JP6960388B2 - エレベーターシステム、および、乗場釦故障検出装置 - Google Patents

エレベーターシステム、および、乗場釦故障検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、建物に設置した人感センサーの動作情報を利用した乗場釦故障検出装置、および、それを用いたエレベーター装置に関するものである。
各階床の乗場に設置された乗場釦の不動作故障が発生すると、エレベーターの利用者は当該階床にかごを呼び寄せることができないため、階段で他階の乗場まで行き乗場釦を操作したり、かご内からの目的階登録によりかごが当該階床に到着するのを待ったりしなければならず、利便性が著しく低下する。このような状態を早期に解消するため、乗場釦の不動作故障を早期に検出し、保守員に報知することが求められている。
乗場釦の不動作故障の検出方法として、特許文献1では、ある階床の乗場の操作盤(以下、「乗場釦」と表記)が一定時間操作されない状態が継続する一方、同じ期間中に、他階床の乗場釦の操作が一定回数以上ある場合に、乗場釦の不動作故障が発生していると判定し、その故障を通知する方法が提案されている。
特開2017−52635号公報
特許文献1のものでは、各乗場釦に対する呼び登録の状況から、呼び登録が良好に行われていない乗場釦を検出し、その乗場釦を故障と判断する。
しかしながら、操作が相対的に少ない乗場釦を故障と判定しているため、故障が原因の不動作か、そもそも当該階床からの乗客が居ないことによる乗場釦の不動作かを正確に区別ができず、精度の良い故障判定が困難である。
そこで、本発明の課題は、乗場釦の故障を精度良く検出できる乗場釦故障検出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のエレベーターシステムは、エレベーターを据え付けた建物の各階床に設置した人感センサーの動作情報を利用して、各階床の乗場に設置した乗場釦の故障を検出するエレベーターシステムであって、前記人感センサーと通信する人感センサー通信部と、該人感センサー通信部を介して取得した前記動作情報を基に各乗場での滞留を検出する滞留判定部と、エレベーターの制御装置と通信するエレベーター通信部と、該エレベーター通信部を介して取得したエレベーター動作情報を基にかごへの乗り込みを検出する乗込判定部と、前記滞留判定部と前記乗込判定部の判定結果を基に前記乗場釦の故障を判定する故障判定部と、を備えたものとした。
本発明によると、人感センサーを有した建物において、人感センサーの動作情報と、エレベーターの動作情報から、乗場釦の不動作故障を判定することができる。
一実施例のエレベーター装置とそれを据え付けた建物の概略図。 一実施例の乗場釦故障検出装置の構成を示す機器構成図。 一実施例の乗場釦故障検出装置の全体処理手順を示すフローチャート。 一実施例の乗場釦故障検出装置の滞留検出処理手順を示すフローチャート。 7階における人感センサーの反応状況を示す図。 10階における人感センサーの反応状況を示す図。 一実施例の乗場釦故障検出装置の故障検出処理手順を示すフローチャート。 一実施例の乗場釦故障検出装置の乗込み検出処理手順を示すフローチャート。
まず、図1を用いて、本発明の一実施例の乗場釦故障検出装置を備えたエレベーター装置と、そのエレベーター装置を据え付けた建物の概要を説明する。
図1に例示する建物100は10階建てのビルであり、最下階の1階、途中階のn階、最上階の10階の三フロアを抜粋して示している。この建物100に据え付けられたエレベーターは、エレベーターの運転制御を行う制御装置1と、制御装置1によって駆動される電動機2と、乗場釦故障検出装置3と、制御装置1と電動機2と乗場釦故障検出装置3を格納する機械室4と、電動機2によって昇降するかご5と、かご5とバランスをとるつり合いおもり6を有している。そして、かご5とつり合いおもり6を両端に連結した主ロープを電動機5で巻き上げることによって、かご5を所望の階床に配車する。
