JP2009046303A - 両面印刷装置 - Google Patents

両面印刷装置

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Abstract

【課題】単位時間当りの出力用紙枚数が片面印刷時の1/2となる生産性で両面印刷が可能となるように、循環搬送速度設定の柔軟性を高めた印刷装置を提供する。
【解決手段】用紙幅Lpの用紙に対して用紙間隔Lg、印刷時搬送速度Vgで画像形成可能な印刷手段と、レジスト部から印刷手段を経て変速位置まで印刷時搬送速度Vgで用紙を搬送する等速搬送手段と、変速位置からレジスト部まで用紙を搬送する可変速搬送手段と、用紙搬送速度を制御する搬送制御手段とを備え、可変速搬送手段が用紙を搬送する区間には、用紙反転経路における用紙反転のための加減速区間と、等速の搬送速度Vrで搬送する等速区間とを含み、搬送制御手段は、循環枚数Nを設定し、N×(Lp+Lg)/Vgで用紙を循環搬送できるように、搬送速度Vrを、加速度、用紙幅Lp、用紙間隔Lg、印刷時搬送速度Vgを用いて算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は印刷装置に係り、特に、用紙反転経路を含む循環搬送路を有し、一方の面に印刷された用紙を、前記循環搬送路を循環搬送することで表裏反転し、他方の面に印刷を行なう両面印刷装置に関する。
用紙反転経路を含む循環搬送路を有し、一方の面に印刷された用紙を、前記循環搬送路を循環搬送することで表裏反転し、他方の面に印刷を行なう両面印刷装置が知られている。近年、印刷装置に対する高速印刷による生産性向上の要求が高まっており、片面印刷時のみならず、両面印刷時においても高速印刷による高生産性の実現が望まれている。
印刷装置の生産性は主として印字機構による画像形成の速度と、印刷用紙の搬送機構による搬送速度とに影響を受ける。特許文献1には、両面印刷の時に、循環搬送の際の用紙搬送速度を、印刷の際の用紙搬送速度とは独立に、用紙のサイズに応じて制御することにより生産性を向上させることが記載されている。
特開2005−280897号公報
印字機構による画像形成は、片面印刷時、両面印刷時とも同じ処理であるから、片面印刷時、両面印刷時とも解像度等の印刷条件に応じて定められる印字機構の最大速度での画像形成を容易に行なうことができる。そして、画像形成の速度に基づいて印刷の際の用紙搬送速度が定められる。
ところが、印刷装置の生産性は画像形成の速度だけではなく、単位時間当りの印刷用紙出力枚数が問題になる。片面印刷時には印刷用紙を次々に給紙することができるため、搬送機構による用紙搬送速度は制約にならず、印字機構が可能な単位時間当りの印刷枚数で印刷用紙を出力することができる。一方、両面印刷時には表面印刷済の印刷用紙を循環搬送して反転させて裏面印刷を行なうため、搬送機構による循環搬送速度が印刷装置の生産性に影響を与えることになる。すなわち、循環搬送速度が適切でないと、印字機構による印字が可能にもかかわらず印刷用紙が搬送されていない等の状況が生じて、印字機構が可能な生産性での印刷用紙の出力ができなくなる。
ところで、両面印刷時には片面印刷時2回分の印刷処理が必要になる。このため、単位時間当りの両面印刷時の出力用紙枚数が片面印刷時の出力用紙枚数の1/2であれば、片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なえることになる。
両面印刷の際にこの生産性を実現させるためには、循環搬送速度を調整する必要があるが、循環搬送は単に等速度で印刷用紙を搬送すればよいのではなく、印刷用紙反転のために一時停止させたり、そのための減速、加速を行なったりする必要がある。また、印刷用紙のサイズや印字機構による画像形成速度も印刷条件等に応じて変化するものであり、これらの変化に循環搬送速度も対応させなければならない。このように循環搬送速度の設定のためには種々の条件を考慮しなければならず、循環搬送速度設定の際の柔軟性を高める必要がある。
特許文献1に記載された技術は、通紙間隔の無駄をなくすための制御であり、両面印刷時に片面印刷時と同等の片面当りの生産性を実現するものではない。また、循環搬送速度設定の柔軟性も考慮されていない。本発明はこのような状況を鑑みてなされたものであり、定常状態における単位時間当りの出力用紙枚数が片面印刷時の出力用紙枚数の1/2となる生産性で両面印刷が可能となるように、循環搬送速度設定の柔軟性を高めた両面印刷装置を提供することを目的とする。ここで、定常状態は、両面印刷開始時と終了時の表面および裏面が連続して印刷される期間を除いた、表面と裏面とが交互に印刷されて一定間隔で印刷用紙が連続的に排紙される期間を意味する。
上記課題を解決するため、本発明に係る両面印刷装置は、用紙反転経路を含む循環搬送路を有し、一方の面に印刷された用紙を、前記循環搬送路を循環搬送することで表裏反転し、他方の面に印刷を行なう両面印刷装置であって、搬送方向の用紙幅Lpの用紙に対して用紙間隔Lg、印刷時搬送速度Vgで画像形成可能な印刷手段と、前記循環搬送路中の用紙位置合わせの基準となるレジスト部から前記印刷手段を経て所定の変速位置まで印刷時搬送速度Vgで用紙を等速搬送する等速搬送手段と、前記変速位置から前記用紙反転経路を経て前記レジスト部まで用紙を搬送する可変速搬送手段と、前記可変速搬送手段における用紙搬送速度を制御する搬送制御手段とを備え、前記可変速搬送手段が用紙を搬送する区間には、前記用紙反転経路における用紙反転のための減速区間および加速区間と、等速の搬送速度Vrで搬送する等速区間とが含まれ、前記搬送制御手段は、両面印刷の際の印刷順序を規定する循環枚数Nを設定するとともに、N×(Lp+Lg)/Vgの時間内で用紙を前記レジスト部から前記レジスト部まで循環搬送できるように、前記可変速搬送手段の前記等速区間における搬送速度Vrを、前記加減速区間で適用される加速度、用紙幅Lp、用紙間隔Lg、印刷時搬送速度Vgを用いて算出することで、前記搬送速度Vrを設定することを特徴とする。
本発明によれば、N×(Lp+Lg)/Vgの時間で用紙をレジスト部からレジスト部まで循環搬送することにより、定常状態における単位時間当りの出力用紙枚数が片面印刷時の出力用紙枚数の1/2となる生産性で両面印刷が可能となる。また、搬送速度Vrは、加減速区間で適用される加速度、用紙幅Lp、用紙間隔Lg、印刷時搬送速度Vgを用いて算出されるため、搬送速度設定の柔軟性が高い。
また前記可変速搬送手段が用紙を搬送する区間には、用紙を前記レジスト部で停止させるための第2減速区間がさらに含まれ、前記搬送制御手段は、さらに、前記第2減速区間で適用される加速度を用いて前記搬送速度Vrを算出するようにしてもよい。これにより、さらに搬送速度設定の柔軟性を高めることができる。
このとき、前記可変速搬送手段は、前記レジスト部での用紙の停止の際に、前記用紙の斜行修正のために弛ませ量Ltを生じさせ、前記搬送制御手段は、さらに、前記弛ませ量Ltを用いて前記搬送速度Vrを算出するようにしてもよい。
また、前記可変速搬送手段が用紙を搬送する期間には、前記用紙反転経路における用紙反転の際の停止時間Wtが含まれ、前記搬送制御手段は、さらに、前記停止時間Wtを用いて前記搬送速度Vrを算出するようにしてもよい。これにより、さらに搬送速度設定の柔軟性を高めることができる。
このとき、前記可変速搬送手段は、前記用紙反転経路において用紙を反転する反転駆動ローラを備えており、前記搬送制御手段は、さらに、用紙反転の際の停止時における前記反転駆動ローラ側の用紙端位置と前記反転駆動ローラとの距離Lsを用いて前記搬送速度Vrを算出するようにしてもよい。
また、用紙同士の衝突を避けるために、前記搬送制御手段は、前記搬送速度Vrが、前記印刷時搬送速度Vg以上となるように前記循環枚数Nおよび前記搬送速度Vrを設定することが望ましい。
