JP2000238658A - 車両の車体構造 - Google Patents

車両の車体構造

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JP2000238658A
JP2000238658A JP11042283A JP4228399A JP2000238658A JP 2000238658 A JP2000238658 A JP 2000238658A JP 11042283 A JP11042283 A JP 11042283A JP 4228399 A JP4228399 A JP 4228399A JP 2000238658 A JP2000238658 A JP 2000238658A
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vehicle body
front side
side frames
frame
vehicle
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JP11042283A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Toyao
博之 鳥谷尾
Toshiisa Tomizawa
利功 冨澤
Isao Saito
勲 齋藤
Shiyouji Tsukamoto
祥士 塚本
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体重量の増加を抑制しつつ、車体の剛性を
大きくするとともに、フロントサスペンションの支持剛
性をも大きくすること。 【解決手段】 車体前部に搭載したエンジンにて後輪を
駆動する駆動方式の車両である。車体11の両側に前後
にフロントサイドフレーム21,21を延し、これら両
側のフロントサイドフレーム21,21に左右のフロン
トサスペンション70,70のアッパアーム71,71
を上下スイング可能に取付け、これらのアッパアーム7
1,71の取付け部位にて、左右のフロントサイドフレ
ーム21,21間に前部のクロスメンバ42を掛け渡し
た。前部のクロスメンバ42の後方にエンジン81を配
置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の車体構造、特
に、フロントサスペンションを取付けるための車体前部
構造の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両には、車体前部に搭載
したエンジンにて後輪を駆動する駆動方式のものがあ
る。このような車両の車体にフロントサスペンションを
取付けた構造を、図7にて説明する。
【0003】図7は従来の車両の概念図であり、背面か
ら見た車両前部構造を模式的に示す。車両100は、車
体101の両側に前後にフロントサイドフレーム10
2,102を延し、これらのフロントサイドフレーム1
02,102間に想像線にて示すエンジン103を搭載
し、さらに、フロントサイドフレーム102,102の
上部にフロントダンパハウジング104,104を取付
け、フロントサイドフレーム102,102の下端間に
サブフレーム105を掛け渡し、サブフレーム105の
両側に左右のフロントサスペンション110,110を
取付けたものである。
【0004】左のフロントサスペンション110は、サ
ブフレーム105の側部にスイング可能に取付けたアッ
パアーム111並びにロアアーム112と、ロアアーム
112とフロントダンパハウジング104との間に取付
けたダンパ113並びにコイルばね114と、アッパア
ーム111並びにロアアーム112に連結したナックル
115とからなる、ダブルウィッシュボーン式サスペン
ションである。右のフロントサスペンション110は、
左のフロントサスペンション110と同構成である。1
16,116は前輪である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車体前部の剛
性を大きくするには、左右のフロントサイドフレーム1
02,102間の最適位置をバー状のクロスメンバで連
結するとよい。フロントサイドフレーム102,102
で、フロントサスペンション110,110のアッパ・
ロアアーム111,112を支える。従って、クロスメ
ンバで連結する最適位置は、アッパ・ロアアーム11
1,112を取付ける部位である。ところが、上記従来
の技術は、フロントサイドフレーム102,102間に
エンジン103を配置するので、この間にクロスメンバ
を掛け渡すことはできない。このため、フロントサスペ
ンション110,110を取付けたサブフレーム105
を、エンジン103を迂回させつつ、左右のフロントサ
イドフレーム102,102の下端間に掛け渡してい
る。
【0006】エンジン103を迂回したサブフレーム1
05であるから、単なるバー状のクロスメンバと同様の
剛性を確保すると、重量の増加に繋がる。しかも、アッ
パ・ロアアーム111,112を支えるので、剛性を一
層大きくする必要がある。この結果、サブフレーム10
5の重量が増加するので、サブフレーム105を含む車
