JP6499678B2 - 車両のシート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシート構造に関する。
自動二輪車のシートに着脱自在なシートカバーが知られている。この種のシートカバーには、シート上を覆う三次元編物と、この三次元編物の縁部に取り付けられた取付面材と、取付面材に設けられシートに取付可能な取付部と、三次元編物の片面側を覆う気密シートとを備えた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、車両用シートはウレタン製のクッションを採用するのが一般的であり、クッション自体は通気性を有していない。
特開2008−29752号公報
しかし、従来の構成は、三次元編物の全周に取付面材を設け、取付面材の外側縁とゴム紐(伸縮材)により取付部を構成しているので、シートカバーを伝う雨水などの水分が運転者の足に付着することは抑制できない。
そこで、本発明は、カバーを伝う水が乗員に付着する事態を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クッション(12)を下方から覆うシート底板(11)と、前記クッション(12)を上方から覆い、シート底板(11)に取り付けられるカバー(13)とを備える車両のシート構造において、前記カバー(13)は、前記シート底板(11)の側縁を超えずに前記側縁まで覆うカバー本体部(15)と、前記カバー本体部(15)から延出して前記シート底板(11)に取り付けられる複数のフランジ部(14)とを有し、前記複数のフランジ部(14)は、前記カバー本体部(15)の側縁から前後方向に間隔を空けて延出し、それぞれ異なる取付部材(21)によって前記シート底板(11)に取り付けられる複数の側方フランジ部(14A、14B)と、前記カバー本体部(15)の後縁を含む位置であって、前記側方フランジ部(14A、14B)との間に前後方向に間隔を空けた位置から、前記側方フランジ部(14A、14B)のいずれかと同じ取付箇所(11H)に向けて延出し、前記同じ取付箇所(11H)で共通の前記取付部材(21)によって、前記シート底板(11)に取り付けられる後方フランジ部(14C)とを備えることを特徴とする。
上記構成において、前記カバー本体部(15)から延出して前記シート底板(11)の前端若しくは後端に引っ掛かる袋部(13F、14E)を備え、前記複数のフランジ部(14A〜14C)は、前記カバー本体部(15)の側縁及び後縁、若しくは側縁及び前縁から延出してもよい。
また、上記構成において、前記複数のフランジ部(14A〜14C)は、前記カバー本体部(15)に対し、前記フランジ(14A〜14C)の幅よりも広い間隔を空けて取り付けられてもよい。
また、上記構成において、前記取付部材(21)は、前記シート底板(11)に設けられた孔部(11H)を利用して前記シート底板(11)と前記フランジ部(14)とを相互に固定するクリップであってもよい。
また、上記構成において、前記カバー(13)は、当該カバー(13)内外を連通するメッシュ(100)を有してもよい。
本発明によれば、カバーを伝って各フランジ部に流れた水分が、乗員の足に付着する事態を抑制することができる。また、異なる前記フランジ部が前記シート底板の同じ取付箇所に向けて延びて、共通の取付部材によって前記シート底板に取り付けられるので、カバーの着脱作業の容易化及び部品点数の削減が可能になる。
また、前記カバー本体部から延出して前記シート底板の前端若しくは後端に引っ掛かる袋部を備え、前記複数のフランジ部は、前記カバー本体部の側縁及び後縁、若しくは側縁及び前縁から延出するので、カバーの着脱作業が容易である。
また、前記複数のフランジ部は、前記カバー本体部に対し、前記フランジの幅よりも広い間隔を空けて取り付けられるので、各フランジ部の間からの水排出性を向上できる。
た、前記取付部材は、前記シート底板に設けられた孔部を利用して前記シート底板と前記フランジ部とを相互に固定するクリップであるので、広く普及するクリップを利用してカバーの着脱を容易にすることができる。
また、前記カバーは、当該カバー内外を連通するメッシュを有するので、メッシュを通ってシート内に浸入した水分が、複数のフランジ部を伝う際に、乗員の足に付着する事態を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るシートを備えた自動二輪車のシート周りを示す斜視図である。 シートの右側面図である。 シートの平面図である。 シートの底面図である。 図2及び図4のA−A断面図である。 図2及び図4のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 クッション構造とカバーのメッシュ構造を模式的に示した断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体の各方向と同一である。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号RHは車体右方を示す。
