JP3880281B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を循環経路に導き、循環経路途中で用紙を反転した後に画像形成手段に再給紙することにより、用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置およびその画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数枚の用紙の表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置として、給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から用紙を画像形成手段に再給紙するための両面パスと、両面パスに沿って搬送される用紙を反転させるための反転手段と、両面パス途中に設けられ、反転された用紙を集積するトレイとを備え、用紙を両面パスに沿って画像形成手段から反転手段を経由してトレイに搬送し、反転された用紙をトレイに一旦集積した後に画像形成手段に再給紙することにより、用紙の両面に画像を形成するものがある。用紙をトレイに一旦集積した後に画像形成手段に再給紙する再給紙方式は、スタック型両面機構と呼ばれるものである。
【0003】
また、複数枚の用紙の表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置として、給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から用紙を画像形成手段に再給紙するための循環経路と、用紙を画像形成手段から循環経路に沿って搬送し、循環経路途中で用紙を反転した後に画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を循環経路に沿って搬送し、循環経路途中で用紙を反転した後に画像形成手段に再給紙することにより、用紙の両面に画像を形成するものがある。この循環再給紙手段による再給紙方式は、トレイレス両面機構またはスルーパス両面機構などと呼ばれるものであり、前者のスタック型両面機構に比して画像形成速度を向上させることができるとともに、トレイの設置によるコストアップを招くことがないなどの利点がある。
【0004】
このトレイレス両面機構またはスルーパス両面機構などと呼ばれる方式を用いた画像形成装置としては、具体的には、例えば特開平9−315699号公報に記載されているものがある。この画像形成装置においては、循環経路に対して循環可能な用紙枚数が設定されており、この循環可能な用紙枚数を超えた枚数の用紙に両面画像を形成する場合には、まず、循環可能な用紙枚数Paに1を加えた値(Pa+1)を1/2倍した値((Pa+1)/2)に相当する枚数分の用紙を先に給紙し、その後、給紙と先に給紙した用紙の再給紙とを交互に繰り返すように制御する。このような給紙制御方式により、循環可能な用紙枚数を超えた枚数の用紙に両面画像を形成する場合、通常では用紙間隔が余分に空くことになる両面画像形成を、片面画像形成と同様の用紙間隔で行うことが可能である。
【0005】
この給紙制御方式について図23ないし図25を参照しながら説明する。図23は従来のトレイレス両面機構と呼ばれる方式を用いた画像形成装置における紙の搬送経路を模式的に示す図、図24は従来のトレイレス両面機構と呼ばれる方式を用いた画像形成装置における給紙制御の手順を示すフローチャート、図25は従来の5枚循環画像形成時の用紙の給紙順序を示す図である。
【0006】
まず、トレイレス両面機構と呼ばれる方式を用いた画像形成装置における紙の搬送経路について図23を参照しながら説明する。この搬送経路は、手差し給紙段315から給紙された紙を感光ドラム323に向けて搬送するための搬送路331と、感光ドラム323上に形成されたトナー像が転写された紙を定着部(図示せず)を経て外部(排紙トレイ)に向けて搬送するための搬送路335と、紙を外部へ背面排紙するための搬送路338と、搬送路338に導かれた紙を外部へ排紙するための搬送路337と、感光ドラム323上に形成されたトナー像が転写された紙を定着部(図示せず)を経て反転用搬送路333へ導くための搬送路336と、搬送路333へ導かれた用紙を搬送路331へ導いて再給紙を行うための再給紙搬送路332とを含む。
【0007】
片面画像形成の場合、手差し給紙段315から給紙された紙は、搬送路331を経て感光ドラム323に向けて搬送され、その表面に感光ドラム323上に形成されたトナー像が転写された後に、定着部に送られる。そして、定着部により像が定着された紙は、搬送路335を経て外部(例えば排紙トレイ)に排紙される。また、定着後の紙を必要に応じて搬送路336を経て搬送路338に導き、搬送路337を介して排紙することによって、背面排紙をすることができる。
【0008】
両面画像形成の場合、手差し給紙段315から給紙された紙は、搬送路331を経て感光ドラム323に向けて搬送される。この紙の表面には感光ドラム323上に形成されたトナー像が転写され、この紙は、定着部に送られてトナー像が定着される。そして、紙は、搬送路336を経て反転用搬送路333へ一旦導かれた後に、再給紙搬送路332へ導かれる。これにより、用紙は反転された状態で再給紙搬送路332上を搬送され、搬送路331を経て感光ドラム323に再給紙される。
【0009】
次に、給紙制御について説明する。給紙スケジューリングが開始されると、図24に示すように、まずステップS4501において給紙待ちの紙があるか否かを判定し、給紙待ちの紙がなければ、ステップS4505に進み、再給紙待ちの紙があるか否かを判定する。ここで、再給紙待ちの紙がなければ、上記ステップS4501に戻り、再給紙待ちの紙があると、ステップS4504に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を給紙する再給紙実行要求を出す。これにより、この再給紙待ちの紙の先頭紙の裏面に印字が行われる。そして、本処理を終了する。
【0010】
上記ステップS4501において給紙待ちの紙があると判定されると、ステップS4502に進み、再給紙待ちの紙があるか否かを判定する。ここで、再給紙待ちの紙があれば、ステップS4506に進み、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かを判定する。再給紙待ちの紙数が再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいときには、後続に再給紙待ちの紙があると判断してステップS4504に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を給紙する再給紙実行要求を出す。これに対し、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2以下であるときには、後続に再給紙待ちの紙がないと判断してステップS4503に進み、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印刷の紙であるか否かを判定する。給紙待ちの紙の先頭紙が両面印刷の紙でないときには、ステップS4504に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を給紙する再給紙実行要求を出す。
【0011】
上記ステップS4503において給紙待ちの紙の先頭紙が両面印刷の紙であると判定されると、ステップS4508に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求を出す。ここで、この給紙待ちの紙の先頭紙は両面印字の紙であり、その表面に画像が形成された後に、再給紙搬送路に搬送され、その搬送途中で反転された後に再給紙されることになる。そして、本処理を終了する。
【0012】
上記ステップS4502において再給紙待ちの紙がないと判定されると、ステップS4507に進み、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かを判定する。ここで、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるときには、ステップS4508に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求を出し、そして、本処理を終了する。これに対し、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙でないときには、ステップS4509に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を排紙ビンを排紙先として給紙する給紙実行要求を出す。ここで、この先頭紙は片面印字の紙であり、その表面に画像が形成された後に、排紙ビンに排紙されることになる。そして、本処理を終了する。
【0013】
次に、上述の制御に従い両面画像形成の紙が5枚、片面画像形成の紙が1枚、両面画像形成の紙が5枚である計11枚の紙を給紙して対応する画像形成を行う場合について図25を参照しながら説明する。ここでは、5枚循環型画像形成を行うものとし、図中のタイミング1003では、片面画像形成の紙(6枚目)の後続の7枚目の紙が存在するかまたは片面画像形成の紙か両面画像形成の紙であるかを判断することできず、タイミング1004で7枚目以降の紙が両面画像形成の紙であることが判明したという条件で説明する。また、図中、実線で描かれた四角枠は表面に画像が形成される紙を示し、点線で描かれた四角枠は紙間隔を示し、斜線が引かれた四角枠は裏面に画像が形成される再給紙の紙を示す。
【0014】
5枚循環形であることにより、両面画像形成の5枚の紙の内3枚の紙がまず給紙される。この際にかく紙は紙1枚分の間隔がおかれて給紙される。次いで、最初に給紙された1枚目の紙が再給紙され、それ続いて4枚目の紙が給紙される。そして、4枚目の紙の給紙後に、2枚目の紙の再給紙が行われる。このように、給紙と再給紙が交互に行われる。3枚目の再給紙が行われた直後のタイミング1003では、上述したように、片面画像形成の紙(6枚目)の後続の7枚目の紙が存在するかまたは片面画像形成の紙か両面画像形成の紙であるかを判断することできないので、給紙が行われず、1枚の紙間隔をおいて4枚目の紙の再給紙が行われる。そして、タイミング1004で7枚目以降の紙が両面画像形成の紙であることが検出されると、5枚目の紙が再給紙され、続いて6枚目の紙が給紙され、さらに7枚目の給紙(片面画像形成)が給紙される。以下、上述の制御手順に従って給紙、再給紙が行われることになる。
【0015】
即ち、両面画像形成直後に、1枚の紙に片面画像形成を行う場合には、機内を循環している紙への両面画像形成が終了するまでは、片面画像形成の1枚の紙の給紙を行うことができない。例えば、図23に示すように、両面画像形成の紙の先頭紙S1が、その両面に画像形成が行われて搬送路335を介して外部に排紙される状態にあるときには、4枚目の紙S4の表面にトナー像が転写されている最中である。また、既に表面に画像が形成された2枚目の紙S2が搬送路331上にあり、3枚目の紙S3が両面搬送路332上にある。次いで、紙S2が感光ドラム323に向けて再給紙されると、紙S2と紙S3との間に5枚目の紙S5が給紙される。そして、片面画像形成の紙S6は、5枚目の紙S5が再給紙されるまでは、給紙されないことになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したように、従来の給紙制御方式では、両面画像形成の用紙を給紙した直後に片面画像形成の用紙を給紙して片面画像形成を行う場合には、機内を循環している紙への両面画像形成が終了するまでは、片面画像形成の1枚の紙の給紙を行うことができない。すなわち、片面画像形成を行うことができず、ジョブ処理時間が余分に長くなり、ひいては生産性の低下を招くことになる。特に、両面画像形成の用紙枚数が機内循環枚数を超えるようなコピージョブに続いて1枚の紙に片面画像形成を行うコピージョブ、両面画像形成の紙が循環枚数を超えるコピージョブを連続的に実行するような場合には、ジョブ処理時間がさらに長くなり、さらに生産性の低下を招くことになる。さらに、複数のコピージョブが連続した場合でなくても、ページ毎に両面、片面と属性が変わるようなジョブの場合においても、同様に、生産性の低下を招くことになる。
【0017】
本発明の目的は、生産性を低下させることなく、両面画像形成と片面画像形成とが混在した画像形成を行うことができる画像形成装置および画像形成方法を提供することにある。
【0018】
