JP4065228B2 - 画像形成装置、記録シートの搬送制御方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、記録シートの搬送制御方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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この発明はインクジェット記録装置に代表されるシリアル方式の記録ヘッドを備えたファクシミリ装置、プリンタ、複写機等のシリアル方式の画像形成装置、その画像形成装置の記録シートの搬送制御方法、前記画像形成装置および前記搬送制御方法をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラム及びこのコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
シリアルプリンタとして昨今ではインクジェット記録方式のプリンタや画像形成装置が普及している。このインクジェット記録装置においては、インクで記録することから定着工程がなく、インク自体の乾燥によっていわば定着するようになっている。そのため、一般には、記録紙の片面にのみ記録し、両面記録は行われていなかった。そこで、省資源の要求や見開きで画像を印刷したいという要求などに応じて両面に両面に記録を行なう場合は、片面の記録が終了した後、排出された記録シートを表裏反対にして再度給紙して両面記録を行なうことが行われていた。
しかし、両面記録を行う際に、片面に画像形成された記録紙を再度給紙して画像が形成されていない側の面に画像形成させるために、ユーザあるいはオペレータが操作する必要があり、能率やコストの問題が生じていた。
このような問題を解決するものとして、例えば特許文献1及び2に開示された発明が提案されている。特許文献1に開示された発明は、記録手段を保持するキャリッジと、記録媒体を支持するプラテンと、記録媒体を記録手段へ導く正逆回転可能な搬送手段と、記録媒体が記録手段を通過後、記録媒体下端を搬送方向先端として搬送手段へ再び導くパスと、記録手段による、第1〜H段、第1〜M列から構成される一走査分のシリアル記録データを一時的に格納するラインバッファメモリと、記録媒体の表面側に記録手段を用いて記録を行い、記録媒体をパスを通過させて記録媒体の裏面側の記録開始位置へセットしたのち、搬送手段を逆転して記録媒体上端を搬送方向先端として記録媒体を搬送し、ラインバッファメモリから第H段第M列が第1段第1列となるように反転させた記録データを記録手段に送って裏面側の記録を行うように構成されている。
また、特許文献2に開示された発明は、記録シートを搬送して記録ヘッドによって片面記録後、搬送ガイドによって反転搬送経路に導かれて反転搬送ローラに巻き付くように反転搬送され、前記被記録材の表裏を反対にして搬送ローラ対を逆転駆動して再度記録位置に搬送して前記記録ヘッドによって裏面側に記録を行なった後、記録シートを排出ローラ対によって装置外に設けられた排出トレイに最初の記録面を下側にして排出するように構成されている。
特開平7−323637号公報 特開平7−149009号公報
前述の従来技術は、いずれもインクジェット記録装置の記録効率の向上を図るため、表面に記録した記録紙が記録部を通過した後、記録紙の搬送方向を反転させ、また、搬送手段の回転方向を逆転させて裏面を記録部に対向させ、裏面に記録するようにしている。
このように前述の公知例では、1枚々々の記録紙の両面に記録した後、次の記録紙を給紙して両面に記録するという動作を繰り返しており、自動的に両面記録ができる点では効率が向上したと言えるが、反転させる分、効率が下がることは否めない。
また、インクジェット記録装置などのシリアルプリンタでは、記録紙の途中でも印字の最終行が終わると、そのまま搬送し、記録部を抜けて所定位置まで達すると次のシートを供給して印字を開始するという動作が行われていた。そのため、記録紙の最終印字が終了した後の排紙効率はよいが、記録紙の干渉を考慮して印字済み記録紙が所定の位置まで排紙されないと給紙されないので、排紙効率と給紙効率とのバランスが悪く、この点においても効率の向上が望まれていた。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、シリアル方式の両面記録が可能な画像形成装置における記録シートの搬送効率を高め、ひいてはシリアル方式の画像形成装置の処理効率を高めることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、主走査方向に記録ヘッドを移動させる駆動手段と、副走査方向に記録シートを移動させる搬送手段と、前記駆動手段及び前記搬送手段を制御する制御手段と、を有し、前記記録シート上に前記駆動手段により記録ヘッドを主走査方向に移動させて印字し、1走査の印字が完了する毎に前記搬送手段により前記記録シートを副走査方向に移動させて印字するという動作を繰り返して前記記録シート上に画像を形成する画像形成装置において、前記搬送手段は、給紙部から記録部に至る搬送経路に設けられたローラを有し、前記制御手段は、先の記録シートに印字を行う間、後の記録シートを前記ローラ位置に待機させ、前記先の記録シートの後端が前記ローラ位置を通過してから前記後の記録シートが前記ローラ位置から前記記録ヘッドへ搬送開始されるまでの時間間隔を、記録シートの印字部への搬送タイミングを規定する前記ローラを先の記録シートの後端が通過したタイミングから印字終了までの時間と、先の記録シートの印字終了から先の記録シートの後端が記録ヘッド下流側の所定位置を通過した時間と、前記ローラの駆動開始から前記記録ヘッド上流側の所定位置に前記後の記録シートの先端部が到達した時間と、から設定したことを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記ローラがレジストローラであり、前記時間間隔を下記の式(1)で設定することを特徴とする画像形成装置。
