JP2007528787A - 噴霧乾燥アルミナ触媒担体材料及びそれを含む触媒 - Google Patents

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Abstract

フィッシャー−トロプシュ反応において用いるのに適合した担体材料を形成させる方法が、酸溶液のような液状分散剤中の第1及び第2水和アルミナ物質の分散液を形成させることを含む。第1アルミナは、バイヤー反応にて形成されるようなアルカリアルミン酸塩から誘導され得る。第2水和アルミナは、アルコキシドへの転換によってのように、高純度アルミニウムから誘導され得る。該分散液は噴霧乾燥されて粒子が形成され、そしてこれらの粒子は熱処理されて低レベルの不純物を有する担体材料が形成される。

Description

本発明は、噴霧乾燥アルミナ触媒担体に関する。それはフィッシャー−トロプシュ反応を促進するための触媒と関連した特定の用途があり、そして特にこれに関して記載される。しかしながら、本例示的具体的態様はまた他の同様な用途に受け入れられ得る、ということが理解されるべきである。
当該技術の論考
ベーマイト又は擬ベーマイト型の構造を有する水和アルミナは、それらの比較的高い表面積及び細孔構造の故に触媒の製造における用途がある。ベーマイトは約6.15オングストローム(61.5ナノメートル)の特性面間距離(020)を有し、そして6.5〜6.8Åの範囲においてX線回折を本質的に全く有さない。擬ベーマイトは、特質上主として無定形であり且つ約6.5〜6.8Åの特性面間距離(020)を有する水和アルミナである。
Bell等の米国特許第3,630,670号明細書(’670特許明細書)は、大きい表面積、高い細孔容積及び細孔サイズ分布の故に触媒用支持体材料として適しているところの実質的に擬ベーマイト構造の水和アルミナ(Al23・H2O)を製造する方法を記載する。該方法は、第1反応器においてアルミン酸ナトリウム溶液を硝酸のような強酸と混合し、そしてこの混合物を第2反応器に迅速に移すことを含み、しかして第2反応器において水和アルミナのスラリーが形成される。スラリーの一部は再循環されて、第1反応器に戻される。生じたアルミナは洗浄されてNa2Oの不純物が除去され、そして噴霧乾燥される。’670特許明細書は、参照することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる。
この生成方法の2つの不利は、形成された生成物が球状でない及びしばしば残留不純物を有することである。Na2Oのような不純物は多くの触媒担体において望ましくなく、何故なら該不純物は触媒表面に移行しそして触媒を失活させる傾向にあるからである。
上記の方法のためのアルミン酸ナトリウムは、バイヤー法により生成されるもののようなアルミナ三水和物を水酸化ナトリウム溶液中に溶解することにより得られ得る。その代わりに、アルミン酸ナトリウムは、ボーキサイトが水酸化ナトリウムでもって蒸解されるバイヤー法工程から直接的に採取され得る。
アルミナ水和物の別の製造方法は、アルミニウムアルコキシドの加水分解による。該アルコキシドは、典型的には、金属アルミニウム削り屑とアルコールとの反応により形成される。このアルコキシドは濾過され、そして高純度の水と反応されて水和アルミナが形成される。生じた物質は、噴霧乾燥により球状形態に転換され得る。アルコキシド法により形成されたアルミナ水和物の純度は、一般に、上記に記載されたアルミン酸塩法にて形成されたものより高い。しかしながら、その方法は比較的複雑な装置及び極めて純粋な反応剤を要求し、そのためアルミナ水和物のコストは比較的高い傾向にある。
本具体的態様は、アルミナ水和物を基剤とした触媒支持体材料を製造する新規の改良方法を提供する。
簡単な説明
本例示的具体的態様の一つの側面によれば、担体材料を形成させる方法が提供される。該方法は、液状分散剤中の第1水和アルミナ及び第2の異なる水和アルミナ物質の分散液を形成させることを含む。該分散液は噴霧乾燥されて、粒子が形成される。これらの噴霧乾燥粒子は加熱されて、担体材料が形成される。第1水和アルミナは、表面積及び少なくとも1種の不純物の濃度の少なくとも一方において、第2水和アルミナと異なり得る。該分散液は、第1水和アルミナの分散液を形成させそしてこの分散液に第2水和アルミナを別の分散液の形態で又は粉末としてのどちらかにて添加することにより形成され得る。
本具体的態様の別の側面によれば、噴霧乾燥担体材料が提供される。該担体材料は少なくとも95重量%のアルミナを含み、また窒素でもってBET法により測定して少なくとも0.7m2/gの細孔容積、約10〜20nmのメジアン細孔直径、及び約200ppmより少ないナトリウム(その酸化物として測定して)とASTM 5757−00に従って測定して12%より小さい4時間についての摩耗損失の少なくとも一方を有する。
表面積は、別段記されていなければ、窒素でもってブルナウアー−エミット−テーラー(BET)法により測定される。細孔容積測定は、窒素吸収による。
詳細な説明
アルミナを基剤とした触媒支持体材料すなわち担体は、2種又はそれ以上のアルミナ出発物質から誘導され得るアルミナ水和物(Al23・H2O)を基剤とする。支持体材料は、典型的には、球状又は実質的に球状である粒子を含む。それは、アルカリアルミン酸塩又はアルミナ三水和物から生成されたものよりも完全にアルミニウムアルコキシドから誘導されたアルミナに近い化学純度を有し得る。支持体材料は、重量により少なくとも90%のアルミナそして一つの具体的態様において少なくとも99%のアルミナを含み得る。存在するアルミナは、主としてガンマ形(立方晶系でありそして227の空間群を有する欠陥スピネル型結晶構造を有するアルミナ)にあり得る。支持体材料は、典型的には、完全にアルミニウムアルコキシドから誘導された支持体材料において見られるものより高い耐摩耗性を有する。
一つの具体的態様において、支持体材料は、第1及び第2水和アルミナ物質から誘導されたアルミナを含む。第1水和アルミナ物質は、アルミナ三水和物(時には三水酸化アルミニウムと称される)又はボーキサイト(しかしこれらの源に限定されない)から誘導されたアルカリアルミン酸塩から主として出発する方法にて形成され得る。第2アルミナ物質は、純粋なアルミニウム金属から主として出発する方法にて形成され得る。両水和アルミナは擬ベーマイト構造を有し得、すなわち特質上主として無定形であり且つ約6.5〜6.8Åの特性面間距離(020)を有する水和アルミナである。第1水和アルミナ物質は、第2水和アルミナ物質よりも1種又はそれ以上の不純物において高くあり得る。第1及び第2水和アルミナ物質は両方共、主としてアルミナ水和物、一般に重量により少なくとも95%のアルミナ水和物そして一つの具体的態様において重量により少なくとも99%のアルミナ水和物を含む。不純物として、両アルミナ水和物は、たとえば、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムのようなアルカリ及びアルカリ土類金属並びにケイ素、鉄、チタン、等を一般にそれぞれの酸化物の形態で含み得る。ナトリウム及びチタンのレベルは両方共、0から2000ppmにて変動するレベルでもって、ベーマイト源ごとに有意に変動し得る。しかしながら、一般に、アルカリアルミン酸塩誘導アルミナ水和物はより高いレベルの不純物を有する。
たとえば、第1及び第2水和アルミナは、誘導結合プラズマ(ICP)により測定して、酸化物によって表して不純物を表1に示されているように含み得る。
Figure 2007528787