体重量の増加に繋がり、車体101の軽量化の妨げとな
っている。
【0007】そこで本発明の目的は、車体重量の増加を
抑制しつつ、車体の剛性を大きくするとともに、フロン
トサスペンションの支持剛性をも大きくすることができ
る技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車体前部に搭載したエンジンにて後輪を
駆動する駆動方式の車両において、車体両側に前後にフ
ロントサイドフレームを延し、これら両側のフロントサ
イドフレームに左右のフロントサスペンションのアーム
をスイング可能に取付け、これらのアームの取付け部位
にて、左右のフロントサイドフレーム間にクロスメンバ
を掛け渡し、このクロスメンバの後方にエンジンを配置
したことを特徴とする。
【0009】エンジンの搭載位置を車体後方へずらすこ
とによって、左右のフロントサイドフレーム間のうち、
フロントサスペンションのアームの取付け部位に、クロ
スメンバを掛け渡すスペースを確保した。アームの取付
け部位にて、左右のフロントサイドフレーム間にクロス
メンバを掛け渡すので、車体前部の剛性を大きくするの
に最適位置を、軽量なバー状のクロスメンバで連結する
ことができる。左右のアームは、クロスメンバによって
剛性を大きくした、左右のフロントサイドフレームに、
スイング可能に取付ければよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車体中心(車幅中心)を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
【0011】図1は本発明に係る車両の左側面図であ
り、車両としてのオープンカー10を示す。このオープ
ンカー10は、車体11の前部に搭載した後述するエン
ジンにて、後輪12を駆動する駆動方式の車両であり、
FR車と称する。図中、13はヘッドランプ、14は前
輪、15はフロントウインド、16はドア、17はミラ
ー、18はシート、19は幌である。
【0012】図2は本発明に係る車体構造の平面図であ
り、フロアパネルを省略して示す。但し、便宜的にフロ
アパネルのうち、フロアトンネル46だけを示す。車体
11は、左右のサイドメンバ20,20と、これら左右
のサイドメンバ20,20間に掛け渡すラジエータ用サ
ポート41と前・後部のクロスメンバ42,43とを組
込んだ、モノコックボディの補強フレームである。
【0013】左のサイドメンバ20は、車体前部のフロ
ントサイドフレーム21と、車体長手中央の外側のサイ
ドシル23又は内側のフロアフレーム27と、車体後部
のリヤサイドフレーム26とを、この順に接合した部材
である。
【0014】具体的には、左のサイドメンバ20は、フ
ロントサイドフレーム21と、フロントサイドフレーム
21の後部に接合し車幅方向外側へ延びるサイドアウト
リガー22と、サイドアウトリガー22の側端部に接合
したサイドシル23と、サイドシル23の後部に接合し
た連結部材25と、連結部材25に前部を接合したリヤ
サイドフレーム26と、フロントサイドフレーム21の
後部からリヤサイドフレーム26の前部まで延して接合
したフロアフレーム27とからなる。
【0015】フロントサイドフレーム21とフロアフレ
ーム27とリヤサイドフレーム26とは、平面視で前後
一直線上に延びている。フロントサイドフレーム21、
サイドアウトリガー22及びフロアフレーム27の接合
部分を、以下、「前部接合部31」と言う。また、連結
部材25、リヤサイドフレーム26及びフロアフレーム
27の接合部分を、以下、「後部接合部32」と言う。
【0016】上記車体11は、車体長手中央のサイドシ
ル23,23並びにフロアフレーム27,27で連結さ
れた、左右のフロントサイドフレーム21,21と左右
のリヤサイドフレーム26,26とを、さらに、メイン
補強メンバ50で連結することによって、車体11の剛
性を大きくしたものである。
【0017】メイン補強メンバ50は、フロアトンネル
46の上部の側面に沿わせて、左右の補助フレーム5
2,52を前後に延し、これらの補助フレーム52,5
2をフロアトンネル46の前後方向の側面に接合し、さ
らに、左右の補助フレーム52,52の前部から前部延
長部53,53を延して、左右の前部接合部31,31
に接合するとともに、左右の補助フレーム52,52の
後部から後部延長部54,54を延して、左右の後部接
合部32,32に接合した、平面視略X状メンバであ
る。
【0018】このようなメイン補強メンバ50によっ
て、左右のフロントサイドフレーム21,21と左右の
リヤサイドフレーム26,26を連結することで、これ
らのフロントサイドフレーム21,21とリヤサイドフ
レーム26,26を、フロアトンネル46と補助フレー
ム52,52と前・後部延長部53,53,54,54
とで連結することができる。
【0019】ところで、本発明は、車体11の両側に、
前後にフロントサイドフレーム21,21を延し、これ
ら両側のフロントサイドフレーム21,21の外側部
に、前後2個ずつのブラケット(前部ブラケット61,
61並びに後部ブラケット62,62)を取付け、これ