T3≧T1+T2−T4 ・・・(1)
ここで、
T1:先の記録シートのレジストローラ通過(レジストクラッチオフ)から印字終了までの時間
T2:印字終了から印字部出口センサオフまでの時間
T3:シート間隔(レジストクラッチオフ時間)
T4:レジストクラッチオンから印字部入口センサオンまでの時間
T2={L1−(L2−L3)}/A
L1=A×I(シート副走査長さ)
L2=A×J(画像レジストセンサ64cから印字終了までの副走査方向の送り量)
L3:固定値(画像レジストセンサ64cから印字部出口センサ64d間の距離)
A:線速
第3の手段は、第2の手段において、前記T3を前記式(1)にメインモータ立ち上がり時間T5を加え、
T3≧T1+T2−T4+T5
としたことを特徴とする。
第4の手段は、第2の手段において、前記T3を前記式(1)に先の記録シート搬送時の最終余白スキップ時のスリップによる遅れ時間T6を加え、
T3≧T1+T2−T4+T6
としたことを特徴とする。
前記第5の手段は、前記第2の手段において、前記T3を前記式(1)にメインモータ立ち上がり時間T5と先のシート搬送時の最終余白スキップ時のスリップによる遅れ時間T6とを加え、
T3≧T1+T2−T4+T5+T6
としたことを特徴とする。
前記第6の手段は、前記第2ないし第5の手段において、前記T3は前記式(1)が成立する範囲で、できるだけ小さな値に設定されることを特徴とする。
第7の手段は、副走査方向に搬送される記録シート上に、1主走査毎に記録シートの副走査送りを停止してシリアル印字を行う画像形成装置の記録シートの搬送制御方法において、先の記録シートに印字を行う間、後の記録シートを、給紙部から記録部に至る搬送経路に設けられたレジストローラ位置に待機させ、前記先の記録シートの後端が前記レジストローラ位置を通過してから
T3≧T1+T2−T4 ・・・(1)
T1:先の記録シートのレジストローラ通過(レジストクラッチオフ)から印字終了までの時間
T2:印字終了から印字部出口センサオフまでの時間
T3:シート間隔(レジストクラッチオフ時間)
T4:レジストクラッチオンから印字部入口センサオンまでの時間
T2={L1−(L2−L3)}/A
L1=A×I(シート副走査長さ)
L2=A×J(画像レジストセンサ64cから印字終了までの副走査方向の送り量)
L3:固定値(画像レジストセンサ64cから印字部出口センサ64d間の距離)
A:線速
で設定された時間間隔で前記後の記録シートが前記レジストローラ位置から前記記録ヘッドへ搬送開始することを特徴とする。
第8の手段は、第7の手段において、前記後の記録シートを搬送するシート間の時間間隔が、前記式(1)で規定される(T1+T2−T4)時間に、メインモータ立ち上がり遅れ時間、先の記録シート搬送時の最終余白スキップ時のスリップによる遅れ時間の少なくとも一方が付加さえていることを特徴とする。
第9の手段は、第7または第8の手段において、前記T3は前記式(1)が成立する範囲で、できるだけ小さな値に設定されることを特徴とする。
なお、以下の実施例において、記録ヘッドはインクジェットヘッド30に、駆動手段はヘッドドライバ109に、搬送手段は給紙モータ111、メインモータ112、排紙モータ113、両面モータ114、反転モータ115及び各モータをそれぞれ駆動するためのモータドライバを含むモータ駆動部116,117,118,119,120、及び電磁クラッチ121、分岐ソレノイド122及び反転ソレノイド123並びにこれらの駆動部124に、制御手段はCPU101にそれぞれ対応する。
本発明によれば、シリアル方式の両面記録が可能な画像形成装置における記録シートの搬送効率を高め、ひいてはシリアル方式の画像形成装置の処理効率を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
1.概略構成
図1は本発明の実施例に係るインクジェット方式の画像形成装置の概略構成を示す図である。これらの図において、画像形成装置1は、画像読み取り部2、作像部3、給紙部4、両面搬送部5、搬送部6及び排紙部7から基本的に構成されている。画像読み取り部2はこの実施例では、コンタクトガラス20上に載置された原稿を圧板21で押さえて読み取る方式のもので、コンタクトガラス20の下方には、光源22、第1ミラー23、第2ミラー24、第3ミラー25、結像レンズ26及びCCDなどの撮像素子27を備え、光源22と第1ミラー23は第1走行体28に、第2ミラー24と第3ミラーは第2走行体29にそれぞれ搭載され、第1走行体28と第2走行体29は2対1の速度で副走査方向に移動する公知のものである。
作像部3は、記録ヘッドとしてインクジェットヘッド30と図示しない画像処理回路とからなり、前記画像読み取り部2で読み取った画像データ、あるいは図示しない通信制御部からネットワークを介してPCから、あるいはローカルのプリンタとして機能するために接続されたPCから転送されてきた画像データを画像処理回路で顕像化するためのデータに変換し、あるいは所定の処理を行ってインクジェットヘッド30の駆動回路に出力する。インクジェットヘッド30はキャリッジ32に搭載され、シリアルヘッドとして機能し、前記駆動回路からの指示に従って副走査方向の所定ドッド単位で主走査方向に走査して印字する。一走査(前記所定ドット数幅)印字すると、記録紙は副走査方向に送られ、前記インクジェットヘッド30が主走査方向に走査して印字するという動作を繰り返す。そして、最終行まで印字すると、次の記録紙の供給を受けて最初の行から同じ動作を繰り返す。符号30aはインクジェットヘッド30及びキャリッジ32を含むヘッドアッセンブリを示す。
