JPH11335378A - シランカップリング剤 - Google Patents
シランカップリング剤Info
- Publication number
- JPH11335378A JPH11335378A JP15688398A JP15688398A JPH11335378A JP H11335378 A JPH11335378 A JP H11335378A JP 15688398 A JP15688398 A JP 15688398A JP 15688398 A JP15688398 A JP 15688398A JP H11335378 A JPH11335378 A JP H11335378A
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- JP
- Japan
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- isopropenyl
- mol
- coupling agent
- silane coupling
- aminopropyltrimethoxysilane
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不飽和高分子樹脂を用いたプリント配線基板
の未だ十分とはいえないミーズリングの問題を更に改良
するシランカップリング剤の提供。 【構成】 次式(1) 【化1】(R1 はC1 〜C8 のフェニル基を含む炭化水
素基、R2 はC3 〜C9 のフェニル基を含む炭化水素
基、R3 はC1 〜C6 のフェニル基を含む炭化水素基、
R4はC1 〜C3 の炭化水素基、a=0〜2,b=0〜
2)の構造を有するアミノシランにビニルベンジルクロ
ライドと3−イソプロペニルーα,αージメチルベンジ
ルイソシアネートを反応させたシランカップリング剤。
の未だ十分とはいえないミーズリングの問題を更に改良
するシランカップリング剤の提供。 【構成】 次式(1) 【化1】(R1 はC1 〜C8 のフェニル基を含む炭化水
素基、R2 はC3 〜C9 のフェニル基を含む炭化水素
基、R3 はC1 〜C6 のフェニル基を含む炭化水素基、
R4はC1 〜C3 の炭化水素基、a=0〜2,b=0〜
2)の構造を有するアミノシランにビニルベンジルクロ
ライドと3−イソプロペニルーα,αージメチルベンジ
ルイソシアネートを反応させたシランカップリング剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不飽和高分子樹脂を用
いたプリント配線基板の補強材として使用されるガラス
繊維の表面処理に用いられるシランカップリング剤に関
する。
いたプリント配線基板の補強材として使用されるガラス
繊維の表面処理に用いられるシランカップリング剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、不飽和高分子樹脂を用いたプリン
ト配線基板も多く作成されるようになってきている。プ
リント配線基板の補強材として使用されるガラス繊維の
表面処理にはγーメタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩等の
シランカップリング剤が用いられている。しかしγーメ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−
(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン・塩酸塩等のシランカップリン
グ剤を用いたプリント配線基板には製造工程において熱
衝撃が加えられた場合、ガラス繊維とガラス繊維の交点
において特に剥離(ミーズリング)が生じ易いという問
題があった。この問題を解決するための提案がされてい
る(例えば特公平5−47551号)。しかしこの提案
においてもまだ十分とはいえない。
ト配線基板も多く作成されるようになってきている。プ
リント配線基板の補強材として使用されるガラス繊維の
表面処理にはγーメタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩等の
シランカップリング剤が用いられている。しかしγーメ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−
(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン・塩酸塩等のシランカップリン
グ剤を用いたプリント配線基板には製造工程において熱
衝撃が加えられた場合、ガラス繊維とガラス繊維の交点
において特に剥離(ミーズリング)が生じ易いという問
題があった。この問題を解決するための提案がされてい
る(例えば特公平5−47551号)。しかしこの提案
においてもまだ十分とはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記未だ十分
とはいえないミーズリングの問題を更に改良するシラン
カップリング剤の提供を課題とする。
とはいえないミーズリングの問題を更に改良するシラン
カップリング剤の提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明の
(1)の構造を有するアミノシランにビニルベンジルク
