JP4311632B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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この発明は、災害時に通常時とは異なる制御を行うエレベータの制御装置に関するものである。
従来のエレベータにおいては、火災発生時に火災管制運転が行われる。このとき、かご内表示器や乗場表示器には、火災発生場所や避難場所が表示される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−253660号公報
しかし、従来のエレベータにおける火災管制運転では、単にかごを帰着階に移動させて休止させるだけであり、状況に応じた運転は行われていなかった。また、かご内表示器や乗場表示器に表示されるのは、火災発生場所や避難場所だけであり、建物全体としての避難ルート等の情報は特に告知されなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、災害時の避難効率を向上させることができるエレベータの制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの制御装置は、災害時に建物内の在館者の避難方法を作成する避難方法作成部、及び災害時に避難方法作成部により作成された避難方法に従ってエレベータの運行を制御する運行制御部を備えたものである。
この発明のエレベータの制御装置は、災害時に避難方法作成部により作成された避難方法に従ってエレベータの運行が制御されるので、災害時の避難効率を向上させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。図において、エレベータが設置された建物内には、複数の火災検知器1、複数の煙検知器2、及び複数の火災報知器3が設置されている。全ての火災検知器1、煙検知器2及び火災報知器3からの信号は、火災・煙発生場所情報統合部4に出力される。火災・煙発生場所情報統合部4は、火災検知器1、煙検知器2及び火災報知器3からの信号を統合して出力する。災害発生場所検知部としての火災・煙発生場所検知部5は、火災検知器1、煙検知器2、火災報知器3及び火災・煙発生場所情報統合部4の全てもしくは一部を有している。
火災・煙発生場所情報統合部4から出力された信号は、火災・煙発生場所設定部6に入力される。火災・煙発生場所設定部6では、火災・煙発生場所情報統合部4からの信号に基づいて、災害発生場所としての火災や煙の発生場所が設定される。火災・煙発生場所設定部6には、ビル管理者や防災責任者等が火災発生場所を操作入力するための火災発生場所操作入力部7も接続されている。ビル管理者等は、建物内の在館者からの通報や監視モニタの確認等により、火災発生場所を特定し操作入力することができる。火災・煙発生場所設定部6は、火災・煙発生場所検知部5及び火災発生場所操作入力部7の少なくともいずれか一方からの情報によって、火災又は煙の発生場所を設定することができる。
火災・煙発生場所設定部6からの信号は、避難方法作成部8に出力される。避難方法作成部8では、火災・煙発生場所設定部6で設定された火災・煙発生場所に応じて、最適な避難方法を作成する。避難方法作成の詳細については後述する。
かごを昇降させる駆動装置(巻上機)の運転は、運行制御部9により制御される。運行制御部9には、避難方法設定部10が接続されている。避難方法設定部10は、避難運転時に避難方法を設定し、設定された避難方法情報を運行制御部9に出力する。避難方法設定部10には避難方法作成部8が接続されており、避難方法設定部10は、避難方法作成部8からの信号に基づいて避難方法を設定する。即ち、避難運転時には、運行制御部9は、避難方法作成部8で作成された避難方法に応じて駆動装置を制御する。
また、避難方法設定部10からの信号は、避難方法出力部11にも出力される。避難方法出力部11は、かご内表示制御部12、乗場表示制御部13、かご内音声制御部14、乗場音声制御部15及び管理室表示制御部16を有している。かご内表示制御部12は、
かご内に設けられたかご内表示器17の表示を制御する。乗場表示制御部13は、乗場に設けられた乗場表示器18の表示を制御する。かご内音声制御部14は、かご内に設けられたかご音声出力器(スピーカ等)19による音声出力を制御する。乗場音声制御部15は、乗場に設けられた乗場音声出力器(スピーカ等)20による音声出力を制御する。管理室表示制御部16は、管理室に設けられた管理室ディスプレイ21の表示を制御する。
かご内表示器17、乗場表示器18、かご音声出力器19、乗場音声出力器20及び管理室ディスプレイ21は、避難誘導のための案内情報を出力する情報告知手段である。かご内表示器17には、かご内での避難誘導のための情報が表示される。乗場表示器18には、対応する乗場での避難誘導のための情報が表示される。かご内表示器17及び乗場表示器18としては、例えば画像を表示するディスプレイ、又は避難先階床やエレベータサービス階床を表示するインジケータ等が用いられる。また、かご内表示器17及び乗場表示器18は、避難時専用に設けられたものでもよいし、通常運転時に、かごの動きや一般情報(例えばニュース、建物内案内及び天気予報等)を表示するものとの兼用としてもよい。