さらに詳しくは、前記主走査方向の走査は、キャリッジガイド31に案内されて主走査方向(記録紙搬送方向と直交する方向)に移動可能なキャリッジ32上に、液滴吐出ヘッドからなる複数の色の液滴を吐出する複数のインクジェット(記録)ヘッド30を主走査方向に並べて配置(ノズル列は副走査方向)し、あるいは、複数の色の液滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数の記録ヘッドを配置して搭載し、キャリッジ32を主走査方向に移動させながら画像形成を行うもので、シャトル型とも称されている。
複数のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド30は、それぞれブラック(Bk)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出する色ごとに用意された4個のヘッドからなり、図示しないインクカートリッジからそれぞれ各色のインクが供給される。また、これらの記録ヘッド30以外に、記録液(インク)と反応することによってインクの定着性を高める定着用処理液(定着用インク)を吐出するヘッドを設けることもできる。
給紙部4は、給紙トレイ40、ピックアップコロ(本体給紙コロ)41、摩擦パッド42、及びレジストローラ対43からなる。ピックアップローラ41は給紙トレイ40内に積層された状態で収納されている記録シートとしての記録紙(以下、単にシートと称す)44の最上位のシートのシート面に当接してシート44を給紙トレイ40から引き出し、摩擦パッド42によって1枚ずつに分離して給紙ローラ対43に送り出す。
両面搬送部5は、両面入口ローラ53、第1の両面待機部51、第2の両面待機部52、及び両面出口ローラ54からなり、両面搬送路50から搬入されてきた片面に画像が形成されたシート44を両面入口ローラ53によって一旦第1の両面待機部51に受け入れ、第2の両面待機部52に導いた後、第2の両面待機部52で反転させ、反転されたシート44を第1の反転ローラ55aによって両面出口ローラ53から作像部3方向へ搬送する。また、第1の両面待機部51からスイッチバック搬送路とも称される第2の両面待機部52へ搬送されたシート44を両面出口ローラ54から記録部3に再給紙するために搬送経路を切り換える第1の分岐板56が、第2の両面待機部52の出口側に設けられている。第1の分岐板54は反転ソレノイド123により第1の両面待機部51から第2の両面待機部52への搬送経路と、第2の両面待機部52から両面出口ローラ53側への搬送経路の切り換えを行う。
搬送部6は、給紙部4から記録部3へ、記録部3から排紙部7あるいは両面搬送部5へ、両面搬送部5から記録部3へシート44を搬送する。この搬送の過程でシート44に印字が行われ、シート44の反転が行われる。
排紙部7は、画像形成が行われたシート44を排紙搬送路70に沿って搬送する搬送ローラ対71、排紙トレイ73にシート44を送り出す排紙ローラ対72、及びシート44を両面搬送部5側に搬送するか、排紙トレイ73側に搬送するかを切り換える第2の分岐板74からなる。
2.搬送経路
2.1 搬送経路と搬送ローラ
図2は図1における搬送経路を示す図で、図1で概略的に図示した搬送ローラや給紙コロをシンボル的にではあるが詳細に図示したものである。
搬送経路は図1にも示したように、給紙部4から記録部3へ、記録部3から排紙部7あるいは両面搬送部5へ、両面搬送部5から記録部3へとシート44を搬送するためのもので、記録部3に至る搬送経路には、ピックアップコロ(本体給紙コロ)41とレジストローラ43が設けられ、さらに両面搬送部5から記録部3へ至る縦搬送路61には縦搬送ローラ62が設けられている。これらのピックアップコロ(本体給紙コロ)41、レジストローラ43及び縦搬送ローラ62は後述する制御回路(図3)からわかるように給紙モータ111によって駆動され、それぞれ電磁クラッチにより駆動力の伝達のオン・オフが制御される。
レジストローラ43のシート搬送方向下流側であって、記録ヘッド30を挟んで上流側には第1の印字部搬送ローラ62aが、下流側には第2の印字部搬送ローラ62bがそれぞれ設けられ、更に、両者間に搬送ベルト62cが張架されている。また、第2の印字部搬送ローラ62bのさらに下流側には、第0及び第1の搬送ローラ対62d,62eが設けられ、これら第1及び第2の印字部搬送ローラ62a,62b及び第0及び第1の搬送ローラ62d,62eはメインモータ112によって駆動される。
前記第1の搬送ローラ62aの下流側には、第2ないし第5の4対の搬送ローラ62f,62g,62h,62iが設けられ、更に、排紙搬送路70には、第6の搬送ローラ71及び排紙ローラ72が設けられている。また、両面搬送路50の前記第2の分岐板74のすぐ下流には第7の搬送ローラ62jが設けられ、これら第2ないし第7の搬送ローラ62f,62g,62h,62i,71,62j及び排紙ローラ72は排紙モータ113によって駆動される。
前記第7の搬送ローラ62jの下流側の両面搬送路50には、シート搬送方向に沿って両面入口ローラ53、第1の両面搬送ローラ57aが設けられ、第1の両面待機部51には、第2ないし第6の両面搬送ローラ57b,57c,57d,57e,57fが配置される。これらの両面入り口ローラ53、第1ないし第6の両面搬送ローラ57a〜fは、両面モータ114によって駆動される。
また、第2の両面待機部52には、第1及び第2の反転ローラ55a,55bが配置され、第1の両面待機部52側から搬送されてきたシート44をスイッチバックさせて少なくとも両面出口ローラ54まで搬送する。これら第1及び第2の反転ローラ55a,55bと両面出口ローラ54は反転モータ115によって駆動される。
2.2 センサの配置
さらに、搬送部6の所定位置には、前記各ローラを駆動するために10個のセンサ64a〜64jが配されている。これらのセンサ64a〜64jは、レジストセンサ64a、印字部入口センサ64b、画像レジストセンサ64c、印字部出口センサ64d、分岐センサ64e、排紙センサ64f、両面入口センサ64g、待機センサ64h、反転センサ64i、両面センサ64jであり、この順で大略給紙側からシートの搬送方向の順に配置されている。
