JP2009279969A - 自動車用ディスクブレーキの防錆カバー - Google Patents

自動車用ディスクブレーキの防錆カバー Download PDF

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Abstract

【課題】自動車用ディスクブレーキの防錆カバーにおいて、簡素な構成でホイールに対する着脱を容易にし、かつホイールとの熱膨張率が異なることによる影響を抑える。
【解決手段】ホイール50のディスク部55の表側に取り付けられ、該ディスク部55に形成されたホイール50内外を連通する開口51を閉塞する自動車用ディスクブレーキの防錆カバー1であって、薄肉の柔軟性樹脂からなり、前記ディスク部55の表面形状に倣うように形成され、前記開口51内に入り込んで前記ディスク部55の裏側まで至る凹部6を有し、該凹部6における前記裏側に至る部位には、前記ディスク部55の裏面55bに係合して前記凹部6の前記表側への離脱を規制する張り出し部7が設けられる。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車用ディスクブレーキの防錆カバーに関する。
従来から、自動車の車輪のホイール(ディスクホイール)のディスク部には、軽量化や意匠、及びホイール内側に配設されたブレーキの冷却等のために、ホイール内外を連通する複数の開口が形成されている。
他方、自動車の輸出時等に長期間洋上を輸送するような場合、塩分を含んだ雰囲気に晒された水分が当該自動車の車輪のホイールの内側に前記開口を通じて浸入し、ホイール内側に配設されたディスクブレーキのロータが錆びることを抑制するために、前記ホイールのディスク部の表側(外側)に前記開口を覆う防錆カバーを取り付け、前記開口を一時的に閉塞するようにしている(例えば、特許文献1,2参照。)。
前記防錆カバーは薄肉の樹脂製のもので、輸送中の移動や振動等では容易に脱落することなく、かつ取り外し作業は容易でなければならない。また、通常は輸送先で破棄されることから、製造コストも抑える必要がある。
特許文献1には、硬質塩化ビニール樹脂等の薄肉硬質合成樹脂製の円盤状の防錆カバーにおいて、放射状及び円弧状等の複数のリブを設けてカバー全体の強度を向上させた上で、カバー中央部にこれを貫通する複数のキャップ状の係止具を取り付け、該各係止具を複数のホイールナットにそれぞれ嵌合させることで、ホイールのディスク部に取り付け可能としたものが開示されている。
特許文献2には、薄肉合成樹脂製の円盤状の防錆カバーをホイールのディスク部の外周に弾性的に嵌合させる、あるいは前記開口に個別に整合する薄肉合成樹脂製の防錆カバーを開口内周に弾性的に嵌合させるものが開示されている。
実公平07−014660号公報 実開昭56−036562号公報
ところで、上記前者の構成では、複数のホイールナットに複数の係止具をそれぞれ嵌合させる必要があるため、工数大であり、取り外し作業も煩雑であった。また、防錆カバー及び係止具は消耗品であり、輸送先で取り外されて破棄されるものであるため、上記前者の構成ではコスト高であった。さらに、輸出時等の遠方への輸送の場合には輸送元との外気温の差によりホイールナットと係止具との嵌合度合いに差が生じることがあり、係止具がホイールナットから取り外し困難になる場合があった。
また、上記後者の構成では、特にアルミニウム合金製のホイールに取り付ける場合等、ホイールと防錆カバーとの熱膨張率が比較的大きく異なる場合には、防錆カバーがホイールから脱落したり防錆カバーの着脱が困難になるあるいは防錆カバーが破損する等の不具合が生じることがあるため、常時監視を必要とする等、工数大であった。
そこでこの発明は、自動車用ディスクブレーキの防錆カバーにおいて、簡素な構成でホイールに対する着脱を容易にし、かつホイールとの熱膨張率が異なることによる影響を抑えることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ホイール(例えば実施例のホイール50)のディスク部(例えば実施例のディスク部55)の表側に取り付けられ、該ディスク部に形成されたホイール内外を連通する開口(例えば実施例の開口51)を閉塞する自動車用ディスクブレーキの防錆カバー(例えば実施例の防錆カバー1)であって、薄肉の柔軟性樹脂からなり、前記ディスク部の表面形状に倣うように形成され、前記開口内に入り