図1は本発明の実施形態に係るシートを備えた自動二輪車のシート周りを示す斜視図である。
このシート10は、自動二輪車1の燃料タンク2とリアカウル3との間に配置され、乗員が着座する乗員用シートである。このシート10は、シートロック機構を介して車体に着脱自在に取り付けられる。なお、図1中、符号4は、シートロック機構のロック状態を解除するために車両キーが差し込まれて回転操作されるキーシリンダの露出箇所である。以下、シート10について詳述する。
このシート10は、自動二輪車1の運転者専用のシングルシートであり、前方に行くほど幅狭となり、後方に行くほど幅広となる形状に形成される。このシート10は前方に行くほど幅狭となるので、シート10に着座した運転者の足の移動自由度が確保される。また、シート10が後方に行くほど幅広になるので、運転者の姿勢変化などに対応した広いシート面積が確保される。なお、シングルシートでない場合にも、前方に行くほどシートが幅狭となり、後方に行くほど幅広となる形状の場合がある。
図2はシート10の右側面図であり、図3はシート10の平面図であり、図4はシート10の底面図である。また、図5は図2及び図4のA−A断面図であり、図6は図2及び図4のB−B断面図であり、図7は図4のC−C断面図である。
シート10は、このシート10の底板を構成するシート底板11(図4)と、シート底板11の上に配置されるクッション12(図5〜図7)と、クッション12を上方から覆う表皮として機能するカバー13(図2〜図7)とを備えている。本実施形態では、シート底板11とクッション12との間にスペーサ20を介挿している。なお、自動二輪車1の仕様に応じて、スペーサ20が省略される場合や、スペーサ20、シート底板11及びクッション12の形状が変更される場合がある。
シート底板11は、硬質合成樹脂などの剛性を有する材料で一体に形成され、シートフレームとして機能する。シート底板11は、前方に行くほど幅狭となり、後方に行くほど幅広となる形状に形成されている。つまり、シート底板11は、シート10を平面視で見たときと同じ外形状に形成される。
シート底板11の前端部は、燃料タンク2の背面(後方凸の湾曲面)に沿って後方に凹む湾曲形状に形成される。これによって、シート底板11には、前部左右から前方に突出する左右一対の前方突出部11F(図4)が形成される。なお、図4に示すように、前方突出部11Fはカバー13の後述する袋部13Fによって覆われる。また、袋部13Fの先端は切り欠いてもよい。
また、シート底板11の後端部は、カバー13の前面に沿って前方に緩やかに凹んだ湾曲形状に形成される。これによって、シート底板11には、後部左右から後方に膨出する左右一対の後方突出部11Rが形成される。なお、図4に示すように、後方突出部11Rは、カバー13の後述する袋部14Eによって覆われる。
シート底板11の左右一対の側縁部11S(図4、図6)は、後方に行くに従って、左右一対の側縁部11Sの内側領域よりも下方に突出する。これにより、左右一対の側縁部11Sにより、シート底板11の内側領域が外観視され難くなる。このシート底板11における側縁部11Sの内側領域には、カバー13をシート底板11に支持するための取付部材21に対応する位置に複数(本実施形態では5個))の孔部11H(図5)が形成される。
さらに、シート底板11には、シート10と車体との間の衝撃吸収部材として機能する合成ゴム製の複数の足部11A、11B、及びシート10後方に突出する左右一対の突出部11Cなどが設けられる。左右一対の突出部11Cは、車体側の部品(例えばフレーム部品)の下方に進入し、シート10の浮き上がりを規制する規制部材として機能する。
図5に示すように、取付部材21には、シート底板11の孔部11Hを利用してシート底板11とカバー13の後述するフランジ部14とを相互に固定するクリップが採用される。つまり、取付部材21は、シート底板11に挿通される筒状のクリップ本体21Aと、クリップ本体21Aに挿通されるロック部材21Bとからなり、ロック部材21Bの挿通によってクリップ本体21Aの先端部を拡開させることによって、両部材を相互に固定する。