表1から分かり得るように、第1水和アルミナのナトリウム分及び他の不純物のレベルは、第2水和アルミナのそれらよりも実質的に高くあり得る。一般に、第1水和アルミナのNa2O分は>50ppmであり、そして典型的には≧100ppmである。一つの具体的態様において、Na2O分は≧200ppmである。第2水和アルミナは、50ppmより少ない典型的には<30ppmのナトリウム分を有する。
担体材料はもっぱら第1水和アルミナ物質から形成され得るけれども、一つの具体的態様において、第1及び第2水和アルミナ物質が、第1水和アルミナ物質対第2水和アルミナ物質の約1:99から99:1重量部の比率にて用いられ得る。一つの具体的態様において該比率は少なくとも10:90であり、そして別の具体的態様において該比率は少なくとも50:50である。一つの特定の具体的態様において、該比率は約80:20である。該比率は最終生成物においておおむね同じままにありそして支持体材料は本質的にすべてアルミナであり得る故、形成された支持体材料は、その重量の1〜99%が第1水和アルミナから誘導されたもの(アルカリアルミン酸塩又はアルミナ三水和物から誘導されたもの)及び99〜1%が第2水和アルミナから誘導されたもの(アルコキシドから誘導されたもの)を含み得る。一つの具体的態様において支持体材料は少なくとも50重量%が第1水和アルミナから誘導されたものを含み、そして一つの特定の具体的態様において約80重量%は第1水和アルミナから誘導される。支持体材料がその重量の実質的部分がアルミナでないもので形成される場合、アルミナ部分は少なくとも50重量%が第1水和アルミナから誘導されたもの、そして一つの特定の具体的態様において約80重量%が第1水和アルミナから誘導されたものであり得る。
第1水和アルミナ
第1水和アルミナは、0.05〜50ミクロンの平均粒子サイズ(直径)を有し得る。粒子サイズは、別段記載されていなければ、ホリバ(Horiba)LA300粒子サイズ分析器(レーザー光散乱)により測定されるとおりである。一つの具体的態様において平均直径は20ミクロンより小さく、一つの特定の具体的態様において約3〜15ミクロンである。粒子は、球状又は非球状(針状のような)であり得る。表面積は75から350m2/g、そして細孔容積は0.4〜2.0cc/gたとえば0.5から1.5cc/gであり得る。一つの具体的態様において、細孔容積は、少なくとも0.7cc/gである。
第1水和アルミナ物質は、アルカリアルミン酸塩又はアルミナ三水和物から形成され得る。一つの方法において、アルカリアルミン酸塩は、バイヤー法によってボーキサイトのようなアルミナ質鉱石から得られる。この方法において、ボーキサイトは、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような強アルカリの熱苛性溶液でもって蒸解される。不溶性成分の分離後、生じたアルカリアルミン酸塩含有液(たとえば、水酸化ナトリウムの場合においてアルミン酸ナトリウム)は、このアルカリアルミン酸塩含有液を酸と反応させることによってアルミナ水和物を形成させるために直接的に用いられ得る。
その代わりに、ボーキサイトは、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような強アルカリの熱苛性溶液でもって蒸解される。不溶性成分の分離後、生じたアルカリアルミン酸塩含有液は冷却され、しかしてアルミナ三水和物(たとえば、ハイドラーギライトとして)の沈殿を引き起こす。随意に、望ましくない不純物のレベルを低減するために、添加剤が冷却前に添加され得る。アルミナ三水和物は液から濾過され、そして乾燥される。
アルミナ三水和物は水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような強アルカリ中に再溶解されて、アルカリアルミン酸塩溶液が形成される。次いで、酸処理工程が、直接的に形成されたアルカリアルミン酸塩についての態様と同様な態様で、アルミナをアルミナ水和物として再沈殿させるために用いられる。
アルミナ水和物へのアルカリアルミン酸塩の酸転換は、様々なやり方で行われ得る。一つの方法において、アルミン酸ナトリウム溶液から実質的に擬ベーマイト構造のアルミナ水和物を形成させるために、’670特許明細書の方法が用いられる。この方法は、アルミン酸ナトリウム溶液を鉱酸のような強酸とおおよそ化学量論量にて混合することを含む。適当な鉱酸は、硝酸、硫酸及び塩酸を包含する。混合工程は第1反応器において約30℃〜70℃の温度にて行われ、そしてこの混合物は第2反応器に連続的に移され(たとえば、混合の約1分以内で)、しかして第2反応器においてアルミナ水和物のスラリーが形成される。第2反応器は約30℃〜75℃の温度に維持され、そして反応混合物はこの容器中に約10から約300分の平均滞留時間保たれる。該スラリーの一部は再循環されて、第1反応器に戻される。この再循環は、生成物の多孔度の制御を可能にする。一般に、再循環割合が高ければ高いほど、細孔容積は一層大きい。たとえば、約0.1〜0.5cc/gの細孔容積が得られ得る。生じたアルミナ水和物は洗浄されてNa2Oの不純物が除去され、そして噴霧乾燥される。
かかる方法により得られた商品の例が、イリノイ州デスプレインズのUOPから商品名バーサル(Versal)たとえばバーサル(Versal)200、バーサル(Versal)250及びバーサル(Versal)300下で販売されている。この製品は、容易にガンマアルミナ(正方晶系構造を有するアルミナ)に転換する擬ベーマイトである。製造業者により作成されたパンフレットは、バーサル(Versal)200製品は重量%として表して次の不純物すなわちNa2O0.01wt%、SiO20.04wt%、Fe230.01wt%及びCl0.04wt%を有すると指摘している。しかしながら、商業用サンプルは、しばしば、より高いレベルの酸化ナトリウム典型的には0.01〜0.02wt%を示す。該パンフレットは、その材料が600℃のカ焼後に1cc/gを超える細孔容積及び320m2/gの表面積を有すると指摘している。その分散性指数は、20%であると言われている。分散性指数は、ブレンダーで水中のアルミナ物質の100mLスラリー(4重量%アルミナ)を作製することを含むラ・ロシュ(La Roche)試験手順に従って測定される。1mLの10N硝酸を添加する。ブレンダーを13,000rpmにて5分間回転させる。このスラリーを移して、沈降記録計によるプロットを直ちに行う。1ミクロン未満に分散され得るところの原サンプル中のアルミナのパーセントが1ミクロンにおける累積質量パーセントから算出され得、そしてそれが分散性指数と呼ばれる。粒子サイズは、ホリバ(Horiba)分析器で測定して、11.7ミクロンであった。
同様な製品が、中華人民共和国天津のHengmeilin Nanometer Chemical Industrial Material Companyから入手できる商品名HML−02下で入手できる。この製品は沈殿法により生成され、そしてベーマイトに加えてバイヤライトを含む。しかしながら、沈殿は、バーサル(Versal)200製品より低い純度を有する生成物をもたらすように思える。
第1水和アルミナとして用いるのに適したアルミナ水和物を得るための第2の方法は、たとえばTang等により新規ベーマイト粒子及びそれらが組み込まれているポリマー材料について2003年4月16日に出願された米国特許出願第10/414,590号明細書(その開示は参照することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)に記載されているように、ベーマイト前駆体を分散剤中に溶解し、この溶液にベーマイト種晶でもって種晶添加し、そしてこの溶液を熱水処理して擬ベーマイトアルミナ水和物を形成させることによる。この出願明細書に開示されているように、ベーマイト前駆体はバイヤライト又はギブサイトのようなアルミナ三水和物であり得るが、しかしそれはまた微細に粉砕されたボーキサイトであり得る。出発物質としてガンマアルミナを用いることも可能である。分散剤は前駆体及び種晶の溶解を促進し、そして上記に列挙されたもののような鉱酸、KOH、NaOH、NH4OHのような塩基又は有機アミンであり得る。ベーマイト種晶粒子は核形成部位として働き、しかしてそれらの周りにて前駆体の転換によって生成されるベーマイトが結晶化し得る。