かご音声出力器19及び乗場音声出力器20は、かご内や対応する乗場での避難誘導のための情報を音声によって告知するものであり、視覚障害者の誘導も可能となる。また、かご音声出力器19及び乗場音声出力器20は、避難時専用に設けられたものでもよいし、通常運転時に、かごの動きを音声により案内するものとの兼用としてもよい。
管理室ディスプレイ21は、避難方法設定部10で設定された建物全体としての避難方法を、管理室の管理者に対して表示するものである。管理者は、管理室ディスプレイ21の表示情報を見ることにより、建物内の避難誘導を指揮することが可能となる。また、管理室ディスプレイ21は、避難時専用に設けられたものでもよいし、通常運転時に、エレベータの故障や動作状態などを表示する監視盤との兼用としてもよい。
次に、避難方法の作成方法について説明する。避難方法作成部8では、火災・煙発生場所設定部6で設定された火災・煙発生場所に基づいて、煙や火災が発生している場所や防火区画を避けるように、エレベータの避難運転方法が作成される。これにより、エレベータを用いたスムーズな避難を実現する。また、避難方法作成部8では、決定したエレベータの避難運転方法に応じて、エレベータを用いずに避難する在館者のための避難方法を決定してもよい。
図2は図1の避難方法作成部8による避難方法の決定結果及びその避難方法に応じた乗場表示器18による表示内容の一例を示す説明図である。この例では、1機のエレベータが設置されているビルの7階で火災が発生した場合について示している。図において、避難方法のEV利用経路では、エレベータを使った避難経路を矢印で示している。また、階段利用経路では、階段を使った避難経路を矢印で示している。
図2のような状況においては、火災が発生している7階を避けてエレベータの停止階が設定されている。例えば、エレベータは、火災発生階の2階上の8階と1階との間で運転される。このような避難運転方法は、避難方法作成部8から避難方法設定部10へ出力される。
ここで、避難方法作成部8で作成される避難運転方法をSMDと称するとすると、SMDは、例えば次のようなルールによって決定することができる。
ルール1.
if(火災の発生場所の情報が得られた)Then
if(火災発生場所がx階)Then
SMD=(x+2)階と1階との間の往復運転
End if
Else
SMD=(最上階×3/4)階と1階との間の往復運転
End if
即ち、火災・煙発生場所設定部6により火災の発生場所が設定されており、その場所がx階であった場合、エレベータは、(x+2)階と1階との間で往復運転される。また、災害運転モードにおいて、火災の発生場所が設定されていない場合には、エレベータは、暫定的に(最上階×3/4)階と1階との間で往復運転されることになる。このルール1は、避難方法の作成方法の一例である。ここでは、予め設定されたルール1に、火災発生場所を入力することにより、火災発生場所に応じた避難運転方法が作成される。また、火災発生場所が設定されない場合にも、その条件に応じた避難方法が作成(選択)されるようになっている。
なお、火災発生場所は階床単位ではなく、防火区画単位で考えて、危険な防火区画を避けるように、エレベータの運行方法を決定してもよい。
また、火災以外の災害発生時には、火災の発生とは関係なく、避難を行う必要がある。従って、その場合には、火災・煙発生場所設定部6では火災・煙発生階の設定は行わない。但し、火災以外の災害時でも、例えばガスの発生、水の浸水、地震による壁の崩壊などが発生し、特定のエリアが危険な場合には、その場所を災害発生場所として、火災・煙発生場所と同様に、火災発生場所操作入力部7等から設定してもよい。このような場合、災害発生場所は、火災・煙発生場所と等価であるとみなすことができる。
避難方法作成部8により避難方法が決定されると、避難方法設定部10により運行制御部9に信号が出力され、エレベータの運行制御が行われる。また、かご内表示器17、乗場表示器18、かご音声出力器19、乗場音声出力器20及び管理室ディスプレイ21により、避難方法に応じた案内情報が出力される。
即ち、火災発生階である7階の乗場表示器18には、例えば「当階で火災が発生しています。西側非常階段で9階へ避難し、9階からエレベーターで1階へ避難してください。」等の文字情報(又は図などによる情報)が表示される。6階の乗場表示器18には、例えば「7階で火災が発生しています。東側非常階段で1階へ避難してください。」等の文字情報(又は図などによる情報)が表示される。
このように、火災発生場所の情報の有無及び内容に応じて避難方法を作成する避難方法作成部8を用い、エレベータの運行を制御するとともに、乗客への情報の告知を制御するようにしたので、災害時の避難効率を向上させることができる。
なお、上記の例では、建物内に1機のエレベータが設置されている場合について示したが、複数機のエレベータが設置されている場合にも、この発明は適用できる。
また、1つの昇降路に複数台のかごが設置されているワンシャフトマルチカータイプのエレベータ、ダブルデッキタイプのエレベータ、及び循環路内をかごが循環される循環式のエレベータにも、この発明は適用できる。
さらに、避難方法出力部11は、居住者や管理者だけではなく、必要に応じて、防災責任者、消火活動責任者、救出活動責任者及び消防士などに避難方法SMDを告知する機能を持たせてもよい。
