JP2007226463A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 マルチCPUシステムにおいて、CPUごとに割り込み処理をわける。
【解決手段】 各CPUが主記憶装置の同一の割り込みベクタを用いて割り込み処理を実行するマルチCPUシステムであって、前記CPU(501)と接続され、該CPU(501)を識別するための識別子が格納されるレジスタ(503)を備え、前記CPUは、割り込み指示を受けとった場合に、前記割り込みベクタ内の複数の割り込み処理のうち、前記レジスタに格納された識別子に対応する割り込み処理を選択的に実行することを特徴とする。
【選択図】 図6
【解決手段】 各CPUが主記憶装置の同一の割り込みベクタを用いて割り込み処理を実行するマルチCPUシステムであって、前記CPU(501)と接続され、該CPU(501)を識別するための識別子が格納されるレジスタ(503)を備え、前記CPUは、割り込み指示を受けとった場合に、前記割り込みベクタ内の複数の割り込み処理のうち、前記レジスタに格納された識別子に対応する割り込み処理を選択的に実行することを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
本発明は、複数のCPUと、該CPUが共有する主記憶装置とを備える情報処理装置における割り込み処理技術に関するものである。
従来より、複数のCPUが主記憶装置を共有するマルチCPUシステム(情報処理装置)が知られ、例えば、複合機などの画像形成装置に搭載されている(例えば、特許文献1参照)。複合機などの場合、同じタイプのCPUを2つ以上使用し、一方のCPUにおいて複写動作などの画像処理を実行し、他方のCPUでコードデータのレンダリング処理を実行するなど、CPUごとに役割を明確に分けて使用する場合が多い。
特開2000−019896号公報
しかしながら、同じタイプのCPUを複数使用するマルチCPUシステムの場合、割り込み処理を実行させるにあたり以下のような点に配慮する必要がある。
すなわち、CPUのアーキテクチャによっては、CPUごとに割り込みベクタのアドレスを設定できるよう構成されているものもある。このようなCPUを使用する場合には、複数のCPUにおいて割り込み指示が入力された場合でも、一方のCPUの割り込みベクタと他方のCPUの割り込みベクタとを分けることができるため、CPUごとに異なる割り込み処理を実行させることが可能である。
これに対して、例えば、MIPSなどのアーキテクチャの場合、CPUごとに割り込みベクタのアドレスを変更することができない(つまり、同じメモリの同じアドレス上に異なるCPUの割り込みベクタが配置されることとなる)。このため、複数のCPUにおいて割り込み指示が入力された場合、各CPUはメモリ上の同じアドレスにマッピングされた同じ割り込み処理を実行することとなり、CPUごとに異なる割り込み処理を実行させることができない。
このように、CPUのアーキテクチャによっては、複写機などの画像形成装置のようにCPUごとに処理を分けたい場合に不都合が生じることがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、マルチCPUシステムにおいて、CPUごとに割り込みベクタのアドレスを変更することができない場合でも、CPUごとに割り込み処理をわけることができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
複数のCPUと、該CPUが共有する主記憶装置とを備え、割り込み指示を受け取った場合に、該各CPUが該主記憶装置の同一の割り込みベクタを用いて割り込み処理を実行する情報処理装置であって、
前記CPUと接続され、該CPUを識別するための識別子が格納されるレジスタを備え、
前記CPUは、割り込み指示を受け取った場合に、前記割り込みベクタ内の複数の割り込み処理のうち、前記レジスタに格納された識別子に対応する割り込み処理を選択的に実行することを特徴とする。
複数のCPUと、該CPUが共有する主記憶装置とを備え、割り込み指示を受け取った場合に、該各CPUが該主記憶装置の同一の割り込みベクタを用いて割り込み処理を実行する情報処理装置であって、
前記CPUと接続され、該CPUを識別するための識別子が格納されるレジスタを備え、
前記CPUは、割り込み指示を受け取った場合に、前記割り込みベクタ内の複数の割り込み処理のうち、前記レジスタに格納された識別子に対応する割り込み処理を選択的に実行することを特徴とする。
本発明によれば、マルチCPUシステムにおいて、CPUごとに割り込みベクタのアドレスを変更することができない場合でも、CPUごとに割り込み処理をわけることができるようになる。
