以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例を示す斜視図、図2は同記録装置を機構部の側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、記録装置本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカートリッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、装置本体1の下方部には前方側から多数枚の用紙3を積載可能な給紙手段である給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)4を抜き差し自在に装着することができ、また、前面側には手差しトレイ5を開倒自在に装着し、給紙カセット4から給送される用紙又は手差しトレイ5にセットされる用紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙する。なお、前面には走査パネル8を配設している。
印字機構部2は、図示しない左右の側板に横架した主ガイドロッド11と従ガイドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ13の下面側にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出するノズルを有するインクジェットヘッドからなる記録ヘッド14をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ13の上側には記録ヘッド14に各色のインクを供給するための各インクタンク(インクカートリッジ)15を交換可能に装着している。
そして、キャリッジ13は、図1に示すように、主走査モータ17によって回転される駆動プーリ(ドライブプーリ)18と従動プーリ(アイドラプーリ)19との間に張装したタイミングベルト20に連結し、主走査モータ17を駆動制御することでキャリッジ13を主走査方向に移動させるようにしている。
また、記録ヘッド14としては、各色のインク滴を吐出する複数個のヘッドを主走査方向に並べて配置したものでも、或いは、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドを用いたものでもよい。また、また、記録ヘッド14としては、圧電素子などの電気機械変換素子で振動板を変位させて液室内容積を変化させることでインクを加圧してインク滴を吐出させるもの、液室内に配設した発熱抵抗体による膜沸騰でバブルを発生させて液室内インクを加圧してインク滴を吐出させるもの、液室壁面を形成する振動板とこれに対向する電極を用いて、両者間の静電力で振動板を変位させてインク滴を吐出させるものなどを用いることができる。
一方、記録ヘッド14による印写位置(印刷位置と同義)に対して用紙3を副走査方向に搬送するため、搬送ローラ21と搬送従動ローラ22との間に用紙3を静電吸着して搬送する搬送ベルト23を張装して配設している。そして、図1に示すように、副走査モータ24を配設し、この副走査モータ24に回転を図示しないギヤ列を介して搬送ローラ21に伝達することで、搬送ローラ21を副走査方向に回転させる。
なお、搬送ローラ21としては、両面印写時の用紙密着性を確保し、曲率分離をしない直径のもの、例えば30φ以上のものが好ましく、また、搬送ベルト23としては体積抵抗が109Ωcm〜1012Ωcmの中抵抗体を用いることが好ましい。
そして、搬送ベルト23を挟んで記録ヘッド14と対向する位置に印写受け部材26を設けている。また、搬送ローラ21には搬送ベルト23を介して用紙3の送り角を規定する先端コロ27を押し付けて配設している。
一方、給紙カセット4から用紙3を搬送ベルト23上に給紙するため、用紙3を1枚ずつ分離して給送する給紙コロ31及びフリクションパッド32と、給送される用紙3を搬送ローラ21に当接させて配設した中間コロ33まで案内するガイド部材34を設けている。
また、手差しトレイ5から用紙3を搬送ベルト23に給紙するため、手差しトレイ5の用紙3をピックアップするピックアップコロ35と、用紙3を給送するフィードコロ36と、フィードコロ37と、用紙3を中間コロ33まで案内するガイド部材38とを設けている。
そして、印写が終了した用紙3を排紙トレイ6に排出するため、用紙3を案内するガイド部材41と、用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ローラ42と、排紙従動コロ43とを設けている。
さらに、印写が終了した用紙3を一旦装置本体1外に排出した後再度搬送ベルト23に給紙して両面印写を行うために、記録ヘッド4による印写位置を通過した用紙3を排紙トレイ6と給紙カセット4との間に向かって斜め下方に案内するガイド部材45を設け、このガイド部材45と排紙側のガイド部材41との入口付近には、用紙3の排出経路を分岐するための第1分岐爪46を揺動可能に設けている。