ロライドと3−イソプロペニルーα,αージメチルベン
ジルイソシアネートを反応させたシランカップリング剤
によって解決される。
(1)の構造を有するアミノシランにビニルベンジルク
ロライドと3−イソプロペニルーα,αージメチルベン
ジルイソシアネートを反応させたシランカップリング剤
によって解決される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に使用できるアミノシラン
には、前記(1)の構造を有するアミノシランが使用で
きる。ここでR1 はC1 〜C8 のフェニル基を含む炭化
水素基、R2はC3 〜C9 のフェニル基を含む炭化水素
基、R3 はC1 〜C6 のフェニル基を含む炭化水素基、
R4 はC1 〜C3 のフェニル基を含む炭化水素基、a=
0〜2、b=0〜2を意味する。より具体的には、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン次式(2)
には、前記(1)の構造を有するアミノシランが使用で
きる。ここでR1 はC1 〜C8 のフェニル基を含む炭化
水素基、R2はC3 〜C9 のフェニル基を含む炭化水素
基、R3 はC1 〜C6 のフェニル基を含む炭化水素基、
R4 はC1 〜C3 のフェニル基を含む炭化水素基、a=
0〜2、b=0〜2を意味する。より具体的には、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン次式(2)
【化2】 N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン次式(3)
トキシシラン次式(3)
【化3】 N−(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメト
キシシラン次式(4)
キシシラン次式(4)
【化4】 N,N´−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]エチレンジアミン次式(5),(6),(7)
ル]エチレンジアミン次式(5),(6),(7)
【化5】
【化6】
【化7】 等が挙げられるが、好ましくはN−β−( アミノエチ
ル) −γ−アミノプロピルトリメトキシシランである。
ル) −γ−アミノプロピルトリメトキシシランである。
【0006】発明に使用するビニルベンジルクロライド
は次式(8),(9)
は次式(8),(9)
【化8】
【化9】 で示すm−,p−のいずれでも良い。
【0007】本発明に使用する3−イソプロペニル−
α,α−ジメチルベンジルイソシアネートは特に限定さ
れない。
α,α−ジメチルベンジルイソシアネートは特に限定さ
れない。
【0008】N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランにビニルベンジルクロライド
と3−イソプロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソ
シアネートを反応させる方法としてはアミノシランにビ
ニルベンジルクロライト゛を反応させ、その後3−イソ
プロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソシアネート
を反応させる方法と先に3−イソプロペニル−α,α−
ジメチルベンジルイソシアネートを反応させ、その後ビ
ニルベンジルクロライドを反応させる方法の2通りが考
えられるがより好ましくは後者である。
ロピルトリメトキシシランにビニルベンジルクロライド
と3−イソプロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソ
シアネートを反応させる方法としてはアミノシランにビ
ニルベンジルクロライト゛を反応させ、その後3−イソ
プロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソシアネート
を反応させる方法と先に3−イソプロペニル−α,α−
ジメチルベンジルイソシアネートを反応させ、その後ビ
ニルベンジルクロライドを反応させる方法の2通りが考
えられるがより好ましくは後者である。
【0009】N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランにビニルベンジルクロライド
と3−イソプロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソ
シアネートはそれぞれ0.8〜1.2mol:0.8〜
1.2mol:0.8〜1.2molの割合で反応させ
るのが好ましい。より好ましくは1mol:1mol:
1molである。この範囲をはずれ、ビニルベンジルク
ロライドの量が増えると熱衝撃が加えられた場合ミーズ
リングを起こしやすくなるなどの欠点が生じ、逆に、3
−イソプロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソシア
ネートの量が増えると水溶性が悪くなり好ましくない。
ロピルトリメトキシシランにビニルベンジルクロライド
と3−イソプロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソ
シアネートはそれぞれ0.8〜1.2mol:0.8〜
1.2mol:0.8〜1.2molの割合で反応させ
るのが好ましい。より好ましくは1mol:1mol:
