JP2017052635A - エレベータの乗場操作盤故障検出装置、エレベータの乗場操作盤故障検出方法、及び、エレベータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】各乗場操作盤に対する呼び登録の状況から、呼び登録が良好に行われていない乗場操作盤の有無を検出し、故障や不具合の状況に合わせた適切な対応を可能にする。
【解決手段】検出対象の乗場操作盤からの呼び登録の状況とそれ以外の他の乗場操作盤からの呼び登録の状況とに基づいて検出対象の乗場操作盤の故障の有無を検出する故障検出部2cが設けられている。故障検出部2cは、一定時間内に、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録が無く、且つ、他の乗場操作盤からの呼び登録の個数が一定数以上であった場合に、検出対象の乗場操作盤に故障が発生していると判定し、防災センターの保守員への通報を行う。
【選択図】図5
【解決手段】検出対象の乗場操作盤からの呼び登録の状況とそれ以外の他の乗場操作盤からの呼び登録の状況とに基づいて検出対象の乗場操作盤の故障の有無を検出する故障検出部2cが設けられている。故障検出部2cは、一定時間内に、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録が無く、且つ、他の乗場操作盤からの呼び登録の個数が一定数以上であった場合に、検出対象の乗場操作盤に故障が発生していると判定し、防災センターの保守員への通報を行う。
【選択図】図5
Description
この発明はエレベータの乗場操作盤故障検出装置及びエレベータの乗場操作盤故障検出方法およびエレベータシステムに関し、特に、故障検出対象の乗場操作盤と他の乗場操作盤からの呼び登録状況に基づいて乗場操作盤の故障を検出するエレベータの乗場操作盤故障検出装置及びエレベータの乗場操作盤故障検出方法、および、エレベータシステムに関するものである。
従来のエレベータのタッチスクリーン式操作盤として、タッチスクリーン式操作盤の故障発生時に用いるための特定操作ボタンを併設したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
当該タッチスクリーン式操作盤においては、通常時には、利用者は、エレベータの利用時にタッチスクリーン式操作盤に表示されたタッチスイッチを操作する。しかしながら、タッチスクリーン式操作盤が故障したときには、当該操作盤への入力が無効となるため、利用者は、当該操作盤とは別に設けられた特定操作ボタンを操作して、「戸開」、「戸閉」、「インターホン呼出」などの、予め設定されている最低限の特定の操作だけを行う。
前述の特許文献1に記載の従来技術においては、タッチスクリーン式操作盤が故障して操作が行えないときに、利用者は、特定操作ボタンを操作することで、最低限の操作だけを行うことはできる。しかしながら、このような重度な故障ではなく、何らかの不具合により、呼び登録が良好に行われていない操作盤があったとしても、前述の特許文献1に記載の従来技術においては、エレベータの管理者には、そのことが認知されないため、故障や不具合の状況に合わせた適切な対応が行われないという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、各乗場操作盤に対する呼び登録の状況から、呼び登録が良好に行われていない乗場操作盤の有無を検出し、故障や不具合の状況に合わせた適切な対応を可能にする、エレベータの乗場操作盤故障検出装置及びエレベータの乗場操作盤故障検出方法、および、エレベータシステムを得ることを目的としている。
この発明は、エレベータの呼び登録を行うための乗場操作盤の故障を検出するためのエレベータの乗場操作盤故障検出装置であって、前記乗場操作盤は、タッチスクリーン式ディスプレイから構成され、各階の乗場に少なくとも1台配置されているものであって、各前記乗場操作盤からの呼び登録の情報を用いて、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録の状況と、それ以外の他の乗場操作盤からの呼び登録の状況とに基づいて、前記検出対象の乗場操作盤の故障の有無を検出する故障検出部を備えたエレベータの乗場操作盤故障検出装置である。
この発明のエレベータの乗場操作盤故障検出装置によれば、各乗場操作盤に対する呼び登録の状況から、呼び登録が良好に行われていない乗場操作盤の有無を検出するようにしたので、乗場操作盤の完全な故障だけでなく、呼び登録の操作がしづらくなるような軽微な不具合も検出することができ、故障や不具合の状況に合わせた適切な対応を行うことができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータシステムを示している。図1に示すように、エレベータ4は、昇降路10内に設置されている。昇降路10の上部には、機械室11が設置されている。機械室11には、巻上機13が設置されている。
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータシステムを示している。図1に示すように、エレベータ4は、昇降路10内に設置されている。昇降路10の上部には、機械室11が設置されている。機械室11には、巻上機13が設置されている。
巻上機13の駆動シーブには、巻上ロープ14が巻き掛けられている。巻上ロープ14の一端にはかご15が接続されている。また、巻上ロープ14の他端には、釣合おもり16が接続されている。かご15と釣合おもり16とは、巻上機13により昇降路10内を昇降される。
かご15には、かご出入口を開閉するためのかごドア装置17が設けられている。また、各階の乗場には、乗場ドア装置18が設けられている。かご15の着床時に、かごドア装置17と乗場ドア装置18とが互いに係合することにより、かごドア装置17に連動して乗場ドア装置18が開閉動作される。