また、ガイド部材45の終端部付近には、用紙3を装置本体1外の給紙カセット4の上面(これを、再給紙のために用紙が待機する位置、すなわち、両面印写用紙待機位置とする。)に向けて排出すると共に、用紙3を再度装置本体1内に送り込むためのスイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48を設けている。このスイッチバックローラ47は片面への印写が終了した用紙3を排出方向に搬送するときには正転され、用紙3を再給紙するときには逆転されるとともに、用紙3の排出時に用紙3の排出方向後端部を挟持するために所定のタイミングで停止される。
さらに、スイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48の用紙排出方向上流側には、用紙3の搬送経路を装置本体1外への排出経路と再度用紙3を装置本体1内に再給紙する経路とに切り替える第2分岐爪49を揺動自在に配設し、スイッチバックローラ47の逆方向回転で装置本体1内に送り込まれる用紙3を搬送ベルト23に給送するために、用紙3を案内するガイド部材51と、用紙3を搬送する両面中継ローラ52及び両面中継ローラ従動コロ53と、搬送ローラ21に従動して用紙3を中間コロ33まで送り込む搬送ローラ従動コロ54とを設けている。
次に、このインクジェット記録装置の制御部の概要について図3を参照して説明する。
この制御部は、この記録装置全体の制御を司るパス回数を切替える手段、使用ノズル数を切替える手段、或いは駆動周波数を切替える手段などを兼ねたマイクロコンピュータ(以下、「CPU」と称する。)60と、必要な固定情報を格納したROM61と、ワーキングメモリ等として使用するRAM62と、画像情報を処理したデータを格納する画像メモリ63と、パラレル入出力(PIO)ポート64と、入力バッファ65と、ゲートアレー(GA)或いはパラレル入出力(PIO)ポート66と、ヘッド駆動回路67及びドライバ68、69等を備えている。
ここで、PIOポート64にはホスト側からの画像情報の他、両面印刷を行うか否かを示す情報、パス回数の切替え又は使用ノズル数の切替え若しくは駆動周波数の切替えなどの本発明に係るプリンタドライバからの選択情報、用紙の種別を示す情報、図1に示す操作パネル8からの各種指示情報、キャリッジ13のホームポジション(基準位置)を検知するホームポジションセンサ等の各種センサからの信号等が入力され、またこのPIOポート64を介してホスト側や操作パネル側に対して所要の情報が送出される。
また、ヘッド駆動回路67は、PIOポート66を介して与えられる各種データ及び信号に基づいて、記録ヘッド(インクジェットヘッド)14の各ノズルに対応するアクチュエータ手段(圧電素子等の電気機械変換素子、或いは発熱抵抗体等の電気熱変換素子、若しくは振動板又は対向電極など)に対して画像情報に応じた駆動波形を印加する。なお、駆動波形としては、矩形パルス、三角波形、その他sin(サイン)波形等の形状を用いることができる。
さらに、ドライバ68は、PIOポート66を介して与えられる駆動データに応じて主走査モータ17を駆動制御してキャリッジ13を主走査方向に走査させ、副走査モータ25を駆動制御して搬送ローラ21を用紙搬送方向(副走査方向)に回転させる。また、ドライバ69は、スイッチバックローラ47を回転させるモータ71、第1分岐爪46及び第2分岐爪49を揺動させるソレノイド72,73を各々駆動制御する。
次に、このインクジェット記録装置の両面印刷(両面印写)動作について図4乃至図7をも参照して説明する。
図4を参照して、両面印刷が指示されたときには、図5に示すように第1分岐爪46を両面印刷側に切り替え、第2分岐爪49を排出側に切り替え、スイッチバックローラ47を正転(用紙を装置外に排出する方向に回転)させる。また、給紙コロ31を回転駆動して給紙カセット4から用紙3を給送させることで、用紙3は搬送ローラ21の搬送ベルト23に送り込まれ、搬送ベルト23に静電吸着されて副走査方向に搬送され、ここで、キャリッジ13を主走査方向に移動させながら記録ヘッド14のアクチュエータ手段を記録画像に応じて駆動することによって、用紙3の表面に所要の画像を印刷する。
この記録ヘッド14による印写が終了した用紙3は、第1分岐爪46が両面印刷側に切り替わっているので、ガイド部材45に案内されてスイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48間に送り込まれ、これらのスイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48で搬送されて図6に示すように装置本体1外に排出される。このとき、スイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48間に用紙3の後端部が位置したタイミングでスイッチバックローラ47を停止し、同図に示すように用紙3の端部を挟持した状態にする。
