JP2009173367A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切なタイミングで排紙ローラの減速を行える印刷装置を提供する。
【解決手段】排紙口140に用紙を導く第1排紙ローラ411、第2排紙ローラ412と、第1排紙ローラ411に用紙を導く上面搬送ローラ401と、搬送速度を決定する駆動制御部302と、用紙の搬送開始後、上面搬送ローラ401による用紙の搬送が終了するまでは決定された搬送速度で両排紙ローラを駆動し、その後、第2排紙ローラ412による用紙の排紙が終了するまでは、別途定められた排紙速度で両排紙ローラを駆動する上面排出駆動部270とを備えることを特徴とする印刷装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は印刷装置に係り、特に、印刷装置における排紙制御に関する。
特許文献1に記載されているように、排紙台に排出された用紙の整列性をよくするために、用紙を排出する際に排紙用ローラを減速して、排出中の用紙を途中から低速に切り替えて排出する技術が知られている。
公開実用新案公報 実開昭64−29343号公報
一般に、用紙の搬送経路には複数の搬送ローラが設けられている。このため、用紙が複数の搬送ローラにより搬送されている状況が起こり得る。また、ローラ間での用紙の引き渡しも行なわれる。このような状況で単に排紙台側のローラを減速すると、用紙を搬送しているローラ間で速度差が生じて用紙がたわんだり、速度の異なるローラに用紙が接触した際に大きな衝突音が発生したりするという問題が生じる。さらに、減速前の搬送速度は、印刷条件等によって異なり、特に、用紙を印刷装置の筐体内で循環させる両面印刷では、搬送速度の制約が大きい。このため、排紙用ローラの減速のタイミング制御は一律に行なうことはできず、種々の条件を考慮しなければならない。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、適切なタイミングで排紙用ローラの速度制御を行える印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る印刷装置は、排紙口に用紙を導く排紙用ローラと、前記排紙用ローラに用紙を導く搬送用ローラと、搬送速度を決定する搬送速度決定手段と、用紙の搬送開始後、前記搬送用ローラによる用紙の搬送が終了するまでは前記決定された搬送速度で前記排紙用ローラを駆動し、その後、前記排紙用ローラによる用紙の排紙が終了するまでは、別途定められた排紙速度で前記排紙用ローラを駆動する排紙用ローラ駆動手段とを備える。
本発明によれば、用紙の搬送開始後、搬送用ローラによる用紙の搬送が終了するまでは決定された搬送速度で排紙用ローラを駆動するため、排紙用ローラが用紙を取り込む際の衝突音の発生、印刷用紙のたわみを防ぐことができる。
より具体的には、前記排紙用ローラは、前記搬送用ローラに近い側の第1排紙ローラと、前記排紙口に近い側の第2排紙ローラとを含んで構成され、前記第1排紙ローラと第2排紙ローラとの間に配置された用紙センサをさらに備え、前記排紙用ローラ駆動手段は、前記用紙センサの検出結果と、前記用紙センサの検出位置と前記搬送用ローラとの距離と、前記用紙の搬送方向の長さと、前記決定された搬送速度とに基づいて、前記搬送用ローラによる用紙の搬送終了を検知することができる。
さらに、前記排紙用ローラ駆動手段は、前記用紙センサの検出結果と、前記用紙センサの検出位置と前記第2排紙ローラとの距離と、前記別途定められた排紙速度とに基づいて、前記排紙用ローラによる用紙の排紙終了を検知することができる。
制御信号に対するローラの追従性を考慮して、前記搬送用ローラと前記第1排紙ローラとの間に、搬送中の用紙のたわみを許容するための空間を設けることが望ましい。
また、別形態として、前記排紙用ローラと排紙口との間に配置された用紙センサをさらに備え、前記排紙用ローラ駆動手段は、前記用紙センサの検出結果と、前記搬送用ローラと前記用紙センサの検出位置との距離と、前記用紙の搬送方向の長さと、前記決定された搬送速度とに基づいて、前記搬送用ローラによる用紙の搬送終了を検知するようにしてもよい。さらに、前記排紙用ローラ駆動手段は、前記用紙センサの検出結果に基づいて、前記排紙用ローラによる用紙の排紙終了を検知するようにしてもよい。
なお、用紙を筐体内を循環させる循環搬送路をさらに有し、前記搬送速度決定手段は、前記循環搬送路を用いない搬送の場合には、搬送速度を前記別途定められた排紙速度と同速度に決定することができる。循環搬送路を用いない搬送の場合には搬送速度の制約が少ないため、排紙速度と同じ速度で搬送することができるためである。また、いずれの場合も、印字の際に用紙を搬送する印字搬送用駆動手段をさらに備え、前記搬送速度は、前記印字搬送用駆動手段による印字の際の用紙速度よりも速い速度に設定することができる。このとき、前記印字の際の用紙速度は、ユーザにより設定される印刷条件に基づいて定められ、前記搬送速度は、印刷実行に先立ち決定される印刷順序と印刷間隔とに関する印刷スケジュールに従って定められることができる。
本発明によれば、適切なタイミングで排紙用ローラの速度制御を行える印刷装置が提供される。更には、印字速度と循環搬送速度が異なる速度で設定される印刷装置においても、排紙台に排紙される印刷用紙を整然と積み重ねることができる印刷装置が提供される。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る印刷装置100の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。本図に示すように印刷装置100は、印刷用紙の供給を行なう給紙機構として、筐体側面の外部に露出したサイド給紙台120と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)とを備えている。また、印刷済の印刷用紙を排出する排紙機構として排紙口140を備えている。