さらにまた、上記の例では、避難方法設定部10からの信号を運行制御部9及び避難方法出力部11に出力したが、いずれか一方のみへ出力してもよい。即ち、運行制御部9のみへ出力して、乗客への避難方法の告知は省略するか、又は他の建物内設備により別途行ってもよい。また、乗客への避難方法の告知はエレベータ設備により行い、エレベータの運行は通常のままとすることも可能である。この場合、エレベータの利用者は、指定された避難方法に従って、エレベータの乗車階や避難先階を選択することになる。
また、上記の例では、かご内表示器17、乗場表示器18、かご音声出力器19、乗場音声出力器20及び管理室ディスプレイ21の5種類の情報告知手段により、避難誘導情報を出力したが、必ずしてもこれら全ての情報告知手段により避難誘導情報を出力しなくてもよく、これらのうちの一部の情報告知手段のみで避難誘導情報を出力してもよい。
さらに、火災・煙発生場所設定部6からの情報が時間的に変化している場合、その変化に応じて新たな避難運転方法を避難方法作成部8で作成し、避難方法設定部10により避難運転方法を随時設定し直してもよい。
実施の形態2.
次に、図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。図において、避難方法出力部11には、個人端末向け出力制御部22及び個人端末向け通信送受信部23が設けられている。避難方法設定部10により設定された避難方法は、個人端末向け出力制御部22から個人端末向け通信送受信部23を介して個人端末装置24に出力される。個人端末装置24は、個人端末側送受信部25及び個人端末出力部26を有している。
個人端末装置24は、建物内の在館者が持っている携帯電話、PDA及びモバイルPC等である。個人端末出力部26は、個人端末装置24に設けられたディスプレイや音声出力器(スピーカ)等である。個人端末向け出力制御部22は、個人端末装置24で避難方法を出力させて避難誘導を行うために、個人端末向け通信送受信部23から出力するデータの構築、及び個人端末向け通信送受信部23の制御を行う。個人端末向け通信送受信部23と個人端末側送受信部25との間の通信は、個人端末装置24の種類に応じて、例えば電磁波や赤外線等により行われる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このように、避難方法の情報を個人端末装置24により出力させることにより、乗場やかご等のエレベータ設備から離れた場所にいる在館者にも、避難方法をより確実に伝えることができ、災害時の避難効率をさらに向上させることができる。
実施の形態3.
次に、図4はこの発明の実施の形態3によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。図において、避難方法作成部8には、避難場所設定部27が接続されている。避難方法作成部8は、火災・煙発生場所設定部6からの情報と避難場所設定部27からの情報とに基づいて避難運転方法を作成する。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このように、避難場所設定部27を設けることにより、災害の状況等に応じて避難先を任意に設定することができる。
ここで、実施の形態2のSMDは、例えば次のようなルールによって決定することができる。
ルール2.
if(火災の発生場所の情報が得られた)Then
if(火災発生場所がx階)Then
SMD=(x+2)階と設定された避難場所の属する階との間の往復運転
End if
Else
SMD=(最上階×3/4)階と1階との間の往復運転
End if
実施の形態4.
次に、図5はこの発明の実施の形態4によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。図において、火災・煙発生場所設定部6、避難方法作成部8、運行制御部9、避難方法設定部10及び避難方法出力部11には、避難動作開始決定部28が接続されている。即ち、火災・煙発生場所設定部6、避難方法作成部8、運行制御部9、避難方法設定部10及び避難方法出力部11は、避難動作開始決定部28からの指令信号により避難運転モードの動作を開始する。
避難動作開始決定部28には、火災・煙発生検知部29及び管理室端末30が接続されている。即ち、避難動作開始決定部28からの指令信号は、火災・煙発生検知部29及び管理室端末30の少なくともいずれか一方からの信号の入力に応じて出力される。火災・煙発生検知部29は、火災・煙発生場所検知部5と共通化してもよい。管理室端末30は、管理室の管理者により操作される。また、管理室端末30は、火災発生場所操作入力部7と共通化してもよい。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このように、避難動作開始決定部28を設けることにより、避難運転モードへの切換をより確実に行うことができ、避難効率をさらに向上させることができる。
なお、避難動作開始決定部28からの指令信号は、火災・煙発生場所設定部6、避難方法作成部8、運行制御部9、避難方法設定部10及び避難方法出力部11の全てに出力するようにしても、一部のみに出力するようにしてもよい。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。実施の形態5では、避難運転方法を作成する際、エレベータで避難させる人の属性を限定する。例えば、建物内の人の属性を車椅子利用者とそれ以外の人とに分け、エレベータで避難させる人を車椅子利用者のみに限定する。
ここで、実施の形態5のSMDは、例えば次のようなルールによって決定することができる。
ルール3.
