JP2009277457A - 電子放出素子及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた収束性を有し、短期、長期間の放出電流変化の少ない電子放出素子を提供する。
【解決手段】一対の素子電極2,3間をつなぐ導電性膜4を複数に分割し、各導電性膜4の間隙5を挟んで、導電性膜4に隣接する絶縁性基板1表面に遮蔽部6を形成し、動で異性膜4の間隙5の電子放出部から放出された電子のうち、Y方向に放出される電子をカットオフする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子放出素子と、該素子を複数備えてなる画像表示装置に関する。
表面伝導型電子放出素子は、絶縁性の基板上に形成された導電性膜に、膜面に平行に電流を流すことにより電子放出が生ずる現象を利用するものである。
特許文献1には、該表面伝導型電子放出素子において、導電性膜を複数に分割することにより、各導電性膜の抵抗を高くし、放電が発生する際の異常な大電流を制限した構成が開示されている。
特開2002−352699号公報
しかしながら、近年の画像表示装置においては、より高精細な画像を長期間にわたって安定に表示できる性能が求められている。そのために、電子放出素子を応用したディスプレイにおいては、高い収束性と長期にわたる安定性に優れた電子放出素子が望まれている。また、表示画素と電子放出素子が一対一に対応する画像表示装置においては各電子放出素子の電流変動が画素間の明るさのばらつきとなるため、より均一かつ安定な電子放出素子が必要である。
本発明は、新たな電極の付加を必要とせず、優れた収束性を有し、短期、長期間の放出電流変化の少ない電子放出素子及び該素子を用いた画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1は、少なくとも、絶縁性基板の上に形成された一対の素子電極と、該素子電極間をつなぐように形成され、素子電極間の領域に間隙を有する複数の導電性膜とを備えた電子放出素子であって、
少なくとも上記導電性膜の間隙に隣接する、導電性膜に覆われていない領域の表面が、導電性膜表面よりも高いことを特徴とする。
本発明の電子放出素子においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
前記導電性膜の間隙に隣接する、導電性膜に覆われていない領域に凸状の遮蔽部が形成されている。
前記遮蔽部が絶縁性材料からなる。
前記絶縁性材料が、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化マグネシウム、窒化アルミニウムのいずれかである。
前記導電性膜が、素子電極間において絶縁性基板に形成された複数の凹部の底面にそれぞれ配置されている。
前記凹部底面がシリコン酸化物もしくはシリコン酸化物を主成分とする絶縁性材料からなる。
前記凹部の側面が、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化マグネシウム、窒化アルミニウムのいずれかからなる。
また本発明の第2は、電子放出素子が複数配置された第1の基板と、該電子放出素子と対向して該電子放出素子から放出された電子が照射される画像表示部材が配置された第2の基板とを対向配置させてなることを特徴とする。
本発明の電子放出素子においては、導電性膜が複数に分割されているため、各電子放出部に接続される抵抗成分が増大して放出電流の時間変動が抑制される。また、各電子放出部の近傍に遮蔽部或いは凹部の側面が配置することで、ビームの広がりの原因となる電子をカットオフし、電子ビームの微細化が可能となる。よって、本発明の画像表示においては、高画質の画像を長期間安定して表示することが可能となる。
本発明の電子放出素子は、電界放出型素子、MIM型素子、表面伝導型電子放出素子などを包含しており、特に横型の電界放出型素子や表面伝導型電子放出素子のような放出される電子の射出方向に分布を持つ素子に特に有効である。
以下に、本発明の電子放出素子の実施形態について、表面伝導型電子放出素子を例に挙げ、図面を用いて詳述する。
本発明の電子放出素子の構成上の特徴は、導電性膜が複数に分割されていること、及び、該導電性膜に形成された間隙に隣接する、導電性膜で覆われていない領域の表面が、該導電性膜表面よりも高いことにある。後者においては、具体的には、係る導電性膜で覆われていない領域に凸状の遮蔽部を形成する形態1と、導電性膜を形成する領域に予め凹部を形成する形態2とが挙げられる。
