JP2009084413A - ポリブタジエンゴム、タイヤ用ゴム組成物、およびタイヤ - Google Patents

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【課題】耐摩耗性および低発熱性に優れるゴム組成物を与えるポリブタジエンゴムとその製造方法を提供する。また、そのような優れた特性を有するポリブタジエンゴムを含有するタイヤ用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】1,3−ブタジエンを重合してなる重合体鎖が、特定の構造を有するポリオルガノシロキサンを介して結合された構造を有してなるポリブタジエンゴム。また、そのポリブタジエンゴムを10重量%以上含有するゴム成分100重量部と、シリカ10〜120重量部と、を含有してなるタイヤ用ゴム組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリブタジエンゴムに関し、さらに詳しくは、耐摩耗性および低発熱性に優れ、特にタイヤのベーストレッドやサイドウォールを形成するために好適に用いられるゴム組成物を与えるポリブタジエンゴムに関する。
近年、省資源や環境対策が重視されるにつれて、低燃費性に優れる自動車タイヤに対する要求水準は、ますます高まっている。低燃費性に優れるタイヤを製造するには、一般に、低発熱性に優れ、走行時に発熱し難い加硫ゴムを形成することができるゴム材料の使用が有効である。
タイヤを形成するためのゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、ポリブタジエン(BR)、ポリイソプレン(IR)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、これらのブレンドゴムなどが汎用されている。一般に、これらのゴム成分に補強剤としてカーボンブラックを配合したゴム組成物がタイヤ用ゴム材料として使用されている。しかし、これらの汎用ゴムにカーボンブラックを配合したゴム組成物は、低発熱性が不十分であり、低発熱性を改善するために、カーボンブラックに代えてシリカを配合する方法が提案されている。しかし、シリカ配合ゴム組成物は、カーボンブラック配合ゴム組成物に比べて、耐摩耗性に劣る傾向がある。その主な原因は、ゴムに対するシリカの親和性がカーボンブラックよりも小さいために、十分な補強効果を発現することができないことにあると考えられている。
低発熱性を改善する方法として、共役ジエン単量体を含む単量体混合物を有機リチウム触媒を用いて重合し、生成した活性末端を有する重合体を四塩化錫のようなカップリング剤と反応させて分岐状の重合体を得る方法が知られている。例えば、特許文献1には、有機リチウム化合物を用いて重合することにより、ブタジエニル−リチウム末端を持つ高ビニル結合のスチレン−ブタジエン共重合体を生成させ、次いで、該共重合体をカップリング剤と反応させて、ケイ素、ゲルマニウム、錫および鉛から選ばれた少なくとも一種の金属とブタジエニルとの結合を分子鎖中に有するカップリング重合体を形成する方法が提案されている。しかし、該カップリング重合体は、シリカを配合した場合には、低発熱性の改善効果が不十分であり、しかも耐摩耗性に劣る。
また、特許文献2には、スチレンとブタジエンとを共重合することなどにより得た活性部位を有する共役ジエン系重合体鎖を、その活性部位と反応しうる官能基を有するポリオルガノシロキサンと反応させることにより、3以上の共役ジエン系重合体鎖がポリオルガノシロキサンを介して結合された構造を有する共役ジエン系ゴムを得て、これにシリカを配合することで、低発熱性、ウェットグリップ性および耐摩耗性に優れるゴム組成物が得られることが記載されている。しかし、特許文献2に開示された共役ジエン系ゴムとシリカとを含んでなるゴム組成物でも、特に優れた低発熱性が要求されるタイヤのベーストレッドに用いる場合などにおいては、その低発熱性が不十分な場合があった。
一方、特許文献3には、四塩化スズによりカップリングして得られたスター型溶液重合ブタジエンゴムやスター型溶液重合スチレン−ブタジエン共重合ゴムと天然ゴムから得られる特定のベーストレッド用ゴム組成物が低燃費性(低発熱性)に優れていることが開示されている。また、特許文献4には、天然ゴムなどのゴム成分に対して、シリカ含有カーボンブラックを配合することで、低燃費性(低発熱性)や耐摩耗性に優れた、ベーストレッド用ゴム組成物が得られることが開示されている。しかしながら、これらのゴム組成物であっても、未だ、その低発熱性が不十分な場合があった。
特開昭57−55912号公報 国際公開第03/102053号パンフレット 特開平7−109384号公報 特開2005−248020号公報
本発明の目的は、耐摩耗性および低発熱性に優れるゴム組成物を与えるポリブタジエンゴムとその製造方法を提供することにある。また、本発明の目的は、そのような優れた特性を有するポリブタジエンゴムを含有するタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、1,3−ブタジエンを重合開始剤を用いて重合することによって得られた活性末端を有する重合体鎖を、特定のポリオルガノシロキサンと反応させて得た、ポリオルガノシロキサンを介して結合された構造を有してなるポリブタジエンゴムに、シリカを配合することにより、耐摩耗性および低発熱性に優れるゴム組成物が得られることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
かくして、本発明によれば、 1,3−ブタジエンを重合してなる重合体鎖が、下記一般式(1)、(2)、(3)で表されるポリオルガノシロキサンの中から選ばれる少なくとも一種を介して結合された構造を有してなるポリブタジエンゴムが提供される。
一般式(1):
Figure 2009084413
(式中、R〜Rは、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。XおよびXは、(i)その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合であるか、または、(ii)炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数6〜12のアリール基であり、XおよびXは互いに同一であっても相違していてもよい。X2は、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が、該官能基から導かれる基もしくは単結合である。Xは、2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基であり、Xの一部は2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基から導かれる基であってもよい。mは3〜200の整数、nは0〜200の整数、kは0〜200の整数である。)
一般式(2):
Figure 2009084413
(式中、R〜R16は、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。X〜Xは、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合である。)
一般式(3):
Figure 2009084413
(式中、R17〜R19は、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。X〜X11は、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合である。sは1〜18の整数である。)
また、本発明によれば、上記のポリブタジエンゴムを10重量%以上含有するゴム成分100重量部と、シリカ10〜120重量部と、を含有してなるタイヤ用ゴム組成物が提供される。
また、本発明によれば、上記のゴム組成物を用いて形成されてなるベーストレッドを有してなるタイヤが提供され、さらに、上記のゴム組成物を用いて形成されてなるサイドウォールを有してなるタイヤが提供される。
