JP5550313B2 - ダブルデッキエレベータシステム - Google Patents

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Description

本発明は、上下に連結された上側乗りかごおよび下側乗りかごを有するダブルデッキエレベータシステムに関する。
近年の建物の高層化、大規模化に伴い、昇降路を上下移動するエレベータの乗りかごの輸送能力を高めるために、ダブルデッキエレベータが用いられているものがある。
このダブルデッキエレベータは、同じ昇降路内に2台の乗りかごを共に走行させるため、一度に輸送できる能力は向上する。しかし、2台のかごそれぞれを単独で移動させることはできないため、一方の乗りかごで対応できる乗場呼びであっても、両方のかごを移動させる必要がある。このようなダブルデッキエレベータの制御については、例えば特許文献1に開示されているように、新たに発生した乗場呼びやかご内呼びに対して上下かごの割り当てを行うようなものが知られている。
また、2台のかごの床面間同士の距離(かご床面間距離)と、建物の床面同士の距離(階間距離)に差がある場合には、一方のかごの扉が開閉可能な状態で乗降した後に、もう一方のかごを移動させて行先階層に到着するように制御する必要がある。
これに対して例えば特許文献2に開示されているように、上下かごの間隔を増減するように互いに相対移動可能な機構を設けて、異なる階間距離に適応するものが知られている。
特開2005−008422号公報 特開2002−220161号公報
上記の特許文献2に開示されている例では、行先階層への移動時間に対して、かご床面間距離の調整時間が長いと予測されるときには、呼び登録に応じるか否かを判定している。すなわち、時々刻々と変化する呼び登録が判定条件に含まれている。
この場合、滞りなく上下乗りかご双方を移動させるためには、呼び登録に応じるか否かを瞬時に判定する必要がある。このような制御システムでは、演算が複雑になり、判定に用いる演算装置の負荷が大きくなる。演算負荷が大きいと、システムトラブルの発生頻度も高くなる可能性がある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ダブルデッキエレベータにおいて、呼び登録に応じるか否かを効率よく判定することである。
上記目的を達成するための本発明に係るダブルデッキエレベータシステムは、上下に複数の階層が形成されて階床面から上方に隣接する前記階層の前記階床面までの距離を示す階高を少なくとも2種類備えた建屋内に上下に延びるように形成された昇降路に、上下に互いに間隔をあけて連結された上側乗りかごおよび下側乗りかごを有する乗りかご対が、制御装置によって前記昇降路内を上下移動可能に構成されたダブルデッキエレベータシステムにおいて、前記乗りかご対は、前記間隔を増減させて、前記下側乗りかごが停止する前記階層の前記階高に相当する距離になるように前記かご床面間距離を調整可能に構成された床面間距離調整機構を有し、前記制御装置は、前記複数の階層それぞれの前記階高を含む階高情報と、前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうち少なくとも一方が、前記各階層の間を移動のために必要な時間を含む移動時間情報と、所定の前記階高に相当する前記かご床面間距離から、別の前記階高に相当する前記かご床面間距離になるように前記かご床面間距離を調整するために必要な時間を含む調整時間情報と、が格納された建屋情報格納部を有し、前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうちどちらか一方が、所定の行先階層を呼び登録する呼び登録指示が先に入力された後に、前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが、前記呼び登録指示が入力された状態から前記行先階層へ移動するために必要な移動時間と、前記呼び登録指示が入力されたときの前記かご床面間距離が、前記行先階層に対応する前記かご床面間距離になるように、前記かご床面間距離を調整するために必要な調整時間と、を前記建屋情報格納部から抽出して、前記移動時間が前記調整時間よりも短いときで、且つ前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが前記上側乗りかごであるときは、前記下側乗りかごは前記行先階層の下方に隣接する前記階層の前記呼び登録指示の入力が無効になるように構成されて、前記移動時間が前記調整時間よりも短いときで、且つ前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが前記下側乗りかごであるときは、前記上側乗りかごは前記行先階層の上方に隣接する前記階層の前記呼び登録指示の入力が無効になるように構成されていること、を特徴とする。