本発明の他の目的は、生産性を低下させることなく、循環画像形成により異なるサイズの用紙の両面画像形成を行うことができる画像形成装置および画像形成方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置において、前記循環経路に沿って搬送中の両面画像形成用紙の再給紙待ち状態を検出する第1検出手段と、前記給紙手段による両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段および前記第2検出手段の検出結果に基づき前記給紙待ちの先頭の用紙から前記再給紙待ちの両面画像形成の用紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があるか否かを判定する判定手段と、前記給紙用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があると、前記給紙待ちの先頭の用紙を前記両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、前記循環経路に沿って再給紙するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記両面画像形成の用紙として給紙される前記給紙待ちの先頭の用紙が前記片面画像形成の用紙であるときには、前記片面画像形成の用紙における一方の面に画像形成を行い、他方の面に白紙画像形成を行うように制御することを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記両面画像形成の用紙として給紙される前記片面画像形成の用紙における一方の面に画像形成を行った後に、該片面画像形成の用紙を前記循環経路に沿って搬送し、反転して再給紙し、該片面画像形成の他方の面に白紙画像形成を行うように制御することを特徴とする。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の画像形成装置において、前記用紙に画像を形成する毎に課金を行うための課金カウンタを備え、前記片面画像形成の他方の面に白紙画像形成を行う際には、前記課金カウンタによるカウント動作を禁止することを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の発明は、給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置であって、前記用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出手段と、前記検出された用紙サイズに応じて前記循環経路に沿って循環可能な循環可能用紙枚数を設定する設定手段と、前記設定された循環可能用紙枚数に従い前記循環経路に沿った用紙の搬送を行うように制御する制御手段と、前記循環経路上の再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する再給紙待ち用紙枚数検出手段と、前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する給紙待ち用紙枚数検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記再給紙待ち用紙枚数検出手段および前記給紙待ち用紙枚数検出手段の検出結果に基づき前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙サイズに対応する循環可能用紙枚数から1を減算した値を1/2倍した値に相当する基準値を超えているときには、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の再給紙を行うように制御し、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記基準値を以下であるときには、前記給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の給紙を行うように制御することを特徴とする。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記設定手段は、前記用紙のサイズ毎に予め決定された循環可能用紙枚数を保持し、前記検出された用紙のサイズに対応する循環可能用紙枚数を設定することを特徴とする。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記設定手段は、前記検出された用紙のサイズに基づき該用紙のサイズに対応する循環可能用紙枚数を算出し、該算出した循環可能用紙枚数を設定することを特徴とする。
【0028】
請求項記載の発明は、給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置の画像形成方法において、前記循環経路に沿って搬送中の両面画像形成用紙の再給紙待ち状態を検出する工程と、前記給紙手段による両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態を検出する工程と、前記検出した両面画像形成用紙の再給紙待ち状態および前記検出した両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態に基づき前記給紙待ちの先頭の用紙から前記再給紙待ちの両面画像形成の用紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があるか否かを判定する工程と、前記給紙用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があると、前記給紙待ちの先頭の用紙を前記両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、前記循環経路に沿って再給紙するように制御する工程とを有することを特徴とする。
【0029】
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成方法において、前記両面画像形成の用紙として給紙される前記給紙待ちの先頭の用紙が前記片面画像形成の用紙であるときには、前記片面画像形成の用紙における一方の面に画像形成を行い、他方の面に白紙画像形成を行うように制御することを特徴とする。
【0030】
請求項10記載の発明は、請求項記載の画像形成方法において、前記両面画像形成の用紙として給紙される前記片面画像形成の用紙における一方の面に画像形成を行った後に、該片面画像形成の用紙を前記循環経路に沿って搬送、反転して前記画像形成手段に再給紙し、該片面画像形成の他方の面に白紙画像形成を行うように制御することを特徴とする。
【0031】
請求項11記載の発明は、請求項または記載の画像形成方法において、前記用紙に画像を形成する毎に課金を行うための課金カウンタによりカウント動作を行う工程と、前記片面画像形成の他方の面に白紙画像形成を行う際には、前記課金カウンタによるカウント動作を禁止する工程とを有することを特徴とする。
【0032】
請求項12記載の発明は、給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置の画像形成方法であって、前記用紙のサイズを検出する工程と、前記検出された用紙サイズに応じて前記循環経路に沿って循環可能な循環可能用紙枚数を設定する工程と、前記設定された循環可能用紙枚数に従い前記循環経路に沿った用紙の搬送を行うように制御する工程と、前記循環経路上の再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する工程と、前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する工程と、を有し、前記画像形成方法は、前記検出された再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数および前記検出された給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数に基づき前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙サイズに対応する循環可能用紙枚数から1を減算した値を1/2倍した値に相当する基準値を超えているときには、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の再給紙を行うように制御し、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記基準値を以下であるときには、前記給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の給紙を行うように制御する、ことを特徴とする。
【0033】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の画像形成方法において、前記用紙のサイズ毎に予め決定された循環可能用紙枚数と前記検出された用紙のサイズとに基づき該用紙のサイズに対応する循環可能用紙枚数を設定することを特徴とする。
【0034】
請求項14記載の発明は、請求項12記載の画像形成方法において、前記検出された用紙のサイズに基づき該用紙のサイズに対応する循環可能用紙枚数を算出し、該算出した循環可能用紙枚数を設定することを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0038】
図1は本発明の実施の第1形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、画像形成装置として複数の機能を有する画像入出力システム100を例に説明する。
【0039】
画像入出力システム100は、図1に示すように、リーダ部200と、プリンタ部300と、制御装置110と、操作部150とを備える。リーダ部200は、原稿を給紙するための原稿給紙ユニット250と、原稿給紙ユニット250から給紙された原稿上の画像を読み取るためのスキャナユニット210とを有し、スキャナユニット210により読み取られた画像データは、制御装置110に入力される。
【0040】
プリンタ部300は、給紙ユニット310と、マーキングユニット320と、排紙ユニット330とを有する。給紙ユニット310は、異なるサイズの記録紙をそれぞれ収容する複数のカセットを搭載し、各カセットから記録紙を給紙する。マーキングユニット320は、電子写真方式による画像形成プロセスを有するユニットである。このマーキングユニット320においては、LAN400に接続されたPC(ホストコンピュータ)401,402またはスキャナユニット210から制御装置110を介して入力された画像データに基づき給紙ユニット310から給紙された記録紙上に画像形成を行う。排紙ユニット330は、マーキングユニット320により画像形成された記録紙をソート、ステイプルなどの処理を施して排紙する。
【0041】
制御装置110は、リーダ部200およびプリンタ部300と電気的に接続されるとともに、LAN400を介してPC401,402と接続されている。制御装置110は、リーダ部200により原稿の画像データを読み取り、この画像データをプリンタ部300に出力して記録紙上に画像を形成するように制御することによって、コピー機能を実現する。また、リーダ部200で読み取られた画像データをコードデータに変換し、LAN400を介してPC401,402に送信するように制御することによって、スキャナ機能を実現する。さらに、各PC401,402からLAN400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、この画像データをプリンタ部300に出力するように制御することによって、プリンタ機能を実現する。
【0042】
操作部102は、制御装置110に対する指示入力などを行うための各種キーおよびユーザとのインタフェース画面を表示するための液晶表示パネルを有し、各種キーに操作に応じて対応する信号を発生して制御装置110へ出力する。
【0043】
次に、リーダ部200およびプリンタ部300のハードウェア構成について図2を参照しながら説明する。図2は図1の画像形成装置のリーダ部200およびプリンタ部300のハードウェア構成を模式的に示す図である。
【0044】
リーダ部200とプリンタ部300とは、図2に示すように、一体的に構成されている。リーダ部200は、原稿給紙ユニット250を搭載し、原稿給紙ユニット250は、原稿を先頭から順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、各原稿の読取動作が終了する毎にその原稿をプラテンガラス211から排出トレイ219に排出する。リーダ部200は、原稿がプラテンガラス211上に給送されると、ランプ212を点灯し、スキャナユニット213の移動を開始する。このスキャナユニット213の移動によりプラテンガラス211上の原稿に対する読取走査が行われる。この読取走査中、原稿からの反射光は、各ミラー214,215,216およびレンズ217を経てCCDイメージセンサ(以下、CCDという)218に導かれ、原稿上の画像がCCD218の撮像面上に結像される。CCD218は、撮像面に結像された画像を電気信号に変換し、この電気信号は所定の処理施された後に制御装置110に入力される。
【0045】
プリンタ部300は、レーザドライバ321を有し、レーザドライバ321は、制御装置110から入力された画像データに基づきレーザ発光部322を駆動する。これにより、レーザ発光部322からは画像データに応じたレーザ光が発光され、このレーザ光は走査されながら感光ドラム323上に照射される。感光ドラム323上には、照射されたレーザ光により静電潜像が形成され、この静電潜像は現像器324から供給されたトナーによりトナー像として可視像化される。レーザ光の照射タイミングに同期して、各カセット311,312,313,314または手差し給紙段315から記録紙が搬送路331を介して感光ドラム323と転写部325との間に給紙され、感光ドラム323上のトナー像は転写部325により給紙された記録紙上に転写される。
【0046】
トナー像が転写された記録紙は搬送ベルト326を介して定着部327に送られ、定着部327は、記録紙を熱圧し、記録紙上のトナー像を記録紙上に定着させる。この定着部327を通過した記録紙は、搬送路335を経て排紙口334から排紙ビン328に排出される。なお、本図では、記録紙の排紙先として排紙ビン328を示しいるが、ソート、ステイプルなどの後処理を施すことが可能な排紙ユニットを接続し、この排紙ユニットに記録紙を出力することが可能である。また、画像形成面を反転して記録紙を排紙する場合には、記録紙がフラッパ329により搬送路336を経て搬送路338に一旦導かれた後に、搬送路337を経て排紙口334から排紙される。さらに、両面記録モードが設定されている場合には、定着部327を通過した記録紙が搬送路336に導かれ、そしてフラッパ329により一旦搬送路333へ導かれた後に、この搬送路333から搬送路338を経て搬送路332に導かれる。搬送路332に導かれた記録紙は、上述したタイミングで感光ドラム323と転写部325との間に再給紙され、この記録紙の裏面にトナー像が転写される。