このうちレジストセンサ64aはレジストローラ43のシート搬送方向上流側の当該レジストローラ43の直前に設けられ、本体給紙コロ41によって引き出され、あるいは両面搬送部5から記録部3に再給紙されるシート44の搬送タイミングを設定するために使用される。印字部入口センサ64bは、レジストローラ43のシート搬送方向下流側であって、印字部入口を規定する第1の印字部搬送ローラ62の外周面に対向する位置に設けられ、シート44が記録部(印字部)に入るタイミングを検出する。画像レジストセンサ64cは、印字部入口センサ64bのシート搬送方向下流側であって、記録ヘッド30の直前にあたる位置に設けられ、シート44に対する画像の書き込み開始位置を設定するために使用される。印字部出口センサ64dは第0と第1の搬送ローラ62d,62eの間に設けられ、記録部から搬出されたシート44を検出する。
分岐センサ64eは、排紙搬送路70と両面搬送路50の分岐部のシート搬送方向の直前に設けられ、分岐部にシート44が進入するときのタイミングを検出する。排紙センサ64は排紙ローラ72から排紙トレイ73に排紙されるシートを検出する。両面入口センサ64gは、第7の搬送ローラ62jと両面入口ローラ53との間に設けられ、両面搬送路50に進入したシート44を検出する。待機センサ64hは第5の両面搬送ローラ57eと第6の両面搬送ローラ57fとの間に設けられ、シート44の先端部を検出してシート44を第1の両面待機部51に一時待機させるために使用される。反転センサ64iは、第1の反転ローラ55aのシート搬送方向の直前に設けられ、第1の両面待機部51から第2の両面待機部52に搬送されたシートの後端を検知し、第1の反転ローラ55aの反転タイミングを設定するために使用される。両面センサ64jは両面出口ローラ54と縦搬送ローラ62の間の縦搬送路61に設けられ、第2の両面待機部52から再給紙されるシートを検出する。
3.制御部
図3は本実施例に係る画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
同図において、制御部100は、この画像形成装置全体の制御を司るCPU101と、CPU101が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM102と、画像データ(印刷データ)等を一時格納するとともにCPU101のワークエリアとしても機能するRAM103と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)104と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC105と、画像読取部2による画像読取及び読取画像のデータ処理などを行うスキャナ制御部106を備えている。
また、この制御部100は、外部装置からデータを受信する場合に使用するデータ及び信号の送受を行うためのI/F107と、作像部3の記録ヘッド30を駆動制御するためのヘッド駆動制御部108及びヘッドドライバ109を備え、駆動源として5つのモータ、給紙モータ111,メインモータ112,排紙モータ113,両面モータ114,反転モータ115及び各モータをそれぞれ駆動するためのモータドライバを含むモータ駆動部116,117,118,119,120を備えている。さらに、電磁クラッチ121、分岐ソレノイド122及び反転ソレノイド123並びにこれらの駆動部124を備え、前記各駆動部108,116〜120とともにバスを介してCPU101によって制御される。
給紙モータ111は本体給紙コロ41、縦搬送ローラ62、レジストローラ43の駆動源であり、電磁クラッチによって駆動力の断接の制御が行われる。メインモータ112は記録ヘッド30にシートを送り込んで印字する部分に関連する第1及び第2の印字部搬送ローラ62a,62b、第0及び第1の搬送ローラ62d,62eを駆動し、排紙モータ113は第1ないし第7の搬送ローラ62f,62g,62h,62i,71,62j及び排紙ローラ72を駆動し、両面モータ114は両面入口ローラ53、第1ないし第6の両面搬送ローラ57a〜57fを駆動し、反転モータ115は第1及び第2の反転ローラ55a,55b並びに両面出口ローラ54を駆動する。さらに、分岐ソレノイド122は第2の分岐板74の排紙搬送路70側と両面搬送路50側への搬送方向の切り換えを行い、反転ソレノイド123は第1の両面待機部51から第2の両面待機部52への搬送経路と再給紙を行う場合の縦搬送路61側への第1の分岐板56の切り換えを行う。
さらに、この制御部は、前述した各センサ64a〜64j及び図示しない各種センサの検知信号を取り込むためのI/O 125を備え、また、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル126が接続されている。
制御部100は、画像読取部2によって原稿画像を読み取った場合には、読取画像を処理してスキャナ制御部106内のバッファに格納する。また、外部I/F107を介してパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などの外部ホスト側から印刷データ等を受信した場合にはI/F107 に含まれる受信バッファ内に格納する。
CPU101は、スキャナ制御部106あるいはI/F107 から画像データを読み出して解析し、ASIC105で必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部108に印刷画像データを転送する。なお、外部からのデータに基づいて画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM102にフォントデータを格納して行っても良いし、外部ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの画像形成装置に転送するようにしても良い。
