JP2009087523A - 磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤 - Google Patents

磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 磁気ディスク基板表面の平坦性を損ねることなく、適度にコントロールされたエッチング性を付与することで、強固に付着した微小なパーティクルを基板表面から脱離させ、更に界面活性剤を用いて脱離したパーティクルを洗浄剤中に安定に分散させることで、優れたパーティクルの除去性を実現し、製造時における歩留まり率の向上や短時間で洗浄が可能となる極めて効率的な高度洗浄を可能にする磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤を提供することにある。
【解決手段】 界面活性剤(A)を含有してなる磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤であって、洗浄液として使用される場合の有効成分濃度における25℃でのpHが5未満であり、pH及び同濃度における25℃での酸化還元電位(V)[単位はmV、vsSHE]が下記数式(1)を満たすことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤。
V ≦ −38.7×pH+550 (1)
【選択図】なし

Description

本発明は、磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤に関するものである。
磁気ディスク用基板の洗浄技術において、近年の磁気ディスクの高記録密度化に伴い、製造時における基板上に残存する微量のパーティクルや不純物が磁気ディスクの性能や歩留まりに大きく影響するため、その管理が極めて重要になってきている。特に洗浄対象となる不純物がより微粒子(パーティクル)化してきており、従来以上に更に界面へ付着し、残存しやすくなることから、高度洗浄技術の確立が急務となっている。このため、これらのパーティクルによる汚染を防止するために、界面活性剤を用いて、パーティクルの除去性を向上させる方法が提案されている(特許文献−1及び2)。
特開2001−276759号公報 特開2002−212597号公報
しかし、磁気ディスク用基板の内、特にガラス基板においては、その製造工程に、酸化セリウム及び/又はコロイダルシリカで研磨し鏡面仕上げする工程及びその後必要によりにダイヤモンドスラリー等を用いて基板表面をテクスチャー加工又はミラーポリッシュ加工する工程を含むが、その工程中に研磨剤や研磨屑が基板表面に強固に付着し、洗浄工程で十分に除去できないといった問題がある。これらの研磨剤や研磨屑に代表されるパーティクルは、基板表面に強固に付着しているため、これらを十分に除去するためには、基板若しくは研磨剤表面を僅かにエッチングし、パーティクルを液中に分散させ、更に液中に分散したパーティクルを基板表面に再付着しないようにする必要がある。しかし、上記特許文献−1で提案されている洗浄剤は、フッ化水素及びオゾンを溶存した洗浄液であり、基板表面に強固に付着したパーティクルをエッチングにより除去する効果は期待できるが、フッ素イオンを含むため排水処理に多大なコストがかかることやエッチング性が強すぎるために洗浄時に基板の平坦性を損ねる等の問題がある。また、基板を中性又はアルカリ性にすることでガラス基板及び研磨粒子表面のゼータ電位を負に帯電させて、パーティクルの再付着を防止しているが、その効果は不十分である。また、上記特許文献−2で提案されている洗浄剤はアニオン性界面活性剤を用いることで、パーティクルの再付着防止効果はある程度改善できるもののエッチング性がほとんど無いため、パーティクル除去性が不十分であり、洗浄性が不十分であるという問題があった。
従って、本発明の目的とするところは、磁気ディスク基板表面の平坦性を損ねることなく、適度にコントロールされたエッチング性を付与することで、強固に付着した微小なパーティクルを基板表面から脱離させ、更に界面活性剤を用いて脱離したパーティクルを洗浄剤中に安定に分散させることで、優れたパーティクルの除去性を実現し、製造時における歩留まり率の向上や短時間で洗浄が可能となる極めて効率的な高度洗浄を可能にする磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、洗浄剤の使用時のpHによって好ましい酸化還元電位があることがわかり、本発明に到達した。
すなわち本発明は、
(第1発明)界面活性剤(A)を含有してなる磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤であって、洗浄液として使用される場合の有効成分濃度における25℃でのpHが5未満であり、pH及び同濃度における25℃での酸化還元電位(V)[単位はmV、vsSHE]が下記数式(1)を満たすことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤;
V ≦ −38.7×pH+550 (1)
(第2発明)
界面活性剤(A)を含有してなる磁気ディスク用ガラス基板洗浄液であって、有効成分濃度が0.01〜15重量%であり、25℃でのpHが5未満であり、pHと洗浄液の25℃での酸化還元電位(V)[単位はmV、vsSHE]が下記数式(1)を満たすことを特徴とする磁気ディスク基板用洗浄液;
V ≦ −38.7×pH+550 (1)
(第3発明)該洗浄液中で磁気ディスク用ガラス基板を洗浄する磁気ディスク用ガラス基板の洗浄方法;
(第4発明)該洗浄方法で磁気ディスク用ガラス基板を洗浄する工程を含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法;である。
本発明の洗浄剤は、磁気ディスク用ガラス基板の製造工程において問題となる微細なパーティクルの洗浄性に優れ、基板にダメージを与えることなく短時間かつ効率的な洗浄ができるといった特長を有する。
本発明の洗浄剤の洗浄液として使用される場合の有効成分濃度における25℃でのpHは通常5未満であり、pHがこの範囲にあると、ガラス基板の平坦性を損ねることなく、適度なエッチング性を有し、また微細なパーティクルの再付着防止性に優れた効果を発揮し易くなる。尚、同様な効果の観点から、上記のpHは、好ましくは1〜4、特に好ましくは1.2〜3、最も好ましくは1.5〜2.5である。
本発明の洗浄剤は界面活性剤(A)及び必要により水(好ましくはイオン交換水又は超純水であり以下の水についても同様)を含有する。
本発明の洗浄剤の有効成分濃度は、通常0.8〜100%(上記及び以下において、特に限定しない限り、%は重量%を表す)、好ましくは1〜50%であり、洗浄液として使用される場合は、通常は水、特にイオン交換水又は高純度水で希釈されて、洗浄液としての有効成分濃度としては、好ましくは0.01〜15%、更に好ましくは0.05〜10%である。尚、本発明における有効成分とは水以外の成分をいう。
本発明者らは、磁気ディスク基板の洗浄性を向上させるために、洗浄液の種々の物性値と洗浄性との関係について鋭意検討した結果、洗浄液のpHと酸化還元電位が洗浄性に大きな影響を与えることを見出し、洗浄液のpHと洗浄液の酸化還元電位の上限値(効果を発揮できる上限値)について種々のデータを蓄積し、解析した結果、pHが上記の範囲内であって、かつ下記数式(1)を満たす酸化還元電位(V)[25℃での値で単位はmV、vsSHE]を示す洗浄液を与える組成の洗浄剤が従来よりも著しく改善された効果を発揮することがわかった。
V ≦ −38.7×pH+550 (1)
例えば、pHが4.9のとき、酸化還元電位(V)が360.4mV以下、pHが3のとき、(V)が433.9mV以下、pHが1のとき、(V)が511.3mV以下であると本発明の効果を発揮する。
酸化還元電位(25℃)が、数式(1)を満たさないと、基板表面が著しくエッチングされて表面の平坦性が損なわれ、またパーティクルの除去性が悪くなるため好ましくない。
本発明の洗浄剤の内、基板に対する適度なエッチング性及びパーティクルに対する洗浄性の観点から、更に数式(2)を満たす洗浄剤が好ましく、特に数式(3)を満たす洗浄剤が好ましい。
V ≦ −38.7×pH+500 (2)
V ≦ −38.7×pH+450 (3)
本発明における酸化還元電位(V)は、下記のような公知の方法で測定できる。
<酸化還元電位の測定方法>
白金電極及び参照電極(塩化銀電極)で構成される酸化還元電位(ORP)複合電極(例えば、型番:PST−5421C、東亜ディーケーケー株式会社)を用いて、25℃の液の電位値(V1)を測定する。液の酸化還元電位(mV、vsSHE)は、電位値(V1)に参照電極(塩化銀電極)の単極電位差(199mV、25℃)を加えることにより求められる。例えば、電位値(V1)が−100mVの場合、酸化還元電位(mV、vsSHE)は−100+199=+99mVである。
本発明の洗浄剤の必須成分である界面活性剤(A)としては、非イオン性界面活性剤(A−1)、アニオン性界面活性剤(A−2)、カチオン性界面活性剤(A−3)、及び両性界面活性剤(A−4)が挙げられる。
本発明の洗浄剤に用いる非イオン性界面活性剤(A−1)としては、アルキレンオキシド付加型非イオン性界面活性剤(A−1a)及び多価アルコール型非イオン界面活性剤(A−1b)等が挙げられる。
(A−1a)としては、高級アルコール(炭素数8〜18)アルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)付加物、アルキル(炭素数1〜12)フェノールエチレンオキサイド(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)付加物、脂肪酸(炭素数8〜18)エチレンオキサイド(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)付加物、脂肪族アミン(炭素数6〜24)のアルキレンオキサイド付加物(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)、ポリプロピレングリコール(分子量200〜4000)エチレンオキサイド(活性水素1個当たりの付加モル数1〜50)付加物、ポリオキシエチレン(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)アルキル(炭素数1〜20)アリルエーテル並びにソルビタンモノラウレートエチレンオキサイド(付加モル数1〜30)付加物及びソルビタンモノオレートエチレンオキサイド(付加モル数1〜30)付加物等の多価(2〜8価又はそれ以上)アルコール(炭素数2〜30)の脂肪酸(炭素数8〜24)エステルエチレンオキサイド付加物(活性水素1個あたりの付加モル数1〜30)等が挙げられる。
