JP6583540B2 - 車体下部構造 - Google Patents

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Description

本開示は、自動車等車両の車体下部構造に関する。
特許文献1の車体下部構造は、エンジンルーム側の本体部と車室下方に延設された後部とを有するフロントサイドメンバを備えている。フロントサイドメンバの後部は、斜め後方車外側へ屈曲され、後端においてロッカレールに結合されている。フロントサイドメンバの屈曲部の車内側側面には、斜め後方車内側へ延びる補強メンバが結合されている。これらフロントサイドメンバの後部及び補強メンバは、フロアパネルに沿って延設されている。
特開2001−219873号公報
しかしながら、上記2つの骨格部材(フロントサイドメンバの後部及び補強メンバ)は、ともにフロアパネルの下面に接合されている。即ち、2つの骨格部材の断面中心は、フロアパネルよりも下方に位置し、フロントサイドメンバ本体部の断面中心から高さ方向に大きく離間している。このため、特許文献1の車体下部構造では、フロントサイドメンバ本体部の断面中心と骨格部材の断面中心とが大きく離間しているため、車体前方からフロントサイドメンバ本体部に入力された衝突荷重によって上記2つの骨格部材が変形する際は、当該2つの骨格部材に折れ変形が生じやすく(軸圧潰が生じにくく)なっていた。
本発明の目的は、フロアパネルに沿って延設された骨格部材が、上記衝突荷重によって変形する際に軸圧潰しやすくなるようにすることである。
本発明の一態様は、フロントサイドメンバに連結された第1及び第2骨格部材を備えた車体下部構造である。第1骨格部材は、車体後方側ほど車幅方向外側に位置するように斜めに延設され、第2骨格部材は、車体後方側ほど車幅方向内側に位置するように斜めに延設されている。第1及び第2骨格部材のうち一方は、フロアパネルの上面に設けられ、他方は、フロアパネルの下面に設けられている。
上記構造では、第1及び第2骨格部材のうち一方がフロアパネルの上面に設けられ、他方がフロアパネルの下面に設けられている。そのため、両骨格部材ともフロアパネルの下面に設けた場合と比較して、両骨格部材の断面中心とフロントサイドメンバ本体部の断面中心との高さの差が小さい。従って、車両前突時に車体前方からフロントサイドメンバ本体部に入力される衝突荷重によって第1及び第2骨格部材に入力されるモーメントを小さくすることができる。これにより、第1及び第2骨格部材が、上記衝突荷重によって変形する際、より軸圧潰しやすくなる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる車体下部構造を示す斜視図である。 図2は、図1の車体下部構造の要部を示す斜視図である。 図3は、図1の車体下部構造の平面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図1の車体下部構造の断面図である。(a)は、図3のVa−Va線に沿った断面を示し、(b)は、図3のVb−Vb線に沿った断面を示す。 図6は、図1の車体下部構造の作用効果を示す図である。(a)は、車体下部のねじり剛性を負担する主要な骨格部材の配置及び形状を示す。(b)は、車体反力の低下傾向を示すグラフである。 図7は、本発明の第2実施形態にかかる車体下部構造を示す平面図である。 図8は、図7の車体下部構造の断面図である。(a)は、図7のVIIIa−VIIIa線に沿った断面を示し、(b)は、図7のVIIIb−VIIIb線に沿った断面を示し、(c)は、図7のVIIIc−VIIIc線に沿った断面を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の幾つかの実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、車体前後方向前方を「前方」または「車体前方」、車体前後方向前側を「前側」、車体前後方向後方を「後方」または「車体後方」、車体前後方向後側を「後側」と称することもある。また、「ハット形断面」とは、開口を有する溝形断面部と、溝形断面部の開口側端部から各々外方に向けて延出する一対のフランジ部とを備えた横断面である。
<第1実施形態>
図1乃至図6を参照して、第1実施形態に係る車体下部構造S1について説明する。
車体下部構造S1は、図1及び図2に示すように、車幅方向両端部に配置され、車体前後方向に延在する左右一対の車体骨格部材であるサイドシル1と、車幅方向中央部に配置され、車体前後方向に延在する車体骨格部材であるセンタートンネル2と、左右のサイドシル1とセンタートンネル2との間に各々配置された左右一対のフロアパネル3と、を備えている。
車体下部構造S1の車体前方には、車体前後方向に延在する左右一対の車体骨格部材であるフロントサイドメンバ4が設けられている。フロントサイドメンバ4の下方には、平面視井桁状のフロントサスペンションメンバ5が配置されている。フロントサスペンションメンバ5の前部は、フロントサイドメンバ4の前端部に、フロントサスペンションメンバ5の後部は、フロントサイドメンバ4の後端部に、それぞれラバーマウント等を介して、或いは直に取り付けられている。フロントサスペンションメンバ5は、図示しないパワートレインやサスペンションリンク等を支持している。
