JP5324242B2 - 電子材料用洗浄剤及び洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は電子材料用洗浄剤及び洗浄方法に関する。
電子材料の洗浄技術において、製造時における基板上に残存する微量の有機物汚れやガラスカレット及び砥粒等の不純物が電子材料の性能や歩留まりに大きく影響するため、その管理が極めて重要になってきている。特に洗浄対象となる不純物がより微粒子(パーティクル)化してきており、従来以上に更に界面へ付着し、残存しやすくなることから、高度洗浄技術の確立が急務となっている。このため、これらのパーティクルによる汚染を防止することを目的として、界面活性剤を用いて、パーティクルの除去性を向上させる方法が提案されている(特許文献1及び2参照)。
しかし、フラットパネルディスプレイ用、ハードディスク用及び半導体用のガラス又はシリコン基板製造工程において、マザーガラスから必要に応じて適切な大きさにガラス基板を切断する際に発生するガラスの切粉(通称ガラスカレット)や、クリーンルーム内に飛散している粉塵や加工油等の有機物汚れ、基板表面を鏡面仕上げする工程及びテクスチャリングする工程の際に使用する研磨剤や研磨屑等が基板表面に強固に付着し、洗浄工程で十分に除去できないといった問題がある。
特許文献1で提案されている洗浄剤は、アルキルグルコシド、グリセリルエーテル及び炭化水素を含有する洗浄剤であり、パーティクル除去の性能を向上させるためノニオン性界面活性剤を含有しいるが、界面活性剤中の成分が電子材料表面に残りやすいためリンス性が悪く、歩留まり率が低下するという問題がある。また、特許文献2において、浸透力の向上によりパーティクル除去の性能を改善するものとして、平均炭素数10〜20のスルホコハク酸型アニオン性界面活性剤等を提案しているが、パーティクルの除去性には改善が見られるものの、起泡性が非常に高く、また泡切れ性に乏しいため、ハンドリング性に問題がある。
特開2007−39627号公報 特開2004−2691号公報
本発明の課題は、低起泡性で泡切れ性にも優れ、かつ優れたパーティクルの除去性及びリンス性を実現する電子材料用洗浄剤を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、 一般式(1)で表されるアニオン成分と、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、炭素数0〜25のアンモニウムカチオン、ヒドロキシルアミンにプロトンが付加したカチオン、炭素数1〜36の脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオン、炭素数4〜10のアミジン化合物にプロトンが付加したカチオン、炭素数1〜23のアルカノールアミンにプロトンが付加したカチオン及び炭素数6〜20の芳香族又は芳香脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオンからなる群から選ばれる1種以上のカチオン成分からなるアニオン性界面活性剤(A)及びキレート剤(C)を含有する電子材料用洗浄剤であって、(A)の0.2重量%水溶液の20℃におけるロス・マイルス試験により測定される起泡力が50mm以下であり、泡の安定度が5mm以下であることを特徴とする電子材料用洗浄剤及び該電子材料用洗浄剤を用いる電子材料の洗浄方法である。
Figure 0005324242
[式中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基であり、かつR1とR2の炭素数の合計は3〜8、aは0〜2の整数、(OA1)は炭素数2〜4のオキシアルキレ
ン基、bは平均値であって0〜10、Q-は−COO-、−OCH2COO-、−OSO3 -、−SO3 -又は−OPO2(OR3)-、R3は水素原子又はR1(R2)CH−(CH2a−(OA1b−で表される基、Q-が−COO-又は−SO3 -の場合bは0である。]
本発明の電子材料用洗浄剤は、フラットパネルディスプレイ用、ハードディスク用及び半導体用のガラス又はシリコン基板製造工程において、優れたパーティクルの除去性及びリンス性を実現し、低起泡性かつ泡切れ性に優れ、製造時における歩留まり率の向上や短時間で洗浄が可能となる極めて効率的な高度洗浄を可能にする。
一般式(1)におけるR1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基で、かつR1とR2の炭素数の合計は3〜8であり、パーティクル除去性の観点から、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数2〜4のアルキル基でかつR1とR2の炭素数の合計が5〜7であることが好ましい。
1及びR2の具体例としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1,1−ジメチル−2−メチルプロピル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル基及び1−エチル−2−メチルプロピル基が挙げられる。
aは0〜2の整数であり、パーティクル除去性の観点から好ましくは0又は1、特に好ましくは1である。
一般式(1)におけるA1は炭素数2〜4のアルキレン基であり、具体的には、エチレン基、1,2−又は1,3−プロピレン基及び1,2−、1,3−、1,4−又は2,3−ブチレン基が挙げられる。これらの内、低泡性の観点から好ましいのはエチレン基及び1,2−プロピレン基である。A1は1種のアルキレン基の単独使用又は2種以上のアルキレン基の併用であってもよい。
(OA1bは、後述の通り、アルキレンオキサイドのアルキレンがA1であるものの付加反応により形成されるため、これらの付加物における付加モル数は分布を有している。従ってbは平均値で表され、通常0〜10であり、低起泡性の観点から好ましくは0〜5である。
尚、(OA1bの形成に当たり、2種以上のアルキレンオキサイドを併用する場合は、ブロック付加(チップ型、バランス型及び活性セカンダリー型等)でもランダム付加でも両者の混合系[ランダム付加後にチップしたもの:分子中に任意に分布されたオキシエチレン鎖を0〜50 %(好ましくは5〜40%)有し、0〜30%(好ましくは5〜25%)のオキシエチレン鎖が分子末端にチップされたもの]でもよい。上記及び以下において特に規定しない限り、%は重量%を表す。
一般式(1)におけるQ-は、−COO-、−OCH2COO-、−OSO3 -、−SO3 -又は−OPO2(OR3-、R3は水素原子又はR1(R2)CH−(CH2a−(OA1b−で表される基であり、洗浄剤のリンス性の観点から、−COO-、−OSO3 -、−SO3 -及び−OPO2(OR3-が好ましく、更に好ましいのは−OSO3 -及び−SO3 -である。
尚、Q-が−COO-又は−SO3 -の場合は、bは0である。
一般式(2)におけるR4はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基で、かつc個のR4の炭素数の合計は4以下であり、cは1〜4の整数である。
4の具体例としては、前記一般式(1)におけるR1及びR2として例示したアルキル基の内の炭素数1〜4のものが挙げられる。
一般式(2)におけるA2としては、前記一般式(1)におけるA1と同様のものが挙げられ、好ましいものも同様である。A2は1種のアルキレン基の単独使用又は2種以上のアルキレン基の併用であってもよい。
(OA2dは、後述の通り、アルキレンオキサイドのアルキレンがA2であるものの付加反応により形成されるため、これらの付加物における付加モル数は分布を有している。従ってdは平均値で表され、通常0〜10であり、低起泡性の観点から好ましくは0〜5である。
尚、(OA2dの形成に当たり、2種以上のアルキレンオキサイドを併用する場合は、ブロック付加(チップ型、バランス型及び活性セカンダリー型等)でもランダム付加でも両者の混合系[ランダム付加後にチップしたもの:分子中に任意に分布されたオキシエチレン鎖を0〜50 %(好ましくは5〜40%)有し、0〜30%(好ましくは5〜25%)のオキシエチレン鎖が分子末端にチップされたもの]でもよい。
一般式(2)におけるQ-は−COO-、−OCH2COO-、−OSO3 -、−SO3 -又は−OPO2(OR5)-、R5は水素原子又は一般式(2)からQ-を除いた基であり、洗浄剤のリンス性の観点から、−COO-、−OSO3 -、−SO3 -及び−OPO2(OR5-が好ましく、更に好ましいのは−OSO3 -及び−SO3 -である。
尚、Q-が−COO-又は−SO3 -の場合は、dは0である。
本発明におけるアニオン性界面活性剤(A)は、前記一般式(1)で表されるアニオン成分及び/又は一般式(2)で表されるアニオン成分と、その対イオンとしてのカチオン成分から構成される。
カチオン成分としては、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、炭素数0〜25のアンモニウムカチオン、ヒドロキシルアミンにプロトンが付加したカチオン、炭素数1〜36の脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオン、炭素数4〜10のアミジン化合物にプロトンが付加したカチオン、炭素数1〜23のアルカノールアミンにプロトンが付加したカチオン及び炭素数6〜20の芳香族又は芳香脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオンが挙げられ、これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
アルカリ金属カチオンとしては、ナトリウムカチオン及びカリウムカチオン等が挙げられる。
