JP2010070382A - 昇降機システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乗客が入力装置1を操作して行先階を入力すると、群管理制御装置2の割り当て制御部21は、入力装置1の設置階へ応答させるのに適切な号機を選択する。エレベータ所要時間算出部23は、選択号機を乗客が利用した場合の行先階までの所要時間を算出する。エスカレータ所要時間算出部24は、乗客がエスカレータを利用した場合の行先階までの所要時間を算出する。案内処理部26は、算出結果をもとに乗客への案内対象の交通手段を判定し、当該交通手段の利用のための案内メッセージ、および乗客の現在位置から案内対象の交通手段の乗場までの経路の案内情報を入力装置1に隣接する案内表示装置3に表示させる。
【選択図】 図1
Description
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における昇降機システムの構成例を示す図である。
本実施形態における昇降機システムの建物は地上10階から地下1階までのフロアでなる百貨店ビルである。この建物内にはエレベータおよびエスカレータが備えられる。
図2に示すように、各階床の入力装置1は、行先階入力釦11、決定釦12およびクリア釦13を備える。行先階入力釦11はテンキーおよび「B」と表記された釦でなり、行先階の階床の入力を受け付ける。「B」と表記された釦は、地下の階床を入力する場合に操作する釦である。たとえば、地下1階を階床として入力する場合には、行先階入力釦11の「B」と表記された釦を操作した上で、テンキーのうち「1」と表記された釦を操作すればよい。「B」と表記された釦は「地下」と表記された釦であってもよい。
また、経路案内表示灯4は、図3に示すように、前述した各フロアの入力装置1や案内表示装置3の設置箇所から同一フロアのエレベータの各号機の乗場のそれぞれまでの経路の床部分、および前述した設置箇所からエスカレータ乗場33までの経路の床部分に設けられる表示灯である。
図1に示すように、建物内には複数台のエレベータが設置される。図1には2台のエレベータについて図示しているが、この台数は限定されるものではない。
また、図示はしないが、各号機の乗りかご6は当該乗りかご6に対応して設けられるシーブに巻き掛けられたロープを介してカウンタウェイトと連結されており、自号機のかご制御装置5からの制御にしたがった巻上機の駆動によるシーブの回転に伴い、カウンタウェイトとともに互いに上下反対方向に昇降する。
割り当て制御部21は、図示しないホール呼び釦やかご呼び釦により新規に入力された呼びに対し、各号機の状態情報、つまりかご制御装置5からのかご位置情報や既登録かご呼び情報等に基づいて各号機の評価値を算出し、評価値が最も良好な号機のかご制御装置5に対し割当指令を出力する。
まず、初期状態では、案内表示装置3に図5に示した行先階入力画面が表示されている。乗客が当該画面にしたがって入力装置1の行先階入力釦11を操作して行先階を入力して決定釦12を操作すると(ステップS1)、操作された入力装置1の設置階床および行先階を示す信号が群管理制御装置2に出力される。
設置階へ応答させるのに最も適切な号機としては、なるべく早く応答して、かつ乗客が乗場に到着する前に戸閉しない号機が挙げられる。
このエレベータ所要時間は、乗客が操作元の入力装置1の設置位置、つまり玄関階フロア30の玄関口31から同フロアのエレベータ乗場32までの徒歩移動に要する時間の予測値、乗客がエレベータ乗場32に到着してからステップS3の処理で選択された選択号機が応答するまでの時間の予測値である到着所要時間、および選択号機が応答してから行先階へ到着するまでの時間の予測値である出発後所要時間の和である。各フロアの入力装置1の設置位置から同一フロアのエレベータ乗場32までの徒歩移動に要する時間の予測値は記憶装置22に記憶されている。
また、エレベータ所要時間算出部23は、選択号機が玄関階に到着してから行先階へ応答するまでの出発後所要時間を、行先階の情報および既登録の呼び登録情報などをもとに算出し(ステップS5)、ステップS3,S4,S5の処理でそれぞれ求めた時間の和であるエレベータ利用所要時間を算出する(ステップS6)。
図6に示した画面は、乗客への案内対象として判定された交通手段がエレベータである場合の建物内交通案内画面であり、乗客の現在位置からエレベータ乗場32までの案内マップ、エレベータの利用のための案内メッセージ、行先階、エレベータの割り当て号機名があわせて表示される。また、図7に示した画面は、乗客への案内対象として判定された交通手段がエスカレータである場合の建物内交通案内画面であり、現在位置からエスカレータ乗場33までの案内マップ、エスカレータの利用のための案内メッセージ、および行先階があわせて表示される。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態に係る昇降機システムの構成のうち図1に示したものと同一部分の説明は省略する。