この構成によれば、使用者は、工具を用いてロック部材21Bを挿通方向に押し込むことで両部材(シート底板11及びカバー13)を固定し、ロック部材21Bをロック位置よりも奥に押し込むことで両部材の固定を解除する。従って、カバー13の着脱が容易である。なお、クリップの構造は、この構造に限定されず、公知のクリップを広く適用可能である。また、取付部材21はクリップに限定されず、カバー13をシート底板11に取り付け可能な部材を広く適用可能である。
クッション12は、合成樹脂などの樹脂からなる三次元網状構造を有し、カバー13は、クッション12の三次元網状構造を覆う領域にメッシュ100を有している。また、カバー13は、メッシュ100の周囲が、カバー13の外周縁を構成する帯部200によって無端状に囲まれている。
図8はクッション構造とカバー13のメッシュ構造を模式的に示した断面図である。
クッション12は、熱可塑性エラストマーからなる樹脂製の繊維(連続線状体とも称する)12Aを曲がりくねらせてループを形成し、各ループの接触部分を融着などで接合し、三次元網状構造に構成したものである。
つまり、このクッション12は、熱可塑性エラストマー網状体で構成される。これにより、クッション性及び耐久性に優れ、且つ、通気性に優れたクッションが得られる。特に、ウレタン製の従来の車両用クッションと比べ、格段に通気性に優れたクッションが得られる。
また、繊維12Aの材料、繊維径、中空率(単位面積当たりの中空面積)などを調整することによって、クッション性、通気性及び耐久性(クッション性の持続性)などを所望の性能に調整可能である。このようにして、比較的厚さが薄いシートであっても、十分なクッション性を得ながら通気性が得られ、且つ、放熱性及び水排出性(透水性)も得られる。クッション12全体に隙間が形成されるので、シート10の軽量化にも有利である。
なお、クッション12は、熱可塑性エラストマー網状体に限定されない。要は、クッション12に三次元網状構造を適用することで、所望のクッション性及び通気性などを得ることができる。
図8に示すように、カバー13のメッシュ100は、表層101と、裏層102と、表層101及び裏層102を連結する連結層103とを備え、各層101〜103が、合成樹脂などからなる繊維素材を編んで形成された編地からなる三層構造の立体編物で構成されている。表層101及び裏層102は、メッシュ状の孔空き組織の編地で形成され、通気性を有する。なお、表層101には、表面の肌触りを良好にし、かつ、保水性の少ない繊維素材(例えば嵩高糸)を用いることが好ましい。
連結層103は、表層101及び裏層102をモノフィラメントの連結糸103Aで連結して構成される。より具体的には、連結層103は、表層101及び裏層102を連結する際に少なくとも2本の連結糸103が公差するクロス構造の編地で形成される。クロス構造にすることで、立体編物であるカバー13の通気性、形態安定性、弾力性(衝撃吸収性)及び耐久性(弾力性の持続性)などを両立し易くなる。しかも、カバー13全体に隙間が形成されるので、カバー13の軽量化にも有利である。
このように、クッション12及びカバー13が通気性を有するので、シート10自体の通気性、放熱性及び水排出性が得られる。しかも、クッション12及びカバー13を樹脂で形成するので、天然繊維を使用する場合と比べて、水に強い構造にすることができる。
なお、連結層103はクロス構造に限定されず、表層101及び裏層102を略垂直に連結する柱構造、又は、少なくとも2本の連結糸103Aと表裏の編地とが三角形を形成するトラス構造でもよい。
また、メッシュ100は三層以外の多層構造にしてもよい。また、表層101又は裏層102を1枚のメッシュ生地に変更する等、各層101〜103の一部或いは全てを編地以外で構成してもよい。また、多層構造に限らず、公知のメッシュ素材を使用してもよい。
カバー13は、図3及び図4に示すように、シート底板11の前部左右に位置する左右一対の突出部11Fに引っ掛かる左右一対の袋部13Fと、シート底板11の側縁を超えてシート底板11の下面に向けて折り曲げられる複数のフランジ部14とを一体に備えている。
ここで、カバー13におけるフランジ部14を除く部分(カバー本体部15に相当)は、図7に示すように、シート底板11の側縁部11Sの位置までしか形成されておらず、シート底板11の下面は覆わない。
つまり、カバー13は、シート底板11の側縁から車幅方向内側に折り返されずに側縁を覆うカバー本体部15と、カバー本体部15から延出してシート底板11に取り付けられる複数のフランジ部14とを備える。これにより、図7に矢印αで示すように、カバー本体部15とシート底板11の側縁部11Sとの間から、シート10内部に浸入雨水、汗などの水分を、重力を利用して外に排出することができる。従って、シート10内部に水が溜まらない構造にすることができる。