本発明の電子放出素子の基本的な構成例について図1及び図2を用いて説明する。図1は上記形態1の素子、図2は上記形態2の素子の構成例である。各図において、(a)は平面模式図、(b)は(a)のA−A’断面模式図、(c)は(a)のB−B’断面模式図、(d)は係る素子を(a)のB−B’において切断した場合の斜視図である。
本素子の基本構成は、ガラス等の絶縁性基板1上に形成された相対向する一対の素子電極2,3と、素子電極2,3それぞれに電気的に接続された導電性膜4からなる。導電性膜4は一対の素子電極2,3に対して複数平行に配置され、各々素子電極2,3に接続されているが、それぞれの導電性膜同士が直接接触することのないように間隔を持って配置されている。また、各導電性膜4にはそれぞれ微小な間隙5が形成されており、該間隙5の中に電子放出部を備えている。
図1の素子では、素子電極2と3との間において、複数に分割配置された導電性膜4の間隙5に隣接する、導電性膜4で被われていない領域、即ち絶縁性基板1表面に、凸状の遮蔽部6が配置されている。この遮蔽部6は導電性膜4よりも厚く形成され、その上面が導電性膜4、即ち間隙5よりも高い位置になるように構成されている。
図2の素子では、素子電極2と3の間において、複数に分割された導電性膜4は、それぞれ素子電極間において基板に形成された複数の凹部の底面にそれぞれ配置されている。尚、本素子においては、絶縁性基板1の表面に基板コート層7を設けて基板とし、凹部は該基板コート層7を部分的に穿ち、絶縁性基板1の表面を露出させて、該絶縁性基板1表面に導電性膜4を形成している。従って、導電性膜4に設けた間隙5に隣接して凹部の側面が配置され、間隙5に隣接する、導電性膜4で被われていない領域、即ち基板コート層7の表面は導電性膜4の表面よりも高い位置になるように構成されている。
絶縁性基板1は電極2,3、導電性膜4等を形成する基板となるためガラス等の電気的に絶縁されて材料が望ましく、画像表示装置等への応用を考えるとガラスが好適である。また、後述するように、本発明が適用される表面伝導型電子放出素子では電子放出部を形成する過程で活性化と呼ばれる通電工程を経るため、活性化において好適な材料としてシリコン酸化物を多く含有するガラスが望ましい。
また、一対の相対向する素子電極2,3は導電性材料であればどのような材料も適用可能であるがより抵抗値の低い材料が望ましい。特に、画像表示装置等への応用を想定した場合には熱工程に耐えうる、耐熱性の高い材料が好ましく、具体的にはNi、Pt、Au、W、Mo、Al等が挙げられる。
導電性膜4の材料としては、金属や半導体などの導電性材料を用いることができる。一例として、Ni、Cr、Au、Mo、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属或いはその合金、及びPd、Ag、Au、Ru、Pd−Ag等の金属或いはその酸化物が挙げられる。
遮蔽部6は金属あるいは金属の酸化物、窒化物等の化合物等、導電性、絶縁性を問わず応用可能である。但し、導電性材料で形成する場合には素子電極2,3の少なくとも一方とは電気的に絶縁状態とする必要がある。好ましくは、後述するように、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化マグネシウム、窒化アルミニウムのいずれかの絶縁性材料が用いられる。
図2の素子においては、絶縁性基板1上に基板コート層7が形成されているが、後述するように、該基板コート層7を酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化マグネシウム、窒化アルミニウムのいずれかの絶縁性材料で形成することが好ましい。尚、間隙5には活性化工程でカーボンを堆積しやすくするため、絶縁性基板1をシリコン酸化物を多く含有するガラスで構成し、導電性膜4を配置させる凹部は該絶縁性基板1の表面が露出する深さまで形成することが望ましい。
次に、間隙5の隣接する領域の表面を導電性膜4よりも高く構成したことによる機能について図3を用いて説明する。
図3は、図1の素子のY方向の部分断面模式図であり、両脇に遮蔽部6が配置された1本の導電性膜4の間隙5から放出される電子の軌道を模式的に示したものである。
本素子は導電性膜4に電圧印加することで該導電性膜4に形成した微小な間隙5から電子放出を生じさせるもので、放出電子の持つ初速度はほぼ外部から印加した電圧で決まり、ほとんどエネルギーロスすることなく真空中に電子放出する。間隙5の中には電子が放出される電子放出部が多数存在しているため、1本の導電性膜4の中には多数の電子放出部が並列に並んでいる。そこから放出される電子の方向は素子電極2,3の電圧印加方向、即ち通電方向に平行(X方向)に放出される電子が大多数を占めているが、一部には通電方向に対して垂直方向の成分(Y方向)を持った電子もまた放出されていることが確かめられている。これらが放出部近傍の電界によって加速され脱出することによって電子線の広がりを生じることになる。