【0047】
次に、制御装置110の詳細構成について図3を参照しながら説明する。図3は図1の画像形成装置における制御装置110の構成を示すブロック図である。
【0048】
制御装置110は、装置全体の制御を行うメインコントローラ111を有し、このメインコントローラ111には、CPU112、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路(図示せず)などが設けられている。また、メインコントローラ111には、ROM114がI/F115を介して、DRAM116がI/F117を介してそれぞれ接続されている。CPU112は、ROM114からI/F115を介して読み込んだプログラムに従い各種処理を行う。例えば、各PC401,402から受信したPDL(ページ記述言語)を解釈し、ラスタイメージデータに展開する展開処理などを行う。CPU112の作業領域は、DRAM116により提供される。このDRAM116には、画像データも格納される。
【0049】
また、メインコントローラ111には、ネットワークコントローラ121がI/F123を介して接続され、このネットワークコントローラ121は、イーサネットなどのネットワーク機能を有する。ネットワークコントローラ121には、コネクタ122が設けられている。
【0050】
さらに、メインコントローラ111には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124およびI/O制御部126が汎用高速バス125を介して接続されている。ここで、汎用高速バス125は例えばPCIバスからなる。I/O制御部126は、リーダ部200、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための2チャンネルの調歩同期シリアル通信コントローラ127を含み、I/Oバス128を介してスキャナI/F140およびプリンタI/F145と接続されている。
【0051】
また、I/O制御部126には、パネルI/F132が接続され、パネルI/F132は、操作部150とのインタフェースである。このパネルI/F132には、LCDコントローラ131が接続され、LCDコントローラ131は、操作部150に設けられた液晶表示パネルの駆動を行う。また、パネルI/F132は、操作部150のハードキー、ソフトキーの操作に応じて入力されたキー信号を取り込むためのI/F130を含む。
【0052】
さらに、I/O制御部126には、装置内で管理する日時を更新、保存するためのリアルタイムクロックモジュール133およびE-IDEコネクタ161が接続され、このリアルタイムクロックモジュール133はバックアップ用電池134でバックアップされている。E-IDEコネクタ161は、外部記憶装置を接続するためのコネクタであり、このコネクタ161にハードディスク、CDROMドライブなどの外部記憶装置を接続することによって、この外部記憶装置に画像データを書き込み、また読み出すことができる。
【0053】
スキャナI/F140は、スキャナバス141を介してメインコントローラ111に接続され、また、リーダ部200と接続するコネクタ142が設けられている。スキャナI/F140とコネクタ142とは、同調歩同期シリアルI/F143およびビデオI/F144を介して接続されている。スキャナI/F140は、リーダ部200から受け取った画像に対して最適な二値化処理、変倍処理などを行う処理機能を有し、また、リーダ部200から受け取ったビデオ制御信号に基づき制御信号を生成し、この制御信号をスキャナバス141を介してメインコトローラ111に出力する機能を有する。ここで、スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113により制御される。
【0054】
同様に、プリンタI/F145は、プリンタバス146を介してメインコントローラ111に接続され、また、プリンタ部300と接続するコネクタ147が設けられている。プリンタI/F145とコネクタ147とは、同調歩同期シリアルI/F148およびビデオI/F149を介して接続されている。プリンタI/F145は、メインコントローラ111から出力された画像データにスムージング処理を施してプリンタ部300へ出力する機能を有し、また、プリンタ部300から受け取ったビデオ制御信号に基づき制御信号を生成し、この制御信号をプリンタバス146を介してメインコトローラ111に出力する機能を有する。DRAM116上で展開されたラスタイメージデータのプリンタ部300への転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由してプリンタ部300へ転送される。
【0055】
次に、メインコントローラ111の構成について図4を参照しながら説明する。図4は図3の制御装置110のメインコントローラ111の構成を示すブロック図である。
【0056】
メインコントローラ110は、図4に示すように、プロセッサコア401を有し、このプロセッサコア401は、64ビットのプロセッサバス(SCバス)を介してシステムバスブリッジ(SBB)402と接続される。システムバスブリッジ402は、4×4の64ビットクロスバススイッチであり、プロセッサコア401の他に、キャッシュメモリを備えたSDRAMやROMを制御するメモリコントローラ403と専用のローカルバス(MCBus)を介して接続され、また、グラフィックスバスであるGバス404、IOバスであるBバス405と接続される。このように、システムバスブリッジ402には、計4つのバスが接続され、システムバスブリッジ402は、これら4モジュール間を可能な限り、同時平行接続を確保することができるように設計されている。また、システムバスブリッジ402には、データ圧縮伸長ユニット(CODEC)418が接続されている。
【0057】
上記Gバス404は、Gバスアービタ(GBA)406により協調制御されており、リーダ部200やプリンタ部300と接続するためのスキャナ・プリンタコントローラ(SPC)408に接続される。また、Bバス405は、Bバスアービタ(BBA)407により協調制御されており、スキャナ・プリンタコントローラ408の他に、パワーマネジメントユニット(PMU)409、インタラブコンコントローラ(IC)410、UARTを用いたシリアルインタフェースコントローラ(SIC;以下、UARTという)411、USBコントローラ412、IEEE1284に準拠するパラレルインタフェースコントローラ(PIC)413、イーサネットを用いたLANコントローラ(LANC)414、LCDパネル、キー、汎用入出力コントローラ(MISC)415、およびPCIバスインタフェース(PCIC)416と接続される。汎用入出力コントローラ415には、表示パネルおよびキーボードを備えた操作パネル417が接続される。
【0058】
上記インタラプタコントローラ410は、メインコントローラチップ内の各機能ブロックおよびチップ外部からのインタラプトを集積し、CPUコア401がサポートする6レベルの外部インタラプトおよびノンマスカブルインタラプト(NMI)に再分配する。ここで、各機能ブロックとは、スキャナ・プリンタコントローラ408、パワーマネジメントユニット409、シリアルインタフェースコントローラ411、USBコントローラ412、パラレルインタフェースコントローラ413、LANコントローラ414、汎用入出力コントローラ415、PCIバスインタフェース416などである。
【0059】
次に、上記システムバスブリッジ402について図5を参照しながら説明する。図5は図4のメインコントローラ111のシステムバスブリッジ402の構成を示すブロック図である。
【0060】
システムバスブリッジ402は、図5に示すように、Bバス405、Gバス404、SCバスおよびMCバス間の相互接続をクロスバススイッチを用いて提供する、マルチチャネル双方向バスブリッジである。このクロスバスブリッジにより、2系統の接続を同時に確立することができ、並列性の高い高速データ転送を実現することができる。システムバスブリッジ402は、Bバス405と接続するためのBバスインタフェース2009と、Gバス404と接続するためのGバスインタフェース2006と、CPUコア401と接続するためのCPUインタフェーススレーブポート2002と、メモリコントローラ403と接続するためのメモリインタフェースマスターポート2001と、CODEC418と接続するためのCODECバスインタフェース2014と、アドレスバスを接続するアドレススイッチ2003と、データバスを接続するデータスイッチ2004とを含む。また、CPUコア401内のキャッシュメモリを無効化するためのキャッシュ無効化ユニット2005が設けられている。
【0061】
次に、Gバスアービタ406およびBバスアービタ407について説明する。Gバスアービタ406によるGバスのアービストレーションは、中央アービストレーション方式であり、各バスマスタに対して専用のリクエスト信号とグランド信号とを有する。この方式は、制御方法をプログラミングすることができる。また、バスマスタへの優先権の与える方式としては、全てのバスマスタを同じ優先権として公平にバス権を与える公平アービストレーションモードと、いずれか一つのバスマスタの優先権を上げ、優先的にバスを使用させる優先バスアービストレーションモードとのいずれかを指定することができる。
【0062】
Bバスアービタ407は、Bバス405のバス使用要求を受け付け、調停後に。使用許可を選択された1つのマスタに対して与え、同時に1つ以上のマスタがバスアクセスを行うことを禁止する。アービストレーション方式は、3段階のプライオリティを有し、そのそれぞれのプライオリティに複数のマスタをプログラマブルに割り当てるように構成されている。
【0063】
次に、スキャナ・プリンタコントローラ408の構成について図6を参照しながら説明する。図6は図4のメインコントローラ111のスキャナ・プリンタコントローラ408の構成を示すブロック図である。
【0064】
スキャナ・プリンタコントローラ408は、図6に示すように、2つのGバス/BバスI/Fユニット4301a,4301bと、スキャナコントローラ4302と、プリンタコントローラ4303とを含む。Gバス/BバスI/Fユニット4301aは、スキャナコントローラ4302をGバスまたはBバスと接続するためのユニットであり、Gバス/BバスI/Fユニット4301bは、プリンタコントローラ4303をGバスまたはBバスと接続するためのユニットである。スキャナコントローラ4302は、スキャナI/F140と接続され、動作制御およびデータ転送制御を行い、Gバス/BバスI/Fユニット4301aとの間でデータ転送およびレジスタのリード/ライトを行う。プリンタコントローラ4303は、プリンタI/F145と接続され、動作制御およびデータ転送制御を行い、Gバス/BバスI/Fユニット4301bとの間でデータ転送およびレジスタのリード/ライトを行う。スキャナコントローラ4302とプリンタコントローラ4303とは、CPバスを介して接続される。このCPバスは、スキャナコントローラ4302とプリンタコントローラ4303の画像データおよび水平、垂直同期のための同期信号を貴信信号を直結するためのバスである。
【0065】
次に、上記パワーマネジメントユニット409について説明する。メインコントローラ111は、CPUを内蔵した大規模ASICからなる。このため、内部ロジックがすべて同時に動作すると、メインコントローラ111は、各ブロック毎に電力の管理すなわちパワーマネジメントを行い、さらにチップ全体の消費電力量の監視を行う。パワーマネジメントは、各ブロックが各自個別に行う。各ブロックの消費電力量情報は、パワーマネジメントレベルとして、パワーマネジメントユニット409に与えられる。そして、パワーマネジメントユニット409は、各ブロックの消費電力を合計し、その値が原形消費電力を超えないように、メインコントローラ111の各ブロックの消費電力量を一括して管理する。
【0066】
次に、片面画像形成および両面画像形成における給紙制御について説明する。まず、片面画像形成および両面画像形成における記録紙の搬送経路について図7および図8を参照しながら説明する。図7(a)は図1の画像形成装置のプリンタ部300における記録紙の搬送経路を模式的に示す図、(b)は表面排紙モードによる片面画像形成の記録紙の搬送経路を模式的に示す図、(c)は背面排紙モードによる片面画像形成の記録紙の搬送経路を模式的に示す図である。図8は両面画像形成の記録紙を搬送する搬送経路を模式的に示す図である。なお、ここでは、手差し給紙段315から給紙した場合に限定して説明する。
【0067】
プリンタ部300においては、図7(a)に示すように、記録紙の搬送経路が、手差し給紙段315または各カセット311〜314から感光ドラム323と転写部325との間に至る搬送路331と、感光ドラム323上のトナー像が転写された記録紙を定着部(図示せず)を経て外部(排紙ビン)に向けて搬送するための搬送路335と、感光ドラム323上のトナー像が転写された記録紙を定着部(図示せず)を経て記録紙を搬送路338または搬送路333に導くための搬送路336と、搬送路338に導かれた記録紙を外部へ排紙するための搬送路337と、搬送路333へ導かれた用紙を搬送路331へ導いて感光ドラム323と転写部325との間に再給紙を行うための再給紙搬送路332とから構成される。
【0068】
片面画像形成の場合、図7(b)に示すように、まず、手差し給紙段315から給紙された記録紙Sが、搬送路331を経て感光ドラム323と転写部325の間に搬送される。そして、この記録紙Sは、その表面に感光ドラム323上のトナー像が転写された後に、定着部に送られ、トナー像が定着部により記録紙S上に定着される。画像が定着された記録紙Sは、搬送路335を経て外部(排紙ビンまたは排紙処理ユニット)に排紙される。また、背面排紙を行う場合には、図7(c)に示すように、定着後の記録紙Sは、搬送路336を経て一旦搬送路338に導かれた後に、搬送路337を介して排紙される。これにより、記録紙Sは外部へ背面排紙される。なお、図中、記録紙Sにおいて△印が付された面は、画像形成面を示す。