ここで、カバー本体部15は、シート10における外観に露出する領域に相当しており、メッシュ100と帯部200(フランジ部14を除く)とを含んでいる。このため、カバー本体部15は左右一対の袋部13F、14Eも含んでいるが、袋部13F、14Eについては、左右一対の突出部11F、11Rに引っ掛ける関係上、突出部11F、11Rの下面まで覆う。
仮に、シート10内部の水が袋部13F内に浸入した場合は、袋部13Fの開口から排出される。袋部13Fの開口は、シート底板11の下方に開口するので、シート10下から排出され、乗員には付着しない。
図2及び図3などに示すように、カバー13の外周縁を構成する帯部200は、カバー本体部15の外周に渡って無端状に延出しており、この帯部200には左右一対の袋部13Fとフランジ部14とが含まれる。
帯部200は、メッシュ100よりも高強度なシート材で形成され、例えばPVCレザーなどの合成樹脂製のシート材で形成される。これによって、メッシュ100を有するカバー13の強度を帯部200によって補強できる。
また、メッシュ100は、カバー13の上面だけに設けられており、カバー13の左右側面に設けない箇所を有する。より具体的には、運転者の着座領域だけに設けられている。これによって、運転者が接触する領域の通気性及び放熱性をメッシュ100によって確保しながら、帯部200によってカバー13の強度を高めることができる。また、メッシュ100から浸入した水分がカバー13の左右側面から排出されないので、その水分で運転者(乗員)の足が濡れる事態を抑制できる。
なお、図3に示すように、メッシュ100は、カバー13の前面中央部13FCと背面中央部13RCに延在している。これによって、シート10の前後方向の通気性、排熱性、水排出性が確保される。しかも、前面中央部13F及び背面中央部13RCのメッシュは、図4に示すように、シート下方に露出する。これによって水排出性がより向上する。カバー13の前面中央部13FCと背面中央部13RCは運転者の足から離れた位置にあるので、水が排出されても運転者の足への付着は抑制される。
フランジ部14は、カバー本体部15の左右の側縁から前後方向に間隔を空けて延出する左右一対のフランジ部(前側を側方第1フランジ部14A、後側を側方第2フランジ部14Bと言う)を備える。さらに、フランジ部14は、カバー本体部15の後縁から延出する左右一対の後方フランジ部14Cと、カバー本体部15の前縁から延出する前方フランジ部14Dとを備える。
図4に示すように、側方第1フランジ部14A及び側方第2フランジ部14Bは、先端側ほど幅狭となる三角形状に形成され、先端が、取付部材21によってシート底板11に取り付けられる。
左右一対の後方フランジ部14Cについても、先端側ほど幅狭となる三角形状に形成され、先端が、取付部材21によってシート底板11に取り付けられる。また、後方フランジ部14Cは、シート底板11の側縁と後縁がつながる箇所である角部(後方突出部11Rの領域)を覆う袋部14Eを備える。この袋部14Eは、シート底板11の後縁に引っ掛かる袋部である。この袋部14Eの先端は切り欠いてもよい。なお、左右一対の後方フランジ部14Cには、これらを互いに連結する架橋部材14Jが一体に設けられるとともに、シート底板11の後部に設けられた左右一対の突出部11Cが通る開口部14Kが設けられる。
同図4に示すように、右側の後方フランジ部14Cと右側の側方第2フランジ部14Bとは、シート底板11の下方に折り曲げると先端同士が重なり、同一の取付部材21によってシート底板11に取り付けられる。これによって、右側の後方フランジ部14Cと右側の側方第2フランジ部14Bとは共締めによって固定され、カバー13の着脱作業の容易化及び部品点数の削減が可能になる。
さらに、同図4に示すように、左右一対の袋部13F、左右一対の側方第1フランジ部14A、左右一対の側方第2フランジ部14B、及び左右一対の後方フランジ部14Cのそれぞれの間には、各フランジ部14A〜14Cの幅よりも広い間隔K1、K2、K3が形成される。
これら間隔K1〜K3は、シート10内部に浸入した水分を、カバー本体部15とシート底板11との間から効率良く排出可能なスペースとなるので、フランジ幅よりも広く確保することで、水排出性を向上できる。
前方フランジ部14Dは、同じ幅で延びる長方形形状に形成され、取付部材21によって、シート底板11の前部中央に取り付けられる。