たとえば、ベーマイト前駆体は最初に水中に分散/懸濁され、そしてオートクレーブ中で1×105から8.5×106ニュートン/m2(たとえば、5×105から1.2×106ニュートン/m2)の自然発生圧にて1から24時間(たとえば、1から3時間)の期間、100から300℃そして一つの具体的態様において150から250℃の温度にて加熱される。分散液は、5から40wt%のベーマイト前駆体そして一つの具体的態様において10から30wt%のベーマイト前駆体を含み得る。分散液はまた、前駆体の重量を基準として2から40wt%のベーマイト種晶粒子、一つの具体的態様において前駆体の重量を基準として5から10wt%のベーマイト種晶粒子を含む。分散剤は、前駆体の重量を基準として約2重量%(ベーマイト種晶の重量を基準として約5重量%)にて分散液中に存在するHNO3を含み得る。ボーキサイトのような純粋でない物質がベーマイト前駆体として用いられる場合、生成物を洗浄してケイ素又はチタンの水酸化物のような不純物を洗い流すことが望ましくあり得る。
第2の方法において用いられるベーマイト種晶粒子は’670特許明細書の方法により生成され得、あるいは900 スレッドニードル,POボックス19029,ヒューストン TX 77224−9029のSASOL North America Inc.から入手され得るキャタパル(Catapal)B擬ベーマイトのようなアルコキシド誘導アルミナ水和物であり得る。
第2の方法により形成されたベーマイト粒子は、一般に、球状、偏球状、針状又は小板状であり得る。粒子は典型的には形成後にそれらのサイズを低減するために摩砕されるので、粒子形状は一般的には重大でない。たとえば、最長次元が少なくとも50ナノメートルでありそして50〜2000nmたとえば100から1000nmであり得る針状(又は異方性の)結晶を含むベーマイト粒子が、熱水法にて形成される。これらの結晶は、少なくとも3:1のアスペクト比(最長次元対この長手に垂直なその次に最大の次元の比率と定義される)を有し得る。一つの具体的態様において、アスペクト比は、少なくとも6:1である。粒子は、気体として窒素を用いてBET法により測定して、少なくとも75m2/gの表面積を有し得る。一つの具体的態様において、粒子の表面積は、100〜300m2/gである。
かかる製品の例は、Saint-Gobain Grains and Powders of Niagara Fallsにより供給されるCAM 90/10である。
第2水和アルミナ
第2水和アルミナは、約10〜100ミクロン(μ)の平均粒子サイズ(直径)を有し得る。一つの具体的態様において、平均直径は約40〜50μである。粒子は、球状又は非球状であり得る。表面積は約100〜300m2/gであり得、そして細孔容積は約0.4〜2.0cc/gであり得る。第2水和アルミナとして用いるための適当な高分散性アルミナは、ペプチゼーションと呼ばれる方法にて鉱酸又は有機酸のどちらかと容易に反応する擬ベーマイトである。
第2水和アルミナは、純粋なアルミニウム(たとえば、少なくとも90%、一つの具体的態様において少なくとも95%そして一つの特定の具体的態様において少なくとも99%純度アルミニウムの純度を有する)から形成され得る。この方法において、アルコキシドが、かかる金属アルミニウムとアルコールとの反応により形成される。適当なアルコールは、ヘキサノールのようなC4〜C12アルコールを包含する。一つの方法において、反応器にアルミニウム金属削り屑が充填され、そして約200℃の温度に加熱される。アルコールが反応器中に噴霧されて、アルコキシド(例示された具体的態様においてはアルミニウムヘキソキシド)が形成される。このアルコキシドは濾過され、そして高純度の水と反応されて水和アルミナが形成される。この工程は、制御量の水を用いて別個の反応器において行われ得る。生じた物質は、噴霧乾燥により球状形態に転換され得る。沈殿物質はまた、その細孔容積を増加するために、噴霧乾燥前に熱水処理され得る。アルミナ水和物の純度は、用いられた反応剤の純度に依存する。高純度のアルミニウム及び水を用いることにより、不純物のレベルは非常に低くあり得る。
かかる擬ベーマイトは、Sasol North America Inc.から、商品名ディスペラル(Disperal)、ディスパル(Dispal)、プラル(Pural)及びキャタパル(Catapal)たとえばキャタパル(Catapal)A、キャタパル(Catapal)B、プラル(Pural)HP10、プラル(Pural)SB、等下で得られる。同様な製品はまた、Southern Ionicsから入手できる。たとえば、プラル(Pural)SB及びキャタパル(Catapal)Aは、商品カタログにおいて、50ppmより少ないそして一般に約20ppmの酸化ナトリウム不純物レベルを有すると指摘されている。SiO2は0.01〜0.015%であると言われ、Fe23は0.005〜0.015%であり、そしてTiO2は0.01〜0.20%である。粒子サイズ(D(50))は、約45〜60μmであると言われている。表面積は、550℃にて3時間の活性化後にBETにより測定して、約250m2/gであると言われている。細孔容積は、550℃にて3時間の活性化後において約0.5ml/gであると言われている。
ディスペラル(Disperal)は97%の水中溶解度を有し、不純物Na2Oは0.002%であり、SiO2は0.01〜0.015%であり、Fe23は0.005〜0.015%であり、そしてTiO2は0.01〜0.15%である。平均粒子サイズ(D(50))は、約45μmである。表面積は、550℃にて3時間の活性化後にBETにより測定して、約260m2/gである。細孔容積は、550℃にて3時間の活性化後において約0.5ml/gである。
担体の形成
担体は、2種(又はそれ以上)の形態の水和アルミナを酸/水溶液のような液状分散剤中に分散しそしてこの混合物を噴霧乾燥することにより形成される。該水和アルミナは、ペプチゼーション反応にて該酸と反応する。十分には分かっていないけれども、この反応は、アルミナ塩(硝酸の場合にはオキシ硝酸アルミニウムすなわちAlONO3)の形成をもたらすことになると考えられる。該塩の形成は架橋効果を有し、しかして分散液の粘度を上げる。ペプチゼーション反応は一般に完了までは行われず、何故ならこれは分散液が容易には取り扱われないレベルまで粘度を上げるからである。一つの具体的態様において、ペプチゼーションは、LV2スピンドルを備えたブルックフィールド粘度計で測定して約300〜10,000cpの粘度まで進行される。加えて、分散過程は、長い期間行われるならば、より少数の細孔及びより低い表面積を有する粒子を形成する傾向にある。
異なる水和アルミナの分散速度及び酸反応(ペプチゼーション)は異なる傾向にあるので、2種の水和アルミナは別々に分散されそして引き続いてそれらの分散液が一緒にされ得る。たとえば、2種の懸濁液が作製され、しかして第1懸濁液は水及び酸と一緒に第1水和アルミナ(アルミナ三水和物誘導アルミナ水和物のような)から成る。第2懸濁液は、水及び酸と一緒に第2水和アルミナ(ディスパーサル(Dispersal)のような高分散性のアルコキシド誘導アルミナのような)から成る。酸は、出発時に一度にすべて又は段階的に添加され得る。