なお、後述の制御はROM102に格納されたプログラムにしたがって実行されるが、このプログラムのプログラムデータは、例えば外部I/F107を介して図示しないサーバから転送され、あるいは図示しないCD−ROMやSDカードなどの記録媒体から記録媒体駆動装置を介して転送され、図示しないハードディスク装置などにダウンロードしたりバージョンアップして使用することも可能である。
ヘッド駆動制御部108は、各記録ヘッド30の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータをヘッドドライバ109に転送し、ヘッドドライバ109はドットパターンデータに基づいて記録ヘッド30の1ライン分のアクチュエータ手段に対して選択的に所要の駆動波形を印加させて駆動する。これにより、各記録ヘッド30の対応したノズルから液滴が吐出され、印字が行われる。その際、シート44を副走査搬送部3 によって1行分ずつ、あるいはヘッドの副走査方向のドット数に対応した行数分搬送して停止させ、記録ヘッド21 から液滴を吐出させることによって、シート44上に1行あるいは前記ドット数に対応した行数分の印字が1主走査方向の走査によって印字される。
4.シート搬送制御(インターリーフ制御)
このように構成した本実施例に係る画像形成装置1においては、給紙トライ40から1枚目のシート44が給紙コロ41によってピックアップされ、縦搬送路61を通って搬送ベルト62cによって搬送されながら記録ヘッド30から吐出されるインクにより画像が形成される。このとき、片面印字であれば、第2の分岐板74が両面搬送路50側を閉鎖し、排紙搬送路70側を開放することにより、印字終了後のシート44は第5の搬送ローラ62iから排紙搬送路70側に導かれて排紙トレイ73に排紙される。
両面印刷の片面印刷時であれば、給紙トライ40から1枚目のシート44が給紙コロ41によってピックアップされ、縦搬送路61を通って搬送ベルト62cによって搬送されながら記録ヘッド30から吐出されるインクにより画像が形成される。この間に第2の分岐板74が排紙搬送路70を閉鎖し、両面搬送路50側を開放する位置に切り換えられている。片面印刷が行われたシート44は第1ないし第5の搬送ローラ62f〜62i及び第7の搬送ローラ62によって搬送され、両面入口センサ64gを切って両面入口ローラ53に送られ、両面入口ローラ53から第1〜第5の両面搬送ローラ57a〜57eにより第1の両面待機部51に搬入される。
そして、待機センサ64がシート44の先端部を検知すると、第1の分岐板56が第2の両面待機部52側を開放する側に切り換わり、シート44は第1の両面待機部51から第2の両面待機部52側に第6の両面搬送ローラ57の駆動力を加えられて送りまれる。シート44が第2の両面待機部52に送り込まれ、シート44の後端が反転センサ64iを切ると、両面モータ114を停止し、第1の分岐爪56は第1の両面待機部51から第2の両面待機部52側に至る搬送路を閉鎖し、縦搬送路61側を開放する。
一方、1枚目のシート44についての片面への印字が終了して印字部出口センサ64dがシート44の通過を検知したタイミングで、給紙トレイ40から2枚目のシート44が給紙され、2枚目のシート44の片面への画像形成が行われる。この給紙のタイミングの詳細は後述する。そして、2枚目のシート44の片面への画像形成が終了し、両面入口センサ64gが2枚目のシート44を検知したタイミングで、両面搬送モータ114が正転動作を開始し、これにより2枚目のシート44が両面搬送路50内に搬送されるとともに、第1の両面待機部51で一時待機していた1枚目のシート44が両面搬送モータ114の正転動作により第2の両面待機部52側に搬送される。一方、2枚目のシート44の通過を検知したタイミングで3枚目のシートが給紙トレイ40から給紙される。これと並行して前記反転センサ64iが第1のシート44の後端を検出した後、予め設定された時間(カウント値)が経過した時点で反転モータ115の回転方向が反転し、第1及び第2の反転ローラ55a,55b、両面出口ローラ54が反転し、第1のシート44の先端部を縦搬送路61側に導いて再給紙を行う。再給紙された1枚目のシート44は反転された状態で記録ヘッド30側に導かれて、前述のようにして裏面に印字が行われ、両面への印刷が終了した1枚目のシート44は排紙搬送路70から排紙トレイ508に排紙される。そして、第1のシート44の裏面に印字が行われ、第1のシート44の通過を印字部出口センサ64dが検出すると、第4のシート44が給紙トレイ40から給紙されるというようにしてシートの両面に印字が行われるという動作が繰り返され、搬送経路内に3枚のシート44が存在しながら画像形成が行われる。
なお、ここでは第1の両面待機部51で待機し、第2の両面待機部52で反転して再給紙されるように説明しているが、第1ないし第6の両面搬送ローラ57a〜57fを駆動する両面モータ114と第1及び第2の反転ローラ55a,55b及び両面出口ローラ54お駆動する反転モータ115がそれぞれ独立して設けられ、待機センサ64hと反転センサ64iとにより第1の両面待機部51と第2の両面待機部52に収納されるシート44の位置が確認でき、搬送を独立して制御できるので、第1及び第2の待機部51,52に同時にシート44を待機させるようなインターリーフ方式を採用することもできる。これらは搬送長とシートの搬送方向の長さに応じて設定することができる。
5.給紙時の動作タイミング
インターリーフ方式で給紙搬送する場合、給紙及び搬送タイミングの設定により処理効率が異なってくる。本実施例では、特に給紙時の動作タイミングについて検討し、シリアルプリンタとしてのインクジェットヘッド方式の画像形成装置の処理効率の向上を図っている。
前述のように本実施例では、給紙モータ111、メインモータ112、排紙モータ113、両面モータ114及び反転モータ115の5つのモータを独立して使用し、前記各ローラ群を駆動している。従来のインクジェット方式では給紙モータとメインモータが分割されておらず、次頁の待機位置は給紙トレイ内であったが、本実施例ではレジストローラ43のニップ位置で待機させることができる。なお、レジストローラ43のニップ位置で待機する場合のシート材検知は搬送レジストセンサ64aによって行う。
