JP5346534B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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本発明は、鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両には、リヤクッションのストローク量を確保するために、リヤのクッションユニットの上端部をフレーム後端部で支持し、下端部をスイングアームの後端部で支持する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2008−179340号公報
ところで、大型車両に上記構造を採用しようとした場合、運転者及び搭乗者がシートに着座した場合のクッション性を確保するため、クッションユニットが大型化する傾向にある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、クッション性を確保しつつクッションユニットの大型化を抑えることができる鞍乗型車両を提供することを目的としている。
上述課題を解決するため、本発明は、ヘッドパイプ(4)から後方へ延びる車体フレーム(F)と、乗員が着座するシート(50)と、車体フレーム(F)に揺動可能に支持されるスイングアーム(UE)と、上端部(38A)が車体フレーム(F)の後端部に回動可能に支持され、下端部(38B)がスイングアーム(UE)の後端部(UER)に回動可能に支持されるクッションユニット(38)とを備える鞍乗型車両において、前記シート(50)の後部左右両側に配置されるグラブレール(87)と、前記車体フレーム(F)の一部を構成し、後端部(7R)が後下がりに屈曲して後輪(WR)の上方を後方へ延び、前記後端部(7R)にクッション支持ブラケット(91)を介して前記クッションユニット(38)の上端部(38A)が支持されるシートレール(7)と、前記シートレール(7)を覆うとともに、側面視、後上向きに傾斜した後縁がクッション上端部(38A)の回動軸心(LA)よりも前方に設けられるボディカバー(81)と、前記ボディカバー(81)の後縁に接続し、上辺が後下がりに傾斜するように延びるボディカバースカート(83)と、前記ボディカバー(81)の後端に連結され車両後部を覆うリヤボディカバー(82)とを備え、前記シート(50)の後端部(50R)は、側面視で前記グラブレール(87)の後端部(87R)よりも車両前方に配置され、前記グラブレール(87)は左右別体で形成されるとともに、このグラブレール(87)の後端部(87R)と、前記ボディカバー(81)の後端とは、側面視で前記クッションユニット(38)の前記上端部(38A)の回動軸心(LA)より車両前方に配置されることを特徴とする。
この発明によれば、シートの後部左右両側にグラブレールを備え、グラブレールの後端部は、側面視でクッションユニットの上端部の回動軸心より車両前方に配置されるので、スイングアームの揺動軸心からグラブレールの後端までの距離を短くすることができる。
上記構成において、前記リヤボディカバー(82)は、側面視で前記シート(50)の後端部(50R)から後下がりに傾斜し、その後下がりの後端部から前下がりに傾斜するように形成され、前記後下がりの後端部は、前記回動軸心(LA)より車両前方に配置されるようにしてもよい。また、上記構成において、前記シートレール(7)の後端部(7R)と前記スイングアーム(7)の後端部との間に前記クッションユニット(38)が介挿され、前記シートレール(7)の後端部(7R)は、後下がりに屈曲して後輪軸(LWR)よりも後方であって、かつ、前記スイングアーム(7)の後端部に近づけた位置に配置されるようにしてもよい。また、上記構成において、当該鞍乗型車両の後部灯火器(42)は、前記クッションユニット(38)の前記上端部(38A)の回動軸心(LA)よりも車両前方に配置されるようにしてもよい。
本発明では、シートの後部左右両側にグラブレールを備え、グラブレールの後端部は、側面視でクッションユニットの上端部の回動軸心より車両前方に配置されるので、クッションユニットに作用するモーメントを低減し、クッション性を確保しつつクッションユニットの大型化を抑えることが可能になる。