【0069】
両面画像形成の場合、図8(a)に示すように、手差し給紙段315から給紙された記録紙Sが搬送路331を経て感光ドラム323と転写部325の間に搬送され、この記録紙Sの表面に感光ドラム323上のトナー像が転写された後に、定着部に送られる。定着部により画像が定着された記録紙Sは、搬送路336を経て搬送路333へ一旦導かれた後に、再給紙搬送路332へ導かれる。ここで、複数枚の記録紙に両面画像形成を行う場合には、所定枚数分の記録紙Sが順に給紙される。所定枚数分の記録紙Sが給紙されると、再給紙搬送路323上の記録紙は搬送路331を経て感光ドラム323に再給紙される。そして、再給紙された記録紙の裏面にトナー像が転写され、この両面に画像が形成された記録紙は定着部を経て外部に排紙される。次いで、再給紙搬送路323上の次の記録紙Sが再給紙される。なお、図中、記録紙Sにおいて△印が付された面は、最初に画像が形成された面を示し、ほぼ半円形状の印が付された面は、再給紙により画像形成された面を示す。
【0070】
次に、3枚循環、5枚循環の各両面画像形成時における給紙順序について図9および図10を参照しながら説明する。図9(a)は3枚循環の両面画像形成時における記録紙の搬送状態を模式的に示す図、図9(b)は5枚循環の両面画像形成時における記録紙の搬送状態を模式的に示す図である。図10(a)は3枚循環の両面画像形成時における給紙順序を模式的に示す図、図10(b)は5枚循環の両面画像形成時における給紙順序を模式的に示す図である。なお、図10中、実線で描かれた四角枠は表面に画像が形成される記録紙を示し、点線で描かれた四角枠は1枚分の記録紙幅に相当する記録紙間隔を示し、斜線が引かれた四角枠は裏面に画像が形成される再給紙の記録紙を示す。
【0071】
3枚循環の両面画像形成時における給紙に関しては、図10(a)に示すように、まず、1枚目の記録紙、続いて2枚目の記録紙が順に給紙され、それぞれの記録紙の表面に画像形成が行われる。この際、各記録紙は、1枚分の記録紙幅の間隔をおいて給紙されることになる。次いで、2枚目の記録紙の表面の画像形成が終了すると、表面に画像形成された1枚目の記録紙が2枚目の記録紙に対して1枚分の記録紙幅の間隔をおかずに再給紙される。この1枚目の記録紙の再給紙が行われると、この1枚目の裏面の画像形成が行われ、続いて3枚目の記録紙が手差し給紙段315から給紙される。このとき、図9(a)に示すように、1枚目の記録紙S1は搬送路335に向けて搬送途中にあり、2枚目の記録紙S2は再給紙搬送路332途中にある。そして、3枚目の記録紙S3は手差し給紙段315から搬送路331に給紙される途中にある。3枚目の記録紙の給紙後には、2枚目の記録紙の再給紙が行われ、そして、2枚目の記録紙の裏面の画像形成が行われると、1枚分の記録紙の間隔をおいて3枚目の記録紙の再給紙が行われてその裏面の画像形成が行われる。
【0072】
5枚循環の両面画像形成時における給紙に関しては、図10(b)に示すように、まず、1枚目の記録紙、続いて2枚目の記録紙、そして3枚目の記録紙が順に給紙され、それぞれの記録紙の表面に画像形成が行われる。この際、各記録紙は、1枚分の記録紙幅の間隔をおいて給紙されることになる。次いで、3枚目の記録紙の表面の画像形成が終了すると、表面に画像形成された1枚目の記録紙が3枚目の記録紙に対して1枚分の記録紙幅の間隔をおかずに再給紙される。この1枚目の記録紙の再給紙が行われると、この1枚目の裏面の画像形成が行われ、続いて4枚目の記録紙が手差し給紙段315から給紙されてその表面に画像形成が行われる。このとき、図9(b)に示すように、両面が像形成された1枚目の記録紙S1は搬送路335を経て外部への搬送途中にあり、4枚目の記録紙S4はその表面へのトナー像の転写途中にある。また、2枚目の記録紙S2は搬送路331上を感光ドラム323に向けて搬送途中にあり、3枚目の記録紙S3は再給紙搬送路332上の搬送途中にある。2枚目の記録紙の再給紙後には、5枚目の記録紙の給紙が行われ、そして、2枚目の記録紙の裏面の画像形成が行われると、5枚目の記録紙S5の表面の画像形成が行われ、3枚目の記録紙の再給紙が行われる。3枚目の記録紙S3の給紙後には、1枚分の記録紙の間隔をおいて4枚目の記録紙の再給紙が、そして、同様に1枚分の記録紙の間隔をおいて5枚目の記録紙の再給紙が行われる。
【0073】
次に、5枚の循環画像形成が可能であって、5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、そして5枚の記録紙の両面画像形成を順に行う場合における給紙順序について図11を参照しながら説明する。図11(a)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、図11(b)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、図11(c)は5枚の記録紙の両面画像形成、6枚の記録紙の片面画像形成を順に行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。
【0074】
5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合には、循環画像形成を中断する場合と、循環画像形成を中断しない場合とがある。前者の場合においては、図11(a)に示すように、まず5枚の記録紙に対して、各記録紙を再給紙搬送路332を介して再給紙することによって両面画像形成すなわち循環による画像形成を行い、その終了後に、片面画像成形の記録紙(6枚目)を給紙して片面画像形成を行い(タイミング1001)、片面画像形成の記録紙を再給紙搬送路332に導くことなく搬送路335を経て外部へ排紙する。次いで、次の5枚の記録紙に対する両面画像形成を行う。ここで、最初の両面画像形成の5枚目の記録紙を再給紙する前に、片面画像形成の6枚目の記録紙を給紙すると、排紙順に矛盾が生じるから、片面画像形成の記録紙(6枚目)は、5枚目の記録紙の再給紙後、片面画像形成の記録紙を再給紙搬送路332に導くことなく搬送路335を経て外部へ排紙される。よって、この6枚目の記録紙に対する片面画像形成時は、循環による画像形成が中断されることになる。
【0075】
これに対し、循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を順に行う場合、図11(b)に示すように、最初の5枚の両面画像形成途中で3枚目の記録紙が再給紙されると、この再給紙に続いて6枚目の記録紙(片面画像形成)が給紙される。そして、再給紙、給紙が交互に繰り返され、この6枚目の記録紙は再給紙搬送路332に導かれる。この6枚目の記録紙が再給紙されると(タイミング1002)、この6枚目の記録紙は、その裏面に白紙印字が行われて(画像形成が行われない)外部に排紙される。このように、両面画像形成と片面画像形成が混在している状態でも、片面画像形成の記録紙を所定のタイミングで給紙して再給紙することにより、排紙順序に矛盾が生じないように画像形成を行うことができる。また、循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を順に行う場合は、上記11(a)に示す場合と比して、画像形成に掛かる全体の時間に関して、記録紙3枚分の時間を節約することができる。但し、再給紙された片面画像形成の記録紙の裏面に対する白紙印字を行うための制御が必要であるとともに、再給紙された片面画像形成の記録紙に対する白紙印字の際には課金を行わないように制御する必要がある。
【0076】
また、5枚の記録紙に対して両面画像形成、続いて6枚の記録紙に対して片面画像形成を行う場合には、図11(c)に示すように、最初に5枚の記録紙に対する両面画像形成を行い、その終了後、循環せずに6枚の記録紙に対して片面画像形成を行う方が、上記図11(b)のような循環して画像形成を行うことにより、処理時間を短縮することができる。
【0077】
よって、この図11(c)に示す3枚目の記録紙を再給紙した後のタイミング1003(図11(b)では6枚目の記録紙が給紙されるタイミング)で、片面画像形成の記録紙を片面画像形成の搬送路を通すのか、両面画像形成の搬送路を通して裏面の白紙印字を行うのかを決定する必要がある。この決定は、片面画像形成の記録紙の何枚後続に両面画像形成の記録紙(確実に両面画像形成の搬送路を通す必要がある記録紙)があるかに応じて行われる。
【0078】
次に、具体例を用いて説明する。図12(a)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、図12(b)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、図12(c)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、3枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。図13(a)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、3枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、図13(b)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、4枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、図13(c)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、4枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。図14(a)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、図14(b)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。
【0079】
5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を順に行う場合、図12(a)に示すように、最初の5枚の記録紙に対して両面画像形成を終了した後に、循環画像形成を中断して、2枚の記録紙に対して片面画像形成を行う場合と、図12(b)に示すように、循環画像形成を中断せずに、5枚の記録紙の両面画像形成中に、片面画像形成の記録紙の給紙を開始し、片面画像形成の記録紙を再給紙搬送路に導いて白紙印字を行う場合とがある。両者を比較すると、後者の方(すなわち循環画像形成を中断せずに画像形成を行う場合)が記録紙2枚分に相当する時間を短縮することができる。
【0080】
5枚の記録紙の両面画像形成、3枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を順に行う場合、図12(c)に示すように、最初の5枚の記録紙に対して両面画像形成を終了した後に、循環画像形成を中断して、3枚の記録紙に対して片面画像形成を行う場合と、図13(a)に示すように、循環画像形成を中断せずに、5枚の記録紙の両面画像形成中に、片面画像形成の記録紙の給紙を開始し、片面画像形成の記録紙を再給紙搬送路に導いて白紙印字を行う場合とがある。両者を比較すると、後者の方(すなわち循環画像形成を中断せずに画像形成を行う場合)が記録紙1枚分に相当する時間を短縮することができる。
【0081】
5枚の記録紙の両面画像形成、4枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を順に行う場合、図13(b)に示すように、最初の5枚の記録紙に対して両面画像形成を終了した後に、循環画像形成を中断して、4枚の記録紙に対して片面画像形成を行う場合と、図13(c)に示すように、循環画像形成を中断せずに、5枚の記録紙の両面画像形成中に、片面画像形成の記録紙の給紙を開始し、片面画像形成の記録紙を再給紙搬送路に導いて白紙印字を行う場合とがある。両者を比較すると、両者は同時に画像形成を終了する。
【0082】
このように、5枚循環の画像形成が可能なものにおいて、両面画像形成の記録紙の後に片面画像形成の記録紙が給紙待ちにあり、この片面画像形成の記録紙の後続4枚目に両面画像形成の記録紙が給紙待ちの状態にあるときには、循環画像形成を中断して片面画像形成を行う場合と、循環画像形成を中断することなく片面画像形成を行う場合とは、同じ処理時間で画像形成を終了することができる。
【0083】
これに対し、両面画像形成の記録紙の後に片面画像形成の記録紙が給紙待ちにあり、この片面画像形成の記録紙の後続3枚目以内に両面画像形成の記録紙が給紙待ちの状態にあるときには、循環画像形成を中断して片面画像形成を行う場合より、循環画像形成を中断することなく片面画像形成を行う場合の方が処理時間を短縮することができる。
【0084】
また、両面画像形成の記録紙の後に片面画像形成の記録紙が給紙待ちにあり、この片面画像形成の記録紙の後続5枚目以降に両面画像形成の記録紙が給紙待ちの状態にあるときには、循環画像形成を中断することなく片面画像形成を行う場合より、循環画像形成を中断して片面画像形成を行う場合の方が処理時間を短縮することができる。
【0085】
すなわち、上述の図12,13の例においては、図11に示すタイミング1003で、後続4枚目以内に両面画像形成の記録紙が存在するか否かに応じて、片面画像形成の記録紙を片面画像形成の搬送路を通す(循環画像形成を中断する)のか、両面画像形成の搬送路を通して裏面の白紙印字を行う(循環画像形成を中断せずに継続した状態で片面画像形成を行う)のかを決定する。ここで、タイミング1003においては、必ず再給紙待ちの2枚の記録紙(4枚目の記録紙と5枚目の記録紙)が存在する。
