JP2008508295A - シラン組成物、その調製法とそれを含むゴム組成物 - Google Patents

シラン組成物、その調製法とそれを含むゴム組成物 Download PDF

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Abstract

[(RO)(R(3−X)−Si−M−L−[(RAr−(CR=CR からなる一般式のシラン組成物及びゴム組成物の調製方法を提供する。上式において、RとRは1から約20の炭素原子の炭化水素基であり、Rは水素、1から約20の炭素原子の炭化水素基であり、Mは1から20の2価の炭化水素からなる連結基であり、ケイ素原子と基Lを連結し、Lは1から約20の炭素原子からなる共有結合の連結基、或いは、−O−、−S−、NR−からなる群から選ばれたヘテロ原子の連結基であって、Rは水素又は1から約20の炭素原子の炭化水素基であり、Rは1から12の炭素原子のアルキル基であり、Arは芳香族基であり、qは1から4の整数であり、tとcはそれぞれ独立して0或いは1であり、又、x、y及びzはそれぞれ独立して1から3の整数であり、Lがヘテロ原子の基である場合、tは1である。
【選択図】なし

Description

本出願は、2004年7月30日に提出された米国特許出願番号第10/903,960号の一部継続出願である。
本発明は、一般にシラン組成物、その調製法及びそれを含むゴム組成物に関する。
昨今のタイヤのタイヤトレッドは、広範囲の望ましい特性を要求する性能基準を満たさなければならない。一般に、トレッド化合物においては、三種類の性能基準が重要である。それらには、良好な磨耗耐性、良好な静止摩擦及び低い転がり抵抗が含まれる。大手のタイヤ製造業者は、燃費改善のために転がり抵抗をより低減し、且つ、より安全な運転のために横滑り/静止摩擦を改善したタイヤトレッド化合物を開発している。それ故、例えば、タイヤトレッドに適切なゴム組成物は、特に高温において、望ましい強度と伸張特性のみならず、良好な亀裂抵抗、良好な耐摩耗性、望ましい横滑り抵抗が期待されている。そして、ならびに、結果として得られるトレッドの望ましい転がり抵抗のために、低いタンジェントデルタ値を示す頻度が低くあるべきである(low tangent delta values at low frequencies)。加えて、高度の複合動的弾性率が操縦性及び操縦制御のために要求される。
現在、シリカがゴム組成物に充填剤として添加されて、カーボンブラック充填剤の一部或いは実質的にはそのすべてを置換することにより、例えば、転がり抵抗を低減のように、ゴム組成物の特性を改善している。カーボンブラックよりも高価ではあるが、シリカの利点としては、例えば、燃料消費の低減と共に、ぬれた路面での静止摩擦の向上、転がり抵抗の低減等が含まれる。しかしながら、カーボンブラックと比べて、シリカ粒子とゴム間の物理的及び/或いは化学的結合が、欠如又は、少なくとも、その程度が不十分となる傾向があり、シリカがゴムのための強化充填剤となることが出来ず、それによりゴムに与える強度が低下する。それ故、シリカ充填剤の系は典型的に結合試薬(カップリング剤)の使用が必要である。
一般に、カップリング剤は、シリカのゴム強化特性を増進するために使用される。このようなカップリング剤は、例えば、シリカ粒子と予め混合されるか、又は、予め反応に付されるか、或いは、ゴム/シリカ加工、又は混合段階の間にゴム混合物に添加されてもよい。仮にカップリング剤とシリカが、ゴム/シリカ加工、又は混合段階の間にゴム混合物に別々に添加されるならば、カップリング剤は、そのままシリカと結合するものと考えられる。
カップリング剤は、典型的な二価の分子であって、その一端でシリカと反応し、他端でゴムと架橋する。このようにして、ゴムの補強と強度、例えば、強靱性、強度、弾性率、伸張性及び耐摩耗性が特に向上する。カップリング剤は、シリカ粒子の表面を被覆して、シリカが他のシリカ粒子と凝集することを阻害するものと考えられている。凝集過程を阻害することにより、分散が向上し、それ故に耐使用性及び燃費も向上する。昨今のカップリング剤は、例えば、毒性及びゴム組成物に採用される他の成分との適合性の問題といったような諸問題を抱えている。従って、改善されたカップリング剤が必要である。
本発明の第一の実施形態によれば、以下の式からなるシラン組成物が提供される。
Figure 2008508295
[式中、R及びRは、それぞれ独立して1から約20の炭素原子の炭化水素基であり、Rはそれぞれ独立して水素、或いは1から約20の炭素原子を持つ炭化水素基であり、Rは1から12の炭素原子のアルキレン基であり、Mは1から約20の炭素原子からなる二価の炭化水素の連結基であって、ケイ素原子と基Lを連結し、Lは1から約20の炭素原子の共有結合の炭化水素の連結基、或いは−O−、−S−、−NR−からなる群から選ばれたヘテロ原子の連結基であって、ここで、Rは一つの結合、或いは1から約20の炭素原子の炭化水素基であり、Arは置換或いは非置換の芳香族基であり、qは1から4の整数であり、tとcはそれぞれ独立して0或いは1であり、又、x、y及びzはそれぞれ独立して1から3の整数であり、Lがヘテロ原子連結基である場合、tは1であるという条件を有する。]
本発明の第二の実施形態によれば、一般式によって表される少なくとも一種のシラン反応物質と、を
Figure 2008508295
[式中、R、R、M及びxは上述と同義であり、Tはメルカプト化合物、水酸基化合物、及び一般式−NRのアミンからなる群から選ばれた化合物であり、ここでRとRは独立して水素或いは1から約20の炭素原子からなる炭化水素基であって、又ここで、RとRのうちの少なくとも一つは水素である。]
一般式で表される少なくとも一種の不飽和反応物質と、
Figure 2008508295
[ここで、Ar、R、R、c及びyは上述と同義であり、又、Xは、有機酸或いは無機酸の陰イオンである]
少なくとも一種の塩基の有効量の存在下に反応させることからなるシラン組成物の調製方法が提供される。
本発明の第三の実施形態よれば、一般式RHSiZ3−bで表される少なくとも一種の水素化ケイ素[式中、Rはそれぞれ独立して1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であり、Zはハロゲン原子であり、bは0から3である]を、一般式で表される少なくとも一つの不飽和の反応物質
Figure 2008508295
[ここでAr、R、L、R、c、q、y及びzは上述と同義であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、或いは1から約6の炭素原子を有する炭化水素基であり、Mは単結合、或いは1から約18の炭素原子の二価の炭化水素の連結基であり、R、R、R及びMは炭素原子の総数が合わせて約18以下である。]
少なくとも一種のヒドロシラン化触媒の存在下に反応させることからなるシラン組成物の調製法が提供される。
本発明の第四の実施形態によれば、(a)ゴム組成物、(b)充填剤、及び(c)一般式
Figure 2008508295
の少なくとも一種のシラン組成物を含有するゴム組成物が提供される。
[式中、R、R、R、R、M、L、Ar、x、t、c、q、y及びzは上述の意味を持ち、Lがヘテロ原子のグループである場合にはtは1である。]
本発明の第五の実施形態によれば、ゴム組成物反応形成混合物に、一般式
Figure 2008508295
の少なくとも一種のシラン組成物を含有するゴム組成物調製方法が提供される。
[式中、R、R、R、R、M、L、Ar、x、t、c、q、y及びzは前述の意味を持ち、Lがヘテロ原子のグループである場合にはtは1である。]
本発明において、術語「phr」は当分野で認容されている意味として、即ち、ゴム(rubber)の重量100(hundred)部当たりの(per)それぞれの物質の部分(重量)として使用されている。
本発明の一つの実施形態において、一般式
Figure 2008508295
のシラン組成物が提供される。
式中、R及びRはそれぞれ独立して1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であって、例として、直鎖又は分枝状の脂肪族、脂環式基、及び芳香族の基、ならびに一つ以上の直鎖または分枝状の脂肪族、脂環式基、及び/又は芳香族の基で置換された脂環式基、及び芳香族の基である;Rはそれぞれ独立して、一つの実施形態においては、水素、或いは1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であり、もう一方の実施形態においては、1から6の炭素原子を有する炭化水素基であって、例として、アルキルラジカル、置換されたアルキルラジカル、脂環式基、或いは芳香族基を含み;Mは、一つの実施形態においては、1から約20の炭素原子を有する二価の炭化水素の連結基であり、或いは、もう一方の実施形態においては、1から8の炭素原子を有する二価のアルキルの連結基であってケイ素原子と基Lを連結し;Lは1から約20の炭素原子を有する共有結合の炭化水素の連結基、或いは、−O−、−S−、−NR−からなる群より選ばれるヘテロ原子の連結基である。ここでRは単結合、或いは1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であり;Rは1から12の炭素原子を有するアルキレン基であり;Arは飽和、或いは不飽和の芳香族基(例えば、ベンゼン又はベンジル)であって、任意に一つ以上の1から12の炭素原子からなる直鎖、又は分枝状の脂肪族、脂環式基、及び/或いは芳香族の基で置換されている;qは1から4の整数であり、tとcはそれぞれ独立して0或いは1であり、x、y及びzはそれぞれ独立して1から3の整数であり、Lがヘテロ原子を有する基である場合、tは1であるという条件を有する。一つの実施形態において、Lは何らかの多機能の芳香族基、或いは1から約20の炭素原子の環状又は直鎖の脂肪族の炭化水素基であり得る。一つの実施形態において、各Rは独立して1から8の炭素原子のアルキルラジカル(遊離基)である。