以下、必要に応じて添付図面を参照しながら本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、本発明にかかるマルチCPUシステム(情報処理装置)を画像形成装置に搭載する場合について説明するが、本発明の実施形態は特にこれに限られず、他の装置に適用してもよいことはいうまでもない。
1.画像形成装置のブロック構成ならびに該装置を備えるネットワークシステムの構成
図1は本発明に係るマルチCPUシステムが搭載された画像形成装置の一例を示すブロック構成図である。同図に示すように、画像形成装置100は、イーサネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)180に接続可能である。これにより、ホストコンピュータ(本実施形態では第一のホストコンピュータ160、第二のホストコンピュータ170)と通信し、データの送受信を行うことができる。
図1は本発明に係るマルチCPUシステムが搭載された画像形成装置の一例を示すブロック構成図である。同図に示すように、画像形成装置100は、イーサネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)180に接続可能である。これにより、ホストコンピュータ(本実施形態では第一のホストコンピュータ160、第二のホストコンピュータ170)と通信し、データの送受信を行うことができる。
画像形成装置100は、画像データの読取処理を行うリーダ部120と、画像データの出力処理を行うプリンタ部130と備える。また、画像データの入出力操作を行うキーボード及び画像データや各種機能の表示/設定などを行う液晶パネルを備えた操作部140を備える。更に、リーダ部120を制御して読み込んだ画像データや、LAN180を介して第一または第二のホストコンピュータ160、170より受信したコードデータをレンダリングして生成される画像データを保存する画像記憶部(ハードディスク)150を備える。
これら各構成要素はコントローラ部110に接続され、コントローラ部110は、該構成要素を制御する。
リーダ部120は、原稿用紙を搬送する原稿給紙ユニット121と、原稿画像を光学的に読み取って電気信号としての画像データに変換するスキャナユニット122を有する。
プリンタ部130は、記録用紙を収容する複数段の給紙カセットを備えた給紙ユニット133を有する。また、画像データを記録用紙に転写/定着させるマーキングユニット(部)131と、印字された記録用紙にソート処理やステイプル処理を施し、外部に排出する排紙ユニット(部)132を有する。
コントローラ部110は、リーダ部120を制御して、原稿用紙の画像データを読み込み、プリンタ部130を制御して該画像データを記録用紙に出力するコピー機能を提供する。また、リーダ部120から読み取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク180を介してホストコンピュータ160、170へ送信するスキャナ機能を備える。更に、ホストコンピュータ160または170からネットワーク180を介して受信したコードデータを画像データに変換し(レンダリング処理し)、プリンタ部130に出力するプリンタ機能、その他の機能を有している。
2.画像形成装置のハードウェア構成
図2は画像形成装置100のハードウェア構成を示す図であり、特に、リーダ部120及びプリンタ部130の詳細を示す断面図である。
図2は画像形成装置100のハードウェア構成を示す図であり、特に、リーダ部120及びプリンタ部130の詳細を示す断面図である。
はじめにリーダ部120について説明する。原稿給送装置201に積層された原稿用紙がその積層順に従って、先頭から順次1枚ずつプラテンガラス203上へ給送される。そして、スキャナ装置207で所定の読み取り動作が終了した後、読み取られた原稿用紙は、プラテンガラス203上の原稿排出トレイ202に排出される。
また、原稿用紙がプラテンガラス203上に搬送されると、ランプ204を点灯し、次いで光学装置207の移動を開始させ、原稿用紙を下方から照射し走査する。そして、原稿用紙からの反射光は、複数のミラー208、205、206、及び、レンズ210を介してCCDイメージセンサ(以下「CCD」と記す)211へ導かれ、走査された原稿画像はCCD211によって読み取られる。CCD211で読み取られた画像データは、所定の処理が施された後、制御装置(図2において不図示)に転送される。