【0086】
図14(a)に示すように、片面画像形成の記録紙(6枚目)の給紙を待って、片面画像形成の記録紙を片面画像形成の搬送路を通す(循環画像形成を中断する)のか、両面画像形成の搬送路を通して裏面の白紙印字を行う(循環画像形成を中断せずに継続した状態で片面画像形成を行う)のかを決定するタイミングをタイミング1003とし、このタイミング1003では、片面画像形成の1枚の記録紙(7枚目)が給紙待ち状態にあることのみが検出され、両面画像形成の記録紙が後続にあるか否かを判断することができないとする。このような場合、循環画像形成を中断して、6枚目、7枚目の記録紙に対して片面画像形成が行われる。これに対し、図14(b)に示すように、タイミング1004で片面画像形成の記録紙(7枚目)の後続に給紙待ちの両面画像形成の記録紙が検出されると、中断した循環画像形成を再開し、循環画像形成により6枚目、7枚目の記録紙に対し片面画像形成が行われる。この場合の処理時間は、図14(a)に示す場合と同じである。
【0087】
このように、5枚循環の画像形成が可能なものにおいて、タイミング1004で両面画像形成の記録紙の後に片面画像形成の記録紙が給紙待ちにあり、この片面画像形成の記録紙の後続2枚目後に両面画像形成の記録紙が給紙待ちの状態にある場合、循環画像形成を中断して片面画像形成を行う場合と、循環画像形成を中断することなく片面画像形成を行う場合とは、同じ処理時間で画像形成を終了することができる。
【0088】
また、両面画像形成の記録紙の後に片面画像形成の記録紙が給紙待ちにあり、この片面画像形成の記録紙の後続1枚目に両面画像形成の記録紙が給紙待ちの状態にあるときには、循環画像形成を中断して片面画像形成を行う場合より、循環画像形成を中断することなく片面画像形成を行う場合の方が処理時間を短縮することができる。
【0089】
さらに、両面画像形成の記録紙の後に片面画像形成の記録紙が給紙待ちにあり、この片面画像形成の記録紙の後続3枚目以降に両面画像形成の記録紙が給紙待ちの状態にあるときには、循環画像形成を中断することなく片面画像形成を行う場合より、循環画像形成を中断して片面画像形成を行う場合の方が処理時間を短縮することができる。
【0090】
すなわち、上述の図14の例においては、タイミング1004で、後続2枚目以内に両面画像形成の記録紙が存在するか否かに応じて、片面画像形成の記録紙を片面画像形成の搬送路を通す(循環画像形成を中断する)のか、両面画像形成の搬送路を通して裏面の白紙印字を行う(循環画像形成を中断せずに継続した状態で片面画像形成を行う)のかを決定する。ここで、タイミング1004においては、必ず再給紙待ちの1枚の記録紙(5枚目の記録紙)が存在する。
【0091】
以上より、本実施の形態では、給紙待ちの先頭の記録紙から再給紙待ちの両面画像形成の記録紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に両面画像形成の記録紙があるか否かを検出し、給紙用紙範囲内に両面画像形成の記録紙があると、給紙待ちの先頭の用紙を両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、再給紙搬送路332に沿って再給紙するように制御する。
【0092】
次に、上記給紙制御について図15および図16を参照しながら説明する。図15は図1の画像形成装置の給紙制御による給紙順序を模式的に示す図、図16は図1の画像形成装置の給紙制御の手順を示すフローチャートである。なお、図15においては、5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成の計11枚の記録紙の画像形成を行う場合の給紙順序を表す。
【0093】
まず、給紙スケジューリングについて説明する。給紙スケジューリングでは、図16に示すように、まずステップS2502において給紙待ちの紙があるか否かを判定し、給紙待ちの紙がなければ、ステップS2507に進み、再給紙待ちの紙があるか否かを判定する。ここで、再給紙待ちの紙がなければ、上記ステップS2502に戻り、再給紙待ちの紙があると、ステップS2505に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を給紙する再給紙実行要求を出す。これによりこの先頭紙の裏面に印字が行われる。そして、本処理を終了する。
【0094】
上記ステップS2502おいて給紙待ちの紙があると判定されると、ステップS2503に進み、再給紙待ちの紙があるか否かを判定する。ここで、再給紙待ちの紙があれば、ステップS2508に進み、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かを判定する。再給紙待ちの紙数が再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいときには、後続に再給紙待ちの紙があると判断してステップS2505に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙する再給紙実行要求を出す。これに対し、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2以下であるときには、後続に再給紙待ちの紙がないと判断してステップS2504に進み、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かを判定する。給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるときには、ステップS2510に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求を出す。ここで、この両面印字の紙は、その表面に画像が形成された後に、再給紙搬送路に搬送され、その搬送途中で反転された後に再給紙されることになる。そして、本処理を終了する。
【0095】
上記ステップS2504において給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙でないと判定されると、ステップS2512に進み、変数Nを2に初期化し、続くステップS2513で給紙待ちの紙がN枚存在するか否かを判定し、給紙待ちの紙がN枚存在しないときには、ステップS2505に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙する再給紙実行要求を出す。給紙待ちの紙がN枚存在しないときには、ステップS2515に進み、給紙待ちのN番目の紙が両面印字の紙であるか否かを判定し、給紙待ちのN番目の紙が両面印字の紙でないときには、ステップS2516に進む。ステップS2516では、変数Nが再給紙待ちの紙数を2倍した値より大きいか否かを判定し、変数Nが再給紙待ちの紙数を2倍した値以下であるときには、ステップS2514に進み、変数Nに1を加算し、上記ステップS213に進む。変数Nが再給紙待ちの紙数を2倍した値より大きいときには、上記ステップS2505に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙する再給紙実行要求を出す。
【0096】
上記ステップS2515で給紙待ちのN番目の紙が両面印字の紙でないと判定されると、上記ステップS2510に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求を出す。
【0097】
上記ステップS2503において再給紙待ちの紙がないと判定されると、ステップS2509に進み、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かを判定する。ここで、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるときには、上記ステップS2510に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求を出し、そして、本処理を終了する。これに対し、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙でないときには、ステップS2511に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を排紙ビンを排紙先として給紙する給紙実行要求を出す。ここで、この先頭紙は片面印字の紙であり、その表面に画像が形成された後に、排紙ビンに排紙されることになる。そして、本処理を終了する。
【0098】
次に、5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成の計11枚の記録紙の画像形成を上記給紙制御に従って行う場合について説明する。
【0099】
給紙が開始されると、図15に示すように、まずタイミング1401で給紙スケジューリングが開始され、給紙待ちの紙が存在するか否かの判定が行われる(ステップS2502)。このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し、また再給紙待ちの紙が存在しないから(ステップS2503)、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かの判定が行われる(ステップS2509)。ここでは、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるから、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求が出される(ステップS2510)。
【0100】
次の紙(2枚目)が給紙されると、タイミング1402において給紙スケジューリングが開始される。このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し(ステップS2502)、また再給紙待ちの紙が存在するから(ステップS2503)、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かの判定が行われる(ステップS2508)。ここで、5枚循環の場合、再給紙待ちの紙数が2より大きいか否かを判定することになる。そして、ここでは、再給紙待ちの紙数が再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きくないから、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かの判定が行われる(ステップS2504)。ここでは、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるから、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求が出される(ステップS2510)。さらに、3枚目の紙が給紙されると、タイミング1403で給紙スケジューリングが開始され、上述した2枚目の紙と同様の給紙が行われる。
【0101】
1枚目の紙の再給紙が行われると、タイミング1403において給紙スケジューリングが開始される。このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し(ステップS2502)、また再給紙待ちの紙が存在するから(ステップS2503)、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かの判定が行われる(ステップS2508)。ここでは、5枚循環の場合、再給紙待ちの紙数が2より大きくなるから、再給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙する再給紙実行要求が出される(ステップS2505)。
【0102】
そして、タイミング1003において給紙スケジューリングが開始されると、このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し(ステップS2502)、また再給紙待ちの紙(4枚目、5枚目の紙)が存在するから(ステップS2503)、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かの判定が行われる(ステップS2508)。ここでは、5枚循環の場合、再給紙待ちの紙数が2より大きくないから、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かの判定が行われる(ステップS2504)。ここで、6枚目の紙は片面印字の紙であるから、変数Nが2に初期化され(ステップS2512)、給紙待ちの紙がN枚存在するか否かの判定が行われる(ステップS2513)。ここでは、上述したように、6枚目の紙(片面印字)の後続に片面印字の紙(7枚目)が給紙待ち状態にあるか否か、あるいは両面印字または片面印字の紙が後続にあるか否かを判断することができず、タイミング1004で、7枚以降の紙が両面印字の紙であると検出することができたとする。すなわち、タイミング1003で、7枚目の紙が存在しないときには、再給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙する再給紙実行要求が出される(ステップS2505)。これに対し、7枚目の紙は存在するが、両面印字または片面印字の紙が後続にあるか否かを判断することができないときには、上記ステップS2515,2516を経由してステップS2505への移行が行われる。
【0103】