また、本発明に係るダブルデッキエレベータシステムは、上下に複数の階層が形成されて階床面から上方に隣接する前記階層の前記階床面までの距離を示す階高を少なくとも2種類備えた建屋内に上下に延びるように形成された昇降路に、上下に互いに間隔をあけて連結された上側乗りかごおよび下側乗りかごを有する乗りかご対が、制御装置によって前記昇降路内を上下移動可能に構成されたダブルデッキエレベータシステムにおいて、前記乗りかご対は、前記間隔を増減させて、前記下側乗りかごが停止する前記階層の前記階高に相当する距離になるように前記かご床面間距離を調整可能に構成された床面間距離調整機構を有し、前記制御装置は、前記複数の階層それぞれの前記階高を含む階高情報と、前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうち少なくとも一方が、前記各階層の間を移動のために必要な時間を含む移動時間情報と、所定の前記階高に相当する前記かご床面間距離から、別の前記階高に相当する前記かご床面間距離になるように前記かご床面間距離を調整するために必要な時間を含む調整時間情報と、が格納された建屋情報格納部を有し、前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうちどちらか一方の乗りかごが所定階層へ、もう一方がこの所定階層に上方または下方に隣接する隣接階層へ移動することが決定され、次に、上側乗りかごおよび下側乗りかごのうちどちらか一方が、行先階層を呼び登録する呼び登録指示が先に入力された後に、前記乗りかご対が前記所定階層および隣接階層にある状態から、前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが、前記行先階層へ移動するために必要な移動時間と、前記乗りかご対が前記所定階層および隣接階層にあるときの前記かご床面間距離が、前記行先階層に対応する前記かご床面間距離になるように、前記かご床面間距離を調整するために必要な調整時間と、を前記建屋情報格納部から抽出して、前記移動時間が前記調整時間よりも短いときで、且つ前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが前記上側乗りかごであるときは、前記下側乗りかごは前記行先階層の下方に隣接する前記階層の前記呼び登録指示の入力が無効になるように構成されて、前記移動時間が前記調整時間よりも短いときで、且つ前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが前記下側乗りかごであるときは、前記上側乗りかごは前記行先階層の上方に隣接する前記階層の前記呼び登録指示の入力が無効になるように構成されていること、を特徴とする。
本発明によれば、ダブルデッキエレベータにおいて、呼び登録に応じるか否かを効率よく判定することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るダブルデッキエレベータシステムの概略正面図で、下側乗りかごが停止している下階の階高よりもかご床面間距離が短い状態を示している。 図1のダブルデッキエレベータシステムの概略正面図で、下側乗りかごが停止している上階の階高よりもかご床面間距離が長い状態を示している。 図1の乗りかご対が特異階高階層(N階)に停止している状態を示す概略正面図で、(a)は上側乗りかごが特異階高階層(N階)に停止している状態を示し、(b)は下側乗りかごが特異階高階層(N階)に停止している状態を示している。 図1の実施形態のダブルデッキエレベータシステムの呼び登録の可否を判定する流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るダブルデッキエレベータシステムの呼び登録の可否を判定する流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るダブルデッキエレベータシステムの概略正面図で、乗りかご対が上側出入口階および下側出入口階にある状態を示している。 図6の実施形態に係るダブルデッキエレベータシステムの呼び登録の可否を判定する流れを示すフローチャートである。
以下、本発明に係るダブルデッキエレベータシステムの実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る第1の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るダブルデッキエレベータシステムの概略正面図で、下側乗りかご21が停止している下階51の階高よりもかご床面間距離が短い状態を示している。図2は、図1のダブルデッキエレベータシステムの概略正面図で、下側乗りかご21が停止している下階51の階高よりもかご床面間距離が長い状態を示している。なお、図2では、制御装置100等の図示は省略している。
図3は、図1の乗りかご対20が特異階高階層(N階)に停止している状態を示す概略正面図で、(a)は上側乗りかご22がN階に停止している状態を示し、(b)は下側乗りかご21がN階に停止している状態を示している。図4は、図1のダブルデッキエレベータシステムの呼び登録の可否を判定する流れを示すフローチャートである。
先ず、本実施形態のエレベータシステムの構成について説明する。
本実施形態のダブルデッキエレベータシステムは、上下に複数の階層が形成されて階高を少なくとも2種類備えた建屋内に設けられている。ここで、階高とは、階床面から上方に隣接する階層の階床面までの距離を示している。図1および図2において、下階51の階高は、下階51の床面からこの下階51の上方に隣接する上階52の床面までに距離である。