このとき、前記搬送制御手段は、前記搬送速度Vrが、さらに、前記可変速搬送手段の許容最高速度Vrmax以下となるように前記搬送速度Vrを設定し、前記許容最高速度Vrmax以下となる前記搬送速度Vrが算出されない場合には、用紙間隔をLg以上にすることで、前記許容最高速度Vrmax以下となる前記搬送速度Vrを設定するようにしてもよい。
これにより、許容最高速度Vrmaxが定められている場合においても、可能な限り両面印刷装置の最大の生産性で両面印刷を行なうことができる。また、許容最高速度Vrmaxにより、最大の生産性が達成できない場合でも、生産性の低下を最小限に抑えることができる。
あるいは、前記搬送制御手段は、前記搬送速度Vrが、前記印刷時搬送速度Vg以上となる循環枚数Nおよび搬送速度Vrが複数組存在する場合は、ユーザの選択に基づいて循環枚数Nおよび搬送速度Vrを設定するようにしてもよい。これにより、印刷時間を重視するか、静音性を重視するかの選択をユーザに委ねることができる。
また、いずれの場合も、前記用紙を印刷時搬送速度Vgで等速搬送する等速搬送手段は、用紙搬送のための駆動ローラを1または複数個備えており、少なくとも最も前記変速位置側の駆動ローラは、変速時のバックテンションを防ぐために、用紙搬送方向についてワンウェイクラッチ構造とすることが望ましい。
さらに、印刷手段による印刷中に用紙搬送速度が変化しないように、前記循環搬送路における前記印刷手段と前記変速位置との距離は、前記両面印刷装置が保証する最大サイズの用紙の搬送方向の幅よりも長く設定することが望ましい。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下では、<1.印刷装置の構成><2.印刷用紙の搬送><3.両面印刷スケジュール><4.循環搬送速度算出法><5.循環枚数Nの決定法と循環搬送速度Vrの決定法><6.第2実施例><7.第3実施例>の項目に分けて説明する。
<1.印刷装置の構成>
図1は、本発明に係る循環搬送路を備えた印刷装置100の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。本図に示すように印刷装置100は、印刷用紙の供給を行なう給紙機構として、筐体側面の外部に露出したサイド給紙台120と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)とを備えている。また、印刷済の印刷用紙を排出する排紙機構として排紙口140を備えている。なお、印刷用紙は紙に限らず、合成樹脂等の他の材質であってもよい。
印刷装置100は、ライン単位で印刷を行なうインクジェット方式のラインカラープリンタである。インクジェット方式のラインカラープリンタは、印字機構として、用紙搬送方向に直交する方向に伸び、多数のノズルが形成された印字ヘッドを複数本備えており、それぞれの印字ヘッドから黒またはカラーインクを吐出することで印刷を行なう。ただし、本発明は本方式に限られず、他の印刷方式の印刷装置に適用することができる。例えば、シリアルインクジェット方式、レーザ方式等の印刷装置であってもよい。また、本発明は、ホストコンピュータから送られる印刷データに基づく印刷のみならず、複写印刷、ファクシミリ印刷、その他各種の印刷処理を行なう印刷装置に適用することができる。
サイド給紙台120および給紙トレイ130のいずれかの給紙機構から1枚ずつ給紙された印刷用紙は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路FRに沿って搬送され、レジスト部Rgに導かれる。ここでレジスト部Rgは、印刷用紙の先端の位置あわせと斜行修正を行なうために設けられており、1対のレジストローラを備えて構成される。給紙された印刷用紙はレジスト部Rgで一時停止し、所定のタイミングで印字機構方向に搬送される。
レジスト部Rgのさらに搬送方向側には、複数の印字ヘッドが組み込まれたヘッドユニット110が設けられている。給紙された印刷用紙は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた環状の搬送ベルト160によって真空吸着され、印刷条件により定められる速度で搬送されながら、印字ヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
印刷済の印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって筐体内を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行なう片面印刷の場合は、そのまま排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。排紙台150は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台150は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口140から排紙され、傾斜に沿って滑落する印刷用紙が自然に整えられて重なっていくようになっている。
印刷用紙の両面に印刷を行なう両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙口140に導かれずに、さらに筐体内を搬送される。このため、印刷装置100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170を備えている。切替機構170によって排紙されなかった印刷用紙は、スイッチバック経路SRに引き込まれ、スイッチバックを行ない、搬送路に対して表裏が反転する。そして、ローラ等の駆動機構によって再度レジスト部Rgに導かれ、一時停止する。その後、所定のタイミングで印字機構方向に搬送され、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行なわれる。裏面の印刷が行なわれ、両面に画像が形成された印刷用紙は、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に積載されていく。
印刷装置100では、両面印刷時におけるスイッチバックを、排紙台150内に設けられた空間を利用して行なうようにしている。排紙台150内に設けられた空間は、スイッチバック時に印刷用紙が外部から取り出せないように覆われた構成となっている。これにより、利用者が誤ってスイッチバック動作中の印刷用紙を引き抜いてしまうことを防ぐことができる。また、排紙台150は、本来印刷装置100に備えられているものであり、排紙台150内の空間を利用してスイッチバックを行なうことにより、印刷装置100内に、別途スイッチバック用の空間を設ける必要がなくなる。したがって、筐体のサイズが増大してしまうことを防ぐことができる。さらには、排紙口とスイッチバック経路とを共用しないため、スイッチバック処理と他の印刷用紙の排紙とを並行して行なうことができる。
印刷装置100では、給紙された印刷用紙の先端部分の基準位置となるレジスト部Rgには、両面印刷時に片面印刷済の印刷用紙も搬送されてくる。このため、レジスト部Rgの直前部分には、給紙された印刷用紙の搬送経路と、裏面印刷の用紙が循環して搬送されてくる経路とが合流する合流地点が存在する。この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙系搬送路FRと称し、それ以外の経路を循環系搬送路CRと称するものとする。なお、スイッチバック経路SRは循環系搬送路CRの一部として扱う。