タイミング1004において給紙スケジューリングが開始されると、このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し(ステップS2502)、また再給紙待ちの紙(4枚目、5枚目の紙)が存在するから(ステップS2503)、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かの判定が行われる(ステップS2508)。ここでは、5枚循環の場合、再給紙待ちの紙数が2より大きくないから、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かの判定が行われる(ステップS2504)。ここで、6枚目の紙は片面印字の紙であるから、変数Nが2に初期化され(ステップS2512)、給紙待ちの紙がN枚存在するか否かの判定が行われる(ステップS2513)。ここでは、上述したように、6枚目の紙(片面印字)の後続に片面印字の紙(7枚目)が給紙待ち状態にあることが検出されるから、給紙待ちのN番目の紙が両面印字の紙であるか否かの判定が行われる(ステップS2515)。ここで、変数Nは2であるから、給紙待ちの変数N番目の紙(すなわち8番目の紙)が両面印字の紙である。よって、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求が出される(ステップS2510)。
【0104】
ここで、上述の制御による給紙の場合と図25に示す給紙の場合(循環画像形成を中断した場合)とを比較すると、本制御による給紙の場合の方が1枚の記録紙分に相当する時間が端出されていることが分かる。
【0105】
このように、本実施の形態では、給紙待ちの先頭の記録紙から再給紙待ちの両面画像形成の記録紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に両面画像形成の記録紙があるか否かを検出し、給紙用紙範囲内に両面画像形成の記録紙があると、給紙待ちの先頭の用紙を両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、再給紙搬送路332に沿って再給紙するように制御することによって、両面画像形成と片面画像形成とが混在した場合に、従来の給紙制御方式に比して画像形成に掛かる処理時間を短縮することができ、両面画像形成と片面画像形成とが混在した場合の画像形成における生産性の低下を阻止することができる。
【0106】
(実施の第2形態)
次に、本発明の実施の第2形態について図17ないし図22を参照しながら説明する。図17は同一の循環搬送経路における循環枚数の違いによる給紙タイミングの違いを模式的に示す図、図18(a)は同一サイズの3枚の記録紙を循環して両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、図18(b)は同一サイズの5枚の記録紙を循環して両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。図19は異なるサイズの記録紙が混在した循環画像形成時の給紙順序を模式的に示す図であって、(a)はサイズがそれぞれ異なる3枚の記録紙と5枚の記録紙に両面画像形成を行う場合において循環画像形成を中断した場合、(b)はサイズがそれぞれ異なる3枚の記録紙と5枚の記録紙に両面画像形成を行う場合において循環画像形成を中断しない場合、(c)はサイズがそれぞれ異なる5枚の記録紙と3枚の記録紙に両面画像形成を行う場合において循環画像形成を中断した場合、(d)はサイズがそれぞれ異なる5枚の記録紙と3枚の記録紙に両面画像形成を行う場合において循環画像形成を中断しない場合をそれぞれ示す。図20は本発明の実施の第2形態に係る画像形成装置の給紙制御の手順を示すフローチャート、図21は本発明の実施の第2形態に係る画像形成装置の記録紙サイズと循環枚数との関係を示すテーブル、図22は本発明の実施の第2形態に係る画像形成装置における主走査方向と副走査方向との関係を示す図である。なお、本実施の形態の構成は上述の実施の第1形態と同じ構成を有し、その説明は省略する。
【0107】
まず、同一の循環搬送経路における循環枚数の違いによる給紙タイミングの違いについて図17および図18を参照しながら説明する。
【0108】
通常、循環による両面画像形成に用いられる循環搬送経路7001の長さは、記録紙サイズとその記録紙の循環枚数から、装置固有の値として決定される。ここで、例えば図17(a)に示すように、循環搬送路7001の長さがAサイズの記録紙から決定されているとし、その循環枚数が3枚とする。この循環搬送経路7001に対してAサイズにより小さいBサイズの記録紙を循環して両面画像形成を行う場合には、図17(b)に示すように、Aサイズの記録紙と同じタイミングで給紙または再給紙が行われ、Bサイズの記録紙間に必要以上に大きな間隔が生じ、Bサイズの記録紙の画像形成に掛かる時間はAサイズの記録紙の画像形成に掛かる時間と同じになる。そこで、図17(c)に示すように、Aサイズより小さいBサイズの記録紙を循環して両面画像形成を行う場合には、Aサイズの記録紙を循環する際の紙間隔により小さな紙間隔で循環搬送経路を循環すれば、すなわちBサイズの循環枚数を増せば、生産性を向上させることができる。
【0109】
例えば、図18(a)に示すように、Aサイズの記録紙に対しては3枚を循環しながら両面画像形成を行うとすると、まず、1枚目の記録紙表面に画像形成を行い、続いて2枚目の記録紙表面に画像形成を行い、この2枚目の記録紙表面の画像形成が終了すると、1枚目の記録紙の再給紙を行い、そして3枚目の記録紙の給紙を行う。次いで、2枚目の記録紙の再給紙、3枚目の記録紙の再給紙を行う。これに対し、Aサイズより小さいBサイズの5枚の記録紙に対して循環しながら両面画像形成を行う場合、図18(b)に示すように、循環枚数を5枚とし、1枚目の記録紙を給紙してその表面に画像形成を行い、続いて2枚目の記録紙の給紙、3枚目の給紙を行う。そして、3枚目の記録紙表面の画像形成が終了すると、1枚目の記録紙の再給紙を行い、そして4枚目の記録紙の給紙を行う。以下、同様に行う。このように記録紙サイズに応じて循環枚数を変えることによって、効率的な画像形成を行うことができる。
【0110】
次に、異なるサイズの記録紙が混在した循環画像形成時における給紙順序について図19を参照しながら説明する。
【0111】
サイズがそれぞれ異なる3枚の記録紙と5枚の記録紙に両面画像形成を行う場合においては、通常、Aサイズの3枚の記録紙の両面画像形成からAサイズより小さいBサイズの5枚の記録紙の両面画像形成へ移行する際に循環画像形成を一旦中断した後に、Bサイズの5枚の記録紙の両面画像形成を開始するように制御することが考えられる。すなわち、図19(a)に示すように、まずAサイズの記録紙のみに両面画像形成を行う給紙手順と同様に給紙を行い、Aサイズの記録紙の両面画像形成が終了すると、一旦循環画像形成を中断してへBサイズの5枚の記録紙の両面画像形成へ移行する。そして、Bサイズの記録紙のみに両面画像形成を行う給紙手順と同様に給紙を行う。
【0112】
これに対し、本実施の形態では、循環画像形成を中断せずに、Aサイズの3枚の記録紙の両面画像形成からAサイズより小さいBサイズの5枚の記録紙の両面画像形成へ移行する。具体的には、図19(b)に示すように、Aサイズの記録紙の両面画像形成中において2枚目の記録紙の再給紙と3枚目の記録紙の再給紙との間のタイミング1110で、Bサイズの記録紙の先頭紙(4枚目の記録紙)を給紙することによって、循環画像形成を中断することなく(途切れなく)、Aサイズの記録紙の両面画像形成からBサイズの記録紙の両面画像形成へ移行することが可能になる。このような制御を行うことによって、図19(a)の場合に比して時間T21分(図19(b)に示す)を短縮することができる。
【0113】
また、最初にBサイズの5枚の記録紙に両面画像形成を行い、続いてAサイズの3枚の記録紙に両面画像形成を行う場合には、同様に、図19(c)に示すように、Bサイズの5枚の記録紙の両面画像形成からBサイズより大きいAサイズの3枚の記録紙の両面画像形成へ移行する際に循環画像形成を一旦中断した後に、Bサイズの5枚の記録紙の両面画像形成を開始する場合が考えられる。これに対し、図19(d)に示すように、Bサイズの記録紙の両面画像形成中において4枚目の記録紙の再給紙と5枚目の記録紙の再給紙との間のタイミング1107で、Aサイズの記録紙の先頭紙(6枚目の記録紙)を給紙することによって、循環画像形成を中断することなく(途切れなく)、Bサイズの記録紙の両面画像形成からAサイズの記録紙の両面画像形成へ移行することが可能になる。このような制御を行うことによって、図19(c)の場合に比して時間T22分(図19(d)に示す)を短縮することができる。
【0114】
このように、本実施の形態では、記録紙のサイズを検出し、検出された記録紙サイズに応じて循環搬送経路の循環枚数を設定し、設定された循環枚数に従い循環搬送経路に沿った用紙の搬送を行うように制御する。ここで、循環枚数は、記録紙サイズ毎に予め決定された循環枚数と検出された記録紙サイズとに基づき設定される。また、検出された記録紙サイズに基づき該記録紙サイズに対応する循環枚数を算出し、該算出した循環枚数を設定するように構成することも可能である。
【0115】
さらに、循環搬送経路上の再給紙待ち状態にある両面画像形成の記録紙枚数を検出し、給紙待ち状態にある両面画像形成の記録紙枚数を検出し、検出された再給紙待ち状態にある両面画像形成の記録紙枚数および検出された給紙待ち状態にある両面画像形成の記録紙枚数に基づき再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が基準値を超えているか否かを判定し、判定結果に応じて再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の再給紙を行うか給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の給紙を行うかを決定するように構成されている。ここで、上記基準値は給紙待ち状態にある両面画像形成の記録紙サイズに対応する循環枚数から1を減算した値を1/2倍した値であり、再給紙待ち状態にある両面画像形成の記録紙枚数が基準値を超えているときには、再給紙待ち状態にある両面画像形成の記録紙の再給紙を行うように決定し、再給紙待ち状態にある両面画像形成の記録紙枚数が基準値を以下であるときには、給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の給紙を行うように決定する。
【0116】
この給紙制御について図20を参照しながら説明する。
【0117】
給紙スケジューリングが開始されると、図20に示すように、まずステップS3501において給紙待ちの紙があるか否かを判定し、給紙待ちの紙がなければ、ステップS3505に進み、再給紙待ちの紙があるか否かを判定する。ここで、再給紙待ちの紙がなければ、上記ステップS3501に戻り、再給紙待ちの紙があると、ステップS3504に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を給紙する再給紙実行要求を出す。これによりこの先頭紙の裏面に印字が行われる。そして、本処理を終了する。
【0118】
上記ステップS3501において給紙待ちの紙があると判定されると、ステップS3502に進み、再給紙待ちの紙があるか否かを判定する。ここで、再給紙待ちの紙があれば、ステップS3510に進み、給紙待ちの紙の用紙サイズにより循環枚数値を求め、続くステップS3506で、再給紙待ちの紙数が(上記ステップS3510で求めた循環枚数値−1)/2より大きいか否かを判定する。再給紙待ちの紙数が再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいときには、後続に再給紙待ちの紙があると判断してステップS3504に進み、再給紙待ちの紙の先頭紙を給紙する再給紙実行要求を出す。これに対し、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2以下であるときには、後続に再給紙待ちの紙がないと判断してステップS3503に進み、給紙待ちの先頭紙が両面印字であるか否かを判定し、給紙待ちの先頭紙が両面印字であるときには、ステップS3508に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求を出す。ここで、この先頭紙は両面印字の紙であり、その表面に画像が形成された後に搬送され、その搬送途中で反転された後に再給紙されることになる。そして、本処理を終了する。
【0119】
上記ステップS3502において再給紙待ちの紙がないと判定されると、ステップS3507に進み、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かを判定する。ここで、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるときには、ステップS3508に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求を出し、そして、本処理を終了する。これに対し、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙でないときには、ステップS3509に進み、給紙待ちの紙の先頭紙を排紙ビンを排紙先として給紙する給紙実行要求を出す。ここで、この先頭紙は片面印字の紙であり、その表面に画像が形成された後に、排紙ビンに排紙されることになる。そして、本処理を終了する。
【0120】
次に、上記給紙制御に従い、図19(d)に示すBサイズの5枚の記録紙の両面画像形成、Aサイズの3枚の記録紙の両面画像形成の計11枚の記録紙の画像形成を行う場合について説明する。
【0121】