(A−1b)としては、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレート、ソルビタンモノラウレート及びソルビタンモノオレート等の多価(2〜8価又はそれ以上)アルコール(炭素数2〜30)の脂肪酸(炭素数8〜24)エステル並びにラウリン酸モノエタノールアミド及びラウリン酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
(A−1)の内、洗浄性の観点から、好ましいのは(A−1a)であり、更に好ましいのは高級アルコール(炭素数10〜16)アルキレン(炭素数2〜3)オキサイド(活性水素1個当たりの付加モル数2〜20)付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド(活性水素1個当たりの付加モル数2〜20)付加物、及び脂肪族アミン(炭素数8〜18)のアルキレンオキサイド付加物(活性水素1個当たりの付加モル数2〜20)である。
アニオン性界面活性剤(A−2)としては、高分子型アニオン性界面活性剤(A−2a)及び低分子型アニオン性界面活性剤(A−2b)が挙げられる。
高分子型アニオン性界面活性剤(A−2a)としては、スルホン酸(塩)基、硫酸エステル(塩)基、リン酸エステル(塩)基、ホスホン酸(塩)基及びカルボン酸(塩)基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有し、1,000〜800,000の重量平均分子量(以下、Mwと略記。)を有する高分子型アニオン性界面活性剤が挙げられる。高分子型アニオン性界面活性剤は、通常、1分子中に少なくとも2個以上の繰り返し単位を有する。(A−2a)の具体例としては、以下の(A−2a−1)〜(A−2a−5)等が挙げられる。
(A−2a−1)スルホン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤:
ポリスチレンスルホン酸、スチレン/スチレンスルホン酸共重合体、ポリ{2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸}、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/スチレン共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/アクリルアミド共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/(メタ)アクリル酸共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/(メタ)アクリル酸/アクリルアミド共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/スチレン/アクリルアミド共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メチルナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、ジメチルナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、アントラセンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びアニリンスルホン酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等;
(A−2a−2)硫酸エステル(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤:
ポリ{2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート硫酸エステル}、2−ヒドロキシエチルアクリレート/2−ヒドロキシエチルアクリレート硫酸エステル共重合体及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルメタクリレート硫酸エステル共重合体、ポリ{2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート}の硫酸エステル化物、ポリ{(メタ)アクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステル}、(メタ)アクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステル/アクリル酸共重合体及びセルロース、メチルセルロース又はエチルセルロースの硫酸エステル化物等;
(A−2a−3)リン酸エステル(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤:
ポリ{2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートリン酸エステル}、2−ヒドロキシエチルアクリレート/2−ヒドロキシエチルアクリレートリン酸エステル共重合体及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルメタクリレートリン酸エステル共重合体、ポリ{2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート}のリン酸エステル化物、ポリ{(メタ)アクリロイルオキシポリオキシアルキレンリン酸エステル}、(メタ)アクリロイルオキシポリオキシアルキレンリン酸エステル/アクリル酸共重合体及びセルロース、メチルセルロース又はエチルセルロースのリン酸エステル化物等;
(A−2a−4)ホスホン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤:
ポリ{(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート}、2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリロイルオキシエチルホスフェート共重合体及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリロイルオキシエチルホスフェート共重合体、ナフタレンホスホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メチルナフタレンホスホン酸ホルムアルデヒド縮合物、ジメチルナフタレンホスホン酸ホルムアルデヒド縮合物、アントラセンホスホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びアニリンホスホン酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等;
(A−2a−5)カルボン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤:
ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸−マレイン酸共重合体、(メタ)アクリル酸−イタコン酸共重合体、(メタ)アクリル酸−フマル酸共重合体、(メタ)アクリル酸/酢酸ビニル共重合体及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ポリ{2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート}のカルボキシメチル化物、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、安息香酸ホルムアルデヒド縮合物及び安息香酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等。
(A−2a)のMwは、パーティクルの再付着防止性及び低泡性の観点等から、好ましくは1,200〜400,000、更に好ましくは1,500〜80,000、特に好ましくは2,000〜40,000である。
本発明におけるMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPCと略記。)によって、ポリエチレンオキサイドを基準物質として40℃で測定される。例えば、装置本体:HLC−8120(東ソー株式会社製)、カラム:東ソー株式会社製TSKgel α6000、G3000 PWXL、検出器:装置本体内蔵の示差屈折計検出器、溶離液:0.5%酢酸ソーダ・水/メタノール(体積比70/30)、溶離液流量:1.0ml/分、カラム温度:40℃、試料:0.25重量%の溶離液溶液、注入量:200μl、標準物質:東ソー(株)製TSK TANDARD POLYETHYLENE OXIDE、データ処理ソフト:GPC−8020modelII(東ソー株式会社製)で測定される。
低分子型アニオン性界面活性剤(A−2b)としては、低分子型スルホン酸系界面活性剤(A−2b−1)、低分子型硫酸エステル系界面活性剤(A−2b−2)、低分子型脂肪酸系界面活性剤(A−2b−3)及び低分子型リン酸エステル系界面活性剤(A−2b−4)等の分子量(Mw又は構造に基づく計算値の分子量)が1,000未満のアニオン性界面活性剤が挙げられる。