また、シートの後端部は、側面視でグラブレールの後端部よりも車両前方に配置されるので、クッションユニットの大型化をより抑えることが可能で、さらに、乗員が車両長手方向中心寄りに着座してマスの集中を図ることが可能になる。
また、グラブレールは、左右別体で形成されるので、グラブレールを軽量化でき、クッションユニットをより小型化することができる。
また、この鞍乗型車両の後部灯火器は、クッションユニットの上端部の回動軸心よりも車両前方に配置されるので、車両が長手方向にコンパクトになるとともに、クッションユニット後方には重量物が少ないレイアウトとなり、クッションユニットに作用するモーメントを低減してクッションユニットの大型化を抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお、以下の説明中、前後左右及び上下といった方向は、車体に乗車した乗員から見た方向である。
図1は本発明の鞍乗型車両の一実施形態に係るスクータ型自動二輪車の左側面図であり、図2は上方(やや上方後側)から見た図を示している。なお、図1では、説明の便宜上、車体カバー70を仮想線(二点鎖線)で示している。
スクータ型自動二輪車(以下、スクータ型車両という)1の車体フレームFは、前輪WFを支持するフロントフォーク2及びフロントフォーク2に連結される操行ハンドル3を操行自在に支持するヘッドパイプ4をその前端に備えている。後輪WRをその後端で支持するユニットスイングエンジンUEは、車体フレームFの前後方向中間部で上下に揺動可能に支持されている。
また、ユニットスイングエンジンUEの上方には、乗員用のシート50がヒンジ部52を介して開閉自在に設けられている。さらに、車体フレームFには、車体フレームFを覆う合成樹脂製の車体カバー70が取り付けられている。
車体フレームFは、ヘッドパイプ4と、ヘッドパイプ4の上部に連設されて後下がりに延びる左右一対のメインフレーム5と、ヘッドパイプ4の下部に連設されて後下がりに延び、次いで略下に延び、最後に後方に延びてメインフレーム5の後端に連結される左右一対のダウンフレーム6とを備えている。さらに、車体フレームFは、両メインフレーム5の中間部から後上がりに車両後部へ延びる左右一対のシートレール(リヤフレームとも言う)7と、両メインフレーム5の後端とシートレール7の中間部とを連結する左右一対のミドルフレーム8と、両ミドルフレーム8の後部とシートレール7の後端とを連結する左右一対のリヤサブフレーム9とを備えている。
左右のメインフレーム5と左右のダウンフレーム6とにより囲まれる空間には、燃料タンク21が配置されている。また、燃料タンク21の上方で、左右のメインフレーム5の間には、第1クロスメンバ13が掛け渡され、燃料タンク21の下方で、左右のダウンフレーム6の間には、第2クロスメンバ14が掛け渡されている。さらに、ユニットスイングエンジンUEの上方において左右のシートレール7の間には、第3クロスメンバ15が掛け渡され、左右のシートレール7の後端の間には、第4クロスメンバ16が掛け渡されている。
シートレール7とミドルフレーム8との間には、左右一対のピボットプレート10が掛け渡されている。左右のピボットプレート10の間には、リンク部材11を介してユニットスイングエンジンUEを揺動可能に軸支するピボット軸12が設けられている。
ユニットスイングエンジンUEは、シリンダ軸線をほぼ水平とした水冷式のエンジンEと、エンジンEの出力を伝達ベルト及びプーリによって無段階に変速して後輪WRに伝達するベルト式の無段変速機Mとを備えている。無段変速機Mは、変速用のアクチュエータとしての電動モータ(図示略)の作動に応じてクランクシャフト側の可動プーリを駆動し、変速比を無段階に変化させる。無段変速機Mの変速機ケース32は、エンジンEにおけるクランクケース33の左側にエンジンEから張り出すようにして連設され、後輪WRの左側まで延設されている。エンジンEの上方には、スロットルボディ34を介してエアクリーナユニット35が接続され、エンジンEの下方には、車両後方に延びる排気管36が接続され、排気管36の後端には、マフラー37が接続されている。
ユニットスイングエンジンUEの後端における両側面部と、左右のシートレール7の後端との間には、左右一対のリヤクッションユニット38が設けられている。上述のように、ユニットスイングエンジンUEは、ピボット軸12により軸支されるとともに、その後端部UERにはリヤクッションユニット38が設けられており、パワーユニットとしての機能に加え、後輪WRを揺動可能に支持するスイングアームとしての機能も有している。
