JP7244244B2 - 共役ジエン系ゴムの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の製造方法においては、第2の態様として、前記第2工程において、前記活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、前記有機金属化合物とを混合した後、前記シロキサン化合物を混合することで、前記活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、シロキサン化合物と、有機金属化合物との反応を行うように構成することができる。
本発明の製造方法において、前記シロキサン化合物が、ポリオルガノシロキサン化合物であることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記ポリオルガノシロキサン化合物が、下記一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンであることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記有機金属化合物が、有機リチウム化合物であることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記有機リチウム化合物が、n-ブチルリチウムであることが好ましい。
本発明のゴム組成物は、架橋剤をさらに含有することが好ましい。
本発明の共役ジエン系ゴムの製造方法は、
不活性溶媒中で、重合開始剤を用いて、共役ジエン化合物を含む単量体を重合し、活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖を得る第1工程と、
前記活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、シロキサン化合物と、有機金属化合物とを反応させる第2工程とを備える。
本発明の製造方法の第1工程は、不活性溶媒中で、重合開始剤を用いて、共役ジエン化合物を含む単量体を重合し、活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖を得る工程である。
なお、有機アルカリ金属化合物は、予め、ジブチルアミン、ジヘキシルアミン、ジベンジルアミン、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、およびヘプタメチレンイミンなどの2級アミン化合物と反応させて、有機アルカリ金属アミド化合物として使用してもよい。有機アルカリ金属アミド化合物を重合開始剤として用いることにより、得られるゴム架橋物を、より低発熱性およびウエットグリップ性に優れたものとすることができる。これらの重合開始剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、R9、および/またはR10がアミノ基の保護基である場合には、アミノ基の保護基が外れることにより、得られる共役ジエン系ゴムを形成する重合体鎖の一方の末端において、後述する一般式(4)におけるR11、および/またはR12が水素原子である構造を導入することができる。
アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ブトキシエチル基、プロポキシエチル基などが挙げられる。
また、エポキシ基を含有する基としては、たとえば下記一般式(3)で表される基などが挙げられる。
-Z1-Z2-E1 (3)
一般式(3)中、Z1は炭素数1~10のアルキレン基またはアルキルアリーレン基であり、Z2はメチレン基、硫黄原子または酸素原子であり、E1はグリシジル基である。
R9およびR10が互いに結合して、これらが結合する窒素原子とともに環構造を形成する場合、環構造は、4~8員環構造であることが好ましい。
なお、R11、R12となりうる水素原子は、アミノ基の保護基が外れることにより、導入される。
本発明の製造方法の第2工程は、第1工程にて得られた活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、シロキサン化合物と、有機金属化合物とを反応させる工程である。
本発明の製造方法の第2工程によれば、第1工程にて得られた活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、変性剤としてのシロキサン化合物と、有機金属化合物とを反応させることで、共役ジエン系重合体鎖の少なくとも一部の活性末端にシロキサン変性が導入することができる。また、本発明の製造方法の第2工程によれば、第1工程にて得られた活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、変性剤としてのシロキサン化合物と、有機金属化合物とを反応させることにより、得られる共役ジエン系ゴムに、シリカなどの充填剤を配合してゴム組成物とした際に、得られるゴム組成物を加工性に優れたものとすることができるものである。
なお、本発明の製造方法の第2工程において、シロキサン化合物は、第1工程にて得られた活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖を変性させるための変性剤として作用する。
-Z3-Z4-E2 (5)
一般式(5)中、Z3は、炭素数1~10のアルキレン基、またはアルキルアリーレン基であり、Z4はメチレン基、硫黄原子、または酸素原子であり、E2はエポキシ基を有する炭素数2~10の炭化水素基である。