また、本発明によれば、上記のポリブタジエンゴムを製造する方法であって、不活性溶媒中で、1,3−ブタジエンを重合開始剤を用いて重合して、活性末端を有する重合体鎖を得て、該重合体鎖に、重合に使用した重合開始剤1モル当たり、0.001モルを超え、0.1モル未満の量の、該重合体鎖の活性末端と反応しうる官能基を有する一般式(1)、(2)、(3)で表されるポリオルガノシロキサン〔ただし、一般式(1)において、XおよびXは、重合体鎖の活性末端と反応する官能基であるか、または、炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数6〜12のアリール基であり、X2は、重合体鎖の活性末端と反応する官能基であり、Xは、2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基である。一般式(2)において、X〜Xは、重合体鎖の活性末端と反応する官能基である。一般式(3)において、X〜X11は、重合体鎖の活性末端と反応する官能基である〕を反応させる、ポリブタジエンゴムの製造方法が提供される。
本発明によれば、耐摩耗性および低発熱性に優れるゴム組成物を与えるポリブタジエンゴムを得ることができる。
本発明のポリブタジエンゴムは、1,3−ブタジエンを重合してなる重合体鎖が、上記一般式(1)、(2)、(3)で表されるポリオルガノシロキサンの中から選ばれる少なくとも一種を介して結合された構造を有してなるものである。
本発明のポリブタジエンゴムは、本発明の効果を本質的に損なわない範囲で、1,3−ブタジエン単位以外の、その他の単量体単位を含んでいてもよい。その他の単量体単位としては、例えば、イソプレン(2−メチル−1,3−ブタジエン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエンおよび1,3−ペンタジエンなどの、1,3−ブタジエン以外の共役ジエン単量体;イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレートなどのエチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体;エチレン、プロピレン、イソブチレン、ビニルシクロヘキサンなどのオレフィン単量体;1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエンなどの非共役ジエン単量体;スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル単量体;などの単量体から導かれる単位が挙げられる。これらの単量体単位の量は、全単量体の重量に基づき10重量%以下であることが好ましく、5重量%以下であることがより好ましい。また、本発明のポリブタジエンゴムが含有する1,3−ブタジエン単位以外の単量体単位として、芳香族ビニル単量体単位は含有しないことが好ましく、共役ジエン単量体単位以外の単量体単位は含有しないことがより好ましく、イソプレン単量体単位以外の単量体単位は含有しないことがさらに好ましい。
本発明のポリブタジエンゴムのビニル結合含有量は、特に限定されず、通常、1〜95%であるが、タイヤのベーストレッドやサイドウォールを形成するために用いる場合には、5〜50%であることが好ましく、8〜30%であることがより好ましい。ビニル結合含有量をこの範囲にすることで、ポリブタジエンゴムの低発熱性と耐摩耗性とのバランスがタイヤのベーストレッドやサイドウォールを形成するために良好なものとなる。なお、本発明のポリブタジエンゴムをタイヤのキャップトレッドを形成するために用いる場合には、そのビニル結合含有量は、8〜80%であることが好ましく、50〜75%であることがより好ましい。
本発明のポリブタジエンゴムのシス1,4結合含有量は、特に限定されず、通常、8〜99%であるが、タイヤのベーストレッドやサイドウォールを形成するために用いる場合には、20〜98%であることが好ましく、25〜40%であることがより好ましい。シス1,4結合含有量をこの範囲にすることで、ポリブタジエンゴムの低発熱性と耐摩耗性とのバランスがタイヤのベーストレッドやサイドウォールを形成するために良好なものとなる。なお、本発明のポリブタジエンゴムをタイヤのキャップトレッドを形成するために用いる場合には、そのシス1,4結合含有量は、8〜98%であることが好ましく、8〜25%であることがより好ましい。
本発明のポリブタジエンゴムのガラス転移温度は、特に限定されないが、通常、−110〜−25℃であるが、タイヤのベーストレッドやサイドウォールを形成するために用いる場合には、−110〜−50℃であることが好ましく、−95〜−70℃であることがより好ましい。また、タイヤのキャップトレッドを形成するために用いる場合には、−110〜−25℃であることが好ましく、−50〜−30℃であることがより好ましい。
1,3−ブタジエンを重合してなる重合体鎖を結合するポリオルガノシロキサンの1つを表す上記一般式(1)において、R〜Rは、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。XおよびXは、(i)その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合であるか、または、(ii)炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数6〜12のアリール基であり、XおよびXは互いに同一であっても相違していてもよい。X2は、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が、該官能基から導かれる基もしくは単結合である。Xは、2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基であり、Xの一部は2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基から導かれる基であってもよい。mは3〜200の整数、nは0〜200の整数、kは0〜200の整数である。
〜R、XおよびXを構成する炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。炭素数6〜12のアリール基としては、例えば、フェニル基、メチルフェニル基などが挙げられる。これらのアルキル基およびアリール基の中では、メチル基が特に好ましい。
、XおよびXを構成する重合体鎖の活性末端と反応する官能基としては、炭素数1〜5のアルコキシル基、2−ピロリドニル基を含有する炭化水素基、およびエポキシ基を含有する炭素数4〜12の基が好ましい。また、X、XおよびXを構成する「該官能基(重合体鎖の活性末端と反応する官能基)から導かれる基」とは、活性末端を有する1,3‐ブタジエンの重合体鎖に、該官能基を有するポリオルガノシロキサンを反応させた際に、それぞれ、活性末端を有する重合体鎖とポリオルガノシロキサン中の該官能基とが反応して、1,3‐ブタジエンの重合体鎖とポリオルガノシロキサンとの結合が生成した後の、これらの官能基の残基をいう。
炭素数1〜5のアルコキシル基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基などが挙げられる。なかでも、メトキシ基が好ましい。
2−ピロリドニル基を含有する炭化水素基としては、下記一般式(4)で表される基が好ましく挙げられる。
一般式(4):
Figure 2009084413
式中、jは2〜10の整数である。特に、jは2であることが好ましい。
エポキシ基を有する炭素数4〜12の基は、下記一般式(5)で表される。
一般式(5):ZYE
式中、Zは炭素数1〜10のアルキレン基またはアルキルアリーレン基であり、Yはメチレン基、硫黄原子または酸素原子であり、Eはエポキシ基を有する炭素数2〜10の炭化水素基である。これらの中でも、Yが酸素原子であるものが好ましく、Yが酸素原子、かつ、Eがグリシジル基であるものがより好ましく、Zが炭素数3のアルキレン基、Yが酸素原子、かつ、Eがグリシジル基であるものが特に好ましい。
一般式(1)において、Xおよび/またはXの一部が炭素数1〜5のアルコキシル基、2‐ピロリドニル基を含有する炭化水素基、およびエポキシ基を含有する炭素数4〜12の基から選ばれる基であるときは、その残部は、該官能基から導かれる基または単結合である。Xは、その一部が炭素数1〜5のアルコキシル基、2‐ピロリドニル基を含有する炭化水素基、およびエポキシ基を含有する炭素数4〜12の基から選ばれる基であって、残部は、該官能基から導かれる基または単結合である。
重合体鎖の活性末端と反応する前の一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、X、XおよびXの少なくとも一部が炭素数1〜5のアルコキシル基の場合、重合体鎖にポリオルガノシロキサンを反応させると、珪素原子と該アルコキシル基の酸素原子との結合が開裂して、その珪素原子に重合体鎖が直接結合して単結合を形成する。すなわち、重合体鎖の活性末端と反応した後の一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、X、XおよびXの一部は単結合である。