込んで前記ディスク部の裏側まで至る凹部(例えば実施例の凹部6)を有し、該凹部における前記裏側に至る部位には、前記ディスク部の裏面(例えば実施例の裏面55b)に係合して前記凹部の前記表側への離脱を規制する張り出し部(例えば実施例の張り出し部7)が設けられることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、前記張り出し部におけるディスク部の裏面への係合量(掛かり代)を、アルミニウム合金等の金属製のホイールとの熱膨張率の差を見越して最小限に設定することで、当該防錆カバーをホイールに対して着脱する際には、凹部を開口に押し込む又は開口から引き抜くことのみで、開口に対して張り出し部周辺を撓ませつつ前記着脱を行うことができる。すなわち、簡素な構成でホイールに対する着脱を容易にすることができる。
また、前記熱膨張率の差により当該防錆カバーがホイールに対して膨張あるいは収縮した際にも、カバー全体が柔軟性樹脂からなることで、ホイールに対する着脱を困難にしたり脱落や破損を生じさせることがない。すなわち、ホイールとの熱膨張率が異なることによる影響を抑えることができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における軸方向、周方向及び径方向とは自動車の一車輪に対するものとして用いる。
図1〜4に示す防錆カバー1は、前述の如く自動車の輸出時等に長時間海上を輸送するような場合にその車輪のホイール(ディスクホイール)50のディスク部55の表側(外側)に取り付けるもので、ディスク部55に形成された複数(七つ)の開口51を一時的に閉塞してホイール50内側に配設されたディスクブレーキのロータ(何れも不図示)の錆を抑制するものである。なお、図示都合上、図1,3の平面視(軸方向視)では防錆カバー1の片側半分のみを示す。
防錆カバー1は、ポリプロピレン等の保形性のある柔軟性樹脂からなり、ホイール50のディスク部55に対向する円盤状をなし、かつ約0.5mmの略均等な厚さを有する薄肉状となるように型形成される。
ここで、図1,2を参照し、ホイール50はアルミニウム合金からなる鋳造(又は鍛造)成型品であり、円盤状の前記ディスク部55と、該ディスク部55の軸方向内側に連なる環状のリム部56とを一体に有してなる。ホイール50の内側における軸方向内側に開放した空間56aには、自動車のハブ及び前記ディスクブレーキ(何れも不図示)が配設される。リム部56の外周にはタイヤ(不図示)が装着され、該タイヤ及びホイール50により自動車の車輪が構成される。
ホイール50のディスク部55は、その中央部を構成するハブ部54と、外周縁部を構成するリムフランジ部58と、これらハブ部54及びリムフランジ部58の間に渡る複数(七つ)のスポーク部59とを一体に有してなる。隣接するスポーク部59の間には、ホイール50内外を連通する前記開口51が形成される。ディスク部55は、その強度を確保するべく肉厚に設けられている。
ハブ部54は、その中心に前記ハブのハブ軸端部を挿通するハブ孔53が形成されると共に、該ハブ孔53の周囲には前記ハブから軸方向外側に延びるハブボルト及びこれに締結されるハブナット(何れも付図示)を挿通する複数(五つ)の挿通孔52が形成される。
リムフランジ部58は前記リム部56の軸方向外側を構成するもので、軸方向外側かつ径方向内側に凸の湾曲状のリム内周面58aを形成する。換言すれば、リム内周面58aは、軸方向外側(ディスク部55表側)ほど広がるテーパ状に形成される。
各スポーク部59は、図1の平面視でハブ部54の外周から径方向外側に向けて直線状(放射状)に延び、その径方向外側端がリムフランジ部58のリム内周面58aに突き当たり一体に接続される。各スポーク部59は、前記平面視で径方向外側の幅を狭めるようにやや先細りとなったスポーク表面59a(外面)を形成する。各スポーク部59は、それぞれ前記平面視でディスク部55の半径を中心線(対称軸)とした線対称形状とされている。
各スポーク部59の径方向外側の部位は、そのスポーク表面59aが前述の如くやや先細りに設けられる一方、その両側面は、スポーク表面59aから軸方向内側に向かうほど、かつ径方向外側に向かうほど、前記平面視の幅を広げるように変化して設けられる。以下、各スポーク部59の両側面の内、径方向内側の部位を内スポーク側面59b、径方向外側の前記変化をなす部位を外スポーク側面59cという。
