JP2008179340A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体フレーム31に収納ボックス32を取り付け、この収納ボックス32の前部をフロントシート33で覆い、収納ボックス32の後部をリヤシート34で覆い、このリヤシート34の周囲をリヤスポイラー35で囲ってなる自動二輪車10において、リヤスポイラー35は、平面視で略矩形の開口部92を有し、リヤシート34を取り外したときに、開口部92を介して収納物を出し入れするようにし、リヤシート34の底板に、第1のシール部材94を設け、この第1のシール部材94を開口部92の周縁部分95に押し当てることでリヤシート34とリヤスポイラー35の間をシールする。
【選択図】図6
Description
収納ボックス23には、フロントシート72の下方にフロントシート側収納部23aが設けられ、リヤシート73の下方にリヤシート側収納部23bが設けられている。
股が当たるバックレスト部の上面を、広い単一の面で構成すれば、同乗者の居住性が高まり、快適性をより一層高めることができる。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11の上部から斜め後下に延びているメインフレーム12L、12R(手前側の符号12Lのみ示す。)と、前記ヘッドパイプ11の下部から斜め後下に延び、次いで略下に延び、最後に後方に延びて前記メインフレーム12L、12Rに連結されているダウンフレーム13L、13R(手前側の符号13Lのみ示す。)と、前記メインフレーム12L、12Rの後部から斜め後上に延びているシートレール14L、14R(手前側の符号14Lのみ示す。)と、このシートレール14L、14Rの中間点16L、16R(手前側の符号16Lのみ示す。)と前記メインフレーム12L、12Rの後端部との間を連結しているミドルフレーム17L、17R(手前側の符号17Lのみ示す。)と、これらのミドルフレーム17L、17Rの上部と前記シートレール14L、14Rの後部との間を連結しているレールステー18L、18R(手前側の符号18Lのみ示す。)と、前記シートレール14L、14Rとミドルフレーム17L、17Rとの間に掛け渡してピボット軸19を支持しているピボットプレート21L、21R(手前側の符号21Lのみ示す。)と、これらのピボットプレート21L、21Rにピボット軸19を介して下方に延びているリンク部材22L、22R(手前側の符号22Lのみ示す。)と、このリンク部材22L、22R及び支持軸23を介して後方に延びており上下にスイング可能なリヤスイングアームを兼ねるパワーユニット24と、このパワーユニット24の後端部とシートレール14Lとの間に掛け渡しているリヤクッションユニット25Lと、パワーユニット24の後部に設けた駆動軸としての後輪車軸26と、この後輪車軸26に取り付けた後輪27と、車体フレーム31の構成要素としてのシートレール14L、14Rに取り付けられている収納ボックス32と、この収納ボックス32の前部32aを覆い運転者が座るフロントシート33と、収納ボックス32の後部32bを覆い同乗者が座るリヤシート34と、このリヤシート34の周囲を囲うリヤスポイラー35と、前部のヘッドパイプ11に転舵自在に取り付けられているフロントフォーク36と、このフロントフォーク36に前輪車軸37を介して取り付けられている前輪38と、フロントフォーク36の上端部に取り付けられているステアリングハンドル41と、を備える。なお、パワーユニット24にはエンジン42を含む。
メインフレーム12L、12Rとダウンフレーム13L、13Rとで囲まれる領域には燃料タンク43が配置され、この燃料タンク43の上方で、左右のメインフレーム12L、12Rの間には第1クロスメンバ44が掛け渡され、燃料タンク43の下方で、左右のダウンフレーム13L、13Rの間には第2クロスメンバ45が掛け渡され、前記ピボットプレート21L、21Rの近傍で前記左右のシートレール14L、14Rの間には第3クロスメンバ46が掛け渡され、前記左右のシートレール14L、14R後端部の間にはリヤクロスメンバ47が掛け渡されている。
ラジエータユニット51及び冷却液リザーバタンク52の詳細については後述する。
