて、軽量化することができる。なお、フロントサイドメンバ50、60とX字状クロスメンバ100との接合部位(ラップする部位)は、テーラードブランク構造として板厚を下げ更に軽量化してもよい。
更に、車両10のボデー全体の曲げや捩れ剛性が向上するので、NV(ノイズ・アンド・バイブレーション)性能や操縦安定性能が向上する。
また、エアコンプレッサー(図示略)を配置するためのリインフォースとしてX字状クロスメンバ100を使用することも可能である(X字状クロスメンバ100の上にエアコンプレッサー(図示略)を配置することができる)。或いは、X字状クロスメンバ100にモータ類を吊るすことも可能である。
ここで、一対のフロントサイドメンバの車両幅方向の間隔は、一対のフロントサイドメンバの製造上のバラツキに加え、X字状クロスメンバの前端部の車両幅方向の全長の製造上のバラツキも考慮する必要がある。
よって、例えば、X字状クロスメンバの前端部の車両幅方向の全長の製造上のバラツキを考慮することで、一対のフロントサイドメンバの前端部の間隔のバラツキが大きくなると、一対のフロントサイドメンバの前端部の間に搭載されているラジエータのサイズに影響を与えることが考えられる。
しかし、本実施形態では、X字状クロスメンバ100の第一クロスメンバインナ114の前端部116における接合面118には、車両幅方向外側に凸となった座部150が設けられている(図3を参照)。同様に、X字状クロスメンバ100の第二クロスメンバアウタ124の前端部126における接合面128には、車両幅方向外側に凸となった座部150が設けられている。そして、これらの座部150がフロントサイドメンバインナ52、62の内側面52C,62Cとスポット溶接されている。
したがって、例えば、フロントサイドメンバ50、60の間隔に製造上のバラツキが生じたとしても、座部150の高さ(車両幅方向外側への突出量T(図3参照))を調整するこことで、X字状クロスメンバ100の車両幅方向の全長を調整することができる。つまり、従来のフロントサイドメンバ50、60の車両幅方向の間隔の製造精度を容易に確保することができる(フロントサイドメンバ50、60の車両幅方向の間隔を従来の製造上のバラツキ内に収めることができる)。また、このためX字状クロスメンバ100を設ける構造であっても、製造が複雑になることが抑制される。
つまり、一対のフロントサイドメンバ50、60の前端部の車両幅方向の間隔の製造精度を確保しつつ、衝突吸収性能が効果的に向上する。
よって、例えば、フロントサイドメンバ50、60の間にラジエータ(図示略)を搭載する場合、従来と同じサイズラジエータを搭載することができる。言い換えると、X字状クロスメンバ100を設けない構造で用いたラジエータと車両幅方向の全長が同じラジエータを搭載することができる。
なお、X字状クロスメンバ100の後端部におけるフロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面の接合部位に、車両幅方向外側に向けて凸となった座部を形成してもよい。
つぎに、図4、図5、図9を用いて、本発明に係る車両前部構造の第二実施形態を詳細に説明する。図4は、本発明の第二実施形態の車両前部構造を示す斜視図である。図5(A)は、図1のY字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバの前端部の拡大図である。図5(B)は、第一クロスメンバのクロスメンバアウタを示す斜視図であり、図5(C)は第一クロスメンバインナを示す斜視図である。図9(A)は本発明の第二実施形態の車両前部構造におけるY字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバの車両後方側端部とトンネル部との接合部位を示す斜視図であり、図9(B)は(A)をA方向から見た部分拡大斜視図である。なお、第一実施形態と同一には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図4に示されるように、第一クロスメンバ210と第二クロスメンバ220とが平面視略Y字状に配置されて構成されY字状クロスメンバ200が、一対のフロントサイドメンバ50、60の間に設けられている点が第一実施形態と異なる。なお、第一クロスメンバ210と第二クロスメンバ220とは左右対象である以外は同形状とされている。また、一対のフロントサイドメンバ50、60とY字状クロスメンバ200とは、略同じ高さに配置されている。
Y字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210は、一方のフロントサイドメンバ50の車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し、後端部分210Aがトンネル部32の中に差し込まれトンネル部32の内壁に接合されている(図9も参照)。
Y字状クロスメンバ200の第二クロスメンバ220は、他方のフロントサイドメンバ60の車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し、後端部分220Aがトンネル部32の中に差し込まれトンネル部32の内壁に接合されている。