低分子型スルホン酸系界面活性剤(A−2b−1)としては、炭素数6〜24のアルコールのスルホコハク酸(モノ、ジ)エステル(塩)、炭素数8〜24のα−オレフィンのスルホン酸化物(塩)、炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸(塩)、石油スルホネート(塩)、トルエンスルホン酸(塩)、キシレンスルホン酸(塩)及びクメンスルホン酸(塩)等が挙げられる。(A−2b−1)の具体例としては、ジオクチルスルホコハク酸(塩)、パラトルエンスルホン酸(塩)、オルトトルエンスルホン酸(塩)、メタキシレンスルホン酸(塩)及びパラキシレンスルホン酸(塩)等が挙げられる。
低分子型硫酸エステル系界面活性剤(A−2b−2)としては、炭素数8〜18の脂肪族アルコールの硫酸エステル(塩)、炭素数8〜18の脂肪族アルコールのエチレンオキサイド1〜10モル付加物の硫酸エステル(塩)、硫酸化油(塩)、硫酸化脂肪酸エステル(塩)及び硫酸化オレフィン(塩)等が挙げられる。(A−2b−2)の具体例としては、2−エチルヘキサノール硫酸エステル(塩)、オクタノール硫酸エステル(塩)、1,10−デカンジオールジ硫酸エステル(塩)及びラウリルアルコールのエチレンオキサイド(5モル)付加物のジ硫酸エステル(塩)等が挙げられる。
低分子型脂肪酸系界面活性剤(A−2b−3)としては、炭素数8〜18の脂肪酸(塩)及び炭素数8〜18の脂肪族アルコールのエーテルカルボン酸(塩)等が挙げられる。(A−2b−3)の具体例としては、n−オクタン酸(塩)、2−エチルヘキサン酸(塩)、n−ノナン酸(塩)、イソノナン酸(塩)、オレイン酸(塩)及びステアリン酸(塩)等が挙げられる。
低分子型リン酸エステル系界面活性剤(A−2b−4)としては、炭素数8〜24の高級アルコールの燐酸(モノ又はジ)エステル(塩)及び炭素数8〜24の高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物の燐酸(モノ又はジ)エステル(塩)等が挙げられる。(A−2b−4)の具体例としては、ラウリルアルコールモノリン酸エステル(塩)、ラウリルアルコールのエチレンオキサイド(5モル)付加物のリン酸モノエステル(塩)及びオクチルアルコールジリン酸エステル(塩)等が挙げられる。
(A−2)が塩を形成する場合の対イオンとしては特に限定無いが、通常、アルカリ金属(ナトリウム及びカリウム)塩、アンモニウム塩、1級アミン(メチルアミン、エチルアミン及びブチルアミン等のアルキルアミン、モノエタノールアミン並びにグアニジン等)塩、2級アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミン及びジブチルアミン等のジアルキルアミン並びにジエタノールアミン等)塩、3級アミン{トリメチルアミン、トリエチルアミン及びトリブチルアミン等のトリアルキルアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン並びに、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン(DBN)又は1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1Hイミダゾール、2−メチル−1H−イミダゾール、2−エチル−1H−イミダゾール、4,5−ジヒドロ−1Hイミダゾール、2−メチル−4,5−ジヒドロ−1Hイミダゾール、1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリミジン、1,6(4)−ジヒドロピリミジン等}塩及び第4級アンモニウム塩(テトラアルキルアンモニウム等)塩である。これらの中で、基板への金属汚染の観点から、好ましいのはアンモニウム塩、1級アミン塩、2級アミン塩、3級アミン塩及び第4級アンモニウム塩であり、特に好ましいのは3級アミン塩及び第4級アンモニウム塩であり、最も好ましいのはDBU、DBN、DABCO、N−メチルジエタノールアミン、1H−イミダゾール、2−メチル−1H−イミダゾール及び2−エチル−1H−イミダゾールの塩である。
アニオン性界面活性剤(A−2)の内好ましいのは、再付着防止性の観点から、高分子型アニオン性界面活性剤(A−2a)、低分子型スルホン酸系界面活性剤(A−2b−1)、低分子型硫酸エステル系界面活性剤(A−2b−2)及び低分子型脂肪酸系界面活性剤(A−2b−3)であり、更に好ましいのは(A−2a)、(A−2b−1)及び(A−2b−2)、特に好ましいのはポリアクリル酸(塩)、ポリスチレンスルホン酸(塩)、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸/アクリル酸共重合体の塩,メタクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステル/アクリル酸共重合体の塩、オクチルベンゼンスルホン酸(塩)、パラトルエンスルホン酸(塩)、メタキシレンスルホン酸(塩)及び2−エチルヘキサノール硫酸エステル(塩)である。
(A−2)は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。パーティクルの分散性の観点から、2種以上を併用する方がより好ましい。
カチオン性界面活性剤(A−3)としては、4級アンモニウム塩型の界面活性剤(A−3a){アルキル(炭素数1〜30)トリメチルアンモニウム塩、ジアルキル(炭素数1〜30)ジメチルアンモニウム塩、窒素環含有第4級アンモニウム塩、ポリ(付加モル数2〜15)オキシアルキレン(炭素数2〜4)鎖含有第4級アンモニウム塩、アルキル(炭素数1〜30)アミドアルキル(炭素数1〜10)ジアルキル(炭素数1〜4)メチルアンモニウム塩等}及びアミン系界面活性剤(A−3b){炭素数3〜90の脂肪族3級アミン、炭素数3〜90の脂環式(含窒素ヘテロ環を含む)3級アミン及び炭素数3〜90のヒドロキシアルキル基含有3級アミンの無機酸塩又は有機酸塩等}等が挙げられる。
両性界面活性剤(A−4)としては;ベタイン型両性界面活性剤(A−4a){アルキル(炭素数1〜30)ジメチルベタイン、アルキル(炭素数1〜30)アミドアルキル(炭素数1〜4)ジメチルベタイン、アルキル(炭素数1〜30)ジヒドロキシアルキル(炭素数1〜30)ベタイン及びスルフォベタイン型等};アミノ酸型両性界面活性剤(A−4b){アラニン型[アルキル(炭素数1〜30)アミノプロピオン酸型、アルキル(炭素数1〜30)イミノジプロピオン酸型等]、グリシン型[アルキル(炭素数1〜30)アミノ酢酸型等]};及びアミノスルホン酸塩型両性界面活性剤(A−4c){例えば、アルキル(炭素数1〜30)タウリン型両性界面活性剤等};等が挙げられる。
界面活性剤(A)の内、パーティクルの再付着防止の観点から好ましいのは、アニオン性界面活性剤(A−2)、及び(A−1)と(A−2)の併用であり、更に好ましいのは(A−1)と(A−2)の併用である。併用の場合の(A−1)及び(A−2)の含有比率[(A−1)/(A−2)]は、パーティクル再付着防止性及び起泡性の観点から、好ましくは6以下、更に好ましくは0.1〜5、特に好ましくは0.2〜0.8である。
本発明の洗浄剤における界面活性剤(A)の含有量は、本発明の洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、1.5〜100%が好ましく、更に好ましくは2〜90%、特に好ましくは3〜80%である。
本発明の洗浄剤は、界面活性剤(A)以外に、更に以下のキレート剤(B)、還元剤(C)及びアルカリ成分(D)からなる群から選ばれる1種以上の成分を含有することができる。
本発明の洗浄剤は、キレート剤(B)を含有することが、磁気ディスク用ガラス基板表面の洗浄性を向上できる観点及びエッチング性をコントロールができる観点から更に好ましい。また、本発明の洗浄剤は、還元剤(C)を含有することにより、磁気ディスク基板表面に対するエッチング性をコントロールできるので、還元剤(C)を含有することが更に好ましい。本発明の洗浄剤は、アルカリ成分(D)を含有することによりパーティクルに対する洗浄性が更に向上する。
キレート剤(B)としては、アミノポリカルボン酸(塩)(B−1){例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸(塩)(EDTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(塩)(DTPA)、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸(塩)(TTHA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(塩)(HEDTA)、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン四酢酸(塩)(DHEDDA)、ニトリロ酸酢酸(塩)(NTA)、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(塩)(HIDA)、β−アラニンジ酢酸(塩)、アスパラギン酸ジ酢酸(塩)、メチルグリシンジ酢酸(塩)、イミノジコハク酸(塩)、セリンジ酢酸(塩)、ヒドロキシイミノジコハク酸(塩)、ジヒドロキシエチルグリシン(塩)、アスパラギン酸(塩)、グルタミン酸(塩)等};
ヒドロキシカルボン酸(塩)(B−2){例えば、ヒドロキシ酢酸(塩)、酒石酸(塩)、クエン酸(塩)、グルコン酸(塩)等};
シクロカルボン酸(塩)(B−3){例えば、ピロメリット酸(塩)、ベンゾポリカルボン酸(塩)、シクロペンタンテトラカルボン酸(塩)等};
エーテルカルボン酸(塩)(B−4)(例えば、カルボキシメチルタルトロネート、カルボキシメチルオキシサクシネート、オキシジサクシネート、酒石酸モノサクシネート、酒石酸ジサクシネート等);
その他カルボン酸(塩)(B−5){例えば、マレイン酸誘導体、シュウ酸(塩)等};