また、ユニットスイングエンジンUEの下部には、メインスタンド39が取り付けられている。サイドスタンド28は、左側のダウンフレーム6に取り付けられている。
前輪WFの後方においてダウンフレーム6の前方には、エンジンEの冷却水を冷却するラジエータ22が設けられ、ラジエータ22の近傍には、上記冷却水のリザーバタンク23が設けられている。
また、燃料タンク21内部には、スロットルボディ34に燃料を供給する燃料ポンプ24が設けられている。
左右のメインフレーム5の間及び左右のシートレール7の間には、乗員用のヘルメット等の荷物を収納可能な収納ボックス51が設けられている。収納ボックス51は、左右のシートレール7の間に掛け渡されるようにして設けられ、燃料タンク21の上方からユニットスイングエンジンUEの上方にかけて延在している。
また、シート50は、収納ボックス51の上方においてシートレール7に沿うように設けられ、運転者が着座する前シート部50aと、同乗者が着座する後シート部50bとを有している。
図3は、車体カバー70を含むスクータ型車両1の左側面図である。以下、図2及び図3を参照しながら、車体カバー70等について説明する。
車体カバー70は、ヘッドパイプ4の前方においてスクータ型車両1の前面を覆うフロントカバー(フロントカウル)71と、フロントカバー71の左右両側に連結され車両前部の側方を覆う左右一対の上部サイドカバー(サイドカバー)72と、上部サイドカバー72の下部に連結されて車両前部の下部を覆い、前シート部50aに着座した運転者の脚部の前方を覆うレッグシールドを兼ねる左右一対の下部サイドカバー(サイドカバー)73と、上部サイドカバー72及び下部サイドカバー73に連結されて後方に向けて延在する左右一対のフロアステップ74と、フロアステップ74の下部に連結される左右一対のフロアスカート75と、車両中央の下面を覆うアンダカバー76とを備えている。
また、車体カバー70は、ヘッドパイプ4の上方を覆うメータパネルカバー77と、ヘッドパイプ4を後方側から覆うようにして左右の上部サイドカバー72に連結されるインナカバー78とを備えている。インナカバー78には、収納スペースとしてのコンソールボックス79が設けられている。また、フロアスカート75の後部には、後シート部50bに着座した同乗者が足を置く左右一対のタンデムステップ75aが設けられている。
さらに、車体カバー70は、前シート部50aの下方に設けられる左右一対のシート下カバー80と、左右のシート下カバー80の間に設けられるシートヒンジカバー86(図2参照)と、シートレール7に沿うように延在して車両側面を覆う左右一対のボディカバー81と、ボディカバー81の後端に連結され車両後部を覆うリヤボディカバー82と、ボディカバー81の後端から後下がりに延びるボディカバースカート83とを備えている。ボディカバースカート83の端には、後輪WRを後方から覆うリヤフェンダ84が取り付けられている。また、後シート部50bの後部左右には、左右別体のグラブレール87が取り付けられている。後シート部50bに着座した同乗者は、グラブレール87を把持することで体を支えることができる。
フロントフォーク2には、前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ85が固定されている。また、操行ハンドル3には、左右一対のバックミラー29や、灯火器等を操作するためのスイッチケース(図示略)等が設けられている。フロントカバー71の前部には、ヘッドライト40が設けられ、ヘッドライト40の後方に位置する下部サイドカバー73には、左右一対の前部ウインカ41が設けられている。また、リヤボディカバー82の後端には、テールランプ(後部灯火器)42が設けられ、ボディカバースカート83の後端左右には、左右一対の後部ウインカ43が設けられる。
ここで、スクータ型車両は、シート50に鞍乗りする鞍乗り型車両に含まれる車両であり、一般的には、フロアステップ74のような乗員が足を置くことが可能な低床部を備え、ユニットスイングエンジンUEを備えた車両である。なお、近年は、ユニットスイングエンジンUEではなく、フレームマウントのエンジンを備えたスクータ型車両も提供されている。
図4は、このスクータ型車両1の後部構造を示している。なお、図4では、説明の便宜上、車体カバー70の一部を外している。