パワーユニット24は、ベルト式変速機を内蔵する変速機ユニット71と、この変速機ユニット71の前端部から前方に延びているエンジン42とからなる。
変速機ユニット71の前部には、ベルト式変速機を制御する電子式の変速機制御用モータ72と、スタータ用モータ73とが内蔵されている。
フロントシート33と収納ボックス32間には、ダンパーユニット84が設けられているので、フロントシート33の開閉を円滑に行うことができる。
エアクリーナユニット78のエア吸入口91は、前方側に向けて配設されるとともに、消音器65よりも前方に位置するようにエアクリーナユニット78の前部に配設されている。
収納ボックス後部32bの上方に上面壁がなくなり、収納ボックス後部32bの上面が開放されるので、収納ボックス32において収納スペースの拡大を図ることができる。
第2のシール部材102は、構造がシールリップを備えているリップ付きシール材である。リップ部131がリヤスポイラー35の当接する部位であるリヤスポイラーの周縁部分95に当り、所定のシール性を確保することができる。第2のシール部材102は、リップ部131を備える。このリップ部131を周縁部分95に当てることで、優れたシール性能を発揮させることができる。
一方で、フロントシート33に較べて開閉頻度の低いリヤシート34には、材質が簡便で安価なスポンジ材としての第1のシール部材94が配置されている。
前述のように、リヤシートの底板93に、第1のシール部材94を設け、この第1のシール部材94を開口部92の周縁部分95に押し当てることでリヤシート34とリヤスポイラー35の間をシールするようにした。
詳細には、第1のシール部材94でリヤシートの底板93とリヤスポイラー35との間をシールし、さらに、ラビリンス構造123でリヤスポイラー35と収納ボックス32の間をシールし、併せて、リヤシートの底板93とリヤスポイラー35との間をシールするので、リヤシート34と収納ボックス32間のシール性を効果的に高めることができる。
収納ボックス32には、リヤシート34の荷重を支持するリヤシート支持部122が備えられており、このリヤシート支持部122でリヤシート34を支持している。
リヤスポイラー35の上面136には、化粧カバーを兼ねるスポイラーカバー137が備えられているので、鋳造により形成されるリヤスポイラー35の表面の地肌を覆うことができ、リヤスポイラー35の外観性を向上させることができる。
図15は収納ボックスにフロントシートを開閉可能に設け、リヤシートを着脱可能に設けることを説明する作用図である。
リヤスポイラー35は、開口部92を有し、リヤシート34を取り外したときに、開口部92を介して収納物141を出し入れするようにした。
このように、リヤシート34の下方に開口部92を設けることにより、収納ボックス32の後部に収納されている収納物141の確認及び出し入れ作業を極めて容易に行えるようになる。図中、Heはヘルメットである。
図16は本発明に係る自動二輪車に備えるラジエータユニットの側面図、図17は本発明に係る自動二輪車に備えるラジエータユニットの斜視図である。以下、図16と図17を参照して説明を行う。
なお、車両走行中には、前方から走行風がラジエータユニット51を通過してラジエータユニット51を冷却する。
図中、150は警笛のためのホーンユニット、156は第1補強部材、157は第2補強部材である。
また、側面視でボトムブリッジ152の先端部に形成するストッパ部材153の大半は左右のガセット部材154、154で覆われるので、ストッパ部材153を目立たなくすることができ、車両の外観性を高めることができる。
図において、左右の切欠部173、173の近傍にヘルメットフック172L、172Rを設けたので、にヘルメットフック172L、172Rにヘルメットを確実に取り付けることができる。
(a)は実施例であり、フロントシート33とリヤシート34間には、車両を上から見たときに、結合ライン183が略W形状に形成されている。(b)は比較例であり、フロントシート33Bとリヤシート34Bの間には、結合ライン183Bが略U字状に形成されている。