次いで、図7に示すように第1分岐爪46を排紙側に切替え、第2分岐爪49を再給紙側に切替えた後、スイッチバックローラ47を逆転し、中間ローラ51を駆動することで、スイッチバックローラ47及びスイッチバック従動コロ48間で端部を挟持していた用紙3をガイド部材51で案内しながら、中間ローラ51で搬送ベルト23に再給紙する。この場合、用紙3を再給紙するときの紙送り線速は搬送ベルト23の線速と略同速になるように設定している。これによって、用紙3が搬送ベルト23に印写面である表面を擦られない状態で搬送ベルト23に密着させながら給紙することができる。
このようにして再給紙された用紙3は搬送ベルト23で搬送されながら、記録ヘッド14によって裏面に画像が印写され、記録ヘッド14による印写が終了した用紙3は第1分岐爪46を経て排紙側のガイド部材41に案内されて、排紙ローラ42及び排紙コロ43間で搬送されて排紙トレイ6に排紙される。
このように用紙の片面に印写した後、用紙の少なくとも一部を一旦装置本体外に排出する開放系とすることによって、記録ヘッド(記録手段)が1個で済むとともに、装置本体内の構成が簡単になり、また両面印写のためのインク滴の乾燥時間を稼ぐことができて、印写品質を向上させることができる。この場合、用紙の印写面を装置本体外に排出することで、インク滴が付着した印写面を装置本体外で乾燥させることができ、印写品質を向上することができる。
また、両面印写のために用紙をスイッチバック方式で反転して再給紙することで、両面印写を行なうための構成が簡単になると共に、インク乾燥時間を確保しつつ、他の処理を行なうことも可能になる。さらに、両面印写のために用紙をインクジェットヘッドによる印写位置よりも下方に排出することによって、インク滴が付着して重くなっている用紙を安定して両面印写待機位置に排出することができる。この場合、両面印写待機位置は用紙をセットする給紙トレイや給紙カセットなどの給紙手段の上面とすることで、両面印写のために別途専用のトレイを設ける必要がなくなって、構成が簡単になる。また、排紙トレイ6に一旦排紙して、排紙ローラ42をスイッチバックローラとして機能させることもできる。
次に、このインクジェット記録装置における両面印刷の制御について図8以降をも参照して説明する。
先ず、本発明が課題としている「裏写り」とはインクが用紙裏面近傍まで浸透し、裏面から滲んでみえる状態である。裏写りを定量的に示す方法としては、裏濃度を測定する方法がある。裏濃度が高ければ、裏写りの程度が悪い。
また、「カール」、「コックリング」については印刷面がインクの付着によって膨潤し、用紙が丸まった状態を「カール」、用紙にぼこつきが発生した状態を「コックリング」という。カール量を定量的に示す方法としては、用紙を平面に置いた時のカール形状にランクをつけ、そのランクで示す方法や、用紙の両端の浮き量を測定する方法があり、カール形状が円筒に近いほど程度が悪く、また、浮き量が大きいほど程度が悪い。コックリング量については、ぼこつきの振幅をレーザ測長器で測定する方法があり、振幅が長いほど程度が悪い。
そこで、両面印刷制御の一例について説明する。ここでは、両面印刷と裏面印刷とで同領域を印刷するパス回数を異ならせるようにしている。
先ず、図8を参照して制御部のCPU60が実行するパス回数設定処理の第1例について説明すると、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば同領域に印刷するパス回数をpaに設定し、両面印刷であれば同領域に印刷するパス回数をpb(pb>pa)に設定する。
なお、制御部は、このパス回数設定処理を印刷動作の開始に先立って実行し、また印刷動作においては設定したパス回数でキャリッジ13を移動走査して印刷を実行する。
ここで、同領域に印刷するパス回数は、ベタ画像を分割して印刷する場合の分割数を言い、パスとは主走査方向にキャリッジが移動することを示す。分割する印刷パターンとしては、例えば図9(a)〜(f)のようなものがある。同図(a)はパス回数を1回としたフルベタ画像の例で、図中の格子は記録装置で再現可能な最高解像度の格子(これをドットと表記する。)である。
同図(a)のパターンを例えば2回のパスで印刷するときの印刷パターンとしては、同図(b)に示すように1ドットごとに交互に分割して、例えば、1回目で黒部分を、2回目で白部分を印刷する。1回目を白、2回目を黒としても同じである。また、同図(c)は横ライン状に分割して2パスで印刷する場合のパターン、同図(d)は同じく縦ライン状に分割して2パスで印刷する場合のパターンである。さらに、同図(e)は4回のパスで印刷する場合のパターン(図中の数字1〜4はそれぞれのパスで印刷するドットを示している)、同図(f)は8回のパスで印刷する場合のパターンである。なお、パス回数、パターン例はこれらのものに限られるものではなく、パス回数及びパターンは種々考えられる。
このパス回数と裏濃度の測定結果の一例を図10に、パス回数とカール量の結果を図11に、パス回数とコックリング量の結果を図12にそれぞれ示している。これらの図からも分かるように、パス回数を多くするほど、裏濃度は薄くなり(裏写りが減少し)、カール量は少なくなり、コックリング量も少なくなって、画質が高くなる方向に向かう。