図2は、給紙系搬送路FRと循環系搬送路CRとを模式的に示した図である。簡単のため、駆動部を構成するローラの個数は適宜省略している。給紙系搬送路FRには、サイド給紙台120からの給紙を行なうためのサイド給紙駆動部220、給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)からの給紙を行なうためのトレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b…が備えられている。いずれの駆動部も複数のローラ等で構成された駆動機構を備え、給紙台または給紙トレイに積載された印刷用紙を1枚ずつ取り込んで、レジスト部Rg方向に搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、給紙を行なう給紙機構に応じて必要な駆動部の動作が行なわれる。
循環系搬送路CRには、レジストローラを含むレジスト駆動部240、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160を駆動するベルト駆動部250、搬送方向側に順に配置される第1上面搬送駆動部260および第2上面搬送駆動部265、排紙口140に印刷済の用紙を導く上面排出駆動部270、裏面印刷用に印刷用紙をスイッチバック経路SRに引き込んで、反転させて合流地点に導くスイッチバック経路駆動部280が備えられている。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、印刷用紙の搬送状況に応じて必要な駆動部の動作が行なわれる。
印刷装置100は、ある印刷用紙を給紙した後、その印刷用紙に印刷が施され排紙されるのを待って次の印刷用紙を給紙するのではなく、先行する印刷用紙が排紙される前に、後続の印刷用紙を給紙して、所定の間隔で連続的に印刷することができるようになっている。このため、複数枚の連続印刷時には、印刷装置100の循環系搬送路CR内に複数枚の印刷用紙が存在することになる。ここで、循環系搬送路CRで循環搬送する印刷用紙の枚数を循環枚数Nとする。ただし、循環枚数Nは、必ずしも搬送経路内に同時に存在している用紙枚数を定義するものでなく、後述するように、両面印刷スケジュールにおける表面裏面の印刷順序を定義するものである。例えば、循環枚数Nのとき、定常状態において、用紙Aの表面を印刷後、N−1面分の他の用紙の印刷が行なわれてから用紙Aの裏面が印刷されることになる。
また、給紙系搬送路FRおよび循環系搬送路CRには、図示しない用紙センサが複数個配置されており、配置された位置において用紙の有無を検出するとともに、給紙エラー、搬送ジャム、排紙エラー等を検出できるようになっている。
図3は、印刷装置100の機能構成を示すブロック図である。印刷装置100は、CPU、メモリ等から構成されるメイン制御部300を備えており、CPUがメモリに格納されたプログラムにしたがって動作すること等で印刷制御部301、駆動制御部302が構成される。
また、印刷装置100は、両面/片面印刷、用紙サイズ、解像度等の印刷条件の設定を受け付ける印刷条件設定部310、印刷装置に関する情報を表示する表示部320、コンピュータネットワーク等に接続するための通信処理部330を備えている。印刷条件設定部310は、例えば、コンピュータネットワークを介して接続されたコンピュータから送られた印刷データや、図示しない入力パネルを介したユーザの指示により印刷条件の設定を受け付ける。
印刷制御部301は、印刷条件設定部310で受け付けた印刷条件にしたがって、画像データを生成し、印字ヘッド等の印刷機構で構成される印刷実行部340における印刷処理を制御する。駆動制御部302は、印刷制御部301の制御の下で上述の各駆動部を動作させ、印刷用紙の搬送を行なう。また、駆動制御部302は、後述する印刷用紙の搬送速度の算出、印刷用紙の循環枚数の決定等の処理を行なう。
<2.印刷用紙の搬送>
循環系搬送路CRにおいて印刷用紙は一定速度で搬送されるのではなく、図2に示すように等速で搬送される区間と、加減速を行なう区間とがある。これは、後述するように、印刷装置100の印字機構の性能を十分に発揮させるために、片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なえるようにするためである。このとき、両面印刷1枚当りの生産性は、片面印刷1枚当りの生産性の1/2となる。なお、本図では、印刷用紙の進行方向の先端位置を基準に搬送経路に対応した矢印を記している。
レジスト駆動部240から第2上面搬送駆動部265までは、インク吐出による画像形成を行うため速度を一定に保つ必要があるので、印刷用紙は印刷搬送速度Vgで等速搬送される。この印刷搬送速度Vgは、ヘッドユニット110からのインク吐出による画像形成の際に要求される速度であり、1画素当りの最大インクドロップ数、解像度等の印刷条件により定められる。
したがって、印刷条件が決まれば、印刷搬送速度Vgは、片面印刷、両面印刷に関わらず、印刷装置100の印字機構、特に印字ヘッドのインク吐出機構の性能、インクの特性等に応じて最大値が一意的に決定する。本実施形態では、印刷装置100の印字機構の性能を十分に発揮させるために、印字機構が可能な最高速度で印刷用紙を搬送するものとし、このときの搬送速度を印刷搬送速度Vgとする。ただし、印刷搬送速度Vgは、物理的な最高速度である必要はなく、所定のマージン等を考慮した運用上の最高速度とすることができる。図示するように、この印刷搬送速度Vgで等速搬送される区間を等速区間L1とする。等速区間L1は、レジスト駆動部240のレジストローラから第2上面搬送駆動部265の駆動ローラまでの距離に等しい固定距離である。
第2上面搬送駆動部265からは、後述する処理によって定められる循環搬送速度Vrで等速搬送される。ここで、循環搬送速度Vrは、循環系搬送路CR内での印刷用紙同士の衝突を避けるために印刷搬送速度Vg以上の速度とする。この搬送速度Vrで等速搬送される区間を等速区間L2とする。第1上面搬送駆動部260の駆動ローラと第2上面搬送駆動部265の駆動ローラとは、個別の回転速度で制御されるため、印刷用紙は、先端が第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達すると、瞬時に印刷搬送速度Vgから循環搬送速度Vrへ変速される。
このときに、第1上面搬送駆動部260の駆動ローラの回転速度は、第2上面搬送駆動部265の駆動ローラの回転速度に印刷用紙を介して同期させられる。この際の第1上面搬送駆動部260のモータの負荷を防ぐとともに、変速の際のバックテンションを防いで即座に用紙の速度が切り替わるように、第1上面搬送駆動部260の駆動ローラは用紙搬送方向についてのワンウェイクラッチ構造になっている。
その後、スイッチバック動作を行なうために、印刷用紙を停止させる。このとき、瞬時に停止させるとスイッチバック経路駆動部280への負荷が大きくなるため、速度Vrから速度0まで一定の加速度で減速させる。この区間を減速区間L3とする。ただし、印刷用紙の停止位置は、印刷用紙の端がローラから外れないように印刷用紙のサイズに応じて異なる。このため、減速区間L3の長さは変化する。これに対応して、等速区間L2の長さも変化する。減速区間L3における加速度の大きさをαとする。
その後、印刷用紙は、反対方向に速度0から循環搬送速度Vrまで加速される。進行方向が反転するため、印刷用紙の基準位置は反転前と逆の端になる。この時もスイッチバック経路駆動部280への負荷を防ぐため瞬時に変化させずに一定の加速度で加速させる。この区間を加速区間L4とする。なお、この時の加速度の大きさをαとする。
