JP3634852B2 - 電子放出素子、電子源及び画像表示装置の製造方法 - Google Patents

電子放出素子、電子源及び画像表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子放出素子の製造方法、該電子放出素子を多数配置してなる電子源の製造方法、ならびに該電子源を用いて構成した画像表示装置などの画像形成装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子放出素子として表面伝導型電子放出素子が知られている。
【0003】
表面伝導型電子放出素子の構成、製造方法などは、例えば特許文献1などに開示されている。
【0004】
上記特許文献1などに開示されている一般的な表面伝導型電子放出素子の構成を図13に模式的に示す。図13(A)および図13(B)はそれぞれ、上記公報などに開示されている上記電子放出素子の平面図および断面図である。
【0005】
図13において、131は基体であり、132,133は対向する一対の電極、134は導電性膜、135は第2の間隙、136は炭素被膜、137は第1の間隙である。
【0006】
図13に示した構造の電子放出素子の作成工程の一例を図14に模式的に示す。
【0007】
先ず、基板131上に一対の電極132,133を形成する(図14(A))。
【0008】
続いて、電極132、133間を接続する導電性膜134を形成する(図14(B))。
【0009】
そして、電極132,133間に電流を流し、導電性膜134の一部に第2の間隙135を形成する“フォーミング工程”を行う(図14(C))。
【0010】
さらに、炭素化合物雰囲気中にて、前記電極132,133間に電圧を印加して、第2の間隙135内の基板131上、およびその近傍の導電性膜134上に炭素被膜136を形成する“活性化工程”を行い、電子放出素子が形成される(図14(D))。
【0011】
一方、特許文献2には、表面伝導型電子放出素子の別の製造方法が開示されている。
【0012】
以上のような製造方法で作成された複数の電子放出素子からなる電子源と、蛍光体などからなる画像形成部材とを組み合わせることで、フラットディスプレイパネルなどの画像形成装置を構成できる。
【0013】
【特許文献1】
特開平8−321254号公報
【特許文献2】
特開平9−237571号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の素子においては、“フォーミング工程”に加えて、“活性化工程”などを行うことで、“フォーミング工程”によって形成した第2の間隙135の内部に、さらに狭い第1の間隙137をもつ炭素あるいは炭素化合物からなる炭素被膜136を配置させ、良好な電子放出特性を得る工夫が為されている。
【0015】
しかしながら、このような、従来の電子放出素子を用いた画像形成装置の製造においては、以下の課題を有している。
【0016】
すなわち、“フォーミング工程”や“活性化工程”における度重なる通電工程や、各工程における好適な雰囲気を形成する工程など、付加的な工程が多く、各工程管理が煩雑化していた。
【0017】
また、上記電子放出素子をディスプレイなどの画像形成装置に用いる場合には、装置としての消費電力の低減のためにも電子放出特性の一層の向上が望まれている。
【0018】
さらには、上記電子放出素子を用いた画像形成装置をより安価にそしてより簡易に製造することが望まれている。
【0019】
そこで、本発明は、上記課題を解決するものであって、特に電子放出素子の製造工程を簡略化でき、かつ、電子放出特性の改善をも行うことのできる電子放出素子の製造方法、電子源の製造方法、並びに画像形成装置の製造方法を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述する課題を解決するために鋭意検討を行ってなされたものであり、下述する構成のものである。
【0021】
即ち、本発明の第一は、基体上に、一対の電極を配置する工程と、
高分子膜を、前記電極間を接続するように配置する工程と、
前記高分子膜に光あるいは粒子ビームを照射することにより、前記高分子膜を低抵抗化する工程と、
前記高分子膜を低抵抗化することによって得た膜に電流を流すことにより、該膜に間隙を形成する工程とを有する電子放出素子の製造方法であって
前記光あるいは粒子ビームの前記高分子膜への照射時間τが1×10-9sec以上10sec以下であり、
前記高分子膜を低抵抗化する工程において、前記光あるいは粒子ビームによって前記高分子膜に付与されるエネルギー強度をW[W/m2]とした際に、
W≧2×T×(ρsub・Csub・λsub/τ)1/2
(尚、上記式において、T:前記高分子膜を1×10-4Pa以上の真空度中で1時間加熱保持した後に、該加熱した高分子膜が0.1Ωcm以下の抵抗率を示すために必要とする加熱温度[℃]、Csub:前記基体の比熱[J/kg・K]、ρsub:前記基体の比重[kg/m3]、λsub:前記基体の熱伝導率[W/m・K])を満たすことを特徴とする電子放出素子の製造方法を提供するものである
【0022】
上記本発明の第一は、好ましい形態として、「前記照射時間τが1×10 -9 sec以上1sec以下であり、前記高分子膜を低抵抗化する工程において、前記エネルギー強度W[W/m 2 ]は、さらに、
W≧A×T×(ρ sub ・C sub ・λ sub 1/2 ×τ - γ
(尚、上記式において、A:定数、2.5≦A≦3.0、γ:定数、0.5<γ≦0.6)を満たすこと」、「前記高分子膜の比抵抗を0.1Ωcm以下にするために必要な活性化エネルギーが、4eV以下であること」、「前記光あるいは粒子ビームは、複数回に分けて照射されること」、「前記粒子ビームは、電子ビーム、もしくはイオンビームであること」、「前記光は、レーザー光であること」、「前記光は、キセノン光源あるいはハロゲン光源から放出された光であること」、「前記高分子が、芳香族ポリイミド、ポリフェニレンオキサジアゾールまたはポリフェニレンビニレンのいずれかであること」、「前記間隙が形成された後に、減圧雰囲気下において、前記電極間に電圧を印加することで、前記電極間に電流を流す工程を有すること」、「前記電極間に印加する電圧は、波高値が一定のパルス電圧であり、該パルス電圧のパルス幅あるいはパルスデューティ(パルス幅/パルス周期)が実駆動時のパルス幅あるいはパルスデューティ(パルス幅/パルス周期)よりも大きいこと」、「前記電極間に印加する電圧は、波高値が一定のパルス電圧であり、該パルス電圧のパルス間隔が実駆動時のパルス間隔よりも短いこと」、を包含するものである。
【0026】
本発明の第は、複数の電子放出素子を有する電子源の製造方法において、該電子放出素子が上記本発明の第の電子放出素子の製造方法により製造されることを特徴とする電子源の製造方法を提供するものである。
【0027】
本発明の第は、複数の電子放出素子を有する電子源と、該電子源から放出される電子の照射により発光する発光部材とを有する画像表示装置の製造方法において、該電子源が上記本発明の第の電子源の製造方法により製造されることを特徴とする画像表示装置の製造方法を提供するものである。
【0028】
本発明の製造方法によれば、簡易なプロセスで、素子膜や電極の破壊を抑制し、十分かつ安定な電子放出特性をもつと共に良好な耐熱性を有し、優れた電子放出特性を長期に渡って維持することができる電子放出素子、該電子放出素子を用いた電子源と該電子源を用いた画像形成装置を歩留まり良く提供することができる。
【0029】
また、本発明は上記表面伝導型電子放出素子のカーボン膜の製造方法に限られるものではない。本発明の製造方法は、導電性のカーボン膜を用いる、電子放出素子、電池などの各種電子デバイスや、各種電子機器などに用いるフィルムに用いることができる。このように、表面伝導型電子放出素子以外の電子デバイスやフィルムなどに用いる場合には、基体上に高分子膜を配置する工程と、該高分子膜に前述の条件である、W≧2×T×(ρsub・Csub・λsub/τ)1/2
を満たす、エネルギービームを照射する工程を有していればよい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を説明するが、本発明はこれらの形態例に限定されるものではない。
【0031】
図1は、本発明の電子放出素子の一構成例を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は電極2,3間を通り、電極2,3が配置された基体1の表面に対して実質的に垂直な平面(断面)図である。
【0032】
図1において、1は基体、2と3は電極、4’はカーボン膜、5は間隙である。6はカーボン膜と基体との間の空隙であり、間隙5の一部を構成する。
【0033】
上記カーボン膜は、「炭素を主成分とする導電性膜」、あるいは「一部に間隙を有し、一対の電極間を電気的に繋ぐ炭素を主成分とする導電性膜」、あるいは「一対の炭素を主成分とする導電性膜」、あるいは「高分子膜を低抵抗化処理することによって得た膜」ということもできる。また、単に「導電性膜」ということもある。
【0034】
上記のように構成される本発明の電子放出素子では、間隙5に十分な電界が印加されたときに電子が間隙5をトンネルして、電極2、3間に電流(素子電流:If)が流れる。このトンネル電子の一部が散乱により放出電子(Ie)となる。
【0035】
本発明の電子放出素子においては、間隙5が一方の電極の近傍に偏って配置される。図1(a)に示した例においては、電極2の縁に概略沿って間隙5が配置されている。そして、図1(b)などに示す様に、間隙5内の少なくともその一部において、電極2の表面が露出(存在)していることが好ましい。
【0036】
尚、本発明における上記「露出」とは、電極2の表面が完全に露出している場合を含むのは当然であるが、電極2の表面に、不純物や雰囲気中のガスの吸着物などが存在しているあるいは付着(吸着)している状態を排除するものではない。また、間隙5は、後述する「電圧印加工程」によって形成する場合がある。この「電圧印加工程」では、電圧印加時における、電極とカーボン膜と基板との間における、熱変形や熱歪などの相互作用によって形成されると推測されている。そのため、本発明においては、「電圧印加工程」を経た後の間隙5内において、「電圧印加工程」前に電極2表面に接触していたカーボン膜などの残渣が、電極2の表面にわずかに付着した状態であっても、上記「露出」に相当する。また、少なくとも、断面TEM写真や、SEM写真において、間隙5内の電極2表面に明らかな被膜の存在が確認されなければ、この状態も本発明における「露出」に相当する。