アルカリ土類金属カチオンとしては、カルシウムカチオン及びマグネシウムカチオン等が挙げられる。
炭素数0〜25のアンモニウムカチオンとしては、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、トリメチルビニルアンモニウム、トリメチルフェニルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウム、ベンジルトリブチルアンモニウム、テトラペンチルアンモニウム、エチルヘキサデシルジメチルアンモニウム及びオクタデシルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
炭素数1〜36の脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオンにおける炭素数1〜36の脂肪族アミンとしては、炭素数1〜12のアルキルアミン、炭素数2〜6のアルキレンジアミン、炭素数3〜7の環状アミン、ポリ(n=2〜6)アルキレン(炭素数2〜6)ポリ(n=3〜7)アミン及びこれらの炭素数2〜4のAO(エチレンオキサイド、1,2−又は1,3−プロピレンオキサイド及び1,2−、1,3−、2,3−又は1,4−ブチレンオキサイド等)付加物等が挙げられる。
炭素数1〜12のアルキルアミンとしては、炭素数1〜6のモノアルキルアミン(メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン及びヘキシルアミン等)、炭素数2〜12のジアルキルアミン(ジメチルアミン、エチルメチルアミン、プロピルメチルアミン、ブチルメチルアミン、ジエチルアミン、プロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン及びジヘキシルアミン等)並びに炭素数3〜12のトリアルキルアミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン及びトリブチルアミン等)等が挙げられる。
炭素数2〜6のアルキレンジアミンとしては、エチレンジアミン、1,2−又は1,3−プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン及びヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。
炭素数3〜7の環状アミンとしては、シクロプロピルアミン、シクロヘキシルアミン、ピペリジン、ピペラジン、キヌクリジン、2−ピリジンアミン、cis−3−メチルシクロヘキシルアミン及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)等が挙げられる。
ポリ(n=2〜6)アルキレン(炭素数2〜6)ポリ(n=3〜7)アミンとしては、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、ジヘキシレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン及びヘキサエチレンヘプタミン等が挙げられる。
炭素数4〜10のアミジン化合物にプロトンが付加したカチオンにおける炭素数4〜10のアミジン化合物としては、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(以下、DBUと略記)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン(以下、DBNと略記)、2−メチルイミダゾール、2−ブチルベンゾイミダゾール及び2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等が挙げられる。
炭素数1〜23のアルカノールアミンにプロトンが付加したカチオンにおける炭素数1〜23のアルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N−(アミノエチル)エタノールアミン、2−(2−アミノエトキシ)エタノール及びこれらの炭素数2〜4のAO(エチレンオキサイド、1,2−又は1,3−プロピレンオキサイド及び1,2−、1,3−、2,3−又は1,4−ブチレンオキサイド等)付加物等が挙げられる。
炭素数6〜20の芳香族又は芳香脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオンにおける炭素数6〜20の芳香族又は芳香脂肪族アミンとしては、アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、メチレンジアニリン、ジフェニルエーテルジアミン、ナフタレンジアミン、アントラセンジアミン、ベンジルアミン、キシリレンジアミン及びこれらの炭素数2〜4のAO(エチレンオキサイド、1,2−又は1,3−プロピレンオキサイド及び1,2−、1,3−、2,3−又は1,4−ブチレンオキサイド等)付加物等が挙げられる。
これらのカチオン成分の内、パーティクル除去性の観点から、アルカリ金属カチオン、炭素数1〜15の脂肪族アミンにプロトンが付加した1価のカチオン、炭素数4〜10のアミジン化合物にプロトンが付加したカチオン及び炭素数1〜15のアルカノールアミンにプロトンが付加した1価のカチオンが好ましく、更に好ましいのは、トリメチルアミン、ジエタノールアミン、DBU及びDBNにプロトンが付加したカチオン、ナトリウムカチオン並びにカリウムカチオンが好ましく、特に好ましいのはジエタノールアミンにプロトンが付加したカチオン、DBUにプロトンが付加したカチオン及びカリウムカチオンである。
アニオン性界面活性剤(A)の具体例としては、2−ブタノール、2−若しくは3−ペンタノール、3−メチル−2−ブタノール、2−若しくは3−ヘキサノール、4−メチル−2−ペンタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、3−メチル−2−ペンタノール、2−、3−若しくは4−ヘプタノール、2,4−ジメチル−3−ペンタノール、5−メチル−2−ヘキサノール、2−、3−若しくは4−オクタノ−ル、6−メチル−2−ヘプタノール、2,2−ジメチル−3−ヘキサノール、2,5−ジメチル−3−ヘキサノール、5−メチル−2−ヘプタノール、5−メチル−3−ヘプタノール、6−メチル−3−ヘプタノール、2,2−ジメチル−3−ヘプタノール、2−、3−、4−若しくは5−ノナノール、2−メチル−3−オクタノール、2−メチル−1−ブタノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ヘキサノール及び3,7−ジメチル−1−オクタノール等のアルコール並びにこれらの炭素数2〜4のアルキレンオサイド(エチレンオキサイド、1,2−プロピレンオキサイド及びブチレンオキサイド等)付加物(付加モル数1〜10)の硫酸エステル塩及びリン酸エステル塩;2−メチルブタン酸、2−エチルブタン酸、2−若しくは3−メチルペンタン酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン酸、2−メチルへプタン酸及び3,5,5−トリメチルヘキサン酸の塩;1−メチルプロパンスルホン酸、1−メチルペンタンスルホン酸及び1−エチルブタンスルホン酸の塩;上記アルコール又はそれらの炭素数2〜4のアルキレンオサイド(エチレンオキサイド、1,2−プロピレンオキサイド及びブチレンオキサイド等)付加物(付加モル数1〜10)と2−クロロ酢酸塩(カリウム塩又はナトリウム塩)との反応により得られるアルキルエーテルカルボン酸塩;ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩及び安息香酸塩;等が挙げられる。上記における塩を形成するカチオン成分は、上述のアルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、炭素数0〜25のアンモニウムカチオン、ヒドロキシルアミンにプロトンが付加したカチオン、炭素数1〜36の脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオン、炭素数4〜10のアミジン化合物にプロトンが付加したカチオン、炭素数1〜23のアルカノールアミンにプロトンが付加したカチオン及び炭素数6〜20の芳香族又は芳香脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオンである。
本発明におけるロス・マイルス試験による20℃での起泡力は、JIS K3362(1998)に準じて測定することができ、本JISで定める装置及び試験液としてイオン交換水を用いて調整した界面活性剤の0.2%水溶液を用いた試験により、全ての試験液が流出した直後の泡の高さを目視にて測定した値である。
また、本発明における泡の安定度とは、上記ロス・マイルス試験において、全ての試験液が流出してから1分後の泡の高さをいい、1分後の泡の高さが低いほど泡の安定度が低く、即ち、泡切れ性が良好であり、本発明の洗浄剤にとって好ましい。
具体的には、例えば、以下のように起泡力及び泡の安定度を求めることができる。
(1)JIS K3362(1998)に規定されるロス・マイルス試験用起泡力測定装置の内筒を垂直に立て、所定の水をポンプによって外筒に循環させて一定温度(20℃)に保つ。
(2)試験液(界面活性剤の0.2%水溶液)を同温度(20℃)に保ちながら、その50mlを内筒の管壁に沿って静かに側面全体を潤すように流し込む。
(3)ピペットに試験液200mlを取り、ロス・マイルス試験用起泡力測定装置の上部にセットして、上端のコックを開き、試験液が約30秒間で流出するようにし、かつ、液滴が内筒液面の中心に落ちるようにして流下させる。