原稿給送装置201が原稿の流し読み機能を有している場合、原稿給送装置201に積層された原稿用紙は、原稿流し読み位置209を一定の速度で通過する。この場合、光学装置207は原稿流し読み位置209に移動し、等速で搬送される原稿をランプ204によって照射し、CCD211によって随時読み取ることで画像データを生成し、制御装置(図2において不図示)に転送する。
次いで、プリンタ部130について説明する。制御装置から出力された画像データに対応するレーザ光が、レーザドライバ217により駆動されるレーザ発光装置218から発光される。そして感光ドラム219にはレーザ光に応じた静電潜像が形成され、現像器220により当該静電潜像の部分に現像剤が付着される。
一方、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット212、カセット213、カセット214、カセット215、手差し給紙段216のいずれかから記録用紙が給紙されて搬送路226により転写装置221に搬送される。そして、感光ドラム219に付着している現像剤を記録用紙に転写する。
画像データが転写された記録用紙は搬送ベルト222によって、定着装置223に搬送され、定着装置223における加熱・加圧処理により画像データが記録用紙に定着される。定着装置223を通過した記録用紙は搬送路230、搬送路229を通り、排紙ビン224に排出される。
印字面を反転して排紙ビン224に排出する場合には、搬送路231、搬送路233まで導かれ、そこから逆方向に搬送され、搬送路232、搬送路229を通り、排紙ビン224に排出される。図2に記していないが、排紙ビン224の変わりに、排紙装置を装着することが可能で、排紙装置は排出された記録用紙を束ねて記録用紙の仕分けを行ったり、仕分けされた記録用紙に対してステイプル処理などを行ったりすることができる。
また、画像データを記録用紙に両面記録する場合は、定着装置223を通過したあと、記録用紙を、搬送路231からフラッパ225によって搬送路228に導く。その後、記録用紙を逆方向に搬送し、フラッパ225によって搬送路233、再給紙搬送路227へと導く。再給紙搬送路227へ導かれた記録用紙は上述と同様にして搬送路226を通り、転写装置221へ給紙される。
3.画像形成装置の制御装置の詳細
図3は画像形成装置のコントローラ部110の詳細を示すブロック図である。
図3は画像形成装置のコントローラ部110の詳細を示すブロック図である。
メインコントローラ301は、CPUやシステムバスブリッジ等(詳細は後述)を備える。また、後述する各種コントローラ回路を含む機能ブロックを内蔵すると共に、ROM I/F303を介してROM302と接続されている。また、DRAM I/F305を介してDRAM(主記憶装置)304と接続され、コーデックI/F306を介してコーデック307と接続されている。更に、ネットワークI/F311を介してネットワークコントローラ309と接続され、コネクタ310によりLAN180との間で所定の制御動作を行う。
ROM302は、メインコントローラ301のCPUで実行される各種制御プログラムや演算データが格納されている。DRAM(主記憶装置)304は、メインコントローラ301のCPUが動作するための作業領域や画像データを一時的に蓄積するための領域として使用される。コーデック307はDRAM(主記憶装置)304に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIGなどの周知の圧縮方式で圧縮し、また圧縮されたデータをラスターイメージに伸長する。また、コーデック307にはSRAM308が接続されており、該SRAM308はコーデック307の一時的な作業領域として使用される。
また、メインコントローラ301はスキャナバス324を介してスキャナI/F323に接続され、プリンタバス329を介してプリンタI/F328に接続される。さらにPCIバス等の汎用高速バス313を介して拡張ボードを接続するための拡張コネクタ312及び入出力制御部(I/O制御部)314に接続される。
I/O制御部314はリーダ部120やプリンタ部130との間で制御コマンドを送受信するための調歩同期式のシリアル通信コントローラ315が2チャンネル装備されている。また、該シリアル通信コントローラ315はI/Oバス316を介してスキャナI/F323及びプリンタI/F328に接続されている。
スキャナI/F323は、第一の調歩同期シリアルI/F326及び第一のビデオI/F327を介してスキャナコネクタ325に接続され、さらに該スキャナコネクタ325はリーダ部120のスキャナユニット122に接続されている。そして、スキャナI/F323はスキャナユニット122から受信した画像データに対し所望の2値化処理を行ったり、主走査方向及び/又は副走査方向の変倍処理を行う。またスキャナユニット122から送られてきたビデオ信号に基づいて制御信号を生成し、スキャナバス324を介してメインコントローラ301に画像データを転送する。