【0037】
間隙5が、上記のような構成で形成されると、電子放出素子の電気伝導特性(電子放出特性)が、電極2,3間に印加する印加電圧の極性に対して著しく非対称にすることができる。ある極性(順極性:電極2の電位を電極3の電位よりも高くする)で電圧を印加した場合と、その逆の極性(逆極性)で電圧を印加した場合で比べると、例えばそれぞれ20Vの電圧で比較した場合、電流値に10倍以上の差が生じる。この時、本発明の電子放出素子の電圧−電流特性は高電界下でのトンネル伝導型であることを示している。
【0038】
また、上記本発明の電子放出素子では、非常に高い電子放出効率が得られる。この電子放出効率の測定に際しては、素子上にアノード電極を配置し、間隙5に近接する側の電極2が電極3に対して高電位になるように駆動する。このようにすると、非常に高い電子放出効率が得られる。電極2,3間に流れる素子電流Ifと、アノード電極に捕捉される放出電流Ieの比(Ie/If)を電子放出効率と定義すれば、この値は、従来の「フォーミング処理」および「活性化処理」を施して形成した表面伝導型電子放出素子の数倍の値である。本発明者らは、このような高い電子放出効率が得られる幾つかの理由の一つとして間隙5内に電極材料が露出していることがなんらかの形で寄与しているのではないかと推測している。
【0039】
間隙5は、詳しくは後述するように、一対の電極2,3間を繋ぐように高分子膜4を配置し、該高分子膜4を低抵抗化処理し、該低抵抗化処理を施して得られた膜(以下「低抵抗化された高分子膜」、あるいは「カーボン膜」、あるいは単に「導電性膜」と記す)に電圧を印加する(電流を流す)「電圧印加工程」を行うことで形成することができる。
【0040】
以下に、図1及び図2を用いて、本発明の電子放出素子の製造方法の一例を説明する。
【0041】
(1)ガラスなどからなる基板(基体)1を洗剤、純水および有機溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、スパッタ法等により電極材料を堆積後、例えばフォトリソグラフィー技術を用いて基体1上に電極2、3を形成する(図2(aj)。電極2と電極3との間隔は、1μm以上100μm以下に設定される。また、コストの観点から、基板1に用いられる部材としては、ソーダライムガラス、低アルカリガラス、無アルカリガラス等の比較的安価なガラスが用いられる。これらのガラスの歪点は、700℃未満のものがほとんどである。
【0042】
ここで、電極2,3の材料としては、一般的な導電性材料を用いることができる。好ましくは電極2,3の材料としては、金属あるいは金属を主成分とする材料を用いることが好ましい。
【0043】
(2)次に、電極2、3を設けた基体1上に、電極2,3間を繋ぐように、高分子膜(有機高分子膜)4を形成する(図2(b))。
【0044】
高分子膜の膜厚としては、後述する「低抵抗化処理」や、成膜の再現性などの観点から、1nm以上1μm以下が選択される。
【0045】
本発明における「高分子」とは、少なくとも炭素原子同士の結合を有するものを意味する。そして、好ましくは、本発明の高分子の分子量は5000以上であり、さらに好ましくは10000以上である。
【0046】
炭素原子間の結合を有する高分子に熱を加えると、炭素原子間の結合の解離、再結合が生じて導電性が上昇する場合があり、この様に熱を加えた結果、導電性が上昇した高分子を「熱分解高分子(Pyrolytic Polymer)」と呼ぶ。
【0047】
本発明においては、熱以外の要因、例えば電子線による分解再結合、光子による分解再結合が、熱による分解再結合に加味されて、炭素原子間の結合の解離、再結合が生じて導電性を増す場合も熱分解高分子と表記する。
【0048】
ただし、本発明においては、熱、及び熱以外の要因による高分子の構造的変化及び導電特性の変化を総称して「改質」と表記する。
【0049】
熱分解高分子では、高分子中の炭素原子間の共役二重結合が増加することで導電性が増すと解釈することができ、改質の進行の度合いにより導電性が異なる。
【0050】
炭素原子間の結合の解離・再結合によって導電性が発現しやすい高分子、すなわち炭素原子間の二重結合が生成しやすい高分子としては、芳香族系高分子が挙げられる。そのため、本発明においては、芳香族系高分子を用いることが好ましい。また、その中でも、特に芳香族ポリイミドは、比較的低温で高い導電性を有する熱分解高分子が得られる高分子であるので本発明においてより好ましい材料である。一般に芳香族ポリイミドは、それ自身絶縁体であるが、ポリフェニレンオキサジアゾール、ポリフェニレンビニレンなど、熱分解を行う前から導電性を有する高分子もある。これらの高分子も、本発明において好ましく用いることができる高分子である。
【0051】
高分子膜4の形成方法は、公知の種々の方法、すなわち、回転塗布法、印刷法、ディッピング法等を用いることができる。特に、印刷法によれば、安価に高分子膜4を形成できるため、好ましい手法である。中でも、インクジェット方式の印刷法を用いれば、パターニング工程を不要とすることができ、また、数百μm以下のパターンの形成も可能であるため、フラットディスプレイパネルに適用されるような、高密度に電子放出素子を配置した電子源の製造に対しても有効である。
【0052】
高分子膜4を形成する場合、高分子材料の溶液を基板上に付与し、乾燥させればよいが、必要に応じて、高分子材料の前駆体溶液を基板上に付与し、加熱等により高分子化させる手法も用いることができる。
【0053】
本発明においては、上記高分子材料としては、前述した様に、芳香族系高分子が好ましく用いられるが、これらの多くは溶媒に溶けにくいため、その前駆体溶液を塗布する手法が有効である。一例を挙げれば、芳香族ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸溶液を塗布し、加熱等によりポリイミド膜を形成することができる。
【0054】
なお、高分子の前駆体を溶かす溶媒としては、例えば、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが使用でき、また、n−ブチルセロソルブ、トリエタノールアミンなどと併用することもできるが、本発明が適用できれば特に制限は無く、これらの溶媒に限定されるわけではない。
【0055】
尚、図1に示した様に、例えば電極2側に間隙5を配置したい場合には、電極2と高分子膜4(或いはカーボン膜4’)との接続長と、電極3と高分子膜4(或いはカーボン膜4’)との接続長とを、高分子膜4(或いはカーボン膜4’)の形状によって異なるように形成すればよい。その例としては例えば、図1に示す様に、高分子膜4(或いはカーボン膜4’)と電極2との接続長(≒W1)と、高分子膜4(或いはカーボン膜4’)と電極3との接続長(≒W2)とが異なるように、高分子膜4を形成する。
【0056】
尚、本発明における「接続長」(あるいは「交差長」)とは、「電極(2,3)の端部(エッジ)において、高分子膜4(あるいは後述する「低抵抗化処理」を施して得られた膜4’)と、電極(2,3)とが接している長さ(境界)」を指す。あるいは、また、「接続長」(あるいは「交差長」)とは、「電極(2,3)と、高分子膜4(あるいは後述する「低抵抗化処理」を施して得られた膜4’)と、基体1とが接することで形成される部分(境界)の長さ」と言う事もできる。
【0057】
上記接続長を異ならせるためには、高分子膜4を、例えば図1に示した様な台形状にパターニングを行うことによって行う方法を用いることができる。あるいは、また、インクジェット方式の印刷法を用いて高分子膜を形成する場合には、一方の電極に液滴の中心位置をずらして液滴を付与することによって行う方法を用いることができる。あるいは、また、一方の電極の表面エネルギーと他方の電極表面の表面エネルギーを変えた後に、高分子材料の溶液あるいは高分子材料の前駆体溶液を付与し、加熱することで、接続長が異なる高分子膜4を形成することもできる。この様に、接続長を異ならせる手法としては、様々な方法を適宜選択することができる。
【0058】
本発明において、上記のように間隙5の位置を制御する場合には、上記した接続長を、電極2側と電極3側で異なる様にする方法に限定されるわけではなく、以下にその方法の幾つかを示す。
(a)導電性膜4’と電極2との接続抵抗またはステップカバレージと、導電性膜4’と電極3との接続抵抗またはステップカバレージとを非対称にする。
(b)導電性膜4’と電極2とが接続する領域の近傍と、導電性膜4’と電極3とが接続する領域の近傍とで、熱の拡散の度合いを異ならせる。
(c)電極2,3の形状を非対称にする。
【0059】
(3)次に、高分子膜4を低抵抗化せしめる「低抵抗化処理」を行う。「低抵抗化処理」は、高分子膜4に導電性を発現せしめ、高分子膜4を導電性膜4’とする処理である。
【0060】
この「低抵抗化処理」の一例としては、高分子膜4を加熱する事により高分子膜4を低抵抗化することができる。加熱により高分子膜4が低抵抗化する(導電化する)理由としては、高分子膜4内の炭素原子間の結合の解離、再結合を行うことで導電性を発現する。
【0061】
加熱による「低抵抗化処理」は、前記高分子膜4を構成する高分子を分解温度以上の温度で加熱することで達成することができる。また、上記高分子膜4の加熱は不活性ガス雰囲気中や真空中といった酸化抑制雰囲気下において行うことが特に好ましい。
【0062】
前述した芳香族高分子、特に芳香族ポリイミドは、高い熱分解温度を有するが、その熱分解温度を超えた温度、典型的には、700℃から800℃以上で加熱することにより、高い導電性を発現せしめることができる。
【0063】
しかしながら、本発明のように、電子放出素子を構成する部材である高分子膜4が熱分解するまでの加熱を行う場合、オーブンやホットプレートなどによって全体を加熱する方法では、電子放出素子を構成する他の部材の耐熱性の観点から、制約を受ける場合がある。