車体下部構造S1の後部には、図3に示すように、車幅方向に延在する車体骨格部材であるシートクロスメンバ6が設けられている。シートクロスメンバ6は、その車幅方向中央部において、センタートンネル2の後端部に連結され、車幅方向両端部において、左右のサイドシル1に連結されている。シートクロスメンバ6の前側側面は、センタートンネル2及びフロアパネル3の後端縁に接合されている。
各フロアパネル3の上面には、図1乃至図4に示すように、フロントサイドメンバ4に連結された車体骨格部材であるフロントサイドメンバエクステンション(以下、第1骨格部材)7が設けられている。また、各フロアパネル3の下面には、図2乃至図4に示すように、フロントサイドメンバ4と第1骨格部材7とに連結された車体骨格部材である第2骨格部材8が設けられている。
各第1骨格部材7は、フロントサイドメンバ4との連結部から車体後方に向けて、車体後方側ほど車幅方向外側に位置するように斜めに延在している。各第2骨格部材8は、フロントサイドメンバ4及び第1骨格部材7との連結部から車体後方に向けて、車体後方側ほど車幅方向内側に位置するように斜めに延在している。即ち、フロントサイドメンバ4、第1骨格部材7、及び第2骨格部材8は、平面視において車体後方側が二股に分かれた車体骨格部材を構成している。
より具体的には、図3に示すように、各第1骨格部材7は、フロントサイドメンバ4の後端部から車体前後方向に略直線状に延在する前部71と、前部71の後端から車体後方かつ車幅方向外方に向かう方向に略直線状に延在する後部72とを備えている。前部71は、平面視において、その中心軸がフロントサイドメンバ4の後端部の中心軸と略重なるように配置されている。後部72の後端、或いは、第1骨格部材7の車幅方向外側端は、センターピラーCPの基部近傍においてサイドシル1に連結されている。
また、図3に示すように、各第2骨格部材8は、車体前後方向に略直線状に延在する前部81と、前部81の後端から車体後方かつ車幅方向内方に向かう方向に略直線状に延在する後部82とを備えている。前部81は、平面視において、その中心軸が第1骨格部材7の前部71の中心軸及びフロントサイドメンバ4の後端部の中心軸と略重なるように配置されている。前部81は、平面視において、第1骨格部材7の後部72の一部と重複している。後部82の後端、或いは、第2骨格部材8の車幅方向内側端は、第1骨格部材7の後部72とサイドシル1との連結部と略同じ車体前後方向位置において、センタートンネル2に連結されている。
各フロアパネル3は、図3及び図4に示すように、略水平に延在する主面部31と、主面部31の前方側に隣接して配置され、主面部31に対し前方側ほど高くなるように傾斜したトーボード部(傾斜面部)32とを備えている。トーボード部32の前端縁は、ダッシュパネル9の下端縁に接合されている。トーボード部32の後端縁、即ち主面部31の前端縁は、トーボードキック部33とも称される。本実施形態のフロアパネル3は、このトーボードキック部33において、図4に示すように滑らかな曲面を構成している。トーボードキック部33の位置は、例えば、車幅方向に対して垂直な断面において、トーボード部32と主面部31との接続部の曲率中心Oと、トーボード部32の延長線と主面部31の延長線との交点とを通る直線が、フロアパネル3と交差する点として定めることができる。
各フロントサイドメンバ4は、図4に示すように、ダッシュパネル9近傍の屈曲部4Bで下方に向けて屈曲しており、屈曲部4Bよりも車体前方側に配置された本体部41と、屈曲部4Bよりも車体後方かつ下方側に配置された後部42とを備えている。本体部41は、閉断面構造を有しており、フロアパネル3の主面部31から車体上方に所定距離だけ離れた位置において車体前後方向に略直線状に延在している。後部42は、屈曲部4Bから車体後方かつ下方に向けて延び、フロアパネル3の下側に回り込むように延在している。
フロントサイドメンバ4の後部42は、トーボードキック部33近傍で車体後方に向けて屈曲しており、車体後方かつ下方に向かう方向に斜めに延在する傾斜部42aと、傾斜部42aの下端から車体後方に向けて略水平に延在する下側延長部42bとを備えている。傾斜部42aは、ダッシュパネル9下部の傾斜面部9a及びトーボード部32の上部に沿って延びており、下側延長部42bは、トーボード部32の下部及び主面部31の前部に沿って延びている。
傾斜部42aは、後向きに開口するハット形断面を有しており、そのフランジ部4fは、ダッシュパネル9の傾斜面部9aの前面とトーボード部32の上部の前面とに接合されている。下側延長部42bは、上向きに開口するハット形断面を有しており、そのフランジ部4fは、トーボード部32の下部の前面と主面部31の前部の下面とに接合されている。これにより傾斜部42a及び下側延長部42bは、ダッシュパネル9及びフロアパネル3とともに閉断面を構成している。