らの前部ブラケット61,61の取付け部位にて、左右
のフロントサイドフレーム21,21間に前部のクロス
メンバ42を掛け渡し、この前部のクロスメンバ42の
後方に想像線にて示すエンジン81を配置したことを特
徴とする。すなわち、車体11前部の、左右のフロント
サイドフレーム21,21間に、図示せぬサブフレーム
を介して、エンジン81を搭載した。
【0020】図3は本発明に係る車体構造の斜視図であ
り、フロアトンネル及びフロアパネルを除いて、メイン
補強メンバ50を示す。この図は、サイドシル23並び
にフロアフレーム27を、フロントサイドフレーム21
並びにリヤサイドフレーム26より下位にし、車体11
を側面から見たときに、フロントサイドフレーム21と
リヤサイドフレーム26とメイン補強メンバ50とを、
概ね同一高さ上にて接合したことを示す。
【0021】フロントサイドフレーム21並びにサイド
シル23は、略矩形状閉断面構造であり、リヤサイドフ
レーム26並びにフロアフレーム27は、上開放コ字状
断面構造である。右のサイドメンバ20は、左のサイド
メンバ20と同構成である。47,47はフロアクロス
フレームである。
【0022】さらにこの図は、左右のフロントサイドフ
レーム21,21間に、最前のラジエータ用サポート4
1と前部のクロスメンバ42を掛け渡し、左右のリヤサ
イドフレーム26,26間に、後部のクロスメンバ43
を掛け渡したことを示す。ラジエータ用サポート41
は、左右のフロントサイドフレーム21,21よりも下
位を通る、矩形状閉断面構造の部材である。前部のクロ
スメンバ42は、矩形状閉断面構造のバー部材である。
後部のクロスメンバ43は、上開放コ字状断面構造のバ
ー部材である。
【0023】図4は図2の4−4線断面図であり、想像
線にて示す運転席44と助手席45との間の車体中央
に、下開放コ字状断面構造のフロアトンネル46を通
し、このフロアトンネル46の下端左右に左右のフロア
パネル48,48の内側端を接合し、これらのフロアパ
ネル48,48の外側端を左右のサイドシル23,23
に接合したことを示す。
【0024】フロアトンネル46は、上部に、略矩形状
閉断面構造の中央補助フレーム部51を設けることによ
って、剛性を大きくしたものである。左右の補助フレー
ム52,52は、フロアトンネル46の上部の両側部、
すなわち、中央補助フレーム部51の左右に沿わせて接
合することによって、略矩形状閉断面構造に形成した補
強部材である。このように、メイン補強メンバ50は、
概ね同一高さの閉断面構造体である、中央補助フレーム
部51並びに補助フレーム52,52を横1列に並べ
て、互いに一体的に接合することによって、ねじり剛性
や曲げ剛性を大きくしたものである。
【0025】図5は本発明に係るフロントサスペンショ
ン周りの概念図であり、背面から見た車両前部構造を模
式的に示す。車体11は、左右のフロントサイドフレー
ム21,21の上部にフロントダンパハウジング63,
63を取付け、フロントサイドフレーム21,21の下
部間にサブフレーム64を掛け渡し、サブフレーム64
の両側に左右のフロントサスペンション70,70を取
付け、さらに、左右のフロントサイドフレーム21,2
1間に想像線にて示すエンジン81を搭載したものであ
る。サブフレーム64は、フロントサイドフレーム2
1,21の下面にボルト止めしたものである。
【0026】左のフロントサスペンション70は、フロ
ントサイドフレーム21の前・後部ブラケット61,6
2にスイング可能に取付けたアッパアーム71と、サブ
フレーム64の側部ブラケット65にスイング可能に取
付けたロアアーム72と、ロアアーム72とフロントダ
ンパハウジング63との間に取付けたダンパ73並びに
コイルばね74と、アッパアーム71並びにロアアーム
72に連結したナックル75とからなる、ダブルウィッ
シュボーン式サスペンションである。右のフロントサス
ペンション70は、左のフロントサスペンション70と
同構成であり、同一符号を付してその説明を省略する。
【0027】図6は本発明に係る左のフロントサスペン
ションの取付け部分の斜視図であり、前・後部ブラケッ
ト61,62にアッパアーム71をピン76にて上下ス
イング可能に取付け、前後の側部ブラケット65にロア
アーム72をピン77にて上下スイング可能に取付けた
ことを示す。78はスタビライザ、79はステアリング
系のタイロッドである。
【0028】次に、上記構成の車両の車体構造の作用を
説明する。図2に示すように、エンジン81の搭載位置
を車体後方へずらすことによって、左右のフロントサイ
ドフレーム21,21間のうち、左右の前部ブラケット
61,61(図6に示すアッパアーム71)の取付け部
位に、前部のクロスメンバ42を掛け渡すためのスペー
スを確保した。エンジン81を車体後方へずらすため、
メイン補強メンバ50の前方に大きなスペースを設ける
ようにした。このため、メイン補強メンバ50の前部
は、車体中央を車体後方へ寄せた平面視略V字状を呈す
る。
【0029】前部ブラケット61,61の取付け部位
(アッパアーム71の取付け部位)にて、左右のフロン
トサイドフレーム21,21間に前部のクロスメンバ4
2を掛け渡したので、車体11の前部の剛性を大きくす