このスクータ型車両1では、左右一対のシートレール7の後端部7Rと、スイングアームを兼ねるユニットスイングエンジンUEの後端部UERとの間にリヤクッションユニット38が介挿され、このリヤクッションユニット38により、後輪WR側から車体側へ伝わる振動を吸収・緩和するとともに、主に車体後半部分の重量物(車体フレームF、シート50、シート50に着座した乗員等)をクッション支持する。このクッションレイアウトの場合、リヤクッションユニット38のレイアウトがユニットスイングエンジンUEによって制限されないので、クッションストローク長を十分に確保でき、クッション性を向上させることができる。
次に、リヤクッションユニット38の支持構造を周辺構成とともに説明する。
左右一対のシートレール7は、図1に示すように、メインフレーム5の中間部から後上がりに延びて後輪WRの上方を後方へ延びた後、後輪軸LWRの略上方位置で後下がりに屈曲し、これにより、このシートレール7の後端部7Rを、後輪軸LWRよりも後方であって、かつ、ユニットスイングエンジンUEの後端部UERに近づけた位置に配置する。
このシートレール7の後端部7Rには、図4に示すように、板状剛性部材からなるクッション支持ブラケット91が溶接等で接合され、このクッション支持ブラケット91に、リヤクッションユニット38の上端部38Aがボルト等の取付部材を介して回動可能に支持される。また、ユニットスイングエンジンUEの後端部UERにも、図1に示すように、板状剛性部材からなるクッション支持ブラケット92が溶接等で接合されており、このクッション支持ブラケット92に、リヤクッションユニット38の下端部38Bがボルト等の取付部材を介して回動可能に支持される。
ここで、図1及び図4中、符号LAは、リヤクッションユニット38の上端部38Aの回動軸心を示し、符号LBは、リヤクッションユニット38の下端部38Bの回動軸心を示し、符号LMは、回動軸心LAを通る鉛直面LMを示している。
この場合、リヤクッションユニット38は、このクッションユニット38の伸縮方向が後輪WRの上下動に略一致するように、ピボット軸12を中心とする円弧に沿った傾斜で配置されており、下端部38Bよりも上端部38Aが車両前寄り、言い換えれば、回動軸心LBよりも回動軸心LAが車両前寄りとされる。すなわち、左右一対のリヤクッションユニット38は、上端部38Aが車両前側に前傾した姿勢で支持される。
このスクータ型車両1のシート50には、運転者が着座する前シート部50aと搭乗者が着座する後シート部50bとを一体に備えた前後に長い一体型シートが採用され、このシート50の後部が後輪WRの上方に位置する。また、このシート50の後部左右両側に位置するように、左右別体のグラブレール87がシートレール7に取り付けられる。
このグラブレール87は、図4及び図2に示すように、上面視で、前後部が車両内側に屈曲した形状に形成され、車両前側の端部87Aだけがシートレール7に支持される。このようにグラブレール87を別体で配置するとともに車両前側だけを片持ち支持した場合、グラブレール87の取付位置及び傾斜角度等のレイアウト自由度が向上するので、シート50の後部に着座する搭乗者が掴みやすい位置及び傾斜角度でグラブレール87を配置することができる。また、左右のグラブレール87を一体で形成する場合に比してグラブレール87を軽量化することができ、特にグラブレール87後端側を軽量化することができる。
本構成では、図4に示すように、グラブレール87の後端部87Rが、車両側面視で、鉛直面LMよりも車両前方に位置している。すなわち、グラブレール87の後端部87Rは、リヤクッションユニット38の上端部38Aの回動軸心LAよりも車両前方に配置される。
このグラブレール87の配置によれば、図示のように、シート50の後端部50Rも上記回動軸心LA(つまり、グラブレール87の後端部87Rの位置)よりも車両前方に配置するとともに、このシート50の下方に配置される収納ボックス51も回動軸心LAよりも車両前方に配置するレイアウトが可能である。さらに、本構成では、車体後方に配置されるエアクリーナユニット35、テールランプ42等も回動軸心LAよりも車両前方に配置している。