【0064】
そこで、本発明では、図2(c)に示す様に、より好適な低抵抗化処理の方法として、電子ビームやイオンビームなどの粒子ビーム照射手段10、またはレーザービームなどの光照射手段10から粒子ビームまたは光を高分子膜4に照射することにより、該高分子膜4を低抵抗化することが好ましい。このようにすれば、他の部材への熱の悪影響を抑えたまま、高分子膜4を低抵抗化することが可能となる。
【0065】
本発明の電子放出素子、電子源ならびに画像形成装置をユーザーに安価に安定して供給するためには、上記「低抵抗化処理」を、安定して、かつ低コストで行うことが、重要である。
【0066】
例えば、対角40インチ程度の電子源や画像形成装置を形成する場合には、解像度にもよるが本発明の電子放出素子が同一基板上に百万個以上配列されることになる。そのため、例えば、1素子毎に上記低抵抗化処理を行った場合を考え、1日に処理する基板の数などを加味するなどすると、「低抵抗化処理」に割くことのできる時間が短くなってしまう。
【0067】
本発明者らの検討によれば、「低抵抗化処理」における、粒子ビームや光の照射に際し、許容される時間が短くなると、比較的長い時間をかけて「低抵抗化処理」を行っていた時のようには、高分子膜を十分に改質することができず、その結果、後述する「電圧印加工程」において、間隙5を一方の電極近傍に沿って形成することができなかったり、あるいは、間隙5の間隔が広くなりすぎたりすることで、前述した高い電子放出効率が実現できない場合があることを見出した。更にひどい場合には、「電圧印加工程」において電極が破壊されてしまう場合さえあった。
【0068】
そして、本発明者らは、十分に短い照射時間(具体的には10秒以下)における「低抵抗化処理」において求められる要件と、それよりも長い照射時間による「低抵抗化処理」において求められる要件とが大きく異なることを見出した。
【0069】
図21には、横軸に照射時間を対数表示しており、縦軸には高分子膜の「低抵抗化処理」に必要なエネルギー密度[W/m]を対数表示している。図21において、破線が10秒以下の領域において良好な電子放出特性が得られる境界であり、実線が10秒以上の領域において良好な電子放出特性が得られる境界を示す。
【0070】
図21に示す様に、10秒を境に、照射時間と、高分子膜の「低抵抗化処理」に必要な照射エネルギー密度との関係が大きく変化することがわかる。照射時間を十分にかけて「低抵抗化処理」を行っていた領域(>10sec)における関係式(図21中の実線:W2)の延長領域(10sec以下の領域であり、図21中の実線の延長領域(点線で示す))では、十分な低抵抗化が行えず、結果、優れた電子放出特性が得ることができないことが分かった。すなわち、10sec以下の照射時間の領域では、高分子膜の単位面積当たりに、単位時間当たり吸収されるエネルギーをW[W/m]とした際に、Wが、下記(1)式で示されるW1の条件(図21における破線を境界領域として含む)を満たすことによって初めて十分な「低抵抗化処理」が行う事ができ、その結果、前述した良好な電子放出特性を示す、図1(b)に示す構造の電子放出素子が得られることを見出した。
【0071】
本発明者らは、詳細な検討の結果、良好な電子放出特性を示すためには、高分子膜の単位面積当たりに、単位時間当たり吸収される(付与される)エネルギーW[W/m]が、下記式(1)で示されるW1の条件(図21中の破線を境界領域として含む)を満たすことが必要であることを見出した。
【0072】
すなわち、
W1≧2T×(ρsub・Csub・λsub/τ)1/2 ・・・・(1)
尚、上記式(1)において、外部からの高分子膜へのエネルギー(粒子ビームや光)の照射時間をτ[sec]、基体の比熱をcsub[J/kg・K]、高分子膜を1×10−4Pa以上の真空度の雰囲気中で1時間加熱保持した後に、該加熱した後の高分子膜が室温において、0.1Ωcm以下の抵抗率を示すために必要とする加熱温度をT[℃]、基体の比重をρsub[kg/m]、基体の熱伝導率をλsub[W/m・K]、1×10−9sec≦τ≦10secとする。
【0073】
また本発明者らは、上記式(1)で示す条件の中で、さらに良好な電子放出特性を示す電子放出素子をより簡易に製造するためには、高分子膜の単位面積当たりに、単位時間当たり吸収される(付与される)エネルギーW[W/m]が、下記式(2)で示されるW1’の条件(図21中の1点鎖線を境界領域として含む)を満たすことが必要であることを見出した。
【0074】
すなわち、
W1’≧A×T×(ρsub・Csub・λsub1/2×τ γ ・・・・(2)
尚、上記式(2)において、Aは定数であり、2.5≦A≦3.0を満たしており、γは定数であり、0.5<γ≦0.6を満たしており、1×10−9sec≦τ≦1secを満たす。
【0075】
尚、Tは、高分子膜を1×10−4Pa以上の真空中で1時間加熱保持した後に、該加熱した後の高分子膜が室温において、0.1Ω・cmの抵抗率を示すために必要な加熱温度[℃]である。上記抵抗率は、4探針法を用いて測定したシート抵抗と、段差測定計やエリプソメーター等の膜厚干渉計等で測定した膜厚から求めることができる。
【0076】
また、前記低抵抗化工程において、前記高分子膜の比抵抗を0.1Ωcm以下にするために必要な活性化エネルギーが、4eV以下であることを特徴とする。この反応の活性化エネルギーは、本発明のTと密接に関係する。
【0077】
前述した芳香族ポリイミドの場合は、Tは、700[℃]程度であり、反応の活性化エネルギーは3.2eV程度となる。
【0078】
以下に、詳細な考察を加える。
【0079】
単位面積当りに、高分子膜に吸収される(付与される)エネルギーをE[J/m]、単位面積当りに、高分子膜に単位時間あたり吸収される(付与される)エネルギーをW[W/m]、エネルギー照射時間をτ[sec]としたとき、
E=W×τ=(高分子膜への吸熱)+(基体への熱拡散)
となる。
【0080】
本発明の高分子膜4の膜厚は、特に限定はないが、前述したように1nm〜1μm程度の範囲にある。従って、高分子膜の膜厚は基体の厚さに比べて十分に薄いことから、「高分子膜の熱容量は、基体の熱容量に比べて十分に小さい」と言える。そのため、エネルギー照射時においては、高分子膜への熱拡散量を無視することができ、「基体最表面の温度≒高分子膜の温度」と言える。
【0081】
また、高分子膜4は、前述したように主に炭素原子間の結合の解離・再結合によって導電性を発現する(低抵抗化する)。炭素原子間の結合の解離は吸熱反応を伴うことが良く知られている。モノマーの構成にもよるが、C−C結合(炭素原子と炭素原子との結合)1つで300〜400kJ/molを要する。本発明の場合、高分子膜4は前述したように1nm以上1μm以下の膜厚である。最も厚い1μmの場合で考えても1mm当たりの解離熱量は、高分子膜の密度にもよるが、高々数十μJ程度である。高分子膜4の低抵抗化処理工程においては、高分子膜を均一性高く低抵抗化するために、上記解離熱量よりも充分に大きいエネルギーを照射する必要がある。本発明の式(1)において、上記解離熱量が照射されるエネルギーに対して無視できるほど充分に小さい条件として、少なくとも10−9[sec]≦τが必要となる。この条件は、低抵抗化処理工程の簡便性の上でも、充分な条件といえる。以上のことから、高分子膜の吸熱を無視することができるため、本発明によるエネルギー照射によって与えられる熱量のすべてが、高分子膜および基体の温度上昇に寄与すると近似することができる。
【0082】
一方、基体への熱拡散は、照射時間が短い時、配線材料や配線の厚みによらず、基体材料のみに依存する実験事実(詳しくは実施例にて記載)がある。そのため、基体への熱拡散は、照射時間が短く、熱拡散距離がエネルギー照射径に比べて充分に小さい場合は、基体の深さ方向の1次元でモデル化することができると考えられる。
【0083】
基体の比熱をCsub[J/kg・K]、基体の比重をρsub[kg/m]、基体の熱伝導率をλsub[W/m・K]とした時、
(熱拡散距離)=2×((λsub×τ)/(Csub×ρsub))1/2
となる。
【0084】
従って、τ[sec]間に与えられた熱量の(基体への熱拡散)は、
(基体への熱拡散)=ρsub×Csub×拡散距離×(T−室温)≒ρsub×Csub×拡散距離×T
で表せる。
【0085】
よって、基板へ拡散される単位面積および単位時間あたりのエネルギーWsub[W/m]は、
sub=2×T×(ρsub・Csub・λsub/τ)1/2[W/m
となり、本発明の(1)式と一致することがわかる。
【0086】
本発明者らのさらに詳しい検討によれば、(1)式のエネルギーを高分子膜に照射することで得た膜は、電気伝導に対する活性化エネルギー(Ea)が0.3eV以下となるものの、活性化エネルギーのばらつきが生じることが判明した。(詳細は実施例記載)
【0087】
そして、(1)式を満たし、1×10−9sec≦τ≦1secの範囲において(2)式を満たすエネルギーを照射することで、さらにEaを安定的に製造することができることが判明した。
【0088】
以下に(2)式の詳細な考察を述べる。
【0089】
前述したように低抵抗化工程において、高分子膜は、主に炭素原子間の結合の解離・再結合によって吸熱反応を伴う。この反応の速度の温度依存性は一例を図26に示すようなアレニウス型になる。これを式であらわすと以下のようになる。
【0090】
1/tr=A×exp(−Er/kTr) ・・・(3)
ここで、上記(3)式において、Aは、図26のグラフのY軸(縦軸)切片であり、分子の振動レベルの速度である1013[1/sec]を示しており、Trは、反応温度[K]を示しており、trは反応時間[sec]を示しており、kはボルツマン定数を示しており、Erは高分子膜の比抵抗を0.1Ωcmにするための反応の活性化エネルギーを示している。高分子膜を1×10−4Pa(あるいは1×10−4Pa以上)の真空中度で1時間加熱保持した時に0.1Ωcmの抵抗率になる温度をT[K]とすると
Er=38.2×k×T ・・・(4)
よって、(3)式と(4)式より
Tr=38.2/{In(tr)+30}×T ・・・(5)
が得られる。
【0091】