(4)全ての試験液が流出した後、直ちに、目視によって泡の高さ(mm)(起泡力)を測定する。
(5)更に、1分後に、目視によって泡の高さ(mm)(泡の安定度)を測定する。
(6)この操作を2回行い、それぞれの測定値の平均を整数位まで求めて、起泡力と泡の安定度とする。
本発明のアニオン性界面活性剤(A)の0.2%水溶液の起泡力は、使用中の泡立ちを抑えるという観点から、通常50mm以下、好ましくは40mm以下、更に好ましくは30mm以下、特に好ましくは20mm以下、最も好ましくは10mm以下である。尚、上記の起泡力の下限値は0mmである。
また、本発明のアニオン性界面活性剤(A)の0.2%水溶液の泡の安定度は、使用中の泡立ちを抑えるという観点から、通常5mm以下、好ましくは4mm以下、更に好ましくは3mm以下、特に好ましくは2mm以下、最も好ましくは1mm以下である。尚、上記泡の安定度の下限値は0mmである。
アニオン性界面活性剤(A)は、例えば前記アニオン成分とプロトンとからなる酸と、前記アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン若しくは炭素数0〜25のアンモニウムカチオンと水酸基アニオンからなるアルカリ性化合物、ヒドロキシルアミン、炭素数1〜36の脂肪族アミン、炭素数4〜10のアミジン化合物、炭素数1〜23のアルカノールアミン又は炭素数6〜20の芳香族若しくは芳香脂肪族アミンとの中和反応により製造することができる。中和反応の温度は、10〜60℃、時間は30〜200分である。中和度は通常95〜100%である。
一般式(1)及び一般式(2)においてQ-が−OSO3 -又は−OPO2(OR2)-の場合、アニオン成分とプロトンとからなる酸は、一般式(1)においてbが0の場合及び一般式(2)においてdが0の場合は例えば以下の(2)の反応により、bが0以外の場合及びdが0以外の場合は例えば以下の(1)及び(2)の反応により製造できる。
(1)アルキレンオキサイドの付加反応
アニオン性界面活性剤(A)の具体例で例示したアルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを通常の方法で付加させる。具体的には、上記アルコールを加圧反応容器に仕込み、無触媒で又は触媒の存在下(特にアルキレンオキサイド付加の後半の段階で)にアルキレンオキサイドを吹き込み、常圧又は加圧下に1段階又は多段階で反応を行なう。触媒としては、アルカリ触媒、例えばアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム及びセシウム等)の水酸化物;酸[過ハロゲン酸(過塩素酸、過臭素酸及び過ヨウ素酸等)、硫酸、燐酸及び硝酸等(好ましくは過塩素酸)]並びにこれらの塩[好ましくは 2価又は3価の金属(Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Co、Ni、Cu及びAl等)の塩]が挙げられる。
反応温度は通常50〜150℃、反応時間は通常2〜20時間である。
アルキレンオキサイドの付加反応終了後は、必要により触媒を中和し吸着剤で処理して触媒を除去・精製することができる。
(2)硫酸エステル化反応及びリン酸エステル化反応
上記アルコール又は上記(1)で得られたアルキレンオキサイド付加物の水酸基を硫酸エステル化又はリン酸エステル化することによって硫酸エステル化物又はリン酸エステル化物が得られる。
エステル化の方法としては、例えば(イ)クロロスルホン酸を用いる方法、(ロ)サルファンを用いる方法、(ハ)スルファミン酸を用いる方法、(ニ)硫酸を用いる方法及び(ホ)リン酸を用いる方法等が挙げられる。(ロ)のサルファンについては、乾燥窒素等で希釈して用いる。
反応温度は、(イ)及び(ロ)の場合は、通常−10〜70℃、好ましくは−5〜40℃である。(ハ)、(ニ)及び(ホ)の場合は、通常50〜150℃、好ましくは60〜130℃である。
エステル化反応の終点は、56100/(エステル化合物の分子量)で表される酸価(AV)が、理論値の70〜110%となる点であり、好ましくは80〜105%となる点である。
一般式(1)及び一般式(2)においてQ-が−SO3 -の場合、アニオン成分とプロトンとからなる酸は、例えばハロゲン化アルキル又はアルキル硫酸塩と亜硫酸アルカリを反応させる方法、発煙硫酸を用いて炭化水素を直接スルホン化する方法及び紫外線照射下で炭化水素に二酸化硫黄と塩素を反応させる方法等により製造することができる。
一般式(1)及び一般式(2)においてQ-が−COO-の場合、アニオン成分とプロトンとからなる酸は、例えば、高圧分解法(8〜50気圧)又はトイッチェル分解法(トイッチェル分解剤及び少量の硫酸を添加し、脂肪酸ピッチを除去する)による天然油脂の加水分解によって製造することができる。
一般式(1)及び一般式(2)においてQ-が−OCH2COO-の場合、アニオン性界面活性剤(A)は、例えばアニオン性界面活性剤(A)の具体例で例示したアルコール又は上記の(1)で得られたアルキレンオキサイド付加物と2−クロロ酢酸塩(カリウム塩及びナトリウム塩等)とをアルカリ(水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等)の存在下でカルボキシメチル化することにより製造できる。
本発明の電子材料用洗浄剤は、以下の有機溶剤(B)を含有することができる。本発明の電子材料用洗浄剤は、(B)を含有することにより、有機物汚れの除去性、低起泡性及び泡切れ性が更に向上する。
(B)としては、以下のものが挙げられる。
炭素数1〜8の1価のアルコール系溶剤(B−1):
メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノール、イソプロパノ−ル、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ジアセトンアルコール、1−オクタノール及び2−エチルヘキサノール等;
炭素数2〜9のグリコール系溶剤(B−2):
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及び1,3−ブチレングリコール等;
炭素数3〜60のグリコールエーテル系溶剤(B−3):
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、メチルアルコールエチレンオキサイド(10モル)付加物及びアリルアルコールエチレンオキサイド(5モル)プロピレンオキサイド(15モル)ブロック付加物等;
炭素数6〜12の飽和炭化水素系溶剤(B−4):
n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、n−ウンデカン及びn−ドデカン等;
炭素数6〜18の不飽和脂肪族炭化水素系溶剤(B−5):
1−ヘキセン、1−若しくは2−ヘプテン、1−若しくは3−オクテン、1−若しくは4−ノネン、1−デセン、5−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、ブチレンダイマー、ブチレントリマー、ブチレンテトラマー、イソブチレントリマー、プロピレンダイマー、プロピレントリマー、プロピレンテトラマー及びプロピレンペンタマー等;
炭素数4〜10のエーテル系溶剤(B−6):
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル及びテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等;
炭素数3〜10のケトン系溶剤(B−7):
アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、アセトフェノン及びベンジルエチルケトン等;
炭素数3〜6のアミド系溶剤(B−8):
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン及びN−ヒドロキシメチル−2−ピロリドン等;
炭素数2〜6のエステル系溶剤(B−9):
β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−メチル−γ−バレロラクトン、エチレンカーボネート及びプロピレンカーボネート等;
炭素数2〜10の硫黄含有溶剤(B−10):
ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ジ−n−ブチルスルホン、ジイソブチルスルホン、ジ−tert−ブチルスルホン、ブチルフェニルスルホン、ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホン、スルホラン、3−メチルスルホラン及び2,4−ジメチルスルホラン等;
炭素数3〜4のオキサゾリジノン系溶剤(B−11):
N−メチル−2−オキサゾリジノン及び3,5−ジメチル−2−オキサゾリジノン等;
炭素数2〜7のニトリル系溶剤(B−12):
アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル及びベンゾニトリル等。
(B)の内で有機物汚れの除去性、低起泡性及び泡切れ性の観点から好ましいものは、(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)及び(B−5)、更に好ましいものは(B−2)、(B−3)、(B−4)及び(B−5)、特に好ましいものは(B−3)、(B−4)及び(B−5)、とりわけ好ましいものはエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、ブチレンダイマー、ブチレントリマー、ブチレンテトラマー、イソブチレントリマー、プロピレンダイマー、プロピレントリマー、プロピレンテトラマー及びプロピレンペンタマー、最も好ましいものはジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、ブチレンダイマー、ブチレントリマー、ブチレンテトラマー、イソブチレントリマー、プロピレンダイマー、プロピレントリマー、プロピレンテトラマー及びプロピレンペンタマーである。