また、プリンタI/F328は、第2の調歩同期シリアルI/F331及び第2のビデオI/F332を介してプリンタコネクタ330に接続され、さらに該プリンタコネクタ330はプリンタ部130のマーキングユニット131に接続されている。そして、プリンタI/F328はメインコントローラ301から出力された画像データにスムージング処理を施して該画像データをマーキングユニット131に出力する。さらにマーキングユニット131から送られたビデオ信号に基づいて、生成された制御信号をプリンタバス329に出力する。
また、I/O制御部314は、LCDコントローラ318及びキー入力I/F334を介してパネルI/F319に接続され、パネルI/F319は操作部140に接続されている。また、I/O制御部314は不揮発性メモリとしてのEEPROM322に接続され、またE−IDEコネクタ333を介して画像データの書き込み/読み出しが可能な画像記録部(ハードディスク)150に接続されている。さらに、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するリアルタイムクロックモジュール320に接続されている。尚、リアルタイムクロックモジュール320はバックアップ用電池321に接続されて該バックアップ用電池321によりバックアップされている。
4.メインコントローラの詳細構成
図4はメインコントローラ301内部の詳細を示すブロック構成図である。
図4はメインコントローラ301内部の詳細を示すブロック構成図である。
プロセッサコア401は、2つのCPU(CPU−A、CPU−B)を備え、64ビットのプロセッサバス(SCバス)を介して、システム・バス・ブリッジ(SBB)402に接続される。また、各CPU(CPU−A、CPU−B)には、外部レジスタ404が接続されている(詳細は後述)。
SBB402は4×4の64ビットクロスバスイッチであり、プロセッサコア401の他に、キャッシュメモリを備えたSDRAMやROMを制御するメモリコントローラ403と専用のローカルバス(MCバス)を介して接続されている。
さらに、グラフィックバスであるGバス404、IOバスであるBバス405と接続され、全部で4つのバスに接続される。SBB402は、これら4モジュール間を、可能な限り同時平行接続を確保することができるように設計されている。また、データの圧縮伸張ユニット(コーデック)307とも、CODEC I/F418を介して接続されている。
Gバス404はGバスアービタ(GBA)406により協調制御されており、リーダ部120やプリンタ部130と接続するためのリーダ部/プリンタ部コントローラ(SPC)408に接続される。また、Bバス405は、Bバスアービタ(BBA)407により協調制御されており、SPC408のほか、電力管理ユニット(PMU)409、インタラプトコントローラ(IC)410に接続されている。また、UARTを用いたシリアルインタフェースコントローラ(SIC)411、USBコントローラ412、IEEE1284を用いたパラレルインタフェースコントローラ(PIC)413にも接続されている。更に、イーサネット(登録商標)を用いたLANコントローラ(LANC)414、汎用入出力コントローラ(MISC)415、PCIバスインタフェース(PCIC)416にも接続されている。
Bバスアービタ407はBバス405を協調制御するアービトレーションであり、Bバス405のバス使用要求を受け付け、調停の後、使用許可が選択された一つのマスタに与えられ、これにより同時に2つ以上のマスタがバスアクセスを行うのを禁止している。尚、アービトレーション方式は3段階の優先権を有し、それぞれの優先権に複数のマスタが割り当てられる。
インタラプトコントローラ410は、上述した各機能ブロック及びコントローラ部110の外部からインタラプトを集積し、プロセッサコア401がサポートするコントローラ類408、411〜416及びノンマスカブルインタラプト(NMI)に再配分する。
電力管理ユニット409は機能ブロック毎に電力を管理し、さらに1チップで構成されている電子部品としてコントローラ部110の消費電力量の監視を行う。すなわち、コントローラ部110は、プロセッサコア401を内蔵した大規模なASIC(特定用途向けIC)で構成されており、このため全ての機能ブロックが同時に動作すると大量の熱を発生して、コントローラ部110自体が破壊されてしまうおそれがある。