尚、本発明において、高分子膜の加熱雰囲気を、1×10−4Paとしたのは、これ以上の真空度において加熱しても、雰囲気中のガス(酸素など)による高分子膜の改質に対する影響がほとんど無視することができるためである。従って、本発明の請求項1においては、高分子膜の加熱雰囲気を、1×10−4Paとしているが、これ以上の真空度において高分子膜を加熱した場合であっても、本発明の請求項1に記載した範囲と実質同一である。
【0092】
高分子膜にτ時間、W以上のパワーのエネルギー照射を施して低抵抗化するためには、少なくともτ時間内に(5)式に示す、Tr[K]まで高分子膜の温度が上昇している必要がある。
【0093】
そこで、Tr=Tτ、tr=τ、室温=300Kとし、(2)式と(5)式から
W∝[38.2/{In(tr)+30}×T−300]×(ρsub・Csub・λsub/τ)1/2 ・・・(6)
が得られる。
【0094】
(6)式の第1項は、1×10−9sec≦τ≦1secにおいて、
A×T×τ γ’ (γ’≒0.03〜0.1)
と近似することができる。
【0095】
よって、(6)式は
W∝A×T×τ γ’×(ρsub・Csub・λsub/τ)1/2
となり、実験結果から得られた本発明の(1)式と一致することがわかる。
【0096】
このことは、τが1よりも小さくなった場合、高分子膜の反応速度が無視できなくなるため、(1)式で得られるWでは、Ea≦0.3eVは得られるものの、安定したEaを得るためには更に(2)式のW’を満たすことが好ましいことを意味している。
【0097】
また、外部から照射するエネルギーは、基体への熱の影響を抑えたまま、高分子膜4を「低抵抗化処理」するためには、パルス的に、複数回照射することが好ましい。
【0098】
また、図21の破線に示す様な上記式(1)に示した本発明のエネルギー照射条件もしくは、さらに発展的に限定した図21の一点鎖線に示す様な式(2)に示した本発明のエネルギー照射条件によれば、電子放出素子を多数配置した場合に各電子放出素子を接続するために基体上に配置される配線の形状や材料の影響が少ない状態で「低抵抗化処理」を行うことができる。そのため、多数の高分子膜4を均一性高く「低抵抗化処理」することができる。その結果、本発明によれば、均一性の高い特性を有する電子放出素子を配列することができ、また、表示画像の均一性の高い画像表示装置を形成することができる。
【0099】
また(4)式より、高分子膜4の反応の活性化エネルギーErが大きいと、Tが高くなるため、(5)式より実際の反応温度Trが高くなる。本発明では、外部から基体へ部分的なエネルギー照射をすることによって、基体の耐熱温度(歪点等)を超える低抵抗化処理温度を高分子膜部に実現するものであるが、基体の融点をはるかに超える反応温度Trでは許容されない。実在する基板の融点を考慮し、Trを高すぎない現実的な値とするためには、高分子膜の反応の活性化エネルギーは4eV以下であることが好ましい。
【0100】
また本発明において、照射エネルギーの上限は特に制限されることはない。しかし、エネルギー源の実現可能性や、「低抵抗化処理」工程での簡便性および実在する基板の耐熱温度等を考えると、最大でも3×1012W/mが、現実的な照射エネルギーの上限となる。
【0101】
また、高分子膜に「低抵抗化処理」を施して得られた膜(導電性膜)4’は、正孔キャリア伝導を示し、抵抗率が負の温度特性を示す。このとき、温度特性から、「低抵抗化処理」を施して得られた膜4’の電気伝導に対する活性化エネルギー(以下Eaと記す)を求めることができる。
【0102】
高分子膜に「低抵抗化処理」を施して得た膜4’のEaと、その抵抗率は、ほぼ相関を持つ。上述した不十分な「低抵抗化処理」では、Eaが大きくなる(温度特性が急勾配になる)。その結果、「電圧印加工程」におけるジュール熱によって熱暴走が生じる。これは、「電圧印加工程」におけるジュール熱により、高分子膜に「低抵抗化処理」を施して得た膜が温度上昇する。この温度上昇により、膜の抵抗がさらに下がる場合がある。そして、抵抗の低下により、さらに、ジュール熱が増加し、さらに、膜の温度が上昇する。このようなサイクルが生じた結果、所望の間隙5が得られなくなるためと発明者は考えている。
【0103】
本発明者らが鋭意検討したところ、前述した「低抵抗化処理」に限らず、後述する「電圧印加工程」を施す前の導電性膜(高分子膜に「低抵抗化処理」を施して得た膜)の活性化エネルギーEaが0.3eV以下であれば、前述した接続長が電極2側の接続長と電極3側の接続長が同等であっても(つまりは、電極2と電極3とが実質的に同じものであっても)、どちらか一方の電極近傍に間隙5を配置することができることを見出した。また、本発明の、高分子膜に「低抵抗化処理」を施して得た膜4’においても、その活性化エネルギーEaが0.3eV以下になるように「低抵抗化処理」を施せば、前述した接続長が電極2側の接続長と電極3側の接続長が同等であっても、どちらか一方の電極近傍に間隙5を配置することができる。
【0104】
高分子膜に「低抵抗化処理」を施して得た膜の、電気伝導に対するEaの測定算出方法を以下に示す。
【0105】
例えば、1×10−6Pa程度の真空下で、電極2,3間に電圧(0.5V)を加え、高分子膜に「低抵抗化処理」を施して得た膜に流れる電流をモニターしながら、ヒーター(不図示)を用いて基体1を常温から300℃まで加熱する。その結果得られた、電流−温度グラフの一例を図3に示す。得られた電流と温度のデータをアレニウスプロット(I∝EXP(−Ea/kT),I:電流,k:ボルツマン定数,T:絶対温度)し、その傾きからEaを算出することができる。アレニウスプロットの一例を図4に示す。
【0106】
以下に本発明の「低抵抗化処理」の一例を具体的に説明する。
【0107】
(電子ビーム照射を行う場合)
電子ビームを照射する場合は、高分子膜4を形成した基体1を、電子銃が装着されている減圧雰囲気下(真空容器内)にセットする。容器内に設置された電子銃から高分子膜4に対して電子ビームを照射する。この時の電子ビームの照射条件としては、高分子膜4や基体1への電子ビーム侵入深さを考慮し、加速電圧Vac=0.5kV以上40kV以下であることが好ましい。
【0108】
電流密度(j)は、本発明である(1)式より、選択した基体1の熱伝導率、比熱、比重および、1×10−9秒以上10秒以下の範囲で任意に選定されるτによって、決定される。
【0109】
通常、j=0.01mA/mm以上10mA/mm以下の範囲で多く使用される。
【0110】
(レーザービーム照射を行う場合)
レーザービームを照射する場合は、高分子膜4を形成した基体1を、ステージ上に配置し、高分子膜4に対してレーザービームを照射する。このとき、レーザーを照射する環境は、高分子膜4の酸化(燃焼)を抑制するため、不活性ガス中や真空中で行うのが好ましいが、レーザーの照射条件によっては、大気中で行うことも可能である。
【0111】
この時のレーザービームの照射条件としては、例えば、半導体レーザー(790〜830nm)を用いて照射することが好ましい。
【0112】
レーザー照射エネルギーは、本発明である(1)式より、選択した基体1の熱伝導率、比熱、比重および、基体1の融点・歪点より選定されるτによって、決定されるが、照射面積と、高分子膜4および基体1の該波長における吸収率(=1−[透過率]−[反射率])を考慮し、レーザー光源の出力が決定される。通常数百mW/mm〜数十W/mmの範囲で多く使用される。
【0113】
また、上記「低抵抗化処理」により形成される「導電性膜」4’は、「炭素を主成分とする導電性膜」、あるいは単に「カーボン膜」とも呼ばれる。
【0114】
また、Ptなどの触媒性金属を電極2,3に用いた場合には、上記「低抵抗化処理」における加熱により、電極上に位置する高分子膜の膜厚が、電極間の基体上に位置する高分子膜よりも薄くなる。
【0115】
(4)次に、導電性膜4’に、間隙5の形成を行う(図2(d))。
【0116】
この間隙5の形成は、例えば、電極2、3間に電圧を印加する(電流を流す)ことによって行なわれる。尚、印加する電圧としてはパルス電圧が好ましい。この電圧印加工程により、導電性膜4(低抵抗化された高分子膜4’)の一部に間隙5が形成される。電子放出素子を低電圧で駆動する上では、上記電圧印加工程で印加する電圧はパルス電圧を用いることが好ましい。
【0117】
なお、この電圧印加工程は、前述の低抵抗化処理と同時に、電極2、3間に電圧パルスを連続的に印加することによっても行うことができる。また、間隙5を再現性よく形成するためには、電極2,3に印加するパルス電圧を漸増させる昇圧フォーミングを行うことが好ましい。
【0118】
また、上記電圧印加工程は、減圧雰囲気下で行うことが好ましく、好ましくは1.3×10−2Pa以下の圧力の雰囲気下で行うのが望ましい。
【0119】
また、上記電圧印加工程は、前記した「低抵抗化処理」と同時に行うこともできる。
【0120】
尚、前述の「低抵抗化処理」を経て得られた膜4’の抵抗値は、上記した「電圧印加工程」において更に抵抗値が下がる場合もある。「低抵抗化処理」を行うことで得られた膜4’と、上記「電圧印加工程」を経て間隙5が形成された後のカーボン膜4’とでは、その電気的特性や、膜質などに若干の差が生じている場合があるが、本発明では、それらを特に断りが無い限り区別しない。さらに、詳しく述べると、「低抵抗化処理」を終えた膜(「高分子膜に低抵抗化処理を施すことによって得た膜」)と、「電圧印加工程」を終えた膜(「カーボン膜」)との間に、炭素の結晶性の観点において特に優位差がない場合には、上記「カーボン膜」という表現と「高分子膜を低抵抗化処理することによって得た膜」という表現は、プロセス段階を区別する表現ではあっても、膜質として区別する表現するものではない。
【0121】
次に、上記電圧印加工程を経て間隙5が形成された後のカーボン膜4’のEaの測定算出をおこなう方法の一例を以下に記述する。
【0122】
1×10−6Pa程度の真空下で、図19に示すように電極2,3間のカーボン膜4’にプローブaを接触させ(接触位置は任意)、電極3上にプローブbを接触させる。続いて両プローブ間に電圧(0.5V)を加えカーボン膜4’に流れる電流をモニターしながら、ヒーターを用いて基体1を常温から300℃まで加熱する。
【0123】
得られた電流と温度のデータをアレニウスプロットし、その傾きからEaを算出することができる。