循環搬送速度Vrまで加速すると再び循環搬送速度Vrで等速搬送される。この循環搬送速度Vrで等速搬送される区間を等速区間L5とする。その後、レジスト部Rgで印刷用紙を停止させるために、速度Vrから速度0まで減速する。この時もスイッチバック経路駆動部280への負荷を防ぐため瞬時に停止させずに一定の加速度で減速させる。この区間を減速区間L6とする。減速区間L6における加速度の大きさをαとする。
加速度α、α、αの制御は処理が煩雑になるため、ここでは固定値とする。また、簡単のため、|α|=|α|=|α|(=α)としている。すなわち、一定の加速度で加減速を行なうことになる。したがって、本実施形態では、両面印刷時においても印刷装置100の印字機構の性能を十分に発揮させるために、調整が容易な印刷用紙の循環搬送速度Vrを制御対象としている。これにより循環搬送時における処理負荷を軽減している。ただし、加速度αを諸条件により変更するようにしてもよいし、加速度α、α、αをそれぞれ異なる大きさとしてもよい。
つぎに、図4〜図6および図7を参照して、循環系搬送路CRにおける印刷用紙Pの両面印刷時の搬送処理をより詳細に説明する。ここで、印刷用紙Pの搬送方向の幅をLpとする。また、給紙はサイド給紙台120から行なうものとして、給紙トレイ130は省略する。
サイド給紙駆動部220によってサイド給紙台120から給紙され、レジスト部Rgで一時停止していた印刷用紙Pは、所定のタイミングでレジスト駆動部240のレジストローラにより引き込まれ、図4(a)に示すように、ベルト駆動部250により印刷搬送速度Vgで等速搬送されながらヘッドユニット110により表面が印刷される。その後、印刷用紙Pは、第1上面搬送駆動部260の駆動ローラにより、引き続き印刷搬送速度Vgで等速搬送される。
図4(b)に示すように、印刷用紙Pの先端が第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達すると、後述する処理により算出される循環搬送速度Vrでの搬送に移行する。印刷用紙Pの先端が第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達する前において、第1上面搬送駆動部260の駆動ローラは印刷搬送速度Vgで回転しており、第2上面搬送駆動部265の駆動ローラは循環搬送速度Vrで回転している。上述のように第1上面搬送駆動部260の駆動ローラはワンウェイクラッチ構造となっているため、印刷用紙Pの先端が第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達すると、第1上面搬送駆動部260の駆動ローラは、循環搬送速度Vrで回転するようになる。なお、印刷用紙Pの先端が第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達する時点、すなわち搬送速度が変化する時点においてヘッドユニット110による印刷は終了している必要がある。このため、ヘッドユニット110と第2上面搬送駆動部265の駆動ローラとの間隔は、印刷装置100が保証する最大サイズの印刷用紙Pの搬送方向の幅Lpよりも広く設計されている。
その後、印刷用紙Pは、切替機構170によりスイッチバック経路SR側に導かれ、スイッチバックで印刷用紙を停止させるために、図4(c)に示すように減速区間L3で減速する。ここで、印刷用紙Pは、後端が、スイッチバック経路駆動部280の、反転前進行方向側の最端にある駆動ローラ280aから反転後の進行方向の距離Ls(反転時後端残し量)の位置に達した場所で停止するように制御される。
反転時後端残し量Lsは、印刷用紙Pが反転可能なように、スイッチバック経路SRに十分引き込まれ、かつ、駆動ローラ280aから外れずに印刷用紙Pを双方向に搬送可能な距離としてあらかじめ定めておく。このため、減速区間L3の開始位置は、循環搬送速度Vrから加速度|α|で減速したときに、印刷用紙Pの後端が駆動ローラ280aから距離Lsの位置で停止できる位置となる。本実施例では、反転時後端残し量Lsは固定値とするが、諸条件により変更するようにしてもよい。
図5(a)に示すように、後端が駆動ローラ280aから距離Lsの位置で停止すると、印刷用紙Pは、スイッチバックを行なって反対方向へ搬送される。駆動ローラ280aが停止してから反転を開始するまでに所定の微小時間Wtが必要であるから、印刷用紙Pは時間Wtだけ停止状態を保つことになる。ここで、停止状態において、印刷用紙Pの先端部分は、駆動ローラ280aからLp−Lsの位置にある。また、第2上面搬送駆動部265の駆動ローラからスイッチバック経路駆動部280の駆動ローラ280aまでの距離をLvとする。また、停止時間Wtは固定値とするが、諸条件により変更するようにしてもよい。
反転開始後、印刷用紙Pは、図5(b)に示すように加速度|α|で循環搬送速度Vrまで加速される。循環搬送速度Vrまで加速すると図5(c)に示すように循環搬送速度Vrで等速搬送される。
その後、レジスト部Rgで印刷用紙を停止させるために、図6(a)に示すように減速区間L6で減速する。このため、減速区間L6の開始位置は、循環搬送速度Vrから加速度|α|で減速したときに、印刷用紙Pの先端がレジスト部Rgで停止できる位置となる。ただし、レジスト部Rgでは、印刷用紙Pは斜行を補正するため、図7に示すように弛みを持たせて停止する。なお、実際は、搬送路は湾曲しているが本図では分かりやすくするため直線路で示している。本図に示すように、スイッチバック経路駆動部280のレジスト部Rg側の駆動ローラ280bは、印刷用紙Pが弛むように印刷用紙の長さLp以上に搬送する。この弛み量をLtとする。Ltは、あらかじめ最適な量を定めておくものとする。図6(a)に戻って、スイッチバック経路駆動部280の駆動ローラ280aからレジスト部Rgまでの距離をLrとする。なお、弛み量をLtは固定値とするが、諸条件により変更するようにしてもよい。
その後、印刷用紙Pは、レジスト駆動部240のレジストローラにより引き込まれ、図4(a)に示したように、ベルト駆動部250により印刷搬送速度Vgで等速搬送されながらヘッドユニット110により裏面が印刷される。その後、印刷用紙Pは、第1上面搬送駆動部260の駆動ローラにより、引き続き印刷搬送速度Vgで等速搬送される。
裏面が印刷された印刷用紙Pは、図6(b)に示すように、切替機構170により排紙口140側の経路に導かれ、図6(c)に示すように、上面排出駆動部270により排紙に適した速度で排紙される。
以上の搬送処理が行なわれる結果、印刷用紙Pは図8に示すような速度遷移を行なう。すなわち、時刻t1でレジスト部Rgから印刷搬送速度Vgで等速搬送された印刷用紙Pは表面が印刷され、時刻t2で第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達すると循環搬送速度Vrで等速搬送される。時刻t3から時刻t4まで加速度|α|で速度0まで減速し、時刻t4から時刻t5までのWtの間一時停止する。スイッチバックして時刻t5から時刻t6まで加速度|α|で循環搬送速度Vrまで加速し、時刻t7まで循環搬送速度Vrで等速搬送される。時刻t7から加速度|α|で減速し、時刻t8でレジスト部Rgに戻って一時停止する。そして、時刻t9でレジスト部Rgから印刷搬送速度Vgで等速搬送された印刷用紙Pは裏面が印刷され、時刻t10で第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達すると循環搬送速度Vrで搬送され、時刻t11で排紙される。
なお、図4〜図6では、1枚の印刷用紙Pに注目して両面印刷時の搬送処理を詳細に説明したが、印刷装置100は、先行する印刷用紙が排紙される前に、後続の印刷用紙を給紙可能であるため、上述の循環搬送が複数枚の印刷用紙で同時進行的に行なわれることになる。