また、Y字状クロスメンバ200を構成する第一クロスメンバ210及び第二クロスメンバ220の後端部同士は接合されている。
なお、図9に示すように、第一クロスメンバ210の後端部分210Aは、トンネル部32の手前近傍(図のN部)でねじれてトンネル部32の中に差し込まれている。また、トンネル部32の内壁にはトンネルリインフォース(図示略)が接合されており、トンネルリンフォースの車両前方側端部が第一クロスメンバ210の後端部分210Aと重なり接合されている。図示は省略するが、Y字状クロスメンバ200の第二クロスメンバ220の後端部分220Aとトンネル部32と接合部位及びトンネルリインフォース(図示略)との接合の詳細は、第一クロスメンバ210と同様である。
図4に示すように、Y字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210は、断面略L字の第一クロスメンバインナ214及び第一クロスメンバアウタ212の開口側同士を対向させて接合されることによって閉断面構造が構成されている(図5(A)、(B)、(C)、図9も参照)。
同様にY字状クロスメンバ200の第二クロスメンバ220は、断面略L字の第一クロスメンバアウタ224及び第一クロスメンバインナ222の開口側同士を対向させて接合されることによって閉断面構造が構成されている。
つぎに、Y字状クロスメンバ200を構成する第一クロスメンバ210及び第二クロスメンバ220の前端部とフロントサイドメンバ50、60の前端部との接合部位の構造について説明する。なお、第一クロスメンバ210の前端部とフロントサイドメンバ50の前端部との接合部位の構造と、第二クロスメンバ220の前端部とフロントサイドメンバ60の前端部との接合部位の構造と、は左右対称である以外は、同様の構造であるので、第一クロスメンバ210の前端部とフロントサイドメンバ60の前端部との接合部位の構造を代表して説明する。
図4、図5(A)、図5(B)に示すように、Y字状クロスメンバ200を構成する第一クロスメンバ210の第一クロスメンバインナの前端部213は、フロントサイドメンバインナ52の上面52Dに沿って延設されている。また、車両後方側に向かって折り曲げられてフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cに沿って延在する接合面211が形成されている。そして、この接合面211には車両幅方向内側面が凹んで車両幅方向外側に凸となった座部150が形成されている。
図4、図5(A)、図5(C)に示すように、第一クロスメンバ210の第一クロスメンバインナ214の前端部216は、フロントサイドメンバインナ52の内側面52Cに沿って車両内側方向に曲げられている。第一クロスメンバインナ214の前端部216におけるフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cに沿って延在する接合面218には、車両幅方向内側面が凹んで車両幅方向外側に凸となった座部150が複数(本実施形態では四つ)設けられている(図3も参照)。そして、第一クロスメンバ210の接合面211、218において、これらの座部150がフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cとスポット溶接されている。
なお、前述したように、第二クロスメンバ220の前端部とフロントサイドメンバ60の前端部との接合部位の構造も、左右対称である以外は同様の構造であり、第二クロスメンバインナ222の接合面と第二クロスメンバアウタ224の接合面228には、車両幅方向外側に凸となった座部150が形成されている(図3も参照)。そして第二クロスメンバ220の接合面において、これらの座部150がフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cとスポット溶接されている(図4参照)。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
車両10フルラップ衝突をした場合には、一対のフロントサイドメンバ50、60がそれぞれその長手方向(車両前後方向)に圧縮変形することで、衝突荷重が吸収される。更にY字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210及び第二クロスメンバ220がそれぞれその長手方向(車両幅方向内側斜め後方側)に圧縮変形することで衝突荷重が吸収される。また、Y字状クロスメンバ200を介して、剛性の高いトンネル部32に衝突荷重が伝達される。よって、フルラップ衝突の衝撃吸収性能が向上する。
また、一方のフロントサイドメンバ50だけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバ50が、衝突荷重をその長手方向に受けて圧縮変形する。更に一方のフロントサイドメンバ50の前端部に接合されたY字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210がその長手方向に圧縮変形する。また、第一クロスメンバ210を介して剛性の高いトンネル部32に衝突荷重が伝達される。よって、衝突吸収性性能が向上する。