第二の実施形態において、各Rはそれぞれ独立して1から3の炭素数を有するアルキルラジカルである。第三の実施形態において、各Rはそれぞれ独立して2個の炭素原子からなるアルキルラジカルである。一つの実施形態において、各Rは独立して1から6の炭素原子のアルキルラジカルである。第二の実施形態において、各Rは独立して1から3の炭素原子からなるアルキルラジカルである。第三の実施形態において、各Rは独立して1炭素原子のアルキルラジカルである。
一般に、本発明に係る前述のシラン組成物は、一般式
Figure 2008508295
によって表される少なくとも一種のシラン反応物質
[式中、R、R、M及びxは上記と同義であり、Tは、メルカプト化合物、ヒドロキシ化合物、及び一般式−NRのアミンからなる群から選ばれる一つ以上の化合物であって、ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、又は1から約20の炭素原子の炭化水素基であり、又、RとRのうち少なくとも一つは水素であり]
と、一般式
Figure 2008508295
で表される不飽和反応物質
[式中、Ar、R、R、c及びyは前述の意味を有し、Xは有機酸或いは無機酸の陰イオンである]
と、を少なくとも一種の塩基の有効量の存在下に反応させることによって得ることが出来る。
有機酸或いは無機酸の有用な陰イオンとしては、例えば、ハロゲン原子(即ち、F、Cl、Br、又はI)、スルホネート基、スルフィネート基、或いはカルボキシレート基等、及びこれらの組合せが含まれる。合成化学の観点から、Xは求核置換反応の間に、離脱基として機能し得る何らかの基である。本発明において使用される適切なハロゲン化物には、例えば、クロロ、ブロモ、フルオロ化物等が含まれる。
上記シラン反応物質としては、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−(アミノプロピル)エチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルフェニルジメトキシシラン、2−アミノエチルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリメトキシシラン、4−アミノブチルメチルジメトキシシラン、4−(トリメトキシシリル)−2−ブタナミン、3−[ジエトキシ(ヘキシルオキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス(ペンチルオキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス(2、2、2−トリフルオロエトキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス[2−(2−フェノキシエトキシ)エトキシ]シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス[(2−エチルヘキシル)オキシ]シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス(ヘキシルオキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−トリイソプロポキシシリルプロピルアミン、3−[トリス(3−メチルブトキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス(2−エトキシエトキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[ビス(1,1−ジメチルエトキシ)メトキシシリル]−1−プロパナミン、3−[(1,1−ジメチルエトキシ)ジエトキシシリル]−1−プロパナミン、3−[(1,1−ジメチルエトキシ)ジメトキシシリル]−1−プロパナミン、3−(トリメトキシシリル)−1−ペンタナミン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリエトキシシラン等、メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のようなメルカプトシランが含まれる。上記シラン反応物質は、何らかの市販の方法で作成することが出来、例えば、アミノシランは、米国特許第6,242,627号に開示の方法によって調製することが出来る。一つの実施形態において、上記不飽和の反応物質には、塩化ビニルベンジル及び/又は塩化ジビニルベンジルが含まれる。もう一つの実施形態において、上記不飽和反応物質は塩化ビニルベンジルである。
少なくとも一種のシラン反応物質と少なくとも一つの不飽和反応物質との反応は、少なくとも一種の塩基の有効量の存在下で有利に行われる。本発明において採用される塩基は如何なる強塩基であってもよい。適当な強塩基としては、アルカリ金属のアルコキシド(アルコラート)、アルカリ土類金属のアルコキシド(アルコラート)等、及びこれらの混合物が含まれるが、これらに限定されるものではない。有用なアルコキシドの例には、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カルシウムメトキシド、カルシウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムプロポキシド、カリウムt−ブトキシド、リチウムメトキシド、リチウムエトキシド、リチウムプロポキシド、リチウムt−ブトキシド等、及びそれらの組合せが含まれる。別法として、本発明で使用される塩基は、アミン、アミド等、及びこれらの組合せであってもよい。そのようなアミン及びアミドの例には、第三級アミン、複素環第三級有機アミン、及びN,N−二重置換アミド、例えば、トリフェニルアミン、トリベンジルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリオクチルアミン、ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチル−2−ピロリドン、及びポリビニルピロリドン、ならびにこれらの組合せが含まれる。一つの実施形態において、本発明において使用されるアミン触媒としては、第三級アミン、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等のトリアルキルモノアミン;及び、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロウンデカン、テトラメチルエチルジアミン等のトリアルキルジアミンである。他の実施形態においては、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミンがアミン触媒として使用される。
当業者には容易に理解されるように、本発明のシラン組成物を形成する前述の反応は、先ず、少なくとも一つの塩基を上記シラン反応物質と混合して混合物を形成し、次いで、上記混合物を上記不飽和の反応物質と混和することによって実施することが出来る。別法として、上記反応は、単純な操作段階、あるいは多重操作段階において、上記シランと不飽和反応物質の反応媒体に上記塩基を添加することによって行うことが出来る。一般に、本発明の操作において採用される塩基の有効量は、通常、シラン反応物質に対して、約1モル当量から約10モル当量の範囲、及びその間のすべての部分の範囲とすることができる。もう一つの実施形態において、本発明の操作において採用される塩基の有効量は、シラン反応物質に対して、約1.1モル当量から約2モル当量の範囲、及びその間のすべての部分の範囲とすることができる。
少なくとも一つのシラン反応物質と少なくとも一つの不飽和反応物質が所望の比率で有効に反応して本発明のシラン組成物を形成する。反応は約0℃から120℃の範囲、及びその間のすべての部分の範囲の温度で行うことが可能である。もう一つの実施形態において、上記反応の温度は、約25℃から約70℃の範囲、及びその間のすべての部分の範囲の温度であってもよい。反応の時間は、約1時間から約24時間の範囲、及びその間のすべての部分の範囲であってもよい。一般に、不飽和反応物質に対するシラン反応物質のモル比は、約1:0.1から約1:10の範囲、及びそれらの間のすべての部分的範囲となる。もう一つの実施形態において、不飽和反応物質に対するシラン反応物質のモル比は、約1:0.5から約1:2の範囲、及びそれらの間のすべての部分の範囲であってよい。
当業者には、例えば、上記シラン反応物質のTが化学式−NHのアミンである場合、前述のシラン組成物が化合物の複合混合物を含む反応生成物である可能性のあることが理解できる。このようにして得られた反応生成物の混合物は、分離して一つ以上の特定の化合物を単離する必要はない。それ故、反応生成物の混合物は、本発明のゴム組成物として使用することが出来る。従って、反応が完結すると、シランと不飽和反応物質の反応生成物、塩基、及び何らかの副産物のアルコールの溶液は、さらに何らかの既知の市販の技術、例えば、真空或いは加圧濾過を用いて、濾過、及び/或いは揮散して何らかの不要な塩基、副産物又は揮発性の重い物質を除去することが出来る。
本発明のもう一つの実施形態において、前述のシラン組成物は、少なくとも一つの水素化ケイ素を、一般式
Figure 2008508295
[上式において、Ar、R、L、R、c、q、y及びzは前述と同義であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、或いは1から約6の炭素原子を有する炭化水素基、例えば、1から約6の炭素原子を持つアルキル基、4から約6の炭素原子を持つ環状アルキル基(例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン)及びアリール基(例えば、フェニル)であり、Mは単結合、或いは1から約18の炭素原子を有する二価の炭化水素の連結基である。ここで、R、R、R及びMの炭素原子の合計総数は約18以下である。]