るのに最適な位置を、軽量なバー状のクロスメンバ42
で連結することができる。従って、車体11の重量の増
加を抑制しつつ、車体11の剛性を容易に大きくするこ
とができる。
【0030】さらには、図5に示すように、左右のフロ
ントサイドフレーム21,21自体は、矩形状閉断面構
造の部材であるから、比較的剛性が大きいものであり、
しかも、前部のクロスメンバ42によって剛性を大きく
した、左右のフロントサイドフレーム21,21に、左
右のフロントサスペンション70,70のアッパアーム
71,71をスイング可能に取付けるので、フロントサ
スペンション70,70の支持剛性を容易に大きくする
ことができる。
【0031】また、サブフレーム64は、左右のフロン
トサスペンション70,70のロアアーム72のみを支
持するものであるから、従来のサブフレームに比べて、
小さい剛性の部材ですむ。この結果、サブフレーム64
の重量を低減させることができる、サブフレーム64を
含む車体重量の低減に繋がり、車体11の軽量化を図る
ことができる。
【0032】なお、上記本発明の実施の形態において、
(1)車両は、オープンカー10に限定するものではな
く、普通の乗用車であってもよい。 (2)左右のフロントサイドフレーム21,21間に掛
け渡した前部のクロスメンバ42の形状、寸法、材質は
任意である。 (3)フロントサスペンション70,70は、ダブルウ
ィッシュボーン式に限定するものではない。また、ダブ
ルウィッシュボーン式であっても、アッパ・ロアアーム
71,72の少なくとも一方を左右のフロントサイドフ
レーム21,21にスイング可能に取付けるものであれ
ばよい。 (4)エンジン81は、左右のフロントサイドフレーム
21,21間に掛け渡した前部のクロスメンバ42の後
方に配置すればよく、前部のクロスメンバ42からの離
間距離の設定は任意である。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、エンジンの搭載位置を車体後方へず
らすことによって、左右のフロントサイドフレーム間の
うち、フロントサスペンションのアームの取付け部位
に、クロスメンバを掛け渡すスペースを確保し、さら
に、アームの取付け部位にて、左右のフロントサイドフ
レーム間にクロスメンバを掛け渡すようにしたので、車
体前部の剛性を大きくするのに最適位置を、軽量なバー
状のクロスメンバで連結することができる。従って、車
体重量の増加を抑制しつつ、車体の剛性を容易に大きく
することができる。
【0034】さらには、左右のフロントサイドフレーム
自体は比較的剛性が大きいものであり、しかも、クロス
メンバによって剛性を大きくした、左右のフロントサイ
ドフレームに、左右のフロントサスペンションのアーム
をスイング可能に取付けるので、フロントサスペンショ
ンの支持剛性を容易に大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の左側面図
【図2】本発明に係る車体構造の平面図
【図3】本発明に係る車体構造の斜視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】本発明に係るフロントサスペンション周りの概
念図
【図6】本発明に係る左のフロントサスペンションの取
付け部分の斜視図
【図7】従来の車両の概念図
【符号の説明】
10…車両(オープンカー)、11…車体、12…後
輪、14…前輪、21…フロントサイドフレーム、42
…クロスメンバ(前部のクロスメンバ)、70…フロン
トサスペンション、71…アーム(アッパアーム)、8
1…エンジン。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月16日(2000.2.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車両の車体構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の車体構造、特
に、フロントサスペンションを取付けるための車体前部
構造の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両には、車体前部に搭載
したエンジンにて後輪を駆動する駆動方式のものがあ
る。このような車両の車体にフロントサスペンションを
取付けた構造を、図7にて説明する。
【0003】図7は従来の車両の概念図であり、背面か
ら見た車両前部構造を模式的に示す。車両100は、車
体101の両側に前後にフロントサイドフレーム10
2,102を延し、これらのフロントサイドフレーム1
02,102間に想像線にて示すエンジン103を搭載
し、さらに、フロントサイドフレーム102,102の
上部にフロントダンパハウジング104,104を取付
け、フロントサイドフレーム102,102の下端間に
サブフレーム105を掛け渡し、サブフレーム105の
両側に左右のフロントサスペンション110,110を
取付けたものである。
【0004】左のフロントサスペンション110は、サ
ブフレーム105の側部にスイング可能に取付けたアッ