本実施形態では、印刷装置100は、用紙幅方向に伸び、多数のノズルが形成された印字ヘッドを複数備え、それぞれの印字ヘッドから黒またはカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行なうインクジェット方式のラインカラープリンタとする。しかしながら、本発明は本方式に限られず、他の印刷方式の印刷装置に適用することができる。例えば、シリアルインクジェット方式、レーザ方式等の印刷装置であってもよい。
サイド給紙台120、給紙トレイ130のいずれかの給紙機構から給紙された印刷用紙は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路FRに沿って搬送され、印刷用紙の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。レジスト部Rのさらに搬送方向側には、複数の印字ヘッドを備えたヘッドユニット110が設けられている。印刷用紙は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各印字ヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
印刷済の印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって筐体内を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行なう片面印刷の場合は、そのまま排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。排紙台150は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。
排紙台150は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁を、印刷された用紙が整然と積み重ねられるための規制の基準となるように構成している。これにより、排紙口140から排紙された印刷用紙は、傾斜の下方向に滑落し、上記壁によりその動きが規制され、自然に整えられて重なっていくようになっている。しかしながら排紙口140からの排紙される印刷用紙の勢いが強いと、印刷用紙が排紙台150から飛び出してしまったり、印刷用紙が乱れて積載されていくおそれがある。一方で、排紙口140からの排紙される印刷用紙の勢いが十分でないと、傾斜で整えられるだけの滑落距離が確保できずに乱れて積載されていくことも起こり得る。このため、排紙口140からの排紙速度には適正な範囲が存在する。適正な範囲は上限のみが存在する場合と上限下限とも存在する場合が主であるが、下限のみが存在する場合も起こり得る。
印刷用紙の両面に印刷を行なう両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙口140に導かれずに、さらに筐体内を搬送される。このため、印刷装置100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170を備えている。切替機構170によって排出されなかった印刷用紙は、スイッチバック経路SRに引き込まれ、スイッチバックを行ない、搬送路に対して表裏が反転する。そして、ローラ等の駆動機構によって、切替機構172を経由して再度レジスト部Rに導かれ、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行なわれる。裏面の印刷が行なわれ、両面に画像が形成された印刷用紙は、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に積載されていく。
なお、本実施形態では、両面印刷時におけるスイッチバックを、排紙台150の下部内に設けられた空間を利用して行なうようにしている。排紙台150の下部内に設けられた空間は、スイッチバック時に印刷用紙が外部から取り出せないように覆われた構成となっている。これにより、利用者が誤ってスイッチバック動作中の印刷用紙を引き抜いてしまうことを防ぐことができる。また、排紙台150は、本来印刷装置100に備えられているものであり、排紙台150の下部内の空間を利用してスイッチバックを行なうことにより、印刷装置100内に、別途スイッチバック用の空間を設ける必要がなくなる。したがって、筐体のサイズが増大してしまうことを防ぐことができる。さらには、排紙口とスイッチバック経路とを共用しないため、スイッチバック処理と他の用紙の排紙とを並行して行なうことができる。
印刷装置100では、給紙された印刷用紙の先頭部分の基準位置となるレジスト部Rには、両面印刷時に片面印刷済の印刷用紙も搬送されてくる。このため、レジスト部Rの直前部分には、給紙された印刷用紙の搬送経路と、裏面印刷の用紙が循環して搬送されてくる経路とが合流する合流地点が存在する。
この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙系搬送路FRと称し、それ以外の経路を循環系搬送路CRと称するものとする。図2は、給紙系搬送路FRと循環系搬送路CRとを模式的に示した図である。簡単のため、駆動部を構成するローラの個数は適宜省略している。