この建屋には、階高が同じように形成された普通階層を複数有し、これらの階高よりも大きい特異階高が形成された特異階高階層が少なくとも1つ形成されている。図3に示すN階が特異階高階層に相当し、N階以外の階層、すなわち、N−2階、N−1階、N+1階およびN+2階は階高がすべてほぼ同じになるように形成された普通階層である。
この建屋内には、上下に延びるように形成された昇降路1が形成されている。この昇降路1内を上下に互いに間隔をあけて連結された上側乗りかご22および下側乗りかご21を有する乗りかご対20が、制御装置100によって昇降路1内を上下移動可能に構成さている。
このダブルデッキエレベータシステムは、昇降路1の上方に機械室5が設けられて、この機械室5内に巻き上げ機6等の駆動装置が配置されている。この巻き上げ機6には、エレベータ用ロープ3が懸架されている。このエレベータ用ロープ3の一方は、乗りかご対20に連結されて、もう一方は釣合い錘7に連結されている。
詳細な図示は省略するが、巻き上げ機6等の駆動装置は、制御装置100によって制御されている。この巻き上げ機6が作動すると、エレベータ用ロープ3に連結された乗りかご対20が上下移動するように構成されている。この乗りかご対20は、上側乗りかご22および下側乗りかご21が間隔をあけた状態で共に昇降路1内を上下移動する。
この乗りかご対20の上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれは、内部に乗客が行先階層を呼び登録するための呼び登録階層表示器29が設けられている。上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれに乗り込んだ乗客は、この呼び登録階層表示器29で行先階層を呼び登録する。
また、この乗りかご対20は、上側乗りかご22および下側乗りかご21の間に形成された間隔を調整する床面間距離調整機構25を有している。
床面間距離調整機構25の詳細な図示は省略しているが、この床面間距離調整機構25は、上側乗りかご22および下側乗りかご21のかご床面の位置を検出する位置計測用センサ(図示せず)と、上側乗りかご22および下側乗りかご21の間に形成された間隔を増減させる駆動部(図示せず)と、を有している。この駆動部は、上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれが互いに相対移動可能な調整用レール26を有し、この調整用レール26に沿って、上側乗りかご22および下側乗りかご21を相対的に移動させる。
この床面間距離調整機構25は、当該位置計測用センサによって、上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれの床面の位置を検出し、この検出結果に基づいて、上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれの床面同士の距離(かご床面間距離)を求める。このかご床面間距離が、下側乗りかご21が停止する階層の階高と同じになるように、駆動部によって上側乗りかご22または下側乗りかご21が相対的に移動される。この床面間距離調整機構25は、制御装置100によって行われている。
図1の例では、下側乗りかご21が停止している下階51の階高よりもかご床面間距離が短いため、制御装置100は、床面間距離調整機構25によって、上側乗りかご22および下側乗りかご21の上下方向の間隔を増大させるように制御する。また、図2の例では、下側乗りかご21が停止している下階51の階高よりもかご床面間距離が長いため、制御装置100は、床面間距離調整機構25によって、上側乗りかご22および下側乗りかご21の上下方向の間隔を小さくするように制御する。
この床面間距離調整機構25は、乗りかご対20が移動中にかご床面間距離を調整して、上側乗りかご22が上階52に下側乗りかご21が下階51にほぼ同時に到着できるように制御する。これにより、上階扉42および下階扉41がほぼ同時に開放可能となり、乗客が乗降可能になる。
乗りかご対20の上下移動を制御する制御装置100は、建屋の階層などの情報が格納された建屋情報格納部101を有する。
この建屋情報格納部101には、建屋内の全ての階層の階高の情報を含む階高情報と、上側乗りかご22および下側乗りかご21のうち少なくとも一方が各階層の間を移動するために必要なかご移動時間情報と、が格納されている。ここで、かご移動時間情報は、上側乗りかご22または下側乗りかご21が、各階層から全ての階層それぞれへ直通で移動するときのかご移動時間の情報等が含まれている。
また、この建屋情報格納部101には、所定の階高に相当するかご床面間距離から、別の階高に相当するかご床面間距離になるように、床面間距離調整機構25がかご床面間距離を調整するのに必要な調整時間情報が格納されている。ここで、調整時間情報は、例えばN階の特異階高に相当するかご床面間距離から、N+1階の普通階高に相当するかご床面間距離になるまでに要する調整時間等の情報が格納されている。
ここで、本実施形態のダブルデッキエレベータシステムは、上側乗りかご22または下側乗りかご21のうちどちらか一方がN階の特異階高に相当する距離を移動するかご移動時間よりも、普通階高に相当するかご床面間距離から特異階高に相当する床面間距離になるように調整する調整時間の方が長い。これらの時間を比較した情報は、建屋の設計や、ダブルデッキエレベータシステムの駆動速度の能力等により決定されるものであるため、既知情報である。