パアーム111並びにロアアーム112と、ロアアーム
112とフロントダンパハウジング104との間に取付
けたダンパ113並びにコイルばね114と、アッパア
ーム111並びにロアアーム112に連結したナックル
115とからなる、ダブルウィッシュボーン式サスペン
ションである。右のフロントサスペンション110は、
左のフロントサスペンション110と同構成である。1
16,116は前輪である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車体前部の剛
性を大きくするには、左右のフロントサイドフレーム1
02,102間の最適位置をバー状のクロスメンバで連
結するとよい。フロントサイドフレーム102,102
で、フロントサスペンション110,110のアッパ・
ロアアーム111,112を支える。従って、クロスメ
ンバで連結する最適位置は、アッパ・ロアアーム11
1,112を取付ける部位である。ところが、上記従来
の技術は、フロントサイドフレーム102,102間に
エンジン103を配置するので、この間にクロスメンバ
を掛け渡すことはできない。このため、フロントサスペ
ンション110,110を取付けたサブフレーム105
を、エンジン103を迂回させつつ、左右のフロントサ
イドフレーム102,102の下端間に掛け渡してい
る。
【0006】エンジン103を迂回したサブフレーム1
05であるから、単なるバー状のクロスメンバと同様の
剛性を確保すると、重量の増加に繋がる。しかも、アッ
パ・ロアアーム111,112を支えるので、剛性を一
層大きくする必要がある。この結果、サブフレーム10
5の重量が増加するので、サブフレーム105を含む車
体重量の増加に繋がり、車体101の軽量化の妨げとな
っている。
【0007】そこで本発明の目的は、車体重量の増加を
抑制しつつ、車体の剛性を大きくするとともに、フロン
トサスペンションの支持剛性をも大きくすることができ
る技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車体前部の両側にフロントサイドフレー
ムを前後に延し、これら両側のフロントサイドフレーム
に左右のフロントサスペンションのアームをスイング可
能に取付け、これらのアームの取付け部位にて、左右の
フロントサイドフレーム間にクロスメンバを掛け渡し、
このクロスメンバの後方にエンジンを配置し、このエン
ジンにて後輪を駆動する駆動方式の車両であって、両側
のフロントサイドフレームの後部同士を、後方へ窪んだ
平面視略V字状の前部を有するメイン補強メンバで連結
し、このメイン補強メンバとクロスメンバとの間にエン
ジンを配置したことを特徴とする。
【0009】エンジンの搭載位置を車体後方へずらすこ
とによって、左右のフロントサイドフレーム間のうち、
フロントサスペンションのアームの取付け部位に、クロ
スメンバを掛け渡すスペースを確保した。アームの取付
け部位にて、左右のフロントサイドフレーム間にクロス
メンバを掛け渡すので、車体前部の剛性を大きくするの
に最適位置を、軽量なバー状のクロスメンバで連結する
ことができる。左右のアームは、クロスメンバによって
剛性を大きくした、左右のフロントサイドフレームに、
スイング可能に取付ければよい。
【0010】請求項2は、車体前部のフロントサイドフ
レームと車体長手中央のフロアフレームと車体後部のリ
ヤサイドフレームとをこの順に延して、車体の両側に配
置し、車体中心にフロアトンネルを配置し、両側のフロ
ントサイドフレームに左右のフロントサスペンションの
アームをスイング可能に取付け、これらのアームの取付
け部位にて、左右のフロントサイドフレーム間にクロス
メンバを掛け渡し、このクロスメンバの後方にエンジン
を配置し、このエンジンにて後輪を駆動する駆動方式の
車両であって、フロアトンネルの上部を閉断面構造にし
て剛性を高めるとともに、フロアトンネルの前後に閉断
面構造の補助フレームを接合することでメイン補強メン
バを構成し、このメイン補強メンバでフロントサイドフ
レームと前記リヤサイドフレームを連結することで、フ
ロントサイドフレームとリヤサイドフレームをフロアト
ンネル並びに補助フレームで連結し、前記メイン補強メ
ンバの前部を後方へ窪んだ平面視略V字状に構成し、こ
のメイン補強メンバとクロスメンバとの間にエンジンを
配置したことを特徴とする。
【0011】エンジンの搭載位置を車体後方へずらすこ
とによって、左右のフロントサイドフレーム間のうち、
フロントサスペンションのアームの取付け部位に、クロ
スメンバを掛け渡すスペースを確保した。アームの取付
け部位にて、左右のフロントサイドフレーム間にクロス
メンバを掛け渡すので、車体前部の剛性を大きくするの
に最適位置を、軽量なバー状のクロスメンバで連結する
ことができる。左右のアームは、クロスメンバによって
剛性を大きくした、左右のフロントサイドフレームに、
スイング可能に取付ければよい。また、車体長手中央の
フロアフレームで連結された、左右のフロントサイドフ
レームと左右のリヤサイドフレームとを、さらに、メイ
ン補強メンバで連結することによって、車体の剛性を大
きくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車体中心(車幅中心)を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
【0013】図1は本発明に係る車両の左側面図であ
り、車両としてのオープンカー10を示す。このオープ
ンカー10は、車体11の前部に搭載した後述するエン
ジンにて、後輪12を駆動する駆動方式の車両であり、
FR車と称する。図中、13はヘッドランプ、14は前
輪、15はフロントウインド、16はドア、17はミラ
ー、18はシート、19は幌である。
【0014】図2は本発明に係る車体構造の平面図であ
り、フロアパネルを省略して示す。但し、便宜的にフロ
アパネルのうち、フロアトンネル46だけを示す。車体
11は、左右のサイドメンバ20,20と、これら左右
のサイドメンバ20,20間に掛け渡すラジエータ用サ
ポート41と前・後部のクロスメンバ42,43とを組
込んだ、モノコックボディの補強フレームである。
【0015】左のサイドメンバ20は、車体前部のフロ
ントサイドフレーム21と、車体長手中央の外側のサイ
ドシル23又は内側のフロアフレーム27と、車体後部
のリヤサイドフレーム26とを、この順に接合した部材
である。
【0016】具体的には、左のサイドメンバ20は、フ
ロントサイドフレーム21と、フロントサイドフレーム
21の後部に接合し車幅方向外側へ延びるサイドアウト
リガー22と、サイドアウトリガー22の側端部に接合
したサイドシル23と、サイドシル23の後部に接合し
た連結部材25と、連結部材25に前部を接合したリヤ
サイドフレーム26と、フロントサイドフレーム21の
後部からリヤサイドフレーム26の前部まで延して接合
したフロアフレーム27とからなる。
【0017】フロントサイドフレーム21とフロアフレ
ーム27とリヤサイドフレーム26とは、平面視で前後
一直線上に延びている。フロントサイドフレーム21、
サイドアウトリガー22及びフロアフレーム27の接合
部分を、以下、「前部接合部31」と言う。また、連結
部材25、リヤサイドフレーム26及びフロアフレーム
27の接合部分を、以下、「後部接合部32」と言う。
【0018】上記車体11は、車体長手中央のサイドシ
ル23,23並びにフロアフレーム27,27で連結さ
れた、左右のフロントサイドフレーム21,21と左右
のリヤサイドフレーム26,26とを、さらに、メイン
補強メンバ50で連結することによって、車体11の剛
性を大きくしたものである。
【0019】メイン補強メンバ50は、フロアトンネル
46の上部の側面に沿わせて、左右の補助フレーム5
2,52を前後に延し、これらの補助フレーム52,5
2をフロアトンネル46の前後方向の側面に接合し、さ
らに、左右の補助フレーム52,52の前部から前部延
長部53,53を延して、左右の前部接合部31,31
に接合するとともに、左右の補助フレーム52,52の
後部から後部延長部54,54を延して、左右の後部接
合部32,32に接合した、平面視略X状メンバであ
る。
【0020】このようなメイン補強メンバ50によっ
て、左右のフロントサイドフレーム21,21と左右の
リヤサイドフレーム26,26を連結することで、これ
らのフロントサイドフレーム21,21とリヤサイドフ
レーム26,26を、フロアトンネル46と補助フレー
ム52,52と前・後部延長部53,53,54,54
とで連結することができる。
【0021】ところで、本発明は、車体11の両側に、
前後にフロントサイドフレーム21,21を延し、これ
ら両側のフロントサイドフレーム21,21の外側部
に、前後2個ずつのブラケット(前部ブラケット61,
61並びに後部ブラケット62,62)を取付け、これ
らの前部ブラケット61,61の取付け部位にて、左右
のフロントサイドフレーム21,21間に前部のクロス
メンバ42を掛け渡し、この前部のクロスメンバ42の
後方に想像線にて示すエンジン81を配置したことを特
徴とする。すなわち、車体11前部の、左右のフロント
サイドフレーム21,21間に、図示せぬサブフレーム
を介して、エンジン81を搭載した。
【0022】図3は本発明に係る車体構造の斜視図であ
り、フロアトンネル及びフロアパネルを除いて、メイン
補強メンバ50を示す。この図は、サイドシル23並び
にフロアフレーム27を、フロントサイドフレーム21
並びにリヤサイドフレーム26より下位にし、車体11
を側面から見たときに、フロントサイドフレーム21と
リヤサイドフレーム26とメイン補強メンバ50とを、
概ね同一高さ上にて接合したことを示す。
【0023】フロントサイドフレーム21並びにサイド
シル23は、略矩形状閉断面構造であり、リヤサイドフ
レーム26並びにフロアフレーム27は、上開放コ字状
断面構造である。右のサイドメンバ20は、左のサイド
メンバ20と同構成である。47,47はフロアクロス
フレームである。
【0024】さらにこの図は、左右のフロントサイドフ
レーム21,21間に、最前のラジエータ用サポート4
1と前部のクロスメンバ42を掛け渡し、左右のリヤサ
イドフレーム26,26間に、後部のクロスメンバ43
を掛け渡したことを示す。ラジエータ用サポート41
