JP2009527633A5 - - Google Patents

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【0028】
ポリプロピレン(PP)樹脂が2.5インチの押出し機を使用して押出される。押出し溶融温度は221℃である。溶融したポリマーは環状ダイに供給される。ダイの温度は220℃に設定され、溶融したポリマーは吹込空気によって冷却される。押出された前駆体は27μの厚さを有し、複屈折率0.0120を有する。次いで、押出された薄膜は150℃で2分間アニールされる。次いで、アニールされた薄膜は室温で20%まで冷間延伸され、次いで、140℃で228%まで熱間延伸され32%まで緩和される。縦方向(MD)延伸薄膜は、厚さ16.4ミクロン(μ)、空隙率25%を有する。次いで、MD延伸薄膜は、50%のMD緩和を伴いながら140℃で300%横方向(TD)延伸される。最終の薄膜は14.1ミクロンの厚さ及び37%の空隙率を有する。最終薄膜のTD引張り強度は550kg/cm2である。図1を参照。
【実施例2】
【0029】
ポリプロピレン(PP)樹脂が2.5インチの押出し機を使用して押出される。押出し溶融温度は220℃である。溶融したポリマーは環状ダイに供給される。ダイの温度は200℃に設定され、溶融したポリマーは吹込空気によって冷却される。押出された前駆体は9.5μの厚さを有し、複屈折率0.0160を有する。HDPE樹脂が2.5インチの押出し機を使用して押出される。押出し溶融温度は210℃である。溶融したポリマーは環状ダイに供給される。ダイの温度は205℃に設定され、溶融したポリマーは吹込空気によって冷却される。押出された前駆体は9.5μの厚さを有し、複屈折率0.0330を有する。2つのPP層及び1つのPE層が一緒にラミネートされ、PP/PE/PP3層薄膜を形成する。ラミネートロールの温度は150℃である。次いで、ラミネートされた3層薄膜は125℃で2分間アニールされる。次いで、アニールされた薄膜は室温で20%まで冷間延伸され、次いで、113℃で160%まで熱間圧延され35%まで緩和される。縦方向(MD)延伸薄膜は、厚さ25.4ミクロン(μ)、空隙率39%を有する。次いで、MD延伸薄膜は、30%のMD緩和を伴いながら115℃で400%TD延伸される。最終の薄膜は19.4ミクロンの厚さ及び63%の空隙率を有する。最終薄膜のTD引張り強度は350kg/cm2である。図2を参照。
【実施例3】
【0030】
PP樹脂及びHDPE樹脂が同時押出しダイを使用して押出され、PP/PE/PP3層薄膜を形成する。PPの押出し溶融温度は243℃であり、PEの押出し溶融温度は214℃である。次いで、溶融したポリマーは198℃に設定された同時押出しダイに供給される。溶融したポリマーは吹込空気によって冷却される。押出された薄膜は35.6ミクロンの厚さを有する。次いで、押出された前駆体は125℃で2分間アニールされる。次いで、アニールされた薄膜は室温で45%まで冷間延伸され、次いで、113℃で247%まで熱間圧延され42%まで緩和される。縦方向(MD)延伸薄膜は、厚さ21.5ミクロン、空隙率29%を有する。次いで、MD延伸薄膜は、50%のMD緩和を伴いながら115℃で450%TD延伸される。最終の薄膜は16.3ミクロンの厚さ及び59%の空隙率を有する。最終薄膜のTD引張り強度は570kg/cm2である。
【実施例4】
【0033】
PP樹脂及びPE樹脂が同時押出しダイを使用して押出され、PP/PE/PP3層薄膜を形成する。PPの押出し溶融温度は245℃であり、PEの押出し溶融温度は230℃である。次いで、溶融したポリマーは225℃に設定された同時押出しダイに供給される。溶融したポリマーは吹込空気によって冷却される。押出された薄膜は27ミクロンの厚さを有し、0.0120の複屈折率を有する。次いで、押出された前駆体は115℃で2分間アニールされる。次いで、アニールされた薄膜は室温で22%まで冷間延伸され、次いで、120℃で254%まで熱間圧延され25%まで緩和される(総縦方向延伸率=251%)。MD延伸薄膜は、厚さ15ミクロン、空隙率16%を有する。次いで、MD延伸薄膜は、50%のMD緩和を伴いながら130℃で260%TD延伸され、続いて、130℃で同時にMD及びTD延伸をそれぞれの方向に50%及び216%実行され、最終的に薄膜はMD(100%)においてしっかりと保持され、130℃の温度でTDにおいて57.6%緩和される。最終の薄膜は7.6ミクロンの厚さ及び52%の空隙率を有する。最終薄膜のTD引張り強度は513kg/cm2である。
【実施例7】
PP樹脂及びPE樹脂が同時押出しダイを使用して押出され、PP/PE/PP3層薄膜を形成する。PPの押出し溶融温度は222℃であり、PEの押出し溶融温度は225℃である。次いで、溶融したポリマーは215℃に設定された同時押出しダイに供給される。溶融したポリマーは吹込空気によって冷却される。押出された薄膜は40ミクロンの厚さを有し、0.0110の複屈折率を有する。次いで、押出された前駆体は105℃で2分間アニールされる。次いで、アニールされた薄膜は室温で36%まで冷間延伸され、次いで、109℃で264%まで熱間圧延され29%まで緩和される(総縦方向延伸率=271%)。MD延伸薄膜は、厚さ23.8ミクロン、空隙率29.6%を有する。次いで、MD延伸薄膜は、75%のMD緩和を伴いながら110℃で1034%TD延伸される。最終の薄膜は16.8ミクロンの厚さ及び46%の空隙率を有する。最終薄膜のTD引張り強度は1037kg/cm2である。