この建屋情報格納部101には、上記のようなかご移動時間情報および調整時間情報を組み合せて互いに比較した情報も格納されている。この情報は、乗りかご対20が所定の隣接する階層から別の隣接する階層へ移動するときのかご移動時間と、これ対応するように移動前のかご床面間距離から移動後のかご床面間距離になるように調整する調整時間と、が互いに組み合わされた情報等が含まれている。
続いて、本実施形態の作用について図3および図4を用いて説明する。
図4に示すように、先ず、上側乗りかご22および下側乗りかご21の呼び登録がなされる。このとき、上側乗りかご22および下側乗りかご21の呼び登録のうち、どちらが先に呼び登録されたかを把握しておく(ステップS41)。
次に、呼び登録されたときのかご床面間距離から行先階層に対応するかご床面間距離になるようにかご床面間距離を調整するのに要する調整時間を建屋情報格納部101から抽出して、当該調整時間が所定時間以内か否かを判定する(ステップS42)。ここで所定時間とは、呼び登録された行先階層へ上側乗りかご22または下側乗りかご21が移動するのに要する移動時間情と同じまたはこれよりも長い時間である。
このとき、調整時間が所定時間以内であるときは、乗りかご対20は、上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれでなされた呼び登録に応じて移動する(ステップS44)。
当該調整時間が、所定時間以上である場合には、上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれでなされた呼び登録のうち、遅い方の呼び登録を無効として(ステップS43)、早い方の呼び登録に応じて乗りかご対20を移動させる(ステップS45)。
上記の制御手順について、図3を用いて具体的に説明する。
先ず、図3(a)に示すように下側乗りかご21がN−1階にあって上側乗りかご22がN階にある状態を移動前の状態として、各乗りかご21、22で呼び登録がなされるものとする。
当該状態で、上側乗りかご22内からN+1階が呼び登録されて、下側乗りかご21内からN階が呼び登録される。このとき、上側乗りかご22および下側乗りかご21のうち、どちらの呼び登録が早いか把握する。この例では、上側乗りかご22内でなされた呼び登録の方が下側乗りかご21でなされた呼び登録よりも早いものとする(ステップS41)。
次に、呼び登録されたときのかご床面間距離、すなわちN−1階の階高(普通階高)に相当するかご床面間距離から、行先階層に対応するかご床面間距離、すなわちN階の階高(特異階高)に相当するかご床面間距離になるように調整するのに要する調整時間を建屋情報格納部101から抽出して、当該調整時間が所定時間以内か否かを判定する(ステップS42)。ここで所定時間とは、例えば、先に呼び登録された上側乗りかご22が行先階層へ到達するまでの時間と同じまたはこれよりも長い時間である。
上記のように、普通階高に相当するかご床面間距離から特異階高に相当するかご床面間距離になるように調整する調整時間は、特異階高に相当する距離を上側乗りかご22が移動する移動時間よりも長い。このため、当該調整時間は、所定時間以上であると判定される。このため、遅い方の呼び登録、すなわち下側乗りかご21内でなされた呼び登録を無効として(ステップS43)、上側乗りかご22内でされた呼び登録に応じて乗りかご対20を移動させる(ステップS45)。
このとき、建屋情報格納部101に格納されたかご移動時間情報と、これに対応する調整時間の組合せ情報を用いて判定することも可能である。
また、このような制御を行う場合、上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれに設けられた呼び登録階層表示器29に、呼び登録可能な階層と無効になる階層とが、乗客に容易にわかるように表示するとよい。例えば、呼び登録階層表示器29において、全ての停止可能な階層を表示する部位に表示灯(図示せず)等を設けて、点灯、消灯によって呼び登録(サービス)可能な階層か否かを乗客に予め伝達するような表示機能を設けるとよい。
通常は、全ての停止階層がサービス可能な階層としているため、全ての階層は点灯している。無効になる階層が生じた場合、この階層を示す表示等を消灯させることによって、サービスしない階層であることを乗客に認識させることができる。
上記の例のように、N−1階に下側乗りかご21が停止して、N階に上側乗りかご22が停止している状態で、上側乗りかご22内でなされたN+1階の呼び登録が、下側乗りかご21内でなされたN階の呼び登録よりも早く呼び登録されると、下側乗りかご21は、上記の通り、N階の呼び登録が無効になる。すなわち、N階がサービス階から除外されることになる。このとき、N階を消灯させることによって、サービス階層でないことを乗客に認識させる。
これにより、乗客がサービス可能な階層を簡単に把握することができるため、行先階層を呼び登録をより効率よく行うことができる。
また、上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれに、かご内アナウンス装置28等を設けてもよい。上記のように制御されて行先階層の呼び登録が制限された場合には、このかご内アナウンス装置28によって、呼び登録できない階層、すなわちサービスできない階層がある旨を放送して、乗客に対して聴覚的に当該サービス内容を伝達する。