は、左右のフロントサイドフレーム21,21よりも下
位を通る、矩形状閉断面構造の部材である。前部のクロ
スメンバ42は、矩形状閉断面構造のバー部材である。
後部のクロスメンバ43は、上開放コ字状断面構造のバ
ー部材である。
【0025】図4は図2の4−4線断面図であり、想像
線にて示す運転席44と助手席45との間の車体中央
に、下開放コ字状断面構造のフロアトンネル46を通
し、このフロアトンネル46の下端左右に左右のフロア
パネル48,48の内側端を接合し、これらのフロアパ
ネル48,48の外側端を左右のサイドシル23,23
に接合したことを示す。
【0026】フロアトンネル46は、上部に、略矩形状
閉断面構造の中央補助フレーム部51を設けることによ
って、剛性を大きくしたものである。左右の補助フレー
ム52,52は、フロアトンネル46の上部の両側部、
すなわち、中央補助フレーム部51の左右に沿わせて接
合することによって、略矩形状閉断面構造に形成した補
強部材である。このように、メイン補強メンバ50は、
概ね同一高さの閉断面構造体である、中央補助フレーム
部51並びに補助フレーム52,52を横1列に並べ
て、互いに一体的に接合することによって、ねじり剛性
や曲げ剛性を大きくしたものである。
【0027】図5は本発明に係るフロントサスペンショ
ン周りの概念図であり、背面から見た車両前部構造を模
式的に示す。車体11は、左右のフロントサイドフレー
ム21,21の上部にフロントダンパハウジング63,
63を取付け、フロントサイドフレーム21,21の下
部間にサブフレーム64を掛け渡し、サブフレーム64
の両側に左右のフロントサスペンション70,70を取
付け、さらに、左右のフロントサイドフレーム21,2
1間に想像線にて示すエンジン81を搭載したものであ
る。サブフレーム64は、フロントサイドフレーム2
1,21の下面にボルト止めしたものである。
【0028】左のフロントサスペンション70は、フロ
ントサイドフレーム21の前・後部ブラケット61,6
2にスイング可能に取付けたアッパアーム71と、サブ
フレーム64の側部ブラケット65にスイング可能に取
付けたロアアーム72と、ロアアーム72とフロントダ
ンパハウジング63との間に取付けたダンパ73並びに
コイルばね74と、アッパアーム71並びにロアアーム
72に連結したナックル75とからなる、ダブルウィッ
シュボーン式サスペンションである。右のフロントサス
ペンション70は、左のフロントサスペンション70と
同構成であり、同一符号を付してその説明を省略する。
【0029】図6は本発明に係る左のフロントサスペン
ションの取付け部分の斜視図であり、前・後部ブラケッ
ト61,62にアッパアーム71をピン76にて上下ス
イング可能に取付け、前後の側部ブラケット65にロア
アーム72をピン77にて上下スイング可能に取付けた
ことを示す。78はスタビライザ、79はステアリング
系のタイロッドである。
【0030】次に、上記構成の車両の車体構造の作用を
説明する。図2に示すように、エンジン81の搭載位置
を車体後方へずらすことによって、左右のフロントサイ
ドフレーム21,21間のうち、左右の前部ブラケット
61,61(図6に示すアッパアーム71)の取付け部
位に、前部のクロスメンバ42を掛け渡すためのスペー
スを確保した。エンジン81を車体後方へずらすため、
メイン補強メンバ50の前方に大きなスペースを設ける
ようにした。このため、メイン補強メンバ50の前部
は、車体中央を車体後方へ寄せた平面視略V字状を呈す
る。図2から明らかなように、クロスメンバ42とメイ
ン補強メンバ50の前部との間のスペースにエンジン8
1を配置した。
【0031】前部ブラケット61,61の取付け部位
(アッパアーム71の取付け部位)にて、左右のフロン
トサイドフレーム21,21間に前部のクロスメンバ4
2を掛け渡したので、車体11の前部の剛性を大きくす
るのに最適な位置を、軽量なバー状のクロスメンバ42
で連結することができる。従って、車体11の重量の増
加を抑制しつつ、車体11の剛性を容易に大きくするこ
とができる。
【0032】さらには、図5に示すように、左右のフロ
ントサイドフレーム21,21自体は、矩形状閉断面構
造の部材であるから、比較的剛性が大きいものであり、
しかも、前部のクロスメンバ42によって剛性を大きく
した、左右のフロントサイドフレーム21,21に、左
右のフロントサスペンション70,70のアッパアーム
71,71をスイング可能に取付けるので、フロントサ
スペンション70,70の支持剛性を容易に大きくする
ことができる。
【0033】また、サブフレーム64は、左右のフロン
トサスペンション70,70のロアアーム72のみを支
持するものであるから、従来のサブフレームに比べて、
小さい剛性の部材ですむ。この結果、サブフレーム64
の重量を低減させることができる、サブフレーム64を
含む車体重量の低減に繋がり、車体11の軽量化を図る
ことができる。
【0034】なお、上記本発明の実施の形態において、
(1)車両は、オープンカー10に限定するものではな
く、普通の乗用車であってもよい。 (2)左右のフロントサイドフレーム21,21間に掛