給紙系搬送路FRには、サイド給紙台120からの給紙を行なうためのサイド給紙駆動部220、給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)からの給紙を行なうためのトレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b…が備えられている。いずれの駆動部も複数のローラ等で構成された駆動機構を備え、給紙台または給紙トレイに積載された印刷用紙を1枚ずつ取り込んで、レジスト部R方向に搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、給紙を行なう給紙機構に応じて必要な駆動部の動作が行なわれる。
また、給紙系搬送路FRには、搬送センサが複数個配置され、給紙系搬送路FRにおける搬送ジャムを検出できるようになっている。各搬送センサは印刷用紙の有無または印刷用紙の先端を検出するためのセンサであり、例えば、搬送経路上に複数の搬送センサを適当な間隔で並べ、給紙側に設けられた搬送センサが印刷用紙を検出してから所定時間内に搬送方向側の搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に、搬送ジャムが発生したと判断することができる。また、給紙部付近に搬送センサを設け、サイド給紙駆動部220、トレイ1駆動部230a等を駆動させてから所定時間内に搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に搬送ジャム(給紙エラー)が発生したと判断することができる。
搬送センサを各給紙部に対応して配置することで、給紙系搬送路FRにおいて搬送ジャムが発生したことのみならず、給紙系搬送路FRのどこで搬送ジャムが発生したかを特定することができるようになる。
循環系搬送路CRには、レジスト部Rに印刷用紙を導くレジスト駆動部240、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160を駆動するベルト駆動部250、搬送方向側に順に配置される第1上面搬送駆動部260および第2上面搬送駆動部265、排紙口140に印刷済の用紙を導く上面排出駆動部270、裏面印刷用に印刷用紙をスイッチバック経路SRに引き込んで、反転させて合流地点に導くスイッチバック経路駆動部280が備えられている。いずれの駆動部も1または複数のローラ等で構成された駆動機構を備え、搬送経路に沿って印刷用紙を1枚ずつ搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、印刷用紙の搬送状況に応じて必要な駆動部の動作が行なわれる。
また、循環系搬送路CRにも搬送センサが複数個配置され、循環系搬送路CRにおける搬送ジャムを検出できるようになっている。また、レジスト部Rに適切に印刷用紙が搬送されていることを確認できるようになっている。循環系搬送路CRでは、駆動部対応に搬送センサが設けられており、循環系搬送路CRのどの駆動部で搬送ジャムが発生したかを特定することができるようになっている。
なお、本実施形態において、印刷装置100は、ある印刷用紙を給紙した後、その印刷用紙に印刷が施され排紙されるのを待って次の印刷用紙を給紙するのではなく、先行する印刷用紙が排紙される前に、後続の印刷用紙を給紙して、所定の間隔で連続的に印刷することができるようになっている。このため、印刷装置100の循環系経路内に複数枚の印刷用紙が存在したり、循環系搬送路CR内と給紙系搬送路FR内の両方に印刷用紙が存在していることが起こり得る。
図3は、印刷装置100の機能構成を示すブロック図である。印刷装置100は、CPU、メモリ等から構成されるメイン制御部300を備えており、CPUがメモリに格納されたプログラムにしたがって動作すること等で印刷制御部301、駆動制御部302が構成される。
また、印刷装置100は、両面/片面印刷、用紙サイズ、解像度等の設定を受け付ける印刷条件設定部310、搬送センサからの信号に基づいて搬送経路内での印刷用紙の搬送状態を検出する搬送状態検出部320、印刷装置に関する情報を表示する表示部330を備えている。印刷条件設定部310は、例えば、印刷装置100に接続されたコンピュータから送られた印刷データや、図示しない入力パネルを介したユーザの指示により印刷条件の設定を受け付ける。
印刷制御部301は、印刷条件設定部310で受け付けた印刷条件にしたがって、画像データを生成し、印字ヘッド等の印刷機構で構成される印刷実行部340における印刷処理を制御する。駆動制御部302は、印刷制御部301の制御の下で上述の各駆動部を動作させ、印刷用紙の搬送を行なう。
次に、排紙口140付近の搬送経路(以下「排紙系搬送経路DR」と称す)について図4を参照して説明する。本図に示すように排紙系経路DRは、駆動ローラ・従動ローラが一組になった上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411、第2排紙ローラ412を備えている。上面搬送ローラ401は、第2正面搬送駆動部265により駆動され、第1排紙ローラ411および第2排紙ローラ412は上面排出駆動部270により等しく駆動される。
第1排紙ローラ411と第2排紙ローラ412との間には、排紙状況を検知する搬送センサ(以下「排紙センサ450」と称する)が設けられている。排紙センサ450は、検出範囲内に印刷用紙が存在している場合にはON信号を出力し、印刷用紙が存在していない場合にOFF信号を出力する。したがって、印刷用紙の排紙時には、印刷用紙の先端が排紙センサ450位置を通過するとON信号に切り替わり、印刷用紙の後端が排紙センサ450位置を通過するとOFF信号に切り替わることになる。