図4ないし図8は1枚目及び2枚目のシート44の搬送時の各モータやクラッチの作動タイミングを示すタイミングチャートで、図7を除いてタイミングは全て同一であるが、各制御毎にそれぞれ設定されたタイミングについて説明する。なお、これらのタイミングチャートでは、給紙モータ111、給紙コロ41への駆動力の伝達を制御する給紙クラッチ41a、搬送レジストセンサ64a、レジストローラを43への駆動力の伝達を制御するレジストクラッチ43a、印字部入口センサ64b、メインモータ112、画像レジストセンサ64c、印字部出口センサ64dの駆動もしくは検出タイミングを示すものである。
5.1 連続印字時における印字前のシートのレジストローラ位置での待機及び搬出タイミング
図4に示すように、給紙モータ111が回転を開始し、給紙クラッチ41がオンされると給紙コロ41が駆動され、1枚目のシートがピックアップされ、縦搬送路61側に搬出される(図PS1)。搬出されたシート44が搬送レジストセンサ64aのセンサ位置に達するとセンサはオンになり、さらにレジストクラッチ43aがオンとなって給紙モータ111の駆動力をレジストローラ43に伝達し、シート44を印字部方向に送り出す。
そして、シート44の先端が印字部入口センサ64bを切ると、センサ64bはオンとなる。このオンタイミングが所定時間後メインモータ112が駆動され、シート44は記録ヘッド30側に搬送され、画像レジストセンサ64cのオンタイミングに合わせて画像書き込み開始位置が設定される。記録ヘッド30により画像が印字されたシート44の先端が印字部出口センサ64dの位置に達すると、当該センサ64dはオンとなる。
一方、1枚目のシート44が搬送レジストセンサ64a位置を通過すると、搬送レジストセンサ64aはオフとなり、このオフタイミングから予め設定された時間Aが経過すると、給紙クラッチ41aが再びオンになり、2枚目のシート44aがピックアップされ、縦搬送路61側に送り出される(PS2)。2枚目のシート44の先端が搬送レジストセンサ64aに達すると、レジストセンサ64aがオンとなり、このタイミングで給紙モータ111をオフし(B)、レジストローラ43位置でシート44を待機させる。そして、このBのタイミングから予め設定された待機時間Cが経過すると、給紙モータ111及びレジストクラッチ43aがオンとなり、2枚目のシート44がレジストローラ43位置から印字部側に送り出される。
5.2 2枚目のシートの搬送タイミング
2枚目のシート44が送り出されるタイミング、ここではレジストクラッチ43aがオンになるタイミングは図5のタイミングチャートに示すように1枚目のシート44の印字が終了し、シート44の後端が印字部出口センサ64dを通過したタイミング、すなわち印字部出口センサ64dがオフになったタイミングから予め設定された再給紙時間Dが経過した後に設定されている。この時間Dが経過するとレジストクラッチ43aがオンされ、レジストローラ43が回転を開始して2枚目のシート44がレジストローラ43によって印字部(記録ヘッド30配設)側に搬送される。
5.3 最終余白スキップタイミング
また、印字部入口センサ64bが1枚目のシート44の先端を検知すると、図6のタイミングチャートに示すように、その検知タイミングがトリガとしてメインモータ112が駆動され、画像レジストセンサ64Cにシート44の先端が検知されるまで(時間E)搬送される。その後、主走査方向に移動する記録ヘッド30と同期して間欠副走査送りが行われながら印字される(時間F)。その後、画情報が無くなった時点で最終余白スキップGに入るが、この最終余白スキップG開始時点からH時間後にレジストクラッチ43aを起動し、レジストローラ43から2枚目を再搬送している。なお、前記H時間は0または正(H≧0)である。
5.4 シート搬送間隔
図4ないし図6のタイミングチャートを見て分かるように搬送レジストセンサ64aのオン時間(オンからオフになるまでの経過時間)Iと縦搬送路61を通過するシート44の線速Aとからシート長さL1(式(3))が分かり、画像レジストセンサ64cオンから〜最終余白スキップ開始時間までの時間Jによって画像レジストセンサ64aオンから最終余白スキップ開始までのシートの送り量L2(式(4))が分かる。従来から行われている制御方法では、メインモータ112は最終余白スキップG終了後停止する。そして、メインモータ112停止タイミングをトリガに取り、一定時間経過後、再搬送させるか、印字部出口センサ64dオフをトリガに取り、印字部出口センサ64dオフで一定時間D経過した後、再搬送させ、印字部手前にシート材のたるみ(ループ)を形成している。なお、印字部手前にシート材のたるみ(ループ)を形成しない場合でも、メインモータ112は通常オンオフ制御なのでシート搬送後、オフする。
このように制御すると、レジストローラ43から印字部出口センサ64dまで、あるいは、最終余白スキップ開始時点(前記Gの始点)での前シートの後端位置までがシート間距離となってしまいシート間間隔、所謂紙間距離が空くことによる生産性の低下が問題となる。
そこで、本実施例では、図7のタイミングチャートに示すように次シートの再搬送タイミングを下記の式(1)で規定されるT3のタイミングに設定した。すなわち、
T3≧T1+T2−T4 ・・・(1)
ここで、
T1:1枚目レジストローラ通過(レジストクラッチ43aオフ−図示「0」)から印字終了までの時間(画情報により変動)
T2:印字終了から印字部出口センサ64dオフまでの時間
T3:シート間隔(レジストクラッチ43aオフ時間)
T4:レジストクラッチオンから印字部入口センサ64bオンまでの時間
である。また、
T2={L1−(L2−L3)}/A ・・・(2)
で、
L1=A×I(シート副走査長さ) ・・・(3)