また、各階の乗場には乗場釦7が設置されており、制御装置1は、この釦が押されたときに乗場呼びを作成し、乗場呼びの階にかご5を移動させる。このとき、制御装置1は、乗場呼びが作成されたことを利用者に報知するため、押された乗場釦7を点灯させたり、各階の乗場に設けられているエレベーター移動方向を示す上方向または下方向のランタンを点灯させたりする。なお、以下では、n階に設置された乗場釦7を乗場釦7(n)のように表示する。
さらに、各階には照明と人感センサーが設置されており、人感センサーが人を感知したときにそれと接続された照明が点灯するようになっている。本実施例に関連する人感センサーとしては、各階の乗場に設置された乗場人感センサー8と、乗場に向かう経路(通路など)に設置された周辺人感センサー9が存在しており、乗場人感センサー8には照明10が、周辺人感センサー9には照明11が接続されている。なお、以下では、n階に設置されたものをそれぞれ、乗場人感センサー8(n)、周辺人感センサー9(n)、照明10(n)、照明11(n)のように表示する。なお、図1では示していないが、各人感センサーは乗場釦故障検出装置3と有線または無線で接続されており、乗場釦故障検出装置3は各階の乗場やその周囲の人の感知状況を随時確認することができる。また、各人感センサーは基本的には天井のように高い位置に設置されているが、乗場人感センサー8については、乗場釦7に近接させて設置することが望ましい。
ここで、乗場人感センサー8や周辺人感センサー9は、カメラで撮影した画像データを画像解析することなく人を検出できる簡易な人感センサーであり、例えば、周囲の磁界の変化から人を検知するモーションディテクターや、周囲の赤外線量の変化から人を検知する赤外線センサーを利用することができる。
次に、図2を用いて、本実施例の乗場釦故障検出装置3の詳細を説明する。ここに示すように、乗場釦故障検出装置3は、エレベーターの制御装置1、各階の乗場人感センサー8(n)、周辺人感センサー9(n)、遠隔の管制センター200と接続されている。さらに、制御装置1を介して、かご5内のかご釦5aや各階の乗場釦7(n)とも接続されている。なお、この乗場釦故障検出装置3は、実際には、CPU等の演算装置、半導体メモリ等の主記憶装置、ハードディスク等の補助記憶装置、および、通信装置などのハードウェアを備えた計算機である。そして、補助記憶装置に記録されたデータベースを参照しながら、主記憶装置にロードされたプログラムを演算装置が実行することで、後述する各機能を実現するが、以下では、このような周知技術を適宜省略しながら説明する。
図2に示すように、この乗場釦故障検出装置3は、人感センサー通信部3a、滞留判定部3b、故障判定部3c、報知部3d、乗込判定部3e、エレベーター通信部3fを有している。以下、各々構成の詳細を説明する。
人感センサー通信部3aは、各階の人感センサーの動作状態を受信し、滞留判定部3bへ送信する。滞留判定部3bは、人感センサー通信部3aから送信された各階の人感センサーの動作状況を基に乗場に人が滞留(かご5の到着を待つ状態)しているか判定を行い、その結果を故障判定部3cへ送信する。なお、滞留判定処理の詳細は、図4を用いて後述する。
一方、エレベーター通信部3fは、制御装置1からエレベーター動作情報を受信し、故障判定部3cと乗込判定部3eへ送信するとともに、故障判定部3cの要求を受信し、エレベーターの制御装置1へ送信する。乗込判定部3eは、エレベーター通信部3fから受信したエレベーター動作情報をもとに利用者がかご5への乗込み有無の判定を行い、その結果を故障判定部3cへ送信する。なお、乗込判定処理の詳細は、図8を用いて後述する。
故障判定部3cは、滞留判定部3bと乗込判定部3eから受信した判定結果を基に乗場釦7が故障しているかを判定し、乗場釦7が故障していると判定した場合、その結果を報知部3dへ送信する。なお、乗場釦7の故障判定処理の詳細は、図7を用いて後述する。
報知部3dは、故障判定部3cから受信した判定結果を管制センター200へ送信する。管制センター200は、報知部3dから受信した通知内容を基に、現場の保守員へ連絡することにより、乗場釦7の故障の確認と、故障が確認された場合の修理を促す。
次に、図3〜図8を用いて、本実施例の乗場釦故障検出装置3で実施される処理を説明する。