によって表される少なくとも一つの不飽和の反応物質と、少なくとも一種のヒドロシラン化触媒の存在下に反応させることによって得ることが出来る。
この過程において有用な水素化ケイ素は、化学式RHSiZ3−bによって表される。上式において、各Rは独立して1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であって、例えば、1から約20の炭素原子を持つアルキル基、約4から約12の炭素原子を持つシクロアルキル、及びアリールを含み、bは0から3である。また、Zはハロゲン原子(例えば、F、Cl,Br、或いはI)である。
上式によって表され、この過程に有用な可能性がある水素化ケイ素としては、トリメチルシラン、ジメチルシラン、トリエチルシラン、ジクロロシラン、トリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルクロロシラン、エチルジクロロシラン、シクロペンチルジクロロシラン、メチルフェニルクロロシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)ジクロロシラン等、及びこれらの混合物が含まれる。一つの実施形態において、上記水素化ケイ素は、ジメチルクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジクロロシラン及びトリクロロシランのうち少なくとも一つを含む。本発明のもう一つの実施形態において、水素化ケイ素はトリクロロシランである。本過程に使用される適当な不飽和反応物質の例には、ジエチレンベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、ジブチレンベンゼン、1,4−ビス(2−メチルスチリル)−ベンゼン等、及びそれらの混合物が含まれる。
上記水素化ケイ素及び不飽和反応物質は、通常は、ヒドロシリル化触媒の存在下に接触してヒドロシリル化化合物を形成する。本発明においては、あらゆるヒドロシリル化触媒、例えば、少なくとも、活性のヒドロシリル化金属を元素或いは化合物の形で含む触媒であっても使用することが出来る。有用な活性のヒドロシリル化金属触媒としては、元素或いは化合物の形の、ルテニウム、ロジウム、コバルト、パラジウム、インジウム、白金、クローム及びモリブデン金属が含まれるが、これらに限定されるものではない。一つの実施形態において、活性のヒドロシリル化金属としては、ルテニウム或いは白金の元素或いはこれらを含有する化合物が挙げられる。
本実施形態で使用可能なヒドロシラン化金属触媒としては、例えば、RhCl、Rh(PPhCl(ここでPhはフェニル基)、HPtCl、Speier触媒を含有する可溶性白金触媒(イソプロピルアルコールに溶解させたHPtCl)、Karstedt触媒を含有する可溶性白金触媒(米国特許第3,715,334号及び第3,775,452号に記載されたようなHPtClとジビニルテトラメチルジシロキサンの反応生成物)、Ashby触媒を含有する可溶性白金触媒(米国特許第3,159,601号及び第3,159,662号に記載されたようなHPtClとテトラビニルテトラメチルジシロキサンの反応生成物)及びLamoreoux触媒を含有する可溶性白金触媒(米国特許第3,220,972号に記載されたようなn−オクタノールに溶解したHPtCl)のような第8属元素の化合物が含まれる。
もう一方の実施形態において、上記ヒドロシラン化触媒は、一つ以上の活性のフリー・ラジカル・イニシエーターとなり得る。本発明においては如何なる活性のフリー・ラジカル・イニシエーターでも使用することが出来る。このような活性のフリー・ラジカル・イニシエーターとしては、有機の過酸化物タイプのイニシエーター、例えば、過酸化アセチル、過酸化t−ブチル、過酸化ベンゾイル等、アゾタイプのイニシエーター、例えば、アゾ−ビス−イソブチロニトリル等、及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されるものではない。
本発明において、上記不飽和反応物質をシラン化する場合、当分野では通常の何らかの反応容器を使用してもよい。上記反応容器には、少なくとも一つの水素化ケイ素反応物質、不飽和反応物質、及びヒドロシラン化金属触媒からなる系を、添加の順序を特に限定することなく加えてよい。反応を促進するために攪拌を行ってもよいが、必ずしも必要ではない。
一つの実施形態において、ヒドロシラン化反応は、室温から約160℃、及びそれらの間のすべての部分的な温度範囲で行うことが可能である。もう一つの実施形態においては、ヒドロシラン化反応は、約40℃から約100℃、及びそれらの間のすべての部分的な温度範囲で行うことが可能である。その上、上記反応は大気圧下で起こる可能性があるが、必要であれば、圧力を増加してもよく、又、トルエンのような実質的に不活性な有機溶媒を用いて反応効率を高めることも可能である。
本発明の過程に使用される水素化ケイ素反応物質、不飽和反応物質、及びヒドロシラン化触媒の量は、特に制限はない。唯一要求されることは、所望のヒドロシラン化反応が起こることである。一つの実施形態において、ヒドロシラン化触媒は、約0.1ppmから約1パーセント(part)までの濃度で使用することが出来る。
もう一つの実施形態において、ヒドロシラン化触媒は、約10ppmから約1000ppmの濃度で使用することが出来る。水素化ケイ素反応物質の不飽和反応物質に対するモル比は、例えば、約1:100から約100:1まで幅広く変更可能である。もう一つの実施形態において、水素化ケイ素反応物質の不飽和反応物質に対するモル比は、約1:10から約10:1の範囲である。なお、もう一つの実施形態において、水素化ケイ素の不飽和反応物質に対するモル比は、約2:1から約1:2の範囲である。
必要であれば、ヒドロシラン化反応に続いて、ヒドロシラン化組成物をさらに反応させて、例えば、ケイ素原子上にアルコキシ基を付加することが出来る。例えば、ハロゲン原子がケイ素等に結合している場合であって、トリクロロシランが水素化ケイ素として使用された場合、本発明のヒドロシラン化組成物は、前述のヒドロシラン化組成物を、一種以上のエーテル形成試薬の有効量と、エーテル形成反応条件下で反応させることによって調製することが出来る。有用なエーテル形成試薬としては、オルトギ酸アルキル、オルトギ酸ジアルキル、オルトギ酸トリアルキル、オルトギ酸トリエチル、及びそれらの混合物等が含まれるが、それらに限定されるものではない。一つの実施形態において、上記アルコキシ基は、約0℃から約100℃、及びそれらの間のすべての部分の範囲の温度においてケイ素原子に結合することが出来る。
もう一つの実施形態において、アルコキシ基は、約25℃から約80℃、及びそれらの間のすべての部分の範囲の温度においてケイ素原子に結合することが出来る。反応は、触媒の非存在下、或いは存在下、例えば、スルホン酸、ルイス酸等及びそれらの混合物のような酸性の無機酸触媒の存在下で行うことが出来る。一つの実施形態において、エーテル形成試薬の濃度は、通常、ヒドロシラン化化合物の残余のハロゲン原子に対して、約0.5モル当量から約100モル当量、及びそれらの間のすべての部分的範囲にあることになる。もう一つの実施形態において、上記エーテル形成試薬の濃度は、通常、ヒドロシラン化化合物の残余のハロゲン原子に対して、約1モル当量から約10モル当量、及びそれらの間のすべての部分の範囲にあることになる。
当業者には容易に理解されるように、特定の反応及び反応条件次第では、所望のアルコキシ基がすべては生じない可能性がある。例えば、トリクロロシランの不飽和反応物質との反応から得られた反応生成物をさらに反応させる場合、アルコキシル化されたヒドロキシシラン化組成物は、完全にはアルコキシル化されず、ケイ素元素に結合した、一つのクロリド基を有する可能性がある。従って、トリアルコキシシラン組成物を提供するためには、例えば、上記のアルコキシル化されたヒドロシラン化中間体を、さらに第二のエーテル形成試薬とエーテル形成条件下に反応させることにより、残余のクロリド基を除去することが必要である。一つの実施形態において、反応は約0℃から約80℃、及びそれらの間のすべての部分的範囲の温度で行うことが出来る。もう一つの実施形態において、反応は約20℃から約75℃、及びそれらの間のすべての部分の範囲の温度で行うことが出来る。有用なエーテル形成試薬としては、アルコール、例えば、メタノール、エタノール等が含まれるが、これらに限定されるものではない。反応は、塩基の非存在下、或いは、塩基、例えば、トリエチルアミンのようなトリアルキルアミンの存在下に行うことが出来る。一つの実施形態において、第二のエーテル形成試薬の濃度は、通常、アルコキシル化されたヒドロシラン化中間体に対して、約0.5モル当量から約100モル当量、及びそれらの間のすべての部分的範囲となる。もう一つの実施形態において、第二のエーテル形成試薬の濃度は、通常、アルコキシル化されたヒドロシラン化中間体に対して、約1モル当量から約20モル当量の範囲、及びそれらの間のすべての部分の範囲となる。反応が完了すると、溶液を、さらに、何らかの既知の市販の技法、例えば、真空、或いは加圧濾過法を用いて、濾過及び/或いは揮散して何らかの不要の触媒、副産物、或いは揮発性の重い物質を除去することが出来る。
本発明のシラン組成物はカップリング剤としても有用である。一つの実施形態において、本発明のシラン組成物は、特に、ゴム組成物におけるカップリング剤として有用である。一般に、本発明のゴム組成物は、少なくとも(a)ゴム成分、(b)充填剤、及び(c)前述のシラン組成物の少なくとも一つを含むものである。