一方、間隙5近傍に遮蔽部6を配置すると、電子放出部から放出された電子のうちの通電方向に対して垂直方向、即ちY方向の初速度を持った電子は、遮蔽部6に衝突するため上方(Z方向)に向かって脱出できなくなる。これにより、Y方向の広がりの原因となる速度線分を持った電子がカットオフされることで、初速度の方向が揃った電子のみを取り出すことが可能となる。
尚、既に述べたように、放出される電子の方向は通電方向に対して平行、垂直ばかりではなく様々な成分を持ったものが含まれている。しかしながら、垂直方向成分は概ね等速運動であるため電子放出部近傍に遮蔽部6のような電子の飛翔を遮る壁構造を配置することで広がりの原因となる電子の除去が可能になる。
また上述したように、Y方向成分を持った電子はおおむね等速運動するため、遮蔽部6と電子放出部との距離が遠くなるに従って遮蔽部6の位置まで到達した時の電子のZ方向の位置、言い換えれば電子放出部からの高さが高くなる。従って、電子放出部から遮蔽部6までの距離によってカットオフに必要な遮蔽部6の高さが規定されることになる。
図4に示すように、電子放出部9からY方向の距離yとその時の電子の基板1表面からの高さHは、
Figure 2009277457
Vf:素子駆動電圧
h:基板1表面からアノード電極8までの距離
Φ:電子放出部表面の仕事関数
Va:アノード電極8に印加する電圧
なる関係式で表されることを見出した。
従って、Vf=20V、Φ=5eV、h=2mm、Va=10kV、電子放出部から0.01mmの位置に遮蔽部6を配置したとすると、その位置での電子の基板表面からの高さHはほぼ0.01mmとなる。そのため、電子線の広がりを抑制するために必要とされる遮蔽部6の高さHは0.01mm以上となる。
一方、上式からもわかるように距離yが小さくなるほどY方向に広がる電子線をカットオフするのに必要な遮蔽部6の高さHも低くなる。従って、一つの素子内に形成される導電性膜4を複数に分割配置し、それぞれの導電性膜4を挟むように遮蔽部6を配置することが有効な手段である。
係る作用は図2の素子においても同様であり、図1の遮蔽部6に相当する機能を凹部の側面(図2においては基板コート層7)が発現する。
次に、本発明における活性化処理について詳述する。
活性化処理とは、真空装置内に炭素含有ガスを導入し、炭素含有ガスを含む雰囲気下で、素子電極2,3間に電圧を印加し、雰囲気中に存在する炭素含有ガスから炭素を含む膜(カーボン膜)を導電性膜4及び間隙5上に堆積させる工程をさす。
上記炭素含有ガスとしては有機物質ガスを用いることができる。有機物質としては、アルカン、アルケン、アルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アミン類、フェノール、カルボン、スルホン酸等の有機酸類等を挙げることができる。具体的には、メタン、エタン、プロパンなどCn2n+2で表される飽和炭化水素、エチレン、プロピレンなどCn2n等の組成式で表される不飽和炭化水素が挙げられる。また、ベンゼン、トルエン、メタノール、エタノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルアミン、エチルアミン、フェノール、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等が使用できる。
また、前述した炭素含有ガスは、真空装置内を一度10-6Pa台の圧力に減圧した後に、真空装置内に導入する事が好ましい。この時の好ましい炭素含有ガスの分圧は、電子放出素子の形態、真空容器の形状や、用いる炭素含有ガスの種類などにより異なるため、適宜設定される。
素子電極2,3間に所望の電圧を印加すると、間隙5に強電界が発生し、導電性膜4を介して間隙5で電子放出が始まる。放出された電子は対向する導電性膜4に照射され、雰囲気中及び対向した導電性膜4表面に吸着した炭素含有ガスを分解して炭素を含む膜(カーボン膜)を堆積する。
炭素を含む膜(カーボン膜)の堆積が始まると、間隙5にはさらに強電界が発生し、より多くの電子が放出されて炭素含有膜が横方向(通電方向に対して垂直方向)に成長を続け、電子放出する領域を拡大する。
上記炭素を含む膜(カーボン膜)はグラファイト状炭素であることが好ましい。本発明におけるグラファイト状炭素とは以下のものを包含する。
完全なグラファイトの結晶構造を有するもの(いわゆるHOPG)
