JP2007062861A - 利用者避難支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、利用者が携帯する情報記憶機器の情報を利用して、より効率的に利用者を避難させることができる利用者避難支援装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】エレベータかご13内、及び各階の階段25の出入口26には、識別情報読取装置5が配置されている。識別情報読取装置5は、利用者が携帯する情報記憶機器20からID情報を読み取るとともに、そのID情報と設置場所情報を避難支援装置本体9に入力する。避難支援装置本体9は、利用者の避難が必要となる異常が発生している際に、いつどこでどのID情報が読み取られたかという利用ログ情報を作成する。利用ログ情報は、例えばどの階床にどの程度の利用者がいるかという在館者分布情報等の作成に利用される。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば火災等の異常が発生した際の利用者の避難を支援する利用者避難支援装置に関するものである。
従来装置では、利用者がエレベータかごに乗り込んだ際に、利用者が携帯する携帯用識別番号送信装置から信号処理手段へ、利用者を識別するための識別情報が送信される。そして、エレベータかごが警備階床に停車された際に、利用者がその警備階床で降りることが許可されているかどうかが信号処理手段によって判定され、利用者がその階床で降りることが許可されていなければ、階床のドアがロックされたり、アラーム状態がセットされたりする(例えば、特許文献1参照)。
特表2004−500294号公報
上記のような従来装置では、利用者が携帯する携帯用識別番号送信装置からの識別情報は、利用者が特定階で降りることが許可されているかどうかを判定するためだけに利用されており、例えば火災等の異常が発生した際の利用者の避難に有効に利用されていない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、利用者が携帯する情報記憶機器の情報を利用して、より効率的に利用者を避難させることができる利用者避難支援装置を提供することである。
この発明に係る利用者避難支援装置は、建物内に配置され、利用者が携帯する情報記憶機器に格納された識別情報を読み取る複数の識別情報読取部、及び識別情報読取部からの情報に基づいて、利用者の避難支援に利用するための利用ログ情報を作成する避難支援装置本体を備える。
この発明の利用者避難支援装置によれば、避難支援装置本体は、識別情報読取部からの情報に基づいて、利用者の避難支援に利用するための利用ログ情報を作成するので、その利用ログ情報を利用して、より効率的に利用者を避難させるための避難計画を立案することができ、より効率的に利用者を避難させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による利用者避難支援装置を示す構成図である。図において、利用者避難支援装置は、エレベータ装置1と、複数の識別情報読取装置(識別情報読取部)5と、避難支援装置本体9と、監視装置10とを有している。
エレベータ装置1は、複数台のエレベータかご13と、エレベータ制御装置14とを有している。エレベータかご13は、図示しない巻上機の駆動力によって昇降路内を昇降される。エレベータ制御装置14は、呼び登録に応じて各エレベータかご13の配車を管理する群管理装置15と、群管理装置15からの配車指令に基づいて巻上機の動作を制御する複数の運転制御装置16とを有している。なお、群管理装置15及び運転制御装置16は、プログラム等の情報が格納された記憶装置(記憶素子)と、記憶装置に格納されたプログラムに基づいて処理動作を行う情報処理装置(CPU)とを有するコンピュータである。また、記憶装置(記憶素子)としては、例えばハードディスクドライブ、不揮発性メモリ、随時書き込み保持動作が必要なメモリ等が用いられる。
ここで、エレベータ装置1、識別情報読取装置5、及び避難支援装置本体9は、例えば、利用者が限定されるマンション及び小規模ビル、並びに入館者をチェックするオフィスビル等の建物に設置されている。これらの建物の利用者は、情報記憶機器20を携帯する。情報記憶機器20には、例えばRFID等の非接触IC(ICチップ及び送受信アンテナ)が組み込まれている。情報記憶機器20としては、例えば、非接触ICが組み込まれた携帯電話、カード、タグ、来訪者バッチ、及びキー等が用いられる。情報記憶機器20には、予め登録されたID情報(識別情報)が格納されている。