したがって、上述したように、パス回数を片面印刷と両面印刷とで変えることによって、それぞれの印刷で最適なパス回数を設定することができて、裏写り、カール、コックリングの無い高画質画像を印刷できる。
ここで、両面印刷は、先に印刷する面を表面、後で印刷する面を裏面とするとき、表面印刷後に裏写り、カール、コックリングが発生すると裏面の印刷が困難になる場合がある。したがって、両面印刷のパス回数pbを片面印刷のパス回数pa回数より多くすることにより、表面印刷での裏写り、カール、コックリングの発生を防いで良好な裏面印刷をおこなうことができて、高画質の印刷が可能となる。
次に、図13を参照して制御部のCPU60が実行するパス回数設定処理の第2例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であればパス回数をpa1に設定し、両面印刷であればパス回数をpb1(pb1>pa1)に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であればパス回数をpa2(pa2>pa1)に設定し、両面印刷であればパス回数をpb2(pb2>pa2)に設定する。
ここで、一般的には、印刷速度を上げると画質は低下し、画質を向上させると印刷速度は低下するので、印刷モードとして速度を画質より優先する「速度優先モード」と、画質を速度より優先する「画質優先モード」の少なくとも2つのモードを備え、いずれかのモードを選択できるようにしている。この印刷モードの選択は、操作パネル8或いはこの記録装置にデータを与えるホスト装置のプリンタドライバで選択できるようにしている。
パス回数と印刷速度満足度の評価結果を図14に、パス回数と画質の主観的満足度の評価結果を図15に示している。これらの評価結果からは、パス回数=4以下であれば、印刷速度が満足し、パス回数=3以上であれば画質が満足することが分かる。したがって、上述した処理において、速度優先片面印刷のときのパス回数pa1、速度優先両面印刷のときのパス回数pb1、画質優先片面印刷のときのパス回数pa2、画質優先両面印刷のときのパス回数pb2は、例えば、pa1<pb1<pa2<pb2に設定することが好ましい。
具体的には、「速度優先」では片面印刷のパス回数pa1=1、両面印刷のパス回数pb1=2、「画質優先」では片面印刷のパス回数pa2=5、両面印刷のパス回数pb2=10を選択して実際に評価したところ、「速度優先」では速度が満足され、「画質優先」では画質が満足された。
このように、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷の同領域に印刷するパス回数を切り替えることにより、要求される印刷速度と画質に応じた印刷を行うことができる。
次に、図16を参照して制御部のCPU60が実行するパス回数設定処理の第3例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷及び両面印刷のパス回数をpa1に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であればパス回数をpa2(pa2>pa1)に設定し、両面印刷であればパス回数をpb2(pb2>pa2)に設定する。
すなわち、速度優先モードでは片面印刷と両面印刷のパス回数を同じに設定することにより、速度を最優先するようにしている。具体的には、「速度優先」では片面印刷及び両面印刷のパス回数pa1=1に設定し、「画質優先」では片面印刷のパス回数pa2=5、両面印刷のパス回数pb2=10を選択して実際に評価したところ、「速度優先」では上記第2例よりも速度が満足され、「画質優先」では画質が満足された。
このように、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷の同領域に印刷するパス回数を異ならせるか同じにするかを切り替えることにより、要求される印刷速度と画質に応じた印刷を行うことができる。
次に、図17を参照して制御部のCPU60が実行するパス回数設定処理の第4例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であればパス回数をpa1に設定し、両面印刷であれば、表面印刷のパス回数をpb1(pb1>pa1)に、裏面印刷のパス回数を片面印刷と同じpa1に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であればパス回数をpa2(pa2>pa1)に設定し、両面印刷であれば、表面印刷のパス回数をpb2(pb2>pa2)に、裏面印刷のパス回数を片面印刷と同じpb1に設定する。
すなわち、両面印刷のうちの裏面印刷のパス回数と片面印刷のパス回数を同じに設定することにより、両面印刷における画質を維持したまま速度を上げることができる。具体的には、「速度優先」では片面印刷及び両面印刷のうちの裏面印刷のパス回数pa1=1、両面印刷のうちの表面印刷のパス回数pb1=2に設定し、「画質優先」では片面印刷及び両面印刷のうちの裏面印刷のパス回数pa2=5、両面印刷のうちの表面印刷のパス回数pb2=10を選択して実際に評価したところ、両面印刷における速度を上げることができ、しかも画質も向上した。