図5は、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411、第2排紙ローラ412および排紙センサ450の距離の関係を説明する図である。図4に示したように排紙系搬送経路DRは湾曲しているが本図では分かりやすくするため直線の経路で示している。本図に示すように上面搬送ローラ401から排紙センサ450までの距離をDST1とし、排紙センサ450から第2排紙ローラ412までの距離をDST2とする。また、印刷用紙500の搬送方向の長さをLENとする。
次に、印刷装置100の排紙制御処理について図6のフローチャートを参照して説明する。排紙制御処理は、一方の面の印刷後にすぐに排紙を行なう印刷処理と、一方の面の印刷後に循環搬送を行なって印刷用紙を再度レジスト部Rまで導いてから排紙を行なう印刷処理とで内容が異なる。このため、ユーザから印刷実行の指示を受け付けると、まず、循環搬送を行なう印刷であるかどうかを判断する(S101)。この判断は、利用者から設定された印刷条件に基づいて行なうことができる。
循環搬送を行なう印刷は、代表的には両面印刷である。ただし、両面印刷には限られない。例えば、片面印刷であっても印刷用紙に吐出したインクを乾かす目的で循環系搬送路CRを循環させたり、フェイスアップで印刷用紙を排出する目的でスイッチバックを行なって循環系搬送路CRを循環させる場合もある。循環搬送を行なわない印刷は、代表的には通常の片面印刷である。
循環搬送を行なう印刷であるかどうかを判定した結果、循環搬送を行なう印刷でない場合(S101:No)は、排紙に適正な速度範囲内で排紙系搬送経路DRを駆動する(S102)。すなわち、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411が排紙に適正な速度範囲内の搬送速度(以下「排紙適正速度」と称する)で印刷用紙を搬送し、排紙できるように回転速度を制御する。これにより、印刷用紙が排紙台150から飛び出してしまったり、印刷用紙が乱れて積載されていくことを防ぐことができる。循環搬送を行なう印刷でない場合には、搬送速度に制約が少ないため、排紙適正速度で搬送することができるためである。ただし、搬送速度に制約がある場合には、後述するような循環搬送を行なう印刷と同様の排紙制御を行なうようにしてもよい。
なお、排紙に適正な速度範囲は、排紙台150の形状、排紙口140と排紙台150との位置関係等に基づいて、実験的あるいは理論的等により定めておくようにする。また、第1上面搬送駆動部260および第2上面搬送駆動部265は、この速度範囲内の排紙適正速度で印刷済みの印刷用紙500を排紙系搬送経路DRに搬送する。これにより、上面搬送ローラ401と第1排紙ローラ411とは同速度で回転することになり、印刷用紙500の搬送速度に差が生じない。このため、搬送中の印刷用紙500の第1排紙ローラ411への接触時に衝突音が発生したり、両ローラの回転速度の差による印刷用紙500のたわみが発生したりすることを防ぐことができる。
循環搬送を行なう印刷でない場合は、排紙適正速度での排紙系搬送経路DRの駆動を搬送終了まで継続する(S103)。図7は、このときの第1排紙ローラ412および第2排紙ローラ412に供給する駆動信号の形状を示す図である。本図に示すように時刻t1で搬送を開始すると、排紙適正速度になるように駆動を開始し、時刻t2で搬送が終了するまで駆動信号は一定である。ただし、排紙処理の合間に駆動信号の供給を一時停止してもよい。
一方、循環搬送を行なう印刷の場合(S101:Yes)は、まず、循環搬送速度を算出する(S104)。ここで、循環搬送速度の算出について両面印刷を例に図8を参照して説明する。
図8では、N枚目の表面印刷を白地に黒文字のNで表し、N枚目の裏面印刷を黒地に白文字のNで表している。従来、両面印刷を行なう場合には、図8(a)に示すように、1枚目の表を印刷して、印刷用紙を反転し、1枚目の裏を印刷していた。そして、2枚目を給紙して表面を印刷し、続いて2枚目の裏面を印刷するというように、1枚ずつ表面裏面を連続して印刷していた。
ところが、表面から裏面に反転させるためには、図1に示すような循環系搬送路CRを1周しなければならず、ある程度の時間を要する。このため、例えば、片面印刷時に図8(b)に示すように、1枚目、2枚目、3枚目を連続的に印刷できる性能を有する印刷機構を備えていても、循環搬送に、例えば、2枚分の印刷時間程度の時間が必要であるとすると、図8(c)に示すように、1枚目の表面を印刷してから2枚分の印刷時間を空けて1枚目の裏面印刷を行ない、次いで2枚目の表面を印刷してから、また、2枚分の印刷時間を空けて2枚目の裏面の印刷を行なうことになり、印刷処理のスループットが極端に落ちてしまう。
そこで、本実施形態では、図8(d)に示すように、1枚目の表面を印刷してから、1枚分の印刷時間を空けて、2枚目の表面を印刷し、つぎに、循環搬送されてきた1枚目の裏面印刷を行なう。そして、すぐに3枚目の表面を印刷して、次いで、循環搬送されてきた2枚目の裏面印刷を行なう。このような制御を行なうことで、2枚目の表面印刷以降は、片面印刷時と同じスループットで両面印刷時における片面分の印刷を行なうことができる。
なお、循環搬送に必要な時間、循環搬送経路内に同時に存在できる印刷用紙の枚数は、用紙サイズ等によって変わってくる。このため、両面印刷時の印刷スケジュールでは、印刷条件設定部310が設定した印刷条件を考慮し、所定のアルゴリズムにしたがって各印刷用紙の表裏面の印刷順序を決定する。所定のアルゴリズムは限定しないが、少なくとも、先に給紙を行なった印刷用紙の裏面印刷前に後続する印刷用紙の表面印刷を行なうケースが起こり得るものとする。