フロントサスペンションメンバ5の後部は、図4に示すように、トーボードキック部33よりも車体前方側に位置する取付点5Aにおいて、フロントサイドメンバ4の後端部の下側側面に取り付けられている。なお、本実施形態におけるフロントサイドメンバ4の後端部は、フロントサイドメンバ4の後部42のうち、トーボード部32の前端縁よりも下方側に位置する部分であり、傾斜部42aの下部と下側延長部42bとから構成される。
図5に示すように、各フロアパネル3には、その車幅方向内側端縁から上方に延出する内側フランジ部3fと、車幅方向外側端縁から上方に延出する外側フランジ部3fとが形成されている。内側フランジ部3fは、センタートンネル2の車幅方向外側側面に接合されており、外側フランジ部3fは、サイドシル1の車幅方向内側側面に接合されている。また、各フロアパネル3の車幅方向外側端縁近傍には、主面部31よりも一段高く形成された段差部34がサイドシル1に沿って設けられている。
各第1骨格部材7は、略全長に亘って、図5(a)に示すような下向きに開口するハット形断面を有している。各第1骨格部材7は、そのフランジ部7f,7fをフロアパネル3の上面に接合されており、フロアパネル3とともに閉断面を構成している。第1骨格部材7の前部71のフランジ部7f,7fは、当該フランジ部7f,7fとフロントサイドメンバ4の後端部のフランジ部4fとで、トーボード部32の下部及び主面部31の前部を上下から挟むように配置されて、フロントサイドメンバ4のフランジ部4f及びフロアパネル3に接合されている。即ち、第1骨格部材7は、フロアパネル3の一部を介在させた状態で、フロントサイドメンバ4の後端部に連結されている。
図4に示すように、第1骨格部材7がフロアパネル3とともに構成する閉断面構造の閉空間は、フロントサイドメンバ4の後部42がダッシュパネル9及びフロアパネル3とともに構成する閉断面構造の閉空間と、フロアパネル3を隔てて隣接している。また、第1骨格部材7がフロアパネル3とともに構成する閉断面構造の閉空間は、第2骨格部材8の前部81がフロアパネル3とともに構成する閉断面構造の閉空間とも、フロアパネル3を隔てて隣接している。
各第1骨格部材7の後部72の後端には、図3及び図5(b)に示すように、車幅方向外方に延出するフランジ部7fが形成されている。このフランジ部7fは、サイドシル1の車幅方向内側側面の近傍まで延びて、フロアパネル3の段差部34の上面に接合されている。
各第2骨格部材8は、略全長に亘って、図5(a)に示すような上向きに開口するハット形断面を有している。各第2骨格部材8は、そのフランジ部8f,8fをフロアパネル3の下面に接合されており、フロアパネル3とともに閉断面を構成している。第2骨格部材8の前部81のフランジ部8f,8fは、当該フランジ部8f,8fと第1骨格部材7の後部72のフランジ部7f,7fの一部とで、フロアパネル3の主面部31を上下から挟むように配置されて、フランジ部7f,7fの一部及びフロアパネル3に接合されている。即ち、第2骨格部材8は、フロアパネル3の一部を介在させた状態で、第1骨格部材7に連結されている。また、図4に示すように、第2骨格部材8の前部81の前端は、フロントサスペンションメンバ5の取付点5Aよりも後方側において、フロントサイドメンバ4の下側延長部42bの後端に重ね合わせて配置され、これに直接接合されている。
図4に示すように、第2骨格部材8がフロアパネル3とともに構成する閉断面構造は、フロントサイドメンバ4の後部42がダッシュパネル9及びフロアパネル3とともに構成する閉断面構造と、滑らかに連続するように接続されている。この接続部において、二つの閉断面構造が画成する閉空間同士は連続している。
図5(a)に示すように、センタートンネル2は、車体前後方向に垂直な断面において、下向きに開口する逆U字状断面を有する中央部21と、中央部21の車幅方向両側に設けられ車体前後方向に延びるトンネル補強部22とを有する。トンネル補強部22は、上向きに開口する溝形断面部22cと、その車幅方向外側端縁から車幅方向外方に延出するフランジ部22fとを有している。トンネル補強部22は、そのフランジ部22fをフロアパネル3の下面に接合するとともに、フロアパネル3の内側フランジ部3fをセンタートンネル2の中央部21の側面に接合することで、フロアパネル3とともに閉断面を構成している。
各第2骨格部材8の後部82の後端には、図3及び図5(b)に示すように、車幅方向内方に延出するフランジ部8fが形成されており、これがトンネル補強部22の下側側面に接合されている。
各サイドシル1は、図5(a)に示すように、車幅方向外方に向けて開口するハット形断面を有するシルインナー1Aと、車幅方向内方に向けて開口するハット形断面を有するシルアウター1Bとを、互いのフランジ部で接合した閉断面構造を有する。
車体下部構造S1では、図3に示すように、平面視において、第1骨格部材7が、トーボードキック部33よりも車体後方に所定の距離だけ離間して位置する第1屈曲点Pにおいて車体後方かつ車幅方向外方に向けて屈曲している。第1骨格部材7の前部71は、第1屈曲点Pよりも前方に位置しており、後部72は、第1屈曲点Pよりも後方に位置している。また、第2骨格部材8は、第1屈曲点Pよりも車体後方に所定の距離だけ離間して位置する第2屈曲点Pにおいて車体後方かつ車幅方向内方に向けて屈曲している。第2骨格部材8の前部81は、第2屈曲点Pよりも前方に位置しており、後部82は、第2屈曲点Pよりも後方に位置している。第1及び第2屈曲点P,Pは、車両シートSCのシートクッション前端よりも車体前方側に位置している。