このように、片面印刷と両面印刷の裏面印刷のパス回数を同じにし、両面印刷の表面印刷のみパス回数を異ならせることによって、両面印刷の印刷速度と画質を向上できる。
次に、両面印刷制御の他の例について説明する。ここでは、両面印刷と裏面印刷とで使用するノズル数(以下、「使用ノズル数」という。)を異ならせるようにしている。
先ず、図18を参照して制御部のCPU60が実行する使用ノズル数設定処理の第1例について説明すると、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば同領域に印刷する使用ノズル数をnaに設定し、両面印刷であれば同領域に印刷する使用ノズル数をnb(nb<na)に設定する。
なお、制御部は、この使用ノズル数設定処理を印刷動作の開始に先立って実行し、また印刷動作においては設定した使用ノズル数でヘッド14のエネルギー発生手段を駆動してインク滴を吐出させる。
ここで、使用ノズル数と画像領域との関係の例について図19乃至図21を参照して説明すると、ヘッドのノズル数を例えば128個(No.1〜128)としたとき、128個すべてのノズルを使用して印刷する場合には図19に示すようにある画像領域を2パスで印刷するのに対し、使用ノズル数を減らした場合、例えば半分の64個のノズル使用して印刷する場合には図20に示すように同じ領域を4パスで印刷することになり、1/4の32個のノズルを使用して印刷する場合には図21に示すように同じ領域を8パスで印刷することになる。
この使用ノズル数と裏濃度の測定結果の一例を図22に、使用ノズル数とカール量の結果を図23に、使用ノズル数とコックリング量の結果を図24にそれぞれ示している。これらの図からも分かるように、使用ノズル数を少なくするほど、裏濃度は薄くなり(裏写りが減少し)、カール量は少なくなり、コックリング量も少なくなって、画質が高くなる方向に向かう。
したがって、上述したように、使用ノズル数を片面印刷と両面印刷とで変えることによって、それぞれの印刷で最適な使用ノズル数を設定することができて、裏写り、カール、コックリングの無い高画質画像を印刷できる。
ここで、両面印刷は、先に印刷する面を表面、後で印刷する面を裏面とするとき、表面印刷後に裏写り、カール、コックリングが発生すると裏面の印刷が困難になる場合がある。したがって、両面印刷の使用ノズル数nbを片面印刷の使用ノズル数na回数より少なくすることにより、表面印刷での裏写り、カール、コックリングの発生を防いで良好な裏面印刷をおこなうことができて、高画質の印刷が可能となる。
次に、図25を参照して制御部のCPU60が実行する使用ノズル数設定処理の第2例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば使用ノズル数をna1に設定し、両面印刷であれば使用ノズル数をnb1(nb1<na1)に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば使用ノズル数をna2(na2<na1)に設定し、両面印刷であれば使用ノズル数をnb2(nb2<na2)に設定する。
ここで、一般的には、印刷速度を上げると画質は低下し、画質を向上させると印刷速度は低下するので、印刷モードとして速度を画質より優先する「速度優先モード」と、画質を速度より優先する「画質優先モード」の少なくとも2つのモードを備え、いずれかのモードを選択できるようにしている。この印刷モードの選択は、操作パネル8或いはこの記録装置にデータを与えるホスト装置のプリンタドライバで選択できるようにしている。
使用ノズル数と印刷速度満足度の評価結果を図26に、使用ノズル数と画質の主観的満足度の評価結果を図27に示している。これらの評価結果からは、使用ノズル数=40以上であれば、印刷速度が満足し、使用ノズル数=50以下であれば画質が満足することが分かる。したがって、上述した処理において、速度優先片面印刷のときの使用ノズル数na1、速度優先両面印刷のときの使用ノズル数nb1、画質優先片面印刷のときの使用ノズル数na2、画質優先両面印刷のときの使用ノズル数nb2は、例えば、na>nb1>na2>nb2に設定することが好ましい。
具体的には、「速度優先」では片面印刷の使用ノズル数na1=128、両面印刷の使用ノズル数nb1=64、「画質優先」では片面印刷の使用ノズル数na2=32、両面印刷の使用ノズル数nb2=16を選択して実際に評価したところ、「速度優先」では速度が満足され、「画質優先」では画質が満足された。
このように、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷で印刷に使用する使用ノズル数を切り替えることにより、要求される印刷速度と画質に応じた印刷を行うことができる。
