JP2007142738A - 物理情報取得方法および物理情報取得装置 - Google Patents

物理情報取得方法および物理情報取得装置 Download PDF

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Abstract

【課題】単位信号生成部から信号を外部に読み出す段階で選択的な読出処理を行なう選択読出モードが指定されたときに、消費電力の低減を確実に図ることのできるようにする。
【解決手段】撮像部10と水平走査部12により制御される水平選択スイッチ部60との間に記憶部114を持つ信号保持部24を設ける。読出電流源部27は、各垂直列の電流源トランジスタ304と垂直信号線18との間に、電流路をオン/オフ切替えするスイッチトランジスタ308を備える。選択読出モードが指定されたときには、負荷制御部380bは、負荷制御信号SFLACTbを制御して、読出対象とならない列のスイッチトランジスタ308bをオフさせることで非読出対象列の垂直信号線18の動作電流をゼロにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、物理情報取得方法および物理情報取得装置に関する。より詳細には、たとえば光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする複数の単位構成要素が配列されてなり、単位構成要素によって電気信号に変換された物理量分布を電気信号として読出可能な、たとえば固体撮像装置などの、物理量分布検知の半導体装置を用いて、情報量を減らして一部の情報のみを使用する動作モードに関する。
たとえば光や放射線などの外部から入力される電磁波あるいは圧力(接触など)などの物理量変化に対して感応性をする単位構成要素(たとえば画素)をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知半導体装置が様々な分野で使われている。
一例として映像機器の分野では、物理量の一例である光(電磁波の一例)の変化を検知するCCD(Charge Coupled Device )型あるいはMOS(Metal Oxide Semiconductor ;金属酸化膜半導体)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor; 相補金属酸化膜半導体)型の撮像素子(撮像デバイス)を用いた固体撮像装置が使われている。
また、コンピュータ機器の分野では、指紋に関する情報を圧力に基づく電気的特性の変化や光学的特性の変化に基づき指紋の像を検知する指紋認証装置などが使われている。これらは、単位構成要素(固体撮像装置にあっては画素)によって電気信号に変換された物理量分布を電気信号として読み出す。
また、固体撮像装置の中には、電荷生成部で生成された信号電荷に応じた画素信号を生成する画素信号生成部に増幅用の駆動トランジスタを有する増幅型固体撮像素子(APS;Active Pixel Sensor /ゲインセルともいわれる)構成の画素を備えた増幅型固体撮像装置がある。たとえば、CMOS型固体撮像装置の多くはそのような構成をなしている。
近年、低消費電力化やシステムの小型化の点でCCD型イメージセンサよりも有利なXYアドレス型固体撮像素子、たとえばCMOS型イメージセンサが広く用いられるようになってきている。
このような増幅型固体撮像装置において画素信号を外部に読み出すには、複数の単位画素が配列されている画素部に対してアドレス制御をし、個々の単位画素からの信号を決められたアドレスの順または任意に選択して読み出すようにしている。つまり、増幅型固体撮像装置は、アドレス制御型の固体撮像装置の一例である。
また、単位画素がマトリクス状に配されたX−Yアドレス型固体撮像素子の一種である増幅型固体撮像素子は、画素そのものに増幅機能を持たせるために、MOS構造などの能動素子(MOSトランジスタ)を用いて画素を構成している。すなわち、光電変換素子であるフォトダイオードに蓄積された信号電荷(光電子やホール)を前記能動素子で増幅し、画像情報として読み出す。
この種のX−Yアドレス型固体撮像素子では、たとえば、画素トランジスタが2次元行列状に多数配列されて画素部が構成され、ライン(行)ごとあるいは画素ごとに入射光に対応する信号電荷の蓄積が開始され、その蓄積された信号電荷に基づく電流または電圧の信号がアドレス指定によって各画素から順に読み出される。ここで、MOS(CMOSを含む)型においては、アドレス制御の一例として、1行分を同時にアクセスして行単位で画素信号を画素部から読み出す方式が多く用いられている。
<従来の固体撮像装置の構成と動作>
図12は、従来例のCMOS固体撮像装置(CMOSイメージセンサ)の概略構成図である。この図12に示した固体撮像装置1は、単位画素3から画素信号を出力する増幅用トランジスタがソースフォロワ回路を構成するようになっており、かつ、たとえば非特許文献1,2に示されるように、ソースフォロワの負荷として一定の動作電流を流すトランジスタが設けられ、特に特許文献2と同様に、そのトランジスタをカレントミラー回路を用いているものである。
米本和也著、"CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用"、CQ出版社、2003年8月10日、初版、第6章の図6−9など 1996 ISSCC SLIDE SUPPLEMENT, SESSION 6,PAPER TP 6.5(pp.80,81,372,272)
図12に示すように、この固体撮像装置は、複数の単位画素3が配列された撮像部(画素部)10と、撮像部10の外側に設けられた水平走査部12および垂直走査部14と、垂直列ごとに配されたカラム信号処理部22を有するカラム処理部20と、撮像部10の単位画素3に画素信号読出用の動作電流(読出電流)を供給する読出電流源部27と、水平選択スイッチ部60と、出力回路88とを備えている。これらの各機能部は、同一の半導体基板上に設けられている。
詳細は、図示を割愛するが、単位画素3は、たとえば、行および列に、すなわち2次元マトリクス状に配列され、また、所定行を選択し、さらに画素信号を垂直信号線(信号読出線)18に読み出すために、垂直走査部14で制御される行制御線15や画素信号をカラム処理部20に伝達する垂直信号線(出力信号線)18と接続される。
また図示を割愛するが、単位画素3には、受光量に応じた信号電荷を生成するフォトダイオードや、生成された信号電荷に基づいて画素信号を生成するフローティングディフュージョンアンプ構成の画素信号生成部などが設けられる。
ここで、画素信号生成部には、読出電流源部27との間で回路構成されることで、略一定の動作電流(読出電流、負荷電流)が供給されるソースフォロワ構成の増幅用トランジスタ42が設けられる。
カラム処理部20は、各垂直列の垂直信号線18と水平信号線86との間の信号経路上に配置され(レイアウト的に垂直信号線18と水平信号線86との間であることに限定されない)、各垂直信号線18から画素信号を取り込んで、必要に応じて所定の信号処理を施してから、水平走査部12による水平走査(水平方向のアドレス選択)によって、所定列の画素信号を、水平信号線86を介して出力回路88に渡すようになっている。
たとえば、カラム処理部20には、単位画素3からの画素信号S1を保持する蓄積機能を持った回路(カラム信号処理部)が設けられる。一例として、スイッチ用のトランジスタ112と画素信号S1に応じた電圧値を保持する記憶部114とが設けられている。なお、この記憶部114は、非特許文献1の図6−9に示されているCDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理機能部用のものとして利用されるものと考えてもよい。
トランジスタ112のゲートには、各記憶部114に画素信号を保持させる書込制御信号MWRが供給される。垂直信号線18には、入射光に応じてフォトダイオードなどから出力される信号電荷に応じた電位から、ソースフォロワ構成の増幅用トランジスタ42の閾値電圧値だけ低下させられた画素信号S1が出力され、これが記憶部114に印加される。
水平選択スイッチ部60には、スイッチ用のトランジスタ122が設けられ、そのゲートには、水平走査部12から列選択用の制御パルスφgが供給され、記憶部114に記憶された画素信号電圧Vm(画素信号S2)を水平信号線86側に所定のタイミングで出力するように構成されている。
読出電流源部27は、各垂直列に設けられたトランジスタ(特に負荷MOSトランジスタという)303と、全垂直列に対して共用される電流生成部312およびトランジスタ314を有する基準電流源部310とを備えている。各垂直列の負荷MOSトランジスタ303は基準電流源部310のトランジスタ314との間でカレントミラー回路を構成するように接続されている。基準電流源部310は、垂直列ごとに設けられた負荷MOSトランジスタ303(図3などの電流源トランジスタ304に相当)に流れる電流を制御する電流制御部として機能するものである。
各カラム信号処理部(信号保持部24)の出力側は、水平選択スイッチ部60のトランジスタ122を介して水平信号線86に接続されている。水平信号線86は出力回路88に接続される。出力回路88から出力された撮像信号S3は、固体撮像装置(デバイス)の外部に出力される。
ここで、この従来例においては、画素信号S1の増幅にはソースフォロワを利用し、負荷としてカレントミラー型の負荷MOSトランジスタ303を各垂直列に配置している。この負荷MOSトランジスタ303の電流値は負荷MOS電流源として機能する基準電流源部310によって決められる。
各列に配された記憶部114によって、全体としてラインメモリ構成の信号保持部24が構成され、1行分の画素信号が同時に各列の記憶部114に読み出されて一旦保持され、後に、水平走査部12による水平走査によって、所定のタイミングで何れかの列に選択のものが選択されて水平信号線86に読み出され出力回路88側に渡される。
一方、デジタルスチルカメラに代表される静止画の撮像技術では、撮像デバイスとして多画素の固体撮像素子を用い、全画素の画素情報を独立に読み出すことによって静止画を得るようにしている。たとえば、デジタルスチルカメラでは、シャッタを切って撮り込んだ静止画には高精細化が要求されるため、より多画素の固体撮像素子が用いられる。
一方、全画素の画素情報を独立に読み出すことに限らず、実際に使用する画素情報量を減らし、画素部の一部の画素情報のみを使用する動作モードが設けられることもある。たとえば、所定の間隔行や間隔列ごとに画素信号を読み出すいわゆる間引き読出モードや、ある領域を区切って読み出す切出モードなどがある。
たとえば、静止画を撮り込む前には、通常、小画面のたとえば液晶モニタに動画(被写体画像)を映し出して被写体を確認(モニタリング)する作業が行なわれる。この被写体を確認している段階(モニタリングモード)では、液晶モニタの画素数に応じた荒い画像(低解像度の画像)でよい。
また、デジタルスチルカメラなどの携帯機器における画像伝送では、送信のデータレートが限られている。したがって、静止画については高精細な画像を得るために全画素の画素情報を伝送し、動画については画素情報を間引きすることによって情報量を減少させて伝送する。
撮像デバイスとしてCCD型イメージセンサを用いた場合の画素情報の間引き処理では、たとえば、イメージセンサ(画素部、撮像部)から画素情報を全画素分読み出した後、外部の信号処理系で画素情報を間引く方法が採られていた。また、撮像デバイスとしてたとえばMOS型イメージセンサを用いたカラーカメラにおいても、CCD型イメージセンサでの間引読出方法にならっていた。
このような理由から、CCD型イメージセンサあるいはMOS型イメージセンサを撮像デバイスとして用いた単板式カラーカメラでは、イメージセンサから画素情報を全画素分読み出した後、外部の信号処理系で画素情報の間引き処理を行なうようにしていた。しかしながら、この場合、間引き処理によって情報量を減らしているにも拘わらず、イメージセンサの駆動周波数は不変であるので、消費電力を低減できることにはならず、逆に、後段の信号処理系に負荷をかける結果となっていた。
特に、MOS型イメージセンサを撮像デバイスとして用いた単板式カラーカメラにあっては、CCD型イメージセンサに対する優位性が、先述したように、低消費電力化とシステムの小型化にあるので、実際に使用する画素情報量を減らした場合には、それに応じて後段の信号処理系に負荷を掛けずに消費電力を低減できれば、その意義は非常に大きいと言える。このような要求に応える仕組みとして、たとえば特許文献1に記載の仕組みがある。
特開2001−298748号公報