これらの2種の分散液を形成させるのに用いられる酸は同じ又は異なり得、また同じ濃度に又は異なる濃度にあり得る。適当な酸は、硝酸、硫酸及び塩酸のような鉱酸、ギ酸のような有機酸、並びにそれらの組合わせを包含する。鉱酸のうちで、硝酸を用いることが好ましく、何故ならそれは妨害性分解生成物を後に残さないからである。ギ酸のような有機酸は、生成物が加熱される場合に酸化窒素を発生しないことにおいて利点を有する。しかしながら、硝酸はまた、高純度の生成物を生成させる。組成水は、好ましくは、蒸留水又は脱イオン水のような高純度を有する。酸は、約0.001から約0.1の酸対アルミナのモル比にあり得る。有機酸が用いられる場合、モル比は、約0.005から0.08であり得る。無機酸については、いくぶん低いモル比が有効であり得るが、しかしおおよそ0.015から0.060の範囲が一般に最も有効である。ペプチゼーションにより生じる増加粘度は噴霧乾燥中アルミナ物質を一緒に保持するのを助けて、適切なサイズ、細孔容積及び細孔サイズ分布を有する粒子が形成される。粘度が高すぎる場合は、該物質は扱うのが困難になる。粘度が低すぎる場合は、所望サイズの粒子は噴霧乾燥中形成されない傾向にある。
ペプチゼーションは、約室温(10〜25℃)又はそれ以上の温度にて行われ得る。温度は、熱水反応が起こる温度まで(この温度を含めて)であり得る。一つの具体的態様において、反応温度は、15から50℃である。総固形分は約1〜35wt%たとえば約25%であり得、しかしてそのうちの出発物質の少なくとも約90%は典型的には水和アルミナである。この時点にて、IIA族、IVA族、IIIB族及びIVB族からの元素が、噴霧乾燥生成物の約0.1〜10重量%にて、可溶性化合物として若しくは酸化物前駆体としてのどちらかにて、又はこれらの元素の酸化物として添加され得る。懸濁液中の水和アルミナの割合は、懸濁液の約1から50重量%であり得る。一つの具体的態様において、懸濁液中の水和アルミナの割合は、約20から30重量%であり得る。
各分散液は、高強度混合機(又は粒子サイズの低減が所望される場合はボールミル若しくは他のタイプの粒子低減装置)のような適当な混合機で、分散を達成し且つ水和アルミナの少なくともいくらかを対応するアルミナ塩に転換するのに十分な時間混合される。たとえば、バーサル(Versal)200の場合において、適当な分散時間は、約1〜8時間たとえば2〜4時間であり得る。ディスパーサル(Dispersal)のような高分散性アルミナについては、適当な分散時間は約30分から約4時間であり得る。
別の具体的態様において、2種の水和アルミナを別々に分散する代わりに、第1水和アルミナのようなこれらの水和アルミナの一方で分散液が形成され得る。分散剤は、上記に記載されたとおりであり得る。第1アルミナが少なくとも部分的に分散されると、第2水和アルミナが、未分散形態でたとえば粉末として又は単に水と混合して添加される。一緒にされた水和アルミナの分散は、この一緒にされた分散液を混合することにより、適当な期間続行され得る。両水和アルミナの分散が起こるのを確実にするために、必要ならば更なる酸が、第2アルミナが添加される時に添加され得る。
乾燥支持体材料の強度に狭い粒子サイズ分布を得るために、第1又は第2アルミナ水和物を噴霧乾燥前に摩砕に付すことが有利であり得る。これは混合物中の微細粒子の割合を増加し、そしてまた球状担体粒子の形成を助ける。摩砕は、分散工程に加えて又は分散工程と同時に行われ得る。たとえば、酸中における第1水和アルミナの分散は、摩砕機で行われ得る。一つの具体的態様において、ボールミル又はアトリションミルが、摩砕工程のために用いられる。一つの適当な摩砕機は、ユニオン・プロセス・コンティヌアス・アトリトミル(Union Process Continuous Atritomill)のQシリーズである。
摩砕は、粒子のサイズを低減する。摩砕後のメジアンサイズは、約4〜6μであり得る。一つの具体的態様において、メジアンサイズは、5μより小さくたとえば約4.5μである。一つの具体的態様において、粒子サイズ分布は鐘形であると共に、摩砕粒子の100%が20ミクロンより細かくそして一つの具体的態様において15ミクロンより小さい。
2種の懸濁液が適正に分散されそして随意に摩砕されると、それらは一緒にされ(たとえば高強度混合機で)、そしてこの混合物は噴霧乾燥されて担体粒子が形成される。噴霧乾燥は、回転アトマイザー又は固定ノズルを用いて、噴霧乾燥機で行われ得る。球状担体粒子を達成するために、回転アトマイザーが好ましい。回転アトマイザーは、一般に、大形シリンダーの上端に隣接して設置されそして約10,000から12,000rpmにて回転される。分散液はアトマイザーを出て、そしてシリンダーの上端中に注入される熱い気体(たとえば、約500℃〜600℃における空気)の流れと接触される。生じた総体的に球状の粒子はシリンダーの下方出口から出て、そしてサイクロン分離機で熱い空気から分離される。乾燥機を去る蒸気の温度は、100℃から170℃であり得る。これらの温度においては、吸着水は担体から放出される。
形成された球状粒子は、湿分を110℃にて測定して約1%未満に低減するために後乾燥される。この乾燥工程は、乾燥炉で約150℃の温度にて行われ得る。引き続いて、粒子は、約600〜1300℃のような500℃を超える温度にて熱処理される。一つの特定の具体的態様において、約600〜800℃たとえば約700℃の温度が、数時間たとえば約1〜6時間の期間用いられる。正確な時間は、焼成されるべき物質の量及び焼成装置にある程度依存する。静止焼成される粉末は、たとえば回転焼成される粉末より多い時間を要求する傾向にある。
約400〜500℃の温度において、水和アルミナは、ガンマアルミナ(γ−アルミナ)に転換される。約860〜900℃を超える温度において、ガンマアルミナはデルタアルミナに転換され、そして約1000℃を超える更に高い温度においてシータアルミナそして次いでアルファアルミナが形成される。転換温度は、アルミナの源に依存し得る。フィッシャー−トロプシュ触媒については、アルミナがガンマ形にあることが望ましく、何故なら表面積は一般により大きいからである。かくして、ガンマアルミナが所望される場合、焼成温度は好ましくは約800℃未満である。デルタ、シータ及びアルファアルミナが受容され得る場合、800°〜1300℃の範囲の温度が用いられ得る。一般に、これらの温度は、20〜100m2/gのようなより低い表面積をもたらす。
随意に、不純物のレベルを低減するために、かくして形成された担体は、硝酸又は酢酸のような鉱酸又は有機酸のどちらかで、約0℃から約115℃たとえば20℃から75℃の温度にて後処理される。酸は、1〜30重量%又は0.15〜5Mの濃度における溶液であり得る。一つの具体的態様において、酸溶液は、10〜20重量%又は1.5〜3Mの濃度にある。たとえば、60℃における10%酢酸溶液は、Fe23レベルを低減することが分かった。
不純物を更に低減するために、他の後処理方法もまた想定される。たとえば、担体材料は、イオン交換樹脂で処理され得る。ダウエックス(Dowex)50 X 8のようなカチオン交換樹脂は、ナトリウムのようなカチオンを除去するために用いられ得る。リン酸及び硫酸のようなアニオンは、アニオン交換樹脂で除去され得る。一つの具体的態様において、担体は温水(随意に酸を有する)と混合され、そしてイオン交換樹脂を含有するカラムに通される。別の具体的態様において、担体は、イオン交換媒質でスラリー化される。