また、機械室11には、エレベータ4の運行を制御するエレベータ制御盤2が設けられている。
図2は、図1のエレベータシステムの乗場を示す正面図である。各階の乗場の乗場壁には乗場操作盤1a,1bが設けられている。このように、乗場操作盤1a,1bは、各階の乗場に少なくとも1台配置されている。図2では、図の簡略化を図るため、乗場操作盤1a,1bが、各階に1台ずつ設けられている場合を示しているが、その場合に限らず、乗場操作盤1a,1bとして、同一階の同じ乗場内に複数台の乗場操作盤が設けられていてもよい。なお、本実施の形態1および後述する実施の形態2では、同一階の同じ乗場内に乗場操作盤1a,1bが設けられている場合を想定して説明するが、本発明は、乗場操作盤が各階の乗場に少なくとも1台配置されているすべての場合に適用可能である。
本実施の形態においては、乗場操作盤1a,1bは、タッチスクリーン式ディスプレイから構成されている。乗場操作盤1a,1bは、利用者が、かご15に乗車する前に、乗場呼び登録を行うために操作する操作盤である。通常時においては、乗場操作盤1a,1bには、後述する図4に示す画面5が表示されている。画面5には、「0」〜「9」までの数字が1つずつ表示されたテンキー釦と、黒星が表示された釦とが、表示されている。テンキー釦は、利用者が行先階を入力するための釦である。また、黒星が表示された釦は、主階床(任意設定階)を登録するための釦である。なお、これらの釦は、すべて、画面上に表示された仮想操作釦であり、機械式のハードウエア釦ではない。利用者は、1階に行きたい場合には、テンキー釦の「1」を押し、また、10階に行きたい場合には、テンキー釦の「1」の後に「0」を押す。このように、本実施の形態においては、利用者は、テンキー釦により、行先階の数字を入力する。乗場操作盤1a,1bは、当該行先階と、乗場操作盤1a,1bの設置位置及び設置階床を示す識別情報とを、エレベータ制御盤2に送信する。これにより、エレベータ制御盤2に、利用者からの呼びが登録される。
なお、画面5に、利用者が入力された階数を表示するための表示部をさらに設けてもよい。その場合には、利用者は、当該表示部に表示された数字を見て、自身が入力した行先が正しいか否かを確認することができる。また、行先階が間違っている場合に、入力をし直せるように、「取消釦」をさらに表示するようにしてもよい。また、画面5では、テンキー釦を表示しているが、その場合に限らず、一般的なかご内操作盤のように各階ごとに1対1に対応させた行先階釦を表示するようにしてもよい。
図3は、この発明の実施の形態1に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置とその周辺との構成を示すブロック図である。
図1において、1a,1bは、図2に示した乗場操作盤である。
また、2は、図1に示したエレベータ制御盤である。エレベータ制御盤2は、乗場操作盤1a,1bからの呼び登録に基づいて、エレベータ4の運行を制御する。
3は、乗場操作盤1a,1bの故障検出後に、エレベータ制御盤2から異常が発報される防災センターである。ここでは、防災センターと記載されているが、管理室でもよい。
4は、図1に示したエレベータである。エレベータ4は、エレベータ制御盤2によって制御される。
図1において、1a,1bは、図2に示した乗場操作盤である。
また、2は、図1に示したエレベータ制御盤である。エレベータ制御盤2は、乗場操作盤1a,1bからの呼び登録に基づいて、エレベータ4の運行を制御する。
3は、乗場操作盤1a,1bの故障検出後に、エレベータ制御盤2から異常が発報される防災センターである。ここでは、防災センターと記載されているが、管理室でもよい。
4は、図1に示したエレベータである。エレベータ4は、エレベータ制御盤2によって制御される。
エレベータ制御盤2には、呼び登録部2aと、エレベータ制御部2bと、故障検出部2cと、表示切換部2dとが含まれている。
呼び登録部2aは、乗場操作盤1a,1bからの信号に基づき、乗場操作盤1a,1bに対して入力された呼びを登録する。呼び登録部2aは、登録した呼びの情報を、エレベータ制御部2bに送信する。
エレベータ制御部2bは、登録された呼びに基づいて、エレベータ4の動作を制御する。エレベータ制御部2bは、登録された呼びに基づき、当該呼びが発生した階床まで、エレベータ4を走行させ、着床させるように制御する。
故障検出部2cは、乗場操作盤1a,1bからの呼び登録の状況に基づいて、乗場操作盤1a,1bの故障を検出する。故障検出部2cは、呼び登録部2aから、呼び登録の操作が行われた乗場操作盤1a,1bの識別情報を取得し、その情報に基づいて、乗場操作盤の故障の有無を判定する。具体的には、故障検出部2cは、1つの乗場操作盤から一定時間呼び登録がされておらず、他の乗場操作盤から呼び登録が一定数以上ある場合に、当該1つの乗場操作盤に故障が発生していると判定する。なお、当該「一定時間」とは、建物、テナント、過去の呼び登録状況等から、ある乗場操作盤からの呼び登録ができないという故障の蓋然性が高いことを示す設定時間であり、例えば、「1日」に設定するとよい。しかしながら、これに限定されるものではなく、適宜任意の時間に設定してよいこととする。また、当該「一定数」とは、建物、テナント、過去の登録状況等に基づいて、故障が発生しておらず、通常通りの呼び登録があることを意味する最低限の数であり、この「一定数」を閾値として用いて、故障か否かの判定を行うもので、例えば、「2」に設定する。しかしながら、これに限定されるものではなく、適宜任意の数に設定してよいこととする。
表示切換部2dは、故障検出部2cによる故障検出時に、乗場操作盤1a,1bの画面の表示を変更する。表示切換部2dは、故障検出部2cがある乗場操作盤を故障と判定した場合に、当該乗場操作盤の画面を通常時の画面から他の画面に切り換える。すなわち、通常時は後述する図4の画面5が表示されているが、故障検出時には、表示切換部2dにより、後述する図4の画面6〜9のいずれかに切り換えられる。