識別情報読取装置5は、利用者が現在の階床から別の階床へ移動する際、及び利用者が別の階床へ移動した際に、情報記憶機器20からID情報を読み取るためのものである。識別情報読取装置5には、エレベータかご13内に配置された複数のかご側識別情報読取装置(かご側識別情報読取部)24と、利用者が現在の階床から別の階床へ移動する際に通る通路、即ち各階床の階段25の出入口26に配置された複数の通路側識別情報読取装置(通路側識別情報読取部)28とが含まれている。なお、階段25にはエスカレータが含まれ、出入口26にはエスカレータの乗降口が含まれている。
かご側識別情報読取装置24は、エレベータかご13のドア13aが戸開される際、即ちエレベータかご13が乗場階に着床されている際に、情報記憶機器20からID情報を読み取る。通路側識別情報読取装置28は、利用者が出入口26を通る際に、情報記憶機器20からID情報を読み取る。識別情報読取装置5は、読み取ったID情報を、その識別情報読取装置5の設置場所を示す設置場所情報とともに避難支援装置本体9に入力する。
避難支援装置本体9は、識別情報読取装置5からのID情報及び設置場所情報に基づいて、いつどこの識別情報読取装置5によってどのID情報が読み取られたかを示す利用ログ情報を作成し蓄積する。また、避難支援装置本体9は、集められた複数の利用ログ情報に基づいて、建物内の利用者分布を示す在館者分布情報を作成する。なお、避難支援装置本体9は、プログラム等の情報が格納された記憶装置(記憶素子)と、記憶装置に格納されたプログラムに基づいて処理動作を行う情報処理装置(CPU)とを有するコンピュータである。
具体的には、避難支援装置本体9には、ID照合部30と、データ格納部31と、システム制御部32とが含まれている。ID照合部30は、避難支援装置本体9にID情報及び設置場所情報が入力された際に、入力されたID情報がかご側識別情報読取装置24及び通路側識別情報読取装置28のどちらに読み取られたものかを、入力された設置場所情報に基づいて判定する。
また、ID照合部30は、入力されたID情報がかご側識別情報読取装置24によって読み取られたものであれば、システム制御部32に対して階床情報要求信号を入力する。システム制御部32は、階床情報要求信号に応じて、その時点のエレベータかご13の位置を示すかご階床情報をエレベータ制御装置14から受信し、そのかご階床情報をID照合部30に入力する。ID照合部30は、かご側識別情報読取装置24からのID情報と、システム制御部32からのかご階床情報と、時刻情報とを含む利用ログ情報を作成する。
さらに、ID照合部30は、入力されたID情報が通路側識別情報読取装置28によって読み取られたものであれば、そのID情報と、通路側識別情報読取装置28からの設置場所情報と、時刻情報とを含む利用ログ情報を作成する。
データ格納部31は、ID照合部30が作成した利用ログ情報を記憶する。また、データ格納部31は、ID情報に対応した複数の利用者情報を予め記憶している。
システム制御部32は、データ格納部31が記憶している利用ログ情報と利用者情報とから、どのような利用者がどの階に何人いるかという在館者分布情報を作成する。システム制御部32が作成した在館者分布情報は、通信回線(ネットワーク)を介して監視装置10に入力される。
監視装置10は、避難支援装置本体9が配置されている建物とは別の建物、例えば防災センタ等に配置されている。監視装置10は、プログラム等の情報が格納された図示しない記憶装置(記憶素子)と、記憶装置に格納されたプログラムに基づいて処理動作を行う図示しない情報処理装置(CPU)と、例えばCRT等の表示装置35とを有するコンピュータである。表示装置35には、入力された在館者分布情報が表示される。
次に、図2は、図1のデータ格納部31が記憶する利用者情報を示す説明図である。図3は、図2の利用者情報の付加情報の設定内容を示す説明図である。図において、データ格納部31が記憶する利用者情報には、登録者のID情報、氏名、年齢を確認するための生年月日、付加情報、及び情報記憶機器20との通信方法に関する情報であるメールアドレス(アクセス情報)が含まれている。