また、図3に示すように、第1骨格部材7の溝形断面部7の上側側面(平坦部)の車幅方向両端縁は、第1骨格部材7の長手方向に沿って互いに略平行に延びる一対の稜線7L,7Lを構成している。一対の稜線のうち車幅方向外側の稜線7Lは、例えば、第1骨格部材7の前部71に位置する直線状の前部稜線7L1fと、第1骨格部材7の後部72に位置する直線状の後部稜線7L1rと、それらを滑らかに接続する湾曲接続部7L1cとを備えている。この稜線7Lが平面視において屈曲する点が、上述の第1屈曲点Pに相当する。第1屈曲点Pの位置は、例えば、平面視において、湾曲接続部7L1cの曲率中心と、前部稜線7L1fの延長線と後部稜線7L1rの延長線との交点とを通る直線が、湾曲接続部7L1cと交差する点として定めることができる。
同様に、第2骨格部材8の溝形断面部8の下側側面(平坦部)の車幅方向両端縁は、第2骨格部材8の長手方向に沿って互いに略平行に延びる一対の稜線8L,8Lを構成している。一対の稜線のうち車幅方向内側の稜線8Lは、例えば、第2骨格部材8の前部81に位置する直線状の前部稜線8L1fと、第2骨格部材8の後部82に位置する直線状の後部稜線8L1rと、それらを滑らかに接続する湾曲接続部8L1cとを備えている。この稜線8Lが平面視において屈曲する点が、上述の第2屈曲点Pに相当する。第2屈曲点Pの位置は、例えば、平面視において、湾曲接続部8L1cの曲率中心と、前部稜線8L1fの延長線と後部稜線8L1rの延長線との交点とを通る直線が、湾曲接続部8L1cと交差する点として定めることができる。
トーボードキック部33と第1屈曲点Pの間の車体前後方向距離は、少なくとも100mm以上に設定することが好ましいが、これに限定されない。当該距離は、後述する車体変形時のエネルギー吸収代の確保、乗員スペースの確保、車体下部のねじり剛性向上等の観点から適宜選択できる。
また、第1屈曲点Pと第2屈曲点Pの間の車体前後方向距離は、100mm以上に設定することが好ましいが、これに限定されない。当該距離は、後述する車体変形時の乗員スペースの確保、ベルト拘束時の減速度の低減、片側衝突時の第2骨格部材8を介した荷重伝達効率向上等の観点から適宜選択できる。
各フロアパネル3の上面における、第2屈曲点Pよりも車体後方かつセンターピラーCPよりも車体前方の位置には、図1乃至図3に示すように、フロントクロスメンバ10を配置してもよい。フロントクロスメンバ10は、車幅方向に直線状に延在する車体骨格部材であり、その車幅方向内側端は、センタートンネル2の車幅方向外側側面に接合され、フロントクロスメンバ10の車幅方向外側端は、サイドシル1の車幅方向内側側面に接合されている。フロントクロスメンバ10は、平面視において、第1骨格部材7の後部72の長手方向中央部及び第2骨格部材8の後部82の長手方向中央部と交差しており、それぞれの交差部において、第1及び第2骨格部材7,8に連結されている。
フロントクロスメンバ10は、図4に示すように、下向きに開口するハット形断面を有しており、そのフランジ部10f,10fをフロアパネル3の上面及び第1骨格部材7の上側側面に接合することで、それらとともに閉断面を構成している。図3に示すように、フロントクロスメンバ10の車幅方向内側端には、車幅方向内側端縁から前方及び後方に向けて延出するフランジ部10fが形成されている。これらフランジ部10fが、センタートンネル2の中央部21の車幅方向外側側面に接合されている。また、フロントクロスメンバ10の車幅方向外側端には、車幅方向外側端縁から上方、前方及び後方に向けて延出するフランジ部10fが形成されている。これらフランジ部10fが、シルインナー1Aの車幅方向内側側面に接合されている。また、フロントクロスメンバ10の上側側面には、一対の前側シートブラケット10A,10Bが車幅方向に互いに離間して配置され、固定されている。
各フロアパネル3の上面における、フロントクロスメンバ10から車体後方に所定距離だけ離れた位置には、図1乃至図3に示すように、一対の後側シートブラケット11A,11Bを配置してもよい。後側シートブラケット11A,11Bは、略同じ車体前後方向位置において、車幅方向に互いに離間して並置されている。車幅方向外側の後側シートブラケット(以下、後外側シートブラケット)11Aは、センターピラーCPの基部近傍において、第1骨格部材7の後部72の後端及びサイドシル1に連結されている。車幅方向内側の後側シートブラケット(以下、後内側シートブラケット)11Bは、第2骨格部材8の後部82の後端及びセンタートンネル2に連結されている。