重合体鎖の活性末端と反応する前の一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、X、XおよびXの少なくとも一部が2‐ピロリドニル基を含有する炭化水素基の場合、重合体鎖にポリオルガノシロキサンを反応させると、2‐ピロリドニル基を構成するカルボニル基の炭素‐酸素結合が開裂して、その炭素原子に重合体鎖が結合した構造を形成する。
さらに、重合体鎖の活性末端と反応する前の一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、X、XおよびXの少なくとも一部がエポキシ基を含有する炭素数4〜12の基の場合、重合体鎖にポリオルガノシロキサンを反応させると、エポキシ環を構成する炭素‐酸素結合が開裂して、その炭素原子に重合体鎖が結合した構造を形成する。
一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、XおよびXとしては、上記の中でも、エポキシ基を含有する炭素数4〜12の基およびこれから誘導された基または炭素数1〜6のアルキル基が好ましく、また、Xとしては、上記の中でも、エポキシ基を含有する炭素数4〜12の基およびこれから誘導された基が好ましい。
一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、X、すなわち2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基としては、下記一般式(6)で表される基が好ましい。
一般式(6):
Figure 2009084413
式中、tは2〜20の整数であり、Pは炭素数2〜10のアルキレン基またはアルキルアリーレン基であり、Rは水素原子またはメチル基であり、Qは炭素数1〜10のアルコキシル基またはアリーロキシ基である。Qの一部は単結合であってもよい。これらの中でも、tが2〜8の整数であり、Pが炭素数3のアルキレン基であり、Rが水素原子であり、かつQがメトキシ基であるものが好ましい。
一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、mは3〜200、好ましくは20〜150、より好ましくは30〜120の整数である。この数が少ないと、得られるポリブタジエンゴムにシリカを配合してなる組成物の加工性が悪くなり、耐摩耗性と低発熱性とのバランスに劣るおそれがある。また、この数が多いとポリオルガノシロキサン自体の製造が困難になると共に、その粘度が高くなりすぎて、取り扱いも困難となるおそれがある。
また、一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、nは0〜200の整数、好ましくは0〜150の整数、より好ましくは0〜120の整数である。kは0〜200の整数、好ましくは0〜150の整数、より好ましくは0〜120の整数である。
m、n、およびkの合計数は、400以下であることが好ましく、300以下であることがより好ましく、250以下であることが特に好ましい。この数が多いとポリオルガノシロキサン自体の製造が困難になると共に、その粘度が高くなりすぎて、取り扱いも困難となるおそれがある。
重合体鎖の活性末端と反応した後の上記一般式(2)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、R〜R16は炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。X〜Xは、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合である。
重合体鎖の活性末端と反応した後の上記一般式(3)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、R17〜R19は炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。X〜X11は、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合である。sは1〜18の整数である。
重合体鎖の活性末端と反応した後の上記一般式(2)および上記一般式(3)で表されるポリオルガノシロキサンにおいて、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、ならびに重合体鎖の活性末端と反応する官能基および該官能基から導かれる基は、一般式(1)のポリオルガノシロキサンについて説明したもの同様である。
本発明のポリブタジエンゴムは、2以上の、1,3−ブタジエンを重合してなる重合体鎖がポリオルガノシロキサンを介して結合されたものを含有している限りにおいて、ポリオルガノシロキサンに結合していない単なる1,3−ブタジエンの重合体や、1,3−ブタジエンの重合体鎖1つがポリオルガノシロキサンに結合したものを含んでいても良い。また、ポリオルガノシロキサンを介して結合される1,3−ブタジエンの重合体鎖の数は特に限定されないが、少なくとも3以上の重合体鎖がポリオルガノシロキサンを介して結合されたものを含有していることが好ましい。特に、少なくとも3以上の重合体鎖がポリオルガノシロキサンを介して結合された構造を有するものが、ポリブタジエンゴム全体に対して、2〜90重量%を占めることが好ましく、5〜80重量%を占めることが特に好ましい。このようなポリブタジエンゴムは、製造時における凝固性、乾燥性が良好となり、さらには、シリカを配合したときに、より加工性、低発熱性、ウェットグリップ性、および耐摩耗性に優れる組成物を与える。なお、3以上の重合体鎖がポリオルガノシロキサンを介して結合された構造を有するものの割合(以下の記載において、3分岐以上のカップリング率という場合がある)は、最終的に得られたポリブタジエンゴムの全量に対する、ポリオルガノシロキサンと反応させる前の活性末端を有する重合体鎖の重量平均分子量の2.5倍以上の分子量を有する重合体分子の重量分率であるものとし、この測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(ポリスチレン換算)により行うものとする。
本発明のポリブタジエンゴム(ポリオルガノシロキサンに結合していない単なる1,3−ブタジエンの重合体や、1,3−ブタジエンの重合体鎖1つがポリオルガノシロキサンに結合したものが存在する場合は、それを含む)の重量平均分子量は、特に限定されないが、ポリスチレン換算のゲルパーミエーションクロマトグラフィで測定される値として、通常、100,000〜3,000,000、好ましくは、150,000〜1,000,000、より好ましくは、200,000〜600,000の範囲で適宜選択される。分子量が高すぎると、シリカの配合が困難となり、シリカを配合した組成物の加工性に劣るおそれがある。また、分子量が低すぎると、シリカを配合した組成物の低発熱性に劣るおそれがある。
本発明のポリブタジエンゴムを製造する方法は、特に限定されないが、不活性溶媒中で、1,3−ブタジエンを重合開始剤を用いて重合して、活性末端を有する重合体鎖を得て、該重合体鎖に、重合に使用した重合開始剤1モル当たり、0.001モルを超え、0.1モル未満の量の、該重合体鎖の活性末端と反応しうる官能基を有する上記一般式(1)、(2)、(3)で表されるポリオルガノシロキサン〔ただし、一般式(1)において、XおよびXは、重合体鎖の活性末端と反応する官能基であるか、または、炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数6〜12のアリール基であり、X2は、重合体鎖の活性末端と反応する官能基であり、Xは、2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基である。一般式(2)において、X〜Xは、重合体鎖の活性末端と反応する官能基である。一般式(3)において、X〜X11は、重合体鎖の活性末端と反応する官能基である〕を反応させる方法を好適に用いることができる。