1molである。この範囲をはずれ、ビニルベンジルク
ロライドの量が増えると熱衝撃が加えられた場合ミーズ
リングを起こしやすくなるなどの欠点が生じ、逆に、3
−イソプロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソシア
ネートの量が増えると水溶性が悪くなり好ましくない。
【0010】
【実施例】[実施例1]冷却器、攪拌機、滴下ロート、
温度計を取り付けた1000mlのセパラブルフラスコ
に、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン111.1g(0.5mol)を仕込
み、これを窒素ガス雰囲気中で攪拌した。ここに、3−
イソプロペニル−α,α−ジメチル−ベンジルイソシア
ネート100.6g(0.5mol)をゆっくりと滴下
し、40℃以下で2時間反応させシラン化合物を得た。
このシラン化合物をFT−IR(日本電子(株)製JI
R−3150)測定したところ、2256.3cm−1
のイソシアネート基のピークが消失し、新たに発生した
1668.1、1621.9、1560.1cm−1の
ピークからアミド結合の存在を確認した。また、このシ
ラン化合物をガスクロマトグラフィー((株)島津製作
所製GC−15A)、および、薄層クロマトグラフィー
(TCLプレート;Merck社製kieselgel
60F254 、展開溶液;ベンゼン)で展開したと
ころ、3−イソプロペニル−α,α−ジメチル−ベンジ
ルイソシアネートの全てが消失しいることを確認した。
次に、このシラン化合物にメタノール432.0g入
れ、窒素ガス雰囲気中で攪拌しながら、ビニルベンジル
クロライド78.3g(0.5mol)をゆっくりと滴
下し、60℃で6時間反応させ40重量%のシラン組成
物を得た。このシラン組成物の塩素濃度を硝酸銀適滴定
により測定したところ2.3重量%(理論値2.5重量
%)であり、ビニルベンジルクロライドの95%以上が
反応していることを確認した。次に、このシラン組成物
が1.0重量%となるように水溶液を調整し、これに酢
酸を加えpHを3.4としたものを処理液とした。この
処理液に厚さ0.19mmのガラスクロス(日東紡績
(株)製WEA7628)を浸漬し、ピックアップ量が
20重量%となるようにスクイーズロールで絞り、11
0℃の熱風で5分間乾燥し処理クロスとした。この処理
クロスに不飽和高分子樹脂(昭和高分子(株)製RIP
OXY R806B)100重量部、クメンハイドロパ
ーオキサイド1重量部を配合し調整した不飽和高分子ワ
ニスを含浸させ、4枚重ね、2分間脱泡し、100℃で
30分、170℃で30分加熱硬化させることによって
積層板を得た。この積層板について樹脂の含浸性及びミ
ーズリング特性を測定した。
温度計を取り付けた1000mlのセパラブルフラスコ
に、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン111.1g(0.5mol)を仕込
み、これを窒素ガス雰囲気中で攪拌した。ここに、3−
イソプロペニル−α,α−ジメチル−ベンジルイソシア
ネート100.6g(0.5mol)をゆっくりと滴下
し、40℃以下で2時間反応させシラン化合物を得た。
このシラン化合物をFT−IR(日本電子(株)製JI
R−3150)測定したところ、2256.3cm−1
のイソシアネート基のピークが消失し、新たに発生した
1668.1、1621.9、1560.1cm−1の
ピークからアミド結合の存在を確認した。また、このシ
ラン化合物をガスクロマトグラフィー((株)島津製作
所製GC−15A)、および、薄層クロマトグラフィー
(TCLプレート;Merck社製kieselgel
60F254 、展開溶液;ベンゼン)で展開したと
ころ、3−イソプロペニル−α,α−ジメチル−ベンジ
ルイソシアネートの全てが消失しいることを確認した。
次に、このシラン化合物にメタノール432.0g入
れ、窒素ガス雰囲気中で攪拌しながら、ビニルベンジル
クロライド78.3g(0.5mol)をゆっくりと滴
下し、60℃で6時間反応させ40重量%のシラン組成
物を得た。このシラン組成物の塩素濃度を硝酸銀適滴定
により測定したところ2.3重量%(理論値2.5重量
%)であり、ビニルベンジルクロライドの95%以上が
反応していることを確認した。次に、このシラン組成物
が1.0重量%となるように水溶液を調整し、これに酢
酸を加えpHを3.4としたものを処理液とした。この
処理液に厚さ0.19mmのガラスクロス(日東紡績
(株)製WEA7628)を浸漬し、ピックアップ量が
20重量%となるようにスクイーズロールで絞り、11
0℃の熱風で5分間乾燥し処理クロスとした。この処理
クロスに不飽和高分子樹脂(昭和高分子(株)製RIP
OXY R806B)100重量部、クメンハイドロパ
ーオキサイド1重量部を配合し調整した不飽和高分子ワ
ニスを含浸させ、4枚重ね、2分間脱泡し、100℃で
30分、170℃で30分加熱硬化させることによって
積層板を得た。この積層板について樹脂の含浸性及びミ
ーズリング特性を測定した。
【0011】[比較例1]実施例1のビニルベンジルク
ロライド76.3g(0.5mol)をアクリロイルク
ロリド45.3g(0.5mol)に換え、メタノール
を385.4gとした以外は実施例1と同じであり、こ
のシラン組成物の塩素濃度は2.6重量%(理論値2.