この特許文献1に記載の仕組みでは、カラーコーディングの配列を単位として、その単位の繰返し(たとえば垂直2×水平2の繰返し)のカラーコーディングを持つカラーフィルタが配されたXYアドレス型固体撮像素子を用い、間引読出モードが指定されたとき、システムのクロック周波数を間引きの度合いに応じて低周波数に変換し、その変換されたクロック周波数に基づいて行方向にも列方向にも数画素ずつ飛ばしながら画素を選択して順に画素信号を読み出すようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の仕組みを、図12に示すような、各垂直列の垂直信号線18と水平信号線86との間にカラム処理部20を配置し、水平走査部12による水平走査によって、所定列の画素信号を、水平信号線86を介して出力回路88に渡す仕組みに適用したのでは、必ずしも、十分な消費電力の低減効果を得ることができない。
すなわち、特許文献1に記載の仕組みでは、垂直信号線と水平信号線との間に直接に水平走査用のトランジスタを設けているので、間引読出モード時には、全画素読出モード時よりも低周波数のシステムクロックに基づいて、読出対象となる列の垂直信号線のみから選択的に画素信号を水平信号線側に読み出すことができる(特許文献1の段落36〜40を参照)。
ここで図12に示す構成に特許文献1に記載の仕組みを適用すると、水平走査による間引処理の対象は、ラインメモリ構成の信号保持部24とせざるを得ず、最終的には使用されない列の画素信号をも、一旦、信号保持部24の記憶部114に保持することになる。
すなわち、垂直信号線に接続されているラインメモリ構成の信号保持部24に、1行分の全ての列の画素情報を一度蓄積し、画素信号を必要としない列は、水平走査による水平選択パルスの駆動を変えることにより、画素情報を必要とする間引かれない列の画素信号のみを信号保持部24から取り出す方式とすることになる。
しかしながら、1行分の全ての列の画素情報を一度カラム処理部20に読み出してたとえばラインメモリに蓄積するなどしていたのでは、画素信号を撮像部10からカラム処理部20へ伝達させるために必要な動作電流I0を、全ての列の垂直信号線18に流し続けた状態となる。このため、間引処理によって情報量を減らしているにも拘わらず、消費電力を低減できることにはならない。
同様のことは、間引読出モードに限らず、ある領域を区切って読み出す切出モードなど、全画素の画素情報を独立に読み出すのではなく、画素部の一部の画素情報のみを使用する動作モードの全てについて言えることである。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、垂直信号線と水平信号線との間に垂直信号線から画素信号を取り込んで、必要に応じて所定の信号処理を施してから水平方向のアドレス選択操作によって画素信号を水平信号線に出力する構成で、画素情報の間引き処理を行なう場合に、後段の信号処理系に負荷を掛けずに、また消費電力の低減を確実に図ることのできる仕組みを提案することを目的とする。
本発明に係る仕組みにおいては、物理量の変化を検知する検知部と当該検知部で検知した物理量の変化に基づいて単位信号を出力信号線を介して出力する単位信号生成部とを単位構成要素内に含み、単位構成要素が所定の順に配された物理量分布検知のための半導体装置を使用し、物理量についての所定の検知条件の元で取得された前記単位信号に基づいて所定目的用の物理情報を取得するに際し、単位信号生成部が単位信号を出力するための動作電流を供給する動作電流供給部と、半導体装置を構成する各単位構成要素から出力される単位信号を取り込み所定のタイミングで単位信号に基づく出力単位信号を出力可能に構成された信号処理部を設ける。
そして、半導体装置を構成する各単位構成要素の内の一部のものから単位信号を読み出す選択読出モードが指定されたときには、読出対象とならない単位信号生成部の出力信号線の動作電流を、読出対象となる単位信号生成部の出力信号線の動作電流よりも減少させるようにした。
なお、選択読出モード時の単位信号の外部への読出手法自体は、たとえば特開2001−298748号公報に記載の仕組みをそのまま適用することができる。すなわち、間引読出しや領域切出しなどの選択読出モードが指定されたときには、システムのクロック周波数を変換し、この周波数変換されたクロック周波数に基づいてカラーコーディングに対応した順番で単位構成要素を選択して信号を読み出せばよい。また、カラーコーディングの配列順を保つように特定の単位構成要素のみを選択して信号を読み出せばよい。
また従属項に記載された発明は、本発明に係る仕組みのさらなる有利な具体例を規定する。たとえば、読出対象とならない単位信号生成部の出力信号線の動作電流減少させるには、たとえば電流路をオン/オフ切替可能なスイッチを設けることで、動作電流をゼロにすることが考えられる。
あるいは、各出力信号線について電流源を設け、この電流源を制御する仕組みを設け、読出対象とならない単位信号生成部の電流源を直接に制御してもよい。この場合、制御量を調整することで、読出対象とならない単位信号生成部の電流源の動作電流をゼロにすることもできるし、読出対象となる単位信号生成部の出力信号線の動作電流よりも少ない微少電流を維持させることもできる。
なお、読出対象とならない単位信号生成部の出力信号線の動作電流をゼロにする際には、読出対象とならない単位信号生成部の出力信号線の動作点電位を所定値にする基準電圧供給部を設けるのがよい。
本発明によれば、選択読出モードが指定されたときには、読出対象とならない単位信号生成部の出力信号線の動作電流を、読出対象となる単位信号生成部の出力信号線の動作電流よりも減少させるようにした。垂直信号線と水平信号線との間に垂直信号線から画素信号を取り込んで、必要に応じて所定の信号処理を施してから水平方向のアドレス選択操作によって画素信号を水平信号線に出力する構成であっても、確実に、その電流減少分だけ消費電力を低減できる。また、単位信号生成部から信号を外部に読み出す段階で選択的な読出処理を行なうことができるので、信号処理系に負荷を掛けることなく情報量を圧縮することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下においては、X−Yアドレス型の固体撮像装置の一例である、CMOS撮像素子をデバイスとして使用した場合を例に説明する。
ただしこれは一例であって、対象となるデバイスはMOS型の撮像デバイスに限らない。光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする単位構成要素をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知用の半導体装置の全てに、後述する実施形態が同様に適用できる。特に、一方の読出方向である垂直列方向に1つの垂直信号線18を共有する複数の単位画素3を備えた構成とする場合に用いると好適である。
なお、後述する説明において各機能部の配置や接続関係の説明は、レイアウト(物理的な配置形態)などについての特段の説明のない限り、基本的には、信号系路上についてのものである。
<撮像装置の概略構成>
図1は、本発明に係る物理情報取得装置の一実施形態であるCMOS固体撮像装置の概略構成図である。この固体撮像装置1は、たとえばカラー画像を撮像し得る電子スチルカメラやFA(Factory Automation)カメラとして適用されるようになっている。
固体撮像装置1は、入射光量に応じた信号を出力する図示しない検知部としての受光素子を含む単位画素が行および列の正方格子状に配列された(すなわち2次元マトリクス状の)撮像部を有し、各単位画素からの信号出力が電圧信号であって、CDS処理機能部やその他の機能部が垂直列ごとに設けられたカラム型のものである。
すなわち、図1に示すように、固体撮像装置1は、複数の単位画素3(単位構成要素の一例)が行および列に(2次元行列状に)多数配列された撮像部(画素部)10いわゆるエリアセンサ部と、撮像部10の外側に設けられた駆動制御部7と、各垂直列に配されたカラム信号処理部(図ではカラム回路と記す)22を有するカラム処理部20と、読出電流源部27と、水平選択スイッチ部60とを備えている。
なお、読出電流源部27は、撮像部10とカラム処理部20との間の信号経路(垂直信号線18)上に設けられ、各垂直信号線18に対してドレイン端子が接続された図示しない負荷MOSトランジスタを含む負荷トランジスタ部が配され、各負荷MOSトランジスタを駆動制御する負荷制御部(負荷MOSコントローラ)が設けられている。なお、読出電流源部27の詳細については後述する。
駆動制御部7としては、たとえば水平走査部12と垂直走査部14とを備える。また、駆動制御部7の他の構成要素として、水平走査部12、垂直走査部14、あるいはカラム処理部20などの固体撮像装置1の各機能部に所定タイミングの制御パルスを供給する駆動信号操作部(読出アドレス制御装置の一例)16が設けられている。
これらの駆動制御部7の各要素は、撮像部10とともに、半導体集積回路製造技術と同様の技術を用いて単結晶シリコンなどの半導体領域に一体的に形成され、半導体システムの一例である固体撮像素子(撮像デバイス)として構成される。
図1では、簡単のため行および列の一部を省略して示しているが、現実には、撮像部10の各行や各列には、数十から数千の単位画素3が配置される。なお、図示を割愛するが、撮像部10には、各画素に所定のカラーコーディングを持つ色分離フィルタが形成される。また図示を割愛するが、撮像部10の各単位画素3は、フォトダイオードやフォトゲートなどの光電変換素子およびトランジスタ回路によって構成されている。
単位画素3は、垂直列選択のための垂直制御線15を介して垂直走査部14と、また複数の検知部で検知され増幅素子を有する単位信号生成部で増幅された後に単位画素3から出力される画素信号S1(_1〜h;1行中の画素番号)をそれぞれ伝送する伝送線としての垂直信号線18を介してカラム処理部20と、それぞれ接続されている。
水平走査部12は、駆動信号操作部16から与えられる駆動パルスに応答して列アドレス選択動作(たとえばシフト動作(走査))を開始し、また垂直走査部14は、駆動信号操作部16から与えられる駆動パルスに応答して行アドレス選択動作(たとえばシフト動作(走査))を開始するようになっている。垂直制御線15には、単位画素3を駆動するための種々のパルス信号が含まれる。
水平走査部12は、水平方向の読出列(水平方向のアドレス)を規定する(カラム処理部20内の個々のカラム信号処理部22を選択する)水平アドレス設定部12xと、水平アドレス設定部12xにて規定された読出アドレスに従ってカラム処理部20の各信号を水平信号線86に導く水平駆動部12yとを有する。
水平アドレス設定部12xは、図示を割愛するが、シフトレジスタあるいはデコーダを有して構成されており、カラム信号処理部22からの画素情報を所定の順に選択し、その選択した画素情報を水平信号線86に出力する選択手段としての機能を持つ。
垂直走査部14は、垂直方向の読出行(垂直方向のアドレス)を規定する(撮像部10の行を選択する)垂直アドレス設定部14xと、垂直アドレス設定部14xにて規定された読出アドレス上(水平行方向)の単位画素3に対する制御線にパルスを供給して駆動する垂直駆動部14yとを有する。
垂直アドレス設定部14xは、図示を割愛するが、信号を読み出す行の基本的な制御を行なう垂直シフトレジスタあるいはデコーダの他に、電子シャッタ用の行の制御を行なうシャッタシフトレジスタも有する。
垂直シフトレジスタは、撮像部10から画素情報を読み出すに当たって各画素を行単位で選択するためのものであり、各行の垂直駆動部14yとともに信号出力行選択手段を構成する。シャッタシフトレジスタは、電子シャッタ動作を行なうに当たって各画素を行単位で選択するためのものであり、各行の垂直駆動部14yとともに電子シャッタ行選択手段を構成する。
駆動信号操作部16は、図示しないが、各部の動作に必要なクロックや所定タイミングのパルス信号を供給するタイミングジェネレータTG(読出アドレス制御装置の一例)の機能ブロックと、端子1aを介して入力クロックCLK0や動作モードなどを指令するデータを受け取り、また端子1bを介して固体撮像装置1の情報を含むデータDATAを出力する通信インタフェースの機能ブロックとを備える。また、水平アドレス信号を水平アドレス設定部12xへ、また垂直アドレス信号を垂直アドレス設定部14xへ出力し、各アドレス設定部12x,14xは、それを受けて対応する行もしくは列を選択する。
なお、駆動信号操作部16は、撮像部10や水平走査部12など、他の機能要素とは独立して、別の半導体集積回路として提供されてもよい。この場合、撮像部10や水平走査部12などから成る撮像デバイスと駆動信号操作部16とにより、半導体システムの一例である撮像装置が構築される。この撮像装置は、周辺の信号処理回路や電源回路なども組み込まれた撮像モジュールとして提供されてもよい。
カラム処理部20は、垂直列(カラム)ごとにカラム信号処理部22を有して構成されており、1行分の画素の信号を受けて、各カラム信号処理部22が対応列の画素信号S1(_1〜h;1行中の画素番号)を処理して、処理済みの画素信号S1(_1〜h;1行中の画素番号)を出力する。