Claims (23)

  1. 微細多孔質膜の製造方法であって、
    ポリマーを非多孔質前駆体に押出す工程、及び
    前記非多孔質前駆体を2軸延伸する工程を含み、前記2軸延伸する工程は、縦方向の延伸および横方向の延伸を含み、前記横方向の延伸は同時に制御される縦方向の緩和を含む方法。
  2. 前記ポリマーは、後に除去することによって孔を形成する油及び孔形成を容易にする孔形成材料を含まない請求項1に記載の方法。
  3. 前記ポリマーは、半結晶質ポリマーである請求項1に記載の方法。
  4. 前記ポリマーは、ポリオレフィン、フルオロカーボン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール(又はポリオキシメチレン)、ポリスルフィド、ポリビニルアルコール、これらのコポリマー及びこれらの組合せからなる群より選択される請求項1に記載の方法。
  5. 押出しの後、かつ2軸延伸の前に、前記非多孔質前駆体をアニールする工程を更に含む請求項1に記載の方法。
  6. アニーリングは、Tm−80℃m−10℃の間の度で実施される請求項に記載の方法。
  7. 前記2軸延伸は、
    縦方向に延伸する工程、及び
    その後、同時に行う縦方向の緩和を含む横方向の延伸工程を含む請求項1に記載の方法。
  8. 前記縦方向の延伸は、熱間又は冷間、又はその両者により行われる請求項に記載の方法。
  9. 前記冷間による縦方向の延伸はTm−50℃未満の温度で実施される請求項8に記載の方法。
  10. 前記熱間による縦方向の延伸はTm−10℃未満の温度で実施される請求項8に記載の方法。
  11. 前記縦方向の延伸の総延伸率は50〜500%の範囲である請求項1に記載の方法。
  12. 前記横方向の延伸の総延伸率は100〜1200%の範囲である請求項1に記載の方法。
  13. 前記縦方向の緩和率は5〜80%の範囲である請求項1に記載の方法。
  14. 乾燥−延伸法によって製造され、ほぼ丸い形状の孔を有し、横方向の引張り強度に対する縦方向の引張り強度の比が0.5〜5.0の範囲である微細多孔質ポリマー膜から構成される膜。
  15. 前記ポリマーは、半結晶質ポリマーである請求項14に記載の膜。
  16. 前記ポリマーは、ポリオレフィン、フルオロカーボン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール(又はポリオキシメチレン)、ポリスルフィド、ポリビニルアルコール、これらのコポリマー及びこれらの組合せからなる群より選択される請求項14に記載の膜。
  17. 前記微細多孔質ポリマー薄膜の平均孔径は、0.03〜0.30ミクロンの範囲である請求項14に記載の膜。
  18. 前記微細多孔質ポリマー薄膜の空隙率は、20〜80%の範囲である請求項14に記載の膜。
  19. 前記ほぼ丸い形状の孔は、0.75〜1.25の範囲のアスペクト比を有する請求項14に記載の膜。
  20. 前記横方向の引張り強度は、250Kg/cm2以上である請求項14に記載の膜。
  21. 請求項14に記載の膜を含む電池セパレータ。
  22. 請求項14に記載の膜を含む多層膜構造。
  23. 前記乾燥−延伸法は、後に除去することによって孔を形成する油及び孔形成を容易にする孔形成材料を使用しない請求項14に記載の膜。
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