ホスホン酸(塩)(B−6){例えば、メチルジホスホン酸(塩)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)(塩)、1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸(塩)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、プロピレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(塩)、トリエチレンテトラミンヘキサ(メチレンホスホン酸)(塩)、トリアミノトリエチルアミンヘキサ(メチレンホスホン酸)(塩)、トランス−1、2−シクロヘキサンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、グリコールエーテルジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)及びテトラエチレンペンタミンヘプタ(メチレンホスホン酸)(塩)等};
縮合リン酸(塩)(B−7){例えば、メタリン酸(塩)、トリポリリン酸(塩)、ヘキサメタリン酸(塩)等};
等が挙げられる。尚、これらの塩としては、上述のアニオン性界面活性剤(A−2)で例示したものが挙げられる。またこれらは1種又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
キレート剤(B)の内で基板のエッチング性コントロール及び洗浄性能の観点から好ましいのは、(B−1)、(B−2)、(B−5)、(B−6)及び(B−7)であり、更に好ましいのは(B−1)、(B−2)、(B−6)及び(B−7)、特に好ましいのはエチレンジアミンテトラ酢酸(塩)(EDTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(塩)(DTPA)、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン四酢酸(塩)(DHEDDA)、アスパラギン酸ジ酢酸(塩)、アスパラギン酸(塩)、グルタミン酸(塩)、クエン酸(塩)、1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸(塩)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、メタリン酸(塩)、ヘキサメタリン酸(塩)、最も好ましいのはクエン酸(塩)、1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸(塩)、ヘキサメタリン酸(塩)である。
キレート剤(B)を含有する場合、基板のエッチング性コントロール及び洗浄性能の観点から、(B)の含有量は、本発明の洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、好ましくは30%以下、更に好ましくは1〜20%、特に好ましくは3〜20%である。
還元剤(C)としては、有機還元剤(C−1)及び無機還元剤(C−2)が挙げられる。有機還元剤(C−1)としては、脂肪族有機還元剤(C−1a)、芳香族有機還元剤(C−1b)及びその他の有機還元剤(C−1c)が挙げられ、以下のものが例示できる。
脂肪族有機還元剤(C−1a)としては、炭素数1〜12の有機酸類、炭素数1〜12のアルデヒド類、炭素数6〜9のレダクトン類及び炭素数1〜30の脂肪族アミン等が挙げられる。
炭素数1〜12の有機酸類としては、ギ酸、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酪酸、マレイン酸、2−オキソプロパン酸、マロン酸、没食子酸及びこれらの塩が挙げられる。
尚、前記(B−2)及び(B−5)も還元剤としての効果を有する。
炭素数1〜12のアルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド及びビニルアルデヒド等が挙げられる。
炭素数6〜9のレダクトン類としては、L−アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、L−アスコルビン酸硫酸エステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸2−グルコシド、L−アスコルビン酸パルミチン酸エステル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル、アスコルビン酸イソパルミネート、エリソルビン酸、エリソルビン酸リン酸エステル、エリソルビン酸パルミチン酸エステル、テトライソパルミチン酸エリソビル及びこれらの塩等が挙げられる。
炭素数1〜30の脂肪族アミンとしては、炭素数1〜6のアルキルアミン、炭素数2〜6のアルカノールアミン、炭素数2〜5のアルキレンジアミン、炭素数4〜10の環状アミン、炭素数3〜15のアミジン化合物及び炭素数4〜30のポリ(n=2〜5)アルキレン(炭素数2〜6)ポリ(n=3〜6)アミン等が挙げられる。
炭素数1〜6のアルキルアミンとしては、モノアルキルアミン{メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン及びヘキシルアミン等}及び炭素数2〜6のジアルキルアミン{ジメチルアミン、エチルメチルアミン、プロピルメチルアミン、ブチルメチルアミン、ジエチルアミン、プロピルエチルアミン及びジイソプロピルアミン等}が挙げられる。
炭素数2〜6のアルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、 ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、N−メチル−ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N−(アミノエチル)エタノールアミン、N,N−ジメチル−2−アミノエタノール及び2−(2−アミノエトキシ)エタノール等が挙げられる。
炭素数2〜5のアルキレンジアミンとしては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン及びヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。
炭素数4〜10の環状アミンとしては、ピペリジン、ピペラジン及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)等が挙げられる。
炭素数3〜15のアミジン化合物としては、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン(DBN)、1Hイミダゾール、2−メチル−1H−イミダゾール、2−エチル−1H−イミダゾール、4,5−ジヒドロ−1Hイミダゾール、2−メチル−4,5−ジヒドロ−1Hイミダゾール、1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリミジン、1,6(4)−ジヒドロピリミジン等が挙げられる。
炭素数4〜30のポリ(n=2〜5)アルキレン(炭素数2〜6)ポリ(n=3〜6)アミンとしては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンヘプタミン、イミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン及びペンタエチレンヘキサミン等が挙げられる。
芳香族有機還元剤(C−1b)としては、炭素数7〜12の芳香族アルデヒド、炭素数6〜9の芳香族アミン及び炭素数6〜30のフェノール化合物等が挙げられる。
炭素数7〜12の芳香族アルデヒドとしては、ベンズアルデヒド及びシンナムアルデヒド等が挙げられる。
炭素数6〜9の芳香族アミンとしては、p−フェニレンジアミン及びp−アミノフェノール等が挙げられる。
炭素数6〜30のフェノール化合物としては、一価フェノール及びポリフェノールが挙げられる。一価フェノールとしては、3−ヒドロキシフラボン及びトコフェロール(α−、β−、γ−、δ−、ε−又はη−トコフェロール等)等が挙げられる。ポリフェノールとしては、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸、ピロカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、ナフトレゾルシノール、ピロガロール及びフロログルシノール等が挙げられる。
その他の有機還元剤(C−1c)としては、リン系還元剤(例えば、トリス‐2‐カルボキシエチルホスフィン等)、ボラン系錯体(例えば、ボラン−tert−ブチルアミン錯体、ボラン−N,N−ジエチルアニリン錯体及びボラン−トリメチルアミン錯体等)、チオール系還元剤(例えば、L−システイン及びアミノエタンチオール等)及びヒドロキシルアミン系還元剤(例えば、ヒドロキシルアミン及びジエチルヒドロキシルアミン等)等が挙げられる。尚、後述する(F3)及び(F4)として例示した糖類及び糖アルコールも有機還元剤としての効果を有する。
無機還元剤(C−2)としては、硫黄のオキソ酸類{例えば、亜硫酸(塩)、二亜硫酸(塩)、亜ジチオン酸(塩)、チオ硫酸(塩)、ジチオン酸(塩)、ポリチオン酸(塩)等}、リンのオキソ酸類{例えば、亜リン酸(塩)、亜リン酸水素酸(塩)、次亜リン酸(塩)等}、その他の無機還元剤(硫酸第1鉄、塩化第2スズ、水酸化シアノホウ素ナトリウム及び水酸化ホウ素ナトリウム等)等が挙げられる。
これらの還元剤(C)を形成する塩としては、上記(A−2)で例示したものと同様のものが使用できる。
これらの還元剤(C)の内、洗浄剤のエッチング性コントロール及び洗浄剤中のイオンによる基板の再汚染の観点から、炭素数1〜12のアルデヒド類、炭素数6〜9のレダクトン類、炭素数1〜30の脂肪族アミン、チオール系還元剤、硫黄のオキソ酸類及びリンのオキソ酸類が好ましく、更に好ましいのはホルムアルデヒド、L−アスコルビン酸(塩)、イソアスコルビン酸(塩)、エリソルビン酸(塩)、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチル−ジエタノールアミン、L−システイン、アミノエタンチオール、亜硫酸(塩)、二亜硫酸(塩)、亜ジチオン酸(塩)、チオ硫酸(塩)、亜リン酸(塩)、亜リン酸水素酸(塩)及び次亜リン酸(塩)、特に好ましいのはL−アスコルビン酸(塩)、L−システイン、亜硫酸(塩)、亜ジチオン酸(塩)、亜リン酸(塩)、亜リン酸水素酸(塩)及び次亜リン酸(塩)である。