各スポーク部59は、図2の断面視では軸方向外側に凸の湾曲状に設けられる。なお、図2中符号59dはスポーク部59(スポーク表面59a)の軸方向外側への湾曲頂部を示す。
各スポーク部59のスポーク表面59aは、その径方向外側がリムフランジ部58のリム内周面58aの軸方向外側端部(以下、リム表面58b(外面)という)に滑らかに連なり、径方向内側がハブ部54のハブ表面54a(外面)に滑らかに連なる。ハブ表面54a(ハブ部54)は、スポーク表面59a(スポーク部59)及びリム表面58b(リムフランジ部58)よりも軸方向内側(ディスク部55裏側)に陥没するように凹状に設けられている。
そして、前記スポーク表面59a、リム表面58b及びハブ表面54a、並びに各開口51内のリム内周面58a及び内外スポーク側面59b,59cにより、ディスク部55の表面55aが構成される。
図2を参照し、ハブ部54の裏面54b(内面)は軸方向に直交する平坦状に設けられ、各スポーク部59の裏面59e(内面)は軸方向外側に凸の湾曲状に設けられる。これら各裏面54b,59eにより、ディスク部55の裏面55bが構成される。
ディスク部55の各開口51は、前述の如くホイール50の軽量化や意匠の他に、該ホイール50の内側に配設された前記ディスクブレーキの冷却等に用いられる。各開口51は、それぞれ前記平面視でディスク部55の半径を中心線(対称軸)とした線対称形状とされる。
各開口51は、ディスク部55の裏面55bにおいて、隣接するスポーク部59の一対の内外スポーク側面59b,59c並びにリム内周面58aのそれぞれの軸方向内側端に囲まれた平面視略五角形状をなして開口すると共に、ディスク部55の表面55aにおいては、前記一対の内外スポーク側面59b,59c並びにリム内周面58aのそれぞれの軸方向外側端に囲まれた平面視略三角形状をなして開口する。ここで、前記一対の内外スポーク側面59b,59c並びにリム内周面58aにより、各開口51の内周面51aが構成される。
内スポーク側面59bは概ね軸方向に沿うように(詳細にはホイール50成型時の抜き角として軸方向外側ほどやや広がるように)形成され、外スポーク側面59c及びリム内周面58aは軸方向外側ほど広がるようにテーパ状に形成される。なお、一開口51のリムフランジ部58にはエアバルブVを貫通させてこれを支持するバルブ取り付け孔58cが形成される。
次に、防錆カバー1は、ハブ部54を覆うハブカバー部5と、リムフランジ部58を覆うリムカバー部2と、各スポーク部59をそれぞれ覆う複数(七つ)のスポークカバー部3と、各開口51内に入り込んでこれらをそれぞれ覆うと共に閉塞する複数(七つ)の凹部6とを一体に有してなる。
ハブカバー部5は、図1,3の平面視でハブ表面54aと重なるように設けられ、該ハブ表面54aから離間した軸方向と直交する平坦状に形成される。ハブカバー部5の外周には各スポークカバー部3の径方向内側端が一体かつ滑らかに連なる。
リムカバー部2は、前記平面視で前記リム表面58bと重なるように設けられ、該リム表面58bに沿ってこれに当接(密接)するように形成される。リムカバー部2の内周には各スポークカバー部3の径方向外側端が一体かつ滑らかに連なる。
各スポークカバー部3は、それぞれ前記平面視で前記スポーク表面59aと重なるように設けられる。各スポークカバー部3における前記湾曲頂部59dよりも径方向外側の部位は、スポーク表面59aに沿ってこれに当接(密接)するように形成され、湾曲頂部59dよりも径方向内側の部位は、スポーク表面59aから離間した軸方向と略直交する平坦状に形成される。すなわち、各スポーク部59の径方向内側の部位及びハブ部54は、各スポークカバー部3の径方向内側の部位及びハブカバー部5により隙間を空けて覆われる。各スポークカバー部3は、各スポーク部59と同様の線対称形状とされる。
各スポークカバー部3の径方向内側からハブカバー部5の外周に渡る部位には、防錆カバー1と同心の円弧状をなす複数の凹凸形状からなる蛇腹部8が形成される。この蛇腹部8により、各スポークカバー部3及び各凹部6周辺の径方向での撓み(相対変位)が許容される。
隣接するスポークカバー部3の間には、前記開口51内に入り込むように軸方向内側に凹む前記凹部6がそれぞれ形成される。各凹部6は、それぞれ各開口51の内周面51aに沿うように形成されてこれに当接(密接)する周壁6aと、ディスク部55の裏面55bに沿うように形成されて周壁6a(開口51)の軸方向内側端を閉塞する底壁6bとを有してなる。