そこで、このような事態を防止するために各機能ブロック毎に消費電力を管理し、各機能ブロックの消費電力量をパワーマネージメントレベルとして電力管理ユニット409に集積する。そして、該電力管理ユニット409では各機能ブロックの消費電力量を合計し、該消費電力量が限界消費電力を超えないように各機能ブロックの消費電力量を一括して監視する。
Gバスアービタ406は中央アービトレーション方式によりGバス404を協調制御しており、各バスマスタに対して専用の要求信号と許可信号とを有する。尚、バスマスタへの優先権の付与方式として公平アービトレーションモードと優先アービトレーションモードのいずれかを指定することができる。なお公平アービトレーションモードとは、全てのバスマスタを同じ優先権として、公平にバス権を付与するモードであり、優先アービトレーションモードとは、いずれか一つのバスマスタに対して優先的にバスを使用させるモードである。
5.マルチCPUシステムの構成
図5は、コントローラ部110内に構成されたマルチCPUシステムを図3、図4に基づいて模式的に表した図である。
図5は、コントローラ部110内に構成されたマルチCPUシステムを図3、図4に基づいて模式的に表した図である。
上述のように、メインコントローラ301は主記憶装置304にCPU−A(501)とCPU−B(502)が共有してアクセスするマルチCPUシステムとして構成されている。また、各CPU(CPU−A(501)、CPU−B(502))にはそれぞれ外部レジスタ503、504が搭載されている。なお、本実施形態では2つのCPU(CPU−A(501)、CPU−B(502))を搭載したマルチCPUシステムに関して説明するが、本発明は特にこれに限定されない。図5のCPU−A(501)、CPU−B(502)以外のCPUを使用したマルチCPUシステムであってもよい。
CPU−A(501)とCPU−B(502)とはそれぞれ別個の処理を実行するよう構成されている。ここでは、一例として、CPU−A(501)が複写動作などの画像処理を、CPU−B(502)がコードデータのレンダリング処理等を実行するものとする。
また、CPU−A(501)およびCPU−B(502)は、それぞれ、システムバスブリッジ402、メモリコントローラ403を介して、主記憶装置304に対して画像データのリード/ライトが可能である。
6.CPUの詳細構成ならびに動作
図6はプロセッサコア401を構成する各CPU内部のレジスタ郡を示す図である(図6の例はCPU−A(501)を示しているが、CPU−B(502)についても同様の構成となっている)。601は演算器、602は命令解析器、603は命令実行器、604はCPU−Aの汎用レジスタ、605はCPU−Aの特殊レジスタである。外部レジスタ503は、特殊レジスタ606に接続されている。
図6はプロセッサコア401を構成する各CPU内部のレジスタ郡を示す図である(図6の例はCPU−A(501)を示しているが、CPU−B(502)についても同様の構成となっている)。601は演算器、602は命令解析器、603は命令実行器、604はCPU−Aの汎用レジスタ、605はCPU−Aの特殊レジスタである。外部レジスタ503は、特殊レジスタ606に接続されている。
通常のプログラムに基づいて処理を実行する場合、汎用レジスタ604を用いて計算が行われる。たとえば、1+2の結果を知りたい場合、汎用レジスタ1に“1”を入れ、汎用レジスタ2に“2”を入れ、結果を汎用レジスタ3に入れるといった按配である。これを命令解析器602に命令実行器603、演算器601を通すことにより行う。結果は汎用レジスタ3に出力され、ユーザは結果を得ることができる。
特殊レジスタ605はCPU−A(501)が動作する際の設定や、割り込みの可否等を設定するための特殊なレジスタであり、通常の計算の際には使用しない。図6に示すように、特殊レジスタにはCPU−A(501)外部のデバイスである外部レジスタ503を接続することが可能である。図6の例では、外部レジスタ503が特殊レジスタ606に接続されている。
外部レジスタ503には自CPUがCPU−A(501)であるかCPU−B(502)であるかを示すCPU−ID(識別子)が格納されている。したがって、特殊レジスタ606を参照することによって、CPU−A(501)が動作しているのか、CPU−B(502)が動作しているのかをCPU自身が認識することができる。
7.主記憶装置の構成
図7は主記憶装置304の構成を示す図である。701は割り込みベクタ、702はテキスト領域、703はデータ領域である。704は割り込み処理を実行するためのプログラムであり、705は通常処理を実行するためのプログラム、706は画像データ等である。