結晶粒が20nm程度で結晶構造がやや乱れたもの(PG)
結晶粒が2nm程度になり結晶構造の乱れがさらに大きくなったもの(GC)
非晶質カーボン(アモルファスカーボン及び/又はアモルファスカーボンと前記グラファイトの微結晶の混合物を指す)
即ち、グラファイト粒子間の粒界などの層の乱れが存在していても好ましく用いることができる。
一方、本発明者らが検討を行った結果、上記活性化にはシリコン酸化物の関与が望ましい。例えばSiO2を含まないアルミナを基板に使用したり、或いはガラス基板上にアルミナの薄膜をコーティングした基板を使用した場合には、炭素含有ガス中で電圧印加を行っても炭素含有膜を堆積、成長が生じないことがわかっている。
従って、図1に示した遮蔽部6、或いは図2に示した凹部を加工する基板コート層7の材料を、シリコン酸化物を含有しない材料とする。具体的には、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム等の材料とすることで上記活性化の横方向進行を抑制して所望の場所のみに電子放出部を形成することも可能である。
これは、導電性膜4を細分化して配置した時にはより効果的であり、上記異種材料(活性化を阻害する材料)による遮蔽部6や凹部の側面を導電性膜4に隣接させることで横方向の炭素膜成長を抑えることが可能となるためである。電子放出部形成が細分化した導電性膜4の幅の中に自動的に規定できるため複数の素子にわたる特性の均一化が容易に達成できる。
図1の遮蔽部6の形成方法は通常用いられる手段が応用できる。一例としては基板1上に素子電極2,3を形成した後に前記金属の酸化物、窒化物等の膜を形成し、エッチング等の手法でパターニングする方法が挙げられる。
また、図2の形態では、基板の所望の位置にエッチングにより凹部を形成し、凹部の中に導電性膜4を素子電極2,3に接続するように配置すればよい。
この時、基板コート層7としてシリコン酸化物を含有しない材料の附設を行った場合には、少なくとも凹部底面がシリコン酸化物を含有する層、例えば絶縁性基板1に使用するガラス基板表面が露出する深さまで加工する。或いは、加工した凹部底面にシリコン酸化物を含有する材料の部材を配置する等の配慮が必要である。
次に、複数に分割配置した導電性膜4について述べる。
本発明では、一つの単位電子放出素子を構成する導電性膜4を複数に分割配置することを特徴としており、1本の導電性膜4の中には上述した活性化工程によって形成されて複数の電子放出部が存在する。これらの電子放出部は素子電極2,3に印加された一定の電圧によって駆動されるが、強電界を用いた電子放出素子という性格上、真空度や真空雰囲気の変化及びそれらに起因するガス分子の吸着、脱離によって電流の変動を生じることがある。
そこで、本発明では導電性膜4を複数に分割することで各々の導電性膜4の抵抗値を高め、1本の導電性膜4に流れる電流が変動した場合、即ち放出電流が増減した場合に間隙に発生する強電界の変動を抑制する作用を持たせたものである。
また、導電性膜4を分割したことで、1本の導電性膜4に対応した電子放出部での電流増加が生じた場合には電流増加に伴う当該導電性膜4の抵抗による電圧降下が発生し、電流増加を抑制する方向に間隙5の電界低下が起こり電流上昇を抑制することができる。
一つの電子放出素子で生じる電流変動が、当該素子が持っている電子放出部の一部分で発生する場合、その電流変動によって生じる実効電圧の変動は、電流変動を生じた電子放出部に直結した1本の分割導電性膜4の抵抗によって規定される。
一方、分割されていない導電性膜4では、同じ電流変動によって生じる実効電圧の変動が導電性膜4全体の抵抗値で規定されるために電圧の変動幅が小さく、電流変動を抑制する効果もまた小さくなってしまう。
このように、同じ材料で一定の膜厚を持った導電性膜4を電子放出素子に使用する場合には、導電性膜4の占有面積が同じならば一体物として配置するよりも複数分割した細線として配置するほうが電流変動抑制効果は大きいことを意味している。
次に、複数に分割された導電性膜4の形成方法について述べる。
絶縁性基板1上に設けられた素子電極2,3間を接続するように複数の導電性膜4を形成する。導電性膜4の製造方法としては、例えば、有機金属溶液を塗布して乾燥することにより、有機金属膜を形成した後に、有機金属膜を加熱焼成処理し、リフトオフ、エッチング等によりパターニングする方法を採用とすることができる。