本発明のゴム組成物に使用されるゴム成分は、例えば、天然ゴム、或いは合成ゴムのような不飽和ゴムがベースである。本発明の実施に採用され得る高度不飽和ポリマー(重合体)の代表はジエンゴムである。このようなゴムは、通常、約20から約400の間の、及びそれらの間のすべての部分的範囲のヨウ素価を有するが、より高い或いはより低い(例えば、約50から約100、およびそれらの間のすべての部分の範囲の)ヨウ素価を持つ高度不飽和ゴムも使用することが出来る。
使用可能なジエンゴムとしては、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等のような共役ジエンベースのポリマー、ならびにこのような共役ジエンの、スチレン、アルファ−メチルスチレン、アセチレン、例えば、ビニルアセチレン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、酢酸ビニル等のようなモノマーとのコポリマー(共重合体)である。一つの実施形態において、高度不飽和ゴムが使用されて、天然ゴム、シス−ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリ(スチレン−ブタジエン)、スチレン−イソプレンコポリマー(共重合体)、イソプレン−ブタジエンコポリマー(共重合体)、スチレン−イソプレン−ブタジエン・トリポリマー、ポリクロロプレン、クロロ−イソブテン−イソプレン、ニトリル−クロロプレン、スチレン−クロロプレン、及びポリ(アクリロニトリル−ブタジエン)が含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに、二種以上の高不飽和ゴムの、EPDM、EPR、ブチルゴム或いはハロゲン化ブチルゴムのような不飽和度の低いエラストマーとの混合物も又本発明の範疇に入る。
本発明のゴム組成物に使用される充填剤には、シリカ(例えば、焼成シリカ及び沈降シリカ)、二酸化チタン、アルミノケイ酸塩及びアルミナのような金属酸化物、粘土及び滑石を含むケイ酸質物質、及びカーボンブラック等及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されるものではない。「アルミナ」は本発明においては酸化アルミニウム、或いはAlと記載することが出来る。これらの充填剤は水和物であっても、無水物であってもよい。
シリカ充填剤は、ゴム組成物の強化に関連して有用であることが知られている如何なるタイプのものであってもよい。適当なシリカ充填剤としては、シリカ、沈降シリカ、アモルファスシリカ、石英ガラス(融解石英)、ヒュームド・シリカ、溶融石英、ケイ酸アルミニウムのような合成ケイ酸塩、ケイ酸マグネシウム及びケイ酸カルシウムのようなケイ酸アルカリ金属塩、カオリン及び他の天然産シリカ等のような天然のケイ酸塩等が含まれるが、これらに限定されるものではない。
例えば、一つの実施形態において、約5から約1000m/g及びそれらの間のすべての部分の範囲、及び、もう一方の実施形態において、約20から約400m/g及びそれらの間のすべての部分の範囲のBET表面を持ち、ならびに、約5から約500nm及びそれらの間のすべての部分の範囲の、ならびに約10から約400nm及びそれらの間のすべての部分の範囲において主な粒子の直径を有する高度分散性シリカも又有用である。これらの高度分散性シリカは、例えば、ケイ酸塩溶液の沈殿、或いは塩化ケイ素の火炎加水分解によって調製することが出来る。シリカは又、Al、Mg、Ca、Ba、Zn、Zr、Tiの酸化物のような他の金属酸化物との混合酸化物の形で存在することも可能である。当業者に既知の市販のシリカ充填剤としては、例えば、Cabotコーポレーション製の商品名Cab−O−Sil(登録商標)で、PPGインダストリーズ製の商品名Hi−SilとCeptane、Rhodia製の商品名Zeosilで、及びDegussaAG製の商品名UltrasilとCoupsilで入手できる充填剤が含まれる。二種以上のシリカ充填剤の混合物を本発明のゴム組成物の調製に使用することが出来る。
シリカ充填剤はゴム組成物に取り込まれるがその量は大きく変更することが出来る。一つの実施形態において、シリカ充填剤の量は、約5から約100phrの範囲、及びそれらの間のすべての部分の範囲であり得る。もう一つの実施形態において、シリカ充填剤の量は、約25から約85phr及びそれらの間のすべての部分の範囲であり得る。
適当なカーボンブラック充填剤としては、当業者に公知の何れかの通常入手可能な、市販のカーボンブラックが含まれる。例えば、一つの実施形態において、カーボンブラックは少なくとも20m/gの表面積(EMSA)を持つものであり、又、もう一つの実施形態においては、カーボンブラックは少なくとも35m/gから200m/gまで、またはそれ以上のEMSAを持つものであり得る。本実施形態において使用される表面積の値は、セチルトリメチル−臭化アンモニウム(CTAB)技法を用いてASTM試験D−3765によって測定されたものである。有用なカーボンブラックとしては、ファーネスブラック(furnace black)、チャンネルブラックス(channel blacks)、及びランプブラックスが挙げられる。より詳細には、カーボンブラックの例には、超磨耗ファーネス(super abrasion furnace)(SAF)ブラックス、高磨耗ファーネス(high abrasion furnace)(HAF)ブラックス、高速押し出しファーネス(fast extrusion furnace)(FEF)ブラックス、ファインファーネス(fine furnace)(FF)ブラックス、中間超磨耗ファーネス(intermediate super abrasion furnac)(ISAF)ブラックス、半強化ファーネス(semi−reinforcing furnace)(SRF)ブラックス、中度加工チャンネル(medium processing channel)ブラックス、強度加工チャンネル(hard processing)ブラックス、及びコンダクティング(conducting)チャンネルブラックスが含まれる。利用される可能性のある他のカーボンブラックとしてはアセチレンブラックが含まれる。二種以上の上記ブラックの混合物を本発明のゴム組成物の調製に使用することが出来る。利用し得るカーボンブラックの表面積の典型的な値は以下の表1に示されている。
Figure 2008508295
本発明に利用されるカーボンブラックはペレット化された形、或いはペレット化されない凝集物質の集合体であってもよい。一つの実施形態において、ペレット化されたカーボンブラックが、取扱いが容易なため好ましい。一つの実施形態において、カーボンブラックは、約0.5から約100phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲の量でゴム組成物に取り込まれることが可能である。第二の実施形態において、カーボンブラックは、約1から約85phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲の量でゴム組成物に取り込まれることが可能である。
本発明のシラン組成物は、充填剤粒子と予め混合、或いは反応させてあってもよく、又は、ゴムと充填剤の処理段階、又は混合段階の間の混合ゴムに添加してもよい。仮にシラン組成物と充填剤が、ゴムと充填剤の混合段階、又は処理段階の間に混合ゴムに別々に添加されるならば、シラン組成物は、そのまま充填剤と混ぜあうものと考えられる。一つの実施形態において、シラン組成物は、ゴム組成物中に、約0.05から約25phr、及びそれらの間のすべての範囲の量で存在することになる。第二の実施形態において、シラン組成物は、ゴム組成物中に、約1から約10phr、及びそれらの間のすべての範囲の量で存在することになる。
本発明のゴム組成物は、種々の通常用いられる添加剤と、ゴム配合技術で知られている何らかの従来の方式で調合することが出来る。このような通常使用される添加剤としては、硬化補助剤、例えば硫黄、活性剤、抑制剤、促進剤、加工添加剤、例えばオイル、樹脂、例えば粘着付与樹脂、可塑剤、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、抗酸化剤、オゾン劣化防止剤、素練り促進剤(peptizing agents)、強化剤(補強剤)等、及びそれらの混合物が含まれる。ゴム組成物の使用目的次第で、上述の添加剤が適宜選択されて適当な量で一般に使用される。
一般に、促進剤は、加硫に必要な時間及び/或いは温度を制御して加硫ゴムの特質を向上させるために使用される。一つの実施形態において、単一促進剤の系、即ち、1次促進剤が使用される。一つの実施形態において、一次促進剤は、約0.5から約4phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲の総量で使用され得る。もう一つの実施形態において、一次促進剤は、約0.8から約1.5phr、及びそれらの間のすべての部分的範囲の総量で使用され得る。一次促進剤及び二次促進剤の組合せも、二次促進剤がより少量(約0.05から約3phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲)で使用されることにより、加硫ゴム活性化して特性を向上させる。また遅延作用活性剤を使用してもよい。さらに、加硫抑制剤も使用してもよい。適切なタイプの促進剤としては、例えば、アミン、ジスルフィド、グアニジン、チオ尿素、チアゾール、チウラム、スルフェンアミド、ジチオカルバメート、及びキサントゲン酸塩である。一つの実施形態において、一次促進剤はスルフェナミドである。もし、もう一つの促進剤が使用されるならば、二次促進剤はグアニジン、ジチオカルバメート、或いはチウラム化合物であってもよい。