後外側シートブラケット11Aは、車幅方向に垂直な断面において下向きに開口するハット形断面を有している。図3に示すように、後外側シートブラケット11Aのフランジ部11Afは、フロアパネル3の上面及び第1骨格部材7の上側側面に、フランジ部11Afは、フロアパネル3の主面部31及び段差部34の上面にそれぞれ接合されている。後外側シートブラケット11Aの車幅方向外側端には、車幅方向外側端縁から上方、前方及び後方に向けて延出するフランジ部11Afが形成されている。これらフランジ部11Afは、シルインナー1Aの車幅方向内側側面に接合されている。後外側シートブラケット11Aは、その車幅方向内側端に、車体前後方向に平行な縦壁11Aaを有している。縦壁11Aaの下端には、当該下端縁から車幅方向内方に向けて延出するフランジ部11Afが設けられており、このフランジ部11Afがフロアパネル3に接合されている。このように後外側シートブラケット11Aは、第1骨格部材7、サイドシル1、及びフロアパネル3と協働して閉断面構造を形成している。
後内側シートブラケット11Bは、車幅方向に垂直な断面において下向きに開口するハット形断面を有している。図3に示すように、後内側シートブラケット11Bのフランジ部11Bf,11Bfは、フロアパネル3の上面に接合されている。後内側シートブラケット11Bの車幅方向内側端には、車幅方向内側端縁から上方、前方及び後方に向けて延出するフランジ部11Bfが形成されている。これらフランジ部11Bfは、センタートンネル2の中央部21の車幅方向外側側面に接合されている。後内側シートブラケット11Bは、その車幅方向外側端に、車体前後方向に平行な縦壁11Baを有している。縦壁11Baの下端には、当該下端縁から車幅方向外方に向けて延出するフランジ部11Bfが設けられており、このフランジ部11Bfがフロアパネル3に接合されている。このように後内側シートブラケット11Bは、センタートンネル2及びフロアパネル3と協働して閉断面構造を形成している。
フロントクロスメンバ10及び後側シートブラケット11A,11Bの上には、図3に示すように、車両シートSCが配置されている。左右の車両シートSCは、各々、シート本体とこれを支持するシートレール(図示せず)とを備えている。シートレールは、前側2か所、後側2か所(計4か所)の固定部F〜Fを介して車体に固定されている。前側固定部F,Fは、前側シートブラケット10A,10Bの上側側面に形成された台座部にボルト等の締結部材によって各々固定される。後外側固定部Fは、後外側シートブラケット11Aの上部に突出して形成された台座部に、後内側固定部Fは、後内側シートブラケット11Bの上側側面に形成された台座部に、ボルト等の締結部材によって各々固定される。
センタートンネル2には、図2及び図3に破線で示すように、プロペラシャフト(図示せず)を支持するためのマウント部材12が設けられている。マウント部材12には、プロペラシャフトを回転可能に支持するためのベアリングユニット(図示せず)がボルト等の締結部材により固定されている。マウント部材12は、車体前後方向視で逆U字状であり、センタートンネル2の中央部21の内側面に沿って設けられている。マウント部材12は、上向き及び車幅方向外方に開口するハット形断面を有しており、そのフランジ部をセンタートンネル2の中央部21の内側面に接合されて、中央部21とともに閉断面を構成している。
マウント部材12は、図3に示すように、車体前後方向において後内側シートブラケット11Bと略同じ位置に配置されて、左右の後内側シートブラケット11Bの両方に連結されている。即ち、各第2骨格部材8の後端は、マウント部材12とも連結されている。
なお、本明細書において、「連結」とは、骨格部材同士を相対的に高い結合剛性で結合することを意味する。従って、互いに「連結」された2つの骨格部材は、そのうちの一方に入力された衝突荷重等を直接的に他方に伝達し得るロードパスを提供する。「連結」は、骨格部材同士を他の部材を介さずに直接結合することを含むが、これに限定されず、複数の骨格部材を一つの同じ高剛性部材(例えば、閉断面構造部材)に結合して、この高剛性部材を介して当該複数の骨格部材を結合することを含む。閉断面を有する骨格部材同士の「連結」には、それらの閉空間同士が連続するように骨格部材同士を結合することの他、それらの閉空間同士が一枚の板材を隔てて隣接するように結合することも含まれる。また、本明細書において、「接合」とは、主としてスポット溶接等の溶接により接合することであるが、これに限定されず、構造用接着剤等による接着や、溶接と接着の併用等による接合も含まれる。
以下、車体下部構造S1による作用効果を説明する。
(1)車体下部構造S1では、第1及び第2骨格部材7,8のうち一方がフロアパネル3の上面に設けられ、他方がフロアパネル3の下面に設けられている。そのため、両骨格部材7,8ともフロアパネル3の下面に設けた場合と比較して、両骨格部材7,8の断面中心とフロントサイドメンバ4の本体部41の断面中心との高さの差が小さい。従って、車両前突時に車体前方からフロントサイドメンバ4の本体部41に入力される衝突荷重によって第1及び第2骨格部材7,8に入力されるモーメント(例えば、車幅方向に延びる軸周りの回転モーメント)を小さくすることができる。これにより、第1及び第2骨格部材7,8が、上記衝突荷重によって変形する際により軸圧潰しやすく(折れ変形しにくく)なるようにすることができ、上記衝突荷重を第1及び第2骨格部材7,8を介してより確実に車体後方へ伝達することができる。