図4に、表示切換部2dにより切り換えられる、乗場操作盤1a,1bに表示される画面例として、画面5〜9を示す。
画面5は、正常時のテンキー入力式の行先呼び登録画面である。上述したように、画面5には、「0」〜「9」までの数字が1つずつ表示されたテンキー釦と、黒星が表示された主階床登録用の釦とが、表示されている。なお、この主階床登録用の釦は、必ずしも、表示しなくてもよい。
画面6は、故障検出時に表示される画面で、画面5の表示内容に加えて、防災センター3への通知を行うことを意味する「通知釦」を表示するとともに、当該「通知釦」を押すように利用者に促すメッセージを表示した画面である。当該メッセージの例としては、例えば、「通知釦を押して下さい」等でよい。
画面7は、画面6の通知釦押下時に表示される画面で、故障内容を特定するための複数の選択肢釦を表示したメニュー画面である。画面7は、故障内容の選択肢を示す「選択肢釦」を表示するとともに、当該「選択肢釦」を1つ選んで押下するよう促すメッセージを表示した画面である。当該メッセージの例としては、例えば、「故障内容を選択して下さい」あるいは「状況を選択して下さい」等でよい。また、故障内容の選択肢釦の例としては、例えば、乗場操作盤1a,1bの画面の汚れを意味する「A 汚れ」、乗場操作盤1a,1bの画面の割れを意味する「B 割れ」、および、乗場操作盤1a,1bの画面表示の不具合を意味する「C 表示不良」などが挙げられる。
画面8は、画面7の「選択肢釦」が押下された場合、または、画面6,7に対して一定時間操作が行われなかった場合に表示される画面で、保守員を現在呼び出し中である旨を知らせるメッセージを表示する画面である。当該メッセージの例としては、例えば、「保守員 呼び出し 通知中」等でよい。
画面9は、画面5〜7において、各釦の表示位置と当該釦に利用者がタッチした場合のタッチ検出位置の座標とのズレを故障検出部2cが検知した場合に、位置合わせ作業(以下、キャリブレーションと呼ぶ)を促すメッセージを表示した画面である。当該メッセージの例としては、例えば、「画面にタッチ後、表示に従って、操作をして下さい」等でよい。但し、画面9は、後述する実施の形態2で用いられる画面であり、本実施の形態では用いない。従って、画面9の詳細については、実施の形態2で説明する。また、キャリブレーションについても、実施の形態2で詳しく説明する。
次に、本発明の実施の形態1に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置の動作概略を、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、以下では、説明内容が分かりやすくなるように、乗場操作盤1aを検出対象の乗場操作盤とし、乗場操作盤1bを、それ以外の他の乗場操作盤として説明を行うが、実際には、各乗場操作盤を順に検出対象とし、図5の処理を各乗場操作盤に対して行うこととする。
まず、ステップS101において、故障検出部2cは、呼び登録部2aからの情報に基づいて、予め設定された一定時間内に、乗場操作盤1aからの呼び登録があるか否かを判定する。判定の結果、呼び登録がない場合、ステップS102に進み、呼び登録がある場合は、故障が発生していないと判定して、開始時に戻る。なお、この場合の「一定時間」は、上述の通り、例えば1日とする。
ステップS102では、故障検出部2cが、呼び登録部2aからの情報に基づいて、予め設定された一定時間内に、他の乗場操作盤1bからの呼び登録が一定数以上あるか否かを判定する。一定時間内に一定数以上の呼び登録があった場合、故障検出部2cは、乗場操作盤1aに故障発生と判定し、ステップS103に進む。一方、呼び登録が一定数以下の場合、故障は発生していないと判定して、開始時に戻る。なお、この場合の「一定時間」は、上述の通り、例えば1日とする。但し、ステップS101における「一定時間」とステップS102における「一定時間」とは、上述のように、建物、各階のテナント、過去の各階における呼び登録状況等から適宜決定されるものであるため、同じであっても、異なっていてもよい。また、「一定数」は、上述の通り、例えば2と設定する。
ステップS103では、表示切換部2dが、故障検出部2cからの信号に基づいて、乗場操作盤1aの画面を、図4の画面5から画面6に切り換えて、防災センター3へ通知するための「通知釦」とメッセージとを追加表示させて、ステップS104へ進む。
ステップS104では、故障検出部2cが、呼び登録部2aからの情報に基づいて、一定時間内に乗場操作盤1aに表示された「通知釦」が押下されたか否かを判定する。一定時間内に押下された場合、ステップS105へ進み、一定時間内に押下されなかった場合はステップS107へ進む。なお、この場合の「一定時間」は、利用者が、画面6の「通知釦」の表示に気が付いて、「通知釦」を押すまでに必要な十分な時間であり、例えば、5分とする。
ステップS105では、表示切換部2dが、故障検出部2cからの信号に基づいて、乗場操作盤1aの画面を、図4の画面6から画面7に切り換えて、故障状況の選択肢釦を表示したメニュー画面を表示させて、ステップS106へ進む。
ステップS106では、故障検出部2cが、呼び登録部2aからの情報に基づいて、予め設定された一定時間内に選択肢釦のうちのいずれか1つが押下されたか否かを判定する。一定時間内に選択肢釦のうちのいずれか1つが押下された場合に、ステップS108へ進む。一方、一定時間内に選択肢釦のいずれもが押下されなかった場合は、ステップS107へ進む。なお、この場合の「一定時間」は、利用者が、画面7の「選択肢釦」に気が付いて、「選択肢釦」のいずれか1つを押すまでに必要な十分な時間であり、例えば、5分とする。
ステップS107では、乗場操作盤1aの故障を知らせるために、防災センター3の保守員へ異常を発報し、ステップS109へ進む。このとき、どの乗場操作盤が故障したかを特定するための識別情報は防災センター3に送信されるため、防災センター3の保守員は、どの乗場操作盤に故障が発生したかを知ることができる。