そして、この印刷スケジュールを実行するための循環搬送速度が算出される。例えば、図8(d)で1枚目の表を印刷してから1枚目の裏面を印刷するまでの間に、1枚目の印刷用紙が循環搬送されてくるように循環搬送速度が定められる。
ここで、循環搬送速度は、印字速度と直接的に関連する搬送ベルト160の搬送速度とは独立に定められるものである。すなわち、搬送ベルト160の搬送速度は印字の際の用紙速度であるから解像度等の印刷条件等に応じて設定されるが、循環搬送速度は搬送ベルト160の搬送速度とは別個に印刷スケジュールにしたがって設定される。また、給紙された印刷用紙500と循環搬送された印刷用紙500とがレジスト部R等で衝突すること等を避けるために、循環搬送速度は搬送ベルト160の搬送速度よりも速い値が設定される。
算出された循環搬送速度は、スループット向上のためであるため、排紙速度の適正範囲内である保証はなく、むしろ排紙速度の適正範囲を超えているケースが多いと考えられる。また、排紙口140は、印刷用紙500が循環搬送速度で搬送される循環系搬送路CR中に設けられている。そこで、本実施形態では、排紙時に排紙適正速度になるような制御を行なうものとする。
図6のフローチャートに戻って、処理(S104)で循環搬送速度を算出すると、時間T1とT2とを算出する(S105)。ここで、時間T1は、数1により算出される時間であり、循環搬送速度で搬送される印刷用紙500の先端が排紙センサ450に達してから、印刷用紙500が上面搬送ローラ401を抜けるまでの時間である。また、時間T2は、数2により算出される時間であり、印刷用紙500の後端が排紙センサ450に達してから、印刷用紙500が第2排紙ローラ412を抜けるまでの時間である。上述のようにDST1は上面搬送ローラ401から排紙センサ450までの距離であり、DST2は排紙センサ450から第2排紙ローラ412までの距離であり、LENは印刷用紙500の搬送方向の長さである。


T1とT2を算出すると、循環搬送速度で印刷用紙500の搬送を開始して印刷を実行する(S106)。このとき、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411、第2排紙ローラ412とも、循環搬送速度で駆動する。両面印刷の場合は印刷スケジュールに従って両面とも印刷する。図10(a)は、このときの排紙口140付近の様子を示す模式図である。本図に示すように排紙系搬送経路DRには、まだ印刷用紙500は到達していない。
そして、排紙センサ450がONになるのを監視する(S107)。図10(b)は、印刷済みの印刷用紙500が排紙系搬送経路DRに送られてきた様子を示している。この後、上面搬送ローラ401に搬送された状態で、印刷用紙500の先端部分は第1排紙ローラ411に達するが、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411とも循環搬送速度で駆動されているため、搬送中の印刷用紙500が第1排紙ローラ411に接触する際に衝突音が発生したり、両ローラの回転速度の差による印刷用紙500のたわみが発生したりすることを防ぐことができる。
図10(c)に示すように、印刷済みの印刷用紙500の先端部が排紙センサ450位置に達すると、排紙センサ450はONを出力する。排紙センサ450のONを検出すると(S107:Yes)、時間T1の計測を開始する(S108)。時間T1の計測中に、印刷用紙500の先端部分は第2排紙ローラ412に達するが、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411、第2排紙ローラ412とも循環搬送速度で駆動されているため、搬送中の印刷用紙500が第2排紙ローラ412に接触する際に衝突音が発生したり、各ローラの回転速度の差による印刷用紙500のたわみが発生したりすることを防ぐことができる。
時間T1の経過時は、図10(d)に示すように印刷用紙500の後端が上面搬送ローラ401を抜ける時である。すなわち、上面搬送ローラ401の拘束を外れることになる。そこで、第1排紙ローラ411、第2排紙ローラ412の回転を排紙適正速度に変更する(S109)。上面搬送ローラ401の回転は循環搬送速度のまま変更しない。この結果、上面搬送ローラ401と第1排紙ローラ411とで回転速度が異なるが、印刷用紙500は上面搬送ローラ401から外れているため、印刷用紙500のたわみ、引っ張りは生じない。なお、時間T1経過直後に排紙適正速度に変更する必要はなく、少なくとも時間T1経過後に排紙適正速度に変更すればよい。
第1排紙ローラ411、第2排紙ローラ412の回転を排紙適正速度に変更すると、排紙センサ450がOFFになるのを監視する(S110)。図10(e)に示すように、印刷用紙500の後端が排紙センサ450位置に達すると、排紙センサ450はOFFを出力する。排紙センサ450のOFFを検出すると(S110:Yes)、時間T2の計測を開始する(S111)。
時間T2の経過時は、図10(f)に示すように印刷用紙500の後端が第2排紙ローラ412を抜けて、印刷用紙500が排紙口140に排紙される時である。このとき、第2排紙ローラ412は、排紙適正速度で回転しているため、印刷用紙500は、排紙適正速度で排紙されることになる。このため、印刷用紙が排紙台150から飛び出してしまったり、印刷用紙が乱れて積載されていくことを防ぐことができる。