付加情報とは、利用者の状態を登録するための情報である。付加情報の設定内容には、例えば、一般(特別なデータなし)、身障者、車椅子利用者、視覚障害者、及び聴覚障害者等が含まれている。ここでは、例えば身障者、車椅子利用者、視覚障害者、及び聴覚障害者等の階段25での移動が困難と考えられる利用者の状態を示す付加情報を特定付加情報とし、特定付加情報が付加されている利用者情報を特定利用者情報とする。
次に、図4は、図1の表示装置35に表示されている在館者分布情報を示す説明図である。図において、表示装置35には、階床毎の在館者数が表示されるとともに、その在館者数内での身障者、車椅子利用者、視覚障害者、聴覚障害者、及び高齢者(60歳以上)の人数が表示されている。
次に、図5は、図1の利用者避難支援装置が行う在館者確認動作を示すフローチャートである。図において、情報記憶機器20からID情報が識別情報読取装置5によって読み取られると(ステップS1)、識別情報読取装置5から避難支援装置本体9に対してID情報と設置場所情報とが入力される。
このとき、入力された設置場所情報に基づいて、入力されたID情報がエレベータかご13内で読み取られたものかどうかが避難支援装置本体9によって判定され(ステップS2)、そのID情報がエレベータかご13内で読み取られたものでなく、出入口26で読み取られたものであれば、その時点の時刻情報が取得されるとともに(ステップS3)、ID情報と設置場所情報と時刻情報とを含む利用ログ情報が作成され保存される(ステップS4)。
これに対して、入力されたID情報がエレベータかご13内で読み取られたものであれば、その時点のかご階床情報がエレベータ制御装置14から取得されるとともに(ステップS5)、その時点の時刻情報が取得され、ID情報とかご階床情報と時刻情報とを含む利用ログ情報が作成され保存される。
次に、集められた複数の利用ログ情報に基づいて、在館者分布情報が避難支援装置本体9によって作成されるとともに(ステップS6)、その在館者分布情報が避難支援装置本体9から監視装置10に送信され、表示装置35に在館者分布情報が表示される(ステップS7)。なお、これらの動作は、識別情報読取装置5によって情報記憶機器20からID情報が読み取られる度に繰り返し行われる。そして、利用者の避難が必要となる異常が発生した際には、例えば消防員等の救助者による利用者避難計画の立案に、表示装置35に表示された在館者分布情報が利用される。
このような利用者避難支援装置では、避難支援装置本体9は、識別情報読取装置5からの情報に基づいて、利用者の避難支援に利用するための利用ログ情報を作成するので、集められた利用ログ情報に基づいて在館者分布情報を作成することができ、その在館者分布情報に基づいて、より効率的に利用者を避難させるための避難計画を立案することができる。つまり、利用者が携帯する情報記憶機器20のID情報を利用して、より効率的に利用者を避難させることができる。
また、このような利用者避難支援装置では、表示装置35に在館者分布情報を表示させることができるので、例えば消防員等の救助者が、どの階床に利用者が何人いるかを把握することができ、より効率的に利用者を避難させるための避難計画を立案することができる。
なお、実施の形態1では、在館者分布情報は、何階に何人の利用者がいるという情報であると説明したが、例えば何階のどの区画にどの程度の利用者がいるか等、より細かい分布情報であってもよい。このように、在館者分布情報をより細かい分布情報にすることで、より細かい避難計画を立案することができ、より効率的に利用者を避難させることができる。
また、実施の形態1では、監視装置10は、避難支援装置本体9が配置されている建物とは別の建物に配置されていると説明したが、避難支援装置本体9が配置されている建物内の管理人室等に配置されてもよい。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2による利用者避難支援装置を示す構成図である。図において、避難支援装置本体9には、複数の防災装置(異常検出部)7が接続されている。防災装置7は、例えば火災等、利用者が避難する必要がある異常が建物内で発生した際に、その異常を検出するためのものである。防災装置7が検出した異常発生情報は、避難支援装置本体9を介してエレベータ制御装置14に入力される。群管理装置15は、防災装置7によって異常が検出された際に、予め登録されている避難階(ロビー階等)にエレベータかご13を帰着させる(火災時管制運転)。