L2=A×J(画像レジストセンサ64cから印字終了までの副走査方向の送り量) ・・・(4)
L3:固定値(画像レジストセンサ64cから印字部出口センサ64d間の距離)
A:線速
であり、T4は、
T4=L4/A ・・・(5)
で、
L4:固定値(レジストローラ43から印字部入口センサ64bまでの距離)
である。そこで、前記(1)式を満足する最小の値、理論的には(1)式の等号が成立するシート間隔T3を設定すれば、メインモータ112の停止から次シート搬送のためのメインモータ112の起動開始までの時間を最小限にし、かつ確実な搬送制御を実現することができ、図5における印字部出口センサ64dがオフになったタイミングから予め設定された再給紙タイミングを印字部出口センサ64dのシート後端検知タイミングに対してD≦0とすることも可能となる(図7)。
すなわち、図7では再給紙の開始は印字部出口センサ64dのシート後端検知タイミングより前となっている。現実的には、機械的誤差や制御タイミングのずれも考慮してシート間隔(紙間)T3が印字やシート44の搬送に影響を与えないように最小限の間隔になるように設定することにより搬送効率を上げることができる。そこで、本実施例では、最終余白スキップGの開始タイミング(図7におけるT2の立ち上がりタイミング)をトリガとしてレジストクラッチ43aのオンタイミングを設定し、次シートを再搬送して(レジストローラ43位置から送り出して)いる。
この再搬送のタイミングの設定については、メインモータ112の立ち上がり時の遅れ時間を考慮し、前記(1)式にメインモータ立ち上がり時間T5を加え、
T3≧T1+T2−T4+T5 ・・・(6)
とすることもできる。
あるいは、シートの搬送時のスリップによる遅れ時間を考慮し、前記(1)式に先のシート搬送時の最終余白スキップ時のスリップによる遅れ時間T6を加え、
T3≧T1+T2−T4+T6 ・・・(7)
とすることもできる。
さらには、メインモータ112の立ち上がり時の遅れ時間と、シートの搬送時のスリップによる遅れ時間とを考慮し、前記(1)式にメインモータ立ち上がり時間T5と、先のシート搬送時の最終余白スキップ時のスリップによる遅れ時間T6を加え、
T3≧T1+T2−T4+T5+T6 ・・・(8)
とすることもできる。なお、この実施例では、式(1)、(6)、(7)、(8)において、等号が成立する場合が最小となる。
前記インターリーフ制御でシートの両面に印字する場合、図8のタイミングチャートに示すように間欠副走査送り時間Mと最終余白スキップ時間Nをシート44の印字率が異なったとしても一定としている。すなわち、印字のための間欠送り時間M1を印字率にかかわらず各シートについて一定に、また、最終余白スキップ時間N1も一定(図8ではM1=M2、N1=N2)としてしている。これにより、両面印字時にシート間が一定に保持され、先の記録シートと後の記録シートの搬送時の干渉を防止することができる。
以上のように本実施例によれば、先の記録シート44の最終余白スキップGの開始タイミングをトリガとして後の記録シート44の再搬送タイミングを設定するので、先の記録シート44と後の記録シート44のシート間間隔を小さく設定することが可能となる。
また、先の記録シート44の最終余白スキップGの開始タイミングをトリガとして後の記録シート44の再搬送タイミングを設定した場合、レジストローラ43と印字部との距離を短くすると、メインモータ112の停止前に後の記録シートが印字部に進入してしまう虞があるので、前記距離の設定に制限が生じる。しかし、前記式(1)のように設定すると、記録シート後端が印字部出口センサ64dを通過(OFF)する時間を考慮して、後の記録紙シート55を再搬送するタイミングを設定しているので、レイアウト制限がなくなり制御の汎用性が向上する。
また、メインモータの立ち上がり時間による先の記録シートの遅れ時間及び/又は最終余白スキップスタート時の記録シートのスリップによる遅れ時間を加味しているためより正確な制御が可能となる。
また、両面印字の際、印字が行われない記録シート部分を連続的に送るスキップ動作を予め設定された位置から行うので、両面印字時に記録シート44間を一定に保つことができる。
さらに、両面印字時にインターリーフ制御を行っているためインクジェットプリンタのようなシリアルプリンタにおいても両面生産性の向上を図ることができる。
本発明の実施例に係るインクジェット方式の画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1における搬送経路を示す図で、図1で概略的に図示した搬送ローラや給紙コロをシンボル的にではあるが詳細に図示したものである。 本実施例に係る画像形成装置の制御部を示すブロック図である。 連続印字時における印字前のシートのレジストローラ位置での待機及び搬出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 2枚目のシートの搬送タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 最終余白スキップタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 次シートの再搬送タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 両面印字時に最終余白スキップを一定に保持するタイミングを説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 画像読み取り部
3 作像部
4 給紙部
5 両面搬送部
6 搬送部
7 排紙部
41 給紙コロ
43 レジストローラ
43a レジストクラッチ
44 記録シート(シート)
50 両面搬送路
53 両面入口センサ
62 縦搬送ローラ
62a,62b 印字部搬送ローラ
62c 搬送ベルト
62d,62e,62f,62g,62h,62i,62j 搬送ローラ