たとえば、各カラム信号処理部22は、図示を割愛するが、蓄積容量を具備した記憶部を有し、カラム処理部20全体としてラインメモリを備えた構造となっており、単位画素3から垂直信号線18を介して読み出された画素信号(単位信号)S1に基づく所定目的用の物理情報を表わす電位信号Vmを記憶するラインメモリ構造の信号保持機能を備えるようにすることができる(後述する図2を参照)。また同様に蓄積容量を持ち、CDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理を利用したノイズ除去手段の機能を備えるようにしてもよい。
CDS処理を行なう場合、駆動信号操作部16から与えられるサンプルパルスSHPとサンプルパルスSHDといった2つのサンプルパルスに基づいて、垂直信号線18を介して入力された電圧モードの画素情報に対して、画素リセット直後の信号レベル(ノイズレベル;0レベル)と真の信号レベルとの差分をとる処理を行なうことで、画素ごとの固定ばらつきによる固定パターンノイズ(FPN;Fixed Pattern Noise )やリセットノイズといわれるノイズ信号成分を取り除く。
なお、カラム信号処理部22には、CDS処理機能部などの後段に、必要に応じて信号増幅機能を持つAGC(Auto Gain Control) 回路やその他の処理機能回路などを設けることも可能である。
カラム処理部20の後段には、図示しない水平読出用のスイッチ(選択スイッチ)を備えた水平選択スイッチ部60が設けられている。各垂直列のカラム信号処理部22の出力端は、カラム信号処理部22から画素信号S2(画素信号S1に基づく出力単位信号)を順次読み出すための、各垂直列に対応する水平選択スイッチ部60の選択スイッチの入力端iにそれぞれ接続されている。
水平選択スイッチ部60の各垂直列の制御ゲート端cは、水平方向の読出アドレスを制御・駆動する水平走査部12の水平駆動部12yに接続される。一方、水平選択スイッチ部60の各垂直列の選択スイッチの出力端oは、行方向に画素信号を順次転送出力する水平信号線86が共通接続されている。水平信号線86の後端には出力回路88が設けられている。
水平信号線86は、単位画素3のそれぞれから垂直信号線18を介して伝送される個々の画素信号S1(詳しくはそれに基づく画素信号S2)を、垂直信号線18の配列方向である水平方向に所定順に出力するため読出線として機能するものであり、カラム信号処理部22から、垂直列ごとに存在する図示しない選択スイッチによって選択された信号を取り出して出力回路88に渡す。
すなわち、カラム信号処理部22により処理された画素情報を表わす信号電荷に応じた各垂直列の電圧信号は、水平走査部12からの水平選択信号φH1〜φHhに応じた水平読出パルスφg1〜φghにより駆動される垂直列ごとに設けられた選択スイッチにより所定のタイミングで選択され水平信号線86に読み出される。そして、水平信号線86の後端に設けられた出力回路88に入力される。
出力回路88は、撮像部10から水平信号線86を通して出力される各単位画素3の画素信号S2_1〜h(h=n)を適当なゲインで増幅した後、撮像信号S3として図示しない外部回路に出力端子88aを介して供給する。この出力回路88は、たとえば、バッファリングだけする場合もあるし、その前に黒レベル調整、列ばらつき補正、色関係処理などを行なうこともある。
つまり、本実施形態のカラム型の固体撮像装置1においては、単位画素3からの出力信号(電圧信号)が、垂直信号線18→カラム処理部20(カラム信号処理部22)→水平信号線86→出力回路88の順で伝送される。その駆動は、1行分の画素出力信号は垂直信号線18を介してパラレルにカラム処理部20に送り、処理後の信号は水平信号線86を介してシリアルに出力するようにする。この画素信号のカラム処理部20までの垂直転送動作は1行分の単位画素3に対して同時に行なわれる。
なお、垂直列や水平列ごとの駆動が可能である限り、それぞれのパルス信号を単位画素3に対して水平行方向および垂直列方向の何れから供給するか、すなわちパルス信号を印加するための駆動クロック線の物理的な配線方法は自由である。
このような構成の固体撮像装置1において、水平走査部12や垂直走査部14およびそれらを制御する駆動信号操作部16により、撮像部10の各画素を水平行単位で順に選択し、その選択した1つの水平行分の画素の情報を同時に読み出すタイプのCMOSイメージセンサが構成される。
出力回路88の後段に設けられる図示しない外部回路は、撮像部10や駆動制御部7などが同一の半導体領域に一体的に形成された固体撮像素子とは別の基板(プリント基板もしくは半導体基板)上に構成されており、各撮影モードに対応した回路構成が採られるようになっている。
撮像部10や駆動制御部7などからなる固体撮像素子(本発明に係る半導体装置や物理情報取得装置の一例)と外部回路とによって、固体撮像装置1が構成されている。駆動制御部7を撮像部10やカラム処理部20と別体にして、撮像部10やカラム処理部20で固体撮像素子(半導体装置の一例)を構成し、この固体撮像素子と別体の駆動制御部7とで、撮像装置(本発明に係る物理情報取得装置の一例)として構成してもよい。
なおここでは、固体撮像素子の後段の信号処理を担当する外部回路を固体撮像素子(撮像チップ)外で行なう例を示したが、外部回路の全てもしくは一部(たとえばA/D変換部やデジタルアンプ部など)の機能要素を、固体撮像素子のチップに内蔵するように構成してもよい。つまり、撮像部10や駆動制御部7などが同一の半導体領域に一体的に形成された固体撮像素子と同一の半導体基板上に外部回路を構成して、実質的に、固体撮像装置1と物理情報取得装置とが同一のものとして構成してもよい。
また図では、水平選択スイッチ部60や駆動制御部7を撮像部10とともに備えて固体撮像装置1を構成し、実質的に、固体撮像装置1が物理情報取得装置としても機能するように構成しているが、物理情報取得装置は、必ずしもこのような構成に限定されない。水平選択スイッチ部60や駆動制御部7の全体もしくは一機能部分が撮像部10と同一の半導体領域に一体的に形成されたものであることは要件ではない。水平選択スイッチ部60および駆動制御部7を、撮像部10とは異なる回路基板(別の半導体基板に限らず一般的な回路基板をも意味する)、たとえば外部回路が設けられる回路基板に形成してもよい。
<<画素構造>>
図2は、図1に示した固体撮像装置1に使用される単位画素3の構成例を示す図である。撮像部10内の単位画素(画素セル)3の構成は、通常のCMOSイメージセンサと同様であり、本実施形態では、CMOSセンサとして汎用的な4TR構成のものを使用することができるし、4TR構成のものに限らず、たとえば、特許第2708455号公報に記載のように、3つのトランジスタからなる3TR構成のものを使用することもできる。もちろん、これらの画素構成は一例であり、通常のCMOSイメージセンサのアレイ構成であれば、何れのものでも使用できる。
画素内アンプとしては、たとえばフローティングディフュージョンアンプ構成のものが用いられる。一例としては、電荷生成部に対して、電荷読出部(転送ゲート部/読出ゲート部)の一例である読出選択用トランジスタ、リセットゲート部の一例であるリセットトランジスタ、垂直選択用トランジスタ、およびフローティングディフュージョンの電位変化を検知する検知素子の一例であるソースフォロア構成の増幅用トランジスタを有する構成を使用することができる。
たとえば、図2に示すように、電荷生成部と3つのトランジスタからなる3TR構成とすることで、単位画素3におけるトランジスタが占める面積を少なくし、画素サイズを小さくすることができる(たとえば特許第2708455号公報参照)。
この3TR構成の単位画素3は、光電変換を行なうことで受光した光に対応する信号電荷を生成する電荷生成部32(たとえばフォトダイオード)と、電荷生成部32により生成された信号電荷に対応する信号電圧を増幅するための、ドレイン線(DRN)に接続された増幅用トランジスタ42と、電荷生成部32をリセットするためのリセットトランジスタ36とを、それぞれ有している。また、図示しない垂直走査部14より転送配線(TRF)55を介して走査される読出選択用トランジスタ(転送ゲート部)34が、電荷生成部32と増幅用トランジスタ42のゲートとの間に設けられている。
増幅用トランジスタ42のゲートおよびリセットトランジスタ36のソースは読出選択用トランジスタ34を介して電荷生成部32に、リセットトランジスタ36のドレインおよび増幅用トランジスタ42のドレインはドレイン線に、それぞれ接続されている。また、増幅用トランジスタ42のソースは垂直信号線18に接続されている。
読出選択用トランジスタ34は、転送配線55を介して転送駆動バッファ250により駆動されるようになっている。リセットトランジスタ36は、リセット配線56を介してリセット駆動バッファ252により駆動されるようになっている。
転送駆動バッファ250、リセット駆動バッファ252とも基準電圧である0Vと、電源電圧の2値で動作する。特に、この画素における読出選択用トランジスタ34のゲートに供給されるローレベル電圧は0Vである。
増幅用トランジスタ42は各垂直信号線18に接続されており、また垂直信号線18は垂直列ごとに、画素信号生成部5が画素信号を出力するための動作電流を供給する動作電流供給部の一例である読出電流源部27の定電流源Inの一部をなす負荷MOSトランジスタ27zのドレイン側に直接にもしくはスイッチを介して接続されている(詳細は後述する)。
また、各負荷MOSトランジスタ27zには、図示しない負荷制御部からの負荷制御信号SFLACT(本実施形態では複数系統で)が垂直信号線18に対して所定の関係で共通に入力され、信号読出し対象となる各垂直信号線18に対しては各増幅用トランジスタ42に接続された負荷MOSトランジスタ27zによって予め決められた定電流を流し続けるが、信号読出し対象以外の各垂直信号線18、つまり画素信号を必要としない非読出対象列に対しては、より小さな電流(ゼロを含む)に減少させるようになっている。
つまり、信号読出し対象となる読出対象列の各垂直信号線18に関してのみ、負荷MOSトランジスタ27zは、選択行の増幅用トランジスタ42とソースフォロアを組んで、画素信号の読出しに必要な大きさの読出電流を増幅用トランジスタ42に供給することで、垂直信号線18への信号出力をさせ、全体としては消費電力の低減を図る。
この点は、信号読出し対象となるか否かに拘わらず、全ての垂直信号線18に対して選択行の増幅用トランジスタ42とソースフォロアを組んで読出電流を増幅用トランジスタ42に供給することで垂直信号線18への信号出力をさせる従来構成と大きく異なるのである。
上記において、“所定の関係”は、全画素の画素信号を読み出す全画素読出モード以外で、ある特定の列の画素信号のみを読み出すモード(以下、列選択読出モードと称する)時における読出対象となる垂直列と読出対象とならない垂直列との関係である。列選択読出モードの具体的な例としては、所定の間隔列ごとに画素信号を読み出すいわゆる間引き読出モードや、ある領域(本例では特に行方向に関して)を区切って読み出す切出モードなどがある。
また、“画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に流れる電流を減少させる”具体的な仕組みとしては、電流源としての負荷MOSトランジスタ27zと垂直信号線18との間に、画素信号を必要としない列の電流を流さないようにする機構を設ける第1の仕組みを採ることが考えられる。この第1の仕組みを採ることで、画素信号を必要としない列の画素信号を読み出す機能を完全に果たさなくすることができ、その分、消費電力の低減を図ることができる。
“画素信号を必要としない列の電流を流さないようにする機構”としては、たとえばトランジスタなどの半導体製のスイッチを設けるなど、電流路をオン/オフ切替えする(導通状態と非導通状態とを切り替える)切替手段を設けることが考えられる。
また、“画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に流れる電流を減少させる”具体的な仕組みとして、画素信号を必要としない列の垂直信号線18に接続されている電流源としての負荷MOSトランジスタ27zを直接に制御することにより電流量を減少させる第2の仕組みを採ることが考えられる。この第2の仕組みを採ることで、画素信号を必要としない列の画素信号を読み出す機能を果たさなくすることができ、その分、消費電力の低減を図ることができる。
画素信号を必要としない列について“電流量を減少させる”際には、通常の読取時の負荷電流よりも小さくすればよく、電流源としての負荷MOSトランジスタ27zの活性(能動)状態を維持することで小さな電流を流しておいてもよいし、電流源としての負荷MOSトランジスタ27zそのものを完全にオフ(非導通状態)状態にすることで電流を完全に流さない状態にしてもよい。