ここで、図2中、二点鎖線は、シート10に着座した運転者の足を示している。このうち、符号Xを付した二点鎖線は、運転者の走行時の足を示し、より具体的には、自動二輪車1のステップに足を置いたときの位置を示している。
また、符号Yを付した二点鎖線は、停車時の足を示し、より具体的には、地面に足を付けたときの位置を示している。また、図2中、「A−A」線は側方第1フランジ部14Aを横断する断面線であり、「B−B」線は側方第2フランジ部14Bを横断する断面線である。
図2に示すように、本構成では、側方第1フランジ部14A及び側方第2フランジ部14Bが、側面視で走行時の足X及び停車時の足Yよりも後方に設けられている。
つまり、側方第1フランジ部14A及び側方第2フランジ部14Bは、運転者の足に対応する位置を避けて設置されている。これにより、カバー13の表面及び内面を伝って各フランジ部14A、14Bに付着する水分が、運転者の足に付着する事態を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態では、クッション12は、樹脂からなる三次元網状構造を有し、クッション12を覆うカバー13は、クッション12に着脱自在に設けられるとともに三次元網状構造を覆う領域にメッシュ100を有する。これにより、カバー13とクッション12とに渡って連続する通気性を確保でき、シート10全体の通気性、放熱性及び水排出性を向上することができる。また、クッション12及びカバー13に樹脂などの水に強い材料を使用できる。また、カバー13をクッション12から取り外して洗うことができる。
また、メッシュ100よりも高強度であり、メッシュ100を無端状に囲ってカバー13の外周縁を構成する帯部200を有するので、帯部200によってカバー13自体の強度を効果的に高めることができるとともに、端末の丸みを抑えることができる。
また、メッシュ100は、帯部200を介してクッション12の底板部を構成するシート底板11に支持されるので、カバー13の支持強度を確保し易くなる。
さらに、シート底板11は、クッション12の三次元網状構造の部分と別体であり、シート底板11の下面に帯部200が支持されるので、シート底板11を高強度にできるとともに、カバー13の支持強度を得やすくなる。
さらに、メッシュ100は、多層構造の立体編物で構成されているので、メッシュ100のクッション性を向上可能である。
また、メッシュ100は、カバー13の上面に設けられ、カバー13の左右側面に設けない箇所を有するので、メッシュ100から浸入した水分によって運転者(乗員)の足が濡れる事態を抑制可能である。また、メッシュ100は、カバー13の前側と背面側とに延在し、シート下方に露出するので、水排出性が向上する。
さらに、本実施の形態では、カバー13は、シート底板11の側縁を超えずに側縁まで覆うカバー本体部15と、カバー本体部15から延出してシート底板11に取り付けられる複数のフランジ部14とを有する。そして、複数のフランジ部14は、カバー本体部15における当該車両の運転者の足に対応する位置を避けて設置される。この構成によれば、カバー13を伝って各フランジ部14に流れた水分が、運転者(乗員)の足に付着する事態を抑制することができる。
また、カバー本体部15から延出してシート底板11の前端を構成する前方突出部11Fに引っ掛かる袋部13Fを備え、複数のフランジ部14A〜14Cは、カバー本体部15の側縁及び後縁から延出する。これにより、カバー13の袋部13Fをシート底板11に引っかけてカバー13を仮固定した後、カバー本体部15における側縁及び後縁から延出するフランジ部14A〜14Cをシート底板11に取り付ける、という簡易な作業でカバー13を装着することができる。従って、カバー13の着脱作業が容易である。
また、カバー本体部15の側縁及び前縁から延出するフランジ部を設け、カバーを容易に着脱できるようにしてもよい。
しかも、本実施形態では、カバー本体部15の前縁から延出する前方フランジ部14Dを、シート底板11に取り付けているので、シート10前部におけるカバー13とシート底板11との取付強度を向上させることができる。なお、カバー13の袋部13Fによってシート10前部の取付強度を確保できる場合は、前方フランジ部14Dを省略してもよい。
また、フランジ部14A〜14Cは、カバー本体部15に対し、フランジ部14A〜14Cの幅よりも広い間隔K1〜K3を空けて取り付けられるので、各フランジ部14A〜14Cの間からの水排出性を向上できる。
また、異なるフランジ部14B、14Cがシート底板11の同じ取付箇所(孔部11H)に向けて延びて、共通の取付部材21によってシート底板11に取り付けられる。これにより、カバー13の着脱作業の容易化及び部品点数の削減が可能になる。