凹部6の周壁6aは、開口51における一対の内外スポーク側面59b,59cにそれぞれ整合する一対の内外スポーク側周壁6c,6d、並びにリム内周面58aに整合するリム側周壁6eを有してなる。各周壁の形状は内外スポーク側面59b,59c及びリム内周面58aに倣うものとする。各凹部6は、各開口51と同様の線対称形状とされる。なお、一凹部6のリム側周壁6eには前記エアバルブVを貫通させるバルブ挿通孔4aが形成される。
凹部6の底壁6bは、図2,4の断面視ではスポーク部59の裏面59e(ディスク部55の裏面55b)に沿うように軸方向外側に凸の湾曲状に形成され、かつ図5の断面視では隣接するスポーク部59の裏面59eの間に渡るように平坦状に形成される。
底壁6bは、ディスク部55の裏面55bよりも所定量(図5における寸法d、この実施例では4mm)だけディスク部55裏側(ホイール50内側)に入り込み、この底壁6bの径方向中間部とテーパ状の一対の外スポーク側周壁6dとの稜線部分には、それぞれ外スポーク側周壁6dよりも周方向外側に所定量(図5における寸法e、この実施例では4mm)だけ張り出す張り出し部7が形成される。
各張り出し部7は、断面半円状をなして前記稜線に沿って延び、この張り出し部7の軸方向外側の端面t(図5参照)が、開口51の周縁部においてディスク部55の裏面55bに当接(密接)し係合することで、凹部6の開口51からの離脱が規制され、もって防錆カバー1のディスク部55からの脱落が規制される。
次に、作用について説明する。
初めに、防錆カバー1をホイール50に取り付けるには、まず、ホイール50に対する防錆カバー1の周方向の位置を前記エアバルブVを基準に合わせ、その後に防錆カバー1をディスク部55に対して軸方向で押し付けるように装着する。すると、エアバルブVが防錆カバー1のバルブ挿通孔4aに挿通されると共に、防錆カバー1の各凹部6がホイール50の各開口51内にそれぞれ挿入される。
このとき、防錆カバー1全体が薄肉の柔軟性樹脂からなることから、前記張り出し部7が開口51におけるテーパ状の内周面51a(外スポーク側面59c)に摺接しながら撓み、かつこれに伴い底壁6bを含む凹部6自体も撓み、もって張り出し部7を有する凹部6が開口51内に挿入される。
そして、張り出し部7が開口51を通過してディスク部55の裏側に至ると、前記張り出し部7及び凹部6全体が前記撓み前の状態に復元し、張り出し部7がディスク部55の裏面55bに係合して凹部6の開口51からの離脱が規制され、かつ凹部6の周壁6aが開口51の内周面51aに密接した状態となり、防錆カバー1のホイール50への取り付けが完了する。このように、防錆カバー1を軸方向内側に押し込むことのみで、該防錆カバー1をホイール50に取り付けることが可能である。
防錆カバー1をホイール50に取り付けた状態では、各開口51がそのディスク部55裏面55b側において凹部6の底壁6bにより閉塞される。このとき、凹部6の周壁6aが開口51の内周面51aに密接してこれらの間の隙間が除去されると共に、さらに前記蛇腹部8により各凹部6間の相対変位が許容されることで、防錆カバー1の成形誤差等が吸収されて凹部6の周壁6aが開口51の内周面51aに良好に密接する。
特に、蛇腹部8の弾性力を利用して各凹部6に径方向外側への押圧力を付与することで、防錆カバー1の外周縁に近接する凹部6のリム側周壁6eと開口51のリム内周面58aとの密接状態が良好に保たれ、開口51を通じたホイール50内外の連通が遮断され、ホイール50内側に配設された前記ディスクブレーキのロータの錆が抑制される。
ところで、樹脂製の防錆カバー1は金属製のホイール50とは熱膨張率が異なることから、外気温の変化等に伴い防錆カバー1がホイール50に対して膨張あるいは収縮することがある。
しかし、各凹部6を含む防錆カバー1全体が薄肉の柔軟性樹脂からなることで、例えば防錆カバー1がホイール50に対して膨張した場合には、各凹部6の周辺等が適宜撓んで前記膨張分を吸収し、ホイール50に対する着脱を困難にしたりホイール50への係合部が破損する等の不具合が防止される。また、防錆カバー1がホイール50に対して収縮した場合には、張り出し部7がディスク部55の裏面55bに対して十分な係合代を有することから、該張り出し部7の係合が外れてホイール50から脱落する等の不具合が防止される。