【0124】
図5に示した測定装置によって、上記本発明の製造方法により得られた電子放出素子の電圧−電流特性を計測すると、良好に電子放出を示す素子の特性は図15に示したようなものになる。即ち、上記電子放出素子は、しきい値電圧Vthを持っており、この電圧より低い電圧を電極2,3間に印加しても、電子は実質的に放出されないが、この電圧より高い電圧を印加することによって、素子からの放出電流(Ie)、電極2,3間を流れる素子電流(If)が生じはじめる。
【0125】
本発明では、高分子膜を低抵抗化処理することによって得た膜のEaが0.3eV以下であれば、「電圧印加工程」時における導電性膜(高分子膜を低抵抗化処理することによって得た膜)の破壊あるいは電極破壊を抑制することができ、図15に示した良好な電子放出を示す電子放出素子を得ることができる。(詳細は実施例記載)
【0126】
上記図15に示した特性のため、同一基板上にマトリックス状に上記電子放出素子を複数配した電子源を構成し、所望の素子を選択して駆動する単純マトリックス駆動が可能である。尚、図5において、図1などで用いた符合と同じ符号を用いた部材は、同じ部材を指す。84はアノードであり、83は高圧電源、82は電子放出素子から放出された放出電流Ieを測定するための電流計、81は電子放出素子に駆動電圧Vfを印加するための電源、80は電極2,3間を流れる素子電流Ifを測定するための電流計である。電子放出素子の上記素子電流If、放出電流Ieの測定にあたっては、素子電極2、3に電源81と電流計80とを接続し、該電子放出素子の上方に電源83と電流計82とを接続したアノード電極84を配置している。また、本電子放出素子及びアノード電極84は真空装置内に設置されており、その真空装置には不図示の排気ポンプ及び真空計等の真空装置に必要な機器が具備されており、所望の真空下で本素子の測定評価を行えるようになっている。なお、アノード電極と電子放出素子間の距離Hを2mmとしており、真空装置内の圧力を1×10−6Paとした。
【0127】
(5)安定化駆動
次に、前記工程にて得られた電子放出素子に所望の電圧を印加して電子放出特性の安定化を行う。本発明者らが鋭意検討を行った結果、本発明における電子放出素子は、前記間隙形成後に駆動を行うと駆動初期の放出電流および素子電流減少が発生することを見出した。この様子を図18に示す。同図に示すように駆動初期に電流減少が発生するが、ある程度の時間、素子駆動を行うことでこの減少は収束し、その後はこうした変動を生ずることなく安定した電子放出を持続するようになる。この放出電流および素子電流を安定化させるための駆動をここでは安定化駆動と呼ぶ。
【0128】
この安定化駆動に必要な時間は、印加する電圧パルスの幅や電圧パルスの波高値やパルス間隔によって異なるが、概ね数分から数百分の範囲であり、安定化駆動の周期が一定ならばパルス幅が長いほど、あるいは、駆動パルス幅が一定ならばパルス間隔が短いほど、あるいは波高値が高いほど、必要な時間は短くなる。このことは安定化駆動の駆動デューティー(パルス幅/パルス周期)が高いほど短時間での安定化が可能となることを示している。
【0129】
この様子を図24、図25に示す。同図において、図24はパルス幅を変えた場合の安定化の様子を、図25はパルス間隔を変えた場合の安定化の様子を模式的に示している。この挙動は、パルス波高値においても同様であり、波高値が高いほど、安定化に要する時間は短い。なお、説明の簡略化のために同図では放出電流についてのみ記載しているが、素子電流についても同様の変化を示すことが分かっており、安定化駆動中も電子放出効率(Ieの値/Ifの値)を高い状態に保ったまま行うことができる。
【0130】
尚、安定化駆動に用いるパルス電圧の波高値が高い場合は、素子の破壊を誘発する恐れがあるため好ましくなく、実際の駆動(実駆動)時に印加される電圧を若干上回る程度が上限と考えられる。具体的には、実駆動時に素子に印加される最大電圧の0.7倍以上1.5倍以下が好ましく、1.05倍以上1.2倍以下がより好ましい。
【0131】
しかし、安定化駆動は電流を流すことが必要であり、素子電流が観測されないような極端に低い電圧では安定化の機能を発現できないためある程度の電圧は必要である。具体的には、図15に示すような放出電流Ie、素子電流Ifが流れ始めるVthの電圧以上が必要である。
【0132】
尚、本発明において、「実駆動」とは、本発明の電子放出素子、電子源あるいは画像表示装置が、メーカーから出荷された後の駆動を指し、例えば、VTR画像やTV画像などのユーザーが所望する画像を表示する最に素子に印加される、予め想定されていた範囲内の駆動を指すものであって、何らかのトラブルによって突発的に素子に印加されてしまう駆動条件とは異なるものである。
【0133】
また、この安定化駆動の工程は、前述の間隙形成工程に引き続き行うことも可能であり、電極2、3間に電圧パルスを連続的に印加して間隙形成した後に安定化駆動電圧を印加することによって連続的に行うこともできる。いずれの場合においても、安定化駆動工程は、減圧雰囲気下、好ましくは1.3×10−3Pa以下の圧力の雰囲気中で行うのが望ましい。
【0134】
画像形成装置としてパネル化する場合は、後述するようにパネル作製工程を必要とするが上記安定化駆動の工程は電子放出素子の特性を決定付ける工程であるためパネル化工程を経た後の減圧されたパネル内で行うことが望ましく、さらには安定化駆動後に加熱工程を通さないことがより望ましい。
【0135】
以上述べた安定化駆動の諸条件は実際の電子放出素子あるいは画像形成装置の特性に鑑みて設定されるべきものであり、本発明は上記条件に限定されるものではない。
【0136】
次に、上記電子放出素子を用いた本発明における画像形成装置について説明する。
【0137】
図16は、本発明の製造方法により製造される電子放出素子102を用いた画像形成装置の一例を示す模式図である。尚、図16では画像形成装置(気密容器100)内を説明するために、後述する支持枠72およびフェースプレート71の一部を取り除いた図である。また、駆動回路の図示は省略している。
【0138】
図16において、1は電子放出素子102が多数配置された基体であり、画像形成装置の説明においてはリアプレートと記す。71は、画像形成部材75が配置されたフェースプレートである。72は、フェースプレート71とリアプレート1間を減圧状態に保持するための支持枠である。101はフェースプレート71とリアプレート1間の間隔を保持するために、配置されたスペーサである。
【0139】
画像形成装置100がディスプレイ(画像表示装置)の場合には、画像形成部材75は蛍光体膜74と導電性のメタルバック73から構成される。62および63はそれぞれ電子放出素子102に電圧を印加するために接続された配線である。Doy1〜DoynおよびDox1〜Doxmは、画像形成装置100の外部に配置される駆動回路などと、画像形成装置の減圧空間(フェースプレートとリアプレートと支持枠とで囲まれる空間)から外部に導出された配線62および63の端部とを接続するための取り出し配線である。
【0140】
次に、本発明の画像形成装置の製造方法の一例を図6乃至図12などを用いて以下に示す。
【0141】
(A)まず、リアプレート1を用意する。リアプレート1としては、絶縁性材料からなるものを用い、特には、ガラスが好ましく用いられる。
【0142】
(B)次に、リアプレート1上に、図1で説明した一対の電極2,3を複数組み形成する(図6)。電極材料は、導電性材料であれば良い。また、電極2,3の形成方法は、スパッタ法、CVD法、印刷法など種々の製造方法を用いることができる。なお、図6では、説明を簡略化するために、X方向に3組、Y方向に3組、合計9組の電極対を形成した例を用いているが、この電極対の数は、画像形成装置の解像度に応じて適宜設定される。
【0143】
(C)次に、電極3の一部を覆うように、下配線62を形成する(図7)。下配線62の形成方法は、様々な手法を用いることができるが、好ましくは印刷法を用いる。印刷法のなかでもスクリーン印刷法が大面積の基板に安価に形成できるので好ましい。
【0144】
(D)下配線62と、次工程で形成する上配線63との交差部に絶縁層64を形成する(図8)。絶縁層64の形成方法も様々な手法を用いることができるが、好ましくは印刷法を用いる。印刷法のなかでもスクリーン印刷法が大面積の基板に安価に形成できるので好ましい。
【0145】
(E)下配線62と実質的に直交する上配線63を形成する(図9)。上配線63の形成方法も様々な手法を用いることができるが、下配線62と同様、好ましくは印刷法を用いる。印刷法のなかでもスクリーン印刷法が大面積の基板に安価に形成できるので好ましい。
【0146】
(F)次に、各電極対2、3間を接続するように、高分子膜4を形成する(図10)。高分子膜4は、前述のように様々な方法で作成することができるが、大面積に簡易に形成するには、インクジェット法を用いることもできるが、前述したようにパターンニングで所望の形状の高分子膜4を形成しても良い。
【0147】
(G)続いて、前述した様に、各高分子膜4を低抵抗化する「低抵抗処理」を行う。「低抵抗化処理」については、前記した電子ビームやイオンビームなどの粒子ビームを照射するか、レーザビームを照射することにより行われる。この「低抵抗化処理」は好ましくは減圧雰囲気中で行われる。この工程により、高分子膜4に導電性が付与され、導電性膜(カーボン膜)4’に変化する(図11)。
【0148】
(H)つぎに、前記工程(G)により得られた膜4’に、間隙5の形成を行う。この間隙5の形成は、各配線62および配線63に電圧を印加することによって行う。これにより、各電極対2、3間に電圧が印加される。尚、印加する電圧としてはパルス電圧であることが好ましい。この電圧印加工程により、導電性膜4’の一部に間隙5が形成される(図12)。間隙5は、一方の電極近傍に配置される。
【0149】
なお、この電圧印加工程は、前述の低抵抗化処理と同時に、すなわち、電子ビームあるいはレーザービームの照射を行っている最中に、電極2、3間に電圧パルスを連続的に印加することによっても行うことができる。いずれの場合においても、電圧印加工程は、減圧雰囲気下で行うのが望ましい。
【0150】