(C)が塩を形成する場合の対イオンとしては特に限定無いが、上記の(A−2)で例示したものと同様のものが使用できる。
また(C)は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
還元剤(C)を含有する場合、その含有量は、洗浄剤の有効成分の重量に基づいて60%以下が好ましく、更に好ましくは1〜50%、特に好ましくは2〜40%である。この範囲であると、基板のエッチング性をコントロールする点から好ましい。
アルカリ成分(D)は、一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩(D−1)、アンモニア(D−2)、前述の(C−1a)で例示した炭素数1〜30の脂肪族アミン(D−3)、無機アルカリ(D−4)及びこれらの混合物が挙げられる。尚、炭素数1〜10の脂肪族アミン(D−3)は還元剤としての効果とアルカリ成分としての効果の両方を有する。
Figure 2009087523
一般式(1)中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に炭素数1〜24のアルキル基又は−(R5O)r−Hで表される基であり、R5は炭素数2〜4のアルキレン基、rは1〜6の整数を表す。
炭素数1〜24のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘキコシル基、ドコシル基、トリコシル基及びテトラコシル基等が挙げられる。
(D−1)の具体例としては、テトラメチルアンモニウムハイドロキサイド、トリメチルエチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロキサイド、トリエチルメチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラペンチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラヘキシルアンモニウムハイドロキサイド、トリメチルエチルアンモニウムハイドロキサイド及びテトラエチルアンモニウムハイドロキサイド、ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウムハイドロキサイド、ヒドロキシエチルトリエチルアンモニウムハイドロキサイド、ジヒドロキシエチルジメチルアンモニウムハイドロキサイド及びトリヒドロキシエチルメチルアンモニウムハイドロキサイド等が挙げられる。
無機アルカリ(D−4)としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等が挙げられる。
(D)の内、洗浄性の観点から、第4級アンモニウム塩(D−1)及び炭素数1〜10の脂肪族アミン(D−3)が好ましく、更に好ましいのはテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド、トリメチルエチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロキサイド、トリエチルメチルアンモニウムハイドロキサイド、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチル−ジエタノールアミン、DBU、DBN及びこれらの併用である。
アルカリ成分(D)を含有する場合、その含有量は、洗浄性の観点等から、(D)の含有量は、本発明の洗浄剤の有効成分の重量に基づいて好ましくは10%以下、更に好ましくは5%以下、特に好ましくは3%以下である。
本発明の洗浄剤は、キレート剤(B)、還元剤(C)及びアルカリ成分(D)からなる群から選ばれる1種以上を含有することが好ましく、更に好ましいのは(B)及び(C)の併用、又は(B)、(C)及び(D)の併用である。
本発明の洗浄剤が通常キレート剤(B)及び還元剤(C)を含有する場合の好ましい範囲は(A)の重量に基づいて、(B)が0.1〜60%、(C)が0.1〜20%、更に好ましくは(B)が1〜33%、(C)が0.5〜13%、特に好ましくは(B)が3〜27%、(C)が1〜8%である。
分散剤(E)としては、従来から微粒子の分散剤として使用されているもの、例えば、多糖類及びその誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グァーガム、カチオン化グァーガム、キサンタンガム、アルギン酸塩、カチオン化デンプン等);ポバール及びリン酸エステル{フィチン酸、ジ(ポリオキシエチレン)アルキルエーテルリン酸、トリ(ポリオキシエチレン)アルキルエーテルリン酸等}等が挙げられる。尚、前記(A−2a)も分散剤としての効果を有する。
これら分散剤(E)を含有する場合、これらの分散剤(E)の含有量は、本発明の洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、好ましくは10%以下、更に好ましくは8%以下、特に好ましくは5%以下である。
3価以上の多価アルコール(F)としては、以下の(F1)〜(F5)等が挙げられる。
(F1)脂肪族多価アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン及びペンタエリスリトール等);
(F2)(F1)の脱水縮合物(ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン及びペンタグリセリン等);
(F3)糖類、例えば単糖類{ペントース(アラビノース、キシロース、リボース、キシルロース及びリブロース等)、ヘキソース(グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ソルボース及びタガトース等)及びヘプトース(セドヘプツロース等)等}、二糖類(トレハロース、サッカロース、マルトース、セロビオース、ゲンチオビオース及びラクトース等)並びに三糖類(ラフィノース及びマルトトリオース等)等;
(F4)糖アルコール(アラビトール、アドニトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール及びズルシトール等);
(F5)トリスフェノール(トリスフェノールPA等);
並びにこれらのアルキレンオキシド(炭素数2〜4)付加物(付加モル数1〜7モル)等。
また、(F)は単独で使用しても、2種以上併用してもよい。
(F)の内、基板の腐食を防止する効果の高い点から、(F1)、(F2)、(F3)及び(F4)が好ましく、更に好ましくはグリセリン、サッカロース及びソルビトールである。
(F)を含有する場合、その含有量は、洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、好ましくは30%以下、更に好ましくは20%以下、特に好ましくは10%以下である。
水溶性有機溶剤(G)としては、20℃における水に対する溶解度(g/100gH2O)が3以上、好ましくは10以上の有機溶剤が挙げられる。
(G)の具体例としては、スルホキシド{ジメチルスルホキシド、スルホラン、ブチルスルホン、3−メチルスルホラン、2,4−ジメチルスルホラン等};スルホン{ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホン等};アミド{N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド等};ラクタム{N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロリドン等};ラクトン{β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン等};アルコール{メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル等};グリコール及びグリコールエーテル{エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル等};オキサゾリジノン(N−メチル−2−オキサゾリジノン、3,5−ジメチル−2−オキサゾリジノン等);ニトリル(アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、アクリロニトリル、メタクリルニトリル、ベンゾニトリル等);カーボネート(エチレンカーボネート、プロピオンカーボネート等);ケトン(アセトン、ジエチルケトン、アセトフェノン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、ジアセトンアルコール等);環状エーテル(テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等)等が挙げられる。
また(G)は単独で使用しても、2種以上併用して使用してもよい。
(G)の内で、洗浄性及び洗浄剤中の成分が電子材料表面に残留することを防止する観点等から、グリコール及びグリコールエーテルが好ましく、更に好ましくは、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及びジエチレングリコールモノヘキシルエーテルである。
(G)を使用する場合、その含有量は、洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、80%以下、更に好ましくは50%以下、特に好ましくは20%以下である。
その他の添加剤(H)としては、酸化防止剤、防錆剤、pH調整剤、緩衝剤、消泡剤、防腐剤及びハイドロトロープ剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤{2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール等};アミン系酸化防止剤{モノオクチルジフェニルアミン、モノノニルジフェニルアミン等のモノアルキルジフェニルアミン;4,4’−ジブチルジフェニルアミン、4,4’−ジペンチルジフェニルアミン等のジアルキルジフェニルアミン;テトラブチルジフェニルアミン、テトラヘキシルジフェニルアミン等のポリアルキルジフェニルアミン;α−ナフチルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン等};硫黄系化合物{フェノチアジン、ペンタエリスリトール−テトラキス−(3−ラウリルチオプロピオネート)、ビス(3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド等};リン系酸化防止剤{ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニルジイソデシルホスフィト、ジフェニルジイソオクチルホスファイト、トリフェニルホスファイト等};等が挙げられる。これらは、単独で使用しても、2種以上併用してもよい。