図3に示すように、本実施例の乗場釦故障検出装置3では、滞留検出処理S31により、各乗場の滞留有無を判定した後、故障検出処理S32により、乗場釦7の故障有無を判定する。そして、これらの処理を繰り返し実行する。以下、図4を用いて滞留検出処理S31の詳細を説明し、図7を用いて故障検出処理S32を説明する。
<滞留検出処理S31>
まず、図4を用いて、滞留検出処理S31の詳細を説明する。
滞留検出処理S31を開始すると、S41では、人感センサー通信部3aは、n階の人感センサー(8(n)、9(n)の双方)の動作情報を受信し、滞留判定部3bに格納する。なお、本実施例では、10階建ての建物100を想定しているため、変数nは1〜10の何れかである。以下では、変数nの初期値を「1」とした例を説明するが、初期値を「10」や他の値としてもよい。
次に、S42では、滞留判定部3bは、上述の人感センサー動作情報に基づき、乗場人感センサー8(n)が反応しているかを確認する。反応している場合はS43に進み、反応していない場合はS44に進む。
S43では、滞留判定部3bは、周辺人感センサー9(n)が反応しているかを確認する。反応している場合はS44に進み、反応していない場合はS47に進む。
S44は、乗場人感センサー8(n)が反応していない場合、または、乗場人感センサー8(n)と周辺人感センサー9(n)の両方が反応している場合の処理である。何れかに該当する場合、滞留判定部3bは、n階乗場での利用者の滞留はないと判定する。このように判定できるのは、前者の場合、乗場人感センサー8(n)が反応しないことから乗場に利用者がいないと確認できるからであり、後者の場合、乗場人感センサー8(n)に加え周辺人感センサー9(n)も反応していることから乗場近傍での人の往来が激しく、乗場人感センサー8(n)が検知したのは乗場でかご5の到着を待つ利用者ではなく、乗場近傍を往来する人である可能性が高いと判断できるからである。
S47は、乗場人感センサー8(n)が反応する一方、周辺人感センサー9(n)が反応しない場合の処理である。この場合、滞留判定部3bは、乗場近傍に往来はなく、n階乗場に人が留まっていると判定したうえで、乗場に留まる人がかご5の到着を待つ利用者であるかを判定する。この判定のため、滞留判定部3bは、乗場人感センサー8(n)が反応中のまま所定時間経過したかを判定する。所定時間経過した場合はS48に進み、所定時間経過していない場合はS41に戻る。
S48は、S47で所定時間経過が確認された場合の処理である。この場合、乗場に長時間留まっている人はかご5の到着を待つ利用者であると推測できるため、滞留判定部3bは、n階乗場にて滞留が発生していると判定した後、S45に進む。
S45では、滞留判定部3bは、現在のnが最大階床数と同値(図1の例では10)であるか判定をする。nが最大階床数未満である場合、S46に進み、滞留判定を実行する階床を変更する(n=n+1とする)。一方、nが最大階床数と同値である場合(S45でYes)、全階床の滞留検出処理が完了していると判断してS31の処理を終了する。
なお、本実施例の建物100では、居室等から乗場に向かう通路に周辺人感センサー9を設置しているため、滞留検出処理S31により滞留が検出されるときは、必ず、周辺人感センサー9の反応、非反応、乗場人感センサ8の反応、という順番の反応が検出される。このため、故障検出処理S32やその中での自律配車は必ず、上述した順番の人感センサーの反応が検出された後に実行されることになる。
<滞留検出処理S31の具体例>
次に、図5と図6を用いて、滞留検出処理S31の具体例を説明する。
図5、図6はそれぞれ、建物100の7階と10階のフロアの平面図であり、各フロアにおける、ある時点の各人感センサーの感知状態を例示している。両図の比較から明らかなように、両フロアは、図中では上下方向に延びる通路100aの右側にかご5が昇降する昇降路5bが配置され、通路100aの左側に居室100b、100cが配置された同一構造のフロアである。そして、各フロアには、乗場人感センサー8と、周辺人感センサー9a、9bと、居室内人感センサー12a、12bの合計5個の人感センサーが設置されている。これらの人感センサーのうち、滞留検出処理S31で利用されるのは、通路100aに設置された、乗場人感センサー8、周辺人感センサー9a、9bの3つであり、居室内人感センサー12a、12bは利用されない。なお、人感センサーのうち、白丸のものは人を感知中のもの(以下、「ON」と表記)であり、黒丸のものは人を感知していないもの(以下、「OFF」と表記)である。