用いられる不活性溶媒としては、溶液重合において通常使用され、重合反応を阻害しないものであれば、特に制限なく使用できる。その具体例としては、例えば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、2−ブテンなどの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロへキサン、シクロヘキセンなどの脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;が挙げられる。不活性溶媒の使用量は、単量体濃度が、通常、1〜50重量%となるような割合であり、好ましくは10〜40重量%となるような割合である。
重合開始剤としては、1,3−ブタジエンを重合させて、活性末端を有する重合体を与えることができるものであれば、特に限定されないが、例えば、有機アルカリ金属化合物および有機アルカリ土類金属化合物や、ランタン系列金属化合物を主触媒とする重合開始剤が好ましく使用される。有機アルカリ金属化合物の具体例としては、例えば、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、ヘキシルリチウム、フェニルリチウム、スチルベンリチウムなどの有機モノリチウム化合物;ジリチオメタン、1,4−ジリチオブタン、1,4−ジリチオ−2−エチルシクロヘキサン、1,3,5−トリリチオベンゼンなどの有機多価リチウム化合物;ナトリウムナフタレンなどの有機ナトリウム化合物;カリウムナフタレンなどの有機カリウム化合物が挙げられる。また、有機アルカリ土類金属化合物としては、n−ブチルマグネシウム、n−ヘキシルマグネシウム、エトキシカルシウム、ステアリン酸カルシウム、t−ブトキシストロンチウム、エトキシバリウム、イソプロポキシバリウム、エチルメルカプトバリウム、t−ブトキシバリウム、フェノキシバリウム、ジエチルアミノバリウム、ステアリン酸バリウム、ケチルバリウムなどが挙げられる。ランタン系列金属化合物を主触媒とする重合開始剤としては、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ガドリニウムなどのランタン系列金属とカルボン酸、リン含有有機酸などからなるランタン系列金属の塩を主触媒とし、これと、アルキルアルミニウム化合物、有機アルミニウムハイドライド化合物、有機アルミニウムハライド化合物などの助触媒とからなる重合開始剤が挙げられる。これらの重合開始剤のなかでも、有機リチウム化合物、特に有機モノリチウム化合物を用いることが好ましい。なお、有機アルカリ金属化合物は、予め、ジブチルアミン、ジヘキシルアミン、ジベンジルアミン、ピロリジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミン(好ましくは、ピロリジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミン)などの第2級アミンと反応させて、有機アルカリ金属アミド化合物として使用してもよい。これらの重合開始剤は、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
重合開始剤の使用量は、重合に用いる単量体1000g当り、通常、1〜50ミリモル、好ましくは2〜20ミリモル、より好ましくは4〜15ミリモルの範囲である。
本発明のポリブタジエンゴムを得るために、ポリオルガノシロキサンと反応させる活性末端を有する重合体は、その重量平均分子量が、ポリスチレン換算のゲルパーミエーションクロマトグラフィで測定される値として、50,000〜1,000,000であることが好ましく、100,000〜450,000であることがより好ましく、200,000〜300,000であることが特に好ましい。活性末端を有する重合体の重量平均分子量が適切な範囲にないと、ポリブタジエンゴムの重量平均分子量を適切なものとすることが困難となる。
ポリオルガノシロキサンと反応させる活性末端を有する重合体の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表わされる分子量分布は、好ましくは1.01〜4、より好ましくは1.02〜3.5、特に好ましくは1.03〜3である。このMw/Mnが小さすぎるとその重合体の製造が困難であり、また、このMw/Mnが大きすぎると、得られるポリブタジエンゴムの低発熱性が劣るおそれがある。
ポリブタジエンゴムにおけるビニル結合含有量を調節するために、単量体混合物を重合するとき、その重合に用いる不活性溶媒に極性化合物を添加することが好ましい。この極性化合物としては、例えば、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジテトラヒドロフリルプロパンなどのエーテル化合物;テトラメチルエチレンジアミンなどの三級アミン;アルカリ金属アルコキシド;ホスフィン化合物などが挙げられる。なかでも、エーテル化合物および三級アミンが好ましく、三級アミンがより好ましく、テトラメチルエチレンジアミンが特に好ましく使用される。極性化合物の使用量は、重合開始剤1モルに対して、好ましくは0.01〜100モル、より好ましくは0.3〜30モルの範囲である。極性化合物の使用量がこの範囲にあると、ポリブタジエンゴムのビニル結合含有量の調節が容易であり、かつ重合開始剤の失活による不具合も発生し難い。
重合温度は、通常、−78〜150℃、好ましくは0〜100℃、より好ましくは30〜90℃の範囲である。重合様式は、回分式、連続式などいずれの様式も採用可能である。
本発明のポリブタジエンゴムの製造に際しては、上記のようにして得られた活性末端を有する重合体鎖に、この活性末端と反応しうる官能基を有するポリオルガノシロキサンを反応させる。使用するポリオルガノシロキサンは、上記一般式(1)、(2)、(3)で表されるポリオルガノシロキサン〔ただし、一般式(1)において、XおよびXは、重合体鎖の活性末端と反応する官能基であるか、または、炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数6〜12のアリール基であり、X2は、重合体鎖の活性末端と反応する官能基であり、Xは、2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基である。一般式(2)において、X〜Xは、重合体鎖の活性末端と反応する官能基である。一般式(3)において、X〜X11は、重合体鎖の活性末端と反応する官能基である〕の中から選ばれる少なくとも一種である。
上記のポリオルガノシロキサンは、例えば、日本化学会編「第4版・実験化学講座・第28巻」およびこれに参考文献として記載されている文献に記載された方法により得ることができる。また、市販品を入手して使用することも可能である。
活性末端を有する重合体鎖に反応させるポリオルガノシロキサンの使用量は、使用した重合開始剤1モルに対して、通常、0.001モルを超え、0.1モル未満であり、好ましくは、0.005モルを超え、0.09モル未満であり、より好ましくは、0.01モルを超え、0.08モル未満である。この使用量であれば、3以上の重合体鎖がポリオルガノシロキサンを介して結合された構造を有するものの割合が高くなりやすく、製造時における凝固性、乾燥性が良好となり、さらには、シリカを配合したときに、より加工性、低発熱性に優れる組成物を与える。
ポリオルガノシロキサンは、重合系内に添加すると、重合で使用する不活性溶媒に溶解して、活性末端を有する重合体鎖の活性末端とポリオルガノシロキサンが均一に反応しやすくなるので好ましい。その溶液濃度は、1〜50重量%であることが好ましい。活性末端を有する重合体鎖にポリオルガノシロキサンを反応させる時期は、重合反応がほぼ完結した時点が好ましく、重合反応がほぼ完結した後、活性末端を有する重合体鎖が副反応でゲル化したり、重合系中の不純物による連鎖移動反応を受けたりする前であることが好ましい。なお、活性末端を有する重合体鎖にポリオルガノシロキサンを反応させる前に、本発明の効果を阻害しない範囲で、通常使用される重合停止剤、重合末端変性剤およびカップリング剤などを重合系内に添加して、重合体鎖の活性末端の一部を不活性化してもよい。