導電性膜4の材料としては、金属や半導体などの導電性材料を用いることができる。例えばNi、Cr、Au、Mo、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属或は合金及びPd、Ag、Au、RuO2、Pd−Ag等の金属或は金属酸化物、及び該金属または金属酸化物とガラス等から構成される印刷導体を用いることができる。また、In23−SnO2等の透明導電体、ポリシリコン等の半導体等も用いることができる。
尚、有機金属溶液とは、前記導電性膜材料のPd、Ni、Au、Pt等の金属を主元素とする有機金属化合物の溶液を用いることができる。ここでは、有機金属溶液の塗布法により説明したが、導電性膜4の形成法はこれに限られるものではなく、真空蒸着法、スパッタ法、CVD法、分散塗布法、ディッピング法、スピンナー法、インクジェット法等によって形成することもできる。
分割配置する手段としては、通常のリソグラフィー技術を用いることができ、連続膜として上記手法で形成後にエッチング等で分割する、或いはマスク蒸着で形成する等適宜選択することが可能である。
分割された導電性膜4の幅及びその間隔は50nm乃至50μmまで、用途に応じて適宜選択することができる。
また、本発明による電子放出素子をSED(表面伝導型電子放出ディスプレイ)やFED(電界放出ディスプレイ)等の電子源部分に適用することで、より高精細で均一性、安定性の高い画像表示装置の実現も可能となる。
以下に、実施例を挙げて、本発明をさらに詳述する。
(実施例1)
図1に示す構成の電子放出素子を、図5に示す工程で製造した。尚、図5は図1(d)に対応する斜視図である。
〈工程−a〉
最初に、清浄化した石英からなる絶縁性基板1上に、素子電極2,3のパターンに対応してホトレジストを形成した。次いで、電子ビーム蒸着法により、厚さ5nmのTiと厚さ45nmのPtを順次堆積した。ホトレジストを有機溶剤で溶解し、Pt/Ti堆積膜をリフトオフして、20μmの間隔Lを隔てて対向する電極2と電極3を形成した。尚、電極2,3の幅W(図1参照)は500μmとした〔図5(a)〕。
〈工程−b〉
電極2と電極3とを繋ぐように有機パラジウム化合物溶液をスピンナーにより回転塗布した後に、加熱焼成処理をした。こうしてPdを主元素として含む導電性膜4の一様膜を形成した。
〈工程−c〉
続いて、導電性膜上に分割形状のマスクパターンを形成した後、アルゴンミリングによって分割された導電性膜4をパターニングした。導電性膜4の幅w及び隣接する導電性膜4間のスペースはそれぞれ5μmで50分割された導電性膜4とした〔図5(b)〕。
〈工程−d〉
次に、〈工程−c〉のマスクパターンを残したまま、電極2,3上をマスキングして基板全面に2μmのSiN膜を蒸着したのち上記マスクパターンを除去して分割導電性膜4に隣接する基板1上に高さ10μmの遮蔽部6を形成した〔図5(c)〕。
〈工程−e〉
次に、上記基板1を図6に示す測定評価装置に設置し、真空ポンプにて排気し、1×10-6Paの真空度に達した後、電源11を用いて電極2,3間に電圧Vfを印加し、フォーミング処理を行い、導電性膜4に間隙5を形成した。フォーミング処理における電圧波形は図7(b)に示したものを用いた。
図7中、T1及びT2は電圧波形のパルス幅とパルス間隔であり、本例ではT1を1msec、T2を16.7msecとし、三角波の波高値は0.1Vステップで昇圧させることで、フォーミング処理を行った。また、フォーミング処理中は、間欠的に、0.1Vの電圧の抵抗測定パルスを素子電極2,3間に印加し、抵抗を測定した。尚、フォーミング処理の終了は、抵抗測定パルスでの測定値が、約1MΩ以上になった時とした。
(工程−f)
続いて、活性化工程を行うために、スローリークバルブを通して真空装置内にベンゾニトリルを導入し、1.3×10-4Paを維持した。次に、図8(a)に示した波形のパルス電圧を、T1が2msec、T2が7msecの条件で、素子電極2,3間に印加した。尚、「活性化」処理においては、電極2は常にグランド電位に固定して、図8(a)に示した波形のパルス電圧を電極3に印加した。活性化処理を開始後100分経過した後、素子電流が飽和したことを確認後、電圧の印加を停止し、スローリークバルブを閉め、「活性化」処理を終了した。
こうして得られた電子放出素子に波高値20V、パルス幅1ミリ秒、周波数60Hzの矩形パルス電圧を印加して駆動した。そして、素子基板表面から上方2mmの位置に設置した蛍光体を塗布したガラスアノード基板10に、外部から10kVの直流電圧を印加して電子放出素子の電気的測定と蛍光体上での発光観察を行った。
その結果、素子鉛直上方2mm位置における蛍光体上の発光パターンはほぼ楕円形であり、その長手方向の大きさ(通電方向に対して直交方向の長さ)はおおよそ700μmとなっていた。また、上記条件下でアノード基板に流れた電流値はほぼ15μAで安定しており、100時間連続駆動中の放出電流変動(電流の標準偏差/電流の平均値)は0.65%であった。