中くらいの焼成温度(約600〜800℃)にて生成された球状支持体材料は、主としてガンマアルミナである。ガンマアルミナは、約7.9オングストロームの単位格子長さを有する立方晶系結晶構造(空間群227)を有すると一般的に定義されるところのアルミナの化学量論的酸化物である。それは、典型的には、ICCD XRDパターンNo.10−425、No.01−1307及びNo.47−1308を有する。当業者は、他のパターンもまた存在し得ることを理解するであろう。一つの具体的態様において、アルミナの少なくとも70%はガンマ形にあり、そして典型的には90%より多くがガンマ形にある。
焼成及び随意的な焼成後の酸処理後、支持体材料は、マイクロメトリックス・トライスター(Micrometrics Tri-Star)3000により測定して(サンプルはすべて250℃にて2時間脱ガスされる)、約0.5から1.0cc/g特に0.7から0.9cc/gの窒素細孔容積を有し得る。支持体材料は、マイクロメトリックス・トライスター(Micrometrics Tri-Star)3000により測定して(サンプルはすべて250℃にて2時間脱ガスされる)、少なくとも100m2/g、たとえば約100〜250特に約150から200m2/gの比表面積を有し得る。支持体材料のメジアン細孔直径は、約5から50nmたとえば約7〜20ナノメートルであり得る。
得られる実際値は、生成物を形成させるのに用いられる水和アルミナに及び加工方法に依存していくぶん変動し得る。たとえば、第1アルミナとしてバーサル(Versal)200及び第2アルミナとしてディスペラル(Disperal)HP−10から且つ分散剤として硝酸を用いて誘導された生成物の場合において、典型的には、細孔容積の10%未満が5nm未満の直径を有する細孔にあり、そして細孔容積の10%未満が50nmより大きい直径を有する細孔にある。一つの具体的態様において、細孔容積の40%未満が10nmより小さい直径を有する細孔にあり、そして一つの特定の具体的態様において細孔容積の35%未満が10nmより小さい直径を有する細孔にある。
比較のために、Sasolから得られ得るSCFa−140(Sasolのアルミナを用いて作られた噴霧乾燥及びカ焼されたアルミナ)は、3つの範囲の細孔容積を有し得る。しかしながら、下記に論考される耐摩耗性のような材料の他の性質は、本生成物についてと同じくらいには好ましくない。
本担体粒子は、たとえばホリバ(Horiba)レーザー光散乱により測定して、約40〜100ミクロンの平均直径(D(50%))を有し得る。一つの具体的態様において、D(50%)は約60ミクロンである。該担体粒子についてのD(10%)は約20から30ミクロン(すなわち、粒子の10%は20〜30ミクロンより小さいか又は等しい直径を有する)であり得、そしてD(90%)は約80から100ミクロン(すなわち、粒子の90%は80〜100ミクロンより小さいか又は等しい直径を有する)であり得る。一つの特定の具体的態様において、担体材料の粒子サイズ分布は、次のとおりである。すなわち、
D(10%)=27ミクロン
D(50%)=60ミクロン
D(90%)=90ミクロン
本完成担体は、不純物において低い。一つの具体的態様において、次の不純物の割合は、重量パーセントによって表して、
Na2O <0.03
2O <0.01
CaO+MgO <0.03
SiO2 約0.02又はそれ以下
Fe23 約0.01又はそれ以下
TiO2 <0.01
である。
一つの特定の具体的態様において、Na2O≦0.02wt%、CaO<0.01wt%及びMgO<0.01wt%である。たとえば、担体は、重量%によって、
Na2O <0.01
2O <0.01
CaO ≦0.01
MgO <0.01
を有し得る。
本完成担体は、ボーキサイト誘導水酸化アルミニウム(第1水和アルミナ)なしに高分散性のアルコール誘導アルミナ(第2水和アルミナ)から製造された生成物よりも有意に高い耐摩耗性を有し得る。たとえば、百分率として表される摩耗損失は、たとえばASTM D5757−00(エアジェット摩耗による粉末化材料の相対摩耗特性を決定する)に従って測定され得る。より低い値は、より低い摩耗損失そしてかくしてより高い耐摩耗性に対応する。
たとえば、もっぱら第2水和アルミナから生成された材料の耐摩耗性は4時間の期間について約16%又はそれ以上典型的には約16〜18%の摩耗損失を有し得るのに対して、本明細書に記載されたように(たとえば、分散剤として硝酸を用いて)第1及び第2水和アルミナから形成された生成物は4時間の期間について約12%又はそれ以下の耐摩耗性を有し得、たとえばただ1種の水和アルミナの生成物の摩耗損失%の約80%より小さいそして一つの具体的態様において60%より小さい。一つの具体的態様において、本明細書に記載された完成担体の4時間摩耗損失は約10%又はそれ以下であり、そして約8%又はそれ以下であり得そして一つの特定の具体的態様において約7%であり得る。その結果、本担体は、たとえば流動床にて利用される場合、はるかに長い有用な寿命を有する。
本明細書に記載された担体の表面積、有益な細孔サイズ及び高い耐摩耗性の兼備は、該担体を様々な触媒用途に特に適合するようにする。特に、主としてガンマアルミナの形態(たとえば、少なくとも95%のガンマアルミナ、そして一つの具体的態様において少なくとも99%のガンマアルミナそして一つの特定の具体的態様において100%のガンマアルミナ)の噴霧乾燥担体は、180m2/gより大きい表面積、及びその細孔容積の35%未満が直径において10nmより小さい細孔にあると共に0.7cc/gより大きい細孔容積を有し得、またASTM 5757−00により測定して4時間について又はそれどころか5時間について10%より小さい摩耗%を有し得る。
他の具体的態様において、高い焼成温度(約800〜1300℃)にて生成された球状支持体材料はガンマアルミナを含有し得るが、しかしその代わりに又はそれに加えてデルタ、シータ及び/又はアルファアルミナを含み得、そしてかくして転移アルミナと称され得る。高温材料は、マイクロメトリックス・トライスター(Micrometrics Tri-Star)3000により測定して(サンプルはすべて250℃にて2時間脱ガスされる)、少なくとも20m2/gたとえば約20〜100m2/g又はそれ以上の比表面積を有し得る。4時間摩耗損失は、ASTM 5757−00に従って測定して、約15%より小さくあり得る。他の性質は、より低い焼成温度にて生成されたガンマアルミナ材料について上記に記載されたものと同様であり得る。
本明細書に開示された具体的態様は2種の形態の水和アルミナから担体を形成させることに関して記載されているけれども、担体を形成させるために2種より多い形態が用いられ得るということが理解されるべきである。これらの形態は各々、別々に分散され得る。あるいは、それらの形態の二つ又はそれ以上が同様な分散特性を有する場合、それらは一緒に分散され得る。加えて、担体は少なくとも1種のアルコキシド誘導前駆体から形成されると記載されているけれども、主としてはアルコキシドから誘導されていない2種の形態の水和アルミナから担体が形成され得ることも想定されている。
本担体から形成された触媒は、該担体により支持されている触媒有効量の1種又はそれ以上の触媒剤を含み得る。適当な触媒剤は、元素周期表のIB族、IIB族、IIIB族、IVB族、VB族、VIB族、VIIB族及びVIII族から選択された遷移元素を単独で又は組合わせにて含む。例として、Co、Fe、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir及びPt(VIII族)、Ti(IVB族)、Mn(VIIB族)並びにCu(IB族)が挙げられる。一つの具体的態様において、触媒剤は約0.1から約30重量%の元素周期表の遷移族IB、IVB、VIIB及びVIIIから選択された少なくとも1種の元素を含み、そしてまた約10重量%までの元素周期表のIA族及びIIA族から選択された少なくとも1種の元素を含み得る。これらの後者の随意元素の例は、K(IA族)及びMg(IIA族)を包含する。