(I)次に、予め用意しておいた、アルミニウム膜からなるメタルバック73と蛍光体膜74とを有するフェースプレート71と、上記工程(A)〜(H)を経たリアプレート1とを、メタルバックと電子放出素子が対向するように、位置合わせする(図17(a))。支持枠72とフェースプレート71との当接面(当接領域)には接合部材が配置される。同様に、リアプレート1と支持枠72との当接面(当接領域)にも接合部材が配置される。上記接合部材には、真空を保持する機能と接着機能とを有するものが用いられ、具体的にはフリットガラスやインジウム、インジウム合金などが用いられる。
【0151】
図17においては、支持枠72が、予め上記工程(A)〜(H)を経たリアプレート1上に接合部材によって固定(接着)された例を図示しているが、必ずしも本工程(I)時に接合されている必要はない。また、同様に、図17においてはスペーサ101がリアプレート1上に固定された例を示しているが、スペーサ101も、本工程(I)時にリアプレート1に必ずしも固定されている必要はない。
【0152】
また、図17では、便宜上、リアプレート1を下方に配置し、フェースプレート71をリアプレート1の上方に配置した例を示したが、どちらが上であっても構わない。
【0153】
さらには、図17では、支持枠72およびスペーサ101は、予め、リアプレート1上に固定(接着)しておいた例を示したが、次の「封着工程」時に固定(接着)されるよう、リアプレート上またはフェースプレート上に載置するだけでもよい。
【0154】
(J)次に、封着工程を行う。上記工程(I)で対向して配置されたフェースプレート71とリアプレート1とを、その対向方向に加圧しながら、少なくとも前記接合部材を加熱する。上記加熱は、熱的な歪を低減するために、フェースプレートおよびリアプレートの全面を加熱することが好ましい。
【0155】
尚、本発明においては、上記「封着工程」は、減圧(真空)雰囲気中あるいは非酸化雰囲気中にて行うことが好ましい。具体的な減圧(真空)雰囲気としては、10−5Pa以下、好ましくは10−6Pa以下の圧力が好ましい。
【0156】
この封着工程により、フェースプレート71と支持枠72とリアプレート1との当接部が気密に接合され、同時に、内部が高真空に維持された、図16に示した気密容器(画像形成装置)100が得られる。
【0157】
ここでは、減圧(真空)雰囲気中あるいは非酸化雰囲気中にて「封着工程」を行う例を示した。しかしながら、大気中で上記「封着工程」を行っても良い。この場合は、別途、フェースプレートとリアプレート間の空間を排気するための排気管を、気密容器100に設けておき、上記「封着工程」後に、気密容器内部を10−5Pa以下に排気する。その後、排気管を封止することで内部が高真空に維持された気密容器(画像形成装置)100が得ることができる。
【0158】
上記「封着工程」を真空中にて行う場合には、画像形成装置(気密容器)100内部を高真空に維持するために、上記工程(I)と工程(J)との間に、前記メタルバック73上(メタルバックのリアプレート1と対向する面上)にゲッター材を被覆する工程を設けることが好ましい。この時、用いるゲッター材としては、被覆を簡易にする理由から蒸発型のゲッターであることが好ましい。したがって、バリウムをゲッター膜としてメタルバック73上に被覆することが好ましい。また、このゲッターの被覆工程は、上記工程(J)と同様に、減圧(真空)雰囲気中で行われる。
【0159】
また、ここで説明した画像形成装置の例では、フェースプレート71とリアプレート1との間には、スペーサ101を配置した。しかしながら、画像形成装置の大きさが小さい場合には、スペーサ101は必ずしも必要としない。また、リアプレート1とフェースプレート71との間隔が数百μm程度であれば支持枠72を用いずに、接合部材によって直接リアプレート1とフェースプレート71とを接合することも可能である。そのような場合には、接合部材が支持枠72の代替部材を兼ねる。
【0160】
また、本発明においては、電子放出素子102の間隙5を形成する工程(工程(H))の後に、位置合わせ工程(工程(I))および封着工程(工程(J))を行った。しかしながら、工程(H)を、封着工程(工程J)の後に行うこともできる。
【0161】
また、前述したように、前記「安定化駆動」を行う場合は、上記「封着工程」後であって、且つ、パネル内部の真空度が1.3×10−3Pa以上である状態で行われる。
【0162】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。
【0163】
[実施例1]
本実施例では、図2で示した製造方法で作製した電子放出素子を用いた。
以下に作製工程の詳細を説明する。
【0164】
(工程1)
ガラス基板1上に、スパッタリング法により、厚さ100nmのPt膜を堆積し、フォトリソグラフィ技術を用いてPt膜からなる電極2,3を形成した(図2(a))。なお、電極2、3の電極間距離は10μmとした。基板1には、旭硝子製の「PD200」を使用した。このガラスの各物性値は以下のとおりである。比熱:Csub=653[J/kg・K]、比重:ρsub=2730[kg/m]、熱伝導率:λsub=0.90[W/m・K]。また、このガラスの800nm付近の波長の吸収係数を測定したところ、約5%であった。また、各電極2と3にはそれぞれ、電流を供給する不図示の配線が接続されている。配線は基板1上に配置される。
【0165】
(工程2)
基体1に、芳香族ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸溶液を、3%のトリエタノールアミンを溶かしたN−メチルピロリドン溶媒で希釈したスピンコータによって全面に塗布し、真空条件下に350℃まで昇温しベークして、イミド化を行った。その後、フォトレジストを塗布し、露光、現像、エッチングの各工程を施すことによって、ポリイミド膜を素子電極2,3を跨ぐ長方形状にパターニングし、高分子膜4を作製した(図2(b))。この時の、ポリイミド膜4の膜厚は30nmであった。このポリイミド膜が、1×10−4Pa以上の真空度中で1時間加熱保持した時に0.1Ωcmの抵抗率になる温度Tは、700℃であり、反応の活性化エネルギーは3.2eVであった。
【0166】
(工程3)
次に、Nd:YAGレーザー(ビーム径10μm)を用いて、前述した式(1)に上記基板の物性値を当てはめた条件(W1の関係式を満たす条件)でのポリイミド膜4へのエネルギー照射(低抵抗化処理)を照射時間毎に3条件ずつ行った。また、前述した式(2)に上記基板の物性値を当てはめた条件(W1’の関係式を満たす条件)でのポリイミド膜4へのエネルギー照射(低抵抗化処理)を照射時間毎に3条件ずつ行った。この時、式(2)のA=2.70、γ=0.565とした。また、同じ高分子膜に対して、図21に実線で示した、長時間をかけて低抵抗化処理を行ってきた知見に基づいて得られた条件(W2の関係式を満たす条件)でのポリイミド膜4へのエネルギー照射を照射時間条件毎に1条件ずつ行った。各条件毎にポリイミド膜4を低抵抗化処理することによって得た膜のEaを測定した。この測定結果を表1に示す。
【0167】
【表1】
Figure 0003634852
【0168】
表1に示す様に、本発明の式(1)を満たす条件で「低抵抗化処理」を行った場合には、照射時間τが1×10−9sec≦τ≦10secの範囲内では、Eaの値は、照射時間毎にみるとEaの値がτが小さくなるほどばらついているものの、全て0.3eV以下であった。しかし、式(1)の条件下であっても、照射時間τの範囲を外れると、Eaの値は0.3eVを超えるものがあった。本発明の式(2)を満たす条件で「低抵抗化処理」を行なった場合には、照射時間τが1×10−9sec≦τ≦1secの範囲内では、Eaの値が0.2eV以下となり、照射時間毎のEaの値のばらつきも、式(1)を満たす条件に比べて小さくなっていた。照射時間τを外れると、Eaの値は0.3eVを超えるものがあった。
【0169】
ポリイミド膜に上記「低抵抗化処理」を施した後に得られた膜(「カーボン膜」あるいは「導電性膜」と呼ぶ)をオージェ電子分光分析装置(AES)を用いて分析したところ、カーボンを主成分とする膜に変化していることが分かった。
【0170】
(工程4)
その後、冷却して各々の電極2,3間に20V、パルス幅1msecの矩形パルスを印加することにより低抵抗化処理を施した膜に間隙5を形成する電圧印加工程を行った。
【0171】
上記工程1〜4の各工程を経た素子の電子放出特性、間隙5の形成位置、間隙がカーボン膜のEaを調べた。その結果、式(1)の条件下で「低抵抗化処理」を行った素子においては、良好な電子放出特性が得られた。また、間隙5の位置も図23に示す様に、電極近傍に形成されていた。但し、間隙5は電極3の近傍に形成される場合と、電極2近傍に形成される場合とがあった。しかし、図19の様に、高分子膜4を台形形状にパターニングすれば、電極と高分子膜との接続長さが短い方に間隙を形成することができた。
【0172】
一方、τ≦10secの領域においては、式(1)以外の条件で「低抵抗処理」を行った素子においては、電極2と電極3の中間あたりに間隙が形成されたり、また、間隙が形成できなかったり、ひどい場合には、電極が破壊され電子放出素子としては使えない状態になっていた。また、τが>10secの領域では、W1以外の条件においても、良好な電子放出特性が得られる場合とそうではない場合とがあった。
【0173】
また、良好な電子放出特性を示した素子の導電性膜(カーボン膜)4’のEaを算出したところ、低抵抗化処理後にEaが0.2eV以上0.3eV以下であったものも含め、いずれの導電性膜(カーボン膜)4’もEaが0.2eV以下であった。また、いずれの導電性膜(カーボン膜)4’も低抵抗化処理後に比べてEaが小さくなっていた。
【0174】
本実施例における活性化エネルギーEaの測定は、1×10−6Pa程度の真空下で、図19に示すように、電極2,3間に電圧(0.5V)を加え「低抵抗化処理」を施して得られた膜に流れる電流をモニターしながら、ヒーターを用いて基体1を常温から300℃まで加熱する。その結果得られた電流と温度のデータをアレニウスプロット(I∝EXP(−Ea/kT),I:電流,k:ボルツマン定数,T:絶対温度)し、その傾きからEaを算出した。
【0175】