if(火災の発生場所の情報が得られた)Then
if(火災発生場所がx階)Then
SMD=x階から最上階までの階と1階との間の往復運転であり、かつx階以上の車椅子利用者のみ乗車可
End if
Else
SMD=(最上階×3/4)階と1階との間の往復運転
End if
このように、SMDが決定された場合、エレベータのサービス階はx階から最上階までの間の階と1階とに設定される。また、避難方法出力部11により、x階以上の車椅子利用者だけがエレベータで避難可能であることが告知される。
この実施の形態5によれば、建物内の人の属性を加味して避難運転方法を作成することができ、避難効率をより向上させることができる。
実施の形態6.
次に、図6はこの発明の実施の形態6によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。図において、避難方法作成部8は、避難方法候補作成部31、在館者情報入力部32、シミュレーション部33、避難方法評価部34及び避難方法選択決定部35を有している。即ち、避難方法作成部8は、火災・煙発生場所情報に基づいて複数の避難方法候補を作成し、シミュレーションによって各避難方法候補の評価を行い、評価の最も高い避難方法候補を選択して適切な避難方法として決定する。
避難方法候補作成部31は、火災・煙発生場所情報に基づいて、火災や煙が発生している場所や防火区画を避けて避難可能な複数の避難方法の候補を作成する。在館者情報入力部32は、例えば建物内の各階毎の在館者数など、避難方法決定に必要な在館者情報を入力する。
ここで、在館者情報入力部32により入力される在館者情報をPAと称するとすると、PAは例えば次のように示される。
PA={P(地下階在館者数)、P(1階在館者数)、・・・、P(最上階在館者数)}
上式において、P(x階在館者数)とは、x階の在館者人数を表す。
また、シミュレーション部33は、与えられた避難方法候補と在館者情報とから、例えば予想避難時間のシミュレーション(演算)を行う。避難方法評価部34は、予め設定された評価関数によって、シミュレーション部33で求められた結果、例えば予想避難時間の評価を行う。この評価関数としては、例えば全ての階の乗客が避難を終了するために必要な時間の最大値や平均値を求めればよい。また、危険度の高い火災発生階以上の階からの避難時間の最大値や平均値を求めてもよい。さらに、危険度の高い火災発生階以上の階の重みを大きくした各階の避難時間の要素の重み付け和を求めてもよい。さらにまた、各乗場の混雑度や建物内の階段やホールでの混雑度の最大値や平均値を取ってもよい。
避難方法評価部34で得られた評価結果は、避難方法選択決定部35及び避難方法候補作成部31に出力される。避難方法選択決定部35では、避難方法評価部34で得られた評価結果のうち最も良い値の避難方法候補を最適な避難方法として避難方法設定部10へ出力する。また、避難方法候補作成部31では、避難方法評価部34からの情報を逐次的な避難方法候補作成の際に利用することができる。
図7は図6の避難方法候補作成部31で作成される避難方法候補の一例を示す説明図であり、ここでは図2に示した避難方法を候補の一例として示している。
図8は図6のシミュレーション部33を示すブロック図である。シミュレーション部33は、エレベータ利用乗客数演算部36、エレベータ利用シミュレーション部37、階段利用人数演算部38、階段利用シミュレーション部39及びシミュレーション結果出力部40を有している。エレベータ利用乗客数演算部36では、在館者情報入力部32で入力された在館者情報(PA)と図7で表される避難方法候補とから、避難の際にエレベータを利用する人数が演算される。
エレベータ利用乗客数演算部36による演算結果は、図7に示した避難方法候補の場合であれば図9のように表される。図9において、PEx,yは、x階からy階へエレベータで移動する在館者の人数を表している。従って、1≦x≦最上階、1≦y≦最上階である。
例えば、図7で示した避難方法候補であれば、9階から1階へのエレベータ利用者数は次式で表される。