図9は、循環枚数N=5、すなわち、循環系搬送路CRを循環する印刷用紙の枚数を5枚とした場合の印刷用紙の搬送状態を示す図であり、図9(a)は、5枚目の印刷用紙P5の給紙を開始した時点を示し、図9(b)は、5枚目の印刷用紙P5の給紙が完了した時点を示している。本図において、小文字のpは裏面印刷の印刷用紙を示し、大文字のPは表面印刷の印刷用紙を示している。
図9(a)では、給紙された5枚目の印刷用紙P5の前に、裏面印刷が行なわれている印刷用紙p2が印刷搬送速度Vgで搬送され、その前に、表面印刷を終えた4枚目の印刷用紙P4が印刷搬送速度Vgで搬送されている。印刷用紙P4の前には裏面印刷を終えた1枚目の印刷用紙p1が循環搬送速度Vrで搬送され、その前に、表面印刷を終え、スイッチバックを行なう3枚目の印刷用紙P3が搬送されている。
図9(b)では、給紙を終えた5枚目の印刷用紙P5に対して表面印刷が行なわれ、その前に、裏面印刷を終えた印刷用紙p2が印刷搬送速度Vgで搬送され、その前に、表面印刷を終えた4枚目の印刷用紙P4が印刷搬送速度Vgで搬送されている。印刷用紙P4の前には裏面印刷を終えた1枚目の印刷用紙p1が排紙状態にある。レジスト部Rgには、スイッチバックを終えた印刷用紙p3が搬送されてきている。図9(a)および図9(b)に示したように、等速区間L1内では、各印刷用紙は等間隔で搬送され、等速区間L1以外では加減速が行なわれるため各用紙間隔は不等間隔となる。
<3.両面印刷スケジュール>
次に、両面印刷時の印刷スケジュールについて説明する。上述のように印刷装置100では、先行する印刷用紙が排紙される前に、後続の印刷用紙を給紙可能である。このため、例えば、1枚目の表面を印刷すると、1枚目が循環搬送で反転されて1枚目の裏面を印刷する前に、2枚目を給紙して2枚目の表面を印刷することができる。図9に示した例では、裏面が印刷された1枚目の印刷用紙が排出されるまでに、5枚目の印刷用紙が給紙されている。そして、1枚目と2枚目との間に、4枚目の印刷用紙が搬送されており、2枚目と3枚目との間に5枚目の印刷用紙が搬送されている。このように、複数枚の印刷用紙が循環可能な場合、両面印刷における各面の印刷をどのような順序で行なうかのスケジューリングが必要になる。
複数枚の印刷用紙が循環可能な場合の印刷順序については、新たに給紙された印刷用紙の表面と循環搬送された印刷用紙の裏面とを交互に印刷することで、生産性を高めることが行なわれている(例えば、特開平2001−282050号公報段落「0070」〜「0072」等)。例えば、N=3のとき、すなわち、3枚の印刷用紙を循環させる場合は、図10(a)に示すように、1枚目の表面を印刷してから、1枚分の印刷時間を空けて2枚目の表面を印刷し、つぎに、循環搬送されてきた1枚目の裏面印刷を行なう。そして、3枚目の表面を印刷して、次いで、循環搬送されてきた2枚目の裏面印刷を行なう。その後は、同様にして新たに給紙された印刷用紙の表面と循環搬送された印刷用紙の裏面とを交互に印刷していく。ただし、印刷の終わりにおいて新たな印刷用紙の給紙が完了すると、循環搬送された印刷用紙の裏面印刷が1枚分の印刷時間を空けて2回続けて行なわれて印刷が終了する。なお、本図では、K枚目の表面印刷を白地に黒文字のKで表し、K枚目の裏面印刷を黒地に白文字のKで表している。
また、N=5のとき、すなわち、5枚の印刷用紙を循環させる場合は、図10(b)に示すように、1枚目の表面を印刷してから、1枚分の印刷時間を空けて2枚目の表面を印刷し、さらに1枚分の印刷時間を空けて3枚目の表面を印刷し、つぎに、循環搬送されてきた1枚目の裏面印刷を行なう。そして、4枚目の表面を印刷して、次いで、循環搬送されてきた2枚目の裏面印刷を行なう。その後は、同様にして新たに給紙された印刷用紙の表面と循環搬送された印刷用紙の裏面とを交互に印刷していく。ただし、印刷の終わりにおいて新たな印刷用紙の給紙が完了すると、循環搬送された印刷用紙の裏面印刷が1枚分の印刷時間を空けて3回続けて行なわれて印刷が終了する。
ところで、図10(c)に示すように、印刷装置100は、片面印刷において所定時間uTの間に、例えば、M枚の片面印刷を行なうことができたとする。この場合、1枚目の印刷開始から2枚目の印刷開始までの時間がdtであるとする。片面印刷の際は、印刷用紙を次々に給紙することができるため、容易に印刷装置100の印字機構の最大の生産性で印刷を実行することができる。すなわち、要求される印字品質等を保てる範囲で、印字機構が印刷可能な印刷速度と用紙間隔とで印刷用紙を搬送すればよい。ここで、図10(d)に示すように、片面印刷時の用紙間隔の距離をLgとする。印刷用紙の搬送方向の長さはLpであるから、用紙間隔を含めた印刷用紙1枚あたりの距離はLp+Lgとなる。
さて、図10(c)に示したように、印刷装置100は、片面印刷時には1枚あたり印刷時間dtの生産性を有している。これと同等の生産性、すなわち、片面当り印刷時間dtで両面印刷を行なうことができれば、印刷装置100の最大の生産性で両面印刷を行なうことになる。ただし、両面印刷の開始時と終了時には表面印刷が連続する期間と、裏面印刷が連続する期間が生じ、それぞれ印刷用紙1枚分の印刷時間dtが空くため、印刷装置100の最大の生産性の実現は、実質的には表面印刷と裏面印刷とが交互に行なわれる期間が対象となる。この期間を定常状態と称する。
この生産性を実現するためには、N=3のときは、図10(a)に示すように、例えば、t1で表面の印刷を開始した1枚目の印刷用紙は、循環してt4で裏面の印刷を開始することになるので、3×dtの間に印刷用紙を循環させればよい。また、N=5のときは、図10(b)に示すようにt1で表面の印刷を開始した1枚目の印刷用紙は、循環して、t6で裏面の印刷を開始することになるので、5×dtの間に印刷用紙を循環させればよい。すなわち、循環枚数がNのとき、N×dtの間に印刷用紙を循環させればよい。
dtは印刷用紙の幅Lpと用紙間隔との和を用紙搬送速度で割ったものであり、印刷時の用紙搬送速度は、両面印刷、片面印刷にかかわらずVgで等しいため、片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なうためには、両面印刷の際の用紙間隔を、片面印刷時における用紙間隔Lgと等しくする必要がある。以上から、片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なうためには、N×(Lp+Lg)/Vgの時間で印刷用紙Pが循環できるように循環搬送速度Vrを定めればよいことになる。
<4.循環搬送速度算出法>
循環搬送速度Vrの算出方法について説明する。上述のように循環搬送中には、等速度区間、加減速区間、停止時間、用紙弛ませ等があるため、区間を分けて式を導出する。以下では、等速区間L1を印刷搬送等速区間とし、その他の等速区間L2から減速区間L6までを循環搬送変速区間と称する。
まず、循環搬送変速区間においてスイッチバックのために停止するまでの区間に注目して、図11(a)、図11(b)に示すように、印刷用紙Pの先頭が第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達した時点(図中の印刷用紙Ps)から循環搬送速度Vrで等速区間L2を搬送され、減速区間L3で加速度|α|で減速してスイッチバックのために停止する時点(図中の印刷用紙Pg)までの時間Th1を求める。なお、上述のように、等速区間L2、減速区間L3の距離は、印刷用紙のサイズにより定められる印刷用紙の搬送方向の幅Lp、所定の印刷用紙の停止位置(駆動ローラ280aから距離Lsの位置)に応じて変化する。
ここで、等速区間L2の搬送時間をT2とし、減速区間L3の搬送時間をT3とする。図11(a)から分かるように、全体の搬送距離L2+L3は、Lv+Lp−Lsであるから、