図5の例では、エレベーター前の乗場人感センサー8がONである一方、その周囲に配置された周辺人感センサー9a、9bは両方がOFFであるので、図4のフローチャートにおいては、S42がYes、S43がNoとなり、S47に進むことになる。つまり、7階乗場に人がおり、かつ、7階乗場の周辺には往来がない状態であることが確認された場合に、S47に進むことになる。そして、7階乗場にいる人の滞在時間が所定時間を超えたときに、S48に進む。このような処理により、現在、7階乗場にいる人は、通路100aを往来する人ではなく、かご5の到着を待つ利用者であると推測できるため、S48では、7階乗場での滞留あり、と判定する。なお、以上の処理により7階までの滞留検出は完了したこととなるが、8〜10階の滞留検出は完了していないため、引き続き、8階を対象として、滞留検出処理が継続される。
一方、図6の例では、乗場人感センサー8、周辺人感センサー9a、9bの全てがONであるので、図4のフローチャートにおいては、S42、S43の双方がYesとなり、S44に進むことになる。つまり、10階乗場に人がおり、かつ、10階乗場の周辺には往来がある状態であることが確認された場合に、S44に進むことになる。このような処理により、現在、10階乗場にいる人は、かご5の到着を待つ利用者ではなく、通路100aを往来する人であると推測できるため、S44では、10階乗場での滞留なし、と判定する。なお、以上の処理により全ての階の滞留検出は完了したこととなるため、10階に対する滞留検出処理の完了をもって、滞留検出処理S31を終了する。
<故障検出処理S32>
滞留検出処理S31の次に実施される故障検出処理S32について、図7を用いて説明する。
故障検出処理S32を開始すると、S701では、故障判定部3cは、滞留検出処理S31の処理結果を基に、n階での滞留検知の有無を確認する。そして、滞留検知がある場合はS702に進み、滞留検知がない場合はS711に進む。
S702では、故障判定部3cは、制御装置1からエレベーター通信部3fを介してエレベーター動作情報を取得し、S703に進む。なお、エレベーター動作情報は、かご5の現在位置、停止予定階(以下、「目的階」と表記)、各目的階の登録経路(例えば、乗場釦7から登録されたものか、かご釦5aから登録されたものか)、かごドアの開閉状態を示す情報、かご5が備える光電センサーや荷重センサーの検出状態を示す情報、等を含む情報である。
S703では、故障判定部3cは、エレベーター動作情報に基づきn階の乗場釦7(n)が操作されたかを確認する。操作されていた場合は、乗場釦7(n)が正常であると判断できるため、後述する故障判定は行わずにS711へ進み、操作されていない場合はS704に進む。
S704では、故障判定部3cは、エレベーター動作情報に基づきn階が目的階に登録されているかを確認する。乗場釦7(n)が操作されていないにも拘わらず、n階が目的階に登録されていた場合は、その目的階登録がかご5の乗客による登録であり、乗客の希望に従った運行が必要であるため、後述する故障処理は行わずに、S711へ進む。一方、n階が目的階に登録されていない場合はS705に進む。
S705に至るまでに、n階乗場に利用者が待機しているが(S701でYes)、乗場釦7(n)が操作されていない(S703でNo)ことが確認されているため、利用者が乗場釦7(n)を操作したにもかかわらず、制御装置1がそれを認識していない可能性が高いと推測できる。そこで、S705では、故障判定部3cは、n階乗場にいる人がかご5の到着を待つ利用者であると仮定し、エレベーター通信部3fを介して制御装置1へn階へのかご呼びを登録し、かご5をn階へ自律配車させた後、S706へ移行する。なお、かご5をn階へ自律配車する際には、n階の乗場の上下両方向のランタンを点灯させることが望ましい。これにより、利用者はかご5が自律配車されることを知ることができる。