8重量%)であった。
ロライド76.3g(0.5mol)をアクリロイルク
ロリド45.3g(0.5mol)に換え、メタノール
を385.4gとした以外は実施例1と同じであり、こ
のシラン組成物の塩素濃度は2.6重量%(理論値2.
8重量%)であった。
【0012】[比較例2]実施例1のビニルベンジルク
ロライド76.3g(0.5mol)をメタクリロイル
クロリド52.3g(0.5mol)に換え、メタノー
ルを395.9gとした以外は実施例1と同じであり、
このシラン組成物の塩素濃度は2.5重量%(理論値
2.7重量%)であった。
ロライド76.3g(0.5mol)をメタクリロイル
クロリド52.3g(0.5mol)に換え、メタノー
ルを395.9gとした以外は実施例1と同じであり、
このシラン組成物の塩素濃度は2.5重量%(理論値
2.7重量%)であった。
【0013】[比較例3]実施例1のビニルベンジルク
ロライド76.3g(0.5mol)を除き、メタノー
ルを317.5gとした以外は実施例1と同じ。
ロライド76.3g(0.5mol)を除き、メタノー
ルを317.5gとした以外は実施例1と同じ。
【0014】[比較例4]実施例1のビニルベンジルク
ロライド76.3g(0.5mol)を除き、3−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルーベンジルイソシアネー
ト201.3g(1.0mol)、メタノールを46
8.5gとした以外は実施例1と同じ。
ロライド76.3g(0.5mol)を除き、3−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルーベンジルイソシアネー
ト201.3g(1.0mol)、メタノールを46
8.5gとした以外は実施例1と同じ。
【0015】[比較例5]比較例3のN−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン11
1.1g(0.5mol)をγ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン110.7g(0.5mol)に換え、メ
タノールを317.0gとした以外は比較例3と同じ。
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン11
1.1g(0.5mol)をγ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン110.7g(0.5mol)に換え、メ
タノールを317.0gとした以外は比較例3と同じ。
【0016】[比較例6]γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシランが0.4重量%となるように水溶液
を調節し、これに酢酸を加えてpHを4.0としたもの
を処理液とし、積層板を作成した以外は実施例1と同
じ。
トリメトキシシランが0.4重量%となるように水溶液
を調節し、これに酢酸を加えてpHを4.0としたもの
を処理液とし、積層板を作成した以外は実施例1と同
じ。
【0017】[比較例7]N−β−(N−ビニルベンジ
ルアミノエチル)-γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン・塩酸塩40重量%メタノール溶液が1.0重量%と
なるように水溶液を調整し、これに酢酸を加えてpHを
3.4としたものを処理液とし、積層板を作成した以外
は実施例1と同じ。
ルアミノエチル)-γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン・塩酸塩40重量%メタノール溶液が1.0重量%と
なるように水溶液を調整し、これに酢酸を加えてpHを
3.4としたものを処理液とし、積層板を作成した以外
は実施例1と同じ。
【0018】[比較例8]冷却器、攪拌機、滴下ロー
ト、温度計を取り付けた1000mlのセパラブルフラ
スコに、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩40
重量%メタノール溶液468.8g(0.5mol)を
仕込み、これ窒素ガス雰囲気中で攪拌した。ここに、ナ
トリウムメチラート28重量%メタノール溶液96.4
g(0.5mol)を添加し、室温で2時間攪拌した
後、発生した塩化ナトリウムを濾過し、取り除いた。次
に、ビニルベンジルクロライド76.3g(0.5mo
l)をゆっくりと滴下し、60℃で6時間反応させ40
重量%のシラン組成物を得た。このシラン組成物を実施
例1と同様に処理した以外は実施例1と同じ。
ト、温度計を取り付けた1000mlのセパラブルフラ
スコに、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩40
重量%メタノール溶液468.8g(0.5mol)を
仕込み、これ窒素ガス雰囲気中で攪拌した。ここに、ナ
トリウムメチラート28重量%メタノール溶液96.4
g(0.5mol)を添加し、室温で2時間攪拌した
後、発生した塩化ナトリウムを濾過し、取り除いた。次
に、ビニルベンジルクロライド76.3g(0.5mo
l)をゆっくりと滴下し、60℃で6時間反応させ40
重量%のシラン組成物を得た。このシラン組成物を実施
例1と同様に処理した以外は実施例1と同じ。
【0019】実施例1及び比較例1〜8に関する成分の
種類と割合を表1にまた得られた処理剤の性能を評価し
表2に示した。 [処理剤の溶解性] 1%酢酸水溶液への溶解試験を行
った。即ち、酢酸10gに水を入れ1000gとなるよ
うに希釈した溶液中に上記シラン化合物を10g加え、
室温での溶解性を観察し、完全に透明なものを◎、やや
白濁するものを○、白濁するものを△、水に不溶なもの
を×で表1に記した。 [樹脂の含浸性] 不飽和ポリエステルワニスのガラス