防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、炭素数2〜10の炭化水素基を有するベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール、炭素数2〜20炭化水素基を有するイミダゾール、炭素数2〜20炭化水素基を有するチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール等の含窒素有機防錆剤;ドデセニルコハク酸ハーフエステル、オクタデセニルコハク酸無水物、ドデセニルコハク酸アミド等のアルキル又はアルケニルコハク酸;ソルビタンモノオレエート、グリセリンモノオレエート、ペンタエリスリトールモノオレエート等の多価アルコール部分エステル等を挙げられる。これらは単独で使用しても、2種以上併用してもよい。。
pH調整剤としては、無機酸(塩酸、硫酸、硝酸、スルファミン酸及びリン酸等)、上記例示した無機アルカリ(D−4)等が挙げられ、これらは単独で使用しても、2種以上併用してもよい。
緩衝剤としては、緩衝作用を有する有機酸又は無機酸及び/又はそれらの塩を用いることができる。有機酸としては、前記の(C−1a)で例示した炭素数1〜12の有機酸類等を挙げることができ、無機酸としては、例えばリン酸、ホウ酸等を挙げることができる。また、これらの酸の塩としては、上述のアニオン性界面活性剤(A−2)で例示した塩と同様のものが挙げられる。これらは単独で使用しても、2種以上併用してもよい。
消泡剤としては、シリコーン消泡剤(ジメチルシリコーン、フルオロシリコーン及びポリエーテルシリコーン等を構成成分とする消泡剤等)等が挙げられる。これらは単独で使用しても、2種以上併用してもよい。
防腐剤としては、トリアジン誘導体{ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−S−トリアジン等}、イソチアゾリン誘導体{1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等}、ピリジン誘導体{ピリジン2−ピリジンチオール−1−オキサイド(塩)等}、モルホリン誘導体{4−(2−ニトロブチル)モルホリン、4,4−(2−エチル−2−ニトロトリメチレン)−ジモルホリン等}、ベンズイミダゾール誘導体{2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等}、その他の防腐剤{ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミノ)エチレン(ジメチルイミノ)エチレン]ジクロライド、p−クロロ−m−キシレノール、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、アセトキシジメチルジオキサン、イソプロピルメチルフェノール、テトラクロロイソフタロニトリル、ビスブロモアセトキシエタン、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール等}等が挙げられる。これらは単独で使用しても、2種以上併用してもよい。
ハイドロトロープ剤としては、レゾルシン及びサリチル酸(塩)等が挙げられる。また、これらの酸の塩としては、上述のアニオン性界面活性剤(A−2)で例示した塩と同様のものが挙げられる。これらは単独で使用しても、2種以上併用してもよい。尚、スルホン酸系界面活性剤(A−2b−1)として例示したトルエンスルホン酸(塩)、キシレンスルホン酸(塩)及びクメンスルホン酸(塩)もハイドロトロープ剤としての効果を有する。
その他の添加剤(H)を含有する場合、それぞれの添加剤の含有量は、酸化防止剤、防錆剤、緩衝剤、防腐剤及びハイドロトロープ剤が、洗浄剤の有効成分の重量に基づいて好ましくは10%以下、更に好ましくは8%以下、特に好ましくは5%以下である。また消泡剤の添加量は好ましくは2%以下、更に好ましくは1.5%以下、特に好ましくは1%以下である。また、pH調整剤は洗浄剤の有効成分の重量に基づいて好ましくは90%以下、更に好ましくは85%以下、特に好ましくは80%以下である。また、その他の添加剤(H)の合計の含有量は、洗浄剤の有効成分の重量に基づいて90%以下、更に好ましくは85%以下、特に好ましくは80%以下である。
尚、前記の成分(B)〜(H)の間で、組成が同一で重複する場合は、それぞれの成分が該当する添加効果を奏する量を他の成分としての効果に関わりなく使用するのではなく、他の成分としての効果も同時に得られることをも考慮し、使用目的に応じて使用量を調整するものとする。
本発明の洗浄剤の有効成分の濃度は、使用時の作業性や運搬効率の観点から、前述のように通常0.8〜100%、好ましくは1〜50%である。従って、本発明の洗浄剤中の水の含有量は、通常99.2%以下、好ましくは50〜99%である。
本発明の洗浄剤は、界面活性剤(A)のみからなる場合を除き、(A)と、(B)〜(H)及び水からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分とを混合することによって製造されるが、前記数式(1)を満たす洗浄剤を得るためには以下のような方法で製造することが好ましい。
(1)界面活性剤(A)又は、(A)並びに必要により(B)〜(H)及び水からなる群から選ばれる少なくとも1種の成分を常温〜80℃で混合したものの一部を採り、洗浄液として使用される場合の有効成分濃度にまで水で希釈した希釈液の25℃でのpH及び酸化還元電位を測定し、pHと酸化還元電位(V)が数式(1)を満たすることを確認する。
(2)酸化還元電位が数式(1)を満たさない場合は、酸化還元電位を低下させる成分、例えばキレート剤(B)、還元剤(C)及び/又はアルカリ成分(D)等を添加して、pHと酸化還元電位が数式(1)を満たす様に酸化還元電位を調整する。
尚、特定の範囲のpHを有する洗浄液を得る場合は、上記操作に加えて以下の方法でpH調整を行う。
上記(1)又は(2)の操作におけるpHが所望のpHの範囲より低い場合は、pHを上昇させる成分、例えばアルカリ成分(D)、その他の添加剤(H)の内のpH調整剤及び/又はアニオン性界面活性剤(A−2)等を添加してpHを所望の範囲に調整する。
上記(1)又は(2)の操作におけるpHが所望のpHの範囲より高い場合は、pHを下降させる成分、例えばキレート剤(B)、還元剤(C)、その他の添加剤(H)の内のpH調整剤及び/又は緩衝剤等を添加してpHを所望の範囲に調整する。
本発明の洗浄剤の製造における混合溶解装置としては、特に限定されないが、櫂型羽根を装備した攪拌混合装置や螺旋型羽根を装備した攪拌混合装置等が使用できる。
本発明の洗浄剤中のNa、K、Ca、Fe,Cu、Al、Pb、Ni及びZn原子の各金属含有量は、磁気ディスク用ガラス基板の金属汚染を防ぐ観点から、洗浄剤の有効成分の重量に基づいて20ppm以下が好ましく、より好ましくは10ppm以下、特に好ましくは5ppm以下である。これらの金属原子の含有量の測定方法としては、公知の方法、例えば原子吸光法、ICP発光分析法、ICP質量分析法が利用できる。
本発明の磁気ディスク基板用洗浄液は、上記の洗浄剤を必要により水で希釈して洗浄工程で使用する洗浄液であり、有効成分濃度が0.01〜15%、好ましくは0.05〜10%であり、25℃でのpHが5未満であり、25℃でのpH及び酸化還元電位(V)[単位はmV、vsSHE]が下記数式(1)を満たすことを特徴とする磁気ディスク基板用洗浄液である。
V ≦ −38.7×pH+550 (1)
本発明の洗浄液中の成分や酸化還元電位の測定法等は、前述の通りである。
本発明の洗浄液の表面張力(25℃)は、磁気ディスク用ガラス基板への洗浄剤のぬれ性の観点から、好ましくは65mN/m以下であり、更に好ましくは50mN/m以下、特に好ましくは40mN/m以下、最も好ましくは30mN/m以下である。
本発明における表面張力は、JIS K3362:1998の輪環法:対応ISO 304に従って測定できる。
洗浄液の電気伝導率(mS/cm)は、パーティクルの再付着防止性及びエッチング性の観点から、好ましくは0.2〜10.0、更に好ましくは0.5〜5.0、特に好ましくは1.0〜3.5である。
本発明の磁気ディスク用ガラス基板の洗浄方法は、上記の洗浄液中で該基板を洗浄する洗浄方法である。洗浄対象物(汚れ)は、油分(クーラント等)、人体からの汚れ(指紋、皮脂等)、可塑剤(ジオクチルフタレート等)、有機パーティクル等の有機物及び無機パーティクル[研磨剤(例えば、コロイダルシリカ、アルミナ、酸化セリウム及びダイヤモンド等)及び研磨屑等]等の無機物が挙げられる。
本発明の洗浄方法は、パーティクルの除去性に極めて優れていることから、磁気ディスクの製造工程の内、研磨剤又は研磨屑等といったパーティクルが発生する工程で行うことが好ましく、より具体的には、研削工程後の洗浄工程、研磨工程後の洗浄工程又はテクスチャー加工工程若しくはミラーポリッシュ加工工程後の洗浄工程での洗浄方法として適用することが好ましい。
前記の研磨工程が、研磨剤としてシリカ又は酸化セリウムのいずれかを用いる研磨工程であり、前記のテクスチャー加工工程又はミラーポリッシュ加工工程が、研磨剤としてダイヤモンドを用いるテクスチャー加工工程又はミラーポリッシュ加工工程であると、本発明の洗浄方法の効果が特に発揮されやすい。
また、基板表面に大気中に浮遊する汚れ(パーティクル及び有機物汚れ等)が強固に付着することを防止する為に、上記の洗浄工程前後において当該基板を本発明の洗浄液に浸漬してもよい。