このように、リヤクッションユニット38の回動軸心LAよりも車体前側に車体後半部分の重量物(車体フレームFやシート50等の重量部品、シート50に着座した乗員等)の殆どを配置することで、リヤクッションユニット38の車体後側には重量物が少ないレイアウトとなる。このため、車両後部に配設される多くの車両構成部品をリヤクッションユニット38前方の車両長手方向中央寄りに配置でき、マスの集中を図ることが可能になり、また、乗員も車両長手方向中央寄りに着座するので、これによってもマスの集中を図ることができる。また、テールランプ42もリヤクッションユニット38前方に配置されるので、車両を長手方向にコンパクトにすることができる。
このレイアウトによれば、グラブレール87の後端部87Rが、側面視でリヤクッションユニット38の上端部38Aの回動軸心LAより車両前方に位置するので、少なくともシート50に着座した乗員の重量がリヤクッションユニット38よりも車両前側で重力方向に作用することになる。この場合、リヤクッションユニット38に作用する乗員の重量等によるモーメントは、リヤクッションユニット38よりも車両前側に位置するピボット軸12からの距離に比例するため、乗員の重量がリヤクッションユニット38よりも車両後側で作用する場合よりもリヤクッションユニット38に作用するモーメントを小さくすることができる。
さらに、上記レイアウトでは、車体フレームFやシート50等の重量部品についてもリヤクッションユニット38よりも車両前側に配置されるので、このピボット軸12を基準にしてリヤクッションユニット38に作用する上記重量部品の重力によるモーメントも小さくすることができる。また、これら乗員及び重量部品の前側(フロントクッションユニットであるフロントフォーク2側車体前側の)への加重割合も増えるので、リヤクッションユニット38のへの加重をより抑えることができる。
これらにより、乗員及び重量部品の少なくとも一部がリヤクッションユニット38よりも車両後側に配置される場合に比して、リヤクッションユニット38に作用する力を低減することができ、クッション性を確保しつつリヤクッションユニット38の大型化を抑えることができる。
さらに、上記重量部品をフロントフォーク2とリヤクッションユニット38との間にほぼ完全に収容させることができるので、いわゆるマスの集中化を図ることができ、かつ、車両をコンパクトに見せることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シート50の後部左右両側にグラブレール87を備え、このグラブレール87の後端部を側面視でリヤクッションユニット38の上端部38Aの回動軸心LAより車両前方に配置したので、リヤクッションユニット38に作用する力を低減でき、クッション性を確保しつつリヤクッションユニット38の大型化を抑えることができる。
また、シート50の後端部50Rを、側面視でグラブレール87の後端部87Rよりも車両前方に配置したので、乗員が車両長手方向中心寄りに着座し、リヤクッションユニット38の大型化をより抑えることが可能になるとともにマスの集中を図ることが可能になる。また、グラブレール87及びシート50が前側にあるため、停車車両を動かす際の取り回しをし易くできる。
また、グラブレール87を左右別体で形成したので、グラブレール87を軽量化でき、この軽量化に分だけリヤクッションユニット38への荷重を低減し、リヤクッションユニット38をより小型化することができる。
さらに、このスクータ型車両1のテールランプ(後部灯火器)42についても、リヤクッションユニット38の上端部38Aの回動軸心LAよりも車両前方に配置されるので、リヤクッションユニット38後方にテールランプを配置する場合よりも車両を長手方向にコンパクトにすることが可能である。このようにして、本構成ではリヤクッションユニット38後方には重量物が少ないレイアウトとなるので、リヤクッションユニット38に作用するモーメントを低減してリヤクッションユニット38の大型化を効率よく抑えることができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、種々の設計変形を行うことができる。例えば、上記実施形態では、グラブレール87を左右別体に構成する場合について説明したが、これに限らず、シート50の後部に沿って略U字状に繋がる左右一体のグラブレール87でもよく、グラブレール87の形状は適宜変更が可能である。また、上記実施形態では、スクータ型車両に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、スクータ型車両以外の自動二輪車等の鞍乗型車両に本発明を広く適用することが可能である。例えば、リヤ側に左右一対のクッションユニットを備える車両に限らず、左右何れか一方に1本のクッションユニットを備えた車両にも本発明を適用可能である。