なお、画素信号を必要としない列の垂直信号線18に電流を流さない状態にすると、場合によっては、該当列の垂直信号線18の電位が不定状態となり、系が不安定になることが懸念される。この問題を解消するには、画素信号を必要としない列の垂直信号線18に電流を流さない状態にするときには、それに対応して、読み出さない列の垂直信号線18をある電位に固定する仕組みを設けるのがよい。
ここで、3TR構成の単位画素3においては、4TR構成と同様に、フローティングディフュージョン38は増幅用トランジスタ42のゲートに接続されているので、増幅用トランジスタ42はフローティングディフュージョン38の電位に対応した信号を垂直信号線18に出力する。
リセットトランジスタ36は、リセット配線(RST)56が行方向に延びており、ドレイン線(DRN)57は殆どの画素に共通になっている。このドレイン線57は、ドレイン駆動バッファ(以下DRN駆動バッファという)240により駆動される。リセットトランジスタ36はリセット駆動バッファ252により駆動され、フローティングディフュージョン38の電位を制御する。
ドレイン線57が行方向に分離されているが、このドレイン線57は1行分の画素の信号電流を流さなければならないので、実際には列方向に電流を流せるように、全行共通の配線となる。電荷生成部32(光電変換素子)にて生成された信号電荷は読出選択用トランジスタ34によりフローティングディフュージョン38に転送される。
ここで、3TR構成の単位画素3には、4TR構成とは異なり、増幅用トランジスタ42と直列に接続される垂直選択用トランジスタ40が設けられていない。垂直信号線18には多数の画素が接続されているが、画素の選択は、選択トランジスタではなく、FD電位の制御により行なう。通常は、FD電位をロー(Low)にしている。画素を選択するときは、選択画素のFD電位をハイ(High)にすることで、選択画素の信号を垂直信号線18に出す。その後、選択画素のFD電位をローに戻す。この操作は1行分の画素に対して同時に行なわれる。
このようにFD電位を制御するためには、1)選択行FD電位をハイにするときに、ドレイン線57をハイにし、選択行のリセットトランジスタ36を通して、そのFD電位をハイにする、2)選択行FD電位をローに戻すときに、ドレイン線57をローにし、選択行のリセットトランジスタ36を通して、そのFD電位をローにする、という動作を行なう。
画素信号の読出し時には、先ずリセットパルスφRSTをアクティブにして、同一行に配置された単位画素3のフォトダイオードなどの電荷生成部32をリセットする。この後、リセットされた各単位画素3は入射される光を変換して電荷を蓄積する。一定の蓄積時間が経過すると、読出対象の垂直信号線18ごとに読出電流が負荷MOSトランジスタ27zから供給される。
この状態で転送信号φTRGをアクティブして電荷生成部32の信号電荷をフローティングディフュージョン38に転送する。すると、ソースフォロア構成の増幅用トランジスタ42の電位が信号電荷に応じて変化する。これにより、対象行に配置された単位画素3のうち、読出電流が供給された垂直列に配置されている単位画素3から、入射光を変換した画素信号S1が読み出される。
<<読出電流源部の詳細;第1実施形態>>
図3は、読出電流源部27の第1実施形態の回路構成を説明する図である。ここでは、読出電流源部27の他に、カラム処理部20の一例として設けられる信号保持部(記憶部)24、水平走査部12、および出力回路88を示している(後述する他の実施形態の回路構成でも同様である)。
本実施形態の構成は、画素信号生成部5のソースフォロワの負荷としてカレントミラー回路を用いるとともに、読出電流源部27を、間引読出モード時の間引き列の組合せに対応するように、負荷制御部380からの複数系統の負荷制御信号SFLACTにより負荷電流の供給を個別に制御する点に特徴を有する。これにより、間引読出モード時に画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に流れる負荷電流(ソース電流)を、読出対象列の負荷電流よりも減少させることで、消費電力の低減を図るのである。
特に、この第1実施形態の構成においては、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18には電流を完全に流さなくする手法として、半導体製のスイッチを設けるなど電流路を導通状態と非導通状態とに切り替える切替手段を設ける手法を採用して、不必要な画素信号をランメモリ構成のカラム処理部20としての信号保持部24に蓄積せず、低消費電力化を図る。以下具体的に説明する。
信号保持部24は、垂直列ごとに、撮像部10と水平信号線86の信号系路上に設けられたスイッチとして機能するNch型のトランジスタ112と、トランジスタ112の水平信号線86側と接地(GND)との間に設けられた記憶回路(単一の記憶素子でもよい)114とを備える。各垂直列の記憶部114を纏めてラインメモリと称する。トランジスタ112のゲートには、各記憶部114に画素信号を保持させる書込制御信号MWRが図示しない駆動信号操作部16から供給される。
水平選択スイッチ部60は、垂直列ごとに、トランジスタ112の水平信号線86側の信号系路上に設けられた水平読出用の選択スイッチとして機能するNch型のトランジスタ122を備えている。トランジスタ122のゲートには、水平走査部12からの水平選択信号φH1〜φHhに応じた駆動パルスφg1〜φghが供給され、所定のタイミングで何れかの垂直列の記憶部114が選択され、記憶部114に一時的にされていた画素信号S2(Vm)が水平信号線86に読み出されるようになっている。
また、第1実施形態の特徴部分である読出電流源部27は、図2に示した負荷MOSトランジスタ27zに対応するNch型のトランジスタ304(負荷MOSトランジスタもしくは電流源トランジスタとも称する)と、電流出力端である電流源トランジスタ304のドレインと単位画素3の画素信号生成部5に対しての電流供給線としての機能を持つ垂直信号線18とを接続切替えする切替スイッチとして機能するNch型のスイッチトランジスタ308とを垂直列ごとに備えるとともに、全垂直列に対して共用される基準電流源部310を備えている。
電流源トランジスタ304との垂直信号線18との間に電流路をオン/オフ切替可能なスイッチトランジスタ308を設けた構成とし、各電流源トランジスタ304,308(纏めて負荷MOS群300ともいう)は垂直信号線18と接地(GND)との間に縦続接続されている。具体的には、各スイッチトランジスタ308は、ドレインが垂直信号線18に接続され、そのソースが電流源トランジスタ304のドレインに接続され、ゲートには負荷制御部380からの各別の負荷制御信号SFLACTが各垂直列に対して“所定の組合せ関係”で入力されるようになっている。
基準電流源部310は、電源側に配された電流生成部312と電流生成部312に対して接地側に配されたNch型のトランジスタ314とを有し、トランジスタ314が各垂直列の電流源トランジスタ304との間でカレントミラー回路を構成するように接続されている。具体的には、電流源トランジスタ304,314のソースがともに接地(GND)に接続され、トランジスタ314のゲートが、各垂直列の電流源トランジスタ304のゲートに共通に接続され、かつ自身のドレインに接続され、さらに電流生成部312の出力端に接続されている。
カレントミラー回路は、電流生成部312から出力される電流信号を受け取り、この受け取った電流信号の大きさに対応する大きさの電流信号を出力する電流/電流変換部の一例である。カレントミラー回路を構成する各垂直列の全電流源トランジスタ304と基準電流源部310のトランジスタ314としては、電流ばらつきができるだけ生じないように、同じ特性のものが用いられる。各垂直列の電流ばらつきに起因する縦筋状ノイズの発生を防止するためである。
なお、各電流源トランジスタ304は、ソースが接地線であるソース線309に共通に接続されている。ソース線309は、水平方向の端部(図3の左右の垂直列)で基板バイアスである接地(GND)に接続されるようになっている。つまり、負荷MOS群300の接地(GND)に対する動作電流(読出電流)が、チップの左右両端から供給されるような構成となっている。
このような構成により、単位画素3で取得された画素信号S1の増幅にはソースフォロワを利用し、負荷としてカレントミラー型の負荷MOS(読出電流源部27の負荷MOS群300)を各列に配置するようになっている。負荷MOS群300の電流値は負荷MOS電流源として機能する基準電流源部310によって決められる。
ここで、第1実施形態の読出電流源部27は、スイッチトランジスタ308に供給するオン/オフ制御用の負荷制御信号SFLACTを、“所定の組合せ関係”の一例として、間引読出モード時における読出対象列のスイッチトランジスタ308aに供給する負荷制御信号SFLACTaと非読出対象列のスイッチトランジスタ308bに供給する負荷制御信号SFLACTbの独立した制御ラインで、各スイッチトランジスタ308a,308bを独立に制御するようにしている。
図示した例では、間引読出モード時には、画素信号S1_1,S1_3,…,S1_2n-1(纏めてS1_o)の奇数列を読出対象列とし、画素信号S1_2,S1_4,…,S1_2n (纏めてS1_e)の偶数列を非読出対象列とする1列間引き動作を行なうようにし、各スイッチトランジスタ308a,308bを交互に配列している。たとえば特許文献1の図8に記載のように、同一列では同一色で、行方向に3色の繰返しの原色カラーコーディングを持つ場合での間引読出しに適用できる。
なお、1列間引きは間引読出モード動作の一例に過ぎず、画素信号を読み出す1列に対して画素信号を読み出さない非読出対象列を2,3,…列配してもよいし、逆に、画素信号を読み出さない1列に対して画素信号を読み出す読出対象列を2,3,…列配してもよいし、また、これらの任意の組合せを採ることもできる。
たとえば、カラーコーディングをも考慮した際には、たとえば特許文献1の図4に示されるように、垂直2×水平2(2行2列)を単位とし、その繰返しの原色カラーコーティングを持つ色分離フィルタを持つ撮像素子において、2行/2列ずつスキップしながら1画素ずつ画素信号を読み出す際には、2列おきに読出対象列が配されるように、読出対象列のスイッチトランジスタ308aと非読出対象列のスイッチトランジスタ308bを配置すればよい。
また、特許文献1の図6に示されるように、垂直2×水平2を単位とし、その繰返しの原色カラーコーティングを持つ色分離フィルタを持つ撮像素子において、その単位を行方向にも列方向にも1単位ずつ飛ばしながら順に画素信号を読み出す際には、隣接する2列を読出対象列とし、さらにその隣の隣接する2列を非読出対象列とするように、読出対象列のスイッチトランジスタ308aと非読出対象列のスイッチトランジスタ308bを配置すればよい。
何れにしても、読出対象列に対してスイッチトランジスタ308aを配置し、非読出対象列に対してスイッチトランジスタ308bを配置し、それぞれを独立の負荷制御信号SFLACTa,SFLACTbで制御できるように、画素信号を間引く列(つまり画素信号を必要としない列)と間引かない列(つまり画素信号を必要とする列)に合わせて構成すればよいのである。間引位置が予め固定されていれば、それに合わせて、スイッチトランジスタ308a,308bを配置しておくことは簡単である。
各スイッチトランジスタ308a,308bは、負荷制御部380からの対応する負荷制御信号SFLACTa,SFLACTbによって独立に制御されるようになっている。すなわち、奇数列(読出対象列)のスイッチトランジスタ308aのゲートには、負荷制御信号SFLACTaが共通に入力され、偶数列(非読出対象列)のスイッチトランジスタ308bのゲートには、負荷制御信号SFLACTbが共通に入力される。
ここで、各スイッチトランジスタ308a,308bを負荷制御信号SFLACTa,SFLACTbで独立に制御するべく、第1実施形態の負荷制御部380は、スイッチトランジスタ308a用の負荷制御信号SFLACTaを生成する負荷制御部380aと、スイッチトランジスタ308b用の負荷制御信号SFLACTbを生成する負荷制御部380bとを個別に備えている。各負荷制御部380a,380bは、スイッチトランジスタ308a,308bを導通状態と非導通状態の何れかにするスイッチ制御部として機能する。
なお、このように、ハードウェア回路構成として個別の負荷制御部380a,380bを設けるのではなく、単一の負荷制御部380により、機能的に、負荷制御信号SFLACTa,SFLACTbを独立に出力可能な構成としてもよい。
このような構成により、読出対象列(本例では奇数列)のスイッチトランジスタ308aおよび電流源トランジスタ304aには、全画素読出モード時と間引読出モード時の何れについても負荷電流Ioが流れるが、非読出対象列(本例では偶数列)のスイッチトランジスタ308bおよび電流源トランジスタ304bに関しては、全画素読出モード時には負荷電流Ioが流れるが、間引読出モード時には負荷電流は“0;ゼロ”となる。