このとき用いられうる重合末端変性剤およびカップリング剤としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、N−フェニル−2−ピロリドン、N−メチル−ε−カプロラクタムなどのN−置換環状アミド類;1,3−ジメチルエチレン尿素、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンなどのN−置換環状尿素類;4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどのN−置換アミノケトン類;ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート類;N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドなどのN,N−ジ置換アミノアルキルメタクリルアミド類;4−N,N−ジメチルアミノベンズアルデヒドなどのN−置換アミノアルデヒド類;N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、1−トリメチルシリル−2,2−ジメトキシ−1−アザ−2−シラシクロペンタンなどのアミノアルコキシシラン類;ジシクロヘキシルカルボジイミドなどのN−置換カルボジイミド類;N−エチルエチリデンイミン、N−メチルベンジリデンイミンなどのシッフ塩基類;プロピレンオキサイド、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、エポキシ化ポリブタジエンなどのエポキシ基含有化合物;4−ビニルピリジンなどのピリジル基含有ビニル化合物;ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラサルファイド、ビス(トリブトキシシリルプロピル)テトラサルファイド、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシタン、メチルトリフェノキシシラン、テトラメトキシシラン、ジメチルジフェノキシシラン、ジエチルジフェノキシシラン、ビス(トリメトキシシリル)メタン、ビス(トリメトキシシリル)エタン、ビス(トリメトキシシリル)プロパン、ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン、ビス(トリメトキシシリル)ノナン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)エタン、ビス(トリエトキシシリル)プロパン、ビス(トリエトキシシリル)ヘキサン、ビス(トリエトキシシリル)ノナンなどのアルコキシル基含有化合物;四塩化錫、四塩化ケイ素、トリフェノキシクロロシラン、ヘキサクロロシラン、ビス(トリクロロシリル)メタン、ビス(トリクロロシリル)エタン、ビス(トリクロロシリル)プロパン、ビス(トリクロロシリル)ヘキサン、ビス(トリクロロシリル)ノナンなどのハロゲン化金属化合物;が挙げられる。
活性末端を有する重合体鎖にポリオルガノシロキサンを反応させるときの条件としては、温度が、通常0〜100℃、好ましくは30〜90℃の範囲であり、反応時間が、通常1〜120分、好ましくは2〜60分の範囲である。
活性末端を有する重合体鎖にポリオルガノシロキサンを反応させた後は、メタノール、イソプロパノールなどのアルコールまたは水を添加して活性末端を失活させることが好ましい。なお、活性末端を有する重合体鎖にポリオルガノシロキサンを反応させた後においても、活性末端を有する重合体鎖が残存している場合、活性末端を失活させる前に、所望により、通常使用される重合末端変性剤およびカップリング剤などを重合系内に添加して反応させてもよい。
重合体鎖の活性末端を失活させた後、所望により、フェノール系安定剤、リン系安定剤、イオウ系安定剤などの老化防止剤、クラム化剤、スケール防止剤などを重合溶液に添加した後、直接乾燥やスチームストリッピングにより重合溶液から重合溶媒を分離して、目的のポリブタジエンゴムを回収する。なお、重合溶液から重合溶媒を分離する前に、重合溶液に伸展油を混合し、ポリブタジエンゴムを油展ゴムとして回収しても良い。
ポリブタジエンゴムを油展ゴムとして回収する場合に用いる伸展油としては、ゴム工業において通常使用されるものが使用でき、パラフィン系、芳香族系、ナフテン系の石油系軟化剤、植物系軟化剤、脂肪酸などが挙げられる。石油系軟化剤を用いる場合には、多環芳香族の含有量が3%未満であることが好ましい。この含有量は、IP346の方法(英国のTHE INSTITUTE PETROLEUMの検査方法)により測定される。伸展油を使用する場合、その使用量は、ポリブタジエンゴム(ポリオルガノシロキサンに結合していない単なる1,3−ブタジエンの重合体や、1,3−ブタジエンの重合体鎖1つがポリオルガノシロキサンに結合したものが存在する場合は、それを含む)100重量部に対して、通常5〜100重量部、好ましくは10〜60重量部、より好ましくは、20〜50重量部である。
本発明のポリブタジエンゴムの用途は特に限定されないが、シリカや所望により他のゴム成分を配合することにより、タイヤ用ゴム組成物として好適に用いられるものである。すなわち、本発明によれば、本発明のポリブタジエンゴムを10重量%以上含有するゴム成分100重量部と、シリカ20〜120重量部と、を含有してなるタイヤ用ゴム組成物が提供される。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、本発明のポリブタジエンゴムにシリカを配合したものである。本発明のタイヤ用ゴム組成物は、本発明のポリブタジエンゴム以外のその他のゴムを含んでいてもよい。その他のゴムとしては、例えば、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、乳化重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム、溶液重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム、(本発明のポリブタジエンゴム以外の)ポリブタジエンゴム(1,2−ポリブタジエン重合体からなる結晶繊維を含むポリブタジエンゴムであってもよい)、スチレン−イソプレン共重合ゴム、ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合ゴムなどが挙げられる。なかでも、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴムが好ましく用いられる。これらのゴムは、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物が、ポリブタジエンゴム以外のその他のゴムを含有する場合、ポリブタジエンゴム(ポリオルガノシロキサンに結合していない単なる1,3−ブタジエンの重合体や、1,3−ブタジエンの重合体鎖1つがポリオルガノシロキサンに結合したものが存在する場合は、それを含む)の割合を、ゴム成分の全量に対して、10重量%以上とすることが必要であり、15〜80重量%の範囲とすることがより好ましく、20〜70重量%の範囲とすることが特に好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物で用いられるシリカとしては、例えば、乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ、沈降シリカなどが挙げられる。これらの中でも、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイトカーボンが好ましい。また、カーボンブラック表面にシリカを担持させたカーボン−シリカ デュアル・フェイズ・フィラーを用いてもよい。これらのシリカは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
用いるシリカの窒素吸着比表面積(ASTM D3037−81に準じBET法で測定される)は、好ましくは50〜400m/g、より好ましくは100〜220m/gである。この範囲であると、より耐摩耗性および低発熱性に優れたタイヤ用ゴム組成物が得られる。また、シリカのpHは、pH7未満であることが好ましく、pH5〜6.9であることがより好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物におけるシリカの配合量は、全ゴム成分100重量部に対して、10〜120重量部とすることが必要であり、20〜100重量部の範囲とすることがより好ましく、30〜80重量部の範囲とすることが特に好ましい。