本発明の洗浄方法における洗浄方式としては、超音波洗浄、シャワー洗浄、スプレー洗浄、ブラシ洗浄、浸漬洗浄、浸漬揺動洗浄及び枚葉式洗浄からなる群より選ばれる少なくとも1種の洗浄方式が挙げられ、いずれの方式であっても本発明の洗浄方法の効果が発揮されやすい。
本発明の洗浄剤を使用する際の洗浄温度(℃)としては、洗浄性の観点から、10〜80℃が好ましく、より好ましくは15〜70、特に好ましくは20〜60である。
尚、本発明の洗浄方法で洗浄された磁気ディスク基板に対する水の接触角(25℃)は、好ましくは20°以下であり、更に好ましくは1〜10°、特に好ましくは2〜8°である。接触角がこの範囲にあると、磁性膜等をスパッタにより形成する場合に均一な膜が形成でき、磁気特性の点から好ましい。尚、接触角の測定は、例えば、全自動接触角計[協和界面科学(株)社製、PD−W]を用いて測定することができる。
本発明の洗浄方法で洗浄した後の磁気ディスク基板表面の表面粗さ(Ra)は、磁気ディスク基板の記録密度向上の観点から、好ましくは0.5nm以下、更に好ましくは0.001〜0.3nm、特に好ましくは0.05〜0.2nmである。
尚、磁気ディスク基板表面の表面粗さ(Ra)は、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製、E−sweepを用いて下記の条件により測定した。
測定モード:DFM(タッピングモード)
スキャンエリア:10μm×10μm
走査線数 :256本(Y方向スキャン)
補正 :X,Y方向のフラット補正あり
本発明の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法は、前記の洗浄方法で磁気ディスク用ガラス基板を洗浄する工程を含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。特に限定がない限り以下において部は重量部を示す。ポリマーのGPCによる分子量の測定条件は前述の方法により測定した。尚、実施例及び比較例用いる超純水は比抵抗値が18MΩ以上のものを使用した。尚、以下において「EO」はエチレンオキサイドの略記である。
[製造例1]
撹拌装置、温度制御装置付きの容積1リットルのステンレス製オートクレーブに、ラウリルアルコールを200部(1.1モル部)及びテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド(以下、TMAHと略記)の25%水溶液を10部(0.027モル部)を仕込み、100℃、4kPa以下の減圧下で30分間脱水した。EO430部(9.8モル部)を、反応温度を100℃に制御しながら、3時間かけて滴下した後、100℃で3時間熟成し、粗生成物を得た。この粗生成物を2.6kPa以下の減圧下に、150℃で2時間保持して、残存するTMAHを分解及び除去し、ノニオン性界面活性剤であるラウリルアルコールEO9モル付加物(A−1−1)630部を得た。
[製造例2]
撹拌装置、温度制御装置付きの容積1リットルのステンレス製オートクレーブに、ラウリルアミン185部(1.0モル部)及び25%TMAH水溶液3.6部(0.01モル部)を仕込み、100℃、4kPa以下の減圧下で30分間脱水した。EO264部(6.0モル部)を、反応温度を100℃に制御しながら、3時間かけて滴下した後、100℃で3時間熟成し、粗生成物を得た。この粗生成物を2.6kPa以下の減圧下、150℃で2時間保持して、残存するTMAHを分解及び除去し、ノニオン性界面活性剤であるラウリルアミンEO6モル付加物(A−1−2)445部を得た。
[製造例3]
撹拌装置及び温度制御装置付きの容積1リットルのステンレス製オートクレーブに、クミルフェノール212部(1.0モル部)及び25%TMAH水溶液2.9部(0.008モル部)を仕込み、100℃、4kPa以下の減圧下で30分間脱水した。EO352部(8.0モル部)を、反応温度を100℃に制御しながら、3時間かけて滴下した後、100℃で3時間熟成し、粗生成物を得た。この粗生成物を2.6kPa以下の減圧下、150℃で2時間保持して、残存するTMAHを分解及び除去し、ノニオン性界面活性剤であるクミルフェノールEO8モル付加物(A−1−3)560部を得た。
[製造例4]
温調及び攪拌が可能な反応容器にイソプロピルアルコール300部及び超純水100部を仕込み、窒素置換後、75℃に昇温した。撹拌下で、アクリル酸の75%水溶液407部及びジメチル2,2’−アゾビスイソブチレートの15%イソプロピルアルコール溶液95部を3.5時間かけてそれぞれ同時に滴下した。滴下終了後、75℃で5時間撹拌した後、系内が固化しないように超純水を間欠的に投入し、イソプロピルアルコールが検出できなくなるまで水とイソプロピルアルコールの混合物を留去した。得られたポリアクリル酸水溶液をDBU(約450部)でpHが7になるまで中和し、超純水で濃度調整することにより、アニオン性界面活性剤であるポリアクリル酸DBU塩(A−2−1)の40%水溶液を得た。尚、(A−2−1)のMwは10,000であった。
[製造例5]
温調及び還流が可能な攪拌付き反応容器にエチレンジクロライド100部を仕込み、攪拌下、窒素置換した後に90℃まで昇温し、エチレンジクロライドを還流させた。スチレン120部と、予め2,2’−アゾビスイソブチロニトリル1.7部をエチレンジクロライド20部に溶かした開始剤溶液を、それぞれ別々に6時間かけて反応容器内に同時に滴下し、滴下終了後更に1時間重合を行った。重合後、窒素シール下で20℃に冷却した後、温度を20℃にコントロールしながら無水硫酸105部を10時間かけて滴下し、滴下終了後更に3時間スルホン化反応させた。反応後、溶媒を留去し固化させた後、超純水345部を投入して溶解し、ポリスチレンスルホン酸水溶液を得た。得られたポリスチレンスルホン酸水溶液を25%TMAH水溶液(約400部)でpHが7になるまで中和し、超純水で濃度調整することにより、アニオン性界面活性剤であるポリスチレンスルホン酸TMAH塩(A−2−2)の40%水溶液を得た。尚、(A−2−2)のMwは、40,000、スルホン化率は97%であった。
[製造例6]
攪拌付き反応容器にナフタレンスルホン酸21部及び超純水を10部仕込み、37%ホルムアルデヒド8部を80℃で3時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃に昇温して25時間反応した後、室温(約25℃)まで冷却して水浴中、25℃に調整しながらDBUを徐々に加え、pH6.5に調製した(DBU約15部使用)。超純水を加えて固形分を40%に調整して、アニオン性界面活性剤であるナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のDBU塩(A−2−3)の40%水溶液を得た。尚、(A−2−3)のMwは、5,000であった。
[製造例7]
アクリル酸の75%水溶液407部の代わりに、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸227部、アクリル酸78部及び超純水131部からなる70%モノマー水溶液436部を使用したこと以外は、製造例4と同様に重合後、イソプロピルアルコールが検出できなくなるまで水とイソプロピルアルコールの混合物を留去して、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸/アクリル酸共重合体水溶液を得た。得られたアクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸/アクリル酸共重合体水溶液を25℃に調整しながらDBUを徐々に加えてpH6.5に調製し(DBU約280部使用)超純水で濃度調整することにより、アニオン性界面活性剤であるアクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸/アクリル酸共重合体DBU塩(A−2−4)の40%水溶液を得た。尚、(A−2−4)のMwは8,000であった。
[製造例8]
アクリル酸の75%水溶液407部の代わりに、メタクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステルナトリウム塩の50%水溶液[三洋化成(株)社製、エレミノールRS−30]320部及びアクリル酸145部からなる65%モノマー水溶液465部を使用したこと以外は、製造例4と同様に重合後、イソプロピルアルコールが検出できなくなるまで水とイソプロピルアルコールの混合物を留去して、メタクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステルナトリウム塩/アクリル酸共重合体水溶液を得た。得られた共重合体水溶液を固形分濃度10%になるように超純水で希釈した後、陽イオン交換樹脂「アンバーライトIR−120B」(オルガノ株式会社製)を用いて、溶液中のナトリウムイオンが1ppm以下になるまで除去した。尚、ナトリウム含量はICP発光分析装置(VARIAN社製、Varian730−ES)を用いて測定した。得られたメタクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステル/アクリル酸共重合体水溶液を25℃に調整しながら25%TMAH水溶液(約600部)でpHが7になるまで中和し、超純水で濃度調整することにより、アニオン性界面活性剤であるメタクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステル/アクリル酸共重合体TMAH塩(A−2−5)の10%水溶液を得た。尚、(A−2−5)のMwは9,000であった。
[製造例9]
オクチルベンゼンスルホン酸136部及び超純水245部を1Lのビーカーに仕込み、均一になるまで溶解した。得られたオクチルベンゼンスルホン酸水溶液をDBN(約65部)でpHが7になるまで中和し、超純水で濃度調整することにより、アニオン性界面活性剤であるオクチルベンゼンスルホン酸DBN塩(A−2−6)の40%水溶液を得た。
[製造例10]
2−エチルヘキサン酸144部及び超純水300部を1Lのビーカーに仕込み、均一になるまで溶解した。得られた2−エチルヘキサン酸水溶液をジエタノールアミン(約105部)でpHが7になるまで中和し、超純水で濃度調整することにより、アニオン性界面活性剤である2−エチルヘキサン酸ジエタノールアミン塩(A−2−7)の40%水溶液を得た。