(2)車体下部へのねじり荷重は、図6(a)に示すように、路面からフロントストラット取付点FS及びリアショックアブソーバ取付点RS(以下、荷重入力点)に入力される。従来の構造では、サイドシルと略平行に車体前後方向に延在するフロントサイドメンバエクステンションと、その後端部に連結された車幅方向に延在するリヤシートクロスと、リヤシートクロスの車幅方向両端部に連結されたサイドシルとが、車体下部の骨格部材として、車体前後の荷重入力点同士を構造的に接続し、車体下部のねじり剛性を負担していた。しかしながら、この構造では、フロントストラット取付点FSからリアショックアブソーバ取付点RSまでの間に、骨格部材が直角に屈曲した直角屈曲部が複数形成される。例えば、車体右側の骨格部材では、少なくともフロントサイドメンバエクステンションとリヤシートクロスとの連結部、及びリヤシートクロスとサイドシルとの連結部の2か所に直角屈曲部が形成される。従来の構造では、これら直角屈曲部が、ねじり荷重入力時にねじり変形の節となって車体下部のねじり変位量を増大させていた。
車体下部構造S1では、フロントサイドメンバ4に連結された第1骨格部材7が、車体後方側ほど車幅方向外側に位置するように斜めに延設されてサイドシル1に連結されている。このため、骨格部材の直角屈曲部の数が減少し(少なくとも上記2か所の直角屈曲部は存在しなくなり)、ねじり荷重入力時のねじり変形量が抑制され、ねじり剛性が向上する。また、図6(a)に示すように、車体前後の荷重入力点FS,RS同士がより直線的に延在する骨格部材(即ちより短い骨格部材)で接続されるので、車体下部のねじり剛性を効率的に(軽量化を図りつつ)向上させることができる。
(3)また、オフセット衝突など車体前方からの衝突荷重が車体前面の片側に入力される場合(片側衝突時)、車両前部のパワートレインが平面視において時計回りまたは反時計回りに回転し、フロントサスペンションメンバ5の取付点5A等を介して車体下部に車体後方かつ車幅方向内方に向かう荷重が入力されることがある。
車体下部構造S1では、第2骨格部材8が、上記荷重の入力方向と同じく、車体後方かつ車幅方向内方に向かう方向に延在して、即ち車体後方側ほど車幅方向内側に位置するように斜めに延設されてセンタートンネル2に連結されている。そのため、片側衝突時の荷重を効率的にセンタートンネル2に伝達することができ、変形時のフロアパネル3の変形量を低減することができる。
(4)また、車体下部構造S1では、フロントサイドメンバ4に連結された第1及び第2骨格部材7,8が、それぞれサイドシル1及びセンタートンネル2に連結されている。このため、サイドシル1及びセンタートンネル2を衝突荷重のロードパスとして使用することができ、前突時に発生する応力を効率よく分散させることができるので、より車体を軽量化することができる。
(5)特に、車体下部構造S1では、上述のように車体下部のねじり剛性を負担する第1骨格部材7が、フロアパネル3の上面に設けられている。第1骨格部材7がフロアパネル3の下面に設けられた場合と比較して、荷重入力点FS,RS同士がより短い部材で繋がれるため、車体下部のねじり剛性を効率的に向上させることができる。
(6)また、車体下部構造S1では、サイドシル1に連結された第1骨格部材7が、フロアパネル3の上面に設けられている。そのため、第1骨格部材7がフロアパネル3の下面に設けられている場合と比較して、側突時に車体側方から車体側面に入力される衝突荷重(側突荷重)の入力点と第1骨格部材7の断面中心との高さの差を小さくすることができる。これにより、第1骨格部材7を介した側突荷重の伝達効率を向上させることができる。
(7)さらに、車体下部構造S1では、第2骨格部材8がフロアパネル3の下面に設けられている。そのため、フロントサスペンションメンバ5の取付点5Aと第2骨格部材8の断面中心との高さの差が、第2骨格部材8がフロアパネル3の上面に設けられた場合と比較して小さい。従って、片側衝突時、フロントサスペンションメンバ5の取付点5A等を介して車体下部に入力される衝突荷重(特に車体後方かつ車幅方向内方向きの荷重)によって第2骨格部材8に入力されるモーメントを小さくすることができる。これにより、第2骨格部材8が、上記衝突荷重によって変形する際、より軸圧潰しやすくなるようにすることができ、上記荷重をより高い効率でセンタートンネル2に伝達することができる。
(8)また、車体下部構造S1では、第1及び第2骨格部材7,8に設けられた屈曲点P,Pの位置が車体前後方向にずれている。そのため、車体前方から衝突荷重が入力されたとき、応力が一箇所に集中することなく各屈曲点P,Pに分散するので、衝突エネルギーを効率よく吸収することができる。
(9)さらに、屈曲点P,Pの位置のずれにより、変形時、両骨格部材7,8の曲げ変形の起点位置やタイミングをずらすことができ、或いは、それらの曲げ変形を段階的に発生させることができる。図6(b)は、変形時に発生する車体反力の時間変化の傾向を示すグラフである。屈曲点P,Pの位置のずれにより、ベルト拘束開始後(時刻t1以後)の車体反力の最大値が、各屈曲点の位置がずれていない場合の値G2よりも低い値G3に低下する。これにより、ベルト拘束開始後、乗員に付与される減速度を低下させることができる。