ステップS108では、乗場操作盤1aの故障と当該故障の内容とを防災センター3の保守員へ知らせるために、どの乗場操作盤が故障したかを特定するための識別情報と、ステップS106で押下された「選択肢釦」に基づく故障の内容とが、防災センター3に送信され、送信後、ステップS109へ進む。ステップS108では、どの乗場操作盤が故障したかを特定するための識別情報と、当該故障の内容の情報とが、防災センター3に送信されるため、防災センター3の保守員は、どの乗場操作盤にどのような内容の故障が発生したかを知ることができ、故障や不具合の状況に合わせた適切な対応が可能となる。
ステップS109では、表示切換部2dが、故障検出部2cからの信号に基づいて、乗場操作盤1aの画面を、図4の画面7から画面8に切り換えて、現在保守員を呼び出し中である旨を知らせるメッセージを表示し、処理を終了する。
以上のように、この発明の実施の形態1に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置においては、タッチスクリーン式ディスプレイから構成され、各階の乗場に配置された、各乗場操作盤1a,1bからの呼び登録の情報を用いて、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録の状況と、それ以外の他の乗場操作盤からの呼び登録の状況とに基づいて、検出対象の乗場操作盤の故障の有無を検出する故障検出部2cを備えている。従って、各乗場操作盤1a,1bに対する呼び登録の状況から判断して、他の乗場操作盤と比較して、呼び登録の操作が良好に行われていないと思われる乗場操作盤を検出することができる。そのため、操作が全くできないといった重度の故障だけでなく、汚れや割れなどの軽微な不具合の発生であっても、呼び登録の操作が良好に行われていない乗場操作盤があれば、それを検出して、当該乗場操作盤の故障や不具合の状況に合わせた適切な対応を行うことができる。一般的な従来装置においては、操作が全く行えない程度の重度な故障以外は検出できなかったが、本実施の形態においては、重度な故障だけでなく、操作盤の画面が汚れている又は割れている、または、操作盤の釦の表示位置がずれていて、釦を押しても正常に反応しないなどの、何らかの軽微な不具合により、呼び登録がスムーズに行われないことで、使用されていない乗場操作盤がある場合には、それを検知することができる。
また、従来においては、現場に居合わせた利用者が故障を知り得ても、利用者が防災センター等に連絡しなければ、次の定期点検時まで、そのまま放置されてしまう可能性があったが、本実施の形態においては、防災センター3へ通報する構成としたので、故障発生時に防災センター3において、当該故障を認知することができ、次の定期点検まで待たずに、故障への迅速な対応が可能である。そのため、故障から修理までの時間を短縮し、運行効率を上げることができる。
また、本実施の形態においては、故障検出部2cが、予め設定された一定時間内に、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録が無く、且つ、他の乗場操作盤からの呼び登録の個数が一定数以上であった場合に、検出対象の乗場操作盤に故障が発生していると判定するようにしたので、1つの乗場操作盤からの呼び登録が全くなく、他の乗場操作盤からの呼び登録が一定数以上あることから、他の乗場操作盤の状況と比較して、当該1つの乗場操作盤には呼び登録を利用者が行わない何らかの理由があると判断できるので、防災センターの保守員は、現地に出向かなくても、遠隔地の防災センターから、乗場操作盤に何らかの不具合が発生していることを検知することができる。このように、本実施の形態では、呼び登録の状況から故障や不具合の発生を検知するようにしたので、防災センター3において、集約的に、各乗場操作盤の故障や不具合をすべて検知することができる。
また、本実施の形態においては、乗場操作盤の画面の表示を切り換える表示切換部2dをさらに備え、故障検出部2cは、検出対象の乗場操作盤の故障を検出した場合に、当該乗場操作盤の画面に故障を通報するための「通知釦」を表示するように表示切換部2dに指示を出力し、表示切換部2dは、故障検出部2cからの指示に基づき、乗場操作盤の画面に故障を通報するための「通知釦」を表示するようにした。これにより、本実施の形態のおいては、防災センター3の保守員は、どの乗場操作盤で故障が発生したかを知り得ることができるため、当該故障や不具合の状況に合わせた適切な対応が可能となる。
さらに、本実施の形態においては、故障検出部2cが、当該「通知釦」が押されたと判定した場合に、乗場操作盤の故障内容を特定するためのメニュー画面を表示するように表示切換部2dに指示を出力し、表示切換部2dは、故障検出部2cからの指示に基づき、乗場操作盤の画面に乗場操作盤の故障内容を特定するための複数の選択肢釦が表示されたメニュー画面を表示するようにした。これにより、本実施の形態においては、防災センター3の保守員は、遠隔地から、故障が発生した乗場操作盤がどれで、かつ、その故障の状況がどのようなものであるかを確認することができるため、故障や不具合の状況に合わせた適切かつ迅速な対応が可能となる。
なお、補足ながら、上記の実施の形態1では、画面6の「通知釦」を仮想操作釦とし、タッチスクリーン式ディスプレイから構成された乗場操作盤1a,1bの画面に表示する例について説明した。しかしながら、乗場操作盤1a,1bの画面が割れている、あるいは、表示不良である場合には、「通知釦」を画面に良好に表示することができない場合が想定される。そのため、「通知釦」を機械式のハードウエア釦から構成し、乗場操作盤1a,1bの画面の横に併設するようにしてもよい。同様に、画面7の「選択肢釦」についても、機械式のハードウエア釦から構成し、乗場操作盤1a,1bの画面の横に併設するようにしてもよい。
実施の形態2.