(B)は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の電子材料用洗浄剤は、以下のキレート剤(C)を含有することができる。本発明の電子材料用洗浄剤は、(C)を含有することにより、パーティクルの分散安定性が更に向上する。
(C)としては、アミノカルボン酸(塩)(C−1)[例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸(以下、EDTAと略記)(塩)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(以下、DTPAと略記)(塩)、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸(塩)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(塩)、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸(以下、DHEDDAと略記)(塩)、ニトリロ酸酢酸(塩)、N−2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(塩)、β−アラニンジ酢酸(塩)、アスパラギン酸ジ酢酸(塩)、メチルグリシンジ酢酸(塩)、イミノジコハク酸(塩)、セリンジ酢酸(塩)、ヒドロキシイミノジコハク酸(塩)、ジヒドロキシエチルグリシン(塩)、アスパラギン酸(塩)及びグルタミン酸(塩)];
ヒドロキシカルボン酸(塩)(C−2)[例えば、ヒドロキシ酢酸(塩)、酒石酸(塩)、クエン酸(塩)及びグルコン酸(塩)];
シクロカルボン酸(塩)(C−3)[例えば、ピロメリット酸(塩)等のベンゼンポリカルボン酸(塩)及びシクロペンタンテトラカルボン酸(塩)];
エーテルカルボン酸(塩)(C−4)[例えば、2−オキサプロパン−1,1,3−トリカルボン酸、(カルボキシメトキシ)コハク酸、2,2’−オキシビスコハク酸、2−(1,2−ジカルボキシエトキシ)−3−ヒドロキシブタン二酸及び2,3−ビス(1,2−ジカルボキシエトキシ)ブタン二酸等];
その他のカルボン酸(塩)(C−5)[例えば、マレイン酸誘導体及びシュウ酸(塩)];
ホスホン酸(塩)(C−6)[例えば、メチルジホスホン酸(塩)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)(塩)、1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸(塩)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、プロピレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(塩)、トリエチレンテトラミンヘキサ(メチレンホスホン酸)(塩)、トリス(2−アミノエチル)アミン、ヘキサ(メチレンホスホン酸)(塩)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、グリコールエーテルジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、テトラエチレンペンタミンヘプタ(メチレンホスホン酸)(塩)及びニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(塩)];
縮合リン酸(塩)(C−7)[例えば、メタリン酸(塩)、トリポリリン酸(塩)及びヘキサメタリン酸(塩)];
等が挙げられる。
(C)が塩を形成する場合の対イオンとしては特に限定は無いが、例えば上述のアニオン性界面活性剤(A)で例示したカチオンが挙げられ、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、(C)は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
(C)の内でパーティクルの分散安定性及び基板のエッチング性コントロールの観点から好ましいのは、(C−1)、(C−2)、(C−5)、(C−6)及び(C−7)であり、更に好ましいのは(C−1)、(C−2)、(C−6)及び(C−7)、特に好ましいのはEDTA(塩)、DTPA(塩)、DHEDDA(塩)、アスパラギン酸ジ酢酸(塩)、アスパラギン酸(塩)、グルタミン酸(塩)、クエン酸(塩)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(塩)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)(塩)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(塩)、メタリン酸(塩)及びヘキサメタリン酸(塩)、最も好ましいのはEDTA(塩)、クエン酸(塩)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(塩)、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)(塩)及びヘキサメタリン酸(塩)である。
本発明の電子材料用洗浄剤は、以下の高分子型分散剤(D)を含有することができる。本発明の電子材料用洗浄剤は、(D)を含有することにより、パーティクルの分散性及び再汚染防止性が更に向上する。
(D)としては、スルホン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−1)、硫酸エステル(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−2)、リン酸エステル(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−3)、ホスホン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−4)、カルボン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−5)並びに水酸基を3個以上有する化合物(D−6)等が挙げらる。
(D)の具体例としては以下のものが挙げられる。
スルホン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−1):
ポリスチレンスルホン酸、スチレン/スチレンスルホン酸共重合体、ポリ[2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸]、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/スチレン共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/アクリルアミド共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/(メタ)アクリル酸共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/(メタ)アクリル酸/アクリルアミド共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/スチレン/アクリルアミド共重合体、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸/スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メチルナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、ジメチルナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、アントラセンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びアニリンスルホン酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等並びにこれらの塩;
硫酸エステル(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−2):
ポリ[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート硫酸エステル]、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート硫酸エステル共重合体、ポリ[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート]の硫酸エステル化物、ポリ[(メタ)アクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステル]、(メタ)アクリロイルオキシポリオキシアルキレン硫酸エステル/アクリル酸共重合体及びセルロース、メチルセルロース又はエチルセルロースの硫酸エステル化物等並びにこれらの塩;
リン酸エステル(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−3):