次に、図28を参照して制御部のCPU60が実行する使用ノズル数設定処理の第3例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷及び両面印刷の使用ノズル数をna1に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば使用ノズル数をna2(na2<na1)に設定し、両面印刷であれば使用ノズル数をnb2(nb2<na2)に設定する。
すなわち、速度優先モードでは片面印刷と両面印刷の使用ノズル数を同じに設定することにより、速度を最優先するようにしている。具体的には、「速度優先」では片面印刷及び両面印刷の使用ノズル数na1=128に設定し、「画質優先」では片面印刷の使用ノズル数na2=32、両面印刷の使用ノズル数nb2=16を選択して実際に評価したところ、「速度優先」では上記第2例よりも速度が満足され、「画質優先」では画質が満足された。
このように、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷の同領域に印刷する使用ノズル数を異ならせるか同じにするかを切り替えることにより、要求される印刷速度と画質に応じた印刷を行うことができる。
次に、図29を参照して制御部のCPU60が実行する使用ノズル数設定処理の第4例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば使用ノズル数をna1に設定し、両面印刷であれば、表面印刷の使用ノズル数をnb1(nb1<na1)に、裏面印刷の使用ノズル数を片面印刷と同じna1に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば使用ノズル数をna2(na2<na1)に設定し、両面印刷であれば、表面印刷の使用ノズル数をnb2(nb2<na2)に、裏面印刷の使用ノズル数を片面印刷と同じnb1に設定する。
すなわち、両面印刷のうちの裏面印刷の使用ノズル数と片面印刷の使用ノズル数を同じに設定することにより、両面印刷における画質を維持したまま速度を上げることができる。具体的には、「速度優先」では片面印刷及び両面印刷のうちの裏面印刷の使用ノズル数na1=128、両面印刷のうちの表面印刷の使用ノズル数nb1=64に設定し、「画質優先」では片面印刷及び両面印刷のうちの裏面印刷の使用ノズル数na2=32、両面印刷のうちの表面印刷の使用ノズル数nb2=16を選択して実際に評価したところ、両面印刷における速度を上げることができ、しかも画質も向上した。
このように、片面印刷と両面印刷の裏面印刷の使用ノズル数を同じにし、両面印刷の表面印刷のみ使用ノズル数を異ならせることによって、両面印刷の印刷速度と画質を向上できる。
次に、両面印刷制御の更に他の例について説明する。ここでは、両面印刷と裏面印刷とでヘッドの駆動周波数を異ならせるようにしている。
先ず、図30を参照して制御部のCPU60が実行する駆動周波数設定処理の第1例について説明すると、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば同領域に印刷する駆動周波数をfaに設定し、両面印刷であれば同領域に印刷する駆動周波数をfb(fb<fa)に設定する。
なお、制御部は、この駆動周波数設定処理を印刷動作の開始に先立って実行し、また印刷動作においては設定した駆動周波数でヘッド14のエネルギー発生手段を駆動してインク滴を吐出させる。
ここで、駆動周波数とパス時間の関係について説明すると、駆動周波数を低くするということは同領域に対してゆっくり印刷する(パス時間が長くなる)ということを意味し、図31に示すようにヘッド14を主走査しながら600dpi画像を印刷した場合、各駆動周波数における1パス時間は表1に示すようになった。
この駆動周波数と裏濃度の測定結果の一例を図32に、駆動周波数とカール量の結果を図33に、駆動周波数とコックリング量の結果を図34にそれぞれ示している。これらの図からも分かるように、駆動周波数を低くするほど、裏濃度は薄くなり(裏写りが減少し)、カール量は少なくなり、コックリング量も少なくなって、画質が高くなる方向に向かう。
したがって、上述したように、駆動周波数を片面印刷と両面印刷とで変えることによって、それぞれの印刷で最適な駆動周波数を設定することができて、裏写り、カール、コックリングの無い高画質画像を印刷できる。
ここで、両面印刷は、先に印刷する面を表面、後で印刷する面を裏面とするとき、表面印刷後に裏写り、カール、コックリングが発生すると裏面の印刷が困難になる場合がある。したがって、両面印刷の駆動周波数fbを片面印刷の駆動周波数fa回数より低くすることにより、表面印刷での裏写り、カール、コックリングの発生を防いで良好な裏面印刷をおこなうことができて、高画質の印刷が可能となる。