建物内の各階床の空間は、上下階への延焼を抑えたり、同じ階床内での延焼を抑えたりできるように防火区画されている。つまり、火災(異常)の規模及び場所によっては、その火災によるエレベータ装置1への影響が小さく、エレベータかご13を運行させることができる。
群管理装置15は、避難階にエレベータかご13を帰着させる際に、各防災装置7からの異常発生情報に基づいて、異常の規模及び場所を判定するとともに、エレベータかご13の運行が可能であるかどうかを判定する。換言すると、群管理装置15は、異常状態の規模及び場所に基づいて、エレベータかご13の運行が、どの範囲でどの程度の時間であれば可能であるかを算出する。
異常発生時に群管理装置15が行う異常時配車管理モードには、手動モードと、自動モードとが含まれている。手動モードとは、エレベータかご13の運行を、例えば管理人室や防災センタ等に配置された図示しない操作装置の操作に応じて管理するモードである。自動モードとは、エレベータかご13の運行を、避難支援装置本体9が作成した在館者分布情報と、防災装置7からの異常状態情報とに基づいて自動で管理するモードである。群管理装置15の配車管理モードは、操作装置の操作によって切り換えることができる。
群管理装置15は、防災装置7からの異常発生情報に基づいてエレベータかご13の運行が可能であると判定した場合に、異常時配車管理モードが手動モード及び自動モードのどちらにされているかを判定する。
また、群管理装置15は、異常時配車管理モードが手動モードとされている場合に、避難支援装置本体9に対して情報表示信号を入力する。避難支援装置本体9は、入力された情報表示信号に応じて、監視装置10に在館者分布情報を入力する。監視装置10は、入力された在館者分布情報を表示装置35に表示させる。管理者(避難誘導者)は、表示装置35に表示された在館者分布情報に基づいて操作装置を操作する。群管理装置15は、操作装置の操作に応じて、エレベータかご13の運行を管理する。
さらに、群管理装置15は、異常時配車管理モードが自動モードとされている場合に、避難支援装置本体9が作成した在館者分布情報と、防災装置7からの異常発生情報とに基づいて、エレベータかご13の配車優先順位を求め、その配車優先順位に基づいてエレベータかご13の運行を管理する。具体的には、群管理装置15は、例えば身障者、車椅子利用者、視覚障害者、及び聴覚障害者等の階段25での移動が困難と考えられる利用者(特定利用者情報に対応する利用者)が、より多くいる階床に、エレベータかご13を優先して配車する。また、群管理装置15は、避難する利用者がいる階床にエレベータかご13を配車した後に、エレベータかご13を避難階に帰着させる。
さらにまた、群管理装置15は、避難階にエレベータかご13を帰着させた際に、その時点で最新の異常状態情報に基づいて、異常が検出されているかどうかを判定するとともに、エレベータかご13の運行が可能であるかどうかを判定する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
次に、図7は、図6の利用者避難支援装置が行う異常時運転制御動作を示すフローチャートである。図において、建物内の異常が防災装置7によって検出されると(ステップS11)、エレベータ制御装置14の制御によってエレベータかご13が避難階に帰着されるとともに(ステップS12)、その時点での防災装置7からの異常状態情報に基づいて、エレベータかご13の運行が可能であるかどうかがエレベータ制御装置14によって判定され(ステップS13)、エレベータかご13の運行が不可能であれば、エレベータかご13の運行が停止される(ステップS14)。この後、異常発生情報が更新される度に、異常が検出されているかどうかが判定され(ステップS15)、異常が検出されていれば、エレベータかご13の運行が可能であるかどうかが再び判定され、異常状態が検出されていなければ、異常時運転制御動作が終了される。
一方で、エレベータかご13の運行が可能であれば、次に、異常時配車管理モードの設定が、自動モード及び手動モードのどちらにされているかが判定される(ステップS16)。