一つの実施形態において、粘着付与樹脂の量は、約0.5から約10phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲であり得る。第二の実施形態において、粘着付与樹脂の量は、約1から約5phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲であり得る。加工補助剤の量は、約1から約50phr、及びそれらの間のすべての部分的範囲であり得る。このような加工補助剤としては、例えば、芳香族の、ナフテンの、及び/或いはパラフィンの加工オイルが含まれる。抗酸化剤の量は、約1から約5phrの範囲であり得る。このような抗酸化剤には、例えば、ジフェニル−p−フェニレンジアミンのようなジアミンが含まれる。オゾン劣化防止剤の量は、約1から約5phr、及びそれらの間のすべての部分的範囲であり得る。脂肪酸、例えば、ステアリン酸の量は、約0.5から約3phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲であり得る。酸化亜鉛の量は、約2から約5phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲であり得る。ワックスの量は、約1から約5phrの範囲であり得る。ペプタイザー(素練り促進剤)の典型的な量は、約0.1から約1phr、及びそれらの間のすべての部分の範囲であり得る。このようなペプタイザーには、例えば、ペンタクロロチオフェノール及びジベンザミドジフェニルジスルフィドが含まれる。
本発明のゴム組成物は、例えば、タイヤ、モーター取り付け台、ゴムの軸受筒(套管)、動力ベルト、印刷用ロール、ゴムの靴踵及び靴底、ゴムの床タイル、荷物運搬用車輪、エラストマーのシール及びガスケット(詰め物)、コンベヤーベルトのカバー、硬質ゴムのバッテリーケース、自動車の床マット、トラック用の泥よけ、ボールミルの中敷、風防ガラスのワイパーブレード等のような物品に製造する場合に有用である。一つの実施形態において、上記ゴム組成物は、タイヤの熱硬化性ゴムを含む部分の何れか、或いはそのすべての構成成分として、タイヤ有用である。これらの部分には、トラックのタイヤ、乗用車のタイヤ、一般道路外走行用車両のタイヤ、車両用タイヤ、高速度タイヤ、及びオートバイのタイヤ用を意図した、トレッド、側面、及び基本構造物部分が含まれるが、これらに限定されるものではなく、また多くの種々の強化層を内部に含んでいてよい。このようなゴム、或いはタイヤトレッド組成物は、タイヤの製造、又はすり減ったタイヤの再生に使用することが可能である。本発明の一つの実施形態において、ゴム組成物は少なくとも約4の強化指数(300%対100%弾性率の比)を有する。もう一つの実施形態において、上記指数は少なくとも4.5である。第三の実施形態において、上記組成物は6.0以下のデルタG’値を有する。なお、もう一つの実施形態において、上記組成物は0.250以下のtanδの最大値を有する。
以下の限定されない実施例は、本発明をさらに説明することを意図するものであって、本発明の範囲の限定を意図するものではない。
<実施例1> メルカプトプロピルトリエトキシシラン及び塩化ビニルベンジルのスチレンチオエーテルトリエトキシシラン反応生成物の調製
機械攪拌機、凝縮器(冷却器)、温度探知子及び滴下漏斗を装着した2リットルの三頚丸底フラスコ内に、塩化4−ビニルベンジル(216.8g、1.42モル)を、1.5時間かけて、メルカプトプロピルトリエトキシシラン(338.3g、1.42モル)とナトリウムエトキシド溶液(エタノール溶液中、21重量%、459.9g、1.42モル)の混合物に添加した。その結果得られた混合物を、室温で1時間攪拌し続け、濾過した後、エタノールを短い蒸留塔を用いて十分な真空状態のもと70℃で滴下した。479.2gの生成物を約95%の収率で回収した。
<実施例2> アミノプロピルトリエトキシシラン及び塩化ビニルベンジルのビス−スチレニックアミノトリエトキシシラン反応生成物の調製
機械攪拌機、滴下漏斗、及び温度探知子を備えた1リットルの三頚丸底フラスコ内で、塩化4−ビニルベンジル(201.4g、1.3モル)を、16時間かけて、アミノプロピルトリエトキシシラン(165.7g、0.74モル)とトリエチルアミン(137.0g、1.3モル)の混合物に70℃で添加した。その結果得られた溶液を、16時間、外温に冷却し、濾過し、続いて、トリエチルアミンを、短い蒸留塔を用いて十分な真空状態で室温のもとで滴下した。252.0gの生成物を約100%の収率で回収した。
<実施例3> ジ―イソ―プロペニルベンゼンのヒドロシリル化により誘導されるトリエトキシシランの調製
[段階1]
トリクロロシラン(2042.1g、15.07モル)を、ジイソプロペニルベンゼン(3762.0g、23.77モル)、ヘキサン(2500ml)、白金(0)−2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラビニルシクロテトラシロキサン複合体(0.104M溶液で11.2g)及びロノール(ブチル化されたヒドロキシトルエン)(2.8g)の混合物に、55℃で6時間かけて添加した。上記添加は、2回のバッチに分けて、各バッチは、磁気攪拌機、凝縮器(冷却器)、加熱マントル及び温度探知子を装着した5リットルの三頚丸底フラスコ内で行われた。その結果、2回分から得られた物質を合わせ、次いで、ヘキサンを十分な真空下で滴下した。残った物質を短い蒸留塔を用い、十分な真空状態のもとで150℃で蒸留した。1616.2gの1−(1−メチル−2−トリクロロシリルエチル)−3−プロペニルベンゼンが回収された。このときの収率は55%であった。
[段階2]
磁気攪拌機、加熱マントル及び温度探知子を備えた5リットルの三頚丸底フラスコ内で、1−(1−メチル−2−トリクロロシリルエチル)−3−プロペニルベンゼン(1616.2g、5.5モル)を、4時間かけて、オルトギ酸トリエチル(2241.0g、15.1モル)、ロノール(3g)及び塩酸(37%水溶液、0.1g)の混合物に、50℃で添加した。反応容器を50℃で64時間加熱した。およそ700gの低沸点物質を留去した後、追加のオルトギ酸トリエチル(730g、4.9モル)を反応容器に加えた。反応容器を8時間50℃で加熱してから、1−(1−メチル−2−トリエトキシシリルエチル)−3−プロペニルベンゼンと1−(1−メチル−2−ジエトキシクロロシリルエチル)−3−プロペニルベンゼンの混合物である生成物を蒸留した。上記物質を、クーゲルロール(kugelrohr)装置を用いて120℃で十分真空にして蒸留した。1110.8gの物質が回収され、収率は68%であった。
[段階3]
機械攪拌機、滴下漏斗及び温度探知子を備えた5リットルの三頚丸底フラスコ内で、エタノール(275.8g、6.0モル)を、2時間かけて、1−(1−メチル−2−トリエトキシシリルエチル)−3−プロペニルベンゼンと1−(1−メチル−2−ジエトキシクロロシリルエチル)−3−プロペニルベンゼン(992.5g)、トリエチルアミン(509.6g、5.03モル)及びヘキサン(4000ml)の混合物に、5℃で添加した。その結果得られた混合物を濾過し、短い蒸留塔を用いて、ヘキサン、トリエチルアミン及びエタノールを滴下した。901.0gの1−(1−メチル−2−トリエトキシシリルエチル)−3−プロペニルベンゼンが回収された。
<実施例4> アミノプロピルトリエトキシシラン及び塩化ビニルベンジルのビス−スチレニックアミノトリエトキシシラン反応生成物のイソプロキシ誘導体の調製
磁気攪拌機、滴下漏斗及び温度探知子を備えた1リットルの三頚丸底フラスコ内で、窒素気流下に、塩化4−ビニルベンジル(216g、1.42モル)を、16時間かけて、アミノプロピルトリ−イソ−プロポキシシラン(373g、1.42モル)とトリエチルアミン(143g、1.41モル)の混合物に室温で添加した。このときの温度は、反応の発熱により、2時間で80℃に上昇した。冷却後、反応混合物のガスクロマトグラフィーは、未反応の出発原料のアミノシラン、所望のモノ付加体のスチレニックシラン、及びビス付加体のスチレニックシラン、(i−PrO)Si−CHCHCHN(CH−C−CH=CHを示した。
<比較例1> メルカプトプロピルトリエトキシシランのジビニルベンゼンとのモノ付加体合成
メルカプトプロピルトリエトキシシランのジビニルベンゼンとのモノ付加体合成を、塩基無しで試みた結果、副産物を伴いながら反応は緩やかに終了した。しかしながら、実験を中断する前に、少量の所望のスチレニックシランがガスクロマトグラフィーにより検出された。上記実験において、滴下漏斗、磁気攪拌器及び凝縮器(冷却器)を備えた2リットルの丸底フラスコに、400mlのヘキサン及び222.1g(1.705モル)のジビニルベンゼンを窒素気流中で添加した。336g(1.53モル)のガンマ−メルカプトプロピルトリエトキシシランを滴下漏斗に入れて、最初は室温で、次いで、50℃で滴下したが、反応は起こらなかった。反応混合物を80℃で9.5日間加熱したところ、痕跡のモノ付加体のスチレニックシランがガスクロマトグラフィーにより観察された。
<実施例5> 転がり抵抗の低いタイヤトレッド調合における実施例1から3のシランの使用
一般的な方法により、(1)シリカを充填した合成ゴム(方法A)、(2)シリカを充填した天然ゴム(NR)(方法B)及びカーボンブラックを充填したトレッド化合物(方法C)において、上記シランを調合して試験した。方法AからCを以下に示す。
[方法A]
下記の表Aに記載された一つのモデルである転がり抵抗の低い乗用車のタイヤトレッドの調合及びこの配合ゴムの方法を使用して、実施例1から3のシランを含む合成ゴムに、シリカを充填したタイヤトレッドを評価した。実施例1のシランを含むタイヤトレッドは、次のように、103立方インチ(1690cc)の内容積を持つ“B”バンバリーミキサー(登録商標)(ファーレル コーポレーション)内で混合した。ゴムの元となるバッチ(ゴムのマスターバッチ)の混合は2段階で行われた。