また、第一クロスメンバインナ214の前端部216の接合面218と、第二クロスメンバアウタ224の前端部226の接合面228と、がフロントサイドメンバ50、60の内側面52C,62Cに接合されている。よって、オフセット衝突におけるフロントサイドメンバ50、60の内倒れ(車両幅方向内側への湾曲)が抑制されるので、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が向上する。
ここで、Y字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210の第一クロスメンバアウタ212の前端部213及び第一クロスメンバインナ214の前端部216で、フロントサイドメンバインナ52の外側を覆うように当接状態で配置されフロントクロスメンバ50に接合されているので(図5(A)を参照)、接合強度が向上する。よって、フロントサイドメンバ50からY字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210への衝突荷重の伝達効率が向上する。同様に、フロントサイドメンバ60からY字状クロスメンバ200の第二クロスメンバ220への衝突荷重の伝達効率が向上する。
このように本発明が適用されていない構造(Y字状クロスメンバ200が設けられていない構造)と比較し、前面衝突時(フルラップ衝突及びオフセット衝突の両方)の衝突荷吸収性能が効果的に向上する。
また、前面衝突時の衝撃吸収性能が向上するので、フロントサイドメンバ50、60の耐力(例えば、板厚)を減少させて、軽量化することができる。なお、フロントサイドメンバ50、60とY字状クロスメンバ200との接合部位(ラップする部位)は、テーラードブランク構造として板厚を下げ更に軽量化してもよい。
更に、ボデー全体の曲げや捩れ剛性が向上するので、NV(ノイズ・アンド・バイブレーション)性能や操縦安定性能が向上する。
また、エアコンプレッサー(図示略)を配置するためのリインフォースとしてY字状クロスメンバ200を使用することも可能である(Y字状クロスメンバ200の上にエアコンプレッサー(図示略)を配置することができる)。或いは、Y字状クロスメンバ200にモータ類を吊るすことも可能である。
ここで、Y字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210におけるフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cに沿って延在する接合面211、218には、車両幅方向外側に凸となった座部150が設けられている。同様に、Y字状クロスメンバ200の第二クロスメンバ220のフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cに沿って延在する接合面221、228に車両幅方向外側に凸となった座部150が設けられている。そして、これらの座部150がフロントサイドメンバインナ52、62の内側面52C,62Cとスポット溶接されている。
したがって、例えば、フロントサイドメンバ50、60の間隔に製造上のバラツキが生じたとしても、座部150の高さ(車両幅方向外側への突出量T(図3参照))を調整するこことで、Y字状クロスメンバ200の車両幅方向の全長を調整することができる。つまり、従来のフロントサイドメンバ50、60の車両幅方向の間隔の製造精度を容易に確保することができる(フロントサイドメンバ50、60の車両幅方向の間隔を従来と同様の製造上のバラツキ内に収めることができる)。また、このためY字状クロスメンバ200を設ける構造であっても、製造が複雑になることが抑制される。
よって、例えば、フロントサイドメンバ50、60の間にラジエータ(図示略)を搭載する場合、従来と同じサイズラジエータを搭載することができる。言い換えると、Y字状クロスメンバ200を設けない構造で用いたラジエータと車両幅方向の全長が同じラジエータを搭載することができる。
なお、本実施形態では、図4に示すように、Y字状クロスメンバ200を構成する第一クロスメンバ210の後端部210A及び第二クロスメンバ220の後端部220Aは、トンネル部32の中に差し込まれトンネル部32の内壁に接合されていたが、これに限定されない。トンネル部32の稜線R(図4参照)に衝突荷重が伝達(入力)されるように接合されていればよい。
なお、第一実施形態のX字状クロスメンバ100(図1参照)よりも第二実施形態のY字状クロスメンバ200の方が配置寸法上、短い。よって、第一実施形態のX字状クロスメンバ100(図1参照)よりも第二実施形態のY字状クロスメンバ200の方が軽量化されている。