PE9,1=P(7階在館者数)+P(8階在館者数)+P(9階在館者数)+P(10階在館者数)
そして、PE9,1以外の場合は、PEx,y=0となる。
エレベータ利用シミュレーション部37では、エレベータ利用乗客数と図7の避難方法候補とに基づいて、エレベータ移動のシミュレーションを行う。その結果、エレベータ利用シミュレーション部37は、例えば各階又は建物全体の待ち時間(WTE)や、PEx,yで表される数の乗客を運び終えるのに必要な時間(TCE)を出力する。また、各乗場の混雑度(CE)等を出力してもよい。
階段利用人数演算部38では、エレベータ利用乗客数演算部36と同様に、在館者情報入力部32で入力された在館者情報(PA)と図7で表される避難方法候補とから、避難の際に階段を利用する人数が演算される。
階段利用人数演算部38による演算結果は、図7に示した避難方法候補の場合であれば図10のように表される。図10において、PSx,yは、x階からy階へ階段で移動する在館者の人数を表している。従って、1≦x≦最上階、1≦y≦最上階である。
例えば、図7で示した避難方法候補であれば、6階から2階の在館者が階段で1階へ移動し、10階、8階、7階の在館者が階段で9階へ移動するため、階段利用者数は以下の式で表される。
PS6,1=P(6階在館者数)
PS5,1=P(5階在館者数)
PS4,1=P(4階在館者数)
PS3,1=P(3階在館者数)
PS2,1=P2階在館者数)
PS10,9=P(10階在館者数)
PS8,9=P(8階在館者数)
PS7,9=P(7階在館者数)
PEx,y=0(x=6,5,4,3,2かつy=1の場合以外)
階段利用シミュレーション部39では、階段利用人数と図7の避難方法候補とに基づいて、階段移動のシミュレーションを行う。その結果、階段利用シミュレーション部39は、例えばPSx,yで表される数の人が避難先へ移動するのに必要な時間(TSE)を出力する。また、建物内の階段やホールでの混雑度(CS)等を出力してもよい。
シミュレーション結果出力部40は、エレベータ利用シミュレーション部37及び階段利用シミュレーション部39の結果をまとめて出力する。まとめ方としては、エレベータ利用シミュレーション部37及び階段利用シミュレーション部39のシミュレーション結果を全て出力しても、最大値を出力しても、平均値を出力してもよい。また、避難に必要な時間(TCA)を求めてもよい。
エレベータだけを使って移動する人については、避難に必要な時間(TCA)は、エレベータ利用シミュレーション部37で得られた避難階へ運び終えるのに必要な時間(TCE)を用いることができる。また、階段だけを使って移動する人については、TCAは、階段利用シミュレーション部39で得られた避難階へ移動するのに必要な時間TSEを用いることができる。さらに、両方を使って移動する人については、TCAは、TCEとTSEとの和を用いることができる。
図11は図7に示した避難方法候補による各階からの避難時間を示す説明図である。図11では、図7の避難方法候補(エレベータ併用避難方法)を階段のみで避難した場合と比較して示している。図に示すように、階段のみで避難した場合の推定避難完了時間は4分30秒であるのに対して、図7の避難方法によれば、推定避難完了時間は2分58秒である。
このように、実施の形態6のエレベータの制御装置によれば、複数の避難方法候補の中から、より効率的な避難方法、例えば推定避難完了時間が最短となる避難方法を選択して実施することができ、避難効率を向上させることができる。
実施の形態7.
次に、図12はこの発明の実施の形態7によるエレベータの制御装置のシミュレーション部を示すブロック図である。実施の形態6では、エレベータ利用シミュレーション部37と階段利用シミュレーション部39とを別々に設けたが、エレベータ移動及び階段移動のシミュレーションを統合して行うエレベータ・階段統合シミュレーション部41が用いられている。他の構成は、実施の形態6と同様である。
このように、エレベータ・階段統合シミュレーション部41により、エレベータ移動及び階段移動のシミュレーションを統合して行ってもよい。
実施の形態8.