ポリ[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートリン酸エステル]、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートリン酸エステル共重合体、ポリ[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート]のリン酸エステル化物、ポリ[(メタ)アクリロイルオキシポリオキシアルキレンリン酸エステル]、(メタ)アクリロイルオキシポリオキシアルキレンリン酸エステル/アクリル酸共重合体、セルロース、メチルセルロース又はエチルセルロースのリン酸エステル化物及びリン酸モノアルキルジ(ポリオキシエチレン)エステル等並びにこれらの塩;
ホスホン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−4):
ポリ[(メタ)アクリロイルオキシエタンホスホン酸]、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリロイルオキシエタンホスホン酸共重合体、ナフタレンホスホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メチルナフタレンホスホン酸ホルムアルデヒド縮合物、ジメチルナフタレンホスホン酸ホルムアルデヒド縮合物、アントラセンホスホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びアニリンホスホン酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等並びにこれらの塩;
カルボン酸(塩)基を有する高分子型アニオン性界面活性剤(D−5):
ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸−マレイン酸共重合体、(メタ)アクリル酸−イタコン酸共重合体、(メタ)アクリル酸−フマル酸共重合体、(メタ)アクリル酸/酢酸ビニル共重合体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ポリ[2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート]のカルボキシメチル化物、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、安息香酸ホルムアルデヒド縮合物及び安息香酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等並びにこれらの塩;
水酸基を3個以上有する化合物(D−6):
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ペンタグリセリン、グリセリンアルキレン(炭素数2〜4)オキサイド付加物(付加モル数1〜30)、ソルビトール、ソルビトールアルキレン(炭素数2〜4)オキサイド付加物(付加モル数1〜60)、単糖類(アラビノース、キシロース、リボース、キシルロース、リブロース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びセドヘプツロース等)、二糖類(トレハロース、サッカロース、マルトース、セロビオース、ゲンチオビオース及びラクトース等)及び三糖類(ラフィノース及びマルトトリオース等)、四糖以上の多糖類及びその誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グァーガム、カチオン化グァーガム、キサンタンガム、アルギン酸塩及びカチオン化デンプン等)並びにポバール等。
尚、(D)が塩を形成する場合の対イオンとしては、上述のアニオン性界面活性剤(A)で例示したカチオンが挙げられ、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、(D)は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
(D)の内、パーティクルの分散性の観点から(D−5)が好ましく、更に好ましいのはポリ(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸−マレイン酸共重合体及びこれらの塩である。
(D)における高分子型とは、重量平均分子量(以下、Mwと略記)が2,500〜800,000であることを意味する。(D)のMwは、パーティクルの再付着防止性及び低起泡性の観点等から、好ましくは3,000〜400,000、更に好ましくは4,000〜80,000、特に好ましくは5,000〜40,000である。本発明におけるMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって、ポリエチレンオキサイドを基準物質として40℃で測定される[例えば、装置本体:HLC−8120(東ソー株式会社製)、カラム:東ソー株式会社製TSKgel α6000、G3000 PWXL、検出器:装置本体内蔵の示差屈折計検出器、溶離液:0.5%酢酸ソーダ・水/メタノール(体積比70/30)、溶離液流量:1.0ml/分、カラム温度:40℃、試料:0.25%の溶離液溶液、注入量:200μl、標準物質:東ソー(株)製TSK TANDARD POLYETHYLENE OXIDE、データ処理ソフト:GPC−8020modelII(東ソー株式会社製)]。
本発明の電子材料用洗浄剤は、以下の還元剤(E)を含有することができる。本発明の電子材料用洗浄剤は、(E)を含有することにより、基板表面の平坦性が更に向上する。
(E)としては、有機還元剤(E−1)及び無機還元剤(E−2)が挙げられる。
有機還元剤(E−1)としては、脂肪族有機還元剤、芳香族有機還元剤及びその他の有機還元剤が挙げられる。
脂肪族有機還元剤としては、炭素数6〜70のレダクトン類[例えば、L−アスコルビン酸(塩)、イソアスコルビン酸(塩)、5,6−アルキリデン−L−アスコルビン酸{5,6−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸、5,6−(ブタン−2−イリデン)−L−アスコルビン酸及び5,6−(ペンタン−3−イリデン)−L−アスコルビン酸等}(塩)、L−アスコルビン酸−6−カルボン酸エステル(L−アスコルビン酸−6−酢酸エステル及びL−アスコルビン酸−6−プロパン酸エステル等)(塩)、アスコルビン酸硫酸エステル(塩)、アスコルビン酸リン酸エステル(塩)、アスコルビン酸グルコシド(塩)、アスコルビン酸イソパルミチン酸エステル(塩)、エリソルビン酸(塩)、エリソルビン酸リン酸エステル(塩)、エリソルビン酸パルミチン酸エステル(塩)及びテトライソパルミチン酸エリソビル(塩)]等が挙げられる。
芳香族有機還元剤としては、炭素数6〜9の芳香族アミン(p−フェニレンジアミン及びp−アミノフェノール等)及び炭素数6〜30のフェノール化合物[一価フェノール化合物{3−ヒドロキシフラボン及びトコフェロール(α−、β−、γ−、δ−、ε−又はη−トコフェロール)等}及びポリフェノール(3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸、ピロカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、ナフトレゾルシノール、ピロガロール及びフロログルシノール等)等]等が挙げられる。
その他の有機還元剤としては、リン系還元剤 (トリス‐2‐カルボキシエチルホスフィン等)、アルデヒド(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド及びビニルアルデヒド等)、ボラン系錯体(ボラン−tert−ブチルアミン錯体、ボラン−N,N−ジエチルアニリン錯体及びボラン−トリメチルアミン錯体等)、チオール系還元剤(L−システイン及びアミノエタンチオール等)、ヒドロキシルアミン系還元剤(ヒドロキシルアミン及びジエチルヒドロキシルアミン等)等が挙げられる。
無機還元剤(E−2)としては、亜硫酸(塩)、二亜硫酸(塩)、亜ジチオン酸(塩)、チオ硫酸(塩)、ジチオン酸(塩)、ポリチオン酸(塩)、亜リン酸(塩)、亜リン酸水素酸(塩)、次亜リン酸(塩)、硫酸第1鉄、塩化第2スズ、水素化シアノホウ素ナトリウム及び水素化ホウ素ナトリウム等が挙げられる。
これらの還元剤(E)が塩を形成する場合の対イオンとしては、上述のアニオン性界面活性剤(A)で例示したカチオンが挙げられ、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、(E)は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
尚、上述のアニオン性界面活性剤(A)のカチオンの説明において例示した、炭素数1〜36の脂肪族アミン、炭素数4〜10のアミジン化合物、炭素数1〜23のアルカノールアミン及び炭素数6〜20の芳香族又は芳香脂肪族アミンも還元剤としての効果を有する。
(E)の内、洗浄剤のエッチング性コントロール及び洗浄剤中のイオンによる基板の再汚染の観点から、(E−1)が好ましく、更に好ましいのは脂肪族有機還元剤及びその他の有機還元剤の内のチオール系還元剤、特に好ましいのはアスコルビン酸(塩)及びシステインである。
本発明の電子材料用洗浄剤は、以下のノニオン性界面活性剤(F)を含有することができる。本発明の電子材料用洗浄剤は、(F)を含有することにより、洗浄剤への(B−4)及び(B−5)の溶解性が更に向上する。
