JP4109868B2 - 小型車両におけるシート開閉構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体に設けられた収納ボックスの上端開口部が、開閉可能なシートで覆われる小型車両に関し、特に、シート開閉構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば実開昭63−119186号公報で開示されたものでは、グラブレールにシートが固定され、該グラブレールの基端部が車体に回動可能に取付けられており、たとえば特開平9−11946号公報で開示されたものでは、タンデムシートのうち前部シートが前方側に、後部シートが後方側にそれぞれ回動可能として車体に枢着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開昭63−119186号公報で開示されたものでは、閉鎖位置にあるシートで開閉ヒンジ機構が覆われるようにして外観性を向上するために、閉鎖位置にあるシートで覆われるようにしてグラブレールの基端部に開閉ヒンジ機構の回動軸線が配置されている。そのため、シートが開放位置となっても収納ボックスの上端開口部を大きく開放することができず、収納ボックスへの収納操作性が優れているとは言えない。
【0004】
そこでシートを大きく回動して収納ボックスの上端を大きく開放する際の逃げとなる切欠きや窪みを車体側に形成することも考えられるが、そうすると、車体側のデザインに制約が生じることになる。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、グラブレールの少なくとも一部で構成される開閉ヒンジ機構でシートを車体に開閉可能に取り付けるようにした上で、車体側のデザインに制約が生じることを回避しつつ、シートを開放位置としたときに収納ボックスの上端開口部を大きく開放し、収納操作性を向上した小型車両におけるシート開閉構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体に設けられた収納ボックスの上端開口部が開閉可能なシートで覆われる小型車両において、前記シートの左右両側に第1グラブレール及び第2グラブレールがそれぞれ固定され、前記第1グラブレールが、相互に間隔をあけた位置で上下に延びる一対の支持部と、それらの支持部間を結ぶ把持部とを少なくとも備え、その第1グラブレールの少なくとも一部を構成要素として構成されるとともに前記収納ボックスの上端開口部を覆った前記シートの外縁よりも平面視で外方に回動軸線が配置される開閉ヒンジ機構を介して、前記シートが車体に取付けられ、前記第2グラブレールには、車体側に設けたシートキャッチに把持可能なフックが設けられることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、シートの回動軸線は、収納ボックスの上端開口部を覆ったシートの外縁よりも平面視で外方に配置されることになり、収納ボックスを開くときに車体との干渉を回避しつつシートを大きく回動することができ、車体側に切欠きや窪みを形成することを不要として車体側のデザインに制約が生じることなく、収納ボックスの上端開口部を大きく開放し、収納操作性を向上することができる。また、シートキャッチを収納ボックス外に配置することができ、シートキャッチに邪魔されずに収納ボックスを大きく開放することが可能であるため、収納ボックスへの収納操作性をより一層向上することができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記把持部が前記シートに固定されると共に前記支持部が車体側に設けられ、前記把持部の両端が、同一軸線まわりの回動を可能として前記両支持部に連結されることを特徴とし、かかる構成によれば、グラブレール全体を開閉ヒンジ機構の構成要素とすることで、部品点数の増加を抑えつつ、開放時のシートを車体側で安定して支持することができ、しかもグラブレール使用時の荷重を両支持部で効率よく支持してシート側の負担を軽減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図3は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はスクータ型自動二輪車の後部右側の側面図、図2は図1の2矢視図、図3は図2の3−3線断面図である。
【0011】
先ず図1および図2において、小型車両であるスクータ型自動二輪車の車体BAの一部は、合成樹脂製のリヤカバー11Aで構成されるものであり、該リヤカバー11A上には、ライダーが座乗する前部シート13と、同乗者を乗せるようにして前部シート13の後方に配置される後部シート14とから成るタンデムシート12が設けられる。
【0012】