また、本実施例では、上記電子放出素子に接続する配線の材料を変えて基板1上に形成し、上記と同様の測定をしたところ、図20に示す様に、τ>10secの領域においては、良好な電子放出特性が得られるために必要なエネルギー密度の条件が、配線の材料によって異なることが分かった。しかし、τ≦10secの領域においては、図21に示す様に、配線の材料が異なっても、上記式(1)の条件を満たせば、良好な電子放出特性を得ることができることがわかる。また、配線の膜厚や構造によっても、τ≦10secの領域においては、上記式(1)の条件を満たせば、良好な電子放出特性を得ることができる。
【0176】
この結果からも、電子源や画像形成装置のような、多数の電子放出素子と、電子放出素子を駆動するための配線が配置されるものを形成する場合(即ち、「低抵抗化処理」の際に、既に、基板上に配線が形成されている場合)においては、本発明の式(1)に示す条件下での「低抵抗化処理」を行うことが望ましいことがわかる。
【0177】
また、基板1の材料を石英基板に代えて、石英基板の物性値を上記式(1)に当てはめた条件で、上記工程(1)〜(4)を行ったところ、同様に電子放出特性に優れた電子放出素子を得ることができた。この関係は他の基板材料においても同様であった。
【0178】
図22には、石英基板および高歪点ガラス基板(旭硝子(株)製、商品名:PD200)基板の各物性値を式(1)に当てはめた条件をグラフ化して示した。尚、石英基板がλ=1.38W/m・K、c=740J/kg・K、ρ=2190kg/m、(λ・c・ρ)1/2=1495であり、PD200基板がλ=0.9/m・K、c=653J/kg・K、ρ=2730kg/m、(λ・c・ρ)1/2=1267であった。図21、図22から、基体の種類や配線材料や配線の膜厚等には依存せず、基体・配線を固定すれば、τ≦10secの領域においては、照射時間と、高分子膜4の低抵抗化処理に必要な単位面積・単位時間あたりのエネルギーはLog−Logで直線の関係にあることがわかる。
【0179】
また、基板1の材料を石英基板にし、石英基板の物性値を上記式(2)に当てはめた条件で、上記工程(1)〜(4)を行った。(2)式におけるA=2.82、γ=0.553とした。PD200基板の時と同様、低抵抗化処理後のEaばらつきが(1)式の条件よりも小さくなり、その後の「電圧印加工程」が短時間で処理でき、且つさらにばらつきの少ない優れた電子放出特性を持つ電子放出素子を得ることができた。
【0180】
この関係は他の基板材料においても同様であった。このことから、式(2)においても、配線材料や配線の膜厚等には依存せず、基体を固定すれば、τ≦1secの領域においては、照射時間と、高分子膜4の低抵抗化処理に必要な単位面積・単位時間あたりのエネルギーはLog−Logで直線の関係に近似できることがわかる。
【0181】
また、良好な電子放出特性を示した素子の間隙5近傍の断面SEM像を観測したところ、図1(b)に示した模式図と同様に、間隙5内に、電極が露出する構成であった。
【0182】
[実施例2]
本実施例では図16に模式的に示した画像表示装置100を作成した。符号102は、本発明の電子放出素子である。図6乃至図12、図16、図17を用いて、本実施例の画像形成装置の作製方法を述べる。
【0183】
図12は、リアプレート1と、その上に形成された複数の本発明の電子放出素子と、各電子放出素子に信号を印加するための配線とから構成される電子源の一部を拡大して模式的に示している。1はリアプレート、2、3は電極、5は間隙、4’はカーボン膜、62はX方向配線、63はY方向配線、64は層間絶縁層である。
【0184】
リアプレート1には、旭硝子のPD200を使用した。各物性値は以下のとおりである。
【0185】
比 熱 :csub=653[J/kg・K]
比 重 :ρsub=2730[kg/m
熱伝導率:λsub=0.90[W/m・K]
【0186】
図16において、図12と同じ符号のものは、同じ部材を示している。71はガラス基板上に、蛍光体膜74とAlからなるメタルバック73とが積層されたフェースプレートである。72は支持枠であり、リアプレート1、フェースプレート71、支持枠72で真空密閉容器が形成される。
【0187】
以下、図6乃至図12、図16、図17を用いて、本実施例を説明する。
【0188】
(工程1)
ガラス基板1上に、スパッタリング法により、厚さ100nmのPt膜を堆積し、フォトリソグラフィ技術を用いてPt膜からなる電極2,3を形成した(図6)。なお、電極2、3の電極間距離は10μmとした。
【0189】
(工程2)
次に、スクリーン印刷法によりAgペーストを印刷し、加熱焼成することにより、X方向配線62を形成した(図7)。
【0190】
(工程3)
続いて、X方向配線62とY方向配線63の交差部になる位置に、スクリーン印刷法により絶縁性ペーストを印刷し、加熱焼成して絶縁層64を形成した(図8)。
【0191】
(工程4)
さらに、スクリーン印刷法によりAgペーストを印刷し、加熱焼成することにより、Y方向配線63を形成し、基体1上にマトリックス配線を形成した(図9)。
【0192】
(工程5)
以上のようにしてマトリックス配線を形成した基体1の電極2,3間に跨る位置に、高分子膜4を配置した(図10)。この高分子膜4の形成方法を図27を用いて具体的に説明する。尚、図27は1素子分の領域のみを示している。
【0193】
先ず、マトリックス配線を形成した基体1に、芳香族ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸(日立化成工業(株)社製:PIX−L110)溶液を、3%のトリエタノールアミンを溶かしたN−メチルピロリドン溶媒で希釈したスピンコータによって全面に塗布し、真空条件下に350℃まで昇温しベークして、イミド化を行った(図27(b))。その後、フォトレジスト8を塗布し(図27(c))、露光(図省略)、現像(図27(d))、エッチング(図27(e))の各工程を施すことによって、ポリイミド膜を素子電極2,3を跨ぐ台形形状にパターニングし、台形形状の高分子膜4を作製した(図27(f)及び図10)。
【0194】
この時の、ポリイミド膜4の膜厚は30nmであった。このポリイミド膜が、1×10−4Pa以上の真空度中で1時間加熱保持した時に0.1Ωcm以下の抵抗率になる温度Tは、750℃であった。また、電極2と高分子膜4との交差長(実質的に、「基板1表面上における電極と高分子膜との境界線の長さ」に相当する)を100μmとし、電極3と高分子膜4との交差長を150μmとした。尚、このリヤプレートの800nm付近の波長の吸収係数を測定したところ、約5%であった。
【0195】
(工程6)
次に、Ptからなる電極2、3、マトリックス配線62、63、ポリイミド膜からなる高分子膜4を形成したリアプレート1をステージ上にセットし、各々の高分子膜4に対して、実施例1で行った、式(1)の条件下のエネルギーを1パルスづつ照射した。1パルスのパルス幅(照射時間τ)を1secとして照射した。
【0196】
このとき、各素子に、エネルギー源である半導体レーザーが照射されるよう、ステージを移動させて、各々の高分子膜4を低抵抗化処理した。
【0197】
(工程7)
以上のようにして作製したリアプレート1上に、支持枠72とスペーサ101とをフリットガラスにより接着した。そしてスペーサと支持枠が接着されたリアプレート1と、フェースプレート71とを対向させて(蛍光体膜74とメタルバック73が形成された面と、配線62,63が形成された面とを対向させて)、配置した(図17(a))。尚、フェースプレート71上の支持枠72との当接部には、予めフリットガラスを塗付しておいた。
【0198】
(工程8)
次に、対向させたフェースプレート71とリアプレート1とを10−6Paの真空雰囲気中で、400℃に加熱および加圧して封着を行った(図17(b))。この工程により内部が高真空に維持された気密容器が得られた。なお、蛍光体膜74には3原色(RGB)の各色蛍光体がストライプ形状に配置されたものを用いた。
【0199】
最後に、X方向配線、Y方向配線を通じて、各々の電極2,3間に25V、の矩形パルスを印加することにより「低抵抗化処理」を施して得られた膜(「導電性膜」あるいは「カーボン膜」あるいは「炭素を主成分とする導電性膜」)4’に間隙5を形成し(図12参照)、本実施例の画像形成装置100を作製した。
【0200】
以上のようにして完成した画像形成装置において、X方向配線、Y方向配線を通じて、所望の電子放出素子を選択して22Vの電圧を印加し、高圧端子Hvを通じてメタルバック73に8kVの電圧を印加したところ、長時間にわたって明るい良好な画像を形成することができた。
【0201】
[実施例3]
本実施例では、実施例2で作成した画像表示装置にさらに、「安定化駆動」工程を付与した。従って、実施例2の工程8に続く工程について以下に記載する。
【0202】
(工程9)
上記工程8で得られた画像形成装置のX方向配線、Y方向配線を通じて各電子放出素子に繰り返し周波数60Hz、パルス幅100μ秒、電圧22Vの駆動パルスを印加してパネルの安定化駆動を行った。この安定化駆動時に印加したパルスの波高値は、実駆動時に印加されるパルスの波高値と同じである。この時の各々のX方向に沿った1ライン当りの放出電流及び素子電流を計測し、初期の電流変動が一定値に収束したところで安定化駆動を終了した。それに要した時間は上記条件下ではほぼ10分間であった。
【0203】
以上のようにして完成した画像形成装置において、X方向配線、Y方向配線を通じて、所望の電子放出素子を選択して印加電圧22V、パルス幅20μ秒、繰り返し周波数60Hzの駆動電圧を印加し、高圧端子Hvを通じてメタルバック73に8kVの電圧を印加して画像を表示したところ、長時間にわたって明るい良好な画像を形成することができた。また、その時の表示画像の輝度変化を測定したところ全画像領域において長期にわたり5%以内という、良好な結果が得られた。
【0204】
[実施例4]
本実施例では、実施例3同様の図16に模式的に示した画像形成装置100を作成した。電子放出素子102としては、図1および図2を用いてその製造方法を既に記した電子放出素子を用いた。主な製造工程は実施例2と同様であるため省略するが、前記「低抵抗化処理」において、リアプレート1をおよそ1×10−6Paの減圧雰囲気中に入れ、加速電圧=10kV、電流密度=0.1mAの電子ビームを高分子膜に照射することで行った。