の関係が成り立つ。T2は、距離L2を循環搬送速度Vrで移動したときに要する時間であるから、

となる。また、T3は、循環搬送速度Vrから加速度|α|で減速したときの停止時間であり、L3は、そのときの移動距離であるから、


となる。以上より、時間Th1は、

となる。
次に、図12(a)、図12(b)に示すように、スイッチバックのために停止していた印刷用紙Pが、加速区間L4において加速度|α|で搬送を再開した時点(図中の印刷用紙Ps)から、循環搬送速度Vrで等速区間L5を搬送され、減速区間L6で加速度|α|で減速してレジスト部Rgで停止する時点(図中の印刷用紙Pg)までの時間Th2を求める。
ここで、加速区間L4の搬送時間をT4とし、等速区間L5の搬送時間をT5とし、減速区間L6の搬送時間をT6とする。図12(a)から分かるように、全体の搬送距離L4+L5+L6は、Lr−Lsとなるが、図7に示したように印刷用紙Pをレジスト部Rgで弛ませるため、全体の搬送距離Lr−Lsよりも、弛み量Ltだけ長く印刷用紙Pを搬送することになる。したがって、

が成り立つ。T5は、距離L5を循環搬送速度Vrで移動したときに要する時間であるから、

となる。また、T4は、速度0から加速度|α|で加速して循環搬送速度Vrになるまでの時間であり、T6は、循環搬送速度Vrから加速度|α|で減速したときの停止時間であるから、

となり、L4、L6は、そのときの移動距離であるから、

となる。以上より、時間Th2は、

となる。
図13に示すように、スイッチバックの際には、所定の時間Wtだけ停止しているから、循環搬送変速区間における印刷用紙Pの搬送時間、すなわち、印刷用紙Pの先頭が第2上面搬送駆動部265の駆動ローラに達した時点(図11(a)の印刷用紙Ps)から、レジスト部Rgで停止する時点(図12(a)の印刷用紙Pg)までの時間Thは、

となる。
ここで、印刷搬送速度Vgで時間Thに進む距離をLhとすると、Lh=Vg×Thは、印刷搬送速度Vgにおける循環搬送変速区間に対する等価距離となる。したがって、印刷搬送速度Vgで等速搬送を行なうL1を加えた、循環搬送路の全等価距離Laは、

となる。
循環枚数がN枚のときは、循環搬送路にN枚の印刷用紙Pが搬送され、片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なうときの、用紙間隔を含めた印刷用紙1枚あたりの距離はLp+Lgであるから、

となる。数12と数13から

が得られ、数11を代入すると、最終的に以下のVrについての2次方程式が得られる。

数15をVrについて解くことで、循環搬送速度Vrを求めることができる。ただし、Vrは、実数かつ印刷搬送速度Vg以上の値であることが必要である。
ここで、Lpは、印刷用紙Pの搬送方向の幅であり、印刷用紙のサイズにより定められる固定値である。また、L1はレジスト部Rgから第2上面搬送駆動部265の駆動ローラまでの距離であり、Lvは第2上面搬送駆動部265の駆動ローラからスイッチバック経路駆動部280の反転前進行方向側の最端にある駆動ローラ280aまでの距離であり、Lrはスイッチバック経路駆動部280の反転前進行方向側の最端にある駆動ローラ280aからレジスト部Rgまでの距離であり、いずれも印刷装置100の設計上定まる固定値である。
これに対し、αは循環搬送中における加速度であり、Lgは片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なうときの用紙間隔であり、Lsは反転時後端残し量であり、Wtはスイッチバックの際の停止時間であり、Ltは用紙弛ませ量であるから、所定の値が定められているが、ユーザ操作、サービス担当者による調整、ファームウェア更新等で変更することが可能な値である。また、Nは、後述するように全循環搬送距離、印刷用紙の搬送方向の幅Lp、用紙間隔Lg、印刷搬送速度Vgに基づいて定められる値である。本実施形態によれば、これらの値が変更された場合であっても、数15の式に基づいて、片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なうための循環搬送速度Vrを求めることができる。すなわち、循環搬送速度設定の際の柔軟性を高めることができる。
<5.循環枚数Nの決定法と循環搬送速度Vrの決定法>
次に、両面印刷の際の循環枚数Nと循環搬送速度Vrの決定方法について図14のフローチャートを参照して説明する。循環枚数Nの決定に際しては、まず、ユーザの設定した印刷条件に基づいて、印刷用紙幅Lp、用紙間隔Lg、印刷搬送速度Vgの設定を行なう(S101)。印刷用紙幅Lpは、印刷用紙のサイズに基づいて設定される。印刷搬送速度Vgは、印刷用紙の種類等によって定められる1画素当たりの最大ドロップ数、解像度等に基づいて設定される。
用紙間隔Lgは短いほど単位時間当りの印刷用紙出力枚数が増えることになる。本実施例では、高生産性を達成するために、印刷条件の下で印字機構が可能な最小の値が用紙間隔Lgとして設定される。なお、ここで設定される印刷用紙幅Lp、用紙間隔Lg、印刷搬送速度Vgは、片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なうために、両面印刷の場合も片面印刷と同じ値が設定される。
次いで、全循環搬送距離を算出する。この距離は等価距離ではなく実距離である。ただし、厳密な値である必要はないため、反転時後端残し量Lsは無視して、設計上定められる固定距離(L1+Lv+Lr)に印刷用紙幅Lpを加えた距離とする。
処理(S101)で設定された印刷用紙幅Lp、用紙間隔Lgと、処理(S102)で算出された全循環搬送距離(L1+Lv+Lr+Lp)とから、循環枚数Nを仮設定する(S103)。ここで、仮設定されるNは、