そして、出荷先で防錆カバー1をホイール50から取り外す際には、該防錆カバー1を軸方向外側に引き剥がすことのみで、薄肉の柔軟性樹脂からなる張り出し部7他が撓んでディスク部55裏面55bへの係合を解除可能であり、各凹部6を各開口51から抜き出して防錆カバー1をホイール50から取り外すことができる。
このように、防錆カバー1を薄肉の柔軟性樹脂からなる一体成形品とすることで、その製造コストを抑え、かつその柔軟性及び弾性を利用して張り出し部7をディスク部55の裏面55bに係合させることで、ホイール50に対する着脱を容易にすると共にホイール50との熱膨張率の差に基づく影響を抑えることができる。
以上説明したように、上記実施例における自動車用ディスクブレーキの防錆カバー1は、ホイール50のディスク部55の表側に取り付けられ、該ディスク部55に形成されたホイール50内外を連通する開口51を閉塞するものであって、薄肉の柔軟性樹脂からなり、前記ディスク部55の表面形状に倣うように形成され、前記開口51内に入り込んで前記ディスク部55の裏側まで至る凹部6を有し、該凹部6における前記裏側に至る部位には、前記ディスク部55の裏面55bに係合して前記凹部6の前記表側への離脱を規制する張り出し部7が設けられるものである。
この構成によれば、前記張り出し部7におけるディスク部55の裏面55bへの係合量(掛かり代)を、アルミニウム合金等の金属製のホイール50との熱膨張率の差を見越して最小限に設定することで、当該防錆カバー1をホイール50に対して着脱する際には、凹部6を開口51に押し込む又は開口51から引き抜くことのみで、開口51に対して張り出し部7周辺を撓ませつつ前記着脱を行うことができる。すなわち、簡素な構成でホイール50に対する着脱を容易にすることができる。
また、前記熱膨張率の差により当該防錆カバー1がホイール50に対して膨張あるいは収縮した際にも、カバー全体が柔軟性樹脂からなることで、ホイール50に対する着脱を困難にしたり脱落や破損を生じさせることがない。すなわち、ホイール50との熱膨張率が異なることによる影響を抑えることができる。
また、上記防錆カバー1においては、前記凹部6が、前記開口51の内周面51aに沿うように形成される周壁6aと、前記ディスク部55の裏面55bに沿うように形成される底壁6bとを有し、該凹部6における前記底壁6bを挟んだ両側に、前記張り出し部7が一対に設けられることで、開口51の内周形状に倣うと共にディスク部55裏側への突出量を抑えた無駄のない凹部6を形成でき、かつ該凹部6における底壁6bを挟んだ両側に一対の張り出し部7を設けることで、凹部6のディスク部55表側への離脱を確実に規制することができる。
さらに、上記防錆カバー1においては、複数の前記開口51に対応する複数の凹部6を有すると共に、該各凹部6間の相対変位を許容する蛇腹部8を有することで、当該防錆カバー1の成形誤差等を吸収した上でホイール50の各開口51を各凹部6で良好に閉塞できる。
なお、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、詳細形状や大きさ、数量、配置及び材料等を含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における防錆カバーをホイールに取り付けた状態を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 上記防錆カバーの裏面図である。 図3のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。
符号の説明
1 防錆カバー
6 凹部
7 張り出し部
50 ホイール
51 開口
55 ディスク部
55b 裏面

Claims (1)

  1. ホイールのディスク部の表側に取り付けられ、該ディスク部に形成されたホイール内外を連通する開口を閉塞する自動車用ディスクブレーキの防錆カバーであって、
    薄肉の柔軟性樹脂からなり、前記ディスク部の表面形状に倣うように形成され、前記開口内に入り込んで前記ディスク部の裏側まで至る凹部を有し、該凹部における前記裏側に至る部位には、前記ディスク部の裏面に係合して前記凹部の前記表側への離脱を規制する張り出し部が設けられることを特徴とする自動車用ディスクブレーキの防錆カバー。

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