つぎに、図7を用いて、本発明に係る車両前部構造の第三実施形態を詳細に説明する。図7は、本発明の第三実施形態の車両前部構造を示す斜視図である。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示すように、ダッシュパネル20の車両後方側における車両下部の車幅方向両外側には、ロッカ450、460が車両前後方向を長手方向として略水平に配設されている。ロッカ450、460は、車両幅方向外側に配置され且つ水平断面がハット形状とされたロッカアウタパネル452、462と、車両幅方向内側に配置され且つ水平断面がハット形状とされたロッカインナパネル454、464と、を有し、それぞれの開口側を向き合わせて接合されることで閉断面が構成されている。
ロッカ450、460の車両前方側端部にはフロントピラー(Aピラー)470、480が立設されている。フロントピラー470、480は、車両幅方向外側に配置され且つ水平断面がハット形状とされたフロントピラーアウタパネル472、482と、車両幅方向内側に配置され且つ水平断面がハット形状とされたフロントピラーインナパネル474、484と、を有し、それぞれの開口側を向き合わせて接合されることで閉断面が構成されている。
このように、側面視において、ロッカ450、460とフロントピラー470、480とで略L字状をなしている。また、ダッシュパネル20における車幅方向両端部が、左右のフロントピラー470、480にそれぞれ溶接されている。
ダッシュパネル20の車両後方側面におけるフロントサイドメンバ50に対応する部位に、断面略矩形状のリインフィース402の先端部が接合されている。リインフォース402は、車両幅方向外側に湾曲し(平面視略L字形状とされ)、後端部がフロントピラー470のフロントピラーインナパネル474に接合されている。
同様に、ダッシュパネル20の車両後方側面におけるフロントサイドメンバ60に対応する部位に、断面略矩形状のリインフィース404の先端部が接合されている。リインフォース404は、車両幅方向外側に湾曲し(平面視略L字形状とされ)、後端部がフロントピラー480のフロントピラーインナパネル484に接合されている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
車両10がフルラップ衝突をした場合には、一対のリインフィース402、404が一対の左右のフロントサイドメンバ50、60から受けた荷重をフロントピラー470、480及びロッカ450、460に効果的に伝達する(正確には、ダッシュパネル20を介して受けた荷重をフロントピラー470、480及びロッカ450、460に伝達する)。よって、フルラップ衝突の衝撃吸収性能が更に向上する。
また、車両10が一方のフロントサイドメンバ50だけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバ50の前端部に接合されたX字状クロスメンバ100の第一クロスメンバ110を介し他方のフロントサイドメンバ60における第一クロスメンバ110との接合部位に衝突荷重が伝達される。更に、衝突荷重は、リインフォース404(とダッシュパネル20)を介してフロントピラー480及びロッカ460に伝達される。よって、衝突荷重が効果的に吸収される。
同様に、他方のフロントサイドメンバ60の前端部に接合されたX字状クロスメンバ100の第二クロスメンバ120を介し他方のフロントサイドメンバ50における第二クロスメンバ120との接合部位に衝突荷重が伝達される。更に、衝突荷重は、リインフォース402(とダッシュパネル20)を介してフロントピラー470及びロッカ450に伝達される。よって、衝突荷重が効果的に吸収される。
また、第一クロスメンバインナ114の前端部116の接合面118と、第二クロスメンバアウタ124の前端部126の接合面128と、がフロントサイドメンバ50、60の内側面52C,62Cに接合されている。よって、オフセット衝突におけるフロントサイドメンバ50、60の内倒れ(車両幅方向内側への湾曲)が抑制されるので、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が効果的に向上する。
なお、本実施形態においては、第一クロスメンバインナ114の接合面118と第二クロスメンバ124の接合面128とに、座部150(図1参照)は形成されていない。しかし、本実施形態においても、第一クロスメンバインナ114の接合面118と第二クロスメンバ124の接合面128とに、座部150(図1参照)を形成してもよい。
また、リインフォース402、404の後端部は、ロッカ450、460のロッカインナパネル454、460に接合されていてもよい。
つぎに、図8を用いて、本発明に係る車両前部構造の第四実施形態を詳細に説明する。図8は、本発明の第四実施形態の車両前部構造を示す斜視図である。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示すように、Y字状クロスメンバ200を構成する第一クロスメンバ210及び第二クロスメンバ220の後端部には、外側に延在するフランジ部550が形成されている。そして、このフランジ部550がダッシュパネル20におけるトンネル部32の外縁部32Aに接合されている。また、Y字状クロスメンバ200を構成する第一クロスメンバ210及び第二クロスメンバ220の後端部は、車両前後方向に見て、トンネル部32の稜線Rに重なるように対向配置されている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