すなわち、全画素読出モード時には、負荷制御部380a,380bは、電流源トランジスタ304の前段に位置したスイッチトランジスタ308a,308bの全てを導通状態とするように負荷制御信号SFLACTa,負荷制御信号SFLACTbを制御する。これにより、電流源トランジスタ304の機能により、各電荷生成部32で光電変換された信号電荷に基づく全ての画素信号は、垂直信号線18を通りラインメモリ構成の信号保持部24へと伝播し蓄積される。ラインメモリ構成の信号保持部24に蓄積された画素信号は、水平走査部12により順次水平信号線86へ読み出され、出力回路88を経由して外部に出力される。
一方、間引読出モード時には、システムのクロック周波数を変換し、その変換されたクロック周波数に基づいて、カラーフィルタのカラーコーディングに対応した順番で画素を選択して画素信号を読み出す。単位画素3から画素信号を出力回路88側に読み出す段階で間引処理を行なえるので、画素情報の順序や空間的な位置関係の何れについても全画素読み出しと同じまま、信号処理系に負荷を掛けることなく画素情報量を圧縮することができ、しかもシステムのクロック周波数の変換に伴って消費電力を低減できるとともに、動作モードを変えてもフレームレートを一定にできる。
また、負荷制御部380bにより負荷制御信号SFLACTbを制御して、読み出さない非読出対象列の垂直信号線18に接続されているスイッチトランジスタ308bを非導通状態にすることにより、ラインメモリ構成の信号保持部24に非読出対象列の画素信号を蓄積することなく、画素信号の必要な読出対象列の垂直信号線18に接続されているスイッチトランジスタ308aのみを導通状態にすることにより、その読出対象列の画素信号のみをラインメモリ構成の信号保持部24に蓄積し、順次水平方向の水平信号線86を経由して出力回路88へと出力することができる。
このように、画素信号を必要としない非読出対象列の各垂直信号線18に接続されている電流源トランジスタ304bの前段に位置したスイッチトランジスタ308bを非導通状態とすることで、画素情報の必要ない複数(本例では偶数列)の垂直信号線18の画素情報を間引くことができ、画素情報が必要とされる複数(本例では奇数列)の垂直信号線18の信号のみを読み出すことができる。
また、読み出さない非読出対象列(本例では偶数列)においては、その非読出対象列の電流源トランジスタ304bの前段に位置したスイッチトランジスタ308bを非導通状態にしているため、非読出対象列の電流源トランジスタ304bは、それ自体は導通状態にあっても、実際には負荷電流Ioを流さなくなり、画素信号を必要としない非読出対象列の余分な消費電流を抑えることができ、全体としては、その分だけ消費電流を低減することができる。
従来構成に加えて、少なくとも非読出対象列ごとに、電流経路上にスイッチ(スイッチトランジスタ308)を設けるので、回路構成規模が増えるが、“電流を流す/流さない”を制御する仕組みとしては最も単純な考えに基づいて構成されたものであり、スイッチのオン/オフ制御といった簡単な制御によって間引読出モード時に非読出対象列の垂直信号線18の動作電流をゼロにすることができる利点がある。
なお、上記説明では、全ての列にスイッチトランジスタ308を設け、1列間引き動作時には、奇数列を読出対象列とし偶数列を非読出対象列とするように負荷制御部380a,380bが負荷制御信号SFLACTa,SFLACTbを独立に制御する事例で説明したが、これとは逆に、奇数列を非読出対象列とし偶数列を読出対象列とするように制御することもできる。
また、本実施形態の構成では、非読出対象列に対してだけでなく、読出対象列に対してもスイッチトランジスタ308aを設けておき、またこのスイッチトランジスタ308aを制御する負荷制御部380aを設けていたが、たとえば、奇数列と偶数列の何れを読出対象列とし非読出対象列とするかを予め固定してもよければ、全ての列にスイッチトランジスタ308を設けることは必要ではなく、少なくとも、非読出対象列に関してスイッチトランジスタ308bを設け、そのスイッチトランジスタ308bを負荷制御信号SFLACTbで制御する負荷制御部380bを設ければよい。
また、先にも述べたカラーコーディングと間引読出モードとの関係では、垂直走査部14による垂直走査によって読出対象行が切り替っても、読出対象列と非読出対象列との配置関係は変わらない。よって、使用する撮像素子の撮像部10における色分離フィルタのカラーコーディングに合わせて、読出対象列に対してスイッチトランジスタ308aを配置し、非読出対象列に対してスイッチトランジスタ308bを配置しておくことが考えられるが、カラーコーディングに応じた間引態様に合わせて、非読出対象列に関してのみスイッチトランジスタ308bを設け、そのスイッチトランジスタ308bを負荷制御信号SFLACTbで制御する負荷制御部380bを設けることで、回路構成をコンパクトにすることも考えられる。
なお、カラーコーディングの態様によっては、垂直走査部14による垂直走査によって読出対象行が切り替わると、読出対象列と非読出対象列との関係が変更される場合もあり得る。この場合でも、たとえば、読出対象列と非読出対象列との関係が逆転するような場合には、図3に示したように、ある行に着目したときに、読出対象列に対してスイッチトランジスタ308aが配置され、非読出対象列に対してスイッチトランジスタ308bが配置されるようにしておけば、何ら問題なく対処できる。
これに対して、読出対象行が切り替わったときに、読出対象列と非読出対象列との組合せ関係が動的に変更される(逆転以外の状態で変更される)場合には、それに応じて、スイッチトランジスタ308a,308bの接続態様を切り替えることのできる柔軟な構成が必要となる。この対処のためには、たとえば垂直方向と水平方向のマトリクス選択によって各垂直列のスイッチトランジスタ308のゲートを制御することで読出対象列と非読出対象列とを動的に切替可能な構成とすればよい。
なお、これらの場合でも、撮像部10から画素信号を読み出す必要のない待機期間中には、消費電力低減のために、全ての列の垂直信号線18に負荷電流Ioを流さないように、電流源トランジスタ304そのものを制御して、全ての列の電流源トランジスタ304をオフさせるのがよい。このためには、各列の電流源トランジスタ304そのものにアクセスする構成を別途設ける必要はなく、基準電流源部310で制御すればよい。
具体的には、全列の電流源トランジスタ304とカレントミラーを構成する基準電流源部310のトランジスタ314に流れる電流をゼロに切り替える構成を採ればよい。このためには、たとえば、トランジスタ314への電流供給源として機能する電流生成部312とトランジスタ314との間に、スイッチトランジスタ308と同様にして、たとえばトランジスタなどの半導体製のスイッチを設けるなど、電流路をオン/オフ切替えする(導通状態と非導通状態とを切り替える)切替手段を設けることが考えられる(後述する第3実施形態を参照)。
<<読出電流源部の詳細;第2実施形態>>
図4は、読出電流源部27の第2実施形態の回路構成を説明する図である。第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成において、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に電流を流さない状態にした際に、その非読出対象列の垂直信号線18の電位が不定状態となる現象を改善する仕組みを設けた点に特徴を有する。
具体的には、図示するように、所定の大きさの基準電圧Vref を供給する基準電圧供給部390を備えている。基準電圧供給部390は、基準電圧Vref を生成して各垂直列に共通に供給する基準電圧生成部392と、各垂直列の垂直信号線18と接続され基準電圧生成部392からの基準電圧供給をオン/オフ切替えする(導通状態と非導通状態とを切り替える)切替手段として機能する垂直列ごとに設けられたPch型もしくはNch型のスイッチトランジスタ394と、スイッチトランジスタ394を制御する電圧安定化制御部398とを備えている。
基準電圧生成部392の前段にスイッチトランジスタ394を設けた構成とし、そのゲートには電圧安定化制御部398からの各別の基準電圧制御信号REFCNTを各垂直列に対して“所定の組合せ関係”で入力するようにする。
基準電圧生成部392としては、所定の大きさの基準電圧Vref を生成できるものであればよく、たとえば抵抗分割回路やツェナーダイオードなどの基準電圧生成素子を利用するなどして所定の大きさの基準電圧Vref を生成するようにしてもよい。あるいは、画素信号読出し時の垂直信号線18の動作点電圧を検知して、その検知した動作点電圧に対応する(動作点電圧とほぼ同じ大きさの)基準電圧Vref を生成する回路構成を採ってもよい。後者の方が、スイッチトランジスタ308をオフした際の垂直信号線18の動作点電圧と、負荷電流Iaが供給される読出時の動作点電圧との差を小さくでき、より安定となる。
ここで、電圧安定化制御部398は、スイッチトランジスタ394に供給するオン/オフ制御用の基準電圧制御信号REFCNTを、“所定の組合せ関係”の一例として、間引読出モード時における読出対象列のスイッチトランジスタ394aに供給する基準電圧制御信号REFCNTaと非読出対象列のスイッチトランジスタ394bに供給する基準電圧制御信号REFCNTbの独立した制御ラインで、非読出対象列の垂直信号線18に対して基準電圧生成部392で生成される基準電圧Vref を供給するように、各スイッチトランジスタ394a,394bを独立に制御するようにしている。
図示した例では、第1実施形態の構成と同様に、間引読出モード時には、奇数列を読出対象列とし、偶数列を非読出対象列とする1列間引き動作を行なうようにし、各スイッチトランジスタ394a,394bを交互に配列している。なお、1列間引きは間引読出モード動作の一例に過ぎず、画素信号を読み出す1列に対して画素信号を読み出さない列を2,3,…列配してもよいし、逆に、画素信号を読み出さない1列に対して画素信号を読み出す列を2,3,…列配してもよい。もちろん、この関係は、電流源としての電流源トランジスタ304側に設けられるスイッチトランジスタ308a,308bの関係と整合させる。
何れにしても、読出対象列に対してスイッチトランジスタ394aを配置し、非読出対象列に対してスイッチトランジスタ394bを配置し、それぞれを独立の基準電圧制御信号REFCNTa,REFCNTbで制御できるように、画素信号を間引く列と間引かない列に合わせて構成すればよいのである。
各スイッチトランジスタ394a,394bは、電圧安定化制御部398からの対応する基準電圧制御信号REFCNTa,REFCNTbによって独立に制御されるようになっている。すなわち、奇数列(読出対象列)のスイッチトランジスタ394aのゲートには、基準電圧制御信号REFCNTaが共通に入力され、偶数列(非読出対象列)のスイッチトランジスタ394bのゲートには、基準電圧制御信号REFCNTbが共通に入力される。
ここで、各スイッチトランジスタ394a,394bを基準電圧制御信号REFCNTa,REFCNTbで独立に制御するべく、第2実施形態の電圧安定化制御部398は、スイッチトランジスタ394a用の基準電圧制御信号REFCNTaを生成する電圧安定化制御部398aと、スイッチトランジスタ394b用の基準電圧制御信号REFCNTbを生成する電圧安定化制御部398bとを個別に備えている。
なお、このように、ハードウェア回路構成として個別の電圧安定化制御部398a,398bを設けるのではなく、単一の電圧安定化制御部398により、機能的に、基準電圧制御信号REFCNTa,REFCNTbを独立に出力可能な構成としてもよい。この点は、負荷制御部380a,380bと同様である。
このような構成により、間引読出モード時には、負荷制御部380bは、負荷制御信号SFLACTbを制御して、非読出対象列のスイッチトランジスタ308bをオフさせることで非読出対象列の垂直信号線18の動作電流をゼロにする。また、電圧安定化制御部398bは、基準電圧制御信号REFCNTbを制御してスイッチトランジスタ394bをオンさせることで、その垂直信号線18の動作点電位を基準電圧Vref にする。
非読出対象列の垂直信号線18に対して基準電圧生成部392で生成される基準電圧Vref を供給することで、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18の電位がフローティング状態(電位的に不安定な状態)となることを避け、ある一定の基準電圧Vref に固定することができる。
すなわち、間引読出モード時には、画素信号を読み出さない非読出対象列の電流源トランジスタ304bの上部に位置するスイッチトランジスタ308bが非導通状態になった際、電圧安定化制御部398bにより基準電圧制御信号REFCNTbで制御されたスイッチトランジスタ394が導通状態となることにより、基準電圧生成部392から基準電圧Vref が非読出対象列の垂直信号線18に供給され、その非読出対象列の垂直信号線18がある一定の電位(基準電圧Vref )となる。この方式により、画素信号を読み出さない非読出対象列の垂直信号線18が、フローティング状態となり、電位的に不安定になることを防止することができる。