本明細書に記載された担体は、様々な用途における使用に適合する。一つの特定の使用は、ガス・ツゥ・リキッド(GTL)用途のようなフィッシャー−トロプシュ反応においてである。たとえば、天然ガスの主成分である多量のメタンは、炭化水素の生成のための出発物質として用いられ得る。炭化水素へのメタンの転化は、典型的には、2つの工程で行われる。第1工程において、メタンは水でもってリホーミングされて又は酸素でもって部分的に酸化されて、一酸化炭素及び水素(すなわち、合成ガスすなわちシンガス)が生成される。第2工程において、シンガスは炭化水素に転化される。この第2工程において用いるための触媒は、通常、担体支持体上の触媒活性VIII族(CAS)金属を含有する。特に、鉄、コバルト、ニッケル及びルテニウムが、触媒活性金属として用いられ得る。追加的に、触媒は、レニウムのような1種又はそれ以上の促進剤を含有し得る。本方法により形成された噴霧乾燥アルミナ担体はこの触媒に特に適した担体材料であり、何故ならそれは適当な細孔構造及び表面積の有益性を兼備する一方、低レベルの不純物を有するからである。
本明細書に記載された方法により生成された担体又は触媒は比較的高い機械的強度を有し、そしてそれ故流動床反応に特に適している。流動床反応は、たとえば、ε−カプロラクタムをもたらすべきシクロヘキサノンオキシムの転位、アンモ酸化(たとえば、ベンゾニトリルをもたらすべきトルエンの又はアクリロニトリルをもたらすべきプロペンのアンモ酸化)、ブテンからのマレイン酸無水物の製造又はニトロベンゼンからのアニリンの製造のために用いられ得る。触媒支持体又はそれらから形成された触媒は、一般に、次のものに用いるのに適している。
1. 還元(水素化)、たとえば、アルキンの水素化たとえばC2、C3、C4混合物中のアセチレンの選択的水素化、C4画分中のビニルアセチレンの選択的水素化及びブテンジオール又はブタンジオールをもたらすべきブチンジオールの水素化、アルケンの水素化たとえばオキソ法における不飽和化合物の水素化、アミノ化的水素化、アロマチックスの水素化、ジオレフィンの水素化(熱分解ガソリン中のジオレフィンの水素化のような)、脂肪の水素化、水素化脱硫(硫化水素をもたらすべき無機硫黄化合物たとえばCOS、CS2、SO2及びSxの水素化のような)、アロマチックス又はパラフィンの水素化精製、有機塩素化合物の水素化、アルデヒド、カルボン酸、カルボン酸エステル、ケトン、ニトリル、ニトロ化合物、オキシム及びオキソ生成物の水素化たとえばアニリンをもたらすべきニトロベンゼンの還元、カルボニル基及びアロマチックスの水素化(たとえば、ホワイト油を生成させるための)、トリメチルヒドロキノンをもたらすべきトリメチルキノンの水素化、ヘキサメチレンジアミン、アクリロニトリル、NH3をもたらすべきアジポジニトリルの水素化及びヘキサンジオールをもたらすべきアジピン酸の水素化、シクロヘキサノールへのシクロヘキシルヒドロペルオキシドの水素化、シトロネラールをもたらすべきシトラールの水素化、デヒドロリリアール(dehydrolilial)からリリアール(lilial)の製造、アンモニアでの還元による廃ガスからのNOxの除去、合成ガスからのアルカン、オレフィン、アルコール、アルデヒド及び/又はカルボン酸の製造、アミノカプロニトリルをもたらすべきアジポジニトリルの水素化、並びにアミノカプロニトリルをもたらすべきアジピン酸のアミノ化的水素化。
2. 酸化(脱水素)、たとえば、アルカンの酸化(スチレンをもたらすべきエチルベンゼンの又は2,6−ジメチルアニリンをもたらすべきジメチルシクロヘキシルアミンの脱水素のような)、アルケンの酸化、アルコールの酸化たとえばシクロヘキサノンをもたらすべきシクロヘキサノールの脱水素並びにエチルヘキセノールからのエチルヘキサン酸及びエチルヘキサナールの製造、アンモ酸化(メタンからのシアン化水素の製造又はフタロジニトリルをもたらすべきo−キシレンの製造のような)、アロマチックスの酸化、エポキシ化、酸化的ハロゲン化、酸化カップリング、クラウス法による硫黄への硫化水素含有ガスの酸化、オキシ塩素化法(シュタウフェル法)によるビニルクロライドの製造、二酸化硫黄への硫化水素及び/又は有機硫黄化合物の酸化、SO2含有ガスからの接触法による硫酸の製造、o−キシレン及び空気からのフタル酸無水物の製造、炭化水素、溶媒又はCO汚染廃ガスの触媒燃焼、エチレンのオキシ塩素化によるエチレンジクロライドの製造、アクリル酸をもたらすべきプロペンの酸化、メタクロレインからのメタクリル酸の製造、イソ酪酸からのメタクリル酸の製造、キシリジンをもたらすべきN,N−ジメチルシクロヘキシルアミンの脱水素及びトリメチルフェノールをもたらすべきトリメチルシクロヘキセノンの脱水素、エチレンオキシドへのエチレンの酸化、フランへのブタジエンの酸化、アクロレインへのプロペンの酸化、並びにメタクリル酸へのメタクロレインの酸化。
3. 酸又は塩基触媒反応、たとえば、アルコキシル化(たとえば、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの)、脱アルコキシル(たとえば、α−メトキシエチルホルムアミドからのN−ビニルホルムアミドの)、アルキル化、アシル化、水和、脱水(たとえば、エタノールアミンからのアジリジンの又はホルムアミドからのシアン化水素酸の)、アミノ化、アルドール反応、オリゴマー化、重合、ポリマー類似反応、環化、異性化、エステル化、気体状炭化水素のクラッキング(たとえば、水蒸気及びたぶんCO2を用いての天然ガスの)、アクロレインへのプロペンの酸化、脱離反応(N−ビニルホルムアミドをもたらすべきN−ホルミルアラニンニトリルのような)、並びに付加(α−メトキシ基へのメタノール又はプロピンのような)。
転移アルミナは、触媒剤として用いられる活性金属を適切に分散しそしてかくして活性触媒をもたらすのに十分な表面積を与える一方、低表面酸性度及び活性を兼備することにより、水素化反応のようないくつかの反応に特に適合する。
本発明の範囲を限定するよう意図することなく、次の例は、例示的担体材料の製造及び性質を実例で示す。
例1:
15kgのボーキサイト誘導水酸化アルミニウム(UOPからのバーサル(Versal)200)、45kgの脱イオン水、及びアルミナの重量を基準として1.0重量%の90%ギ酸溶液(すなわち、0.02の酸対アルミナのモル比)を混合し、そして4時間ボールミル摩砕する。生じたスラリーは、<5ミクロンの平均粒子サイズを有する。
バーサル(Versal)200の代替品として、中華人民共和国天津のHengmeilin Nanometer Chemical Industrial Material Companyにより供給されるHML−02又はSaint-Gobain Grains and Powders of Niagara Falls NYにより供給される擬ベーマイト(CAM−90)を、ボーキサイト誘導水酸化アルミニウムとして用いる。これらの3種の出発物質の性質は、先に記載された方法により測定して、表2に列挙されている。
Figure 2007528787
NAはこの結果が測定されなかったことを指摘する。NDは検出されなかったことを指摘する。
例2:
4kgの高分散性アルミナ(Sasolからのプラル(Pural)14)を12kgの脱イオン水、及びアルミナの重量を基準として1重量%の25重量%ギ酸(すなわち、0.02の酸対アルミナのモル比)と一緒にし、そして高強度混合機でもって4hr混合する。生じたスラリーは、約8ミクロンの平均粒子サイズを有する。