第1の態様においては、第1工程で得られた活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、シロキサン化合物とを混合した後、有機金属化合物を混合する。すなわち、第1の態様においては、活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、シロキサン化合物とを混合することで、共役ジエン系重合体鎖の活性末端に、シロキサン化合物を反応させ、次いで、ここに、有機金属化合物を添加することで、シロキサン化合物を反応させた共役ジエン系重合体鎖と、有機金属化合物とを反応させる。このような第1の態様によれば、優れた加工性を備えるゴム組成物を与えることができることに加えて、得られる共役ジエン系ゴムを、貯蔵安定性により優れたものとすることができる。
第2の態様においては、第1工程で得られた活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、有機金属化合物を混合した後、シロキサン化合物を混合する。すなわち、第2の態様においては、活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と有機金属化合物とを予め混合しておくことにより、共役ジエン系重合体鎖とシロキサン化合物とを、有機金属化合物の存在下で反応させる。このような第2の態様によれば、得られるゴム組成物の加工性をより向上させることができる。
本発明のゴム組成物は、上述した本発明の製造方法により得られる共役ジエン系ゴムを含むゴム成分に対して、シリカを含有してなる組成物である。
本発明のゴム架橋物は、上述した本発明のゴム組成物を架橋してなるものである。
本発明のゴム架橋物は、本発明のゴム組成物を用い、たとえば、所望の形状に対応した成形機、たとえば、押出機、射出成形機、圧縮機、ロールなどにより成形を行い、加熱することにより架橋反応を行い、ゴム架橋物として形状を固定化することにより製造することができる。この場合においては、予め成形した後に架橋しても、成形と同時に架橋を行ってもよい。成形温度は、通常、10~200℃、好ましくは25~120℃である。架橋温度は、通常、100~200℃、好ましくは130~190℃であり、架橋時間は、通常、1分~24時間、好ましくは2分~12時間、特に好ましくは3分~6時間である。
重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィによりポリスチレン換算の分子量に基づくチャートを得て、得られたチャートに基づいて求めた。ゲルパーミエーションクロマトグラフィの具体的な測定条件は、以下のとおりとした。
測定機:高速液体クロマトグラフ(東ソー社製、商品名「HLC-8320」)
カラム:東ソー社製、商品名「GMH-HR-H」を二本直列に連結した。
検出器:示差屈折計
溶離液:テトラヒドロフラン
カラム温度:40℃
芳香族ビニル単量体単位含有量、およびビニル結合含有量は、1H-NMRにより測定した。1H-NMRの具体的な測定条件は、以下のとおりとした。
測定器:JEOL社製「JNM-ECA-400WB」
測定溶媒:重クロロホルム
ゴム組成物のムーニー粘度は、JIS K6300に従い、ムーニー粘度計(島津製作所社製、製品名「SMV-300」)を用いて測定した。測定した値は、実施例1~4については比較例1の測定値を100とする指数で示し、実施例5については比較例2の測定値を100とする指数で示し、実施例6については比較例3の測定値を100とする指数で示した。この指数が低いほど、加工性に優れる。
攪拌機付きオートクレーブに、窒素雰囲気下、シクロヘキサン792g、テトラメチルエチレンジアミン0.67mmol、1,3-ブタジエン76.3g、およびスチレン28.7gを仕込んだ後、重合開始剤として、n-ブチルリチウムを0.50mmol加え、60℃で重合を開始した。60分間重合反応を継続し、重合転化率が95%から100%の範囲になったことを確認してから、有機金属化合物として、n-ブチルリチウムを0.50mmol加えて、20分混合した後、下記式(7)で表されるポリオルガノシロキサンを、エポキシ基の含有量が0.27mmolとなるように添加し、下記式(7)で表されるポリオルガノシロキサンを、n-ブチルリチウムの存在下で30分間反応させた。その後、重合停止剤として、使用したn-ブチルリチウムの合計の2倍molに相当する量のメタノールを添加して、共役ジエン系ゴムを含有する溶液を得た。この溶液に、老化防止剤として、イルガノックス1520L(チバスペシャリティーケミカルズ社製)を、共役ジエン系ゴム100部に対して0.20部添加した後、スチームストリッピングにより溶媒を除去し、60℃で24時間真空乾燥して、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた実施例1の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は723,000、スチレン単量体単位含有量は27重量%、ビニル結合含有量は58重量%であった。