30 インクジェットヘッド(記録ヘッド)
57a,57b,57c,57d,57e,57f 両面搬送ローラ
64a 搬送レジストセンサ
64b 印字部入口センサ
64c 画像レジストセンサ
64d 印字出口センサ
101 CPU
108 ヘッド駆動制御部
109 ヘッドドライバ
111 給紙モータ
112 メインモータ
113 排紙モータ
114 両面モータ
115 反転モータ
116,117,118,119,120 モータ駆動部
121 電磁クラッチ
122 分岐ソレノイド
123 反転ソレノイド

Claims (9)

  1. 主走査方向に記録ヘッドを移動させる駆動手段と、
    副走査方向に記録シートを移動させる搬送手段と、
    前記駆動手段及び前記搬送手段を制御する制御手段と、
    を有し、前記記録シート上に前記駆動手段により記録ヘッドを主走査方向に移動させて印字し、1走査の印字が完了する毎に前記搬送手段により前記記録シートを副走査方向に移動させて印字するという動作を繰り返して前記記録シート上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記搬送手段は、給紙部から記録部に至る搬送経路に設けられたローラを有し、
    前記制御手段は、先の記録シートに印字を行う間、後の記録シートを前記ローラ位置に待機させ、前記先の記録シートの後端が前記ローラ位置を通過してから前記後の記録シートが前記ローラ位置から前記記録ヘッドへ搬送開始されるまでの時間間隔を、
    記録シートの印字部への搬送タイミングを規定する前記ローラを先の記録シートの後端が通過したタイミングから印字終了までの時間と、
    先の記録シートの印字終了から先の記録シートの後端が記録ヘッド下流側の所定位置を通過した時間と、
    前記ローラの駆動開始から前記記録ヘッド上流側の所定位置に前記後の記録シートの先端部が到達した時間と、
    から設定したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ローラがレジストローラであり、
    前記時間間隔を下記の式(1)で設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
    T3≧T1+T2−T4 ・・・(1)
    ここで、
    T1:先の記録シートのレジストローラ通過(レジストクラッチオフ)から印字終了までの時間
    T2:印字終了から印字部出口センサオフまでの時間
    T3:シート間隔(レジストクラッチオフ時間)
    T4:レジストクラッチオンから印字部入口センサオンまでの時間
    T2={L1−(L2−L3)}/A
    L1=A×I(シート副走査長さ)
    L2=A×J(画像レジストセンサ64cから印字終了までの副走査方向の送り量)
    L3:固定値(画像レジストセンサ64cから印字部出口センサ64d間の距離)
    A:線速
  3. 前記T3を前記式(1)にメインモータ立ち上がり時間T5を加え、
    T3≧T1+T2−T4+T5
    としたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記T3を前記式(1)に先の記録シート搬送時の最終余白スキップ時のスリップによる遅れ時間T6を加え、
    T3≧T1+T2−T4+T6
    としたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記T3を前記式(1)にメインモータ立ち上がり時間T5と先のシート搬送時の最終余白スキップ時のスリップによる遅れ時間T6とを加え、
    T3≧T1+T2−T4+T5+T6
    としたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 前記T3は前記式(1)が成立する範囲で、できるだけ小さな値に設定されることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 副走査方向に搬送される記録シート上に、1主走査毎に記録シートの副走査送りを停止してシリアル印字を行う画像形成装置の記録シートの搬送制御方法において、
    先の記録シートに印字を行う間、後の記録シートを、給紙部から記録部に至る搬送経路に設けられたレジストローラ位置に待機させ、前記先の記録シートの後端が前記レジストローラ位置を通過してから
    T3≧T1+T2−T4 ・・・(1)
    T1:先の記録シートのレジストローラ通過(レジストクラッチオフ)から印字終了までの時間
    T2:印字終了から印字部出口センサオフまでの時間
    T3:シート間隔(レジストクラッチオフ時間)
    T4:レジストクラッチオンから印字部入口センサオンまでの時間
    T2={L1−(L2−L3)}/A
    L1=A×I(シート副走査長さ)
    L2=A×J(画像レジストセンサ64cから印字終了までの副走査方向の送り量)
    L3:固定値(画像レジストセンサ64cから印字部出口センサ64d間の距離)
    A:線速
    で設定された時間間隔で前記後の記録シートが前記レジストローラ位置から前記記録ヘッドへ搬送開始することを特徴とする記録シートの搬送制御方法。
  8. 前記後の記録シートを搬送するシート間の時間間隔が、前記式(1)で規定される(T1+T2−T4)時間に、メインモータ立ち上がり遅れ時間、先の記録シート搬送時の最終余白スキップ時のスリップによる遅れ時間の少なくとも一方が付加さえていることを特徴とする請求項記載の記録シートの搬送制御方法。
  9. 前記T3は前記式(1)が成立する範囲で、できるだけ小さな値に設定されることを特徴とする請求項7または8記載の記録シートの搬送制御方法。
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