図7は主記憶装置304の構成を示す図である。701は割り込みベクタ、702はテキスト領域、703はデータ領域である。704は割り込み処理を実行するためのプログラムであり、705は通常処理を実行するためのプログラム、706は画像データ等である。
このように通常処理を行うプログラムはデータ領域702におかれ、当該領域を作業領域として処理が実行される。そしてデータ領域702にある画像データ等を処理して、プリンタ部130に出力したりする。
割り込み信号がCPU−A(501)に入ると、データ領域703にある通常処理を実行するためのプログラムから割り込みベクタ701にジャンプし、割り込み処理プログラムを実行する。そして、割り込み処理が終了すると、割り込みベクタ701にジャンプしたときの元の場所に復帰し、通常処理のプログラムの実行を再開する。
なお、本実施形態にかかるマルチCPUシステムは、各CPUが同一の割り込みベクタを使用する。このため、割り込みベクタ701内の割り込み処理プログラム704には、CPU−A(501)にて実行されるべき割り込み処理プログラムと、CPU−B(502)にて実行されるべき割り込み処理プログラムとが混在している。
8.マルチCPUシステムの処理の流れ
図8は本実施形態にかかるマルチCPUシステムにおける割り込み信号入力時の処理の流れを示すフローチャートである。このうち、図8(A)は、CPU−A(501)における処理の流れを、図8(B)は、CPU−B(502)における処理の流れをそれぞれ示している。なお、CPU−A(501)における処理とCPU−B(502)における処理とは、基本的に同じであるため、以下では、代表してCPU−A(501)における処理について説明する。
図8は本実施形態にかかるマルチCPUシステムにおける割り込み信号入力時の処理の流れを示すフローチャートである。このうち、図8(A)は、CPU−A(501)における処理の流れを、図8(B)は、CPU−B(502)における処理の流れをそれぞれ示している。なお、CPU−A(501)における処理とCPU−B(502)における処理とは、基本的に同じであるため、以下では、代表してCPU−A(501)における処理について説明する。
割り込み信号がCPU−A(501)に入力されると、CPU−A(501)は割り込み処理を開始する。すなわち、割り込みベクタ701にジャンプし、割り込みベクタ701内にある共通の割り込み処理を実行開始する(ステップS801A)。これにより、割り込みベクタ701内にある共通のコードが順次CPU−A(501)により実行されていく。なお、共通の割り込み処理とは、割り込み信号が入力されたときに、CPU−A、CPU−Bの区別なく実行される割り込み処理をいう。
共通のコードを順次実行するにあたっては、ステップS802Aにおいて、実行しようとするコードがCPUによって異なる処理をする必要があるコードであるか否かを逐次確認しながら行う。実行しようとするコードがCPUによって異なる処理をする必要があるコードでないことが確認された場合に(ステップS802Aで「No」の場合に)、当該コードを実行する(すなわち共通コードの実行を継続する)。
一方、実行しようとするコードがCPUによって異なる処理をする必要があるコードである場合には(ステップS802Aで「Yes」の場合には)、ステップS803Aに進み、当該コードの実行を一旦停止する(すなわち、共通コードの実行を停止する)。
そして、ステップS804Aにおいて、当該実行しようとするコードが、CPU−Aにより実行されるべきコードであるか否かを判定する。CPU−Aにより実行されるべきコードであると判定された場合には、ステップS805Aに進み、当該実行しようとするコードを実行する。なお、当該コードを実行すると、次の共通コードまで進むため、ステップS806Aでは、当該次の共通コードから実行を再開する。
一方、ステップS804Aにおいて、当該実行しようとするコードが、CPU−Aにより実行されるべきコードでないと判定された場合には、当該コードを実行することなく、次の共通コードに進む。ステップS806Aでは、当該次の共通コードから実行を再開する。
更にステップS807Aでは、すべてのコードについて実行を完了したか否かを判定する。実行を完了したと判定された場合には、割り込み処理を終了する。一方、すべてのコードについて実行を完了していないと判定された場合には、ステップS802Aに戻り、ステップS802A〜ステップS806Aまでの処理を繰り返す。