ミキサーを120rpmに設定し、冷却水を全開にして作動させた。ゴムポリマーをミキサーに添加して、強制的に30秒間混合した。シリカの半分及びシランのすべてを、約35gから40gのシリカのこの部分と共に酢酸エチレンビニル(EVA)の袋に入れて添加し、強制的に、30秒間混合した。残りのシリカ及びオイルをEVAの袋に入れて、強制的に、30秒間混合した。ミキサーの喉部分の付着物を3回払い落とし、混合物は、各回、15秒間強制的に混合した。ミキサーの混合速度を160rpm或いは240rpmに増大して、要求通りに、ゴムのマスターバッチの温度を、160℃と165℃の間に凡そ1分間で上昇させた。上記ゴムのマスターバッチを放出し(ミキサーから取り出し)、約50℃から60℃に設定されたロール圧延機上でシートに形成し、次いで放置して外温に冷却した。
ゴムのマスターバッチ(元となる1回分)を、ミキサーを120rpmに設定し、冷却水を全開にしてミキサーに添加し、強制的に30秒間混合した。残りの成分を添加して強制的に30秒間混合した。ミキサーの喉部分の付着物を払い落とし、ミキサーの速度を160或いは240rpmに増大して、内容物が160℃と165℃の間の温度に凡そ2分で到達するようにした。ゴムのマスターバッチを8分間混合し、バンバリーミキサーの速度を調節して温度を160℃と165℃の間に維持した。上記マスターバッチを放出し(ミキサーから取り出し)、約50℃から60℃に設定されたロール圧延機上でシート状に形成し、次いで放置して外温まで冷却した。
ゴムのマスターバッチ及び硬化剤を、50℃と60℃の間に加熱された直径6インチで長さ13インチ(直径15cmで長さ33cm)の2本ロールの圧延機上で混合した。硫黄及び促進剤を上記のゴムのマスターバッチに添加し、ロール圧延機上で十分に混合してシートを形成するようにした。シートは、硬化する前、24時間、室温まで冷却した。力学的特性は、モンサントーのR−100オシレイティング・ディスク・レオメータ及びモンサントーのM1400・ムーニー・粘度計で測定した。機械的特性を測定するための試料は、160℃で35分間硬化された6mmのプラーク、或いは160℃で25分間硬化された2mmのプラークから切断された。
実施例2と3のシランは又上記の方法Aに従って、タイヤトレッドの調合に配合された。
[方法B]
表Bに記載されたような一つのモデルである転がり抵抗の低い乗用車のタイヤトレッドの調合及び配合ゴムの方法を用いて、実施例1から3のシランを含む天然ゴムのシリカを充填したタイヤトレッドを調製した。実施例1のシランを含むタイヤトレッドは、以下のように、103立方インチ(1690cc)の内容積を持つ“B”バンバリーミキサー(登録商標)(ファーレル コーポレーション)内で混合した。ゴムのマスターバッチの混合は2段階で行われた。ミキサーを77rpmに設定し、140°F(60℃)の冷却水を全開にしてミキサーを作動させた。ゴムポリマー(重合体)をミキサーに添加し、強制的に30秒間混合した。シリカの半分及びシランのすべてを、この分量のシリカ約35から40gと共に、酢酸エチルビニル(EVA)の袋に入れて添加し、強制的に30秒間混合した。残余のシリカ及びオイルをEVA袋に入れ、強制的に30秒間混合した。ミキサーの喉部分の付着物を3回払い落とし、混合物を強制的に各回20秒間混合した。ゴムのマスターバッチの温度は、必要であれば、RPMを増大することにより、300°F(150℃)にまで上昇するようにした。マスターバッチは、即座に放出し(ミキサーから取り出し)、約170から180°F(75−80℃)に設定されたロール圧延機上でシート状に形成し、次いで、放置して周辺温度まで冷却した。
ミキサーを77rpmに設定し、冷却水を140°F(60℃)にして、ゴムのマスターバッチをミキサーに添加し、強制的に30秒間混合した。残りの成分を添加して、強制的に60秒間混合した。ミキサーの喉部分の付着物を払い落とし、必要な場合には、rpmを高くして温度を300°F(150℃)に上昇させた。化合物は3分間、290から300°F(145−150℃)で混合した。化合物をあけて(ミキサーから取り出して)、約170から180°F(75から80℃)に設定されたロール圧延機上でシ−ト状に形成し、次いで外温に冷却した。
ゴムのマスターバッチ及び硬化剤を、50℃と60℃の間に加熱された直径6インチで長さ13インチ(直径15cmで長さ33cm)の2本ロールの圧延機上で混合した。硫黄及び促進剤を上記のゴムのマスターバッチに添加し、ロール圧延機上で十分に混合してシートを形成可能にした。シートは、硬化させる前に、24時間、周辺温度まで冷却した。力学的特性は、モンサントーのR−100オシレイティング・ディスク・レオメータ及びモンサントーのM1400・ムーニー・粘度計で測定した。機械的特性を測定するための試料は、160℃で35分間硬化した6mmのプラーク、或いは160℃で25分間硬化した2mmのプラークから切断された。
実施例2と3のシランも又上記の方法Bに従って、タイヤトレッドの調合に混合された。
[方法C]
表Cに記載されたような、一つのモデルである転がり抵抗の低い乗用車のタイヤトレッドの調合及び配合ゴムの方法を使用して、実施例1から3のシランを含む天然ゴムの、カーボンブラックを充填したタイヤトレッドを調製した。実施例1のシランを含むタイヤトレッドが、以下のように、103立方インチ(1690cc)の内容積を持つ“B”バンバリーミキサー(ファーレル コーポレーション)内で混合した。ゴムのマスターバッチの混合は2段階で行われた。ミキサーを77rpmに設定し、140°F(60℃)の冷却水を全開にしてミキサーを作動した。ゴムポリマー(重合体)をミキサーに添加し、強制的に30秒間混合した。カーボンブラックの全量及びオイルの全量を添加して、強制的に60秒間混合した。ミキサーの喉部分の付着物を払い落とし、混合物を強制的に20秒間混合した。ミキサーの喉部分の付着物をもう一度払い落とし、ゴムのマスターバッチの温度を、必要に応じて、RPMを増大して、300°F(150℃)にまで上昇させた。マスターバッチを即座に放出し(ミキサーから取り出し)、約170から180°F(75から80℃)に設定されたロール圧延機上でシートに形成し、次いで、放置して周辺温度まで冷却した。
ミキサーを77rpmに設定し、冷却水を140°F(60℃)にしてゴムのマスターバッチを添加し、強制的に30秒間混合した。そして残留成分を添加して強制的に60秒間混合した。ミキサーの喉部分の付着物を払い落とし、必要に応じて、rpmを高くして温度を300°F(150℃)まで上昇させた。化合物をあけて(ミキサーから取り出して)、約170から180°F(75から80℃)に設定されたロール圧延機上でシ−トに形成し、次いで外温まで冷却した。
ゴムのマスターバッチ及び硬化剤を、50℃と60℃の間に加熱された直径6インチで長さ13インチ(直径15cmで長さ33cm)の2本ロールの圧延機上で混合した。硫黄及び促進剤を上記のゴムのマスターバッチに添加し、ロール圧延機上で十分に混合することによりシート状の形成を可能にした。シートは、硬化させる前、24時間、室温にまで冷却した。力学的特性は、モンサントーのR−100オシレイティング・ディスク・レオメータ及びモンサントーのM1400・ムーニー・粘度計上で測定された。機械的特性を測定するための試料は、160℃で35分間硬化させた6mmのプラーク、或いは160℃で25分間硬化させた2mmのプラークから切断した。
実施例2と3のシランも又上記の方法Cに従って、タイヤトレッドの調合に配合された。
実施例1から3のシランは、タイヤトレッドの調合A、B、或いはCに、以下のように、上記対応するそれぞれの方法A、B、及びCに従って混合された。配合Aは乗用車のタイヤSBRに基づき、配合BはトラックのタイヤNRに基づいている。実施例1から3で調製したシランの性能が、シランではないカップリング剤(シランα)、先行技術で通常使用された標準のポリスルフィドシラン、ビス−(3−トリエトキシシリル−1−プロピル)テトラスルフィド(TESPT、シランβ)、及びビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド(TESPD,シランγ)の性能と比較された。これらの方法と試験の結果は以下の表2に示されている。
Figure 2008508295
Figure 2008508295
Figure 2008508295
以下の試験は上記の配合AからCのそれぞれにおいて調製されたトレッドに対して下記の方法で(すべての実施例において)行われた。Mooney Scorch(ムーニイー スコーチ)@135EC(ASTM法 Dl646);ムーニー粘度@100℃(ASTM法 D1646);オシレイティング・ディスク・レオメーター(ODR)@149℃;l°アーク(ASTM法D2084);物理的特性、t90@149℃で硬化(ASTM法D412及びD224)(G’及びG”dynes/cm);DlN磨耗、mm(DIN方法53516);及びHeatBuild(ASTM方法D623)。これらの試験の結果は、下記の表2に記載されている。
Figure 2008508295
*使用されたシランは実施例3の段階2で形成された中間体であった。
本発明は一定の特異性を持つ好ましい実施形態として記載されたが、言うまでもなく、この発明には多くの変化や変更が可能であり、上記の記述を読めば、当事者にはこのことが明らかであろう。それ故、当然のことながら、本発明は、その思想と範囲から逸脱することなく、本明細書に特記されたものとは別の形で提示されることが可能である。

Claims (69)

  1. 下記一般式で示されるシラン組成物。
    Figure 2008508295
    [式中、R及びRは、それぞれ独立して1から約20の炭素原子の炭化水素基であり、Rはそれぞれ独立して水素、或いは1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であり、Mは1から約20の炭素原子からなる二価の炭化水素の連結基であって、ケイ素原子と基Lを連結し、Lは1から約20の炭素原子の共有結合の炭化水素の連結基、或いは−O−、−S−、−NR−からなる群から選ばれたヘテロ原子の連結基であって、ここで、Rは一つの結合、或いは1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であり、Rは1から12の炭素原子のアルキレン基であり、Arは置換或いは非置換の芳香族基であり、qは1から4の整数であり、tとcはそれぞれ独立して0或いは1であり、又、x、y及びzはそれぞれ独立して1から3の整数であり、Lがヘテロ原子連結基である場合、tは1であるという条件を有する。]