[製造例11]
攪拌装置及び温度制御付きのガラス製反応装置に2−エチルヘキサノール256部を仕込み、攪拌下で0℃まで冷却し、系内温度を0℃に保ちながらクロロスルホン酸229部を3時間かけて滴下し、硫酸エステルを得た。更に48%水酸化カリウム水溶液(約230部)でpHが7になるまで中和し,超純水で濃度調製することにより、アニオン性界面活性剤である2−エチルヘキサノール硫酸エステルカリウム塩(A−2−8)の40%水溶液を得た。
[実施例1〜20]及び[比較例1〜2]
表1及び表2に記載の各成分を、表1及び表2記載の配合部数で、1Lのビーカー中で室温(約20℃)で均一撹拌・混合して実施例1〜20及び比較例1〜2の洗浄剤を作製し、超純水で10倍に希釈して洗浄液として以下の評価方法に基づいて評価した結果を表1及び表2に示す。
尚、表1及び表2に記載の超純水以外の各成分の配合部数は有効成分換算での値である。また、表1及び表2に記載の超純水の量は、製造例1〜11で得た界面活性剤及びTMAHの水溶液中の超純水を含む量である。
また、表1及び表2に記載ののキレート剤(B)、還元剤(C)及びアルカリ成分(D)及び水溶性有機溶剤(G)の略号は下記の通りである。
HEDP:1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸
HMP:ヘキサメタリン酸ナトリウム
AA:アスコルビン酸
Cys:L−システイン
次亜リン酸1Na:次亜リン酸モノナトリウム塩
MDEA:N−メチルジエタノールアミン
DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン
DEG−B:ジエチレングリコールモノブチルエーテル
得られた洗浄液の25℃でのpHをpHメーター(堀場製作所社製、M−12)で測定した。酸化還元電位及び表面張力は前述の方法により測定した。また、以下の方法により洗浄性−1及び2、表面平坦性、エッチング性、接触角並びに分散性を評価した。
<洗浄性評価−1>
研磨剤としての市販の酸化セリウムスラリー(粒径約100nm)及び研磨布を用いて、2.5インチの磁気ディスク用ガラス基板を研磨した後、超純水で表面をリンスし、窒素でブローすることにより、汚染基板を調製した。上記調製した各洗浄液1,000部を1Lガラス製ビーカーにとり、調製した汚染基板を浸漬し、超音波洗浄機(200kHz)内で、30℃、5分間の洗浄を行った。洗浄後、基板を取り出し、超純水で十分にリンスを行った後、窒素ガスでブローして乾燥し、下記の評価基準に従い、基板表面の洗浄性を微分干渉顕微鏡(Nikon社製、OPTIPHOT−2、倍率400倍)で評価した。尚、本評価は大気からの汚染を防ぐため、クラス1,000(FED−STD−209D、米国連邦規格、1988年)のクリーンルーム内で実施した。
◎:ほぼ完全に除去できている。
○:ほとんど洗浄できている。
△:若干粒子が残留している。
×:ほとんど洗浄できていない。
<洗浄性評価−2>
研磨剤として市販のコロイダルシリカスラリー(粒径約30nm)を用いた以外は、洗浄性評価−1と同様に評価した。
<表面平坦性>
20mlのガラス製容器に各洗浄液を10ml採り、30℃に温調した後、磁気ディスク用ガラス基板を1cm×1cmの大きさにカットした基板を入れ、30℃で20分間浸漬して洗浄した。洗浄後、ピンセットを用いて基板を取り出し、超純水で十分にリンスして洗浄液を除去した後、室温下(25℃)、窒素でブローすることで基板を乾燥した。乾燥した基板表面の表面粗さ(Ra)を原子間力顕微鏡(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製、E−Sweep)を用いて測定し、表面平坦性を評価した。尚、試験前の基板の表面粗さ(Ra)は、0.20nmであった。
<エッチング性>
1Lのポリプロピレン製容器に各洗浄液100部を採り、その中に2.5インチの磁気ディスク用ガラス基板1枚を入れ、上部にポリ塩化ビニリデン製フィルムをかけて水分が蒸発しないように密閉し、23℃に温調された室内で12時間静置した。静置後、各洗浄液を採取し、ICP発光分析装置(VARIAN社製、Varian730−ES)で洗浄液中のNi含量を測定した。尚、予め試験前の各洗浄液についても同様にSi含量を測定しておき、その差を求めることで試験中に溶出したSi含量(ppb)を求めた。この溶出したSi含量が多いほど、エッチング性が高い。
<接触角測定>
上記洗浄性試験−1で評価した直後の基板について、全自動接触角計(協和界面科学(株)社製、PD−W)を用いて、水に対する接触角(25℃、1秒後)を測定した。
<分散性評価>
50mlのガラス製容器に各洗浄液を30部採り、これに前記洗浄性評価−2で使用した市販のコロイダルシリカスラリー(粒径約30nm)0.3部を加えてマグネティックスターラーを用いて1分間攪拌した。5分間静置した後、動的光散乱式粒径分布測定装置[(株)堀場製作所社製、LB−550V]を用いて粒径(メジアン粒径)を測定した。粒径が小さい程分散性に優れる。
Figure 2009087523
Figure 2009087523
表1及び表2の結果から、本発明の洗浄剤は、洗浄後のガラス基板表面に付着するパーティクルの除去性が極めて優れることがわかった。また、エッチング性試験の結果から、本発明の洗浄剤は、適度なエッチング性を有するが、洗浄後の基板表面の平坦性にはほとんど変化を与えないので、洗浄時に基板表面荒れを引き起こす心配がなく、基板表面に強固に付着したパーティクルについても非常に有効であることがわかった。更に、本発明の洗浄剤は洗浄後の基板表面の水の接触角を低くできることから、極めて清浄な基板表面を実現できるといった効果も奏することがわかった。
加えて、コロイダルシリカに対する分散性が良く、これらのパーティクルの基板への再付着防止性にも優れていることから、上記の優れた洗浄性を発現できることがわかった。
本発明の洗浄剤は、磁気ディスク用ガラス基板上のパーティクルの洗浄性に優れているため、磁気ディスク用ガラス基板を製造する工程の洗浄剤として有効に使用することができる。

Claims (14)

  1. 界面活性剤(A)を含有してなる磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤であって、洗浄液として使用される場合の有効成分濃度における25℃でのpHが5未満であり、pH及び同濃度における25℃での酸化還元電位(V)[単位はmV、vsSHE]が下記数式(1)を満たすことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤。
    V ≦ −38.7×pH+550 (1)
  2. 洗浄液として使用される場合の有効成分濃度が0.01〜15重量%である請求項1記載の磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤。
  3. 界面活性剤(A)が、アニオン性界面活性剤(A−2)又は(A−2)と非イオン性界面活性剤(A−1)の混合物である請求項1又は2記載の磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤。
  4. 更にキレート剤(B)及び還元剤(C)からなる群から選ばれる1種以上を含む請求項1〜3のいずれか記載の磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤。
  5. キレート剤(B)がアミノポリカルボン酸(塩)(B−1)、ヒドロキシカルボン酸(塩)(B−2)、ホスホン酸(塩)(B−6)及び縮合リン酸(塩)(B−7)からなる群から選ばれる1種以上のキレート剤である請求項4記載の磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤。
  6. 還元剤(C)が、炭素数1〜12のアルデヒド類、炭素数6〜9のレダクトン類、炭素数1〜30の脂肪族アミン、チオール系還元剤、硫黄のオキソ酸類及びリンのオキソ酸類からなる群から選ばれる1種以上の還元剤である請求項4又は5記載の磁気ディスク用ガラス基板洗浄剤。
  7. 界面活性剤(A)を含有してなる磁気ディスク用ガラス基板洗浄液であって、有効成分濃度が0.01〜15重量%であり、25℃でのpHが5未満であり、pHと洗浄液の25℃での酸化還元電位(V)[単位はmV、vsSHE]が下記数式(1)を満たすことを特徴とする磁気ディスク基板用洗浄液。
    V ≦ −38.7×pH+550 (1)
  8. 表面張力(25℃)が65mN/m以下である請求項7記載の磁気ディスク用ガラス基板洗浄液。
  9. 請求項7又は8記載の洗浄液中で磁気ディスク用ガラス基板を洗浄する磁気ディスク用ガラス基板の洗浄方法。
  10. 研削工程後の洗浄工程、研磨工程後の洗浄工程又はテクスチャー加工工程若しくはミラーポリッシュ加工工程後の洗浄工程のいずれかの洗浄工程で磁気ディスク基板を洗浄する請求項9記載の磁気ディスク用ガラス基板の洗浄方法。
  11. 研磨工程が、研磨剤としてシリカ又は酸化セリウムを用いる研磨工程であり、テクスチャー加工工程又はミラーポリッシュ加工工程が、研磨剤としてダイヤモンドを用いるテクスチャー加工工程又はミラーポリッシュ加工工程である請求項10記載の磁気ディスク用ガラス基板の洗浄方法。
  12. 超音波洗浄、シャワー洗浄、スプレー洗浄、ブラシ洗浄、浸漬洗浄、浸漬揺動洗浄及び枚葉式洗浄からなる群から選ばれる少なくとも1種の洗浄方式を用いて行われる請求項9〜11のいずれか記載の磁気ディスク用ガラス基板の洗浄方法。
  13. 洗浄後の基板に対する水の接触角(25℃)が、20°以下である請求項9〜12のいずれか記載の磁気ディスク基板の洗浄方法。
  14. 請求項9〜13のいずれか記載の洗浄方法で磁気ディスク用ガラス基板を洗浄する工程を含む磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
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