このとき、異常時配車管理モードの設定が自動モードにされていると、避難支援装置本体9が作成した在館者分布情報と、防災装置7からの異常発生情報とに基づいて、エレベータかご13の配車優先順位が群管理装置15によって求められるとともに(ステップS17)、その配車優先順位に基づいて最も優先される階にエレベータかご13が配車され(ステップS18)、その後に避難階にエレベータかご13が帰着される(ステップS19)。そして、エレベータかご13が避難階に着床されると、その時点で最新の異常発生情報に基づいて、異常が検出されているかどうかが判定され、異常が検出されていれば、エレベータかご13の運行可能判定動作、及び異常時配車管理モードの設定判定動作が再び行われる。また、異常が検出されていなければ、異常時運転制御動作が終了される。
これに対して、異常時配車管理モードの設定が手動モードとされている場合には、在館者分布情報が表示装置35に表示されるとともに(ステップS20)、操作装置の操作に応じてのエレベータかご13の運行管理が行われ(ステップS21)、異常発生情報が更新される度に、異常が検出されているかどうかが判定され、異常が検出されていれば、エレベータかご13の運行可能判定動作、及び異常時配車管理モードの設定判定動作が再び行われる。また、異常が検出されていなければ、異常時運転制御動作が終了される。
このような利用者避難支援装置では、エレベータ制御装置14は、防災装置7が異常を検出した際に、防災装置7からの異常発生情報と、避難支援装置本体9が作成した在館者分布情報とに基づいて配車優先順位を求め、その配車優先順位に基づいてエレベータかご13を配車するので、利用者の避難にエレベータかご13をより効率的に利用することができ、より効率的に利用者を避難させることができる。
また、このような利用者避難支援装置では、エレベータ制御装置14は、在館者分布情報に基づいて、例えば身障者、車椅子利用者、視覚障害者、及び聴覚障害者等の階段25での移動が困難と考えられる利用者がいる階床にエレベータかご13を優先して配車するので、そのような利用者の避難をより効率的に支援することができる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3による利用者避難支援装置を示す構成図である。図において、避難支援装置本体40は、ルータ41と、例えばインターネット等の通信回線43とを介して、情報記憶機器20と通信可能となっている。
避難支援装置本体40は、防災装置7によって異常が検出された際に、データ格納部31に格納された利用ログ情報とメールアドレスとに基づいて、建物内の利用者が携帯する情報記憶機器20に対して、異常の発生状態(規模及び場所)を示す異常状態情報と、避難経路情報とを送信する。
具体的には、エレベータ制御装置14が、階段25での移動が困難と考えられる利用者がいる階にエレベータかご13を優先して自動で配車する際に、システム制御部32は、それらの利用者が携帯する情報記憶機器20に対して、異常状態情報と、例えば「エレベータが配車されるのでエレベータにて避難して下さい」等のエレベータ利用メッセージ情報と、エレベータかご13を利用して避難するためのエレベータ利用避難経路情報(文字データ又は地図データ)とを送信する。つまり、エレベータ制御装置14は、防災装置7が異常を検出した際に、特定付加情報が付加されている識別情報を格納する情報記憶機器20に対して、エレベータ利用メッセージ情報及びエレベータ利用避難経路情報を送信する。
また、エレベータ制御装置14が、階段25での移動が困難と考えられる利用者がいる階にエレベータかご13を優先して自動で配車する際に、システム制御部32は、一般の利用者(健常者)が携帯する情報記憶機器20に対して、異常状態情報と、例えば「階段を利用して避難して下さい」等の階段利用メッセージ情報と、階段25及びエスカレータを利用して避難するための避難経路情報とを送信する。つまり、エレベータ制御装置14は、防災装置7が異常を検出した際に、特定付加情報が付加されていない識別情報を格納する情報記憶機器20に対して、階段25利用の避難情報を送信する。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
このような利用者避難支援装置では、避難支援装置本体40は、防災装置7が異常を検出した際に、データ格納部31に格納された利用ログ情報とメールアドレスとに基づいて、建物内の利用者が携帯する情報記憶機器20に対して、異常状態情報と避難経路情報とを送信するので、建物内の利用者を安心させることができるとともに、それらの利用者によりスムーズな避難をさせることができる。