上記の実施の形態1においては、故障検出部2cが、1つの乗場操作盤から一定時間呼び登録がされておらず、他の乗場操作盤からの呼び登録が一定時間内に一定数以上あった場合に、故障であると判定したが、本実施の形態では、故障検出部2cは、1つの乗場操作盤から呼びが登録されたにも関わらず、その後、一定時間経過しても、かご内に利用者が検出されずに、他の乗場操作盤が使用されて呼び登録された場合に、乗場操作盤に不具合が生じ、利用者の意図した階床とは別の階床が誤登録されたと判定し、乗場操作盤の故障であると判断する。
上記の実施の形態1においては、故障検出部2cが、1つの乗場操作盤から一定時間呼び登録がされておらず、他の乗場操作盤からの呼び登録が一定時間内に一定数以上あった場合に、故障であると判定したが、本実施の形態では、故障検出部2cは、1つの乗場操作盤から呼びが登録されたにも関わらず、その後、一定時間経過しても、かご内に利用者が検出されずに、他の乗場操作盤が使用されて呼び登録された場合に、乗場操作盤に不具合が生じ、利用者の意図した階床とは別の階床が誤登録されたと判定し、乗場操作盤の故障であると判断する。
一般に、タッチスクリーン式ディスプレイは、温度及び湿度等の環境変化、または、経年変化により、タッチスクリーンの位置検出にずれが生じるという特性がある。しかしながら、位置検出にずれが発生している場合でも、利用者は、それを知ることができないため、位置検出のずれに気づかずに、タッチスクリーン式ディスプレイの操作を行って、その結果、誤入力になってしまうことがある。
そのため、位置検出のずれが生じた場合には、位置合わせ作業であるキャリブレーションを行う必要がある。
なお、ここで、キャリブレーションについて簡単に説明する。タッチスクリーン式ディスプレイにおいては、上述したように、画面上に表示される釦の表示位置と、検出された座標位置との間にずれが生じることがある。すなわち、利用者がタッチスクリーンの釦に触れたときに、その位置が正確に検出されずに、異なる座標位置であると誤検出されてしまうと、その結果、利用者が異なる釦に触れたと誤認識されてしまう場合がある。キャリブレーションとは、このように、画面上の表示位置と検出される座標位置との対応関係にずれが生じた場合に、当該対応関係を適正化するための調整作業のことをいう。
本実施の形態では、故障検出部2cが、1つの乗場操作盤から呼びが登録されたにも関わらず、その後、一定時間経過しても、かご内に利用者が検出されずに、他の乗場操作盤が使用されて呼び登録された場合に、乗場操作盤に位置ずれの不具合が生じ、利用者の意図した階床とは別の階床が誤登録されたと判定し、乗場操作盤の故障であると判断する実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置の構成については、実施の形態1と基本的に同様であるため、ここでは、当該構成に関する詳細な説明は省略して、図1〜図4を参照しながら、本実施の形態に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置について説明する。
ただし、以下の2点でのみ、本実施の形態と実施の形態1とで構成が異なる。
1つ目の相違点は、本実施の形態では、かご内に、利用者を検出するための利用者検出部(図示省略)が設けられている点である。この利用者検出部は、カメラまたはセンサから構成されている。利用者検出部による利用者の有無の検出結果は、故障検出部2cに入力される。
2つ目の相違点は、本実施の形態においては、表示切換部2dが、キャリブレーションを行うための自動補正プログラムを格納したキャリブレーション部(図示省略)を備えている点である。
この2点のみが本実施の形態1と異なるが、他の構成については、実施の形態1と同じである。
1つ目の相違点は、本実施の形態では、かご内に、利用者を検出するための利用者検出部(図示省略)が設けられている点である。この利用者検出部は、カメラまたはセンサから構成されている。利用者検出部による利用者の有無の検出結果は、故障検出部2cに入力される。
2つ目の相違点は、本実施の形態においては、表示切換部2dが、キャリブレーションを行うための自動補正プログラムを格納したキャリブレーション部(図示省略)を備えている点である。
この2点のみが本実施の形態1と異なるが、他の構成については、実施の形態1と同じである。
本実施の形態に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置の動作概略を、実施の形態1と同様の状況を例にとり、図6のフローチャートを用いて以下に説明する。
まず、ステップS201にて、故障検出部2cは、呼び登録部2aからの情報と、利用者検出部からの情報とに基づいて、乗場操作盤1aからの呼び登録がなされた時点から一定時間内にかご内に利用者が検出されないかを判定し、利用者が検出されない場合は、ステップS202へ進む。一方、利用者が検出された場合には、故障は発生していないと判定し、開始時に戻る。なお、この場合の「一定時間」は、乗場操作盤1a,1bに呼び登録をした後に、通常、かごに乗車するまでにかかる平均的な待ち時間を設定すればよく、例えば、1分〜2分程度に設定すればよい。しかしながら、これらに限定されるものではなく、適宜任意の時間に設定してよいこととする。