次に、図35を参照して制御部のCPU60が実行する駆動周波数設定処理の第2例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば駆動周波数をfa1に設定し、両面印刷であれば駆動周波数をfb1(fb1<fa1)に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば駆動周波数をfa2(fa2<fa1)に設定し、両面印刷であれば駆動周波数をfb2(fb2<fa2)に設定する。
ここで、一般的には、印刷速度を上げると画質は低下し、画質を向上させると印刷速度は低下するので、印刷モードとして速度を画質より優先する「速度優先モード」と、画質を速度より優先する「画質優先モード」の少なくとも2つのモードを備え、いずれかのモードを選択できるようにしている。この印刷モードの選択は、操作パネル8或いはこの記録装置にデータを与えるホスト装置のプリンタドライバで選択できるようにしている。
駆動周波数と印刷速度満足度の評価結果を図36に、駆動周波数と画質の主観的満足度の評価結果を図37に示している。これらの評価結果からは、駆動周波数=10kHz以上であれば、印刷速度が満足し、駆動周波数=12kHz以下であれば画質が満足することが分かる。したがって、上述した処理において、速度優先片面印刷のときの駆動周波数fa1、速度優先両面印刷のときの駆動周波数fb1、画質優先片面印刷のときの駆動周波数fa2、画質優先両面印刷のときの駆動周波数fb2は、例えば、fa>fb1>fa2>fb2に設定することが好ましい。
具体的には、「速度優先」では片面印刷の駆動周波数fa1=20kHz、両面印刷の駆動周波数fb1=10kHz、「画質優先」では片面印刷の駆動周波数fa2=10kHz、両面印刷の駆動周波数fb2=5kHzを選択して実際に評価したところ、「速度優先」では速度が満足され、「画質優先」では画質が満足された。
このように、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷で印刷に使用する駆動周波数を切り替えることにより、要求される印刷速度と画質に応じた印刷を行うことができる。
次に、図38を参照して制御部のCPU60が実行する駆動周波数設定処理の第3例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷及び両面印刷の駆動周波数をfa1に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば駆動周波数をfa2(fa2<fa1)に設定し、両面印刷であれば駆動周波数をfb2(fb2<fa2)に設定する。
すなわち、速度優先モードでは片面印刷と両面印刷の駆動周波数を同じに設定することにより、速度を最優先するようにしている。具体的には、「速度優先」では片面印刷及び両面印刷の駆動周波数fa1=20kHzに設定し、「画質優先」では片面印刷の駆動周波数fa2=10kHz、両面印刷の駆動周波数fb2=5kHzを選択して実際に評価したところ、「速度優先」では上記第2例よりも速度が満足され、「画質優先」では画質が満足された。
このように、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷の同領域に印刷する駆動周波数を異ならせるか同じにするかを切り替えることにより、要求される印刷速度と画質に応じた印刷を行うことができる。
次に、図39を参照して制御部のCPU60が実行する駆動周波数設定処理の第4例について説明すると、この処理では、印刷モードが速度優先モードか画質優先モードかを判別する。そして、速度優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば駆動周波数をfa1に設定し、両面印刷であれば、表面印刷の駆動周波数をfb1(fb1<fa1)に、裏面印刷の駆動周波数を片面印刷と同じfa1に設定する。これに対して、画質優先モードのときには、片面印刷か両面印刷かを判別して、片面印刷であれば駆動周波数をfa2(fa2<fa1)に設定し、両面印刷であれば、表面印刷の駆動周波数をfb2(fb2<fa2)に、裏面印刷の駆動周波数を片面印刷と同じfb1に設定する。
すなわち、両面印刷のうちの裏面印刷の駆動周波数と片面印刷の駆動周波数を同じに設定することにより、両面印刷における画質を維持したまま速度を上げることができる。具体的には、「速度優先」では片面印刷及び両面印刷のうちの裏面印刷の駆動周波数fa1=20kHz、両面印刷のうちの表面印刷の駆動周波数fb1=10kHzに設定し、「画質優先」では片面印刷及び両面印刷のうちの裏面印刷の駆動周波数fa2=10kHz、両面印刷のうちの表面印刷の駆動周波数fb2=5kHzを選択して実際に評価したところ、両面印刷における速度を上げることができ、しかも画質も向上した。
このように、片面印刷と両面印刷の裏面印刷の駆動周波数を同じにし、両面印刷の表面印刷のみ駆動周波数を異ならせることによって、両面印刷の印刷速度と画質を向上できる。
次に、プリンタドライバの一例について説明する。