例3:
例1及び2からのスラリー(バーサル(Versal)200及びプラル(Pural)14を基剤としたもの)を高強度混合機を用いて一緒にし、そして引き続いて噴霧乾燥して球状顆粒が形成される。これらの粒子を乾燥炉で150℃にて乾燥し、そして引き続いて700℃にて2時間熱処理する。生じた粉末(生成物1)は、次の性質を有する。すなわち、
表面積 210m2/g
窒素細孔容積 0.85m2/g
平均細孔直径 13nm
Na2O% 200ppm(0.02wt%)
2O% <100ppm
CaO% 100ppm
MgO% <100ppm
SiO2% 200ppm
Fe23% 100ppm
TiO2% <100ppm
かくして、酸化ナトリウム分は、出発物質について測定されたものの中間にあった。
例4:
例3からの焼結粉末を脱イオン水中に50℃にて再スラリー化し、そして1時間撹拌する。生じた粉末は、次の不純物レベルを有する。すなわち、
Na2O% <100ppm
2O% <100ppm
CaO% 100ppm
MgO% <100ppm
SiO2% 200ppm
Fe23% 200ppm
TiO2% 検出されなかった
かくして、測定された酸化ナトリウム不純物レベルは、出発物質のいずれかについて測定されたものより低かった。
例5:
下記の表3は、アルコキシドを基剤としたアルミナ(プラル(Pural)14)と一緒にされたところの3種の異なるボーキサイトを基剤としたアルミナから、例1〜3に記載された手順に従って形成された担体についての結果を示す。生成物1は、上記に記載されたように形成された。生成物2は、例1〜3の量及び手順を用いて、ベラル(Veral)及びプラル(Pural)14から誘導された。生成物3は、例1〜3の量及び手順を用いて、Saint-Gobain Grains and Powders of Niagara Fallsにより供給されるCAM 90/10及びプラル(Pural)14から誘導された。噴霧乾燥及びカ焼された粉末の耐摩耗性は、すべてASTM方法D5757−00を用いて決定された。この試験方法の範囲は、エアジェット摩耗による粉末化触媒の相対摩耗特性の決定をカバーする。それは、サイズについて10と180μmの間の範囲にある球状の又は不規則形状の粒子に適用可能である。この試験方法は、流動化環境における使用中に粒子サイズの低減に抗するべき粉末化触媒の能力に関する情報を与えるよう意図されている。
エアジェット試験の最初の1hrは状態調節段階であり、そして一般に報告されているけれども、摩耗%を正確に表すとは考えられない、ということが留意されるべきである。最初の1時間中において、粉末中に既に存在する<20ミクロンの粒子は除去される。その次の4hr中において、新たな<20ミクロンの粒子は、摩耗により発生したと考えられる。
Figure 2007528787
例6:
15kgのボーキサイト誘導水酸化アルミニウム(UOPからのバーサル(Versal)200)、45kgの脱イオン水、及び600グラムの70wt%硝酸をインペラー混合機で混合し、そしてユニオンプロセス(Union Process)Q−2摩砕機を用いて、レーザー光散乱により測定して平均粒子サイズが5ミクロンより小さくなるまでおおよそ4hrの時間摩砕する。スラリーのpHを、必要に応じて更なる硝酸の添加により、4と5の間に維持する。この摩砕されたスラリーに4.5kgの高分散性アルミナ(Sasolのプラル(Pural)HP 10)を添加し、そしてこのスラリーを更に1時間摩砕して均質スラリーがもたらされる。このスラリーのpHを追加の硝酸で3と4の間に調整する。この時点において、酸対アルミナ(Al23)のモル比はおおよそ0.04であるが、しかし0.015と0.06の間にあり得る。
引き続いて、このスラリーを噴霧乾燥して球状顆粒が形成される。これらの顆粒を乾燥炉で150℃にて乾燥し、そして引き続いて700℃にて2時間熱処理する。
例7:
15kgのボーキサイト誘導水酸化アルミニウム(UOPからのバーサル(Versal)200)、45kgの脱イオン水、及び600グラムの70wt%硝酸をインペラー混合機で混合し、そしてユニオンプロセス(Union Process)Q−2摩砕機を用いて、レーザー光散乱により測定して平均粒子サイズが5ミクロンより小さくなるまでおおよそ4hr摩砕する。スラリーのpHを、必要に応じて更なる硝酸の添加により、4と5の間に維持する。この摩砕されたスラリーに4.5kgの高分散性アルミナ(Sasolからのキャタペル(Catapel)B)を添加し、そしてこのスラリーを更に1時間摩砕して均質スラリーがもたらされる。このスラリーのpHを追加の硝酸で3と4の間に調整する。この時点において、酸対アルミナAl23のモル比はおおよそ0.04であるが、しかし0.015と0.06の間にあり得る。
引き続いて、このスラリーを噴霧乾燥して球状顆粒が形成される。これらの顆粒を乾燥炉で150℃にて乾燥し、そして引き続いて700℃にて2時間熱処理する。
例8:
15kgのボーキサイト誘導水酸化アルミニウム(UOPからのバーサル(Versal)200)、45kgの脱イオン水、及び600グラムの70wt%硝酸をインペラー混合機で混合し、そしてユニオンプロセス(Union Process)Q−2摩砕機を用いて、レーザー光散乱により測定して平均粒子サイズが5ミクロンより小さくなるまでおおよそ4hr摩砕する。スラリーのpHを、必要に応じて更なる硝酸の添加により、4と5の間に維持する。この摩砕されたスラリーに4.5kgのSaint-Gobain Grains and Powders of Niagara Fallsにより供給されるCAM 90/10を添加し、そしてこのスラリーを更に1時間摩砕して均質スラリーがもたらされる。このスラリーのpHを追加の硝酸で3と4の間に調整する。この時点において、酸対アルミナAl23のモル比はおおよそ0.04であるが、しかし0.015と0.06の間にあり得る。
引き続いて、このスラリーを噴霧乾燥して球状顆粒が形成される。これらの顆粒を乾燥炉で150℃にて乾燥し、そして引き続いて700℃にて2時間熱処理する。
例9:
表4は、例6、7及び8の生成物の物理的性質、並びにボーキサイト誘導水酸化アルミニウムを有さないところの高分散性アルミナから誘導された2種の比較製品(Sasolのプラロックス(Puralox)SCFa−140及びSCFa−140 High Ti(これらはSasolのアルミナを用いて作られた噴霧乾燥及びカ焼されたアルミナである))の物理的性質を示す。
Figure 2007528787
分かり得るように、例6〜9の噴霧乾燥生成物の4時間摩耗損失は、ボーキサイト誘導水酸化アルミニウムの部分を欠く相当する商品についてよりも実質的に低い。

Claims (32)

  1. 担体材料を形成させる方法において、
    液状分散剤中の第1水和アルミナ及び第1水和アルミナと異なる第2水和アルミナの分散液を形成させ、
    この分散液を噴霧乾燥して粒子を形成させ、そして
    これらの噴霧乾燥粒子を加熱して担体材料を形成させる
    ことを特徴とする方法。
  2. 第1水和アルミナが表面積、少なくとも1種の不純物の濃度及び形成方法の少なくとも一つにおいて、第2水和アルミナと異なることを更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 分散液の形成が
    液状分散剤中に第1水和アルミナを分散して第1分散液を形成させ、しかも随意に液状分散剤中の第1水和アルミナを摩砕してその粒子サイズを低減し、そして