例えば、上記のように、下側乗りかご21のN階の呼び登録が無効になったと判定されたときに、N階の呼び登録が無効になる旨を放送すればよい。また、下側乗りかご21のN階の呼び登録が無効になったと判定された後に下側乗りかご21からN階の呼び登録がなされたときに、当該呼び登録が無効になる旨を放送してもよい。
これにより、呼び登録できない階層があっても、故障等が発生して閉じ込められてしまった等の勘違いを抑制することができる。
また、上記の放送内容を表示可能なディスプレイ等の表示装置(図示せず)を設けて、視覚的に当該サービス内容を乗客に伝達することも可能である。また、この当該放送内容を表示する機能を、呼び登録階層表示器29内に設けてもよい。
この場合にも、下側乗りかご21のN階の呼び登録が無効になったと判定されたときに、N階の呼び登録が無効になる旨を表示すればよい。また、下側乗りかご21のN階の呼び登録が無効になったと判定された後に下側乗りかご21からN階の呼び登録がなされたときに、当該呼び登録が無効になる旨を表示してもよい。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、かご床面間距離を調整する調整時間が所定時間以上である場合には、乗りかご内から呼び登録可能な階層を制限することができる。これにより、かご床面間距離を調整している間に行先階層へ到達できないという不具合を抑制すると共に、ダブルデッキエレベータの運転効率を向上させることが可能になる。
また、呼び登録に応答するか否かを判定するのに必要な情報が、予め建屋情報格納部101に格納されている。このため、制御装置100は、乗りかごの位置やかご床面間距離の計測情報等を用いた複雑な演算を行うことなく、呼び登録がなされた後に、当該呼び登録に応答するか否かを判定できる。よって、より単純な演算によって、乗りかご対20を制御することができるため、システムトラブル等の発生も抑制できる。
また、呼び登録が制限されて、かご内から呼び登録ができないときでも、乗客にサービス内容を伝達できるため、故障等が発生して閉じ込められてしまったなどと、勘違いされることを抑制することができる。
[第2の実施形態]
本発明に係るダブルデッキエレベータシステムの第2の実施形態について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態に係るダブルデッキエレベータシステムの呼び登録の可否を判定する流れを示すフローチャートである。なお、本実施形態のダブルデッキエレベータシステムの構成および当該システムが設けられた建屋は、図1〜図3に示すものと同じである。
第1の実施形態では、上側乗りかご22および下側乗りかご21のうちどちらか一方が、特異階高階層(図3のN階)にある状態で呼び登録されて、この状態から呼び登録された行先階層へ移動する場合について説明した。しかし、かご床面間距離を調整する時間が、かご移動時間よりも長くなる場合は、特異階高階層に一方の乗りかご21、22がある場合に限られない。
本実施形態では、乗りかご対20が、特異階高階層の近傍の階層にある状態から移動する例について、図5を用いて説明する。
先ず、特異階高階層(N階)の近傍の階層にあるときに、上側乗りかご22および下側乗りかご21のうち少なくとも一方の乗りかご内から呼び登録がなされる。ここで、上側乗りかご22および下側乗りかご21それぞれから呼び登録があったときは、どちらの乗りかごが先に呼び登録されたかを把握しておく。先に呼び登録した方の乗りかごを優先かごとする(ステップS51)。
ここで呼び登録された階層へ移動するためのかご移動時間と、行先階層に対応するようにかご床面間距離を調整する調整時間と、を建屋情報格納部101から抽出して、第1の実施形態と同様に、調整時間が所定時間以内か否かを判定する(ステップS52)。
このとき、所定時間以内であるときは、呼び登録に対して通常通り応答する(ステップS54)。
所定時間以上であると判断された呼び登録がなされた乗りかごが、優先かごか否かを判定する(ステップS53)。
優先かごでないときは、呼び登録に応答して乗りかご対20を移動させる(ステップS55)。
優先かごであると判定されたときは、優先かごではない方の乗りかご内でなされた呼び登録を無効(ステップS56)、優先かごでなされた呼び登録を有効(ステップS57)として、優先かごの呼び登録に応答して乗りかご対20を移動させる(ステップS55)。
上記の制御工程について、図3を用いて具体的に説明する。
上側乗りかご22がN−1階、下側乗りかご21がN−2階にあるときを移動前の状態で、上側乗りかご22内からN+1階、下側乗りかご21内からN階の呼び登録がなされる場合について説明する。この例では、上側乗りかご22でなされた呼び登録が早いものとする。また、上側乗りかご22が、N−1階からN+1階へ移動するかご移動時間は、かご床面間距離が、普通階高に相当する距離から特異階高に相当する距離になるように調整する調整時間よりも短いものとする。
先ず、上側乗りかご22がN−1階、下側乗りかご21がN−2階にあるときを移動前の状態とする。このとき、上側乗りかご22内からN+1階、下側乗りかご21内からN階の呼び登録がなされる。ここで、上側乗りかご22でなされた呼び登録が早いと認識し、上側乗りかご22を優先かごとする(ステップS51)。