時間T2の経過後は、排紙が完了する。そこで、第1排紙ローラ411、第2排紙ローラ412の回転を循環搬送速度に変更する(S112)。以上の処理を搬送が終了するまで繰り返し(S113)、すべての印刷用紙500の搬送が終了すると(S113:Yes)、各駆動部の駆動を停止する(S114)。なお、時間T2経過直後に循環搬送速度に変更する必要はなく、少なくとも時間T2経過後に循環搬送速度に変更すればよい。
図9は、循環搬送を行なう印刷の場合の排紙センサ450の出力と、第1排紙ローラ411および第2排紙ローラ412に供給する駆動信号の形状を示す図である。本図の例では、2枚の印刷用紙500の排紙を行なう。時刻t1で搬送を開始すると、循環搬送速度になるように駆動を開始し、1枚目の印刷用紙500が送られてくるのを待つ。時刻t2で排紙センサ450がONを出力すると、時間T1の計測を開始する。時間T1を計測すると(時刻t3)、排紙適正速度になるように駆動する。時刻t4で排紙センサ450がOFFを出力すると、時間T2の計測を開始する。この間に、1枚目の印刷用紙500の排紙が行なわれる。
時間T2を計測すると(時刻t5)、循環搬送速度になるように駆動し、2枚目の印刷用紙500が送られてくるのを待つ。時刻t6で排紙センサ450がONを出力すると、時間T1の計測を開始する。時間T1を計測すると(時刻t7)、排紙適正速度になるように駆動する。時刻t8で排紙センサ450がOFFを出力すると、時間T2の計測を開始する。この間に、2枚目の印刷用紙500の排紙が行なわれる。時間T2を計測すると(時刻t9)、循環搬送速度になるように駆動するが、すべての印刷用紙500の搬送が終了したため時刻t10で駆動を停止する。
なお、駆動信号を図9に示したような制御を行なっても、装置の特性や環境等により第1排紙ローラ411および第2排紙ローラ412を駆動するモータが直ぐには追従しない場合もある。例えば、図11に示すように、排紙適正速度で駆動していたモータを時刻taで循環搬送速度になるように駆動信号を与えたとしても、モータの回転が循環搬送速度に達するのは時刻tbであるような場合である。このような場合に、例えば、図9の時刻t5で、第1排紙ローラ412が循環搬送速度に戻る前に、印刷用紙500が上面搬送ローラ401から送られてくるケースが起こり得る。このとき、第1排紙ローラ411の回転速度と上面搬送ローラ401の回転速度が異なった状態で、印刷用紙500が第1排紙ローラ411に引き込まれることになるため、印刷用紙500がたわむことになる。本実施例では、このような状況も考慮して、上面搬送ローラ401と第1排紙ローラ411との間に、印刷用紙500がたわめるスペースを確保しておくものとする。このスペースは、例えば、搬送経路の上面に空間を設けることで確保することができる。
また、上記の例では、排紙適正速度が循環搬送速度より遅い場合を想定して説明した。しかしながら、状況によっては排紙適正速度が循環搬送速度より速い場合も起こり得る。この場合は、図12に示すように、循環搬送速度の駆動信号よりも排紙適正速度の駆動信号を大きくする制御を行なえばよく、時間T1、時間T2の計測、駆動信号の出力タイミング等は、上記の例と同様に行なうことができる。
上記の例では、図4に示したように上面排出駆動部270により駆動される機構として第1排紙ローラ411および第2排紙ローラ412の2組を備えていた。次に第2実施形態として、上面排出駆動部270により駆動されるローラが1組の場合について説明する。図13は、第2排紙ローラ412を省略して第1排紙ローラ411のみを備えた場合の排紙系搬送経路DRを示す図である。本図に示すように第2実施形態において排紙系経路DRは、駆動ローラ・従動ローラが組になった上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411を備えている。上面搬送ローラ401は、第2正面搬送駆動部265により駆動され、第1排紙ローラ411は上面排出駆動部270により駆動される。
第1排紙ローラ411と排紙口140との間には、排紙状況を検知する排紙センサ450が設けられている。排紙センサ450は、検出範囲内に印刷用紙が存在している場合にはON信号を出力し、印刷用紙が存在していない場合にOFF信号を出力する。したがって、印刷用紙の排紙時には、印刷用紙の先端が排紙センサ450位置を通過するとON信号に切り替わり、印刷用紙の後端が排紙センサ450位置を通過するとOFF信号に切り替わることになる。排紙センサ450は、排紙口140の近傍に配置されており、排紙センサ450がON信号からOFF信号に切り替わると、印刷用紙が排紙されたと見なすことができる。
図14は、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411および排紙センサ450の距離の関係を説明する図である。本実施形態では、上面搬送ローラ401から排紙センサ450までの距離をDST3とする。印刷用紙500の搬送方向の長さは第1実施形態と同様にLENとする。
次に、第2実施形態における印刷装置100の排紙制御処理について図15のフローチャートを参照して説明する。第1実施形態と同様の部分については説明を簡略化する。排紙制御処理は、ユーザから印刷実行の指示を受け付けると、まず、循環搬送を行なう印刷であるかどうかを判断する(S201)。この判断は、利用者から設定された印刷条件に基づいて行なうことができる。
循環搬送を行なう印刷であるかどうかを判定した結果、循環搬送を行なう印刷でない場合(S201:No)は、排紙に適正な速度範囲内で排紙系搬送経路DRを駆動する(S202)。すなわち、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411が排紙適正速度で印刷用紙を搬送し、排紙できるように回転速度を制御する。これにより、印刷用紙が排紙台150から飛び出してしまったり、印刷用紙が乱れて積載されていくことを防ぐことができる。そして、排紙適正速度での排紙系搬送経路DRの駆動を搬送終了まで継続する(S203)。