攪拌機付きオートクレーブに、窒素雰囲気下、シクロヘキサン792g、テトラメチルエチレンジアミン0.67mmol、1,3-ブタジエン76.3g、およびスチレン28.7gを仕込んだ後、重合開始剤として、n-ブチルリチウムを0.50mmol加え、60℃で重合を開始した。60分間重合反応を継続し、重合転化率が95%から100%の範囲になったことを確認してから、上記式(7)で表されるポリオルガノシロキサンを、エポキシ基の含有量が0.27mmolとなるように添加し、上記式(7)で表されるポリオルガノシロキサンを30分間反応させた。次いで、有機金属化合物として、n-ブチルリチウムを0.50mmol加えて、n-ブチルリチウムを20分反応させた後に、重合停止剤として、使用したn-ブチルリチウムの2倍molに相当する量のメタノールを添加して、共役ジエン系ゴムを含有する溶液を得た。この溶液に、老化防止剤として、イルガノックス1520L(チバスペシャリティーケミカルズ社製)を、共役ジエン系ゴム100部に対して0.20部添加した後、スチームストリッピングにより溶媒を除去し、60℃で24時間真空乾燥して、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた実施例1の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は836,000、スチレン単量体単位含有量は27重量%、ビニル結合含有量は59重量%であった。
上記式(7)で表されるポリオルガノシロキサンを添加し、反応させた後に有機金属化合物として添加したn-ブチルリチウムの添加量を、0.50mmolから0.20mmolに変更した以外は、実施例2と同様にして、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた実施例3の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は1,030,000、スチレン単量体単位含有量は27重量%、ビニル結合含有量は58重量%であった。
ピペリジン0.50mmolをスチレン添加直後に添加した以外は、実施例1と同様にして、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた実施例4の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は705,000、スチレン単量体単位含有量は27重量%、ビニル結合含有量は58重量%であった。
上記式(7)で表されるポリオルガノシロキサンを添加し、反応させた後に有機金属化合物としてn-ブチルリチウムを加えなかった点以外は、実施例2と同様にして、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた比較例1の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は1,250,000、スチレン単量体単位含有量は27重量%、ビニル結合含有量は58重量%であった。
容量250mlのブラベンダータイプミキサー中で、実施例1の共役ジエン系ゴム100部を30秒素練りし、次いでシリカ(ローディア社製、商品名「Zeosil1115MP」)50部、プロセスオイル(新日本石油社製、商品名「アロマックス T-DAE」)20部、およびシランカップリング剤:ビス(3-(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド(デグッサ社製、商品名「Si69」)6.0部を添加して、110℃を開始温度として1.5分間混練後、シリカ(ローディア社製、商品名「Zeosil1115MP」)25部、酸化亜鉛3部、ステアリン酸2部および老化防止剤:N-フェニル-N’-(1,3-ジメチルブチル)-p-フェニレンジアミン(大内新興社製、商品名「ノクラック6C」)2部を添加し、更に2.5分間混練し、ミキサーから混練物を排出させた。混錬終了時の混練物の温度は150℃であった。混練物を、室温まで冷却した後、再度ブラベンダータイプミキサー中で、110℃を開始温度として2分間混練した後、ミキサーから混練物を排出させた。次いで、50℃のオープンロールで、得られた混練物に、硫黄1.40部、架橋促進剤:N-tert-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(商品名「ノクセラーNS-P」、大内新興化学工業社製)1.2部、およびジフェニルグアニジン(商品名「ノクセラーD」、大内新興化学工業社製)1.2部を加えてこれらを混練した後、シート状のゴム組成物を取り出した。次いで、得られたゴム組成物の加工性の評価を行なった。表1に結果を示す。
また、実施例2~4および比較例1の共役ジエン系ゴムについても、それぞれ、同様にして、ゴム組成物を作製し、それぞれ、加工性の評価を行なった。表1にこれらの結果をまとめて示す。
表1に示すように、1,3-ブタジエンとスチレンとを共重合させた共役ジエン系重合体鎖に変性剤としてシロキサン化合物を反応させた後に、有機金属化合物を反応させることにより得られる共役ジエン系ゴムは、ゴム組成物としたときの加工性に優れるものであった(実施例2、3)。
また、1,3-ブタジエンとスチレンとを共重合させた共役ジエン系重合体鎖に変性剤としてシロキサン化合物を反応させる前に、有機金属化合物を反応させることにより得られる共役ジエン系ゴムは、ゴム組成物としたときの加工性により優れるものであった(実施例1、4)。
一方、1,3-ブタジエンとスチレンとを共重合させた共役ジエン系重合体鎖に変性剤としてシロキサン化合物を反応させる際に、有機金属化合物を反応させずに得られる共役ジエン系ゴムは、ゴム組成物としたときの加工性に劣るものであった(比較例1)。
テトラメチルエチレンジアミンの使用量を0.67mmolから0.005mmolに、1,3-ブタジエンの使用量を76.3gから105.0gに変更し、スチレン28.7gを使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた実施例5の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は760,000、スチレン単量体単位含有量は0重量%、ビニル結合含有量は11重量%であった。