移動前の状態のかご床面間距離は、N−2階の階高(普通階高)に相当し、呼び登録された行先階層に対応するかご床面間距離は、N階の階高(特異階高)に相当する。
ここで呼び登録された階層へ移動するためのかご移動時間と、行先階層に対応するようにかご床面間距離を調整する調整時間と、を建屋情報格納部101から抽出して、第1の実施形態と同様に、調整時間が所定時間以内か否かを判定する。この例では、抽出した情報に基づいて、当該調整時間が所定時間以上であると判定される(ステップS52)。ここで、所定時間は、上側乗りかご22が、N−1階からN+1階へ移動するかご移動時間と同じまたはこれよりも長い時間である。
当該判定後、優先かごではない下側乗りかご21内でなされた呼び登録を無効(ステップS56)、優先かごである上側乗りかご22でなされた呼び登録を有効(ステップS57)として、上側乗りかご22内からなされた呼び登録に応答して乗りかご対20を移動させる(ステップS55)。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、上側乗りかご22および下側乗りかご21が、特異階高階層にない場合であっても、かご移動時間よりもこれに対応するかご床面間距離を調整する調整時間の方が長くなるような呼び登録がなされたときに、呼び登録を制限することができる。
このため、効率よく呼び登録を制限できるため、輸送効率も向上する。
[第3の実施形態]
本発明に係るダブルデッキエレベータシステムの第3の実施形態について、図6および図7を用いて説明する。図6は、本実施形態に係るダブルデッキエレベータシステムの概略正面図で、乗りかご対20が上側出入口階52aおよび下側出入口51aにある状態を示している。図7は、図6の実施形態に係るダブルデッキエレベータシステムの呼び登録の可否を判定する流れを示すフローチャートである。
なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。また、本実施形態のダブルデッキエレベータシステムの構成および当該システムが設けられた建屋は、図1〜図3に示すものと同じである。
第1および第2の実施形態では、乗りかご対20が特異階高階層(図3のN階)またはその近傍階層にある状態で乗りかご内から呼び登録されて、この状態から移動する場合について説明した。しかし、かご床面間距離を調整する時間が、かご移動時間よりも長くなるような呼び登録がなされる場合は、乗りかご対20が特異階高階層またはその近傍階層にある状態とは限られない。
本実施形態では、乗りかご対20がどの位置にあった場合でも、かご床面間距離を調整する時間が、かご移動時間よりも長くなるような呼び登録がなされたときには、第1および第2の実施形態と同様に、呼び登録を制限することができる。
図6および図7を用いて、乗りかご対20が特異階高階層から遠い階層にあるときに、かご床面間距離を調整する時間が、かご移動時間よりも長くなるような呼び登録がなされる例について説明する。
図6に示すように、上側乗りかご22および下側乗りかご21は、それぞれ上側出入口階52a、下側出入口階51aに停止している状態から、上方の階層へ向かう場合について説明する。
この例は、上側乗りかご22が上側出入口階52a、下側乗りかご21が下側出入口階51aで停止しているときに、4つの呼び登録がなされる。先ず、上側乗りかご22内からN−1階、下側乗りかご21内からN−2階(図示せず)の呼び登録がなされる。さらに乗りかご対20が移動する前(停止中)に、上側乗りかご22内からN+1階、下側乗りかご21内からN階の呼び登録がなされる。このとき、上側乗りかご22内からのN+1階の呼び登録は、下側乗りかご21内からの呼び登録よりも早いものとする。
また、上側乗りかご22が上側出入口階52a、下側乗りかご21が下側出入口階51aにある状態から、上側乗りかご22がN−1階、下側乗りかご21がN−2階へ移動するかご移動時間は、これに対応するようにかご床面間距離を調整する時間よりも長いものとする。
また、第2の実施形態と同様に、上側乗りかご22が、N−1階からN+1階へ移動するかご移動時間は、かご床面間距離が、普通階高に相当する距離から特異階高に相当する距離になるように調整する調整時間よりも短いものとする。
先ず、乗りかご対20は、上側出入口階52aおよび下側出入口階51aで停止しているときに乗客が乗り込んで、次々に呼び登録がなされる。これら複数の呼び登録には、上側乗りかご22でN−1階、下側乗りかご21でN−2階が呼び登録されて、この後に、上側乗りかご22でN+1階、下側乗りかご21でN階が呼び登録されるものが含まれる。上側乗りかご22でN+1階、下側乗りかご21でN階が呼び登録のうち、上側乗りかご22内でなされたN+1階の呼び登録が、下側乗りかご21内でなされたN階の呼び登録よりも早いことを認識して、上側乗りかご22を優先かごとする(ステップS71)。
ここで、複数の呼び登録それぞれに対して、建屋情報格納部101から、かご移動時間およびこれに対応するかご床面間距離を調整する調整時間を抽出し、第1および第2の実施形態と同様に、当該調整時間が所定時間以内か否かを判定する(ステップS72)。
ここで上記の通り、上側乗りかご22でN−1階、下側乗りかご21でN−2階の呼び登録の組合せは、当該調整時間が所定時間以内であると判定される。この後に行われた上側乗りかご22でN+1階、下側乗りかご21でN階の呼び登録の組合せは、当該調整時間が所定時間よりも長いと判定される。