低発熱性および耐摩耗性がさらに改善されるので、本発明のタイヤ用ゴム組成物には、さらにシランカップリング剤を配合することが好ましい。シランカップリング剤としては、例えば、ビニルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−オクタチオ−1−プロピル−トリエトキシシラン、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド、γ−トリメトキシシリルプロピルジメチルチオカルバミルテトラスルフィド、γ−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフィドなどを挙げることができる。なかでも、混練時のスコーチを避ける観点より、1分子中に含有される硫黄が4個以下のものが好ましい。これらのシランカップリング剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。シランカップリング剤の配合量は、シリカ100重量部に対して、好ましくは0.1〜30重量部、より好ましくは1〜15重量部である。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、グラファイトなどのカーボンブラックを配合してもよい。これらの中でも、ファーネスブラックが好ましく、その具体例としては、SAF、ISAF、ISAF−HS、ISAF−LS、IISAF−HS、HAF、HAF−HS、HAF−LS、FEFなどが挙げられる。これらのカーボンブラックは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。カーボンブラックの配合量は、全ゴム成分100重量部に対して、通常、120重量部以下であり、シリカとカーボンブラックの合計量が、全ゴム成分100重量部に対して、30〜120重量部となるようにすることが好ましい。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは5〜200m/g、より好ましくは80〜130m/gであり、ジブチルフタレート(DBP)吸着量は、好ましくは5〜300ml/100g、より好ましくは80〜160ml/100gである。この範囲であると、機械的特性および耐摩耗性に優れる。さらに、カーボンブラックとして、特開平5−230290号公報に開示されているセチルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTAB)の吸着比表面積が110〜170m/gであり、165MPaの圧力で4回繰り返し圧縮を加えた後のDBP(24M4DBP)吸油量が110〜130ml/100gであるハイストラクチャーカーボンブラックを用いると、耐摩耗性がさらに改善される。
タイヤ用ゴム組成物にシリカやカーボンブラックなどの充填剤を添加する方法は特に限定されず、固形ゴムに対して添加して混練する方法(乾式混練法)やゴムの溶液に添加して凝固・乾燥させる方法(湿式混練法)などを適用することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、上記成分以外に、常法に従って、架橋剤、架橋促進剤、架橋活性化剤、老化防止剤、活性剤、プロセス油、可塑剤、滑剤、充填剤、粘着付与剤、水酸化アルミニウムなどの配合剤をそれぞれ必要量配合できる。
架橋剤としては、例えば、硫黄、ハロゲン化硫黄、有機過酸化物、キノンジオキシム類、有機多価アミン化合物、メチロール基を有するアルキルフェノール樹脂などが挙げられる。中でも、硫黄が好ましく使用される。架橋剤の配合量は、全ゴム成分100重量部に対して、好ましくは0.1〜15重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。
架橋促進剤としては、例えば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドなどのスルフェンアミド系架橋促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジンなどのグアニジン系架橋促進剤;チオウレア系架橋促進剤;チアゾール系架橋促進剤;チウラム系架橋促進剤;ジチオカルバミン酸系架橋促進剤;キサントゲン酸系架橋促進剤;などが挙げられる。なかでも、スルフェンアミド系架橋促進剤を含むものが特に好ましい。これらの架橋促進剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。架橋促進剤の配合量は、全ゴム成分100重量部に対して、好ましくは0.1〜15重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。
架橋活性化剤としては、例えば、ステアリン酸などの高級脂肪酸や酸化亜鉛などを用いることができる。架橋活性化剤の配合量は適宜選択されるが、高級脂肪酸の配合量は、全ゴム成分100重量部に対して、好ましくは0.05〜15重量部、より好ましくは0.5〜5重量部であり、酸化亜鉛の配合量は、全ゴム100重量部に対して、好ましくは0.05〜10重量部、より好ましくは0.5〜3重量部である。
プロセス油としては、上述したポリブタジエンゴムの伸展油と同様のものを用いることができる。その他の配合剤としては、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、シリコーンオイルなどの活性剤;炭酸カルシウム、タルク、クレーなどの充填剤;石油樹脂、クマロン樹脂などの粘着付与剤;ワックスなどが挙げられる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物を得るためには、常法に従って各成分を混練すればよく、例えば、架橋剤および架橋促進剤を除く配合剤とゴム成分を混練後、その混練物に架橋剤および架橋促進剤を混合してゴム組成物を得ることができる。架橋剤および架橋促進剤を除く配合剤とゴム成分の混練温度は、好ましくは80〜200℃、より好ましくは120〜180℃であり、その混練時間は、好ましくは30秒〜30分である。混練物と架橋剤および架橋促進剤との混合は、通常100℃以下、好ましくは80℃以下まで冷却後に行われる。
本発明のポリブタジエンゴムの用途としては、特に限定されないが、例えば、タイヤ、ホース、窓枠、ベルト、靴底、ゴム靴、ゴルフボールのコア、防振ゴム、自動車部品、玩具などのゴム製品への利用;耐衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂などの樹脂強化ゴムとしての利用;樹脂フィルムの緩衝材としての利用;などが挙げられ、特に、タイヤ用ゴム組成物を構成するために好ましく用いられる。また、本発明のタイヤ用ゴム組成物は、例えば、オールシーズンタイヤ、高性能タイヤ、スタッドレスタイヤなどの各種タイヤにおいて、トレッド(ベーストレッドおよびキャップトレッド)、カーカス、サイドウォール、ショルダー、ビード部などのタイヤ各部位への利用が可能であるが、本発明のタイヤ用ゴム組成物は特に低発熱性に優れるので、ベーストレッド用、サイドウォール用、キャップトレッド用、ショルダー用として、好適に用いられ、なかでも、ベーストレッド用およびサイドウォール用として特に好適に用いられる。
タイヤ用ゴム組成物からタイヤ(の各部位)を得るための架橋および成形方法は、特に限定されず、架橋物の形状、大きさなどに応じて選択すればよい。金型中に架橋剤を配合したゴム組成物を充填して加熱することにより成形と同時に架橋してもよく、架橋剤を配合したゴム組成物を予め成形した後、それを加熱して架橋してもよい。架橋温度は、好ましくは120〜200℃、より好ましくは140〜180℃であり、架橋時間は、通常、1〜120分程度である。
以下に、実施例および比較例を挙げて、本発明についてより具体的に説明する。なお、各例中の部および%は、特に断りのない限り、重量基準である。
各特性については、以下の方法に従って評価した。
〔重合体分子量〕
ゲルパーミエーションクロマトグラフィによりポリスチレン換算分子量として求めた。具体的には、以下の条件で測定した。
測定器 :HLC−8020(東ソー社製)
カラム :GMH−HR−H(東ソー社製)を二本を直列に連結した
検出器 :示差屈折計RI−8020(東ソー社製)
溶離液 :テトラヒドロフラン
カラム温度:40℃
〔重合体のミクロ構造〕
H−NMRと13C−NMRにより測定した。
〔ムーニー粘度〕
JIS K6300に従い、ムーニー粘度計(島津製作所社製)を用いて測定した。
〔耐摩耗性〕
上島製作所社製FPS摩耗試験機を用い、荷重1kgf、スリップ率15%で測定した。この特性については、基準サンプルを100とする指数で示した。この指数が大きいものほど、耐摩耗性に優れる。
〔低発熱性〕
レオメトリックス社製ARESを用い、動的歪み0.5%、10Hzの条件で60℃におけるtanδを測定した。この特性については、基準サンプルを100とする指数で示した。この指数が小さいものほど、低発熱性に優れる。
〔ウェットグリップ性〕