また、このような利用者避難支援装置では、避難支援装置本体40は、エレベータ制御装置14が、階段25での移動が困難と考えられる利用者がいる階床にエレベータかご13を優先して自動で配車する際に、階段25での移動が困難と考えられる利用者が携帯する情報記憶機器20に対して、異常状態情報と、エレベータ利用メッセージ情報と、エレベータ利用避難経路情報とを送信するので、そのような利用者の避難をより効率的に支援することができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4による利用者避難支援装置について説明する。この実施の形態4の利用者避難支援装置の全体としての構成は、実施の形態2の利用者避難支援装置の構成と同様である。図9は、この発明の実施の形態4による表示装置35に表示されている避難者リストを示す説明図である。
異常発生により避難が実施された後には、建物内の利用者がどのような経路を利用して避難したかを確認する必要がある。避難支援装置本体9は、異常が解消された際に、異常発生中に作成された利用ログ情報に基づいて、誰がどのような避難経路を使って避難したかを示す避難者リストを作成する。
避難者リストには、エレベータかご13を利用して避難した利用者のID情報、名前、乗車階、避難階、及び避難階で降車した時刻を示す情報が含まれている。さらに、避難者リストには、階段25を利用して避難した利用者のID情報、名前、避難階、及び避難階を出た時刻を示す情報が含まれている。図9の避難者リストは、ID情報が小さい順に整列されている。なお、避難者リストは、図示しないプリンタを用いて印刷することができる。また、図4に示すように、在館者分布情報の一覧表示で利用者の避難状況を確認することもできる。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
このような利用者避難支援装置では、避難支援装置本体9は、異常が解消された際に、異常発生中に作成した利用ログ情報に基づいて、誰がどのような避難経路を使って避難したかを示す避難者リストを作成するので、避難実施後に誰がどのような避難経路を使って避難したかを確認することができ、点呼等のデータとして利用することができる。
また、このような利用者避難支援装置では、かご側識別情報読取装置24は、エレベータかご13内に配置され、エレベータかご13のドア13aが戸開される際に、その利用者が携帯する情報記憶機器20からID情報を読み取るので、利用者がエレベータかご13に乗り込んできた際及び利用者がエレベータかご13から降りる際に、情報記憶機器20からID情報を読み取ることができ、エレベータかご13を利用して避難する利用者の利用ログ情報をより正確に作成することができ、避難者リストの正確性をより高めることができる。
さらに、このような利用者避難支援装置では、通路側識別情報読取装置28は、各階床の階段25の出入口26に配置されているので、階段25を利用して避難する利用者の利用ログ情報をより正確に作成することができるとともに、避難者リストの正確性をより高めることができる。
なお、実施の形態4では、避難支援装置本体9は、ID情報が小さい順に避難者の利用ログ情報を整列させた避難者リストを作成すると説明したが、例えば降車時刻が速い順、エレベータかごの乗車階毎等に避難者の利用ログ情報を整列させた避難者リストを作成してもよい。
また、実施の形態1〜4では、通路側識別情報読取装置28は、出入口26に配置されると説明したが、例えばエレベータ乗場やエレベータ乗場までの通路等に配置されてもよい。
この発明の実施の形態1による利用者避難支援装置を示す構成図である。 図1のデータ格納部が記憶する利用者情報を示す説明図である。 図2の利用者情報の付加情報の設定内容を示す説明図である。 図1の表示装置に表示されている在館者分布情報を示す説明図である。 図1の利用者避難支援装置が行う在館者確認動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による利用者避難支援装置を示す構成図である。 図6の利用者避難支援装置が行う異常時運転制御動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による利用者避難支援装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による表示装置に表示されている避難者リストを示す説明図である。