図3を併せて参照して、前記タンデムシート12のうち少なくとも後部シート14は、図示しないヘルメット等を収容可能として車体BAに設けられる収納ボックス15Aの上端開口部を開閉可能に覆うものであり、図3の実線で示す閉鎖位置と、図3の鎖線で示す開放位置との間で回動可能である。
【0013】
後部シート14は、開閉ヒンジ機構を介して前記車体BAのリヤカバー11Aに開閉可能に取付けられるものであり、該開閉ヒンジ機構は、後部シート14に座乗した同乗者が掴むために後部シート14の両側に配置される第1および第2グラブレール16,17のうち、後部シート14の右側に配置される第1グラブレール16の少なくとも一部、この第1実施例では全部を構成要素として構成される。すなわち第1グラブレール16は後部シート14を開閉可能としてリヤカバー11Aに取付ける開閉ヒンジ機構としての機能をも兼用するものである。
【0014】
第1グラブレール16は、スクータ型自動二輪車の前後方向に間隔をあけた位置で上下に延びるようにして基端部が車体BAのリヤカバー11Aに固定される一対の支持部16a,16bと、それらの支持部16a,16bの先端部間を結ぶ把持部16cとを備え、把持部16cの両端は、同軸の軸線まわりの回動を可能として前記両支持部16a,16bに連結される。すなわち把持部16cの両端には同軸上に配置される軸部16d,16dがそれぞれ突設されており、それらの軸部16d,16dが一対の支持部16a,16bの先端部で回動可能に支承される。
【0015】
また把持部16cの両端には、後部シート14側に延びる一対の連結腕部16e,16fが一体に連設されており、両連結腕部16e,16fがねじ部材18,18によって後部シート14の右側に締結される。すなわち収納ボックス15Aの上端開口部を覆った状態にある後部シート14の右側外方で第1グラブレール16の支持部16a,16aが車体に固定されているので、第1グラブレール16は、収納ボックス15Bの上端開口部を覆った後部シート14の外縁よりも平面視で外方にある把持部16c内を回動軸線Cが通る開閉ヒンジ機構を構成することになる。
【0016】
第2グラブレール17は、リヤカバー11A上への載置を可能としてスクータ型自動二輪車の前後方向に延びる基板部17aと、該基板部17aの前後両端部に基端部が一体に固定される一対の支持部17b,17cと、それらの支持部17b,17cの先端部間を一体に結ぶ把持部17dと、把持部17dの両端に一体に形成されて後部シート14側に延びる一対の連結腕部17e,17fとで、第1グラブレール16の外観形状とほぼ類似した外観形状を有すように形成されるものであり、両連結腕部17e,17fが後部シート14の左側にねじ部材19…により締結される。
【0017】
第2グラブレール17における基板部17aの中央部下面には、基板部17aがリヤカバー11A上に載置されたときにリヤカバー11A内に突入するフック20が固定されており、リヤカバー11A内で収納ボックス15Aの左側には、前記フック20を把持し得るシートキャッチ21が車体BAに固定されるようにして配置される。
【0018】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、後部シート14の両側に配置される第1および第2グラブレール16,17のうち、第1グラブレール16は、相互に間隔をあけた位置で基端部が車体BAに固定される一対の支持部16a,16aと、それらの支持部16a,16aの先端部間を結ぶ把持部16bとを備えるものであり、この第1グラブレール16の少なくとも一部(この第1実施例では全部)を全ての構成要素として開閉ヒンジ機構が構成され、その開閉ヒンジ機構の回動軸線Cは、収納ボックス15Aの上端開口部を覆った状態にある後部シート14の外縁よりも平面視で右外方にある前記把持部16cを通るように設定される。
【0019】
このような開閉ヒンジ機構すなわち第1グラブレール16によれば、後部シート14の回動軸線Cは、収納ボックス15Aの上端開口縁から離れるとともに車体BAから上方に比較的大きく離れた位置に配置されることになり、車体BAとの干渉を回避しつつ後部シート14を大きく回動することができる。したがって、車体BA側に切欠きや窪みを形成することを不要とし、車体BA側のデザインに制約が生じることがないようにして収納ボックス15Aの上端開口部を大きく開放し、収納ボックス15Aへの収納操作性を向上することができる。
【0020】
また第1グラブレール16においては、後部シート14が固定される把持部16cの両端が、同一軸線まわりの回動を可能として一対の支持部16a,16bに連結されるものであり、両支持部16a,16bは車体BAに固定されている。すなわち第1グラブレール16全体を開閉ヒンジ機構の構成要素とすることで部品点数の増加を抑えつつ、開放時の後部シート14を車体BA側で安定して支持することができ、しかも第1グラブレール16を使用するときの荷重を両支持部16A,16Bで効率よく支持して後部シート14側の負担を軽減することができる。