ステップS202では、故障検出部2cは、呼び登録部2aからの情報に基づいて、予め設定された一定時間内に、他の乗場操作盤1bに対して一定数以上の呼び登録がされたか否かを判定する。他の乗場操作盤1bから一定数以上の呼び登録がされた場合には、故障検出部2cは、乗場操作盤1aにおいて、検出座標位置に位置ずれが起こっていると判断し、ステップS203へ進む。一方、他の乗場操作盤1bに呼び登録がされない場合は、乗場操作盤1aに故障が発生していないと判断し、開始時に戻る。なお、この場合の「一定数」とは、建物、テナント、過去の登録状況等から、通常通りの呼び登録があることを意味する最低限の数であり、当該「一定数」を閾値として用いて判定を行うため、例えば、「2」に設定する。しかしながら、これに限定されるものではなく、適宜任意の数に設定してよいこととする。また、この場合の「一定時間」は、乗場操作盤1aに呼び登録をした後に、利用者が正確に呼び登録が行えなかったと判断し、同一階の同じ乗場内に設けられている別の乗場操作盤1bから呼び登録を行うまでに必要かつ十分な時間を想定して設定すればよく、例えば、1〜2分程度に設定すればよい。しかしながら、これに限定されるものではなく、適宜任意の時間に設定してよいこととする。
ステップS203では、表示切換部2dが、故障検出部2cからの信号に基づいて、乗場操作盤1aの画面を、図4の画面5から画面9に切り換えて、乗場操作盤1aに、利用者に対して、キャリブレーションを行うように促すメッセージを表示させ、ステップS204へ進む。この場合のメッセージの例としては、「画面にタッチ後、表示に従って操作をして下さい」等でよい。
ステップS204では、故障検出部2cは、一定時間内に画面9に対して画面操作がされたか否かを判定し、画面操作された場合には、ステップS207へ進み、一方、一定時間内に画面操作されなかった場合は、ステップS205へ進む。なお、この場合の「一定時間」は、利用者が、画面9のメッセージに気が付いて、画面にタッチするまでに必要な十分な時間であり、例えば、5分とする。
ステップS205では、故障検出部2cは、防災センター3の保守員へ異常を発報し、ステップS206へ進む。
ステップS206では、表示切換部2dが、故障検出部2cからの信号に基づいて、乗場操作盤1aの画面を、図4の画面9から画面8に切り換えて、現在保守員を呼び出し中である旨のメッセージを表示し、処理を終了する。この場合のメッセージとしては、例えば、「保守員 呼び出し 通知中」などでよい。
ステップS207では、表示切換部2dが、故障検出部2cからの信号に基づいて、キャリブレーション実施画面に進み、キャリブレーション部を用いてキャリブレーションを実施した後、処理を終了する。
ここで、表示切換部2dが行うキャリブレーション動作について簡単に説明する。表示切換部2dにおけるキャリブレーション部は、キャリブレーションを行うための自動補正プログラムを予め格納している。図4の画面9の状態で、利用者が画面にタッチすると、自動補正プログラムが立ち上がり、キャリブレーション動作が開始される。
自動補正プログラムのキャリブレーション処理の内容については、特に限定されず、既存のアルゴリズムのうち、任意のものを適用するようにすればよい。以下では、そのうちの2種類の方法について、簡単に説明する。
1つめのキャリブレーションの方法としては、図4の画面9に利用者がタッチすると、画面が切り換わり、いったん、何も表示されていない画面になり、その後、利用者にタッチを促すタッチターゲットが表示される。タッチターゲットの形状は、「+」や、複数の同心円の中央部に「+」が表示されているもの等が望ましい。また、当該タッチターゲットと共に、「タッチターゲットにタッチして下さい」などのメッセージを同時に画面に表示する。利用者がタッチターゲットにタッチすると、故障検出部2cは、利用者にタッチされた位置の位置検出を行い、タッチターゲットの目標表示位置と検出された位置座標とのずれを求める。この処理を、3回程度の複数回繰り返し、タッチターゲットの目標表示位置と検出された位置座標とのずれの平均値を求める。故障検出部2cは、当該ずれの平均値を、位置補償値として記憶し、次回以降の位置検出時には、検出した位置座標を当該位置補償値で補償した値を、検出位置座標として用いるようにする。これにより、位置ずれを補償することができ、利用者が押した釦の位置を正確に検出できるようになる。
次に、2つめのキャリブレーションの方法について説明する。ここでは、乗場操作盤1a,1bが、抵抗シート式のタッチスクリーン式ディスプレイから構成されている場合について説明する。図4の画面9に利用者がタッチすると、何も表示されていない画面に切り換わる。故障検出部2cは、その状態において、画面の各ピクセルの抵抗値を測定し、当該抵抗値を新たな校正値として記憶する。こうして、画面に何も接触していない状態でキャリブレーションを実行することにより、故障検出部2cには、非接触状態における各抵抗値が校正値として記憶される。これにより、利用者が釦を押したときに検出された抵抗値から校正値を差し引いた値が、非接触状態からの各抵抗値の変化量となるため、故障検出部2cは、利用者が押した釦の位置を正確に検出できるようになる。なお、乗場操作盤1a,1bが、静電容量方式のタッチスクリーン式ディスプレイから構成されている場合には、抵抗値の代わりに、非接触状態における各静電容量を測定し、それを校正値として記憶する。
以上のように、この発明の実施の形態2においても、対象の乗場操作盤と他の乗場操作盤からの呼び登録の状況から、対象の乗場操作盤が故障か否かを判定するようにしたので、上記の実施の形態1と同様に、従来は故障と判断されなかった状態も検出することができ、故障や不具合に合わせた適切な対応が可能になるという効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態2においては、エレベータのかご内に設置され、かご内の利用者を検出する利用者検出部をさらに備えるようにし、故障検出部2cが、検出対象の乗場操作盤から呼び登録が行われた場合に、当該呼び登録が行われた時点から予め設定された一定時間内にかご内において利用者が検出されたか否かを利用者検出部からの検出結果に基づいて判定し、当該利用者が検出されず、且つ、予め設定された設定時間内における他の乗場操作盤からの呼び登録の個数が閾値以上であった場合に、検出対象の乗場操作盤に故障が発生していると判定するようにした。このように、本実施の形態2においては、1つの乗場操作盤から呼びが登録されたにも関わらず、その後、一定時間経過しても、かご内に利用者が検出されずに、他の乗場操作盤が使用されて呼び登録された場合に、乗場操作盤に位置ずれの不具合が生じ、利用者の意図した階床とは別の階床が誤登録されたと判定し、乗場操作盤の故障であると判断することができる。