  2. 請求項1に記載のシラン組成物であって、xは1であり、R及びRはそれぞれ独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるシラン組成物。
  3. 請求項1に記載のシラン組成物であって、xは2であり、R及びRはそれぞれ独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環である請求項1に記載のシラン組成物。
  4. 請求項3に記載のシラン組成物であって、Lはヘテロ原子の連結基であるシラン組成物。
  5. 請求項4に記載のシラン組成物であって、前記ヘテロ原子の連結基は−NR−であるシラン組成物。
  6. 請求項1に記載のシラン組成物であって、xは3であり、Rはそれぞれ独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるシラン組成物。
  7. 請求項6に記載のシラン組成物であって、Lはヘテロ原子の連結基であるシラン組成物。
  8. 請求項7に記載のシラン組成物であって、前記ヘテロ原子の連結基は−NR−であるシラン組成物。
  9. シラン組成物の調製法であって、一般式
    Figure 2008508295
    によって表される少なくとも一種のシラン反応物質
    [式中、R及びRはそれぞれ独立して1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であり、Mは1から約20の炭素原子からなる二価の炭化水素の連結基であって、ケイ素原子と基Tを連結し、Tは、メルカプト化合物、水酸基化合物及び一般式−NRのアミンからなる群から選ばれた化合物であり、ここでR及びRは独立して水素或いは1から約20の炭素原子を有する炭化水素基であり、又、RとRのうち少なくとも一つは水素であり、xは1から3の整数である。]
    と、一般式
    Figure 2008508295
    [式中、Xは有機酸或いは無機酸の陰イオンであり、Rは1から12の炭素原子のアルキル基であり、Arは置換或いは非置換の芳香族基であり、Rはそれぞれ独立して水素、或いは1から約20の炭素原子からなる炭化水素基であり、cは0又は1であり、又、yは1から3の整数である。]
    で表される少なくとも一つの不飽和反応物質と、を少なくとも一種の塩基の有効量の存在下で反応させる工程を有するシラン組成物の調製方法。
  10. 請求項9に記載の方法であって、前記塩基がシラン反応物質に添加されて混合物を形成し、次いでこのシラン反応物質と塩基の前記混合物を、前記不飽和反応物質と反応させる工程を有するシラン組成物の調製方法。
  11. 請求項9に記載の方法であって、前記塩基はアルカリ金属或いはアルカリ土類金属のアルコキシドであるシラン組成物の調製方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、前記アルコキシドは、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カルシウムメトキシド、カルシウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムプロポキシド、カリウムt−ブトキシド、リチウムメトキシド、リチウムエトキシド、リチウムプロポキシド、リチウムt−ブトキシド、及びそれらの組合せからなる群から選択されるシラン組成物の調製方法。
  13. 請求項9に記載の方法であって、前記塩基は第三級アミンであるシラン組成物の調製方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、前記第三級アミンはトリアルキルアミンであるシラン組成物の調製方法。
  15. 請求項14に記載の方法であって、前記トリアルキルアミンはトリエチルアミンであるシラン組成物の調製方法。
  16. 請求項9に記載の方法であって、前記シラン反応物質が前記不飽和反応物質と、約1:0.1から約1:10のシラン反応物質対不飽和反応物質のモル比で反応に付されるシラン組成物の調製方法。
  17. 請求項9に記載の方法であって、前記シラン反応物質が前記不飽和反応物質と、約1:0.5から約1:2のシラン反応物質対不飽和反応物質のモル比で反応に付されるシラン組成物の調製方法。
  18. 請求項9に記載の方法であって、前記塩基の有効量は、前記シラン反応物質に対して約1から約10モル当量の塩基であるシラン組成物の調製方法。
  19. 請求項9に記載の方法であって、前記塩基の有効量は、前記シラン反応物質に対して約1.1から約2モル当量の塩基であるシラン組成物の調製方法。
  20. 請求項9に記載の方法であって、xは1であり、R及びRはそれぞれ独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるシラン組成物の調製方法。
  21. 請求項9に記載の方法であって、xは2であり、R及びRはそれぞれ独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるシラン組成物の調製方法。
  22. 請求項20に記載の方法であって、前記ヘテロ原子の連結基は、一般式−NRのアミンであるシラン組成物の調製方法。
  23. 請求項21に記載の方法であって、前記ヘテロ原子の連結基は、一般式−NRのアミンであるシラン組成物の調製方法。
  24. 請求項9に記載の方法であって、xは3であり、Rはそれぞれ独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるシラン組成物の調製方法。
  25. 請求項24に記載の方法であって、前記ヘテロ原子の連結基は、一般式−NRで示されるアミンであるシラン組成物の調製方法。
  26. 請求項9に記載の方法であって、さらに溶媒を含むシラン組成物の調製方法。
  27. 請求項26に記載の方法であって、前記溶媒はアルコールであるシラン組成物の調製方法。
  28. 請求項9に記載の方法であって、前記シラン反応物質は、アミノシラン、メルカプトシラン、及びそれらの混合物からなる群から選ばれ、又、前記不飽和反応物質は、塩化ビニルベンジル、塩化ジビニルベンジル及びそれらの混合物からなる群から選択されるシラン組成物の調製方法。
  29. 請求項9に記載の方法であって、前記シラン反応物質は、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−(アミノプロピル)エチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルフェニルジメトキシシラン、2−アミノエチルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリメトキシシラン、4−アミノブチルメチルジメトキシシラン、4−(トリメトキシシリル)−2−ブタナミン、3−[ジエトキシ(ヘキシルオキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス(ペンチルオキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス(2,2,2−トリフルオロエトキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス[2−(2−フェノキシエトキシ)エトキシ]シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス[(2−エチルヘキシル)オキシ]シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス(ヘキシルオキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−トリイソプロポキシシリルプロピルアミン、3−[トリス(3−メチルブトキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[トリス(2−エトキシエトキシ)シリル]−1−プロパナミン、3−[ビス(1,1−ジメチルエトキシ)メトキシシリル]−1−プロパナミン、3−[(1,1−ジメチルエトキシ)ジエトキシシリル]−1−プロパナミン、3−[(1,1−ジメチルエトキシ)ジメトキシシリル]−1−プロパナミン、3−(トリメトキシシリル)−1−ペンタナミン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン及びそれらの混合物からなるグループから選ばれ、又、前記不飽和反応物質は、塩化ビニルベンジル、塩化ジビニルベンジル及びこれらの混合物からなる群から選択されるシラン組成物の調製方法。
  30. シラン組成物の調製方法であって、一般式RHSiZ3―bで表される少なくとも一種の水素化ケイ素と、
    [式中、各Rはそれぞれ独立して1から約20の炭素原子の炭化水素基であり、Zはハロゲン原子であり、bは0から3の整数である]
    一般式
    Figure 2008508295
    [式中、Arは置換或いは非置換の芳香族基であり、Rはそれぞれ独立して水素、或いは炭素数1から約20の炭化水素基であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、或いは炭素数1から約6の炭化水素基であり、Mは単結合、或いは炭素数1から約18の二価の炭化水素の連結基である。また、ここでR、R、R及びMの炭素原子の合計総数は、約18以下であり、Lは炭素数1から約20の共有結合を有する炭化水素の連結基、或いは−O−、−S−、−NR−からなる群から選ばれたヘテロ原子の連結基である。また、Rは単結合、或いは炭素数1から約20の炭化水素基であり、Rは1から12の炭素原子からなるアルキレン基であり、cは0又は1であり、y及びzはそれぞれ独立して1から3の整数であり、又、qは1から4の整数であり、]