(F)としては、脂肪酸(炭素数8〜18)エチレンオキサイド付加物(付加モル数1〜60)、ポリプロピレングリコール(Mw200〜4000)エチレンオキサイド付加物(付加モル数1〜100)、ポリオキシエチレン(繰り返し単位数3〜60)アルキル(炭素数6〜20)アリルエーテル、多価(2〜8価またはそれ以上)アルコール(炭素数2〜30)の脂肪酸(炭素数8〜24)エステルエチレンオキサイド付加物(付加モル数1〜60)[ソルビタンモノラウレートエチレンオキサイド付加物(付加モル数1〜60)及びソルビタンモノオレートエチレンオキサイド付加物(付加モル数1〜60)等]、アルキル(炭素数8〜24)アミンエチレンオキサイド付加物(付加モル数1〜100)、多価(2〜8価またはそれ以上)アルコール(炭素数2〜30)の脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレート、ソルビタンモノラウレート及びソルビタンモノオレート等]並びに脂肪酸(炭素数8〜24)アルカノール(炭素数2〜6)アミド[ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド及びラウリン酸−1−tert−ブチルエタノールアミド]等が挙げられる。
(F)は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の電子材料用洗浄剤は、洗浄剤の効果を損なわない範囲において、その他の添加剤(G)を含有することができる。(G)としては、酸化防止剤、防錆剤、pH調整剤、緩衝剤、消泡剤、防腐剤及びハイドロトロープ剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤[2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール及び2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール等]、アミン系酸化防止剤[モノオクチルジフェニルアミン及びモノノニルジフェニルアミン等のモノアルキルジフェニルアミン;4,4’−ジブチルジフェニルアミン及び4,4’−ジペンチルジフェニルアミン等のジアルキルジフェニルアミン;テトラブチルジフェニルアミン及びテトラヘキシルジフェニルアミン等のポリアルキルジフェニルアミン;α−ナフチルアミン及びフェニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン等]、硫黄系化合物[フェノチアジン、ペンタエリスリトール−テトラキス−(3−ラウリルチオプロピオネート)及びビス(3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド等]並びにリン系酸化防止剤[ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニルジイソデシルホスフィト、ジフェニルジイソオクチルホスファイト及びトリフェニルホスファイト等]等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、炭素数2〜10の炭化水素基を有するベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール、炭素数2〜20炭化水素基を有するイミダゾール、炭素数2〜20炭化水素基を有するチアゾール及び2−メルカプトベンゾチアゾール等の含窒素有機防錆剤;ドデセニルコハク酸ハーフエステル、オクタデセニルコハク酸無水物及びドデセニルコハク酸アミド等のアルキル又はアルケニルコハク酸;ソルビタンモノオレエート、グリセリンモノオレエート及びペンタエリスリトールモノオレエート等の多価アルコール部分エステル等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
pH調整剤としては、無機酸(塩酸、硫酸、硝酸及びスルファミン酸等)、有機酸(クエン酸、シュウ酸及び乳酸等)並びに第4級アンモニウム塩[テトラメチルアンモニウムハイドロキサイド、エチルトリメチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロキサイド、トリエチルメチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラペンチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラヘキシルアンモニウムハイドロキサイド、ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウムハイドロキサイド、ヒドロキシエチルトリエチルアンモニウムハイドロキサイド、ビス(ヒドロキシエチル)ジメチルアンモニウムハイドロキサイド及びトリス(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムハイドロキサイド等]、アンモニア、炭素数1〜10の脂肪族アミン[メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、ジメチルアミン、エチルメチルアミン、メチルプロピルアミン、ブチルメチルアミン、ジエチルアミン、エチルプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、 ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、N−メチル−ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N−(アミノエチル)エタノールアミン、N,N−ジメチル−2−アミノエタノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ピペリジン、ピペラジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、DBU、DBN、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンヘプタミン、イミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン及びペンタエチレンヘキサミン等]並びに無機アルカリ(水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等)等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
緩衝剤としては、緩衝作用を有する炭素数1〜10の有機酸(酢酸、ギ酸、グルコン酸、グリコール酸、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、吉草酸、マレイン酸及びマンデル酸等)、無機酸(リン酸及びホウ酸等)並びにこれらの塩が挙げられる。尚、緩衝剤が塩を形成する場合の対イオンとしては、上述のアニオン性界面活性剤(A)で例示したカチオンが挙げられ、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また緩衝剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
消泡剤としては、シリコーン消泡剤[ジメチルシリコーン、フルオロシリコーン及びポリエーテルシリコーン等を構成成分とする消泡剤等]等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
防腐剤としては、トリアジン誘導体[ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−S−トリアジン等]、イソチアゾリン誘導体(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等)、ピリジン及びピリジン誘導体[2−ピリジンチオール−1−オキサイド(塩)等]、モルホリン誘導体[4−(2−ニトロブチル)モルホリン及び4,4−(2−エチル−2−ニトロトリメチレン)−ジモルホリン等]、ベンズイミダゾール誘導体[2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等]、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミノ)エチレン(ジメチルイミノ)エチレン]ジクロライド、p−クロロ−m−キシレノール、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、アセトキシジメチルジオキサン、イソプロピルメチルフェノール、テトラクロロイソフタロニトリル、ビスブロモアセトキシエタン、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート並びに2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ハイドロトロープ剤としては、トルエンスルホン酸(塩)、キシレンスルホン酸(塩)及びクメンスルホン酸(塩)等が挙げられる。尚、塩を形成する場合の対イオンとしては、上述のアニオン性界面活性剤(A)で例示したものと同様のカチオンが挙げられ、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
またハイドロトロープ剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の電子材料用洗浄剤は、上述の通り、アニオン性界面活性剤(A)並びに必要により有機溶剤(B)、キレート剤(C)、高分子型分散剤(D)、還元剤(E)、ノニオン性界面活性剤(F)及びその他の添加剤(G)を含有するが、更に水、特にイオン交換水(導電率0.2μS/cm以下)又は超純水(電気抵抗率18MΩ・cm以上)を含有してもよい。