また、本実施の形態においては、故障検出部2cが、検出対象の乗場操作盤に故障が発生していると判定した場合に、当該乗場操作盤の画面のキャリブレーションを行うキャリブレーション部をさらに備えるようにした。これにより、本実施の形態においては、検出対象の乗場操作盤に位置ずれの故障が発生していても、キャリブレーションにより、当該位置ずれを修正することができる。
なお、キャリブレーションを行うことについては例えば特許文献2にも記載されているが、特許文献2においては、抵抗シート方式のタッチパネルに、位置ずれ検出用の基準抵抗素子を直列に接続しておき、装置電源を立ち上げたときに、シートの抵抗値を測定し、前回の抵抗値と比較して、その差が一定しきい値以上になった場合に、キャリブレーションが必要な旨のメッセージを画面に表示し、キャリブレーションを行っていた。そのため、特許文献2では、位置ずれ検出用の基準抵抗素子やシートの抵抗値を測定するための新たな機器が必要となり、余分なコストが発生していたが、本実施の形態では、呼び登録の状況から位置ずれが発生しているか否かを検出するようにしたので、位置ずれ検出用の基準抵抗素子や新たな機器などは必要としないので、余分なコストがかからないという効果が得られる。また、特許文献2では、個々の乗場操作盤で位置ずれの検出を行っているので、集約的に一か所でまとめて検出することはできなかったが、本実施の形態では、呼び登録の状況から位置ずれが発生しているかを検知するようにしたので、故障検出部2cで、集約的に、各乗場操作盤についての位置ずれの発生を検知することができる。また、特許文献2においては、個々の乗場操作盤で位置ずれの検出を行い、防災センターや管理室等に通報することについては記載されていないので、キャリブレーションを実施したことを防災センターや管理室等で把握されない可能性があるが、本実施の形態においては、呼び登録の状況から位置ずれが発生しているかを検知してキャリブレーションを行うようにしたので、その乗場操作盤でキャリブレーションが実施されたかを防災センターや管理室等で把握することができる。
なお、補足ながら、上記の実施の形態2においては、利用者検出部をかご内に設置する場合について説明したが、その場合に限らず、利用者検出部を乗場に設置するようにしてもよい。あるいは、利用者検出部を、かご内と乗場の両方に設置するようにしてもよい。いずれの場合においても、動作は、図6のフローチャートと基本的に同じとし、ステップS201の処理において、「乗場に利用者がいるか否かを判定する」あるいは「かご内または乗場に利用者がいるか否かを判定する」ようにする点のみが異なる。
また、上記の実施の形態1,2について別個の実施の形態として説明したが、上記の実施の形態1,2を組み合わせてもよい。その場合には、例えば、上記の実施の形態2で、位置ずれを行ってキャリブレーションを実施した後に、実施の形態1を実施するようにすればよい。あるいは、その逆で、実施の形態1と実施した後に、実施の形態2を実施するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1,2においては、停車階に1台ずつの乗場操作盤が設けられている場合について説明したが、その場合に限らず、この発明に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置は、複数台の乗場操作盤が設置されている場合において、それらの乗場操作盤がタッチパネル式の乗場操作盤である全ての場合に対して適用することができる。すなわち、停車階に複数台の乗場操作盤が設けられている場合においても、あるいは、停車階に1台ずつの乗場操作盤が設けられている場合においても、この発明に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置を適用することができる。
上記の実施の形態1,2においては、エレベータが1台設置されている場合について説明したが、その場合に限らず、この発明に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置は、複数台のエレベータが設置されている場合にも適用することができる。
上記の実施の形態1,2においては、乗場操作盤1a,1bが、図4の画面5のように、利用者が行先階を入力できるタイプのエレベータについて説明したが、その場合に限らず、この発明に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置は、乗場操作盤1a,1bが、一般的に用いられている、上方向の釦と下方向の釦とだけが設けられており、利用者が上方向または下方向の行先方向のみを入力するタイプのエレベータにも適用することができる。
上記の実施の形態1,2においては、乗場操作盤1a,1bの故障の検出を行う場合について説明したが、この発明に係るエレベータの乗場操作盤故障検出装置は、かご内操作盤の故障検出を行うためのエレベータのかご内操作盤故障検出装置として用いることもできる。
また、この発明に係る乗場操作盤1a,1bを構成するタッチスクリーン式操作盤は、特に限定されることなく、例えば、抵抗シート方式、表面弾性波方式、先外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式、光学方式などの、あらゆるタイプのタッチスクリーン式操作盤から構成することができる。