給紙が開始されると、図19(d)に示すように、まずタイミング1103で給紙スケジューリングが開始され、給紙待ちの紙が存在するか否かの判定が行われる(ステップS3501)。このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し、また再給紙待ちの紙が存在しないから(ステップS3502)、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かの判定が行われる(ステップS3507)。ここでは、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるから、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求が出される(ステップS3508)。
【0122】
次の紙(2枚目)が給紙されると、タイミング1104において給紙スケジューリングが開始される。このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し(ステップS3501)、また再給紙待ちの紙(1枚目の紙)が存在するから(ステップS3502)、再給紙待ちの紙の用紙サイズから循環枚数値が求められ(ステップS3510)、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かの判定が行われる(ステップS3506)。ここで、求められた循環枚数値が5枚であるとすると、再給紙待ちの紙数が2より大きいか否かを判定することになる。そして、ここでは、再給紙待ちの紙数が再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きくないから、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かの判定が行われる(ステップS3503)。ここでは、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるから、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求が出される(ステップS3508)。さらに、3枚目の紙が給紙されると、1枚目の紙と同様に給紙スケジューリングが開始され、上記2枚目の紙と同様の給紙が行われる。
【0123】
1枚目の紙の再給紙が行われると、タイミング1105において給紙スケジューリングが開始される。このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し(ステップS3501)、また再給紙待ちの紙(1枚目〜3枚目の紙)が存在するから(ステップS3502)、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かの判定が行われる(ステップS3506)。ここでは、算出された循環枚数が5枚であるとすると、再給紙待ちの紙数が2より大きくなるから、再給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙する再給紙実行要求が出される(ステップS3504)。
【0124】
そして、タイミング1106において給紙スケジューリングが開始されると、このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し(ステップS3501)、また再給紙待ちの紙(4枚目、5枚目の紙)が存在するから(ステップS3502)、給紙待ちの用紙サイズから循環枚数値が求められ(ステップS3510)、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かの判定が行われる(ステップS3506)。ここでは、Aサイズの記録紙が給紙待ちであることにより、このAサイズから求められた循環枚数は3枚になり、再給紙待ちの紙数が1より大きくなる。よって、再給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙する再給紙実行要求が出される(ステップS3504)。
【0125】
Aサイズの記録紙の先頭紙が給紙されると、タイミング1107において給紙スケジューリングが開始される。このタイミングにおいては、給紙待ちの紙が存在し(ステップS3501)、また再給紙待ちの紙(5枚目の紙)が存在するから(ステップS3502)、給紙待ちの用紙サイズから循環枚数値が求められ(ステップS3510)、再給紙待ちの紙数が(循環枚数値−1)/2より大きいか否かの判定が行われる(ステップS3506)。ここでは、循環枚数が3枚であり、再給紙待ちの紙数が1より大きくないから、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるか否かの判定が行われる(ステップS3503)。ここでは、給紙待ちの紙の先頭紙が両面印字の紙であるから、給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙搬送路を排紙先として給紙する給紙実行要求が出される(ステップS3508)。また、タイミング1108、1109においても同様の手順で給紙が行われる。
【0126】
上記給紙制御のステップS3510においては、検出された用紙サイズに応じて循環枚数を算出しているが、これはテーブルを用いてを求めることができる。このテーブルは、図21に示すように、各用紙サイズ毎に設定された主走査方向寸法と副走査方向寸法に応じて循環枚数が決定される。ここで、本実施の形態では、各カセットまたは手差し給紙段315に紙サイズセンサが設けられ、この紙サイズセンサの出力に基づき用紙サイズを検出するように構成されている。また、図22に示すように、主走査方向寸法とは、用紙幅寸法1401であり、副走査方向寸法とは、用紙長さ寸法1402である。このテーブルから分かるように、循環枚数は、副走査方向寸法1402が長くなるほど、少なくなる。
【0127】
このように、本実施の形態では、記録紙のサイズを検出し、検出された記録紙サイズに応じて循環搬送経路の循環枚数を設定し、設定された循環枚数に従い循環搬送経路に沿った用紙の搬送を行うように制御するから、生産性を低下させることなく、循環画像形成により異なるサイズの用紙の両面画像形成を行うことができる。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、循環経路に沿って搬送中の両面画像形成用紙の再給紙待ち状態を検出する第1検出手段と、給紙手段による両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態を検出する第2検出手段と、第1検出手段および第2検出手段の検出結果に基づき給紙待ちの先頭の用紙から再給紙待ちの両面画像形成の用紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に両面画像形成の用紙があるか否かを判定する判定手段と、給紙用紙範囲内に両面画像形成の用紙があると、給紙待ちの先頭の用紙を両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、循環経路に沿って再給紙するように制御する制御手段とを備えるから、生産性を低下させることなく、両面画像形成と片面画像形成とが混在した画像形成を行うことができる。
【0129】
また、本発明の画像形成装置によれば、給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置であって、前記用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出手段と、前記検出された用紙サイズに応じて前記循環経路に沿って循環可能な循環可能用紙枚数を設定する設定手段と、前記設定された循環可能用紙枚数に従い前記循環経路に沿った用紙の搬送を行うように制御する制御手段と、前記循環経路上の再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する再給紙待ち用紙枚数検出手段と、前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する給紙待ち用紙枚数検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記再給紙待ち用紙枚数検出手段および前記給紙待ち用紙枚数検出手段の検出結果に基づき前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙サイズに対応する循環可能用紙枚数から1を減算した値を1/2倍した値に相当する基準値を超えているときには、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の再給紙を行うように制御し、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記基準値を以下であるときには、前記給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の給紙を行うように制御するから、生産性を低下させることなく、循環画像形成により異なるサイズの用紙の両面画像形成を行うことができる。
【0130】
本発明の画像形成方法によれば、循環経路に沿って搬送中の両面画像形成用紙の再給紙待ち状態を検出する工程と、給紙手段による両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態を検出する工程と、検出した両面画像形成用紙の再給紙待ち状態および検出した両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態に基づき給紙待ちの先頭の用紙から再給紙待ちの両面画像形成の用紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に両面画像形成の用紙があるか否かを判定する工程と、給紙用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があると、給紙待ちの先頭の用紙を両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、循環経路に沿って再給紙するように制御する工程とを有するから、生産性を低下させることなく、両面画像形成と片面画像形成とが混在した画像形成を行うことができる。
【0131】
また、本発明の画像形成方法によれば、給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置の画像形成方法であって、前記用紙のサイズを検出する工程と、前記検出された用紙サイズに応じて前記循環経路に沿って循環可能な循環可能用紙枚数を設定する工程と、前記設定された循環可能用紙枚数に従い前記循環経路に沿った用紙の搬送を行うように制御する工程と、前記循環経路上の再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する工程と、前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する工程と、を有し、前記画像形成方法は、前記検出された再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数および前記検出された給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数に基づき前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙サイズに対応する循環可能用紙枚数から1を減算した値を1/2倍した値に相当する基準値を超えているときには、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の再給紙を行うように制御し、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記基準値を以下であるときには、前記給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の給紙を行うように制御するから、生産性を低下させることなく、循環画像形成により異なるサイズの用紙の両面画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像形成装置のリーダ部200およびプリンタ部300のハードウェア構成を模式的に示す図である。
【図3】図1の画像形成装置における制御装置110の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の制御装置110のメインコントローラ111の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のメインコントローラ111のシステムバスブリッジ402の構成を示すブロック図である。
【図6】図4のメインコントローラ111のスキャナ・プリンタコントローラ408の構成を示すブロック図である。
【図7】(a)は図1の画像形成装置のプリンタ部300における記録紙の搬送経路を模式的に示す図、(b)は表面排紙モードによる片面画像形成の記録紙の搬送経路を模式的に示す図、(c)は背面排紙モードによる片面画像形成の記録紙の搬送経路を模式的に示す図である。
【図8】両面画像形成の記録紙を搬送する搬送経路を模式的に示す図である。
【図9】(a)は3枚循環の両面画像形成時における記録紙の搬送状態を模式的に示す図、(b)は5枚循環の両面画像形成時における記録紙の搬送状態を模式的に示す図である。
【図10】(a)は3枚循環の両面画像形成時における給紙順序を模式的に示す図、(b)は5枚循環の両面画像形成時における給紙順序を模式的に示す図である。
【図11】(a)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、(b)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、1枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、(c)は5枚の記録紙の両面画像形成、6枚の記録紙の片面画像形成を順に行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。