また、スイッチトランジスタ308bが非導通状態になった際にのみ、スイッチトランジスタ394を導通状態にして基準電圧生成部392から基準電圧Vref を非読出対象列の垂直信号線18に供給するので、後段のカラム処理部20の回路構成がどのようなものであっても、悪影響を与えることがない。
なお、上記説明では、全ての列にスイッチトランジスタ394を設け、1列間引き動作時には、奇数列を読出対象列とし偶数列を非読出対象列とするように電圧安定化制御部398a,398bが基準電圧制御信号REFCNTa,REFCNTbを独立に制御する事例で説明したが、これとは逆に、奇数列を非読出対象列とし偶数列を読出対象列とするように制御することもできる。
また、奇数列と偶数列の何れを読出対象列とし非読出対象列とするかを予め固定してもよければ、全ての列にスイッチトランジスタ394を設けることは必要ではなく、少なくとも、非読出対象列に関してスイッチトランジスタ394bを設け、そのスイッチトランジスタ394bを基準電圧制御信号REFCNTbで制御する電圧安定化制御部398bを設ければよい。この点は、第1実施形態におけるスイッチトランジスタ308bおよび電圧安定化制御部398bと同様である。
また、上記説明では、スイッチトランジスタ308bが非導通状態になった際にのみ、スイッチトランジスタ394を導通状態にして基準電圧生成部392から基準電圧Vref を非読出対象列の垂直信号線18に供給するようにしていたが、後段のカラム処理部20の動作に不都合が生じなければ、読出対象列であるのか非読出対象列であるのかを問わず、基準電圧Vref を常時供給する構成を採用してもよい。こうすることで、電圧安定化制御部398を割愛することができ回路構成をコンパクトにできる。この場合、電流源トランジスタ304からの負荷電流供給に悪影響を与えないように、たとえば所定の大きさの抵抗値を持つ抵抗素子を介して基準電圧Vref を常時供給する構成を採るとよい。
なお、読出対象列と非読出対象列との組合せ関係が動的に変更される場合には、それに応じて、スイッチトランジスタ394a,394bの接続態様を切り替えることのできる柔軟な構成が必要となる。この対処のためには、スイッチトランジスタ308に関してと同様に、たとえば垂直方向と水平方向のマトリクス選択によって各垂直列のスイッチトランジスタ394のゲートを制御することで読出対象列と非読出対象列とを動的に切替可能な構成とすればよい。
<<読出電流源部の詳細;第3実施形態>>
図5は、読出電流源部27の第3実施形態の回路構成を説明する図である。第3実施形態の構成は、“画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に流れる電流を減少させる”具体的な仕組みとして、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に接続されている電流源トランジスタ304を直接に、間引読出モード時の間引き列の組合せに対応するように個別に制御することにより電流量を減少させる仕組みを採用する点に特徴を有する。
すなわち、電流源トランジスタ304の上部に位置するスイッチトランジスタ308を全画素読出モードであるのか間引読出モードであるのかに応じて制御する方式ではなく、電流源トランジスタ304の流す電流量を全画素読出モードであるのか間引読出モードであるのかに応じて制御する方式としている。
特に、この第3実施形態では、画素信号を必要としない列について“電流量を減少させる”際に、非読出対象列の電流源トランジスタ304bそのものを完全にオフ(非導通状態)状態にすることで非読出対象列の垂直信号線18に電流を完全に流さない状態にする点に特徴を有する。
具体的には、読出対象列の電流源トランジスタ304aと非読出対象列の電流源トランジスタ304bとを独立に制御できる構成を採る。すなわち、先ず、電流源トランジスタ304のゲートには、基準電流源部310からの各別の電流制御電圧VICNTを各垂直列に対して“所定の組合せ関係”で入力するようにする。
ここで、基準電流源部310は、電流源トランジスタ304のゲートに供給するカレントミラー用の電流制御電圧VICNTを、“所定の組合せ関係”の一例として、間引読出モード時における読出対象列の電流源トランジスタ304aに供給する電流制御電圧VICNTaと非読出対象列の電流源トランジスタ304bに供給する電流制御電圧VICNTbの独立した制御ラインで、各電流源トランジスタ304a,304bを独立にカレントミラー構成で制御するようにしている。
図示した例では、第1実施形態の構成と同様に、間引読出モード時には、奇数列を読出対象列とし、偶数列を非読出対象列とする1列間引き動作を行なうようにし、各電流源トランジスタ304a,304bを交互に配列している。なお、1列間引きは間引読出モード動作の一例に過ぎず、画素信号を読み出す1列に対して画素信号を読み出さない列を2,3,…列配してもよいし、逆に、画素信号を読み出さない1列に対して画素信号を読み出す列を2,3,…列配してもよい。もちろん、この関係は、第1実施形態の構成におけるスイッチトランジスタ308a,308bの関係と同様である。
何れにしても、読出対象列に対して電流源トランジスタ304aを配置し、非読出対象列に対して電流源トランジスタ304bを配置し、それぞれを独立の電流制御電圧VICNTa,VICNTbで制御できるように、画素信号を間引く列と間引かない列に合わせて構成すればよいのである。
電流源トランジスタ304a,304bは、基準電流源部310からの対応する電流制御電圧VICNTa,VICNTbによって独立に制御されるようになっている。すなわち、奇数列(読出対象列)の電流源トランジスタ304aのゲートには、1本の制御線によって電流制御電圧VICNTaが共通に入力され、偶数列(非読出対象列)の電流源トランジスタ304bのゲートには、1本の制御線によって電流制御電圧VICNTbが共通に入力される。
ここで、各電流源トランジスタ304a,304bを電流制御電圧VICNTa,VICNTbで独立に制御するべく、第3実施形態の基準電流源部310は、電流源トランジスタ304a用の電流制御電圧VICNTaを生成する基準電流源部310aと、電流源トランジスタ304b用の電流制御電圧VICNTaを生成する基準電流源部310bとを個別に備えている。
なお、このように、ハードウェア回路構成として個別の基準電流源部310a,310bを設けるのではなく、単一の基準電流源部310により、機能的に、電流制御電圧VICNTa,VICNTbを独立に出力可能な構成としてもよい。この点は、負荷制御部380a,380bや、電圧安定化制御部398a,398bと同様である。
各基準電流源部310a,310bは、読出対象列の電流源トランジスタ304aとカレントミラーを構成する基準電流源部310aのトランジスタ314aに流れる電流Ioaや非読出対象列の電流源トランジスタ304bとカレントミラーを構成する基準電流源部310bのトランジスタ314bに流れる電流Iobをゼロに切り替える構成を採っている。
具体的には、トランジスタ314a,314bへの電流供給源として機能する電流生成部312a,312bとトランジスタ314a,314bとの間に、スイッチトランジスタ308と同様にして、電流路をオン/オフ切替えする(導通状態と非導通状態とを切り替える)切替手段としてスイッチトランジスタ318a,318bを設けている。スイッチトランジスタ318a,318bのゲートには、スイッチトランジスタ318a,318bをオン/オフ制御する制御信号ICNT a,ICNT bが供給されるようになっている。
このような構成により、全画素読出モードであるのか間引読出モードであるのかに応じて、電流源トランジスタ304a,304bに流す電流量を独立に制御することができる。すなわち、電流源そのものを制御する方式においても、画素信号を必要としない非読出対象列の画素信号を読み出す機能を果たさない状態とすることにより、画素信号の必要な信号のみをラインメモリ構成の信号保持部24に蓄積し読み出すことができる。
また、間引読出モード時には、画素信号を必要としない非読出対象列の電流源トランジスタ304bそのものを非導通状態とすることにより、非読出対象列の電流源トランジスタ304bは、実際には負荷電流Ioを流さなくなり、第1実施形態と同様に、画素信号を必要としない非読出対象列の余分な消費電流を抑えることができ、全体としては、その分だけ消費電流を低減することができる。
電流経路上には特段の付加回路を設けることなく、少なくとも非読出対象列の電流源(電流源トランジスタ304)に対応する基準電流源部を制御して直接に非読出対象列の電流源に“電流を流す/流さない”を制御する仕組みとしているので、第1実施形態の構成よりもコンパクトになる。
また、基準電流源部を制御する仕組みとしては、各列の電流源トランジスタ304との間でカレントミラーを構成する基準電流源部310に内蔵のトランジスタ314と基準電流源(電流生成部312)との間の電流経路上に1つのスイッチ(スイッチトランジスタ318)を設けるだけでよく、しかも、“電流を流す/流さない”を制御する仕組みとしては最も単純な考えに基づいて構成するものであり、1箇所のスイッチのオン/オフ制御といった簡単な制御によって間引読出モード時に非読出対象列の垂直信号線18の動作電流をゼロにすることができる利点がある。
なお、上記説明では、読出対象列の電流源トランジスタ304aとカレントミラー構成となる基準電流源部310aと、非読出対象列の電流源トランジスタ304bとカレントミラー構成となる基準電流源部310bのそれぞれについて、スイッチトランジスタ318a,318bを設け、1列間引き動作時には、奇数列を読出対象列とし偶数列を非読出対象列とするように制御信号ICNT a,ICNT bを独立に制御する事例で説明したが、これとは逆に、奇数列を非読出対象列とし偶数列を読出対象列とするように制御することもできる。
また、奇数列と偶数列の何れを読出対象列とし非読出対象列とするかを予め固定してもよければ、少なくとも、非読出対象列に関してスイッチトランジスタ318bを設け、そのスイッチトランジスタ318bを制御信号ICNT bで制御する構成を採ってもよい。この点は、第1実施形態と同様であり、先にも述べたカラーコーディングと間引読みの場合についても同様である。
なお、読出対象行が切り替わったときに、読出対象列と非読出対象列との組合せ関係が動的に変更される場合には、それに応じて、読出対象列用の電流源トランジスタ304aと非読出対象列用の電流源トランジスタ304bの接続態様を切り替えることのできる柔軟な構成が必要となる。
この対処のためには、たとえば各列の電流源トランジスタ304に対して個別にスイッチトランジスタ318を備えた基準電流源部310を用意しておき、垂直方向と水平方向のマトリクス選択によって各垂直列対応のスイッチトランジスタ318のゲートを間引位置に応じて制御することで読出対象列対応と非読出対象列対応とを動的に切替可能な構成とすればよい。
ただし、これらの場合、撮像部10から画素信号を読み出す必要のない待機期間中に、消費電力低減のために、全ての列の垂直信号線18に負荷電流Ioを流さないように、電流源トランジスタ304そのものを制御して、全ての列の電流源トランジスタ304をオフさせるには、別途、そのための仕組みを講じる必要が生じる。この点では、構成としては、読出対象列についてもスイッチトランジスタ318aを設け、そのスイッチトランジスタ318aを制御信号ICNT a で制御する構成を残しておくのがよい。
<<読出電流源部の詳細;第4実施形態>>
図6は、読出電流源部27の第4実施形態の回路構成を説明する図である。第4実施形態の構成は、第3実施形態の構成において、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に電流を流さない状態にした際に、その非読出対象列の垂直信号線18の電位が不定状態となる現象を第2実施形態と同様の仕組みを利用して改善する点に特徴を有する。
具体的には、第2実施形態と同様に、所定の大きさの基準電圧Vref を供給する基準電圧供給部390を備えている。基準電圧生成部392やスイッチトランジスタ394や電圧安定化制御部398は、第2実施形態の構成と同様であり、ここではその説明を割愛する。
このような構成により、間引読出モード時には、非読出対象列の垂直信号線18に対して基準電圧生成部392で生成される基準電圧Vref を供給することで、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18の電位がフローティング状態(電位的に不安定な状態)となることを避け、ある一定の基準電圧Vref に固定することができるなど、第2実施形態と同様の効果を享受することができる。