1a,1b 乗場操作盤、2 エレベータ制御盤、2a 呼び登録部、2b エレベータ制御部、2c 故障検出部、2d 表示切換部、3 防災センター、4 エレベータ、5,6,7,8,9 画面。
Claims (8)
- エレベータの呼び登録を行うための乗場操作盤の故障を検出するためのエレベータの乗場操作盤故障検出装置であって、
前記乗場操作盤は、タッチスクリーン式ディスプレイから構成され、各階の乗場に少なくとも1台配置されているものであって、
各前記乗場操作盤からの呼び登録の情報を用いて、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録の状況と、それ以外の他の乗場操作盤からの呼び登録の状況とに基づいて、前記検出対象の乗場操作盤の故障の有無を検出する故障検出部
を備えたエレベータの乗場操作盤故障検出装置。 - 前記故障検出部は、第1の設定時間内に、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録が無く、且つ、他の乗場操作盤からの呼び登録の個数が閾値以上であった場合に、前記検出対象の乗場操作盤に故障が発生していると判定する
請求項1に記載のエレベータの乗場操作盤故障検出装置。 - 前記乗場操作盤の画面の表示を切り換える表示切換部をさらに備え、
前記故障検出部は、前記検出対象の乗場操作盤の故障を検出した場合に、当該乗場操作盤の画面に前記故障を通報するための通知釦を表示するように前記表示切換部に指示を出力し、
前記表示切換部は、前記故障検出部からの前記指示に基づき、前記乗場操作盤の画面に前記故障を通報するための通知釦を表示する
請求項1または2に記載のエレベータの乗場操作盤故障検出装置。 - 前記故障検出部は、前記通知釦が押されたと判定した場合に、前記乗場操作盤の故障内容を特定するためのメニュー画面を表示するように前記表示切換部に指示を出力し、
前記表示切換部は、前記故障検出部からの前記指示に基づき、前記乗場操作盤の画面に前記乗場操作盤の故障内容を特定するための複数の選択肢釦が表示されたメニュー画面を表示する
請求項3に記載のエレベータの乗場操作盤故障検出装置。 - 前記エレベータのかご内に設置され、かご内の利用者を検出する利用者検出部をさらに備え、
前記故障検出部は、検出対象の乗場操作盤から呼び登録が行われた場合に、当該呼び登録が行われた時点から第2の設定時間内に前記かご内において利用者が検出されたか否かを前記利用者検出部からの検出結果に基づいて判定し、当該利用者が検出されず、且つ、第3の設定時間内における他の乗場操作盤からの呼び登録の個数が閾値以上であった場合に、前記検出対象の乗場操作盤に故障が発生していると判定する
請求項1に記載のエレベータの乗場操作盤故障検出装置。 - 前記故障検出部が前記検出対象の乗場操作盤に故障が発生していると判定した場合に、当該乗場操作盤の画面のキャリブレーションを行うキャリブレーション部をさらに備えた
請求項5に記載のエレベータの乗場操作盤故障検出装置。 - エレベータの呼び登録を行うための乗場操作盤の故障を検出するためのエレベータの乗場操作盤故障検出方法であって、
前記乗場操作盤は、タッチスクリーン式ディスプレイから構成され、各乗場に少なくとも1台配置されているものであって、
各前記乗場操作盤からの呼び登録を受け付けるステップと、
前記呼び登録の情報を用いて、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録の状況と、それ以外の他の乗場操作盤からの呼び登録の状況とに基づいて、前記検出対象の乗場操作盤の故障の有無を検出する故障検出ステップと
を備えたエレベータの乗場操作盤故障検出方法。 - タッチスクリーン式ディスプレイから構成され、各乗場に少なくとも1台配置され、利用者がエレベータの呼び登録を行うための乗場操作盤と、
各前記乗場操作盤からの呼び登録が登録される呼び登録部と、
前記呼び登録の情報を用いて、検出対象の乗場操作盤からの呼び登録の状況と、それ以外の他の乗場操作盤からの呼び登録の状況とに基づいて、前記検出対象の乗場操作盤の故障の有無を検出する故障検出部と
を備えたエレベータシステム。
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JP2015179395A JP2017052635A (ja) | 2015-09-11 | 2015-09-11 | エレベータの乗場操作盤故障検出装置、エレベータの乗場操作盤故障検出方法、及び、エレベータシステム |
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JP2019001618A (ja) * | 2017-06-16 | 2019-01-10 | 株式会社日立ビルシステム | 情報処理装置、問合せ処理システムおよび問合せ処理方法 |
JP2019167207A (ja) * | 2018-03-23 | 2019-10-03 | フジテック株式会社 | エレベータシステム |
JP2020083513A (ja) * | 2018-11-20 | 2020-06-04 | 株式会社日立ビルシステム | エレベーターシステム、および、乗場釦故障検出装置 |
WO2021240807A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | 三菱電機株式会社 | エレベーターの故障判定システム |
-
2015
- 2015-09-11 JP JP2015179395A patent/JP2017052635A/ja active Pending
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