次に、この発明の実施の形態8について説明する。実施の形態8では、火災・煙発生場所情報に基づいて、在館者の属性毎に複数の避難方法候補が作成される。また、避難方法候補は、シミュレーションにより評価され、評価の最も高い避難方法候補が適切な避難方法として選択決定される。そして、決定された避難方法に基づいて、エレベータの運行制御が行われるとともに、在館者の属性に応じた避難誘導が行われる。
実施の形態8による制御装置の構成は、図6と同様である。図6において、在館者情報入力部32には、建物の各階毎の在館者の人数とともに、各階毎の在館者の属性が入力される。在館者の属性としては、例えば車椅子利用者であるかどうか、性別及び年齢等が挙げられる。また、個人ID等に基づく、個人属性情報を入力してもよい。
ここで、属性kの在館者情報をPESkと称すると、PESkは例えば次のように示される。
PESk={P(地下階在館者数,k)、P(1階在館者数,k)、・・・、P(最上階在館者数,k)}
この場合、避難方法候補作成部31により作成される避難方法候補も、例えば図13に示すように、属性毎に分けて作成される。図13の避難方法候補は、7階で火災が発生した場合の例である。属性1は健常者であり、属性2は車椅子利用者及び60歳以上の人である。この避難方法候補では、属性1の人は全館で階段により避難する。また、1階〜6階の属性2の人は、階段のみにより避難し、8階の属性2の人はエレベータのみにより避難し、7階及び9階〜10階の属性2の人は階段とエレベータとを併用して避難する。
このように、属性毎に避難方法候補を作成することにより、エレベータ利用乗客数や階段利用人数も属性別に演算することが可能となる。また、シミュレーションも、属性毎のエレベータ利用乗客数及び階段移動人数を考慮して演算することができる。そして、選択決定された属性毎の避難方法に従って、エレベータの運行制御が行われるとともに、避難方法出力部11を使った避難誘導が行われる。
このようなエレベータの制御装置によれば、在館者の属性に応じて適切な避難方法を実施することができるので、避難効率をさらに向上させることができる。
実施の形態9.
次に、図14はこの発明の実施の形態9によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。この例では、在館者情報入力部32と個人端末装置24との間で通信が行われる。また、建物内の任意の場所に設置された個人属性認識センサ42が在館者情報入力部32に接続されている。在館者情報入力部32では、個人端末装置24との間で通信を行うこと、及び個人属性認識センサ42からの情報を入力することにより、個人属性毎の在館者情報を収集する。
このように、個人端末装置24や個人属性認識センサ42からの情報を利用することにより、個人属性毎の在館者情報を効率良く収集することができ、災害時の避難効率を向上させることができる。
なお、図14では個人端末装置24及び個人属性認識センサ42の両方を示したが、いずれか一方のみを利用してもよい。
実施の形態10.
次に、図15はこの発明の実施の形態10によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。図において、在館者情報入力部32には、在館者人数検出・積算部43が接続されている。在館者人数検出・積算部43は、エレベータの乗降車人数の計測結果などの実測データに基づいて、建物内のエリア毎の在館者人数を検出し、それを積算することによって、各エリアに在館している人数を推定するものである。他の構成は、実施の形態5と同様である。
図16は図15の在館者人数検出・積算部43を示すブロック図である。在館者人数検出・積算部43は、エレベータ乗降車人数検出・積算部44、エスカレータ利用者数検出・積算部45、階段利用者数検出・積算部46、セキュリティゲート利用者数検出・積算部47、在館者人数統合部48、在館者人数推定補正部49及び在館者人数実測データベース50を有している。
エレベータ乗降車人数検出・積算部44、エスカレータ利用者数検出・積算部45、階段利用者数検出・積算部46及びセキュリティゲート利用者数検出・積算部47は、それぞれエレベータ乗降車人数、エスカレータ利用者数、階段利用者数及びセキュリティゲート通過者数を検出し積算する。
例えば、エレベータ乗降車人数検出・積算部44では、次式によりエレベータ乗降車人数が積算される。
Figure 0004311632
上式において、Pz,in(t)は、時刻tにおいて、あるエリアzへ流入した人数検出データであり、検出データがエレベータの乗降車人数の場合には、ある階における降車人数を表す。Pz,out(t)は、時刻tにおいて、あるエリアzから流出した人数検出データであり、検出データがエレベータの乗降車人数の場合には、ある階における乗車人数を表す。T=TSは、建物の開館時間を表し、Tは現在時刻を表す。PIz(T)は、観測データPz,in(t)、Pz,out(t)の時刻Tにおける積算データを表す。