図8は、本発明の第2の実施形態における昇降機システムの構成例を示す図である。
本発明の第2の実施形態における昇降機システムは、第1の実施形態と比較して、群管理制御装置2が所要時間比較部25を備えない一方で案内対象認識部27および所要時間通知処理部28をさらに備える。
本発明の第2の実施形態における入力装置1は、第1の実施形態と比較して選択釦14をさらに備える。選択釦14は、行先階までの移動に利用する交通手段の選択にかかる入力を受け付ける。
この実施形態では、第1の実施形態で説明したステップS1からS9の処理がなされた後、所要時間通知処理部28は、エレベータ所要時間算出部23がステップS6の処理で算出したエレベータ利用所要時間、エスカレータ所要時間算出部24がステップS9の処理で算出したエスカレータ利用所要時間、行先階の表示、および行先階までの交通手段の選択を求める画面である交通手段選択画面を案内表示装置3に表示させる(ステップS21)。
図11は、本発明の第2の実施形態における昇降機システムの案内表示装置に表示される交通手段選択画面の一例を示す図である。
図12は、本発明の第2の実施形態における昇降機システムの案内表示装置に表示される建物内交通案内画面の一例を示す図である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態における昇降機システムの構成例を示す図である。
本発明の第3の実施形態における昇降機システムは、第1の実施形態で説明した構成と比較して、群管理制御装置2はエレベータ乗車可否判別部41をさらに備える。また、入力装置1の外観は図9に示した外観となる。また、各号機の乗りかご6は、かご内の荷重を検出するための荷重検出装置42を備える。荷重検出装置42により検出された荷重を示す荷重信号は図示しないテールコードおよび自号機のかご制御装置5を介して群管理制御装置2に出力される。
この実施形態では、まず、初期状態では、案内表示装置3に図15に示した入力画面が表示されている。玄関口31を訪れた集団のうちの一人の乗客が当該画面にしたがって入力装置1の行先階入力釦11、決定釦12および選択釦14を操作して行先階および当該行先階まで移動する乗客の人数である乗車人数を入力すると(ステップS31)、操作された入力装置1の設置階床、行先階および乗車人数を示す信号が群管理制御装置2に出力される。
また、この判別においては、既に入力装置1で呼びが登録された、まだ乗車していない利用者の行先階と同じ行先階が新たに入力された場合、既に呼びを登録した利用者分の荷重を、これから乗車可能な荷重から差し引く。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図16は、本発明の第4の実施形態における昇降機システムの構成例を示す図である。
本発明の第4の実施形態における昇降機システムは、第1の実施形態と比較して、エレベータ優先有無判別部51をさらに備える。
エレベータ優先有無判別部51は、乗客の中にエレベータ希望の乗客がいるか否かを入力装置1への操作内容をもとに判別する。エレベータ希望の乗客とは、ベビーカーに乗った幼児や車椅子利用者などの、エスカレータの利用が困難でエレベータの利用を希望する乗客を指す。
本発明の第4の実施形態では、まず、ステップS1の処理である行先階入力がなされたら、エレベータ優先有無判別部51は、玄関口31にいる乗客の中に、エレベータ希望乗客がいるか否かを乗客に問うための乗客種別問い合わせ画面を案内表示装置3に表示させる。
入力装置1により行先階の入力を行なった乗客は、図18に示したような乗客種別問い合わせ画面にしたがって、自身もしくは玄関口31にいる連れの乗客がベビーカーに乗った幼児や車椅子利用者であったりする場合には、入力装置1の選択釦14を操作して乗客種別問い合わせ画面上のカーソルを「はい」に移動させて決定釦12を操作することになる。これらの操作によりエレベータ希望乗客の有無の入力内容が決定されると(ステップS41)、エレベータ優先有無判別部51は、エレベータ希望乗客がいるか否か、つまりエレベータを優先して案内すべきか否かを判別する(ステップS42)。
以上のように、本発明の第3の実施形態における昇降機システムでは、第1の実施形態で説明した特徴に加え、入力装置1により行先階が入力された場合に、ベビーカーに乗った幼児や車椅子乗客など、エレベータの利用が必要な乗客がいると判別した場合に、所要時間に関わらずエレベータ利用のための案内を行なうので、乗客に応じた適切な案内を行なうことができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図20は、本発明の第5の実施形態における昇降機システムの構成例を示す図である。