また、取付部材21は、シート底板11に設けられた孔部11Hを利用してシート底板11とフランジ部14B、14Cとを相互に固定するクリップであるので、広く普及するクリップを利用してカバー13の着脱を容易にすることができる。
さらに、カバー13は、カバー13内外を連通するメッシュ100を有するので、メッシュ100を通ってシート10内に浸入した水分が、複数のフランジ部14を伝う際に、運転者(乗員)の足に付着する事態を抑制することができる。
上述の実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、シート10の形状は適宜に変更してもよい。また、上述の実施形態では、運転者専用のシングルシートに本発明を適用したが、運転者及び同乗者が乗車するタンデムシート、又は、同乗者専用のシングルシートに本発明を適用してもよい。
また、上述の実施形態では、クッション12とシート底板11とが別体の場合を説明したが、クッション12とシート底板11とを一体にしてもよい。例えば、クッション12の製作時に、クッション12の下部を板状にしてシート底板11を一体に形成してもよい。
また、本発明は、自動二輪車以外の車両のシート構造に適用することができる。例えば、鞍乗型車両などのシートが車外に露出する車両のシート構造に適用可能である。鞍乗型車両は、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)に限定されず、自転車などの他の二輪車、及びATV(不整地走行車両)などの三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
10 シート
11 シート底板
12 クッション
13 カバー
13F 袋部
14 フランジ部
14A 側方第1フランジ部
14B 側方第2フランジ部
14C 後方フランジ部
14D 前方フランジ部
15 カバー本体部
21 取付部材
21A クリップ本体
21B ロック部材
100 メッシュ管
200 帯部

Claims (5)

  1. クッション(12)を下方から覆うシート底板(11)と、前記クッション(12)を上方から覆い、シート底板(11)に取り付けられるカバー(13)とを備える車両のシート構造において、
    前記カバー(13)は、前記シート底板(11)の側縁を超えずに前記側縁まで覆うカバー本体部(15)と、前記カバー本体部(15)から延出して前記シート底板(11)に取り付けられる複数のフランジ部(14)とを有し、
    前記複数のフランジ部(14)は、前記カバー本体部(15)の側縁から前後方向に間隔を空けて延出し、それぞれ異なる取付部材(21)によって前記シート底板(11)に取り付けられる複数の側方フランジ部(14A、14B)と、前記カバー本体部(15)の後縁を含む位置であって、前記側方フランジ部(14A、14B)との間に前後方向に間隔を空けた位置から、前記側方フランジ部(14A、14B)のいずれかと同じ取付箇所(11H)に向けて延出し、前記同じ取付箇所(11H)で共通の前記取付部材(21)によって、前記シート底板(11)に取り付けられる後方フランジ部(14C)とを備えることを特徴とする車両のシート構造。
  2. 前記カバー本体部(15)から延出して前記シート底板(11)の前端若しくは後端に引っ掛かる袋部(13F、14E)を備え、
    前記複数のフランジ部(14A〜14C)は、前記カバー本体部(15)の側縁及び後縁、若しくは側縁及び前縁から延出することを特徴とする請求項1に記載の車両のシート構造。
  3. 前記複数のフランジ部(14A〜14C)は、前記カバー本体部(15)に対し、前記フランジ(14A〜14C)の幅よりも広い間隔を空けて取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のシート構造。
  4. 前記取付部材(21)は、前記シート底板(11)に設けられた孔部(11H)を利用して前記シート底板(11)と前記フランジ部(14)とを相互に固定するクリップであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両のシート構造。
  5. 前記カバー(13)は、当該カバー(13)内外を連通するメッシュ(100)を有することを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両のシート構造。
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