一方のフロントサイドメンバ50だけが荷重を受けるような衝突、所謂オフセット衝突をした場合には、一方のフロントサイドメンバ50が、衝突荷重をその長手方向に受けて圧縮変形する。更に一方のフロントサイドメンバ50の前端部に接合されたY字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210がその長手方向に圧縮変形する。また、第一クロスメンバ210を介して剛性の高いトンネル部32に衝突荷重が伝達される。なお、このとき、Y字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210の後端部からトンネル部32の稜線Rに衝突荷重が効果的に伝達(入力)される。よって、衝突吸収性性能が効果的に向上する。
また、第一クロスメンバインナ214の前端部216の接合面218と、第二クロスメンバアウタ224の前端部226の接合面228と、がフロントサイドメンバ50、60の内側面52C,62Cに接合されている。よって、オフセット衝突におけるフロントサイドメンバ50、60の内倒れ(車両幅方向内側への湾曲)が抑制されるので、オフセット衝突時の衝撃吸収性能が効果的に向上する。
また、第二実施形態のように、Y字状クロスメンバ200の後端部がトンネル部32に差し込まれトンネル部32の内壁面とトンネルリンフォース(図示略)の前端部とに接合される構造と比較し、本実施形態はトンネル部32に差し込まれていない分短く、又トンネルリンフォース(図示略)を不要とすることもできるので、軽量化される。
なお、本実施形態においては、Y字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210におけるフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cに沿って延在する接合面211、218と、Y字状クロスメンバ200の第二クロスメンバ220のフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cに沿って延在する接合面221、228とに、座部150(図4参照)が設けられていない。しかし、Y字状クロスメンバ200の接合面211、218、221、228に、座部150(図4参照)が設けられていてもよい。
ここで、第一実施形態〜第四実施形態では、一対のフロントサイドメンバ50、60とX字状クロスメンバ100及びY字状クロスメンバ200とは、上面が略同じ高さに配置されていたが、これに限定されない。一対のフロントサイドメンバ50、60の上面よりもX字状クロスメンバ100及びY字状クロスメンバ200の上面の方が高い位置或いは低い位置に配置されていてもよい。
よってつぎに、第一実施形態の変形例として、一対のフロントサイドメンバ50、60の上面よりもX字状クロスメンバ200の上面の方が低い位置に配置されている構成について、図6を用いて説明する。図6(A)は、変形例のX字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバの前端部の拡大図である。図6(B)は、第一クロスメンバのクロスメンバアウタを示す斜視図であり、図6(C)は第一クロスメンバインナを示す斜視図である。なお、第一実施形態と同一には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6(A)に示すように、一方のフロントサイドメンバ350のフロントサイドメンバインナ354の前端部は、車両上下方向下側に延出された側面視略三角形状の延出部356が形成されている。
X字状クロスメンバ300の第一クロスメンバ310の前端部は、フロントサイドメンバ50のフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cとフロントサイドメンバアウタ354の延出部356と接合されている。
図6(C)に示すように、第一クロスメンバアウタ312は、先端側部分が車両幅方向外側に向かって曲げることに前端部313が形成されている。
図6(A)、図6(B)に示すように、第一クロスメンバインナ314の前端部316は、フロントサイドメンバ350に沿って車両内側方向に曲げられると共に、断面略L字状とされている。また、前端部316の下端部には、車両下側に向けて延出されたフランジ部319が形成されている。なお、この前端部316の上端部318とフランジ部319とに、車両幅方向内側面が凹んで車両幅方向外側に凸となった座部150が形成されている。なお、上端部318とフランジ部319とにせぎり(段付け)を形成して座部としてもよい。
そして、図6(A)に示すように、第一クロスメンバインナ314の前端部316の上端部318がフロントサイドメンバ350のフロントサイドメンバインナ52の内側面52Cに接合され、前端部316のフランジ部319が上端部318フロントサイドメンバ350のフロントサイドメンバインナ354の延出部356に接合されている。