    で表される少なくとも一種の不飽和反応物質と、を
    少なくとも一種のヒドロシリル化触媒の存在下で反応させることからなるシラン組成物の調製方法。
  31. 請求項30に記載の方法であって、前記水素化ケイ素について、bは0であり、Zは塩素であるシラン組成物の調製方法。
  32. 請求項30に記載の方法であって、前記水素化ケイ素について、bは0であり、Zは塩素であり、又、前記不飽和反応物質についてsは1であるシラン組成物の調製方法。
  33. 請求項32に記載の方法であって、Y(は、−O−、−S−、−NR−からなる群から選ばれたヘテロ原子であり、ここでRは単結合、水素、或いは炭素数1から約20の炭化水素基であるシラン組成物の調製方法。
  34. 請求項30に記載の方法であって、前記ヒドロシリル化触媒は、HPtCl、RhCl、Rh(PPhCl、Speierの触媒、Karstedtの触媒、Ashbyの触媒、或いはLamoreouxの触媒のいずれかであるシラン組成物の調製方法。
  35. 請求項30に記載の方法であって、前記ヒドロシリル化触媒は、フリー・ラジカル・イニシエーターであるシラン組成物の調製方法。
  36. 請求項30に記載の方法であって、さらに、前記水素化ケイ素反応物質のbが0、1或いは2である場合において、前記反応から得られた生成物を、第一のエーテル形成試薬と反応させてケイ素原子に結合したアルコキシ基を提供することからなるシラン組成物の調製方法。
  37. 請求項30に記載の方法であって、さらに、前記水素化ケイ素反応物質のbが0であり、Zが塩素である場合において、得られた生成物を、第一のエーテル形成試薬と反応させてケイ素原子に結合したアルコキシ基を提供することからなるシラン組成物の調製方法。
  38. 請求項37に記載の方法であって、前記の第一のエーテル形成試薬はオルトギ酸トリアルキルであるシラン組成物の調製方法。
  39. 請求項38に記載の方法であって、前記オルトギ酸トリアルキルはオルトギ酸トリエチルであるシラン組成物の調製方法。
  40. 請求項37に記載の方法であって、さらに第二のエーテル形成試薬を添加することからなるシラン組成物の調製方法。
  41. 請求項40に記載の方法であって、前記第二のエーテル形成試薬はアルコールであるシラン組成物の調製方法。
  42. 請求項30に記載の方法であって、前記ヒドロシリル化触媒の濃度は約0.1ppmから約1パート(part)であるシラン組成物の調製方法。
  43. 請求項30に記載の方法であって、前記ヒドロシリル化触媒の濃度は約10ppmから約1000ppmであるシラン組成物の調製方法。
  44. 請求項30に記載の方法であって、前記水素化ケイ素反応物質が前記不飽和反応物質と、約1:100から約100:1の水素化ケイ素反応物質対不飽和反応物質のモル比で反応に付されるシラン組成物の調製方法。
  45. 請求項30に記載の方法であって、前記水素化ケイ素反応物質が前記不飽和反応物質と、約1:10から約10:1の水素化ケイ素反応物質対不飽和反応物質のモル比で反応に付されるシラン組成物の調製方法。
  46. 請求項30に記載の方法であって、前記水素化ケイ素反応物質が前記不飽和反応物質と、約2:1から約1:2の水素化ケイ素反応物質対不飽和反応物質のモル比で反応に付されるシラン組成物の調製方法。
  47. ゴム組成物であって、(a)ゴム成分、(b)充填剤、及び(c)
    Figure 2008508295
    で示されるシラン組成物からなり、
    式中、RとRはそれぞれ独立して炭素数1から約20の炭化水素基であり、Rはそれぞれ独立して水素、或いは炭素数1から約20の炭化水素基であり、Mは炭素数1から約20の二価の炭化水素の連結基であって、前記ケイ素原子と基Lを連結し、Lは炭素数1から約20の共有結合を有する炭化水素の連結基、或いは−O−、−S−、−NR−からなる群から選ばれたヘテロ原子の連結基である。ここでRは単結合、或いは炭素数1から約20の炭化水素基であり、Rは炭素数1から12のアルキレン基であり、Arは、置換或いは非置換の芳香族基であり、qは1から4の整数であり、tとcはそれぞれ独立して0或いは1であり、又、x、y及びzはそれぞれ独立して1から3の整数であり、Lがヘテロ原子を有する基である場合には、tは1であるという条件を有するゴム組成物。
  48. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記組成物が少なくとも約4の補強指数(reinforcing index)を有するゴム組成物。
  49. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記組成物が6以下のデルタG’値を有するゴム組成物。
  50. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記組成物が0.250以下のタンジェントデルタの最大値を有するゴム組成物。
  51. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記充填剤は、シリカ充填剤、カーボンブラック充填剤、及びそれらの混合物からなるグループから選ばれた一種以上の充填剤であるゴム組成物。
  52. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記充填剤は、シリカ、沈降シリカ、無定形シリカ、石英ガラス、ヒュームド・シリカ、溶融石英、合成ケイ酸塩、ケイ酸アルカリ土類金属塩、高分散ケイ酸塩、及びそれらの混合物からなる群から選ばれたシリカ充填剤であるゴム組成物。
  53. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記シラン組成物において、xは1であり、RとRは、独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるゴム組成物。
  54. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記シラン組成物において、xは2であり、RとRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるゴム組成物。
  55. 請求項54に記載のゴム組成物であって、Lはヘテロ原子の連結基であるゴム組成物。
  56. 請求項55に記載のゴム組成物であって、前記ヘテロ原子の連結基は−NR−であるゴム組成物。
  57. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記シラン組成物において、xは3であり、Rは、独立してメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるゴム組成物。
  58. 請求項57に記載のゴム組成物であって、Lはヘテロ原子の連結基であるゴム組成物。
  59. 請求項58に記載のゴム組成物であって、前記ヘテロ原子の連結基は−NR−であるゴム組成物。
  60. 請求項47に記載のゴム組成物であって、前記シラン組成物の含有量は約0.05から約25パーツ(phr)であるゴム組成物。
  61. 請求項60に記載のゴム組成物であって、前記シラン組成物の含有量は約1から約10パーツ(phr)であるゴム組成物。
  62. 請求項47に記載のゴム組成物からなるタイヤのトレッド。
  63. 請求項62に記載のゴム組成物からなるトレッドを有するタイヤ。
  64. 請求項47に記載のゴム組成物からなるタイヤのトレッドであって、前記シラン組成物が十分量存在していて、300%伸長弾性率対100%伸長弾性率の比を最大限にするタイヤのトレッド。
  65. ゴム組成物の調製方法であって、ゴム組成物反応形成混合物に、一般式
    Figure 2008508295
    [式中、R及びRは独立して炭素数1から約20の炭化水素基であり、Rはそれぞれ独立して水素或いは炭素数1から約20の炭化水素基であり、Mは炭素数1から約20の二価の炭化水素の連結基であって、ケイ素原子と基Lを連結し、Lは1から約20の炭素原子の共有結合の炭化水素の連結基、或いは−O−、−S−、−NR−からなる群から選ばれたヘテロ原子の連結基であって、ここでRは単結合、又は炭素数1から約20の炭化水素基であり、Rは炭素数1から12のアルキレン基であり、Arは置換或いは非置換の芳香族基であり、qは1から4の整数であり、tとcはそれぞれ独立して0又は1であり、x、y及びzはそれぞれ独立して1から3の整数であり、Lがヘテロ原子を有する基である場合には、tは1であるという条件を含有する。]
    の少なくとも一種のシラン組成物の有効量を添加することを特徴とするゴム組成物の調製方法。
  66. 請求項65に記載の方法であって、xは1であり、RとRは、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるゴム組成物の調製方法。
  67. 請求項66に記載の方法であって、xは2であり、RとRは、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ドデシル、或いはフェニルであり、又、Arはベンゼン環であるゴム組成物の調製方法。
  68. 請求項67に記載の方法であって、Lはヘテロ原子の連結基であるゴム組成物の調製方法。
  69. 請求項68に記載の方法であって、前記ヘテロ原子の連結基は−NR−であるゴム組成物の調製方法。
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