25℃での本発明の電子材料用洗浄剤のpHは10未満であることが好ましく、pHがこの範囲にあると、洗浄後の基板表面の平坦性を損ねることなく、適度なエッチング性を有し、また微細なパーティクルの再付着防止性に優れた効果を発揮し易くなる。同様な効果の観点から、pHの更に好ましい範囲は、1〜9.5であり、特に好ましくは5〜9である。
本発明における電子材料用洗浄剤を用いて洗浄したガラスに対する水の接触角は、20°以下であり、好ましくは15°以下である。本発明において接触角はガラスに対して接触角計により測定される[装置本体:PD−W(協和界面化学社製)、ガラス板:ガラス板#1737(コーニング社製)、検出条件:自動検出、測定条件:着滴から10秒後の接触角を測定]。
(A)の含有量は、パーティクル除去性及び低泡性の観点から、電子材料用洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、通常1〜100%、好ましくは2〜98%、更に好ましくは3〜95%、特に好ましくは4〜90%である。尚、本発明において有効成分とは水以外の成分を言う。
(B)の含有量は、有機物汚れの除去性、低起泡性及び泡切れ性の観点から、電子材料用洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、通常0〜99%、好ましくは1〜90%、更に好ましくは2〜80%、特に好ましくは5〜70%である。
(C)の含有量は、パーティクルの分散安定性の観点から電子材料用洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、通常0〜10%、好ましくは0.01〜7%、更に好ましくは0.05〜5%、特に好ましくは0.1〜3%である。
(D)の含有量は、パーティクルの分散性及び再汚染防止性の観点から電子材料用洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、通常0〜25%、好ましくは0.1〜20%、更に好ましくは0.5〜15%、特に好ましくは1〜10%である。
(E)の含有量は、基板表面の平坦性の観点から電子材料用洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、通常0〜20%、好ましくは0.1〜15%、更に好ましくは0.5〜10%、特に好ましくは1〜5%である。
(F)の含有量は、洗浄剤への(B−4)及び(B−5)の溶解性の観点から電子材料用洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、通常0〜30%、好ましくは0.5〜25%、更に好ましくは1〜20%、特に好ましくは1.5〜15%である。
(G)におけるそれぞれの添加剤の含有量は、酸化防止剤、防錆剤、pH調整剤、緩衝剤、防腐剤、ハイドロトロープ剤が、電子材料用洗浄剤の有効成分の重量に基づいて通常0〜20%、好ましくは0〜15%、更に好ましくは0〜10%、特に好ましくは0〜5%である。また消泡剤の含有量は、通常0〜2%、好ましくは0〜1.5%、更に好ましくは0〜1%、特に好ましくは0〜0.5%である。
(G)の合計の含有量は、電子材料用洗浄剤の有効成分の重量に基づいて、通常0〜25%、好ましくは0〜20%、更に好ましくは0〜15%、特に好ましくは0〜10%である。
本発明の電子材料用洗浄剤の有効成分濃度は、通常1〜100%、使用時の作業性や運搬効率の観点から、好ましくは2〜99%、更に好ましくは5〜98%、特に好ましくは10〜95%である。
また、本発明の電子材料用洗浄剤を使用する際には、必要により、希釈水、特にイオン交換水(導電率0.2μS/cm以下)又は超純水(電気抵抗率18MΩ・cm以上)で希釈して、有効成分濃度を0.1〜15%、特に0.5〜10%にすることが、使用時の作業性及びコストの観点から好ましい。
上記水で希釈した場合で、有機溶剤(B)として炭素数6〜18のアルケンを使用するときは、洗浄剤中で前記アルケンが分散状態で存在することが、有機物汚れに対する除去性の観点から好ましい。
本発明の電子材料用洗浄剤は、例えばアニオン性界面活性剤(A)並びに必要により任意成分(B)〜(G)及び水を10〜40℃で30〜300分混合溶解させることにより製造できる。
混合溶解用の装置は、特に限定されないが、例えば櫂型羽根を装備した攪拌混合装置や螺旋型羽根を装備した攪拌混合装置が使用できる。
洗浄剤のガラスに対する接触角は、基板への濡れ広がり性の観点から10°以下が好ましく、更に好ましくは8°以下である。
電子材料用洗浄剤を水で希釈する方法は、特に限定されないが、例えば櫂型羽根を装備した攪拌混合装置や螺旋型羽根を装備した攪拌混合装置等を用いて、電子材料用洗浄剤と水とを10〜40℃で30〜300分間混合溶解する方法が挙げられる。
本発明の電子材料の洗浄方法は、上記の電子材料用洗浄剤を用いて、超音波洗浄、シャワー洗浄、スプレー洗浄、ブラシ洗浄、浸漬洗浄、浸漬揺動及び枚葉式洗浄からなる群から選ばれる少なくとも1種の洗浄方法によって洗浄する方法である。
洗浄温度は、洗浄性の観点から、10〜80℃が好ましく、更に好ましくは15〜60℃、特に好ましくは20〜50℃である。
以下、実施例及び製造例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。特に限定がない限り以下において部は重量部を示す。尚、以下においてイオン交換水は導電率が0.2μS/cm以下のものを、超純水は電気抵抗率が18MΩ・cm以上のものを使用した。
[製造例1]
攪拌装置及び温度制御付きのガラス製反応装置に2−エチルヘキサノール256部を仕込み、攪拌下で0℃まで冷却し、系内温度を0℃に保ちながらクロロスルホン酸229部を3時間かけて滴下して硫酸エステルを得た。更に48%水酸化カリウム水溶液230部及びイオン交換水578部を徐々に仕込み、20℃で60分間混合して中和し、有効成分濃度が40%のアニオン性界面活性剤(A−1)1221部を得た。
[製造例2]
48%水酸化カリウム水溶液230部をDBU299部に、イオン交換水の部数を1069部に変更したこと以外は製造例1と同様にして、有効成分濃度が40%のアニオン性界面活性剤(A−2)1781部を得た。
[製造例3]
48%水酸化カリウム水溶液230部をジエタノールアミン207部に、イオン交換水の部数を930部に変更したこと以外は製造例1と同様にして、有効成分濃度が40%のアニオン性界面活性剤(A−3)1550部を得た。
[製造例4]
攪拌装置及び温度制御付きのガラス製反応装置に2−エチルヘキサノール260部を仕込み、攪拌下で70℃に温調し、系内温度を70℃に保ちながらリン酸98部を2時間かけて滴下後、更に70℃で4時間攪拌を継続してリン酸エステルを得た。更に、系内を30℃まで冷却し、48%水酸化カリウム水溶液117部及びイオン交換水425部を徐々に仕込み、20℃で60分間混合して中和し、有効成分濃度が40%のアニオン性界面活性剤(A−4)900部を得た。
[製造例5]
撹拌機及び温度調節機能を備えたステンレス製オートクレーブに2−エチルヘキサノール113部及び水酸化カリウム3部を仕込み、攪拌下に室温(20℃)で系内の気相部を窒素で置換し、減圧下(ゲージ圧:−0.05MPa)に反応温度120℃でエチレンオキサイド384部の吹き込みを開始し、ゲージ圧が0.1〜0.3MPaになるように制御しながら、系内の圧力変化が無くなるまで反応させて2−エチルヘキサノールのエチレンオキサイド10モル付加物500部を得た。2−エチルヘキサノール256部を上記2−エチルヘキサノールのエチレンオキサイド10モル付加物500部に、クロロスルホン酸の部数を102部に、48%水酸化カリウム水溶液の部数を102部に、イオン交換水の部数を836部に変更したこと以外は製造例1と同様にして、有効成分濃度が40%のアニオン性界面活性剤(A−5)1509部を得た。
[製造例6]
2−エチルヘキサン酸144部及びイオン交換水194部をビーカーに仕込み、20℃で15分攪拌して均一混合した後、48%水酸化カリウム水溶液117部を徐々に仕込み、20℃で60分間混合して中和し、有効成分濃度が40%のアニオン性界面活性剤(A−6)455部を得た。
[製造例7]
2−エチルヘキサノールを2−ブタノールに、クロロスルホン酸の部数を402部に、48%水酸化カリウム水溶液の部数を403部に、イオン交換水の部数を724部に変更したこと以外は製造例1と同様にして、有効成分濃度が40%のアニオン性界面活性剤(A−7)1659部を得た。
[製造例8]
2−エチルヘキサノールを3,7−ジメチル−1−オクタノールに、クロロスルホン酸の部数を189部に、48%水酸化カリウム水溶液の部数を189部に、イオン交換水の部数を543部使用したこと以外は製造例1と同様にして、有効成分濃度が40%のアニオン性界面活性剤(A−8)1118部を得た。
[実施例1〜26]及び[比較例1〜3]
表1に記載の各成分を、表1に記載の配合部数で、ビーカーを用いて20℃で均一混合して、実施例1〜26及び比較例1〜3の洗浄剤を作製した。
但し、表1に記載の(A)〜(E)の部数は有効成分の部数であり、超純水の部数は(A−1)〜(A−8)及び後述の(D)のPANH3中の水を含む。
表1中の成分の略号は下記の通りである。
・MeXSNa:メタキシレンスルホン酸ナトリウム塩[北星興業株式会社製]
・PTSNa:パラトルエンスルホン酸ナトリウム塩[和光純薬工業株式会社製]
・D2eHNa:スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム塩[東京化成工業株式会社製](比較用のアニオン性界面活性剤)
・SDS:ラウリル硫酸ナトリウム塩[ナカライテスク株式会社製](比較用のアニオン性界面活性剤)