上記の通り上側乗りかご22が優先かごであるため、遅い方の呼び登録、すなわち下側乗りかご21内でなされたN階の呼び登録を無効として(ステップS74)、上側乗りかご22内でされたN+1階の呼び登録に応じて乗りかご対20を移動させる(ステップS75)。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、第1および第2の実施形態の効果に加え、乗りかご対20がある位置によらず、かご移動時間よりもこれに対応するかご床面間距離を調整する調整時間の方が長くなるような呼び登録がなされたときに、呼び登録を制限することができる。
このため、効率よく呼び登録を制限できるため、輸送効率も向上する。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、床面間距離調整機構25の駆動部は、調整用レール26に沿って、上側乗りかご22および下側乗りかご21が相対移動可能に構成されているが、これに限らない。例えば上側乗りかご22および下側乗りかご21の間にパンタグラフ機構等を設けてもよい。
また、第3の実施形態では、上側乗りかご22が上側出入口階52a、下側乗りかご21が下側出入口階51aで停止しているときに、4つの呼び登録、すなわち、上側乗りかご22内からN−1階、下側乗りかご21内からN−2階、上側乗りかご22内からN+1階、下側乗りかご21内からN階の呼び登録がなされた場合について、4番目の呼び登録に応じるか否かを判定することについて説明しているが、これに限らない。
例えば、上側乗りかご22が上側出入口階52a、下側乗りかご21が下側出入口階51aで停止しているときに、上側乗りかご22内からN−1階、下側乗りかご21内からN−2階の呼び登録がなされ、この後に、乗りかご対20が移動中に、上側乗りかご22内からN+1階、下側乗りかご21内からN階の呼び登録がなされた場合でも、4番目の呼び登録に応じるか否かを判定することができる。
また、上記の4つの呼び登録のうち1番目の呼び登録だけが、乗りかご対20が停止しているときになされた場合でも、同様に判定できる。また、乗りかご対20が移動し始めてから、上記の4つの呼び登録がなされた場合でも、同様に判定することもできる。
また、第1〜第3の実施形態では、乗りかご内からの呼び登録について説明したが、これに限らず、乗場からの呼び登録でも同様に、呼び登録の制限を行うことができる。
1…昇降路、3…エレベータ用ロープ、5…機械室、6…巻き上げ機、7…釣合い錘、20…乗りかご対、21…下側乗りかご、22…上側乗りかご、25…床面間距離調整機構、26…調整用レール、28…かご内アナウンス装置、29…呼び登録階層表示器、41…下階扉、42…上階扉、100…制御装置、101…建屋情報格納部、51…下階、52…上階、51a…下側出入口階、52a…上側出入口階

Claims (5)

  1. 上下に複数の階層が形成されて階床面から上方に隣接する前記階層の前記階床面までの距離を示す階高を少なくとも2種類備えた建屋内に上下に延びるように形成された昇降路に、上下に互いに間隔をあけて連結された上側乗りかごおよび下側乗りかごを有する乗りかご対が、制御装置によって前記昇降路内を上下移動可能に構成されたダブルデッキエレベータシステムにおいて、
    前記乗りかご対は、
    前記間隔を増減させて、前記下側乗りかごが停止する前記階層の前記階高に相当する距離になるように前記かご床面間距離を調整可能に構成された床面間距離調整機構を有し、
    前記制御装置は、
    前記複数の階層それぞれの前記階高を含む階高情報と、
    前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうち少なくとも一方が、前記各階層の間を移動のために必要な時間を含む移動時間情報と、
    所定の前記階高に相当する前記かご床面間距離から、別の前記階高に相当する前記かご床面間距離になるように前記かご床面間距離を調整するために必要な時間を含む調整時間情報と、
    が格納された建屋情報格納部を有し、
    前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうちどちらか一方が、所定の行先階層を呼び登録する呼び登録指示が先に入力された後に、
    前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが、前記呼び登録指示が入力された状態から前記行先階層へ移動するために必要な移動時間と、
    前記呼び登録指示が入力されたときの前記かご床面間距離が、前記行先階層に対応する前記かご床面間距離になるように、前記かご床面間距離を調整するために必要な調整時間と、
    を前記建屋情報格納部から抽出して、
    前記移動時間が前記調整時間よりも短いときで、且つ前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが前記上側乗りかごであるときは、前記下側乗りかごは前記行先階層の下方に隣接する前記階層の前記呼び登録指示の入力が無効になるように構成されて、