一方、循環搬送を行なう印刷の場合(S201:Yes)は、まず、循環搬送速度を算出する(S204)。循環搬送速度の算出は第1実施形態と同様に行なうことができる。循環搬送速度を算出すると、時間T3を算出する(S205)。ここで、時間T3は、数3により算出される時間であり、循環搬送速度で搬送される印刷用紙500の先端が排紙センサ450に達してから、印刷用紙500が上面搬送ローラ401を抜けるまでの時間である。上述のようにDST3は上面搬送ローラ401から排紙センサ450までの距離であり、LENは印刷用紙500の搬送方向の長さである。ただし、印刷用紙の長さが短く、LEN<DST3の場合は、時間T3=0とする。

T3を算出すると、循環搬送速度で印刷用紙500の搬送を開始して印刷を実行する(S206)。このとき、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411とも循環搬送速度で駆動する。両面印刷の場合は印刷スケジュールに従って両面とも印刷する。図17(a)は、このときの排紙口140付近の様子を示す模式図である。本図に示すように排紙系搬送経路DRには、まだ印刷用紙500は到達していない。
そして、排紙センサ450がONになるのを監視する(S207)。図17(b)は、印刷済みの印刷用紙500が排紙系搬送経路DRに送られてきた様子を示している。この後、上面搬送ローラ401に搬送された状態で、印刷用紙500の先端部分は第1排紙ローラ411に達するが、上面搬送ローラ401、第1排紙ローラ411とも循環搬送速度で駆動されているため、搬送中の印刷用紙500が第1排紙ローラ411に接触する際に衝突音が発生したり、両ローラの回転速度の差による印刷用紙500のたわみが発生したりすることを防ぐことができる。
図17(c)に示すように、印刷済みの印刷用紙500の先端部が排紙センサ450位置に達すると、排紙センサ450はONを出力する。排紙センサ450のONを検出すると(S207:Yes)、時間T3の計測を開始する(S208)。時間T3の経過時は、図17(d)に示すように印刷用紙500の後端が上面搬送ローラ401を抜ける時である。すなわち、上面搬送ローラ401の拘束を外れることになる。そこで、第1排紙ローラ411の回転を排紙適正速度に変更する(S209)。上面搬送ローラ401の回転は循環搬送速度のまま変更しない。この結果、上面搬送ローラ401と第1排紙ローラ411とで回転速度が異なるが、印刷用紙500は上面搬送ローラ401から外れているため、印刷用紙500のたわみ、引っ張りは生じない。なお、時間T3経過直後に排紙適正速度に変更する必要はなく、少なくとも時間T3経過後に排紙適正速度に変更すればよい。
第1排紙ローラ411の回転を排紙適正速度に変更すると、排紙センサ450がOFFになるのを監視する(S210)。図17(e)に示すように、印刷用紙500の後端が排紙センサ450位置に達すると、排紙センサ450はOFFを出力する。排紙センサ450のOFFを検出すると(S210:Yes)、印刷用紙500はすでに第1排紙ローラ411から外れているが、搬送の勢いにより排紙口140に排紙適正速度で排紙される。このため、印刷用紙が排紙台150から飛び出してしまったり、印刷用紙が乱れて積載されていくことを防ぐことができる。
排紙センサ450は第1排紙ローラ411よりも排紙口140側に配置されているため、排紙センサ450がOFFを検出した時は、印刷用紙500は第1排紙ローラ411から外れている。そこで、第1排紙ローラ411の回転を循環搬送速度に変更する(S211)。以上の処理を搬送が終了するまで繰り返し(S212)、すべての印刷用紙500の搬送が終了すると(S212:Yes)、各駆動部の駆動を停止する(S213)。なお、排紙センサ450がOFFを検出した直後に循環搬送速度に変更する必要はなく、少なくとも排紙センサ450がOFFを検出した後に循環搬送速度に変更すればよい。
図16は、第2実施形態における循環搬送を行なう印刷の場合の排紙センサ450の出力と、第1排紙ローラ411に供給する駆動信号の形状を示す図である。本図の例では、2枚の印刷用紙の排紙を行なう。時刻t1で搬送を開始すると、循環搬送速度になるように駆動を開始し、1枚目の印刷用紙500が送られてくるのを待つ。時刻t2で排紙センサ450がONを出力すると、時間T3の計測を開始する。時間T3を計測すると(時刻t3)、排紙適正速度になるように駆動する。時刻t4で排紙センサ450がOFFを出力すると、第1排紙ローラ411を循環搬送速度になるように駆動し、2枚目の印刷用紙500が送られてくるのを待つ。時刻t4の直後には1枚目の印刷用紙500の排紙が行なわれる。時刻t5で排紙センサ450がONを出力すると、時間T3の計測を開始する。時間T3を計測すると(時刻t6)、排紙適正速度になるように駆動する。時刻t7で排紙センサ450がOFFを出力すると、循環搬送速度になるように駆動するが、すべての印刷用紙500の搬送が終了したため時刻t8で駆動を停止する。2枚目の印刷用紙500の排紙は時刻t7の直後に行なわれる。
なお、第2排紙ローラ412ではなく、第1排紙ローラ411を省略した場合は、DST1とDST2とを用いた第1の実施形態の処理をそのまま適用することができる。