・PELSNa:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩[サンデットEN、三洋化成工業株式会社製](比較用のアニオン性界面活性剤)
・DE−Bu:ジエチレングリコールモノブチルエーテル[日本乳化剤株式会社製]
・EDTA:エチレンジアミンテトラ酢酸[ナガセケムテックス株式会社製]
・PANH3:ポリアクリル酸アンモニウム塩[サンノプコ株式会社製「SNティスパーサント5468」(40%水溶液)]
・Cys:L−システイン[和光純薬工業株式会社製]
実施例1〜26及び比較例1〜3の洗浄剤の起泡力及び泡の安定度、洗浄性−1、洗浄性−2、洗浄性−3、洗浄性−4、洗浄性−5、洗浄剤のpH、洗浄後の水の接触角、洗浄剤の接触角及び表面粗さを評価又は測定した結果を表2に示す。
尚、起泡力、泡の安定度、洗浄性−1、洗浄性−2、洗浄性−3、洗浄性−4、洗浄性−5、洗浄剤のpH、洗浄後の水の接触角、洗浄剤の接触角及び表面粗さの測定又は評価は以下の方法で行った。
<起泡力及び泡の安定度>
(1)JIS K3362(1998)に規定されるロス・マイルス試験用起泡力測定装置の内筒を垂直に立て、所定の水をポンプによって外筒に循環させて一定温度(20℃)に保った。
(2)試験液(界面活性剤の0.2%水溶液)を同温度(20℃)に保ちながら、その50mlを内筒の管壁に沿って静かに側面全体を潤すように流し込んだ。
(3)ピペットに試験液200mlを取り、ロス・マイルス試験用起泡力測定装置の上部にセットして、上端のコックを開き、試験液が約30秒間で流出するようにし、かつ、液滴が内筒液面の中心に落ちるようにして流下させた。
(4)全ての試験液が流出した後、直ちに、目視によって泡の高さ(mm)(起泡力)を測定した。
(5)更に、1分後に、目視によって泡の高さ(mm)(泡の安定度)を測定した。
(6)この操作を2回行い、それぞれの測定値の平均を整数位まで求めて、起泡力と泡の安定度とした。
<洗浄性−1>
市販のガラス基板(コーニング社製、ガラス板#1737、縦10cm×横10cm)にモデル汚染物質としてのn−トリアコンタン(東京化成工業株式会社製)10mgを70℃のホットプレート(PMC Industries社製、デジタルホットプレートシリーズ730)上で1分間融着させることにより、汚染基板を作製した。洗浄剤1000gを2000mlのガラス製ビーカーに採り、作製した汚染基板を浸漬し、超音波洗浄機(200kHz)内で、30℃、5分間の洗浄を行った。洗浄後、基板を取り出し、超純水で十分にリンスを行った後、窒素ガスでブローして乾燥し、下記の評価点に従い、基板表面の洗浄性を微分干渉顕微鏡(Nikon社製、OPTIPHOT−2、倍率400倍)で評価した。尚、本評価は大気からの汚染を防ぐため、クラス1,000(FED−STD−209D、米国連邦規格、1988年)のクリーンルーム内で実施した。
◎:ほぼ完全に除去できている。
○:ほとんど洗浄できている。
△:若干粒子が残留している。
×:ほとんど洗浄できていない。
<洗浄性−2>
モデル汚染物質としてジオクチルフタレート(東京化成工業株式会社製)10mgを塗布した以外は、洗浄性−1と同様にして評価した。
<洗浄性評価−3>
市販のガラス基板(コーニング社製、ガラス板#1737、縦10cm×横10cm)上にガラス板を切断(破断)した際のガラス粉5mgを散布し、105℃のホットプレート(PMC Industries社製、デジタルホットプレートシリーズ730)上で1時間加熱して、汚染基板を作製した以外は、洗浄性−1と同様にして評価した。
<洗浄性−4>
研磨剤としての市販のコロイダルシリカスラリー(KEMIRA社製、VI−80)及び研磨布を用いて、市販のガラス基板(コーニング社製、ガラス板#1737、縦10cm×横10cm)を研磨した後、超純水で表面をリンスして窒素でブローすることにより、汚染基板を作製した以外は洗浄性−1と同様にして評価した。
<洗浄性評価−5>
研磨剤としての市販の酸化セリウムスラリー(フジミインコーポレーティド社製、CEPOL−120)及び研磨布を用いて、市販のガラス基板(コーニング社製、ガラス板#1737、縦10cm×横10cm)を研磨した後、超純水で表面をリンスして窒素でブローすることにより、汚染基板を作製した以外は洗浄性−1と同様にして評価した。
<洗浄剤のpHの測定>
pHメーター(堀場製作所社製、M−12)を用いて測定温度25℃で測定した。
<洗浄後の水の接触角>
上記洗浄性−1を評価した直後の基板について、全自動接触角計(協和界面科学株式会社製「PD−W」)を用いて、水に対する接触角(25℃、10秒後)を測定した。
<洗浄剤の接触角>
市販のガラス基板(コーニング社製、ガラス板#1737、縦10cm×横10cm)を超純水で十分にリンスした後、25℃で、窒素でブローして乾燥した直後の基板について、全自動接触角計(協和界面科学株式会社社製「PD−W」)を用いて、洗浄剤に対する接触角(25℃、10秒後)を測定した。
<表面粗さ>
20mlのガラス製容器に洗浄剤を10g採り、50℃に温調した後、市販のガラス基板(コーニング社製、ガラス板#1737)を縦2cm×横2cmの大きさにカットした基板を入れ、50℃で5時間浸漬・静置後、ピンセットを用いて基板を取り出し、超純水で十分にリンスして洗浄剤を除去した後、25℃で、窒素でブローして乾燥した基板の表面粗さ(Ra)を原子間力顕微鏡(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製、E−Sweep)を用いて測定した。Raが小さいほど表面平坦性に優れる。
Figure 0005324242
Figure 0005324242
表2から、本発明の電子材料用洗浄剤は低起泡性で優れた泡切れ性を有し、有機物汚れ、ガラスカレット及び研磨剤等のパーティクルの除去性、再汚染防止性並びにガラス基板表面の平坦性に優れることがわかる。
本発明の電子材料用洗浄剤は、油分、人体からの汚れ(指紋等)、樹脂、可塑剤(ジオクチルフタレート等)及び有機パーティクル等の有機物並びに無機パーティクル(ガラス粉、砥粒、セラミック粉及び金属粉等)等の無機物に対する洗浄性に優れており、各種の電子材料[例えばフラットパネルディスプレイ用基板(液晶パネル用のガラス基板、カラーフィルター基板、アレイ基板、プラズマディスプレイ用基板及び有機EL用基板等)、フォトマスク用基板、ハードディスク用基板(サブストレート基板、磁気ディスク及び磁気ヘッド等)、半導体用基板(半導体素子及びシリコンウェハ等)、光学レンズ、プリント配線基板、光通信用ケーブル、LED、太陽電池用基板及び水晶振動子]の製造工程における洗浄工程において好適に使用することができる。
本発明の電子材料の洗浄方法は、特に電子材料が、フラットパネルディスプレイ用基板、ハードディスク用基板、半導体用基板又は光学レンズである場合に好適である。

Claims (8)

  1. 一般式(1)で表されるアニオン成分と、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、炭素数0〜25のアンモニウムカチオン、ヒドロキシルアミンにプロトンが付加したカチオン、炭素数1〜36の脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオン、炭素数4〜10のアミジン化合物にプロトンが付加したカチオン、炭素数1〜23のアルカノールアミンにプロトンが付加したカチオン及び炭素数6〜20の芳香族又は芳香脂肪族アミンにプロトンが付加したカチオンからなる群から選ばれる1種以上のカチオン成分からなるアニオン性界面活性剤(A)及びキレート剤(C)を含有する電子材料用洗浄剤であって、(A)の0.2重量%水溶液の20℃におけるロス・マイルス試験により測定される起泡力が50mm以下であり、泡の安定度が5mm以下であることを特徴とする電子材料用洗浄剤。
    Figure 0005324242
    [式中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基であり、かつR1とR2の炭素数の合計は3〜8、aは0〜2の整数、(OA1)は炭素数2〜4のオキシアルキレ
    ン基、bは平均値であって0〜10、Q-は−COO-、−OCH2COO-、−OSO3 -、−SO3 -又は−OPO2(OR3)-、R3は水素原子又はR1(R2)CH−(CH2a−(OA1b−で表される基、Q-が−COO-又は−SO3 -の場合bは0である。]
  2. 更に有機溶剤(B)を含有する請求項1記載の電子材料用洗浄剤。
  3. 更に、高分子型分散剤(D)及び/又は還元剤(E)を含有する請求項1又は2に記載の電子材料用洗浄剤。
  4. 前記(B)が、炭素数2〜9のグリコール系溶剤(B−2)、炭素数3〜60のグリコールエーテル系溶剤(B−3)、炭素数6〜12の飽和炭化水素系溶剤(B−4)及び炭素数6〜18の不飽和脂肪族炭化水素系溶剤(B−5)からなる群から選ばれる1種以上の有機溶剤である請求項2又は3に記載の電子材料用洗浄剤。
  5. 前記一般式(1)におけるR1及びR2がそれぞれ独立に炭素数2〜4のアルキル基でかつR1とR2の炭素数の合計が5〜7であり、aが0又は1、Q-が−OSO3 -又は−SO3 -である請求項1〜のいずれか記載の電子材料用洗浄剤。
  6. 洗浄剤として使用される場合の有効成分濃度が0.1〜15重量%である請求項1〜のいずれか記載の電子材料用洗浄剤。
  7. 請求項1〜のいずれか記載の電子材料用洗浄剤を用いる電子材料の洗浄方法。
  8. 超音波洗浄、シャワー洗浄、スプレー洗浄、ブラシ洗浄、浸漬洗浄、浸漬揺動洗浄及び枚葉式洗浄からなる群から選ばれる1種以上の洗浄方法を用いて行われる請求項記載の電子材料の洗浄方法。
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