在館者人数統合部48では、検出・積算部44〜47からの情報を統合して、建物全体におけるエリア毎、例えばある階床毎の積算人数を出力する。在館者人数推定補正部49では、在館者人数統合部48からの出力データに対して必要に応じて補正を行う。
在館者人数推定補正部49による補正方法として、例えば次のような方法がある。即ち、閉館時刻(TE)においては、PIz(TE)=0となるはずであるが、誤差PIz(TE)=εが出力された場合、翌日にPIz(T)を次式により補正すればよい。なお、式中、PIzc(T)は、時刻Tにおける補正後の積算人数である。
Figure 0004311632
在館者人数推定補正部49による補正は、在館者人数実測データベース50に蓄積されたデータに基づいて行うこともできる。在館者人数実測データベース50には、その建物や他の建物における過去の検出データや積算データの履歴が蓄積されている。このようなデータは、同じ建物のエレベータシステム等から受け取って蓄積することができる。
例えば、在館者人数実測データベース50に、過去の閉館時の積算人数PIzE(j)が蓄積されている場合について考える。PIzE(j)は、在館者人数実測データベース50に蓄積されているj番目の閉館時積算人数である。このとき、PIzE(j)の平均値をPIzEAとすると、PIz(T)の補正を次式に従って行うことが可能である。
Figure 0004311632
このように、実施の形態10のエレベータの制御装置によれば、実測データに基づく在館者人数を用いて、避難方法を作成することができる。従って、効率的な避難方法に従ってエレベータの運行を制御することができるとともに、避難方法出力部11を使った避難誘導を行うことができ、災害時の避難効率を向上させることができる。
なお、実施の形態10では、エレベータ乗降車人数検出・積算部44、エスカレータ利用者数検出・積算部45、階段利用者数検出・積算部46及びセキュリティゲート利用者数検出・積算部47を在館者人数検出・積算部43に設けたが、これらのうちの一部のみを設けてもよい。また、例えばエレベータ乗降車人数検出・積算部44のみを用いる場合には、在館者人数統合部48は省略してもよい。
また、在館者人数推定補正部49及び在館者人数実測データベース50は省略してもよい。
さらに、図17に示すように、在館者人数検出・積算部43が個人端末装置24や個人属性認識センサ42からの出力を得るようにしてもよく、この場合、属性k毎にPIz(T)、PIzc(T)の演算が可能となる。そして、その演算結果を用いることにより、実施の形態9(図13)に示したように、属性毎に分けた避難方法を決定することが可能となる。
実施の形態11.
次に、図18はこの発明の実施の形態11によるエレベータの制御装置の要部を示すブロック図である。この例では、データセンタ51内に在館者人数実測データベース50が設けられている。そして、在館者人数実測データベース50には、様々な建物(ここではビルA〜D)からのデータが収集され蓄積されている。データセンタ51は、ビルA〜Dとは別に独立して設けることも、ビルA〜Dのいずれかに設けることもできる。なお、図18において、ビルB〜Dにも、ビルAと同様のシステムが備えられているものとする。
このように、より多くのデータを収集して在館者人数を補正することにより、より正確な在館者人数情報を在館者情報入力部32に入力することができ、より効率的な避難方法を作成することができる。
実施の形態12.
次に、図19はこの発明の実施の形態12によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。図において、シミュレーション部33には、歩行速度検出蓄積部52からの情報が入力される。歩行速度検出蓄積部52では、建物内の階段や通路などを移動する歩行者の歩行速度が検出され、データとして蓄積される。シミュレーション部33では、歩行速度検出蓄積部52からの情報を考慮して避難方法候補のシミュレーションを行う。
図20は図19の歩行速度検出蓄積部52を示すブロック図である。歩行速度検出蓄積部52は、建物内の所定の位置に配置された複数の歩行速度検出部53と、これら歩行速度検出部53からのデータを蓄積する歩行速度データベース54とを有している。歩行速度検出部53による歩行速度の測定は、常時行ってもよいが、例えば避難訓練時に行うことにより、避難方法を作成するために、より有効なデータを得ることができる。
歩行速度データベース54では、例えば歩行速度の測定値の平均値が求められ、そのデータがシミュレーション部33へ出力される。また、実施の形態8のように、在館者の属性が得られる場合には、歩行速度検出部53による歩行速度の測定と同時にその歩行者の属性も同時に検出し、歩行速度データベース54には、歩行者の属性と歩行速度とを関連付けたデータが保管されるようにしてもよい。
このような実施の形態12によれば、歩行速度の実測値に基づいて、シミュレーションを行い避難方法を作成することができる。従って、効率的な避難方法に従ってエレベータの運行を制御することができるとともに、避難方法出力部11を使った避難誘導を行うことができ、災害時の避難効率を向上させることができる。
実施の形態13.