【0021】
さらに後部シート14の両側に、開閉ヒンジ機構としても機能する第1グラブレール16と、後部シート14に固定される第2グラブレール17とが配置され、第2グラブレール17には、車体BA側に設けられるシートキャッチ21に把持されるフック20が設けられている。
【0022】
したがってシートキャッチ21を収納ボックス15A外に配置することができ、シートキャッチ21に邪魔されずに収納ボックス15Aを大きく開放することが可能であり、収納ボックス15Aへの収納操作性をより一層向上することができる。
【0023】
図4は上記第1実施例の変形例を示すものであり、収納ボックス15Aの上端開口部を覆った状態にある後部シート14の右側外方で支持部16a,16aが車体に固定される第1グラブレール16は、収納ボックス15Bの上端開口部を覆った後部シート14の外縁よりも平面視で外方において、把持部16cよりも下方を回動軸線Cが通るようにした開閉ヒンジ機構を構成することになる。
【0024】
この変形例によっても、後部シート14の回動軸線Cは、収納ボックス15Aの上端開口縁から離れるとともに車体BAから上方に比較的大きく離れた位置に配置されることになり、車体BAとの干渉を回避しつつ後部シート14を大きく回動することができる。したがって、車体BA側に切欠きや窪みを形成することを不要とし、車体BA側のデザインに制約が生じることがないようにして収納ボックス15Aの上端開口部を大きく開放し、収納ボックス15Aへの収納操作性を向上することができる。
【0025】
図5および図6は本発明の第2実施例を示すものであり、図5はスクータ型自動二輪車の後部右側の側面図、図6は図5の6矢視図である。
【0026】
後部シート14は、開閉ヒンジ機構を介して前記車体BAのリヤカバー11Aに開閉可能に取付けられるものであり、該開閉ヒンジ機構は、後部シート14に座乗した同乗者が掴むために後部シート14の両側に配置される第1および第2グラブレール22,23のうち、後部シート14の右側に配置される第1グラブレール22の少なくとも一部を構成要素として構成される。
【0027】
第1グラブレール22は、車体BAにおけるリヤカバー11A上に固定されてスクータ型自動二輪車の前後方向に延びる基板部22aと、該基板部22aの前後両端部に基端部が一体に固定されて上下に延びる一対の支持部22b,22cと、それらの支持部22b,22cの先端部間を一体に結ぶ把持部22dとを備える。
【0028】
把持部22dの両端には、収納ボックス15Bの上端開口部を覆った後部シート14の外縁よりも平面視で外方において把持部22d内を通る回動軸線C上に軸線を配置した軸43,43を介して一対の回動腕44,44の一端が回動自在に連結され、両回動軸44,44の他端に後部シート14が固定される。
【0029】
第2グラブレール23は、第1グラブレール22の外観形状とほぼ類似した外観形状を有すように形成されるものであり、一対の連結腕45,45を介して後部シート14の左側に固定される。この第2グラブレール23には、車体BA側に設けられるシートキャッチ21に把持されるフック20が設けられる。
【0030】
この第2実施例によっても、後部シート14の回動軸線Cは、収納ボックス15Aの上端開口縁から離れるとともに車体BAから上方に比較的大きく離れた位置に配置されることになり、車体BAとの干渉を回避しつつ後部シート14を大きく回動することができる。したがって、車体BA側に切欠きや窪みを形成することを不要とし、車体BA側のデザインに制約が生じることがないようにして収納ボックス15Aの上端開口部を大きく開放し、収納ボックス15Aへの収納操作性を向上することができる。
【0031】
図7〜図13は参考例を示すものであり、図7はスクータ型自動二輪車の後部を左側から見た縦断側面図、図8は図7の8矢視平面図、図9は後部シートが開放位置にある状態での図8に対応した平面図、図10は昇降・回動支持機構を図8の10−10線矢視方向から見た図、図11は昇降・回動支持機構を図10と同一側から見た縦断面図、図12は昇降・回動支持機構を図9の12−12線矢視方向から見た図、図13は昇降・回動支持機構の作動状況を順次示す図である。
【0032】
先ず図7〜図9において、小型車両であるスクータ型自動二輪車の車体BBの一部は、合成樹脂製のリヤカバー11Bで構成されるものであり、該リヤカバー11B上には、ライダーが座乗する前部シート13と、同乗者を乗せるようにして前部シート13の後方に配置される後部シート14とから成るタンデムシート12が設けられる。
【0033】