本発明に係る印刷装置の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。 給紙系搬送路と循環系搬送路とを模式的に示した図である。 印刷装置の機能構成を示すブロック図である。 排紙口付近の排紙系搬送経路を示す図である。 上面搬送ローラ、第1排紙ローラ、第2排紙ローラおよび排紙センサの距離の関係を説明する図である。 印刷装置の排紙制御処理について説明するフローチャートである。 循環搬送を行なう印刷でない場合の第1排紙ローラおよび第2排紙ローラに供給する駆動信号の形状を示す図である。 循環搬送速度の算出について説明する図である。 循環搬送を行なう印刷の場合の排紙センサの出力と、第1排紙ローラおよび第2排紙ローラに供給する駆動信号の形状を示す図である。 排紙処理時の排紙口付近の様子を示す模式図である。 駆動信号とモータの回転速度との関係を説明する図である。 循環搬送を行なう印刷の場合の排紙センサの出力と、第1排紙ローラおよび第2排紙ローラに供給する駆動信号の形状の別例を示す図である。 第2実施形態における排紙口付近の排紙系搬送経路を示す図である。 第2実施形態における上面搬送ローラ、第1排紙ローラおよび排紙センサの距離の関係を説明する図である。 第2実施形態における印刷装置の排紙制御処理について説明するフローチャートである。 第2実施形態における循環搬送を行なう印刷の場合の排紙センサの出力と、第1排紙ローラに供給する駆動信号の形状を示す図である。 第2実施形態における排紙処理時の排紙口付近の様子を示す模式図である。
符号の説明
100…印刷装置、110…ヘッドユニット、120…サイド給紙台、130…給紙トレイ、140…排紙口、150…排紙台、160…搬送ベルト、170…切替機構、172…切替機構、300…メイン制御部、301…印刷制御部、302…駆動制御部、310…印刷条件設定部、320…搬送状態検出部、330…表示部、340…印刷実行部、401…上面搬送ローラ、411…第1排紙ローラ、412…第2排紙ローラ、450…排紙センサ、500…印刷用紙

Claims (9)

  1. 排紙口に用紙を導く排紙用ローラと、前記排紙用ローラに用紙を導く搬送用ローラと、
    搬送速度を決定する搬送速度決定手段と、
    用紙の搬送開始後、前記搬送用ローラによる用紙の搬送が終了するまでは前記決定された搬送速度で前記排紙用ローラを駆動し、その後、前記排紙用ローラによる用紙の排紙が終了するまでは、別途定められた排紙速度で前記排紙用ローラを駆動する排紙用ローラ駆動手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記排紙用ローラは、前記搬送用ローラに近い側の第1排紙ローラと、前記排紙口に近い側の第2排紙ローラとを含んで構成され、
    前記第1排紙ローラと第2排紙ローラとの間に配置された用紙センサをさらに備え、
    前記排紙用ローラ駆動手段は、前記用紙センサの検出結果と、前記用紙センサの検出位置と前記搬送用ローラとの距離と、前記用紙の搬送方向の長さと、前記決定された搬送速度とに基づいて、前記搬送用ローラによる用紙の搬送終了を検知することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記排紙用ローラ駆動手段は、前記用紙センサの検出結果と、前記用紙センサの検出位置と前記第2排紙ローラとの距離と、前記別途定められた排紙速度とに基づいて、前記排紙用ローラによる用紙の排紙終了を検知することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2または3に記載の印刷装置であって、
    前記搬送用ローラと前記第1排紙ローラとの間に、搬送中の用紙のたわみを許容するための空間が設けられていることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記排紙用ローラと排紙口との間に配置された用紙センサをさらに備え、
    前記排紙用ローラ駆動手段は、前記用紙センサの検出結果と、前記搬送用ローラと前記用紙センサの検出位置との距離と、前記用紙の搬送方向の長さと、前記決定された搬送速度とに基づいて、前記搬送用ローラによる用紙の搬送終了を検知することを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置であって、
    前記排紙用ローラ駆動手段は、前記用紙センサの検出結果に基づいて、前記排紙用ローラによる用紙の排紙終了を検知することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    用紙を、筐体内を循環させる循環搬送路をさらに有し、
    前記搬送速度決定手段は、前記循環搬送路を用いない搬送の場合には、搬送速度を前記別途定められた排紙速度と同速度に決定することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    印字の際に用紙を搬送する印字搬送用駆動手段をさらに備え、
    前記搬送速度は、前記印字搬送用駆動手段による印字の際の用紙速度よりも速い速度に設定されることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項8に記載の印刷装置であって、
    前記印字の際の用紙速度は、ユーザにより設定される印刷条件に基づいて定められ、
    前記搬送速度は、印刷実行に先立ち決定される印刷順序と印刷間隔とに関する印刷スケジュールに従って定められることを特徴とする印刷装置。
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