<<読出電流源部の詳細;第5実施形態>>
図7は、読出電流源部27の第5実施形態の回路構成を説明する図である。図7では、第3実施形態に対する変形例で示しているが、同様の仕組みは第4実施形態にも適用できる。
第5実施形態の構成は、第3および第4実施形態と同様に、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に接続されている電流源トランジスタ304を直接に、間引読出モード時の間引き列の組合せに対応するように個別に制御することにより電流量を減少させる点で共通する。
ここで、この第5実施形態の構成では、画素信号を必要としない列について“電流量を減少させる”際に、非読出対象列の電流源トランジスタ304bそのものを完全にオフ(非導通状態)状態にすることで非読出対象列の垂直信号線18に電流を完全に流さない状態にするに当たり、第3および第4実施形態とは異なり、共通の基準電流源部310から出力される電流源トランジスタ304のゲートに供給するカレントミラー用の電流制御電圧VICNTを2系統に分け、これを全画素読出モードであるのか間引読出モードであるのかに応じて制御する方式としている点に特徴を有する。
第3および第4実施形態の構成では、基準電流源部310を2系統に分けているので、前例の場合、電流源を奇数列と偶数列とでそれぞれ配置する構成となり、それぞれの電流源の製造ばらつきにより、全画素読出モード時に縦筋が目立つ可能性が出て来る。この問題を解消するべく、1つの電流源から電流制御電圧VICNTを2つに分岐して全画素読出モードであるのか間引読出モードであるのかに応じて制御する方式としたのが第5実施形態である。
すなわち、図示のように、基準電流源部310のトランジスタ314のゲートに生成される電流制御電圧VICNTを2系統に分ける手段として、奇数列用のスイッチ回路319aと偶数列用のスイッチ回路319bを設けている。
各スイッチ回路319a,319bは、それぞれ2入力−1出力型のものであり、一方の入力端子には、基準電流源部310側からの電流制御電圧VICNTが入力され、他方の入力端子は接地され、出力端子がそれぞれ対応する電流源トランジスタ304a,304bのゲートに共通に接続されている。スイッチ回路319a,319bの他方の入力端子を接地にしているのは、スイッチ回路319a,319bをオフ状態にすることで電流源トランジスタ304a,304bのゲート電位がフローティング状態となり安定しなくなるの防止するためである。
各スイッチ回路319a,319bの制御入力端子には、スイッチ回路319a,319bの出力信号である電流制御電圧VICNTa,VICNTbが、基準電流源部310側からの電流制御電圧VICNTおよび接地電位の何れかとなるように制御する制御信号ICNT a,ICNT bが供給されるようになっている。
このような構成により、第3実施形態と同様の効果が得られる。また、基準電流源部310を1つにできるので、第3実施形態の構成よりもコンパクトにできる。全画素読出モード時には、全垂直列の電流源トランジスタ304のゲートに基準電流源部310から電流制御電圧VICNTが共通に供給されるので、電流源トランジスタ304のばらつきは別として、電流源(本例の場合電流生成部312)ばらつきに起因する縦筋の問題は起きないと考えてよい。
<<読出電流源部の詳細;第6実施形態>>
図8は、読出電流源部27の第6実施形態の回路構成を説明する図である。第6実施形態の構成は、“画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に流れる電流を減少させる”具体的な仕組みとして、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18に接続されている電流源トランジスタ304を直接に、間引読出モード時の間引き列の組合せに対応するように個別に制御することにより電流量を減少させる仕組みを採用する点で第3実施形態と共通する。
そして、特に、この第6実施形態では、画素信号を必要としない列について“電流量を減少させる”際に、非読出対象列の電流源トランジスタ304bそのものを完全にオフ(非導通状態)状態にするのではなく、画素信号読出用の負荷電流Ioよりも小さな微少電流Iminute(図の垂直列上ではImで示す)を流す状態にすることを可能に構成する点に特徴を有する。
具体的には、第3実施形態と同様に、読出対象列の電流源トランジスタ304aと非読出対象列の電流源トランジスタ304bとを独立した電流制御電圧VICNTa,VICNTbで制御するべく、独立した基準電流源部310a,310bを設けている。もちろん、単一の基準電流源部310により、機能的に、電流制御電圧VICNTa,VICNTbを独立に出力可能な構成としてもよい。この点は、第3実施形態と同様である。
ここで、第6実施形態の構成においては、間引読出モード時に、非読出対象列の電流源トランジスタ304bの動作電流をゼロにするのではなく、微少電流Iminuteを流す状態にする点で第3実施形態と違いがある。具体的には、図示するように、少なくとも、非読出対象列の電流源トランジスタ304bに対応した基準電流源部310bの電流生成部312bを可変電流形式の電流源で構成すればよい。
すなわち、間引読出モードが指定されたときに、非読出対象列についての電流源トランジスタ304bを制御して、電流源トランジスタ304bに流れる電流を、読出対象列の電流源トランジスタ304aに流れる電流I0よりも減少させる電流制御部として、電流源トランジスタ304bと関わりのある基準電流源部310bを設ける。
可変電流形式の電流源をどのようにして構成するかは周知のことであるので、ここではその説明を割愛する。なお、この可変電流形式の電流源を制御することで、実質的に、第3実施形態と同様に、間引読出モード時に、非読出対象列の電流源トランジスタ304bの動作電流をゼロにすることもできる。
このような構成により、全画素読出モードであるのか間引読出モードであるのかに応じて、電流源トランジスタ304a,304bに流す電流量を独立に制御することができるし、間引読出モード時には、画素信号を必要としない非読出対象列の電流源トランジスタ304bに微少電流Iminuteを流しておくことができ、第1〜第4実施形態よりも電流低減効果は劣るものの、画素信号を必要としない非読出対象列の余分な消費電流を抑えることができ、全体としては、その分だけ消費電流を低減することができる。
電流経路上には特段の付加回路を設けることなく、少なくとも非読出対象列の電流源(電流源トランジスタ304)に対応する基準電流源部を制御して直接に非読出対象列の電流源に流れる電流量を制御する仕組みとしているので、第1実施形態の構成よりもコンパクトになる。
また、基準電流源部を制御する仕組みとしては、各列の電流源トランジスタ304との間でカレントミラーを構成する基準電流源部310に内蔵のトランジスタ314に電流を供給する基準電流源(電流生成部312)を可変電流形式の電流源で構成すればよく、回路規模もさほど大きくはならないと考えてよい。また、制御量を調整することで、非読出対象列の垂直信号線18の動作電流をゼロにすることもできる。
また、間引読出モード時に、非読出対象列の電流源トランジスタ304bの動作電流をゼロにするのではなく、微少電流Iminuteを流しておくようにすれば、その微少電流Iminuteを垂直信号線18の電位確定用電流として利用することができる。よって、第2や第4実施形態のような基準電圧供給部390および電圧安定化制御部398を設けなくても、画素信号を必要としない非読出対象列の垂直信号線18の電位がフローティング状態(電位的に不安定な状態)となることを避け、ある一定の電圧に固定することができる。
<<読出電流源部の詳細;第7実施形態>>
図9は、読出電流源部27の第7実施形態の回路構成を説明する図である。図9では、図8に示した第6実施形態に対する変形例で示しているが、第6実施形態が、基準電圧供給部390を設ける第2実施形態の仕組みを採り得るように、この第7実施形態でも、基準電圧供給部390を設ける第2実施形態の仕組みを採ることができる。
第7実施形態は、画素信号を必要としない列について“電流量を減少させる”際に、非読出対象列の電流源トランジスタ304bそのものを制御して微少電流Iminuteを流しておく状態にするに当たり、第6実施形態とは異なり、共通の基準電流源部310から出力される電流源トランジスタ304のゲートに供給するカレントミラー用の電流制御電圧VICNTを2系統に分け、これを全画素読出モードであるのか間引読出モードであるのかに応じて制御する方式としている点に特徴を有する。
基本的には第5実施形態と類似するが、第5実施形態では、読み出さない垂直列の電流源トランジスタ304bに流れる電流をゼロにしていたが、この第7実施形態では、微少電流Iminuteを流しておくための仕組みを設けている点が異なる。
すなわち、図示のように、画素信号を読み出すための動作電流I0を規定する基準電流源部310aと、画素信号を読み出さないときの微少電流Iminute(ゼロにすることも可能)を規定する基準電流源部310bとを設けておく。第6実施形態とは異なり、可変電流形式とする必要はなく、基準電流源部310aの電流生成部312aは画素信号を読み出すための動作電流I0を流し、基準電流源部310bの電流生成部312b、画素信号を読み出さないときの微少電流Iminuteを流すものであればよい。
そして、各基準電流源部310a,310bのトランジスタ314a,314bの各ゲートに生成される電流制御電圧VICNT0,VICNTmを2系統に分ける手段として、奇数列用のスイッチ回路319aと偶数列用のスイッチ回路319bを設けている。
各スイッチ回路319a,319bは、それぞれ2入力−1出力型のものであり、一方の入力端子には、基準電流源部310a側からの電流制御電圧VICNT0が入力され、他方の入力端子には、基準電流源部310b側からの電流制御電圧VICNTmが入力され、出力端子がそれぞれ対応する電流源トランジスタ304a,304bのゲートに共通に接続されている。
第5実施形態との比較では、スイッチ回路319a,319bの他方の入力端子を、電流源トランジスタ304bをオフ状態にするべく接地にするのか、電流源トランジスタ304bに微少電流Iminuteを流させるための電流制御電圧VICNTmを入力するかの違いである。
各スイッチ回路319a,319bの制御入力端子には、第5実施形態と同様に、スイッチ回路319a,319bの出力信号である電流制御電圧VICNTa,VICNTbが、基準電流源部310a側からの電流制御電圧VICNT0および基準電流源部310b側からの電流制御電圧VICNTmの何れかとなるように制御する制御信号ICNT a,ICNT bが供給されるようになっている。
このような構成により、第6実施形態と同様の効果が得られる。全画素読出モード時には、全垂直列の電流源トランジスタ304のゲートに基準電流源部310aから電流制御電圧VICNT0が共通に供給されるので、電流源トランジスタ304のばらつきは別として、電流源(本例の場合電流生成部312)ばらつきに起因する縦筋の問題は起きないと考えてよい。
<<読出電流源部の詳細;第8実施形態>>
図10は、読出電流源部27の第8実施形態の回路構成を説明する図である。第8実施形態の構成は、列選択読出モードの一例として、間引読出モードではなく、撮像部10の一部の領域(本例では特に行方向に関して)を区切って読み出す切出モードに対応した事例である。特に、この第8実施形態では、第1および第2実施形態のように、各垂直列の電流源トランジスタ304と垂直信号線18との間にスイッチトランジスタ308を配置する態様での切出モードに対応した事例である。
基本的には、少なくとも、切出モード時に非読出対象列となる垂直列に関して、スイッチトランジスタ308bを設け、そのスイッチトランジスタ308bを負荷制御信号SFLACTbで制御する負荷制御部380bを設ければよい。
もちろん、図示するように、切出モード時に読出対象列となる垂直列に関して、スイッチトランジスタ308aを設け、そのスイッチトランジスタ308aを負荷制御信号SFLACTaで制御する負荷制御部380aを設けてもよい。つまり、何れにしても、切出モード時において、読出対象列に対してスイッチトランジスタ308aを配置し、非読出対象列に対してスイッチトランジスタ308bを配置し、それぞれを独立の負荷制御信号SFLACTa,SFLACTbで制御できるように、画素信号を必要とする列と画素信号を必要としない列に合わせて構成すればよいのである。
図示した例では、第1実施形態に対する変形例で示しており、水平行方向の中央部の複数列を纏めて読出対象列とし、左右両側に枠(無画像部分)をなす非読出対象列を配置している。ただしこれは一例であって、たとえば、水平行方向の左右何れかのある複数列の範囲を纏めて読出対象列とし、残りを非読出対象列としてもよい。切出位置が予め固定されていれば、それに合わせて、スイッチトランジスタ308a,308bを配置しておくことは簡単である。