実施例では、結合ライン183は、異なる4つの面181a〜181dを備えており、比較例の結合ライン183Bと較べると、全体として車両の幅方向に外方に向けて形成されている。このため、バックレスト部184の上面Qを広く単一な面で構成できた。このバックレスト部184は、同乗者が乗車する際に、股で挟む機能を兼ね備えており、このバックレスト部184の上面Qを、広い単一の面で構成することにより、同乗者の居住性が高まり、快適性をより一層高めることができる。
(a)において、バックレスト部184の上面Qの面積は大きい。従って、同乗者Pの太股がこの上面Qに載るため、楽に座ることができる。
(b)において、バックレスト部184の上面Qbの面積は実施例に較べて小さい。この場合に、同乗者Pの太股が結合ライン183Bの略中心の位置に載るため、居住性に改善の余地がある。
つまり、本発明によれば、バックレストの上面を単一の面で構成することにより、同乗者Pの居住性が高まり、快適性をより一層高めることができる。
また、フロントシートの後部は、リヤシートの前部に被せて重ねることなく、フロントシートの後部に連続させて又は離間させて配置することは差し支えない。
さらに、第1のシール部材及び第2のシール部材の材質及び構造は任意に選択できるものとする。
さらにまた、リヤスポイラーは、軽金属で鋳造された鋳造品でなくても差し支えない。例えば、FRPやその他の複合材料でも良いものとする。
Claims (9)
- 車体フレームに収納ボックスを取り付け、この収納ボックスの前部をフロントシートで覆い、前記収納ボックスの後部をリヤシートで覆い、このリヤシートの周囲をリヤスポイラーで囲ってなる自動二輪車において、
前記リヤスポイラーは、平面視で略矩形の開口部を有し、前記リヤシートを取り外したときに、前記開口部を介して収納物を出し入れするようにし、
前記リヤシートの底板に、第1のシール部材を設け、この第1のシール部材を前記開口部の周縁部分に押し当てることで前記リヤシートと前記リヤスポイラーの間をシールすることを特徴とする自動二輪車。 - 前記フロントシートの底板に、第2のシール部材を設け、この第2のシール部材を、前記周縁部分の前部と前記収納ボックスの開口に形成される周縁とに押し当てることで前記フロントシートと前記収納ボックスの間をシールすることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記フロントシートは、後部に上方へ突起するバックレスト部を備えており、前記フロントシートの底板は、前記バックレスト部に対応する部分が上方へ窪んだ凹部とされ、この凹部にフロントシートを車体側へ係止めるシートキャッチ部材が収納され、このシートキャッチ部材は、前記フロントシートの最大高さ位置に向かって斜めに配置されているとともに、第2のシール部材の内側に配置されていることを特徴とする請求項2記載の自動二輪車。
- 前記フロントシートの後部は、前記リヤシートの前部に被せて重ね、この重ねた部位の下に前記第1のシール部材の一部が配置されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記第1のシール部材は、材質が弾性変形可能なスポンジであり、前記第2のシール部材は、構造がシールリップを備えているリップ付きシール材であることを特徴とする請求項2記載の自動二輪車。
- 前記リヤスポイラーは、軽金属で鋳造成形された鋳造品であって、前記第1のシール部材に当接する部位を除いた上面が化粧カバーを兼ねたスポイラーカバーで覆われていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記リヤシートを囲うリヤスポイラーは、前記収納ボックスの上に近接して配置され、前記リヤスポイラー左右部及び後部と前記収納ボックスとの間はラビリンス構造でシールされ、且つこのラビリンス構造は平面視で前記第1のシール部材とほぼ重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 車両を上から見たときに、前記フロントシートの後端部と前記リヤシートの前端部との結合ラインは、略W字形状になるように形成されていることを特徴とする請求項2記載の自動二輪車。
- 前記フロントシートの後部には、上方に突起するバックレスト部が一体に備えられていることを特徴とする請求項8記載の自動二輪車。
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