【図12】(a)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、(b)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、(c)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、3枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。
【図13】(a)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、3枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、(b)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、4枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、(c)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、4枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。
【図14】(a)は循環画像形成を中断して5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、(b)は循環画像形成を中断せずに5枚の記録紙の両面画像形成、2枚の記録紙の片面画像形成、5枚の記録紙の両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。
【図15】図1の画像形成装置の給紙制御による給紙順序を模式的に示す図である。
【図16】図1の画像形成装置の給紙制御の手順を示すフローチャートである。
【図17】同一の循環搬送経路における循環枚数の違いによる給紙タイミングの違いを模式的に示す図である。
【図18】(a)は同一サイズの3枚の記録紙を循環して両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図、(b)は同一サイズの5枚の記録紙を循環して両面画像形成を行う場合の給紙順序を模式的に示す図である。
【図19】異なるサイズの記録紙が混在した循環画像形成時の給紙順序を模式的に示す図であって、(a)はサイズがそれぞれ異なる3枚の記録紙と5枚の記録紙に両面画像形成を行う場合において循環画像形成を中断した場合、(b)はサイズがそれぞれ異なる3枚の記録紙と5枚の記録紙に両面画像形成を行う場合において循環画像形成を中断しない場合、(c)はサイズがそれぞれ異なる5枚の記録紙と3枚の記録紙に両面画像形成を行う場合において循環画像形成を中断した場合、(d)はサイズがそれぞれ異なる5枚の記録紙と3枚の記録紙に両面画像形成を行う場合において循環画像形成を中断しない場合をそれぞれ示す。
【図20】本発明の実施の第2形態に係る画像形成装置の給紙制御の手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施の第2形態に係る画像形成装置の記録紙サイズと循環枚数との関係を示すテーブルである。
【図22】本発明の実施の第2形態に係る画像形成装置における主走査方向と副走査方向との関係を示す図である。
【図23】従来のトレイレス両面機構と呼ばれる方式を用いた画像形成装置における紙の搬送経路を模式的に示す図である。
【図24】従来のトレイレス両面機構と呼ばれる方式を用いた画像形成装置における給紙制御の手順を示すフローチャートである。
【図25】従来の5枚循環画像形成時の用紙の給紙順序を示す図である。
【符号の説明】
100 画像入出力システム
110 制御装置
300 プリンタ部
320 マーキングユニット
323 感光ドラム
331,333,335,336,338 搬送路
332 再給紙搬送路

Claims (14)

  1. 給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置において、前記循環経路に沿って搬送中の両面画像形成用紙の再給紙待ち状態を検出する第1検出手段と、前記給紙手段による両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段および前記第2検出手段の検出結果に基づき前記給紙待ちの先頭の用紙から前記再給紙待ちの両面画像形成の用紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があるか否かを判定する判定手段と、前記給紙用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があると、前記給紙待ちの先頭の用紙を前記両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、前記循環経路に沿って再給紙するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記両面画像形成の用紙として給紙される前記給紙待ちの先頭の用紙が前記片面画像形成の用紙であるときには、前記片面画像形成の用紙における一方の面に画像形成を行い、他方の面に白紙画像形成を行うように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記両面画像形成の用紙として給紙される前記片面画像形成の用紙における一方の面に画像形成を行った後に、該片面画像形成の用紙を前記循環経路に沿って搬送し、反転して再給紙し、該片面画像形成の他方の面に白紙画像形成を行うように制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙に画像を形成する毎に課金を行うための課金カウンタを備え、前記片面画像形成の他方の面に白紙画像形成を行う際には、前記課金カウンタによるカウント動作を禁止することを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。
  5. 給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置であって、
    前記用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出手段と、前記検出された用紙サイズに応じて前記循環経路に沿って循環可能な循環可能用紙枚数を設定する設定手段と、前記設定された循環可能用紙枚数に従い前記循環経路に沿った用紙の搬送を行うように制御する制御手段と、前記循環経路上の再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する再給紙待ち用紙枚数検出手段と、前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する給紙待ち用紙枚数検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記再給紙待ち用紙枚数検出手段および前記給紙待ち用紙枚数検出手段の検出結果に基づき前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙サイズに対応する循環可能用紙枚数から1を減算した値を1/2倍した値に相当する基準値を超えているときには、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の再給紙を行うように制御し、
    前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記基準値を以下であるときには、前記給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の給紙を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記設定手段は、前記用紙のサイズ毎に予め決定された循環可能用紙枚数を保持し、前記検出された用紙のサイズに対応する循環可能用紙枚数を設定することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記設定手段は、前記検出された用紙のサイズに基づき該用紙のサイズに対応する循環可能用紙枚数を算出し、該算出した循環可能用紙枚数を設定することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置の画像形成方法において、前記循環経路に沿って搬送中の両面画像形成用紙の再給紙待ち状態を検出する工程と、前記給紙手段による両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態を検出する工程と、前記検出した両面画像形成用紙の再給紙待ち状態および前記検出した両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態に基づき前記給紙待ちの先頭の用紙から前記再給紙待ちの両面画像形成の用紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があるか否かを判定する工程と、前記給紙用紙範囲内に前記両面画像形成の用紙があると、前記給紙待ちの先頭の用紙を前記両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、前記循環経路に沿って再給紙するように制御する工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
  9. 前記両面画像形成の用紙として給紙される前記給紙待ちの先頭の用紙が前記片面画像形成の用紙であるときには、前記片面画像形成の用紙における一方の面に画像形成を行い、他方の面に白紙画像形成を行うように制御することを特徴とする請求項記載の画像形成方法。
  10. 前記両面画像形成の用紙として給紙される前記片面画像形成の用紙における一方の面に画像形成を行った後に、該片面画像形成の用紙を前記循環経路に沿って搬送、反転して前記画像形成手段に再給紙し、該片面画像形成の他方の面に白紙画像形成を行うように制御することを特徴とする請求項記載の画像形成方法。
  11. 前記用紙に画像を形成する毎に課金を行うための課金カウンタによりカウント動作を行う工程と、前記片面画像形成の他方の面に白紙画像形成を行う際には、前記課金カウンタによるカウント動作を禁止する工程とを有することを特徴とする請求項または記載の画像形成方法。
  12. 給紙手段により給紙された用紙上に画像を形成する画像形成手段から前記用紙を前記画像形成手段に再給紙するための循環経路と、前記用紙を前記画像形成手段から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙する循環再給紙手段とを備え、前記画像形成手段で一方の面に画像が形成された用紙を前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記用紙を反転した後に前記画像形成手段に再給紙することにより、前記用紙の両面に画像を形成することが可能な画像形成装置の画像形成方法であって、
    前記用紙のサイズを検出する工程と、前記検出された用紙サイズに応じて前記循環経路に沿って循環可能な循環可能用紙枚数を設定する工程と、前記設定された循環可能用紙枚数に従い前記循環経路に沿った用紙の搬送を行うように制御する工程と、前記循環経路上の再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する工程と、前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数を検出する工程と、を有し、
    前記画像形成方法は
    前記検出された再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数および前記検出された給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数に基づき前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記給紙手段による給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙サイズに対応する循環可能用紙枚数から1を減算した値を1/2倍した値に相当する基準値を超えているときには、前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の再給紙を行うように制御し
    前記再給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙枚数が前記基準値を以下であるときには、前記給紙待ち状態にある両面画像形成の用紙の給紙を行うように制御する、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  13. 前記用紙のサイズ毎に予め決定された循環可能用紙枚数と前記検出された用紙のサイズとに基づき該用紙のサイズに対応する循環可能用紙枚数を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  14. 前記検出された用紙のサイズに基づき該用紙のサイズに対応する循環可能用紙枚数を算出し、該算出した循環可能用紙枚数を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
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