とする。ただし、印刷開始時と印刷終了時とを除いた定常状態において表面と裏面とを交互に印刷させるために、Nは奇数に限り、本実施例では端数は切り捨てるものとする。なお、仮設定であるので、端数を切り上げるようにしてもよい。
Nが仮設定されると、数15に従って循環搬送速度Vrを算出する(S104)。そして算出された循環搬送速度Vrが、印刷搬送速度Vg以上の値であるかどうかを判定する(S105)。これは、循環系搬送路CR内での印刷用紙同士の衝突を避けるために循環搬送速度Vrを印刷搬送速度Vg以上の速度に設定する必要があるからである。
この結果、算出された循環搬送速度Vrが印刷搬送速度Vg以上の値でない場合(S105:No)は、仮設定されたNから2を引いた枚数(奇数)を新たな循環枚数Nの仮設定として、再度、数15に従って循環搬送速度Vrを算出する(S104)。これは、循環枚数Nを減らすと算出される循環搬送速度Vrが速くなるためである。なお、循環系搬送路CRに含まれる駆動部の機構的な制約等により循環搬送速度の最低速度Vrminが定められており、このVrminが印刷搬送速度Vgより速い場合には、処理(S105)において、算出された循環搬送速度Vrが印刷搬送速度Vg以上の値であるかどうかの判定に代えて、算出された循環搬送速度Vrが循環搬送速度の最低速度Vrmin以上の値であるかどうかの判定を行なうようにする。
一方、算出された循環搬送速度Vrが印刷搬送速度Vg以上の値である場合(S105:Yes)は、仮設定された枚数をNとして決定し、算出された循環搬送速度Vrで循環搬送を行なうように決定する(S107)。ただし、レジスト部Rgで多少の時間調整が可能であるため、循環搬送速度Vrより多少速い速度で循環搬送を行なうようにしてもよい。
図15は、印刷搬送速度Vg、用紙間隔Lgを固定した場合の、上記の手順で決定された印刷用紙幅Lpと循環枚数Nと循環搬送速度Vrとの関係を示す図である。すなわち、印刷用紙幅Lpが定められると、循環枚数Nと循環搬送速度Vrとが一意的に決定される。本図から分かるように、印刷用紙幅Lpが長くなると循環枚数Nが少なくなり、同じ循環枚数Nの場合は印刷用紙幅Lpが長くなると循環搬送速度Vrは遅くなる。また、循環搬送速度Vrの最小値は、印刷搬送速度Vgとなっている。
<6.第2実施例>
次に第2実施例について説明する。図15に示したように、印刷用紙幅Lpが長くなると循環枚数Nが少なくなる。また、循環枚数Nが少なくなると、印刷用紙を短時間で循環させなければならないため、循環搬送速度Vrを速くしなければならない。
物理的に可能な循環枚数Nの上限は、全循環搬送距離(L1+Lv+Lr+Lp)と印刷用紙幅Lp等に左右される。このため、印刷装置100の筐体サイズを小型化した場合等で全循環搬送距離が短くなると、用紙幅Lpの大きな印刷用紙を印刷する際等に、循環枚数Nを小さな値にせざるを得なくなる場合が起こり得る。
循環枚数Nが小さくなると循環搬送速度Vrを速くすることになるが、図14のフローチャートにしたがって求められた循環搬送速度Vrが、循環搬送変速区間(等速区間L2〜減速区間L6)の駆動機構の搬送保証速度を超えてしまうことも考えられる。このような場合には、多少生産性を落としても、駆動機構の搬送保証速度内で循環搬送速度Vrを定めることが望ましい。そこで、第2実施例として、循環搬送速度Vrの最大値Vrmaxが定められている場合について説明する。この場合も可能な限り、印刷装置100の最大の生産性で両面印刷を行なうようにする。
図16は、第2実施例における、両面印刷の際の循環枚数Nと循環搬送速度Vrの決定方法を説明するためのフローチャートである。本実施形態では、図14に示したフローチャートとほぼ同様の処理が行なわれるため、同じ処理には同じ符号を付して説明を省略する。図14に示したフローチャートとの相違点は、処理(S105)で算出された循環搬送速度Vrが印刷搬送速度Vg以上の値であるという条件を満たした後、算出された循環搬送速度Vrが循環搬送速度Vrの最大値Vrmax以下であるという条件を満たしているかどうかを判断する(S108)。この結果、条件を満たしている場合(S108:Yes)には、図14に示したフローチャートと同様に仮設定された枚数をNとして決定し、算出された循環搬送速度Vrで循環搬送を行なうように決定する(S110)。
一方、算出された循環搬送速度Vrが循環搬送速度Vrの最大値Vrmax以下であるという条件を満たしていない場合(S108:No)には、用紙間隔Lgを所定量増やして(S109)、再度、循環搬送速度Vrを算出する(S104)。図15に示したように、同じ循環枚数Nの場合は印刷用紙幅Lpが長くなると循環搬送速度Vrは遅くなる。このため、用紙サイズは変更できなくても、用紙間隔Lgを増やすことで循環搬送速度Vrを遅くすることができる。そこで、第2実施例では、再算出された循環搬送速度Vrが循環搬送速度Vrの最大値Vrmax以下になるまで、用紙間隔Lgを所定量ずつ増やして循環搬送速度Vrの再算出を繰り返えすようにする。用紙間隔Lgを増やすことで単位時間当りの出力印刷枚数が減ることになるため、生産性は低下することになる。
その結果、再算出された循環搬送速度Vrが循環搬送速度Vrの最大値Vrmax以下になると、その算出時点の用紙間隔Lgを印刷の際の用紙間隔Lgとして決定し、仮設定されている枚数をNとして決定し、再算出された循環搬送速度Vrで循環搬送を行なうように決定する(S110)。これにより、循環搬送速度Vrの最大値Vrmaxが定められている場合においても、可能な限り印刷装置100の最大の生産性で両面印刷を行なうことができる。また、循環搬送速度Vrの最大値Vrmaxにより、最大の生産性が達成できない場合でも、生産性の低下を最小限に抑えることができる。
例えば、図17(a)に示すように用紙間隔がG1で、印刷用紙幅がLp1の時に算出された循環搬送速度Vrが循環搬送速度Vrの最大値Vrmaxを超えている場合において、図17(b)は、用紙間隔を増やしながら循環搬送速度Vrの再算出を行なっていき、用紙間隔をG1+Δgとした時点で循環搬送速度Vrが最大値Vrmaxを下回ったことを示している。
なお、算出された循環搬送速度Vrが循環搬送速度Vrの最大値Vrmax以下であるという条件を満たしていない場合(S108:No)には、循環搬送速度VrとしてVrmaxを採用し、数15から用紙間隔Lgを直接的に算出するようにしてもよい。この場合は、循環搬送速度Vrの再算出処理は不要となる。
筐体サイズの制約等から循環搬送速度Vrとして速い速度が要求される可能性がある場合には、駆動機構として速度レンジの広いモータが要求される。ところが、このようなモータは一般に高価であり、速度レンジの広いモータを採用することはコストアップを招くことになる。本実施例では、筐体サイズの制約等から循環搬送速度Vrとして速い速度が要求される可能性がある場合において、生産性の低下を最小限に抑えながらコストアップを防ぐことができる。
<7.第3実施例>
次に第3実施例について説明する。上記の例では、循環枚数Nを設定する際に、数16にしたがってNを仮設定して、そのNを用いて循環搬送速度Vrを算出した。そして、循環搬送速度Vrが印刷搬送速度Vgより小さく算出された場合(S105:No)には、Nの値を減らして循環搬送速度Vrが印刷搬送速度Vg以上になるように設定していた。
ところで、循環枚数Nは、循環搬送速度Vrを遅くすると増やすことができる場合がある。すなわち、上述の手順によって設定されたNよりも大きな循環枚数で両面印刷処理を行なうことができる場合が生じる。これは、数15に、上述の手順によって設定されたNよりも大きなN1(N1=N+2)を代入して得られた循環搬送速度Vr1が、印刷搬送速度Vg以上の値であるかどうかで判断することができる。
そして、N1に対応した循環搬送速度Vr1が印刷搬送速度Vg以上の値という条件を満たした場合には、循環枚数としてNおよびN1の選択肢が得られることになる。第3実施例では、このような場合にどちらの循環枚数を用いるかユーザが選択できるようにする。すなわち、循環枚数Nと循環枚数N1(N<N1)とでは、印刷搬送速度に差があり、循環搬送速度Vrは、循環搬送速度Vr1よりも速い速度になる。このため、循環枚数N+2の時は駆動搬送時の処理音が循環枚数Nの時より小さくすることができ、また、駆動系の負荷も小さくなる。
また、循環枚数Nと循環枚数N1とでは、両面印刷時の印刷スケジュールも異なる。例えば、Nが3でN1が5であるとすると、循環枚数N=3のときの印刷スケジュールは、図10(a)に示す通りとなり、循環枚数N1=5のときの印刷スケジュールは、図10(b)に示す通りとなる。図10(a)および図10(b)から導かれるように、定常状態における生産性は同じであるが、循環枚数N=3の時は、循環枚数N1=5の時よりも片面2枚分早く印刷を終了させることができる。
このことから、循環枚数N1の時は、循環枚数Nの時に比べて処理音が小さく、印刷終了が少し遅くなることなる。このため、ユーザは、少しでも印刷時間を短くしたい場合には、上述の手順で設定された循環枚数Nを選択し、少しでも静音を望む場合には循環枚数Nよりも多い循環枚数N1を選択すればよい。
そこで、第3実施例は以下に説明するような処理を行なう。図18は、第3実施例における印刷装置100の処理を説明するフローチャートである。本処理では、まず、図14における処理(S101)から処理(S107)までと同じ処理を行なって(図示省略)、循環枚数Nと循環搬送速度Vrを決定する。
循環枚数Nが決定されると、N1=N+2となるN1を設定する(S201)。そして、設定されたN1を用いて、数15に従って循環搬送速度Vr1を算出する(S202)。循環搬送速度Vr1が算出されると、Vr1が印刷搬送速度Vg以上の値であるかどうかを判定する(S203)。
この結果、算出された循環搬送速度Vr1が印刷搬送速度Vg以上の値でない場合(S203:No)は、選択の余地はないため、処理(S107)で決定された循環枚数Nと循環搬送速度Vrとを採用して両面印刷を行なう(S204)。
一方、算出された循環搬送速度Vr1が印刷搬送速度Vg以上の値の場合(S203:Yes)は、循環枚数としてNとN1との選択が可能である。このため、ユーザから選択を受け付ける(S205)。この選択受け付けは、例えば動作モードの設定として印刷条件設定部310を介して行なうことができる。この際に、例えば、循環枚数Nを通常モードとし、循環枚数N1を静音モードとして扱うようにしてもよい。また、さらにN2=N1+2としたN2を用いて循環搬送速度Vr2を算出して、Vr2が印刷搬送速度Vg以上の値であるかどうかを判定するようにしてもよい。
そして、ユーザから受け付けた選択に応じて、NおよびN1のいずれかを循環枚数として採用し、それに対応した循環搬送速度で両面印刷を行なう(S206)。このように、第3実施例では、片面印刷時と同等の片面当りの生産性で両面印刷を行なえるようにするために、複数の循環枚数が選択可能である場合に、ユーザから選択を受け付けることができるようにしている。これにより、ユーザは、印刷時間が短くできる循環枚数と、処理音を小さくできる循環枚数とを使い分けることができるようになる。
本発明に係る印刷装置の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。 給紙系搬送路と循環系搬送路とを模式的に示した図である。 印刷装置の機能構成を示すブロック図である。 循環系搬送路CRにおける印刷用紙Pの両面印刷時の搬送処理を詳細に説明する図である。 循環系搬送路CRにおける印刷用紙Pの両面印刷時の搬送処理を詳細に説明する図である。 循環系搬送路CRにおける印刷用紙Pの両面印刷時の搬送処理を詳細に説明する図である。 印刷用紙の弛み量を説明する図である。 両面印刷時の印刷用紙の速度遷移を示す図である。 同時に循環可能な印刷用紙の枚数を5枚とした場合の印刷用紙の搬送状態を示す図である。 両面印刷時の印刷スケジュールについて説明する図である。 循環搬送変速区間における用紙搬送を説明する図である。 循環搬送変速区間における用紙搬送を説明する図である。 循環搬送変速区間における印刷用紙の速度遷移を示す図である。 両面印刷の際の循環枚数Nと循環搬送速度Vrの決定方法を説明するためのフローチャートである。 印刷用紙幅と循環搬送速度との関係を示す図である。 第2実施例における、両面印刷の際の循環枚数Nと循環搬送速度Vrの決定方法を説明するためのフローチャートである。 印刷用紙幅と循環搬送速度との関係を示す図である。 第3実施例における印刷装置の処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
100…印刷装置、110…ヘッドユニット、120…サイド給紙台、130…給紙トレイ、140…排紙口、150…排紙台、160…搬送ベルト、170…切替機構、220…サイド給紙駆動部、230a…トレイ1駆動部、230b…トレイ2駆動部、240…レジスト駆動部、250…ベルト駆動部、260…上面搬送駆動部、265…上面搬送駆動部、270…上面排出駆動部、280…スイッチバック経路駆動部、280a…駆動ローラ、280b…駆動ローラ、300…メイン制御部、301…印刷制御部、302…駆動制御部、310…印刷条件設定部、320…表示部、330…通信処理部、340…印刷実行部