    前記移動時間が前記調整時間よりも短いときで、且つ前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが前記下側乗りかごであるときは、前記上側乗りかごは前記行先階層の上方に隣接する前記階層の前記呼び登録指示の入力が無効になるように構成されていること、
    を特徴とするダブルデッキエレベータシステム。
  2. 上下に複数の階層が形成されて階床面から上方に隣接する前記階層の前記階床面までの距離を示す階高を少なくとも2種類備えた建屋内に上下に延びるように形成された昇降路に、上下に互いに間隔をあけて連結された上側乗りかごおよび下側乗りかごを有する乗りかご対が、制御装置によって前記昇降路内を上下移動可能に構成されたダブルデッキエレベータシステムにおいて、
    前記乗りかご対は、
    前記間隔を増減させて、前記下側乗りかごが停止する前記階層の前記階高に相当する距離になるように前記かご床面間距離を調整可能に構成された床面間距離調整機構を有し、
    前記制御装置は、
    前記複数の階層それぞれの前記階高を含む階高情報と、
    前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうち少なくとも一方が、前記各階層の間を移動のために必要な時間を含む移動時間情報と、
    所定の前記階高に相当する前記かご床面間距離から、別の前記階高に相当する前記かご床面間距離になるように前記かご床面間距離を調整するために必要な時間を含む調整時間情報と、
    が格納された建屋情報格納部を有し、
    前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうちどちらか一方の乗りかごが所定階層へ、もう一方がこの所定階層に上方または下方に隣接する隣接階層へ移動することが決定され、次に、上側乗りかごおよび下側乗りかごのうちどちらか一方が、行先階層を呼び登録する呼び登録指示が先に入力された後に、
    前記乗りかご対が前記所定階層および隣接階層にある状態から、前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが、前記行先階層へ移動するために必要な移動時間と、
    前記乗りかご対が前記所定階層および隣接階層にあるときの前記かご床面間距離が、前記行先階層に対応する前記かご床面間距離になるように、前記かご床面間距離を調整するために必要な調整時間と、
    を前記建屋情報格納部から抽出して、
    前記移動時間が前記調整時間よりも短いときで、且つ前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが前記上側乗りかごであるときは、前記下側乗りかごは前記行先階層の下方に隣接する前記階層の前記呼び登録指示の入力が無効になるように構成されて、
    前記移動時間が前記調整時間よりも短いときで、且つ前記行先階層の前記呼び登録指示が入力された方の乗りかごが前記下側乗りかごであるときは、前記上側乗りかごは前記行先階層の上方に隣接する前記階層の前記呼び登録指示の入力が無効になるように構成されていること、
    を特徴とするダブルデッキエレベータシステム。
  3. 前記上側乗りかごおよび下側乗りかごそれぞれには、停止可能な前記階層それぞれを表示するサービス階層表示装置が設けられて、
    前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうち少なくとも一方の乗りかごが、前記呼び登録指示が入力できない前記階層があるときに、
    少なくとも前記呼び登録指示が入力できない前記階層がある方の乗りかご内の前記サービス階層表示装置は、
    前記呼び登録指示が入力可能な前記階層と、前記呼び登録指示が入力できない前記階層とが、識別可能に表示するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のダブルデッキエレベータシステム。
  4. 前記上側乗りかごおよび下側乗りかごそれぞれには、内部にアナウンス装置が設けられて、
    前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうち少なくとも一方の乗りかごが、前記呼び登録指示が入力できない前記階層があるときに、
    少なくとも前記呼び登録指示が入力できない前記階層がある方の乗りかご内の前記アナウンス装置は、前記呼び登録指示が入力できない旨をアナウンスするように構成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のダブルデッキエレベータシステム。
  5. 前記上側乗りかごおよび下側乗りかごそれぞれには、内部に画像および文字情報を表示可能な表示装置が設けられて、
    前記上側乗りかごおよび下側乗りかごのうち少なくとも一方の乗りかごが、前記呼び登録指示が入力できない前記階層があるときに、
    少なくとも前記呼び登録指示が入力できない前記階層がある方の乗りかご内の前記表示装置は、前記呼び登録指示が入力できない旨を表示するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のダブルデッキエレベータシステム。
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