レオメトリックス社製ARESを用い、動的歪み0.5%、10Hzの条件で0℃におけるtanδを測定した。この特性については、基準サンプルを100とする指数で示した。この指数が大きいものほど、ウェットグリップ性に優れる。
〔実施例1〕
攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000g、1,3−ブタジエン600g、およびテトラメチルエチレンジアミン0.07ミリモルを仕込んだ後、n−ブチルリチウムをシクロヘキサンと1,3−ブタジエンとに含まれる重合を阻害する不純物の中和に必要な量を添加し、さらに、n−ブチルリチウムを重合反応に用いる分として7.7ミリモルを加え、50℃で重合を開始した。重合を開始してから20分経過後、1,3−ブタジエン400gを30分間かけて連続的に添加した。重合反応中の最高温度は80℃であった。連続添加終了後、さらに15分間重合反応を継続し、重合転化率が95%から100%の範囲になったことを確認してから、少量の重合溶液をサンプリングした。サンプリングした少量の重合溶液は、過剰のメタノールを添加して反応停止した後、風乾して、重合体を取得し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ分析の試料とした。サンプリングしたポリブタジエン重合体鎖の重量平均分子量は24万、分子量分布は1.06であった。少量の重合溶液をサンプリングした直後に、上記一般式(1)における構造が下記の式(7)に示す通り(mとkの数値は平均値)であるポリオルガノシロキサンA0.027ミリモルを濃度20%のキシレン溶液の状態で添加し、30分間反応させた後、重合停止剤として、使用したn−ブチルリチウムの2倍モルに相当する量のメタノールを添加してポリブタジエンゴムを含有する重合溶液を得た。ゴム成分100部に対して、老化防止剤として、イルガノックス1520L(チバスペシャリティーケミカルズ社製)0.15部を、上記の重合溶液に添加した後、スチームストリッピングにより、重合溶媒を除去し、60℃で24時間真空乾燥して、固形状のポリブタジエンゴムIを得た。得られたポリブタジエンゴムIのビニル結合含有量は9%、シス1,4結合含有量は36%、トランス1,4結合含有量は55%、重量平均分子量は41万、3分岐以上のカップリング率は20%、分子量分布は1.4、ムーニー粘度は44であった。
Figure 2009084413
Figure 2009084413
〔実施例2〕
テトラメチルエチレンジアミンの量を1.3ミリモルとし、用いるポリオルガノシロキサンを下記の式(8)に示す通りの構造を有するポリオルガノシロキサンB0.70ミリモルとした以外は、実施例1と同様にして、ポリブタジエンゴムIIを得た。重合転化率が95%から100%の範囲になったことを確認してからサンプリングしたポリブタジエン重合体鎖の重量平均分子量は23万、分子量分布は1.06であった。得られたポリブタジエンゴムIIのビニル結合含有量は21%、シス1,4結合含有量は29%、トランス1,4結合含有量は50%、重量平均分子量は41万、3分岐以上のカップリング率は22%、分子量分布は1.4、ムーニー粘度は45であった。
Figure 2009084413
〔実施例3〕
テトラメチルエチレンジアミンの量を8.6ミリモルとし、重合反応に用いるn−ブチルリチウムの量を5.7ミリモルとし、用いるポリオルガノシロキサンを下記の式(9)に示す通りの構造を有するポリオルガノシロキサンC0.47ミリモルとし、重合の開始温度を40℃、最高到達温度を60℃とした以外は、実施例1と同様にして、ポリブタジエンゴムIIIを得た。ポリオルガノシロキサンの添加前にサンプリングしたポリブタジエン重合体鎖の重量平均分子量は28万、分子量分布は1.08であった。得られたポリブタジエンゴムIIIのビニル結合含有量は71%、シス1,4結合含有量は11%、トランス1,4結合含有量は18%、重量平均分子量は50万、3分岐以上のカップリング率は13%、分子量分布は1.4、ムーニー粘度は57であった。
Figure 2009084413
〔比較例1〕
ポリオルガノシロキサンに代えて、テトラメトキシシラン1.1ミリモルを濃度20%のシクロヘキサン溶液の状態で添加した以外は、実施例1と同様にして、ポリブタジエンゴムIVを得た。得られたポリブタジエンゴムIVのビニル結合含有量は9%、重量平均分子量は44万、カップリング率(2分岐以上のもの)は45%、分子量分布は1.5、ムーニー粘度は52であった。
〔比較例2〕
ポリオルガノシロキサンに代えて、テトラメトキシシラン1.1ミリモルを濃度20%のシクロヘキサン溶液の状態で添加した以外は、実施例3と同様にして、ポリブタジエンゴムVを得た。得られたポリブタジエンゴムVのビニル結合含有量は71%、重量平均分子量は49万、カップリング率(2分岐以上のもの)は55%、分子量分布は1.5、ムーニー粘度は76であった。
〔比較例3〕
攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000g、スチレン160g、1,3−ブタジエン440g、およびテトラメチルエチレンジアミン5.1ミリモルを仕込んだ後、n−ブチルリチウムをシクロヘキサンと1,3−ブタジエンとに含まれる重合を阻害する不純物の中和に必要な量を添加し、さらに、n−ブチルリチウムを重合反応に用いる分として6.1ミリモルを加え、40℃で重合を開始した。重合を開始してから10分経過後、スチレン40gと1,3−ブタジエン360gを50分間かけて連続的に添加した。重合反応中の最高温度は65℃であった。連続添加終了後、さらに15分間重合反応を継続し、重合転化率が95%から100%の範囲になったことを確認してから、少量の重合溶液をサンプリングした。サンプリングした少量の重合溶液は、過剰のメタノールを添加して反応停止した後、風乾して、重合体を取得し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ分析の試料とした。サンプリングしたスチレン−ブタジエン共重合体鎖の重量平均分子量は27万、分子量分布は1.08であった。少量の重合溶液をサンプリングした直後に、ポリオルガノシロキサンA0.021ミリモルを濃度20%のキシレン溶液の状態で添加し、30分間反応させた後、重合停止剤として、使用したn−ブチルリチウムの2倍モルに相当する量のメタノールを添加してスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを含有する重合溶液を得た。ゴム成分100部に対して、老化防止剤として、イルガノックス1520L(チバスペシャリティーケミカルズ社製)0.15部を、上記の重合溶液に添加した後、スチームストリッピングにより、重合溶媒を除去し、60℃で24時間真空乾燥して、固形状のスチレン‐ブタジエン共重合体ゴムVIを得た。得られたスチレン‐ブタジエン共重合体ゴムVIの結合スチレン単位量は20%、ブタジエン単量体単位部分のビニル結合含有量は55%、ブタジエン単量体単位部分のシス1,4結合含有量は16%、トランス1,4結合含有量は29%、重量平均分子量は47万、3分岐以上のカップリング率は14%、分子量分布は1.4、ムーニー粘度は57であった。
〔実施例4〕
容積250mlのバンバリーミキサーに、ポリブタジエンゴムI70部、および天然ゴム30部を30秒間素練りし、次いでシリカ(Zeosil 1115MP、ローディア社製)30部、シランカップリング剤(Si69、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド、デグッサ社製)2.4部を添加して、80℃を開始温度として1.5分間混練後、シリカ(Zeosil 1115MP、ローディア社製)10部、カーボンブラック(シーストSO、東海カーボン社製)10部、プロセスオイル(フッコール エラミック30、新日本石油社製)5部、酸化亜鉛2部、ステアリン酸2部、および老化防止剤(ノクラック6C、大内新興社製)2部、およびパラフィンワックス1部を添加し、2.5分混練して、バンバリーミキサーからゴム混練物を排出させた。混錬終了時のゴム混練物の温度は150℃であった。ゴム混練物を、室温まで冷却した後、再度バンバリーミキサー中で、3分間混練した後、バンバリーミキサーからゴム混練物を排出させた。次いで、50℃のオープンロールで、得られたゴム混練物と、硫黄1.5および架橋促進剤(N−第三−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド0.9部とジフェニルグアニジン0.4部の混合物)とを混練した後、シート状のゴム組成物を取り出した。このゴム組成物を、150℃で20分間プレス架橋して試験片を作製し、この試験片について、耐摩耗性、および低発熱性の評価を行なった。表2にその結果を示す。なお、これらの評価は、比較例4のゴム組成物を基準サンプル(指数100)とする指数で示す。