け渡した前部のクロスメンバ42の形状、寸法、材質は
任意である。 (3)フロントサスペンション70,70は、ダブルウ
ィッシュボーン式に限定するものではない。また、ダブ
ルウィッシュボーン式であっても、アッパ・ロアアーム
71,72の少なくとも一方を左右のフロントサイドフ
レーム21,21にスイング可能に取付けるものであれ
ばよい。 (4)エンジン81は、左右のフロントサイドフレーム
21,21間に掛け渡した前部のクロスメンバ42の後
方に配置すればよく、前部のクロスメンバ42からの離
間距離の設定は任意である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、メイン補強メンバの前部を、後方へ
窪んだ平面視略V字状にしたので、エンジンの搭載位置
を車体後方へずらすことができる。エンジンの搭載位置
を車体後方へずらすことによって、左右のフロントサイ
ドフレーム間のうち、フロントサスペンションのアーム
の取付け部位に、クロスメンバを掛け渡すスペースを確
保し、さらに、アームの取付け部位にて、左右のフロン
トサイドフレーム間にクロスメンバを掛け渡すようにし
たので、車体前部の剛性を大きくするのに最適位置を、
軽量なバー状のクロスメンバで連結することができる。
従って、車体重量の増加を抑制しつつ、車体の剛性を容
易に大きくすることができる。
【0036】さらには、左右のフロントサイドフレーム
自体は比較的剛性が大きいものであり、しかも、クロス
メンバによって剛性を大きくした、左右のフロントサイ
ドフレームに、左右のフロントサスペンションのアーム
をスイング可能に取付けるので、フロントサスペンショ
ンの支持剛性を容易に大きくすることができる。
【0037】請求項2は、メイン補強メンバの前部を、
後方へ窪んだ平面視略V字状にしたので、エンジンの搭
載位置を車体後方へずらすことができる。エンジンの搭
載位置を車体後方へずらすことによって、左右のフロン
トサイドフレーム間のうち、フロントサスペンションの
アームの取付け部位に、クロスメンバを掛け渡すスペー
スを確保し、さらに、アームの取付け部位にて、左右の
フロントサイドフレーム間にクロスメンバを掛け渡すよ
うにしたので、車体前部の剛性を大きくするのに最適位
置を、軽量なバー状のクロスメンバで連結することがで
きる。従って、車体重量の増加を抑制しつつ、車体の剛
性を容易に大きくすることができる。
【0038】さらには、左右のフロントサイドフレーム
自体は比較的剛性が大きいものであり、しかも、クロス
メンバによって剛性を大きくした、左右のフロントサイ
ドフレームに、左右のフロントサスペンションのアーム
をスイング可能に取付けるので、フロントサスペンショ
ンの支持剛性を容易に大きくすることができる。さらに
また、車体長手中央のフロアフレームで連結された、左
右のフロントサイドフレームと左右のリヤサイドフレー
ムとを、さらに、メイン補強メンバで連結することによ
って、車体の剛性を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の左側面図
【図2】本発明に係る車体構造の平面図
【図3】本発明に係る車体構造の斜視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】本発明に係るフロントサスペンション周りの概
念図
【図6】本発明に係る左のフロントサスペンションの取
付け部分の斜視図
【図7】従来の車両の概念図
【符号の説明】 10…車両(オープンカー)、11…車体、12…後
輪、14…前輪、21…フロントサイドフレーム、26
…リヤサイドフレーム、27…フロアフレーム、42…
クロスメンバ(前部のクロスメンバ)、46…フロアト
ンネル、50…メイン補強メンバ、52…補助フレー
ム、70…フロントサスペンション、71…アーム(ア
ッパアーム)、81…エンジン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 勲 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 塚本 祥士 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D001 AA17 BA03 CA01 DA01 DA04 3D003 AA01 AA04 BB07 CA09 CA17 CA18 DA29

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部に搭載したエンジンにて後輪を
    駆動する駆動方式の車両において、車体前部の両側にフ
    ロントサイドフレームを前後に延し、これら両側のフロ
    ントサイドフレームに左右のフロントサスペンションの
    アームをスイング可能に取付け、これらのアームの取付
    け部位にて、左右のフロントサイドフレーム間にクロス
    メンバを掛け渡し、このクロスメンバの後方に前記エン
    ジンを配置したことを特徴とする車両の車体構造。
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