本発明の鞍乗型車両の一実施形態に係るスクータ型車両の左側面図である。 スクータ型車両を上方から見た図である。 車体カバーを含むスクータ型車両の左側面図である。 スクータ型車両の後部構造を示す図である。
符号の説明
1 自動二輪車
2 フロントフォーク
4 ヘッドパイプ
5 メインフレーム
6 ダウンフレーム
7 シートレール(リヤフレーム)
12 ピボット軸
35 エアクリーナユニット
38 リヤクッションユニット
38A 上端部
38B 下端部
42 テールランプ(後部灯火器)
43 後部ウインカ(灯火器類)
50 シート
50R シートの後端部
51 収納ボックス
71 フロントカバー(フロントカウル)
84 リヤフェンダ(反射板等を支持する部品)
87 グラブレール
87R グラブレールの後端部
91、92 クッション支持ブラケット
F 車体フレーム
LA、LB 回動軸心
LM 鉛直面
UE ユニットスイングエンジン
WF 前輪
WR 後輪

Claims (4)

  1. ヘッドパイプ(4)から後方へ延びる車体フレーム(F)と、乗員が着座するシート(50)と、車体フレーム(F)に揺動可能に支持されるスイングアーム(UE)と、上端部(38A)が車体フレーム(F)の後端部に回動可能に支持され、下端部(38B)がスイングアーム(UE)の後端部(UER)に回動可能に支持されるクッションユニット(38)とを備える鞍乗型車両において、
    前記シート(50)の後部左右両側に配置されるグラブレール(87)と、
    前記車体フレーム(F)の一部を構成し、後端部(7R)が後下がりに屈曲して後輪(WR)の上方を後方へ延び、前記後端部(7R)にクッション支持ブラケット(91)を介して前記クッションユニット(38)の上端部(38A)が支持されるシートレール(7)と、
    前記シートレール(7)を覆うとともに、側面視、後上向きに傾斜した後縁がクッション上端部(38A)の回動軸心(LA)よりも前方に設けられるボディカバー(81)と、
    前記ボディカバー(81)の後縁に接続し、上辺が後下がりに傾斜するように延びるボディカバースカート(83)と、
    前記ボディカバー(81)の後端に連結され車両後部を覆うリヤボディカバー(82)とを備え、
    前記シート(50)の後端部(50R)は、側面視で前記グラブレール(87)の後端部(87R)よりも車両前方に配置され、
    前記グラブレール(87)は左右別体で形成されるとともに、このグラブレール(87)の後端部(87R)と、前記ボディカバー(81)の後端とは、側面視で前記クッションユニット(38)の前記上端部(38A)の回動軸心(LA)より車両前方に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項1記載の鞍乗型車両において、
    前記リヤボディカバー(82)は、側面視で前記シート(50)の後端部(50R)から後下がりに傾斜し、その後下がりの後端部から前下がりに傾斜するように形成され、前記後下がりの後端部は、前記回動軸心(LA)より車両前方に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 請求項1又は2に記載の鞍乗型車両において、
    前記シートレール(7)の後端部(7R)と前記スイングアーム(7)の後端部との間に前記クッションユニット(38)が介挿され、
    前記シートレール(7)の後端部(7R)は、後下がりに屈曲して後輪軸(LWR)よりも後方であって、かつ、前記スイングアーム(7)の後端部に近づけた位置に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両において、
    当該鞍乗型車両の後部灯火器(42)は、前記クッションユニット(38)の前記上端部(38A)の回動軸心(LA)よりも車両前方に配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
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