Figure 2009084413
〔実施例5〕
ポリブタジエンゴムIに代えて、ポリブタジエンゴムIIを用いたこと以外は、実施例4と同様の方法でゴム組成物を得て、試験片の評価を行った。表2にその結果を示す。
〔比較例4〕
ポリブタジエンゴムIに代えて、ポリブタジエンゴムIVを用いたこと以外は、実施例4と同様の方法でゴム組成物を得て、試験片の評価を行った。表2にその結果を示す。
〔比較例5〕
ポリブタジエンゴムIに代えて、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムVIを用いたこと以外は、実施例4と同様の方法でゴム組成物を得て、試験片の評価を行った。表2にその結果を示す。
〔比較例6〕
ポリブタジエンゴムIに代えて、市販のポリブタジエンゴム(Nipol BR1220、シス1,4結合含有量97%以上、ムーニー粘度43、日本ゼオン社製)を用いたこと以外は、実施例4と同様の方法でゴム組成物を得て、試験片の評価を行った。表2にその結果を示す。
表2から、以下のようなことが分かる。すなわち、本発明のポリブタジエンゴムを配合した実施例4および実施例5のゴム組成物は、低発熱性に優れ、且つ耐摩耗性に優れる。これに対して、本発明のポリブタジエンゴム以外のポリブタジエンゴムやスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを配合した比較例4〜6のゴム組成物は、実施例のゴム組成物に比べて低発熱性や耐摩耗性に劣る。
〔実施例6〕
容量250mlのブラベンダータイプミキサー中で、50部のポリブタジエンゴムIIIと市販のスチレンブタジエンゴム(Nipol SBR1723、結合スチレン量23.5%、伸展油含有量27.3%、日本ゼオン社製)55部と市販のポリブタジエンゴム(Nipol BR1220、日本ゼオン社製)10部を30秒素練りし、次いでシリカ(Zeosil 1165MP、ローディア社製)50部、シランカップリング剤(Si75、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)ジスルフィド、デグッサ社製)5.6部とプロセスオイル(フッコール エラミック30、新日本石油社製)15部を添加して、80℃を開始温度として1.5分間混練後、シリカ(Zeosil 1165MP、ローディア社製)20部、カーボンブラック(シースト7HM、東海カーボン社製)10部、プロセスオイル(フッコール エラミック30、新日本石油社製)20部、酸化亜鉛3部、ステアリン酸2部、老化防止剤(ノクラック6C、大内新興社製)2部、およびパラフィンワックス1部を添加し、さらに2.5分間混練し、ミキサーからゴム混練物を排出させた。混錬終了時のゴム混練物の温度は150℃であった。ゴム混練物を、室温まで冷却した後、再度ブラベンダータイプミキサー中で、80℃を開始温度として2分間混練した後、ミキサーからゴム混練物を排出させた。次いで、50℃のオープンロールで、得られたゴム混練物と、硫黄1.7部および架橋促進剤(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド1.6部とジフェニルグアニジン1.5部の混合物)とを混練した後、シート状のゴム組成物を取り出した。このゴム組成物を、160℃で20分間プレス架橋して試験片を作製し、この試験片について、耐摩耗性、ウェットグリップ性、および低発熱性の評価を行なった。表3にその結果を示す。なお、これらの評価は、比較例7のゴム組成物を基準サンプル(指数100)とする指数で示す。
Figure 2009084413
〔比較例7〕
ポリブタジエンゴムIIIに代えて、ポリブタジエンゴムVを用いたこと以外は、実施例6と同様の方法でゴム組成物を得て、試験片の評価を行った。表3にその結果を示す。
〔比較例8〕
ポリブタジエンゴムIIIに代えて、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムVIを用いたこと以外は、実施例6と同様の方法でゴム組成物を得て、試験片の評価を行った。表3にその結果を示す。
表3から、以下のようなことが分かる。すなわち、本発明のポリブタジエンゴムを配合した実施例6のゴム組成物は、ウェットグリップ性、低発熱性に優れ、且つ耐摩耗性に優れる。これに対して、本発明のポリブタジエンゴム以外のポリブタジエンゴムやスチレン‐ブタジエン共重合体ゴムを配合した比較例7〜8のゴム組成物は、実施例のゴム組成物に比べてウェットグリップ性、低発熱性や耐摩耗性に劣る。

Claims (5)

  1. 1,3−ブタジエンを重合してなる重合体鎖が、下記一般式(1)、(2)、(3)で表されるポリオルガノシロキサンの中から選ばれる少なくとも一種を介して結合された構造を有してなるポリブタジエンゴム。
    一般式(1):
    Figure 2009084413
    (式中、R〜Rは、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。XおよびXは、(i)その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合であるか、または、(ii)炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数6〜12のアリール基であり、XおよびXは互いに同一であっても相違していてもよい。X2は、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が、該官能基から導かれる基もしくは単結合である。Xは、2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基であり、Xの一部は2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基から導かれる基であってもよい。mは3〜200の整数、nは0〜200の整数、kは0〜200の整数である。)
    一般式(2):
    Figure 2009084413
    (式中、R〜R16は、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。X〜Xは、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合である。)
    一般式(3):
    Figure 2009084413
    (式中、R17〜R19は、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であり、これらは互いに同一であっても相違していてもよい。X〜X11は、その一部が重合体鎖の活性末端と反応する官能基であって、残部が該官能基から導かれる基または単結合である。sは1〜18の整数である。)
  2. 請求項1に記載のポリブタジエンゴムを10重量%以上含有するゴム成分100重量部と、シリカ10〜120重量部と、を含有してなるタイヤ用ゴム組成物。
  3. 請求項2に記載のゴム組成物を用いて形成されてなるベーストレッドを有してなるタイヤ。
  4. 請求項2に記載のゴム組成物を用いて形成されてなるサイドウォールを有してなるタイヤ。
  5. 請求項1に記載のポリブタジエンゴムを製造する方法であって、不活性溶媒中で、1,3−ブタジエンを重合開始剤を用いて重合して、活性末端を有する重合体鎖を得て、該重合体鎖に、重合に使用した重合開始剤1モル当たり、0.001モルを超え、0.1モル未満の量の、該重合体鎖の活性末端と反応しうる官能基を有する一般式(1)、(2)、(3)で表されるポリオルガノシロキサン〔ただし、一般式(1)において、XおよびXは、重合体鎖の活性末端と反応する官能基であるか、または、炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数6〜12のアリール基であり、X2は、重合体鎖の活性末端と反応する官能基であり、Xは、2〜20のアルキレングリコールの繰返し単位を含有する基である。一般式(2)において、X〜Xは、重合体鎖の活性末端と反応する官能基である。一般式(3)において、X〜X11は、重合体鎖の活性末端と反応する官能基である〕を反応させる、ポリブタジエンゴムの製造方法。
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