符号の説明
5 識別情報読取装置(識別情報読取部)、7 防災装置(異常検出部)、9,40 避難支援装置本体、13 エレベータかご、13a ドア、14 エレベータ制御装置、20 情報記憶機器、24 かご側識別情報読取装置(かご側識別情報読取部)、28 通路側識別情報読取装置(通路側識別情報読取部)、35 表示装置。

Claims (9)

  1. 建物内に配置され、利用者が携帯する情報記憶機器に格納された識別情報を読み取る複数の識別情報読取部、及び
    上記識別情報読取部からの情報に基づいて、利用者の避難支援に利用するための利用ログ情報を作成する避難支援装置本体
    を備えていることを特徴とする利用者避難支援装置。
  2. 上記避難支援装置本体に接続されている表示装置
    をさらに備え、
    上記避難支援装置本体は、上記建物内の利用者分布を示す在館者分布情報を上記利用ログ情報に基づいて作成し、
    上記表示装置には、上記避難支援装置本体が作成した上記在館者分布情報が表示されることを特徴とする請求項1記載の利用者避難支援装置。
  3. エレベータかごの運行を制御するエレベータ制御装置、及び
    利用者の避難が必要となる異常が発生した際に、その異常を検出するための複数の異常検出部
    をさらに備え、
    上記避難支援装置本体は、上記建物内の利用者分布を示す在館者分布情報を上記利用ログ情報に基づいて作成し、
    上記エレベータ制御装置は、上記異常検出部が異常を検出した際に、上記異常検出部からの信号と上記在館者分布情報とに基づいて上記エレベータかごを配車することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の利用者避難支援装置。
  4. 上記避難支援装置本体は、上記識別情報に対応付けられた特定利用者情報を予め記憶しているとともに、その上記特定利用者情報に対応した利用者がどの階床にいるかという情報を含む在館者分布情報を作成し、
    上記エレベータ制御装置は、上記異常検出部が異常を検出した際に、上記異常検出部からの信号と上記在館者分布情報とに基づいて、上記特定利用者情報に対応した利用者がいる階床へ上記エレベータかごを優先して配車することを特徴とする請求項3記載の利用者避難支援装置。
  5. 上記避難支援装置本体は、上記情報記憶機器との通信方法に関する情報であるアクセス情報を予め記憶しており、上記異常検出部が異常を検出した際に、避難に関する情報を上記情報記憶機器に対して送信することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の利用者避難支援装置。
  6. 上記避難支援装置本体は、上記識別情報に対応付けられた特定利用者情報を予め記憶しており、上記異常検出部が異常を検出した際に、上記特定利用者情報に対応する上記識別情報が格納された上記情報記憶機器に対して、エレベータかごを利用して避難するためのエレベータ利用避難情報を送信することを特徴とする請求項5記載の利用者避難支援装置。
  7. 上記避難支援装置本体は、利用者の避難が必要となる異常が解消された際に、上記利用ログ情報に基づいて、避難した利用者の情報を示す避難者リストを作成することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の利用者避難支援装置。
  8. 上記識別情報読取部には、エレベータかご内に配置され、上記エレベータかごのドアが戸開された際に、上記情報記憶機器から上記識別情報を読み取るかご側識別情報読取部が含まれていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の利用者避難支援装置。
  9. 上記識別情報読取部には、利用者が現在の階床から別の階床へ移動する際に通る通路に配置されている通路側識別情報読取部が含まれていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の利用者避難支援装置。
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