S706では、故障判定部3cは、n階乗場からかご5への乗客乗り込み検出処理(詳しくは図8を用いて後述)を実行した後、S707に進む。
S707では、故障判定部3cは、かご5に利用者が乗り込んだかを確認する。乗り場呼びの登録がなかったにも拘わらず、乗客乗り込みがあった場合には、乗場釦7(n)は操作されたが、乗場釦7(n)の故障により制御装置1はその操作を認識できなかった可能性が確認されたことになるため、この時点で乗場釦7(n)を故障と判断することもできるが、故障検出の精度を更に高めるべく、S708に進む。一方、乗客乗り込みがなかった場合は、n階乗場にいた人はかご5の到着を待っていた利用者ではなく、乗場釦7(n)も操作されていなかったと推測できるため、乗場釦7(n)の故障はなかったと判断し、S711に進む。
S708では、故障判定部3cは、S708に到達した回数が所定回数を超えたかを確認する。S708への到達回数が所定回数を超えた場合は、乗場釦7(n)の故障と思われる状況が繰り返されており、乗場釦7(n)が故障している可能性が非常に高いと推定できるため、S709にて、乗場釦7(n)が故障していると判定する。一方、S708への到達回数が所定回数を超えない場合は、乗場釦7(n)の故障以外の他の理由によりS708に至ったと推測できるため、乗場釦7(n)が故障していると判定することなく、S711に進む。なお、S708の「所定回数」は、エレベーターの利用状況などに応じて任意の数を設定することができ、1回としても良いし(すなわち、S708を省略)、一定時間ごとにリセットされる回数が所定回数を超えたときに、故障と判定しても良い。
S709にて、乗場釦7(n)の故障が検出されると、S710では、故障判定部3cは、報知部3dを介して、乗場釦7(n)の故障を管制センター200へ通知する。この場合、管制センター200は、当該の乗場釦7(n)の修理指示等を保守員に連絡する。なお、S709では、S707,S708等の諸条件が成立した場合に、実際の故障の有無に拘わらず乗場釦7(n)の故障と推定するものであるため、乗場釦7(n)に故障がなくても、故障が検出される場合もある。そのため、管制センター200から修理指令を受けた保守員は、乗場釦7(n)の修理に先立ち、故障が実際に発生しているかを点検し、点検によっても故障が確認された場合に、修理を開始することが望ましい。
何れかの経路により、n階での故障検出処理が終了すると、S711では、故障判定部3cは、現在のnが最大階床数と同値であるか、すなわち、今回故障検出処理を実行した階床が建物100の最上階であるかを判定する。そして、nが最大階床数と同値である場合は、全階床の乗場釦7の故障検出処理が完了したと判断して故障検出処理S32を終了し、nが最大階床数未満である場合は、次の故障検知処理の対象階を設定した後、当該次の対象階に対し、乗場釦7(n+1)の故障検出処理を実行する。
<乗客乗り込み検出処理S706>
次に、図8を用いてかご乗り込み検出処理S706について説明する。
まず、S81では、故障判定部3cは、制御装置1からエレベーター通信部3fを介してエレベーター動作情報を取得し、S82に進む。
S82では、故障判定部3cは、エレベーター動作情報に基づき、かご5がn階に着床しているかを確認する。n階に着床している場合はS83に進み、着床していない場合はS81に戻る。
S83では、故障判定部3cは、エレベーター動作情報に基づき、かご5のドアの開閉状態を確認する。そして、ドアが開いている場合はS84に進み、ドアが閉じている場合はS81に戻る。
S84、S85では、乗込判定部3eは、エレベーター動作情報に基づき、かご5の光電センサーの反応や、かご5の荷重センサーの反応を確認し、利用者の乗り込みの有無を判定する。すなわち、かご5のドア付近に設置した光電センサーが反応し、かつ、かご5の荷重センサーが検出した荷重が増加した場合は、人がかご5の開口を横切り、かつ、人の移動方向が降車ではなく乗車であると推定し、かご5への乗り込みがあったと判定する(S86)。一方、光電センサーの反応がなかった場合、または、荷重センサーが検出した荷重が減少した場合は、かご5への出入がないか、人の移動は降車であったと推定できるため、かご5への乗り込みはなかったと判定する(S87)。これらにより、n階への自律配車の後に、n階乗場からの利用者の乗車があったかを判定することができる。