【0205】
こうして得られてリアプレート1を減圧雰囲気中で実施例3と同様にX方向配線、Y方向配線を通じて、各々の電極2,3間に25V、パルス幅1msecの矩形パルスを印加することにより間隙5を形成した。
【0206】
以上のようにして作製したリアプレート1上に、支持枠72とスペーサ101とをフリットガラスにより接着した。そしてスペーサと支持枠が接着されたリアプレート1と、フェースプレート71とを対向させて(蛍光体膜74とメタルバック73が形成された面と、配線62,63が形成された面とを対向させて)、配置した(図17(a))。尚、フェースプレート71上の支持枠72との当接部には、予めフリットガラスを塗付しておいた。
【0207】
次に、対向させたフェースプレート71とリアプレート1とを10−6Paの真空雰囲気中で、400℃に加熱および加圧して封着を行った(図17(b))。この工程により内部が高真空に維持された気密容器(パネル)が得られた。なお、蛍光体膜74には3原色(RGB)の各色蛍光体がストライプ形状に配置されたものを用いた。
【0208】
次に、上記工程で得られた画像形成装置のX方向配線、Y方向配線を通じて各電子放出素子に繰り返し周波数600Hz、パルス幅100μ秒、電圧22Vの駆動パルスを印加してパネルの安定化駆動を行った。この時の各々のX方向に沿った1ライン当りの放出電流及び素子電流を計測し、初期の電流変動が一定値に収束したところで安定化駆動を終了した。それに要した時間は上記条件下ではほぼ1分間であり、実施例3に比べてさらに短時間で安定化させることが可能であった。
【0209】
以上のようにして完成した画像形成装置において、X方向配線、Y方向配線を通じて、所望の電子放出素子を選択して印加電圧22V、パルス幅20μ秒、繰り返し周波数60Hzの駆動電圧を印加し、高圧端子Hvを通じてメタルバック73に8kVの電圧を印加したところ、長時間にわたって明るい良好な画像を形成することができた。また、その時の表示画像の輝度変化を測定したところ全画像領域において長期に渡って5%以内という、良好な結果が得られた。
【0210】
【発明の効果】
本発明によれば、電子放出素子の作成プロセスを簡易化ができるとともに、長期に渡り表示品位に優れた画像形成装置を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子放出素子の一例を示す模式的平面図及び断面図である。(a)は平面図である。(b)は断面図である。
【図2】本発明の電子放出素子の作製方法の一例を示す模式的断面図である。
【図3】本発明におけるカーボン膜を流れる電流と温度の関係の一例を示す図である。
【図4】本発明におけるカーボン膜を流れる電流と温度をアレニウスプロットした一例図である。
【図5】測定評価機能を備えた真空装置の一例を示す模式図である。
【図6】本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。
【図7】本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。
【図8】本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。
【図9】本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。
【図10】本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。
【図11】本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。
【図12】本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。
【図13】従来の電子放出素子の模式図である。
【図14】従来の電子放出素子の製造工程の模式図である。
【図15】本発明による電子放出素子の電子放出特性を示す模式図である。
【図16】本発明の画像形成装置の斜視模式図である。
【図17】本発明の画像形成装置の製造工程の一部を示す模式図である。
【図18】本発明による電子放出素子の安定化駆動の一例を示す模式図である。
【図19】本発明の電子放出素子のカーボン膜の電気伝導の温度特性測定方法を示す模式図である。
【図20】本発明の低抵抗処理工程を説明する模式図である。
【図21】本発明の低抵抗処理工程を説明する別の模式図である。
【図22】本発明の低抵抗処理工程を説明する別の模式図である。
【図23】本発明の電子放出素子の平面模式図である。
【図24】本発明による電子放出素子の安定化駆動の一例を示す模式図である。
【図25】本発明による電子放出素子の安定化駆動の一例を示す模式図である。
【図26】本発明の高分子膜の低抵抗化の反応速度の温度依存性の一例を示す模式図である。
【図27】本発明の単純マトリクス配置の電子源の製造工程の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基体
2,3 電極
4 高分子膜
4’ カーボン膜
5 間隙
6 空隙
8 フォトレジスト
10 照射手段
62 下配線
63 上配線
64 絶縁層
71 フェースプレート
72 支持枠
73 メタルバック
74 蛍光体膜
75 画像形成部材
80 電極2,3間を流れる素子電流を測定するための電流計
81 電子放出素子に駆動電圧Vfを印加するための電源
82 電子放出素子から放出された放出電流Ieを測定するための電流計
83 高圧電源
84 アノード
100 画像形成装置
101 スペーサ
102 電子放出素子

Claims (13)

  1. 基体上に、一対の電極を配置する工程と、
    高分子膜を、前記電極間を接続するように配置する工程と、
    前記高分子膜に光あるいは粒子ビームを照射することにより、前記高分子膜を低抵抗化する工程と、
    前記高分子膜を低抵抗化することによって得た膜に電流を流すことにより、該膜に間隙を形成する工程とを有する電子放出素子の製造方法であって
    前記光あるいは粒子ビームの前記高分子膜への照射時間τが1×10-9sec以上10sec以下であり、
    前記高分子膜を低抵抗化する工程において、前記光あるいは粒子ビームによって前記高分子膜に付与されるエネルギー強度をW[W/m2]とした際に、
    W≧2×T×(ρsub・Csub・λsub/τ)1/2
    (尚、上記式において、T:前記高分子膜を1×10-4Pa以上の真空度中で1時間加熱保持した後に、該加熱した高分子膜が0.1Ωcm以下の抵抗率を示すために必要とする加熱温度[℃]、Csub:前記基体の比熱[J/kg・K]、ρsub:前記基体の比重[kg/m3]、λsub:前記基体の熱伝導率[W/m・K])を満たすことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  2. 前記照射時間τが1×10 -9 sec以上1sec以下であり、前記高分子膜を低抵抗化する工程において、前記エネルギー強度W[W/m2]は、さらに、
    W≧A×T×(ρsub・Csub・λsub1/2×τ- γ
    (尚、上記式において、A:定数、2.5≦A≦3.0、γ:定数、0.5<γ≦0.6)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の電子放出素子の製造方法。
  3. 前記高分子膜の比抵抗を0.1Ωcm以下にするために必要な活性化エネルギーが、4eV以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子放出素子の製造方法。
  4. 前記光あるいは粒子ビームは、複数回に分けて照射されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
  5. 前記粒子ビームは、電子ビーム、もしくはイオンビームであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
  6. 前記光は、レーザー光であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
  7. 前記光は、キセノン光源あるいはハロゲン光源から放出された光であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
  8. 前記高分子が、芳香族ポリイミド、ポリフェニレンオキサジアゾールまたはポリフェニレンビニレンのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
  9. 前記間隙が形成された後に、減圧雰囲気下において、前記電極間に電圧を印加することで、前記電極間に電流を流す工程を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
  10. 前記電極間に印加する電圧は、波高値が一定のパルス電圧であり、該パルス電圧のパルス幅あるいはパルスデューティ(パルス幅/パルス周期)が実駆動時のパルス幅あるいはパルスデューティ(パルス幅/パルス周期)よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の電子放出素子の製造方法。
  11. 前記電極間に印加する電圧は、波高値が一定のパルス電圧であり、該パルス電圧のパルス間隔が実駆動時のパルス間隔よりも短いことを特徴とする請求項10に記載の電子放出素子の製造方法。
  12. 複数の電子放出素子を有する電子源の製造方法において、該電子放出素子が請求項1乃至11のいずれかに記載の方法により製造されることを特徴とする電子源の製造方法。
  13. 複数の電子放出素子を有する電子源と、該電子源から放出される電子の照射により発光する発光部材とを有する画像表示装置の製造方法において、該電子源が請求項12に記載の方法により製造されることを特徴とする画像表示装置の製造方法。
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