この実施形態では、建物内の各フロアのうち一部のフロアの営業終了時刻を過ぎたために当該フロア自体が閉鎖されてエスカレータの運転が停止した場合にエレベータの案内を行なう。
記憶装置22には、図21に示した形式の営業時間テーブルが記憶される。この営業時間テーブルでは、各フロアの階床名および当該階床の店舗の営業時間が関連付けて管理される。
本発明の第4の実施形態では、まず、ステップS1の処理である行先階入力がなされたら、案内可否判別部62は、入力された行先階に対応する営業時間を記憶装置22に記憶される営業時間テーブルから読み出し(ステップS51)、当該営業時間と計時部61により計時された現在時刻とを照合することで、現在時刻が所定時間内、ここでは入力済み行先階のフロアの営業終了時刻の一定時間前であるか否かを判別する(ステップS52)。
図23は、本発明の第5の実施形態における昇降機システムの案内表示装置に表示される行先階再入力画面の一例を示す図である。
図24は、本発明の第5の実施形態における昇降機システムの案内表示装置に表示される建物内交通案内画面の一例を示す図である。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。本実施形態における昇降機システムの構成は第1の実施形態と同様である。ただし、入力装置1は備えない。
第1乃至第5の実施形態では、入力装置1により行先階が入力された場合に、当該行先階への移動のためのエレベータまたはエスカレータの利用について案内したが、第6の実施形態では、案内表示装置3を用い、当該案内表示装置の設置フロア以外で行先階となりうる各フロアのそれぞれへの移動のための交通手段としてエレベータまたはエスカレータのいずれが適しているかをフロア毎に区分して案内する。
本実施形態において、まず、群管理制御装置2の案内処理部26は、出発階と行先階の組み合わせを選択する(ステップS61)。そして、当該出発階と行先階についてのステップS2からS10までの処理がなされる。
また、双方の交通手段の経路案内表示を常時行なってもよい。この場合、例えば全ての階床に対してエレベータおよびエスカレータのうち一方の交通手段、例えばエスカレータを案内対象としている場合には、他方の交通手段であるエレベータの経路案内表示を薄い表示形態で表示させるなどして、各交通手段に関する表示に動的な変化を加えればよい。
Claims (14)
- エレベータ乗場や他の交通手段の乗場とは異なる箇所において行先階の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段による入力を行なった乗客が前記エレベータを用いて前記行先階まで移動すると仮定した場合の当該乗客の前記行先階までの移動所要時間を算出する第1の算出手段と、
前記乗客が前記他の交通手段を用いて前記行先階まで移動すると仮定した場合の当該乗客の前記行先階までの移動所要時間を算出する第2の算出手段と、
前記第1および第2の算出手段による算出結果をもとに、前記エレベータおよび前記他の交通手段のうち前記乗客の前記行先階までの移動のための利用に適切な交通手段を当該乗客に案内する案内手段と
を備えたことを特徴とする昇降機システム。 - 前記案内手段は、
前記第1の算出手段により算出した移動所要時間および前記第2の算出手段により算出した移動所要時間のうち短い移動所要時間に関わる交通手段を案内する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 前記第1の算出手段は、
前記入力手段による行先階の入力箇所から最寄の前記エレベータ乗場までの前記乗客の移動所要時間、当該乗客が前記エレベータ乗場に到着してから当該エレベータ乗場に乗りかごが到着するまでの所要時間、および前記乗りかごが前記エレベータ乗場に到着してから前記入力した行先階に到着するまでの所要時間の和を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 前記他の交通手段はエスカレータであり、
前記第2の算出手段は、
前記乗客が前記入力手段による行先階の入力箇所から最寄の前記エスカレータの乗場までの移動所要時間および当該乗客が前記乗場に到着してから前記行先階に到着するまでの所要時間の和を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 前記案内手段により前記エレベータを案内した場合に当該エレベータのホール呼び登録および前記行先階までエレベータを運転するための行先呼び登録を行なう呼び手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 前記乗りかごが複数台あり、