また、第一クロスメンバインナ314の前端部316の上端部318とフランジ部319とに形成された座部150がスポット溶接されている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、X字状クロスメンバ100の第一クロスメンバ110及び第二クロスメンバ120とY字状クロスメンバ200の第一クロスメンバ210及び第二クロスメンバ220とは、インナパネルとアウタパネルとによって閉断面構造が構成されていたが、これに限定されない。
例えば、X字状クロスメンバの第一クロスメンバ及び第二クロスメンバとY字状クロスメンバの第一クロスメンバ及び第二クロスメンバが、例えば、円筒状(パイプ状)やL字アングル形状であってもよい。なお、円筒状(パイプ状)の場合、例えば、端部にカラーを取り付け、このカラーとフロントサイドメンバとを接合させると共に、このカラーに座部が形成された接合面を設けることで本発明を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、座部150は側面視円形状とされていたがこれに限定されない。例えば、せぎり(段付け)であってもよい。その他、どのような形状あってもよい。
また、例えは、一対のフロントサイドメンバ50、60の前端部に、衝撃吸収部材としてのクラッシュボックスが設けられていてもよい。そして、この衝撃吸収部材(クラッシュボックス)にX字状クロスメンバ100及びY字状クロスメンバ200の前端部が接合された構造であってもよい。
なお、前述したように、本実施形態の車両10は、燃料電池車(FC車)又は電気自動車(EV車)とされ、FF車やFR車と異なり車両前部空間12にはエンジンやミッションがないため、上記実施形態のように車両前部空間12にX字状クロスメンバ100及びY字クロスメンバ200を設けることが容易である。なお、RR車も車両前部空間にエンジンがないので、同様にX字状クロスメンバ100及びY字クロスメンバ200を設けることが容易である。
本発明の第一実施形態の車両前部構造を示す斜視図である。 図1におけるX字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバの前端部の拡大図である。 図2のA−A線に沿った縦断面図である(車両幅方向に沿った縦断面図である)。 本発明の第二実施形態の車両前部構造を示す斜視図である。 (A)は、図4のY字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバの前端部の拡大図であり、(B)は、第一クロスメンバのクロスメンバアウタを示す斜視図であり、(C)は第一クロスメンバインナを示す斜視図である。 (A)は、変形例のX字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバの前端部の拡大図であり、(B)は、第一クロスメンバのクロスメンバアウタを示す斜視図であり、(C)は第一クロスメンバインナを示す斜視図である。 本発明の第三実施形態の車両前部構造を示す斜視図である。 本発明の第四実施形態の車両前部構造を示す斜視図である。 (A)は本発明の第二実施形態の車両前部構造におけるY字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバの車両後方側端部とトンネル部との接合部位を示す斜視図であり、(B)は(A)のA方向から見た拡大斜視図である。
符号の説明
10 車両
30 フロアパネル
32 トンネル部
32A 外縁部
50 フロントサイドメンバ
60 フロントサイドメンバ
100 X字状クロスメンバ
110 第一クロスメンバ
118 接合面
120 第二クロスメンバ
128 接合面
150 座部
200 V字状クロスメンバ
210 第一クロスメンバ
211 接合面
218 接合面
221 接合面
220 第二クロスメンバ
228 接合面
300 X字状クロスメンバ
310 第一クロスメンバ
318 上端部(接合面)
319 フランジ部(接合面)
350 フロントサイドメンバ
402 リインフォース(第一荷重伝達部材)
404 リインフォース(第二荷重伝達部材)
450 ロッカ(骨格部材)
460 ロッカ(骨格部材)
470 フロントピラー(骨格部材)
480 フロントピラー(骨格部材)
550 フランジ部
R 稜線

Claims (6)

  1. 車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って設けられた一対のフロントサイドメンバと、
    一方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し他方の前記フロントサイドメンバに後端部が接合された第一クロスメンバと、他方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し前記第一クロスメンバと交差して一方の前記フロントサイドメンバに後端部が接合された第二クロスメンバと、で構成され、平面視において前記第一クロスメンバと前記第二クロスメンバとで略X字状に構成されたX字状クロスメンバと、