これにより、割り込みベクタ701内に、CPU−Aにおいて実行されるべき割り込み処理とCPU−Bにおいて実行されるべき割り込み処理とが混在していた場合でも、CPU−Aは、選択的に割り込み処理を実行することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかるマルチCPUシステムは、CPU−IDを格納した外部レジスタを特殊レジスタに接続する構成とした。これにより、複数のCPUに割り込み信号が入力された場合に、各CPUは、割り込み処理を実行するに際して、当該外部レジスタに基づいて、自CPUを認識したうえで実行することが可能となる。
この結果、CPUは、割り込みベクタ内に混在している割り込み処理のうち、自CPUで実行すべき割り込み処理のみを選択的に実行することが可能となる。つまり、CPUごとに割り込みベクタのアドレスを変更することができない場合でも、CPUごとに割り込み処理をわけることができるようになる。
9.他の実施形態
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給するよう構成することによっても達成されることはいうまでもない。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することにより、上記機能が実現されることとなる。なお、この場合、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。つまり、プログラムコードがメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって実現される場合も含まれる。
Claims (3)
- 複数のCPUと、該CPUが共有する主記憶装置とを備え、割り込み指示を受け取った場合に、該各CPUが該主記憶装置の同一の割り込みベクタを用いて割り込み処理を実行する情報処理装置であって、
前記CPUと接続され、該CPUを識別するための識別子が格納されるレジスタを備え、
前記CPUは、割り込み指示を受け取った場合に、前記割り込みベクタ内の複数の割り込み処理のうち、前記レジスタに格納された識別子に対応する割り込み処理を選択的に実行することを特徴とする情報処理装置。 - 複数のCPUと、該CPUが共有する主記憶装置と、該CPUと接続され該CPUを識別するための識別子が格納されるレジスタとを備え、割り込み指示を受け取った場合に、該各CPUが該主記憶装置の同一の割り込みベクタを用いて割り込み処理を実行する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記CPUは、割り込み指示を受け取った場合に、前記割り込みベクタ内の複数の割り込み処理のうち、前記レジスタに格納された識別子に対応する割り込み処理を選択的に実行することを特徴とする情報処理方法。 - 請求項2に記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006045858A JP2007226463A (ja) | 2006-02-22 | 2006-02-22 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
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JP2006045858A JP2007226463A (ja) | 2006-02-22 | 2006-02-22 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102622274A (zh) * | 2011-10-20 | 2012-08-01 | 威盛电子股份有限公司 | 计算机装置及其中断任务分配方法 |
JP2014225058A (ja) * | 2013-05-15 | 2014-12-04 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び割り込み制御方法 |
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2006
- 2006-02-22 JP JP2006045858A patent/JP2007226463A/ja not_active Withdrawn
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CN102622274B (zh) * | 2011-10-20 | 2014-10-29 | 威盛电子股份有限公司 | 计算机装置及其中断任务分配方法 |
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