(10)車体前方からフロントサイドメンバ4の本体部41に衝突荷重が入力されると、フロアパネル3下面側の第2骨格部材8よりもフロアパネル3上面側の第1骨格部材7に、より大きな軸応力が発生しやすい。車体下部構造S1では、より大きな軸応力が生じる第1骨格部材7の第1屈曲点Pが、第2骨格部材8の第2屈曲点Pよりも車体前方側に位置しているので、骨格部材7の曲げ変形をより確実に骨格部材8の曲げ変形より先に起こすことができる。
(11)特に、車体下部構造S1では、両屈曲点P,Pがトーボード部32の後端よりも車体後方側に位置している。そのため、車両前突時にダッシュパネル9の変形がトーボード部32の後端に及ぶまで、当該変形が第1及び第2骨格部材7,8によって大きく阻害されることがない。
(12)また、車体下部構造S1では、フロントサスペンションメンバ5が、トーボードキック部33よりも車体前方側において、フロントサイドメンバ4の後端部に取り付けられている。そのため、車体前方からフロントサスペンションメンバ5に入力された衝突荷重を、トーボードキック部33よりも車体後方側にある第1及び第2屈曲点P,Pにより確実に伝達することができる。
(13)さらに、車体下部構造S1では、後側シートブラケット11A,11Bが、車幅方向に互いに離間して並置されている。このため、フロントクロスメンバ10が省略された分、車体の軽量化を図ることができる。一方、後側シートブラケット11A,11Bには第1及び第2骨格部材7,8が各々連結されている。従って、フロントクロスメンバ10の省略によって生じる前突時の後側シートブラケット11A,11Bの変位増加を抑制することができる。これにより車両シートSCの変形量の増加を抑制することができる。
(14)また、車体下部構造S1では、第2骨格部材8がマウント部材12と連結されているので、マウント部材12をロードパスとして使用することができ、第2骨格部材8に入力された衝突荷重を、マウント部材12を介してセンタートンネル2により確実に伝達することができる。特に、片側衝突時のロードパスとして、第2骨格部材8をより有効に活用できる。
<第2実施形態>
次に、図7及び図8を参照して、第2実施形態に係る車体下部構造S2について説明する。以下、主に車体下部構造S1と異なる点について説明し、車体下部構造S1と同様の構成については、同様の符号を付して重複する説明を省略する。
車体下部構造S2では、図7に示すように、第2骨格部材8が、車体前後方向に略直線状に延在する前部81と、前部81の後端から車体後方かつ車幅方向内方に向かう方向に略直線状に延在する後部82とに加え、後部82の後端から車体前後方向に略直線状に延在する延長部83を備えている。延長部83は、後内側シートブラケット11Bからシートクロスメンバ6までセンタートンネル2に沿って延設されている。延長部83の後端部は、平面視においてシートクロスメンバ6と重複し、或いはシートクロスメンバ6と互いの境界を接している。
延長部83は、図8(b)及び(c)に示すように、車体前後方向に垂直な断面において、上向きに開口する溝形形状を呈している。当該溝形形状は、車体下部構造S1における第2骨格部材8のフランジ部8fの車幅方向内側端を、トンネル補強部22の溝形断面部22cの下側側面に沿って車幅方向内側へ伸ばした形状に相当する。延長部83は、トンネル補強部22の溝形断面部22cの下側側面に接合されている。延長部83によって画成される溝形空間は、トンネル補強部22がフロアパネル3とともに構成する閉断面構造の閉空間と、車体前後方向に垂直な断面において一部重複している。
車体下部構造S2は、車体下部構造S1と同様の構成を備えているため、上述の(1)〜(14)の効果を得ることができる。
(15)また、車体下部構造S2では、第2骨格部材8がシートクロスメンバ6までセンタートンネル2に沿って延びる延長部83を備えているので、前突時(特に片側衝突時)、車体下部に入力される衝突荷重を、センタートンネル2及びシートクロスメンバ6に分散して伝達することができる。これにより、第2骨格部材8をより効率よくロードパスとして使用することができ、変形時のフロアパネル3の変形量をさらに低減することができる。
(16)さらに、車体下部構造S2では、延長部83が、後内側シートブラケット11Bからシートクロスメンバ6まで延設されている。このため、車両前突時、図示しないベルトアンカーから図示しないシートレールを介して後内側シートブラケット11Bに入力される車体前方向きの荷重を、延長部83を介してシートクロスメンバ6に伝達することができる。これにより、後内側シートブラケット11Bの局部変形を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
例えば、上記実施形態では、第1骨格部材7をフロアパネル3の上面に、第2骨格部材8をフロアパネル3の下面に設けていたが、第1骨格部材7をフロアパネル3の下面に、第2骨格部材8をフロアパネル3の上面に設けてもよい。この場合でも少なくとも上記(1)〜(4)の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、第1屈曲点Pを第2屈曲点Pよりも車体前方に所定の距離だけ離間して配置したが、第1屈曲点Pを第2屈曲点Pよりも車体後方に所定の距離だけ離間して配置してもよい。この場合でも少なくとも上記(8)及び(9)の効果を得ることができる。