    前記X字状クロスメンバを構成する前記第一クロスメンバ及び前記第二クロスメンバの前端部に形成され、前記フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面と、
    前記接合面の接合部位に形成され、車両幅方向外側に向けて凸となった座部と、
    を備えることを特徴とする車両前部構造。
  2. 車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って設けられた一対のフロントサイドメンバと、
    前記一対のフロントサイドメンバの車両後端部と接合されたフロアパネルに形成され、車幅方向略中央部に車両前後方向に沿って設けられたトンネル部と、
    一方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し後端部が前記トンネル部に接合された第一クロスメンバと、他方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し後端部が前記第一クロスメンバの後端部及び前記トンネル部とに接合された第二クロスメンバと、で構成され、平面視において前記第一クロスメンバと前記第二クロスメンバとで略V字状に構成されたV字状クロスメンバと、
    前記V字状クロスメンバを構成する前記第一クロスメンバ及び前記第二クロスメンバの前端部に形成され、前記フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面と、
    前記接合面に形成され、車両幅方向外側に向けて凸となった座部と、
    を備えることを特徴とする車両前部構造。
  3. 車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って設けられた一対のフロントサイドメンバと、
    一方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し他方の前記フロントサイドメンバに後端部が接合された第一クロスメンバと、他方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し前記第一クロスメンバと交差して一方の前記フロントサイドメンバに後端部が接合された第二クロスメンバと、で構成され、平面視において前記第一クロスメンバと前記第二クロスメンバとで略X字状に構成されたX字状クロスメンバと、
    前記X字状クロスメンバを構成する前記第一クロスメンバ及び前記第二クロスメンバの前端部に形成され、前記フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面と、
    一方の前記フロントサイドメンバの後端部から荷重を受け、一方の前記フロントサイドメンバの車両後方側且つ車両幅方向外側に配置された骨格部材に荷重を伝達する第一荷重伝達部材と、
    他方の前記フロントサイドメンバの後端部から荷重を受け、他方の前記フロントサイドメンバの車両後方側且つ車両幅方向外側に配置された骨格部材に荷重を伝達する第二荷重伝達部材と、
    を備えることを特徴とする車両前部構造。
  4. 前記接合面の接合部位に形成され、車両幅方向外側に向けて凸となった座部を備えることを特徴とする請求項3に記載の車両前部構造。
  5. 車両前部における車両幅方向両外側端部に車両前後方向に沿って設けられた一対のフロントサイドメンバと、
    前記一対のフロントサイドメンバの車両後端部と接合されたフロアパネルに形成され、車幅方向略中央部に車両前後方向に沿って設けられたトンネル部と、
    一方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し後端部が前記トンネル部に接合された第一クロスメンバと、他方の前記フロントサイドメンバの車両前方側端部に前端部が接合されると共に車両幅方向内側斜め後方側に向かって延在し後端部が前記第一クロスメンバの後端部及び前記トンネル部とに接合された第二クロスメンバと、で構成され、平面視において前記第一クロスメンバと前記第二クロスメンバとで略V字状に構成されると共に、後端部が車両前後方向に見て、前記トンネル部の稜線と重なるように対向配置されたY字状クロスメンバと、
    前記V字状クロスメンバを構成する前記第一クロスメンバ及び前記第二クロスメンバの前端部に形成され、前記フロントサイドメンバの車両幅方向内側面に沿って延在する接合面と、
    前記Y字状クロスメンバを構成する第一クロスメンバ及び第二クロスメンバの後端部に形成され、前記トンネル部の外縁部に接合されたフランジ部と、
    を備えることを特徴とする車両前部構造。
  6. 前記接合面に形成され、車両幅方向外側に向けて凸となった座部を備えることを特徴とする請求項5に記載の車両前部構造。
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