以上で説明したように、本実施例の乗場釦故障検出装置では、乗場釦による乗場呼びが検出されないが滞留が検出された乗場にかごを自律配車させた場合、当該階床からの乗り込みがあれば、乗場釦が故障していると判定するため、当該の階床からのエレベーターの利用頻度に拘わらず、乗場釦の故障を正確に検出することができる。
なお、以上では、1機のエレベーターを備える建物100を例に説明したが、複数のエレベーターを備える建物100においては、利用者が利用中のエレベーターでは乗場釦の故障検出を実施せず、利用者が利用中でないエレベーターでのみ乗場釦の故障検出を実施しても良い。
100 建物
1 制御装置
2 電動機
3 乗場釦故障検出装置
3a 人感センサー通信部
3b 滞留判定部
3c 故障判定部
3d 報知部
3e 乗込判定部
3f エレベーター通信部
4 機械室
5 かご
5a かご釦
6 つり合いおもり
7 乗場釦
8 乗場人感センサー
9 周辺人感センサー12 居室内人感センサー
10、11 照明
200 管制センター

Claims (6)

  1. エレベーターを据え付けた建物の各階床に設置した人感センサーの動作情報を利用して、各階床の乗場に設置した乗場釦の故障を検出するエレベーターシステムであって、
    前記人感センサーと通信する人感センサー通信部と、
    該人感センサー通信部を介して取得した前記動作情報を基に各乗場での滞留を検出する滞留判定部と、
    エレベーターの制御装置と通信するエレベーター通信部と、
    該エレベーター通信部を介して取得したエレベーター動作情報を基にかごへの乗り込みを検出する乗込判定部と、
    前記滞留判定部と前記乗込判定部の判定結果を基に前記乗場釦の故障を判定する故障判定部と、
    を備えたことを特徴とするエレベーターシステム。
  2. 請求項1に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記人感センサーは、各階床の乗場に設置された乗場人感センサーと、前記乗場に向かう経路に設置された周辺人感センサーであり、前記乗場人感センサーは前記乗場釦に近接させて設置したものであることを特徴とするエレベーターシステム。
  3. 請求項1に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記故障判定部は、前記乗場釦による乗場呼びが検出されないが前記滞留判定部により滞留が検出された階床に前記かごを自律配車させた場合、当該階床からの利用者の乗り込みがあれば、当該階床の乗場釦が故障していると判定することを特徴とするエレベーターシステム。
  4. 請求項3に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記故障判定部は、前記かごを自律配車させた階床からの乗り込みが所定回数以上あったときに、当該階床の乗場釦の故障を検出することを特徴とするエレベーターシステム。
  5. 請求項3に記載のエレベーターシステムにおいて、
    前記かごを自律配車する場合、該かごを自律配車する階床の乗場に設置されたかごの移動を示すランタンを点灯させることを特徴とするエレベーターシステム。
  6. エレベーターを据え付けた建物の各階床に設置した人感センサーの動作情報を利用して、各階床の乗場に設置した乗場釦の故障を検出する乗場釦故障検出装置において、
    前記人感センサーと通信する人感センサー通信部と、
    該人感センサー通信部を介して取得した前記動作情報を基に各乗場での滞留を検出する滞留判定部と、
    エレベーターの制御装置と通信するエレベーター通信部と、
    該エレベーター通信部を介して取得したエレベーター動作情報を基にかごへの乗り込みを検出する乗込判定部と、
    前記滞留判定部と前記乗込判定部の判定結果を基に前記乗場釦の故障を判定する故障判定部と、
    を備えたことを特徴とする乗場釦故障検出装置。
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