次に、図21はこの発明の実施の形態13によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。図において、避難方法作成部8は、在館者情報入力部32及び避難方法作成決定部55を有している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
避難方法作成部8において、避難方法作成決定部55は、火災・煙発生場所情報及び在館者情報に基づいて、火災や煙が発生している場所や防火区画を避けて避難可能な避難方法を作成し決定する。
ここで、避難方法作成決定部55で作成される避難運転方法をSMDと称するとすると、SMDは、例えば次のようなルールによって決定することができる。
ルール4.
if(火災の発生場所の情報が得られた)Then
if(火災発生場所がx階)Then
z=(x+2)階以上の階のうち、在館者数が最大の階
SMD=z階と1階との間の往復運転
End if
Else
SMD=(最上階×3/4)階と1階との間の往復運転
End if
即ち、火災・煙発生場所設定部6により火災の発生場所が設定されており、その場所がx階であった場合、エレベータは、(x+2)階以上の階で在館者数が最大の階と1階との間で往復運転される。また、災害運転モードにおいて、火災の発生場所が設定されていない場合には、エレベータは、暫定的に(最上階×3/4)階と1階との間で往復運転されることになる。
避難方法作成部8により避難方法が決定されると、避難方法設定部10により運行制御部9に信号が出力され、エレベータの運行制御が行われる。また、避難方法出力部11により、避難方法に応じた誘導情報が出力される。
このように、火災発生場所の情報の有無及び内容に応じて避難方法を作成する避難方法作成部8を用い、エレベータの運行を制御するとともに、乗客への情報の告知を制御するようにしたので、災害時の避難効率を向上させることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。 図1の避難方法作成部による避難方法の決定結果及びその避難方法に応じた乗場表示器による表示内容の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。 図6の避難方法候補作成部で作成される避難方法候補の一例を示す説明図である。 図6のシミュレーション部を示すブロック図である。 図8のエレベータ利用乗客数演算部による演算結果の一例を示す説明図である。 図8の階段利用人数演算部による演算結果の一例を示す説明図である。 図7に示した避難方法候補による各階からの避難時間を示す説明図である。 この発明の実施の形態7によるエレベータの制御装置のシミュレーション部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態8によるエレベータの制御装置の避難方法候補作成部で作成される避難方法候補の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態9によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態10によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。 図15の在館者人数検出・積算部を示すブロック図である。 実施の形態10の変形例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態11によるエレベータの制御装置の要部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態12によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。 図19の歩行速度検出蓄積部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態13によるエレベータの制御装置を示すブロック図である。
符号の説明
5 火災・煙発生場所検知部、6 火災・煙発生場所設定部、8 避難方法作成部、9 運行制御部、11 避難方法出力部、31 避難方法候補作成部、32 在館者情報入力部、33 シミュレーション部。

Claims (6)

  1. 災害発生場所検知部からの情報により、建物内における災害発生場所を設定する災害発生場所設定部と、
    上記災害発生場所設定部からの情報に基づいて、エレベータの乗車階を設定し、階段のみで避難先階まで移動する避難方法と、階段で上記乗車階まで移動した後エレベータで上記避難先階まで移動する避難方法と、エレベータのみで上記避難先階まで移動する避難方法との中から各階の避難方法の組み合わせを複数作成し複数の避難方法候補とする避難方法候補作成部と、
    建物内の在館者情報を入力する在館者情報入力部と、
    上記在館者情報入力部からの情報と上記避難方法候補作成部で作成された避難方法候補とから、避難時間のシミュレーションを行うシミュレーション部と、
    上記シミュレーション部でのシミュレーションから、避難時間を評価値とし、評価値が最良となる避難方法候補を選択して避難方法を決定する避難方法選択決定部と
    を備え、上記避難方法選択決定部で決定された避難方法に基づいて、災害時のエレベータの制御を行うことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 上記避難方法選択決定部は、火災発生階以上の階の避難時間を評価値とすることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 上記避難方法選択決定部は、火災発生階以上の階の避難時間の重みを大きくした各階の避難時間の和を評価値とすることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  4. 上記在館者情報入力部に接続され、エレベータ、エスカレータ及びセキュリティゲートの少なくとも1つの利用者人数を検出し、在館者人数を積算する在館者人数検出・積算部をさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  5. 上記避難方法選択決定部からの情報に基づいて、災害時にエレベータの情報告知手段により避難方法に応じた避難誘導のための案内情報を出力させる避難方法出力部をさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  6. 上記在館者情報入力部には各階毎の在館者の属性が入力され、
    上記避難方法候補作成部は、在館者の属性毎に避難方法候補を作成し、
    上記シミュレーション部は、在館者の属性毎にシミュレーションを行い、
    上記避難方法選択決定部は、在館者の属性毎の避難方法を選択決定し、
    属性毎の避難方法に従ってエレベータの運行制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
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