(比較例1)
実施例1に示した電子放出素子の遮蔽部6の効果を確認するために、遮蔽部6を形成しない以外は実施例1と同様の素子を作製し、その差異を確認した。本例の素子は実施例1の〈工程−a〉乃至〈工程−c〉及び〈工程−e〉乃至〈工程−f〉は同一として、〈工程−d〉のSiN蒸着のみを省略して遮蔽部6を持たない素子構成とした。
その結果、実施例1同様に素子鉛直上方2mm位置に設置した蛍光体上の発光パターンは、実施例1よりも長楕円であり、長手方向のエッジが延長されたやや三日月形に近い形状であった。また、その長手方向の大きさ(通電方向に対して直交方向の長さ)はおおよそ820μmに拡大されていた。また、実施例1と同一条件下で測定した放出電流の値はほぼ19μAであり、その100時間連続駆動中の放出電流変動(電流の標準偏差/電流の平均値)は0.65%となり実施例1と同等であった。
以上の比較より、遮蔽部6は放出される電子線の一部をカットオフすることによってビームの広がりを抑制していることが確認された。
(実施例2)
図2に示す構成の電子放出素子を、図9に示す工程で作製した。尚、図9は図2(d)に対応する斜視図である。
〈工程−a〉
最初に、清浄化した石英からなる絶縁性基板1上に、後に凹部の壁構造を形成する部材となる酸化マグネシウム(MgO)からなる基板コート層7を基板1全面に10μmの厚さで形成した。次に、素子電極2,3のパターンに対応するホトレジストを形成後、電子ビーム蒸着法により厚さ5nmのTiと厚さ45nmのPtを順次堆積した。ホトレジストを有機溶剤で溶解し、Pt/Ti堆積膜をリフトオフして、20μmの間隔Lを隔てて対向する電極2と電極3を形成した。尚、電極2,3の幅W(図2参照)は500μmとした〔図9(a)〕。
〈工程−b〉
電極2と電極3の間を跨ぐように導電性膜4を形成するための凹部20に対応したレジストパターン形成後、凹部20底面が絶縁性基板1表面に達する深さまで基板コート層7をエッチング除去した。この時、一つの凹部20の幅(=導電性膜4の幅)wを5μm、凹部間のスペースも5μmとして50箇所の凹部20を形成した〔図9(b)〕。
〈工程−c〉
続いて、〈工程−b〉で形成した凹部20に対応した分割形状のマスクパターンをクロム薄膜で形成した後、有機パラジウム化合物溶液をスピンナーにより回転塗布し、加熱焼成処理をした。こうしてPdを主元素として含む導電性膜4の一様膜を形成した。その後、マスクパターンとしたクロム薄膜をエッチング除去して凹部20内部と一部のプラチナ電極上に導電性膜4を形成した〔図9(c)〕。
〈工程−d〉
次に、上記基板1を図6に示す測定評価装置に設置し、真空ポンプにて排気し、1×10-6Paの真空度に達した後、電源11を用いて素子電極2,3間に電圧Vfを印加し、フォーミング処理を行い、導電性膜4に間隙5を形成した。フォーミング処理における電圧波形は図7(b)に示したものを用いた。
図7中、T1及びT2は電圧波形のパルス幅とパルス間隔であり、本実施例ではT1を1msec、T2を16.7msecとし、三角波の波高値は0.1Vステップで昇圧させることで、フォーミング処理を行った。また、フォーミング処理中は、間欠的に、0.1Vの電圧の抵抗測定パルスを素子電極2,3間に印加して抵抗を測定した。尚、フォーミング処理の終了は、抵抗測定パルスでの測定値が、約1MΩ以上になった時とした。
〈工程−e〉
続いて、活性化工程を行うために、スローリークバルブを通して真空装置内にベンゾニトリルを導入し、1.3×10-4Paを維持した。次に、図8(a)に示した波形のパルス電圧を、T1が2msec、T2が7msecの条件で、素子電極2,3間に印加した。尚、「活性化」処理においては、電極2は常にグランド電位に固定して、図8(a)に示した波形のパルス電圧を電極3に印加した。
活性化処理を開始後100分経過した後、素子電流が飽和したことを確認後、電圧の印加を停止し、スローリークバルブを閉め、「活性化」処理を終了した。
こうして得られた電子放出素子に波高値20V、パルス幅1ミリ秒、周波数60Hzの矩形パルス電圧を印加して駆動した。そして、素子基板表面から上方2mmの位置に設置した蛍光体を塗布したガラスアノード基板10に、外部から10kVの直流電圧を印加して電子放出素子の電気的測定と蛍光体上での発光観察を行った。
その結果、素子鉛直上方2mm位置における蛍光体上の発光パターンは実施例1の結果と同様にほぼ楕円形であり、その長手方向の大きさ(通電方向に対して直交方向の長さ)はおおよそ700μmとなっていた。また、上記条件下でアノード基板に流れた電流値はほぼ15μAで安定しており、100時間連続駆動中の放出電流変動(電流の標準偏差/電流の平均値)は0.65%であった。