タンデムシート12のうち少なくとも後部シート14は、ヘルメット24等を収容可能として車体BBに設けられる収納ボックス15Bの上端開口部を開閉可能に覆うものであり、図7の実線および図8で示す閉鎖位置と、図9で示す開放位置との間で作動可能である。また後部シート14よりも後方でリヤカバー11B上にはトップボックス25が取付けられる。
【0034】
後部シート14は、昇降・回動支持機構26を介して車体BBに取付けられるものであり、該昇降・回動支持機構26は、収納ボックス15Bの上端開口部を閉鎖する閉鎖位置(図7の実線で示す位置および図8の位置)ならびに閉鎖位置の上方に設定された上昇位置(図7の鎖線で示す位置)間での後部シート14の昇降を可能とするとともに前記上昇位置ならびに収納ボックス15Bの上方から側方に退避する開放位置(図9で示す位置)間での後部シート14の回動を可能とするものであり、開放位置は、前部シート13の上方に設定される。
【0035】
図10〜図12において、昇降・回動支持機構26は、閉鎖位置にある後部シート14の右前部に対応する位置に配置されるものであり、下端部を閉じた有底円筒状に形成されて上下に延びる外筒27と、上端部が後部シート14の底部に締結されて外筒27内に挿入される内筒28と、内筒28を上方に付勢するばね力を発揮するようにして外筒27および内筒28間に介装されるコイルばね29とを備える。
【0036】
外筒27は、車体BBの一部を構成するシートレール30上に設けられるステー31に固定される。また外筒27の上端部および内筒28間と、外筒27の中間部および内筒28間とには、環状のスライドブッシュ32,33がそれぞれ設けられており、内筒28は、その軸線方向すなわち上下方向への移動、ならびに軸線まわりの回動を可能として外筒27に支承される。
【0037】
内筒28の中間部内にはばね受け板34が挿入される。このばね受け板34と、外筒27の底部閉塞端内面に滑り回転可能に当接するばね受け部材35との間には内筒28を上方に向けて付勢するばね力を発揮するコイルばね29が設けられる。
【0038】
後部シート14が閉鎖位置にある状態すなわち内筒28が最下方位置にある状態で前記スライドブッシュ33よりも上方となる位置で内筒28の外面には、外筒27を貫通して外方に突出するガイドピン36が突設され、前記ばね受け板34はガイドピン36に下方から当接可能である。
【0039】
外筒27にはガイドピン36を挿通させるガイド孔37が設けられる。このガイド孔37は、上下に延びる昇降ガイド孔部37aと、該昇降ガイド部37aの上端から外筒27の周方向に長く延びる回動ガイド孔部37bとから成る。而して昇降ガイド孔部37aは、後部シート14が閉鎖位置および上昇位置間で昇降する際にガイドピン36をガイドするものであり、回動ガイド孔部37bは、後部シート14が上昇位置および開放位置間で回動する際にガイドピン36をガイドするものである。しかも回動ガイド孔部37bの端部は、後部シート14の開放位置への回動時ならびに開放位置からの回動時にクリック感を持たせるために、斜めに傾斜した袋穴状に形成される。
【0040】
外筒27の中間部外面には、ヒンジロック手段38のハウジング39が取付けられており、該ハウジング39内には、後部シート14が閉鎖位置にある状態すなわち内筒28が最下方位置にあるときにガイドピン36に上方から係合するロック部材40が収納される。
【0041】
このヒンジロック手段38のロック部材40は、ガイドピン36に係合する側にばね付勢されるとともに、後部シート14および車体BB間に設けられるシートロック手段41に連動するものであり、シートロック手段41を解錠して後部シート14の開放を可能とするのに応じて前記ロック部材40はガイドピン36との係合を解除する方向に作動する。また後部シート14を閉鎖位置に下降せしめるときにガイドピン36がロック部材40を通過した後に、シートロック手段41の施錠に応じてガイドピン36にロック部材40が上方から係合することになる。
【0042】
このような昇降・回動支持機構26によれば、後部シート14が閉鎖位置にある状態でシートロック手段41を施錠しているときには、図13(a)で示すようにガイドピン36にロック部材40が係合しており、コイルばね29による上方への付勢力にかかわらず、後部シート14は閉鎖位置を維持する。
【0043】
次いでシートロック手段41の解錠に応じてロック部材40のガイドピン36への係合が解除されると、図13(b)で示すように、コイルばね29による上方への付勢力により、内筒28および後部シート14が上昇位置へと飛び上がる。そこで後部シート14に手動による回動力を作用せしめると、図13(c)で示すように、後部シート14および内筒28が外筒27の軸線まわりに回動し、上昇位置から開放位置へと後部シート14が回動することになる。
【0044】