このプリンタドライバは、インクジェット記録装置に対して、プリンタケーブル、回線(一般加入電話網、専用回線、ローカルエリアネットワーク、LANなどを含む)を介して、データを与えるホスト装置、或いは複写、ファクシミリ、プリンタ等を含む複合機の場合には複合機それ自体の記憶手段に格納保持されるものであり、記録媒体或いはネットワークを介して、ホスト装置或いは複合機にインストールされるものである。
したがって、プリンタドライバとして、前述したパス回数を片面印刷と両面印刷とで異ならせるパス回数設定処理1〜4のいずれか又は複数を実行する手段(プログラム)を有することで、これをインクジェット記録装置にインストールすることができ、インクジェット記録装置に対して裏写り、カール、コックリングが低減した高画像品質での印刷を実行させることができる。
また、プリンタドライバとして、前述した使用ノズル数を片面印刷と両面印刷とで異ならせるノズル数設定処理1〜4のいずれか又は複数を実行する手段(プログラム)を有することで、これをインクジェット記録装置にインストールすることができ、インクジェット記録装置に対して裏写り、カール、コックリングが低減した高画像品質での印刷を実行させることができる。
さらに、プリンタドライバとして、前述したヘッド駆動周波数を片面印刷と両面印刷とで異ならせる駆動周波数設定処理1〜4のいずれか又は複数を実行する手段(プログラム)を有することで、これをインクジェット記録装置にインストールすることができ、インクジェット記録装置に対して裏写り、カール、コックリングが低減した高画像品質での印刷を実行させることができる。
さらにまた、インクジェット記録装置側で複数の設定処理を有し、プリンタドライバ側に、インクジェット記録装置の複数の設定処理のいずれかを指定する手段を備えることもできる。このようにすれば、より簡易にユーザーの要望する画像品質や印刷速度で印刷を行うことができるようになる。
以上のように、上記実施形態に係るインクジェット記録装置によれば、片面印刷と両面印刷とで同領域に印刷するパス回数が異なる構成としたので、高い画像品質で両面印刷を行うことができるようになる。この場合、両面印刷のパス回数を片面印刷のパス回数より多くすることで、高い画像品質が得られる。
また、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷とで同領域に印刷するパス回数が異なる構成としたので、印刷速度と両面印刷の画質の向上を図れる。
また、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷とで同領域に印刷するパス回数を異ならせるか同じにする構成としたので、印刷速度と画質の向上を図れる。
ここで、両面印刷のときの表面印刷後の裏面印刷のパス回数と片面印刷のパス回数とが同じである構成とすることにより、印刷速度と画質の向上を図れる。
また、片面印刷と両面印刷とで使用するノズル数が異なる構成としたので、高い画像品質で両面印刷を行うことができるようになる。この場合、両面印刷の使用ノズル数を片面印刷の使用ノズル数より少なくすることで、高い画像品質が得られる。
また、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷とで使用するノズル数が異なる構成としたので、印刷速度と両面印刷の画質の向上を図れる。
また、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷とで使用するノズル数を異ならせるか同じにする構成としたので、印刷速度と画質の向上を図れる。
ここで、両面印刷のときの表面印刷後の裏面印刷の使用ノズル数と片面印刷の使用ノズル数とが同じである構成としたので、印刷速度と画質の向上を図れる。
また、片面印刷と両面印刷とで駆動周波数が異なる構成としたので、高い画像品質で両面印刷を行うことができるようになる。この場合、両面印刷の駆動周波数を片面印刷の駆動周波数より低くすることで、高い画像品質が得られる。
また、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷とで駆動周波数が異なる構成としたので、印刷速度と両面印刷の画質の向上を図れる。
また、印刷モードに応じて、片面印刷と両面印刷とで駆動周波数を異ならせるか同じにする構成としたので、印刷速度と画質の向上を図れる。
ここで、両面印刷のときの表面印刷後の裏面印刷の駆動周波数と片面印刷の駆動周波数とが同じである構成とすることで、印刷速度と画質の向上を図れる。
また、上記プリンタドライバによれば、両面印刷と片面印刷で同領域に印刷するパス回数を異ならせる手段を有する構成としたので、両面印刷が可能なインクジェット記録装置における両面印刷の画質を向上することができる。
また、同プリンタドライバによれば、両面印刷と片面印刷で使用するノズル数を異ならせる手段を有する構成としたので、両面印刷が可能なインクジェット記録装置における両面印刷の画質を向上することができる。
また、同プリンタドライバによれば、両面印刷と片面印刷で駆動周波数を異ならせる手段を有する構成としたので、両面印刷が可能なインクジェット記録装置における両面印刷の画質を向上することができる。