クロスへの含浸性を目視により評価し、極めて良好なも
のを◎、良好なものを○、普通のものを△、不良なもの
を×で表1に記した。 [半田耐熱性] 積層板を4cm角にカットし試験片と
した。この試験片を沸騰水中で1時間煮沸した後、26
0℃の半田浴に各時間浸漬し、フクレの有無を調べ、フ
クレ無しを○で、フクレ有りを×で表した。 [ミーズリング特性] 各温度に加熱した直径3mm
の半田ごてを5秒間、100gの荷重をかけて積層板に
押し当て、ミーズリングの有無を調べ、ミーズリングの
無いものを○、ミーズリングの有るものを×で表1に記
した。
種類と割合を表1にまた得られた処理剤の性能を評価し
表2に示した。 [処理剤の溶解性] 1%酢酸水溶液への溶解試験を行
った。即ち、酢酸10gに水を入れ1000gとなるよ
うに希釈した溶液中に上記シラン化合物を10g加え、
室温での溶解性を観察し、完全に透明なものを◎、やや
白濁するものを○、白濁するものを△、水に不溶なもの
を×で表1に記した。 [樹脂の含浸性] 不飽和ポリエステルワニスのガラス
クロスへの含浸性を目視により評価し、極めて良好なも
のを◎、良好なものを○、普通のものを△、不良なもの
を×で表1に記した。 [半田耐熱性] 積層板を4cm角にカットし試験片と
した。この試験片を沸騰水中で1時間煮沸した後、26
0℃の半田浴に各時間浸漬し、フクレの有無を調べ、フ
クレ無しを○で、フクレ有りを×で表した。 [ミーズリング特性] 各温度に加熱した直径3mm
の半田ごてを5秒間、100gの荷重をかけて積層板に
押し当て、ミーズリングの有無を調べ、ミーズリングの
無いものを○、ミーズリングの有るものを×で表1に記
した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明により此まで達成できなかった半
田耐熱性260℃、30秒でもフクレは無く、また30
0℃におけるミーズリングも発生しない効果を得た。
田耐熱性260℃、30秒でもフクレは無く、また30
0℃におけるミーズリングも発生しない効果を得た。
Claims (3)
- 【請求項1】次式(1) 【化1】 (R1 はC1 〜C8 のフェニル基を含む炭化水素基、R
2 はC3 〜C9 のフェニル基を含む炭化水素基、R3 は
C1 〜C6 のフェニル基を含む炭化水素基、R4はC1
〜C3 の炭化水素基、a=0〜2,b=0〜2)の構造
を有するアミノシランにビニルベンジルクロライドと3
−イソプロペニルーα,αージメチルベンジルイソシア
ネートを反応させたことを特徴とするシランカップリン
グ剤。 - 【請求項2】N−β−( アミノエチル) −γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランとビニルベンジルクロライド
と3−イソプロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソ
シアネートを反応させたことを特徴とするシランカップ
リング剤。 - 【請求項3】N−β−( アミノエチル−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシランとビニルベンジルクロライドと
3−イソプロペニル−α, α−ジメチルベンジルイソシ
アネートを各等モル反応させたことを特徴とするシラン
カップリング剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15688398A JPH11335378A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | シランカップリング剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15688398A JPH11335378A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | シランカップリング剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11335378A true JPH11335378A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15637484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15688398A Pending JPH11335378A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | シランカップリング剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11335378A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005123751A1 (en) | 2004-06-15 | 2005-12-29 | Lg Chem, Ltd. | Novel silane coupling agent and method for manufacturing the same |
JP2008031278A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 複合材料用改質剤及び複合材料 |
JP2008508295A (ja) * | 2004-07-30 | 2008-03-21 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | シラン組成物、その調製法とそれを含むゴム組成物 |
-
1998
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