この参考例によれば、後部シート14は、収納ボックス15Bの上端開口部を閉鎖する閉鎖位置ならびに閉鎖位置の上方に設定された上昇位置間で昇降可能であるとともに、上昇位置ならびに収納ボックス15Bの上方から側方に退避する開放位置間での回動が可能であるので、後部シート14の側方たとえば後方にトップボックス25等の他の部品が配置されている場合にも、後部シート14を閉鎖位置から上昇位置に上昇させ、さらに開放位置に回動することにより、収納ボックス15Bの上端開口部を充分に大きく開放し、収納操作性を向上することができる。
【0045】
しかも開放位置が前部シート13の上方に設定されているので、後部シート14の昇降高さを比較的低くして昇降・回動支持機構26の大型化を回避しつつ、後部シート14の後方をトップボックス25等による荷物収納空間等に有効に利用し得るようにして、収納ボックス15Bを開閉することができる。
【0046】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、車体との干渉を回避しつつシートを大きく回動することができ、車体側のデザインに制約が生じることなく、収納ボックスの上端開口部を大きく開放し、収納操作性を向上することができる。また特にシートの両側に、一対の支持部及びその両支持部間を結ぶ把持部を有して少なくとも一部で開閉ヒンジ機構を構成する第1グラブレールと、シートに固定される第2グラブレールとが配置され、第2グラブレールには、車体側に設けられるシートキャッチに把持されるフックが設けられるため、シートキャッチを収納ボックス外に配置することができ、シートキャッチに邪魔されずに収納ボックスを大きく開放することが可能であり、収納ボックスへの収納操作性をより一層向上することができる。
【0048】
また請求項2記載の発明によれば、部品点数の増加を抑えつつ、開放時のシートを車体側で安定して支持することができ、しかもグラブレール使用時の荷重を両支持部で効率よく支持してシート側の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例におけるスクータ型自動二輪車の後部右側の側面図である。
【図2】 図1の2矢視図である。
【図3】 図2の3−3線断面図である。
【図4】 第1実施例の変形例を示すための図1に対応した側面図である。
【図5】 2実施例におけるスクータ型自動二輪車の後部右側の側面図である。
【図6】 図5の6矢視図である。
【図7】 参考例におけるスクータ型自動二輪車の後部を左側から見た縦断側面図である。
【図8】 図7の8矢視平面図である。
【図9】 後部シートが開放位置にある状態での図8に対応した平面図である。
【図10】 昇降・回動支持機構を図8の10−10線矢視方向から見た図である。
【図11】 昇降・回動支持機構を図10と同一側から見た縦断面図である。
【図12】 昇降・回動支持機構を図9の12−12線矢視方向から見た図である。
【図13】 昇降・回動支持機構の作動状況を順次示す図である。
【符号の説明】
12・・・タンデムシート
13・・・前部シート
14・・・後部シート
15A,15B・・収納ボックス
16・・・第1グラブレール
16a,16b・・支持部
16c・・把持部
17・・・第2グラブレール
20・・・フック
21・・・シートキャッチ
26・・・昇降・回動支持機構
BA・・・車体
C・・・・回動軸線

Claims (2)

  1. 車体(BA)に設けられた収納ボックス(15B)の上端開口部が開閉可能なシート(14)で覆われる小型車両において、
    前記シート(14)の左右両側に第1グラブレール(16,22)及び第2グラブレール(17,23)がそれぞれ固定され、
    前記第1グラブレール(16)が、相互に間隔をあけた位置で上下に延びる一対の支持部(16a,16b)と、それらの支持部(16a,16b)間を結ぶ把持部(16c)とを少なくとも備え、
    その第1グラブレール(16,22)の少なくとも一部を構成要素として構成されるとともに前記収納ボックス(15B)の上端開口部を覆った前記シート(14)の外縁よりも平面視で外方に回動軸線(C)が配置される開閉ヒンジ機構を介して、前記シート(14)が車体(BA)に取付けられ、
    前記第2グラブレール(17,23)には、車体(BA)側に設けたシートキャッチ(21)に把持可能なフック(20)が設けられることを特徴とする、小型車両におけるシート開閉構造。
  2. 前記把持部(16c)が前記シート(14)に固定されると共に前記支持部(16a,16b)が車体(BA)側に設けられ、前記把持部(16c)の両端が、同一軸線まわりの回動を可能として前記両支持部(16a,16b)に連結されることを特徴とする、請求項1記載の小型車両におけるシート支持構造。
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