(実施例3)
導電性膜4をさらに細分化する以外は実施例1と同様にして図1の構成の電子放出素子を作製した。
基本的な作製方法は実施例1と同様であるが導電性膜4の幅wと、隣接する導電性膜4間のスペースを各々1μm、遮蔽部6の高さを2μmとしたため、W=500μmの素子電極2,3の中に250本の導電性膜4を配置した。
その結果、素子鉛直上方2mm位置における蛍光体上の発光パターンは実施例1、2で作製した素子よりもさらに微小且つ円形に近い形となり、その発光点のサイズは通電方向に対して直交方向の長さでおよそ650μmとさらに収束性が向上する結果となった。
(実施例4)
本例では、上述した実施例1で作製した電子放出素子と同様の製造方法によって、電子放出素子を同一基板上にマトリクス状に複数配置して作り込み、電子源基板を形成した。さらに、この電子源基板に画像表示部材を備えた第2の基板を対向配置させて画像表示装置を作製した。図10は本例の画像表示装置の表示パネルの一部を切り欠いて示した斜視図である。尚、図10においては、便宜上、遮蔽部6を省略し、素子構成も模式的に示す。また、電子源基板の製造工程を図11−a乃至図11−eに示す。
〈電極作製工程〉
ガラス基板1上にSiO2膜を成膜した。さらに素子電極2,3を基板1上に多数組形成した(図11−a)。具体的には、TiとPtとの積層膜を40nmの厚みで基板1上に成膜した後、フォトリソグラフィー法によってパターニングして形成した。本例では電極2と電極3との間隔Lを10μmとし、幅Wを100μmとした。
〈Y方向配線形成工程〉
次に、図11−bに示すように、銀を主成分とするY方向配線32を、電極3に接続するように形成した。このY方向配線32は変調信号が印加される配線として機能する。
〈絶縁層形成工程〉
次に図11−cに示すように、次の工程で作成するX方向配線33と前述のY方向配線32を絶縁するために、酸化シリコンからなる絶縁層51を配置した。後述するX方向配線33の下であって、且つ、先に形成したY方向配線32を覆うように、絶縁層51を配置する。X方向配線33と電極2との電気的接続が可能なように、絶縁層51の一部にコンタクトホールを開けて形成した。
〈Y方向配線形成工程〉
図11−dに示すように、銀を主成分とするX方向配線33を、先に形成した絶縁層51の上に形成した。X方向配線33は絶縁層51を挟んでY方向配線32と交差しており、絶縁層51のコンタクトホール部分で電極2に接続される。このX方向配線33は走査信号が印加される配線として機能する。このようにしてマトリクス配線を有する電子源基板が形成された。
〈導電性膜形成工程〉
上記マトリクス配線が形成された基板1上の素子電極2,3間にインクジェット法により、導電性膜4を形成した(図11−e)。本例では、インクジェット法に用いるインクとして、有機パラジウム錯体溶液を用いた。この有機パラジウム錯体溶液を、素子電極2,3間に付与し、その後、この基板1を空気中にて加熱焼成処理をして酸化パラジウム(PdO)からなる導電性膜4とした。
〈導電性膜パターニング工程〉
実施例1と同様にして、フォトリソグラフィー技術を用いて上記導電性膜4を素子電極2,3の対向方向に直交する方向に分割パターニングした。パターニング後の導電性膜4の幅及び隣接する導電性膜4間のスペースは各々1μmとした。
〈遮蔽部形成工程〉
導電性膜4のパターニング後にSiNの蒸着、マスクパターン除去によって導電性膜4に隣接する領域にSiNからなる遮蔽部6を形成した。遮蔽部6の高さは実施例2で良好な結果が得られた2μmとした。
〈フォーミング工程、活性化工程〉
次に、上述した工程によって素子電極2,3と、該素子電極2,3間を接続する複数の導電性膜4とで構成されたユニットが多数形成された基板1を、真空容器の中に配置した。そして、真空容器内を排気した後、「フォーミング」処理と「活性化処理」とを行った。「フォーミング」処理と「活性化処理」において、各ユニットに印加する電圧の波形などは、実施例1の電子放出素子の作製方法で示したとおりである。
尚、「フォーミング」処理は、複数のX方向配線33の中から1本ずつ順次選択したX方向配線33に1パルスずつ印加する方法で行った。つまり、「複数のX方向配線33の中から選択した1本のX方向配線33に1パルス印加した後に、別の1本のX方向配線33を選択して1パルス印加する」という工程を繰り返した。
以上の工程で、多数の電子放出素子が配置された基板(第1の基板、リアプレート)1を作製することができた。