    第2水和アルミナを第1分散液に添加する
    ことを含むことを更に特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 液状分散剤が鉱酸、有機酸及びそれらの組合わせから選択された酸を含むことを更に特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 酸がギ酸及び硝酸の少なくとも一方を含むことを更に特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 第2水和アルミナが第1水和アルミナより低いナトリウム分(酸化物として測定して)を有することを更に特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 第1水和アルミナが少なくとも約100ppmのナトリウム分(酸化物として測定して)を有し、そして第2水和アルミナが50ppmより少ないナトリウム分(酸化物として測定して)を有することを更に特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 第1水和アルミナと第2水和アルミナを1:99から99:1の重量比にて用いることを更に特徴とする、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 第1水和アルミナと第2水和アルミナを約80:20の重量比にて用いる、請求項8に記載の方法。
  10. 第1水和アルミナをアルカリアルミン酸塩から誘導する、及び
    第2水和アルミナを、少なくとも99重量%のアルミニウムを含むアルミニウム物質から誘導する
    の少なくとも一方を更に特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 第1水和アルミナを
    a)酸又は塩基中にアルミナ三水和物を溶解し、そして
    b)工程a)の生成物にベーマイト種晶でもって種晶添加する
    ことを含む方法により形成させる、及び
    第2水和アルミナを、アルミニウム金属をアルコキシドに転換しそしてこのアルコキシドを加水分解して擬ベーマイトを形成させることを含む方法により形成させる
    の少なくとも一方を更に特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  12. 第1水和アルミナが
    少なくとも100m2/gの表面積、及び
    0.4から2cc/gの細孔容積
    から選択された少なくとも一つの性質を有し、そして第2水和アルミナが
    少なくとも100m2/gの表面積、
    少なくとも0.5cc/gの細孔容積、及び
    第1水和アルミナより高い純度(存在するすべての酸化物に対する割合としてのアルミナによって表して)
    から選択された少なくとも一つの性質を有することを更に特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 加熱工程後、担体材料を酸、塩基及びイオン交換樹脂の少なくとも一つで処理して少なくとも1種の不純物のレベルを低減することを更に特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 加熱工程が少なくとも約600℃の温度に加熱することを含むことを更に特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 加熱工程が約800℃未満の温度に加熱することを含むことを更に特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 請求項1に記載の方法により形成された担体材料。
  17. 請求項16に記載の担体材料を含む触媒であって、しかも触媒量の少なくとも1種の触媒剤を更に特徴とする触媒。
  18. 触媒剤が
    触媒の重量により約0.1%から約30%の、元素周期表の遷移族IB、IIIB、IVB、VIIB及びVIIIから選択された少なくとも1種の元素、及び
    触媒の重量により0%から約10%の、元素周期表のIA族及びIIA族から選択された少なくとも1種の元素
    を含むことを更に特徴とする、請求項17に記載の触媒。
  19. 噴霧乾燥担体材料において、少なくとも95重量%のアルミナ、並びに少なくとも0.7m2/gの細孔容積(窒素でもってBET法により測定して)と、約10〜20nmのメジアン細孔直径と、
    約200ppmより少ないナトリウム(その酸化物として測定して)、及び
    12%より小さい4時間についての摩耗損失(ASTM 5757−00に従って測定して)
    の少なくとも一方とを有することを特徴とする噴霧乾燥担体材料。
  20. 担体材料が少なくとも100m2/gの比表面積を有する粒子を含むことを更に特徴とする、請求項19に記載の担体材料。
  21. 担体材料が少なくとも99重量%のアルミナを含むことを更に特徴とする、請求項19又は20に記載の担体材料。
  22. 担体材料が
    Na2O <200ppm、
    2O <100ppm、
    CaO+MgO <300ppm、
    SiO2 <200ppm、及び
    Fe23 <100ppm
    の少なくとも一つを含むことを更に特徴とする、請求項19〜21のいずれか一項に記載の担体材料。
  23. 担体材料が約100ppmより少ないナトリウムレベル(その酸化物として測定して)を有することを更に特徴とする、請求項22に記載の担体材料。
  24. アルミナが主としてガンマ相にあることを更に特徴とする、請求項19〜23のいずれか一項に記載の担体材料。
  25. アルミナが少なくとも90%のガンマアルミナを含むことを更に特徴とする、請求項24に記載の担体材料。
  26. 担体材料の50%未満がアルミニウムアルコキシドから誘導されていることを更に特徴とする、請求項19〜25のいずれか一項に記載の担体材料。
  27. 担体材料が
    約5から50nmのメジアン細孔直径、
    総細孔容積の50%未満が10nmより小さい直径を有する細孔にある、及び
    総細孔容積の35%未満が10nmより小さい直径を有する細孔にある
    の少なくとも一つを有する粒子を含むことを更に特徴とする、請求項19〜26のいずれか一項に記載の担体材料。
  28. 担体材料が12%より小さい4時間摩耗損失(ASTM 5757−00に従って測定して)を有することを更に特徴とする、請求項19〜27のいずれか一項に記載の担体材料。
  29. 担体材料が8%より小さい4時間摩耗損失を有することを更に特徴とする、請求項28に記載の担体材料。
  30. 担体材料が15%より小さい4時間についての摩耗損失、少なくとも20m2/gの表面積を有し、且つアルファアルミナ、シータアルミナ及びデルタアルミナの少なくとも一つを含むことを更に特徴とする、請求項19に記載の担体材料。
  31. 請求項19に記載の担体材料を含む触媒であって、しかも触媒量の少なくとも1種の触媒剤を更に特徴とする触媒。
  32. 触媒剤が
    触媒の重量により約0.1%から約30%の、元素周期表の遷移族IB、IIIB、IVB、VIIB及びVIIIから選択された少なくとも1種の元素、及び
    触媒の重量により0%から約10%の、元素周期表のIA族及びIIA族から選択された少なくとも1種の元素
    を含むことを更に特徴とする、請求項31に記載の触媒。
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