さらに、第1及び第2骨格部材7,8の後部72,82はそれぞれ直線状であったが、曲線状であってもよい。ただし、直線状である方が、各骨格部材が上記衝突荷重によって変形する際に、より軸圧潰しやすくなり、上記衝突荷重を第1及び第2骨格部材7,8を介してより車体後方へ伝達することができる。
また、フロントサイドメンバ4、第1骨格部材7及び第2骨格部材8の結合部の配置・形状は、上記実施形態のものに限定されない。例えば、上記実施形態では、フロントサイドメンバ4、第1骨格部材7及び第2骨格部材8の3つの部材が相互に結合されていたが、3つの部材のうちの2つの部材が残りの一つの部材を介して結合されていてもよい。具体的には、第1骨格部材7と第2骨格部材8とが、フロントサイドメンバ4を介して結合されていてもよいし、第1及び第2骨格部材7,8のうち一方が、他方を介してフロントサイドメンバ4に結合されていてもよい。また、例えば、上記実施形態では、第2骨格部材8の前端とフロントサイドメンバ4の後端とを、フロントサスペンションメンバ5の取付点5Aよりも後方側で接合していたが、取付点5Aよりも前方側で接合してもよい。さらに、各骨格部材の断面形状(例えば、ハット形断面)、接合部(例えば、各フランジ部)の配置、形状、大きさ等は、上記実施形態で開示されたものに限らず、要求される強度やスペース上の制約等の諸条件に応じて適宜選択することができることは勿論である。
本発明は、自動車等車両の車体下部構造に適用できる。
S1,S2 車体下部構造
1 サイドシル
2 センタートンネル
3 フロアパネル
31 主面部
32 トーボード部(傾斜面部)
4 フロントサイドメンバ
6 シートクロスメンバ
7 第1骨格部材
8 第2骨格部材
83 延長部
第1屈曲点
第2屈曲点
SC 車両シート
,F 後側固定部(第1固定部、第2固定部)
11A 後外側シートブラケット(第1シートブラケット)
11B 後内側シートブラケット(第2シートブラケット)
12 マウント部材

Claims (9)

  1. サイドシルと、
    センタートンネルと、
    前記サイドシルと前記センタートンネルとの間に配設されたフロアパネルと、
    フロントサイドメンバに連結された第1及び第2骨格部材と、
    を備え、
    前記第1骨格部材は、車体後方側ほど車幅方向外側に位置するように斜めに延設されて、前記サイドシルに連結されており、
    前記第2骨格部材は、車体後方側ほど車幅方向内側に位置するように斜めに延設されて、前記センタートンネルに連結されており、
    前記第1及び第2骨格部材のうち一方は、前記フロアパネルの上面に設けられ、他方は、前記フロアパネルの下面に設けられている車体下部構造。
  2. 前記第1骨格部材が前記フロアパネルの上面に設けられ、前記第2骨格部材が前記フロアパネルの下面に設けられている請求項1に記載の車体下部構造。
  3. 前記第1骨格部材は、第1屈曲点において車幅方向外方に向けて屈曲しており、
    前記第2骨格部材は、第2屈曲点において車幅方向内方に向けて屈曲しており、
    前記第1屈曲点の位置と前記第2屈曲点の位置とが車体前後方向にずれている請求項1または2に記載の車体下部構造。
  4. 前記第1屈曲点が、前記第2屈曲点よりも車体前方側に位置している請求項3に記載の車体下部構造。
  5. 前記フロアパネルの前部には、該フロアパネルの主面部に対して車体前方側ほど高くなるように傾斜してダッシュパネルに接合された傾斜面部が設けられており、
    前記第1屈曲点及び第2屈曲点は、前記傾斜面部の後端よりも車体後方側に位置している請求項3または4に記載の車体下部構造。
  6. 前記フロアパネルの後部には、車幅方向に延在するシートクロスメンバが設けられており、
    前記第2骨格部材は、前記シートクロスメンバまで前記センタートンネルに沿って延びる延長部を備えている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車体下部構造。
  7. 車両シートの第1固定部を固定するための第1シートブラケットと、
    前記車両シートの第2固定部を固定するための第2シートブラケットと、
    を更に備え、
    前記第1及び第2シートブラケットは、車幅方向に互いに離間して並置され、
    前記第1シートブラケットには、前記第1骨格部材及び前記サイドシルが連結され、
    前記第2シートブラケットには、前記第2骨格部材及び前記センタートンネルが連結された請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車体下部構造。
  8. 前記第2骨格部材の延長部が、前記第2シートブラケットから前記シートクロスメンバまで延設されている請求項6に従属する請求項7に記載の車体下部構造。
  9. 前記センタートンネルには、プロペラシャフトを回転可能に支持するためのマウント部材が設けられており、
    前記第2骨格部材が、前記マウント部材と連結されている請求項1乃至8のいずれか一項に記載の車体下部構造。
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