次いで、図10に示したように、上記基板1の2mm上方に、ガラス基板43の内面に蛍光体膜44とメタルバック45とが積層されたフェースプレート(第2の基板)46を、支持枠42を介して配置した。
尚、本例では基板1に支持枠42をとりつけたが、図10に示すように基板1にさらに新たな基板31を補強部材として用い、該基板31に支持枠42を取り付けてもよい。そして、フェースプレート46、支持枠42、基板1の接合部を、低融点金属であるインジウム(In)を加熱し冷却することによって封着した。また、この封着工程は、真空チャンバー中で行ったため、排気管を用いずに、封着と封止を同時に行った。
本例では、電子放出素子から放出された電子が照射される画像表示部材であるところの蛍光体膜44は、カラーを実現するために、ストライプ形状の蛍光体とした。ガラス基板43上に先にブラックストライプ(不図示)を形成し、その間隙部にスラリー法により各色蛍光体(不図示)を塗布して蛍光体膜44を作製した。ブラックストライプの材料としては、通常よく用いられている黒鉛を主成分とする材料を用いた。
また、蛍光体膜44の内面側(電子放出素子側)にはアルミニウムからなるメタルバック45を設けた。メタルバック45は、蛍光体膜44の内面側に、Alを真空蒸着することで作製した。
本発明の電子放出素子の一実施形態の模式図である。 本発明の電子放出素子の他の実施形態の模式図である。 本発明に係る遮蔽部の機能を説明するための部分的模式図である。 本発明に係る遮蔽部の高さと電子線の広がりの関係を示す部分的模式図である。 図1の電子放出素子の製造工程を示す斜視図である。 本発明の電子放出素子の評価装置の概略図である。 フォーミング工程における印加パルス電圧の一例を示す模式図である。 活性化工程における印加パルス電圧の一例を示す模式図である。 図2の電子放出素子の製造工程を示す斜視図である。 本発明の画像表示装置の一例の表示パネルの概略図である。 本発明の実施例における電子源の製造工程を示す平面模式図である。 本発明の実施例における電子源の製造工程を示す平面模式図である。 本発明の実施例における電子源の製造工程を示す平面模式図である。 本発明の実施例における電子源の製造工程を示す平面模式図である。 本発明の実施例における電子源の製造工程を示す平面模式図である。
符号の説明
1 絶縁性基板
2,3 素子電極
4 導電性膜
5 間隙
6 遮蔽部
7 基板コート層
8 アノード電極
9 電子放出部
10 アノード基板
11,13 電源
12,15 電流計
20 凹部
31 基板
32 Y方向配線
33 X方向配線
34 電子放出素子
42 支持枠
43 フェースプレート
44 蛍光体膜
45 メタルバック
46 フェースプレート
47 高圧電源
51 層間絶縁層

Claims (8)

  1. 少なくとも、絶縁性基板の上に形成された一対の素子電極、及び、該素子電極間をつなぐように形成された、間隙を有する導電性膜を複数備えた電子放出素子であって、
    少なくとも上記導電性膜の間隙に隣接する、導電性膜に覆われていない領域の表面が、導電性膜表面よりも高いことを特徴とする電子放出素子。
  2. 前記導電性膜の間隙に隣接する、導電性膜に覆われていない領域に凸状の遮蔽部が形成されている請求項1に記載の電子放出素子。
  3. 前記遮蔽部が絶縁性材料からなる請求項2に記載の電子放出素子。
  4. 前記絶縁性材料が、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化マグネシウム、窒化アルミニウムのいずれかである請求項3に記載の電子放出素子。
  5. 前記導電性膜が、素子電極間において絶縁性基板に形成された複数の凹部の底面にそれぞれ配置されている請求項1に記載の電子放出素子。
  6. 前記凹部底面がシリコン酸化物もしくはシリコン酸化物を主成分とする絶縁性材料からなる請求項5に記載の電子放出素子。
  7. 前記凹部の側面が、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化マグネシウム、窒化アルミニウムのいずれかからなる請求項5又は6に記載の電子放出素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の電子放出素子が複数配置された第1の基板と、該電子放出素子と対向して該電子放出素子から放出された電子が照射される画像表示部材が配置された第2の基板とを対向配置させてなることを特徴とする画像表示装置。
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