Claims (10)

  1. 用紙反転経路を含む循環搬送路を有し、一方の面に印刷された用紙を、前記循環搬送路を循環搬送することで表裏反転し、他方の面に印刷を行なう両面印刷装置であって、
    搬送方向の用紙幅Lpの用紙に対して用紙間隔Lg、印刷時搬送速度Vgで画像形成可能な印刷手段と、
    前記循環搬送路中の用紙位置合わせの基準となるレジスト部から前記印刷手段を経て所定の変速位置まで印刷時搬送速度Vgで用紙を等速搬送する等速搬送手段と、
    前記変速位置から前記用紙反転経路を経て前記レジスト部まで用紙を搬送する可変速搬送手段と、
    前記可変速搬送手段における用紙搬送速度を制御する搬送制御手段とを備え、
    前記可変速搬送手段が用紙を搬送する区間には、前記用紙反転経路における用紙反転のための減速区間および加速区間と、等速の搬送速度Vrで搬送する等速区間とが含まれ、
    前記搬送制御手段は、両面印刷の際の印刷順序を規定する循環枚数Nを設定するとともに、N×(Lp+Lg)/Vgの時間内で用紙を前記レジスト部から前記レジスト部まで循環搬送できるように、前記可変速搬送手段の前記等速区間における搬送速度Vrを、前記加減速区間で適用される加速度、用紙幅Lp、用紙間隔Lg、印刷時搬送速度Vgを用いて算出することで、前記搬送速度Vrを設定することを特徴とする両面印刷装置。
  2. 請求項1に記載の両面印刷装置であって、
    前記可変速搬送手段が用紙を搬送する区間には、用紙を前記レジスト部で停止させるための第2減速区間がさらに含まれ、
    前記搬送制御手段は、さらに、前記第2減速区間で適用される加速度を用いて前記搬送速度Vrを算出することを特徴とする両面印刷装置。
  3. 請求項2に記載の両面印刷装置であって、
    前記可変速搬送手段は、前記レジスト部での用紙の停止の際に、前記用紙の斜行修正のために弛ませ量Ltを生じさせ、
    前記搬送制御手段は、さらに、前記弛ませ量Ltを用いて前記搬送速度Vrを算出することを特徴とする両面印刷装置。
  4. 請求項1に記載の両面印刷装置であって、
    前記可変速搬送手段が用紙を搬送する期間には、前記用紙反転経路における用紙反転の際の停止時間Wtが含まれ、
    前記搬送制御手段は、さらに、前記停止時間Wtを用いて前記搬送速度Vrを算出することを特徴とする両面印刷装置。
  5. 請求項4に記載の両面印刷装置であって、
    前記可変速搬送手段は、前記用紙反転経路において用紙を反転する反転駆動ローラを備えており、
    前記搬送制御手段は、さらに、用紙反転の際の停止時における前記反転駆動ローラ側の用紙端位置と前記反転駆動ローラとの距離Lsを用いて前記搬送速度Vrを算出することを特徴とする両面印刷装置。
  6. 請求項1に記載の両面印刷装置であって、
    前記搬送制御手段は、前記搬送速度Vrが、前記印刷時搬送速度Vg以上となるように前記循環枚数Nおよび前記搬送速度Vrを設定することを特徴とする両面印刷装置。
  7. 請求項6に記載の両面印刷装置であって、
    前記搬送制御手段は、前記搬送速度Vrが、さらに、前記可変速搬送手段の許容最高速度Vrmax以下となるように前記搬送速度Vrを設定し、前記許容最高速度Vrmax以下となる前記搬送速度Vrが算出されない場合には、用紙間隔をLg以上にすることで、前記許容最高速度Vrmax以下となる前記搬送速度Vrを設定することを特徴とする両面印刷装置。
  8. 請求項6に記載の両面印刷装置であって、
    前記搬送制御手段は、前記搬送速度Vrが、前記印刷時搬送速度Vg以上となる循環枚数Nおよび搬送速度Vrが複数組存在する場合は、ユーザの選択に基づいて循環枚数Nおよび搬送速度Vrを設定することを特徴とする両面印刷装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の両面印刷装置であって、
    前記用紙を印刷時搬送速度Vgで等速搬送する等速搬送手段は、用紙搬送のための駆動ローラを1または複数個備えており、少なくとも最も前記変速位置側の駆動ローラは、用紙搬送方向についてワンウェイクラッチ構造となっていることを特徴とする両面印刷装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の両面印刷装置であって、
    前記循環搬送路における前記印刷手段と前記変速位置との距離は、前記両面印刷装置が保証する最大サイズの用紙の搬送方向の幅よりも長いことを特徴とする両面印刷装置。
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