また、図示した例では、第1実施形態への変形例で示しているが、第2実施形態のように、基準電圧供給部390および電圧安定化制御部398を設ける構成を採用することもできる。
基本的な動作は、第1実施形態と同様であり、切出モード時には、負荷制御部380bにより負荷制御信号SFLACTbを制御し、読み出さない非読出対象列の垂直信号線18に接続されているスイッチトランジスタ308bを非導通状態にすることにより、ラインメモリ構成の信号保持部24に非読出対象列の画素信号を蓄積することなく、画素信号の必要な読出対象列の垂直信号線18に接続されているスイッチトランジスタ308aのみを導通状態にすることにより、その読出対象列の画素信号のみをラインメモリ構成の信号保持部24に蓄積し、順次水平方向の水平信号線86を経由して出力回路88へと出力する。
これにより、切出モード時に画素情報の必要ない複数(本例では水平方向の左右両側の枠列)の垂直信号線18の画素情報をカラム処理部20に読み出さずに捨てることができ、画素情報が必要とされる複数(本例では水平方向の中央部)の垂直信号線18の信号のみをカラム処理部20に読み出すことができる。
また、読み出さない非読出対象列においては、その非読出対象列の電流源トランジスタ304bの前段に位置したスイッチトランジスタ308bを非導通状態にしているため、非読出対象列の電流源トランジスタ304bは、実際には負荷電流Ioを流さなくなり、画素信号を必要としない非読出対象列の余分な消費電流を抑えることができ、全体としては、その分だけ消費電流を低減することができる。
なお、上記説明では、切出位置が予め固定されている場合で説明したが、切出位置を動的に変更可能な構成の要求もあり得る。このためには、切出位置に応じて、スイッチトランジスタ308a,308bの接続態様を切り替えることのできる柔軟な構成が必要となる。この対処のためには、たとえば垂直方向と水平方向のマトリクス選択によって各垂直列のスイッチトランジスタ308のゲートを制御することで読出対象列と非読出対象列とを動的に切替可能な構成とすればよい。
<<読出電流源部の詳細;第9実施形態>>
図11は、読出電流源部27の第9実施形態の回路構成を説明する図である。第9実施形態の構成は、第8実施形態と同様に、列選択読出モードの一例として切出モードに対応するとともに、第3〜第6実施形態のように、各垂直列の電流源トランジスタ304を制御する態様での切出モードに対応した事例である。図示した例では、第3実施形態への変形例で示している。
基本的には、少なくとも、切出モード時に非読出対象列となる垂直列に関して、スイッチトランジスタ318bを有する基準電流源部310bを設け、そのスイッチトランジスタ318bのゲートを制御信号ICNT bでオン/オフ制御する構成とすればよい。
もちろん、図示するように、切出モード時に読出対象列となる垂直列に関して、スイッチトランジスタ318aを有する基準電流源部310aを設け、そのスイッチトランジスタ318aのゲートを制御信号ICNT aでオン/オフ制御する構成としてもよい。何れにしても、切出モード時において、読出対象列に対してスイッチトランジスタ308aを配置し、非読出対象列に対してスイッチトランジスタ308bを配置し、それぞれを独立の負荷制御信号SFLACTa,SFLACTbで制御できるように、画素信号を必要とする列と画素信号を必要としない列に合わせて構成すればよいのである。
また、水平行方向の何れの範囲を読出対象列とし非読出対象列とするかも自由であり、切出位置が予め固定されていれば、それに合わせて、スイッチトランジスタ308a,308bを配置しておけばよい。この点は第8実施形態と同様である。
基本的な動作は、第3実施形態と同様であり、切出モード時には、基準電流源部310bにより電流制御電圧VICNTbを制御して、読み出さない非読出対象列の電流源トランジスタ304bを非導通状態にすることにより、ラインメモリ構成の信号保持部24に非読出対象列の画素信号を蓄積することなく、画素信号の必要な読出対象列の垂直信号線18に接続されている電流源トランジスタ304aのみを導通状態にすることにより、その読出対象列の画素信号のみをラインメモリ構成の信号保持部24に蓄積し、順次水平方向の水平信号線86を経由して出力回路88へと出力する。
これにより、切出モード時に画素情報の必要ない複数(本例では水平方向の左右両側の枠列)の垂直信号線18の画素情報をカラム処理部20に読み出さずに捨てることができ、画素情報が必要とされる複数(本例では水平方向の中央部)の垂直信号線18の信号のみをカラム処理部20に読み出すことができる。
また、読み出さない非読出対象列においては、その非読出対象列の電流源トランジスタ304bは、非導通状態にしているため、負荷電流Ioを流さなくなり、画素信号を必要としない非読出対象列の余分な消費電流を抑えることができ、全体としては、その分だけ消費電流を低減することができる。
なお、上記説明では、切出位置が予め固定されている場合で説明したが、切出位置を動的に変更可能な構成の要求もあり得る。このためには、第3実施形態と同様に、各列の電流源トランジスタ304に対して個別にスイッチトランジスタ318を備えた基準電流源部310を用意しておき、垂直方向と水平方向のマトリクス選択によって各垂直列対応のスイッチトランジスタ318のゲートを切出位置に応じて制御することで読出対象列対応と非読出対象列対応とを動的に切替可能な構成とすればよい。
また、図示した例では、第3実施形態への変形例で示しているが、第4実施形態のように、基準電圧供給部390および電圧安定化制御部398を設ける構成を採用することもできる。また、スイッチトランジスタ318bを有する基準電流源部310bを設けるのではなく、第6実施形態のように、電流生成部312b自体を可変電流型のものにしてもよい。
また、第5実施形態のように、共通の基準電流源部310から出力されるカレントミラー用の電流制御電圧VICNTを2系統に分けるスイッチ回路319を設け、読み出さない垂直列に流れる電流をゼロにする構成を採ることもできる。また、第7実施形態と同様に、画素信号読出用の動作電流I0を規定する基準電流源部310aと画素信号を読み出さないときの微少電流Iminuteを規定する基準電流源部310bとを設け、それぞれから出力されるカレントミラー用の電流制御電圧VICNT0,VICNTmをそれぞれ2系統に分けるスイッチ回路319を設け、読み出さない垂直列に流れる電流を微少電流Iminuteにする構成を採ることもできる。
本発明に係る物理情報取得装置の一実施形態であるCMOS固体撮像装置の概略構成図である。 図1に示した固体撮像装置に使用される単位画素の構成例を示す図である。 読出電流源部の第1実施形態の回路構成を説明する図である。 読出電流源部の第2実施形態の回路構成を説明する図である。 読出電流源部の第3実施形態の回路構成を説明する図である。 読出電流源部の第4実施形態の回路構成を説明する図である。 読出電流源部の第5実施形態の回路構成を説明する図である。 読出電流源部の第6実施形態の回路構成を説明する図である。 読出電流源部の第7実施形態の回路構成を説明する図である。 読出電流源部の第8実施形態の回路構成を説明する図である。 読出電流源部の第9実施形態の回路構成を説明する図である。 従来例のCMOS固体撮像装置(CMOSイメージセンサ)の概略構成図である。
符号の説明
1…固体撮像装置、3…単位画素、5…画素信号生成部、7…駆動制御部、10…撮像部、12…水平走査部、14…垂直走査部、15…垂直制御線、16…駆動信号操作部、18…垂直信号線、20…カラム処理部、22…カラム信号処理部、24…信号保持部、27…読出電流源部、27z…負荷MOSトランジスタ、32…電荷生成部、38…フローティングディフュージョン、42…増幅用トランジスタ、60…水平選択スイッチ部、86…水平信号線、88…出力回路、112…トランジスタ、114…記憶部、122…トランジスタ、300…負荷MOS群、302…トランジスタ、303…負荷MOSトランジスタ、304…電流源トランジスタ、308…スイッチトランジスタ、309…ソース線、310…基準電流源部、312…電流生成部、314…トランジスタ、318…スイッチトランジスタ、319…スイッチ回路、380…負荷制御部、390…基準電圧供給部、392…基準電圧生成部、394…スイッチトランジスタ、398…電圧安定化制御部

Claims (8)

  1. 物理量の変化を検知する検知部と当該検知部で検知した物理量の変化に基づいて単位信号を出力信号線を介して出力する単位信号生成部とを単位構成要素内に含み、当該単位構成要素が所定の順に配された物理量分布検知のための半導体装置を使用し、物理量についての所定の検知条件の元で取得された前記単位信号に基づいて所定目的用の物理情報を取得する物理情報取得方法であって、
    前記単位信号生成部が前記単位信号を出力するための動作電流を供給する動作電流供給部と、前記半導体装置を構成する各単位構成要素から出力される前記単位信号を取り込み所定のタイミングで前記単位信号に基づく出力単位信号を出力可能に構成された信号処理部を設け、
    前記半導体装置を構成する各単位構成要素の内の一部のものから前記単位信号を読み出す選択読出モードが指定されたときには、読出対象とならない前記単位信号生成部の前記出力信号線の動作電流を、読出対象となる前記単位信号生成部の前記出力信号線の動作電流よりも減少させる
    ことを特徴とする物理情報取得方法。
  2. 物理量の変化を検知する検知部と当該検知部で検知した物理量の変化に基づいて単位信号を出力信号線を介して出力する単位信号生成部とを単位構成要素内に含み、当該単位構成要素が所定の順に配された物理量分布検知のための半導体装置を使用し、物理量についての所定の検知条件の元で取得された前記単位信号に基づいて所定目的用の物理情報を取得する物理情報取得装置であって、
    前記単位信号生成部が前記単位信号を出力するための動作電流を供給する動作電流供給部と、
    前記半導体装置を構成する各単位構成要素から出力される前記単位信号を取り込み所定のタイミングで前記単位信号に基づく出力単位信号を出力可能に構成された信号処理部と を備え
    前記動作電流供給部は、前記半導体装置を構成する各単位構成要素の内の一部のものから前記単位信号を読み出す選択読出モードが指定されたときには、読出対象とならない前記単位信号生成部の前記出力信号線の動作電流を、読出対象となる前記単位信号生成部の前記出力信号線の動作電流よりも減少させる
    ことを特徴とする物理情報取得装置。
  3. 前記動作電流供給部は、前記選択読出モードが指定されたときには、前記読出対象とならない前記単位信号生成部の前記動作電流をゼロにする
    ことを特徴とする請求項2に記載の物理情報取得装置。
  4. 前記動作電流供給部は、前記読出対象とならない前記単位信号生成部の前記出力信号線の動作点電位を所定値にする基準電圧供給部を
    有していることを特徴とする請求項3に記載の物理情報取得装置。
  5. 前記動作電流供給部は、
    前記単位信号生成部の前記出力信号線ごとに設けられた、前記出力信号線に前記動作電流を供給可能な電流源と、
    前記選択読出モードが指定されたときに、前記読出対象とならない前記単位信号生成部についての前記電流源を制御して、当該電流源に流れる電流を、前記読出対象となる前記単位信号生成部についての前記電流源に流れる電流よりも減少させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の物理情報取得装置。
  6. 前記動作電流供給部は、
    前記単位信号生成部の前記出力信号線ごとに設けられた、前記出力信号線に前記動作電流を供給可能な電流源と、
    前記出力信号線と電流源の間に設けられ、電流路をオン/オフ切替可能なスイッチと、
    前記選択読出モードが指定されたときに、前記読出対象とならない前記単位信号生成部についての前記スイッチを非導通状態にするスイッチ制御部と
    を有することを特徴とする請求項2に記載の物理情報取得装置。
  7. 前記動作電流供給部は、
    前記単位信号生成部の前記出力信号線ごとに設けられた、前記出力信号線に前記動作電流を供給可能な電流源と、
    前記選択読出モードが指定されたときに、前記読出対象とならない前記単位信号生成部についての前記電流源を制御して、当該電流源に流れる電流を、前記読出対象となる前記単位信号生成部についての前記電流源に流れる電流よりも減少させる電流制御部と
    を有することを特徴とする請求項2に記載の物理情報取得装置。
  8. 前記電流制御部は、前記選択読出モードが指定されたときに、前記読出対象とならない前記単位信号生成部についての前記電流源を非導通状態にする
    ことを特徴とする請求項6に記載の物理情報取得装置。
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