ポリオルガノシロキサン添加直前に有機金属化合物としてn-ブチルリチウムを加えなかった点以外は、実施例5と同様にして、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた比較例2の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は1,310,000、スチレン単量体単位含有量は0重量%、ビニル結合含有量は11重量%であった。
実施例5および比較例2の共役ジエン系ゴムについて、それぞれ、実施例1と同様にして、ゴム組成物を作製し、それぞれ、加工性の評価を行なった。表2にこれらの結果をまとめて示す。
表2に示すように、1,3-ブタジエンを重合させた共役ジエン系重合体鎖に変性剤としてシロキサン化合物を反応させる前に、有機金属化合物を反応させることにより得られる共役ジエン系ゴムは、ゴム組成物としたときの加工性により優れるものであった(実施例5)。
一方、1,3-ブタジエンを重合させた共役ジエン系重合体鎖に変性剤としてシロキサン化合物を反応させる際に、有機金属化合物を反応させずに得られる共役ジエン系ゴムは、ゴム組成物としたときの加工性に劣るものであった(比較例2)。
スチレンの使用量を28.7gから24.7gに変更し、p-メチルスチレン3.9g使用した以外は、実施例1と同様にして、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた実施例6の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は690,000、p-メチルスチレンを含むスチレン単量体単位含有量は27重量%、ビニル結合含有量は58重量%であった。
ポリオルガノシロキサン添加直前に有機金属化合物としてn-ブチルリチウムを加えなかった点以外は、実施例6と同様にして、固形状の共役ジエン系ゴムを得た。得られた比較例3の共役ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は1,010,000、p-メチルスチレンを含むスチレン単量体単位含有量は27重量%、ビニル結合含有量は58重量%であった。
実施例6および比較例3の共役ジエン系ゴムについて、それぞれ、実施例1と同様にして、ゴム組成物を作製し、それぞれ、加工性の評価を行なった。表3にこれらの結果をまとめて示す。
表3に示すように、1,3-ブタジエンと、スチレンと、p-メチルスチレンとを共重合させた共役ジエン系重合体鎖に変性剤としてシロキサン化合物を反応させる前に、有機金属化合物を反応させることにより得られる共役ジエン系ゴムは、ゴム組成物としたときの加工性により優れるものであった(実施例6)。
一方、1,3-ブタジエンと、スチレンと、p-メチルスチレンとを共重合させた共役ジエン系重合体鎖に変性剤としてシロキサン化合物を反応させる際に、有機金属化合物を反応させずに得られる共役ジエン系ゴムは、ゴム組成物としたときの加工性に劣るものであった(比較例3)。
Claims (10)
- 不活性溶媒中で、重合開始剤を用いて、共役ジエン化合物を含む単量体を重合し、活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖を得る第1工程と、
前記活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、シロキサン化合物と、有機リチウム化合物とを反応させる第2工程とを備える共役ジエン系ゴムの製造方法。 - 前記第2工程において、前記活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、前記シロキサン化合物とを混合した後、前記有機リチウム化合物を混合することで、前記活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、シロキサン化合物と、有機リチウム化合物との反応を行う請求項1に記載の共役ジエン系ゴムの製造方法。
- 前記第2工程において、前記活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、前記有機リチウム化合物とを混合した後、前記シロキサン化合物を混合することで、前記活性末端を有する共役ジエン系重合体鎖と、シロキサン化合物と、有機リチウム化合物との反応を行う請求項1に記載の共役ジエン系ゴムの製造方法。
- 前記シロキサン化合物が、ポリオルガノシロキサン化合物である請求項1~3のいずれかに記載の共役ジエン系ゴムの製造方法。
- 前記ポリオルガノシロキサン化合物が、下記一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサンである請求項4に記載の共役ジエン系ゴムの製造方法。
- 前記有機リチウム化合物が、n-ブチルリチウムである請求項1~5のいずれかに記載の共役ジエン系ゴムの製造方法。
- 請求項1~6のいずれかに記載の製造方法により共役ジエン系ゴムを得て、得られた共役ジエン系ゴムにシリカを添加するゴム組成物の製造方法。
- 架橋剤をさらに添加する請求項7に記載のゴム組成物の製造方法。
- 請求項8に記載の製造方法によりゴム組成物を得て、得られたゴム組成物を架橋するゴム架橋物の製造方法。
- 請求項8に記載の製造方法によりゴム組成物を得て、得られたゴム組成物を架橋することにより、該ゴム組成物のゴム架橋物を含むタイヤを製造するタイヤの製造方法。
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