前記入力手段により行先階が入力された場合に、ホール呼びが登録されて前記乗客が前記エレベータを交通手段として前記エレベータ乗場から乗りかごに乗車すると仮定した場合の、前記入力した行先階までの前記乗客の移動所要時間が最短となる乗りかごを選択する選択手段をさらに備え、
前記第1の算出手段は、
前記入力手段による行先階の入力箇所から前記エレベータ乗場までの前記乗客の移動所要時間、当該乗客が前記エレベータ乗場に到着してから前記選択手段により選択した乗りかごが当該エレベータ乗場に到着するまでの所要時間、および前記選択した乗りかごが前記エレベータ乗場に到着してから前記入力した行先階に到着するまでの所要時間の和を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 前記案内手段は、
前記エレベータを案内する場合に前記選択手段により選択した乗りかごの号機をさらに案内する
ことを特徴とする請求項6に記載の昇降機システム。 - 前記案内手段は、
前記案内する交通手段の乗場までの経路をさらに案内する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 前記入力手段による入力箇所から前記エレベータを含む各交通手段までの経路に沿った床に経路案内表示灯をさらに備え、
前記案内手段は、
前記交通手段の案内を行なう際に、当該案内する交通手段の乗場までの経路の床に備えられた前記経路案内表示灯の表示形態を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 前記入力手段は、前記行先階まで移動する乗客の人数をさらに入力し、
前記エレベータの乗りかごの荷重を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果をもとに、前記入力した数の乗客が前記乗りかごに乗車できるか否かを判別する判別手段とをさらに備え
前記案内手段は、
前記入力した数の乗客が前記乗りかごに乗車できないと前記判別手段が判別した場合に前記他の交通手段を案内する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 前記入力手段は、
前記エレベータの利用を要する乗客がいる旨の入力操作をさらに受け付け、
前記案内手段は、
前記エレベータの利用を要する乗客がいる旨の入力操作を前記入力手段により受け付けた場合に当該エレベータを案内する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - 現在時刻が前記入力した行先階への前記他の交通手段による移動ができない予め定められた時間帯に属しているか否かを判別する判別手段をさらに備え、
前記案内手段は、
現在時刻が前記定められた時間帯に属していると前記判別手段により判別した場合に前記エレベータを案内する
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降機システム。 - エレベータ乗場や他の交通手段の乗場とは異なる箇所で行先階の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段による入力を行なった乗客が前記エレベータを用いて前記行先階まで移動すると仮定した場合の当該乗客の前記行先階までの移動所要時間を算出する第1の算出手段と、
前記乗客が前記他の交通手段を用いて前記行先階まで移動すると仮定した場合の当該乗客の前記行先階までの移動所要時間を算出する第2の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出した移動所要時間および前記第2の算出手段により算出した移動所要時間を表示する表示手段と、
前記表示された移動所要時間に関わる交通手段のうち利用する交通手段の選択入力を受け付ける選択入力手段と、
前記選択入力手段により選択入力された交通手段に関わる案内表示を行なう案内手段と
を備えたことを特徴とする昇降機システム。 - 建物における行先階となりうる階床のそれぞれについて、乗客がエレベータを用いて当該階床まで移動すると仮定した場合の当該階床までの乗客の移動所要時間を算出する第1の算出手段と、
前記行先階となりうる階床のそれぞれについて、前記乗客が他の交通手段を用いて当該階床まで移動すると仮定した場合の当該階床までの乗客の移動所要時間を算出する第2の算出手段と、
前記第1および第2の算出手段による算出結果をもとに、前記エレベータおよび前記他の交通手段のうち前記階床までの前記乗客の移動のための利用に適切な交通手段を階床毎に区分して前記乗客に案内する案内手段と
を備えたことを特徴とする昇降機システム。
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